生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_皮膚用洗浄剤組成物
出願番号:2011284867
年次:2013
IPC分類:A61K 8/84,A61K 8/44,A61K 8/46,A61K 8/60,A61Q 19/10


特許情報キャッシュ

住田 祥 田村 猛 石田 実咲 JP 2013133302 公開特許公報(A) 20130708 2011284867 20111227 皮膚用洗浄剤組成物 日油株式会社 000004341 米田 圭啓 100124349 住田 祥 田村 猛 石田 実咲 A61K 8/84 20060101AFI20130611BHJP A61K 8/44 20060101ALI20130611BHJP A61K 8/46 20060101ALI20130611BHJP A61K 8/60 20060101ALI20130611BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20130611BHJP JPA61K8/84A61K8/44A61K8/46A61K8/60A61Q19/10 1 OL 13 4C083 4C083AC122 4C083AC302 4C083AC422 4C083AC482 4C083AC621 4C083AC622 4C083AC661 4C083AC662 4C083AC791 4C083AC792 4C083AD041 4C083AD042 4C083AD201 4C083AD202 4C083BB04 4C083BB05 4C083BB07 4C083CC23 4C083DD23 4C083DD41 4C083EE01 4C083EE03 4C083EE05 4C083EE07 本発明は、洗顔料、ボディシャンプー、ハンドソープ等の皮膚用洗浄剤組成物に関し、さらに詳しくは、使用時の延びがよく、泡立ちおよび泡質に優れ、メイクアップ化粧料やサンスクリーン剤を効果的に除去でき、すすぎ後にぬめらず、しっとり感を有しながらもさっぱりと洗い上げることができるダブルクレンジング不要の皮膚用洗浄剤組成物に関する。 マスカラ、口紅、ファンデーション等のメイクアップ化粧料は、肌を美しく見せ、外界の刺激から肌を保護する効果を有し、女性の生活には欠かせないものとなっている。一方、スキンケアの意識の高まりから、日焼け予防のサンスクリーン剤は男女問わず使用されるようになってきている。しかし、これらメイクアップ化粧料やサンスクリーン剤は、油性成分や無機顔料を多量に含んでいるため、皮膚の毛穴を塞ぎ、新陳代謝を妨げるとともに、化粧料やサンスクリーン剤自体が徐々に酸化されて刺激性を有することもあり、長時間の使用は肌トラブルの原因となる場合がある。このため1日1回はクレンジング料を用いてこれらの化粧料やサンスクリーン剤を除去する必要がある。 メイクアップ化粧料やサンスクリーン剤の多くは、汗等で流れ落ちるのを防ぐため、皮膚に塗布した後も親油性を保つように工夫されていることから、通常の洗顔料に用いられている石けんなどのイオン性界面活性剤では充分に除去することが困難である。そのため、第一段階として、メイクアップ化粧料やサンスクリーン剤となじみやすい油性成分を多く含んだ洗浄料(メイク落とし)を用いて除去し、第二段階として石けんなどのイオン性界面活性剤(洗顔フォーム)を主成分とした洗浄料を泡立たせて素肌洗いを行い、メイク落としの残存油分や皮膚上の皮脂、泥、チリ、汚れと共に洗い流すことで、すっきり感あるいはさっぱり感といった満足感を得ていた。 このような二段階の洗浄、いわゆるダブルクレンジングを必要とする理由は、油性成分を主成分とする洗浄料では使用後に水ですすいでも、皮膚上に残った油性成分が十分除去できず、さっぱりした洗浄感が得られないためであり、また、石けんなどを泡立たせて使う素肌洗い用の洗浄料のみでは、メイクアップ化粧料やサンスクリーン剤の油性成分に覆われた顔料や、色素などを肌上から十分に除去できないためである。しかし、化粧行為の迅速性や簡便性が求められつつある近年、ダブルクレンジングは手間がかかる行為であり、また、二度の洗浄により、肌への負担が大きいといった問題が生じることもあった。 一方、スキンケア意識の高まりから、男女問わずサンスクリーン剤を使用することが多くなってきているが、男性はダブルクレンジングを行う習慣がほとんどないのが現状であるため、油性成分等の除去が不十分であり、さっぱりした洗浄感が得られないなどの問題が生じることもあった。 したがって、一回の洗浄のみでメイクアップ化粧料やサンスクリーン剤を効果的に除去する作用と、洗浄後のさっぱり感を付与する作用を併せ持つダブルクレンジング不要の皮膚用洗浄料の開発が強く望まれていた。 このような洗浄料としては例えば、特許文献1において、非イオン性界面活性剤、水酸基を有する化合物および油性成分を含有する1相型クレンジング用組成物が提案されている。これは使用時の伸びは良いものの、油性成分を多量に配合しているため、すすぎ後にぬめり感が残るばかりか、泡立たせながらすすぐことが困難であり、さっぱりと洗い上げるという満足感は得難かった。 特許文献2では、脂肪酸アルカノールアミド20質量%以上と、油性成分とアニオン界面活性剤とを含有する、ダブルクレンジング不要の泡立つ洗浄剤組成物が提案されている。また特許文献3では、液状の油性成分50〜90質量%、アニオン界面活性剤及びノニオン界面活性剤の組み合わせからなる、ダブルクレンジング不要の気泡性洗浄料が提案されている。これらは、液状の油性成分を50%以上も含有するため、使用後のぬめり感が残り、ダブルクレンジングが必要になるときもあった。さらに、しっとり感を有しながらも、さっぱりと洗い上げることはできていない。 特許文献4では、ポリグリセリンとアルキルグルコシド型ノニオン界面活性剤を組み合わせたクレンジング料が提案されている。これは、メイクアップ化粧料を落とし、その後、水を加えることで、泡立たせながらすすぐことができるものだが、その泡立ちや泡質は十分ではなく、さらに、すすぎ後にしっとり感を付与することはできていない。 さらに、特許文献1〜4の洗浄料は、いずれもメイクアップ化粧料に対してはある程度の効果があるものの、紫外線吸収剤や酸化チタン、酸化亜鉛などの無機物を大量に含み、かつ肌との密着性を上げたサンスクリーン剤に対しては十分な効果が得られていないのが実状である。また、石けんなどで泡立てて素肌を洗うことによって得られるさっぱり感には程遠いものであった。特開平4−5213号公報特開2007−16109号公報特開2010−47541号公報特開2001−226228号公報 本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、使用時の延びがよく、泡立ちおよび泡質に優れ、メイクアップ化粧料やサンスクリーン剤(以下、総括的に「メイクアップ化粧料等」ともいう。)を効果的に除去でき、すすぎ後にぬめらず、しっとり感を有しながらもさっぱりと洗い上げることができるダブルクレンジング不要の皮膚用洗浄剤組成物を提供することである。 本発明者らは、下記に示すa、b、c、dおよびeの特定の界面活性剤を所定量組み合わせることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。 すなわち本発明は、下記のa、b、c、dおよびeの各成分を含有し、a成分が2〜20質量%、b成分が5〜20質量%、c成分が1〜10質量%、d成分が0.5〜5質量%、e成分が0.5〜5質量%、a成分とe成分の質量比a/eが2/1〜30/1であることを特徴とする皮膚用洗浄剤組成物である。 a.ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル型非イオン性界面活性剤 b.式(1)で示されるアミドアミノ酸型両性界面活性剤 c.式(2)で示されるアルキルイミノジカルボン酸型両性界面活性剤 d.式(3)で示されるアシルメチルタウリン型陰イオン性界面活性剤 e.ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(式中、R1COは炭素数8〜20のアシル基を示し、M1は水素原子、アルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウムまたは塩基性アミノ酸陽イオンを示す。)(式中、R2は炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基を示し、M2およびM3はそれぞれ独立して水素原子またはアルカリ金属を示す。mおよびnはそれぞれ独立して1〜3の整数を示す。)(式中、R3COは炭素数8〜20のアシル基を示し、M4はアルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウムまたは塩基性アミノ酸陽イオンを示す。) 本発明の皮膚用洗浄剤組成物は、使用時の延びがよく、泡立ちおよび泡質に優れ、メイクアップ化粧料やサンスクリーン剤を効果的に除去でき、すすぎ後にぬめらず、しっとり感を付与しながらもさっぱりと洗い上げることができ、ダブルクレンジングを不要とすることができる。 以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の皮膚用洗浄剤組成物は、上記のa、b、c、dおよびeの各成分を含有する。以下、a成分から順次説明する。 〔a成分〕 本発明に用いられるa成分は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル型非イオン性界面活性剤であり、分子中にアシル基を有する化合物である。分子中のアシル基は、例えば、炭素数8〜20の直鎖あるいは分岐の脂肪酸残基である。かかる脂肪酸残基としては、具体的に脂肪酸名で表記すると、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられる。また、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、かかる混合脂肪酸としては、例えばカプリル酸/カプリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等が挙げられる。好ましいアシル基は、炭素数8〜18のアシル基であり、より好ましくは炭素数8〜14の範囲のものである。アシル基の炭素数が8未満の場合は、クレンジング力が悪くなることがあり、炭素数が20を超える場合は、起泡性や泡質が悪くなることがある。 また、エチレンオキシドの平均付加モル数は、好ましくは4〜50であり、より好ましくは5〜40、さらに好ましくは6〜30である。平均付加モル数が4未満では、泡立ちが悪くなるうえに配合が困難になることがあり、50を超えると、クレンジング力が悪くなることがある。また、エステルの数は、好ましくは1〜3であり、より好ましくは1である。a成分として具体的には、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル(7E.O.)〔日油(株)製「ユニグリMK−207G」〕やポリオキシエチレン(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(8E.O.)〔日油(株)製「ユニグリMC−208」〕、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル(30E.O.)〔日油(株)製「ユニグリMK−230」〕等が挙げられる。a成分として1種又は2種以上を用いることができる。 〔b成分〕 本発明に用いられるb成分は、上記式(1)で示されるアミドアミノ酸型両性界面活性剤である。式中のR1COはアシル基であり、炭素数8〜20の直鎖あるいは分岐の脂肪酸残基である。かかる脂肪酸残基としては、具体的に脂肪酸名で表記すると、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられる。また、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、かかる混合脂肪酸としては、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等が挙げられる。好ましいアシル基は、炭素数8〜18であり、より好ましくは炭素数10〜14の範囲のものである。炭素数が8未満の場合は洗浄後の肌の感触が悪くなり、20を超える場合は起泡性が悪くなる。 また、式中のM1は、アルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウムまたは塩基性アミノ酸陽イオンを示し、例えば、カリウム、ナトリウム、1/2マグネシウム、1/2カルシウム、アンモニウム、トリエタノールアンモニウム、リジンの陽イオン性残基、アルギニンの陽イオン性残基等が挙げられ、好ましくはカリウム、ナトリウムである。b成分として具体的には、N−ココイル−N’−ヒドロキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム〔日油(株)製「ニッサンアノンGLM−R−LV」)等が挙げられる。b成分として1種又は2種以上を用いることができる。 〔c成分〕 本発明に用いられるc成分は、上記式(2)で示されるアルキルイミノジカルボン酸型両性界面活性剤である。式中のR2は炭素数8〜20の直鎖あるいは分岐のアルキル基(アルケニル基も含まれる)であり、具体的には、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、イソステアリル基等のアルキル基または、オレイル基等のアルケニル基、ヤシ油アルキル基等の混合脂肪酸由来のアルキル基などが挙げられる。好ましいアルキル基またはアルケニル基は炭素数8〜18、より好ましくは10〜14の範囲のものである。炭素数が8未満の場合は起泡性および泡質が悪くなり、20を超える場合は安定性が悪くなる。また、M2およびM3はそれぞれ水素原子またはアルカリ金属を示し、M2とM3は同一でも、異なっていても良く、例えば水素原子、カリウム、ナトリウムが挙げられ、好ましくは水素原子またはナトリウムである。また、mおよびnはそれそれ独立して1〜3の整数であり、好ましくは1または2の整数であり、より好ましくはm、nともに1である。m、nが0の場合は安定性が悪くなり、3を超える場合は泡質が悪くなる。c成分としては具体的には、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム〔日油(株)製「ニッサンアノンLA」〕等が挙げられる。c成分として1種又は2種以上を用いることができる。 〔d成分〕 本発明に用いられるd成分は、上記式(3)で示されるアシルメチルタウリン型陰イオン性界面活性剤である。式中のR3COはアシル基であり、炭素数8〜20の直鎖あるいは分岐の脂肪酸残基である。かかる脂肪酸残基としては、a成分の説明において挙げられた脂肪酸残基と同一のものが挙げられ、好ましくは炭素数8〜18、より好ましくは10〜14の範囲のものである。炭素数が8未満の場合は起泡性が悪くなり、炭素数が20を超える場合は安定性に問題が生じる。また、M4は、b成分のM1と同一のものが挙げられ、好ましくはカリウム、ナトリウムである。d成分として具体的には、N−カプロイル−N−メチルタウリンナトリウム〔日油(株)製「ダイヤポンHF−SF」〕、N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム〔日油(株)製「ダイヤポンK−SF」〕等が挙げられる。d成分として1種又は2種以上を用いることができる。 〔e成分〕 本発明に用いられるe成分は、ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤であり、分子中にアシル基を有する化合物である。分子中のアシル基としては、例えば、a成分におけるアシル基と同一のものが挙げられ、好ましくは炭素数10〜20、より好ましくは12〜20の範囲のものである。本化合物の調製時のメチルグルコシドと脂肪酸のエステル化反応において、反応モル比は好ましくは1:1〜1:4であり、より好ましくは1:2〜1:3である。また、エチレンオキシドの平均付加モル数は、好ましくは30〜300であり、より好ましくは50〜200、さらに好ましくは70〜150である。e成分としては具体的には、ポリオキシエチレン(120モル)メチルグルコシドトリイソステアリン酸エステル〔日油(株)製「マクビオブライドMG−120TIS」〕等が挙げられる。e成分として1種又は2種以上を用いることができる。 a成分の含有量は、組成物全量中に2〜20質量%であり、好ましくは5〜18質量%、さらに好ましくは7〜16質量%である。2質量%未満では、使用時の延び、クレンジング力が悪くなり、20質量%を超えると、泡立ち、泡質およびメイクアップ化粧料等とのなじみが悪くなり、安定性にも問題が生じてくる。 b成分の含有量は、組成物全量中に5〜20質量%であり、好ましくは7〜18質量%、さらに好ましくは9〜16質量%である。5質量%未満では、泡立ちおよび泡質、クレンジング力、さらに経時安定性が悪くなり、20質量%を超えると、すすぎ時の感触、すすぎ後の肌の感触が悪くなる。 c成分の含有量は、組成物全量中に1〜10質量%であり、好ましくは2〜9質量%、さらに好ましくは3〜8質量%である。1質量%未満では、クレンジング力、泡立ちおよび泡質、すすぎ後の肌の感触が悪くなり、7質量%を超えると、泡質および経時安定性が悪くなる。 d成分の含有量は、組成物全量中に0.5〜5質量%であり、好ましくは1〜4.5質量%、さらに好ましくは2〜4質量%である。0.5質量%未満では、クレンジング力、泡立ちおよび泡質が悪くなり、5質量%を超えると、使用時の延びが悪くなるとともに、すすぎ時の肌の感触が悪くなる。 e成分の含有量は、組成物全量中に0.5〜5質量%であり、好ましくは1〜4.5質量%、さらに好ましくは2〜4質量%である。0.5質量%未満では、泡立ちおよび泡質が悪くなるとともに、メイクアップ化粧料等とのなじみが悪くなりクレンジング力が低下し、5質量%を超えると、肌の上で延び難くなる上に、すすぎが遅くなり、さらに配合が困難になる。 また、a成分とe成分の質量比a/eは2/1〜30/1であり、好ましくは2/1〜25/1、より好ましくは3/1〜25/1である。質量比a/eが2/1未満では使用時の延びが悪くなるとともに、すすぎ後の肌の感触が悪くなり、30/1を超えると、粘度が低いためメイクアップ化粧料等とのなじみが悪くなり、同時に泡立ちおよび泡質も悪くなる。 本発明の皮膚用洗浄剤組成物は、通常の方法に従って製造することができる。本発明の皮膚用洗浄剤組成物の形態は、液状、ゲル状等を適宜選択できるが、溶剤として水又は低級アルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。また、本発明の皮膚用洗浄剤組成物は、肌(皮膚)の洗浄を目的とした様々な使用形態に適用することができ、例えば洗顔料、ボディシャンプー、ハンドソープ等として用いることができる。 本発明の皮膚用洗浄剤組成物においては、本発明の効果を阻害しない範囲で、皮膚用洗浄剤に常用されている添加剤を含有させることも可能である。かかる添加剤としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素油;牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油;ミツロウ、カルナバロウ等のロウ;直鎖および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体;セラミド、コレステロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性基剤;アルキルエーテル硫酸エステル塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤(但し、d成分を除く。);ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド等の非イオン性界面活性剤(但し、a成分およびe成分を除く。);塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤;アルキルジメチルアミンオキシド等の半極性界面活性剤;アルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子;ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩等の有機または無機塩;pH調製剤である酸およびアルカリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来の天然エキス、ビタミン、色素、香料等を含有させることができる。 以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。表1(実施例1〜9)および表2(比較例1〜8)に示す液状の皮膚用洗浄剤組成物(以下、洗浄料とも言う。)を調製し、下記の方法により評価した。なお、表1および表2において、各成分の数値は組成物全量中の含有量(質量%)を示す。また、a/eはa成分とe成分の質量比を示す。※1 日油(株)製「ニッサンアノンGLM−R−LV」;約27%水溶液※2 日油(株)製「ニッサンアノンLA」;約28%水溶液※3 日油(株)製「ダイヤポンHF−SF」;約25%水溶液※4 日油(株)製「ダイヤポンK−SF」;約30%水溶液※1 日油(株)製「ニッサンアノンGLM−R−LV」;約27%水溶液※2 日油(株)製「ニッサンアノンLA」;約28%水溶液※3 日油(株)製「ダイヤポンK−SF」;約30%水溶液 (1)使用時の延び 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、サンスクリーン剤として市販のBB(Blemish Balm)クリーム(SPF;35、PA++)を左手前腕部に直径2センチ程塗布し、余分なものをふき取ったのち、洗浄料0.1gを用いてBBクリームとなじませるように30秒間マッサージした。 2点:使用時に延びが良く、軽い感触であると感じた場合。 1点:使用時に延びがやや悪く、重い感触であると感じた場合。 0点:使用時に延びが悪く、重い感触であると感じた場合。 (2)口紅に対するクレンジング力 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、市販の口紅を左手前腕部に直径2センチ程塗布し、余分なものをふき取ったのち、洗浄料0.1gを用いて口紅となじませるように30秒間マッサージした。 2点:なじみが早く、水ですすいだ後、充分汚れが落ちたと感じた場合。 1点:なじみがやや早く、水ですすいだ後、やや汚れが落ちたと感じた場合。 0点:明らかに汚れ落ちが悪いと感じた場合。 (3)サンスクリーン剤に対するクレンジング力 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、市販のBBクリーム(SPF;35、PA++)を左手前腕部に直径2センチ程塗布し、余分なものをふき取ったのち、洗浄料0.1gを用いてBBクリームとなじませるように30秒間マッサージした。 2点:なじみが早く、水ですすいだ後、充分汚れが落ちたと感じた場合。 1点:なじみがやや早く、水ですすいだ後、やや汚れが落ちたと感じた場合。 0点:明らかに汚れ落ちが悪いと感じた場合。 (4)泡立ちおよび泡質 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、市販のBBクリーム(SPF;35、PA++)を左手前腕部に直径2センチ程塗布し、余分なものをふき取ったのち、洗浄料0.1gを用いてBBクリームとなじませるように30秒間マッサージした。その後、水でぬらした右手で、マッサージした部分を50往復擦って泡立てた。 2点:豊富な泡立ちで泡質もきめ細かいと感じた場合。 1点:泡の量がやや少ない、もしくは、泡質がやや粗いと感じた場合。 0点:ほとんど泡立たないと感じた場合。 (5)すすぎ後の肌の感触 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、市販のBBクリーム(SPF;35、PA++)を左手前腕部に直径2センチ程塗布し、余分なものをふき取ったのち、洗浄料0.1gを用いてBBクリームとなじませるように30秒間マッサージした。その後、水でぬらした右手で、マッサージした部分を50往復擦って泡立てた。最後に流水で5秒間すすいだ。 2点:しっとりとしながらも、さっぱり感があると感じた場合。 1点:しっとりとしているが、ややさっぱり感が足りないと感じた場合。 0点:ぬめり感があると感じた場合。 上記(1)〜(5)について下記の基準で評価して、表1および表2にそれぞれ示した。なお、「◎」および「○」を合格と評価した。 ◎:合計点が35点以上 ○:合計点が30点以上35点未満 △:合計点が20点以上30点未満 ×:合計点が20点未満 (6)経時安定性 各洗浄料を0℃、室温、45℃でそれぞれ1カ月間保存し、その外観を観察し下記のように評価し、表1および表2にそれぞれ示した。なお、「○」を合格とした。 ○:いずれの温度でも外観の変化がない。 ×:いずれかの温度において白濁や分離が認められる。 本発明の皮膚用洗浄剤組成物に係る実施例1〜9の洗浄料は、いずれも、使用時の延び、口紅およびサンスクリーン剤に対するクレンジング力、泡立ちおよび泡質、すすぎ後の肌の感触、経時安定性に優れていた。 これに対して比較例1〜8では十分な性能が得られていない。 比較例1は、a成分に代えて、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであるモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E. O. )を配合したものであるので、サンスクリーン剤に対するクレンジング力、泡立ちおよび泡質、ならびにすすぎ後の肌の感触が不十分であり、特に使用時の延びが悪かった。 比較例2および3は、a成分を配合していないので、口紅およびサンスクリーン剤に対するクレンジング力、ならびにすすぎ後の肌の感触が不十分であり、特にサンスクリーン剤とのなじみが悪く、使用時の延びが悪かった。 比較例4は、b成分の配合量が少ないので、口紅およびサンスクリーン剤に対するクレンジング力が不十分であるだけでなく、泡立および泡質が悪く、経時安定性も悪かった。 比較例5は、c成分を配合していないので、口紅およびサンスクリーン剤に対するクレンジング力が不十分であり、また泡立ちおよび泡質、すすぎ後の肌の感触が悪かった。 比較例6は、d成分を配合していないので、口紅およびサンスクリーン剤に対するクレンジング力が不十分であり、特に泡立ちおよび泡質が悪かった。 比較例7は、e成分の配合量が少なく、a/eが大きいので、口紅に対するクレンジング力が不十分であり、特にサンスクリーン剤とのなじみが悪く、サンスクリーン剤に対するクレンジング力、泡立ちおよび泡質が悪かった。 比較例8は、a/eが小さいので、使用時の延び、すすぎ後の肌の感触が悪かった。 下記のa、b、c、dおよびeの各成分を含有し、a成分が2〜20質量%、b成分が5〜20質量%、c成分が1〜10質量%、d成分が0.5〜5質量%、e成分が0.5〜5質量%、a成分とe成分の質量比a/eが2/1〜30/1であることを特徴とする皮膚用洗浄剤組成物。 a.ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル型非イオン性界面活性剤 b.式(1)で示されるアミドアミノ酸型両性界面活性剤 c.式(2)で示されるアルキルイミノジカルボン酸型両性界面活性剤 d.式(3)で示されるアシルメチルタウリン型陰イオン性界面活性剤 e.ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤(式中、R1COは炭素数8〜20のアシル基を示し、M1は水素原子、アルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウムまたは塩基性アミノ酸陽イオンを示す。)(式中、R2は炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基を示し、M2およびM3はそれぞれ独立して水素原子またはアルカリ金属を示す。mおよびnはそれぞれ独立して1〜3の整数を示す。)(式中、R3COは炭素数8〜20のアシル基を示し、M4はアルカリ金属、1/2アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウムまたは塩基性アミノ酸陽イオンを示す。) 【課題】使用時の延びがよく、泡立ちおよび泡質に優れ、メイクアップ化粧料やサンスクリーン剤を効果的に除去でき、すすぎ後にぬめらず、しっとり感を有しながらもさっぱりと洗い上げることができるダブルクレンジング不要の皮膚用洗浄剤組成物の提供。【解決手段】下記a、b、c、dおよびeの各成分を含有し、a成分が2〜20質量%、b成分が5〜20質量%、c成分が1〜10質量%、d成分が0.5〜5質量%、e成分が0.5〜5質量%、a成分とe成分の質量比a/eが2/1〜30/1である皮膚用洗浄剤組成物。 a.ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル型非イオン性界面活性剤 b.式(1)で示されるアミドアミノ酸型両性界面活性剤 c.式(2)で示されるアルキルイミノジカルボン酸型両性界面活性剤 d.式(3)で示されるアシルメチルタウリン型陰イオン性界面活性剤 e.ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤【選択図】なし


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