生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_マイクロ粒子の作製のための技術
出願番号:2010518390
年次:2010
IPC分類:B01D 9/02,A61K 9/50,A61K 47/10,A61K 47/12,A61K 47/02,A61K 47/18,A61K 47/30,A61K 47/34


特許情報キャッシュ

マラコフ,マイケル ファン,ファン JP 2010534563 公表特許公報(A) 20101111 2010518390 20080724 マイクロ粒子の作製のための技術 ネクスバイオ,インク. 508221833 柏原 三枝子 100096024 高橋 剛一 100125520 柴田 雅仁 100155310 マラコフ,マイケル ファン,ファン US 60/961,872 20070724 B01D 9/02 20060101AFI20101015BHJP A61K 9/50 20060101ALI20101015BHJP A61K 47/10 20060101ALI20101015BHJP A61K 47/12 20060101ALI20101015BHJP A61K 47/02 20060101ALI20101015BHJP A61K 47/18 20060101ALI20101015BHJP A61K 47/30 20060101ALI20101015BHJP A61K 47/34 20060101ALI20101015BHJP JPB01D9/02 602EA61K9/50A61K47/10A61K47/12A61K47/02A61K47/18A61K47/30A61K47/34B01D9/02 601LB01D9/02 601FB01D9/02 601GB01D9/02 601HB01D9/02 601KB01D9/02 602BB01D9/02 604B01D9/02 608BB01D9/02 615AB01D9/02 615ZB01D9/02 620B01D9/02 625EB01D9/02 625AB01D9/02 625ZB01D9/02 611A AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW US2008071055 20080724 WO2009015286 20090129 206 20100319 1.テフロン 4C076 4C076AA61 4C076AA66 4C076DD24 4C076DD37E 4C076DD41 4C076DD43 4C076DD51 4C076EE01 4C076EE23 4C076EE25 4C076FF12 4C076FF15 4C076FF16 4C076FF21 4C076FF36 4C076FF43 4C076GG41 4C076GG46関連出願 本明細書にて、Fang et al.による「マイクロ粒子の作製のための技術」の表題である、2007年7月24日出願の米国仮特許出願第60/961,872号の優先権を主張する。この仮出願の主題は、参照することで本明細書に組み入れられる。本出願は、共に同じ日に出願された米国特許出願第12/179,520号(代理人Dkt番号21865‐005001/6505)に関連する。この米国特許出願の主題は、参照することで本明細書に組み入れられる。 本出願は、PCT出願番号PCT/US2007/001914(代理人Docket番号21865‐004WO1/6504PC、2007年1月24日出願)、及び2007年1月24日出願の米国特許出願第11/657,812号(代理人Docket番号21865‐004001/6504)にも関連する。本出願はさらに、米国特許出願公開US20050004020A1及びUS20050112751A1にも関連する。これらの出願の各々は、その全文が参照することで本明細書に組み入れられる。電子出願された配列表の参照することによる組み入れ 電子形態の配列表が共に出願されており、その内容は、その全体が参照することで組み入れられる。このコンピュータ読み取り可能ファイルのサイズは46キロバイトであり、ファイル名は6505SEQ.WO1.txtである。 対象とする化合物を粉末又は粒子の形態に作製して送達することは、医薬、ニュートラシューティカル(nutraceuticals)、及び美容品業界を含む様々な業界において集中的に研究及び開発活動が行われている分野である。最適な効力を得るためには、それがステロイドホルモン若しくはペニシリン抗生物質等の低分子であれ、又はタンパク質若しくは核酸等の高分子であれ、その化合物の均一な製剤を有することが望ましい。例えば、治療用タンパク質、抗生物質、又は化学療法薬等の化合物の肺投与では、化合物は、理想的には、0.5乃至5.0ミクロンの直径を有する固体粒子又は半固体粒子である分離したマイクロスフェアの形態で作製されるべきである。このマイクロ粒子が、集中的な送達及び治療効力のためのその活性を維持する形態で、可能な限り高い化合物含有量を有することも望ましい。 化合物のマイクロ粒子又はナノ粒子を作製するこれまでの方法は、複雑な工程が関与しており、有機ポリマーとの混合及び/若しくはポリマーを用いた格子アレイの形成;スプレードライ、スプレーフリーズドライ、若しくは専用で複雑な装置を用いる超臨界流体貧溶媒技術(supercritical fluid antisolvent techniques);又は、凍結乾燥及びそれに続く、多くの場合さらに選別する必要のある不均一な粒子が得られる粉砕若しくはミリング、等である。このような方法には、加熱等、化合物を不活性化してその活性を損なう(例:タンパク質の変性)処理工程が含まれることが多い。さらに、溶液から固体マイクロ粒子製剤への化合物の定量的な回収が得られない方法もある。貧溶媒を添加することによって溶液から化合物を直接析出させる等のその他の方法では、サイズが不均一であるマイクロ粒子及び/又は凝集したマイクロ粒子を生じる制御されない形でマイクロ粒子が作製され得る。 従って、複雑な又は専用の装置を必要とせず、送達のための均一なサイズのマイクロ粒子が作製される、タンパク質及びその他の高分子マイクロ粒子、並びに低分子マイクロ粒子を作製するための方法が必要とされている。さらに、化合物をマイクロ粒子の他の成分に対して高濃度で含み、環境温度で保存した場合に安定であり、長期間にわたってその活性を維持し、著しい量の不活性化合物を含むことがない、化合物のマイクロ粒子を作製する方法も必要とされている。さらに、出発物質(例:化合物の溶液)中に存在する実質的に全ての化合物が、最小限の喪失量で、マイクロ粒子製剤として回収される、化合物のマイクロ粒子を作製する方法も必要とされている。さらに、例えば、治療薬若しくは栄養補助薬としての投与のために、又は美容製品において、このような特性を有するマイクロ粒子も必要とされている。 以下に提供するマイクロ粒子を作製する方法、マイクロ粒子自体、組み合わせ、及び製品は、種々の成分、作製の工程、並びに生物物理学的、物理学的、生化学的、及び化学的パラメーターによって特徴付けられる。当業者であれば明らかなように、本明細書で提供される組成物及び方法には、以下で述べる成分、工程、及び/又はパラメーターの、いずれかの及び全ての並べ替え並びに組み合わせが含まれる。 本明細書では、化合物のマイクロ粒子を作製するための方法が提供され、これは、複雑な又は専用の装置を必要とせず、送達のための均一なサイズのマイクロ粒子を生成する。さらに、本明細書では、化合物をマイクロ粒子の他の成分に対して高濃度で含み、環境温度で保存した場合に安定であり、長期間にわたってその活性を維持し、著しい量の不活性化合物を含むことがない、化合物のマイクロ粒子を作製する方法も提供される。さらには、出発物質中に存在する実質的に全ての化合物が、最小限の喪失量で、マイクロ粒子製剤中に回収される、化合物のマイクロ粒子を作製する方法も提供される。さらに、対象とする活性剤若しくは治療薬である分子を含有するマイクロスフェアの形成を促進するか、又は得られたマイクロスフェアの安定性を向上させるか、又は得られたマイクロスフェアの対象とする標的(細胞、組織等)への輸送を促進する担体を含むマイクロ粒子を作製する方法も提供される。ある態様では、担体は、ゼラチン又はデキストラン等、ヒドロゲルを形成する能力を有する物質であってよい。さらに、本明細書では、例えば、治療薬若しくは栄養補助薬としての投与用として、診断薬として、又は美容製品に対して、このような特性を有するマイクロ粒子が提供される。 以下に提供する、高分子マイクロ粒子及び低分子マイクロ粒子を含む化合物のマイクロ粒子を作製する方法、組成物自体、組み合わせ、並びに製品は、種々の成分、作製の工程、並びに生物物理学的、物理学的、生化学的、及び化学的パラメーターによって特徴付けられる。当業者であれば明らかなように、本明細書で提供される組成物及び方法には、以下で述べる成分、工程、及び/又はパラメーターの、いずれかの及び全ての並べ替え並びに組み合わせが含まれる。 本明細書で提供される方法は: a)溶媒中に化合物を含む溶液に対イオンを添加する工程; b)この溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 c)この溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、化合物のマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含む。この方法では、工程a)、b)、及びc)を、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序で行ってもよい。 ある例では、対イオンはポリマーではない。さらなる例では、貧溶媒はポリマーではない。これらの工程が実施される温度も、変更することができる。ある態様では、化合物は、約30℃若しくは30℃、又はそれ未満の温度にて工程a)の前に溶媒に溶解される。他の態様では、化合物は、約25℃若しくは25℃、又はそれ未満の温度にて溶媒に溶解される。一つの局面では、工程a)乃至c)の溶液のいずれも、約30℃若しくは30℃を超える温度に加熱及び/又は維持されない。ある例では、これらの方法における化合物は、タンパク質でもポリペプチドでもない。 ある態様では、化合物を環境温度を超える温度まで加熱して、化合物を溶媒/貧溶媒系へ溶解させ、次にマイクロスフェアが形成される温度まで冷却してよい。例えば、ある高分子及び低分子に対しては、化合物を溶液中にて、約35℃若しくは35℃、約37℃若しくは37℃、約40℃若しくは40℃、約45℃若しくは45℃、約50℃若しくは50℃、約60℃若しくは60℃、約65℃若しくは65℃、約70℃若しくは70℃、約75℃若しくは75℃、約80℃若しくは80℃、約85℃若しくは85℃、約90℃若しくは90℃、約95℃若しくは95℃、約100℃若しくは100℃、約125℃若しくは125℃、約150℃若しくは150℃、約175℃若しくは175℃、約200℃若しくは200℃、又はこれを超える温度まで加熱し、次に、マイクロスフェアが形成される温度である、例えば、約190℃若しくは190℃、約170℃若しくは170℃、約150℃若しくは150℃、約125℃若しくは125℃、約100℃若しくは100℃、約80℃若しくは80℃、約75℃若しくは75℃、約60℃若しくは60℃、約50℃若しくは50℃、約40℃若しくは40℃、約30℃若しくは30℃、約20℃若しくは20℃、約15℃若しくは15℃、又はこれより低い温度まで冷却してよい。 これらの工程を実施する順序は変更してよい。例えば、工程a)及びb)を、同時に、順次に、断続的に、又はいずれかの順序で行い、続いて工程c)を行ってよい。他の例では、工程a)に続いて、工程b)及びc)を、同時に、順次に、断続的に、又はいずれかの順序で行う。さらなる例では、工程a)及びc)を同時に行う。他の態様では、工程a)、b)、及びc)を、a)、次にb)、次にc)の順序で順次に行う。ある態様では、対イオン及び化合物は、互いに同一である。他の態様では、化合物及び対イオンは、互いに異なる。他の例では、対イオン及び貧溶媒は、互いに同一である。 化合物は低分子であっても又は高分子であってもよい。化合物が高分子である場合、高分子の分子量は、1000、又は約1000若しくは1000から約50億若しくは50億まで、又は50億ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約10億若しくは10億まで、又は10億ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約5000万若しくは5000万まで、又は5000万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約2000万若しくは2000万まで、又は2000万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約1500万若しくは1500万まで、又は1500万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約1000万若しくは1000万まで、又は1000万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約500万若しくは500万まで、又は500万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約100万若しくは100万まで、又は100万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約500,000若しくは500,000まで、又は500,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約300,000若しくは300,000まで、又は300,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約200,000若しくは200,000まで、又は200,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約100,000若しくは100,000まで、又は100,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約50,000若しくは50,000まで、又は50,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約25,000若しくは25,000まで、又は25,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約15,000若しくは15,000まで、又は15,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約10,000若しくは10,000まで、又は10,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約5,000若しくは5,000まで、又は5,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約3,000若しくは3,000まで、又は3,000ダルトン;又は、1000、又は約1000若しくは1000から約2,000若しくは2,000まで、又は2,000ダルトン、であってよい。 高分子は、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、又はこれらの混合物であってよい。他の例では、高分子は、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、又はコレステロール低下薬であってよい。 一つの態様では、高分子は、低分子と抱合体形成している。ある態様では、低分子の分子量は、約50若しくは50乃至約1000若しくは1000ダルトンである。低分子は、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、又はコレステロール低下薬、の中から選択することができる。例えば、低分子は、抗生物質であってよく、アミノグリコシド、アンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミド、及びテトラサイクリンの中から選択することができる。抗生物質がアミノグリコシドである場合は、アミノグリコシドは、カナマイシン又はトブラマイシンであってよい。低分子が抗ウィルス薬である場合は、抗ウィルス薬は、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又はRSウィルスが媒介する感染症の治療のためのものであってよい。ある例では、抗ウィルス薬は、ザナミビル又はリン酸オセルタミビルである。低分子が化学療法薬である態様では、化学療法薬は、アルキル化薬、アントラサイクリン、細胞骨格破壊薬(cytoskeletal disruptors)、エポシロン、トポイソメラーゼIIの阻害薬、ヌクレオチド類似体、白金を主体とする薬剤、レチノイド、及びビンカアルカロイドの中から選択することができる。ある例では、化学療法薬は、細胞骨格破壊薬であり、細胞骨格破壊薬は、パクリタキセルである。他の例では、低分子はプロスタグランジンである。 ある態様では、本明細書で提示する方法における高分子は、核酸である。核酸は、DNA、RNA、及びPNAの中から選択することができる。核酸がRNAである場合は、RNAは、siRNA、snRNA、tRNA、又はリボザイムであってよい。ある例では、高分子は、ウィルスであり、ウィルスは、タバコモザイクウィルスである。他の態様では、高分子は、糖ペプチドであり、糖ペプチドは、バンコマイシンである。さらなる態様では、高分子は、ペプチドである。例えば、ペプチドは、リュープロリド又はソマトスタチンであってよい。 本明細書で提供される方法に用いられる溶媒は、貧溶媒と相溶性又は部分的に相溶性であってよい。本明細書で提供される方法は、工程c)の後に、マイクロ粒子を溶液から分離してマイクロ粒子以外の成分を除去するさらなるプロセスもさらに含んでよい。一つの局面では、本方法の組成物は、化合物を含有するマイクロ粒子から本質的に構成されていてよい。一つの態様では、分離は、沈殿又はろ過によって行われる。別の態様では、分離は、凍結乾燥によって行われる。 本明細書で提供される方法に用いられる貧溶媒は、水、緩衝溶液、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、クロロホルム、多価糖アルコール、芳香族炭化水素、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、ジオキサン、アルカン、アルケン、共役ジエン、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、酢酸エチル、ポリオール、ポリイミド、ポリイミン、ポリエステル、ポリアルデヒド、及びこれらの混合物の中から選択することができる。例えば、貧溶媒は、脂肪族アルコール又は芳香族アルコールである。貧溶媒が脂肪族アルコールである場合は、脂肪族アルコールは、イソプロパノールであってよい。 例では、本明細書で提供される方法に用いられる対イオンは、アニオン性化合物、カチオン性化合物、及び双性イオン性化合物の中から選択される。対イオンがアニオン性化合物である例では、アニオン性化合物は、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、又は硫酸カルシウムであってよい。一つの局面では、アニオン性化合物は、硫酸ナトリウムである。他の例では、対イオンは、クエン酸、イタコン酸、及びピバル酸の中から選択される。さらなる例では、対イオンは、例えばグリシン又はアルギニン等のアミノ酸である。 本明細書で提供されるマイクロ粒子を作製する方法のある態様では、対イオンはポリマーであり、高分子は、ポリヌクレオチド、核酸、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される。一つの局面では、ポリマーは、対イオン及び貧溶媒である。ポリマーは、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)であってよい。本明細書で提供される方法に用いられる対イオンも、ポリマーであってよい。一つの例では、ポリマーは、対イオン及び貧溶媒である。ポリマーは、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)であってよい。 本明細書で提供される方法に用いられる溶液のpHは、約4.0若しくは4.0乃至約9.0若しくは9.0;約4.0若しくは4.0乃至約8.0若しくは8.0;約4.5若しくは4.5乃至約7.5若しくは7.5;又は、約5.0若しくは5.0乃至約7.0若しくは7.0であってよい。 本明細書で提供される方法で形成されるマイクロ粒子は、析出、相分離、又はコロイド形成によって得ることができる。得られたマイクロ粒子組成物は、耐酸コーティング剤、耐プロテアーゼコーティング剤、腸溶コーティング剤、バルキング剤(bulking agents)、賦形剤、不活性成分、安定性促進剤、味及び/若しくは芳香の修飾剤又はマスキング剤、ビタミン、糖、治療薬、抗酸化剤、免疫調節薬、膜貫通輸送修飾薬(trans‐membrane transport modifiers)、固化防止剤(anti‐caking agents)、キトサン、又は流動性促進剤をさらに含んでよい。ある例では、工程a)の溶液中における化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量は、重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約99%超若しくは99%超;重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約20%若しくは20%;重量/重量%で、約10%若しくは10%乃至約85%若しくは85%;重量/重量%で、約20%若しくは20%乃至約60%若しくは60%;重量/重量%で、約25%若しくは25%乃至約55%若しくは55%;重量/重量%で、約30%若しくは30%乃至約50%若しくは50%;又は、重量/重量%で、約80%若しくは80%乃至約99%超若しくは99%超、である。 溶液を少しずつ冷却させていく温度は、約4℃若しくは4℃乃至約−200℃若しくは−200℃;約2℃若しくは2℃乃至約−180℃若しくは−180℃;約2℃若しくは2℃乃至約−170℃若しくは−170℃;又は、約0℃若しくは0℃乃至約−2℃若しくは−2℃、から、約−150℃若しくは−150℃乃至約−165℃若しくは−165℃までの間、であってよい。 ある局面では、得られた組成物の保存寿命は、約55℃若しくは55℃、約50℃若しくは50℃、約45℃若しくは45℃、約44℃若しくは44℃、約42℃若しくは42℃、約40℃若しくは40℃、約39℃若しくは39℃、約38℃若しくは38℃、約37℃若しくは37℃、又はこれ未満の温度にて、約1週間若しくは1週間乃至約1ヶ月間若しくは1ヶ月間、約1ヶ月間若しくは1ヶ月間乃至約6ヶ月間若しくは6ヶ月間、約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間、約1年間若しくは1年間乃至約2年間若しくは2年間、又は約2年間若しくは2年間乃至約5年間若しくは5年間である。 ある態様では、溶液及び/又は得られた組成物は、活性剤をさらに含む。得られた組成物が活性剤をさらに含む態様では、活性剤は、抗生物質、化学療法薬、抗糖尿病薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬(bronchial dilators)、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬(hyperglycemics)、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬(neoplasties)、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬(ophthalmics)、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬(urinary tract drugs)、ワクチン、経膣薬(vaginal drugs)、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル、及び栄養補助薬、の中から選択することができる。 本明細書で提供される方法で形成されるマイクロ粒子の水分含量の調節を、それによって、約25℃の温度での約6ヶ月間乃至約1年間の保存後に、化合物の活性の少なくとも約90%若しくは90%が維持されるように行うことができる。他の例では、マイクロ粒子の水分含量の調節を、それによって、約25℃の温度での約6ヶ月間乃至約1年間の保存後に、マイクロ粒子の少なくとも約90%が凝集しないように行う。ある局面では、マイクロ粒子の水分含量は、約0.01%若しくは0.01%乃至約20%若しくは20%;約0.05%若しくは0.05%乃至約15%若しくは15%;約0.1%若しくは0.1%乃至約10%若しくは10%;約0.2%若しくは0.2%乃至約5%若しくは5%;約6%若しくは6%乃至約12%若しくは12%;又は、約7%若しくは7%乃至約10.5%若しくは10.5%、である。 本明細書で提供される方法のある態様では、溶液に添加される対イオンの濃度は、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約100mM若しくは100mMまで、又は100mM;0mM、又は約0mM若しくは0mMから約50mM若しくは50mMまで、又は50mM;0mM、又は約0mM若しくは0mMから約20mM若しくは20mMまで、又は20mM;0mM、又は約0mM若しくは0mMから約10mM若しくは10mMまで、又は10mM;1mM、又は約1mM若しくは1mMから約5mM若しくは5mMまで、又は5mM;又は、約2mM若しくは2mMである。 本明細書で提供される方法における溶液の少しずつの冷却は、冷やすことによって行うことができる。他の態様では、少しずつの冷却は、吸熱反応による。ある局面では、少しずつの冷却の速度は、0.01℃/分、又は約0.01若しくは0.01℃/分から約20若しくは20℃/分まで、又は20℃/分;約0.05若しくは0.05℃/分又は約0.1若しくは0.1℃/分から約10若しくは10℃/分又は約15若しくは15℃/分まで;約0.2若しくは0.2℃/分から約5若しくは5℃/分まで;約0.5若しくは0.5℃/分から約2若しくは2℃/分まで;又は、約1若しくは1℃/分、である。 一つの態様では、マイクロ粒子のサイズは、0.001μm、又は約0.001若しくは0.001μmから約50若しくは50μmまで、又は50μm;0.3μm、又は約0.3若しくは0.3μmから約30若しくは30μmまで、又は30μm;0.5μm、又は約0.5若しくは0.5μmから約10若しくは10μmまで、又は10μm;0.5μm、又は約0.5若しくは0.5μmから約5.0若しくは5.0μmまで、又は5.0μm;1.0μm、又は約1.0若しくは1.0μmから約5.0若しくは5.0μmまで、又は5.0μm;又は、約1.0若しくは1.0μmから約2.0若しくは2.0μm、約3.0若しくは3.0μm、約4.0若しくは4.0μm、又は約5.0若しくは5.0μmまで、である。 本明細書では、さらに、化合物のマイクロ粒子及び対イオンを含む組成物も提供され、ここで、化合物及び対イオンは互いに異なる。ある態様では、化合物は、分子量が、1000、又は約1000若しくは1000から約50億若しくは50億まで、又は50億ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約10億若しくは10億まで、又は10億ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約5000万若しくは5000万まで、又は5000万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約2000万若しくは2000万まで、又は2000万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約1500万若しくは1500万まで、又は1500万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約1000万若しくは1000万まで、又は1000万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約500万若しくは500万まで、又は500万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約100万若しくは100万まで、又は100万ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約500,000若しくは500,000まで、又は500,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約300,000若しくは300,000まで、又は300,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約200,000若しくは200,000まで、又は200,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約100,000若しくは100,000まで、又は100,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約50,000若しくは50,000まで、又は50,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約25,000若しくは25,000まで、又は25,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約15,000若しくは15,000まで、又は15,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約10,000若しくは10,000まで、又は10,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約5,000若しくは5,000まで、又は5,000ダルトン;1000、又は約1000若しくは1000から約3,000若しくは3,000まで、又は3,000ダルトン;又は、1000、又は約1000若しくは1000から約2,000若しくは2,000まで、又は2,000ダルトン、である高分子である。 ある例では、組成物中の化合物は、低分子である。低分子は、約50若しくは50乃至約1000若しくは1000ダルトンの分子量を有していてよい。組成物中の化合物が高分子である例では、高分子は、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物、の中から選択することができる。ある態様では、高分子は、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬、の中から選択することができる。 ある態様では、組成物中の高分子は、低分子と抱合体形成している。そのような場合、低分子は、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬、の中から選択される。 一つの局面では、低分子化合物は、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬、の中から選択される。低分子が抗生物質である態様では、抗生物質は、アミノグリコシド、アンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミド、及びテトラサイクリンの中から選択することができる。例えば、抗生物質は、ペニシリン又はテトラサイクリンである。他の例では、抗生物質は、例えば、カナマイシン又はトブラマイシン等のアミノグリコシドである。他の局面では、化合物は、抗ウィルス薬である。そのような場合、抗ウィルス薬は、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又はRSウィルスが媒介する感染症の治療のためのものであってよい。例えば、抗ウィルス薬は、ザナミビル又はリン酸オセルタミビルであってよい。さらなる態様では、化合物は、化学療法薬である。化合物が化学療法薬である場合、化学療法薬は、アルキル化薬、アントラサイクリン、細胞骨格破壊薬、エポシロン、トポイソメラーゼIIの阻害薬、ヌクレオチド類似体、白金を主体とする薬剤、レチノイド、及びビンカアルカロイドの中から選択することができる。ある例では、化学療法薬は、例えばパクリタキセル等の細胞骨格破壊薬である。なおさらなる例では、化合物は、プロスタグランジンである。 ある態様では、本明細書で提供される組成物中の高分子は、核酸である。核酸は、例えば、DNA、RNA、及びPNAの中から選択することができる。核酸がRNAである場合、RNAは、siRNA、snRNA、tRNA、及びリボザイムの中から選択することができる。ある例では、RNAはsiRNAである。他の態様では、本明細書で提供される組成物中の高分子は、ウィルスである。例えば、高分子は、タバコモザイクウィルスであってよい。他の局面では、高分子は、例えばバンコマイシン等の糖ペプチドである。さらなる局面では、高分子は、ペプチドである。ペプチドは、例えば、リュープロリド又はソマトスタチンであってよい。 本明細書で提供される組成物中の化合物は、水不溶性であってよい。対イオンは、アニオン性化合物、カチオン性化合物、及び双性イオン性化合物の中から選択することができる。対イオンがアニオン性化合物である場合、アニオン性化合物は、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、及び硫酸カルシウムであってよい。ある例では、アニオン性化合物は、硫酸ナトリウムである。他の例では、対イオンは、クエン酸、イタコン酸、及びピバル酸の中から選択される。さらなる局面では、対イオンは、例えばグリシン又はアルギニン等のアミノ酸である。他の局面では、対イオンは、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)である。 本明細書で提供される得られたマイクロ粒子組成物は、耐酸コーティング剤、耐プロテアーゼコーティング剤、腸溶コーティング剤、バルキング剤、賦形剤、不活性成分、安定性促進剤、味及び/若しくは芳香の修飾剤又はマスキング剤、ビタミン、糖、治療薬、抗酸化剤、免疫調節薬、膜貫通輸送修飾薬、固化防止剤、キトサン、又は流動性促進剤をさらに含んでよい。ある局面では、組成物の保存寿命は、約55℃若しくは55℃、約50℃若しくは50℃、約45℃若しくは45℃、約44℃若しくは44℃、約42℃若しくは42℃、約40℃若しくは40℃、約39℃若しくは39℃、約38℃若しくは38℃、約37℃若しくは37℃、又はこれ未満の温度にて、約1週間若しくは1週間乃至約1ヶ月間若しくは1ヶ月間、約1ヶ月間若しくは1ヶ月間乃至約6ヶ月間若しくは6ヶ月間、約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間、約1年間若しくは1年間乃至約2年間若しくは2年間、又は約2年間若しくは2年間乃至約5年間若しくは5年間である。 本明細書で提供される組成物は、活性剤も含んでよい。活性剤は、抗生物質、化学療法薬、抗糖尿病薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬、ワクチン、経膣薬、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル、及び栄養補助薬、の中から選択することができる。 本明細書で提供される組成物のマイクロ粒子中の化合物の量は、重量/重量%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約99%若しくは99%又はそれを超える量;重量/重量%で、約0.2%若しくは0.2%乃至約95%若しくは95%又はそれを超える量;重量/重量%で、約0.5%若しくは0.5%乃至約90%若しくは90%又はそれを超える量;重量/重量%で、約1%若しくは1%乃至約85%若しくは85%又はそれを超える量;重量/重量%で、約2%若しくは2%乃至約80%若しくは80%又はそれを超える量;重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約75%若しくは75%又はそれを超える量;重量/重量%で、約65%乃至約90%;重量/重量%で、約70%乃至約85%、86%、87%、88%、89%、若しくは90%;又は、重量/重量%で、約90%乃至約99%、であってよい。 ある局面では、マイクロ粒子の水分含量の調節が、それによって、約25℃の温度での約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間の保存後に、化合物の活性の少なくとも約90%若しくは90%が維持されるように行われる。ある態様では、マイクロ粒子中の対イオンの量は、重量/重量%で、約0.01%若しくは0.01%乃至約60%若しくは60%;重量/重量%で、約0.5%若しくは0.5%乃至約50%若しくは50%;重量/重量%で、約1%若しくは1%乃至約2%若しくは2%;重量/重量%で、約0.01%若しくは0.01%乃至約20%若しくは20%;重量/重量%で、約0.05%若しくは0.05%乃至約15%若しくは15%;重量/重量%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約10%若しくは10%;又は、重量/重量%で、約0.2%若しくは0.2%乃至約5%若しくは5%、である。 一つの局面では、マイクロ粒子の水分含量は、約6%若しくは6%乃至約12%若しくは12%である。別の局面では、マイクロ粒子の水分含量は、約7%若しくは7%乃至約10.5%若しくは10.5%である。 本明細書で提供される組成物は、経口摂取、吸入、経口投与、静脈内、鼻腔内、非経口、経肺、皮下、点眼、又は筋肉内投与のためのものであってよい。一つの局面では、本明細書で提供される組成物のマイクロ粒子のサイズは、約0.001μm若しくは0.001μm乃至約50μm若しくは50μm;約0.3μm若しくは0.3μm乃至約30μm若しくは30μm;約0.5μm若しくは0.5μm乃至約10μm若しくは10μm;約0.5μm若しくは0.5μm乃至約5.0μm若しくは5.0μm;約1.0μm若しくは1.0μm乃至約5.0μm若しくは5.0μm;又は、約1.0μm乃至約2.0、3.0、4.0、若しくは5.0μm、である。 本明細書ではさらに、本明細書で提供される組成物、組成物のための包装材、及び組成物が治療、ニュートラシューティカル、又は美容品に適応されることを示すラベルを含む製品も提供される。ある例では、製品に用いられる組成物は、例えば、癌、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又は呼吸器障害等の治療に適応される。製品は、組成物の経肺投与のための吸入器をさらに含んでもよい。ある態様では、吸入器は、ドライパウダー吸入器、定量噴霧式吸入器、又は静電送達装置(electrostatic delivery device)である。 本明細書では、本明細書で提供される組成物の治療効果量を対象へ投与することによって感染性疾患を予防又は治療する方法が提供される。ある局面では、感染性疾患は、アルボウィルス感染、ボツリヌス中毒、ブルセラ症、カンジダ症、カンピロバクター症、水痘、クラミジア感染症、コレラ、コロノウィルス感染症、ブドウ球菌感染症、コクサッキーウィルス感染症、クロイツフェルト‐ヤコブ病、クリプトスポリジウム症、シクロスポラ感染症(cyclospora infection)、サイトメガロウィルス感染症、エプスタイン‐バーウィルス感染症、デング熱、ジフテリア、耳感染症、脳炎、インフルエンザウィルス感染症、パラインフルエンザウィルス感染症、ジアルジア症、淋病、インフルエンザ菌感染症、ハンタウィルス感染症、ウィルス肝炎、単純ヘルペスウィルス感染症、HIV/AIDS、ヘリコバクター感染症、ヒトパピローマウィルス(HPV)感染症、伝染性単核球症、レジオネラ症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステリア症、ライム病、リンパ性脈絡髄膜炎、マラリア、麻疹、マルブルグ出血熱(marburg hemorrhagic fever)、脳膜炎、サル痘、流行性耳下腺炎、マイコバクテリア感染症、マイコプラズマ感染症、ノーウォークウィルス感染症、百日咳、蟯虫感染症、肺炎球菌の疾患、ストレプトコッカスニューモニエ(Streptococcus pneumonia)感染症、マイコプラズマニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)感染症、モラクセラカタラーリス(Moraxella catarrhalis)感染症、シュードモナスエルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)感染症、ロタウィルス感染症、オウム病、狂犬病、RSウィルス感染症(RSV)、白癬、ロッキー山紅斑熱、風疹、サルモネラ症、SARS、疥癬、性行為感染症、細菌性赤痢、帯状疱疹、スポロトリコーシス、レンサ球菌感染症、梅毒、テタヌス、旋毛虫症、結核、野兎病、腸チフス、ウィルス性髄膜炎、細菌性髄膜炎、西ナイルウィルス感染症、黄熱、アデノウィルスが媒介する感染症及び疾患、レトロウィルスが媒介する感染性疾患、並びにエルシニア感染症、人畜共通感染症、の中から選択される。例えば、感染性疾患は、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウィルス、RSウィルス感染症であってよい。 治療の方法は、組成物の経口、静脈内、鼻腔内、非経口、皮下、経皮、局所、関節内、筋肉内、又は吸入投与によって実施することができる。 本明細書では、siRNAのマイクロ粒子を作製する方法も提供され、その方法は: (a)水性溶媒中のsiRNAの溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 (b)この溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、siRNAのマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。 この方法は、対イオンを添加する工程(c)をさらに含んでよく、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。 ある例では、siRNAのマイクロ粒子を作製する方法に用いられる貧溶媒は、イソプロパノールである。ある例では、溶媒は水である。 本明細書では、siRNAのマイクロ粒子を含む組成物も提供される。ある例では、組成物は対イオンも含む。 本明細書では、ウィルスのマイクロ粒子を作製する方法も提供され、その方法は: (a)水性溶媒中のウィルスの溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 (b)この溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、ウィルスを含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。 この方法は、対イオンを添加する工程(c)も含んでよく、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。ある例では、ウィルスのマイクロ粒子を作製する方法に用いられる貧溶媒は、イソプロパノールである。 本明細書では、ウィルスのマイクロ粒子を作製する方法も提供され、その方法は: (a)水性溶媒中のウィルスの溶液に対イオンを添加する工程;及び、 (b)この溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、ウィルスのマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、こされ、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。 この方法は、貧溶媒を添加する工程(c)も含んでよく、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。ある態様では、貧溶媒はイソプロパノールである。他の態様では、溶媒は水である。 本明細書では、ウィルスのマイクロ粒子を含む組成物も提供される。そのような組成物は、対イオンも含んでよい。ある局面では、ウィルスはタバコモザイクウィルスである。A.定義 特に定義されない限り、本明細書で用いられる技術用語及び科学用語はすべて、本発明が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本明細書の全開示内容を通して参照される全ての特許、特許出願、出願公開公報及び刊行物、Genbank配列、ウェブサイト、並びにその他の公開資料は、特に断りのない限り、その全体が参照することで本明細書に組み入れられる。本明細書の用語に対して複数の定義が存在する場合は、本セクションの定義が優先される。URL又はその他のこのような識別子又はアドレスが参照される場合、そのような識別子は変更される可能性があり、インターネット上の特定の情報は移り変わる可能性があるが、インターネット上での検索を行うことで同等の情報を見つけ出し得ることは理解される。これらへの参照は、そのような情報が入手可能であり、公へ普及していることを明示するものである。 「分子」という用語は、本明細書において「化合物」と交換可能に用いられ、天然の又は化学的に合成された、共有結合によって連結した2若しくは3個以上の原子又はイオンを含む実体を意味する。この原子又はイオンは、同一の化学要素に属していてよく、又は異なる要素に属していてもよい。本明細書で用いる分子又は化合物は、複合された要素を確定的で不変である重量比率にて含み、化学式によって表される。化合物は、一般に炭素‐炭素結合を持たない化合物として本明細書にて用いられる無機化合物であってよく、又は化合物は、一般に炭素及び水素の存在を特徴とし、窒素、酸素、ハロゲン、及びその他のこのような原子等のヘテロ原子を追加的に含み得る有機化合物であってもよい。無機化合物の例としては、本明細書にて他で述べるが、アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物、並びにその塩及びその他の誘導体、配位化合物並びにその塩及びその他の誘導体を含む遷移金属化合物、ポリシロキサン等の無機ポリマー、並びに、当業者に公知のその他のこのような化合物が挙げられる。有機化合物の例としては、本明細書にて他で述べるが、脂肪族、芳香族、及び脂環式アルコール、アルデヒド、カルボン酸、エステル、ケトン、エーテル、アミン、アミド、ラクタム、これらのポリマー、並びに当業者に公知のその他のこのような化合物が挙げられる。 本明細書で用いる化合物という用語は、無機及び/又は有機化合物の集合体をも意味し、ファージ及びウィルス等の高分子の集合体を含む。 本明細書で用いる化合物は、無機であれ有機であれ、高分子であっても低分子であってもよい。「高分子」という用語は、当業者によって理解される意味で本明細書において用いられ、一般に、約1000ダルトンを超えるか若しくはこれと等しい数のダルトンから約1兆若しくは1兆ダルトン超、約2兆若しくは2兆ダルトン超、約3兆若しくは3兆ダルトン超、約5兆若しくは5兆ダルトン超、約7兆若しくは7兆ダルトン超、約10兆若しくは10兆ダルトン超、又はこれを超える数のダルトンまでの分子量を持つ、天然の若しくは化学的に合成された有機分子又は無機分子を意味する。本明細書で用いる「高分子」には、共有結合、イオン結合、又は水素結合、イオン対形成、塩基対形成、若しくは電荷の分極によって形成される電荷間の電荷対形成等のその他の化学的相互作用によって連結される2個以上のモノマーサブユニットを持つ分子、又はその誘導体が含まれる。このモノマーサブユニットは、互いに異なっていても又は互いに同一であってもよく、ある態様では、ポリマーを形成することができる。ポリマーは、シリコーン、ポリシラン、ポリゲルマン、ポリスタンナン、又はポリホスファゼン等の無機ポリマー、ポリエチレン若しくはポリセン、ポリプロピレン、ナイロン、テフロン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、若しくはポリイソブチレン等の有機ポリマー、又は多糖、ポリヌクレオチド、及びポリペプチド等の生物学的ポリマーであってよい。高分子は、それが2個以上のサブユニットを有すること、及び/又はそれがポリマーであることに関係なく、三次及び/又は四次構造を形成することができる分子も意味する。高分子の例としては、ポリヌクレオチド、DNA、siRNA、snRNA、tRNA、アンチセンスRNA、及びリボザイムを含むRNA、ペプチド核酸(PNA)を含む核酸分子、リュープロリド及びソマトスタチン等のポリペプチド、バンコマイシン等の糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、若しくは脂質、又は、それぞれ、ペプチド核酸部分を含む核酸分子若しくは糖タンパク質を例とする、これらの誘導体若しくは組み合わせ、が挙げられる。高分子の例としては、さらに、高分子集合体が挙げられ、例えば、ウィルス、ウィルス粒子、ファージ、ウィロイド、プリオン、並びにこれらの組み合わせ及び抱合体である。 本明細書で用いる「高分子」という用語は、上記の説明の範囲内であり、機能を有するすべての分子を包含することも意図しており、核酸、ペプチド、タンパク質、ホルモン、サイトカイン、ケモカイン等の生物学的機能を有する高分子、薬剤等の治療の機能を有する高分子、栄養補助薬等のニュートラシューティカルの機能を有する高分子、及び石鹸又はスキンクリーム等の美容品処方を有する高分子が含まれる。例えば、化合物は、高分子であってよく、さらに、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、コレステロール低下薬、及び栄養補助薬、の中から選択される化合物の分類の1若しくは2種類以上に属していてもよい。本明細書で提供され、タンパク質、ペプチド、核酸、及びウィルス等のある高分子に関連して説明される方法、組成物、組み合わせ、キット、及び製品は、本明細書で定義される及び/又は提供されるその他の高分子と共に使用されるように適合させることができる。 本明細書で用いる「ポリマー」という用語は、互いに連結した分子の2若しくは3個以上の繰り返しユニット、一般的には約5若しくは5、約10若しくは10、約15若しくは15、約20若しくは20、約数百若しくは数百、約数千若しくは数千、約数百万若しくは数百万個までの繰り返しユニットを有する、数多くの天然及び合成化合物のいずれをも含む。各繰り返しユニットは、一般に、当業者によってモノマーとして理解される。ポリマーは、同一の繰り返しユニットを有していてよく、又は2種類以上の繰り返しユニットを有していてもよい。代表的な繰り返しモノマーユニットとしては、例えば、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、及びDNA若しくはRNA誘導体の混合物、又はペプチド核酸(PNA)で見られるもの等のヌクレオチド、又はヌクレオチド誘導体が挙げられる。その他のモノマーユニットとしては、合成有機ポリマーに見られるもの等を挙げることができ、これらに限定されないが、アクリルアミド、スチレン、アルキル置換スチレン、アクリレート、メタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン、イソプレン、エチレングリコール、及びエチレンイミンが挙げられる。代表的な有機又は無機ポリマー、天然及び合成ポリマーとしては、これらに限定されないが、アガロース、セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロール、その他のセルロース誘導体、デキストラン、デキストラン誘導体及びデキストランコポリマー、その他の多糖、ガラス、シリカゲル、ゼラチン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミド、ポリビニルピロリドン、レーヨン、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリスチレン及びポリスチレンコポリマー、ジビニルベンゼン等で架橋したポリスチレン、アクリル樹脂、アクリレート及びアクリル酸、アクリルアミド、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミドブレンド、ビニル並びにアクリルアミド、メタクリレート、及びメタクリレート誘導体等のコポリマー、が挙げられる。 「低分子」という用語は、当業者によって理解される意味で本明細書にて用いられ、一般に、約1000ダルトン未満、約1000若しくは1000ダルトン乃至約950若しくは950、約900若しくは900、約850若しくは850、約800若しくは800、約750若しくは750、約700若しくは700、約650若しくは650、約600若しくは600、約550若しくは550、約500若しくは500、約450若しくは450、約400若しくは400、約375若しくは375、約350若しくは350、約325若しくは325、約300若しくは300、約275若しくは275、約250若しくは250、約225若しくは225、約200若しくは200、約175若しくは175、約150若しくは150、約125若しくは125、約100若しくは100、約75若しくは75、約70若しくは70、約65若しくは65、約60若しくは60、約55若しくは55、約50若しくは50、約45若しくは45、約40若しくは40、約35若しくは35、約30若しくは30、約25若しくは25、約20若しくは20、約15若しくは15、約10若しくは10、約5若しくは5ダルトン、又はこれ未満の分子量である天然の若しくは化学的に合成された有機又は無機分子を意味する。当業者に理解され、本明細書で用いる低分子とは、ペニシリン抗生物質等の従来の薬剤を、タンパク質及び核酸等の遺伝子工学及びバイオテクノロジーの発展に基づく新しい種類の薬剤と区別するために導き出された用語である。低分子は、タンパク質又は核酸のような高分子ではないいずれの分子をも意味するものと理解される。本明細書で用いる「低分子」は、ジペプチド又はジヌクレオチド等の2若しくは3個以上のモノマーサブユニットを有する分子を含むことができ、一般に、分子量が約1000ダルトン若しくは1000ダルトン又はそれ未満である分子を意味するものと理解される。 低分子の例としては、これらに限定されないが、一酸化炭素、二酸化炭素、金属(例:アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属)炭酸塩、シアニド、シアネート、カーバイド、ハライド、チオシアネート、オキシド、ヒドロキシド、スルフィド、及びヒドロジド(hydrozide)、コバルト塩[Co(NH3)6]Cl3を例とする配位化合物、並びにFe(C5H5)2を例とする有機金属化合物等の無機分子が挙げられるがこれらに限定されない。有機化合物である低分子としては、例えば、ヌクレオチド、アミノ酸、フルテレン及びトリアムテレン等のプテリジン;アセフィリン、7‐モルホリノメチルテオフィリン、パマブロム、プロテオブロミン、及びテオブロミン等のプリン;コレステロール及びラノステロール等のステロール、エストロゲン、テストステロン、カンレノン、オレアンドリン、及びスピロノラクトン等のステロイド;ペニシリン、テトラサイクリン、アセタゾラミド、アンブシド(Ambuside)、アゾセミド、ブメタニド、ブタゾールアミド(Butazolamide)、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジスルホンアミド、ジスルファミド、フロセミド等のスルホンアミド誘導体、アミノメトラジン及びアミソメトラジン等のウラシル等、並びにプロスタグランジン、が挙げられる。 本明細書で用いる「低分子」という用語は、上記の説明の範囲内であり、機能を有するすべての分子を包含することも意図しており、ホルモン等の生物学的機能、薬剤等の治療的機能、栄養補助薬等のニュートラシューティカルの機能、及び石鹸又はスキンクリーム等の美容品処方を含む。例えば、化合物は、低分子であってよく、さらに、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、コレステロール低下薬、及び栄養補助薬、の中から選択される化合物の分類の1若しくは2種類以上に属していてもよい。本明細書で提供され、アミノグリコシド、ペニシリン、アンピシリン、及びプロスタグランジン等のある種の低分子に対して例示される方法、組成物、組み合わせ、キット、及び製品は、本明細書で定義される及び/又は提供されるその他の低分子と共に使用されるように適合させることができる。 本明細書で用いる「抱合体」という用語は、化学的な連結又は相互作用を意味する。抱合体は、2若しくは3個以上の原子、イオン、若しくは化合物の間の共有結合性又はイオン性の化学的な連結であってよく、又は、水素結合、イオン対形成、塩基対形成、若しくは電荷の分極によって形成される電荷間の電荷対形成等のその他の化学的相互作用によって形成されていてもよい。典型的な抱合体形成手段としては、ストレプトアビジン‐若しくはアビジン‐ビオチン相互作用;疎水性相互作用;磁気相互作用(例:官能化磁気ビーズを用いる)、2個の極性表面間又はオリゴ/ポリエチレングリコール間の濡れによる会合(wetting associations)等の極性相互作用;アミド結合、ジスルフィド結合、チオエーテル結合、又は架橋剤を介したもの、又は酸解離性若しくは光開裂性リンカーを介したもの、等の共有結合の形成、が挙げられる。 本明細書で用いる「実質的に(substantially)」又は「実質的な(substantial)」という用語は、一般的に、例えば核酸配列若しくはタンパク質配列、又は実体の元々の組成等のレファレンスと比較して、少なくとも約60%若しくは60%、約70%若しくは70%、又は約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える割合であることを意味する。従って、カクテル溶液からの他の全ての混入物並びに/又は対イオン、塩、及び溶媒を含む成分から「実質的に」分離されたマイクロ粒子を含む組成物とは、少なくとも約60%若しくは60%、約70%若しくは70%、又は約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える量の混入物及び/又は試薬が、マイクロ粒子が形成されたカクテル溶液から除去されたことを意味する。「実質的に同一」若しくは「実質的に相同的」という用語、又は類似の用語は、当該分野の当業者によって理解されるように文脈によって異なり、一般的には、少なくとも約60%若しくは60%、約70%若しくは70%、又は約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える同一性を意味する。 本明細書で用いる「本質的に成る(consists essentially of)」又は「本質的に成っている(consisting essentially of)」という用語は、その実体若しくはその実体の特性と関連しない実質的に全ての他の構成要素/成分が、その実体から除去されたか又は分離された状態の実体を意味する。従って、マイクロ粒子から「本質的に成っている」組成物とは、混入物及び溶媒等の全ての他の成分が、そのマイクロ粒子を含む溶液/懸濁液から実質的に除去されたことを意味する。 本明細書で用いる「マイクロ粒子」という用語は、「マイクロスフェア」と交換可能であり、約0.001又は0.001ミクロン(μm)乃至約500又は500ミクロンの範囲のサイズ(平均長さ、幅、若しくは直径)を有し、対象とする化合物を含む粒子を意味する。対象とする化合物は、高分子又は低分子であってよく、有機化合物又は無機化合物であってよい。対象とする化合物が活性剤であってよく、又はマイクロ粒子が追加的に活性剤を含んでいてもよい。タンパク質、核酸、脂質、若しくは多糖を含む高分子、又はステロール若しくはステロイドホルモンを含む低分子を例とするマイクロ粒子を形成する対象とする化合物は、薬剤若しくは栄養補助薬等の活性剤の担体であってよい。マイクロ粒子は、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ乳酸‐グリコール酸(PLGA)等のポリマーを含む合成高分子、並びにアルブミン、ゼラチン、キトサン、及びデキストラン等の天然ポリマーを含んでいてもよい。本明細書に記載の「マイクロ粒子」は、1つの特定の天然化合物若しくは合成化合物のみ、又は2種類以上の同一の天然化合物若しくは合成化合物(例:2種類以上のタンパク質)、又は2種類以上の異なる種類の天然化合物若しくは合成化合物の組み合わせ(例:抗生物質及びリュープロリドペプチド)、を含み、並びにこれらから作製されるものであってよい。 本明細書で用いる「マイクロ粒子」という用語は、本明細書では高分子を含む溶液を凍結及び/又は乾燥させた粒子も意図してはいるが、一般に、この粒子が作製される溶液全体の固体形態ではない粒子も意味する。むしろ、本明細書で用いるマイクロ粒子とは、一般に、析出、沈殿、相分離、及びコロイド形成を含むがこれらに限定されないプロセスによって形成され、塩、対イオン、溶媒、及びその他の成分を含む、溶液の成分の画分の集合体である。 本明細書で用いる「析出」という用語は、それによって、マイクロ粒子の成分等の溶液中の対象とする1若しくは複数の溶質が、それ以上溶液中に留まらず、溶液の形成に用いられた1若しくは複数の溶媒とは別個の相を形成するプロセスを意味する。マイクロ粒子の析出及び析出したマイクロ粒子のサイズの制御は、温度、イオン強度、pH、誘電率、対イオン濃度、有機溶媒濃度の調整、高分子電解質若しくはポリマー、界面活性剤、洗浄剤の添加、又はこれらの組合せを含むがこれらに限定されない種々の手段によって達成することができる。 本明細書で用いる「相分離」という用語は、溶液等の単一の均一相を、溶媒又は溶液中の固体粒子の懸濁等の2若しくは3相以上に変換させることを意味する。 本明細書で用いる「沈殿」という用語は、液体中で懸濁状態であるか、又は重力、遠心力、若しくは電気力等の外力に反応して溶液中で形成されるマイクロ粒子等の粒子の移動を意味する。 本明細書では、「溶液」という用語は、「カクテル溶液」と交換可能に用いられ、単相、固体、液体、又は気体中の2若しくは3種類以上の成分の均一な混合物を意味し、ここで、個々の成分は、分子レベルでのみ認識可能である。溶液は、塩等の1若しくは2種類以上の溶質が、水若しくはアルコール等の溶媒中に溶解している液体であるか、又は水とエチルアルコールとの混合物等の相溶性溶媒の混合物中に溶解している液体であってよい。溶液は、液体溶液を凍結させた形態のものであってもよい。 本明細書で用いる「相溶性である」という用語は、液体、固体、及び気体等の1若しくは2種類以上の成分が、互いに混合されて単一の均一相を形成する能力を意味する。従って、2種類の液体を混合し、その個々の成分が分子レベルでのみ識別される単一の均一な液体相を形成可能である場合に、それらは相溶性である。成分が「部分的に相溶性である」場合、それらを混合して、特定の濃度範囲において単一の均一相を形成可能であるが、他の濃度範囲では形成可能ではないことを意味する。本明細書で用いるように、溶媒が別の溶媒と「部分的に相溶性である」場合、この溶媒は、他の溶媒と混合した際に、体積/体積(v/v)%にて、約50%若しくは50%、約45%若しくは45%、約40%若しくは40%、約35%若しくは35%、約30%若しくは30%、約25%若しくは25%、約20%若しくは20%、約15%若しくは15%、約10%若しくは10%、約9%若しくは9%、約8%若しくは8%、約7%若しくは7%、約6%若しくは6%、約5%若しくは5%、約4%若しくは4%、約3%若しくは3%、約2%若しくは2%、約1%若しくは1%、約0.5%若しくは0.5%、又はこれ未満の濃度にて相溶性であることを意味する。 本明細書で用いる「非相溶性である」とは、液体、固体、又は気体等の2若しくは3種類以上の成分を混合した場合に、これらが2つ以上の相を形成することを意味する。例えば、有機溶媒が水性溶媒と非相溶性である場合(例:ヘキサンと水)、有機溶媒は、水性溶媒の層と混合しない個別の層として視認可能である。 本明細書で用いる「ポリペプチド」という用語は、修飾されたペプチド結合であってよいペプチド結合によって連結された、少なくとも2個のアミノ酸、又は質量修飾アミノ酸(mass modified amino acid)及びアミノ酸類似体を含むアミノ酸誘導体を意味する。当業者であれば、ペプチドが、通常、約50個乃至約100個未満のアミノ酸残基を含むこと、及びタンパク質が、天然の供給源から得られることが多く、例えば翻訳後修飾を含み得ることを認識しているであろうが、本明細書では、「ポリペプチド」、「ペプチド」、及び「タンパク質」という用語は、本質的に同義で用いられる。 ポリペプチド又はタンパク質は、ポリヌクレオチドから翻訳することができ、ポリヌクレオチドは、コード配列の一部、又は、例えばコードフレーム以外のリーディングフレーム内に位置しているために、若しくは、イントロン配列、3’若しくは5’非翻訳配列、プローモーター等の制御配列等であるために自然には翻訳されないヌクレオチド配列の一部、を少なくとも包含していてよい。ポリペプチドは、化学的に合成することも可能であり、翻訳又は化学合成の後に化学的又は酵素的方法によって修飾することも可能である。ポリペプチドは、リン酸化(リン酸化タンパク質)、グリコシル化(糖タンパク質、プロテオグリカン)等により、翻訳後修飾することが可能であり、このような修飾は、細胞内又はin vitroでの反応において行うことができる。 本明細書で用いる「融合タンパク質」という用語は、2個以上のタンパク質又はポリペプチドから得られたドメインの抱合体であるタンパク質を意味する。ドメインは、His6タグ等のポリペプチドタグであってよい。抱合体は、化学的な結合、組換えDNA技術、又は組換え発現と化学的な結合との組合せによってドメインを連結させることによって作製することができる。 種々の化学的リンカーが当業者に公知であり、これらに限定されないが、通常は1乃至約60個のアミノ酸、より一般的には約10乃至30個のアミノ酸を含むアミノ酸及びペプチド結合、N−スクシンイミジル(4−ヨードアセチル)−アミノベンゾエート、スルホスクシンイミジル(4−ヨードアセチル)−アミノベンゾエート、4−スクシンイミジル−オキシカルボニル−a−(2−ピリジルジチオ)トルエン、スルホスクシンイミジル−6−[a−メチル−a−(ピリジルジチオール)−トルアミド]ヘキサノエート、N−スクシンイミジル−3−(−2−ピリジルジチオ)−プロピオネート、スクシンイミジル6[3(−(−2−ピリジルジチオ)−プロピオンアミド]ヘキサノエート、スルホスクシンイミジル6[3(−(−2−ピリジルジチオ)−プロピオンアミド]ヘキサノエート、3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオニルヒドラジド、エルマン試薬、ジクロロトリアジン酸(dichlorotriazinic acid)、及びS−(2−チオピリジル)−L−システインを含むがこれらに限定されないヘテロ二官能性開裂性架橋剤(heterobifunctional cleavable cross−linkers)、が挙げられる。 本明細書で用いる「シアリダーゼ融合タンパク質」という用語は、1若しくは2個以上のドメインが、少なくとも約60%若しくは60%、約70%若しくは70%、又は約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える触媒活性を維持するシアリダーゼ、又はその一部である融合タンパク質を意味する。本明細書で用いるシアリダーゼ融合タンパク質は、シアリダーゼに対して実質的に相同的であるタンパク質又はポリペプチドを含み、シアリダーゼの酵素活性を有する融合タンパク質を意味する場合もある 本明細書で用いるタンパク質の「触媒ドメイン」という用語は、シアリダーゼに対して実質的に相同的である配列の部分のみが、そのタンパク質の触媒活性を担うドメイン(例:配列番号1の274乃至666の残基は、アクチノミセスビスコーサス(Actinomyces viscosus)シアリダーゼの触媒ドメインとして識別されている)又はその触媒活性断片を含むアミノ酸残基の配列である、タンパク質又はポリペプチドを意味する。触媒ドメイン又はその触媒活性断片は、タンパク質の触媒活性の少なくとも約60%若しくは60%、約70%若しくは70%、又は約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える割合を維持する。 本明細書で用いる「核酸」という用語は、一本鎖及び/又は二本鎖ポリヌクレオチドを意味し、デオキシリボ核酸(DNA)及びリボ核酸(RNA)、並びにRNA若しくはDNAのいずれかの類似体又は誘導体等である。「核酸」という用語にさらに含まれるのは、核酸の類似体であり、ペプチド核酸(PNA)、ホスホロチオエートDNA、siRNA、snRNA、tRNA、リボザイム、並びにその他のこのような類似体及び誘導体、又はこれらの組み合わせ等である。核酸は、デオキシリボ核酸(DNA)及びリボ核酸(RNA)等のポリヌクレオチドを意味する場合もある。この用語には、ヌクレオチド類似体から作製されたRNA又はDNAのいずれかの同等体、誘導体、変異体、及び類似体として、一本鎖(センス又はアンチセンス)ポリヌクレオチド及び二本鎖ポリヌクレオチドも含まれる。デオキシリボヌクレオチドは、デオキシアデノシン、デオキシシチジン、デオキシグアノシン、及びデオキシチミジンを含む。RNAについては、ウラシル塩基はウリジンである。 本明細書で用いる「オリゴヌクレオチド」又は「ポリヌクレオチド」という用語は、少なくとも2個の連結したヌクレオチド若しくはヌクレオチド誘導体を有するオリゴマー又はポリマーを意味し、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、及び、例えば、ヌクレオチド類似体を有するか、若しくはリン酸ジエステル結合以外の「バックボーン」結合、例えば、リン酸トリエステル結合、ホスホロアミデート結合、ホスホロチオエート結合、チオエステル結合、若しくはペプチド結合(ペプチド核酸)を有する、DNA誘導体又はRNA誘導体が含まれる。当業者であれば、PCRプライマーを例とするオリゴヌクレオチドが、一般に約50乃至100ヌクレオチド未満の長さであることは認識されるであろうが、本明細書において「オリゴヌクレオチド」という用語は、「ポリヌクレオチド」と本質的に同義でも用いられる。 本明細書で用いる「流動性特性」という用語は、「流動する」能力を付与する性質を意味し、ここで、「流動する」とは、物質が、例えば凝集に起因する障害を起こさずに注ぎ入れられ、それが注ぎ入れられた容器の形状を呈することを可能にすることができる性質である。流体は、一般に「流動する」性質を有しており、このために、流体は一般に変形可能であり、すなわち、その形状を変化させることができる。本明細書で用いる「流体」という用語には、エマルジョンを含むコロイド含有液体、エアロゾル、及び気体が包含される。マイクロ粒子等の浮遊する固体粒子を含む液体、エアロゾル、及び気体も、本明細書にて定義する「流体」と見なされる。 本明細書で用いるエマルジョンは、2種類の非相溶性液体、第一の液体及び第二の液体、のコロイドとして定義され、ここで、第一の液体が第二の液体中に分散されている。 本明細書で用いる界面活性剤(又は「表面活性剤」)は、化学的な又は天然の実体であり、水性溶液に溶解した場合、その溶液の表面張力又は溶液中の2若しくは3つ以上の相の間の界面張力を低下させる。界面活性剤分子は、一般に両親媒性であり、親水性の頭部と疎水性の尾部を含む。界面活性剤分子は、本明細書で提供されるマイクロ粒子の安定剤として作用することができ、及び/又はその流動性特性を向上することができる。 本明細書で用いる組み合わせとは、2若しくは3個以上の要素の間の意図するいずれの関連をも意味する。例えば、マイクロ粒子と吸入器との組み合わせは、治療薬の経肺送達に用いることができる。 本明細書で用いる組成物とは、いずれの混合物をも意味する。組成物は、溶液、懸濁液、液体、粉末、ペースト、水性、非水性、又はこれらのいずれかの組合せであってよい。 本明細書で用いるキットとは、組み合わせであって、構成成分が、任意に使用説明書、並びに/又はその組み合わせと共に使用する試薬及び装置と共に包装される、組み合わせを意味する。 本明細書で用いる「酵素」という用語は、化学反応又は生物学的プロセスを触媒するタンパク質を意味する。酵素は一般に、このような反応及びプロセスを促進及び/又は加速させる。さらに、酵素は一般に、特定の反応又はプロセスに対して特異的であり、特定の一連の反応物を特定の生成物へと変換する。 本明細書で用いる「コロイド」という用語は、マイクロ粒子等の固体粒子の、そのマイクロ粒子が形成された溶液等の液体中での分散物を意味する。「コロイド安定性」という用語は、粒子が実質的に凝集していないコロイドを意味する。例えば、安定なコロイドとは、マイクロ粒子等の固体粒子の約30%、25%、20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又はそれ未満が凝集体を形成したコロイドのことである。 「凝塊体(agglomerates)」という用語は、ファンデルワールス力、又は表面張力、又は静電力、又はこれらの組み合わせによって互いに緩やかに保持し合う、マイクロ粒子等の1若しくは2個以上の粒子の会合を意味する。場合によっては、静電力で保持された会合は、「凝集塊(Flocculates)」として定義される場合がある。本明細書における目的のために、「凝塊体」には、「凝集塊」も包含される。凝塊体は一般に、空気中又は液体中のせん断力によって容易に分解され得る。「分散する」又は「分散性」という用語は、粒子が「流動する」能力、すなわち、例えば凝集体(aggregates)の存在によってその移動が妨害されない程度を意味する。 「凝集体」又は「集塊体(clumps)」という用語は、マイクロ粒子、アモルファス析出物、結晶様粒子若しくはガラス様粒子、又はこれらの組合せ等の1若しくは2個以上の粒子の会合を意味する。凝集体は一般に容易には分解されず、そのため、分散、又は均一な懸濁液の形成、又は所望の性質を有するエアロゾルの形成を起こす能力が阻害される。 本明細書で用いる「非変性」という用語は、タンパク質に関するものであり、タンパク質のコンフォメーション、すなわち、その二次構造、三次構造、四次構造、又はこれらの組合せが、天然の状態のタンパク質から本質的に変化していないことを意味する。「非変性」及び「天然」という用語は、本明細書にて交換可能に用いられ、タンパク質が、その長さ及び/又は天然のコンフォメーションの全て、又は少なくとも約50%、60%、70%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%を維持していることを意味する。本明細書にて交換可能に用いられる「非変性」及び「天然」という用語には、その長さ、並びに二次構造、三次構造、及び四次構造を含むコンフォメーション等の、細胞内におけるタンパク質の自然の状態が含まれる。本明細書で提供される組成物中のものを含む本明細書にて定義される「非変性」又は「天然」のタンパク質は、例えば、アミノ酸構成ブロックを提供する栄養素、抗酸化剤、酵素、抗体、遺伝子発現の制御因子、骨格(scaffold)等としての、自然の状態にあるタンパク質の正常な活性又は機能の全て、又は少なくとも約50%、60%、70%、80%、85%、90% 91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%を一般に維持している。 本明細書で用いる「活性」又は「機能」という用語は、「生物活性」と交換可能であり、タンパク質、ビタミン、ミネラル、若しくは薬剤等の化合物のin vivoでの活性、又は化合物、組成物、若しくは他の混合物のin vivoでの投与の結果として生じる生理反応を意味する。従って、活性には、化合物、組成物、及び混合物の治療効果、並びに薬理活性が包含される。生物活性は、このような活性を試験又は使用するために設計されたin vitroの系において観察することもできる。 本明細書で用いる「機能活性」も、「活性」、「生物活性」、又は「機能」と交換可能であり、その自然の状態と関連する、又はそれが属する化合物の分類と関連する1若しくは2種類以上の活性を示す化合物を意味する。例えば、抗生物質であるアミノグリコシドは、その分類中のいくつかの化合物の機能活性を示す。同様に、天然若しくは非変性タンパク質と関連する1若しくは2種類以上の活性を示すポリペプチド又はその一部は、機能的に活性である。機能活性としては、これらに限定されないが、治療効果、in vivoでの生物活性、触媒若しくは酵素活性、抗原性(抗ポリペプチド抗体に結合するポリペプチドに結合するか、又はこれと競合する能力)、免疫原性、多量体形成能、及びポリペプチドの受容体若しくはリガンドと特異的に結合する能力が挙げられる。 本明細書で用いる「変性」という用語は、その天然若しくは非変性コンフォメーション、すなわち、その二次構造、三次構造、四次構造、又はこれらの組合せから変化されたタンパク質を意味する。コンフォメーションの変化は一般に、低温殺菌、放射線、熱、化学物質、酵素作用、酸若しくはアルカリへの曝露、及びイオン交換、並びにこれらのいずれかの組合せを含む処理工程によって発生する。タンパク質の変性は一般に、その天然又は非変性状態であるタンパク質の活性及び機能を含む元々の性質の全て、又はその一部、一般には、50%超及び少なくとも約70%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%、を失わせる結果となる。 本明細書で用いる「栄養補助薬」という用語は、ビタミン、ミネラル、脂肪酸、アミノ酸、炭水化物、酵素、タンパク質、生化学物質及びその代謝物、ハーブ、並びに植物を含む栄養素を、ヒトを含む動物等のホストに提供する物質又は組成物を意味する。栄養補助薬を通じてホストに供給される栄養素としては、ホストの食事習慣に欠けている若しくは不足している、生存、良好な健康状態、疾患の治癒、又は疾患の予防のために必須である栄養素、並びに、良好な健康状態を増大させ、疾患を予防若しくは疾患を治癒すると考えられるが、生存若しくは良好な健康状態のために必須であるとは見なされていない栄養素、を含むことができる。 本明細書で用いる「疎水性」とは、当業者であれば理解されるように、帯電していないか、若しくは電荷が分極していない物質、又は水若しくはその他の極性溶媒と結合するのに十分な程度には帯電していないか、若しくは電荷が分極していない物質を意味する。疎水性リガンドは、水若しくは極性溶媒の存在下にて、互いに、又は他の非極性の分子若しくは溶媒と、疎水性相互作用を通じて会合することができる。疎水性リガンドはさらに、一般に、極性溶媒中よりも非極性溶媒中の方が溶解しやすい。非極性溶媒の例としては、ヘキサン等のアルカン、ジエチルエーテル等のアルキルエーテル、ベンゼン等の芳香族炭化水素、並びに塩化メチレン及び四塩化炭素等のハロゲン化アルキル、モノ−、ジ−、及びトリグリセリド、オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、これらの結合した形態、及びこれらのエステル等の脂肪酸、が挙げられる。 「水不溶性」化合物という用語は、本明細書にて「疎水性」化合物と交換可能に用いられ、水性溶媒中よりも非水性溶媒中での溶解度の方が高い化合物を意味する。例えば、「水不溶性」化合物とは、約20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、96、97、98、99、若しくは100体積%又はこれらに等しい体積%の水、又は水溶液を含有する、バッファー等の溶液中にて、完全に不溶性、又は部分的に、すなわち、約20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、96、97、98、99、若しくは100%又はこれらに等しい割合で不溶性である化合物である。 本明細書で用いる「親水性」リガンド又は「極性」リガンドとは、電荷を有するか、又は電荷が分極したリガンドである。本明細書で用いる親水性リガンドは、カルボキシレート若しくはアンモニウム等の帯電した官能基、又はヒドロキシル若しくはスルフヒドリル等のリガンドへ電荷を提供する電荷が分極した結合を有する。親水性リガンドは、水素結合又はイオン性相互作用を通して、水、並びにアルコール、アミン、アミド、酸、カルボン酸、エステル、ニトリル、ケトン、グリコール、及びグリコールエーテルを含むその他の極性溶媒と結合することができる。親水性リガンドはさらに、非極性溶媒中よりも極性溶媒中の方が溶解度が高い。 本明細書で用いる「治療薬」という用語は、ヒトを含むホストに投与した際に、遺伝性疾患若しくは後天性疾患の症状若しくは徴候を効果的に寛解させるか若しくは除去するか、又は該疾患を治癒する薬剤を意味する。代表的な治療薬としては、当業者であれば理解されるように、例えば、化学療法薬を例とする癌治療のための化学化合物、抗生物質を例とする細菌の感染症に対して指向された化学化合物、抗ウィルス化合物等が挙げられる。 本明細書で用いる「担体」又は「マイクロ担体(micro‐carrier)」という用語は、対象とする活性剤又は治療薬である分子を含有するマイクロスフェアの形成を促進する、又は得られたマイクロスフェアの安定性を向上させる、又は得られたマイクロスフェアの対象とする標的(細胞、組織等)への輸送を促進する分子を意味する。ある態様では、担体を用いてマイクロスフェアへ安定性を付与することができる。マイクロスフェア中に含有される対象とする治療薬又は活性剤が高い効力を有し、比較的低い濃度(一般には、約0.001%若しくは0.001%、約0.005%若しくは0.005%、約0.01%若しくは0.01%、約0.02%若しくは0.02%、約0.05若しくは0.05、約0.1%若しくは0.1%、約0.2%若しくは0.2%、約0.5%若しくは0.5%、約1%若しくは1%、約2%若しくは2%、約3%若しくは3%、約5%若しくは5%、約10%若しくは10%、約15%若しくは15%、約20%若しくは20%、約25%若しくは25%、約30%若しくは30%、約35%若しくは35%、約40%若しくは40%、約45%若しくは45%、又は約50%若しくは50%、又は、約0.001%若しくは0.001%乃至約50%若しくは50%の範囲内)で組み込まれている態様では、担体は、それがなければ容易に分解する可能性のあるマイクロ粒子製剤を安定化させることができる。効力の高い化合物の例としては、細胞毒性抗癌薬又はsiRNA等の核酸を挙げることができる。代表的な担体としては、アミノ酸、カルボン酸(例:クエン酸、マレイン酸)、タンパク質及び核酸を含むポリマー、ゼラチン及び種々の多糖を含むヒドロゲルを形成する能力を有する物質、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。ある態様では、タンパク質、又はtRNA及びsiRNA等の核酸である活性剤が、デキストラン等の多糖、又はゼラチン等のタンパク質をマイクロ担体として用いて安定化されたマイクロスフェア中に組み込まれている。 担体として用いられる分子は、一般に安全性及び安定性が実証されたものである。任意の活性剤又は治療薬に対して、高スループットである方法で担体系を最適化することができる。 本明細書で用いる「保存寿命」又は「安定性」とは、マイクロ粒子組成物の作製後、この組成物が、組成物中に存在するタンパク質の初期活性、並びにサイズ、形状、及び空気力学的粒径分布等のマイクロ粒子の他の一般的な物理的特性の少なくとも約70%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%を維持している時間を意味する。従って、例えば、本明細書にて約18℃乃至約25℃、26℃、27℃、又は28℃の範囲として定義される室温にて30日間安定であるか又は30日間の保存寿命を有する組成物は、18℃乃至約25℃、26℃、27℃、又は28℃にて30日間保存した後に、組成物中に存在するタンパク質の初期活性量の少なくとも約70%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%を有するであろう。本明細書で提供されるマイクロ粒子組成物の保存寿命は、一般に、55℃で少なくとも約10日間、42℃で少なくとも約2乃至3週間、及び25℃で少なくとも約8ヶ月以上であるが、本明細書で提供される方法によって作製された、いかなる温度で、いかなる長さの保存寿命を有するマイクロ粒子組成物も、本明細書では意図している。 本明細書で用いる「生物活性剤」、「活性剤」、「生物剤」、又は「剤」は、体内へ導入された場合に、細胞、組織、若しくは器官のレベルでの身体機能の変化、並びに/又は体重及び体型等の美容的外観の変化等、所望の生物反応を引き起こす任意の物質である。このような物質は、医薬、薬剤、治療薬、栄養補助薬、ハーブ、ホルモン等、又はこれらのいずれかの組合せを含む、合成若しくは自然の元素又は化合物、タンパク質、細胞、又は組織のいずれであってもよい。これらの用語は、塩、エステル、アミド、プロドラッグ、活性代謝物、異性体、断片、類似体を含むがこれらに限定されない、本明細書で具体的に述べられる活性剤の薬理学的に許容され、薬理活性である誘導体も包含される。「生物活性剤」、「生物剤」、又は「剤」という用語を用いる場合、又は特定の活性剤が具体的に識別される場合は、その活性剤自体、並びに薬理学的に許容され、薬理活性である塩、エステル、アミド、プロドラッグ、活性代謝物、異性体、断片、及び類似体を含むことを意図している。 本明細書で用いる「対象」は、哺乳類を含む動物、通常はヒトとして定義される。 本明細書で用いる「治療効果量」とは、組成物を単一の剤形で対象に投与した場合に、所望の治療的、予防的、若しくはその他の生物学的な効果又は反応を得るための活性剤の量を意味する。用量中の活性剤の特定の量は、活性剤の性質、治療される状態の性質、対象の年齢及び大きさ等の条件に応じて大きく変化することになる。 本明細書で用いる、化合物の「薬理学的に許容される誘導体」には、その塩、エステル、エノールエーテル、エノールエステル、酸、塩基、溶媒和物、水和物、又はプロドラッグが含まれる。このような誘導体は、当業者であれば、そのような誘導体化の既知の方法を用いて容易に作製することができる。作製された化合物は、重大な毒性作用をもたらすことなく動物又はヒトへ投与することができ、薬理活性であるか又はプロドラッグであるかのいずれかである。薬理学的に許容される塩としては、これらに限定されないが、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、アンモニア、ジエタノールアミン及びその他のヒドロキシアルキルアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、1−パラ−クロロベンジル−2−ピロリジン−1’−イルメチルベンズイミダゾール、ジエチルアミン及びその他のアルキルアミン、ピペラジン、並びにトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン等であるがこれらに限定されないアミン塩;リチウム、カリウム、及びナトリウム等であるがこれらに限定されないアルカリ金属塩;バリウム、カルシウム、及びマグネシウム等であるがこれらに限定されないアルカリ土類金属塩等;亜鉛等であるがこれに限定されない遷移金属塩;並びに、リン酸水素ナトリウム及びリン酸二ナトリウム等であるがこれらに限定されないその他の金属塩が挙げられ;さらには、これらに限定されないが、塩酸塩及び硫酸塩等であるがこれらに限定されない鉱酸の塩;並びに、酢酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、及びフマル酸塩等であるがこれらに限定されない有機酸の塩、が挙げられる。薬理学的に許容されるエステルとしては、これらに限定されないが、カルボン酸、リン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、スルフィン酸、及びボロン酸を含むがこれらに限定されない酸性基の、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、及びヘテロシクリルエステルが挙げられる。 本明細書で用いる「治療」とは、状態、障害、又は疾患の1若しくは2種類以上の症状を寛解させるか、又はそうでなければ有益に変化させるいずれの方法をも意味する。治療には、インフルエンザの治療のための使用等、本明細書の組成物のいずれの医薬的使用も包含される。 本明細書で用いる「有機溶媒」とは、その分子が炭素及び水素を有する化学化合物の大きなクラスのいずれかのメンバーである有機化合物である溶媒を意味する。このような溶媒としては、例えば、以下のクラスからの化合物を挙げることができ:脂肪族又は芳香族アルコール、ポリオール、アルデヒド、アルカン、アルケン、アルキン、アミド、アミン、芳香族、アゾ化合物、カルボン酸、エステル、ジオキサン、エーテル、ハロアルカン、イミン、イミド、ケトン、ニトリル、フェノール、及びチオールである。 本明細書で用いる「水性溶媒」とは、水、又は、少なくとも約50%若しくは50%、少なくとも約60%若しくは60%、少なくとも約70%若しくは70%、又は約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える量の水を含む溶媒の混合物を意味する。本明細書で用いる「水性溶媒」という用語は、バッファー、塩溶液、対イオン及びその他の水に溶解する溶質を含む溶液等、溶媒として水を含む溶液も意味する。 本明細書で用いる「貧溶媒」とは、対象とするマイクロ粒子形成化合物の溶液に添加した場合に、得られた混合物中(すなわち、最終的にマイクロ粒子が得られる「カクテル溶液」)におけるその化合物の溶解度を低下させる溶媒を意味する。貧溶媒の添加量は、一般に、少しずつの冷却の工程、及びこれに続くマイクロ粒子の回収、例えば凍結乾燥、によってマイクロ粒子が形成されるまで化合物が溶解した状態で維持される量である。従って、貧溶媒は、カクテル溶液の作製に用いられる温度(一般には、環境温度)では化合物を溶液から析出させるには不十分である量で、化合物の溶液へ添加される。貧溶媒は、化合物を溶解させる溶媒、若しくは溶媒/対イオン溶液、若しくは溶媒/対イオン/化合物溶液と相溶性、又は部分的に相溶性であってよい。例えば、イソプロパノール等の有機溶媒は、水溶性である化合物に対する貧溶媒であり得、水又は水性バッファーは、水不溶性である化合物に対する貧溶媒であり得る。しかし、溶媒及び貧溶媒の両方が有機溶媒であってよい。貧溶媒及び溶媒には、対イオンとして作用し得るものもある。例えば、水性バッファー溶液は、対イオンであり、溶媒又は貧溶媒であり得る。同様に、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)等のポリマーも、貧溶媒であり、対イオンであり得る。 本明細書で用いる「溶媒/貧溶媒系」という用語は、マイクロ粒子を形成可能である化合物が、環境温度にて可溶であるが、通常は対イオンの存在下にて環境温度未満の温度へ冷却するとマイクロ粒子を形成する、溶媒の混合物を意味する。上記で述べたように、溶媒及び/又は貧溶媒は、対イオンでもあり得、追加の対イオンの必要性が排除され得る。溶媒及び貧溶媒が非相溶性である溶媒/貧溶媒系も用いることができるが、溶媒及び貧溶媒は一般に、互いに相溶性又は部分的に相溶性である。 本明細書で用いる「pI」又は「等電点」という用語は、タンパク質又はポリペプチド上に有効電荷が存在しないpHを意味する。 本明細書で用いる「対イオン」という用語は、タンパク質、核酸、脂質、若しくはオリゴ糖等の高分子からの、又はテトラサイクリン若しくはプロスタグランジン等の低分子からのマイクロ粒子の形成を開始させることができる、帯電した分子又は電荷の分極が可能な分子を意味する。対イオンは、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)等のポリマーであってもよい。 対イオンの選択は、対象とする各化合物(高分子又は低分子)について経験的に決定することができる。例えば、DAS181融合タンパク質(配列番号17)の場合、硫酸ナトリウムが、本明細書で提供される方法におけるマイクロ粒子の形成を開始させることができることから、これが対イオンであり、一方、グリシン、塩化ナトリウム、又は酢酸ナトリウムは、一般にDAS181に対する対イオンとして適切ではない。カナマイシンについては、イタコン酸及びクエン酸が、本明細書で提供される方法におけるマイクロ粒子の形成を開始させることができることから、これらを適切な対イオンとして用いることができ、一方、アルギニンは、一般にカナマイシンに対する対イオンとして適切ではない。 帯電した分子が対イオンであるかどうかは、これらに限定されないが、マイクロ粒子へ製剤される分子の種類、pH、イオン強度、使用する溶媒/貧溶媒系の種類、並びに塩及び活性剤などの追加成分の存在を含むパラメーターに基づいて、経験的に決定することができる。本明細書で提供され記載されるように、対イオンは、アニオンであるか若しくは有効負電荷を有するか若しくは電荷の分極が可能な基を有する、又は、カチオンであるか若しくは有効正電荷を有するか若しくは電荷の分極が可能な基を有する、又は、双性イオンであり並びに負と正の両方の電荷を有するか若しくは電荷の分極が可能な基を有するものであってよい。 化合物はそれ自体が対イオンである場合もあり、それによって、追加のいかなる対イオンも存在しない状態でマイクロ粒子の形成が促進される。例えば、特定の条件下にて、テトラサイクリン、カナマイシン、及びアンピシリン等の低分子化合物、並びにsiRNA及びタバコモザイクウィルス等の高分子は、追加の対イオンが存在しない状態でマイクロ粒子を形成することができる。ポリエチレンイミン(PEI)及び酢酸ナトリウム/硫酸ナトリウムバッファー等、対象とする化合物が存在しない状態でそれ単独でマイクロ粒子を形成する能力を有するその他の対イオンは、「担体」又は「シード(seeds)」として作用することにより、対象とする化合物のマイクロ粒子の形成及び/又は核形成を促進することができる。 本明細書で用いる「冷却」という用語は、マイクロ粒子を得るための所望の温度まで温度を低下させること、又は所望の大きさのマイクロ粒子が得られた場合は、溶媒を揮発させることによってマイクロ粒子の乾燥製剤を得るための(例:凍結乾燥のための)所望の温度までさらに温度を低下させることを意味する。本明細書で用いる「少しずつの冷却」又は「少しずつ冷却する」又は「少しずつ冷却された」という用語は、環境温度(約15℃又は15℃乃至約50℃又は50℃、通常は約18℃又は18℃乃至約30℃又は30℃)から、マイクロ粒子の形成のための所望の温度までの温度の低下を、溶液が凍結する前に溶液中でマイクロ粒子を作り出すために適切である速度又は適切な時間で行うことを意味する。従って、少しずつの冷却は、溶液全体が、分離したマイクロ粒子を作り出すことなく固体の形態に変換される、例えばスナップ凍結(snap freezing)、スプレードライ、又はスプレーフリーズドライとは異なる。 少しずつの冷却の速度は、高分子の種類、溶媒、対イオン、及びその他の成分、並びに冷却の方法(例:吸熱反応、熱交換器、冷蔵庫又は冷凍庫又は凍結乾燥器)に基づいて経験的に決定され、例えば、約1分若しくは1分、約2分若しくは2分、約3分若しくは3分、約5分若しくは5分、約7分若しくは7分、約10分若しくは10分、約15分若しくは15分、約20分若しくは20分、約25分若しくは25分、約30分若しくは30分、約1時間若しくは1時間、約2時間若しくは2時間、約5時間若しくは5時間、又は約10時間若しくは10時間、乃至、約1.5分若しくは1.5分、約2分若しくは2分、約3分若しくは3分、約5分若しくは5分、約7分若しくは7分、約10分若しくは10分、約15分若しくは15分、約20分若しくは20分、約25分若しくは25分、約30分若しくは30分、約1時間若しくは1時間、約2時間若しくは2時間、約5時間若しくは5時間、約10時間若しくは10時間、又は約15時間若しくは15時間というマイクロ粒子形成に要する時間の長さに応じて様々であり得る。 所望のサイズのマイクロ粒子は、例えば、カクテル溶液を急速に冷却し(例:熱交換器を用いて)、マイクロ粒子の懸濁液を大きな温度変化を起こさずに一定時間維持し、次にこのカクテル溶液にスナップ凍結を施すことによっても形成することができる。 マイクロ粒子が形成される温度も、高分子若しくは低分子の種類、溶媒、対イオン、及びその他の成分、並びに冷却の方法及び均一性に基づいて経験的に決定され、約15℃若しくは15℃から、約10℃若しくは10℃、約8℃若しくは8℃、約5℃若しくは5℃、約4℃若しくは4℃、約3℃若しくは3℃、約2℃若しくは2℃、約1℃若しくは1℃、約−2℃若しくは−2℃、約−5℃若しくは−5℃、約−7.5℃若しくは−7.5℃、約−10℃若しくは−10℃、約−15℃若しくは−15℃、約−20℃若しくは−20℃、約−25℃若しくは−25℃、約−30℃若しくは−30℃、約−35℃若しくは−35℃、約−40℃若しくは−40℃、約−45℃若しくは−45℃、約−50℃若しくは−50℃、約−55℃若しくは−55℃、約−60℃若しくは−60℃、約−70℃若しくは−70℃、約−80℃若しくは−80℃、約−85℃若しくは−85℃、約−90℃若しくは−90℃、約−100℃若しくは−100℃、約−110℃若しくは−110℃、約−115℃若しくは−115℃、約−120℃若しくは−120℃、約−125℃若しくは−125℃、約−135℃若しくは−135℃、約−145℃若しくは−145℃、約−150℃若しくは−150℃、約−160℃若しくは−160℃、約−165℃若しくは−165℃、約−170℃若しくは−170℃、約−175℃若しくは−175℃、約−180℃若しくは−180℃、約−185℃若しくは−185℃、約−190℃若しくは−190℃、約−195℃若しくは−195℃、又は約−200℃若しくは−200℃にて様々であり得る。 「環境温度」という用語は、本明細書にて「室温」と交換可能に用いられる場合があり、マイクロ粒子の形成を開始する前に、カクテル反応物が混合及び/又は維持される指定された領域の環境中の空気又はその他の媒体の温度を意味する。本明細書で用いる環境温度は、約15℃若しくは15℃乃至約50℃若しくは50℃、通常は約18℃若しくは18℃乃至約30℃若しくは30℃、又は約25℃若しくは25℃乃至約30℃若しくは30℃、であってよい。 本明細書で用いる「吸熱反応」とは、溶液を例とするその環境から熱を吸収し、従って、周囲の環境又は溶液を冷却する任意の化学反応である。例えば、硫酸アンモニウム又はアセトニトリルを水へ添加すると、吸熱反応が発生し;従って、これらの化合物は、それぞれ対イオン及び貧溶媒として作用することができ、マイクロ粒子を形成させる冷却を促進することもできる。吸熱反応のその他の例としては、これらに限定されないが、塩化アンモニウムの水への溶解、水と硝酸アンモニウムの混合、水と塩化カリウムの混合、及びエタン酸と炭酸ナトリウムとの反応が挙げられる。 本明細書で用いる「スプレードライ」という用語は、タンパク質若しくは低分子等の分子を含む溶液が、通常は約数ミリ秒乃至1から2秒乃至数十秒の間、高温の乾燥媒体中に噴霧されることによって乾燥微粒子の形態に変換されるプロセスを意味する。本明細書で用いる「スプレーフリーズドライ」という用語は、タンパク質等の高分子を含む溶液が、液体窒素等の極低温の媒体中に噴霧されることにより、後に凍結乾燥によって乾燥させることができる溶液の凍結した液滴が得られるプロセスを意味する。本明細書で交換可能に用いられる「スナップ凍結」又は「高速凍結」又は「急速凍結」又は「瞬間凍結」という用語は、溶媒、又はタンパク質等の高分子を含有する溶液を含む溶液を、この溶媒又は溶液を保持する良好な熱伝導性を有する容器(例:薄壁のガラス又はプラスチック又は金属製の試験管)の液体窒素中への浸漬、又は溶液の液体窒素中への直接の注ぎ込みによって凍結させることを意味する。「スナップ凍結」及び「高速凍結」は、通常は約数ミリ秒乃至1から2秒乃至数十秒間で行われる。 本明細書で用いる「凍結乾燥する」又は「凍結乾燥」という用語は、「フリーズドライ」と同義であり、エマルジョン、コロイド、又は懸濁液を含む溶液が凍結され、その溶媒が直接気体状態へと揮発(昇華)して後に固体成分が残るプロセスを意味する。B.マイクロ粒子組成物の作製方法 本明細書において、化合物の含有率の高いマイクロスフェアを作製する方法が提供される。この化合物は、タンパク質等の高分子であっても、又はプロスタグランジン等の低分子であってもよい。本明細書で提供されるマイクロスフェアは、対イオン及び貧溶媒の存在下における制御された析出によって作製される。マイクロスフェアは、経肺、皮下、経皮、筋肉内、非経口、及び経口投与経路を含む種々の送達経路によって対象に送達することができる医薬組成物、診断組成物、ニュートラシューティカル組成物、又は美容組成物の作製に適している。この方法は、効率性及び生産性を高めるために、バッチモード又は連続モードで行うこともできる。 本明細書で提供される方法により得られるマイクロスフェアは、対象の疾患状態をin vivo又はin vitroで治療又は診断するための予防薬、治療薬、又は診断薬として有用である。本明細書で提供される方法によって得られるマイクロスフェアのサイズを、貧溶媒の種類及び濃度、溶媒/貧溶媒系の溶媒及び貧溶媒の種類並びに相対濃度、高分子又は低分子の濃度、イオン強度、対イオンの種類及び濃度、冷却の速度および時間、を含むパラメーターを調節して制御することにより、経肺(代表的なサイズとしては、これらに限定されないが、インフルエンザ及びその他の呼吸器感染症の治療のために咽頭、気管、及び気管支へ送達するための1ミクロン乃至5ミクロンの粒子を挙げることができる)、皮下、筋肉内、静脈内、及びその他の経路を含む所望の経路を介して(数十ミクロンのサイズの粒子を挙げることができるがこれに限定されない粒子を用いて)治療薬を送達することができる、0.001ミクロン乃至50ミクロン若しくはそれを超える広範囲にわたるサイズのマイクロスフェアを提供することができる。 本明細書で提供される組成物は、種々の投与モードに合わせて製剤することができる。例えば、経口摂取を例とする経口、静脈内、鼻腔内、非経口、皮下、経皮、局所、皮膚、関節内、又は筋肉内投与によって投与することができる。組成物は、経肺又は点眼投与に合わせて製剤することもできる。特定の局面では、本明細書で提供される組成物は、吸入用である。 本明細書で提供される組成物は、錠剤、カプレット、カプセル、ゲル、バイアル、プレフィルドシリンジ、吸入器、静電装置、及びその他の送達用装置として製剤することができる。組成物の送達用量は、約0.01mg若しくは0.01mg乃至約0.1mg若しくは0.1mg;1回の用量あたり約0.1mg若しくは0.1mgの化合物乃至1回の用量あたり約1000mg若しくは1000mgの化合物、又は、1回の用量当たり約0.2mg若しくは0.2mg、約0.3mg若しくは0.3mg、約0.5mg若しくは0.5mg、約0.6mg若しくは0.6mg、約0.75mg若しくは0.75mg、約1mg若しくは1mg、約1.5mg若しくは1.5mg、約2mg若しくは2mg、約3mg若しくは3mg、約5mg若しくは5mg、約10mg若しくは10mg、約15mg若しくは15mg、約20mg若しくは20mg、約30mg若しくは30mg、約40mg若しくは40mg、約45mg若しくは45mg、約50mg若しくは50mg、約55mg若しくは55mg、約60mg若しくは60mg、約65mg若しくは65mg、約70mg若しくは70mg、約75mg若しくは75mg、約80mg若しくは80mg、約85mg若しくは85mg、約90mg若しくは90mg、約100mg若しくは100mg、約150mg若しくは150mg、約200mg若しくは200mg、約250mg若しくは250mg、約300mg若しくは300mg、約350mg若しくは350mg、約400mg若しくは400mg、約450mg若しくは450mg、約500mg若しくは500mg、約600mg若しくは600mg、約700mg若しくは700mg、約800mg若しくは800mg、約900mg若しくは900mg、又は約1000mg若しくは1000mg、であってもよい。1回の用量の投与頻度は、例えばインフルエンザの治療又は予防に対しては、1日に3回若しくは4回以上、乃至1日に2回、乃至1日に1回、乃至1週間に2回、乃至1週間に1回、乃至2週間に1回、又は2週間に1回よりも低頻度であってよい。予防に対しては、投与は、3週間に1回又は4週間若しくはこれより長い期間に1回等、通常約2週間に1回又はこれよりも低頻度の程度であってよい。 本明細書で提供される方法に従って製剤される組成物は、疾患及び障害の防止、予防、並びに/又は治療のために用いることができる。従って、本明細書では、対象とする化合物のマイクロスフェアの治療効果量を投与することによって、疾患を防止、予防、又は治療する方法が提供される。疾患及び障害としては、これらに限定されないが、神経障害、呼吸器障害、免疫系障害、筋肉障害、生殖障害、胃腸障害、肺障害、消化障害、代謝障害、心血管障害、腎臓障害、増殖性障害、癌性疾患及び炎症が挙げられる。 例えば、本明細書で提供されるマイクロスフェアは、感染性疾患の治療方法に用いることができ、アルボウィルス感染、ボツリヌス中毒、ブルセラ症、カンジダ症、カンピロバクター症、水痘、クラミジア感染症、コレラ、コロノウィルス感染症、ブドウ球菌感染症、コクサッキーウィルス感染症、クロイツフェルト−ヤコブ病、クリプトスポリジウム症、シクロスポラ感染症、サイトメガロウィルス感染症、エプスタイン‐バーウィルス感染症、デング熱、ジフテリア、耳感染症、脳炎、インフルエンザウィルス感染症、パラインフルエンザウィルス感染症、ジアルジア症、淋病、インフルエンザ菌感染症、ハンタウィルス感染症、ウィルス肝炎、単純ヘルペスウィルス感染症、HIV/AIDS、ヘリコバクター感染症、ヒトパピローマウィルス(HPV)感染症、伝染性単核球症、レジオネラ症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステリア症、ライム病、リンパ性脈絡髄膜炎、マラリア、麻疹、マルブルグ出血熱、脳膜炎、サル痘、流行性耳下腺炎、マイコバクテリア感染症、マイコプラズマ感染症、ノーウォークウィルス感染症、百日咳、蟯虫感染症、肺炎球菌の疾患、ストレプトコッカスニューモニエ感染症、マイコプラズマニューモニエ感染症、モラクセラカタラーリス感染症、シュードモナスエルジノーサ感染症、ロタウィルス感染症、オウム病、狂犬病、RSウィルス感染症(RSV)、白癬、ロッキー山紅斑熱、風疹、サルモネラ症、SARS、疥癬、性行為感染症、細菌性赤痢、帯状疱疹、スポロトリコーシス、レンサ球菌感染症、梅毒、テタヌス、旋毛虫症、結核、野兎病、腸チフス、ウィルス性髄膜炎、細菌性髄膜炎、西ナイルウィルス感染症、黄熱、アデノウィルスが媒介する感染症及び疾患、レトロウィルスが媒介する感染性疾患、エルシニア感染症、人畜共通感染症、並びにその他のいずれかの感染性呼吸器、肺、皮膚、胃腸、及び尿路疾患、等である。 対象とする化合物のマイクロスフェアの治療効果量を投与することによって治療することができるその他の疾患及び状態としては、関節炎、喘息、アレルギー状態、アルツハイマー病、癌、心血管疾患、多発性硬化症(MS)、パーキンソン病、嚢胞性線維症(CF)、糖尿病、非ウィルス性肝炎、血友病、出血障害、血液疾患、遺伝的障害、ホルモン性障害、薬物耽溺及び依存症、疼痛、腎疾患、肝疾患、血管新生、肺動脈高血圧症、神経障害、代謝疾患、皮膚状態、甲状腺疾患、骨粗鬆症、肥満、ストローク、貧血、炎症性疾患、並びに自己免疫疾患、を挙げることができる。 本明細書で提供される方法の工程に含まれるのは:化合物を含む溶液を対イオン及び貧溶媒と混合すること、並びに得られた溶液を、マイクロ粒子が形成される温度まで少しずつ冷却すること、である。一つの態様では、これらの工程は、以下のように記述することができる: 1)適切な溶媒に溶解された化合物を含む溶液に、環境温度にて化合物の析出を引き起こさない濃度で対イオン及び貧溶媒を添加すること; 2)析出:化合物/対イオン/貧溶媒カクテル溶液を、冷却(熱交換)及び吸熱反応を含む方法を介して冷却してマイクロスフェアの形成を開始させること;並びに、 3)脱水:マイクロスフェア懸濁液を凍結させ、貧溶媒及び水を昇華(例えば、約−5℃若しくは−5℃乃至約−200℃若しくは−200℃;又は、約−20℃若しくは−20℃乃至約−200℃若しくは−200℃、又は約−30℃若しくは−30℃乃至約−200℃若しくは−200℃、又は約−40℃若しくは−40℃乃至約−180℃若しくは−180℃、又は約−45℃若しくは−45℃乃至約−180℃若しくは−180℃、又は約−65℃若しくは−65℃乃至約−175℃若しくは−175℃、又は約−80℃若しくは−80℃乃至約−120℃若しくは−120℃、又は約−65℃若しくは−65℃乃至約−100℃若しくは−100℃、の温度でのフリーズドライ)によって除去すること。 この方法の上記工程は、順次に、断続的に、又は同時に、いかなる順序によっても行うことができるが、当業者であれば、マイクロスフェアから溶媒を分離する脱水工程は、マイクロスフェアの開始及び/又は形成の前ではなく、マイクロスフェア形成と同時に又はこれに続いて行うことができることは理解されるであろう。一つの態様では、対イオン及び貧溶媒は、化合物を含む溶液に、同時に又は順次に、いかなる順序によっても添加され、これに続いて溶液を冷却する。他の態様では、同一の物質が対イオン及び貧溶媒として作用する(例えば、ポリエチレングリコール又はポリエチレンイミン等のポリマー)。さらに他の態様では、対イオン及び貧溶媒を添加する前に、化合物を含有する溶液を、マイクロスフェア形成に適する温度まで予め冷却してよい。予めの冷却は、冷蔵庫若しくは冷凍庫等の装置を用いて、又は吸熱反応によって実施することができる。例えば、化合物の予め冷却された水溶液は、マイクロスフェアの形成の前に又はこれと同時に、溶解が吸熱反応を介して進行する硫酸アンモニウム及びアセトニトリルを添加することによって形成することができる。 得られたマイクロ粒子の懸濁液は、さらに凝固点未満の温度まで冷却し、続いて、例えば、標準的な凍結乾燥器を用いた昇華により、揮発性成分(溶媒、貧溶媒、及び所望される場合は対イオン)を除去することで、乾燥粉末に変換することができる。 ある態様では、対イオンの添加は必要ではない。例えば、特定の条件下では、適切な溶媒による溶液中のある分子は、貧溶媒の存在下、対イオンを添加せずにマイクロ粒子を形成することができる。いかなる理論にも束縛されるものではないが、このような分子は、それ自身に対する、又は溶媒、貧溶媒等の得られたカクテル溶液中のその他の成分若しくはそれらの組み合わせに対する対イオンとして作用することができる可能性がある。そのような分子のいくつかが本明細書にて例示されており、siRNA、タバコモザイクウィルス、テトラサイクリン、カナマイシン、及びアンピシリン等である。従って、本明細書でさらに提供されるのは: (a)溶媒中の化合物の溶液に貧溶媒を添加すること;及び、 (b)この溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、化合物のマイクロ粒子を含む組成物を形成させること、 によってマイクロ粒子を作製する方法であり、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。 他の態様では、マイクロ粒子を、貧溶媒の非存在下にて形成することができる。従って、本明細書でさらに提供されるのは:(a)溶媒中の化合物の溶液に対イオンを添加すること;及び、(b)この溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、化合物のマイクロ粒子を含む組成物を形成させること、によってマイクロ粒子を作製する方法であり、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる。 一つの態様では、化合物を対イオン及び貧溶媒と接触させることで形成され、低温に暴露されたマイクロスフェアを、沈殿又はろ過技術を含む方法によって懸濁液から分離する。元の析出混合物からの分離後、マイクロスフェアを洗浄してもよく、並びに/又は、化合物及び/若しくはマイクロスフェアの特性を向上及び/若しくは修飾するその他の物質と混合してもよい。 別の態様では、本明細書で提供される方法によって作製されたマイクロスフェアは、直接的な治療効果を持たないが、診断マーカー及び栄養補助薬を含む他の1若しくは複数の治療薬又は活性剤のマイクロ担体として作用する。追加の剤は、析出時に添加してもよく、又は形成されたマイクロスフェアの懸濁液に、凍結乾燥前に添加してもよい。別の選択肢として、追加の剤は、マイクロスフェアを含む乾燥粉末へ混合してもよい。 いかなる理論にも束縛されるものではないが、一つの局面では、本明細書で提供される方法では:(1)対イオンによる化合物の表面電荷の中和、及び(2)添加した貧溶媒及び少しずつの冷却の効果の組合せによって引き起こされる溶媒中の化合物の溶解性の低下、によりマイクロスフェアの形成が可能となる。 経験的に決定され、化合物、対イオン、及び貧溶媒に応じて、例えば、約1.0若しくは1.0乃至約14.0若しくは14.0の範囲、通常は、pH約2.0若しくは2.0乃至約10.5若しくは10.5又は10.5超の範囲であってよい適切なpHを、適切な量の対イオンの存在下において選択することにより、化合物の表面上にあるかなりの数の帯電基を、ある態様ではすべての帯電基を中和させることができる。適切な貧溶媒の添加によって溶液の極性を低下させることにより、析出、相分離、コロイド形成、又はその他のこのような方法によるマイクロスフェアの形成を開始させることができる。 別の選択肢として、いかなる理論にも束縛されるものではないが、ある態様では、観察されるマイクロスフェアの析出現象は、低温下における化合物を含有する溶媒との相互作用による、対イオン及び貧溶媒のコスモトロピック(構造形成)効果によっても説明することができる。基礎となるメカニズムに関わらず、本明細書で提供される方法では、対象とする化合物を含む溶液へ(極性化合物に対して水性又は極性溶媒;水不溶性化合物に対しては非極性又は有機溶媒)、比較的少量の貧溶媒及び対イオンを添加し、得られたカクテル溶液を冷却することにより、化合物のマイクロスフェアを含む組成物が生成される。 一つの態様では、カクテル溶液の少しずつの冷却は、カクテル溶液を熱交換器に通過させることによって行うことができる。熱交換器の温度及び、熱交換器を通過するカクテル溶液の流速を調節して、カクテル溶液をマイクロスフェアの形成前に予め冷却するか、又はマイクロスフェアが形成される温度まで冷却することができる。 別の態様では、本明細書で提供される方法によって形成されたマイクロスフェアは、沈殿又はろ過の技術等の方法により、濃縮又は懸濁液からの分離が行われる。マイクロスフェアの形成時には、イオン強度、極性、pH、又は懸濁液のその他のパラメーターを調節することで、マイクロスフェアの成長(サイズ)を制御することができる。カクテル溶液の液相からのマイクロスフェアの分離は、遠心分離、ろ過(中空糸、タンジェンシャルフロー等)、又はその他の技術によって行うことができる。得られたマイクロスフェア又はその濃縮懸濁液は、凍結乾燥してもよく、又は風乾してもよい。 ある態様では、元の析出混合物から分離したマイクロスフェア若しくは乾燥したマイクロスフェアは、投与の前に治療薬若しくは担体として再構成してよく、又はマイクロスフェアの特性を修飾する剤を含む溶液中に懸濁してもよい。修飾剤としては、これらに限定されないが、バルキング剤、賦形剤、不活性成分、安定性促進剤、味及び/若しくは芳香の修飾剤又はマスキング剤、ビタミン、糖、治療薬、抗酸化剤、免疫調節薬、膜貫通輸送修飾薬、固化防止剤、腸溶コーティング剤、消化系の酸に対する耐性等の酸耐性を付与する剤、プロテアーゼ耐性を付与する剤、キトサン、ポリマー、及び流動性促進剤が挙げることができる。 本明細書で提供される方法によって作製されるマイクロスフェアの形成及び特性は:化合物の性質及び濃度、カクテル溶液のpH、対イオンの性質及び濃度、貧溶媒の性質及び濃度、イオン強度、並びに少しずつの冷却を行う冷却速度、を含むパラメーターを変化させることにより経験的に決定することができる。本明細書で提供される方法の工程により、この方法は、マイクロスフェアの作製のための、化合物、貧溶媒、対イオン、pH、イオン強度、及び冷却勾配の適切な組合せを決定するための、マイクロプレートフォーマット等による高スループットスクリーニングに適したものとなる。分子 1若しくは2種類以上の対イオン及び貧溶媒の存在下、溶液中でマイクロ粒子を形成することができるいかなる天然若しくは合成の分子又は化合物も、本明細書で提供される方法に使用されることを意図している。化合物は、無機化合物であってよく、アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物、並びにその塩及びその他の誘導体、配位化合物並びにその塩及びその他の誘導体を含む遷移金属化合物、ポリシロキサン等の無機ポリマー、並びに、当業者に公知のその他のこのような化合物が含まれる。無機化合物の例としては、炭素を有するが一般に炭素‐炭素結合を有しないいくつかの化合物が挙げられ;例えば、一酸化炭素、二酸化炭素、炭酸塩、シアニド、シアネート、カーバイド、及びチオシアネートである。その他の無機化合物としては、周期律表の炭素を除く元素から形成される化合物が挙げられる。例えば、任意の金属の(例:アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属)炭酸塩、シアニド、シアネート、カーバイド、ハライド(F、Cl、Br、I)、チオシアネート、セレノシアネート、アジド、オキシド、ヒドロキシド、スルフィド、及びヒドロジド、配位化合物、有機金属化合物、並びに当業者であれば理解されるその他のこのような化合物である。 その他の種類の無機化合物が、物質科学を学んだ化学者によって研究、開発されており、例えば、シリコン及びガリウム砒素、イットリウムバリウム銅酸化物、シリコーン、ポリシラン、ポリゲルマン、ポリスタンナン、及びポリホスファゼン等のポリマー、等のポリマー性及び/又は耐火性物質である。 化合物は有機化合物であってよく、脂肪族、芳香族、及び脂環式アルコール、アルデヒド、カルボン酸、エステル、ケトン、エーテル、アミン、アミド、ラクタム、これらのポリマー、並びに当業者に公知のその他のこのような化合物が含まれる。、脂肪族、芳香族、又は脂環式であってよい有機化合物の例としては、以下のいずれか、及び当業者に公知であり理解される類似の種類の化合物であってよい: 「アルキル」とは、直鎖又は分岐鎖で、置換又は無置換の炭化水素基を意味し、一般に、約1乃至40個の炭素原子、1乃至20個の炭素原子、又は1乃至10個の炭素原子を有する。「低級アルキル」とは、一般に、炭素原子が1乃至6個であるアルキル基のことである。アルキル基は、「飽和アルキル」であってよく、これは、アルケン基もアルキン基も含まないという意味であり、又はアルキル基は、「不飽和アルキル」であってもよく、これは、少なくとも1つのアルケン基又はアルキン基を含むという意味である。少なくとも1つの炭素−炭素二重結合(C=C)を含むアルキル基は、「アルケニル」という用語で称され、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合(C≡C)を含むアルキル基は、「アルキニル」という用語で称され、特定の態様では、アルキニル基は任意に置換されている。アルキルには、これらに限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ターシャリーブチル、ペンチル、ヘキシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、ヘキセニル、エチニル、プロピニル、ブチニル、ヘキシニル、ハロアルキル、及びヘテロアルキルが含まれる。 「シクロアルキル」、すなわち、環を形成する各原子が炭素原子である飽和単環式又は多環式環系。シクロアルキルは、3、4、5、6、7、8、9、又は10個以上の炭素原子によって形成されていてよい。環系は一般に、約3乃至約12個の炭素原子を含む。「シクロアルキル」という用語には、1若しくは2つ以上の不飽和結合を有する環、及び置換されている環も含まれる。シクロアルキルの例としては、これらに限定されないが、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロペンタジエン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、1,3‐シクロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、シクロヘプタン、及びシクロヘプテンが挙げられる。 「ヘテロ環」化合物、これは、環を形成する原子の少なくとも1つが炭素原子であり、環を形成する原子の少なくとも1つがヘテロ原子である環である。 「二環式環」、これは、縮合した2つの環を意味する。二環式環としては、例えば、デカリン、ペンタレン、ナフタレン、アズレン、ヘプタレン、イソベンゾフラン、クロメン、インドリジン、イソインドール、インドール、プリン、インドリン、インデン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジジン(naphthyrididine)、キノキサリン、シンノリン、プテリジン、イソクロマン、クロマン、及びこれらの種々の水素化誘導体が挙げられる。二環式環は、任意に置換されていてよい。各環は、独立して、芳香環であっても非芳香環であってもよい。 「芳香族」化合物、フェニル、ナフタレニル、フェナントレニル、アントラセニル、テトラリニル、フルオレニル、インデニル、及びインダニル等である。芳香族化合物は、環形成炭素原子の1個を介して連結し、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、非芳香族へテロ環、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、アルキルアミド、アシル、C1−6アルコキシ、C1ー6アルキル、C1ー6ヒドロキシアルキル、C1ー6アミノアルキル、C1ー6アルキルアミノ、アルキルスルフェニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、スルファモイル、又はトリフルオロメチルから選択される1若しくは2個以上の置換基を任意に有するベンゼノイド基を含む。芳香族基は、パラ、メタ、及び/又はオルソ位の1若しくは2ヶ所以上で置換されていてよい。置換基を有する芳香族基の例としては、これらに限定されないが、フェニル、3−ハロフェニル、4−ハロフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシ−フェニル、3−アミノフェニル、4−アミノフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、3−シアノ‐フェニル、4−シアノフェニル、ジメチルフェニル、ナフチル、ヒドロキシナフチル、ヒドロキシメチル−フェニル、(トリフルオロメチル)フェニル、アルコキシフェニル、4−モルホリン−4−イルフェニル、4−ピロリジン−1−イルフェニル、4−ピラゾリルフェニル、4−トリアゾリルフェニル、及び4−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニルが挙げられる。 「アリール」化合物、これは、環にヘテロ原子を持たない、単環式、二環式、又は三環式芳香族系である。アリールの例としては、フェニル、ナフチル、アントラシル、インダニル、1,2‐ジヒドロ‐ナフチル、1,4−ジヒドロナフチル、インデニル、1,4−ナフトキノニル(1,4−naphthoquinonyl)、及び1,2,3,4−テトラヒドロナフチルが挙げられる。 「ヘテロアリール」化合物、これは、芳香族環を形成する少なくとも1個の原子がヘテロ原子である芳香族環を意味する。そのような基としては、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ピロリル、フラニル(フリル)、チオフェニル(チエニル)、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3‐トリアゾリル、1,2,4‐トリアゾリル、1,3‐オキサゾリル(オキサゾリル)、1,2‐オキサゾリル(イソオキサゾリル)、オキサジアゾリル、1,3‐チアゾリル(チアゾリル)、1,2‐チアゾリル(イソチアゾリル)、テトラゾリル、ピリジニル(ピリジル)、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,2,3‐トリアジニル、1,2,4‐トリアジニル、1,3,5‐トリアジニル、1,2,4,5‐テトラジニル、インダゾリル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾジオキソリル、アクリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、チエノチオフェニル、1,8‐ナフチリジニル、その他のナフチリジニル、プテリジニル、又はフェノチアジニルが挙げられる。ヘテロアリール化合物は、二環式ラジカルの形態であってよく、及び/又は任意に置換されていてもよい。置換基の例としては、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、アルキルアミド、アシル、C1‐6‐アルコキシ、C1‐6‐アルキル、C1‐6‐ハロアルキル、C1‐6‐ヒドロキシアルキル、C1‐6‐アミノアルキル、C1‐6‐アルキルアミノ、アルキルスルフェニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、スルファモイル、又はトリフルオロメチルが挙げられる。ヘテロアリール基の例としては、これらに限定されないが、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、インドール、オキサゾール、ベンゾキサゾール、イソオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、ピラゾール、インダゾール、テトラゾール、キノリン、イソキノリン、ピリダジン、ピリミジン、プリン及びピラジン、フラザン、1,2,3‐オキサジアゾール、1,2,3‐チアジアゾール、1,2,4‐チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、プテリジン、フェノキサゾール、オキサジアゾール、ベンゾピラゾール、キノリジン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、及びキノキサリンの無置換、及び一置換又は二置換誘導体が挙げられる。置換基としては、例えば、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、O‐C1‐6‐アルキル、C1‐6‐アルキル、ヒドロキシ‐C1‐6‐アルキル、及びアミノC1‐6‐アルキルであってよい。 「非芳香族へテロ環」、すなわち、環を形成する原子の1若しくは2個以上が、ヘテロ原子である非芳香族環である。非芳香族へテロ環式環は、3、4、5、6、7、8、9、又は10個以上の原子によって形成されていてよい。非芳香族へテロ環は、任意に置換されていてよい。非芳香族へテロ環の例としては、これらに限定されないが、ラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミド、環状カルバメート、テトラヒドロチオピラン、4H‐ピラン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、1,3‐ジオキシン、1,3‐ジオキサン、1,4‐ジオキシン、1,4‐ジオキサン、ピペラジン、1,3‐オキサチアン、1,4‐オキサチイン、1,4‐オキサチアン、テトラヒドロ‐1,4‐チアジン、2H‐1,2‐オキサジン、マレイミド、スクシンイミド、バルビツル酸、チオバルビツル酸、ジオキソピペラジン、ヒダントイン、ジヒドロウラシル、モルホリン、トリオキサン、ヘキサヒドロ‐1,3,5‐トリアジン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロフラン、ピロリン、ピロリジン、ピロリドン、ピロリジオン、ピラゾリン、ピラゾリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、1,3‐ジオキソール、1,3‐ジオキソラン、1,3‐ジチオール、1,3‐ジチオラン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、チアゾリン、チアゾリジン、及び1,3‐オキサチオランが挙げられる。 「アリールアルキル」化合物は、任意に置換されていてもよいアリールで置換されたアルキルを意味する。 「ヘテロアリールアルキル」化合物は、任意に置換されていてもよいヘテロアリールで置換されたアルキルである。 有機化合物上の置換基は:‐NH2基を含む化合物を意味する「アミノ」化合物;‐OH基を意味する「ヒドロキシ」;‐NO2基を意味する「ニトロ」;式RC(=O)O‐の基を意味する「Oカルボキシ」;式C(=O)ORの基を意味する「Cカルボキシ」;式‐ORの基を意味する「アルコキシ」;式C(=O)CH3の基を意味する「アセチル」若しくは「アシル」;式CNの基を意味する「シアノ」;RC≡Nの構造を有する化合物を意味する「ニトリル」;式NCOの基を意味する「イソシアネート」;式CNSの基を意味する「チオシアネート」;式NCSの基を意味する「イソチオシアネート」;式C(=O)NR2の基を意味する「Cアミド」;式RC(=O)NR’の基を意味する「Nアミド」;式‐SRの基を意味する「スルフェニル」;式‐S(=O)Rの基を意味する「スルフィニル」;式‐S(=O)2Rの基を意味する「スルホニル」;式‐S(=O)2NR2の基を意味する「スルファモイル」;式X‐S(=O)2Rの化合物であって、ここでXがハロである化合物を意味する「スルホニルハライド」;式RC(=O)OR’の基であって、ここでR’≠Hである基を意味する「エステル」;式RC(=O)NR’2の基を意味する「アミド」、を含むいくつかの基のうちの1つであってよい。高分子及び低分子 本明細書で提供される方法に従うマイクロ粒子の形成に用いられる化合物は、高分子であっても、又は低分子であってもよい。「高分子」という用語は、当業者であれば理解され、一般に、分子量が、約1000ダルトンを超えるか若しくはこれと等しい数のダルトンから約1兆若しくは1兆ダルトン超、約2兆若しくは2兆ダルトン超、約3兆若しくは3兆ダルトン超、約5兆若しくは5兆ダルトン超、約7兆若しくは7兆ダルトン超、約10兆若しくは10兆ダルトン超、又はこれを超える数のダルトンまで、約1000若しくは1000から約50億若しくは50億まで、約1000若しくは1000から約10億若しくは10億まで、約1000若しくは1000から約5000万若しくは5000万まで、約1000若しくは1000から約2000万若しくは2000万まで、約1000若しくは1000から約1500万若しくは1500万まで、約1000若しくは1000から約1000万若しくは1000万まで、約1000若しくは1000から約500万若しくは500万まで、約1000若しくは1000から約100万若しくは100万まで、約1000若しくは1000から約500,000若しくは500,000まで、約1000若しくは1000から約300,000若しくは300,000まで、約1000若しくは1000から約200,000若しくは200,000まで、約1000若しくは1000から約100,000若しくは100,000まで、約1000若しくは1000から約50,000若しくは50,000まで、約1000若しくは1000から約25,000若しくは25,000まで、約1000若しくは1000から約15,000若しくは15,000まで、約1000若しくは1000から約10,000若しくは10,000まで、約1000若しくは1000から約5,000若しくは5,000まで、約1000若しくは1000から約3,000若しくは3,000まで、又は、約1000若しくは1000から約2,000若しくは2,000ダルトンまで、である天然若しくは化学合成された有機又は無機分子を意味する。高分子の例としては、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、siRNA、snRNA、アンチセンスRNA、及びリボザイムを含む核酸、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ホルモン、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物が挙げられる。 「低分子」という用語は、本明細書において、当業者であれば理解される意味で用いられ、一般に、分子量が、約1000ダルトン未満、約1000若しくは1000ダルトン乃至約950若しくは950、約900若しくは900、約850若しくは850、約800若しくは800、約750若しくは750、約700若しくは700、約650若しくは650、約600若しくは600、約550若しくは550、約500若しくは500、約450若しくは450、約400若しくは400、約375若しくは375、約350若しくは350、約325若しくは325、約300若しくは300、約275若しくは275、約250若しくは250、約225若しくは225、約200若しくは200、約175若しくは175、約150若しくは150、約125若しくは125、約100若しくは100、約75若しくは75、約70若しくは70、約65若しくは65、約60若しくは60、約55若しくは55、約50若しくは50、約45若しくは45、約40若しくは40、約35若しくは35、約30若しくは30、約25若しくは25、約20若しくは20、約15若しくは15、約10若しくは10、約5若しくは5ダルトン、又はこれ未満、である天然若しくは化学合成された有機又は無機分子を意味する。低分子は、タンパク質又は核酸等の高分子ではなく、ウィルス等の高分子集合体でもないいかなる分子をも意味するものと理解される。本明細書で用いる「低分子」は、ジペプチド又はジヌクレオチド等の2若しくは3個以上のモノマーサブユニットを有する分子を含むことができ、一般に、分子量が約1000ダルトン若しくは1000ダルトン又はそれ未満である分子を意味するものと理解される。低分子の例としては、これらに限定されないが、一酸化炭素、二酸化炭素、金属(例:アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属)炭酸塩、シアニド、シアネート、カーバイド、ハライド、チオシアネート、オキシド、ヒドロキシド、スルフィド、及びヒドロジド、コバルト塩[Co(NH3)6]Cl3を例とする配位化合物、並びにFe(C5H5)2を例とする有機金属化合物等の無機分子が挙げられるが、これらに限定されない。有機化合物である低分子としては、例えば、ヌクレオチド、アミノ酸、フルテレン及びトリアムテレン等のプテリジン;アセフィリン、7‐モルホリノメチルテオフィリン、パマブロム、プロテオブロミン、及びテオブロミン等のプリン;コレステロール及びラノステロール等のステロール、エストロゲン、テストステロン、カンレノン、オレアンドリン、及びスピロノラクトン等のステロイド;ペニシリン、テトラサイクリン、アセタゾラミド、アンブシド、アゾセミド、ブメタニド、ブタゾールアミド、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジスルホンアミド、ジスルファミド、フロセミド等のスルホンアミド誘導体、アミノメトラジン及びアミソメトラジン等のウラシル等、並びにプロスタグランジン、が挙げられる。 高分子及び低分子は、さらに、上記で述べたように無機化合物若しくは有機化合物、又はこれらの組み合わせであってよい。さらに、高分子及び低分子は、治療薬、診断薬、栄養補助薬、及びその他の活性剤等、種々の機能的用途を有していてよい。本明細書で提供される方法に従ってマイクロ粒子へ製剤することができる高分子及び低分子の剤は、例えば、抗生物質、化学療法薬、ワクチン、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、コレステロール低下薬、診断マーカー、及びハーブ系補助薬(herbal supplements)を含む栄養補助薬が挙げられる。 高分子及び低分子の剤は、さらに、これらに限定されないが、末梢神経、アドレナリン受容体、コリン受容体、神経系、骨格筋、心血管系、平滑筋、血液循環系、シナプス部位、神経効果器接合部位、内分泌系、ホルモン系、免疫系、生殖器系、骨格系、オータコイド系、消化及び排泄系、ヒスタミン系等に対して作用する薬剤を含む無機及び有機薬剤から選択することができる。本明細書で提供される組成物を用いて送達可能な活性剤としては、これらに限定されないが、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬、ワクチン、経膣薬、ビタミン、ミネラル、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、及び多糖が挙げられる。 本明細書で提供される方法に従ってのマイクロ粒子の形成に用いることができる高分子又は低分子である代表的な剤としては、以下のものが挙げられる:高分子及び低分子の代表的な活性剤のカテゴリー アドラフィニル、アドレノロン(Adrenolone)、アミデフリン(Amidephrine)、アプラクロニジン、ブドララジン、クロニジン、シクロペンタミン、デトミジン、ジメトフリン、ジピベフリン、エフェドリン、エピネフリン、フェノキサゾリン、グアナベンズ、グアンファシン、ヒドロキシアンフェタミン、イボパミン、インダナゾリン、イソメテプテン、メフェンテルミン、メタラミノール、メトキサミン塩酸塩、メチルヘキサンアミン、メチゾレン(Metizolene)、ミドドリン、ナファゾリン、ノルエピネフリン、ノルフェネフリン、オクトドリン(Octodrine)、オクトパミン、オキシメタゾリン、フェニレフリン塩酸塩、フェニルプロパノールアミン塩酸塩、フェニルプロピルメチルアミン、フォレドリン、プロピルヘキセドリン、シュードエフェドリン、リルメニジン、シネフリン、テトラヒドロゾリン、チアメニジン、トラマゾリン、ツアミノヘプタン、チマゾリン、チラミン、及びキシロメタゾリン等のα‐アドレナリンアゴニスト; アルブテロール、バンブテロール、ビトルテロール、カルブテロール、クレンブテロール、クロルプレナリン、デノパミン、ジオキセテドリン(Dioxethedrine)、ドペキサミン、エフェドリン、エピネフリン、エタフェドリン、エチルノルエピネフリン、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イボパミン、イソエタリン、イソプロテレナール(Isoproterenal)、マブテロール、メタプロテレノール、メトキシフェナミン、オキシフェドリン、ピルブテロール、プレナルテロール、プロカテロール、プロトキロール、レプロテロール、リミテロール、リトドリン、ソテレノール、テルブテロール(Terbuterol)、及びキサモテロール等のβ‐アドレナリンアゴニスト; アモスラロール、アロチノロール、ダピプラゾール、ドクサゾシン、エルゴロイドメシレート、フェンスピリド、インドラミン、ラベタロール、ニセルゴリン、プラゾシン、テラゾシン、トラゾリン、トリマゾシン、及びヨヒンビン等のα‐アドレナリン遮断薬; アセブトロール、アルプレノロール、アモスラロール、アロチノロール、アテノロール、ベフノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブクモロール、ベフェトロール(Befetolol)、ブフラロール、ブニトロロール、ブプラノロール、ブチドリン塩酸塩、ブトフィロロール、カラゾロール、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、セタモロール、クロラノロール、ジレバロール、エパノロール、エスモロール、インデノロール、ラベタロール、レボブノロール、メピンドロール、メチプラナロール(Metipranalol)、メトプロロール、モプロロール、ナドキソロール、ニフェナロール、ニプラジロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プラクトロール、プロネタロール、プロプラノロール、ソタロール、スルフィナロール、タリノロール、テルタトロール、チモロール、トリプロロール、及びキシベノロール等のβ‐アドレナリン遮断薬; クエン酸添加カルシウムシアナミド(Calcium Cyanamide Citrated)、ジスルフィラム、ナダイド、及びニトレファゾール等の嫌酒薬; エパルレスタット、ポナルレスタット、ソルビニル、及びトルレスタット等のアルドースレダクターゼ阻害剤; アンドロイソキサゾール、アンドロステンジオール、ボランジオール、ボラステロン、クロステボール、エチルエストレノール;ホルミルジエノロン、4‐ヒドロキシ‐19‐ノルテストステロン、メタンドリオール、メテノロン、メチルトリエノロン、ナンドロロン、デカン酸ナンドロロン、p‐ヒドロキシフェニルプロピオン酸ナンドロロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ノルボレトン、オキシメステロン、ピゾチリン、キンボロン、ステンボロン、及びトレンボロン等のタンパク質同化薬; クロロブタノール、クローブ、及びオイゲノール等の鎮痛薬(歯科用); アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルフィン、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、コデインメチルブロミド、リン酸コデイン、硫酸コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジヒドロコデイン、ジヒドロコデイノンエノールアセテート、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアムブテン、酪酸ジオキサフェチル、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアムブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヒドロコドン、酒石酸水素ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メサドン塩酸塩、メトポン、モルヒネ、モルヒネ誘導体、ミロフィン(Myrophine)、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェナゾシン、フェオペリジン(Pheoperidine)、ピミノジン、ピリトラミド、プロヘプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スフェンタニル、及びチリジン等の鎮痛薬(麻酔性); アセトアミノフェン、アセトアミノサロール、アセトアニリド、アセチルサリチルサリチル酸、アルクロフェナク、アルミノプロフェン、アロキシプリン、アルミニウムビス(アセチルサリチル酸)、アミノクロルテノキサジン、2‐アミノ‐4‐ピコリン、アミノプロピロン、アミノピリン、サリチル酸アンモニウム、アンチピリン、サリチル酸アンチピリン、アントラフェニン、アバゾン、アスピリン、ベノリレート、ベノキサプロフェン、ベンズピペリロン、ベンジダミン、p‐ブロモアセトアニリド、5‐ブロモサリチル酸アセテート、ブセチン、ブフェキサマク、ブマジゾン、ブタセチン、アセチルサリチル酸カルシウム、カルバマゼピン、カルベチジン、カルビフェン、カルサラム、クロラルアンチピリン(Chloralantipyrine)、クロルテノキサジン、サリチル酸コリン、シンコフェン、シラマドール、クロメタシン、クロプロパミド、クロテタミド、デキソキサドロール、ジフェナミゾール、ジフルニサル、アセチルサリチル酸ジヒドロキシアルミニウム、ジピロセチル、ジピロン、エモルファゾン、エンフェナム酸、エピリゾール、エテルサレート(Etersalate)、エテンザミド、エトキサゼン、エトドラク、フェルビナク、フェノプロフェン、フロクタフェニン、フルフェナム酸、フルオレソン、フルピルチン、フルプロクアゾン、フルルビプロフェン、フォスフォサル、ゲンチジン酸、グラフェニン、イブフェナック、サリチル酸イミダゾール、インドメタシン、インドプロフェン、イソフェゾラク、イソラドール(Isoladol)、イソニキシン、ケトプロフェン、ケトロラック、p‐ラクトフェネチド、レフェタミン、ロキソプロフェン、アセチルサリチル酸リジン、アセチルサリチル酸マグネシウム、メトトリメプラジン、メトフォリン、ミロプロフェン、モラゾン、サリチル酸モルホリン、ナプロキセン、ネホパム、ニフェナゾン、5’ニトロ‐2’プロポキシアセトアニリド、パルサルミド、ペリソキサール、フェナセチン、フェナゾピリジン塩酸塩、フェノコール、フェノピラゾン、アセチルサリチル酸フェニル、サリチル酸フェニル、フェニラミドール、ピペブゾン、ピペリロン、プロジリジン、プロパセタモール、プロピフェナゾン、プロキサゾール、サリチル酸キニーネ、ラミフェナゾン、メチル硫酸リマゾリウム(Rimazolium Metilsulfate)、サラセタミド、サリシン、サリチルアミド、サリチルアミドO‐酢酸(Salicylamide O‐Acetic Acid)、サリチル硫酸、サルサルテ(Salsalte)、サルベリン、シメトリド、サリチル酸ナトリウム、スルファミピリン、スプロフェン、タルニフルメート、テノキシカム、テロフェナメート、テトラドリン(Tetradrine)、チノリジン、トルフェナム酸、トルプロニン、トラマドール、ビミノール、キセンブシン、及びゾメピラック等の鎮痛剤(非麻酔性); アンドロステロン、ボルデノン、デヒドロエピアンドロステロン、フルオキシメステロン、メスタノロン、メステロロン、メタアンドロステノロン、17‐メチルテストステロン、17α‐メチルテストステロン3‐シクロペンチルエノールエーテル、ノルエタンドロロン、ノルメタンドロン、オキサンドロロン、オキシメステロン、オキシメトロン、プラステロン、スタンロロン、スタノゾロール、テストステロン、テストステロン17‐クロラールへミアセタール、テストステロン17β‐シピオネート(Testosterone 17β‐Cypionate)、エナント酸テストステロン、ニコチン酸テストステロン、フェニル酢酸テストステロン、プロピオン酸テストステロン、及びチオメステロン等のアンドロゲン; アセトアミドオイゲノール(Acetamidoeugenol)、アルファドロン酢酸、アルファキサロン、アムカイン(Amucaine)、アモラノン、アミロカイン塩酸塩、ベノキシネート、ベンゾカイン、ベトキシカイン、ビフェナミン、ブピバカイン、ブタカイン、ブタベン(Butaben)、ブタニリカイン、ブレタミン(Burethamine)、ブタリタールナトリウム、ブトキシカイン、カルチカイン、2‐クロロプロカイン塩酸塩、コカエチレン、コカイン、シクロメチカイン、ジブカイン塩酸塩、ジメチソキン、ジメトカイン、ジぺラドン塩酸塩、ジクロニン、エクゴニジン、エクゴニン、アミノ安息香酸エチル、塩化エチル、エチドカイン、エトキサドロール、β‐オイカイン、オイプロシン、フェナルコミン、フォモカイン、ヘキソバルビタール、ヘキシルカイン塩酸塩、ヒドロキシジオンナトリウム、ヒドロキシプロカイン、ヒドロキシテトラカイン、p‐アミノ安息香酸イソブチル、ケンタミン、ロイシノカインメシレート、レボキサドロール、リドカイン、メピバカイン、メプリルカイン塩酸塩、メタブトキシカイン塩酸塩、メトヘキシタールナトリウム、塩化メチル、ミダゾラム、ミルテカイン、ネーパイン、オクタカイン、オルトカイン、オキセサゼイン、パレトキシカイン、フェナカイン塩酸塩、フェンシクリジン、フェノール、ピペロカイン、ピリドカイン、ポリドカノール、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、プロパニジド、プロパノカイン、プロパラカイン、プロピポカイン、プロポフォール、プロボキシカイン塩酸塩、プソイドコカイン、ピロカイン、キニーネ尿素塩酸塩(Quinine Urea Hydochloride)、リソカイン、サリチルアルコール、テトラカイン塩酸塩、チアルバルビタール、チミラール(Thimylal)、チオブタバルビタール、チオペンタールナトリウム、トリカイン、トリメカイン、及びゾラミン等の麻酔薬; アミノレックス、アンフェクロラール、アンフェタミン、ベンズアフェタミン(Benzaphetamine)、クロルフェンテルミン、クロベンゾレックス、クロフォレックス(Cloforex)、クロルテルミン、シクルエキセドリン、硫酸デストロアンフェタミン、ジエチルプロピオン、ジフェメトキシジン、N‐エチルアンフェタミン、フェンブトラゼート、フェンフルラミン、フェンプロポレクス、フルフリルメチルアンフェタミン、レボファセトペレート(Levophacetoperate)、マジンドール、メフェノレックス、メタンフェプロアモン(Metamfeproamone)、メタンフェタミン、ノルプソイドエフェドリン、フェンジメトラジン、酒石酸フェンジメトラジン、フェンメトラジン、フェンペンテルミン、フェニルプロパノールアミン塩酸塩、及びピシロレックス等の食欲抑制薬; アレコリン、アスピジン、アスピジノール、ジクロロフェン、エンベリン、コシン、ナフタレン、ニクロサミド、ペレルチエリン(Pellertierine)、タンニン酸ペレルチエリン(Pellertierine Tannate)、及びキナクリン等の駆虫薬(条虫); アラントラクトン、アモスカナート、アスカリドール、ベフェニウム、ビトスカナート、四塩化炭素、カルバクロール、シクロベンダゾール、ジエチルカルバマジン、ジフェナン、ヨウ化ジチアザニン、ジマンチン、ゲンチアンバイオレット、4‐ヘキシルレゾルシノール、カイニン酸、メベンダゾール、2‐ナフトール、オキサンテル、パパイン、ピペラジン、アジピン酸ピペラジン、クエン酸ピペラジン、エデト酸ピペラジンカルシウム、酒石酸ピペラジン、ピランテル、パモ酸ピルビニウム、α‐サントニン、ヨウ化スチルバジウム、テトラクロロエチレン、テトラミソール、チアベンダゾール、チモール、チミルN‐イソアミルカルバメート、トリクロフェノールピペラジン、及びウレアスチバミン(Urea Stibamine)等の駆虫薬(線虫); イベルメクチン及びスラミンナトリウム等の駆虫薬(回旋糸状虫); アモスカナート、アンホタリド、酒石酸アンチモンカリウム、グルコン酸アンチモンナトリウム、酒石酸アンチモンナトリウム、チオグリコール酸アンチモンナトリウム(Antimony Sodium Thioglycollate)、アンチモンチオグリコールアミド(Antimony Thioglycollamide)、ベカントン、ヒカントン、ルカントン塩酸塩、ニリダゾール、オキサムニキン、プラジカンテル、スチボカプテート、スチボフェン、及びウレアスチバミン等の駆虫薬(住血吸虫); アンチオリミン及びテトラクロロエチレン等の駆虫薬(吸虫); アダペレン(Adapelene)、アルゲストンアセトフェニド、アゼライン酸、過酸化ベンゾイル、シオクトール、シプロテロン、モトレチニド、レゾルシノール、レチノイン酸、テトロキノン、及びトレチノニン(Tretinonine)等の抗挫瘡薬(Antiacne drugs); アンレキサノクス、アステミゾール、アゼラスチン、クロモリン、フェンピプラン、ヒスタミン、イブジラスト、ネドクロミル、オキサトミド、ペンチゲチド、ツタウルシ抽出物、有毒オーク抽出物、ドクウルシ抽出物、レピリナスト、トラニラスト、トラザノックス、及びウルシオール等の抗アレルギー薬; アルスチノール、ビアラミコール、カルバルソン、セファエリン、クロルベタミド、クロロキン、クロルフェノキサミド、クロルテトラサイクリン、デヒドロエメチン、ジブロモプロパミジン、ジロキサニド、デフェタルソン(Dephetarsone)、エメチン、フマギリン、グラウカルビン、グリコビアルソル、8‐ヒドロキシ‐7‐ヨード‐5‐キノリンスルホン酸、ロドクロルヒドロキシキン(lodochlorhydroxyquin)、ロドキノール(lodoquinol)、パロモマイシン、ファンキノン、フェアルソンスルホキシレート(Phearsone Sulfoxylate)、ポリベンザルソル(Polybenzarsol)、プロパミジン、キンファミド、セクニダゾール、スルファルシド、テクロザン、テトラサイクリン、チオカルバミジン、チオカルバルソン、及びチニダゾール等の抗アメーバ薬; ビフルラノール、シオクトール、シプロテロン、デルマジノンアセテート、フルチミド、ニルタミド、及びオキセンドロン等の抗アンドロゲン薬; アセブトロール、アルプレノロール、アミオダロン、アムロジピン、アロチノロール、アテノロール、ベプリジル、ベバントロール、ブクモロール、ブフェトロール、ブフラロール、ブニトロロール、ブプラノロール、カロゾロール(Carozolol)、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、マレイン酸シネパゼド、ジルチアゼム、エパノロール、フェロジピン、ガロパミル、イモラミン、インデノロール、イソソルビド二硝酸塩、イスラジピン、リマプロスト、メピンドロール、メトプロロール、モルシドミン、ナドロール、ニカルジビン、ニフェジピン、ニフェナロール、ニルバジピン、ニプラジロール、ニソルジピン、ニトログリセリン、オクスプレノロール、オキシフェドリン、オザグレル、ペンブトロール、ペンタエリスリトール四硝酸塩、ピンドロール、プロネタロール、プロプラノロール、ソタロール、テロジリン、チモロール、トリプロロール、及びベラパミル等の抗狭心症薬; アセブトール、アセカイン(Acecaine)、アデノシン、アジマリン、アルプレノロール、アミオダロン、アモプロキサン、アプリンジン、アロチノロール、アテノロール、ベバントロール、ブレチリウムトシレート、ブブモロール(Bubumolol)、ブフェトロール、ブナフチン、ブニトロロール、ブプラノロール、ブチドリン塩酸塩、ブトベンジン、カポベン酸、カラゾロール、カルテオロール、シフェンリン、クロラノロール、ジソピラミド、エンカイニド、エスモロール、フレカイニド、ガロパミル、ヒドロキニジン、インデカイニド、インデノロール、イプラトロピウムブロミド、リドカイン、ロラジミン、ロルカイニド、メオベンチン、メチプラノロール、メキシレチン、モリシジン、ナドキソロール、ニフェナロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、ピルメノール、プラクトール、プラジュマリン、プロカインアミド塩酸塩、プロネタロール、プロパフェノン、プロプラノロール、ピリノリン、硫酸キニジン、キニジン、ソタロール、タリノロール、チモロール、トカイニド、ベラパミル、ビキジル、及びキシベノロール等の抗不整脈薬; ピリジノールカルバメート等の抗動脈硬化剤; アロクプレイドナトリウム、オーラノフィン、アウロチオグルコース、アウロチオグリカニド、アザチオプリン、3‐アウロチオ‐2‐プロパノール‐1‐スルホン酸カルシウム、セレコシキブ、クロロキン、クロブザリト、クプロキソリン(Cuproxoline)、ジアセレイン、グルコサミン、金チオリンゴ酸ナトリウム、金チオ硫酸ナトリウム、ヒドロキシクロロキン、ケブゾン、ロベンザリット、メリチン、メトトレキサート、ミオラル(Myoral)、及びペニシラミン等の抗関節炎薬/抗リウマチ薬; 以下を含む抗菌薬(抗生物質):アミカシン、アプラマイシン、アルベカシン、バンベリマイシン、ブチロシン、ジベカシン、ジヒドロストレプトマイシン(Dihdrostreptomycin)、ホルチミシン、ゲンタマイシン、イスパミシン(Ispamicin)、カナマイシン、ミクロノマイシン、ネオマイシン、ネオマイシンウンデシレネート、ネチルマイシン、パロモマイシン、リボスタマイシン、シソマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、ストレプトニコジド、バンコマイシン(糖ペプチドとも見なされる)、及びトブラマイシン等のアミノグリコシド; アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、パルミチン酸クロラムフェニコール、パントテン酸クロラムフェニコール、フロルフェニコール、及びチアンフェニコール等のアンフェニコール; リファミド、リファンピン、リファマイシン、及びリファキシミン等のアンサマイシン; 以下を含むβ‐ラクタム:イミペネム等のカルバペネム; セファクトール(Cefactor)、セファドロキシル、セファマンドール、セファトリジン、セファゼドン、セファゾリン、セフィキシム、セフメノキシム、セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セフォラニド、セフォタキシム、セフォチアム、セフピミゾール、セフピリミド(Cefpirimide)、セフポドキシムプロキセチル、セフロキサジン、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフテゾール、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフロキシム、セフゾナム、セファセトリルナトリウム、セファレキシン、セファログリシン、セファロリジン、セファロスポリン、セファロチン、セファピリンナトリウム、セフラジン、及びピブセファレキシン(Pivcefalexin)等のセファロスポリン; セフブペラゾン、セフメタゾール、セフミノクス、セファタン(Cefetan)、及びセフォキシチン等のセファマイシン; アズトレオナム、カルモナム、及びチゲモナム等のモノバクタム; フルモキセフ及びモキソラクタム(Moxolactam)等のオキサセフェム; アミジノシリン、アムジノシリンピボキシル、アモキシシリン、アンピシラン、アパルシリン、アスポキシシリン、アジドシラン、アズロシラン(Azlocillan)、バカンピシリン、ベンジルペニシリン酸、ベンジルペニシリンナトリウム、カルベニシリン、カルフェシリンナトリウム、カリンダシリン、クロメトシリン、クロキサシリン、シクラシリン、ジクロキサシリン、ジフェニシリンナトリウム(Diphenicillin Sodium)、エピシリン、フェンベニシリン、フロキシシリン、ヘタシリン、レナンピシリン、メタンピシリン、メチシリンナトリウム、メズロシリン、ナフシリンナトリウム、オキサシリン、ペナンピシリン、ペネタメートヒドリオジド(Penethamate Hydriodide)、ペニシリンGベネタミン、ペニシリンGベンザチン、ペニシリンGベンズヒドリルアミン、ペニシリンGカルシウム、ペニシリンGヒドラバミン(Penicillin G Hydrabamine)、ペニシリンGカリウム、ペニシリンGプロカイン、ペニシリンN(Penicillen N)、ペニシリンO、ペニシリンV、ペニシリンVベンザチン、ペニシリンVヒドラバミン(Penicillin V Hydrabamine)、ペニメピサイクリン、フェネチシリンカリウム、ピペラシリン、ピバピシリン(Pivapicillin)、プロピシリン、キナシリン、スルベニシリン、タランピシリン、テモシリン、及びチカルシリン等のペニシリン; クリンダマイシン及びリンコマイシン等のリンコサミド; アジスロイマイシン(Azithroimycin)、カルボマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、エリスロマイシンアシストレート、エリスロマイシンエストレート、グリコヘプトン酸エリスロマイシン、ラクトビオン酸エリスロマイシン、プロピオン酸エリスロマイシン、ステアリン酸エリスロマイシン、ジョサマイシン、ロイコマイシン、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、プリマイシン、ロキタマイシン、ロサラミシン、ロキシスロマイシン、スピラマイシン、及びトロレアンドマイシン等のマクロライド; アンホマイシン、バシトラシン、カプレオマイシン、コリスチン、エンデュラシジン、エンビオマイシン、フサファンギン、グラミシジン、グラミシジンS、ミカマイシン、ポリミキシン、ポリミキシンB‐メタンスルホン酸、プリスチナマイシン、リストセチン、テイコプラニン、チオストレプトン、ツベルアクチノマイシン、チロシジン、チロスリシン、バンコマイシン、バイオマイシン、パントテン酸バイオマイシン、ヴァージニアマイシン、及び亜鉛バシトラシン等のポリペプチド; アピサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、グアメサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピサイクリン、ピパサイクリン、ロリテトラサイクリン、サンサイクリン、セノサイクリン(Senociclin)、及びテトラサイクリン等のテトラサイクリン;並びに、 サイクロセリン、ムピロシン、及びツベリン等のその他の抗生物質; 以下を含む抗菌薬(合成):ブロジモプリム、テトロキソプリム、及びトリメトプリム等の2,4‐ジアミノピリミジン; フラルタドン、フラゾリウムクロリド、ニフラデン、ニフラテル、ニフルホリン、ニフルピリノール、ニフルプラジン、ニフルトイノール、及びニトロフラントイン等のニトロフラン; アミフロキサシン、シノキサシン、シプロフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、フレロキサシン、フルメキン、ロメフロキサシン、ミロキサシン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、オキソリン酸、ペフロキサシン、ピペミド酸、ピロミド酸、ロソクサシン、テマフロキサシン、及びトスフロキサシン等のキノロン及び類似体; アセチルスルファメトキシピラジン、アセチルスルフィソキサゾール、アゾスルファミド、ベンジルスルファミド、クロラミン‐B、クロラミン‐T、ジクロラミンT、ホルモスルファチアゾール(Formosulfathiazole)、N2ホルミルスルフィソミジン(N2Formylsulfisomidine)、N2‐β‐D‐グルコシルスルファニルアミド、マフェニド、4’‐(メチルスルファモイル)スルファニルアニリド、p‐ニトロスルファチアゾール、ノプリルスルファミド、フタリルスルファセタミド、フタリルスルファチアゾール、サラゾスルファジミジン、スクシニルスルファチアゾール、スルファベンズアミド、スルファセタミド、スルファクロルピリダジン、スルファクリソイジン(Sulfachrysoidine)、スルファシチン、スルファジアジン、スルファジクラミド、スルファジメトキシン、スルファドキシン、スルファエチドール、スルファグアニジン、スルファグアノール、スルファレン、スルファロクス酸、スルファメラジン、スルファメテル、スルファメタジン、スルファメチゾール、スルファメトミジン、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメトロール、スルファミドクリソイジン、スルファモキソール、スルファニルアミド、スルファニルアミドメタンスルホン酸トリエタノールアミン塩、4‐スルファニルアミドサリチル酸、N‐スルファニリルスルファニルアミド、スルファニリルウレア、N‐スルファニリル‐3,4‐キシルアミド、スルファニトラン、スルファぺリン、スルファフェナゾール、スルファプロキシリン、スルファピラジン、スルファピリジン、スルファソミゾール、スルファシマジン(Sulfasymazine)、スルファチアゾール、スルファチオウレア、スルファトラミド、スルフイソミジン、及びスルフイソキサゾール等のスルホンアミド; アセダプソン、アセジアスルホン、アセトスルホンナトリウム、ダプソン、ジアチモスルホン、グルコスルホンナトリウム、ソラスルホン、スクシスルホン、スルファニル酸、p‐スルファニリルベンジルアミン、p,p’‐スルホニルジアニリン‐N,N’‐ジガラクトシド、スルホキソンナトリウム、及びチアゾールスルホン等のスルホン;並びに、 クロホクトール、ヘキセジン、メテナミン、メテナミンアンヒドロメチレンクエン酸(Methenamine Anhydromethylene‐citrate)、馬尿酸メテナミン、マンデル酸メテナミン、スルホサリチル酸メテナミン、ニトロキソリン、及びキシボルノール等のその他のもの; アジフェニン塩酸塩、アルベリン、アムブトノミウムブロミド(Ambutonomium Bromide)、アミノペンタミド、アミキセトリン、リン酸アンプロトロピン、アニソトロピンメチルブロミド、アポアトロピン、アトロピン、アトロピンN‐オキシド、ベナクチジン、ベナプリジン、ベンゼチミド、ベンジロニウムブロミド、ベンズトロビンメシレート、メチル硫酸ベボニウム、ビペリデン、ブトロピウムブロミド、N‐ブチルスコポルアンモニウムブロミド、ブゼピド、カミロフィン、カラミフェン塩酸塩、クロルベンゾキサミン、クロルフェノキサミン、シメトロピウムブロミド、クリジニウムブロミド、シクロドリン、シクロニウムヨージド、シクリミン塩酸塩、デプトロピン、デキセチミド、硫酸ジブトリン、ジサイクロミン塩酸塩、ジエタジン、ジフェメリン、ジヘキシベリン、メチル硫酸ジフェマニル、N‐(1,2‐ジフェニルエチル)ニコチンアミド、ジピプロベリン、ジポニウムブロミド、エメプロニウムブロミド、エンドベンジリンブロミド(Endobenzyline Bromide)、エトプロパジン、エチベンズトロピン、エチルベンズヒドラミン、エトミドリン、オイカトロピン、フェンピベリニウムブロミド、フェントニウムブロミド、フルトロピウムブロミド、グリコピロレート、ヘテロニウムブロミド(Heteronium Bromide)、メチル硫酸ヘキソサイクリウム、ホマトロピン、ヒヨスチアミン、イプラトロピウムブロミド、イソプロパミド、レボメペート(Levomepate)、メクロキサミン、メペンゾレートブロミド、メトカラフェン、メタンテリンブロミド、メチキセン、メトスコポラミンブロミド、オクタミルアミン、オキシブチニンクロリド、オキシフェンサイクリミン、オキシフェノニウムブロミド、ペンタピペリド、ペンチエネートブロミド、フェンカルバミド、フェングルタリミド、ピペンゾレートブロミド、ピペリドレート、ピペリレート、メチル硫酸ポルジン、プリジノール、プリフィニウムブロミド、プロシクリジン、プロパンテリンブロミド、プロペンゾレート、プロピロマジン(Propyromazine)、スコポラミン、スコポラミンN‐オキシド、スチロニウムヨージド(Stilonium Iodide)、ストラモニウム(Stramonium)、スルトロポニウム(Sultroponium)、チヘキシノール、チフェナミル、チエモニウムヨージド、チメピジウムブロミド、チキジウムブロミド、トリジヘキセチルヨージド、トリヘキシフェニジル塩酸塩、トロパシン、トロペンジル、トロピカミド、トロスピウムクロリド、バレタメートブロミド、及びキセニトロピウムブロミド(Xenytropium Bromide)等の抗コリン薬; アセチルフェネツリド、アルブトイン、アロキシドン、アミノグルテチミド、4‐アミノ‐3‐ヒドロキシ酪酸、アトロラクダミド(Atrolactamide)、ベクラミド、ブラメート(Buramate)、臭化カルシウム、カルバマゼピン、シンロミド、クロメチアゾール、クロナゼパム、デシメミド、ジエタジオン、ジメタジオン、ドキセニトイン、エテロバルブ、エタジオン、エトスクシミド、エトトイン、フルオレソン、ガルバペンチン(Garbapentin)、5‐ヒドロキシトリプトファン、ラモトリジン、ロマクチル(Lomactil)、臭化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メフェニトイン、メホバルビタール、メタルビタール、メテトイン、メトスクシミド、5‐メチル‐5‐(3‐フェナントリル)ヒダントイン、3‐メチル‐5‐フェニルヒダントイン、ナルコバルビタール、ニメタゼパム、ニトラゼパム、パラメタジオン、フェナセミド、フェネタルビタール、フェネトライド、フェノバルビタール、フェノバルビタールナトリウム、フェンスクシミド、フェニルメチルバルビツル酸、フェニトイン、フェテニレートナトリウム、臭化カリウム、プレガバチン(Pregabatin)、プリミドン、プロガビド、臭化ナトリウム、バルプロ酸ナトリウム、ソラナム(Solanum)、臭化ストロンチウム、スクロフェニド、スルチアム、テトラントイン、チアギャビン、トリメタジオン、バルプロ酸、バルプロミド、ビガバトリン、及びゾニサミド等の抗痙攣薬; 以下を含む抗うつ薬:ビネダリン、カロキサゾン、シタロプラム、ジメタザン、インダルピン、フェンカミン、マレイン酸フルボキサミン、インデロキサジン塩酸塩、ネホパム、ノミフェンシン、オキシトリプタン、オキシペルチン、パロキセチン、セルトラリン、チアゼシム、トラゾドン、ベンラファキシン、及びゾメタピン等の二環系; ベンモキシン、イプロクロジド、イプロニアジド、イソカルボキサジド、ニアラミド、オクタモキシン(Octamoxin)、及びフェネルジン等のヒドラジド/ヒドラジン; コチニン、ロリシプリン、及びロリプラム等のピロリドン; マプロチリン、メトラリンドール、ミアンセリン、及びオキサプロチリン等の四環系; アジナゾラム、アミトリプチリン、アミトリプチリノキシド(Amitriptylinoxide)、アモキサピン、ブトリプチリン、クロミプラミン、デメキシプチリン、デシプラミン、ジベンゼピン、ジメトラクリン(Dimetracrine)、ドチエピン、ドキセピン、フルアシジン、イミプラミン、イミプラミンN‐オキシド、イプリンドール、ロフェプラミン、メリトラセン、メタプラミン、ノルトリプチリン、ノキシプチリン、オピプラモール、ピゾチリン、プロピゼピン、プロトリプチリン、キヌプラミン、チアネプチン、及びトリミプラミン等の三環系;並びに、 アドラフィニル、ベナクチジン、ブプロピオン、ブタセチン、デアノール、デアノールアセグルメート(Deanol Aceglumate)、デアノルアセトアミドベンゾエート、ジオキサドロール、エトペリドン、フェバルバメート、フェモキセチン、フェンペンタジオール、フルオキセチン、フルボキサミン、ヘマトポルフィリン、ハイパーシニン(Hypercinin)、レボファセトペラン、メジホキサミン、ミナプリン、モクロベミド、オキサフロザン、ピベラリン、プロリンタン、ピリスクシデアノール(Pyrisuccideanol)、塩化ルビジウム、スルピリド、スルトプリド、テニロキサジン、トザリノン、トフェナシン、トロキサトン、トラニルシプロミン、L‐トリプトファン、ビロキサジン、及びジメルジン等のその他のもの; 以下を含む抗糖尿病薬:ブホルミン、メトホルミン、及びフェンホルミン等のビグアニド; グルカゴン、インスリン、インスリン注射液、インスリン亜鉛懸濁液、イソフェンインスリン懸濁液、プロタミン亜鉛インスリン懸濁液、及び亜鉛インスリン結晶等のホルモン; アセトヘキサミド、1‐ブチル‐3‐メタニリルウレア、カルブタミド、クロルプロパミド、グリボルヌリド、グリクラジド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブリド、グリブチアゾール、グリブゾール、グリヘキサミド、グリミジン、グリピナミド、フェンブタミド、トラザミド、トルブタミド、及びトルシクラミド等のスルホニルウレア誘導体;並びに、 アカルボース、メソシュウ酸カルシウム、及びミグリトール等のその他のもの; アセチルタンニン酸、タンニン酸アルブミン、アルコファノン(Alkofanone)、塩基性サリチル酸アルミニウム、カテキン、ジフェノキシン、ジフェノキシレート、リダミジン、ロペラミド、メビキン、トリリウム(Trillium)、及びウザリン等の抗下痢薬; デスモプレシン、フェリプレッシン、リプレッシン、オルニプレッシン、オキシシンコフェン、下垂体後葉製剤(Pituitary‐Posterior)、テルリプレッシン、及びバソプレッシン等の抗利尿薬; 酢酸デルマジノン、エタモキシトリフェトール、タモキシフェン、及びトレミフェン等の抗エストロゲン薬; 以下を含む抗真菌薬(抗生物質):アムホテリシン‐B、カンジシジン、デルモスタチン、フィリピン、フンギクロミン、ハチマイシン、ハマイシン、ルセンソマイシン、メパルトリシン、ナタマイシン、ニスタチン、ペチロシン、及びペリマイシン等のポリエン;並びに、 アザセリン、グリセオフルビン、オリゴマイシン、ネオマイシンウンデシレネート、ピロールニトリン、シッカニン、ツベルシジン、及びビリジン等のその他のもの; 以下を含む抗真菌薬(合成):ナフチフィン及びテルビナフィン等のアリルアミン; ビホナゾール、ブトコナゾール、クロルダントイン、クロルミダゾール、クロコナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、エニルコナゾール、フェンチコナゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、オモコナゾール、オキシコナゾール、硝酸塩、スルコナゾール、及びチオコナゾール等のイミダゾール; フルコナゾール、イトラコナゾール、及びテルコナゾール等のトリアゾール; アクリゾルシン(Acrisorcin)、アモロルフィン、ビフェナミン、ブロモサリチルクロルアニリド、ブクロサミド、プロピオン酸カルシウム、クロフェネシン(Chlophenesin)、シクロピロクス、クロキシキン、コパラフィネート(Coparaffinate)、ジアムタゾール、ジヒドロクロリド、エキサラミド、フルシトシン、ハレタゾール、ヘキセチジン、ロフルカルバン、ニフラテル、ヨウ化カリウム、プロピオン酸、ピリチオン、サリチルアニリド、プロピオン酸ナトリウム、スルベンチン、テノニトロゾール、トルシクラート、トリンダート、トルナフタート、トリセチン、ユジョチオン、ウンデシレン酸、及びプロピオン酸亜鉛等のその他のもの; アセタゾラミド、ベフノロール、ベタキソロール、ブプラノロール、カルテオロール、ダピプラゾーク(Dapiprazoke)、ジクロルフェナミド、ジピベフリン、エピネフリン、レボブノロール、メタゾルアミド、メチプラノロール、ピロカルピン、ピンドロール、及びチモロール等の抗緑内障薬; ダナゾール、ゲストリノン、及びパロキシプロピオン(Paroxypropione)等の抗ゴナドトロピン薬; アロプリノール、カルプロフェン、コルヒチン、プロべネシド、及びスルフィンピラゾン等の抗痛風薬; 以下を含む抗ヒスタミン薬;アクリバスチン、バミピン、ブロムフェニラミン、クロルフェニラミン、ジメチンデン、メトロンS、フェニラミン、ピロブタミン、テナルジン(Thenaldine)、トルプロパミン、及びトリプロリジン等のアルキルアミン誘導体; ビエタナウチン(Bietanautine)、ブロモジフェンヒドラミン、カルビノキサミン、クレマスチン、ジフェニルピラリン(Diphenlypyraline)、ドキシルアミン、エンブラミン(Embrammine)、メドリラミン、メフェンフィドラミン(Mephenphydramine)、p‐メチルジフェンヒドラミン、オルフェナドリン、フェニルトロキサミン、ピプリンヒドリネート(Piprinhydrinate)、及びセタシン(Setasine)等のアミノアルキルエーテル; アロクラミド、p‐ブロムトリペレンアミン、クロロピラミン、クロロセン、ヒスタピロジン、メタフリレン、メタフェニレン、メタピリレン、フェンベンザミン、ピリラミン、タラスチン、テニルジアミン、トンジルアミン塩酸塩、トリペレナミン、及びゾラミン等のエチレンジアミン誘導体; セチリジン、クロルサイクリジン、シンナリジン、クロシニジン、及びヒドロキシジン等のピペラジン; 以下を含む三環系:アヒスタン、エチメマジン、フェネタジン、N‐ヒドロキシエキルプロメタジンクロリド、イソプロメタジン、メキタジン、プロメタジン、ピラチアジン、及びメチル硫酸チアジナミウム等のフェノチアジン;及び、 アザタジン、クロベンゼパム、シプロヘプタジン、デプトロピン、イソチペンジル、ロラタジン、及びプロチペンジル等のその他のもの;並びに、 アンタゾリン、アステミゾール、アゼラスチン、セトキシム、クレミゾール、クロベンズトロピン、ジフェナゾリン(Diphenazoline)、ジフェンヒドラミン、プロピオン酸フルチカゾン、メブヒドロリン(Mebhydroline)、フェニンダミン、テルフェナジン、及びトリトクアリン等のその他の抗ヒスタミン薬; 以下を含む抗高リポタンパク血症薬:ベクロルブラート(Beclorbrate)、バザフィブラート(Bazafibrate)、ビニフィブラート、シプロフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート、クロフィブル酸、エトンフィブラート(Etonfibrate)、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、ニコフィブラート、ピリフィブラート、ロニフィブラート、シンフィブラート、及びテオフィブラート等のアリールオキシアルカン酸誘導体; コレスチラミン樹脂、コレスチポール、及びポリデキシド(Polidexide)等の胆汁酸捕捉剤(Bile acid sequesterants); フルバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチンナトリウム、及びシンバスタチン等のHMG CoAレダクターゼ阻害薬; ニコチン酸誘導体、ニコチン酸アルミニウム、アシピモックス、ニセリトロール、ニコクロネート、ニコモール、及びオキシニアシン酸(Oxiniacic Acid); エチロキセート、チロプロープ酸、及びチロキシン等の甲状腺ホルモン及び類似体;並びに、 アシフラン、アザコステロール、ベンフルオレックス、β‐ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストン(Clomestone)、デタクストラン(Detaxtran)、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17‐エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラズボール(Furazbol)、メグルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ‐オリザノール、パンテチン、ペナタエリスリトール四酢酸、α‐フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、α‐シトステロール、スルトル酸、ピペラジン塩、チアデノール、トリパラノール、及びキセンブシン等のその他のもの; 以下を含む降圧薬:アモスラロール、ブフラロール、ジレバロール、ラベタロール、プロネタロール、ソタロール、及びスルフィナロール等のアリールエタノールアミン誘導体; アセブトロール、アルプレノロール、アロチノロール、アテノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブニトロロール、ブプラノロール、ブトフィロロール、カラゾロール、カルテゾロール(Cartezolol)、カルベジロール、セリプロロール、セタモロール、エパノロール、インデノロール、メピンドロール、メチプラノール、メトプロロール、モプロロール、ナドロール、ニプラジロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロプラノロール、タリノロール、テトラオノール(Tetraolol)、チモロール、及びトリプロロール等のアリールオキシプロパノールアミン誘導体; アルチアジド、ベンドロフルメチアジド、ベンズチアジド、ベンジルヒドロクロロチアジド、ブチアジド、クロロチアジド、クロルタリドン、シクロペンチアジド、シクロチアジド、ジアゾキシド、エピチアジド、エチアジド、フェンキゾン、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、メチクラン、メトラゾン、パラフルチジド、ポリチアジド、テトラクロルメチアジド、及びトリクロルメチアジド等のベンゾチアジアジン誘導体; アラセプリル、カプトプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、エナラプリラート、ホシノプリル、リシノプリル、モベルチプリル、ペリンドプリル、キナプリル、及びラミプリル等のN‐カルボキシアルキル(ペプチド/ラクタム)誘導体; アムロジピン、フェロジピン、イスラジピン、ニカルジビン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニソルジピン、及びニトレンジピン(Nitrendipirne)等のジヒドロピリジン誘導体; ベタニジン、デブリソキン、グアナベンズ、グアナクリン、グアナドレル、グアナゾジン、グアネチジン、グアンファシン、グアノクロル、グアノキサベンズ、及びグアノキサン等のグアニジン誘導体; ブドララジン、カドララジン、ジヒドララジン、エンドララジン、ヒドラカルバジン、ヒドララジン、フェニプラジン、ピルドララジン、及びトドララジン等のヒドラジン及びフタラジン; クロニジン、ロフェキシジン、フェントラミン、フェントラミンメシレート、チアメニジン、及びトロニジン等のイミダゾール誘導体; 四級アンモニウム化合物、アザメトニウムブロミド、クロルイソンダミンクロリド、ヘキサメトニウム、ペンタシニウムビス(メチル硫酸)、ペンタメトニウムブロミド、ペントリニウムタルテート、フェナクトピニウムクロリド(Phenactopinium Chloride)、及びトリメチジウヌムメトサルフェート(Trimethidiunum Methosulfate); アルフゾシン、ブナゾシン、ドキサゾシン、プラソシン(Prasosin)、テラゾシン、及びトリマゾシン等のキナゾリン誘導体; ビエタセルピン、デセルピジン、レシンナミン、レセルピン、及びシロシンゴピン等のレセルピン誘導体; アンブシド、クロパミド、フロセミド、インダパミド、キネタゾン、トリパミド、及びキシパミド等のスルホンアミド誘導体;並びに、 アジマリン、γ‐アミノ酪酸、ブフェニオード、カンデサルタン、クロルタリドン、シクレタイン(Cicletaine)、シクロシドミン、タンニン酸クリプテナミン(Cryptenamine Tannate)、エプロサルタン、フェノルドパム、フロセキナン、インドラミン、イルベサルタン、ケタンセリン、ロサルタン、メトブタメート(Metbutamate)、メカミルラミン、メチルドパ、メチル4‐ピリジルケトンチオセミカルバルゾン、メトラゾン、ミノキシジル、ムゾリミン、パージリン、ペンピジン、ピナシジル、ピペロキサン、プリマペロン(Primaperone)、プロトベラトリン、ラウバシン、レシメトール、リルメニデン(Rilmenidene)、サララシン、ニトロプルシドナトリウム、チクリナフェン(Ticrynafen)、カンシル酸トリメタファン、チロシナーゼ、ウラピジル、及びバルサルタン等のその他のもの; 2‐アミノ‐4‐メチルチアゾール、2‐アミノチアゾール、カルビマゾール、3,5‐ジブロモ‐L‐チロシン、3,5‐ジヨードチロシン、ヒンデリン、ヨウ素、ヨーチオウラシル、メチマゾール、メチルチオウラシル、プロピルチオウラシル、過塩素酸ナトリウム、チベンザソリン(Thibenzazoline)、チオバルビタール、及び2‐チオウラシル等の抗甲状腺機能亢進症薬; メチル硫酸アメジニウム、アンジオテンシンアミド、ジメトフリン、ドーパミン、エチフェルミン、エチレフリン、ゲペフリン、メタラミノール、ミドドリン、ノルエピネフリン、フォレドリネアド(Pholedrinead)、及びシネフリン等の降圧薬; レボチロキシンナトリウム、リオチロニン、チロイド(Thyroid)、チロイジン(Thyroidin)、チロキシン、チラトリコール、及びTSH等の抗甲状腺機能低下症薬; 以下を含む抗炎症薬(非ステロイド系):エンフェナム酸、エトフェナメート、フルフェナム酸、イソニキシン、メクロフェナム酸、メファナム酸(Mefanamic Acid)、ニフルム酸、タルニフルメート、テロフェナメート、及びトルフェナム酸等のアミノアリールカルボン酸誘導体; アセメタシン、アルクロフェナック、アンフェナック、ブフェキサマク、シンメタシン、クロピラック、ジクロフェナックナトリウム、エトドラク、フェルビナク、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンクロジン酸、フェンチアザク、グルカメタシン、イブフェナック、インドメタシン、イソフェゾラック、イソキセパック、ロナゾラック、メチアジン酸、オキサメタシン(Oxametacine)、プログルメタシン、スリンダク、チアラミド、トルメチン、及びゾメピラック等のアリール酢酸誘導体; ブマジゾン、ブチブフェン、フェンブフェン、及びキセンブシン等のアリール酪酸誘導体; クリダナック、ケトロラック及びチノリジン等のアリールカルボン酸; アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシ酸、カルプロフェン、フェノプロフェン、フルノキサプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、イブプロキサム、インドプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピケトプロフェン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、プロチジン酸、スプロフェン、及びチアプロフェン酸等のアリールプロピオン酸誘導体; ジフェナミゾール及びエピリゾール等のピラゾール; アパゾン、ベンズピペリロン(Benzpiperylon)、フェプラゾン、モフェブタゾン、モラゾン、オキシフェンブタゾン、フェニブタゾン(Phenybutazone)、ピペブゾン、プロピフェナゾン、ラミフェナゾン、スキシブゾン、及びチアゾリノブタゾン(Thiazolinobutazon)等のピラゾロン; アセトアミノサロール(Acetaminosalol)、アスピリン、ベノリレート、ブロモサリゲニン(Bromosaligenin)、アセチルサリチル酸カルシウム、ジフルニサル、エテルサレート、フェンドサール、ゲンチシン酸、サリチル酸グリコール、サリチル酸イミダゾール、アセチルサリチル酸リジン、メサラミン、サリチル酸モルホリン、サリチル酸1‐ナフチル、オルサラジン、パルサルミド、アセチルサリチル酸フェニル、サリチル酸フェニル、サラセタミド、サリチルアミンO‐酢酸(Salicylamine O‐Acetic Acid)、サリチル硫酸、サルサレート、及びスルファサラジン等のサリチル酸誘導体; ドロキシカム、イソキシカム、ピロキシカム、及びテノキシカム等のチアジンカルボキサミド;並びに、 ε‐アセトアミドカプロン酸、S‐アデノシルメチオニン、3‐アミノ‐4‐ヒドロキシ酪酸、アミキセトリン、ベンダザック、ベンジダミン、ブコローム、ジフェンピラミド、ジタゾール、エモルファゾン、グアイアズレン、ナブメトン、ニメスリド、オルゴテイン、オキサセプロール、パラニリン、ペリソキサール、ピフォキシム、プロカゾン、プロキサゾール、及びテニダップ等のその他のもの; アセタプソン、アモジアキン(Amodiaquin)、アルテエーテル、アルテメテル、アルテミシニン、アーテスネート、ベベエリン、ベルベリン、チラタ(Chirata)、クロルグアニド、クロロキン、クロルプルグアニル、キナ、シンコニジン、シンコニン、シクログアニル、ゲンチオピクリン(Gentiopicrin)、ハロファントリン、ヒドロキシクロロキン、塩酸メフロキン、3‐メチルアルサセチン、パマキン、プラスモシド(Plasmocid)、プリマキン、ピリメタミン、キナクリン、キニーネ、硫酸水素キニーネ、炭酸キニーネ、キニーネジヒドロブロミド、二塩酸キニーネ、エチル炭酸キニーネ、ギ酸キニーネ、グルコン酸キニーネ、ヨウ化水素酸キニーネ、塩酸キニーネ、サリチル酸キニーネ、硫酸キニーネ、タンニン酸キニーネ、塩酸キニーネウレア、キノシド、キノリン、及び二塩基性ヒ酸ナトリウム等の抗マラリア薬; アルピロプリド、ジヒドロエルゴタミン、エレトリプタン、エルゴコルニン、エルゴコルニニン、エルゴクリプチン、麦角、エルゴタミン、酢酸フルメドロキソン、ホナジン、リスリド、メチセルギド、ナラトリプタン、オキセトロン、ピゾチリン、リザトリプタン、及びスマトリプタン等の抗片頭痛薬; アセチルロイシンモノエタノールアミン、アリザプリド、ベンズキナミド、ビエタナウチン(Bietanautine)、ブロモプリド、ブクリジン、クロルプロマジン、クレボプリド、シクリジン、ジメンヒドリナート、ジフェニオドール(Dipheniodol)、ドンペリドン、グラニセトロン、メクリジン、メタルタール(Methalltal)、メトクロプラミド、メトピマジン、ナビロン、オンダンステロン(Ondansteron)、オキシペンジル、ピパマジン、ピプリンヒドリネート(Piprinhydrinate)、プロクロルペラジン、スコポラミン、テトラヒドロカンナビノール、チエチルベラジン、チオプロペルザイン(Thioproperzaine)、及びトリメトベンズアミド等の制吐薬; 以下を含む抗悪性腫瘍薬:ブスルファン、インプロスルファン、及びピポスルファン等のスルホン酸アルキル、等のアルキル化薬; ベンゾデパ(Benzodepa)、カルボコン、メツレデパ(Meturedepa)、及びウレデパ(Uredepa)等のアジリジン; アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、及びトリメチロールメラミン(Trimethylolomelamine)等のエチレンイミン及びメチルメラミン; クロラムブシル、クロルナファジン(Chlornaphazine)、ククロホスファミド(Chclophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキシドヒドロクロリド、メルファラン、ノベンビチン(Novembichin)、フェネステリン(Phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、及びウラシルマスタード等のナイトロジェンマスタード; カルムスチン、クロロゾトシン(Chlorozotocin)、ホテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムスチン等のニトロソウレア;並びに、 カンプトテシン、ダカルバジン、マンノムスチン(Mannomustine)、ミトブロニトール、ミトラクトール(Mitolactol)、及びピポブロマン等のその他のもの; アクラシノマイシン(Aclacinomycins)、アクチノマイシンF1、アントラマイシン(Anthramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(Cactinomycin)、カルビシン(Carubicin)、カルチノフィリン(Carzinophilin)、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、6‐ジアゾ‐5‐オキソ‐L‐ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、マイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン(Olivomycins)、ペプロマイシン、プリカマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン(Tubercidin)、ウベニメクス、ジノスタチン(Zinostatin)、及びゾルビシン等の抗生物質; 以下を含む代謝拮抗薬:以下のような葉酸類似体、デノプテリン(Denopterin)、メトトレキセート、プテロプテリン(Pteropterin)、及びトリメトレキセート; フルダラビン、6‐メルカプトプリン、チアミプリン(Thiamiprine)、及びチオグアナイン(Thioguanaine)等のプリン類似体; アンシタビン、アザシチジン、6‐アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、フルロオウラシル(Fluroouracil)、及びテガフール等のピリミジン類似体; L‐アスパラギナーゼ等の酵素;並びに、 アセグラトン、アムサクリン、ベストラブシル(Bestrabucil)、ビサントレン(Bisantrene)、ブリオスタチン1、カルボプラチン、シスプラチン、デホフアミド(Defofamide)、デメコルチン、ジアジコン(Diaziquone)、エルホルニチン(Elfornithine)、酢酸エリプチニウムアセテート(Elliptinium Acetate)、エトグルシド、エトポシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、インターフェロン‐α、インターフェロン‐β、インターフェロン‐γ、インターロイキン‐2、レンチナン、レトロゾール、ロニダミン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダモール(Mopidamol)、ニトラクリン(Nitracrine)、ペントスタチン、フェナメット(Phenamet)、ピラルビシン、ポドフィリン酸(Podophyllinicc Acid)、2‐エチルヒドラジド、ポリニトロクバン(Polynitrocubanes)、プロカルバジン、PSK7、ラゾキサン(Razoxane)、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、タキソール、テニポシド、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2’’‐トリクロロトリエチルアミン、ウレタン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、及びビノレルビン等のその他のもの; 以下を含む抗悪性腫瘍薬(ホルモン系):カルステロン(Calusterone)、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、及びテストラクトン等のアンドロゲン; アミノグルテチミド、ミトタン、及びトリロスタン等の抗副腎薬(Antiadrenals) フルタミド及びニルタミド等の抗アンドロゲン薬;並びに、 タモキシフェン及びトレミフェン等の抗エストロゲン薬; フロリン酸(Frolinic Acid)などの葉酸補充物(folic acid replenishers)を含む抗悪性腫瘍薬補助薬(Antineoplastic adjuncts); アマンタジン、ベンセラジド、ビエタナウチン(Bietanautine)、ビペリデン、ブロモクリプチン、ブジピン、カベルゴリン、カルビドパ、デプレニール(a/k/a L‐デプレニール、L‐デプレニル(L‐deprenil)、L‐デプレナリン(L‐deprenaline)、及びセレギリン)、デキセチミド、ジエタジン(Diethazine)、ジフェンヒドラミン、ドロキシドパ、エトプロパジン、エチルベンズヒドラミン、レボドパ、ナキサゴリド(Naxagolide)、ペルゴリド、ピロヘプチン、プラミペキソール、プリジノール、プロジピン(Prodipine)、キンピロール、レマセミド(Remacemide)、ロピニロール、テルグリド、チグロイジン(Tigloidine)、及び塩酸トリヘキシフェニジル等の抗パーキンソン病薬; メチロシン、フェノキシベンザミン、及びフェントラミン等の抗クロム親和細胞腫薬; エフォルニチン(Effornithine)、ペンタミジン、及びスルファメトキサゾール等の抗ニューモシスティス薬(Antipneumocystis drugs); カプロン酸ゲストノロン、メパルトリシン、オキセンドロン、及びプロスカー7(Proscar7)等の抗前立腺肥大薬; グルコン酸アンチモンナトリウム、エチルスチバミン(Ethylstibamine)、ヒドロキシスチルバミジン、N‐メチルグルカミン、ペンタミジン、スチルバミジン、及び尿素スチバミン(Urea Stibamine)等の抗原虫薬(リーシュマニア(Leshmania)) アセタルソン(Acetarsone)、アミニトロゾール(Aminitrozole)、アニソマイシン、アザニダゾール、ホルミニトラゾール(Forminitrazole)、フラゾリドン、ハチマイシン、ラウログアジン(Lauroguadine)、メパルトリシン、メトロニダゾール、ニフラテル、ニフロキシム(Nifuroxime)、ニモラゾール、セクニダゾール、ピクリン酸銀、テノニトロゾール、及びチニダゾール等の抗原虫薬(トリコモナス(Trichomonas)); ベンズニダゾール、エフロールニチン、メラルソプロール、ニフルチモックス、オキソフェナルシン(Oxophenarsine)、塩酸塩、ペンタミジン、プロパミジン、ピューロマイシン、キナピラミン(Quinapyramine)、スチルバミジン、スラミンナトリウム、トリパンレッド(Trypan Red)、及びトリパラスミド(Tryparasmide)等の抗原虫薬(トリパノソーマ(Trypanosma)); カンファー、シプロヘプタジン、ジクロリゾン(Dichlorisone)、グリシン、ハロメタゾン、3‐ヒドロキシカンファー、メントール、メスルフェン(Mesulphen)、メトジラジン、フェノール、ポリドカノール、リゾカイン(Risocaine)、カンファー精油(Spirit of Camphor)、テナルジン(Thenaldine)、トルプロパミン、及びトリメプラジン等の抗ピューリティックス薬(Antipuritics); アシトレチン、サリチル酸アンモニウム、アントラリン、6‐アザウリジン、ベルガプテン、クリサロビン(Chrysarobin)、エトレチナート、及びピロガロール等の抗乾癬薬; 以下を含む抗精神病薬:ベンペリドール、ブロムペリドール、ドロペリドール、フルアニソン、ハロペリドール、メルペロン、モペロン、ピパンペロン、スニペロン(Sniperone)、チミペロン、及びトリフルペリドール等のブチロフェノン; アセトフェナジン、ブタペラジン、カルフェナジン(Carphenazine)、クロルプロエタジン、クロルプロマジン、クロスピラジン(Clospirazine)、シアメマジン、ジキシラジン、フルフェナジン、イミクロパジン(Imiclopazine)、メパジン(Mepazine)、メソリダジン、メトキシプロマジン、メトフェナゼート(Metofenazate)、オクサフルマジン(Oxaflumazine)、ペラジン、ペリシアジン(Pericyazine)、ペリメタジン(Perimethazine)、ペルフェナジン、ピペラセタジン(Piperacetazine)、ピポチアジン、プロクロルペラジン、プロマジン、スルホリダジン(Sulforidazine)、チオプロパゼート、チオリダジン、トリフロペラジン、及びトリフルプロマジン等のフェノチアジン; クロルプロチキセン、クロペンチキソール、フルペンチキソール、及びチオチキセン等のチオキサンテン;並びに、 ベンズキナミド(Benzquinamide)、カルピプラミン、クロカプラミン、クロマクラン(Clomacran)、クロチアピン(Clothiapine)、クロザピン、オピプラモール、プロチペンジル、テトラベナジン、及びゾテピン等のその他の三環系; アリザプリド、アミスルプリド、ブラメート(Buramate)、フルスピリレン、モリンドン、ペンフルリドール、ピモジド、スピリレン(Spirilene)、及びスルピリド等のその他のもの; アセトアミノフェン、アセトアミノサロール(Acetaminosalol)、アセトアニリド、アコニン(Aconine)、アコニット、アコニチン、アルクロフェナク、アルミニウムビス(アセチルサリチレート)、アミノクロルテノキサジン(Aminochlorthenoxazin)、アミノピリン、アスピリン、ベノリレート(Benorylate)、ベンジダミン、ベルベリン、p‐ブロモアセトアニリド、ブフェキサマク、ブマジゾン(Bumadizon)、アセチルサリチル酸カルシウム、クロルテノキサジン(Chlorthenoxazin(e))、サリチル酸コリン、クリダナク(Clidanac)、アセチルサリチル酸ジヒドロキシアルミニウム、ジピロセチル、ジピロン、エピリゾール、エテルサレート(Etersalate)、サリチル酸イミダゾール、インドメタシン、イソフェゾラク(Isofezolac)、p‐ラクトフェネチド(p−Lactophenetide)、アセチルサリチル酸リジン、アセチルサリチル酸マグネシウム、メクロフェナム酸(Meclofenamic Acid)、モラゾン(Morazone)、サリチル酸モルホリン、ナプロキセン、ニフェナゾン、51‐ニトロ‐2’‐プロポキシアセトアニリド、フェナセチン、フェニカルバジド(Phenicarbazide)、フェノコール(Phenocoll)、フェノピラゾン(Phenopyrazone)、アセチルサリチル酸フェニル、サリチル酸フェニル、ピペブゾン(Pipebuzone)、プロパセタモール、プロピフェナゾン、ラミフェナゾン(Ramifenazone)、サラセタミド(Salacetamide)、O‐酢酸サリチルアミド(Salicylamide O‐Acetic Acid)、サリチル酸ナトリウム、スルファミピリン(Sulfamipyrine)、テトランドリン(Tetrandrine)、及びチノリジン等の解熱薬; p‐アミノ安息香酸、クロラムフェニコール、パルミチン酸クロラムフェニコール、パントテン酸クロラムフェニコール、及びテトラサイクリン等の抗リケッチア薬; クロロキシン(Chloroxine)、3‐O‐ラウロイルピリドキソールジアセテート(3‐O‐Lauroylpyridoxol Diacetate)、ピロクトン(Piroctone)、ピリチオン(Pyrithione)、レゾルシノール、硫化セレン、及びチオキソロン等の抗脂漏薬; 以下を含む防腐薬:アレキシジン(Alexidine)、アンバゾン、クロルヘキシジン、及びピクロキシジン等のグアニジン; ヨウ化酸化ビスマス、ヨウ化次没食子酸ビスマス(Bismuth Iodosubgallate)、ビスマストリブロモフェネート(Bismuth Tribromophenate)、塩化ボルニル(Bornyl Chloride)、ヨウ素酸カルシウム、塩素化石灰、クロフルカルバン(Cloflucarban)、フルロサラン(Flurosalan)、ヨウ素酸、ヨウ素、一塩化ヨウ素、三塩化ヨウ素、ヨードホルム、四ヨウ化メテナミン(Methenamine Tetraiodine)、オキシクロロセン(Oxychlorosene)、ポビドン‐ヨウ素、次亜塩素酸ナトリウム、ヨウ素酸ナトリウム、シムクロセン(Symclosene)、ヨウ化チモール、トリクロカルバン(Triclocarban)、トリクロサン、及びトロクロセンカリウム(Troclosene Potassium)等のハロゲン及びハロゲン化合物; ヒドラガフェン(Hydragaphen)、メラレインナトリウム(Meralein Sodium)、メルブロミン(Merbromin)、塩化水銀(II)、塩化水銀(II)、アンモニア処理(Ammoniated)、p‐フェノールスルホン酸ナトリウム水銀(II)(Mercuric Sodium p‐Phenolsulfonate)、水銀(II)スクシンイミド、硫化水銀(II)、レッド(Red)、マーキュロフェン(Mercurophen)、酢酸水銀(I)、塩化水銀(I)、ヨウ化水銀(I)、ニトロメルソール(Nitromersol)、四ヨード水銀(II)カリウム(Potassium Tetraiodomercurate(II))、三ヨード水銀(II)カリウム溶液、チメルホネートナトリウム、及びチメロサール等の水銀化合物; フラゾリドン、2‐(メトキシメチル)‐5‐ニトロフラン、ニドロキシゾン(Nidroxyzone)、ニフロキシム(Nifuroxime)、ニフルジド、及びニトロフラゾン等のニトロフラン; アセトメロクトル(Acetomeroctol)、ビチオノール、サリチル酸カドミウム、カルバクロール(Carvacrol)、クロロキシレノール、クロロフェン(Clorophene)、クレゾート(Cresote)、クレゾール、p‐クレゾール、フェンチクロール(Fenticlor)、ヘキサクロロフェン、サリチル酸1‐ナプチル(1‐Napthyl Salicylate)、サリチル酸2‐ナプチル(2‐Napthyl Salicylate)、2,4,6‐トリブロモ‐m‐クレゾール、及び3’,4’,5’‐トリクロロサリチルアニリド等のフェノール; アミノキヌリド(Aminoquinuride)、ベンゾキシキン(Benzoxiquine)、ブロキシキノリン、クロロキシン(Chloroxine)、クロルキナルドール、クロキシキン(Cloxyquin)、エチルヒドロクプレイン(Ethylhydrocupreine)、ユープロシン(Euprocin)、ハルキノール(Halquinol)、ヒドラスチン(Hydrastine)、8‐ヒドロキシキノリン、硫酸8‐ヒドロキシキノリン、及びヨードクロルヒドロキシキン(Iodochlorhydroxyquin)等のキノリン;並びに、 酢酸アルミニウム溶液、塩基性酢酸アルミニウム溶液、硫酸アルミニウム、3‐アミノ‐4‐ヒドロキシ酪酸、ホウ酸、クロルヘキシジン、クロロアゾジン(Chloroazodin)、酢酸m‐クレシル(m‐Cresyl Acetate)、硫酸銅、ジブロモプロパミジン、イクタモール、ネガトール7(Negatol7)、ノキシチオリン、オルニダゾール、β‐プロビオラクトン、α‐テルピネオール(α‐Terpineol)等のその他のもの; アリベンドール(Alibendol)、アンブセタミド(Ambucetamide)、アミノプロマジン、アポアトロピン(Apoatropine)、メチル硫酸ベボニウム、ビエタミベリン(Bietamiverine)、ブタベリン(Butaverine)、臭化ブトロピウム、臭化N‐ブチルスコポルアンモニウム(N‐Butylscopolammonium Bromide)、カロベリン、臭化シメトロピウム(Cimetropium Bromide)、シンナメドリン(Cinnamedrine)、クレボプリド、コニイン臭酸塩(Coniine Hydrobromide)、コニイン塩酸塩(Coniine Hydrochloride)、ヨウ化シクロニウム(Cyclonium Iodide)、ジフェメリン、ジイソプロミン、ジオキサフェチルブチレート(Dioxaphetyl Butyrate)、臭化ジポニウム、ドロフェニン(Drofenine)、臭化エメプロニウム、エタベリン(Ethaverine)、フェクレミン(Feclemine)、フェナラミド(Fenalamide)、フェノベリン、フェンピプラン、フェンピベリニウムブロミド、臭化フェントニウム、フラボキセート、フロプロピオン、グルコン酸、グアイアクタミン(Guaiactamine)、ヒドラミトラジン(Hydramitrazine)、ヒメクロモン、レイオピロール(Leiopyrrole)、メベベリン、モクサベリン、ナフィベリン(Nafiverine)、オクタミルアミン、オクタベリン(Octaverine)、ペンタピペリド(Pentapiperide)、フェナマシド塩酸塩(Phenamacide Hydrochloride)、フロログルシノール、ピナベリウムブロミド、ピペリレート(Piperilate)、ピポキソラン塩酸塩(Pipoxolan Hydrochloride)、プラミベリン(Pramiverin)、臭化プリフィニウム、プロペリジン(Properidine)、プロピバン(Propivane)、プロピロマジン(Propyromazine)、プロザピン(Prozapine)、ラセフェミン(Racefemine)、ロシベリン、スパスモリトール(Spasmolytol)、ヨウ化スチロニウム(Stilonium Iodide)、スルトロポニウム(Sultroponium)、ヨウ化チエモニウム、チキジウムブロミド、チロプラミド、トレピブトン、トリクロミル(Tricromyl)、トリフォリウム、トリメブチン、N,N‐Iトリメチル‐3,3‐ジフェニル‐プロピルアミン(N, N‐ITrimethyl‐3,3‐diphenyl‐propylamine)、トロペンジル(Tropenzile)、塩化トロスピウム、及び臭化キセニトロピウム(Xenytropium Bromide)等の鎮痙薬; アナグレリド、アルガトロバン、シロスタゾール、クリソプチン(Chrysoptin)、ダルトロバン(Daltroban)、デフィブロチド、エノキサパリン、フラキシパリン7(Fraxiparine7)、インドブフェン、ラモパラン(Lamoparan)、オザグレル、ピコタミド、プラフィブリド(Plafibride)、レビパリン、テデルパリン(Tedelparin)、チクロピジン、トリフルサル、及びワルファリン等の抗血栓薬; アロカミド(Allocamide)、アミシボン(Amicibone)、ベンプロペリン、ベンゾナテート、臭化ビベンゾニウム(Bibenzonium Bromide)、ブロモホルム(Bromoform)、ブタミレート、ブテタメート(Butethamate)、エタンジスルホン酸カラミフェン(Caramiphen Ethanedisulfonate)、カルベタペンタン、クロフェジアノール(Chlophedianol)、クロブチノール、クロペラスチン、コデイン、コデインメチルブロミド、コデインN‐オキシド、リン酸コデイン、硫酸コデイン、シクレキサノン(Cyclexanone)、デキストロメトルファン、ジブネートナトリウム、ジヒドロコデイン、ジヒドロコデイノンエノールアセテート(Dihydrocodeinone Enol Acetate)、ジメモルファン、ジメトキサネート(Dimethoxanate)、α,α‐ジフェニル‐2‐ピペリジンプロパノール、ドロプロピジン、ドロテバノール(Drotebanol)、エプラジノン、エチルジブナート、エチルモルヒネ、ホミノベン、グイアイアペート(Guiaiapate)、ヒドロコドン、イソアミニル、レボプロポキシフェン(Levopropoxyphene)、モルクロフェン、ナルセイン(Narceine)、ノルメタドン、ノスカピン、オキセラジン、オキソラミン、フォルコジン、ピコぺリン(Picoperine)、ピパゼタート、ピぺリジオン、プレノクスジアジン塩酸塩、ラセメトルファン(Racemethorphan)、タジプリノン塩酸塩(Taziprinone Hydrochloride)、チペピジン、及びジペプロール等の鎮咳薬; アセグルタミドアルミニウム錯体、ε‐アセトアミドカプロン酸亜鉛、アセトキソロン、アルバプロスチル(Arbaprostil)、ベネキサート塩酸塩、次クエン酸ビスマスゾル(乾燥)、カルベノキソロン、セトラキサート、シメチジン、エンプロスチル、エスプラゾール(Esaprazole)、ファモチジン、フタキシリド(Ftaxilide)、ゲファルナート、グアイアズレン(Guaiazulene)、イルソグラジン、ミソプロストール、ニザチジン、オメプラゾール、オルノプロスチル、γ‐オリザノール、ピファルニン(Pifarnine)、ピレンゼピン、プラウノトール、ラニチジン、リオプロスチル(Rioprostil)、ロサプロストール(Rosaprostol)、ロトラキセート(Rotraxate)、酢酸ロキサチジン、ソファルコン、スピゾフロン(Spizofurone)、スクラルファート、テプレノン、トリモプロスチル(Trimoprostil)、トリチオジン(Thrithiozine)、トロキシピド、及びゾリミジン等の抗潰瘍薬; アセトヒドロキサム酸、アロプリノール、クエン酸カリウム、及びスクシンイミド等の抗尿結石薬; リオバック7抗ベニン薬(Lyovac7 Antivenin)等の抗ベニン薬; 以下を含む抗ウィルス薬;アシクロビル、シタラビン、ジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシイノシン、エドクスジン、フロクスウリジン、ガンシクロビル、イドクスウリジン、イノシンプラノベクス、MADU、ペンシクロビル、トリフルリジン、ビドラルビン(Vidrarbine)、及びジドブジイン(Zidovudiine)等のプリン及びピリミジノン;並びに、 アセチルロイシンモノエタノールアミン、アマンタジン、アミジノマイシン(Amidinomycin)、コサラン(Cosalane)、クミンアルデヒドチオセミカルバゾン(Cuminaldehyde Thiosemicarbzone)、ホスカルネットナトリウム、イミキモド、インターフェロン‐α、インターフェロン‐β、インターフェロン‐γ、ケトキサール(Kethoxal)、リゾチーム、メチサゾン(Methisazone)、モロキシジン、ポドフィロトキシン、リバビリン、リマンタジン、スタリマイシン(Stallimycin)、スタトロン(Statolon)、トロマンタジン、キセナゾ酸(Xenazoic Acid)、並びに抗インフルエンザ薬ザナミビル及びリン酸オセルタミビル等のその他のもの; 以下を含む抗不安薬:ブスピロン、ゲピロン、イプサピロン、及びトンドスピロン(Tondospirone)等のアリールピペラジン; アルプラゾラム、ブロマゼパム、カマゼパム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロラゼペート、コチアゼパム(Chotiazepam)、クロキサゾラム、ジアゼパム、ロフラゼプ酸エチル、エチゾラム、フルイダゼパム(Fluidazepam)、フルタゾラム、フルトプラゼパム、ハラゼパム、ケタゾラム、ロラゼパム、ロクサピン、メダゼパム、メタクラゼパム(Metaclazepam)、メキサゾラム、ノルダゼパム、オキサゼパム、オキサゾラム、ピナゼパム、プラゼパム、及びトフィソパム等のベンゾジアゼピン誘導体; シクラルバメート(Cyclarbamate)、エミルカメート、ヒドロキシフェナメート(Hydroxyphenamate)、メプロバメート、フェンプロバメート、及びチバメート(Tybamate)等のカルバメート; アルピデム(Alpidem)、ベンゾクタミン、カプトジアミン(Captodiamine)、クロルメザノン、エチホキシン、フレジノキサン(Flesinoxan)、フルオレソン(Fluoresone)、グルタミン酸、ヒドロキシジン、レソピトロン(Lesopitron)、メクロラルウレア(Mecloralurea)、メフェノキサロン、ミルタゼピン(Mirtazepine)、オキサナミド(Oxanamide)、フェナグリコドール(Phenaglycodol)、スリクロン(Suriclone)、及びザトセトロン(Zatosetron)等のその他のもの; フルマゼニル等のベンゾジアゼピンアンタゴニスト; 以下を含む気管支拡張薬:アルブテロール、バンブテロール、ビトルテロール、カルブテロール、クレンブテロール、クロルプレナリン、ジオキシエテドリン(Dioxethedrine)、エフェドリン、エピネフリン(Epiniphrine)、エプロジノール、エタフェドリン(Etafedrine)、エチルノルエピネフリン(Ethylnorepinephrine)、フェノテロール、ヘキソプレナリン、イソエタリン、イソプロテレノール、マブテロール、メタプロテレノール、N‐メチルエフェドリン、ピルブテロール、プロカテロール、プロトキロール(Protokylol)、レプロテロール、リミテロール、サルメテロール、ソテレノール(Soterenol)、テルブタリン、及びツロブテロール等のエフェドリン誘導体; メチル硫酸ベボニウム、臭化クルトロピウム(Clutropium Bromide)、臭化イプラトロピウム、及び臭化オキシトロピウム等の四級アンモニウム化合物; アセフィリン(Acefylline)、アセフィリンピペラジン、アンブフィリン(Ambuphylline)、アミノフィリン、バミフィリン、テオフィリン酸コリン、ドキソフィリン、ダイフィリン(Dyphylline)、エンプロフィリン、エタミフィリン(Etamiphyllin)、エトフィリン(Etofylline)、グアイチリン(Guaithyline)、プロキシフィリン、テオブロミン、1‐テオブロミン酢酸、及びテオフィリン等のキサンチン誘導体;並びに、 フェンスピリド、メジバジン(Medibazine)、モンテクラスト(Montekulast)、メトキシフェナニム(Methoxyphenanime)、トレトキノール、及びザフィルクラスト(Zafirkulast)等のその他のもの; 以下を含むカルシウムチャネル遮断薬:ベプリジル、ジチアゼム(Ditiazem)、フェンジリン、ガロパニル(Gallopanil)、プレニラミン、テロジリン、及びベラパミル等のアリールアルキルアミン; フェロジピン、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、及びニトレンジピン等のジヒドロピリジン誘導体; シンナリジン、フルナリシン(Flunarisine)、及びリドフラジン等のピペラジン誘導体;並びに、 ベンシクラン、エタフェノン、及びペルヘキシリン等のその他のもの; カルシフェジオール、カルシトニン、カルシトリオール、クロドロン酸、ジヒドロタキステロール、エルカトニン、エチドロン酸、イプリフラボン、パミドロン酸、副甲状腺ホルモン、及び酢酸テリパラチド等のカルシウム調節薬; アセフィリン(Acefylline)、アセチルジギチトキシン(Acetyldigititoxins)、2‐アミノ‐4‐ピコリン、アムリノン、ベンフロジルヘミスクシネート(Benfurodil Hemisuccinate)、ブクラスデシン(Buclasdesine)、セレブロシド(Cerberoside)、カンホタミド(Camphotamide)、コンバラトキシン(Convallatoxin)、シマリン、デノパミン、デスラノシド、ジタリン(Ditalin)、ジギタリス、ジギトキシン、ジゴキシン、ドブタミン、ドーパミン、ドペキサミン、エノキシモン、エリトロフレイン(Erythrophleine)、フェナルコミン(Fenalcomine)、ギタリン(Gitalin)、ギトキシン(Gitoxin)、グリコシアミン(Glycocyamine)、ヘプタミノール、ヒドラスチニン(Hydrastinine)、イボパミン、ラノトジセス(Lanotodises)、メタミバム(Metamivam)、ミルリノン、ネリイホリン(Neriifolin)、オレアンドリン(Oleandrin)、ウアバイン、オキシフェドリン、プレナルテロール、プロスシラリジン、レシブホゲニン(Resibufogenin)、シラレン(Scillaren)、シラレニン(Scillarenin)、ストロファンチン(Strophanthin)、スルマゾール、テオブロミン、及びキサモテロール等の強心薬; デフェロズミン(Deferozmine)、ディチオカルブナトリウム(Ditiocarb Sodium)、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、ペニシラミン、ペンテト酸三ナトリウムカルシウム、ペンテト酸(Pentectic Acid)、サクシマー、及びトリエンチン等のキレート薬; プログルミド等のコレシストキニンアンタゴニスト; ケノジオール(Chenodiol)、メチルtert‐ブチルエーテル、モノオクタノイン(Monooctanoin)、及びウルソジオール等の胆石溶解薬(Cholelitholytic agents); アリベンドール(Alibendol)、アネトールトリチオン(Anethole Trithion)、アジンタミド(Azintamide)、コール酸、シクロト酸(Cicrotoic Acid)、クラノブチン(Clanobutin)、シクロブチロール、シクロバロン(Cyclovalone)、シナリン(Cynarin)、デヒドロコール酸、デオキシコール酸、ジメクロト酸(Dimecrotic Acid)、α‐エチルベンジルアルコール、エキシプロベン(Exiproben)、フェグプロール(Feguprol)、フェンシブチロール(Fencibutirol)、フェニペントール、フロランチロン(Florantyrone)、ヒメクロモン、メンブトン(Menbutone)、3‐(o‐メトキシフェニル)‐2‐フェニルアクリル酸、メトカルコン(Metochalcone)、モキゾン(Moquizone)、オサルミド、ウシ胆汁抽出物、4,4’‐オキシジ‐2‐ブタノール、ピプロゾリン、プロザピン(Prozapine)、4‐サリチロイルモルホリン、シンカリド、タウロコール酸、チモナシク(Timonacic)、トカンフィル(Tocamphyl)、トレピブトン、及びバニチオリド(Vanitiolide)等の利胆薬; アセクリジン、臭化アセチルコリン、塩化アセチルコリド(Acetylcholide Chloride)、ナパジシル酸アクラトニウム、臭化ベンズピリニウム(Benzpyrinium Bromide)、塩化ベタネコール(Bethanechol chloride)、カルバコール、塩化カルプロニウム、臭化デメカリウム、デクスパンテノール、ジイソプロピルパラオクソン、ヨウ化エコチオフェート、塩化エドロホミウム(Edrophomium chloride)、エセリジン(Eseridine)、フルトレトニウム(Furtrethonium)、イソフルロフェート、塩化メタコリン、ムスカリン、ネオスチグミン、ヨウ化オキサプロパニウム(Oxapropanium Iodide)、フィゾスチグミン、及び臭化ピリドスチグミン等のコリン作動薬; 塩化アンベノニウム、臭化ジスチグミン、及びガランタミン等のコリンエステラーゼ阻害薬; 塩化オビドキシミン(Obidoximine Chloride)及び塩化プラリドキシム等のコリンエステラーゼ再賦活薬; アミネプチン、アンフェタミン(Amphetimine)、アンフェタミニル(Amphetaminil)、ベメグリド、ベンズフェタミン、ブルシン(Brucine)、カフェイン、クロルフェンテルミン(Chlorphentermine)、クロフェンシクラン(Clofenciclan)、クロルテルミン(Clortermine)、コカ、リン酸デマニル(Demanyl Phosphate)、デキソキサドロール(Dexoxadrol)、硫酸デキストロアンフェタミン、ジエチルプロピン(Diethlpropion)、N‐エチルアンフェタミン、エタミバン(Ethamivan)、エチフェルミン(Etifelmin)、エトリプタミン(Etryptamine)、フェンカンファミン(Fencamfamine)、フェネチリン(Fenethylline)、フェノソロン(Fenosolone)、フルロチル(Flurothyl)、ガランタミン、ナトリウムヘキサシクロネート(Hexacyclonate Sodium)、ホモカムフィン(Homocamfin)、マジンドール、メゲキサミド(Megexamide)、メタンフェタミン、メチルフェニデート、ニケタミド、ペモリン、ペンチレンテトラゾール、フェニジメトラジン(Phenidimetrazine)、フェンメトラジン、フェンテルミン、ピクロトキシン、ピプラドロール、プロリンタン、及びピロバレロン(Pyrovalerone)等の中枢神経系刺激薬及び中枢神経系薬剤; アミデフリン(Amidephrine)、カファミノール(Cafaminol)、シクロペンタミン、エフェドリン、エピネフリン、フェノキサゾリン、インダナゾリン(Indanazoline)、メチゾリン、ナファゾリン、ノルデフリン塩酸塩(Nordefrin Hydrochloride)、オクトドリン(Octodrine)、オキシメタゾリン、フェニレフリン塩酸塩、フェニルプロパノールアミン塩酸塩、フェニルプロピルメチラミン、プロピルヘキセドリン(Propylhexedrine)、プソイドエフェドリン、テトラヒドロゾリン、チマゾリン、及びキシロメタゾリン等の鬱血除去薬; 以下を含む歯科用薬剤:アレンドロネート、クロドロネート、エチドロネート、パミドロネート、及びチルドロネート等のビスホスホネート(抗歯周疾患及び骨吸収);アルギニン及びフッ化ナトリウム等のう歯予防薬(Carries Prophylactics); 硝酸カリウム、及びクエン酸塩、シュウ酸塩等の脱感作薬; ヒドロキニン、ヒドロキノン、及びモノベンゾン等の脱色薬; 以下を含む利尿剤:クロルメロドリン(Chlormerodrin)、メラルリド(Meralluride)、メルカンファミド(Mercamphamide)、メルカプトメリンナトリウム(Mercaptomerin Sodium)、メルクマリリル酸(Mercumallylic Acid)、マーキュマチリンナトリウム(Mercumatilin Sodium)、塩化水銀(I)、及びマーサリル等の有機水銀化合物; フルテレン(Furterene)及びトリアムテレン等のプテリジン; アセフィリン(Acefylline)、7‐モルフォリノメチルテオフィリン、パマブロム(Pamabrom)、プロテオブロミン(Protheobromine)、及びテオブロミン等のプリン; カンレノン、オレアンドリン(Oleandrin)、及びスピロノラクトン等のステロイド; アセタゾラミド、アンブシド(Ambuside)、アゾセミド、ブメタニド、ブタゾールアミド(Butazolamide)、クロルアミノフェナミド(Chloraminophenamide)、クロフェナミド、クロパミド、クロレクソレン(Clorexolene)、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジスルホンアミド、ジスルファミド、エトブクスゾラミド(Ethbxzolamide)、フロセミド、インダパミド、メフルシド、メタゾラミド、ピレタニド、キネタゾン、トラセミド、トリパミド、及びキシパミド等のスルホンアミド誘導体; アミノメトラジン(Aminometradine)及びアミソメトラジン(Amisometradine)等のウラシル; アマノジン(Amanozine)、アミロライド、アルブチン(Arbutin)、クロラザニル(Chlorazanil)、エタクリン酸、エトゾリン、ヒドラカルバジン(Hydracarbazine)、イソソルビド、マンニトール、メトカルコン(Metochalcone)、ムゾリミン、ペルヘキシリン、チクリナフェン(Ticrynafen)、及びウレア等のその他のもの; ブロモクリプチン、ドペキサミン、フェノルドパム、イボパミン、リスリド、ナキサゴリド(Naxagolide)、及びペルゴリド等のドーパミン受容体アンタゴニスト; アミトラズ(Amitraz)、安息香酸ベンジル、カルバリル、クロタミトン、DDT、ジキサントゲン、チオシアノ酢酸イソボルニル‐工業用(Isobornyl Thiocyanoacetate‐Technical)、硫化石灰溶液、リンデン、マラチオン、オレイン酸水銀(II)、メスルフェン(Mesulphen)、及び硫黄‐医薬用(Sulphur‐Pharmaceutical)等の外部寄生生物撲滅薬; 以下を含む酵素:α‐アミラーゼ(ブタ膵臓)、リパーゼ、パンクレリパーゼ、ペプシン、及びレンニン等の消化酵素; リゾチーム等の粘液溶解酵素; ペニシリナーゼ等のペニシリン不活性化酵素;並びに、 コラゲナーゼ、キモパパイン、キモトリプシン、パパイン、及びトリプシン等のタンパク質分解酵素; フルメシノール(Flumecinol)等の酵素誘導薬(肝臓); 以下を含むエストロゲン:ベンゼストロール(Benzestrol)、ブロパロエストロール(Broparoestrol)、クロロトリアニセン、ジエネストロール、ジエチルスチルベストロール、ジエチルスチルベストロールジプロピオネート、ジメストロール(Dimestrol)、ホスフェストロール、ヘキセストロール、メタレネストリル、及びメテストロール(Methestrol)等の非ステロイド系エストロゲン;並びに、 コルポルモン(Colpormon)、抱合卵胞ホルモン(Conjugated Estrogenic Hormones)、エキレニン、エキリン、エストラジオール、安息香エストラジオール、エストラジオール17β‐シピオネート、エストリオール、エストロン、エチニルエストラジオール、メストラノール、モクセストロール、ミタトリエンジオール(Mytatrienediol)、キネストラジオール(Quinestradiol)、及びキネストロール等のステロイド系エストロゲン; エンテロガストロン及びオクトレオチド等の胃酸分泌抑制薬; 21‐アセトキシプレフネノロン(21‐Acetoxyprefnenolone)、アールクロメタゾン(Aalclometasone)、アルゲストン(Algestone)、アミシノニド(Amicinonide)、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、クロロプレドニゾン(Chloroprednisone)、クロベタゾール、ブロベスタソン(Blovetasone)、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチコステロン、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメサゾン、ジフロラゾン、ジフルコルトロン、ジフルプレドナート、エノキソロン、フルアザコルト(Fluazacort)、フルクロロニド(Flucloronide)、フルメタゾン(Flumehtasone)、フルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロメトロン、酢酸フルペロロン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニソロン(Fluprednisolone)、フルランドレノリド(Flurandrenolide)、ホルモコータル、ハルシノニド、ハロメタゾン、酢酸ハロプレドン、ヒドロコルタメート(Hydrocortamate)、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾン(ydrocortisone Phosphate)、ヒドロコルチゾン21‐コハク酸ナトリウム、ヒドロコルチゾンテブテート(Hydrocortisone Tebutate)、マジプレドン(Mazipredone)、メドリゾン、メプレドニゾン、メチオルプレドニゾロン(Methyolprednisolone)、フロ酸モメタゾン、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾロン21‐ジエチルアミノアセテート、プレドニゾンリン酸ナトリウム、プレドニゾロンコハク酸ナトリウム、プレドニゾロンナトリウム21‐m‐スルホベンゾエート、プレドニゾロン21‐ステアロイルグリコレート、プレドニゾロンテブテート(Prednisolone Tebutate)、プレドニゾロン21‐トリメチルアセテート、プレドニゾン、プレドニバル(Prednival)、プレドニリデン、プレドニリデン21‐ジエチルアミノアセテート、チキソコルタール(Tixocortal)、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンベネトニド(Triamcinolone Benetonide)、及びトリアムシノロンヘキサセトニド(Triamcinolone Hexacetonide)等のグルココルチコイド; ブセレリン、クロミフェン、シクロフェニル、エピメストロール、FSH、HCG、及びLH‐RH等の生殖腺刺激成分; LH及びPMSG等の性腺刺激ホルモン; オクトレオチド及びソマトスタチン等の成長ホルモン阻害薬; セモレリン(Semorelin)等の成長ホルモン放出因子; ソマトトロピン等の成長刺激薬; フェニルヒドラジン及びフェニルヒドラジン塩酸塩等の溶血薬; 臭化ヘキサジメトリン(Hexadimethrine Bromide)及びプロタミン等のへパリンアンタゴニスト; S‐アデノシルメチオニン、ベタイン、カテキン、シトロン(Citolone)、マロチラート、オラザミド(Orazamide)、ホスホリルコリン、プロトポルフィリンIX、シリマリン群、チオチック酸(Thiotic Acid)、及びチオプロニン等の肝臓保護薬; アミプリローズ(Amiprilose)、ブシラミン、ジチオカルブナトリウム(Ditiocarb Sodium)、イノシンプラノベックス(Inosine Pranobex)、インターフェロン‐y、インターロイキン‐2、レンチナン、ムロクタシン(Muroctasin)、プラトニン(Platonin)、プロコダゾール(Procodazole)、テトラミソール(Tetramisole)、チモモジュリン(Thymomodulin)、チモペンチン、及びウベニメクス等の免疫調節薬; アザチオプリン、シクロスポリン、及びミゾリビン等の免疫抑制薬; カルバクリル樹脂(Carbacrylic Resins)、コレスチラミン樹脂、コレスチポール、ポリデキシド(Polidexide)、レソデック(Resodec)、及びポリスチレンスルホン酸ナトリウム等のイオン交換樹脂; プロラクチン等の乳汁分泌刺激ホルモン; ブセレリン、ゴセレリン、リュープロリド、ナファレリン、及びトリプトレリン等のLH‐RHアゴニスト; N‐アセチルメチオニン、塩化コリン、コリンデヒドロコレート(Choline Dehydrocholate)、クエン酸二水素コリン、イノシトール、レシチン、及びメチオニン等の脂肪作用薬; ビスマスナトリウムトリグリコラメート(Bismuth Sodium Triglycollamate)、次サリチル酸ビスマス、クロロキン、及びヒドロキシクロロキン等のエリテマトーデス抑制薬; アルドステロン、デオキシコルチコステロン、酢酸デオキシコルチコステロン、及びフルドロコルチゾン等のミネラルコルチコイド; カルバコール、フィゾスチグミン、ピロカルピン、及びピロカルプス等の縮瞳薬; デプレニル、イプロクロジド、イプロニアジド、イソカルボキサジド、モクロベミド、オクトモキシン(Octomoxin)、パージリン、フェネルジン、フェノキシプロパジン、ピバリルベンズヒドラジン、プロジピン(Prodipine)、トロキサトン、及びトラニルシプロミン等のモノアミンオキシダーゼ阻害薬; アセチルシステイン、ブロムヘキシン、カルボシステイン、ドミオドール、レトステイン、リゾチーム、メシステイン塩酸塩(Mecysteine Hydrochloride)、メスナ、ソブレロール、ステプロニン、チオプロニン、及びチロキサポール等の粘液溶解薬; アフロクァロン、アルクロニウム、ベシル酸アトラクリウム、バクロフェン、ベンゾクタミン、塩化ベンゾキノニウム、C‐カレバシン(C‐Calebassine)、カリソプロドール、クロルメザノン、カルバミン酸クロルフェネシン、クロルプロエタジン、クロゾキサゾン(Chlozoxazone)、クラーレ、シクラルバメート(Cyclarbamate)、シクロベンザプリン、ダントロレン、臭化デカメトニウム、ジアゼパム、エペリゾン、臭化ファザジニウム(Fazadinium Bromide)、フルメトラミド(Flumetramide)、ガラミントリエチオジド、臭化ヘキサカルバコリン(Hexacarbacholine Bromide)、臭化ヘキサフルオレニウム(Hexafluorenium Bromide)、イドロシラミド(Idrocilamide)、メチル硫酸ラウエキシウム(Lauexium Methyl Sulfate)、レプトダクチリン(Leptodactyline)、メマンチン、メフェネシン、メフェノキサロン、メタキサロン(Metaxalone)、メトカルバモール、ヨウ化メトクリン、ニメタゼパム、オルフェナドリン、臭化パンクロニウム、フェンプロバメート、フェニラミドール(Phenyramidol)、臭化ピペクリウム(Pipecurium Bromide)、プロモキソラン(Promoxolane)、硫酸キニーネ、スチラまート、臭化スクシニルコリン、塩化スクシニルコリン、ヨウ化スクシニルコリン、臭化スクセトニウム(Suxethonium Bromide)、テトラゼパム、チオコルチコシド、チザニジン、トルペリゾン、塩化ツボクラリン、臭化ベクロニウム、及びゾキソラミン(Zoxolamine)等の筋弛緩薬(骨格筋); アミフェナゾール(Amiphenazole)、シクラゾシン、レバロルファン、ナダイド(Nadide)、ナルムフェン(Nalmfene)、ナロルフィン、ジニコチン酸ナロルフィン、ナロキソン、及びナルトレキソン等の麻薬拮抗薬; ジゾシルピン等の神経保護薬; アセグルタミド、アセチルカルニチン、アニラセタム、ビフェマトラン(Bifematlane)、エキシフォン(Exifone)、フィペキシド、イデベノン、インデロキサズン塩酸塩(Indeloxazune Hydrochloride)、ニゾフェノン、オキシラセタム、ピラセタム、プロペントフィリン、ピリチノール、及びタクリン等の向知性薬; 15‐ケトプロスタグランジン等の点眼薬; リラキシン等の卵巣ホルモン; カルボプロスト、カルグトシン(Cargutocin)、デアミノオキシトシン(Deaminooxytocin)、エルゴノビン、ゲメプロスト、メチルエルゴノビン、オキシトシン、下垂体(後葉)製剤(Pituitary(Posterior))、プロスタグランジンE2、プロスタグランジンF2a、及びスパルテイン等の分娩誘発薬; ナトリウムアミロスルフェート(Sodium Amylosulfate)等のペプシン阻害薬; シサプリド等のぜん動刺激薬; アリルエストレノール、アナゲストン(Anagestone)、酢酸クロマジノン、酢酸デルマジノン(Delmadinone Acetate)、デメゲストン、デソゲストレル、ジメチステロン、ジドロゲステロン、エチステロン、エチノジオール、酢酸フルロゲストン(Flurogestone Acetate)、ゲストデン、カプロン酸ゲストノロン、ハロプロゲステロン、17‐ヒドロキシ‐16‐メチレン‐プロゲステロン、17α‐ヒドロキシプロゲステロン、カプロン酸17α‐ヒドロキシゲステロン(17α‐Hydroxygesterone Caproate)、リネストレノール、メドロゲストン、メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メレンゲストロール(Melengestrol)、ノルエチンドロン、ノルエチノドレル(Norethynodrel)、ノルゲステロン(Norgesterone)、ノルゲスチメート、ノルゲストレル、ノルゲストリエノン、ノルビニステロン(Norvinisterone)、ペンタゲストロン(Pentagestrone)、プロゲステロン、プロメゲストン、キンゲストロン(Quingestrone)、及びトレンゲストン(Trengestone)等のプロゲストーゲン; メテルゴリン等のプロラクチン阻害薬; アルバプロスチル(Arbaprostil)、カルボプロスト、エンプロスチル、ベメプロスト(Bemeprost)、リマプロスト、ミソプロストール、オルノプロスチル、プロスタサイクリン、プロスタグランジンE1、プロスタグランジンE2、プロスタグランジンF2a、リオプロスチル(Rioprostil)、ロサプロストール(Rosaprostol)、スルプロストン、及びトリモプロスチル(Trimoprostil)等のプロスタグランジン及びプロスタグランジン類似体; アプロチニン、カモスタット、ガベキセート、及びナファモスタット等のプロテアーゼ阻害薬; アルミトリン、ベメグリド、二酸化炭素、クロプロパミド(Cropropamide)、クロテタミド(Crotethamide)、ジメフリン、ジモルホラミン、ドキサプラム、エタミバン(Ethamivan)、ホミノベン、ロベリン、メピサノックス、メタミバム(Metamivam)、ニケタミド、ピクロトキシン、ピメクロン(Pimeclone)、ピリドフィリン(Pyridofylline)、コハク酸ナトリウム、及びタクリン等の呼吸刺激薬; エタノールアミン、エチルアミン、2‐ヘキシルデカン酸、ポリドカノール、硫酸水素キニーネ、キニーネウレア塩酸塩、リシノール酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、及びトリベノシド等の硬化薬; 以下を含む、鎮静薬及び睡眠薬:アセカルブロマル(Acecarbromal)、アプロナリド(Apronalide)、ボミソバルム(Bomisovalum)、カプリド(Capuride)、カルブロマール、及びエクチルウレア(Ectylurea)等の非環式ウレイド; クロルヘキサドール(Chlorhexadol)、エトクロルビノール、メパルフィノール(Meparfynol)、4‐メチル‐5‐チアゾールエタノール、tert‐ペンチルアルコール、及び2,2,2‐トリクロロエタノール等のアルコール; ブトクタミド、ジエチルブロモアセトアミド、イブロタミド(Ibrotamide)、イソバレリルジエチルアミド(Isovaleryl Diethylamide)、ニアプラジン、トリセタアミド(Tricetamide)、トリメトジン(Trimetozine)、ゾルピデム、及びゾピクロン等のアミド; アロバルビタール、アモバルビタール、アプロバルビタール、バルビタール、ブララバルビタール(Brallabarbital)、ブタバルビタールナトリウム、ブタルビタール、ブタリロナール(Butallylonal)、ブテタール(Butethal)、カルブバルブ(Carbubarb)、シクロバルビタール、シクロペントバルビタール、エナリルプロピマール(Enallylpropymal)、5‐エチル‐5‐(1‐ピペリジル)バルビツル酸、5‐フルフリル‐5‐イソプロピルバルビツル酸、ヘプタバルビタール、ヘキセタールナトリウム(Hexethal Sodium)、ヘキソバルビタール、メホバルビタール、メチツラール(Methitural)、ナルコバルビタール、ネアルバルビタール(Nealbarbital)、ペントバルビタールナトリウム、フェナリマール(Phenallymal)、フェノバルビタール、フェノバルビタールナトリウム、フェニルメチルバルビツル酸、プロバルビタール(Probarbital)、プロパリロナール(Propallylonal)、プロキシバーバル、レポサール、セコバルビタールナトリウム、タルブタール、テトラバルビタール(Tetrabarbital)、ビンバルビタールナトリウム、及びビニルビタール等のバルビツル酸誘導体; ブロチゾラム、ドキセファゼパム、エスタゾラム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ハロキサゾラム、ロプラゾラム、ロルメタゼパム、ニトラゼパム、クアゼパム、テマゼパム、及びトリアゾラム等のベンゾジアゼピン誘導体; 臭化アンモニウム、臭化カルシウム、カルシウムブロモラクトビオネート(Calcium Bromolactobionate)、臭化リチウム、臭化マグネシウム、臭化カリウム、及び臭化ナトリウム等の臭化物; カルバミン酸tert‐アミル(Amyl Carbamate‐Tertiary)、エチナメート、ヘキサプルピメート(Hexaprpymate)、カルバミン酸メパルフィノール(Meparfynol Carbamate)、ノボナール(Novonal)、及びトリクロロウレタン等のカルバメート; カルボクロラール、クロラールベタイン、クロラールホルムアミド、クロラール水和物、クロラールアンチピリン(Chloralantipyrine)、ジクロラールフェナゾン、ペンタエリスリトールクロラール、及びトリクロホス等のクロラール誘導体; グルテヒミド(Glutehimide)、メチプリロン、ピぺリジオン、ピリチルジオン、タグルチミド(Taglutimide)、及びサリドマイド等のピペリジンジオン; エタカロン(Etaqualone)、メクロカロン(Mecloqualone)、及びメタカロン等のキナゾロン誘導体;並びに アセタール、アセトフェノン、アルドール、吉草酸アンモニウム、アンフェニドン(Amphenidone)、α‐ブロモイソ吉草酸d‐ボルニル、イソ吉草酸d‐ボルニル、ブロモホルム、2‐エチルブタン酸カルシウム、カルフィネート(Carfinate)、α‐クロロロース(α‐Chlorolose)、クロメチアゾール、シプリペジウム(Cypripedium)、ドキシルアミン、エトドロキシジン(Etodroxizine)、エトミデート、フェナジアゾール(Fenadiazole)、ホモフェナジン(Homofenazine)、臭化水素酸、メクロキサミン(Mecloxamine)、吉草酸メンチル(Menthyl Valerate)、アヘン、パラアルデヒド、ペルラピン、プロピオマジン、リルマザホン、ナトリウムオキシベート(Sodium Oxybate)、スルホンエチルメタン、及びスルホンメタン等のその他のもの; APSAC、プラスミン、プロ‐ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、組織プラスミノゲン活性薬、及びウロキナーゼ等の血小板溶解薬; TRH及びTSH等の甲状腺刺激ホルモン; ベンズブロマロン、エテベネシド(Ethebenecid)、オロト酸、オキシシンコフェン、プロベネシド、スルフィンピラゾン、チクリナフェン(Ticrynafen)、及びゾキサゾラミン(Zoxazolamine)等の尿酸排泄薬; ベンシクラン、シンナリジン、シチコリン、シクランデラート、シクロニカート、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン、エブルナモリン(Eburnamorine)、フェノキセジル(Fenoxedil)、フルナリジン、イブジラスト、イフェンプロジル、ナフロニル(Nafronyl)、ニカメタート、ニセルゴリン、ニモジピン、パパベリン、ペンチフィリン、チノフェドリン(Tinofedrine)、ビンカミン、ビンポセチン、及びビキジル(Viquidil)等の血管拡張薬(大脳); アモトリフェン(Amotriphene)、ベンダゾール(Bendazol)、ヘミコハク酸ベンフロジル(Benfurodil Hemisuccinate)、ベンズヨーダロン、クロアシジン(Chloacizine)、クロモナール(Chromonar)、クロベンフロール(Clobenfurol)、クロニトレート(Clonitrate)、ジラゼブ、ジピリダモール、ドロプレニルアミン(Droprenilamine)、エフロキサート、エリスリトール、四硝酸エリトリチル、エタフェノン、フェンジリン、フロレジル(Floredil)、ガングレフェン(Ganglefene)、ビス(β‐ジエチルアミノエチルエーテル)、ヘキセストロール(Hexestrol Bis(β‐diethylaminoethyl ether))、ヘキソベンジン、イトラミントシレート、ケリン(Khellin)、リドフラジン、六硝酸マンニトール、メジバジン(Medibazine)、ニコランジル、ニトログリセリン、四硝酸ペンタエリスリトール、ペントリニトロール(Pentrinitrol)、ペルヘキシリン、ピメフィリン(Pimefylline)、プレニラミン、硝酸プロパチル、ピリドフィリン(Pyridofylline)、トラピジル、トリクロミル(Tricromyl)、トリメタジジン、トロールニトレートホスフェート、及びビスナジン等の血管拡張薬(冠状動脈); ニコチン酸アルミニウム、バメタン、ベンシクラン、ベタヒスチン、ブラジキニン、ブロビンカミン、ブホニオード(Bufoniode)、ブフロメジル、ブタルラミン、セチエジル、シクロニケート、シネパジド、シンナリジン、シクランデラート、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン、エレドイシン、フェノキシジル(Fenoxidil)、フルナリシン(Flunarisine)、ヘロニケート(Heronicate)、イフェンプロジル、ニコチン酸イノシトール、イソクスプリン、カリジン、カリクレイン、モキシシリト、ナフロニル(Nafronyl)、ニカメタート、ニセルゴリン、ニコフラノース、ニコチニルアルコール、ニリドリン(Nylidrin)、ペンチフィリン、ペントキシフィリン、ピリベジル、プロタグランジンE1(Protaglandin E1)、スロクチジル、及びニコチン酸キサンチナル(Xanthinal Niacinate)等の血管拡張薬(末梢); ベンザロン(Benzarone)、ビオフラボノイド(Bioflavonoids)、クロモカルブ(Chromocarb)、クロベオシド(Clobeoside)、ジオスミン、ドベシル酸カルシウム、エスシン(Escin)、ロレスクトール(Rolescutol)、ロイコシアニジン(Leucocyanidin)、メテスクフィリン(Metescufylline)、ケルセチン、ルチン、及びトロキセルチン等の血管保護薬; ビタミンA、B、C、D、E、及びK、並びにこれらの誘導体、カルシフェロール、甘草、並びに、メコバラミン等のビタミン、ビタミン源、及びビタミン抽出物; アセチルシステイン、アラントイン、アシアチコシド(Asiaticoside)、ヨウ化カデキソマー(Cadexomer Iodine)、キチン、デキストラノマー、及びオキサセプロール等の傷薬; へパリン等の抗凝固薬; エリスロポエチン(造血薬)、フィルグラスチム、フィナステリド(良性前立腺肥大症)、及びインターフェロンβ1‐α(多発性硬化症)等の各種薬剤。 アンチセンス核酸及びsiRNA、又は遺伝子治療のための遺伝子等の核酸を主体とする治療薬。 ウィルス、ウィルス粒子、及びウィロイド等の遺伝子治療のための遺伝子送達運搬体。 以下を含む化学療法薬、シクロホスファミド、メクロレタミン、クロラムブシル及びメルファラン等のアルキル化薬;ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトキサントロン、バルルビシン等のアントラサイクリン;パクリタキセル及びドセタキセル、並びにその他のタキサン等の細胞骨格破壊薬;エポシロン;エトポシド、テニポシド、及びタフルポシド(Tafluposide)等のトポイソメラーゼIIの阻害薬;アザシチジン、アザチオプリン、カペシタビン、シタラビン、ドキシフルリジン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、メルカプトプリン、メトトレキサート、及びチオグアニン(Tioguanine)(以前はチオグアニン(Thioguanine))等のヌクレオチド類似体及び前駆体類似体;ブレオマイシン等のペプチド抗生物質;カルボプラチン、シスプラチン、及びオキサリプラチン等の白金を主体とする薬剤;オールトランスレチノイン酸等のレチノイド;並びに、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、及びビノレルビン等のビンカアルカロイド及び誘導体。 特定の態様では、送達される剤は、1若しくは2種類以上のタンパク質、ホルモン、ビタミン、又はミネラルである。特定の態様では、送達される剤は、インスリン、IGF‐1、テストステロン、ビンポセチン、ヘキサレリン、GHRP‐6、又はカルシウムから選択される。特定の態様では、組成物には、2若しくは3種類以上の剤が含まれる。 上記の活性剤のリストは、Merck Index,12th Edition,Merck & Co.Rahway,N.J.(1996)のページTHER‐1乃至THER‐28に示される薬剤の分類及び化学種に基づくものである。この参考文献は、参照することでその全体が本明細書に組み入れられる。 高分子及び低分子は、クエン酸塩(対イオン)及びイソプロパノール(溶媒)等の対イオン及び貧溶媒と相互作用を起こし、高分子又は低分子の含有量の高い無傷で分離したマイクロスフェアを形成するそれらの能力によって特徴付けることができる。マイクロスフェア内の高分子又は低分子の含有量は、マイクロスフェアに対する重量/重量(w/w)%で、約5%若しくは5%から、約10%若しくは10%、約15%若しくは15%、約20%若しくは20%、約25%若しくは25%、約30%若しくは30%、約40%若しくは40%、約45%若しくは45%、約50%若しくは50%、約55%若しくは55%、約60%若しくは60%、約65%若しくは65%、約70%若しくは70%、約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約91%若しくは91%、約92%若しくは92%、約93%若しくは93%、約94%若しくは94%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える割合で様々に変更することができる。ある態様では、マイクロスフェアの高分子又は低分子の含有量は、マイクロスフェアを形成する前の溶液中の高分子又は低分子の初期量と実質的に同一である。 本明細書で提供される方法によるマイクロスフェアの作製に用いられる高分子は、ソマトスタチン及びリュープロリド等のペプチド、ポリペプチド及びタンパク質、バンコマイシン等の糖ペプチド、脂質、脂肪酸、多糖、及び核酸(DNA、RNA、又はPNA、siRNA、tRNA)を含む炭水化物、タバコモザイクウィルス等のウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、並びにプリオンを挙げることができる。ある態様では、高分子は、DAS181(配列番号17に示すアミノ酸残基の配列を有するシアリダーゼ融合タンパク質)、アルファ1‐抗トリプシン、PI8、エグリンc、エコチン、アプロチニン、組換えヒトデオキシリボヌクレアーゼ、インスリン、インターフェロン、組換えヒトデオキシリボヌクレアーゼ(rhDNAse、例えば、吸入治療薬として嚢胞性線維症の治療に有用(Genentech);Shak et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,87:9188‐9192(1990)も参照)、ヒト血清アルブミン、ヒト成長ホルモン、副甲状腺ホルモン、及びカルシトニン等の治療タンパク質を含むタンパク質である。ある態様では、タンパク質はDAS181であり、対イオンは硫酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウムであり、貧溶媒はイソプロパノールである。他の態様では、高分子はsiRNAを例とする核酸であり、対イオンはポリエチレンイミン(PEI)であり、貧溶媒はイソプロパノールである。さらに他の態様では、高分子はタバコモザイクウィルスを例とするウィルスであり、対イオンは硫酸ナトリウム/酢酸ナトリウムであり、貧溶媒はイソプロパノールである。さらなる態様では、高分子はリュープロリド又はソマトスタチンを例とするペプチドであり、対イオンはグルタミン酸ナトリウムであり、貧溶媒はイソプロパノールである。 本明細書で提供される方法によるマイクロスフェアの作製に用いられる低分子としては、アミノグリコシド、トブラマイシン及びカナマイシン、ペニシリン、並びにテトラサイクリン等の抗生物質、ステロール、ステロイドホルモン、プロスタグランジン、パクリタキセル等の化学療法薬、又は対象とするその他のいかなる低分子も挙げることができる。例えば、一つの態様では、低分子はテトラサイクリンであり、対イオンはアルギニンであり、貧溶媒はイソプロパノールである。別の態様では、低分子はカナマイシン又はトブラマイシンであり、対イオンはイタコン酸であり、貧溶媒はイソプロパノールである。さらに別の態様では、低分子はパクリタキセルであり、溶媒はtert‐ブタノールであり、貧溶媒は水(ここにクエン酸ナトリウムを溶解してクエン酸バッファーを形成する)であり、対イオンはクエン酸ナトリウムである。 本明細書で提供される方法により、低分子化合物の融解又はタンパク質の変性を例とする化合物の活性を損ないその活性を低下させ得る加熱等の条件の使用を回避することができる。従って、本明細書で提供される方法に従って提供されるマイクロスフェアを用いて、タンパク質又はペプチドをその天然のコンフォメーションで存在させることを例とする、化合物の活性の維持を必要とするワクチン又はその他の治療薬を作製することができる。 マイクロスフェアの析出に用いられる溶液中の化合物の濃度は、約0.1若しくは0.1mg/ml乃至約0.2若しくは0.2mg/ml、約05若しくは05mg/ml、約0.8若しくは0.8mg/ml、約1.0若しくは1.0mg/ml、約2.0若しくは2.0mg/ml、約5.0若しくは5.0mg/ml、約10.0若しくは10.0mg/ml、約12.0若しくは12.0mg/ml、約15.0若しくは15.0mg/ml、約20.0若しくは20.0mg/ml、約25.0若しくは25.0mg/ml、約30.0若しくは30.0mg/ml、約35.0若しくは35.0mg/ml、約40.0若しくは40.0mg/ml、約45.0若しくは45.0mg/ml、約50.0若しくは50.0mg/ml、約60.0若しくは60.0mg/ml、約70.0若しくは70.0mg/ml、約80.0若しくは80.0mg/ml、約90.0若しくは90.0mg/ml、約100若しくは100mg/ml、又は約200若しくは200mg/mlであってよい。ある態様では、濃度は、約1若しくは1mg/ml乃至約20若しくは20mg/mlである。分子の特性(pI、疎水性、溶解性、安定性等)及びその他のプロセスパラメーターに応じて、所望のサイズのマイクロスフェアを形成させるための分子の濃度を経験的に決定することができる。一般に、対イオン及び有機溶媒の添加前の溶媒中での溶解度が低い分子は、低い濃度(0.1乃至5mg/ml)で用いて本明細書の方法に従ってマイクロスフェアを形成することができ、一方、溶解度の高い分子は、1乃至20mg/ml又はこれを超える濃度で用いることができる。アモルファス凝集体又は凝集したマイクロスフェアの形成が観察される場合は、一般に、分子の濃度を低下させることでそのような凝集を低減又は予防するべきである。 対イオンの性質及び濃度 対イオンは、本方法を実施するpHにて、分子上の逆に帯電した1若しくは2つ以上の基を中和する能力を有するいずれの化合物であってもよい。分子の特性(pK、pI、帯電基の性質及び量、表面の帯電基の分布、異なるpH条件下での溶解性及び構造安定性)に応じて、マイクロスフェア形成のためのpHを経験的に決定することができる。一般に、タンパク質等の高分子については、高分子のpKよりも低いpHにて析出を行う場合、アニオン性対イオンを用いることができる。一般に、高分子のpKを超えるpHにて析出を行う場合、カチオン性対イオンを用いることができる。対イオンは、マイクロスフェアの形成を開始させることに対する適切性に応じて経験的に選択することができる。ある態様では、対イオンは、60ダルトン以上又は約75ダルトン以上の分子量を有していてよい。対イオンは、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)等のポリマーであってよい。 対イオンは、アニオン性、カチオン性、又は双性イオン性であってもよい。アニオン性対イオンは、無機化合物(リン酸、硫酸、チオシアン酸、チオ硫酸、ハイポクロレート(hypochlorate)、硝酸、臭素、ヨウ素等)、又はエノール基、ヒドロキシ基、‐SH基、カルボキシル基、カルボキシメチル基、スルホプロピル基、スルホン基、及びリン酸基を含む電荷の分極が可能である基を有する有機化合物であってもよい。その他のアニオン性基を有するか又はその他の分子特性により負電荷を有する有機化合物を用いることもできる。アニオン性対イオンとして使用可能である化合物としては、これらに限定されないが、以下のもの:オキサロ酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩、ピルビン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、ケトグルタル酸塩、ブタントリカルボン酸、ヒドロムコン酸、シクロブタンジカルボン酸、マレイン酸ジメチル、デオキシリボ核酸、ポリグルタミン酸、葉酸、乳酸、アスコルビン酸、カルミン酸、ソルビン酸、マロン酸、EDTA、MOPS、TES、MES、PIPES、ピリジン、トリシン、ベタイン、硫酸、チオ硫酸、リン酸、アデノシン三リン酸、硝酸、イタコン酸、ピバル酸、ジメチルマロン酸、及び過塩素酸、も挙げられる。ある態様では、本明細書で提供される方法において、イタコン酸、ピバル酸、ジメチルマロン酸、及びコハク酸が対イオンとして用いられる。 カチオン性対イオンは、無機化合物(アンモニウム、ホスホニウム、スルホニウム、セシウム、ルビジウム等)、又はアミン、アミド、イミン、イミド、グアニジン、イミダゾール、ジオキサン、アニリンとして知られる基を有する有機化合物であってもよい。その他のカチオン性基を有するか又はその他の分子特性により正電荷の分極性を有する有機化合物を用いることもできる。カチオン性対イオンとして使用可能である化合物としては、これらに限定されないが、以下のもの:トリス、ビス‐トリス、ビス‐トリスプロパン、ジアミノプロパン、ピペラジン(piperazine)、ピペラジン(piperadine)、ペンチルアミン、ジアミノブタン、プロピルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、スペルミン、スペルミジン、プトレシン、カダベリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イミダゾール、テトラメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、アンモニウム、セシウム、ルビジウム、イミダゾール、ポリエチレンイミン(polyethileneimine)(PEI)、DEAE、TEAE、QAE、も挙げられる。 いずれかの帯電基をいずれかの組合せで保持する双性イオン性対イオンを用いることもできる。双性イオン性対イオンとして使用可能である化合物としては、これらに限定されないが、以下のもの:HEPES、BICINE、グリシン、グリシルグリシン、6‐アミノヘキサン酸、ピペリジック酸(piperidic acid)、天然及び非天然アミノ酸(例:ヒスチジン、グルタミン、アルギニン、リジン)、が挙げられる。 対イオンは、酸(例:硫酸)又は塩基(例:イミダゾール)又はそれらの塩(例:硫酸ナトリウム若しくはイミダゾール‐HCl)として用いることができる。本明細書で提供される方法において使用可能である対イオンには、臨床上の安全性が実証された、米国国民医薬品集、米国薬局方、日本薬局方、又は欧州薬局方に掲載されるものが含まれる(クエン酸、リンゴ酸、アミノ酸、硫酸塩等)。ある態様では、本明細書で提供される方法において使用される対イオンには、安全性が確立されているか又はGRAS(一般に安全と認められる)カテゴリーに分類されるものが含まれる。対イオン(又はその塩)は、室温(約25℃)又は使用及び保存に意図される温度にて固体であってよい。2若しくは3種類以上の対イオンの組合せを用いることもできる。本明細書で提供される方法では、揮発性の液体対イオンを用いることもできる。 対イオンの濃度は、一般に、約0若しくは0mM乃至約0.1若しくは0.1mM、約0.2若しくは0.2mM、約0.5若しくは0.5mM、約0.8若しくは0.8mM、約1.0若しくは1.0mM、約2.0若しくは2.0mM、約3.0若しくは3.0mM、約5.0若しくは5.0mM、約7.0若しくは7.0mM、約10.0若しくは10.0mM、約15.0若しくは15.0mM、約20.0若しくは20.0mM、約30.0若しくは30.0mM、約40.0若しくは40.0mM、約50.0若しくは50.0mM、約60.0若しくは60.0mM、約70.0若しくは70.0mM、約80.0若しくは80.0mM、約90.0若しくは90.0mM、及び約100.0若しくは100.0mM、の範囲で維持される。ある態様では、対イオンの濃度は、約0.5mM若しくは0.5mM乃至約20mM若しくは20mMである。高分子又は低分子の特性(pI(例:タンパク質若しくはペプチドに対して)、疎水性、溶解性、安定性等)及びその他のプロセスパラメーターに応じて、対イオンの濃度は、例えば本明細書で提供される高スループットフォーマットを用いて、経験的に決定することができる。一般に、過大サイズのマイクロスフェア、アモルファス凝集体、又は凝集したマイクロスフェアの形成は、対イオンの濃度を減少させるべきであることを示しており、一方、マイクロスフェア形成の失敗(破壊ガラス様の結晶若しくはフレーク)又は所望のサイズ未満のマイクロスフェアの形成は、対イオンの濃度を増加させるべきであることを示している。化合物の添加なしにマイクロスフェアを生成する対イオン 対象とする各々の化合物に対して、溶媒、貧溶媒、溶媒/貧溶媒系、及び対イオン(場合によってはバッファー中、他の態様ではバッファー無しで存在)の種類並びに性質を経験的に変更することを含むマイクロスフェア形成条件のスクリーニングの過程において、化合物を添加しない状態のいくつかのコントロール反応にて対イオン/バッファーのマイクロスフェアの生成が見られた。例えば、25%イソプロパノールを含む15mM アルギニンの非緩衝溶液では、ある程度の結晶性を有するスコアが7のマイクロスフェアが生成した。15%イソプロパノール中、0.2mMの酢酸ナトリウムバッファーを含む2mMの硫酸ナトリウムのpH4又はpH6の溶液では、いずれの条件においても、スコアが7のマイクロスフェアが得られた。ある程度の集塊は存在したものの、小さく、よく分離された別々であるマイクロスフェアも多く観察された。イタコン酸も、化合物を添加しない状態で、独立してマイクロスフェアを形成する傾向を示した。15%イソプロパノールの存在下、2mMのイタコン酸溶液を水酸化ナトリウムでpH4に緩衝すると、マイクロスフェアが形成された。5%イソプロパノールを含有し、pH7に緩衝された2mMのイタコン酸を含む同様のカクテル溶液は、吸湿性のマイクロスフェアを生成した。同様にピバル酸も、化合物の添加とは独立してマイクロスフェアを生成することが分かった。例えば、2mMのピバル酸溶液を15%イソプロパノールの存在下、水酸化ナトリウムでpH5まで滴定すると、スコアが6であるピバル酸のマイクロスフェアが生成した。 上記の種類の対イオンは、それがなければマイクロスフェアを形成しない可能性のある分子において、マイクロスフェア形成を触媒するためのツールとして有用であり得る。溶媒/貧溶媒系 本明細書で提供されるマイクロスフェア形成の方法における使用に適する溶媒/貧溶媒系は、当業者に公知であり利用可能である、その溶媒及び貧溶媒における対象とする化合物の相対溶解度に基づいていてよい。別の選択肢として、溶媒及び/又は貧溶媒における対象とする化合物の溶解度は、本明細書で提供するように、高スループットフォーマットにて種々の溶媒、貧溶媒、及び対イオンの種類並びに濃度を変化させることによって、又は溶解飽和試験を含むがこれに限定されない当業者に公知のその他の方法によって、経験的に決定することができる。 一般に、マイクロスフェアを形成させるために用いられる対象とする化合物は、選択された溶媒に可溶である(約1若しくは1mg/ml乃至約100若しくは100mg/ml)。貧溶媒は、対象とする化合物の溶解性が限定されているか又はそれが溶解性を持たない溶媒の群の中から選択することができる。溶媒及び貧溶媒は、一般に、カクテル溶液を調製するための溶解に用いられる温度にて、それらが相溶性であるか又は部分的に相溶性であるように選択される。しかし、ある態様では、溶媒及び貧溶媒が異なる凝固点を有し得ることも可能であり;従って、温度を下げることによって一方の成分の凍結を引き起こし、それによって貧溶媒の濃度を上昇させ、それによって析出を誘発することができる(例:5%イソプロパノールを貧溶媒として用いるDAS181のマイクロスフェアのいくつかの作製法において)。一般に、対象とする化合物以外の成分(例:対イオン及び賦形剤)の析出を促進しない溶媒/貧溶媒系を選択することが望ましい。溶媒及び貧溶媒は、水性液体と非水性及び/若しくは有機液体との組み合わせであってよく、又は両方が非水性及び/若しくは有機液体であってもよい。溶媒の性質及び濃度 対象とするマイクロ粒子形成化合物の中で、数多くの高分子及び低分子が水及び水性溶液に可溶であり;従って、そのような分子に対する溶媒は、一般に水性である。水性溶媒に可溶ではない化合物の場合、本明細書で提供される方法で用いられる溶媒は、一般に、水相溶性であってよく、アルコール(メタノール、エタノール、1‐プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert‐ブチルアルコール)、クロロホルム、塩化ジメチル、多価糖アルコール(グリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール)、芳香族炭化水素、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル(ジエチルエーテル)、アルカン(ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル)、アルケン、共役ジエン、トルエン、ジクロロメタン、アセトニトリル、酢酸エチル、ポリオール、ポリイミド、ポリエステル、ポリアルデヒド、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、四塩化炭素、及びこれらの混合物の中から選択される。ある態様では、溶媒は揮発性であってよい。他の態様では、マイクロスフェアへの溶媒の取り込みが所望される場合、例えばマイクロスフェアに新規な特性(例:徐放性又は機械的強度の付与)を提供する、不揮発性溶媒を用いることができる。溶媒の濃度は、一般に、体積/体積(v/v)%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約0.5%若しくは0.5%、約1%若しくは1%、約2%若しくは2%、約5%若しくは5%、約10%若しくは10%、約15%若しくは15%、約20%若しくは20%、約25%若しくは25%、約30%若しくは30%、約40%若しくは40%、又は約50%若しくは50%で維持してよい。ある態様では、溶媒の濃度は、体積/体積%で、約1%又は1%乃至約30%又は30%である。水に対して部分的に相溶性であるか又は完全に非相溶性である有機化合物も、水不溶性化合物に対する溶媒として使用可能である。 本明細書で提供される方法において使用可能である有機溶媒には、アルコール、並びに、医薬品規制調和国際会議(ICH)統一三者間ガイドライン(不純物:残留溶媒に関するガイドライン)(International Conference on Harmonisation(ICH)Harmonised Tripartite Guideline(Impurities:Guideline for Residual Solvents))にてクラス3及び2の溶媒として指定され、製薬業界及び食品業界にて安全な取り扱いが確立されたその他の溶媒が含まれる。 分子の特性(疎水性、溶解性、安定性等)及びその他のプロセスパラメーターに応じて、例えばマイクロタイタープレート又は類似のチップ又はその他の装置上での高スループットのスクリーニングを用いて、溶媒の選択及び濃度を最適化することができる。一般に、冷却開始前の制御されない析出、過大サイズのマイクロスフェア、アモルファス凝集体、凝集したマイクロスフェア、又は粘着性凝集体の形成は、薬剤の溶解性がより高い溶媒を使用するべきであることを示しており、一方、マイクロスフェア形成の失敗(破壊ガラス様の結晶若しくはフレーク)又は所望のサイズ未満のマイクロスフェアの形成は、薬剤の溶解性がより低い溶媒の使用が有益であり得ることを示している。貧溶媒の性質及び濃度 一般に、対象とする化合物が水溶性であり、水溶液である場合、貧溶媒は有機溶媒である。一方、対象とする化合物が非水溶性である場合、貧溶媒は水性溶媒である。しかし、溶媒及び貧溶媒がいずれも有機溶媒であってもよい。カクテル試薬の混合及び/又はマイクロスフェア形成を開始するための冷却による析出の条件下にて、貧溶媒は、一般に、マイクロ粒子を形成する化合物が溶解される溶媒と相溶性であるか又は部分的に相溶性である。そのような溶媒としては、例えば、水及びその他の水溶液が挙げられ、バッファー、アルコール(メタノール、エタノール、1‐プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert‐ブチルアルコール)、クロロホルム、多価糖アルコール(グリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール)、芳香族炭化水素、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル(ジエチルエーテル)、アルカン(ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル)、アルケン、共役ジエン、トルエン、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、酢酸エチル、ポリオール、ポリイミド、ポリエステル、ポリアルデヒド、及びこれらの混合物等である。 ある態様では、有機溶媒は揮発性であってよい。他の態様では、マイクロスフェアへの有機溶媒の取り込みが所望される場合、例えばマイクロスフェアに新規な特性(例:徐放性又は機械的強度の付与)を提供する、不揮発性有機溶媒を用いることができる。有機溶媒の濃度は、一般に、体積/体積(v/v)%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約0.5%若しくは0.5%、約1%若しくは1%、約2%若しくは2%、約5%若しくは5%、約10%若しくは10%、約15%若しくは15%、約20%若しくは20%、約25%若しくは25%、約30%若しくは30%、約40%若しくは40%、又は約50%若しくは50%で維持してよい。ある態様では、有機溶媒の濃度は、体積/体積%で、約1%又は1%乃至約30%又は30%である。水に対して部分的に相溶性であるか又は完全に非相溶性である有機化合物も使用可能である。 本明細書で提供される方法において使用可能である有機溶媒には、アルコール、並びに、医薬品規制調和国際会議(ICH)統一三者間ガイドライン(不純物:残留溶媒に関するガイドライン)(International Conference on Harmonisation(ICH) Harmonised Tripartite Guideline(Impurities:Guideline for Residual Solvents))にてクラス3及び2の溶媒として指定され、製薬業界及び食品業界にて安全な取り扱いが確立されたその他の溶媒が含まれる。 分子の特性(疎水性、溶解性、安定性等)及びその他のプロセスパラメーターに応じて、例えばマイクロタイタープレート又は類似のチップ又はその他の装置上での高スループットのスクリーニングを用いて、貧溶媒の選択及び濃度を最適化することができる。一般に、冷却開始前の制御されない析出、過大サイズのマイクロスフェア、アモルファス凝集体、凝集したマイクロスフェア、又は粘着性凝集体の形成は、貧溶媒の濃度を低下させるべきであることを示しており、一方、マイクロスフェア形成の失敗(破壊ガラス様の結晶若しくはフレーク)又は所望のサイズ未満のマイクロスフェアの形成は、貧溶媒の濃度を上昇させるべきであることを示している。pH 対イオンは、マイクロスフェア形成を開始させることに加えて、バッファーとしても作用することができる。別の選択肢として、ある態様では、緩衝化合物を用いて所望のpHを得ることができる。ある態様では、緩衝化合物は、60Da以上である。分子の特性(pI、特定のpHでの疎水性、溶解性、及び安定性等)及びその他のプロセスパラメーターに応じて、所望の大きさのマイクロスフェアの形成を達成し、分子の活性を保持するために、最適なpHを経験的に調節することができる。一般に、マイクロスフェア形成の失敗(破壊ガラス様結晶又はフレーク)は、用いた条件下にて分子の溶解性が高すぎる可能性があることを示している。アモルファス凝集体の形成は、析出が十分に制御されておらず、タンパク質等の分子が、用いたpHにおいて安定ではないか又は可溶ではない可能性があることを示している場合がある。 特定の化合物/対イオンの組み合わせが、特定のpH値において、直ちに制御されない析出を引き起こし得ることが観察されている。本明細書で提供される高スループットのスクリーニング方法を用いて、所望の大きさのマイクロスフェアを形成させるのに適切なタンパク質、pH、及び対イオンの組合せを経験的に決定することができる。例えば、カクテル溶液のpHの変更、異なる対イオンの使用、又はカクテル溶液中の化合物濃度の低下を含む経験的な決定法を、セミ高スループット又は高スループットのフォーマットにて、都合よく迅速に実施することができる。一般に、タンパク質又はポリペプチドを主体とするマイクロスフェアを形成する場合は、そのタンパク質のpI未満のpH値にて最適なマイクロスフェア形成が得られる。そのような経験的な最適化法は、本明細書で提供され例示されるその他の高分子及び低分子に適用可能である。イオン強度 カクテル溶液のイオン強度は、対イオン又は塩化物若しくは酢酸塩等のその他の塩の濃度を調節することによって調整することができる。ある態様では、マイクロスフェアの作製に追加の塩を必要としない。特定の態様では、イオン強度を調節することで、分子の構造完全性及び活性を保持することができる。特定の塩の存在が有益となり得るその他の用途の例としては、非経口及びその他の薬剤の製剤、又はマイクロスフェアの再構成の際に特定の浸透圧若しくは緩衝能が必要とされる場合のある食品が挙げられる。冷却勾配 分子、対イオン、及び適切な溶媒/貧溶媒系を含むカクテル溶液を、冷却の前に、分子が可溶である温度、一般的には約−15℃乃至約30℃にて最初に調製する。ある態様では、冷却前の最初の温度は環境温度(18℃から25乃至30℃まで)である。他の態様では、例えば低分子の場合、化合物はこれよりもかなり高い温度、例えば、約50℃若しくは50℃、約60℃若しくは60℃、約65℃若しくは65℃、約70℃若しくは70℃、約75℃若しくは75℃、約80℃若しくは80℃、約85℃若しくは85℃、約90℃若しくは90℃、約95℃若しくは95℃、約100℃若しくは100℃、約125℃若しくは125℃、約150℃若しくは150℃、約175℃若しくは175℃、約200℃若しくは200℃、又はこれを超える温度にて溶媒及び/又は貧溶媒系に溶解し、続いて、例えば、約190℃若しくは190℃、約170℃若しくは170℃、約150℃若しくは150℃、約125℃若しくは125℃、約100℃若しくは100℃、約80℃若しくは80℃、約75℃若しくは75℃、約60℃若しくは60℃、約50℃若しくは50℃、約40℃若しくは40℃、約30℃若しくは30℃、約20℃若しくは20℃、約15℃若しくは15℃、又はこれより低い温度であるマイクロスフェアが形成される温度まで冷却してよい。マイクロスフェアは、高分子が溶液中に溶解し、溶解された状態となる温度よりも低い温度まで少しずつ冷却することによる析出、相分離、又はコロイド形成等のプロセスによって形成される。冷却を行う速度により、マイクロスフェアの形成、及びサイズ等のその他の特性を制御することができる。一般に、高分子がタンパク質である場合は、液体窒素中での瞬間凍結ではマイクロスフェアは生成されない カクテル溶液の冷却及び凍結を行う速度(冷却勾配)により、マイクロスフェアの最終的なサイズを決定することができる。一般に、より速い冷却勾配ではより小さなマイクロスフェアが得られ、一方、より遅い冷却勾配ではより大きなマイクロスフェアが得られる。いかなる理論にも束縛されるものではないが、冷却速度により:(1)初期のより小さなマイクロスフェアを生成する核形成の速度、及び(2)初期のマイクロスフェアが合着(凝集)してより大きなマイクロスフェアへとアニールされる融合プロセスの速度、を決定することができる。より小さな粒子からより大きな粒子への融合は、例えば、凍結の前にマイクロスフェアの懸濁液が存在する時間の長さ等によって決定することができる、時間依存的なプロセスである。本明細書で提供されるマイクロスフェア組成物中における分子間の結合の可逆性のために、より大きな粒子へアニールされるより小さなマイクロスフェアは、滑らかな表面を有するマイクロスフェアを生成することができる。所望のマイクロ粒子のサイズに応じて、冷却速度は、約0.01℃/分若しくは0.01℃/分乃至約20℃/分若しくは20℃/分;約0.05℃/分若しくは0.05℃/分又は約0.1℃/分若しくは0.1℃/分乃至約10℃/分若しくは10℃/分又は約15℃/分若しくは15℃/分、約0.2℃/分若しくは0.2℃/分乃至約5℃/分若しくは5℃/分、約0.5℃/分若しくは0.5℃/分乃至約2℃/分若しくは2℃/分、又は約1℃/分若しくは1℃/分、であってよい。ある態様では、冷却勾配は、毎分0.1℃乃至毎分約40℃であってよい。他の態様では、冷却勾配は、毎分約0.5℃乃至毎分15℃であってよい。 特定の必要性に応じて、ある態様では、作製プロセスを特定の装置へ適合させることが望ましい場合がある。ある態様では、温度が制御される棚を備えた凍結乾燥器を冷却に用いてよい。他の態様では、吸熱反応を冷却に用いてよい。作製されたマイクロスフェアが所望するよりも大きい場合、分子の濃度、貧溶媒、対イオン、イオン強度、及び/又はpHを含むその他のプロセスパラメーターを変更してマイクロスフェアのサイズを所望するように低下させることができる。 より高速な冷却勾配(より小さな粒子サイズ)のためには、カクテル溶液を、連続モード等で使用した熱交換器に通してよい。マイクロスフェアのサイズを増加させる必要がある場合は、カクテル溶液成分(分子、貧溶媒、対イオン)のうちの1つの濃度を増加させることによって、マイクロスフェアのサイズを所望するように増加させることができる。 一般に、冷却は、凝集体及び結晶又はガラス様の微粒子の形成を防ぐために一定の速度で均一に行うべきである。貧溶媒の濃度に応じて、いくつかの方法によって分子をマイクロスフェアへと析出させることができる。貧溶媒の濃度がより高い場合は(実際に使用する成分に応じて、約5%乃至40%)、一般に、カクテル溶液が依然として液体の形態である時点にてマイクロスフェアの形成が可能である。貧溶媒の濃度がより低い場合は(実際に使用する成分に応じて、2乃至25%)、氷晶がまず形成され、その後、放出された分子及び貧溶媒が局所的な臨界濃度に達して析出が可能となる。凍結乾燥器トレイの底部近辺の層の温度をさらに低下させると、懸濁液が完全に凝固し、貧溶媒がさらに最上層へと放出され得る。最上層において貧溶媒が過剰となることにより、分子の制御されない析出、及びマイクロスフェアの凝集が引き起こされ得る。通常、この効果は、カクテル溶液中の成分である、分子、対イオン、貧溶媒、塩等の適切な比率を選択することで緩和することができる。さらに、凍結乾燥トレイ中のカクテル溶液の薄い層を維持するか、又は冷却中にカクテル溶液を混合することにより、凝集体及び結晶の形成を防いで、均一なマイクロスフェアを得ることができる。例えば、比較的低濃度のイソプロパノール(例:2乃至6%)を用い、カクテル溶液の薄い層(10乃至20mm)をトレイ内に充填し、トレイを予め冷却した棚(通常は−30℃乃至−75℃)に配置した場合、均一なマイクロスフェアを得ることができる。 本明細書で提供される方法により、ある条件下にて、実質的にすべての又はすべての分子を溶液からマイクロスフェアへと取り込ませることが可能である。マイクロ粒子形成条件の高スループットスクリーニング及び粒子形成の最適化 分子の特性に応じて、本明細書で提供される方法に従うマイクロスフェアの作製に用いられるカクテル溶液の組成を最適化することができる。最適化は、例えば、数十乃至数百乃至数千乃至数万という種類のカクテル溶液を同時にスクリーニングすることができるマイクロタイタープレート若しくはチップを用いた、中又は高スループットフォーマットにて、迅速に行うことができる。ある態様では、多くのpH値を、種々の濃度のカチオン性、アニオン性、又は双性イオン性対イオン及び貧溶媒と合わせてスクリーニングすることができる。例えば、スクリーニングは、対象とする分子が種々の濃度で各々に添加された同一のマイクロタイタープレートを複数用いて行うことができる。試験条件の各セットは、2個の反復サンプルにてスクリーニングすることができる。ある態様では、平底のウェルを有するマイクロプレートを、このマイクロタイタープレートの端部を取り除いて凍結乾燥器の棚とウェルの底部との間での良好な熱伝導を可能とした状態で用いることができる。マイクロプレートを凍結乾燥器の棚に配置し、冷却してマイクロスフェアを形成させ、次いで懸濁液を凝固させることができる。ウェルの内容物の凍結の際には、真空を適用してよい。凍結乾燥の終了時に、2個の反復サンプルプレートのうち1つを水又は選択したバッファーによって再構成し、特定の条件によって分子が不溶性となったか、又はその活性が低下したかを観察することができる。容易に再溶解可能であるか又は所望の特性を有するマイクロスフェアを提供可能である物質が得られた条件を、分光アッセイ、クロマトグラフィーアッセイ、酵素アッセイ、又はその他のアッセイによるさらなる分析に掛け、天然の構造及び活性が保存されていることを確認することができる。反復サンプルプレート中の凍結乾燥した物質を用いて顕微鏡観察を行い、マイクロスフェアが形成されたかどうかを判定することができる。マイクロスフェアを生成した条件をさらに変更し、微調整を行うことで、所望のサイズ及び特性を有するマイクロスフェアを作製することができる。 高スループットスクリーニングを行うためのキットを提供することができ、このキットは、1若しくは2種類以上の分子、バッファー、予め調製した既知組成(貧溶媒、対イオン)のカクテル溶液、及び/又は塩を含む、本明細書で提供される方法に用いられるすべての成分を含むことができる。キットには、各マイクロタイタープレート中に、既定のpH、対イオン、イオン強度、及び貧溶媒である3、4、5、10、15、20、30、40、50、100、又はこれを超える種類の(ある態様では96種類以上)バッファーを含むことができる。キットと共に供給されるマイクロタイタープレートは、ウェルの底部が、凍結乾燥器の棚と直接接触するように変更することができる。C.マイクロ粒子の大スケールでの製造 本明細書で提供される方法は、マイクロスフェアの大量生産のためにスケールアップすることができる。例えば、本明細書で述べるバッチプロセスは、高品質の乾燥粉末マイクロスフェアを、混合タンクの能力及び/又は凍結乾燥器の棚のスペースに基づいて、例えば数ミリグラム乃至約1キログラムの範囲の量で製造するのに適している。本明細書で述べる別の選択肢としての「連続」プロセスを用いると、例えば、数百グラム乃至100キログラム又はこれを超える範囲の量(100グラム乃至100kg、及びこれを超える量)を製造することができる。連続プロセスのさらなる利点は、カクテル溶液の冷却がより良好に制御されることである。 バッチプロセス又は連続プロセスによる大スケールの製造は、例えば、以下で述べる1若しくは2つ以上の工程のいずれかの組合せに従って行うことができる: ・マイクロスフェアへの分子の析出 この工程は、所望の濃度の分子、有機溶媒、及び対イオンを含むカクテル溶液を1若しくは複数の凍結乾燥トレイ中に配置し、この1若しくは複数のトレイを凍結乾燥器の棚に配置することにより、バッチモードで行うことができる。別の選択肢として、冷却したプラットホーム上又はその他の種類の装置(例:冷凍庫)にてトレイを冷却して凍結させ、凍結した状態である期間保存し、後に凍結乾燥してもよい。別の選択肢として、容器を冷却表面上に配置するか若しくは冷却コイルを液体中に浸漬させるか、又はぜん動式ポンプを用いてカクテル溶液を熱交換器中に再循環させながら、撹拌した状態の容器内で析出させることでマイクロスフェアを形成してもよい。別の選択肢として、ぜん動式ポンプを用いてカクテル溶液を1若しくは複数の熱交換器に一回通すことによって連続モードにて析出させることにより、マイクロスフェアを形成してもよい。 ・バルク液体の除去 マイクロスフェアの懸濁液は、標準的な遠心分離、連続流遠心分離(例:CARR ViaFuge Pilot)、又はろ過(例:グラスファイバー、焼結ガラス、ポリマーフィルター、中空糸カートリッジ(例:GE Healthcare製のもの)、若しくはタンジェンシャルフローろ過カセット(TFFカセット、Millipore若しくはSartorius製のもの等))を用いることによって濃縮することができる。バルク液体の除去(50%以上)により、乾燥サイクルの迅速化、並びに高い効率及びスループットが可能となる。 ・マイクロスフェアの乾燥 いずれかのモードで形成され回収されたマイクロスフェアは、従来の凍結乾燥によって乾燥することができる。別の選択肢として、マイクロスフェアは、環境温度下及び大気圧下にて乾燥してもよく、これによって凍結乾燥器の使用が排除される。D.マイクロ粒子組成物 本明細書で提供される方法で得られるマイクロ粒子組成物に含まれる分子は、この方法によって、構造的及び化学的に実質的に変化しない。例えば、分子が緑色蛍光タンパク質又は赤色蛍光タンパク質等の高分子である場合、それらの蛍光、並びにタンパク質の天然のコンフォメーション及び活性は、マイクロ粒子中で維持されている。マイクロスフェアに付随する溶媒及びその他の成分以外の実質的に全ての溶媒及び/又は水分を揮発させることにより得られた乾燥マイクロスフェアは、保存が可能であり、その活性は、再構成により実質的に回復することができる。本明細書で提供されるマイクロ粒子は、その比較的低い水分含有率、例えば、約0.01%若しくは0.01%乃至約0.05%若しくは0.05%、約0.1%若しくは0.1%、約0.2%若しくは0.2%、約0.3%若しくは0.3%、約0.5%若しくは0.5%、約1.0%若しくは1.0%、約2.0%若しくは2.0%、約3.0%若しくは3.0%、約4.0%若しくは4.0%、約5.0%若しくは5.0%、約5.5%若しくは5.5%、約6.0%若しくは6.0%、約6.5%若しくは6.5%、約7.0%若しくは7.0%、約7.5%若しくは7.5%、約8.0%若しくは8.0%、約8.5%若しくは8.5%、約9.0%若しくは9.0%、約9.5%若しくは9.5%、約10.0%若しくは10.0%、約10.5%若しくは10.5%、約11.0%若しくは11.0%、約11.5%若しくは11.5%、約12.0%若しくは12.0%、約12.5%若しくは12.5%、約14%若しくは14%、約15%若しくは15%、約16%若しくは16%、約17%若しくは17%、約18%若しくは18%、約19%若しくは19%、又は約20%若しくは20%、である水分含有量により、安定性を向上させることができる。本明細書で提供される方法によって得られたマイクロスフェアは、サイズ及び形状が均一であり、所望の特性を有するものを再現性良く得ることができる。乾燥製剤の作製に従来から用いられているその他の技術(例:塩析、アルコール又はアセトン析出、凍結乾燥)は、タンパク質の変性を例とする、分子の完全な又は部分的な不活性化をもたらす可能性がある。さらに、本明細書で提供される方法によって作製されるマイクロスフェアでは、複雑な又は専用のスプレードライ、スプレーフリーズドライ、超臨界流体貧溶媒技術に基づくプロセス、又はミリングプロセスの必要性が回避される(例えば以下を参照されたい。Laube 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本明細書で提供される方法で得られるマイクロ粒子は、どのような形状であってもよく、球形状、楕円形状、四角形状、三角形状、及び多角形状を含むがこれらに限定されない規則的な幾何学的形状、又は不規則形状であってよい。マイクロ粒子のサイズ(幅又は直径の平均)は、約0.001若しくは0.001ミクロン乃至約0.002若しくは0.002、約0.005若しくは0.005、約0.01若しくは0.01、約0.02若しくは0.02、約0.03若しくは0.03、約0.05若しくは0.05、約0.1若しくは0.1、約0.02若しくは0.02、約0.03若しくは0.03、約0.5若しくは0.5、約1.0若しくは1.0、約2.0若しくは2.0、約2.5若しくは2.5、約3.0若しくは3.0、約3.5若しくは3.5、約4.0若しくは4.0、約4.5若しくは4.5、約5.0若しくは5.0、約5.5若しくは5.5、約6.0若しくは6.0、約6.5若しくは6.5、約7.0若しくは7.0、約7.5若しくは7.5、約8.0若しくは8.0、約8.5若しくは8.5、約9.0若しくは9.0、約9.5若しくは9.5、約10.0若しくは10.0、約15.0若しくは15.0、約20.0若しくは20.0、約25.0若しくは25.0、約30.0若しくは30.0、約35.0若しくは35.0、約40.0若しくは40.0、約45.0若しくは45.0、又は約50.0若しくは50.0ミクロン、又はこれを超える範囲内であってよい。肺胞への経肺投与の場合は、用途に応じて、約0.1ミクロン若しくはそれ未満乃至約0.5若しくは0.5ミクロン、またはそれを超えるミクロン、最大約0.6若しくは0.6、約0.7若しくは0.7、約0.8若しくは0.8、約0.9若しくは0.9、約1.0若しくは1.0、約1.5若しくは1.5、約2.0若しくは2.0、又は約5.0若しくは5.0ミクロン、又はそれを超えるミクロンまで、のサイズであってよい。咽喉、気管、及び気管支への吸入による投与の場合は、約0.5若しくは0.5ミクロン乃至約1.0若しくは1.0、約1.5若しくは1.5、約2.0若しくは2.0、約2.5若しくは2.5、約3.0若しくは3.0、約3.5若しくは3.5、約4.0若しくは4.0、約4.5若しくは4.5、約5.0若しくは5.0、約5.5若しくは5.5、約6.0若しくは6.0、約6.5若しくは6.5、約7.0若しくは7.0、約7.5若しくは7.5、約8.0若しくは8.0、約8.5若しくは8.5、約9.0若しくは9.0、約9.5若しくは9.5、約9.5若しくは9.5、約10.0若しくは10.0、約10.0若しくは10.0、約15.0若しくは15.0、又は約20.0若しくは20.0ミクロン、又はそれを超えるミクロン、のサイズであってよく、又は、ある態様では、約1.0若しくは1.0ミクロン乃至約2.0若しくは2.0ミクロンであってよい。ある態様では、マイクロ粒子の形状は実質的に球形状である。 本明細書で提供される方法に従うマイクロ粒子の形成に使用可能である分子として、防止剤(preventative agents)、予防薬、治療薬及び診断薬、加工食品、栄養補助食品(dietary supplements)、栄養補助薬、美容化合物、並びにポリマーが挙げられる。ある態様では、マイクロスフェアの溶解性の修飾及び/又はその機械的強度の向上のために、カクテル製剤中に架橋剤、塩、又はその他の化合物が含まれていてよい。ある態様では、ほとんどの水性又は有機溶媒に不溶性であるマイクロスフェアを用いて、クロマトグラフィー用樹脂及び分散性の研磨剤等の粒子を製造することができる。他の態様では、送達のための医薬運搬体等の溶媒に対して部分的な溶解性を有するマイクロスフェアが、徐放性活性剤又は治療用製剤の製造に有用であり得る。 ある態様では、本明細書で提供されるマイクロ粒子を吸入装置と組合せて用いることで、対象の呼吸気道及び肺に治療用量のマイクロスフェアを送達させることができる。例えば、分子がDAS181タンパク質(配列番号17に示す配列)である場合、対イオンとして硫酸ナトリウムを、有機溶媒としてイソプロパノールを用い、本明細書で提供される方法によって、約0.5ミクロン乃至約8ミクロン、又は約1ミクロン乃至約5ミクロンのマイクロスフェアを得ることができる。インフルエンザ等の呼吸気道内で発症するウィルス感染症の予防又は治療のために投与されるDAS181マイクロスフェアの場合は、マイクロスフェアを咽喉、気管、及び気管支内へ沈着させることが望ましい場合がある。マイクロスフェアとして製剤されたDAS181融合タンパク質は、咽喉/気管/気管支において受容体シアル酸を分解することによって作用することができ、これによって、これらの部位におけるウィルスの結合及び感染が防がれる。呼吸器系ウィルス感染症が発症し得る部位、すなわち、咽喉、気管、又は気管支へDAS181マイクロスフェアを最適に送達するためには、マイクロスフェアは、(a)口の前端部で捕獲されるような大きいもの(すなわち、約8ミクロン若しくはそれより大きい、過大なマイクロスフェア);又は(b)肺深部に吸収され、肺胞を通して、これらが活性ではない、及び/又は毒性であり得る血流へと全身的に吸収されるような小さいもの(すなわち、0.5ミクロン若しくはそれより小さい)、であってはならない。咽喉、気管、及び気管支へのDAS181マイクロスフェアの送達のためには、約1ミクロンから約5.5乃至6ミクロンの範囲のサイズが一般に適切であり得る。本明細書で提供される方法によって作製された、これよりも非常に小さい代表的な分子、バンコマイシンのマイクロ粒子で、類似の挙動が観察される。 吸入器を用いて、吸入治療によってタンパク質又はその他の分子を投与してよいいずれの医学的状態をも治療することができる。典型的な吸入装置としては、ドライパウダー吸入器、定量噴霧式吸入器、及び静電送達装置を挙げることができる。吸入送達装置の典型的な用途としては、インスリン及びその他の治療用タンパク質、並びにバンコマイシンの肺深部への送達が挙げられる。 ある態様では、本明細書で提供される方法によって得られるマイクロスフェアは、経口摂取、鼻腔内、静脈内、筋肉内、皮下、経皮、局所、及び治療用、診断用、栄養用、又は美容用分子の送達に適したその他の送達方法によっても送達することができる。経肺送達のためのマイクロスフェア製剤は、一般に、約0.5ミクロンから約5乃至6ミクロンまでの範囲のサイズであってよく、一方、皮下送達、非経口送達、又は筋肉内送達等のその他の種類の送達に対して設計されたものは、約10ミクロン若しくは10ミクロン乃至約30若しくは30、約40若しくは40、又は約50若しくは50ミクロンの範囲であってよい。 ある態様では、本明細書で提供されるマイクロスフェアは、直接的な治療効果は有さないが、他の1若しくは複数の治療薬のマイクロ担体として作用することができる。このようなマイクロスフェアの作製に有用である分子の例としては、これらに限定されないが、多糖、グリカン、タンパク質、ペプチド、核酸、ポリマー、若しくはこれらの組合せ、又はアミノ酸、酢酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、若しくはこれらの組み合わせ等の特定の低分子が挙げられる。治療薬又はその他の活性剤は、マイクロスフェアの製剤時に添加してよく、又は形成したマイクロスフェアの懸濁液に添加してもよい。別の選択肢として、治療薬は、混合、タンブリング(tumbling)、又は製薬業界及び食品業界で実践されるその他の技術によって乾燥マイクロスフェア組成物と混合してもよい。 本明細書で提供されるマイクロスフェアにて、他の1若しくは複数の治療薬のマイクロ担体として作用することができるポリマーは、本明細書で定めるもののいずれであってもよく、これらに限定されないが、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、及びDNA若しくはRNA誘導体の混合物、又はペプチド核酸(PNA)等の核酸、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリアルキル置換スチレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリエチレングリコール、及びポリエチレンイミンが挙げられる。その他の代表的な有機又は無機ポリマー、天然及び合成ポリマーとしては、これらに限定されないが、アガロース、セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、その他のセルロース誘導体、デキストラン、デキストラン誘導体及びデキストランコポリマー、その他の多糖、ガラス、シリカゲル、ゼラチン等のタンパク質、ポリエチレングリコール、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミド、ポリビニルピロリドン、レーヨン、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリスチレン及びポリスチレンコポリマー、ジビニルベンゼン等で架橋したポリスチレン、アクリル樹脂、アクリレート及びアクリル酸、アクリルアミド、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミドブレンド、ビニル並びにアクリルアミド、メタクリレート、及びメタクリレート誘導体等のコポリマー、が挙げられる。 ある態様では、マイクロ担体は、ヒドロゲルを形成する能力を有する物質であってよい。ヒドロゲルは、水を吸収して弾性ゲルを形成することができる水膨潤性のポリマー性物質である。ヒドロゲル及びヒドロゲルマイクロスフェアは、目及び骨を含む種々の標的組織への局所及び全身送達のための薬物送達システムとして試験されてきた。ヒドロゲルマイクロスフェアの製造は、これまでに、油/水エマルジョン法等の複雑な方法を用いて達成されてきた。本明細書で提供される方法により、ヒドロゲルマイクロスフェアを簡便に製造することが容易となる。 ヒドロゲルを形成する能力を有する物質の例としては、これらに限定されないが、種々の天然のポリマー、遺伝子操作されたポリマー、誘導体化されたポリマー、及び合成されたポリマーが挙げられ、タンパク質(コラーゲン、ゼラチン、シルク)及び多糖(キトサン、デキストラン、ジェランガム、アガロース)等である。実施例22及び23は、ヒドロゲルを形成する能力を有する物質(ゼラチン、デキストラン)を、本明細書で提供される方法によって作製されたマイクロスフェア製剤へ組み込むことができ、それによってヒドロゲルを形成する能力を有するマイクロスフェアが得られることを示すものである。ヒドロゲル形成物質を含有するカクテル製剤への対象とする治療薬又は活性剤の添加は、本明細書で提供される方法に従うマイクロスフェアの形成へと至る工程の間において、いかなる時点でいかなる順序で行ってもよい。別の選択肢として、治療薬又は活性剤は、マイクロスフェアの含水/膨潤に用いられる溶液に添加してもよく、又は膨潤したマイクロスフェアの懸濁液に添加して粒子内へ浸透させてもよい。 ヒドロゲルマイクロスフェアは、架橋させることによってその溶解性/摩耗性を低減し、徐放性をより高めることができる。架橋は、カルボキシル、アミノ、ヒドロキシル、ホスフェート、及び/又はスルフヒドリル基を含むがこれらに限定されない当業者に公知の種々の架橋性官能基を用い、自然の架橋、又はEDC(1‐エチル‐3‐(3‐ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)若しくはカルボジイミド及び非カルボジイミド化学を利用するその他の化合物等の架橋を媒介する剤を用いて実施することができる。 ある態様では、架橋剤、ポリマー、親油性物質、水性溶媒における溶解性が低いもの等の塩、若しくはこれらの組み合わせ、又はその他の化合物を製剤カクテル溶液中へ含有させることにより、マイクロスフェアの溶解度を改変し、及び/又はその機械強度を向上させることができる。マイクロスフェアの遅延溶解は、経口摂取、吸入、鼻腔内、静脈内、筋肉内、経皮、局所、皮下、及び治療用、診断用、栄養用、若しくは美容用分子の送達又は適用に適したその他の送達方法によって送達される治療薬の徐放に有用であり得る。ある態様では、マイクロスフェアは、腸溶コーティングを有する丸剤又はカプセル剤の形態で経口摂取によって送達して、十二指腸から取り込ませ、分子を血流又はその他の作用部位へと放出させることができる。 ある態様では、例えば、分子がタンパク質又はその他の高分子である場合、マイクロスフェアを、高分子の部分的変性によって不溶性とし、送達の際にこれを復元して生体利用可能とすることができる。 他の態様では、マイクロスフェアは、実質的に球形状の形体を有し、その平均直径は、約0.1ミクロン乃至30.0ミクロンの範囲内であってよい。さらに他の態様では、マイクロスフェアの平均直径は、約0.5ミクロン乃至5.0ミクロン、又は約1.0ミクロン乃至2.0ミクロンの範囲内であってよい。 さらに別の局面では、本明細書において、医学的治療を必要とする動物又はヒトの患者等の対象へマイクロスフェアを送達するための装置及び方法が提供される。適切な送達経路としては、筋肉内、静脈内、及び皮下等の非経口送達経路、並びに、経口、頬側、くも膜下腔内、経鼻、経肺、経皮、経粘膜等の非経口ではない送達経路を挙げることができる。送達装置としては、無針及び有針の両方のシリンジ、並びに吸入器を挙げることができる。 送達装置は、in vivoでの高分子の速放若しくは徐放によって治療可能である状態を治療するための単一用量のマイクロスフェアを含んでいてよく、又は複数用量のマイクロスフェアを含んでいてもよく、又は多室構造(multi‐chambered)の装置で、マイクロスフェアとして製剤された2種類以上の化合物を送達するものであってもよい。単一用量に存在するマイクロスフェアの数は、分子の種類及び活性に応じて異なる。単一用量は、特定の医学的状態を治療するために最適化された時間にわたっての徐放が達成されるように選択することができる。例えば、分子がDAS181融合タンパク質(配列番号17)等を例とする高分子である場合、DAS181を含むマイクロスフェア組成物の送達用量は、1回の用量あたり約0.5若しくは0.5mgのタンパク質乃至1回の用量あたり約100若しくは100mgのタンパク質、又は、1回の用量あたり約0.75若しくは0.75mg、約1若しくは1mg、約1.5若しくは1.5mg、約2若しくは2mg、約3若しくは3mg、約5若しくは5mg、約10若しくは10mg、約15若しくは15mg、約20若しくは20mg、約30若しくは30mg、約40若しくは40mg、約45若しくは45mg、約50若しくは50mg、約55若しくは55mg、又は約60若しくは60mgのタンパク質であってよい。分子が低分子である場合、送達用量は、1回の用量あたり約0.1若しくは0.1mgの化合物乃至1回の用量あたり約1000若しくは1000mgの化合物、又は、1回の用量あたり約0.2若しくは0.2mg、約0.5若しくは0.5mg、約1若しくは1mg、約1.5若しくは1.5mg、約2若しくは2mg、約3若しくは3mg、約5若しくは5mg、約10若しくは10mg、約15若しくは15mg、約20若しくは20mg、約30若しくは30mg、約40若しくは40mg、約45若しくは45mg、約50若しくは50mg、約55若しくは55mg、約60若しくは60mg、約65若しくは65mg、約70若しくは70mg、約75若しくは75mg、約80若しくは80mg、約85若しくは85mg、約90若しくは90mg、約95若しくは95mg、約100若しくは100mg、約125若しくは125mg、約150若しくは150mg、約175若しくは175mg、約200若しくは200mg、約250若しくは250mg、約300若しくは300mg、約350若しくは350mg、約400若しくは400mg、約500若しくは500mg、約600若しくは600mg、約700若しくは700mg、約800若しくは800mg、約900若しくは900mg、又は約1000若しくは1000mgの化合物であってよい。 マイクロスフェアの分子成分は、本明細書で提供される方法に従ってマイクロスフェアを形成する能力を有するいずれの分子であってもよい。例えば、治療薬、診断用分子、栄養補助薬、及び美容品を含む、当業者によって理解され、本明細書で提供されるもの等の低分子化合物が、本明細書で提供される方法に従うマイクロ粒子の作製のためのものとして意図されている。本明細書で例示される低分子は、低分子化合物の種々の分類に属するものであり、アミノグリコシドのトブラマイシン及びカナマイシン、ペニシリン化合物のアンピシリン、並びにテトラサイクリンが挙げられる。その他の低分子化合物としては、これらに限定されないが、コレステロール及びラノステロール等のステロール、エストロゲン、テストステロン、カンレノン、オレアンドリン、及びスピロノラクトン等のステロイド、アセタゾラミド、アンブシド、アゾセミド、ブメタニド、ブタゾールアミド、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジスルホンアミド、ジスルファミド、フロセミド等のスルホンアミド誘導体、アミノメトラジン及びアミソメトラジン等のウラシル等、並びにプロスタグランジン、を挙げることができる。有機若しくは無機の天然若しくは合成医薬化合物又は薬剤は、薬剤を低分子と結合させ、続いてその分子‐薬剤複合体若しくは抱合体からマイクロスフェアを形成させることによって、マイクロスフェアに組み込むことができる。 他の態様では、分子は高分子であり、酵素及び組換えタンパク質を含むタンパク質、ソマトスタチン及びリュープロリド等のペプチド、バンコマイシン等の糖ペプチド、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、DNA、PNA、RNA、siRNA、tRNA等の核酸、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、低分子(ハプテン等)とタンパク質との抱合体、又はこれら混合物が挙げられる。ある態様では、有機若しくは無機の天然若しくは合成医薬化合物又は薬剤は、薬剤をタンパク質等の高分子と結合させ、続いてその高分子‐薬剤複合体若しくは抱合体からマイクロスフェアを形成させることによって、マイクロスフェアに組み込むことができる。当業者であれば、高分子は、例えば、ペプチド、二本鎖核酸分子の一本鎖セグメント、若しくはウィルス粒子等の分子、又は三次及び/若しくは四次構造を有するその他の高分子、の一部分であってよいことが理解されるであろう。 ある態様では、高分子は、これらに限定されないが、シアリダーゼ、シアリダーゼ融合タンパク質、GAG結合ドメインに融合したシアリダーゼ触媒ドメインを含む融合タンパク質、プロテアーゼ、プロテアーゼインヒビター、インスリン、インターフェロン、ヒト成長ホルモン、カルシトニン、組換えヒトデオキシリボヌクレアーゼ、又は副甲状腺ホルモンを含む治療用タンパク質であり、マイクロスフェアのタンパク質含有率は、約50%若しくは50%乃至約60%若しくは60%、約65%若しくは65%、約70%若しくは70%、約75%若しくは75%、約80%若しくは80%、約85%若しくは85%、約90%若しくは90%、約95%若しくは95%、約96%若しくは96%、約97%若しくは97%、約98%若しくは98%、約99%若しくは99%、又はこれを超える割合であってよい。経肺投与の場合、マイクロスフェアの平均サイズは、約0.5若しくは0.5ミクロン乃至約5.0若しくは5.0ミクロンの範囲であってよく、ある態様では、約1若しくは1ミクロン乃至約2若しくは2ミクロンの範囲であってよい。 本明細書で提供される方法によるマイクロスフェアの形成に用いることができるその他のタンパク質及びペプチドとしては、これらに限定されないが、DAS181(DAS181;配列番号17)、a1‐抗トリプシン、エコチン、エグリンc、セルピン、パルモザイム(組換えヒトデオキシリボヌクレアーゼ)、ベタキソロール(商標)、ジクロフェナック(商標)、ドキソルビシン、アセチルシステイン、酢酸リュープロリド、黄体ホルモン放出ホルモン(LHRH)、(D‐Tryp6)‐LHRH、酢酸ナファレリン、インスリン、インスリンナトリウム、インスリン亜鉛、プロタミン、リゾチーム、アルファ‐ラクトアルブミン、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)、ベータ‐ラクトグロブリン、トリプシン、カルシトニン、副甲状腺ホルモン、カルボニックアンヒドラーゼ、卵白アルブミン、ウシ血清アルブミン(BSA)、ヒト血清アルブミン(HSA)、ホスホリラーゼb、アルカリホスファターゼ、ベータ‐ガラクトシダーゼ、IgG、フィブリノーゲン、ポリ‐L‐リジン、IgM、DNA、酢酸デスモプレシン、成長ホルモン放出因子(GHRF)、ソマトスタチン、リュープロリド、アンチド(antide)、第VIII因子、G‐CSF/GM‐CSF、ヒト成長ホルモン(hGH)、ベータインターフェロン、アンチトロンビンIII、アルファインターフェロン、アルファインターフェロン2b、を含む治療用タンパク質を挙げることができる。 「高分子」又は「低分子」という用語には、複数の異なる高分子及び/又は低分子が含まれる場合もあり、医薬化合物と、治療を必要とする組織、器官、又は腫瘍に対してその医薬化合物を標的化させるための親和性分子との組み合わせ等の組み合わせが含まれる。親和性分子は、例えば、リガンド又は受容体であってよい。リガンドの例としては、動物へ投与された際に抗原として作用して免疫反応を発生させ、抗体の産生を引き起こすことができるウィルス、細菌、多糖、又はトキシンを挙げることができる。本明細書で提供されるマイクロスフェアは、高分子と低分子との組み合わせ又は混合物から作製することもできる。 吸入装置を用いることで、上記で列挙されるもの等の治療用化合物又は診断用化合物を対象の呼吸気道及び肺へ送達することができる。例えば、タンパク質のマイクロスフェア、又はバンコマイシンのマイクロスフェア等の抗生物質のマイクロスフェアは、例えば、タンパク質又はバンコマイシンの水溶液を、クエン酸塩等のカルボン酸、又は硫酸塩、又はその他の対イオン、及びイソプロパノール等の有機溶媒と接触させ、この溶液を冷却してマイクロスフェアを形成させることによって作製することができる。タンパク質は、シアリダーゼ、プロテアーゼインヒビター、インスリン、ヒト成長ホルモン、カルシトニン、組換えヒトデオキシリボヌクレアーゼ、又は副甲状腺ホルモン等の治療用タンパク質であってよく、マイクロスフェアのタンパク質又はバンコマイシンの含有量は、約70%若しくは70%乃至約90%若しくは90%、又はそれを超える割合、約95%若しくは95%、又はそれを超える割合、又は、少なくとも約99%若しくはそれを超える割合、であってよい。経肺投与の場合、DAS181のマイクロスフェア又はバンコマイシンのマイクロスフェアを例とするマイクロスフェアは、約0.5ミクロン乃至5.0ミクロン、又は約1ミクロン乃至約2ミクロンの範囲の平均直径を有するサイズとしてよい。 マイクロスフェアを形成させるためのインキュベーションの条件は、pH、温度、分子の濃度、又は反応若しくはインキュベーションの継続時間を含むパラメーターを調節することによって最適化し、マイクロスフェアの形成前に溶液中に存在する分子の総量のうちの少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、若しくは99%、又はこれを超える割合を組み込ませることができる。 ある態様では、所望の特性を有するマイクロスフェアを生成しない分子又は化合物は、所望の特性を有するマイクロスフェアを形成可能である担体分子へのこの化合物の組み込み又は結合により、サイズ、送達プロファイル、機械強度を例とする所望の特性を有するマイクロスフェアに組み込むことができる。ある態様では、担体高分子はタンパク質であり、分子又は化合物は、マイクロスフェアの内部及び/又は表面上に結合している。ある態様では、分子又は化合物は対イオンとしても作用することができ、マイクロスフェアの形成を開始及び/又は促進させることができる。 タンパク質を含むマイクロスフェアを作製する場合は、グリセロール、脂肪酸、スクロース等の糖、亜鉛等のイオン、塩化ナトリウム、又は当業者に公知のその他のいずれかのタンパク質安定剤等のタンパク質安定剤を、マイクロスフェアの形成中、カクテル溶液の冷却前に添加して、タンパク質の変性を最小限に抑えることができる。このような安定剤は、その他の高分子又は低分子から製剤されたマイクロスフェアに添加してもよい。 ある態様では、マイクロスフェアは、さらに、消化酸等の酸若しくはプロテアーゼに対する耐性を付与するもの等の適切な分子及び/又はコーティング剤でその表面がコーティングされていてもよい。他の態様では、マイクロスフェアは、脂肪酸又は脂質等の化合物で非共有結合的にコーティングされていてよい。コーティングのマイクロスフェアへの塗布は、可溶化されたコーティング物質内へ浸漬し、続いて、この物質と共にマイクロスフェアを噴霧するか、又は当業者に公知のその他の方法によって行うことができる。ある態様では、脂肪酸又は脂質を、マイクロスフェア形成カクテル溶液へ直接添加する。 温度を低下させることによるマイクロスフェアの形成は、多くの従来の方法により、バッチモード又は連続モードで行うことができる。さらに、マイクロスフェアの形成はその他の方法によって誘発することもでき、これらに限定されないが、大気圧、g力、又は表面膨張の調節が挙げられ、シーディング(seeding)を含む。マイクロスフェア形成は、これらの条件に曝露することによって直ちに発生する場合もあり、又は本明細書で提供されるように長い時間を要する場合もある。D.代表的化合物A.ペプチド 本明細書で提供される方法によるマイクロ粒子の形成に用いることができる代表的なペプチドについて以下で説明する。ソマトスタチン ソマトスタチン(成長ホルモン抑制ホルモン(GHIH)又はソマトトロピン放出抑制ホルモン(SRIF)としても知られる)は、内分泌系を制御し、Gタンパク質共役ソマトスタチン受容体との相互作用及び数多くの二次ホルモン放出の阻害を介して神経伝達及び細胞増殖に影響を与えるペプチドホルモンである。ソマトスタチンは、単一のプレプロタンパク質の別々の開裂によって産生される2種類の活性形態を有し:一方は14アミノ酸、もう一方は28アミノ酸である。プレプロソマトスタチン(シグナル配列及びプロペプチドを含む)、プレソマトスタチン(プロペプチドを含む)、ソマトスタチン28(SS‐28、28アミノ酸のペプチド)、及びソマトスタチン14(SS‐14、14アミノ酸のペプチド)に対応する代表的な配列を、それぞれ配列番号18乃至21に示す。 ソマトスタチンは、視床下部の脳室周囲核の神経内分泌ニューロンによって主に産生され、胃、腸、及び膵臓のデルタ細胞を含む消化系のいくつかの部位で分泌される。 ソマトスタチンは、成長ホルモン(GH)の放出の阻害、従って、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)の効果への対抗;甲状腺刺激ホルモン(TSH)の放出の阻害;並びに、ガストリン、コレシストキニン(CCK)、セクレチン、モチリン、血管作用性小腸ペプチド(VIP)、胃抑制ポリペプチド(GIP)、エンテログルカゴン(GIP)等の胃腸ホルモン;及び、膵臓ホルモン、グルカゴン及びインスリン、の放出の抑制、を含むその種々の生物学的作用のため、神経内分泌障害及び腫瘍の治療を例とする治療上の価値を有する。リュープロリド リュープロレリン(INN)又は酢酸リュープロリド(USAN)は、生殖腺刺激ホルモン放出ホルモンアゴニスト(GnRHアゴニスト)である。下垂体GnRH受容体に対して一定の刺激をもたらすことによって、最初は刺激を引き起こすが(フレア(flare))、その後、生殖腺刺激ホルモン、黄体ホルモン(LH)、及び卵胞刺激ホルモン(FSH)の下垂体分泌を低下させる(下方制御)。他のGnRHアゴニストと同様に、リュープロリドは、前立腺癌又は乳癌等のホルモン感受性癌、エストロゲン依存性の状態(子宮内膜症又は子宮筋腫等)の治療、思春期早発症の治療、及びIVFにおける卵巣刺激の制御に用いることができる。性的倒錯の治療薬の候補としても見なされている。リュープロリドの代表的な配列を配列番号22に示す。B.抗生物質 抗生物質には、細菌、真菌、又は原虫等の微生物の成長を阻害又は消滅させるいかなる化合物も含まれる。本明細書で提供される方法によるマイクロスフェアの形成に用いることができる代表的な抗生物質を以下で述べる。アミノグリコシド アミノグリコシドは、特定の種類の細菌に対して効果を有する抗生物質の一群である。これらには、アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、及びアプラマイシンが含まれる。アミノグリコシドは、細菌の30Sリボソームサブユニットと結合することによって作用すると考えられており(50sサブユニットと結合して作用するものもある)、ペプチジルtRNAのA部位からP部位への転座を阻害し、さらに、mRNAの誤読を引き起こして、細菌がその成長に不可欠であるタンパク質を合成できないようにするものである。糖ペプチド 糖ペプチド抗生物質は、抗生物質薬剤の一種である。これらは、グリコシル化された環式又は多環式非リボソームペプチドを含む。代表的な糖ペプチド抗生物質としては、バンコマイシン、テイコプラニン、ラモプラニン、及びデカプラニン(decaplanin)が挙げられる。この種類の薬剤は、ペプチドグリカン合成を阻害することによって感受性の高い微生物の細胞壁の合成を阻害し、従って微生物の成長が阻害される。ペニシリン ペニシリンは、β‐ラクタム抗生物質の一種であり、アンピシリン、アズロシリン、カルベニシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、フルクロキサシリン、メズロシリン、ナフシリン、ペニシリン、ピペラシリン、及びチカルシリン等の化合物が含まれる。β‐ラクタム抗生物質は、細菌の細胞壁内におけるペプチドグリカンの架橋の形成を阻害することによって作用する。ペニシリンのβ‐ラクタム部分が、細菌内のペプチドグリカン分子を連結する酵素(トランスペプチダーゼ)と結合し、これによって細菌の細胞壁が弱められる(すなわち、この抗生物質が細胞溶解又は細胞死を引き起こす)。テトラサイクリン テトラサイクリンは、天然及び合成の広範囲にわたる抗生物質の一種であり、そのメンバーとしては、例えば、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、デメクロサイクリン、半合成ドキシサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、及びロリテトラサイクリンが挙げられる。テトラサイクリンは、翻訳を阻害することによって細胞の成長を阻害する。テトラサイクリンは、30Sリボソームサブユニットの16S部分と結合して、アミノ‐アシルtRNAがリボソームのA部位と結合することを阻止する。C.化学療法薬 癌の治療に有用である薬理剤は、一般的な化学療法薬の分類に属し、本明細書で提供される方法に従うマイクロスフェアの形態で作製されることを意図している。代表的な化学療法薬はパクリタキセルである。パクリタキセル パクリタキセルは、癌の治療に用いられる有糸分裂阻害薬剤である。パクリタキセルは、肺癌、卵巣癌、乳癌、及び進行した形態のカポジ肉腫を含む種々の癌の治療に効果的な薬剤である。ドセタキセルと共に、タキサンという薬剤の分類を形成する。パクリタキセルは、冠動脈ステントの再狭窄(再発性狭小化(recurrent narrowing))の予防にも用いられ;冠動脈壁へ局所的に送達されて、パクリタキセルのコーティングによってステント内での新生内膜(瘢痕組織)の成長が制限される。D.核酸 治療的価値を有するものを含む核酸は、本明細書で提供されるマイクロスフェアの作製を意図している。代表的な治療用核酸はsiRNAである。siRNA 短鎖干渉RNA又はサイレンシングRNAとして知られる場合もある低分子干渉RNA(siRNA)は、生物系内で種々の役割を担う20乃至25ヌクレオチドの長さの二本鎖RNA分子の一種である。siRNAは、RNA干渉(RNAi)経路に関与し、ここで、siRNAは、特定の遺伝子の発現に干渉する。RNAi経路での役割に加えて、siRNAは、例えば、抗ウィルス機構として、又はゲノムのクロマチン構造の形成において、RNAi関連経路でも作用することができる。対象とするいかなる遺伝子も実質的にノックダウンする可能性のあるその能力のため、RNAiは、siRNAを介して、インフルエンザ治療等の可能性のある治療用途において大きな関心を集めてきた。種々の生物学的経路において重要な遺伝子を識別するように設計された大スケールのRNAiスクリーニングの数が増加しつつある。疾患のプロセスは複数の遺伝子の活性にも依存していることから、状況によっては、siRNAによって遺伝子の活性を遮断することが治療上有益であることもあり得ると考えられる。例えば、Qing et al.,(2003) Proc.Nat.Acad.Sci.USA,100:2718‐2723、に記載のように、いくつかのsiRNAが、PR8及びWSNインフルエンザのMDCK細胞中での増殖を阻害することが示されている。これらのsiRNAの配列(センス鎖及びアンチセンス鎖)を、配列番号23乃至26に示す。E.プロスタグランジン プロスタグランジンは、脂肪酸から酵素的に誘導され、ホルモン又はホルモン様であり、動物の体内にて重要で多面的な機能及び効果を有する脂質化合物の群のいずれかのメンバーである。プロスタグランジンはすべて20個の炭素原子を有し、炭素の5員環を含む。これらはメディエーターであり、種々の生理学的効果を有する。プロスタグランジンは、トロンボキサン及びプロスタサイクリンと共に、脂肪酸誘導体の分類プロスタノイドを形成し;プロスタノイドの分類は、エイコサノイドのサブ分類である。 その多面的な効果のために、プロスタグランジンは、種々の臨床的用途を有し、それらには: 出生、出産、又は中絶の誘発(PGE2又はPGF2、ミフェプリストン、黄体ホルモンアンタゴニスト、を用いて又は用いずに); 特定のチアノーゼ心疾患を有する新生児における、動脈管開存の閉鎖の予防(PGE1); 消化性潰瘍の予防及び治療(PGE); 重症であるレイノー現象又は四肢の虚血における血管拡張薬として; 肺高血圧症; 緑内障の治療;並びに、 勃起不全の治療又は手術後の陰茎リハビリテーション、 が挙げられる。F.ウィルス ウィルスは、担体又はベクターとして種々の用途を有し、遺伝子治療における及びワクチン中の不活性化ウィルスとしての用途が含まれる。ウィルス粒子又は不活性化ウィルス等のウィルスの誘導体の形態を含み、動物ウィルス、植物ウィルス、ファージ、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウィルス、アデノウィルス、レトロウィルス、RSウィルス、DNAを主体とするウィルス、コロナウィルス、及びロタウィルスを含むがこれらに限定されないウィルスのマイクロ粒子は、本明細書で提供される方法に従って作製することを意図している。本明細書で例示するのはタバコモザイクウィルスである(TMV)。タバコモザイクウィルス(TMV) タバコモザイクウィルス(TMV)は、植物、特にタバコ及びナス科のその他のメンバーに感染するRNAウィルスである。このウィルスは、ロッド状の外観をしている。そのカプシドは、2130分子のコートタンパク質及び1分子の6390塩基の長さのゲノムRNAから作られている。コートタンパク質は、自己組織化して、ヘアピンループ構造を形成するRNAの周囲にロッド状のらせん構造を形成する。タンパク質単量体は、4つの主たるアルファ‐らせんに組織化される158のアミノ酸を有し、これらは、ビリオンの軸に近接するループ状の突出部によって連結される。 作物への損害という影響に加えて、TMVの構造に関する非常に詳細にわたる知識、及びこれが動物に感染しないという事実により、TMVは、構造分子生物学、X線回折、並びにウィルスの集合及び分解、を含む複数の分野における研究にとって価値の高いツールとなっている。G.タンパク質 本明細書で提供される方法によるマイクロ粒子の形成に用いることができる代表的なタンパク質について以下で説明する。シアリダーゼ ノイラミニダーゼ及びN‐アシルノイラミノシルグリコヒドロラーゼ(N‐acylneuraminosylglycohydrolase)とも称されるシアリダーゼは、シアロ‐グリコ抱合体からの末端シアル酸残基の除去を触媒するエキソグリコシダーゼファミリーである。シアル酸は、通常、糖タンパク質及び糖脂質に結合したオリゴ糖鎖の最外部位に見られる、炭素9個のバックボーンを有するαケト酸のファミリーである。これらの分子は、先天免疫の制御、細胞接着、及び炎症細胞と標的細胞との間の相互作用等の種々の生物機能及びプロセスに関与しており、これらは恐らくは種々のレクチンの結合を通して媒介される(Varki et al.(1992) Curr Opin Cell Biol 4:257‐266)。シアル酸は、炭素、窒素、エネルギーの優れた供給源でもあり、細胞壁生合成の前駆体でもある。なおさらに、真核細胞上のシアル酸は、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウイルス、いくつかのコロナウィルス及びロタウィルス、ヘモフィルスインフルエンザエ(Haemophilus influenzae)、ストレプトコッカスニューモニエ(Streptococcus pneumonia)、マイコプラズマニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)、モラクセラカタラーリス(Moraxella catarrhalis)、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)、並びにシュードモナスエルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)を含むがこれらに限定されない病原性微生物に対する受容体又は共受容体として用いることができる。最も重要なシアル酸ファミリーのメンバーは、その他のほとんどの種類の生合成前駆体である、N‐アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)である。Neu5Acと炭水化物側鎖の末端から2番目のガラクトース残基との間の2つの主たる結合、Neu5Ac α(2,3)‐Gal及びNeu5Ac α(2,6)‐Galが、天然で見られる。Neu5Ac α(2,3)‐Gal分子及びNeu5Ac α(2,6)‐Gal分子はいずれもインフルエンザウィルスによって認識可能であり、これを通してこのウィルスが結合して感染を開始する受容体として用ることができる。しかし、ヒトインフルエンザウィルスは、Neu5Ac α(2,6)‐Galを優先すると考えられ、一方、トリインフルエンザウィルス及びウマインフルエンザウィルスは、圧倒的にNeu5Ac α(2,3)‐Galの方を認識する(Ito et al.(2000)Microobiol Immunol 44:423‐730)。ヒトの呼吸上皮では、両方の形態のシアル酸が発現されるが、α(2,6)結合型のシアル酸が、α(2,3)結合型のシアル酸よりも豊富に存在している。α(2,3)結合型のシアル酸の存在量が少ないことは、トリウィルスに対する種間障壁の根拠として最も可能性が高く、気道上皮上で発現する受容体シアル酸のレベルを低下することによって、インフルエンザウィルスの感染性が恐らくは低下するであろうということを示すものである。従って、シアロ‐グリコ抱合体から末端シアル酸残基を除去するシアリダーゼは、受容体であるシアル酸のレベルを低下させるように機能するインフルエンザウィルス治療薬の候補であることを自ら示している。シアリダーゼはさらに、マイコプラズマニューモニエ、モラクセラカタラーリス、ヘリコバクターピロリ、ヘモフィルスインフルエンザエ、ストレプトコッカスニューモニエ、シュードモナスエルジノーサ、パラインフルエンザウイルス、並びにいくつかのコロナウィルス及びロタウィルスを含むがこれらに限定されない、その感染プロセスにおいてシアル酸を利用するその他のいかなる病原体に対しても、治療薬として作用する可能性がある。 シアリダーゼは、高い基質特異性を有する傾向にある。シアリダーゼは、糖タンパク質又は糖脂質等の特定の種類の複合分子;特定の糖結合(例:2‐3、2‐6、又は2‐8)を標的とするか;又は、結合している糖自体(例:D‐ガラクトース、N‐アセチル‐D‐ガラクトサミン)の性質に対して感受性を示す場合がある。基質分子としては、これらに限定されないが、オリゴ糖、多糖、糖タンパク質、ガングリオシド、及び合成分子が挙げられる。例えば、シアリダーゼは、シアル酸残基と基質分子の残部との間のα(2,3)‐Gal、α(2,6)‐Gal、又はα(2,8)‐Gal結合を有する結合を開裂することができる。シアリダーゼは、さらに、シアル酸残基と基質分子の残部との間のいかなる結合をも又は全ての結合をも開裂することができる。微生物及び高等真核生物から数多くのシアリダーゼタンパク質が精製されており、これらの中で複数のものが、病原性微生物の受容体として作用し得る末端シアル酸残基の除去を触媒することが示されている。例えば、大型の細菌由来シアリダーゼには、インフルエンザ受容体であるシアル酸Neu5Ac α(2,6)‐Gal及びNeu5Ac α(2,3)‐Galを分解することができるものがあり、クロストリジウムパーフリンジェンス(Clostridium perfringens)、アクチノミセスビスコーサス(Actinomyces viscosus)、アルスロバクターウレアファシエンス(Arthrobacter ureafaciens)、及びミクロモノスポラビリジファシエンス(Micromonospora viridifaciens)由来のシアリダーゼが挙げられる。治療薬として作用することができるその他のシアリダーゼとしては、遺伝子NEU2及びNEU4によってコードされるもの等のヒトシアリダーゼが挙げられる。シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質 シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質は、グリコサミノグリカン(GAG)結合配列に融合したシアリダーゼタンパク質又はその触媒活性部分から作られるタンパク質である。このように、これらのタンパク質は、実質的にアンカードメイン(GAG結合配列)及び治療ドメイン(シアリダーゼタンパク質又はその触媒活性部分)を含む。シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質は、上皮に結合して周囲のシアル酸を除去するように設計されており、従って、その感染プロセスにおいてシアル酸を利用する病原体に対する治療薬として用いることができる。融合タンパク質の上皮に結合する能力のために、例えばインフルエンザ感染症を治療する吸入薬として融合タンパク質を投与した場合、その保持率が増加する。GAG結合配列は、シアリダーゼを呼吸上皮に繋ぎ止める上皮アンカードメインとして作用し、その保持率と効力を高める。 へパリンと密接に関連するヘパラン硫酸は、呼吸上皮の表面を含む細胞膜上に広く存在するグリコサミノグリカン(GAG)の一種である。多くのタンパク質が、へパリン/へパラン硫酸に特異的に結合し、これらのタンパク質のGAG結合配列は同定されている。例えば、ヒト血小板第4因子(PF4)(配列番号3)、ヒトインターロイキン8(IL8)(配列番号4)、ヒト抗トロンビンIII(AT III)(配列番号5)、ヒトアポタンパク質E(ApoE)(配列番号6)、ヒト血管関連遊走細胞タンパク質(human angio‐associated migratory cell protein)(AAMP)(配列番号7)、又はヒトアンフィレギュリン(配列番号8)のGAG結合配列が、へパリンに対する高い親和性を有することが示されている(Lee et al.(1991)PNAS 88:2768‐2772;Goger et al.(2002) Biochem.41:1640‐1646;Witt et al.(1994)Curr Bio 4:394‐400;Weisgraber et al.(1986) J Bio Chem 261:2068‐2076)。これらのタンパク質のGAG結合配列は、その受容体結合配列とは異なっているため、完全長タンパク質又は受容体結合ドメインと関連する生物活性を誘発しない。これらの配列、又はヘパリン/へパラン硫酸と結合することができるその他の配列を、シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質中の上皮アンカードメインとして用いることができる。 シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質に関連して、シアリダーゼには、シアリダーゼタンパク質全体が含まれていてよく、又はその触媒活性部分が含まれていてもよい。例えば、シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質は、配列番号1に示すアクチノミセスビスコーサス(A.viscosus)由来の901アミノ酸シアリダーゼタンパク質を含んでいてよい。別の例では、シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質は、配列番号2に示すアクチノミセスビスコーサス由来の394アミノ酸のシアリダーゼタンパク質の触媒活性部分を含んでいてもよい。GAG結合配列は、組換えの方法によってシアリダーゼに結合させることができる。ある例では、融合タンパク質は、4個のグリシン残基等の、アミノ酸リンカーを含んでいてよい。さらに、結合は、GAG結合配列のN末端若しくはC末端、又はシアリダーゼのN末端若しくはC末端を介していてよい。シアリダーゼ‐GAG融合タンパク質の代表的な例としては、配列番号9乃至13及び17に示すポリペプチドが挙げられる。さらなる例では、シアリダーゼ成分及びGAG結合配列成分は、化学リンカー又はペプチドリンカーを用いて、本技術分野で公知のいずれの方法によって結合させてもよい。プロテアーゼインビビター8 セルピンB8としても知られるプロテアーゼインビビター8(PI8)は、セリンプロテアーゼインビビター(セルピン)である。セルピンは、構造的に関連するタンパク質の大きなスーパーファミリーであり、ウィルス、昆虫、植物、及び高等生命体で発現されるが、細菌又は酵母内では発現されない。セルピンは、凝固、線維素溶解、炎症、細胞遊走、及び腫瘍形成を含む多くの生物学的プロセスに関与しているプロテアーゼの活性を制御している。セルピンは、表面に露出した反応部位ループ(reactive site loop)(RSL)を含み、これは、プロテアーゼの基質配列を模倣することでプロテアーゼの「ベイト」として作用する。セルピンに標的プロテアーゼが結合すると、RSLが開裂され、その後、プロテアーゼがセルピンに共有結合される。新たに形成されたセルピン‐プロテアーゼ複合体中のプロテアーゼは不活性である(Huntington et al.(2000)Nature 407:923‐926)。 PI8は、チキン卵白アルブミンが原型である、セルピンのサブファミリーのメンバーである。このファミリーに属する他のセルピンと同様に、PI8には、主として細胞内に存在する374アミノ酸のタンパク質(配列番号14)を生じる、典型的な開裂性のN末端シグナル配列が欠けている。このヒト卵白アルブミン様サブファミリーの他のメンバーとしては、プラスミノーゲン活性化因子インヒビター2型(PAI‐2)、単球好中球エラスターゼインヒビター(monocyte neutrophil elastase inhibitor)(MNEI)、扁平上皮癌抗原(SCCA)‐1、ロイピン(leupin)(SCCA‐2)マスピン(PI5)、プロテアーゼインヒビター6(PI6)、プロテアーゼインビビター(PI9)、及びボマピン(bomapin)(PI10)が含まれる。このファミリーの中で、セルピンであるPI6、PI8、及びPI9が、最も高い構造的相同性を示す(最高で68%のアミノ酸同一性)(Sprecher et al. (1995) J Biol Chem 270:29854‐29861)。PI‐8は、トリプシン、トロンビン、第Xa因子、スブチリシンA、フューリン、及びキモトリプシンをin vitroで阻害することが示されている。これは血小板によって放出され、フューリン活性の制御、従って、血小板凝集の制御に関与していると考えられる(LeBlond et al.(2006)Thromb Haemost 95:243‐252)。 凝固等の内在性の生物学的プロセスの制御における役割に加えて、セリンプロテアーゼインヒビターは、外来性の微生物の生物活性を阻害するように機能することもできる。例えば、数多くのセリンプロテアーゼインヒビターが、培養細胞、ニワトリ胚、及び感染マウスの肺内において、インフルエンザウィルスの活性化を低減することが示されている。セルピンは、インフルエンザウィルス表面上の赤血球凝集素(HA)分子と結合してその活性を阻害し、それによってウィルスの感染性を低下させる。例えば、トリプシンインヒビターである、アプロチニン(Zhimov et al.(2002)J Virol 76:8682‐8689)、ロイペプチン(Zhimov et al.(2002) J Virol 76:8682‐8689;Tashiro et al.(1987)J Gen Virol 68:2039‐2043)、大豆プロテアーゼインヒビター(Barbey‐Morel et al.(1987)J Infect Dis 155:667‐672)、e‐アミノカプロン酸(Zhimov et al.1982.Arch Virol 73:263‐272)、及びn‐p‐トシル‐L‐リジンクロロメチルケトン(TLCK)(Barbey‐Morel et al.(1987)J Infect Dis 155:667‐672)は、全てインフルエンザウィルス感染を阻害することが示されており、インフルエンザウィルス感染症の治療に用いる治療薬の候補である。従って、関連するトリプシンインヒビターとして、PI8も、インフルエンザウィルス感染症の治療における治療薬として用いることができる。界面活性剤 本明細書で提供される組成物は、カクテル溶液及び/又はマイクロスフェアを安定化させるのに十分な量で添加された1若しくは2種類以上の界面活性剤を含んでいてよい。界面活性剤の適切な量の選択は、化合物、溶媒、及び貧溶媒の性質に依存する。 特定の態様では、界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム;ラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン(商品名Span(登録商標)20‐40‐60等で入手可能);モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(商品名TWEENS(登録商標)20‐40‐60等で入手可能)等のポリソルベート;塩化ベンザルコニウム、混合鎖リン脂質(mixed chain phospholipid)、カチオン性脂質、オリゴ脂質、リン脂質、カルニチン、スフィンゴシン、スフィンゴミエリン、セラミド、糖脂質、リポタンパク質、アポタンパク質、両親媒性タンパク質、両親媒性ペプチド、両親媒性合成ポリマー、及びこれらの組合せ、から選択することができる。本発明で用いるその他の代表的な界面活性剤としては、これらに限定されないが、以下のものが挙げられる。 i)天然脂質、すなわち、コレステロール、スフィンゴシン及び誘導体、ガングリオシド、スフィンゴシン誘導体(大豆)、フィトスフィゴシン及び誘導体(酵母)、コリン(ホスファチジルコリン)、エタノールアミン(ホスファチジルエタノールアミン)、グリセロール(ホスファチジル‐DL‐グリセロール)、イノシトール(ホスファチジルイノシトール)、セリン(ホスファチジルセリン(ナトリウム塩))、カルジオリピン、ホスファチジン酸、卵由来、リゾ(モノアシル)誘導体(リゾホスファチド)、水素化リン脂質、脂質組織抽出物、 ii)合成脂質、すなわち、非対称脂肪酸、対称脂肪酸‐飽和系、対称脂肪酸‐不飽和系、アシルコエンザイムA(アセトイルコエンザイムA、ブタノイルコエンザイムA、クロタノイルコエンザイムA(Crotanoyl Coenzyme A)、ヘキサノイルコエンザイムA、オクタノイルコエンザイムA、デカノイルコエンザイムA、ラウロイルコエンザイムA、ミリストイルコエンザイムA、パルミトイルコエンザイムA、ステアロイルコエンザイムA、オレオイルコエンザイムA、アラキドイルコエンザイムA、アラキドノイルコエンザイムA、ベヘノイルコエンザイムA、トリコサノイルコエンザイムA、リグノセロイルコエンザイムA、ネルボノイルコエンザイムA、ヘキサコサノイルコエンザイムA)、 iii)スフィンゴ脂質、すなわち、D‐エリスロ(C‐18)誘導体(スフィンゴシン:D‐エリスロスフィンゴシン(合成)、スフィンゴシン‐1‐リン酸、N,N‐ジメチルスフィンゴシン、N,N,N‐トリメチルスフィンゴシン、スフィンゴシルホスホリルコリン、スフィンゴミエリン、及びグリコシル化スフィンゴシン等)、セラミド誘導体(セラミド、D‐エリスロセラミド‐1‐リン酸、グリコシル化セラミド)、スフィンガニン(ジヒドロスフィンゴシン)(スフィンガニン‐1‐リン酸、スフィンガニン(C20)、D‐エリスロスフィンガニン、N‐アシル‐スフィンガニンC2、N‐アシル‐スフィンガニンC8、N‐アシル‐スフィンガニンC16、N‐アシル‐スフィンガニンC18、N‐アシル‐スフィンガニンC24、N‐アシル‐スフィンガニンC24:1)、グリコシル化(C18)スフィンゴシン及びリン脂質誘導体(グリコシル化‐スフィンゴシン)(スフィンゴシン,βD‐グルコシル、スフィンゴシン,βD‐ガラクトシル、スフィンゴシン,βD‐ラクトシル)、グリコシル化‐セラミド(D‐グルコシル‐β1‐1’セラミド(C8)、D‐ガラクトシル‐β1‐1’セラミド(C8)、D‐ラクトシル‐β1‐1’セラミド(C8)、D‐グルコシル‐β1‐1’セラミド(C12)、D‐ガラクトシルβ1‐1’セラミド(C12)、D‐ラクトシル‐β1‐1’セラミド(C12))、グリコシル化‐ホスファチジルエタノールアミン(1,2‐ジオレオイル‐sn‐グリセロ‐3‐ホスホエタノールアミン‐N‐ラクトース)、D‐エリスロ(C17)誘導体(D‐エリスロスフィンゴシン、D‐エリスロスフィンゴシン‐1‐リン酸)、D‐エリスロ(C20)誘導体(D‐エリスロスフィンゴシン)、L‐スレオ(C18)誘導体(L‐スレオスフィンゴシン、サフィンゴール(L‐スレオジヒドロスフィンゴシン))、スフィンゴシン誘導体(卵、脳、及び乳)(D‐エリスロ‐スフィンゴシン、スフィンゴミエリン、セラミド、セレブロシド、脳スルファチド)、ガングリオシド(ガングリオシド構造、ガングリオシド‐ヒツジ脳、ガングリオシド‐ブタ脳)、スフィンゴシン誘導体(大豆)(グルコシルセラミド)、フィトスフィンゴシン誘導体(酵母)(フィトスフィンゴシン、D‐リボ‐フィトスフィンゴシン‐1‐リン酸、N‐アシルフィトスフィンゴシンC2、N‐アシルフィトスフィンゴシンC8、N‐アシルフィトスフィンゴシンC18、 iv)アシルコエンザイムA、すなわち、アセトイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ブタノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、クロタノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ヘキサノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、オクタノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、デカノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ラウロイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ミリストイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、パルミトイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ステアロイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、オレオイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、アラキドイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、アラキドノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ベヘノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、トリコサノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、リグノセロイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ネルボノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ヘキサコサノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、ドコサヘキサノイルコエンザイムA(アンモニウム塩)、 v) 酸化脂質、すなわち、1‐パルミトイル‐2‐アゼラオイル‐sn‐グリセロ‐3‐ホスホコリン、1‐O‐ヘキサデシル‐2‐アゼラオイル‐sn‐グリセロ‐3‐ホスホコリン、1‐パルミトイル‐2‐グルタロイル‐sn‐グリセロ‐3‐ホスホコリン(PGPC)、1‐パルミトイル‐2‐(9’‐オキソ‐ノナノイル)‐sn‐グリセロ‐3‐ホスホコリン、1‐パルミトイル‐2‐(5’‐オキソ‐バレロイル)‐sn‐グリセロ‐3‐ホスホコリン、 vi)エーテル脂質、すなわち、:ジエーテル脂質(ジアルキルホスファチジルコリン、ジフィタニルエーテル脂質)、アルキルホスホコリン(ドデジルホスホコリン)、O‐アルキルジアシルホスファチジルコリニウム(1,2‐ジアシル‐sn‐グリセロ‐3‐エチルホスホコリン)、合成PAF及び誘導体(1‐アルキル‐2‐アシル‐グリセロ‐3‐ホスホコリン及び誘導体)、 vii)蛍光脂質、すなわち:グリセロール系(ホスファチジルコリン(NBD)、ホスファチジン酸(NBD)、ホスファチジルエタノールアミン(NBD)、ホスファチジルグリセロール(NBD)、ホスファチジルセリン(NBD))、スフィンゴシン系(セラミド(NBD)、スフィンゴミエリン(NBD)、フィトスフィンゴシン(NBD)、ガラクトシルセレブロシド(NBD))、頭部基標識脂質(グリセロール系)(ホスファチジルエタノールアミン(NBD)、ホスファチジルエタノールアミン(リサミンローダミンB)、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(ダンシル、ピレン、フルオレセイン)、ホスファチジルセリン(NBD)、ホスファチジルセリン(ダンシル))、25‐NBD‐コレステロール、 viii)レシチン、Ultralec‐P(ADM)、大豆粉末、を含むがこれらに限定されない、その他の脂質、 ix)ポリエチレングリコール400;ラウリル硫酸ナトリウム;ラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン(商品名Span(登録商標)20‐40‐60等で入手可能);モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン等のポリソルベート(商品名TWEENS(登録商標)20‐40‐60等で入手可能);塩化ベンザルコニウム、を含むがこれらに限定されない、界面活性剤。 特定の態様では、使用するリン脂質は、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、混合鎖リン脂質、リゾリン脂質、水素化リン脂質、部分水素化リン脂質、及びこれらの混合物である。 特定の態様では、界面活性剤は、ポリソルベート80、レシチン、及びホスファチジルコリンから選択される。界面活性剤は、カクテル溶液及び/又は得られたマイクロスフェアを安定化させるのに十分な量で存在する。 界面活性剤の量は、経験的に決定することができ、選択される界面活性剤、及び得られるマイクロスフェア組成物の所望の形態に依存する。含まれる量としては、0.1重量%未満から35重量%若しくはこれを超える量までであってよい。特定の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対する重量%で、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%から約30%までの濃度で存在する。特定の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約1重量%から約20重量%までの濃度で存在する。特定の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約1重量%から約15重量%までの濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約1重量%から約10重量%までの濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約1重量%から約8重量%までの濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約1重量%から約6重量%までの濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約1重量%から約4重量%までの濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約20重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約15重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約13重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約11重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約8重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約6重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約4重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約2重量%の濃度で存在する。他の態様では、界面活性剤は、組成物の総重量に対して約1重量%の濃度で存在する。任意である追加の剤 本明細書で提供される組成物は、対象とする化合物に加えて、対象へ投与するための1若しくは2種類以上の医薬用活性剤、ニュートラシューティカル用活性剤、診断用活性剤、若しくは美容用活性剤、又はその他のこのような活性剤を任意に含んでいてよい。一般に、このような剤は、免疫制御、生化学的プロセスの制御、又は酵素活性を例とするホスト内での機能を有するものである。本明細書で述べるように製剤することができるいかなる剤も、本明細書で提供される組成物中で投与することができる。剤が治療薬である場合は、組成物には、治療効果量の送達される剤が含まれる。用量中の活性剤の個々の量は、その活性剤の性質、治療される状態の性質、対象の年齢及び大きさ、並びにその他のパラメーターに応じて大きく変化することになる。さらに、マイクロスフェアを形成する化合物は、それ自体が活性剤であってもよい。 一般に、組成物中の化合物以外の追加の活性剤又は栄養素の量は、組成物に対して約0.01重量%未満乃至約20重量%若しくはこれを超える量の範囲で変化し、通常は、単一の投与用量として製剤される。単一用量は、ホストの体重1キログラムあたりの剤として約0.01μg乃至10mgの範囲で変化してよく、約0.1μg/kg乃至1mg/kgの用量が一般に用いられる。しかし、これらの濃度は単に一般的なガイドラインであり、個々の量及び用量は、投与される活性剤、治療される状態、に基づいて選択することができ、用いられる治療レジメンとは、何らかの医学的治療を受ける対象に対して、適度なベネフィット/リスク比にて所望の局所的若しくは全身的な効果及び成果を提供するのに十分である薬剤又は活性剤の量を意味する。 剤としては、無機及び有機薬剤から選択することができ、これらに限定されないが、末梢神経、アドレナリン受容体、コリン受容体、神経系、骨格筋、心血管系、平滑筋、血液循環系、シナプス部位、神経効果器接合部位、内分泌系、ホルモン系、免疫系、生殖器系、骨格系、オータコイド系、消化及び排泄系、ヒスタミン系等に対して作用する薬剤が含まれる。本明細書で提供される組成物を用いて送達することができる活性剤としては、これらに限定されないが、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬、ワクチン、経膣薬、ビタミン、ミネラル、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、及びハーブ系補助薬を含む栄養補助薬が挙げられる。 送達される剤のレベルは、組成物の重量に対して、約0.01%から約50%まで、約0.1%から約40%まで、約0.1%から約30%まで、約0.1%から約20%まで、約0.1%から約10%まで、約0.1%から約9%まで、約0.1%から約8%まで、約0.1%から約7%まで、約0.1%から約6%まで、約0.1%から約5%まで、約0.1%から約4%まで、約0.1%から約3%まで、約0.1%から約2%まで、約0.1%から約1%まで、である。送達される剤は、水溶性、僅かに水溶性、又は有機溶媒若しくは油に対して可溶性であってよい。特定の態様では、送達される剤は、抗生物質、化学療法薬、抗ウィルス薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、非変性乳清タンパク質、点眼薬、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬、ワクチン、経膣薬、ビタミン、ミネラル、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、及びハーブ系補助薬を含む栄養補助薬、の中から選択される。 代表的な活性剤は、マイクロ粒子の作製に適する化合物として挙げた化合物の種類と同一であり、本明細書の「高分子及び低分子」のセクションにて、「高分子及び低分子の代表的な活性剤のカテゴリー」として示す。E.組成物の使用 マイクロスフェアの治療及び診断用途としては、薬物送達、ワクチン接種、遺伝子治療、及びin vivoでの組織又は腫瘍のイメージングが挙げられる。投与経路としては、経口投与又は非経口投与;粘膜投与;点眼投与;静脈内、皮下、関節内、又は筋肉内注射;吸入投与;及び、局所投与が挙げられる。 疾患及び障害としては、これらに限定されないが、神経障害、呼吸障害、免疫系障害、筋肉障害、生殖障害、胃腸障害、肺障害、消化障害、代謝障害、心血管障害、腎臓障害、増殖性障害、癌性疾患、及び炎症を挙げることができる。 本明細書で提供されるマイクロ粒子を用いることにより、アルボウィルス感染、ボツリヌス中毒、ブルセラ症、カンジダ症、カンピロバクター症、水痘、クラミジア感染症、コレラ、コロノウィルス感染症、ブドウ球菌感染症、コクサッキーウィルス感染症、クロイツフェルト‐ヤコブ病、クリプトスポリジウム症、シクロスポラ感染症、サイトメガロウイルス感染症、エプスタイン‐バーウイルス感染症、デング熱、ジフテリア、耳感染症、脳炎、インフルエンザウイルス感染症、パラインフルエンザウィルス感染症、ジアルジア症、淋病、インフルエンザ菌感染症、ハンタウィルス感染症、ウイルス肝炎、単純ヘルペスウイルス感染症、HIV/AIDS、ヘリコバクター感染症、ヒトパピローマウィルス(HPV)感染症、伝染性単核球症、レジオネラ症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステリア症、ライム病、リンパ性脈絡髄膜炎、マラリア、麻疹、マルブルグ出血熱、脳膜炎、サル痘、流行性耳下腺炎、マイコバクテリア感染症、マイコプラズマ感染症、ノーウォークウイルス感染症、百日咳、蟯虫感染症、肺炎球菌の疾患、ストレプトコッカスニューモニエ感染症、マイコプラズマニューモニエ感染症、モラクセラカタラーリス感染症、シュードモナスエルジノーサ感染症、ロタウイルス感染症、オウム病、狂犬病、RSウイルス感染症(RSV)、白癬、ロッキー山紅斑熱、風疹、サルモネラ症、SARS、疥癬、性行為感染症、細菌性赤痢、帯状疱疹、スポロトリコーシス、レンサ球菌感染症、梅毒、テタヌス、旋毛虫症、結核、野兎病、腸チフス、ウイルス性髄膜炎、細菌性髄膜炎、西ナイルウイルス感染症、黄熱、アデノウイルスが媒介する感染症及び疾患、レトロウイルスが媒介する感染性疾患、エルシニア感染症、人畜共通感染症、及び呼吸、肺、皮膚、胃腸、及び尿路のその他のいずれかの感染性疾患、等の感染性疾患を治療することができる。 その他の疾患及び状態としては、関節炎、喘息、アレルギー状態、アルツハイマー病、癌、心血管疾患、多発性硬化症(MS)、パーキンソン病、嚢胞性線維症(CF)、糖尿病、非ウイルス性肝炎、血友病、出血障害、血液疾患、遺伝的障害、ホルモン性障害、腎疾患、肝疾患、神経障害、代謝疾患、皮膚状態、甲状腺疾患、骨粗鬆症、肥満、ストローク、貧血、炎症性疾患、並びに自己免疫疾患を含む。F.組み合わせ、キット、製品 マイクロ粒子、又は対象とする低分子若しくは高分子、対イオン、溶媒、バッファー、若しくは塩等のマイクロ粒子を形成するための成分を含み、任意に投与の説明書を含む、本明細書で提供される組み合わせを含む組み合わせ及びキットが提供される。組み合わせには、例えば、本明細書で提供される組成物、及び試薬又はヒトを含む対象ホストへの投与に対して所望される濃度までこの組成物を希釈するための溶液が含まれる。組み合わせには、本明細書で提供される組成物、並びに薬剤を含む、本明細書で提供される追加の栄養剤及び/又は治療薬が含まれていてもよい。 本明細書ではさらに、上述の組合せ、及び、送達されるタンパク質及び1若しくは複数種類の任意の追加の剤に応じて経口、皮下、経皮、静脈内、筋肉内、点眼、又はその他の経路による投与のための説明書を任意に含む、キットが提供される。 本明細書で提供される組成物は、包装材、本明細書で提供される組成物、及び、DAS181製剤又はバンコマイシン製剤を例とする組成物が、経口、経肺、又はその他の送達用に製剤されていることを示すラベル、を含む製品としてパッケージされていてよい。 本明細書で提供される製品には、包装材が含まれていてよい。医薬製品のパッケージングに使用するための包装材は、当業者に公知である。例えば、米国特許第5,323,907号、第5,052,558号、及び第5,033,252号を参照されたい。医薬品用包装材の例としては、これらに限定されないが、ブリスターパック、ボトル、チューブ、吸入器、ポンプ、袋、バイアル、容器、ボトル、並びに選択される製剤及び意図する投与及び治療モードに適したいずれの包装材をも挙げられる。 以下の実施例は、単に例示する目的で含まれているだけであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。実施例1シアリダーゼ融合タンパク質DAS181のマイクロスフェアの作製A.DAS181の精製 DAS181は、そのN末端を介してアクチノミセスビスコーサスの触媒ドメインのC末端に融合したヒトアンフィレギュリン由来のへパリン(グリコサミノグリカン、又はGAG)結合ドメインを含む融合タンパク質である(配列番号17に示すアミノ酸の配列)。DAS181の精製は、その全文が参照することで本明細書に組み入れられる、Malakhov et al.,Antimicrob.Agents Chemother.,1470‐1479,2006、に記載のようにして行った。簡潔に述べると、DAS181をコードするDNA断片を、IPTG(イソプロピル‐β‐D‐チオガラクトピラノシド)誘導性プロモーターの支配下にてプラスミドベクターpTrc99a(Pharmacia;配列番号16)へクローン化した。得られたコンストラクトは、大腸菌(E.Coli)のBL21株内で発現させた。 発現されたコンストラクトを含む大腸菌細胞を、50mMのリン酸バッファー、pH8.0;0.3MのNaCl及び10%のグリセロール、の中で超音波処理により溶解した。透明となったライセートを、SP‐セファロースカラムに通した。タンパク質は、0.8MのNaClを含む溶解バッファーを用いてカラムから溶離した。SP‐セファロースから溶離した画分を、硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)1.9Mへ調節し、遠心分離によって透明化させ、ブチル‐セファロースカラム上に充填した。カラムを、2容量分の1.3Mの(NH4)2SO4で洗浄し、0.65Mの(NH4)2SO4を用いてDAS181融合タンパク質を溶離した。 最終工程として、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で平衡化したセファクリルS‐200上でサイズ排除クロマトグラフィーを行った。タンパク質の純度を、ドデシル硫酸ナトリウム‐ポリアクリルアミドゲル電気泳動、逆相高圧液体クロマトグラフィー、及び大腸菌細胞タンパク質に対して作製された抗体による酵素結合免疫吸着アッセイで評価し、98%超であると測定された。分子量44,800Daである精製されたDAS181は、2mMの酢酸ナトリウムバッファー、pH5.0、に対して透析した。B.DAS181の活性 DAS181のシアリダーゼ活性は、蛍光発生基質である4‐メチルウンベリフェリル‐N‐アセチル‐α‐D‐ノイラミン酸(4‐MU‐NANA;Sigma)を用いて測定した。シアリダーゼの1ユニットは、0.2mlの体積中に20nmolの4‐MU‐NANAを含む反応系において、37℃にて(50mMのCH3COOH‐NaOHバッファー、pH5.5)10分間に4‐MU‐NANAから10nmolのMUを遊離する酵素の量として定義される(Potier et al.,Anal.Biochem.,94:287‐296,1979)。DAS181の比活性は、1300U/mg‐タンパク質(1ユニットの活性あたり0.77μgのDAS181タンパク質)であると測定された。C.精製DAS181を用いたマイクロスフェアの作製 上記のセクションAの記載に従って精製し、調製したDAS181(10mg/ml)を用いて、以下に示す200μlのカクテル溶液を形成した。カクテル溶液は、対イオンとしてグリシン又はクエン酸塩のいずれかを、有機溶媒としてイソプロパノールを含んでおり、以下の通りであった: 1)DAS181 + 5mMグリシン、pH5.0; 2)DAS181 + 5mMグリシン、pH5.0 + 10%イソプロパノール; 3)DAS181 + 5mMクエン酸ナトリウム、pH5.0; 4)DAS181 + 5mMクエン酸ナトリウム、pH5.0 + 10%イソプロパノール; 上記の1)乃至4)に記載する成分のカクテル溶液を含むプラスチック製マイクロ遠心チューブを以下のようにして少しずつ冷却した: (a)カクテル溶液を冷蔵庫内に配置し、環境温度(約25℃)から4℃まで冷却し、続いて: (b)(a)から得られたカクテル溶液を冷凍庫内に配置して−20℃まで冷却し、続いて: (c)(b)から得られたカクテル溶液を冷凍庫内に配置して−80℃まで冷却して凍結させた。 最適条件下であれば、マイクロスフェアは、約4℃から約−20℃の間で形成すると考えられる(一般的には、約−2℃乃至約−15℃の範囲内)。−80℃までの凍結は、凍結乾燥によってマイクロスフェア以外の成分(例:溶媒等)をカクテル溶液から除去するために行われる。カクテル溶液4)は、3つの反復サンプルとして調製し、2つのアリコートをプラスチックチューブで、1つのアリコートをガラスチューブで調製した。1つのアリコート(プラスチックチューブ)を上述のようにして冷却し、他の2つのアリコート(1つがプラスチックチューブ、1つがガラスチューブ)には、チューブを液体窒素内に浸漬することで、スナップ冷却/凍結を施した。 凍結の際には、全てのチューブを凍結乾燥器内に配置し、昇華によって揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、乾燥ペレットが残った。 結果: 上述のようにして処理したカクテル溶液から回収された乾燥ペレットを、マイクロスフェアの存在について試験した。上記サンプルのうち、良好な分散特性を有し、サイズが約2ミクロン(μm)であるマイクロスフェアは、クエン酸塩の対イオン及びイソプロパノールを含有して少しずつの冷却を施されたカクテル溶液4)でのみ観察された。グリシンの対イオンは、少しのマイクロスフェアを含むだけであるガラス様結晶と凝塊体の混合物を示し、DAS181タンパク質にとって最適ではないことが分かった(カクテル溶液2))。有機溶媒が存在しない場合は、凍結乾燥したDAS181タンパク質のガラス様の塊が得られたが、マイクロスフェアは観察されなかった(カクテル溶液1)及び3))。ガラスチューブのカクテル溶液4)のスナップ凍結では、ガラス様の結晶が生成し、マイクロスフェアは生成しなかったが、一方、プラスチックチューブのカクテル溶液4)のスナップ凍結(プラスチックは、ガラスよりも熱の拡散が遅いため、冷却速度が僅かに遅い)では、凝塊となったマイクロスフェアが生成した。 本実施例により、本明細書で提供される方法を用いることで、粒径分布が狭く分散性が良好(最小限の凝塊形成)であるマイクロスフェアを、適切なタンパク質、対イオン、有機溶媒、及び少しずつの冷却の組み合わせによって作製可能であることが実証される。実施例2有機溶媒濃度の関数としてのDAS181マイクロスフェアのサイズ DAS181の精製、及びこれを用いたマイクロスフェアの作製を、DAS181タンパク質(10mg/ml)、クエン酸塩対イオン(クエン酸ナトリウム、5mM)、及びイソプロパノール有機溶媒(10%、20%、又は30%)の組合せを用いて、上記の実施例1(カクテル溶液4)を参照)に記載のようにして行った。得られたカクテル溶液を、実施例1に記載の様に、環境温度(約25℃)から4℃に冷却し、続いて−20℃に冷却し、続いて−80℃まで冷却して凍結させた。−80℃で凍結させる際、チューブを凍結乾燥器内に配置し、昇華により揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。 結果: マイクロスフェアの形成は、3種類の濃度:10%、20%、又は30%の有機溶媒イソプロパノール、の全てで観察された。しかし、マイクロスフェアの大きさは、有機溶媒の濃度に応じて異なっていた。粒子を血球計数器上の格子と比較して測定したマイクロスフェアのサイズは、10%のイソプロパノールを用いものは2ミクロン、20%のイソプロパノールを用いたものは4ミクロン、そして30%のイソプロパノールを用いたものは5乃至6ミクロンと測定された。これらの結果は、適切な濃度の有機溶媒を用いることで、所望されるようにマイクロ粒子のサイズを設計することが可能であることを示している。実施例3タンパク質濃度の関数としてのDAS181マイクロスフェアのサイズ DAS181の精製、及びこれを用いたマイクロスフェアの作製を、DAS181タンパク質(5mg/ml又は10mg/ml)、クエン酸塩対イオン(クエン酸ナトリウム、5mM)、及びイソプロパノール(5%又は20%)の組合せを用いて、上記の実施例1(カクテル溶液4)を参照)に記載のようにして行った。得られたカクテル溶液を、実施例1に記載の様に、環境温度(約25℃)から4℃に冷却し、続いて−20℃に冷却し、続いて−80℃まで冷却して凍結させた。−80℃で凍結させる際、チューブを凍結乾燥器内に配置し、昇華により揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。 結果: マイクロスフェアの形成は、いずれの濃度のタンパク質でも(5mg/ml及び10mg/ml)、及びいずれの濃度の有機溶媒でも(5%又は20%)観察された。しかし、マイクロスフェアの大きさは異なっていた。5mg/ml又は10mg/mlのタンパク質、及び5%のイソプロパノールを含むカクテル溶液では、生成したマイクロスフェアのサイズは約1.5ミクロンと測定された。5mg/mlのタンパク質及び20%のイソプロパノールを含むカクテル溶液では、生成したマイクロスフェアのサイズは約3ミクロンと測定され、一方、10mg/mlのタンパク質及び20%のイソプロパノールを含むカクテル溶液では、生成したマイクロスフェアのサイズは約4ミクロンと測定された。これらの結果は、適切なタンパク質濃度、又は有機溶媒濃度とタンパク質濃度との適切な組合せを用いることで、所望されるようにマイクロ粒子のサイズを設計することが可能であることを示している。実施例4対イオン濃度の関数としてのDAS181マイクロスフェアのサイズ DAS181の精製、及びこれを用いたマイクロスフェアの作製を、DAS181タンパク質(10mg/ml)、クエン酸塩対イオン(クエン酸ナトリウム;2mM、3mM、又は6mM)、及びイソプロパノール(20%)の組合せを用いて、上記の実施例1(カクテル溶液4)を参照)に記載のようにして行った。カクテル溶液をガラスバイアル中で混合し、Millrock Lab Series凍結乾燥器内にて、+20℃から−40℃まで、1分間に1℃の冷却勾配で冷却した。−30℃で12時間の1次乾燥及び30℃で3時間の2次乾燥と共に、100mTorrでの昇華によって揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。 結果:マイクロスフェアの形成は、試験した3種類のクエン酸塩対イオン濃度の全てで観察された。マイクロスフェアのサイズは、2mMのクエン酸塩での1ミクロンから、3mMのクエン酸塩での3ミクロン、6mMのクエン酸塩での5ミクロンへと増加した。2mMのクエン酸塩を含むカクテル溶液へ、1mMの酢酸ナトリウム又は1mMの塩化ナトリウムを添加しても、クエン酸塩対イオンによって誘発されるマイクロスフェアの形成に影響は無かった。これらの結果は、適切な濃度の対イオンを用いることで、所望されるようにマイクロ粒子のサイズを設計することが可能であることを示している。実施例5界面活性剤の存在下で形成されたDAS181マイクロスフェア 高分子(例:タンパク質)マイクロスフェアへの界面活性剤の添加により、鼻腔内又は経口吸入等の特定の投与経路に対して、流動性、分散性、及び消失等、対象への投与を適切なものとするマイクロスフェアの特性を向上させることができる場合が多い。本明細書で提供されるマイクロスフェアの製造方法に界面活性剤を組み込むことが可能かどうかを試験するために、溶液へさらに界面活性剤を添加したこと以外は上記の実施例1に記載のようにして、DAS181マイクロスフェアの作製を行った。 5mg/mlのDAS181、5mMのクエン酸ナトリウム、及び20%のイソプロパノールを含むカクテル溶液へ、界面活性剤(3.5重量%のレシチン、0.7重量%のSpan‐85(登録商標)(トリオレイン酸ソルビタン)、又は3.5重量%のオレイン酸)を添加した。上記の実施例1に記載のように、溶液を4℃まで冷却し、続いて−20℃まで冷却し、続いて凍結乾燥のために−80℃まで冷却、凍結させることでマイクロスフェアを形成させた。凍結の際、チューブを凍結乾燥器内に配置し、昇華により揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。 結果:上記の各カクテル溶液を上述のように処理することから得られたマイクロスフェアを、カバーガラスを用いて円形に動かして擦ることでスライドガラス上に広げた。全ての場合で効率的なマイクロスフェアの形成が観察された。界面活性剤を含むサンプルを、界面活性剤は添加していないが残りの成分は全てを含むサンプルと比較すると、界面活性剤の存在下で形成したマイクロスフェアの分散性が向上している(凝塊又は凝集がより少ない)ことが分かった。実施例6適切な種類及び濃度の有機溶媒並びに対イオンの選択によるウシ血清アルブミン(BSA)のマイクロスフェアの作製 本明細書で述べるように、本明細書で提供される方法を、高スループットフォーマットにて経験的に最適化することにより、サイズ、流動性、及び分散性を含む所望の特性を有するマイクロスフェアを得ることができる。本実験の目的は、有機溶媒及び対イオンの種類並びに濃度、さらにはカクテル溶液のpHを変えることにより、対象とするタンパク質、この場合はウシ血清アルブミン(BSA)、のマイクロスフェアのサイズ及び品質を調節可能であることを実証することとした。 5mg/mlのBSA、並びに種々の有機溶媒及び対イオンを、示したpH及び濃度で含むカクテル溶液(表1参照)を、マイクロタイタープレート中へ配置した(1ウェルあたりの最終体積は0.1ml)。カクテル溶液を、Millrock Lab Series凍結乾燥器内で、+20℃から−40℃まで1分間に1℃の冷却勾配にて冷却した。−30℃で12時間の1次乾燥及び30℃で3時間の2次乾燥と共に、100mTorrでの昇華によって揮発性物質を除去した。 結果: 結果を以下の表1に示す。BSAタンパク質について、結晶化又は凝集が最小限で、最も均一であるマイクロスフェアを生成した組合せ(それぞれ、対イオン及び有機溶媒)には、以下のものが含まれる:(1) クエン酸塩 + イソプロパノール(2) クエン酸塩 + アセトン(3) イタコン酸 + 1‐プロパノール(4) グリシン + ジオキサン(5) グリシン + 1‐プロパノール(6) ルビジウム + 1‐プロパノール(7) 過塩素酸塩 + 1‐プロパノール これらの結果は、高スループットフォーマットにて、最良のマイクロスフェア形成(所望の大きさ、均一性、分散性、最小限の凝集及び結晶形成、等)に関して、各タンパク質について複数の製剤を容易にスクリーニング可能であることを示している。最初のスクリーニングから選択された試薬及び条件の組合せ(対イオン、有機溶媒、pH、濃度)は、続いて、所望されるようにさらに微調整することができる。実施例7種々のタンパク質を用いたマイクロスフェアの形成 本明細書で提供される方法を用いて、種々のタンパク質を用いたマイクロスフェアを作製することができる。上記で例示したDAS181及びBSAに加え、本方法を用いて、トリプシン、ヘモグロビン、デオキシリボヌクレアーゼI、リゾチーム、卵白アルブミン、リボヌクレアーゼA、ヘキサヒスチジン‐タグ ヒトプロテイナーゼインヒビター8(PI8、配列番号15に示すアミノ酸配列を有する)、赤色蛍光タンパク質(RFP)、及び緑色蛍光タンパク質(GFP)からマイクロスフェアを作製した。 デオキシリボヌクレアーゼI、トリプシン、及びヘモグロビンは、Worthingtonより購入した。リゾチーム、卵白アルブミン、及びリボヌクレアーゼAは、Sigmaより購入した。 6×HisタグPI8、GFP、及びRFPの精製:6×HisタグPI8、GFP、及びRFPの発現及び精製は、本質的には、上記の実施例1でDAS181について述べたようにして行い、以下の変更を加えた: 6×HisタグGFP及び6×HisタグRFPの精製:N末端His6タグを有する赤色蛍光タンパク質及び緑色蛍光タンパク質をコードするコンストラクトを、6×Hisタグタンパク質として大腸菌中で発現させた。赤色蛍光タンパク質の発現は、1mMのIPTGを含むLB培地中で一晩かけて進行させた。緑色蛍光タンパク質は、1mMのIPTGを含むTB培地中で3時間誘導した。誘導された培養物4リットルからの細胞ライセートを遠心分離によって透明化し、ニッケルでチャージされC‐10カラム(GE Healthcare)に充填されたFast‐Flow Chelating樹脂(GE Healthcare)上での金属キレートアフィニティークロマトグラフィーによりタンパク質を精製した。 リン酸緩衝生理食塩水で平衡化させた0.5cm×70cmのSephacryl200カラム上でのゲルろ過クロマトグラフィーにより、さらにタンパク質を精製した。タンパク質は、2mMの酢酸ナトリウムバッファー、pH5.0、に対して透析を行い、Centriprep(Amicon)上で濃縮した。 6×HisタグPI8の精製:N末端His6タグを有するPI8をコードするコンストラクトを、6×HisタグPI8として大腸菌中で発現させた。精製は、種々のクロマトグラフィー精製工程で用いたバッファーがすべて1mMのTCEP(トリス(2‐カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩)を含んでいたこと以外は、上記で6×His RFP及び6×His GFPについて述べたようにして行った。 マイクロスフェアの作製:5mg/mlのタンパク質、並びに以下に挙げる種々の対イオン、有機溶媒、及びpHを含むカクテル溶液を、上記の実施例6で述べたようにしてマイクロタイタープレート中で調製した。 マイクロタイタープレートは、Millrock Lab Series凍結乾燥器内で、+20℃から−40℃まで1分間に1℃の冷却勾配にて冷却した。−30℃で12時間の1次乾燥及び30℃で3時間の2次乾燥と共に、100mTorrでの昇華によって揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。 乾燥粉末をスライドグラス上に広げ、32×又は100×のいずれかの対物レンズを通して顕微鏡観察を行った。上記の表2に挙げる全ての組合せで、良好な品質(凝集体及び/又は結晶がほとんどなく、均一な粒径分布、分散性)のマイクロスフェアが生成した。マイクロスフェアのサイズはタンパク質に応じて異なり、約0.4乃至1ミクロン(リボヌクレアーゼA、デオキシリボヌクレアーゼI)から約2乃至5ミクロン(6×His PI8、リゾチーム)であった。本実施例により、本明細書で提供される方法を用いて、広範囲にわたる種々のタンパク質からマイクロスフェアを作製可能であることが実証される。実施例8吸入用DAS181マイクロスフェアの空気力学的粒径分布:本明細書で提供される方法とスプレードライとの比較 本明細書で述べるように、本明細書で提供される方法を用いて、約0.5ミクロンから約6乃至8ミクロンまでの範囲を含むあらゆる所望の範囲のサイズである、吸入による送達のためのマイクロスフェアを作製することができる。A.マイクロスフェアの作製 吸入による送達用に製剤されたDAS181乾燥粉末(マイクロスフェア)の空気力学的粒径分布を試験するために、以下の2種類の方法を用いてDAS181マイクロスフェアを作製した: (a)14mg/mlのDAS181、5mMのクエン酸ナトリウムを含むpH5.0のDAS181水溶液を、55℃にて空気流内へ向けてスプレードライし、マイクロスフェアを生成させた。 (b)別の選択肢として、本明細書で提供される方法に従ってDAS181マイクロスフェアを作製した。14mg/mlのDAS181、5mMのクエン酸ナトリウムを含むpH5.0のDAS181水溶液に、5%のイソプロパノールを有機溶媒として添加した。得られた溶液を、Millrock Lab Series凍結乾燥器内で、+20℃から−40℃まで1分間に1℃の冷却勾配にて冷却した。−30℃で12時間の1次乾燥及び30℃で3時間の2次乾燥と共に、100mTorrでの昇華によって揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。B.マイクロスフェアの空気力学的粒径分布 実施例8Aで述べたようにして作製したマイクロスフェアを、アンダーセンカスケードインパクション(Andersen Cascade Impaction)により試験した。呼吸気道内での薬剤の沈着は、カスケードインパクターのステージ/回収プレート上での粒子(マイクロスフェア)の空気力学的挙動により予測することができる。 上記のセクションAで述べた2種類の異なる方法のうちの一方、すなわち、スプレードライ、又は本明細書で提供される方法のいずれかによって作製したDAS181マイクロスフェアを用いてカスケードインパクション実験を行った。マイクロスフェア(10mg)をゼラチンカプセルへ充填した。このゼラチンカプセルを、CycloHaler(PharmaChemie)乾燥粉末吸入器に投入し、カスケードインパクションを施した。毎分90リットルの空気流を使用するように改良し、USPスロート(USP throat)及び誘導コーン(induction cone)を装備し、プレセパレーター(preseparator)を装備しない、8‐ステージ非生物用(non‐viable)アンダーセンカスケードインパクター(Thermo Electron,ボストン)を用いた。吸入後の沈着の種々の領域/ステージ(気管、一次及び二次気管支、終末気管支、肺胞等)を表すインパクターの回収プレートをシリコンスプレーでコーティングし、マイクロスフェアの跳ね返りを防いだ。ステージ及び回収プレートからのマイクロスフェアを、0.1%のTweenを含むリン酸緩衝生理食塩水中に回収し、各ステージ及び回収プレートから回収された沈着DAS181の量を、280nmでの吸光度を測定することによって定量した。 結果:2種類の方法で作製したマイクロスフェアの幾何学径を光学顕微鏡観察によって評価し、いずれの方法についても本質的に同一(1.5乃至3.0ミクロンの範囲)であることが分かった。しかし、下記の表3に示すように、この2種類の試料の空気力学的粒径分布は、2種類の方法の間で大きく異なっている。本明細書で提供される方法に従って作製したマイクロスフェア(すなわち、上記のセクションAに示す方法(b))の場合は、口腔内(インパクターアセンブリーのスロート/コーン)に捕獲されたのは25%未満であり、一方70%を超えるマイクロスフェアが気管及び肺へ(40%超は終末気管支及び肺胞内へ)と送達された。これと比較して、スプレードライ(上記のセクションAで示す方法(a))によって形成されたDAS181マイクロスフェアでは、気管及び肺へ送達されたのは50%未満であった(終末気管支及び肺胞へは20%未満)。この結果は、本明細書で提供される方法によって、肺深部への送達のためのマイクロスフェアを作製することができること、及び本明細書で提供される方法により作製したマイクロスフェアが、スプレードライ法で作製したマイクロスフェアと比較して、より優れた脱凝集性及び流動性を有する(より高い送達用量を提供する)ことを示している。実施例9マイクロスフェアの大スケールでの製造 本実施例では、本明細書で提供される方法をDAS181の大量生産のためにスケールアップ可能であることを実証する。本明細書で述べるバッチプロセスは、高品質の乾燥粉末マイクロスフェアを、例えば、数ミリグラム乃至約1キログラムの範囲の量で製造するのに適しており、混合タンクの能力及び/又は凍結乾燥の棚のスペースによって制限される。本明細書で述べる別の選択肢としての「連続」プロセスを用いると、例えば、数百グラム乃至100キログラム又はこれを超える範囲の量(100グラム乃至100kg、及びこれを超える量)を製造することができる。連続プロセスのさらなる利点は、カクテル溶液の冷却がより良好に制御されることである。 バッチプロセス又は連続プロセスによる大スケールでの製造は、例えば、以下で述べる1若しくは2つ以上の工程のいずれかの組合せに従うか、又は特定の別の選択肢としての方法に従って行うことができる: ・マイクロスフェアへのタンパク質の析出 この工程は、所望の濃度のタンパク質、有機溶媒、及び対イオンを含むカクテル溶液を1若しくは複数の凍結乾燥トレイ中に配置し、この1若しくは複数のトレイを凍結乾燥器の棚に配置することにより、バッチモードで行うことができる。別の選択肢として、冷却したプラットホーム上又はその他の種類の装置(例:冷凍庫)にてトレイを冷却して凍結させ、凍結した状態である期間保存し、後に凍結乾燥してもよい。別の選択肢として、容器を冷却表面上に配置するか若しくは冷却コイルを液体中に浸漬させるか、又はぜん動式ポンプを用いてカクテル溶液を熱交換器中に再循環させながら、撹拌した状態の容器内で析出させることでマイクロスフェアを形成してもよい。別の選択肢として、ぜん動式ポンプを用いてカクテル溶液を1若しくは複数の熱交換器に一回通すことによって連続モードにて析出させることにより、マイクロスフェアを形成してもよい。 ・バルク液体の除去 マイクロスフェアの懸濁液は、標準的な遠心分離、連続流遠心分離(例:CARR ViaFuge Pilot)、又はろ過(例:グラスファイバー、焼結ガラス、ポリマーフィルター、中空糸カートリッジ(例:GE Healthcare製のもの)、若しくはタンジェンシャルフローろ過カセット(TFFカセット、Millipore若しくはSartorius製のもの等))を用いることによって濃縮することができる。バルク液体の除去(50%以上)により、乾燥サイクルの迅速化、並びに高い効率及びスループットが可能となる。 ・マイクロスフェアの乾燥 いずれかのモードで形成され回収されたマイクロスフェアは、従来の凍結乾燥によって乾燥することができる。別の選択肢として、マイクロスフェアは、環境温度下及び大気圧下にて乾燥してもよく、これによって凍結乾燥器の使用が排除される。 結果:本明細書で述べる連続モードにより、DAS181タンパク質を乾燥粉末(マイクロスフェア)へと加工することに成功した。10mg/mlのDAS181、20%のイソプロパノール、2mMの硫酸ナトリウムを含むカクテル溶液を、ぜん動式ポンプを用いてNESLAB循環式クリオスタット(circulating cryostat)と連結させた35SERIES熱交換器(Exergy、ガーデンシティ、ニューヨーク州)に通し、それにより、カクテル溶液は、通過する間に約25℃から約−12℃まで冷却された。熱交換器から排出される得られたマイクロスフェアの懸濁液は、予め冷却した凍結乾燥トレイ(−40℃)内へポンプで送液し、凍結し、凍結乾燥するか、又は、別の選択肢として、液体窒素内へポンプで直接送液し、続いて凍結乾燥した。得られたマイクロスフェアは、顕微鏡観察及びカスケードインパクションで分析し、最小限の凝集と良好な分散性を有する均一なマイクロスフェアであることが示され、その大きさ及び空気力学的粒径分布は、バッチモードで作製したマイクロスフェアと類似していた。製剤されたDAS181カクテル溶液を冷却せず(熱交換器を通さず、従ってマイクロスフェアの析出が誘導されなかった)、液体窒素へ直接注ぎ入れた場合は、マイクロスフェアは観察されず、その代わりに凍結乾燥後にガラス様の結晶が観察された。実施例10呼吸気道上部及び中央部へ送達するためのDAS181マイクロスフェアのバッチモードプロセス及び製剤 本実施例では、DAS181マイクロスフェアの製剤及び製造プロセスについて説明する。DAS181カクテル溶液の含有物及びその相対量を、以下の表4に示す。A.バルク原体(Bulk Drug Substance)の作製 原体、活性医薬成分、及びAPIという用語は、本実施例において交換可能に用いられ、DAS181タンパク質を意味する。DAS181タンパク質を、以下のようにして大量に作製した。まず、本質的に実施例1で述べたようにして、大量のDAS181を大腸菌(BL21株)内で発現させた。DAS181タンパク質を発現する大腸菌細胞を、Toyopearlバッファー1、UFP‐500‐E55中空糸カートリッジ(GE Healthcare)、及びWatson‐Marlowぜん動式ポンプを用いた発酵回収物洗浄工程において、ダイアフィルトレーションにより洗浄した。 次に、この細胞から、組換えDAS181タンパク質を大量に精製した。DAS181の大量精製で用いた成分及びバッファーの詳細な仕様を、以下の表5及び6に提供する。回収、洗浄した細胞は、Niro‐Soave Panda細胞破壊器を用いた均質化工程に2回通すことによって溶解した。このようにして得られたホモジネートは、Toyopearlバッファー1、Hydrosart0.2ミクロンTFFカセット、及びWatson Marlowポンプを用いた精密ろ過によって透明化した。透明化したホモジネートは、次に、新たにバッファーを供給することなくライセートを再循環させることによって濃縮した。次に、透明化したホモジネートからToyopearl SP‐550C 樹脂上でDAS181タンパク質を捕獲し、この樹脂を一連のバッファー(表5参照)で洗浄した後に、DAS181タンパク質を樹脂から溶離した。溶離液の塩化ナトリウム濃度を、pH8.0の50mMのリン酸塩の最終バッファー中で1.0Mに調節した。次に、Toyopearlバッファー4を用いてさらに精製を行うため、DAS181を含む溶離液を、Toyopearl Hexyl‐650C樹脂に通した。次に、DAS181タンパク質を含む樹脂溶離液を、ダイアフィルトレーション工程(表5の工程8を参照)にて、5mMの酢酸ナトリウムへバッファー交換した。次に、フロースルーモードでDNAを除去するために、濃縮タンパク質をSartorius Q SingleSepフィルターに通した。イソプロパノールを20体積/体積%の最終濃度でQ SingleSepのろ液に添加した。バッファー中のDAS181タンパク質を、Amberchromバッファーで平衡化させたAmberchrome CG300M樹脂に通した(表5の工程11を参照)。次に、精製したバルクのDAS181タンパク質を製剤バッファーにバッファー交換し、ダイアフィルトレーションにより濃縮した(表5の工程12参照)。B.バッチ製造プロセス 上記の表4に示す成分を組み合わせて、以下で述べる大スケールのバッチプロセスによりDAS181マイクロスフェアを形成した。工程I:バルク原体の解凍 プラスチックボトル内の凍結した0.2μmフィルターを通したバルク原体を、環境温度(25±3℃)にて一晩かけて解凍した。工程II:賦形剤の秤量及び溶液の調製 35.51gの無水硫酸ナトリウム粉末を秤量し、適量の灌注用の水で500mLとし、続いて撹拌して透明な溶液を得た。18.38gの無水塩化カルシウム粉末を秤量し、適量の灌注用の水で250mLとし、続いて撹拌して透明な溶液を得た。工程III:DAS181カクテル溶液の調製 3.3Lの濃縮原体(19.55g/L)に、灌注用の水1.79Lを撹拌しながらゆっくりと添加して、続いて0.0215Lの硫酸ナトリウム溶液、0.0028Lの塩化カルシウム溶液、及び0.269Lのイソプロパノールを添加した。この溶液を撹拌して、成分を確実に完全に混合させた。工程IV:0.2μmフィルターによる製剤したカクテル溶液のろ過 微粒子及びバイオバーデンの抑制のため、工程IIIで製剤したカクテル溶液を、0.2μmフィルターを通して滅菌培地バッグ内にろ過した。工程V:凍結乾燥トレイへの充填 ろ過した製剤溶液を、加圧滅菌したLyoguard凍結乾燥トレイに分取した。溶液の均一な冷却及び高品質なマイクロスフェアの形成を確実にするために、6つのトレイのそれぞれに、0.9L若しくはそれ未満のカクテル溶液を充填した。工程VI:凍結及び凍結乾燥 トレイを−45±5℃まで予め冷却した凍結乾燥器(Hull 120FSX200)の棚に配置し、溶液を冷却、凍結させた。溶液が凍結して行く間に、マイクロスフェアが形成した。凍結は、確実に完全に凝固させるため、1乃至2時間行う。生成物の温度は、6つのトレイのうちの2つに取り付けた熱電温度計の読み取りにより確認した。 凍結乾燥サイクルの工程は以下の通りである: a)真空吸引を160ミクロンに設定して、100乃至200ミクロンまで脱気する; b)3時間かけて棚の温度を+10℃まで勾配させる; c)棚の温度を36時間+10℃に維持する(1次乾燥); d)1次乾燥フェーズが完了し、生成物の温度が+10℃±5℃で15乃至30時間安定していることを熱電温度計の記録を調べて確認する。 e)1時間かけて棚の温度を+30℃まで勾配させ、3乃至5時間維持する(2次乾燥)。工程VII:バルクDAS181マイクロスフェアの容器への移動及び混合 各Lyoguard凍結乾燥トレイの底部フィルム上の一部分を消毒用ふき取り布で清浄化し、メスを用いて3×3cmの開口部を設けた。乾燥マイクロスフェアをプラスチックボトルに移した。ボトルの蓋を閉め、逆向きになる毎に方向を変えながら上下を逆にする動きを40回繰り返した。この上下を逆にする動きは、ボトルの内容物を確実に均一にするために行った。分析試験のためのサンプルを取り、再度ボトルの蓋を閉めて、保存のためのプラスチック袋の中へ密封した。 上述のDAS181マイクロスフェアのバルク製造プロセスにおいて、硫酸塩は、対イオンとして使用する上で安全な物質であることが実証され、狭い粒径分布のマイクロスフェアが再現性良く作製された。さらに、有機溶媒のイソプロパノールは、(1)クラス3の溶媒であること、(2)広範囲にわたる濃度(2乃至30体積%)にてマイクロスフェアを生成することができること、及び(3)比較的高い凝固点を有しているために、その蒸気を凍結乾燥中に効率的に捕獲可能であること、の理由から、溶媒の選択として良好であった。 最終製剤中のタンパク質濃度は、マイクロスフェアの物理的性質又はマイクロスフェア中のDAS181タンパク質の活性に大きな影響を与えることなく、変化させることが可能であり(10乃至14mg/ml)、対イオンの濃度(1乃至5mM)及びイソプロパノールの濃度(2乃至30体積%)についても同様であった。イソプロパノール濃度が高い場合は(15乃至30%)、カクテル溶液がまだ完全に液体である間にマイクロスフェアが形成した。より低い濃度(2乃至15%)では、まず氷晶が形成し始め、続いて析出によってマイクロスフェアが形成した。C.マイクロスフェア中のDAS181の収量 乾燥マイクロスフェア中のDAS181の理論収量は、以下の式に従って計算される: 理論収量=DAS181タンパク質(g)÷乾燥粉末(マイクロスフェア)中のタンパク質の分率 タンパク質の分率の値(0.866)は、DAS181マイクロスフェアのいくつかの製造されたバッチを分析することにより経験的に確立した。表2に示す量に対す理論収量は、64.56g÷0.866=74.55gである。DAS181乾燥粉末の実際の収量は、64gであった。 結果:経口吸入による投与のために上記のセクションBで述べるように作製したマイクロスフェアの適切性を、アンダーセンカスケードインパクションによって試験した。結果を下記の表7にまとめる。呼吸気道内での薬剤の沈着は、カスケードインパクターのステージ/回収プレート上での粒子(マイクロスフェア)の付着により予測することができる。インフルエンザ等、呼吸器内で発症するウィルス感染症を予防又は治療するために投与される、DAS181マイクロスフェアを例とする薬剤の場合、咽喉、気管、及び気管支(呼吸気道の上部及び中央部)に薬剤を沈着させることが望ましい。呼吸気道上部及び中央部に送達されたDAS181融合タンパク質は、粘膜から受容体のシアル酸を開裂させ、それによって、これらの部位におけるウィルスの結合及び感染が予防される。呼吸器系ウィルス感染が発症し得る部位、すなわち、咽喉、気管、又は気管支へDAS181マイクロスフェアを最適に送達するためには、マイクロスフェアは、(a)口の前端部で捕獲されるような大きいもの(すなわち、約8ミクロン若しくはそれより大きい、過大なマイクロスフェア);又は(b)肺深部に沈着され、血流へと全身的に吸収されるような小さいもの(すなわち、0.5ミクロン若しくはそれより小さい)、であってはならない。咽喉、気管、及び気管支へのDAS181マイクロスフェアの送達のためには、約1ミクロンから約5.5乃至6ミクロンの範囲のサイズが、一般的に適切である。 上述のように製造したDAS181マイクロスフェアを、アンダーセンカスケードインパクションにより分析し、このマイクロスフェアが、呼吸気道の上部及び中央部への送達に適しており、肺胞への沈着率は十分に低い(<5%)ことが分かった。 DAS181マイクロスフェアをレーザー回折によってさらに分析し、本実施例で述べる方法で作製したマイクロスフェアの大部分が、1ミクロン乃至5ミクロンの範囲のサイズであることが示され、これはカスケードインパクションの結果と一致していた。本実施例で述べる方法に従って作製したDAS181マイクロスフェアの走査型電子顕微鏡観察(FEI Quanta200走査型電子顕微鏡、Everhart Thornley(ET)検出器)により、マイクロスフェアが、およそ0.5乃至3ミクロンのサイズにある数百から数千の個々の粒子から成る凝塊として存在していることが明らかとなった。しかし、凝塊は、乾燥粉末吸入器を通しての作動中に生じる空気の乱流によって容易に分散される(アンダーセンカスケードインパクション又はレーザー回折によって示されるように)。液体界面活性剤(例:Triton X‐100若しくはTween20)、又はマイクロスフェアを溶解させない非極性溶媒(例:アルコール、アセトン、若しくはアセトニトリル)中に分散したマイクロスフェアの光学顕微鏡観察により、凝集体が、容易に個々の均一なマイクロスフェアに分散されることが確認された。実施例11ナトリウム塩以外の硫酸塩を用いたDAS181マイクロスフェアの作製 特定の場合、例えばある喘息患者において、経肺投与のための製剤中にナトリウムが存在すると、気道過敏性を誘発するリスクをもたらす可能性があることが研究によって示されている(Agrawal et al.,Lung,183:375‐387(2005))。従って、本実施例では、カリウム、マグネシウム、及びカルシウム等のその他の金属塩等の代わりとなる塩について試験した。 DAS181マイクロスフェアは、上記の実施例1で述べたようにして製造した。12mg/mLのDAS181及び5体積%のイソプロパノールを含むカクテル溶液は、対イオンとして、示した硫酸塩を2mMの濃度で含有し、pHは4.5乃至5.0であった。この溶液を+25℃から−45℃まで冷却することによってマイクロスフェアを形成した。凍結の際、昇華により揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。 乾燥粉末の空気力学的粒径分布を、アンダーセンカスケードインパクションによって評価し、226nmでのUV測定(A226)により、各ステージあたりのDAS181の量を測定した。結果を下記の表8に示す。この結果より、ナトリウム塩以外の硫酸塩を対イオンとして用いても、硫酸ナトリウムを対イオンとして用いた場合に送達される量と同程度の量で、咽喉、気管、及び気管支へその大部分が送達される範囲のサイズであるDAS181マイクロスフェアを得ることができることが示される。 乾燥粉末を、表9に示す時間、+37℃又は+53℃でインキュベートし、実施例1で述べた参照することで本明細書に組み入れられる4‐MU‐NANAアッセイを用いてシアリダーゼ活性についても試験した。−80℃で保存した非凍結乾燥DAS181マイクロスフェアと比較した相対活性を表9に示す。この結果によると、37℃では2カ月間にわたってほとんどすべて又はすべての活性が維持され、53℃では10日間にわたってほとんどすべての活性(硫酸ナトリウム及び硫酸カリウム)若しくは85%超の活性(硫酸マグネシウム及び硫酸亜鉛)が維持されており、対イオンとして種々の金属硫酸塩を用いて作製したマイクロスフェアの安定性は、硫酸ナトリウムで作製したものと同程度であったことが示される。この実験は、種々の非ナトリウム含有対イオンにより、所望の特性を有するマイクロスフェアの作製が可能であることを示している。実施例12DAS181マイクロスフェアの安定性 マイクロスフェア中のDAS181タンパク質の安定性について、実施例1で述べた参照することで本明細書に組み入れられる4‐MU‐NANA活性アッセイを用い、経時的にシアリダーゼ活性を測定することで評価を行った。乾燥DAS181マイクロスフェアの作製は、10mg/mLのDAS181、2mMの硫酸ナトリウム、5体積/体積%のイソプロパノールを含むカクテル溶液中で行った。0.01重量/体積%の糖(ソルビトール、マンニトール、トレハロース、又はスクロース)を添加した溶液も調製した。これらの溶液を+25℃から−45℃まで冷却することによってマイクロスフェアを形成した。凍結の際、昇華により揮発性物質(水及びイソプロパノール)が除去され、マイクロスフェアを含む乾燥粉末が残った。A.糖を含まないDAS181マイクロスフェアの安定性 糖を添加せずに製剤したDAS181乾燥粉末マイクロスフェアを、Drierite乾燥剤(Hammond Drierites社,ジーニア,オハイオ州)に隣接する容器内で、室温(25℃)にて保存した。この乾燥粉末は、少なくとも8ヶ月間、元の効力(実施例1に従い、参照することで本明細書に組み入れられる4‐MU‐NANA活性アッセイを用いたシアリダーゼ活性により測定;結果を表10に示す)及び空気力学的粒径分布(アンダーセンカスケードインパクションにより測定:表11)を維持していた。表11:空気力学的粒径分布は、アンダーセンカスケードインパクションにより評価し、回収された全DAS181タンパク質の%として表した。カプセルにDAS181乾燥分圧を充填し、送達装置としてCyclohaler乾燥粉末吸入器を用いて駆動させた。空気流速は毎分60リットルとした。アッセイは3回の反復実験で行い、平均値及び標準偏差値を示す。B.糖と共に製剤したDAS181マイクロスフェアの安定性 糖を含む乾燥粉末マイクロスフェア製剤中、及び−80℃で保存した非凍結乾燥マイクロスフェア製剤中のDAS181のシアリダーゼ活性を、実施例1で述べた参照することで本明細書に組み入れられる蛍光基質4‐MU‐NANAを用いて測定した。糖を含まない乾燥粉末製剤、又は下記の表12に示す種々の糖を含む乾燥粉末製剤を、+42℃で4週間保存した(強制分解)。結果を表12に示す。−80℃で保存した非凍結乾燥製剤と比較して、糖を含まない製剤は、その活性のほぼ80%を維持していた。種々の糖の添加により安定性が向上し、糖の種類に応じて、活性の約88%乃至約98%が維持される。 DAS181マイクロスフェアの糖の含有率を増加させた場合の安定化の効果について調べた。反応カクテル溶液中にグリシンが存在すると、DAS181マイクロスフェアの製造中の糖の結晶化を防ぐ作用を示した。この研究により、5%のグリシンと組み合わせると、最大で15%のトレハロース、スクロース、ソルビトール、又はマンニトールを、凍結乾燥中に結晶を形成することなく、DAS181マイクロスフェア形成反応系へ組み込むことができることが示された。マイクロスフェアは、光学顕微鏡観察及び走査型電子顕微鏡観察(SEM)によるその外観から、糖を含まずに作製されたものと区別がつかなかった。マイクロスフェアの空気力学的粒径分布にも影響を及ぼさなかった。 得られたDAS181乾燥粉末5mgを、サイズ3の透明のHPMCカプセル内へ配置し、37℃で保存した。高分子量DAS181オリゴマー(分解生成物)の量の割合を、サイズ排除HPLCで定量分析した。表12Aの結果から、糖の保護効果が示され、トレハロース及びスクロースが最良の保護効果を提供している。結果は、第0月、第1月、第2月、又は第3月におけるオリゴマーの%として表す。 スクロース及びトレハロースのDAS181マイクロスフェア製剤に対する安定化効果を、以下の実験によってさらに確認した。糖を含む製剤及び糖を含まないコントロール製剤を作製し、バルクの粉末(カプセル化せず)の状態又はサイズ3の透明HPMCカプセル内に配置した状態とした。これらのサンプルを37℃で保存した。高分子量DAS181オリゴマー(分解生成物)の割合を、サイズ排除HPLCによって定量した。表12B(下記)の結果より、ここでも、トレハロース及びスクロースの糖が、有効な保護効果をもたらしたことが示される。結果は、第0月、第1月、第2月、又は第8月におけるオリゴマーの%として表す。実施例13様々な種類の化合物を用いたマイクロスフェアの作製 本明細書で提供される方法を用いて、様々な種類の化合物を用いたマイクロスフェアを作製することができる。上記の実施例で述べた、DAS181、BSA、トリプシン、ヘモグロビン、デオキシリボヌクレアーゼI、リゾチーム、卵白アルブミン、リボヌクレアーゼA、ヘキサヒスチジンタグヒトプロテイナーゼインヒビター8(PI8、配列番号15に示すアミノ酸配列を有する)、赤色蛍光タンパク質(RFP)、及び緑色蛍光タンパク質(GFP)等のタンパク質に加えて、本実施例では、この方法を用いて、以下に示すのもののマイクロスフェアを作製することができることを示すものである: A.抗生物質 バンコマイシン、トブラマイシン、カナマイシン、及びアンピシリン B.核酸 siRNA C.ウィルス タバコモザイクウィルス D.ペプチド リュープロリド及びソマトスタチン 上記のA乃至Dから作製されたマイクロスフェアを、タンパク質であるDAS181のマイクロスフェアと比較した。 マイクロスフェアの作製:上記のA乃至Dに挙げた化合物の各々、及びDAS181について、水性溶媒に溶解した化合物2mg/ml、並びに以下に挙げる種々の対イオン、貧溶媒、及びpHを含むカクテル溶液を、室温にて、96‐ウェルのマイクロタイタープレート中で調製した(0.1mlカクテル溶液/ウェル)。溶媒又は貧溶媒単独を、対イオン有り又は無しで含有する溶液をコントロール溶液とした。カクテル溶液を冷凍庫内へ配置して冷却した。冷却したプレートを、予め冷却した(−45℃)Millrock Lab Series凍結乾燥器の棚へ移し、真空引きを施した。凍結したカクテル溶液は、16時間凍結乾燥させた。 ウェルの底部から凍結乾燥した粉末をスライドグラスへ移し、外観について光学顕微鏡観察によって分析した。生成したマイクロスフェアの品質を、マイクロスフェアの均一性、望ましくない非マイクロスフェア粒子(ガラス様結晶性形態)が存在しないこと、及び凝集体が存在しないこと、に基づいて点数化した。下記の表13に、外観に基づいた代表的な点数化システムを提供する。 下記の表14は、マイクロスフェアの生成に用いた化合物、溶媒、貧溶媒、及び対イオンの種々の組み合わせ、並びに得られたマイクロスフェアの品質を示す。 バンコマイシンによる実験は、スケールアップしたもの(20mgのバンコマイシン)、すなわち、全体積5ml中の2mg/mlのバンコマイシン;及び全体積2ml中の10mg/mlのバンコマイシン、でも実施した。以下に示すように、試験したカクテル混合物はすべて、非常に高品質のバンコマイシンマイクロスフェアを生成した。**上述のように、タバコモザイクウィルスでは、貧溶媒が存在しなくても、品質の良いマイクロスフェアを形成することができた。ある程度の結晶性が観察されたが、対イオンの選択に応じて(例:ピバル酸)、貧溶媒を添加せずに、均一なマイクロスフェアを得ることができた。 結果:これらの実験は、化合物、対イオン、及び貧溶媒の(a)種類並びに(b)濃度の適切な組み合わせを選択することにより、広範囲にわたる種々の高分子及び低分子を用いて、品質の良い(少なくとも6、高いもので10まで)マイクロスフェアを得ることができることを示すものである。化合物、対イオン、及び貧溶媒の特定の組み合わせによっては、マイクロスフェアの品質は、同等の条件下にてシアリダーゼ融合タンパク質、DAS181を用いて得られたマイクロスフェアの品質と同じか又はこれよりも良いものが多かった。 化合物を含まないコントロールカクテル反応系において、ポリエチレンイミン(PEI)及び酢酸ナトリウム/硫酸ナトリウム等の対イオンの中には、特定の条件下にてマイクロスフェアを形成可能であるものがあったことが分かった。いかなる理論にも束縛されるものではないが、対象とする化合物によっては、そのような対イオンは、核形成の補助及び/又は「非核形成」対イオンで得られたものよりも高品質のマイクロスフェアの形成の促進を行う「プライマー」又は「担体」として作用し得る可能性がある。例えば、化合物の形成(例えば上記の表14を参照、PEIを対イオンとして用いて、siRNA及びDAS181から形成されたマイクロスフェア)。 この結果より、特定の条件下では、対イオン及び/又は貧溶媒の非存在下においても、マイクロスフェアを形成可能であることもさらに示される。例えば、siRNAの場合、非常に高品質(スケール10)のマイクロスフェアが、対イオンを添加しない場合に得られた。同様に、タバコモザイクウィルスは、対イオンの非存在下にて、場合によっては、貧溶媒の非存在下にて、マイクロスフェアを形成した。実施例14カクテル溶液成分(化合物、対イオン、貧溶媒)の濃度の関数としてのマイクロスフェアのサイズ及び品質 本実施例は、低分子化合物のマイクロスフェアのサイズ及び品質が、高分子の場合と同様に(実施例2乃至4を参照)、化合物、対イオン、及び/又は貧溶媒の濃度等のパラメータを、高スループットフォーマットでの種々の並べ替えで変化させることにより、容易に最適化可能であることを実証するものである。このような反応を高スループットフォーマットで実施することにより、いずれの化合物に対するマイクロスフェア形成の最適条件も、迅速に識別することができる。 種々の濃度条件下のテトラサイクリン、カナマイシン、又はアンピシリンのカクテル溶液を含む96‐ウェルプレートを、実施例1で述べるように設定した。対イオンとしてはアルギニンを、貧溶媒としてはイソプロパノールを用いた。カクテル溶液成分、化合物、対イオン、及び貧溶媒、の各々の濃度を、下記の表15に示すように変化させ、マイクロスフェアの品質への影響を評価した。結果: テトラサイクリン:テトラサイクリンの場合、貧溶媒の非存在下では、存在したとしても極僅かのマイクロスフェアしか形成されなかった。貧溶媒の濃度の上昇に従ってマイクロスフェアの品質が向上し、イソプロパノール約30%にて最高に達した。30%を超えてイソプロパノール濃度を上昇させると、全体としてのマイクロスフェアの品質は低下し、マイクロスフェアのより大きく肥大した凝塊及び結晶性固体が形成された。イソプロパノールの濃度が60%及び70%では、カクテル混合物には凍結前の析出が見られ、大量の凝集体及び結晶が発生する結果となった。最も高いイソプロパノール濃度では、少しのマイクロスフェアが形成されたが、それらのサイズは均一ではなかった。 次に、マイクロスフェアの品質を対イオン(アルギニン)濃度の関数として評価した。貧溶媒及びテトラサイクリンの濃度が一定の場合、アルギニンの濃度の低下と共に、マイクロスフェアの粒径分布は小さくなり、その全体としての品質は向上し、30mg/mlのアルギニンの場合に光学顕微鏡観察によって視覚化した粒径分布が最も小さくなることが分かった。興味深いことには、対イオンの非存在下では、サイズ変動がほとんどない小マイクロスフェアが観察された。ある程度の量の凝集は存在したが、全体としてのその品質は高かった。 マイクロスフェアの品質を、貧溶媒及びアルギニンの濃度を一定とし、テトラサイクリンの濃度を上昇させることによっても評価した。テトラサイクリンの非存在下では、吸湿性のアルギニンマイクロスフェアが形成された。テトラサイクリンの濃度が上昇するに従い、マイクロスフェアのサイズが増加し、25乃至30mg/mlのテトラサイクリン濃度で最大に達し、次いで、テトラサイクリンの濃度がさらに上昇すると、再度低下することが分かった。25乃至30mg/mlのテトラサイクリンでは、凝集も最小限であり;テトラサイクリン濃度がさらに上昇するに従い、凝集は増加した。 カナマイシン:カナマイシンからのマイクロスフェアの形成には、少なくとも25乃至30%の貧溶媒(イソプロパノール)が必要であり;これより低い濃度では、吸湿性の結晶が形成された。60%のイソプロパノールでは、より良い結果が得られたが、凍結前に析出が起こり、それによってマイクロスフェアの品質が損なわれた。 カナマイシンのマイクロスフェアを種々のアルギニン濃度の関数として調べたところ、アルギニン濃度を低下させると、より高い品質の、より小さいマイクロスフェアが得られることが分かった。しかし、10mg/ml未満のアルギニン濃度では、マイクロスフェアは大きくなり、より多くの凝塊体を形成する傾向にあった。アルギニンの非存在下では、ある程度の凝集が存在したものの、再度、高品質のマイクロスフェアが得られた。 カナマイシンの濃度を変化させた場合は、カナマイシンの濃度が上昇するに従って、マイクロスフェアの品質が向上し、サイズが減少することが分かった。 アンピシリン:アンピシリンを用いることでマイクロスフェアは得られたが、その吸湿性により、品質を明確に対応させることは困難であった。全体として、いくつかの条件で分離したマイクロスフェアが生成し、高い貧溶媒濃度(50%)にて最良品質のマイクロスフェアが観察された。 本実施例は、種々の低分子抗生物質から、本明細書で提供される方法によってマイクロスフェアを作製可能であることを実証するものである。この実施例はさらに、特定の条件下では、対イオンの添加はマイクロ粒子の形成に必ずしも必要ではない場合があることも実証するものである。このことは、試験した3種類すべての抗生物質で観察された。いかなる理論にも束縛されるものではないが、化合物自体が対イオンとして機能するか、又は実験に用いた製剤が、対イオンとして作用する賦形剤/不純物/バルキング剤を含んでいた可能性がある。実施例15水不溶性分子:パクリタキセルからのマイクロスフェアの作製 化学療法薬であるパクリタキセルは、3を超えるlogP値(オクタノール/水分配計数の対数)を有し(Bombuwala et.al.,Beilstein J.Org.Chem.2006,2:13)、これは、現在市販されている低分子薬剤の大部分を代表する値である。従って、パクリタキセルのマイクロスフェア形成に対する条件を識別することは、治療に適する非常に数多くの化合物に適用されるはずである。 水不溶性であるパクリタキセルは、以下の有機溶媒:イソプロパノール、t‐ブチルアルコール、又はDMSO、のうちの1つに溶解した。各々の有機溶媒中の20mg/mlのパクリタキセルのストック溶液を用いて、96‐ウェルプレート中でカクテル溶液を作製し、ここで、各ウェル(すなわち、反応系)中のパクリタキセルの有効濃度は、2mg/mlのパクリタキセルとした。パクリタキセルのイソプロパノールへの溶解性が、t‐ブチルアルコール及びDMSOよりも低いことから、イソプロパノールでは、20mg/mlのスラリーが得られ、これをストック溶液として用いた。2mMのクエン酸ナトリウムバッファー、pH5.0、を貧溶媒及び対イオンとして用いた。種々の実験条件を下記の表16に挙げる。次に、有機溶媒の濃度に対して貧溶媒/バッファーの濃度を様々に変化させたカクテル溶液を含むプレートを、−80℃の冷凍庫に配置して凍結乾燥させた。結果: 3種類すべての有機溶媒で、溶媒の濃度が25%若しくはそれ未満の場合にパクリタキセルの析出が見られた。凍結乾燥サンプルの光学顕微鏡観察より、有機溶媒がイソプロパノールの場合、イソプロパノールの濃度が90%から低下するに従ってマイクロ粒子の品質が向上し、50%のイソプロパノールで最良のマイクロスフェアが形成されたことが分かった。イソプロパノールの濃度が50%より低くなると、結晶が観察され、これは凍結前にパクリタキセルが析出したことが原因である可能性がある。クエン酸塩対イオンを含めずに50%のイソプロパノールを用いた場合、マイクロスフェアは、2mMのクエン酸塩が存在する場合よりも凝集を起こしやすい傾向を示した。100%のイソプロパノールでクエン酸塩対イオンを用いない場合は、多くの小マイクロ粒子も観察されたが、サンプルは、結晶性が高いように思われ、凝集を起こした。 t‐ブタノールの場合、最適な溶媒濃度はイソプロパノールよりも高く、90%のt‐ブタノールで最も良い結果が観察され、溶媒濃度が低下するに従って凝集及びロッド状の形態が増加した。25%及び10%のt‐ブタノールでは、著しい結晶性が観察され、これは恐らく凍結前のパクリタキセルの析出によるものと考えられる。クエン酸塩対イオンを含まない100%のt‐ブタノールでは、上記で考察したように、90%のt‐ブタノール及び2mMのクエン酸塩で観察された最高品質のマイクロスフェアとほぼ同程度の品質の高さであった。クエン酸塩対イオンの非存在下にてt‐ブタノールの濃度を50%まで低下させると、凝集が増加したものの、高品質のマイクロスフェアは依然として存在した。 有機溶媒DMSOで得られた結果は、イソプロパノール及びt‐ブタノールと比較して、低品質の凝集したマイクロスフェアと共に、全体として結晶量が多いものであった。これは、DMSOの沸点が高いために、凍結乾燥の際に恐らくは溶液中の水がまず蒸発/昇華してほとんどDMSOのみの溶液が残り、そこからパクリタキセルが結晶化したことに起因する可能性がある。しかし、光学顕微鏡観察によるデータから、マイクロスフェアが存在することが分かり、最良のマイクロスフェアは50%のDMSOを用いた場合に観察された。実施例16薬剤、貧溶媒、及び対イオンの比率がマイクロスフェアの品質に与える影響 貧溶媒及び対イオンの濃度の変化がマイクロスフェアの形成に与える影響を評価するために実験を行った。リュープロリド及びソマトスタチンのペプチド、並びにバンコマイシン及びトブラマイシンの抗生物質を、種々の条件下でのマイクロスフェアの形成について試験した。表17に、反応を実施した条件を示す。これまでの実施例で述べたようにして、サンプルを96‐ウェルプレート中で分析した。結果: リュープロリドの実験群では、貧溶媒濃度を低下させることでマイクロスフェアの凝集が減少し、10%のイソプロパノールが最適であり、そこからさらにイソプロパノールの濃度を0%まで低下させると、凝集は再度増加した。貧溶媒濃度を一定(5%)にして対イオン濃度を変化させた場合、17mMの対イオンで結晶形成の度合いが高かった。結晶の形成は、対イオン(バッファー)濃度を10mMまで低下させるに従って減少し、マイクロスフェアはサイズが均一で良好に分離されている。バッファー濃度を、10mmMを超えてさらに低下させて行くと、凝集が再度増加し始め、0mMのグルタミン酸塩では、中程度の結晶性が観察された。 ソマトスタチンの場合は、50%のイソプロパノールで、サイズが均一である良好に分離されたマイクロスフェアが観察された。最適濃度である10%のイソプロパノールまで貧溶媒濃度を低下させるに従って、凝集のレベルが増加した。10%未満のイソプロパノールでは、結晶が再度出現し始め、貧溶媒濃度をイソプロパノール0%まで低下させるに従って増加を続け、0%では、サンプルの大部分が、凝集したマイクロスフェアを僅かに含むだけの結晶となった。貧溶媒濃度を一定(5%)として対イオン濃度を変化させた場合、17mMの硫酸塩/酢酸塩及び5%のイソプロパノールでマイクロスフェアが存在したが、高度の結晶性も観察された。対イオンの濃度が低下するに従い、12.5mMの対イオン濃度で良好に分離したマイクロスフェアが検出されるまで、結晶の存在量は減少した。硫酸塩/酢酸塩濃度がさらに低下するに従い、凝集が再度増加し始め、マイクロスフェアのサイズが低下した。ソマトスタチンは、対イオンの非存在下でもマイクロスフェアの形成が見られたが、このマイクロスフェアは凝集しており、サイズが様々(均一ではない)であった。 バンコマイシンの場合、貧溶媒濃度を変化させることにより、50%から2.5%までで、小さいが明確な形状のマイクロスフェアが生成した。溶媒濃度をさら0%のイソプロパノールまで低下させると、少量のマイクロスフェアと共に高度の結晶性が存在した。対イオン濃度を変化させた場合は、17mMのクエン酸塩で凝集度の高いマイクロスフェアが見られ、対イオン濃度を低下させるに従って、凝集の量は減少した。7.5mM未満のクエン酸塩で最良のマイクロスフェアが形成されたが、対イオン濃度をさらにゼロまで低下させるに従って、凝集の量が再度増加した。 トブラマイシンの場合、貧溶媒濃度を変化させると、50%のイソプロパノールで、マイクロスフェアも検出されたが、著しい量の結晶及び凝集が存在した。貧溶媒濃度を40%から10%へ低下させると、形成されたマイクロスフェアは、良好に分離され、高品質であることが分かった。貧溶媒濃度をさらに5%から0%へ低下させると、凝集の量は再度増加し、0%では、著しい数の凝集したマイクロスフェアが存在すると共に、結晶性の度合いが高かった。実施例17吸入のためのバンコマイシンマイクロスフェアの空気力学的粒径分布 本明細書で述べるように、本明細書で提供される方法を用いて、吸入による送達のための約0.5ミクロンから約6乃至8ミクロンまでの範囲を含む、所望するいかなるサイズ範囲のマイクロスフェアをも作製することができる。A.マイクロスフェアの作製 バンコマイシンを、10mg/mlの最終濃度で水性バッファーに溶解した。このカクテル溶液は、対イオンとして5mMのクエン酸ナトリウム、pH5.0を、貧溶媒として15体積/体積%のn‐プロパノールを含有していた。カクテル溶液のアリコート2mlを、−80℃の冷凍庫内へ1時間配置した10mlの凍結乾燥バイアル中で凍結させた。凍結させたバイアルを、−45℃の凍結乾燥器の棚へ移し、36時間の凍結乾燥を施した。B.マイクロスフェアの空気力学的粒径分布 実施例5で述べたように作製したマイクロスフェアを、New Generation Impactorを用いたカスケードインパクションによって試験した。医薬の気道への沈着を、カスケードインパクターのステージ/回収プレート上での粒子(マイクロスフェア)の空気力学的挙動によって予測することができる。 マイクロスフェア(10mg)を、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)カプセルへ充填した。このカプセルを、CycloHaler(PharmaChemie)乾燥粉末吸入器に投入し、カスケードインパクションを施した。吸入後の沈着の種々の領域/ステージ(気管、一次及び二次気管支、終末気管支、肺胞等)を表すインパクターの回収プレートをシリコンスプレーでコーティングし、マイクロスフェアの跳ね返りを防いだ。ステージ及び回収プレートからのマイクロスフェアを、0.1%のTweenを含むリン酸緩衝生理食塩水中に回収し、各ステージ及び回収プレートから回収された沈着バンコマイシンの量を、280nmでの吸光度を測定することによって定量した。 結果:マイクロスフェアの幾何学径を光学顕微鏡観察によって評価し、1.0乃至3.0ミクロンの範囲であることが分かった。下記の表18に示すように、空気力学的粒子径は、観察された幾何学径と一致していた。この結果は、本明細書で提供される方法によって、肺深部への送達のためのマイクロスフェアを作製することができること、及び本明細書で提供される方法により作製したマイクロスフェアが、優れた脱凝集性及び流動性を有する(より高い送達用量を提供する)ことを示している。実施例18プロスタグランジンを用いたマイクロスフェアの作製 プロスタグランジンは、数多くの生理的プロセスに関与し、従って臨床的用途を有するホルモン様化合物の一群である。プロスタグランジンの1種であるプロスタサイクリンPGI2は、肺高血圧症の薬剤として現在市販されている。この薬剤の生理的pHにおけるAPI半減期は、数分というオーダーであり、適切な効果を得るためには、この薬剤は連続注入によって投与するする必要がある。従って、吸入可能であり、肺の標的作用部位で直接作用するPGI2製剤を作り出し、クリアランス速度及び血流中での安定性と関連する薬物動態効果を避けることが望まれる。本実施例は、本明細書で提供される方法を用いて、高品質で吸入可能であるプロスタグランジンのマイクロスフェアを作製することができることを実証するものである。 PGI2及びPGI2の類似体シプロステン(Ciprostene)を、2mg/mlの濃度で用いて実験を行った。カクテル溶液を室温にて混合し、次に冷凍庫内へ配置して冷却した。冷却したプレートを、予め冷却した(−45℃)Millrock Lab Series凍結乾燥器の棚へ移し、真空引きを施した。凍結したカクテル溶液は、16時間凍結乾燥させた。 得られるプロスタグランジンマイクロスフェアは吸湿性であるため、マイクロスフェア形成を開始する際、凍結乾燥器のバックフィルシステム(backfill system)へ取り付けた窒素ガスタンクを用いて、実験を行う間の湿度を低いレベルに維持した。各反応管にはN2のフラッシングを施した。さらに、凍結乾燥器のバックフィルバルブを開けたままにし、サンプル上へ低湿度の大気による連続的なフラッシングを施した。得られたマイクロスフェアの視覚観察に用いる顕微鏡は、乾燥N2で連続的にパージされたプラスチックバッグで覆った。サンプル管は、このバッグの下におよそ30秒間配置して平衡化させ、その後開栓してスライドグラス上へ広げた。 プロスタグランジンは、8未満のpH値で不安定であり;従って、本実験では、以下の塩基性バッファーを用いた:ポリエチレンイミン(PEI)、トリエチルアミン(TEA)、及びアルギニン。シプロステンは、水性溶液への溶解性が高くないため、この化合物を可溶とする量のn‐プロパノールをバッファーへ添加した。プロスタグランジンに対する溶媒/貧溶媒系は、水/n‐プロパノール/t‐ブタノールとした(水への溶解度が低いシプロステンに対しては、水/水性バッファーが「貧溶媒」成分としてよりふさわしく、水への溶解度が高いPGI2に対しては、n‐プロパノール/tert‐ブチルアルコール(t‐ブタノール、tBA)が「貧溶媒」成分としてよりふさわしい)。結果を以下の表19にまとめる。結果: PGI2では、いくつかのスコアが6超、最高のスコアが8である良質のマイクロスフェアを形成するための条件がいくつか識別された。バッファー/対イオンがアルギニンである場合、n‐プロパノール及びt‐ブタノールの濃度が低い方が、より良質のマイクロスフェアの形成にとって好ましく、アルコール濃度では、結晶の形成が観察された。一方、バッファー/対イオンがTEAである場合、t‐ブタノールの濃度が高い方が、より高品質のマイクロスフェアの形成にとって好ましかった。バッファー/対イオンがPEIである場合、n‐プロパノールの濃度が高く(30%)、t‐ブタノールの非存在下にて、最良品質のマイクロスフェアが得られた。 シプロステンは、より安定であるPGI2の類似体であり、吸湿性もより低いと思われた。アルギニンバッファーの場合、濃度に依存する傾向は特に観察されなかったが、いくつかの溶媒条件で、スコア8である高品質のマイクロスフェアが作製された(例えば、n‐プロパノール20%、t‐ブタノール5%、及びn‐プロパノール20%、t‐ブタノール55%、を参照)。TEAの場合、t‐ブタノールの非存在下、n‐プロパノールで得られたマイクロスフェアの品質は低かった。カクテル溶液へt‐ブタノールを添加するに従って、マイクロスフェアの品質が向上し、約5%のt‐ブタノールが最高であった。t‐ブタノールの濃度をさらに上昇させるに従って、凝集量の増加が観察された。PEIは、シプロステンに対する最適な対イオンであることが示され、n‐プロパノール20%/t‐ブタノール5%にてスコア9の最高品質なマイクロスフェアが得られた。t‐ブタノールの濃度をさらに上昇させるに従って、凝集量の増加が観察された。 この結果は、種々の条件下にてプロスタグランジンの高品質なマイクロスフェアを形成することが可能であることを示しており、このことにより、経肺送達のための安定な製剤の入手が促進されるはずである。実施例19マイクロスフェアの品質に対する冷却速度の影響 本実施例は、瞬間凍結とは逆に、マイクロスフェアを作製するカクテル溶液が、所定の時間、特定の温度に維持される冷却速度の制御により、所望の特性を有するより高品質のマイクロスフェアが作製されることを実証するものである。本明細書で提供される方法に従って実施された標準的な凍結条件下でこれまでに非常に優れたマイクロスフェアが生成された5つの異なるカクテル溶液を用いて、瞬間凍結の実験を行った。化合物/対イオン/貧溶媒の条件は、以下の通りとした: 1)パクリタキセル/クエン酸塩 pH5.0/90%t‐ブタノール(実施例15参照) 2)DAS181/クエン酸塩 pH5/5%n‐プロパノール(実施例13参照) 3)タバコモザイクウィルス/硫酸ナトリウム‐酢酸ナトリウム pH4/5%イソプロパノール(実施例13参照) 4)バンコマイシン/クエン酸塩 pH5/5%n‐プロパノール(実施例13参照) 5)テトラサイクリン/アルギニン/25乃至30%イソプロパノール(実施例14参照) 2mlの凍結乾燥ボトルに上記のカクテル溶液をそれぞれ200μlずつ(第一の瞬間凍結条件)、及びPCR管に上記のカクテル溶液をそれぞれ25μlずつ(第二の瞬間凍結条件)入れて実験を行った。凍結乾燥ボトル中のサンプルの凍結には、およそ15秒間を要した。PCR管中のサンプルの凍結に要したのは、およそ3秒間若しくはそれ未満であった。結果: サンプルの顕微鏡分析により、ほとんどの場合で、凍結速度がマイクロスフェアの形成に著しい影響を与えることが分かった。パクリタキセルサンプルは、いずれの場合でも瞬間凍結後はほどんど結晶性であったが、マイクロスフェアの形成が始まりつつある形跡が存在した。DAS181カクテル溶液は、凍結乾燥ボトル中で凍結された場合、スコアが9である高品質のマクロスフェアを示した。しかし、PCR管によるより高速の凍結実験では、DAS181マイクロスフェアの品質はスコア5まで低下し;ある程度のマイクロ粒子は存在していたが、著しい量のロッド状結晶が観察された。タバコモザイクウィルスでは、いずれの瞬間凍結の場合でも、スコアが9である高品質のマイクロスフェアが形成された。従って、試験を行った条件下では、タバコモザイクウィルスのマイクロスフェアの形成は、凍結の速度に大きな影響は受けなかったと考えられる。 一方、バンコマイシンでは、凍結速度が増加するに従ってマイクロスフェアの品質は低下した。実施例13で述べたように、バンコマイシンのカクテル溶液は、通常の凍結条件下にて、スコアが9/10であるマイクロスフェアを生成したが、200μlの瞬間凍結サンプルでは、スコアが7である品質が低下したマイクロスフェアが得られ、凝集が観察された。PCR管の瞬間凍結では、スコアが5とさらに低い品質のマイクロスフェアが生成され、凝集の量が増え、著しい量のロッド状結晶が生成した。従って、バンコマイシンの場合、凍結速度を増加させると、マイクロスフェアの品質が低下する結果となった。同様に、テトラサイクリンでは、通常の凍結条件下においては8/9のマイクロスフェアのスコアが得られたが(実施例14参照)、瞬間凍結ではいずれの条件においても、著しい凝集を伴う、スコアが5/6である品質の低いマイクロスフェアが生成した。 この結果は、凍結速度が、本明細書で提供される方法に従って作製されたマイクロスフェアの品質に影響を及ぼし得ることを示している。しかし、この影響は、マイクロスフェアを形成する化合物に応じて異なる。本実施例で示すように、パクリタキセル、DAS181、バンコマイシン、及びテトラサイクリン等、化合物によっては、凍結速度が速すぎる場合、マイクロスフェアは結晶相中に取り込まれてしまうか、又は適度なサイズへ成長する機会を得る前に凝集してしまう可能性がある。実施例20マイクロスフェアへの核酸の取り込み効率 マイクロスフェアへの核酸の取り込みについてのプロセス収率を評価するために、以下の実験を行った。体積0.5ml中、1mgの酵母tRNA(Sigma,タイプX‐SA)(カクテル溶液中の最終濃度2mg/ml)を、イソプロパノール(IPA;最終濃度40%)及びpH8.0のクエン酸ナトリウム(最終濃度100mM)と混合した。得られたカクテル溶液からのマイクロスフェアの形成は、カクテル溶液を氷上に配置することで誘発した。10ml(20容量分)のIPAを添加することでマイクロスフェアを固定し、5000rpmにて3分間遠心分離に掛けることによってペレット化した。このペレットを減圧乾燥した。顕微鏡分析により、サイズが1乃至2ミクロンであり、凝集体又は結晶が存在しない、高品質のマイクロスフェアの形成が確認された。 ペレット及び上清中に回収されたtRNAの量を、260nmにおけるUV吸収によって定量した。tRNAの78%がマイクロスフェア中に包含され、22%のtRNAが上清中に残留していることが分かった。この結果より、tRNA、そして恐らくはDNA及びsiRNA等のその他の核酸についても、マイクロスフェア製剤中に効率よく濃縮し、包含させることが可能であることが実証された。実施例21マイクロスフェア中に組み込まれてもその活性を維持するsiRNA 本明細書で提供されるマイクロスフェアを作製する方法が、マイクロスフェア中に組み込まれた分子の活性を阻害するかどうかを評価するために、実験を行った。siRNAマイクロスフェアの作製 本実験で用いた代表的な分子は、二本鎖GAPDH siRNAである(センス鎖配列5’‐UGGUUUACAUGUUCCAAUAUU‐3’(配列番号27);アンチセンス鎖配列5’‐UAUUGGAACAUGUAAACCAUU‐3’(配列番号28);各3’末端に2個の「UU」オーバーハングを有する)。以下に示す種々のカクテル製剤のGAPDH siRNAを含むマイクロスフェアを作製した: 1: 2mM アルギニン、pH7.0、15% IPA、2mg/ml siRNA 2: 2mM PEI(分子量25,000、分岐鎖状、Sigma)、pH10、15% IPA、2mg/ml siRNA 3: 2mM イタコン酸、pH8.0、15% IPA、2mg/ml siRNA 4: 10mM(グルタミン酸、リジン、アラニン モル比3:2:5)、5% IPA、1mg/ml 5: 10mM(リジン、クエン酸 モル比1:4)、15% IPA、1mg/ml siRNA 6: 10mM(リジン、クエン酸 モル比1:1)、15% IPA、1mg/ml siRNA 7: 10mM アラニン、15% IPA、1mg/ml siRNAコントロール製剤は、siRNA以外のカクテル溶液の成分すべてを含んでいた。凍結乾燥したsiRNAコントロールは賦形剤を含まず、15%のIPAを含んでいた。 得られたカクテル溶液を冷却してマイクロスフェアを形成させ、バイアルを−80℃の冷凍庫の棚に配置することにより、一段階で凍結させた。凍結乾燥は、棚温度+10℃、及び150mTorrの減圧下で一晩行った。マイクロスフェア製剤中のsiRNAの活性 凍結乾燥から単離したsiRNAマイクロスフェアを、次に再構成し、Hep‐2細胞へトランスフェクトした。ポジティブコントロールとして、マイクロスフェアを形成させずに、元のバッファー中の同一量のGAPDH siRNAを凍結乾燥し、再構成し、トランスフェクトした。蛍光酵素アッセイを用いて、トランスフェクション後48時間のHep‐2細胞中のGAPDHレベルを測定した。結果(表20)より、マイクロスフェアへ加工されたsiRNAが、対応するポジティブコントロールと同等、又は、場合によってはこれを超える遺伝子サイレンシング活性(すなわち、100%若しくはそれを超える遺伝子サイレンシング活性)を有していることが実証された。顕微鏡分析により、高品質のマイクロスフェアの形成が確認された。本明細書で述べる方法で作製されたGAPDH siRNAを含むマイクロスフェアを、水により10μM siRNAへ再構成した。ネガティブコントロールは、siRNAを含まない各製剤から成る。ポジティブコントロールとしては、凍結乾燥したGAPDH siRNAを10μM siRNAへ再構成した。各siRNAサンプルは、脂質系のsiPORT(商標)NeoFX(商標)トランスフェクション試薬(Applied Biosystems #AM4510)を用いてHep‐2細胞へトランスフェクトした。トランスフェクションの48時間後に、KDalert(商標)GAPDHアッセイキット(Applied Biosystems #AM1639)を用いて、GAPDH酵素活性を測定した。ネガティブコントロール(トランスフェクションにsiRNAを用いなかった)における蛍光の読み取り値を用いてベースラインを設定した。ポジティブコントロール(siRNAを凍結乾燥しなかった)における蛍光の読み取り値の変化を、siRNAの100%活性として設定した。実施例22活性剤として核酸を、担体としてゼラチンを含むマイクロスフェア 本実施例は、本明細書で提供される方法を用いてゼラチンを含むマイクロスフェアを作製することができ、ゼラチンがマイクロスフェア中のその他の活性剤に対する担体として作用可能であることを実証するものである。ゼラチンを含むマイクロスフェアは安定であり、ゼラチンと共に核酸が組み込まれても、その安定性を維持する。以下の種々の供給源由来のゼラチンを含むマイクロスフェアを作製した: A.ウシの皮膚由来のゼラチン、タイプB(Sigma、G9382) B.ブタの皮膚由来のゼラチン、タイプA(Sigma、G2500) C.冷水魚の皮膚由来のゼラチン(Sigma、G7041) ゼラチンを含むマイクロスフェアの作製: 上記A乃至Cに挙げたゼラチン化合物の各々について、下記に挙げるように、水性溶媒に溶解した2.5mg/ml乃至25mg/mlのゼラチン、種々のpHの対イオン、及び貧溶媒として種々の濃度のIPAを含むカクテル溶液を、96‐ウェルマイクロタイタープレート(0.1mlカクテル溶液/ウェル)中にて室温で調製した。96‐ウェルプレート中のカクテル溶液を、冷凍庫内へ配置することで冷却した。冷却したプレートを、予め冷却した(−45℃)Millrock Lab Series凍結乾燥器の棚へ移し、真空引きを施した。凍結したカクテル溶液は、16時間凍結乾燥させた。 ウェルの底部から凍結乾燥した粉末をスライドグラスへ移し、外観について光学顕微鏡観察によって分析した。生成したマイクロスフェアの品質を、マイクロスフェアの均一性、望ましくない非マイクロスフェア粒子(ガラス様結晶性形態)が存在しないこと、及び凝集体が存在しないこと、に基づいて点数化した。表13に示した点数化システムを用いた。 下記の表21は、マイクロスフェアの作製に用いた化合物、溶媒、貧溶媒、及び対イオンの種々の組み合わせ、並びに得られたマイクロスフェアの品質を示す。 ゼラチン及び核酸を含むマイクロスフェアの作製:上記A乃至Cに挙げた3種類のゼラチン化合物の各々について、以下に挙げるように、水性溶媒に溶解した15mg/mlのゼラチン及び種々の濃度のtRNAを、種々のpHの対イオン及び貧溶媒としての種々の濃度のIPAと共に含むカクテル溶液を、96‐ウェルマイクロタイタープレート(0.1mlカクテル溶液/ウェル)中にて室温で調製した。本実験で用いたtRNAは、Bakers YeastからのタイプX‐SA(Sigma,R8759)であった。カクテル溶液を冷凍庫内へ配置して冷却した。冷却したプレートを、予め冷却した(−45℃)Millrock Lab Series凍結乾燥器の棚へ移し、真空引きを施した。凍結したカクテル溶液は、16時間凍結乾燥させた。 ウェルの底部から凍結乾燥した粉末をスライドグラスへ移し、外観について光学顕微鏡観察によって分析した。生成したマイクロスフェアの品質を、マイクロスフェアの均一性、望ましくない非マイクロスフェア粒子(ガラス様結晶性形態)が存在しないこと、及び凝集体が存在しないこと、に基づいて点数化した。 結果:これらの実験から、適切なパラメーターを選択することで、安定なゼラチンマイクロスフェアを得ることが可能であることが実証される。さらに、核酸等の活性剤をゼラチンマトリックス内へ組み込ませて、所定の効力を有する製剤を作製することも可能である。実施例23担体として多糖を用いたマイクロスフェアの作製 本実施例は、本明細書で提供される方法を用いて、多糖を含むマイクロスフェアを作製することが可能であることを実証するものである。そして、この多糖を、マイクロスフェアに組み込まれた治療薬又は活性剤の担体として用いることができる。以下の化合物について試験した: A)デキストラン硫酸ナトリウム塩(Sigma,D6924) B)ヒドロキシプロピル‐B‐シクロデキストリン(東京化成工業株式会社,H0979) マイクロスフェアの作製:上記の化合物A)及びB)について、以下に挙げるように、0.5mg/ml乃至10mg/mlの化合物を、種々のpHの対イオン及び貧溶媒としての種々の濃度のIPAと共に含むカクテル溶液を、96‐ウェルマイクロタイタープレート(0.1mlカクテル溶液/ウェル)中にて室温で調製した。カクテル溶液を冷凍庫内へ配置して冷却した。冷却したプレートを、予め冷却した(−45℃)Millrock Lab Series凍結乾燥器の棚へ移し、真空引きを施した。凍結したカクテル溶液は、16時間凍結乾燥させた。 ウェルの底部から凍結乾燥した粉末をスライドグラスへ移し、外観について光学顕微鏡観察によって分析した。生成したマイクロスフェアの品質を、マイクロスフェアの均一性、望ましくない非マイクロスフェア粒子(ガラス様結晶性形態)が存在しないこと、及び凝集体が存在しないこと、に基づいて点数化した。 結果:これらの実験から、化合物、対イオン、及び貧溶媒の(a)種類、並びに(b)濃度の適切な組み合わせを選択することで、多糖のマイクロスフェアを得ることが可能であることが実証される。実施例24アミノ酸マイクロスフェア 本実施例は、本明細書で提供される方法を用いて、それ自体が活性剤若しくは治療薬であり得、又は他の活性剤及び治療薬の担体として作用し得る種々のアミノ酸を含むマイクロスフェアを作製することが可能であることを実証するものである。以下のアミノ酸のマイクロスフェアを作製した: A.アラニン B.グルタミン酸 C.トリプトファン D.メチオニン E.フェニルアラニン F.グリシン G.リシン(Lycine) アミノ酸マイクロスフェアの作製:上記A乃至Gに挙げた化合物の各々について、以下に挙げるように、種々のpHにて水性溶媒に溶解した20mMのアミノ酸、及び貧溶媒としての種々の濃度のイソプロパノール(IPA)を含むカクテル溶液を、96‐ウェルマイクロタイタープレート(0.1mlカクテル溶液/ウェル)中にて室温で調製した。カクテル溶液を冷凍庫内へ配置して冷却した。冷却したプレートを、予め冷却した(−45℃)Millrock Lab Series凍結乾燥器の棚へ移し、真空引きを施した。凍結したカクテル溶液は、16時間凍結乾燥させた。 ウェルの底部から凍結乾燥した粉末をスライドグラスへ移し、外観について光学顕微鏡観察によって分析した。生成したマイクロスフェアの品質を、マイクロスフェアの均一性、望ましくない非マイクロスフェア粒子(ガラス様結晶性形態)が存在しないこと、及び凝集体が存在しないこと、に基づいて点数化した。表13に示した点数化システムを用いた。 下記の表24は、マイクロスフェアの作製に用いた化合物、溶媒、及び貧溶媒の種々の組み合わせ、並びに得られたマイクロスフェアの品質を示す。 結果:これらの実験から、アミノ酸、対イオン、及び貧溶媒の(a)種類、並びに(b)濃度の適切な組み合わせを選択することで、アミノ酸から作られたマイクロスフェアを得ることが可能であることが実証される。 当業者であれば変形が明らかであることから、本発明は、添付の請求項の範囲によってのみ制限されることを意図している。 化合物のマイクロ粒子を作製する方法であって: a)溶媒中に該化合物を含む溶液に対イオンを添加する工程; b)該溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 c)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、該化合物を含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程a)、b)、及びc)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 前記の対イオンがポリマーではない、請求項1に記載の方法。 前記の貧溶媒がポリマーではない、請求項1又は請求項2に記載の方法。 前記の化合物が、約30℃若しくは30℃、又はそれ未満の温度にて、工程a)の前に前記の溶媒に溶解される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、約25℃若しくは25℃、又はそれ未満の温度にて、工程a)の前に前記の溶媒に溶解される、請求項4に記載の方法。 工程a)及びb)が、環境温度にて実施される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。 工程a)乃至c)の前記の溶液がいずれも、約30℃若しくは30℃、を超える温度に加熱及び/又は維持されない、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物がタンパク質でもポリペプチドでもない、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。 工程a)及びb)が、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われ、続いて工程c)が行なわれる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 工程a)に続いて、工程b)及びc)が、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 工程a)及びc)が同時に行われる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオン及び前記の化合物が、互いに同一である、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物及び前記の対イオンが、互いに異なっている、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオン及び前記の貧溶媒が、互いに同一である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50億若しくは50億まで、又は50億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10億若しくは10億まで、又は10億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項15に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5000万若しくは5000万まで、又は5000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項16に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2000万若しくは2000万まで、又は2000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項17に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1500万若しくは1500万まで、又は1500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項18に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1000万若しくは1000万まで、又は1000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項19に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500万若しくは500万まで、又は500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項20に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100万若しくは100万まで、又は100万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項21に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500,000若しくは500,000まで、又は500,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項22に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約300,000若しくは300,000まで、又は300,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項23に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約200,000若しくは200,000まで、又は200,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項24に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100,000若しくは100,000まで、又は100,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項25に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50,000若しくは50,000まで、又は50,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項26に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約25,000若しくは25,000まで、又は25,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項27に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約15,000若しくは15,000まで、又は15,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項28に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10,000若しくは10,000まで、又は10,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項29に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5,000若しくは5,000まで、又は5,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項30に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約3,000若しくは3,000まで、又は3,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項31に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2,000若しくは2,000まで、又は2,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項32に記載の方法。 前記の化合物が低分子である、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の方法。 前記の高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項15乃至33のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が高分子であり、該高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項2に記載の方法。 前記の高分子が、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項15乃至33、35、及び36のいずれか1項に記載の方法。 前記の高分子が、低分子と抱合体形成している、請求項35に記載の方法。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項38に記載の方法。 前記の低分子の分子量が、約50若しくは50乃至約1000若しくは1000ダルトンである、請求項34又は請求項38に記載の方法。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項34又は請求項40に記載の方法。 前記の低分子が抗生物質である、請求項41に記載の方法。 前記の抗生物質が、アミノグリコシド、アンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミド、及びテトラサイクリンの中から選択される、請求項42に記載の方法。 前記の抗生物質が、ペニシリン又はテトラサイクリンである、請求項43に記載の方法。 前記の抗生物質がアミノグリコシドである、請求項43に記載の方法。 前記のアミノグリコシドが、カナマイシン又はトブラマイシンである、請求項45に記載の方法。 前記の低分子が抗ウィルス薬である、請求項41に記載の方法。 前記の抗ウィルス薬が、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又はRSウィルスが媒介する感染症の治療のためのものである、請求項47に記載の方法。 前記の抗ウィルス薬が、ザナミビル又はリン酸オセルタミビルである、請求項48に記載の方法。 前記の低分子が化学療法薬である、請求項41に記載の方法。 前記の化学療法薬が、アルキル化薬、アントラサイクリン、細胞骨格破壊薬(cytoskeletal disruptors)、エポシロン、トポイソメラーゼIIの阻害薬、ヌクレオチド類似体、白金を主体とする薬剤、レチノイド、及びビンカアルカロイドの中から選択される、請求項50に記載の方法。 前記の化学療法薬が細胞骨格破壊薬である、請求項51に記載の方法。 前記の細胞骨格破壊薬がパクリタキセルである、請求項52に記載の方法。 前記の低分子がプロスタグランジンである、請求項41に記載の方法。 前記の高分子が核酸である、請求項35に記載の方法。 前記の核酸が、DNA、RNA、及びPNAの中から選択される、請求項55に記載の方法。 前記の核酸がRNAである、請求項56に記載の方法。 前記のRNAが、siRNA、tRNA、snRNA、及びリボザイムの中から選択される、請求項57に記載の方法。 前記のRNAがsiRNAである、請求項58に記載の方法。 前記の高分子がウィルスである、請求項35に記載の方法。 前記のウィルスがタバコモザイクウィルスである、請求項60に記載の方法。 前記の高分子が糖ペプチドである、請求項35に記載の方法。 前記の糖ペプチドがバンコマイシンである、請求項62に記載の方法。 前記の高分子がペプチドである、請求項35に記載の方法。 前記のペプチドがリュープロリドである、請求項64に記載の方法。 前記のペプチドがソマトスタチンである、請求項64に記載の方法。 前記の化合物が水不溶性である、請求項15又は請求項34に記載の方法。 工程a)、b)、及びc)が、a)次にb)次にc)の順序にて、順次に行われる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶媒が、前記の貧溶媒と相溶性又は部分的に相溶性である、請求項1乃至68のいずれか1項に記載の方法。 工程c)の後に、前記のマイクロ粒子を前記の溶液から分離して該マイクロ粒子以外の成分を除去する工程をさらに含む、請求項1乃至69のいずれか1項に記載の方法。 前記の組成物が、前記の化合物を含有する前記のマイクロ粒子から本質的に構成される、請求項70に記載の方法。 前記の分離が、沈殿又はろ過によって行われる、請求項70に記載の方法。 前記の分離がフリーズドライによって行われる、請求項70に記載の方法。 前記の貧溶媒が、水、緩衝溶液、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、クロロホルム、多価糖アルコール、芳香族炭化水素、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、ジオキサン、アルカン、アルケン、共役ジエン、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、酢酸エチル、ポリオール、ポリイミド、ポリイミン、ポリエステル、ポリアルデヒド、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項1乃至73のいずれか1項に記載の方法。 前記の貧溶媒が、脂肪族アルコール又は芳香族アルコールである、請求項74に記載の方法。 前記の貧溶媒が脂肪族アルコールである、請求項75に記載の方法。 前記の脂肪族アルコールがイソプロパノールである、請求項76に記載の方法。 前記の対イオンが、アニオン性化合物、カチオン性化合物、及び双性イオン性化合物の中から選択される、請求項1乃至77のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオンがアニオン性化合物である、請求項78に記載の方法。 前記のアニオン性化合物が、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、及び硫酸カルシウムの中から選択される、請求項79に記載の方法。 前記のアニオン性化合物が硫酸ナトリウムである、請求項80に記載の方法。 前記の対イオンが、クエン酸、イタコン酸、及びピバル酸の中から選択される、請求項1乃至11及び13乃至77のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオンがアミノ酸である、請求項1乃至11及び13乃至77のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、グリシン又はアルギニンである、請求項83に記載の方法。 前記の対イオンがポリマーであり、前記の高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項35に記載の方法。 前記のポリマーが、対イオン及び貧溶媒である、請求項85に記載の方法。 前記のポリマーが、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)である、請求項86に記載の方法。 前記の対イオンがポリマーである、請求項34又は請求項40に記載の方法。 前記のポリマーが、対イオン及び貧溶媒である、請求項88に記載の方法。 前記のポリマーが、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)である、請求項89に記載の方法。 前記のマイクロ粒子が、析出、相分離、又はコロイド形成によって得られる、請求項1乃至90のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液のpHが、約4.0若しくは4.0乃至約9.0若しくは9.0である、請求項1乃至91のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液のpHが、約4.0若しくは4.0乃至約8.0若しくは8.0である、請求項92に記載の方法。 前記の溶液のpHが、約4.5若しくは4.5乃至約7.5若しくは7.5である、請求項93に記載の方法。 前記の溶液のpHが、約5.0若しくは5.0乃至約7.0若しくは7.0である、請求項94に記載の方法。 得られたマイクロ粒子組成物が、耐酸コーティング剤、耐プロテアーゼコーティング剤、腸溶コーティング剤、バルキング剤(bulking agents)、賦形剤、不活性成分、安定性促進剤、味及び/若しくは芳香の修飾剤又はマスキング剤、ビタミン、糖、治療薬、抗酸化剤、免疫調節薬、膜貫通輸送修飾薬(trans‐membrane transport modifiers)、固化防止剤(anti‐caking agents)、キトサン、又は流動性促進剤をさらに含む、請求項1乃至95のいずれか1項に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約99%超若しくは99%超である、請求項1乃至96のいずれか1項に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約20%若しくは20%である、請求項97に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約10%若しくは10%乃至約85%若しくは85%である、請求項97に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約20%若しくは20%乃至約60%若しくは60%である、請求項99に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約25%若しくは25%乃至約55%若しくは55%である、請求項100に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約30%若しくは30%乃至約50%若しくは50%である、請求項101に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約80%若しくは80%乃至約99%超若しくは99%超である、請求項97に記載の方法。 前記の温度が、約4℃若しくは4℃乃至約−200℃若しくは−200℃である、請求項1乃至103のいずれか1項に記載の方法。 前記の温度が、約2℃若しくは2℃乃至約−180℃若しくは−180℃である、請求項104に記載の方法。 前記の温度が、約2℃若しくは2℃乃至約−170℃若しくは−170℃である、請求項105に記載の方法。 前記の温度が、約0℃若しくは0℃乃至約−2℃若しくは−2℃、から、約−150℃若しくは−150℃乃至約−165℃若しくは−165℃、の間である、請求項106に記載の方法。 得られた組成物の保存寿命が、約55℃若しくは55℃、約50℃若しくは50℃、約45℃若しくは45℃、約44℃若しくは44℃、約42℃若しくは42℃、約40℃若しくは40℃、約39℃若しくは39℃、約38℃若しくは38℃、約37℃若しくは37℃、又はこれ未満の温度にて、約1週間若しくは1週間乃至約1ヶ月間若しくは1ヶ月間、約1ヶ月間若しくは1ヶ月間乃至約6ヶ月間若しくは6ヶ月間、約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間、約1年間若しくは1年間乃至約2年間若しくは2年間、又は約2年間若しくは2年間乃至約5年間若しくは5年間である、請求項1乃至107のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液及び/又は得られた組成物が、さらに活性剤を含む、請求項1乃至108のいずれか1項に記載の方法。 前記の活性剤が、抗生物質、化学療法薬、抗糖尿病薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬(bronchial dilators)、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬(hyperglycemics)、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬(neoplasties)、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬(ophthalmics)、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬(urinary tract drugs)、ワクチン、経膣薬(vaginal drugs)、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル、及び栄養補助薬、の中から選択される、請求項109に記載の方法。 前記のマイクロ粒子の水分含量の調節を、それによって、約25℃の温度での約6ヶ月間乃至約1年間の保存後に、前記の化合物の活性の少なくとも約90%若しくは90%が維持されるように行う、請求項1乃至110のいずれか1項に記載の方法。 前記のマイクロ粒子の水分含量が、約0.01%若しくは0.01%乃至約20%若しくは20%である、請求項1乃至111のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物がマイクロ担体(micro‐carrier)である、請求項1に記載の方法。 前記の得られたマイクロ粒子が、前記の化合物とは異なるマイクロ担体をさらに含む、請求項1に記載の方法。 前記のマイクロ担体が、アミノ酸、カルボン酸、タンパク質、核酸、多糖、及びヒドロゲルを形成する能力を有する物質の中から選択される、請求項113又は請求項114に記載の方法。 前記の化合物が、核酸又はタンパク質であり、前記のマイクロ担体が、ヒドロゲルを形成する能力を有する物質である、請求項115に記載の方法。 前記のマイクロ担体が、ゼラチン又はデキストランである、請求項113又は請求項116に記載の方法。 前記の化合物がsiRNAであり、前記のマイクロ担体がゼラチンである、請求項117に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約100mM若しくは100mMまで、又は100mMである、請求項1乃至118のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約50mM若しくは50mMまで、又は50mMである、請求項119に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約20mM若しくは20mMまで、又は20mMである、請求項120に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約10mM若しくは10mMまで、又は10mMである、請求項121に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、1mM、又は約1mM若しくは1mMから約5mM若しくは5mMまで、又は5mMである、請求項122に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、約2mM若しくは2mMである、請求項123に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が冷やすことによって行われる、請求項1乃至124のいずれか1項に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が吸熱反応によって行われる、請求項1乃至124のいずれか1項に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、0.01℃/分、又は約0.01若しくは0.01℃/分から約20若しくは20℃/分まで、又は20℃/分、の速度で行われる、請求項125又は請求項126に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約0.05若しくは0.05℃/分又は約0.1若しくは0.1℃/分から約10若しくは10℃/分又は約15若しくは15℃/分まで、の速度で行われる、請求項127に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約0.2若しくは0.2℃/分から約5若しくは5℃/分まで、の速度で行われる、請求項128に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約0.5若しくは0.5℃/分から約2若しくは2℃/分まで、の速度で行われる、請求項129に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約1若しくは1℃/分の速度で行われる、請求項130に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.001μm、又は約0.001若しくは0.001μmから約50若しくは50μmまで、又は50μm、である、請求項1乃至131のいずれか1項に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.3μm、又は約0.3若しくは0.3μmから約30若しくは30μmまで、又は30μm、である、請求項132に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.5μm、又は約0.5若しくは0.5μmから約10若しくは10μmまで、又は10μm、である、請求項133に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.5μm、又は約0.5若しくは0.5μmから約5.0若しくは5.0μmまで、又は5.0μm、である、請求項134に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、1.0μm、又は約1.0若しくは1.0μmから約5.0若しくは5.0μmまで、又は5.0μm、である、請求項135に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約1.0若しくは1.0μmから約2.0若しくは2.0μm、約3.0若しくは3.0μm、約4.0若しくは4.0μm、又は約5.0若しくは5.0μmまでである、請求項136に記載の方法。 化合物のマイクロ粒子及び対イオンを含む組成物であって、ここで、該化合物及び該対イオンが互いに異なる、組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50億若しくは50億まで、又は50億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項138に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10億若しくは10億まで、又は10億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項139に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5000万若しくは5000万まで、又は5000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項140に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2000万若しくは2000万まで、又は2000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項141に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1500万若しくは1500万まで、又は1500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項142に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1000万若しくは1000万まで、又は1000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項143に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500万若しくは500万まで、又は500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項144に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100万若しくは100万まで、又は100万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項145に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500,000若しくは500,000まで、又は500,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項146に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約300,000若しくは300,000まで、又は300,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項147に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約200,000若しくは200,000まで、又は200,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項148に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100,000若しくは100,000まで、又は100,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項149に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50,000若しくは50,000まで、又は50,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項150に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約25,000若しくは25,000まで、又は25,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項151に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約15,000若しくは15,000まで、又は15,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項152に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10,000若しくは10,000まで、又は10,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項153に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5,000若しくは5,000まで、又は5,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項154に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約3,000若しくは3,000まで、又は3,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項155に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2,000若しくは2,000まで、又は2,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項156に記載の組成物。 前記の化合物が低分子である、請求項138に記載の組成物。 前記の高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項139乃至157のいずれか1項に記載の組成物。 前記の高分子が、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項139乃至157及び159のいずれか1項に記載の組成物。 前記の高分子が低分子と抱合体形成している、請求項159又は請求項160に記載の組成物。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項161に記載の組成物。 前記の低分子の分子量が、約50若しくは50乃至約1000若しくは1000ダルトンである、請求項158に記載の組成物。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項158又は請求項163に記載の組成物。 前記の低分子が抗生物質である、請求項164に記載の組成物。 前記の抗生物質が、アミノグリコシド、アンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミド、及びテトラサイクリンの中から選択される、請求項165に記載の組成物。 前記の抗生物質が、ペニシリン又はテトラサイクリンである、請求項165に記載の組成物。 前記の抗生物質がアミノグリコシドである、請求項165に記載の組成物。 前記のアミノグリコシドが、カナマイシン又はトブラマイシンである、請求項168に記載の組成物。 前記の化合物が抗ウィルス薬である、請求項164に記載の組成物。 前記の抗ウィルス薬が、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又はRSウィルスが媒介する感染症の治療のためのものである、請求項170に記載の組成物。 前記の抗ウィルス薬が、ザナミビル又はリン酸オセルタミビルである、請求項171に記載の組成物。 前記の化合物が化学療法薬である、請求項164に記載の組成物。 前記の化学療法薬が、アルキル化薬、アントラサイクリン、細胞骨格破壊薬、エポシロン、トポイソメラーゼIIの阻害薬、ヌクレオチド類似体、白金を主体とする薬剤、レチノイド、及びビンカアルカロイドの中から選択される、請求項173に記載の組成物。 前記の化学療法薬が細胞骨格破壊薬である、請求項174に記載の組成物。 前記の細胞骨格破壊薬がパクリタキセルである、請求項175に記載の組成物。 前記の化合物がプロスタグランジンである、請求項164に記載の組成物。 前記の高分子が核酸である、請求項159に記載の組成物。 前記の核酸が、DNA、RNA、及びPNAの中から選択される、請求項178に記載の組成物。 前記の核酸がRNAである、請求項179に記載の組成物。 前記のRNAが、siRNA、tRNA、snRNA、及びリボザイムの中から選択される、請求項180に記載の組成物。 前記のRNAがsiRNAである、請求項181に記載の組成物。 前記の高分子がウィルスである、請求項159に記載の組成物。 前記のウィルスがタバコモザイクウィルスである、請求項183に記載の組成物。 前記の高分子が糖ペプチドである、請求項159に記載の組成物。 前記の糖ペプチドがバンコマイシンである、請求項185に記載の組成物。 前記の高分子がペプチドである、請求項159に記載の組成物。 前記のペプチドがリュープロリドである、請求項187に記載の組成物。 前記のペプチドがソマトスタチンである、請求項187に記載の組成物。 前記の化合物が水不溶性である、請求項139又は請求項158に記載の組成物。 前記の対イオンが、アニオン性化合物、カチオン性化合物、及び双性イオン性化合物の中から選択される、請求項138乃至190のいずれか1項に記載の組成物。 前記の対イオンがアニオン性化合物である、請求項191に記載の組成物。 前記のアニオン性化合物が、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、及び硫酸カルシウムの中から選択される、請求項192に記載の組成物。 前記のアニオン性化合物が硫酸ナトリウムである、請求項193に記載の組成物。 前記の対イオンが、クエン酸、イタコン酸、及びピバル酸の中から選択される、請求項138乃至190のいずれか1項に記載の組成物。 前記の対イオンがアミノ酸である、請求項138乃至195のいずれか1項に記載の組成物。 前記の対イオンが、グリシン又はアルギニンである、請求項196に記載の組成物。 前記の対イオンが、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)である、請求項158及び163乃至177のいずれか1項に記載の組成物。 得られたマイクロ粒子組成物が、耐酸コーティング剤、耐プロテアーゼコーティング剤、腸溶コーティング剤、バルキング剤、賦形剤、不活性成分、安定性促進剤、味及び/若しくは芳香の修飾剤又はマスキング剤、ビタミン、糖、治療薬、抗酸化剤、免疫調節薬、膜貫通輸送修飾薬、固化防止剤、キトサン、又は流動性促進剤をさらに含む、請求項138乃至198のいずれか1項に記載の組成物。 約55℃若しくは55℃、約50℃若しくは50℃、約45℃若しくは45℃、約44℃若しくは44℃、約42℃若しくは42℃、約40℃若しくは40℃、約39℃若しくは39℃、約38℃若しくは38℃、約37℃若しくは37℃、又はこれ未満の温度にて、約1週間若しくは1週間乃至約1ヶ月間若しくは1ヶ月間、約1ヶ月間若しくは1ヶ月間乃至約6ヶ月間若しくは6ヶ月間、約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間、約1年間若しくは1年間乃至約2年間若しくは2年間、又は約2年間若しくは2年間乃至約5年間若しくは5年間、の保存寿命を有する、請求項138乃至199のいずれか1項に記載の組成物。 さらに活性剤を含む、請求項138乃至200のいずれか1項に記載の組成物。 前記の活性剤が、抗生物質、化学療法薬、抗糖尿病薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬、ワクチン、経膣薬、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル、及び栄養補助薬、の中から選択される、請求項202に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約99%若しくは99%、又はこれを超える量である、請求項138乃至202のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約0.2%若しくは0.2%乃至約95%若しくは95%、又はこれを超える量である、請求項203に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約0.5%若しくは0.5%乃至約90%若しくは90%、又はこれを超える量である、請求項204に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約1%若しくは1%乃至約85%若しくは85%、又はこれを超える量である、請求項205に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約2%若しくは2%乃至約80%若しくは80%、又はこれを超える量である、請求項206に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約75%若しくは75%、又はこれを超える量である、請求項207に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約65%乃至約90%である、請求項208に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約70%乃至約85%、86%、87%、88%、89%、又は90%である、請求項209に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約90%乃至約99%である、請求項210に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子の水分含量の調節を、それによって、約25℃の温度での約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間の保存後に、前記の化合物の活性の少なくとも約90%若しくは90%が維持されるように行う、請求項138乃至211のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.01%若しくは0.01%乃至約60%若しくは60%である、請求項138乃至212のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.5%若しくは0.5%乃至約50%若しくは50%である、請求項213に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約1%若しくは1%乃至約2%若しくは2%である、請求項214に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.01%若しくは0.01%乃至約20%若しくは20%である、請求項213に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.05%若しくは0.05%乃至約15%若しくは15%である、請求項216に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約10%若しくは10%である、請求項217に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.2%若しくは0.2%乃至約5%若しくは5%である、請求項218に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の水分含量が、約6%若しくは6%乃至約12%若しくは12%である、請求項217に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の水分含量が、約7%若しくは7%乃至約10.5%若しくは10.5%である、請求項220に記載の組成物。 経口投与用である、請求項138乃至221のいずれか1項に記載の組成物。 経口摂取用である、請求項138乃至222のいずれか1項に記載の組成物。 静脈内、鼻腔内、非経口、経肺、皮下、点眼、又は筋肉内投与用である、請求項138乃至221のいずれか1項に記載の組成物。 吸入用である、請求項138乃至222のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.001μm若しくは0.001μm乃至約50μm若しくは50μmである、請求項138乃至225のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.3μm若しくは0.3μm乃至約30μm若しくは30μmである、請求項226に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.5μm若しくは0.5μm乃至約10μm若しくは10μmである、請求項227に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.5μm若しくは0.5μm乃至約5.0μm若しくは5.0μmである、請求項228に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約1.0μm若しくは1.0μm乃至約5.0μm若しくは5.0μmである、請求項229に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約1.0μm乃至約2.0、3.0、4.0、若しくは5.0μmである、請求項230に記載の組成物。 請求項138乃至231のいずれか1項に記載の組成物、該組成物のための包装材、及び該組成物が治療、ニュートラシューティカル(nutraceuticals)、又は美容品に適応されることを示すラベル、を含む製品。 前記の組成物が治療に適応される、請求項232に記載の製品。 前記の治療への適応が癌である、請求項233に記載の製品。 前記の治療への適応が、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又は呼吸器障害である、請求項233に記載の製品。 前記の組成物の経肺投与のための吸入器をさらに含む、請求項235に記載の製品。 前記の吸入器が、ドライパウダー吸入器、定量噴霧式吸入器、又は静電送達装置(electrostatic delivery device)である、請求項236に記載の製品。 請求項138乃至231のいずれか1項に記載の組成物の治療効果量を対象へ投与することを含む、感染性疾患を予防又は治療する方法。 前記の感染性疾患が、アルボウィルス感染、ボツリヌス中毒、ブルセラ症、カンジダ症、カンピロバクター症、水痘、クラミジア感染症、コレラ、コロノウィルス感染症、ブドウ球菌感染症、コクサッキーウィルス感染症、クロイツフェルト‐ヤコブ病、クリプトスポリジウム症、シクロスポラ感染症(cyclospora infection)、サイトメガロウィルス感染症、エプスタイン‐バーウィルス感染症、デング熱、ジフテリア、耳感染症、脳炎、インフルエンザウィルス感染症、パラインフルエンザウィルス感染症、ジアルジア症、淋病、インフルエンザ菌感染症、ハンタウィルス感染症、ウィルス肝炎、単純ヘルペスウィルス感染症、HIV/AIDS、ヘリコバクター感染症、ヒトパピローマウィルス(HPV)感染症、伝染性単核球症、レジオネラ症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステリア症、ライム病、リンパ性脈絡髄膜炎、マラリア、麻疹、マルブルグ出血熱(marburg hemorrhagic fever)、脳膜炎、サル痘、流行性耳下腺炎、マイコバクテリア感染症、マイコプラズマ感染症、ノーウォークウィルス感染症、百日咳、蟯虫感染症、肺炎球菌の疾患、ストレプトコッカスニューモニエ(Streptococcus pneumonia)感染症、マイコプラズマニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)感染症、モラクセラカタラーリス(Moraxella catarrhalis)感染症、シュードモナスエルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)感染症、ロタウィルス感染症、オウム病、狂犬病、RSウィルス感染症(RSV)、白癬、ロッキー山紅斑熱、風疹、サルモネラ症、SARS、疥癬、性行為感染症、細菌性赤痢、帯状疱疹、スポロトリコーシス、レンサ球菌感染症、梅毒、テタヌス、旋毛虫症、結核、野兎病、腸チフス、ウィルス性髄膜炎、細菌性髄膜炎、西ナイルウィルス感染症、黄熱、アデノウィルスが媒介する感染症及び疾患、レトロウィルスが媒介する感染性疾患、並びにエルシニア人畜共通感染症、の中から選択される、請求項238に記載の方法。 前記の感染性疾患が、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウィルス、RSウィルス感染症の中から選択される、請求項239に記載の方法。 前記の投与が、経口、静脈内、鼻腔内、非経口、皮下、経皮、局所、関節内、筋肉内、又は吸入投与によって実施される、請求項238乃至240のいずれか1項に記載の方法。 siRNAのマイクロ粒子を作製する方法であって: (a)水性溶媒中のsiRNAの溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 (b)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、siRNAを含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 (c)対イオンを添加する工程、 をさらに含み、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項242に記載の方法。 前記の貧溶媒がイソプロパノールである、請求項242又は請求項243に記載の方法。 前記の溶媒が水である、請求項242乃至244のいずれか1項に記載の方法。 siRNAのマイクロ粒子を含む、組成物。 対イオンをさらに含む、請求項246に記載の組成物。 ウィルスのマイクロ粒子を作製する方法であって: (a)水性溶媒中のウィルスの溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 (b)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、ウィルスを含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 (c)対イオンを添加する工程、 をさらに含み、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項248に記載の方法。 前記の貧溶媒がイソプロパノールである、請求項248又は請求項249に記載の方法。 ウィルスのマイクロ粒子を作製する方法であって: (a)水性溶媒中のウィルスの溶液に対イオンを添加する工程;及び、 (b)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、ウィルスを含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 (c)貧溶媒を添加する工程、 をさらに含み、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項251に記載の方法。 前記の貧溶媒がイソプロパノールである、請求項252に記載の方法。 前記の溶媒が水である、請求項251乃至253のいずれか1項に記載の方法。 ウィルスのマイクロ粒子を含む、組成物。 対イオンをさらに含む、請求項255に記載の組成物。 前記のウィルスがタバコモザイクウィルスである、請求項255又は請求項256に記載の組成物。 溶媒中の高分子又は低分子の溶液を貧溶媒及び対イオンと接触させ、この溶液を冷却することによってマイクロスフェアが作製される。このマイクロスフェアは、定められた大きさの医薬、ニュートラシューティカル(nutraceuticals)、美容製品等の作製に有用である。【選択図】なし配列表20100513A16333全文3 化合物のマイクロ粒子を作製する方法であって: a)溶媒中に該化合物を含む溶液に対イオンを添加する工程; b)該溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 c)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、該化合物を含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程a)、b)、及びc)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 前記の対イオンがポリマーではない、請求項1に記載の方法。 前記の貧溶媒がポリマーではない、請求項1又は請求項2に記載の方法。 前記の化合物が、約30℃若しくは30℃、又はそれ未満の温度にて、工程a)の前に前記の溶媒に溶解される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、約25℃若しくは25℃、又はそれ未満の温度にて、工程a)の前に前記の溶媒に溶解される、請求項4に記載の方法。 工程a)及びb)が、環境温度にて実施される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。 工程a)乃至c)の前記の溶液がいずれも、約30℃若しくは30℃、を超える温度に加熱及び/又は維持されない、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物がタンパク質でもポリペプチドでもない、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。 工程a)及びb)が、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われ、続いて工程c)が行なわれる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 工程a)に続いて、工程b)及びc)が、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 工程a)及びc)が同時に行われる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオン及び前記の化合物が、互いに同一である、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物及び前記の対イオンが、互いに異なっている、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオン及び前記の貧溶媒が、互いに同一である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50億若しくは50億まで、又は50億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10億若しくは10億まで、又は10億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項15に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5000万若しくは5000万まで、又は5000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項16に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2000万若しくは2000万まで、又は2000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項17に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1500万若しくは1500万まで、又は1500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項18に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1000万若しくは1000万まで、又は1000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項19に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500万若しくは500万まで、又は500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項20に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100万若しくは100万まで、又は100万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項21に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500,000若しくは500,000まで、又は500,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項22に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約300,000若しくは300,000まで、又は300,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項23に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約200,000若しくは200,000まで、又は200,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項24に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100,000若しくは100,000まで、又は100,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項25に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50,000若しくは50,000まで、又は50,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項26に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約25,000若しくは25,000まで、又は25,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項27に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約15,000若しくは15,000まで、又は15,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項28に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10,000若しくは10,000まで、又は10,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項29に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5,000若しくは5,000まで、又は5,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項30に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約3,000若しくは3,000まで、又は3,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項31に記載の方法。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2,000若しくは2,000まで、又は2,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項32に記載の方法。 前記の化合物が低分子である、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の方法。 前記の高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項15乃至33のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が高分子であり、該高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項2に記載の方法。 前記の高分子が、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項15乃至33、35、及び36のいずれか1項に記載の方法。 前記の高分子が、低分子と抱合体形成している、請求項35に記載の方法。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項38に記載の方法。 前記の低分子の分子量が、約50若しくは50乃至約1000若しくは1000ダルトンである、請求項34又は請求項38に記載の方法。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項34又は請求項40に記載の方法。 前記の低分子が抗生物質である、請求項41に記載の方法。 前記の抗生物質が、アミノグリコシド、アンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミド、及びテトラサイクリンの中から選択される、請求項42に記載の方法。 前記の抗生物質が、ペニシリン又はテトラサイクリンである、請求項43に記載の方法。 前記の抗生物質がアミノグリコシドである、請求項43に記載の方法。 前記のアミノグリコシドが、カナマイシン又はトブラマイシンである、請求項45に記載の方法。 前記の低分子が抗ウィルス薬である、請求項41に記載の方法。 前記の抗ウィルス薬が、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又はRSウィルスが媒介する感染症の治療のためのものである、請求項47に記載の方法。 前記の抗ウィルス薬が、ザナミビル又はリン酸オセルタミビルである、請求項48に記載の方法。 前記の低分子が化学療法薬である、請求項41に記載の方法。 前記の化学療法薬が、アルキル化薬、アントラサイクリン、細胞骨格破壊薬(cytoskeletal disruptors)、エポシロン、トポイソメラーゼIIの阻害薬、ヌクレオチド類似体、白金を主体とする薬剤、レチノイド、及びビンカアルカロイドの中から選択される、請求項50に記載の方法。 前記の化学療法薬が細胞骨格破壊薬である、請求項51に記載の方法。 前記の細胞骨格破壊薬がパクリタキセルである、請求項52に記載の方法。 前記の低分子がプロスタグランジンである、請求項41に記載の方法。 前記の高分子が核酸である、請求項35に記載の方法。 前記の核酸が、DNA、RNA、及びPNAの中から選択される、請求項55に記載の方法。 前記の核酸がRNAである、請求項56に記載の方法。 前記のRNAが、siRNA、tRNA、snRNA、及びリボザイムの中から選択される、請求項57に記載の方法。 前記のRNAがsiRNAである、請求項58に記載の方法。 前記の高分子がウィルスである、請求項35に記載の方法。 前記のウィルスがタバコモザイクウィルスである、請求項60に記載の方法。 前記の高分子が糖ペプチドである、請求項35に記載の方法。 前記の糖ペプチドがバンコマイシンである、請求項62に記載の方法。 前記の高分子がペプチドである、請求項35に記載の方法。 前記のペプチドがリュープロリドである、請求項64に記載の方法。 前記のペプチドがソマトスタチンである、請求項64に記載の方法。 前記の化合物が水不溶性である、請求項15又は請求項34に記載の方法。 工程a)、b)、及びc)が、a)次にb)次にc)の順序にて、順次に行われる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶媒が、前記の貧溶媒と相溶性又は部分的に相溶性である、請求項1乃至68のいずれか1項に記載の方法。 工程c)の後に、前記のマイクロ粒子を前記の溶液から分離して該マイクロ粒子以外の成分を除去する工程をさらに含む、請求項1乃至69のいずれか1項に記載の方法。 前記の組成物が、前記の化合物を含有する前記のマイクロ粒子から本質的に構成される、請求項70に記載の方法。 前記の分離が、沈殿又はろ過によって行われる、請求項70に記載の方法。 前記の分離がフリーズドライによって行われる、請求項70に記載の方法。 前記の貧溶媒が、水、緩衝溶液、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、クロロホルム、多価糖アルコール、芳香族炭化水素、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、ジオキサン、アルカン、アルケン、共役ジエン、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、酢酸エチル、ポリオール、ポリイミド、ポリイミン、ポリエステル、ポリアルデヒド、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項1乃至73のいずれか1項に記載の方法。 前記の貧溶媒が、脂肪族アルコール又は芳香族アルコールである、請求項74に記載の方法。 前記の貧溶媒が脂肪族アルコールである、請求項75に記載の方法。 前記の脂肪族アルコールがイソプロパノールである、請求項76に記載の方法。 前記の対イオンが、アニオン性化合物、カチオン性化合物、及び双性イオン性化合物の中から選択される、請求項1乃至77のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオンがアニオン性化合物である、請求項78に記載の方法。 前記のアニオン性化合物が、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、及び硫酸カルシウムの中から選択される、請求項79に記載の方法。 前記のアニオン性化合物が硫酸ナトリウムである、請求項80に記載の方法。 前記の対イオンが、クエン酸、イタコン酸、及びピバル酸の中から選択される、請求項1乃至11及び13乃至77のいずれか1項に記載の方法。 前記の対イオンがアミノ酸である、請求項1乃至11及び13乃至77のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物が、グリシン又はアルギニンである、請求項83に記載の方法。 前記の対イオンがポリマーであり、前記の高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項35に記載の方法。 前記のポリマーが、対イオン及び貧溶媒である、請求項85に記載の方法。 前記のポリマーが、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)である、請求項86に記載の方法。 前記の対イオンがポリマーである、請求項34又は請求項40に記載の方法。 前記のポリマーが、対イオン及び貧溶媒である、請求項88に記載の方法。 前記のポリマーが、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)である、請求項89に記載の方法。 前記のマイクロ粒子が、析出、相分離、又はコロイド形成によって得られる、請求項1乃至90のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液のそれが、約4.0若しくは4.0乃至約9.0若しくは9.0である、請求項1乃至91のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液のpHが、約4.0若しくは4.0乃至約8.0若しくは8.0である、請求項92に記載の方法。 前記の溶液のpHが、約4.5若しくは4.5乃至約7.5若しくは7.5である、請求項93に記載の方法。 前記の溶液のpHが、約5.0若しくは5.0乃至約7.0若しくは7.0である、請求項94に記載の方法。 得られたマイクロ粒子組成物が、耐酸コーティング剤、耐プロテアーゼコーティング剤、腸溶コーティング剤、バルキング剤(bulking agents)、賦形剤、不活性成分、安定性促進剤、味及び/若しくは芳香の修飾剤又はマスキング剤、ビタミン、糖、治療薬、抗酸化剤、免疫調節薬、膜貫通輸送修飾薬(trans‐membrane transport modifiers)、固化防止剤(anti‐caking agents)、キトサン、又は流動性促進剤をさらに含む、請求項1乃至95のいずれか1項に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約99%超若しくは99%超である、請求項1乃至96のいずれか1項に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約20%若しくは20%である、請求項97に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約10%若しくは10%乃至約85%若しくは85%である、請求項97に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約20%若しくは20%乃至約60%若しくは60%である、請求項99に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約25%若しくは25%乃至約55%若しくは55%である、請求項100に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約30%若しくは30%乃至約50%若しくは50%である、請求項101に記載の方法。 工程a)の前記の溶液中の化合物の全量に対するマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約80%若しくは80%乃至約99%超若しくは99%超である、請求項97に記載の方法。 前記の温度が、約4℃若しくは4℃乃至約−200℃若しくは−200℃である、請求項1乃至103のいずれか1項に記載の方法。 前記の温度が、約2℃若しくは2℃乃至約−180℃若しくは−180℃である、請求項104に記載の方法。 前記の温度が、約2℃若しくは2℃乃至約−170℃若しくは−170℃である、請求項105に記載の方法。 前記の温度が、約0℃若しくは0℃乃至約−2℃若しくは−2℃、から、約−150℃若しくは−150℃乃至約−165℃若しくは−165℃、の間である、請求項106に記載の方法。 得られた組成物の保存寿命が、約55℃若しくは55℃、約50℃若しくは50℃、約45℃若しくは45℃、約44℃若しくは44℃、約42℃若しくは42℃、約40℃若しくは40℃、約39℃若しくは39℃、約38℃若しくは38℃、約37℃若しくは37℃、又はこれ未満の温度にて、約1週間若しくは1週間乃至約1ヶ月間若しくは1ヶ月間、約1ヶ月間若しくは1ヶ月間乃至約6ヶ月間若しくは6ヶ月間、約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間、約1年間若しくは1年間乃至約2年間若しくは2年間、又は約2年間若しくは2年間乃至約5年間若しくは5年間である、請求項1乃至107のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液及び/又は得られた組成物が、さらに活性剤を含む、請求項1乃至108のいずれか1項に記載の方法。 前記の活性剤が、抗生物質、化学療法薬、抗糖尿病薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬(bronchial dilators)、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬(hyperglycemics)、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬(neoplasties)、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬(ophthalmics)、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬(urinary tract drugs)、ワクチン、経膣薬(vaginal drugs)、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル、及び栄養補助薬、の中から選択される、請求項109に記載の方法。 前記のマイクロ粒子の水分含量の調節を、それによって、約25℃の温度での約6ヶ月間乃至約1年間の保存後に、前記の化合物の活性の少なくとも約90%若しくは90%が維持されるように行う、請求項1乃至110のいずれか1項に記載の方法。 前記のマイクロ粒子の水分含量が、約0.01%若しくは0.01%乃至約20%若しくは20%である、請求項1乃至111のいずれか1項に記載の方法。 前記の化合物がマイクロ担体(micro‐carrier)である、請求項1に記載の方法。 前記の得られたマイクロ粒子が、前記の化合物とは異なるマイクロ担体をさらに含む、請求項1に記載の方法。 前記のマイクロ担体が、アミノ酸、カルボン酸、タンパク質、核酸、多糖、及びヒドロゲルを形成する能力を有する物質の中から選択される、請求項113又は請求項114に記載の方法。 前記の化合物が、核酸又はタンパク質であり、前記のマイクロ担体が、ヒドロゲルを形成する能力を有する物質である、請求項115に記載の方法。 前記のマイクロ担体が、ゼラチン又はデキストランである、請求項113又は請求項116に記載の方法。 前記の化合物がsiRNAであり、前記のマイクロ担体がゼラチンである、請求項117に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約100mM若しくは100mMまで、又は100mMである、請求項1乃至118のいずれか1項に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約50mM若しくは50mMまで、又は50mMである、請求項119に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約20mM若しくは20mMまで、又は20mMである、請求項120に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、0mM、又は約0mM若しくは0mMから約10mM若しくは10mMまで、又は10mMである、請求項121に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、1mM、又は約1mM若しくは1mMから約5mM若しくは5mMまで、又は5mMである、請求項122に記載の方法。 前記の溶液に添加される対イオンの濃度が、約2mM若しくは2mMである、請求項123に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が冷やすことによって行われる、請求項1乃至124のいずれか1項に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が吸熱反応によって行われる、請求項1乃至124のいずれか1項に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、0.01℃/分、又は約0.01若しくは0.01℃/分から約20若しくは20℃/分まで、又は20℃/分、の速度で行われる、請求項125又は請求項126に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約0.05若しくは0.05℃/分又は約0.1若しくは0.1℃/分から約10若しくは10℃/分又は約15若しくは15℃/分まで、の速度で行われる、請求項127に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約0.2若しくは0.2℃/分から約5若しくは5℃/分まで、の速度で行われる、請求項128に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約0.5若しくは0.5℃/分から約2若しくは2℃/分まで、の速度で行われる、請求項129に記載の方法。 前記の少しずつの冷却が、約1若しくは1℃/分の速度で行われる、請求項130に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.001μm、又は約0.001若しくは0.001μmから約50若しくは50μmまで、又は50μm、である、請求項1乃至131のいずれか1項に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.3μm、又は約0.3若しくは0.3μmから約30若しくは30μmまで、又は30μm、である、請求項132に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.5μm、又は約0.5若しくは0.5μmから約10若しくは10μmまで、又は10μm、である、請求項133に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、0.5μm、又は約0.5若しくは0.5μmから約5.0若しくは5.0μmまで、又は5.0μm、である、請求項134に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、1.0μm、又は約1.0若しくは1.0μmから約5.0若しくは5.0μmまで、又は5.0μm、である、請求項135に記載の方法。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約1.0若しくは1.0μmから約2.0若しくは2.0μm、約3.0若しくは3.0μm、約4.0若しくは4.0μm、又は約5.0若しくは5.0μmまでである、請求項136に記載の方法。 化合物のマイクロ粒子及び対イオンを含む組成物であって、ここで、該化合物及び該対イオンが互いに異なる、組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50億若しくは50億まで、又は50億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項138に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10億若しくは10億まで、又は10億ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項139に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5000万若しくは5000万まで、又は5000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項140に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2000万若しくは2000万まで、又は2000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項141に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1500万若しくは1500万まで、又は1500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項142に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約1000万若しくは1000万まで、又は1000万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項143に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500万若しくは500万まで、又は500万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項144に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100万若しくは100万まで、又は100万ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項145に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約500,000若しくは500,000まで、又は500,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項146に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約300,000若しくは300,000まで、又は300,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項147に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約200,000若しくは200,000まで、又は200,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項148に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約100,000若しくは100,000まで、又は100,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項149に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約50,000若しくは50,000まで、又は50,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項150に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約25,000若しくは25,000まで、又は25,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項151に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約15,000若しくは15,000まで、又は15,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項152に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約10,000若しくは10,000まで、又は10,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項153に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約5,000若しくは5,000まで、又は5,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項154に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約3,000若しくは3,000まで、又は3,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項155に記載の組成物。 前記の化合物が、1000、又は約1000若しくは1000から約2,000若しくは2,000まで、又は2,000ダルトンの分子量を有する高分子である、請求項156に記載の組成物。 前記の化合物が低分子である、請求項138に記載の組成物。 前記の高分子が、ポリヌクレオチド、核酸、ポリペプチド、糖ペプチド、タンパク質、炭水化物、脂質、脂肪酸、多糖、炭水化物‐若しくは多糖‐タンパク質抱合体、ウィルス、ウィルス粒子、ウィロイド、プリオン、及びこれらの混合物の中から選択される、請求項139乃至157のいずれか1項に記載の組成物。 前記の高分子が、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項139乃至157及び159のいずれか1項に記載の組成物。 前記の高分子が低分子と抱合体形成している、請求項159又は請求項160に記載の組成物。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項161に記載の組成物。 前記の低分子の分子量が、約50若しくは50乃至約1000若しくは1000ダルトンである、請求項158に記載の組成物。 前記の低分子が、ハプテン、ホルモン、プロスタグランジン、抗生物質、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、請求項158又は請求項163に記載の組成物。 前記の低分子が抗生物質である、請求項164に記載の組成物。 前記の抗生物質が、アミノグリコシド、アンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、マクロライド、ペニシリン、キノロン、スルホンアミド、及びテトラサイクリンの中から選択される、請求項165に記載の組成物。 前記の抗生物質が、ペニシリン又はテトラサイクリンである、請求項165に記載の組成物。 前記の抗生物質がアミノグリコシドである、請求項165に記載の組成物。 前記のアミノグリコシドが、カナマイシン又はトブラマイシンである、請求項168に記載の組成物。 前記の化合物が抗ウィルス薬である、請求項164に記載の組成物。 前記の抗ウィルス薬が、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又はRSウィルスが媒介する感染症の治療のためのものである、請求項170に記載の組成物。 前記の抗ウィルス薬が、ザナミビル又はリン酸オセルタミビルである、請求項171に記載の組成物。 前記の化合物が化学療法薬である、請求項164に記載の組成物。 前記の化学療法薬が、アルキル化薬、アントラサイクリン、細胞骨格破壊薬、エポシロン、トポイソメラーゼIIの阻害薬、ヌクレオチド類似体、白金を主体とする薬剤、レチノイド、及びビンカアルカロイドの中から選択される、請求項173に記載の組成物。 前記の化学療法薬が細胞骨格破壊薬である、請求項174に記載の組成物。 前記の細胞骨格破壊薬がパクリタキセルである、請求項175に記載の組成物。 前記の化合物がプロスタグランジンである、請求項164に記載の組成物。 前記の高分子が核酸である、請求項159に記載の組成物。 前記の核酸が、DNA、RNA、及びPNAの中から選択される、請求項178に記載の組成物。 前記の核酸がRNAである、請求項179に記載の組成物。 前記のRNAが、siRNA、tRNA、snRNA、及びリボザイムの中から選択される、請求項180に記載の組成物。 前記のRNAがsiRNAである、請求項181に記載の組成物。 前記の高分子がウィルスである、請求項159に記載の組成物。 前記のウィルスがタバコモザイクウィルスである、請求項183に記載の組成物。 前記の高分子が糖ペプチドである、請求項159に記載の組成物。 前記の糖ペプチドがバンコマイシンである、請求項185に記載の組成物。 前記の高分子がペプチドである、請求項159に記載の組成物。 前記のペプチドがリュープロリドである、請求項187に記載の組成物。 前記のペプチドがソマトスタチンである、請求項187に記載の組成物。 前記の化合物が水不溶性である、請求項139又は請求項158に記載の組成物。 前記の対イオンが、アニオン性化合物、カチオン性化合物、及び双性イオン性化合物の中から選択される、請求項138乃至190のいずれか1項に記載の組成物。 前記の対イオンがアニオン性化合物である、請求項191に記載の組成物。 前記のアニオン性化合物が、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、及び硫酸カルシウムの中から選択される、請求項192に記載の組成物。 前記のアニオン性化合物が硫酸ナトリウムである、請求項193に記載の組成物。 前記の対イオンが、クエン酸、イタコン酸、及びピバル酸の中から選択される、請求項138乃至190のいずれか1項に記載の組成物。 前記の対イオンがアミノ酸である、請求項138乃至195のいずれか1項に記載の組成物。 前記の対イオンが、グリシン又はアルギニンである、請求項196に記載の組成物。 前記の対イオンが、ポリエチレングリコール(PEG)又はポリエチレンイミン(PEI)である、請求項158及び163乃至177のいずれか1項に記載の組成物。 得られたマイクロ粒子組成物が、耐酸コーティング剤、耐プロテアーゼコーティング剤、腸溶コーティング剤、バルキング剤、賦形剤、不活性成分、安定性促進剤、味及び/若しくは芳香の修飾剤又はマスキング剤、ビタミン、糖、治療薬、抗酸化剤、免疫調節薬、膜貫通輸送修飾薬、固化防止剤、キトサン、又は流動性促進剤をさらに含む、請求項138乃至198のいずれか1項に記載の組成物。 約55℃若しくは55℃、約50℃若しくは50℃、約45℃若しくは45℃、約44℃若しくは44℃、約42℃若しくは42℃、約40℃若しくは40℃、約39℃若しくは39℃、約38℃若しくは38℃、約37℃若しくは37℃、又はこれ未満の温度にて、約1週間若しくは1週間乃至約1ヶ月間若しくは1ヶ月間、約1ヶ月間若しくは1ヶ月間乃至約6ヶ月間若しくは6ヶ月間、約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間、約1年間若しくは1年間乃至約2年間若しくは2年間、又は約2年間若しくは2年間乃至約5年間若しくは5年間、の保存寿命を有する、請求項138乃至199のいずれか1項に記載の組成物。 さらに活性剤を含む、請求項138乃至200のいずれか1項に記載の組成物。 前記の活性剤が、抗生物質、化学療法薬、抗糖尿病薬、抗痙攣薬、鎮痛薬、抗パーキンソン薬、抗炎症薬、カルシウムアンタゴニスト、麻酔薬、抗菌薬、抗マラリア薬、抗寄生虫薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、解熱薬、アルファ‐アドレナリンアゴニスト、アルファ遮断薬、殺生物剤、殺菌剤、気管支拡張薬、ベータ‐アドレナリン遮断薬、避妊薬、心血管治療薬、カルシウムチャネル阻害薬、抑制薬、診断薬、利尿薬、電解質、酵素、睡眠薬、ホルモン、血糖降下薬、血糖上昇薬、筋収縮薬、筋弛緩薬、組織形成薬、糖タンパク質、核タンパク質、リポタンパク質、点眼薬、精神賦活薬、鎮静薬、ステロイド、交感神経刺激薬、副交感神経刺激薬、トランキライザー、経尿路薬、ワクチン、経膣薬、非ステロイド性抗炎症薬、アンギオテンシン変換酵素、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖、酵素、ホルモン、ビタミン、ミネラル、及び栄養補助薬、の中から選択される、請求項202に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約99%若しくは99%、又はこれを超える量である、請求項138乃至202のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約0.2%若しくは0.2%乃至約95%若しくは95%、又はこれを超える量である、請求項203に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約0.5%若しくは0.5%乃至約90%若しくは90%、又はこれを超える量である、請求項204に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約1%若しくは1%乃至約85%若しくは85%、又はこれを超える量である、請求項205に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約2%若しくは2%乃至約80%若しくは80%、又はこれを超える量である、請求項206に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約5%若しくは5%乃至約75%若しくは75%、又はこれを超える量である、請求項207に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約65%乃至約90%である、請求項208に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約70%乃至約85%、86%、87%、88%、89%、又は90%である、請求項209に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の化合物の量が、重量/重量%で、約90%乃至約99%である、請求項210に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子の水分含量の調節を、それによって、約25℃の温度での約6ヶ月間若しくは6ヶ月間乃至約1年間若しくは1年間の保存後に、前記の化合物の活性の少なくとも約90%若しくは90%が維持されるように行う、請求項138乃至211のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.01%若しくは0.01%乃至約60%若しくは60%である、請求項138乃至212のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.5%若しくは0.5%乃至約50%若しくは50%である、請求項213に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約1%若しくは1%乃至約2%若しくは2%である、請求項214に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.01%若しくは0.01%乃至約20%若しくは20%である、請求項213に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.05%若しくは0.05%乃至約15%若しくは15%である、請求項216に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.1%若しくは0.1%乃至約10%若しくは10%である、請求項217に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の対イオンの量が、重量/重量%で、約0.2%若しくは0.2%乃至約5%若しくは5%である、請求項218に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の水分含量が、約6%若しくは6%乃至約12%若しくは12%である、請求項217に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子中の水分含量が、約7%若しくは7%乃至約10.5%若しくは10.5%である、請求項220に記載の組成物。 経口投与用である、請求項138乃至221のいずれか1項に記載の組成物。 経口摂取用である、請求項138乃至222のいずれか1項に記載の組成物。 静脈内、鼻腔内、非経口、経肺、皮下、点眼、又は筋肉内投与用である、請求項138乃至221のいずれか1項に記載の組成物。 吸入用である、請求項138乃至222のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.001μm若しくは0.001μm乃至約50μm若しくは50μmである、請求項138乃至225のいずれか1項に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.3μm若しくは0.3μm乃至約30μm若しくは30μmである、請求項226に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.5μm若しくは0.5μm乃至約10μm若しくは10μmである、請求項227に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約0.5μm若しくは0.5μm乃至約5.0μm若しくは5.0μmである、請求項228に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約1.0μm若しくは1.0μm乃至約5.0μm若しくは5.0μmである、請求項229に記載の組成物。 前記のマイクロ粒子のサイズが、約1.0μm乃至約2.0、3.0、4.0、若しくは5.0μmである、請求項230に記載の組成物。 請求項138乃至231のいずれか1項に記載の組成物、該組成物のための包装材、及び該組成物が治療、ニュートラシューティカル(nutraceuticals)、又は美容品に適応されることを示すラベル、を含む製品。 前記の組成物が治療に適応される、請求項232に記載の製品。 前記の治療への適応が癌である、請求項233に記載の製品。 前記の治療への適応が、インフルエンザ、パラインフルエンザ、又は呼吸器障害である、請求項233に記載の製品。 前記の組成物の経肺投与のための吸入器をさらに含む、請求項235に記載の製品。 前記の吸入器が、ドライパウダー吸入器、定量噴霧式吸入器、又は静電送達装置(electrostatic delivery device)である、請求項236に記載の製品。 請求項138乃至231のいずれか1項に記載の組成物の治療効果量を対象へ投与することを含む、感染性疾患を予防又は治療する方法。 前記の感染性疾患が、アルボウィルス感染、ボツリヌス中毒、ブルセラ症、カンジダ症、カンピロバクター症、水痘、クラミジア感染症、コレラ、コロノウィルス感染症、ブドウ球菌感染症、コクサッキーウィルス感染症、クロイツフェルト‐ヤコブ病、クリプトスポリジウム症、シクロスポラ感染症(cyclospora infection)、サイトメガロウィルス感染症、エプスタイン‐バーウィルス感染症、デング熱、ジフテリア、耳感染症、脳炎、インフルエンザウィルス感染症、パラインフルエンザウィルス感染症、ジアルジア症、淋病、インフルエンザ菌感染症、ハンタウィルス感染症、ウィルス肝炎、単純ヘルペスウィルス感染症、HIV/AIDS、ヘリコバクター感染症、ヒトパピローマウィルス(HPV)感染症、伝染性単核球症、レジオネラ症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステリア症、ライム病、リンパ性脈絡髄膜炎、マラリア、麻疹、マルブルグ出血熱(marburg hemorrhagic fever)、脳膜炎、サル痘、流行性耳下腺炎、マイコバクテリア感染症、マイコプラズマ感染症、ノーウォークウィルス感染症、百日咳、蟯虫感染症、肺炎球菌の疾患、ストレプトコッカスニューモニエ(Streptococcus pneumonia)感染症、マイコプラズマニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)感染症、モラクセラカタラーリス(Moraxella catarrhalis)感染症、シュードモナスエルジノーサ(Pseudomonas aeruginosa)感染症、ロタウィルス感染症、オウム病、狂犬病、RSウィルス感染症(RSV)、白癬、ロッキー山紅斑熱、風疹、サルモネラ症、SARS、疥癬、性行為感染症、細菌性赤痢、帯状疱疹、スポロトリコーシス 、レンサ球菌感染症、梅毒、テタヌス、旋毛虫症、結核、野兎病、腸チフス、ウィルス性髄膜炎、細菌性髄膜炎、西ナイルウィルス感染症、黄熱、アデノウィルスが媒介する感染症及び疾患、レトロウィルスが媒介する感染性疾患、並びにエルシニア感染症、人畜共通感染症、の中から選択される、請求項238に記載の方法。 前記の感染性疾患が、インフルエンザウィルス、パラインフルエンザウィルス、RSウィルス感染症の中から選択される、請求項239に記載の方法。 前記の投与が、経口、静脈内、鼻腔内、非経口、皮下、経皮、局所、関節内、筋肉内、又は吸入投与によって実施される、請求項238乃至240のいずれか1項に記載の方法。 siRNAのマイクロ粒子を作製する方法であって: (a)水性溶媒中のsiRNAの溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 (b)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、siRNAを含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 (c)対イオンを添加する工程、 をさらに含み、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項242に記載の方法。 前記の貧溶媒がイソプロパノールである、請求項242又は請求項243に記載の方法。 前記の溶媒が水である、請求項242乃至244のいずれか1項に記載の方法。 siRNAのマイクロ粒子を含む、組成物 対イオンをさらに含む、請求項246に記載の組成物 ウィルスのマイクロ粒子を作製する方法であって: (a)水性溶媒中のウィルスの溶液に貧溶媒を添加する工程;及び、 (b)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、ウィルスを含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 (c)対イオンを添加する工程、 をさらに含み、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項248に記載の方法。 前記の貧溶媒がイソプロパノールである、請求項248又は請求項249に記載の方法。 ウィルスのマイクロ粒子を作製する方法であって: (a)水性溶媒中のウィルスの溶液に対イオンを添加する工程;及び、 (b)該溶液を少しずつ約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、ウィルスを含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、工程(a)及び(b)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、方法。 (c)貧溶媒を添加する工程、 をさらに含み、ここで、工程(a)、(b)、及び(c)は、同時に、順次に、断続的に、又はいかなる順序によっても行われる、請求項251に記載の方法。 前記の貧溶媒がイソプロパノールである、請求項252に記載の方法。 前記の溶媒が水である、請求項251乃至253のいずれか1項に記載の方法。 ウィルスのマイクロ粒子を含む、組成物。 対イオンをさらに含む、請求項255に記載の組成物。 前記のウィルスがタバコモザイクウィルスである、請求項255又は請求項256に記載の組成物。 化合物のマイクロ粒子を作製する方法であって: a)化合物、対イオン、溶媒、及び貧溶媒を含む溶液を提供する工程;並びに、 b)該溶液を約25℃未満の温度で提供するか、又は該溶液を約25℃未満の温度まで冷却し、それによって、該化合物を含むマイクロ粒子を含む組成物を形成させる工程、 を含み、ここで、該化合物が、ウィルス、核酸、ホルモン、プロスタグランジン、ハプテン、化学療法薬、造血薬、抗感染症薬、抗潰瘍薬、抗アレルギー薬、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗認知症薬、抗ウィルス薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬、向精神薬、強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬、抗糖尿病薬、抗凝固薬、及びコレステロール低下薬の中から選択される、方法。


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