| タイトル: | 公表特許公報(A)_皮膚の病変を処置するための医薬組成物、ドレッシング材及び方法、該ドレッシング材を調製するための中間組成物及びプロセス、並びにコラーゲンマトリックスと併せたセリウム塩の使用 |
| 出願番号: | 2010545335 |
| 年次: | 2011 |
| IPC分類: | A61K 33/24,A61K 47/42,A61K 47/36,A61K 47/10,A61P 17/00 |
クルス,ルイス エデュアルド ダ JP 2011511013 公表特許公報(A) 20110407 2010545335 20090209 皮膚の病変を処置するための医薬組成物、ドレッシング材及び方法、該ドレッシング材を調製するための中間組成物及びプロセス、並びにコラーゲンマトリックスと併せたセリウム塩の使用 クルス,ルイス エデュアルド ダ 510215824 青木 篤 100099759 石田 敬 100077517 福本 積 100087871 古賀 哲次 100087413 渡辺 陽一 100117019 武居 良太郎 100150810 中島 勝 100141977 クルス,ルイス エデュアルド ダ BR PI0800085-9 20080208 US 12/202,599 20080902 A61K 33/24 20060101AFI20110311BHJP A61K 47/42 20060101ALI20110311BHJP A61K 47/36 20060101ALI20110311BHJP A61K 47/10 20060101ALI20110311BHJP A61P 17/00 20060101ALI20110311BHJP JPA61K33/24A61K47/42A61K47/36A61K47/10A61P17/00 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW BR2009000031 20090209 WO2009097672 20090813 27 20100916 4C076 4C086 4C076AA72 4C076BB31 4C076DD38 4C076EE36 4C076EE36F 4C076EE43 4C086AA01 4C086AA02 4C086HA08 4C086MA01 4C086MA05 4C086MA63 4C086NA10 4C086ZA90 本発明は、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含む、皮膚の病変を治療するための医薬組成物に関する。 加えて、本発明は、皮膚の病変を処置するためのドレッシング材(dressing)を調製するための中間組成物、及び前記中間組成物を凍結乾燥させることにより、そのようなドレッシング材を調製するプロセスをも提供する。 また、本発明は、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩を含む、皮膚の病変を処置するためのドレッシング材、及び本発明の医薬組成物又はドレッシング材の調製における、コラーゲンと組み合わせたセリウム塩の使用にも関する。 本発明の他の態様は、前記皮膚の病変に、そのような医薬組成物又はドレッシング材を適用することにより、皮膚の病変を処置する方法である。 本発明の組成物又はドレッシング材は、人体又は動物体における微生物タンパク質に関連する毒素又はいわゆるHSP(ヒートショックタンパク質)の放出が関与する皮膚病変;熱傷皮膚毒素(burned skin toxin)又はLPC(リポタンパク質複合体)の形成が関与する熱傷;タンパク質分解酵素が過剰に生産されている慢性潰瘍皮膚病変;滲出液の過剰生産のコントロールを必要とする消散が困難な皮膚病変;及び重度に感染又は定着(colonize)した皮膚病変等の、様々な種類の病変における局所適用に使用され得る。歴史的側面 現代の医療において、創傷治癒処置は、ドレッシング材の使用、基礎疾患(base illnesses)の防御、非生活組織の切除、ホメオスタシス、適切な組織内還流の復旧、創傷部の圧迫制限(pressure limitation)及び感染防御に基づく1。 歴史的観点からして、現在の概念にたどり着くまでに、創傷治癒のアプローチは、多くの点に変更が加えられている。古代エジプトでは、創傷は、地獄からやってきた悪霊がそれを通って患者の体内に入り込む穴と考えられていた。このような解釈に基づいて、病変に排泄物を塗布して、これにより最悪の悪魔を退けようとした1。古代エジプトで最も一般的な薬剤の一つは、蜂蜜であった。現在、蜂蜜の治療的効果は、微生物の増殖を抑制し、吸湿作用を有し、白血球及び抗体を創傷部に誘引することによるものと判明している。 創傷ドレッシング材に関する限り、エジプト人は、ミイラのエンバーミングプロセスにおいて使用されるものと類似する技術を利用していた。バンテージは、所望の身体の部分を覆い、そこに医薬を維持するために使用された。エジプト製のリネン(Lynen)は、現在の上等なガーゼに近い繊維の感触のものから、ミイラに使用されるもののような厚い布まで様々であった。病変の除去には、蛆を用いた処置の記述がある。蛆は、壊死した組織を分解して液化するタンパク質分解酵素を発生させることが出来る1。 ヒポクラテスは、温水、ワイン及び酢で創傷を洗浄して2、それを乾燥させることを推奨した。良好な治癒条件をもたらすために創傷を乾燥させておくべきであるという概念は、第二次世界大戦の終わりまで存続した。それから、創傷治癒の基礎概念に関する急激な変化が生じた。1958年に、Odlandは、水疱(blister)の下部は、表面を除去しない方が早く治癒することを見出した3,4。その後、モデルとして家畜ブタの病変を用いて、Winterは、閉鎖した創傷で早期に表皮が再建することを示し、これにより創傷治癒に対するアプローチが進化した5。そして、1963年に、Hinmanらは、ヒトにおいて有利な効果を有する創傷閉鎖を確立した6。 現在、部分的な湿度維持だけでなく、他の作用、例えば抗微生物活性をも目的とする、広範な創傷治癒用製品が市販されている。理論的基礎基礎的な創傷復旧概念 炎症性細胞において増殖因子のプロセスにより引き起こされる直線的な概念を遥かに超えて、修復は、可溶性メディエーター、細胞外マトリックス及び柔組織細胞間の相互作用を表す7。細胞外マトリックス分子は、インテグリン受容体を通じて遺伝子発現シグナルを発し、該マトリックスと組織細胞との相互作用は、形態及び細胞機能を変化させ得る7,8。 組織外傷は、複数の相(ホメオスタシス、炎症、組織形成及び創傷リモデリング)に分かれて研究され得る一連のイベントを伴う。しかしながら、一時的な重複を考慮すると、これらは相互に排他的なものではない。 組織への攻撃(aggression)及びその後の血管の破裂は、凝固(coagulation)又は凝血(clotting)に至る第一の一連のイベントを引き起こす。形成された凝血塊は、細胞移行のための仮マトリックス(provisory matrix)を提供する他に、ホメオスタシスを維持するのに有用である。 血小板は、間質結合組織に接着し、その後互いに集合する。この集合プロセスにおいて、血小板は、幾つかのメディエーターを放出し、そして凝固因子を発現する。スポットにおいて形成されたフィブリン凝血塊及びトロンビン追加的な血小板の接着及び集合の巣として機能する。 血小板は、この時点で、ホメオスタシスのカバーを形成するという重要な役割を果たすだけでなく、血小板由来増殖因子(PDGF)及びトランスフォーミング増殖因子 及び (TGF 及びTGF )等のサイトカイン及び増殖因子を放出するとみなされる。 それ以外に、前記凝固カスケード自体、補体及びダメージを受けた細胞は、組み合わされることにより、ダメージを受けた部分に白血球を誘引する、多くの走化性物質を生産する。走化性刺激による内皮の活性化も、内皮からエラスターゼ及びコラゲナーゼ分子を分泌させ、これらは、細胞が血管基底膜を通って浸透するのを容易にする。 白血球は、系の中に見出される外来性の物体及び細菌の排除を遂行する。場の中にこれが存在している間、炎症段階が延長され、そして通常の修復が困難になる。他方、創傷の走化性物質の生産は、一般に、「清浄」を維持すると低下する。残留する好中球は、かさぶたが形成されることで段階的に排除され、又はマクロファージ若しくは線維芽細胞により貪食される。 エラスチン、フィブロネクチン、コラーゲン断片及びTGF 等の走化性因子に応答して、末梢血の単球が創傷に集合し続け、そこで活性化され、マクロファージの形質を示す。これらの細胞は、前記血小板と同様に、肉芽組織の形成を開始させる。マクロファージは、組織を切除し、病原性生物、組織破片及び消耗した好中球を分解する。マクロファージは、創傷において組織リモデリングを開始及び拡張させるのに必須な線維芽細胞増殖因子を分泌するため、炎症と修復との間の推移において重要な役割を果たすと考えられている。 攻撃の数時間後、表皮残余フレームのケラチノサイトが、創傷に移行する。表皮細胞において、重要な形態の変化が観察される。細胞内とのフィラメントの収縮、細胞内で巣もソームの分解等が主要なもので、また、辺縁細胞質のアクチンフィラメントの形成、及び表皮細胞の側方運動を可能にする真皮と表皮との間の安定した結合の喪失も見られる。 攻撃の2日後まで、創傷の縁にある表皮細胞が移行を開始する。創傷の上に移行するケラチノサイトは、仮マトリックス上をランダムに遊走しないが、事実上、非生存組織から生存組織を「分離する」。この移行ルートは、膜内の表皮細胞が発現するインテグリンにより誘導され、例えば、ケラチノサイトはフィブリノーゲン、フィブリン、変性したコラーゲン又はフィブロネクチンに対する受容体を発現していない。故に、移行性表皮細胞は、フィブリン/フィブロネクチンに富む凝血塊を避け、I型コラーゲン上を移行する。最終的に、ケラチノサイトの移行により、かさぶたが放棄される。 再表皮化(re−epithelialization)と同様に、基底膜由来のタンパク質は、創傷の縁から中心に向かって再建される。表皮細胞は通常の形態に戻り、ヘミデスモソームを通じて基底膜と、そしてVII型コラーゲン原線維を通じて新しい表皮(neodermis)と、堅固に接着する。 攻撃の約4日後、肉芽組織の形成が開始される。肉芽組織は、切開すると肉芽が現れることからそう呼ばれ、これは多くの新たに形成された毛細血管が存在するためである。 血管新生は、端的に言うと、4つの関連する現象:細胞形態の変化、走化性による移行の誘導、細胞分裂の刺激及び細胞外マトリックスの充填により誘導されるプロセスである。 肉芽組織において、血管の増殖以外に際立った要素は、線維増殖である。血小板及びマクロファージは、線維芽細胞の増殖及び移行活性を有する、一連のサイトカインを放出する。その後、該線維芽細胞は、それ自体がサイトカインを生産して、オートクラインの形式で自己を刺激する。 線維芽細胞が移行するには、移行経路を切り開くことができる活性なタンパク質分解システムが必要である。血清由来のプラスミンと共に、線維芽細胞由来の多くの酵素が、この役割を果たすと考えられている。これらには、プラスミノーゲンアクチベーター、間質コラゲナーゼ(マトリックスメタロプロテアーゼ、MMP−1)、ゼラチナーゼ(MMP−2)及びエストロメリシン(MMP−3)、及び血清由来プラスミノーゲンが含まれる。 マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は、生理学的イベントの制御に関与する細胞外タンパク質分解酵素のファミリーであり、細胞外マトリックスのリモデリングの他、増殖及びアポトーシス等の他の細胞活性に影響を与える。それらの作用は、メタロプロテアーゼの組織阻害因子(TIMP)及び増殖因子により微調整される。例えば、増殖因子PDGFは、線維芽細胞によるこれらの酵素の放出を刺激し、一方、TGFは、タンパク質分解酵素阻害因子の分泌を誘導して、線維芽細胞の移行の過程での細胞外マトリックスの詳細な制御を示す。 マクロファージ及び新たに形成される血管と同様に、線維芽細胞は、創傷部位に移行するとき、フィブリン凝血塊を開裂し、ヒアルロナン及びフィブロネクチンで出来た仮マトリックスを敷く。この細胞外マトリックスは、線維芽細胞がマトリックス自体を合成及び再形成する機能に影響し、この相互作用は動的相互作用(dynamic reciprocity)として知られる。 次の段階は、コラーゲンマトリックスの生産を特徴とする。要約すると、皮膚の修復の過程で、結合組織マトリックスの切断(dismissal)が、フィブロネクチン、III型コラーゲン、続いてI型コラーゲンの順番で起こる。後者の生産は、創傷抵抗力(resistance)の亢進と同時に起こる。また、V型コラーゲンも、組織の血管形成と並行する肉芽組織発達の過程で亢進される。新たな組織抵抗力に構造的支持を提供する以外に、コラーゲンは、マトリックスに埋まった細胞に、細胞の形態変化等の影響を与え、又は走化性因子として働く。 コラーゲンマトリックスの切断の後、線維芽細胞はその形態を変化させ、創傷の収縮を引き起こす。これらの細胞は、筋線維芽細胞として知られる平滑筋細胞の形態をとり、細胞外マトリックス(フィブロネクチン及びコラーゲン)や他の細胞との結合を通じて、結合組織の圧縮及び創傷の収縮を引き起こす。牽引力の伝送は、基本的に、インテグリン受容体を介した線維芽細胞とコラーゲンマトリックスとの結合、及び各コラーゲン間の架橋結合に基づく。 線維芽細胞に富む肉芽組織から相対的に無細胞のマトリックスへの遷移は、細胞の観点からは、修復の10日目辺りの線維芽細胞のアポトーシスから出発する。血管形成の刺激が消えてから1〜2日で毛細血管の退縮が起こり、もう一つのアポトーシスの要因をなす。 創傷リモデリングの段階は、細胞外マトリックスのリモデリング及び細胞分化又はアポトーシスにより特徴付けられる。構成及び細胞外マトリックス肉芽組織構造は、時間間隔と創傷の縁の間の距離との関数であり、これは、より大きな創傷では、創傷の縁から出発する細胞外マトリックスリモデリング及び新生表皮の成熟、線維増殖及び新血管形成であるが、肉芽組織形成は、病変部位の中央に向かって移行を続ける。これにより、創傷の縁の細胞外マトリックスは、質的及び量的アプローチの両方の点で、中心部の細胞外マトリックスと異なるものとなる。 最初にアポトーシスが起こる細胞腫は表皮細胞であり、毛細血管の減少を伴う。その後、筋線維芽細胞及びマクロファージにアポトーシスが生じ、より無細胞的な創傷修復がなされる。細胞外マトリックスはそれ自体が、年月を経てゆっくりと変化を続ける。皮膚の創傷修復に影響を及ぼす因子 局所性及び全身性の両方の多くの因子が、創傷治癒プロセスに影響を及ぼし、肥厚性瘢痕、ケロイド、又は慢性潰瘍、例えば脚部潰瘍、床ずれ、並びに穿孔足底創傷等の、望まれない予後を生じ得る。 例えば、皮膚の付加(skin annexes)が豊富であるため、顔面の病変が脚部の病変よりも早く修復され得ることは周知である。また、低温又は血流の阻害は、創傷修復プロセスを低下させ得る。 加えて、酸素欠乏、pH異常、壊死、感染、血腫及び異物等の他の局所因子は、組織修復を低下させ得る。低酸素は組織移行に有利に働き、一方血管形成は、細胞増殖、コラーゲン合成及び細菌耐性を低下させる。 自然に修復が進行している創傷において、MMPとTIMPとの間で発現のバランスが取られている。一方、脚部潰瘍等の慢性の潰瘍において、局所的なタンパク質溶解の兆候が増大する。Hartら13は、高レベルのプロテアーゼの破壊的作用が、慢性潰瘍における創傷治癒に対する阻害因子であり得ることを強調する。タンパク質分解酵素の活性が過剰であると、新しい組織形成プロセスの統合に寄与する鍵となる要因の、細胞移行を誘起するものとして、及びマトリックスの保存及び増殖因子の保持のための骨格として機能し得る出発マトリックスが、創傷から奪われると考えられている。また、プロテアーゼ活性のレベルが高いと、増殖因子受容体及びインテグリン受容体等の細胞表面受容体にダメージを与え、このダメージは、組織修復プロセスに関与する全ての細胞の活性に対して影響をもたらす。 感染は、修復遅延の重要な原因の一つである。ほぼ全ての皮膚の創傷は、微生物(flora)により汚染されており、臨床的な感染が発生するとき、1グラムの組織に対して100,000個を超える数の病原性微生物が存在する必要がある。細菌の定着が感染可能なレベルである場合、これは炎症段階を引き延ばし、修復能力を低下させるため、その場合は、局所的消毒剤で処置されるべきである。 最適な創傷修復の時系列において、血腫を流出させるべきであり、抗凝血剤及び抗血小板剤等の血腫形成を促進する薬剤は忌避される。異物は細菌に接着に適した場所を提供し、酸素分圧及び創傷部のpHを低下させるので、それらは排除されるべきである。 全身性因子に関しては、栄養的特徴及び生活の質(喫煙、アルコール乱用)の両方、幾つかの薬物(コルチコステロイド等)の使用、又は真性糖尿病等の全身性疾患が、創傷修復プロセスの進行を遅延させ得る。高齢の患者の場合、タンパク質合成の低下、白血球の移行の遅延、そして炎症段階の持続を伴い、更には栄養失調のリスク、合併症及び医薬の使用等にさらされる。 床ずれ、静脈鬱血潰瘍、及び糖尿病足等の慢性潰瘍中に認められる体液は全て、主に線維芽細胞である細胞の増殖を阻害する。この体液は、腫瘍壊死因子(TNFα)に富む。このことから、サイトカインのレベルを低下させることが出来る化合物が、慢性潰瘍の修復を改善し得ることが支持される。 最後に、過去に考えられていたのと異なり、乾燥した創傷は湿った環境で処置した場合よりも治癒し難いという明確な証拠が存在する。湿った環境であることの利点として、リエフィタリアライゼーション(re−ephitalialization)、皮膚の修復及び血管形成の推進が挙げられる。局所的医薬及び密封ドレッシング材により、創傷の修復を助ける湿った環境が提供される。コラーゲン コラーゲンは、3本のポリペプチド鎖で構成され、それらの一次配列の部分に平行に三重螺旋を形成する、細胞外マトリックスの糖タンパク質である。 主要な研究は、修復過程にある創傷で見出されるコラーゲンの構成について行われ、人工的に誘導した肉芽組織(移植スポンジ)がコラーゲンI及びIIIについて試験された。なぜなら、これらの2種類のコラーゲンは、以前から特徴付けられており、それらの超分子構造が明確に決定しているからである。 固い螺旋コラーゲン巨大分子の原線維は束状に集合し、漸進的に修復組織に引張強度及び硬さを付与していく。新しい組織の抵抗力に資する支持構造として機能する以外に、コラーゲンは、マトリックスに埋まった細胞に対して絶大な影響を及ぼす。コラーゲン由来のペプチドは、例えば、インビトロの線維芽細胞に対し走化性因子として働き18、そしてインビトロでも同様な効果を有する。更に、無傷のコラーゲンは、様々な細胞の形態及び機能を変化させ得る19−21。これらの効果は、コラーゲン 1 1及び 2 1におけるインテグリン受容体の活性化を通じて、部分的に測定され得る22−24。 コラーゲンは、成熟した修復がコラーゲンの持続的な合成及びコラーゲンの異化の両方に依存するため、肉芽組織の遷移期間中に再構成される。創傷部位でのコラーゲンの分解は、顆粒球、マクロファージ、表皮細胞及び線維芽細胞の様々なコラゲナーゼによりコントロールされる。これらの活性は、メタロプロテアーゼの組織阻害因子(TIMP)として知られる様々な類似の阻害剤によりコントロールされ、よって、それらは発達の過程で、及び見かけ上創傷修復の過程で制御される。TGF 、PDGF及びIL−1等のサイトカイン、並びに自身の細胞外マトリックスは、コラゲナーゼの調節及びインビボでのTIMPの発現において重要な役割を果たし得る。 創傷は、3週間の時点で最終的な強度の約20パーセントしか得られず、その間にコラーゲン原線維が比較的迅速に蓄積し、そして筋線維芽細胞により駆動される創傷の収縮により、系統的に再構成される。実際に、漸進的な張力の獲得は、新しいコラーゲンの切断との関連が少なく、むしろ追加的なコラーゲンの再構成、コラーゲン束の肥厚、及び分子架橋の変化と関連する。故に、創傷組織は、創傷の無い皮膚と同じだけの抵抗力を有しない。創傷組織の抵抗力は、最高でも無傷の皮膚の70パーセント程度である25。 Hartら13は、コラーゲン製のドレッシング材が、プロテアーゼ、フリーラジカル、及び第二鉄イオン等の、慢性潰瘍中に存在し、治癒プロセスをより困難にする様々な因子を吸収できることを示した。それ以外に、彼らは、コラーゲン製のドレッシング材が、結合によりPDGF等の増殖因子を保護し、生物活性を維持し、そして皮膚修復により適した環境を形成できることを報告した。 潰瘍において、適用されたコラーゲンは、止血材、走化性因子及び細胞移行用のためのマトリックスとして作用する。更にコラーゲンは、慢性潰瘍中に過剰に存在し、これらの条件下で組織修復プロセスに有害な、結合した不活性のマトリックスメタロプロテアーゼを捕らえる。一方で、増殖因子を創傷床と接触した状態で維持して、プロテアーゼの活性から保護する。実際に、コラーゲンマトリックスの使用を支持する他の利点は、それが生体適合性であることである。セリウム塩 金属セリウムは、強力な殺菌作用を有しながら、哺乳類細胞への毒性が低い26。Burkes及びMcCleskey27は、セリウム塩がインビトロで細菌及び真菌に有毒であることを示した。試験された39種類の細菌において、硝酸セリウムは0.0004Mのオーダーの濃度で増殖を阻害した27。セリウムの静菌作用の生化学的レベルでの基序は未だ不明であるが、多くの可能性を秘めている。細菌の細胞壁に負の電荷が生じることが報告されており、微生物の移動及び凝集が引き起こされる28。また、ランタノイドは、核酸と反応して不溶性の複合体を形成する28。 セリウム塩と1週間接触させたヒトの熱傷において、グラム陰性細菌の感染率が低下することが示されている26。Foxら(1977)29は、重度の熱傷の患者において臨床的効果の増大をもたらす硝酸セリウム及びスルファジアジン銀の寄与を報告している。観察により、熱傷に多く見られるTリンパ球への転換が、セリウム適用により阻害されることが確認されている。この有利な効果は、セリウムが熱傷病変上に存在するリポタンパク質複合体(LPC)と結び付くことに関連する30。 腫瘍壊死因子(TNF− )は、最も強力な炎症性サイトカインである。過剰なサイトカインの放出は、免疫機能に有害に作用することが知られている。Deveciら31は硝酸セリウムで病変を処置することにより、インターロイキン−6の増大及びTNF− の減少が引き起こされ、炎症反応の範囲が制限されることを実証した。インターロイキン及びTNF等の免疫応答の伝達物質の存在が慢性の病変において組織化されていないことが、この金属が慢性の病変を処置するのに有用であることの証左となる。 慢性の潰瘍及び熱傷の処置において、ドレッシング材にセリウム塩を加えることの利点として:抗微生物作用、免疫調整作用、TNF− のレベルの低下による抗炎症作用が挙げられる。 本発明は、細胞増殖マトリックス、特に非凍結乾燥又は凍結乾燥(ドレッシング材)組成物の形態の細胞増殖マトリックスの取得、及びその臨床的応用に関し、該マトリックス及び臨床的応用は、止血材、局所的治癒、殺菌剤及び/又は免疫調節剤として作用して、様々な病因の粘膜潰瘍(mucous ulcer)を含む皮膚の完全性の喪失により特徴付けられる病変に適用される処置に一般的に対応する。 本発明の組成物又はドレッシング材の特徴は、ランタノイド元素金属のセリウムとコラーゲンマトリックスとの関連付けである。発明の説明 本発明は、細胞増殖マトリックス、特に非凍結乾燥又は凍結乾燥(ドレッシング材)組成物であって、セリウム塩と結び付いたウシコラーゲン、及び任意でアルギニンを含み、止血性、創傷修復能力、殺菌性、免疫調節能力を有し、過剰の滲出液の吸収が可能で、病変部の浸軟を防止するものの生産に関する。その治療作用は、感染及び創傷の定着の処置、それによる項範囲の殺菌作用に関する。 本発明の組成物又はドレッシング材の創傷治癒能力は、通常は慢性潰瘍における、構造支持材として作用し、細胞移行を促進し、その他にコラゲナーゼに富む環境において新生コラーゲンを保護する、コラーゲンに由来する。加えて、熱傷を負った皮膚に生じるLPC(リポタンパク質)等の毒素、及び炎症反応を持続させ得る腫瘍壊死因子−アルファ等の、慢性潰瘍の環境下で広く生産される炎症性サイトカインの発生が、金属セリウムの存在により調節され得る。創傷修復、殺菌作用、及び免疫調節作用が並存することで、本発明のドレッシング材は、静脈鬱血潰瘍、床ずれ、足底皮膚潰瘍、複合的な外科創傷及び熱傷等の様々な熱傷及び創傷に対する有効な治療剤となっている。 非凍結乾燥形態の本発明の組成物は、不透明なゲルの外見を有し、そして凍結乾燥により様々なサイズのドレッシング材となり得る。本発明のドレッシング材を調製するのに使用されるプロセスは、セリウム塩、特に硝酸セリウムの、皮膚科的に許容される担体、特に水への溶解、該セリウム塩溶液のコラーゲンへの添加及びそのホモジナイズを含む。好ましい態様において、取得された混合物はアルギン酸塩と混合し、皮膚柔軟化剤、好ましくはプロピレングリコール中でホモジナイズして、均一な塊とする。そして、得られた塊を、所望の様式に従い特定のパターンに成形し、その後凍結乾燥する。当該技術分野で周知の技術により凍結乾燥すると、生産物はスポンジ様の表面を呈し、繊維フレーム(fiber frame)に近い。最後に、生成物は、ガンマ放射線、エチレンオキシド又は電子ビーム滅菌システムにより滅菌され得る。発明の詳細な説明 本発明は、皮膚の病変を処置するための医薬組成物であり、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含むことを特徴とする前記医薬組成物に関する。 好ましくは、使用される前記セリウム塩は、硝酸セリウム、特に六水和硝酸セリウムであり、そして使用される前記コラーゲンは、ウシI型コラーゲンである。 前記医薬組成物中に、前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が0.1重量%〜5重量%、そして前記コラーゲンがゲル形態で1重量%〜95重量%存在し得る。好ましくは、前記組成物の全重量に対して、セリウム塩が0.4重量%〜2.2重量%、そして前記コラーゲンが73重量%〜75重量%存在し得る。 本発明の好ましい態様において、前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が2.2重量%、そして前記コラーゲンが75重量%存在する。 もう一つの好ましい態様において、前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が2.2重量%、そして前記コラーゲンが73重量%存在する。 また、本発明の医薬組成物は、懸濁化剤を含む場合もある。好ましくは、この懸濁化剤はアルギン酸塩であり、アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸カルシウムから選択され得る。該懸濁化剤は、前記組成物の全重量に対して0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、好ましくは10重量%存在し得る。 本発明の組成物において使用される前記皮膚科的に許容される担体は、好ましくは水である。 また、本発明の医薬組成物は、皮膚柔軟化剤、好ましくはプロピレングリコールを含む場合もあり、前記組成物の全重量に対して1重量%〜20重量%、好ましくは5重量%〜15重量%、好ましくは10重量%存在し得る。 本発明の医薬組成物は、人体又は動物体における微生物タンパク質に関連する毒素又はいわゆるHSP(ヒートショックタンパク質)の放出が関与する皮膚病変;熱傷皮膚毒素(burned skin toxin)又はLPCの形成が関与する熱傷;タンパク質分解酵素が過剰に生産されている慢性潰瘍皮膚病変;滲出液の過剰生産のコントロールを必要とする消散が困難な皮膚病変;及び重度に感染又は定着(colonize)した皮膚病変等の様々な種類の病変への局所適用において使用され得る。 また、本発明は、皮膚病変を処置するためのドレッシング材を調製するための中間組成物にも関し、そのような組成物は、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含む。 好ましくは、使用される前記セリウム塩は、硝酸セリウム、特に六水和硝酸セリウムであり、そして使用される前記コラーゲンは、ウシI型コラーゲンである。 前記中間組成物中に、前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が0.01重量%〜5重量%、そして前記コラーゲンがゲル形態で1重量%〜95重量%存在し得る。 本発明の好ましい態様において、前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が0.014重量%、そして前記コラーゲンが75重量%存在する。 もう一つの好ましい態様において、前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が0.075重量%、そして前記コラーゲンが73重量%存在する。 また、本発明の中間組成物は、懸濁化剤を含む場合もある。好ましくは、この懸濁化剤はアルギン酸塩であり、アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸カルシウムから選択され得る。該懸濁化剤は、前記組成物の全重量に対して0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、特に0.35重量%存在し得る。 本発明の中間組成物において使用される前記皮膚科的に許容される担体は、好ましくは水である。 また、本発明の中間組成物は、皮膚柔軟化剤、好ましくはプロピレングリコールを含む場合もあり、前記組成物の全重量に対して1重量%〜20重量%、好ましくは5重量%〜15重量%、好ましくは10重量%存在し得る。 また、本発明は、皮膚の病変を処置するためのドレッシング材であり、コラーゲンマトリックス上にセリウム塩を含むドレッシング材にも関する。好ましくは、使用される前記セリウムは、硝酸セリウム、特に六水和硝酸セリウムであり、そして使用される前記コラーゲンはウシI型コラーゲンである。 前記ドレッシング材中に、前記ドレッシング材の全重量に対して、前記セリウム塩は0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.4重量%〜2.2重量%存在し得る。好ましくは、セリウム塩は、0.4重量%、又は2.2重量%存在する。 好ましくは、前記ドレッシング材は、本発明の中間組成物を凍結乾燥することにより調製される。特に、該ドレッシング材は、ガンマ放射線、エチレンオキシド又は電子ビームにより滅菌され得る。 本発明の他の態様は、皮膚の病変を処置するためのドレッシング材を調製するプロセスであり:a)時期中間組成物を得て;そしてb)工程a)で得た中間組成物を凍結乾燥して、皮膚の病変を処置するためのドレッシング材を形成する工程を含む、前記プロセスに関する。 更に、前記プロセスは、工程b)において形成されたドレッシング材を、ガンマ放射線、エチレンオキシド又は電子ビーム滅菌システムにより滅菌する工程を含む。 また、本発明は、コラーゲンと組み合わせたセリウム塩の使用であって、本発明の医薬組成物、中間組成物、又はドレッシング材の調製における前記使用にも関する。 加えて、本発明は、本明細書中に開示される医薬組成物、又はドレッシング材を、前記皮膚の病変に適用することにより、皮膚の病変を処置する方法にも関する。 本発明は、修復促進物質(コラーゲン)と殺菌及び免疫調節物質(セリウム塩、特に硝酸セリウム)との組合せを、非凍結乾燥、又は凍結乾燥(ドレッシング材)医薬組成物としたことを特徴とする。本発明のもう一つの特徴は、細胞増殖マトリックスとして作用し、止血、殺菌及び免疫調節能力を有する、セリウム塩、特に硝酸セリウムと、コラーゲンとの組合せを含み、そして任意でアルギン酸塩(ナトリウム塩又はカルシウム塩)を含む、ドレッシング製剤の開発である。先行技術に対する発明の利点 本発明の医薬組成物及びドレッシング材は、通常は慢性潰瘍における、構造支持材として作用し、細胞移行を促進し、その他にコラゲナーゼに富む環境において新生コラーゲンを保護する、コラーゲンの生物学的効果と、重度の熱傷及び慢性潰瘍に苦しむ患者において記述されるセリウム塩の殺菌効果及び免疫調節効果との組合せにより、組織修復を促進する。 好ましくは、本発明において、懸濁化剤が使用され得る。より好ましくは、該懸濁剤はアルギン酸塩である。好ましくは、アルギン酸ナトリウム又はアルギン酸カルシウムが使用される。アルギン酸(ナトリウム又はカルシウム)の存在は、病変部の湿度をコントロールし、過剰な滲出液を吸収するものとして作用することにより、創傷辺縁の浸軟の回避及び創傷の理想的な湿度レベルの維持に資する。 本発明の医薬組成物及びドレッシング材は、創傷床に接着しないため、新しく組織が形成された後の交換時に創傷を作るのを回避し得て、また創傷の形に合わせて整形することも出来る。本願発明は、カルシウム金属の殺菌作用により、例えば深刻なレベルで細菌が定着したもの、又は感染が進行したものさえ含む、治癒が困難な創傷にも適用される。故に、臨床的適用対象として:熱傷、脚部潰瘍(静脈鬱血潰瘍)、動脈及び混合潰瘍、糖尿病足、床ずれ、外科的及び外傷潰瘍が含まれる。 親水コロイドドレッシング材と比較して、本発明の医薬組成物及びドレッシング材は、タンパク質及び微生物毒素又はHSPタンパク質に対する有利な作用を有し、そして殺菌性、止血作用、その他に病変部の過剰なプロテアーゼの調節能力を示す。 コラーゲンを含有するドレッシング材は他にも市販されており、Fibracol(登録商標)、Fibracol Plus(登録商標)、Promogran(登録商標)(3つともにより販売される)が有名である。そのようなドレッシング材は、殺菌作用を有さず、これは、慢性潰瘍等の幾つかの臨床的な例において、重大な問題となり得る。これらの種類の潰瘍は、一般に、細菌により定着し、重大なレベルの定着は、感染しないものであっても創傷治癒プロセスにとって有害であることが知られている。故に、コラーゲンのみ使用する製品の適用範囲は、感染又は重度の細菌定着の兆候が検出されていない特定の創傷修復段階に限定され、それらの兆候が生じたら別の製品が適用されるべきである。 本発明の医薬組成物及びドレッシング材は、コラーゲンと組み合わせたセリウム塩、特に硝酸セリウムを含むことにより、殺菌活性をもたらす。他の市販の殺菌及び創傷修復クリームとして、Silvestre Labs (Brazil)製のDermacerium(登録商標)がある。セリウム塩、特に硝酸セリウムは、上記の如く、免疫調節の追加効果をもたらす。 殺菌要素として前記ドレッシング材中に存在するセリウム塩、特に硝酸セリウムは、免疫調節効果だけにより選ばれたのではなく、長年にわたる使用にかかわらず耐性微生物の発生が現在まで報告されていないという事実にもよる。ドレッシング材として製剤化される本発明の組成物は、頻繁な置換を要しないため低コストかつ適用に専門スタッフが不要なクリームの形態であるのがより適切である。 他の病変における市場を、以下の表1に記載する:提供: MedMarket Diligence, LLC 本明細書中に開示される本発明の詳細な例示的態様は、本発明を例証し、それらは目下そのような目的における最良の態様であると考えられる。それらは例示の目的で提供されるものであり、本発明を限定するものではない。当業者はそれらについて様々な変法を成し得るが、それらの変法は、本発明を定義する特許請求の範囲の枠内にある。 本発明を実施する最良の様式を、以下に挙げる。 a)75重量%ウシI型コラーゲンゲル及び水を含むマトリックス中に、0.4重量%硝酸セリウムを含む、皮膚創傷処置用医薬組成物であり、該組成物は、皮膚軟化剤として10重量%プロピレングリコール、及び任意で分散化剤として10重量%アルギン酸カルシウム又はアルギン酸ナトリウムを含む。 b)73重量%ウシI型コラーゲンゲル及び水を含むマトリックス中に、2.2重量%硝酸セリウムを含む、皮膚創傷処置用医薬組成物であり、該組成物は、皮膚軟化剤として10重量%プロピレングリコール、及び任意で分散化剤として10重量%アルギン酸カルシウム又はアルギン酸ナトリウムを含む。 c)75重量%ウシI型コラーゲンゲル及び水を含むマトリックス中に、0.014重量%硝酸セリウムを含む、皮膚創傷処置用ドレッシング材を調製するための中間組成物であり、該組成物は、皮膚軟化剤として10重量%プロピレングリコール、及び任意で分散化剤として0.35重量%アルギン酸カルシウム又はアルギン酸ナトリウムを含む。 d)73重量%ウシI型コラーゲンゲル及び水を含むマトリックス中に、0.075重量%硝酸セリウムを含む、皮膚創傷処置用ドレッシング材を調製するための中間組成物であり、該組成物は、皮膚軟化剤として10重量%プロピレングリコール、及び任意で分散化剤として0.35重量%アルギン酸カルシウム又はアルギン酸ナトリウムを含む。 e)0.4重量%又は2.2重量%硝酸セリウムを含み、上記c)及びd)の中間組成物を凍結乾燥して得られる、皮膚創傷処置用ドレッシング材。 c)又はd)の中間組成物を提供し;それを凍結乾燥してドレッシング材を形成し;そしてガンマ放射線、エチレンオキシド又は電子ビーム滅菌システムによりそれを滅菌する工程を含む、皮膚創傷処置用ドレッシング材を調製するプロセス。 g)上記a)及びb)の医薬組成物、又は上記e)のドレッシング材を皮膚病変に適用することによる、皮膚の病変を処置する方法。 以下の製剤1〜12は、本発明に従い調製された。それらの製剤の調製に使用するプロセスは、セリウム塩、特に硝酸セリウムを、皮膚科的に許容される担体、好ましくは水に溶解し、該セリウム塩の溶液をコラーゲンゲルに添加し、そして得られた混合物をホモジナイズすることを含む。製剤3〜6及び9〜12の調製において、得られた混合物に、アルギン酸塩分散物及びプロピレングリコールを加え、均一になるまでホモジナイズした。 製剤1〜6は、本発明の皮膚の創傷を処置するための医薬組成物の例であり、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含む。それらは、使用される最終生成物が、0.4重量%(製剤1、3、及び4)及び2.2重量%(製剤2、5、及び6)の濃度の硝酸セリウム、ゲル形態のウシI型コラーゲン、並びに皮膚科的に許容される担体である水を含有するように調製された。プロピレングリコールは、皮膚軟化剤として使用された。アルギン酸ナトリウム(製剤3及び5)及びアルギン酸カルシウム(製剤4及び6)は、懸濁化剤及び滲出液吸収剤として使用された。 以下の製剤7〜12は、本発明の皮膚の創傷を処置するための医薬組成物の例であり、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含む。それらは、その後当該技術分野で公知の確立した技術による凍結乾燥に付される中間組成物として、0.4重量%(製剤7、9、及び10)及び2.2重量%(製剤8、11、及び12)の濃度の硝酸セリウム、並びにゲル形態のウシI型コラーゲンを含有するドレッシング材を形成するように調製された。 中間製剤7〜12は、本発明の皮膚の創傷を処置するための医薬組成物の例であり、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含む。それらは、0.014重量%(製剤7、9、及び10)及び0.075重量%(製剤8、11、及び12)の濃度の硝酸セリウム、ゲル形態のウシI型コラーゲン、並びに皮膚科的に許容される担体である水を含有する。プロピレングリコールは、皮膚軟化剤として使用された。アルギン酸ナトリウム(製剤9及び11)及びアルギン酸カルシウム(製剤10及び12)は、懸濁化剤及び滲出液吸収剤として使用された。 上記の如く、中間製剤7、9、及び10は、凍結乾燥されて、0.4重量%の濃度の硝酸セリウム及びウシI型コラーゲンを含むドレッシング剤を形成し、そして中間製剤8、10、及び12は、凍結乾燥されて、2.2重量%の濃度の硝酸セリウム及びウシI型コラーゲンを含むドレッシング剤を形成する。 凍結乾燥の後、ドレッシング材はスポンジ様の表面を呈し、繊維フレーム(fiber frame)に近い。そして、得られたドレッシング材を、ガンマ放射線、エチレンオキシド又は電子ビーム滅菌システムにより滅菌滅菌する。 本発明の調製プロセスの全ての工程は、国内及び国際既成期間が要求する適正製造基準 (Manufacturing Good Practice)及び適正管理基準(Control Good Practice)の手順を遵守する。 上述した例示は、本発明の好ましい例示的バリエーションであり、本発明の限定するものとして解釈されるべきではない。この点において、本発明の範囲は、前記組成物の他のバリエーションの存在の可能性を包括し、これらは本発明の請求項の記載のみに基づいて限定され、本願中に存在が可能な均等物(equivalent)が含まれる。静菌性評価試験 本発明の製品の静菌性評価は、’Manual de Saneantes do Instituto Nacional de Controle de Qualidade em Saude − Item 8 − B: Metodos para Avaliagao da Atividade Inibitoria de Preparacoes Liquida, Cremosa e Solida − Metodo da Placa de Agar’ − January 1992に従い、以下の微生物:スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)ATCC 6538及びサルモネラ・コレラエスイス(Salmonella choleraesuis)ATCC 10708において実施された。試験の結果、試料周辺に清浄阻害領域(clear inhibition zone)が形成されたことにより、静菌作用が実証された。参照文献1 − Sipos P, Gyory H, Hagymasi K, Ondrejka P, Blazovics A: 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Burns 2000, 26:41 −5. 皮膚の病変を処置するための医薬組成物であり、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含むことを特徴とする前記医薬組成物。 前記セリウムが硝酸セリウム、好ましくは六水和硝酸セリウムであることを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物。 使用されるコラーゲンがウシI型コラーゲンであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の医薬組成物。 前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.4重量%〜2.2重量%存在し、そして前記コラーゲンがゲル形態で1重量%〜95重量%、好ましくは73重量%〜75重量%存在することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。 前記セリウム塩が0.4重量%存在し、そして前記コラーゲンゲルが75重量%存在することを特徴とする、請求項4に記載の医薬組成物。 前記セリウム塩が2.2重量%存在し、そして前記コラーゲンゲルが73重量%存在することを特徴とする、請求項4に記載の医薬組成物。 更に懸濁化剤を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の医薬組成物。 前記懸濁化剤がアルギン酸塩であり、好ましくはアルギン酸ナトリウム及びアルギン酸カルシウムから選択されることを特徴とする、請求項7に記載の医薬組成物。 前記組成物の全重量に対して、前記懸濁化剤が0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、より好ましくは10重量%存在することを特徴とする、請求項7又は8に記載の医薬組成物。 前記皮膚科的に許容される担体が水であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。 更に皮膚軟化剤を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬組成物。 前記皮膚軟化剤がプロピレングリコールであることを特徴とする、請求項11に記載の医薬組成物。 前記組成物の全重量に対して、前記皮膚軟化剤が1重量%〜20重量%、好ましくは5重量%〜15重量%、より好ましくは10重量%存在することを特徴とする、請求項11又は12に記載の医薬組成物。 人体又は動物体における微生物タンパク質に関連する毒素又はHSPの放出が関与する皮膚病変、熱傷皮膚毒素(burned skin toxin)又はLPCの形成が関与する熱傷、タンパク質分解酵素が過剰に生産されている慢性潰瘍皮膚病変、及び重度に感染又は定着(colonize)した皮膚病変に局所適用されるように設計されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の医薬組成物。 滲出液の過剰生産のコントロールを必要とする消散が困難な皮膚病変に局所適用されるように設計されることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。 静脈鬱血潰瘍、床ずれ、穿孔足底創傷及び複合的な外科創傷並びに熱傷に局所適用されるように設計されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の医薬組成物。 皮膚の病変を処置するためのドレッシング材(dressing)を調製するための組成物であり、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含むことを特徴とする前記組成物。 前記セリウムが硝酸セリウム、好ましくは六水和硝酸セリウムであることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。 使用されるコラーゲンがウシI型コラーゲンであることを特徴とする、請求項17又は18に記載の組成物。 前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が0.001重量%〜5重量%存在し、そして前記コラーゲンがゲル形態で5重量%〜95重量%存在することを特徴とする、請求項17〜19のいずれか1項に記載の組成物。 前記セリウム塩が0.014重量%存在し、そして前記コラーゲンゲルが75重量%存在することを特徴とする、請求項20に記載の組成物。 前記セリウム塩が0.075重量%存在し、そして前記コラーゲンゲルが73重量%存在することを特徴とする、請求項20に記載の組成物。 更に懸濁化剤を含むことを特徴とする、請求項17〜22のいずれか1項に記載の組成物。 前記懸濁化剤がアルギン酸塩であり、好ましくはアルギン酸ナトリウム及びアルギン酸カルシウムから選択されることを特徴とする、請求項23に記載の組成物。 前記組成物の全重量に対して、前記懸濁化剤が0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、より好ましくは0.35重量%存在することを特徴とする、請求項7又は8に記載の組成物。 前記皮膚科的に許容される担体が水であることを特徴とする、請求項17〜25のいずれか1項に記載の組成物。 更に皮膚軟化剤を含むことを特徴とする、請求項17〜26のいずれか1項に記載の組成物。 前記皮膚軟化剤がプロピレングリコールであることを特徴とする、請求項27に記載の組成物。 前記組成物の全重量に対して、前記皮膚軟化剤が1重量%〜20重量%、好ましくは5重量%〜15重量%、より好ましくは10重量%存在することを特徴とする、請求項27又は28に記載の組成物。 皮膚の病変を処置するためのドレッシング材であり、コラーゲンマトリックス上にセリウム塩を含むことを特徴とするドレッシング材。 前記セリウムが硝酸セリウム、好ましくは六水和硝酸セリウムであることを特徴とする、請求項30に記載のドレッシング材。 使用されるコラーゲンがウシI型コラーゲンであることを特徴とする、請求項30又は31に記載のドレッシング材。 前記組成物の全重量に対して、前記セリウム塩が0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.4重量%〜2.2重量%存在することを特徴とする、請求項30〜32のいずれか1項に記載のドレッシング材。 前記セリウム塩が0.4重量%存在することを特徴とする、請求項33に記載のドレッシング材。 前記セリウム塩が2.2重量%存在することを特徴とする、請求項33に記載のドレッシング材。 請求項17〜29のいずれか1項に記載の組成物を凍結乾燥することにより調製されることを特徴とする、請求項30〜35のいずれか1項に記載のドレッシング材。 ガンマ放射線、エチレンオキシド又は電子ビーム滅菌システムにより滅菌されることを特徴とする、請求項30〜36のいずれか1項に記載のドレッシング材。 皮膚の病変を処置するためのドレッシング材を調製するプロセスであり:a)請求項17〜29のいずれか1項に記載の組成物を得て;そしてb)工程a)で得た組成物を凍結乾燥して、請求項30〜35のいずれか1項に記載のドレッシング材を形成する工程を含むことを特徴とする、前記プロセス。 更に、工程b)において形成されたドレッシング材を、ガンマ放射線、エチレンオキシド又は電子ビーム滅菌システムにより滅菌する工程を含むことを特徴とする、請求項38に記載のプロセス。 コラーゲンと組み合わせたセリウム塩の使用であって、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物、請求項17〜29のいずれか1項に記載の組成物、又は請求項30〜37のいずれか1項に記載のドレッシング材を調製するためのものであることを特徴とする、前記使用。 請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物、又は請求項30〜37のいずれか1項に記載のドレッシング材を、前記皮膚の病変に適用することを特徴とする、皮膚の病変を処置する方法。 本発明は、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩及び皮膚科的に許容される担体を含む、皮膚の病変を処置するための医薬組成物に関する。加えて、本発明は、皮膚の病変を処置するためのドレッシング材(dressing)を調製するための中間組成物、及び前記中間組成物を凍結乾燥させることにより、そのようなドレッシング材を調製するプロセスをも提供する。また、本発明は、コラーゲンマトリックス上のセリウム塩を含む、皮膚の病変を処置するためのドレッシング材、及び本発明の医薬組成物又はドレッシング材の調製における、コラーゲンと組み合わせたセリウム塩の使用にも関する。本発明の他の態様は、前記皮膚の病変に、そのような医薬組成物又はドレッシング材を適用することにより、皮膚の病変を処置する方法である。本発明の組成物又はドレッシング材は、人体又は動物体における微生物タンパク質に関連する毒素又はいわゆるHSP(ヒートショックタンパク質)の放出が関与する皮膚病変;熱傷皮膚毒素(burned skin toxin)又はLPC(リポタンパク質複合体)の形成が関与する熱傷;タンパク質分解酵素が過剰に生産されている慢性潰瘍皮膚病変;滲出液の過剰生産のコントロールを必要とする消散が困難な皮膚病変;及び重度に感染又は定着(colonize)した皮膚病変等の、様々な種類の病変における局所適用に使用され得る。