タイトル: | 公開特許公報(A)_アントシアニン吸収促進組成物 |
出願番号: | 2012038603 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | A61K 36/18,A61K 47/12,A61K 47/44,A61P 27/02,A61P 39/02,A61P 25/00,A23L 1/30,A61K 31/7048 |
一柳 孝司 JP 2013173687 公開特許公報(A) 20130905 2012038603 20120224 アントシアニン吸収促進組成物 一柳 孝司 512047243 草間 攻 100083301 一柳 孝司 A61K 36/18 20060101AFI20130809BHJP A61K 47/12 20060101ALI20130809BHJP A61K 47/44 20060101ALI20130809BHJP A61P 27/02 20060101ALI20130809BHJP A61P 39/02 20060101ALI20130809BHJP A61P 25/00 20060101ALI20130809BHJP A23L 1/30 20060101ALI20130809BHJP A61K 31/7048 20060101ALN20130809BHJP JPA61K35/78 CA61K47/12A61K47/44A61P27/02A61P39/02A61P25/00A23L1/30 BA23L1/30 ZA61K31/7048 6 1 OL 9 4B018 4C076 4C086 4C088 4B018LB10 4B018MD10 4B018MD11 4B018MD12 4B018MD13 4B018MD52 4B018ME06 4B018ME14 4B018MF01 4C076BB01 4C076CC10 4C076DD41N 4C076EE53N 4C076EE54N 4C076FF34 4C086AA01 4C086AA02 4C086EA11 4C086MA03 4C086MA05 4C086MA52 4C086NA11 4C086ZA02 4C086ZA33 4C086ZC37 4C088AB44 4C088AB66 4C088AC04 4C088BA08 4C088MA52 4C088NA11 4C088ZA02 4C088ZA33 4C088ZC37 本発明は、アントシアニンの生体への吸収性を向上させた、アントシアニン含有組成物に関する。 アントシアニンは、自然界に幅広く存在し、天然系色素として食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などに幅広く使用されている。以前から欧州では、主にビルベリーのアントシアニンが医薬品として用いられてきており、また、日本国内においてもアントシアニンの色素以外の利用法としてアントシアニンの機能性が注目され、視力改善から抗酸化作用まで幅広い効果を期待して健康食品等に添加されてきている。 特に、アントシアニンを多量に含むビルベリーエキスを用いた動物実験では、抗酸化作用に由来すると考えられる脳保護作用が見出されており(非特許文献1)、また、ヒトに投与した場合には、パソコン作業による眼精疲労の軽減作用を示す実験結果も得られており(非特許文献2)、アントシアニンを含む健康食品が多く登場するに至った。 アントシアニンに限らず多くの生理活性物質は、経口投与された後、消化管から吸収され、血液を介して体内を循環し、その薬理効果を発揮する。したがって、生体内においてその薬理効果を有効に利用するためには、消化管から生体内に効率よく取り込まれなくてはならない。すなわち、効率よく薬理学的性質を発揮するためには、生体内への吸収率が高いことが望ましい。 また、生体内に吸収されたアントシアニンなどの生理活性物質は、一部が臓器などに蓄積され、最終的に尿中および、胆汁を介して便中に排泄される。したがって、尿中の回収率は体内の吸収率と比例関係を持っている。 しかしながら、アントシアニンについては、尿中からの非代謝型および代謝型の回収率(生体内への吸収率に対応)は非常に低いことが報告されており、尿中へ回収されるアントシアニンは、最も高い場合でも経口摂取したうちの1%に満たず、多くのアントシアニンでは0.1%以下であり、アントシアニンの有する生理活性がより効果的に発揮されるためには大きな障害となっている。 このようにアントシアニンの生体内への吸収性を考慮した場合、ヒトにおける生理活性を有効に発揮するためには、少なくとも数100mgのアントシアニンを摂取しなくてはならない。 本発明者等は、これまでにビルベリーに含有されるアントシアニンの機能について検討を加えてきており、アントシアニンとして種類、量共に多く含有するビルベリーエキスを用い、ラットにおけるアントシアニンの組織への移行性、その生体内吸収性(バイオアベイラビリティー)について報告を行ってきている(非特許文献3)。 しかしながら、これまでアントシアニンの生体内への吸収率を向上させる試みは積極的になされておらず、例えば、フィチン酸を用いてアントシアニンの吸収性を向上させた検討(特許文献1)、或いは、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル等の分散剤と共にナノ粒子化したアントシアニン含有組成物等の提案(特許文献2)がなされているが、添加物の毒性などが認められるため、未だ十分なものとはいえないのが現状である。特開2006−151922号公報特開2009−046438号公報Rahman, M. M., J. Agric. Food Chem., 56, 7545-7550(2008)Matsumoto, H., EUROPEAN JOURNAL APPLIED PHYSIOLOGY, 94, 36-45(2005)Ichiyanagi, T., J. Agric. Food Chem., 54, 6578-6587(2006) 本発明は、上記の現状を鑑み、生体利用性の低いアントシアニンについて生体内吸収性を高め、生体内で有効にアントシアニンを吸収させ、より低用量のアントシアニンで十分な生理活性を発揮させるべく、アントシアニンの生体への吸収性を向上させた、アントシアニン含有組成物を提供することを課題とする。 かかる課題を解決するべく本発明者等は鋭意検討した結果、アントシアニン含有素材としてビルベリーエキスを用い、各種不飽和脂肪酸を含有する食用オイル、或いは不飽和脂肪酸と混合した組成物とした場合に、生体内への吸収性が著しく向上することを新規に見出し、本発明を完成させるに至った。 したがって、本発明は、その基本的態様は、アントシアニン含有素材と、炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルの少なくとも一種とを混合してなるアントシアニン吸収促進組成物である。 より具体的には、本発明はアントシアニン含有素材が、アントシアニン含有素材抽出エキスであり、特に、当該アントシアニン含有素材が、ビルベリー、ブルーベリー、カシス(ブラックカーラント)、エルダーベリー由来のものであるアントシアニン吸収促進組成物である。 また、本発明は炭素数14以上の不飽和脂肪酸が、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸から選択されるものであるアントシアニン吸収促進組成物であり、不飽和脂肪酸を含有する食用オイルが、米胚芽油、亜麻仁油、シソ油、魚油等から選択されるものであるアントシアニン吸収促進組成物である。 より具体的な本発明は、アントシアニン含有素材と、炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルとの混合比が、10:1〜10:10であるアントシアニン吸収促進組成物である。 本発明により、これまで生体内吸収性の低いアントシアニンについて良好な生体内吸収性が向上されたアントシアニン吸収促進組成物が提供される。 したがって、本発明が提供する組成物により、少量のアントシアニンの摂取量でアントシアニンが有する薬理効果を有効に発揮することができ、さらに血中における滞留時間が延長されるため、アントシアニンの生理活性をより長期間持続させることが可能となり、アントシアニン含有機能性食品の開発に効果的なものである。図1は、試験例の結果を示した図であり、食用油との混合組成物の結果を示した。図2は、試験例の結果を示した図であり、不飽和脂肪酸との混合組成物の結果を示した。 本発明は、上記したようにその基本は、アントシアニン含有素材と、炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルの少なくとも一種とを混合してなるアントシアニン吸収促進組成物である。 本発明で使用されるアントシアニン含有素材としては、種々のものが挙げられ、特に限定されないが、例えば、ビルベリー、ブルーベリー、クランベリー、コケモモ、リンゴンベリー、ハックルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ローガンベリー、サーモンベリー、ボイセンベリー、イチゴ、クワ、エルダーベリー、ハスカップ、ニワトコ、ハイビスカス、スグリ、クズベリー、アサイー、プルーン、サクランボ、リンゴ、マンゴー、シソ、有色イモ、赤キャベツ、赤ダイコン、ブドウ、紫トウモロコシ、紫タマネギ、ナス、有色米、黒豆、黒ゴマ等種々のものを例示することができる。 そのなかでもビルベリー、ブルーベリー、カシス(ブラックカーラント)、エルダーベリー由来のものが好ましい。 また、アントシアニン含有素材としては、上記したアントシアニン含有素材の抽出エキスであることが好ましい。 その抽出エキスは、一般的な植物抽出エキスの調製方法、例えば、水溶性溶媒による抽出方法により得ることができる。 さらに、市販されているアントシアニン含有の抽出エキスを用いることもできる。 一方、上記のアントシアニン含有素材と混合される炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルとしては、具体的には、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等が挙げられ、したがって、これらの不飽和脂肪酸を含有する食用オイルとしては、米胚芽油、亜麻仁油、シソ油、魚油等を挙げることができる。 なお、炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルとしては、これらのものに限定されないことはいうまでもない。 また、これらの炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルは、単独、または2種以上を組み合わせて使用することができる。 本発明が提供するアントシアニン吸収促進組成物にあっては、アントシアニン含有素材と炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルとの混合組成物であるが、その混合比率は、アントシアニン含有素材と、炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルとの混合比が、10:1〜10:10の範囲にあるのが好ましいことが判明した。 10:1未満であると、アントシアニンの生体内吸収性が向上せず、また10:10、すなわち1:1を超えて混合しても、より以上の生体内吸収性が得られず、無駄となる。 ところで、ビルベリー(bilberry)は、ツツジ科スノキ属の低木であり、ホワートルベリー(whortleberry)、ウィンベリー(winberry)、ブレーベリー(blaeberry)、ヨーロッパブルーベリー(European blueberry)など多くのものが知られている。 また一般にブルーベリーと称されるものは、ツツジ科スノキ属シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の落葉低木果樹の総称である。 いずれの植物も、その果実はアントシアニンの種類、及び含有量が多いため、健康食品としての効果が高いといわれているが、上記したように、ビルベリーとはブルーベリーの中の一品種であり、ジャムや食用として使われるブルーベリーとは種類が異なる。 また、一般に、含有されるアントシアニン量も、ビルベリーではブルーベリーの2倍以上であることが知られている。 これらの点から、本発明にあっては、アントシアニン含有素材として、ビルベリー抽出エキスが好ましく使用される。 本発明が提供するアントシアニン吸収促進組成物は、それを用いて種々の機能性健康食品を調製することができる。そのような機能性健康食品の形態としては、飲料、タブレットキャンデー(錠菓)、ハードキャンデー、グミ、ゼリーなどのデザート類、ヨーグルト、フルーツソース、シラップ、水ようかん、カプセル状の機能性健康食品などを挙げることができる。 その形態は、固体であっても液体であっても、いずれにおいても効果を奏するものであればよい。 また、医薬組成物への添加も可能であり、本発明のアントシアニン吸収促進組成物にあっては、例えば、眼精疲労治療薬、視力低下予防薬、近視治療薬、血流改善薬、抗ガン薬、抗ウイルス薬、抗アレルギー、抗高コレステロール薬、降血圧薬、抗動脈硬化薬などへの添加が可能である。 これら機能性健康食品の調製に当たっては、通常食品に用いられる種々の添加剤が適宜添加されていてもよい。このようなものとしては、特に制限されず、例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、酸化防止剤、着色剤、凝集防止剤、安定化剤、粘度調整剤等が挙げられる。 賦形剤としては特に制限されないが、例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、コーンスターチ、マンニトール、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム等を挙げることができる。崩壊剤としては特に制限されないが、例えば、でんぷん、寒天、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、トラガント等を挙げることができる。 上記滑沢剤としては、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等を、また、結合剤としては、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、トラガント、シェラック、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ソルビトール等を挙げることができる。 酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、トコフェロール、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、クエン酸等を挙げることができ、また、着色剤としては、医薬品、食品に添加することが許可されているもの等を挙げることができる。 凝集防止剤としては、例えば、ステアリン酸、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ酸等を挙げることができる。 安定化剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチル、プロピレングルコール等を、また、粘度調整剤としては、例えば、ミツロウ、モクロウ、ラノリン、微結晶性ワックス、流動パラフィン等を挙げることができる。 以下に本発明を実施例および試験例によりさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例にその技術的範囲が限定されるものではない。実施例1:ビルベリーエキスの調製 アントシアニン含有素材としてビルベリーエキスを調製した。 すなわち、ビルベリー(Vaccinium myrtillus)の果実を、水またはアルコールの親水性有機溶媒に浸漬し、抽出することによって得た。 また、市販のもの(例えば、インデナ社)を用いてもよい。実施例2:アントシアニン吸収促進組成物の調製 実施例1で調製したビルベリーエキス、或いは市販のビルベリーエキス(インデナ社製)を用いて、米胚芽油、亜麻仁油、シソ油、魚油、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン等と10:5の混合比率で常法混合し、本発明のアントシアニン吸収促進組成物を調製した。試験例:アントシアニンの生体内吸収性 本発明のアントシアニン吸収促進組成物について、マウスを用いた生体内吸収性を検討した。 手法は、非特許文献3に記載の方法に従った。 ddy雄性マウス(6週齢)を一晩絶食させ、ビルベリーエキス単独、およびビルベリーエキス含有アントシアニン吸収促進組成物(ビルベリーエキスとして、投与量:300mg/kg体重に相当量)をマウスに強制投与し、投与前、投与後8時間に排泄された尿を酸性に保ちながら全量を回収し、全尿を非特許文献3に記載の方法に従い固相抽出処理してアントシアニン由来の520nmにおける吸光度を測定、及びHPLCによる定量を行い、アントシアニンの尿中排泄量(mg)を求めた。 その結果を図1及び図2に示した。 図1は、ビルベリーエキスと食用オイルとの混合組成物であり、縦軸にアントシアニン排泄量(mg)を示した。 各試験サンプルは、下記表1にまとめて示した。 図2は、ビルベリーエキスと不飽和脂肪酸との混合組成物であり、縦軸にアントシアニン排泄量(mg)を示した。 各試験サンプルは、同様、下記表1にまとめて示した。表1:各試験試料の混合比(重量部比率) 図1に示した結果から、コントロール(試験試料1)に比較して、食用オイルとの混合物である本発明のアントシアニン吸収促進組成物は、尿中排泄量が高いものであり、生体内吸収性が向上されていることが理解される。特に亜麻仁油との混合物(試験試料3)はその効果が優れたものであった。 また、図2に示した結果からも判明するように、コントロール(試験試料10)に比較して、不飽和脂肪酸との混合物はアントシアニンの生体内吸収性を向上させており、オレイン酸(試験試料11)及びγ−リノレン酸(試験試料14)では特に優れたものであり、食用油によるアントシアニンの吸収促進効果の一部を、不飽和脂肪酸が担っているものと判断された。 以下に、本発明のアントシアニン吸収促進組成物を用いた、機能性健康食品舳の応用例の実際を示す。実施例3:機能性食品への応用(その1) ミツロウ8重量部、レシチン2重量部、ジグリセリンモノオレエート18重量部の混合物に、本発明のアントシアニン吸収促進組成物70重量部およびアスタキサンチン1重量部、ビタミンAの1重量部を添加混合し、ロータリー式ソフトカプセル製造装置を用いてゼラチン皮膜に圧入して飲食用ソフトカプセル剤を得た。実施例4:機能性食品への応用(その2) 本発明のアントシアニン吸収促進組成物6重量部を微結晶セルロース40重量部に吸着させた後、これに、コーンスターチ20重量部、乳糖8重量部、カルボキシメチルセルロース8重量部、ステアリン酸マグネシウム2重量部を混合し、次いでポリビニルピロリドンの水溶液を8重量部加え顆粒化した。これに滑沢剤としてタルク8重量部を加えて混合した後、錠剤に打錠し、タブレットキャンデー(錠菓)を得た。 以上記載のように、本発明により、これまで生体内吸収性の低いアントシアニンについて、その生体内吸収性を向上させたアントシアニン吸収促進組成物が提供され、今後の機能性食品の開発に一助を与えるものである。 アントシアニン含有素材と、炭素数14以上の飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルの少なくとも一種とを混合してなるアントシアニン吸収促進組成物。 前記アントシアニン含有素材が、アントシアニン含有素材抽出エキスである請求項1に記載のアントシアニン吸収促進組成物。 前記アントシアニン含有素材が、ビルベリー、ブルーベリー、カシス(ブラックカーラント)、エルダーベリー由来のものである請求項1又は2に記載のアントシアニン吸収促進組成物。 前記炭素数14以上の不飽和脂肪酸が、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸から選択されるものである請求項1に記載のアントシアニン吸収促進組成物。 前記不飽和脂肪酸を含有する食用オイルが、米胚芽油、亜麻仁油、シソ油、魚油から選択されるものである請求項1に記載のアントシアニン吸収促進組成物。 アントシアニン含有素材と、炭素数14以上の不飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルとの混合比が、10:1〜10:10である請求項1に記載のアントシアニン吸収促進組成物。 【課題】 生体利用性の低いアントシアニンについて生体内吸収性を高め、生体内で有効にアントシアニンを吸収させ、より低用量のアントシアニンで十分な生理活性を発揮させるべく、アントシアニンの生体への吸収性を向上させた、アントシアニン含有組成物を提供すること。【解決手段】 アントシアニン含有素材と、炭素数14以上の飽和脂肪酸、或いは当該不飽和脂肪酸を含有する食用オイルの少なくとも一種とを混合してなるアントシアニン吸収促進組成物であり、炭素数14以上の不飽和脂肪酸が、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸から選択され、食用オイルが、米胚芽油、亜麻仁油、シソ油、魚油から選択されるものであるアントシアニン吸収促進組成物。【選択図】 図1