タイトル: | 公開特許公報(A)_ムクロジおよびサンゴ粉末を用いた固形歯磨き粉とその製造方法 |
出願番号: | 2011203991 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | A61K 8/97,A61K 8/98,A61Q 11/00 |
長堂嘉郎 JP 2013063932 公開特許公報(A) 20130411 2011203991 20110919 ムクロジおよびサンゴ粉末を用いた固形歯磨き粉とその製造方法 長堂 嘉郎 709002347 長堂嘉郎 A61K 8/97 20060101AFI20130315BHJP A61K 8/98 20060101ALI20130315BHJP A61Q 11/00 20060101ALI20130315BHJP JPA61K8/97A61K8/98A61Q11/00 2 1 OL 5 4C083 4C083AA071 4C083AA072 4C083AA111 4C083AA112 4C083CC41 4C083DD15 4C083DD17 4C083DD22 4C083EE32 4C083EE34 4C083EE36本発明は、ムクロジ果汁抽出液およびサンゴ粉末を原料とした固形歯磨き粉を得る方法とその製品に関する。 従来の歯磨き粉は、歯の汚れを落とすために、合成界面活性剤、石けん、殺菌剤、研磨剤などを添加して、口内の洗浄、除菌、歯の表面の研磨を行っている。化学的に合成された成分は、生産コストの低減や品質の安定、大量生産に適した製品を提供している。しかし、人工的に合成された原料や製品に拒否反応を示す消費者にとっては、必ずしも好適とは言えない。原料が天然の材料で製品ができると、自然派思考の消費者にとっては大変助かる。 ところで、特許文献1のように、ナチュラル材料を用いて環境汚染を防ぐことができる界面活性剤を提供するために、界面活性生成品であって、ジカルボン酸、重炭酸ナトリウムおよび界面活性剤を、好ましくはジヒドロキシコハク酸、重炭酸ナトリウムおよび界面活性剤を、最も好ましくは酒石クリーム、重炭酸ナトリウムおよび界面活性剤を含むもので、重炭酸ナトリウム、酒石クリームおよび液体界面活性剤の混合物はペースト状で、2、3時間の後に固化して固体となる製品が提案されている。特開2002−536395しかしながら、このような製造方法では、人工的に合成された化学物質が生体に及ぼす影響について不安がのこり、ナチュラル材料を用いているとはいえないので、健康志向の強い消費者向けの製品を作るためには、植物由来の材料を使用する必要がある。本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、植物性のムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末のみで作成する製品とその製造方法を実現することにある。本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、ムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末を原料とすることを特徴とする固形歯磨き粉製品の製造方法である。このようにムクロジの果汁抽出液とサンゴ粉末を混合し、乾燥させた後、粉末または打錠して製品化することで、持ち運びに便利な固形歯磨き粉として、自然派思考の強い消費者向けに販売できる。請求項2は、ムクロジ果汁抽出液とサンゴカルシウムを原料とすることを特徴とする、乾燥粉末または打錠して製品化した固形歯磨き粉製品である。人工的に合成された界面活性剤や石けん、殺菌剤や研磨剤ではない、天然のムクロジ果汁抽出液やサンゴ粉末を原料とした、自然派思考の消費者向け製品である。請求項1のように、天然のムクロジの果汁抽出液やサンゴ粉末を原料として固形歯磨き粉製品を製造する方法は、人工的に合成された原料を用いることなく製造されるので、自然派思考の消費者や化学物質に過敏な消費者のための口内洗浄製品として販売できる。植物性の原料なので、炭酸ガス削減に貢献できる環境に優しい製造方法である。また、天然の成分なので、体に優しい自然派思考の製品となる。請求項2のように、ムクロジの果汁抽出液に含まれるムクロジサポニンは、発泡するので天然の界面活性剤として汚れを落とす作用がある。ムクロジサポニンは一般の練り歯磨きのようにあわ立つので、歯磨きをしたという実感や使用感がある。ムクロジサポニンはその殺菌作用から、虫歯予防効果および口臭予防効果が期待される。また、サンゴ粉末に含まれる炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムは、研磨剤としての機能や歯の美白効果、カルシウムやマグネシウムの補給剤としての効果が期待される。サンゴ粉末は、アルカリ性を示し口内の酸を中和し虫歯予防になる。サンゴ粉末は、表面に微細な孔をもち、その消臭効果から口臭予防効果が期待される。本発明によるムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末を原料とした固形歯磨き粉製品の製造方法を工程順に示すフローチャートである。次に本発明によるムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末を原料とした固形歯磨き粉製品とその製造方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明によるムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末を原料とした固形歯磨き粉製品の製造方法を工程順に示すフローチャートである。ステップS1に示すように原料はムクロジの果実とサンゴ粉末である。ムクロジの果実を水に漬けてサポニンを抽出するが、その漬け込む期間は1ヶ月である。ムクロジ果実から適度にエキスが抽出したら、ステップS2のように、その抽出液をサンゴ粉末と混合する。その混合物はペースト状となる。当該混合物を1週間ほど室内にて自然乾燥をおこなうと固化して固体となる。当該混合物は非常に安定的固形物を呈する。固形物となった当該混合物を粉砕すると粉状となり、S3のように、さらに打錠して製品化することもできる。ムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末の当該混合物はペースト状、粉状、錠剤など用途に適した形状に加工することができる。また、ペースト状、粉状、錠剤に加工する際に、ミントなどのハーブテイストを加えたり、塩を添加したり、甘味成分を添加したり、味付けして製品にすることもできる。各年齢層の趣向性の特徴に合わせた味付けをすることで、子供から大人、高齢者用等の年齢に応じた製品となり、様々な年齢層に抵抗なく使っていただける製品提供が可能。固形歯磨き粉は、携帯用として、特に飛行機持ち込み可能な製品となる。紙などの簡易包装も可能となり、プラスチックチューブなどの石油製品の削減にもつながり、リサイクルの観点や、植物性の紙を用いた簡易包装など環境に配慮した商品形態にすることが可能である。以上のように、本発明によると、当該製品及び製法は、原料である植物性のムクロジおよびサンゴ粉末が炭酸ガスを削減するという特徴を持ち、産業化することで環境に優しいテクノロジーとして世界に貢献できる。さらに、健康志向の強い特に近代の科学技術が発達した世代で、化学物質による汚染や生体に及ぼす悪影響が心配される状況の中、ナチュラルな植物性の材料であるムクロジに含まれるムクロジサポニンの効果としての殺菌作用や消臭作用、また天然のサンゴに含まれる炭酸カルシウムやマグネシウムによる研磨作用やカルシウムの補給による歯の再石灰化促進および消臭作用などの特徴を有した虫歯予防および口内衛生に貢献できる。当該製品は、その特別な製法で上記した他にない特徴を持ち、消費者の安全意識および環境に優しい自然派製品として認められる製造方法および製品と言える。植物性の原材料であるムクロジ果汁抽出液およびサンゴ粉末を原料として製品化することを特徴とする固形歯磨き粉の製造方法。植物性の原材料であるムクロジ果汁抽出液およびサンゴ粉末を原料として製品化することを特徴とする固形歯磨き粉。 【課題】植物性のムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末のみで作成する固形歯磨き粉とその製造方法を実現する。【課題を解決するための手段】ムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末を原料とすることを特徴とする固形歯磨き粉製品の製造方法は、ムクロジの果汁抽出液とサンゴ粉末を混合し、乾燥粉末または打錠して製品化することで、持ち運びに便利な固形歯磨き粉として、自然派思考の強い消費者向けに販売できる。人工的に合成された界面活性剤や石けん、殺菌剤や研磨剤ではない、天然のムクロジ果汁抽出液やサンゴ粉末を原料とした、自然派思考の消費者向けの製品である。【図面の簡単な説明】 本発明によるムクロジ果汁抽出液とサンゴ粉末を原料とした固形歯磨き粉製品の製造方法を工程順に示すフローチャートである。【選択図】図1