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タイトル:公表特許公報(A)_プロピレングリコールモノアルキルエーテルの精製
出願番号:2010542204
年次:2011
IPC分類:C07C 41/58,C07C 43/13,C07C 41/03


特許情報キャッシュ

リー,シアンミン キャンデラ,ローレンス・エム JP 2011509930 公表特許公報(A) 20110331 2010542204 20081114 プロピレングリコールモノアルキルエーテルの精製 ライオンデル ケミカル テクノロジー、 エル.ピー. 505341095 LYONDELL CHEMICAL TECHNOLOGY, L.P. 小野 新次郎 100140109 社本 一夫 100089705 小林 泰 100075270 千葉 昭男 100080137 富田 博行 100096013 松山 美奈子 100112634 新井 規之 100129311 リー,シアンミン キャンデラ,ローレンス・エム US 12/008,759 20080114 C07C 41/58 20060101AFI20110304BHJP C07C 43/13 20060101ALI20110304BHJP C07C 41/03 20060101ALI20110304BHJP JPC07C41/58C07C43/13 AC07C41/03 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW US2008012828 20081114 WO2009091380 20090723 9 20100909 4H006 4H006AA02 4H006AC41 4H006AC43 4H006AD17 4H006BA02 4H006GN06 4H006GP01 4H006GP10 本発明は、プロピレングリコールモノアルキルエーテルの精製に関する。 プロピレングリコールモノアルキルエーテルは、塗料及び被覆、洗浄剤、インク、並びに農業、化粧品、電子、編織布、及び接着剤製品などの種々の他の用途のための高性能の工業溶媒である。これらはまた、プロピレングリコールエーテルアセテートのような最終製品のための化学的中間体としても用いられる。 通常は、プロピレングリコールモノアルキルエーテルは、プロピレンオキシドと、メタノール又は1−ブタノールのようなアルコールとの反応によって形成される。触媒は必須ではないが、この反応は、通常は触媒の存在下で行う。広範囲の触媒及び反応条件が従来技術において教示されている。 このプロセスにおいて用いる触媒としては、酸性、塩基性、及び中性の種が挙げられる。特に有用な触媒としては、硫酸、ホウ酸、及び幾つかのフッ素含有酸のような酸;或いはアルカリ及びアルカリ土類金属の水酸化物及びアルコキシド、第3級アミン、及び特定の金属酸化物のような塩基;が挙げられる。例えば、英国特許271,169においては、硫酸、アルカリ金属アルコキシド、及び低級脂肪酸のアルカリ金属塩を用いることが開示されている。米国特許2,327,053においては、ハロゲン化第2スズ、五ハロゲン化アンチモン、ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化亜鉛、及びハロゲン化第2鉄のような金属ハロゲン化物を用いることが教示されている。 これらの反応、及び特にアルカリ又はアルカリ土類金属アルコキシド触媒を用いることに関連する問題は、プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物が、高いUV吸光度をもたらす種々のカルボニル不純物(例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、アセトン、メトキシアセトン、及びメトキシブテノン)で汚染されていることである。プロピレングリコールモノアルキルエーテルの製造においては、通常は生成物を蒸留法によって精製する。しかしながら、蒸留ではカルボニル不純物のかなりの部分を除去することはできない。特定の用途のためには、カルボニル不純物の量を限定し、それによりプロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物のUV吸光度を低下させることが必要である可能性がある。英国特許271,169米国特許2,327,053 要約すると、プロピレングリコールモノアルキルエーテルを精製するための新規な方法が必要である。特に有用な方法により、カルボニル不純物の量が減少し、それによりプロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物のUV吸光度及び色が改良される。本発明者らは、プロピレングリコールモノアルキルエーテルを精製する有効で簡便な方法を見出した。 本発明は、カルボニル不純物を含むプロピレングリコールモノアルキルエーテルを精製する方法である。本方法は、液相中でプロピレングリコールモノアルキルエーテルを炭素吸着剤と接触させ、減少したカルボニル不純物含量を有する精製プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物を回収することを含む。本方法により、プロピレングリコールモノアルキルエーテルにおけるアルデヒド及びケトン不純物のレベル並びにUV吸光度が減少する。 商業的に製造されるプロピレングリコールモノアルキルエーテルは、少量であるが有意量のカルボニル不純物を含む。例えば、プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物流中に含まれるカルボニル不純物の全量は、通常は50ppmより大きく、これによりプロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物に1より大きいUV吸光度(245nmにおける)が与えられる。本発明方法によって処理するプロピレングリコールモノアルキルエーテルは、具体的には約50〜20,000重量ppm、通常は約50〜1,000重量ppmの種々のカルボニル不純物を含む。カルボニル不純物としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、アセトン、メトキシアセトン、及びメトキシブテノンが挙げられる。 本発明方法によって精製するプロピレングリコールモノアルキルエーテルは、好ましくはアルカリ又はアルカリ土類金属のアルコキシドの存在下でプロピレンオキシドとアルコールとを反応させて、プロピレングリコールモノアルキルエーテルを含む反応生成物混合物を生成させることによって製造する。次に、プロピレングリコールモノアルキルエーテルを生成させるために、反応生成物混合物を1以上の蒸留工程にかける。 プロピレングリコールモノアルキルエーテルの製造において用いるアルコールは、好適には脂肪族、脂環式、又は芳香族アルコールであり、1個、2個、又はそれ以上のヒドロキシル基を有していてよい。最も好ましくは、アルコールは、C1〜C4アルコール、特にメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、及びtert−ブタノールである。任意のアルカリ又はアルカリ土類金属のアルコキシドを用いることができるが、アルカリ金属アルコキシドが好ましく、カリウムアルコキシド及びナトリウムアルコキシドが特に好ましい。好ましいナトリウムアルコキシドとしては、ナトリウムのメトキシド、エトキシド、n−プロポキシド、n−ブトキシド、及びt−ブトキシドが挙げられる。好ましいカリウムアルコキシドとしては、カリウムのメトキシド、エトキシド、n−プロポキシド、及びn−ブトキシド、並びにt−ブトキシドが挙げられる。 この反応において製造される2種類のプロピレングリコールモノアルキルエーテル異性体:1−アルコキシ−2−プロパノール及び2−アルコキシ−1−プロパノールが存在する。例えば、プロピレンオキシドとメタノールとの反応では、1−メトキシ−2−プロパノール(「PM−1」として知られる)及び2−メトキシ−1−プロパノール(「PM−2」として知られる)の両方が生成する。メタノールのプロポキシル化からの主生成物であるPM−1が商業的に販売されている異性体である。プロピレングリコールモノアルキルエーテルは、Lyondell Chemical Companyから、ARCOSOLVプロピレングリコールエーテル、例えばARCOSOLV PM(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、ARCOSOLV PNB(プロピレングリコールn−ブチルエーテル)、ARCOSOLV PTB(プロピレングリコールtert−ブチルエーテル)、及びARCOSOLV PNP(プロピレングリコールn−プロピルエーテル)として入手できる。 好ましくは、本発明方法によって精製するプロピレングリコールモノアルキルエーテルはプロピレングリコールモノメチルエーテルである。 プロピレングリコールモノアルキルエーテル供給流中の不純物のレベルを減少させるために、プロピレングリコールモノアルキルエーテルを液相中で炭素吸着剤と接触させる。本発明によれば、不純のプロピレングリコールモノアルキルエーテルを液相中で炭素吸着剤と接触させ、それによってカルボニル不純物を炭素吸着剤上に保持し、カルボニル不純物含量が減少した精製プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物が好都合に分離される。 本発明において有用な炭素吸着剤は、多くの炭素を含む固体材料である。特に有用な炭素吸着剤としては、褐炭、ガスブラック、ココナッツ、バガス、木材、おがくず、泥炭、パルプ工場廃棄物、血液、骨等から得られるものなどの活性炭又は炭が挙げられる。具体的な商業的に入手できる活性炭としては、Calgon CorporationのFiltrasorb 600、SGL、CPG-LF、BPL、及びCAL粒状炭;NORIT粒状活性炭、例えばNORIT GAC 830、NORIT RO 0.8、及びDarco活性炭;並びにMeadWestvaco CorporationsのNuchar活性炭、例えばNuchar WV-B粒状活性炭;が挙げられる。 一般に、好適な炭素吸着剤は、それらの質量に対して比較的大きい表面積を有することを更に特徴とする。本発明の目的のための炭素吸着剤は、好ましくは少なくとも200m2/gの表面積を有し、より好ましくは平均表面積は400m2/g〜1500m2/gである。 炭素吸着剤は、粒状、ペレット状、又は粉末状形態であってよい。吸着は、好ましくは不純プロピレングリコールモノアルキルエーテルを、粒状炭素吸着剤又はペレット状炭素吸着剤の床に通すことによって行う。或いは、粉末状の炭素吸着剤を不純プロピレングリコールモノアルキルエーテル中でスラリー化して、濾過によって分離することができる。粒状炭素吸着剤が特に好ましい。 本発明は、公知の手順にしたがって連続法又はバッチ法で行うことができる。連続運転が好ましく、複数の吸着剤接触区域を用いることが好ましい。複数の吸着剤接触区域を用いる場合には、第2の区域内の吸着剤を再生しながら1つの区域を使用することができる。3つの接触区域を用いて、第3の区域を再生しながら、2つの区域(1つが主接触区域、第2が仕上げ区域)を同時に使用することが特に好ましい。 吸着接触は、好都合には適度の温度において行う。好適な温度は、約10℃〜100℃、好ましくは15℃〜60℃の範囲である。一般に、より高い吸着温度は吸着能力を減少させる。したがって、炭素吸着剤の吸着能力を最大にするためには、吸着温度を約20℃〜40℃の範囲内に制御することが好ましい。1時間あたり吸着剤の体積あたり約0.005〜約50、より好ましくは約0.02〜5体積のプロピレングリコールモノアルキルエーテルの流速が好ましい。一般に、より遅い供給流速は一定の床容積において生成物の不純物を減少させる。したがって、流速は、本方法において用いる吸着剤の体積に基づいて最適化することができる。 炭素吸着剤はその上に不純物を吸着して保持し、精製プロピレングリコールモノアルキルエーテルを分離することができる。初期段階ではカルボニル不純物の実質的に完全な除去を行うことができ、回収されるプロピレングリコールモノアルキルエーテルは非常に純粋なものである。時間の経過にわたって、接触固体は徐々にこれらの不純物を除去するために有効でなくなる。 したがって、炭素吸着剤の分離効率が所望の点よりも低く低下したら、炭素吸着剤接触材料は、好ましくは、少なくとも200℃の温度の窒素又は空気のような加熱気体流と接触させることによるか、或いはメタノール、アセトン、又は水のような溶媒で洗浄することによって再生する。複数の平行接触区域を用いて、1つの区域を再生しながら供給流を新しいか又は再生した接触材料を含む区域に通して、これにより最適の不純物除去を達成できるようにすることが有利である。 本精製方法の結果、減少したカルボニル不純物含量を有する精製プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物が回収される。好ましくは、精製プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物は、0.5以下の245nmにおけるUV吸光度を有する。 以下の実施例は単に本発明を例示するものである。当業者であれば、本発明の精神及び特許請求の範囲内の多くの変更を認識するであろう。 実施例1:活性炭を用いる吸着実験: ステンレススチール管(内径1インチ×2フィート)に、Calgon Corporationからの種々の活性炭吸着剤(CAL 12×40、CPG-LF 12×40、SGL 8×30、FILTRASORB 600、APC 12×40、及びBPL 6×16)を充填した。管を電気炉内に配置し、温度を28℃に制御した。プロピレングリコールモノアルキルエーテルの供給流(73ppmのカルボニル不純物を含み、UV吸光度は1.25であった)を0.7〜1h−1のLHSVで上向流で床に通し、合計で2床体積(BV)及び4BVを床に通した後に試料を定期的に回収した。試料を、カルボニル含量及びUV吸光度(245nmにおける)に関して分析した。結果を表1に示す。 比較例2:比較吸着実験: 吸着剤として活性アルミナSelexorb CD 7×14及びモレキュラーシーブ13Xを用いた他は実施例1の手順にしたがって比較実験2A及び2Bを行った。結果を表1に示す。 液相中でプロピレングリコールモノアルキルエーテルを炭素吸着剤と接触させ、減少したカルボニル不純物含量を有する精製プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物を回収することを含む、カルボニル不純物を含むプロピレングリコールモノアルキルエーテルの精製方法。 プロピレングリコールモノアルキルエーテルがプロピレングリコールモノメチルエーテルである、請求項1に記載の方法。 炭素吸着剤が活性炭である、請求項1に記載の方法。 炭素吸着剤が粒状活性炭である、請求項1に記載の方法。 炭素吸着剤が約400〜約1500m2/gの範囲の表面積を有する、請求項1に記載の方法。 プロピレングリコールモノアルキルエーテルが、アルカリ又はアルカリ土類金属アルコキシドの存在下でのプロピレンオキシドとアルコールとの反応によって製造される、請求項1に記載の方法。 アルコールがC1〜C4アルコールである、請求項6に記載の方法。 アルカリ金属アルコキシド触媒がカリウムアルコキシド又はナトリウムアルコキシドである、請求項6に記載の方法。 精製プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物が0.5以下の245nmにおけるUV吸光度を有する、請求項1に記載の方法。 本発明は、液相中でプロピレングリコールモノアルキルエーテル流を炭素吸着剤と接触させ、精製プロピレングリコールモノアルキルエーテル生成物を回収することを含む、カルボニル不純物を含むプロピレングリコールモノアルキルエーテルの精製方法である。本精製方法によって、生成物の品質が向上し、プロピレングリコールモノアルキルエーテル中のカルボニル不純物の量が減少する。【選択図】なし


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