生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_UVレーザー印刷用変色誘起酸化物の添加法
出願番号:2012191076
年次:2014
IPC分類:A61K 47/14,A61K 9/20,A61K 47/44,A61K 47/34,A61K 47/26,A61K 47/02,A61J 3/06


特許情報キャッシュ

坂本 浩 谷口 俊哉 JP 2014047161 公開特許公報(A) 20140317 2012191076 20120831 UVレーザー印刷用変色誘起酸化物の添加法 大原薬品工業株式会社 593030071 坂本 浩 谷口 俊哉 A61K 47/14 20060101AFI20140218BHJP A61K 9/20 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/44 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/34 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/26 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/02 20060101ALI20140218BHJP A61J 3/06 20060101ALI20140218BHJP JPA61K47/14A61K9/20A61K47/44A61K47/34A61K47/26A61K47/02A61J3/06 Q 7 OL 9 4C047 4C076 4C047LL10 4C076AA42 4C076DD27 4C076DD29U 4C076DD46H 4C076DD68H 4C076EE23H 4C076EE55H 4C076GG16 本発明は、UVレーザー印刷に適した医薬品錠剤の製剤技術、すなわち医薬含有錠剤の製造方法に関する。 医療現場で取り扱われる錠剤は、医療過誤のリスクを低減するためにいろいろな工夫がなされている。その代表的な例は、製錠(打錠)用金型(臼・杵)に刻印用加工を施して、錠剤表面に刻印しているが、文字はほとんどのケースで、英数字が用いられ、読み取りコード表と照合して製品名等を判別している。最近は、被覆錠剤の表面にインクを用いたグラビアオフセット印刷やインクジェット印刷も開発され採用されており、カタカナ文字が用いられているが、インクを使用するため印刷の濃淡による不良、未乾燥に伴う他錠の汚れ、文字かすれ等の不良、さらには、インクや有機溶剤を使用するため環境面でも問題がある。一方、裸錠への印刷は困難であり、印刷した場合には、文字のにじみにより印字が不鮮明になるため現状では採用されていない。 この様な背景から、UVレーザー印刷装置が開発され、錠剤表面に仮名文字を用いた製品名等の鮮明な印刷が可能となった(特許文献1)。 医師、薬剤師、看護師は膨大な数の薬剤を患者の病状に適した医薬品を投与するが、二重、三重のチェックを行っても誤投与が起き、重大事故につながることがある。しかし、錠剤表面に仮名文字で製品名が表示されていると、医師、薬剤師、看護師ばかりでなく、患者がその服用の際、薬剤の識別が容易となり、医療過誤のリスクはさらに低減できる。 特許文献1において、変色誘起酸化物を経口投与用組成物に、配合・分散させているが、波長の短いUVレーザー光が浸透する深さ(厚み)は、先願発明者の技術研究論文(非特許文献1)に、通常使用出力の約2倍(6.5W)の過酷な条件でも、マーキング深さは平均値で約40μm、で有ったと報告されている、したがって、表面から40μmよりも深い位置の酸化チタンは存在する意味が無く、錠剤内部に分布させても不合理である。また、錠剤表面に変色誘起酸化物(酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄等)を含有するフィルム等の被覆層をコーティングすると、この膜剤強度のため崩壊が遅延するので、患者のコンプライアンス改善のために採用が増加している口腔内崩壊錠には採用されていないのが実情である。 特許文献1には、経口投与用組成物へのマーキング方法であって、変色誘起酸化物を経口投与用組成物に分散させる工程と、被覆層がフィルムコーティング錠である等の記載がある。 識別用マークは、錠剤等成型物の表面に印字していなければならない。しかるに、特許文献1では、酸化チタン等が、単に組成物に分散させる工程と記述されており、この状況では、組成物(錠剤)内部に分布する量も多くなり、表面に分布する量は相対的に少なくなるので不合理である。 また、一般に、所謂「素錠」の表面にフィルムを被覆すると、その崩壊時間が遅延する問題がある。 一方、特許文献2には、素錠の表面にフィルムを被覆しても口腔内崩壊時間が60秒以内であるフィルムコート錠が開示されているが(特許文献2)、その目的は、薬剤の製造、運搬、保管、分包、調剤作業時等において、磨損や衝撃に対して安定な高い強度を有する崩壊性良好な錠剤の提供にある。しかし、錠剤表面に印字等をすることによる、製剤の識別性の問題については全く言及されていない。 特許文献1 WO2006/126561号 特許文献2 特開2010−248106号 非特許文献1 桃井和久、他、「フィルムコート錠UVレーザーマーキング装置の開発」、製剤機械技術研究会誌、18(No.1)、5−14(2009) 本発明の課題は、その表面にUVレーザー光を照射して識別文字を明確にマーキングできる錠剤の製造方法であって、錠剤として必要な一定の強度を有し、且つ、崩壊性が良好な錠剤の製造方法を提供することにある。 本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した。その結果、コーティング機(DRC−200型/パウレック製)を用いて、熱風加熱下、ドネペジル塩酸塩を含有する素錠にショ糖脂肪酸エステル、酸化チタン及びタルクの混合粉末を被覆すると、所期の目的を達成する錠剤が得られることを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成することができた。 すなわち、本発明によれば、下記(1)〜(7)の錠剤の製造方法を提供することができる。(1)医薬を含有する素錠を加熱し、これに粉末状の低融点物質と変色誘起酸化物を被覆することを特徴とするUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。(2)低融点物質が、カルナバワックス、ラブリーワックス、ポリエチレングリコール、ショ糖脂肪酸エステル及びグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物である前記(1)に記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。(3)変色誘起酸化物が酸化チタン、黄色三二酸化鉄又は三二酸化鉄である前記(1)又は(2)に記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。(4)素錠に低融点物質と変色誘起酸化物の混合粉末を被覆する前記(1)〜(3)の何れかに記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。(5)素錠に低融点物質と変色誘起酸化物を交互に被覆する前記(1)〜(3)の何れかに記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。(6)素錠の表面温度を低融点物質の融点よりも0〜8℃低い温度に加熱して低融点物質と変色誘起酸化物を被覆する前記(4)又は(5)に記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。(7)変色誘起酸化物の被覆量が錠剤重量の0.001〜3.5%である前記(4)〜(6)の何れかに記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。 本発明において加熱下で素錠表面に低融点添加剤と変色誘起酸化物とを被覆することによって、形成される変色誘起酸化物含有層の薄層化が可能となった。そのため、変色誘起酸化物含有層の錠剤の崩壊時間に及ぼす影響は小さく、かつ、UVレーザー照射により鮮明なマーキングが可能である。このことから、普通錠や口腔内崩壊錠の識別性が高められ、医療現場における投薬過誤の防止効果の向上が期待できる。図1は、実施例1〜9の錠剤表面の識別文字と比較例1の錠剤表面の識別文字とを対比した図面代用写真である。 本発明に係る素錠の製造方法について特に困難はなく、常法にしたがって製造すればよい。たとえば、医薬と使用可能な賦形剤、結合剤、崩壊剤等の製剤上の添加剤を用いて流動層造粒機や高速撹拌造粒機等で造粒し、得られた顆粒に滑沢剤等の必要な添加物を加え混合後、ロータリー式打錠機等で成型することにより、製造できる。 また、変色誘起物質としては、例えば、酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、亜鉛、亜鉛華、酸化亜鉛、酸化鉄、等から選ばれる、二品種もしくは複数品種の微粉末を低融点物質に配合、均一分散させる。 変色誘起酸化物と配合する低融点物質は、融点が50〜90℃のものが好ましく、具体例としては、通常医薬品錠剤に用いられる例えばカルナバワックス、ラブリーワックス、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール類等が好適である。 変色誘起酸化物と低融点物質の添加量としては、その種類や錠剤のサイズにより異なるが、一般的にそれぞれ錠剤重量の0.01〜3.5%でり、より好ましくは0.05〜1.0%、さらに好ましくは、0.1〜0.5%である。 また、低融点物質と変色誘起物質の配合割合は、前者1重量部に対し後者0.1〜5重量部が好ましく、さらに好ましくは0.3重量部〜3重量部が好ましい。 それらの被覆方法としては、低融点物質と変色誘起酸化物を、配合もしくは交互にしても良い。さらに、凝集力の強い変色誘起酸化物の均一分散を促進するために、タルクやフマル酸ステアリルナトリウム等の不溶性微粒子を添加してもよい。 また、添加量によっては、単回の添加では錠剤表面に付着しない低融点物質と変色誘起酸化物が発生するケースでは、低融点物質と変色誘起酸化物を分割して添加するとよいが、この時、錠剤の温度は低下するので、分割添加に際しては所定の排気度まで再加熱を行い、同様の操作を繰り返す。 また、タルクやフマル酸ステアリルナトリウム等不溶性微粒子の添加により、被覆時や低融点物質の添加時に発生していた錠剤の相互付着も抑制できる。 さらに、変色誘起物質と低融点物質をあらかじめ錠剤と均一混合した後、回転ドラムに投入してもよい。 加熱装置としては特に限定されないが、錠剤を加熱できる回転ドラム容器内に錠剤を仕込み、側壁加熱や熱風吹き込み等の手段を用い、錠剤を加熱できる装置であればよい。熱風による加熱の場合、吹き込みの加熱温度として、通常40〜110℃、好ましくは50〜100℃、さらに好ましくは60〜90℃である。 錠剤表面に走査する光としては、出力0.1〜10W、波長200〜800nmのUVレーザー光が好ましい。このレーザー光をレアリングした錠剤の表面に走査することによりマーキングすることができる。光走査時間は圧縮成形体の一表面当たり0.1〜1.0秒程度で十分である。 以下、本発明について参考例と実施例を挙げて説明する。〔参考例〕素錠の製造 部分アルファー化デンプン(PCS/旭化成ケミカルズ製)792.5gを流動層造粒乾燥コーティング機(MP−01SPC型/パウレック製)に投入し、これに、予めドネペジル塩酸塩250g(TEVA製)及びポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体(POVACOAT/大同化成工業製)7.5gを精製水750gに溶解・分散させた液を噴霧し、レイヤリング造粒した。次いで、ポリビニルアルコール共重合体20g及びタルク(クラウンタルク/松村産業製)を精製水1,300gに溶解・分散させた液を噴霧してコーティングし、乾燥した。この乾燥造粒物に、さらにメタクリル酸コポリマーLD(オイドラギッドL30D55/エボニック・テグサ・ジャパン製)1,500g、D−マンニトール(マンニットP/三菱フードテック製)125g、タルク125g及びクエン酸トリエチル(シトロフレックス2SC−60/森村商事製)を精製水1,875gに溶解・分散した液でコーティングし、乾燥して、コーティング顆粒を得た。 このコーティング顆粒とD−マンニトール3890.5g、結晶セルロース(セオラスKG−802/旭化成ケミカルズ製)及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(NBD−022/信越化学製)1,000gを流動層造粒乾燥コーティング機(FD−GPCG−5SPC型/パウレック製)に投入し、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L/日本曹達製)90gを精製水2,910gに溶解した液を噴霧しながら造粒し、乾燥して造粒顆粒を得た。 この造粒顆粒を結晶セルロース150g、l−メントール(小林桂製)12g、アスパルテーム(味の素製)150g、香料(ドライコートストロベリー/高田香料製)7.5g及びステアリン酸マグネシウム(太平化学産業製)100gと共に混合し、ロータリー式打錠機(クリーンプレスコレクト19K型/菊水製作所製)にて打錠して、1錠質量190mg、直径8mm、口腔内崩壊時間約30秒のドネペジル塩酸塩含有の素錠(口腔内崩壊錠)を得た。 参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、80℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が60℃に達した時点で送風を停止し、予めショ糖脂肪酸エステル(S−1570/三菱化学フーズ製)0.6g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びタルク(松谷化学製)0.6gを混合した粉末を投入し、10分間ドラムを毎分30回転で回転させた後、室温で送風して冷却し、酸化チタン被覆錠剤を得た。 参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めショ糖脂肪酸エステル(S−1570/三菱化学フーズ製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.3g及びタルク(松谷化学製)0.3gを混合した粉末を投入した後、以下実施例1と同様に操作し、酸化チタン被覆錠剤を得た。 参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めショ糖脂肪酸エステル(S−1570/三菱化学フーズ製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びタルク(松谷化学製)0.1gを混合した粉末を投入した後、以下実施例1と同様に操作し、酸化チタン被覆錠剤を得た。 参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めショ糖脂肪酸エステル(S−1570/三菱化学フーズ製)0.6g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.3g及びタルク(松谷化学製)0.1gを混合した粉末を投入した後、以下実施例1と同様に操作し、酸化チタン被覆錠剤を得た。 参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めマクロゴール6000(三洋化成工業製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びタルク(松谷化学製)0.1gを混合した粉末を投入した後、以下実施例1と同様に操作し、酸化チタン被覆錠剤を得た。参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めカルナウバロウ(フロイント産業製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びタルク(松谷化学製)0.1gを混合した粉末を投入した後、以下実施例1と同様に操作し、酸化チタン被覆錠剤を得た。参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めグリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミン製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びタルク(松谷化学製)0.1gを混合した粉末を投入した後、以下実施例1と同様に操作し、酸化チタン被覆錠剤を得た。参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めショ糖脂肪酸エステル(S−1570/三菱化学フーズ製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びフマル酸ステアリルナトリウム(日生化学工業所製)0.1gを混合した粉末を投入した後、以下実施例1と同様に操作し、酸化チタン被覆錠剤を得た。 参考例で得られた素錠190gをコーティング機(DRC−200型/パウレック製)に投入し、85℃の熱風を用いて加熱した。排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めショ糖脂肪酸エステル(S−1570/三菱化学フーズ製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びタルク(松谷化学製)0.1gを混合した粉末を投入し、10分間ドラムを回転させた後、室温で送風して冷却した。冷却終了後、再度85℃の熱風を用いて加熱した後、排気温度が65℃に達した時点で送風を停止し、予めショ糖脂肪酸エステル(S−1570/三菱化学フーズ製)0.3g、酸化チタン(アナターゼ型/フロイント産業製)0.6g及びタルク(松谷化学製)0.1gを混合した粉末を再度投入した後、10分間ドラムを回転させ、その後室温で送風し、酸化チタン被覆錠剤を得た。〔比較例1〕 参考例1で得られた打錠用混合物を、ロータリー式打錠機を用い、刻印加工を施した打錠杵を用いて打錠し、直径8mm、厚み3.3mm、1錠質量190mgの刻印錠剤を得た。〔試験例1〕 実施例で得た口腔内崩壊錠について、UVレーザーマーキング装置(LIS−250型/クオリカプス製)にてPE=38%、30,000Hzの条件でレーザー印刷を施したもの及び比較例の識別状態を図1に示した。また実施例のレーザー印刷錠の錠剤物性を測定し、表1の結果を得た。 実施例で得たレーザー印刷錠は、市販の刻印錠に比べいずれも識別状態は良好であり、また、市場での流通状態に耐えうる錠剤硬度を保ちつつ、口腔内崩壊時間が早い結果であった。これらの結果より、本発明はレーザー印刷口腔内崩壊錠の製造方法として有用であることが示された。 本発明によれば、医療現場に、一定の強度を有し崩壊性良好かつ医薬の識別性が高い錠剤を提供することができる。 図中の実施例1〜9及び比較例1は、それぞれ各例で得られた錠剤を意味する。医薬を含有する素錠を加熱し、これに粉末状の低融点物質と変色誘起酸化物を被覆することを特徴とするUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。低融点物質が、カルナバワックス、ラブリーワックス、ポリエチレングリコール、ショ糖脂肪酸エステル及びグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物である請求項1に記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。変色誘起酸化物が酸化チタン、黄色三二酸化鉄又は三二酸化鉄である請求項1又は請求項2に記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。素錠に低融点物質と変色誘起酸化物の混合粉末を被覆する請求項1〜請求項3の何れかに記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。素錠に低融点物質と変色誘起酸化物を交互に被覆する請求項1〜請求項3の何れかに記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。素錠の表面温度を低融点物質の融点よりも0〜8℃低い温度に加熱して低融点物質と変色誘起酸化物を被覆する請求項4又は請求項5に記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。変色誘起酸化物の被覆量が錠剤重量の0.001〜3.5%である請求項4〜請求項6の何れかに記載のUVレーザー印刷用錠剤の製造方法。 【課題】医療現場における医療過誤のリスクを低減するため、その表面に識別性に優れた印字が可能なUVレーザー印刷用錠剤の製造方法を提供する。【解決手段】医薬を含有する素錠を加熱し、これに粉末状の低融点物質と変色誘起酸化物を被覆してUVレーザー印刷用錠剤を製造する。その低融点物質としてはカルナバワックス、ラブリーワックス、ポリエチレングリコール、ショ糖脂肪酸エステル及びグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物が好ましく、変色誘起酸化物としては酸化チタン、黄色三二酸化鉄又は三二酸化鉄が好ましい。【選択図】なし


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