タイトル: | 公開特許公報(A)_スティック化粧料 |
出願番号: | 2010156191 |
年次: | 2012 |
IPC分類: | A61K 8/31,A61K 8/02,A61Q 1/06 |
田村 英子 熱田 奈美 JP 2012017297 公開特許公報(A) 20120126 2010156191 20100708 スティック化粧料 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 村田 正樹 100117156 山本 博人 100111028 田村 英子 熱田 奈美 A61K 8/31 20060101AFI20111222BHJP A61K 8/02 20060101ALI20111222BHJP A61Q 1/06 20060101ALI20111222BHJP JPA61K8/31A61K8/02A61Q1/06 5 OL 20 4C083 4C083AA072 4C083AA122 4C083AC011 4C083AC012 4C083AC022 4C083AC092 4C083AC641 4C083AC642 4C083AD022 4C083AD391 4C083AD492 4C083BB13 4C083CC11 4C083DD11 4C083EE01 4C083EE03 4C083EE06 4C083EE07 本発明は、スティック化粧料に関する。 一般に、口紅やリップクリーム、コンシーラー、アイシャドウ、美白化粧料等の油性化粧料は、チューブ容器、ジャー容器、ディッピング容器等に充填される液体からペースト状の形態と、スティック状に固化した固形の形態とに大別されるが、特に、衛生面、使用の簡便さ、携帯しやすさ等に優れている点で、スティック化粧料が幅広く用いられている。このようなスティック化粧料においては、保型性確保のために硬さが必要であるが、使用性向上の点からは、柔らかさが求められる。油性のスティック状化粧料の保形性と柔らかさは、使用するワックスの量と液状油剤の量により調整することが一般的に行われている。特に、荒れやすく敏感な部位に用いる場合には、柔らかさが求められていた。 油性固形化粧料(スティック化粧料)を柔らかくするには、液状油を50%以上とセルロース粉末を併用したり(特許文献1)、ワックス量を減らして、エチレンポリマーを用いる(特許文献2)、キャンデリラワックスと水素添加ホホバエステルとを用いる(特許文献3)などの技術が検討されている。また、スティックの保形性や硬さを調節するために、極性が近いワックスと油剤を組合せることも行われている(非特許文献1)。 しかしながら、粉体を組み合わせる場合には違和感を生じる、ワックス量を減らして柔らかくする場合にはケア性能の持続性が低下する、植物系ワックスを使用する場合はいやな臭いや着色があり、また、油剤とワックスの極性を調節することでは温度に対する硬度の安定性が低下する、などの問題があった。 特に、荒れやすく敏感な部位に用い、ケア効果を必要とする化粧料においては、ケア効果を維持しつつ、柔らかさと温度に対する硬度安定性を両立するには十分でなかった。特開平01−143816号公報特開2004−67603号公報特開2004−224707号公報Imai T., Nakamura K., Shibata M. Colloids and Surfaces A No.194, 233(2001) 本発明は、使用感、ケア効果とその持続性に優れ、更に、温度に対する硬度の安定性が良好なスティック化粧料を提供することを課題とする。 本発明者らは、特定のワックスと液状油とを各々特定の割合で組み合わせることにより、使用感、ケア効果とその持続性に優れ、更に、温度に対する硬度安定性が良好なスティック化粧料が得られることを見出した。 本発明は、次の成分(A)及び(B):(A)マイクロクリスタリンワックスを含む炭化水素ワックスを全組成中に12〜40質量%と、(B)25℃における粘度が100〜100000mPa・sで、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤を全組成中に25〜60質量%と、を含有し、マイクロクリスタリンワックスは成分(A)を含む全ワックス中に40〜80質量%であり、25℃における粘度が100〜100000mPa・sで、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤は全液状油剤中に70質量%以上であって、30℃における組成物の針入硬度が0.06〜0.25N/mm2であるスティック化粧料を提供するものである。 本発明のスティック化粧料は、塗布時に伸ばしやすく使用感に優れ、ケア効果が高く、そのケア効果が持続するものである。また、温度に対する硬度安定性も良好である。 本発明で用いる成分(A)炭化水素ワックスの必須成分であるマイクロクリスタリンワックスは、石油ワックスであり、側鎖を有する分子量の大きい飽和炭化水素を主成分とするものである。また、マイクロクリスタリンワックスは、25℃における針入度が20〜110であることが好ましい。ここで、針入度は、25±0.1℃に保ったワックスの試料に、規定の針(針の質量2.5±0.02g、針保持具の質量47.5±0.02g、おもりの質量50±0.05g)が、5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離(mm)を10倍した値を針入度とするものであり、JIS K−2235−5.4、もしくはASTM D−1321に準じて測定した値である。 マイクロクリスタリンワックスとしては、市販品を使用することができ、例えば、SONNEBORN社のMultiwax W−445、W−835;日本精鑞社のHi−Mic−1045、1070、1080、1090、2045、2065、2095;日興リカ社の精製マイクロクリスタリンワックス;日本石油社の155°マイクロワックス等が挙げられる。これらのうち、SONNEBORN社のMultiwax W−445、W−835、日興リカ社の精製マイクロクリスタリンワックスが好ましい。 マイクロクリスタリンワックスは、1種以上を組み合わせて用いることができ、柔らかさとケア効果の持続性の観点から、本発明のスティック化粧料中の全ワックス中に40〜80質量%含有され、好ましくは42〜75質量%、特に好ましくは45〜70質量%含有される。 また、成分(A)炭化水素ワックスは、柔らかさやつきの良さ、ケア効果の点で、全ワックス中に80〜100質量%含有されることが好ましい。 本発明で用いるマイクロクリスタリンワックス以外の成分(A)の炭化水素ワックスとしては、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックスが挙げられる。 これらマイクロクリスタリンワックス以外の炭化水素ワックスは、市販品を使用することができ、例えば、セレシンとして、日興リカ社のセレシン#810、セレシンB;パラフィンとして、日本精鑞社のパラフィンワックス125、140、150、155、HNP−3、9、10、11、12、51、SP−0135、0140、0145、0160、0165、3035、3040;フィッシャー・トロプシュワックスとして、日本精鑞社のFT−0070、100、105、115、0165、5165、FNP−0115;ポリエチレンワックスとして、NEW PHASE TECHNOLOGIES社のPERFORMALENE PL POLYETHYLENE、PERFORMA LENE 400、500、655等が挙げられる。 マイクロクリスタリンワックス以外の炭化水素ワックスは、1種又は2種以上用いることができる。マイクロクリスタリンワックスを除く成分(A)炭化水素ワックスは、全組成物中に4〜20質量%含有されるのが好ましい。 成分(A)の炭化水素ワックスは、全組成中に12〜40質量%含有されるが、保型性とケア効果の観点から、好ましくは15〜35質量%、特に好ましくは18〜30質量%含有される。 本発明で用いる成分(B)は、25℃における粘度が100〜100000mPa・sで、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤である。ここで、液状油剤の粘度は、25℃にてB型粘度計(東機産業社:TVB−10)を用いて測定したものである。 また、液状油剤の比誘電率は、25℃にてポータブル式誘電率測定器(日本ルフト社)を用いて測定したものである。 成分(B)液状炭化水素油剤としては、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン等が挙げられる。これら成分(B)液状炭化水素油剤は、例えば、流動パラフィンとして、松村石油社のモレスコホワイトP−350、500;ポリブテンとして、日本石油社の日石ポリブテンHV−100、HV−300;水添ポリイソブテンとして、日油社のパールリーム18、24等の市販品を用いることができる。 成分(B)は、全組成中に25〜60質量%含有されるが、塗布時のつきの良さ、伸びの良さの点から、30〜50質量%であることが好ましい。 特に、成分(B)として少なくとも25℃における粘度が10000〜100000mPa・sの液状炭化水素油剤を含むことが、ケア効果と温度に対する硬度安定性の観点から好ましい。これら25℃における粘度が10000〜100000mPa・sの液状炭化水素油剤としては、日本石油社の日石ポリブテンHV−100、HV−300や、日本油脂社のパールリーム18、24等の市販品が挙げられる。 成分(B)液状炭化水素油剤は、1種又は2種以上用いることができるが、特に、上記粘度が10000〜100000mPa・s(25℃)の液状炭化水素油剤の少なくとも1種を含む2種以上を混合して用いることが好ましい。 また、液状炭化水素油剤は、組成物中の全液状油剤中に70質量%以上であるが、ケア効果とその持続の点から、特に70〜90質量%、更に72〜90質量%含有するのが好ましい。 本発明のスティック化粧料は、成分(B)以外の液状油剤として、粘度が100mPa・s(25℃)未満の液状炭化水素油剤、比誘電率が2.5(25℃)未満の炭化水素以外の液状油剤、比誘電率が2.5(25℃)以上の液状油剤を含むことができる。 ここで、液状油剤とは、25℃で流動性があり、傾けると流れ出る油剤のことであり、ワセリンのようなペースト状の油性成分は含まない。 粘度が100mPa・s(25℃)未満の液状炭化水素油剤としては、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン等が挙げられる。これら低粘度の液状炭化水素油剤は、温度に対する硬度安定性と、ケアの持続性の兼ね合いから、全組成中に20質量%以下、特に15質量%以下、更に10質量%以下であることが好ましい。 また、比誘電率が2.5(25℃)未満の炭化水素以外の液状油剤としては、ジメチルポリシロキサン等の非極性〜低極性の液状油剤が挙げられる。 さらに、比誘電率が2.5(25℃)以上の液状油剤としては、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ホホバ油、オクチルドデカノール、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)等の極性を有するエステル油が挙げられる。 これら誘電率が2.5(25℃)以上の液状油剤は、タッチの柔らかさとケア効果、また温度に対する硬度安定性との兼ね合いの観点から、全組成中に20質量%以下、特に15質量%以下、さらに10質量%以下であることが好ましい。 また、成分(B)を含む全液状油剤は、全組成中に40〜88質量%含有されるのが、塗布時のつきの良さ、伸びの良さの点で好ましい。 本発明のスティック化粧料は、30℃における組成物の針入硬度が0.06〜0.25N/mm2であり、好ましくは0.10〜0.20/mm2である。針入硬度が0.06N/mm2未満では、保型性が悪くなり、0.25N/mm2を超えると使用性が悪くなる。 本発明において「針入硬度」とは、不動工業社製のレオメーターを用い、30℃にて、冶具の直径が2mmでtable speedが2mm/sの速さで、冶具が深さ2mmまで針入した時の最大値を、単位面積当たりに換算したものである。 本発明においては、組成物中の全ワックス中に炭化水素ワックスを40〜80質量%と、全液状油剤中に25℃の粘度100〜100000mPa・s、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤を70質量%以上含み、閉塞性を高めてケア効果を向上させるためにワックス量を多く配合する場合、油剤中のワックスおよび液状油を主として炭化水素化水素系の成分で構成することにより、保形性(硬度の安定性)を確保しつつ、塗布時の柔らかさを兼ね備えた油性のスティック状化粧料を得ることができる。 本発明のスティック化粧料は、更に(C)両親媒性アミド脂質を含有することができる。両親媒性アミド脂質のような極性を有する固体の油性成分を少量加えることにより、塗布時の密着性と、ケア効果とその持続を高め、かつ温度に対する硬度安定性の点で好ましい。 成分(C)の両親媒性アミド脂質としては、ジアミド誘導体、セラミド類、プソイドセラミド及びスフィンゴ糖脂質から選ばれるものが用いられる。特に、ジアミド誘導体、セラミド類が好ましい。 ジアミド誘導体としては、下記の一般式(1)で表されるものが挙げられる。[式中、R1はヒドロキシ基又はアルコキシ基が置換してもよい、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、R2は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示し、R3は、炭素数1〜42の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示す。] 一般式(1)で表されるジアミド誘導体において、R1はヒドロキシ基及び炭素数1〜6アルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換してもよい炭素数1〜22の直鎖又は分岐のアルキル基が好ましく、ヒドロキシ基とアルコキシ基が同時に置換していてもよい。また、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜18のモノ又はジ−ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数1〜18のアルキル基及びヒドロキシと炭素数1〜6アルコキシが置換した炭素数1〜18のアルキル基及びヒドロキシと炭素数1〜6のアルコキシが置換した炭素数1〜18のアルキル基が好ましい。さらには、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜12のモノ−又はジ−ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシが置換した2〜12のアルキル基、ヒドロキシと炭素数1〜6のアルコキシが置換した炭素数2〜12のアルキル基がより好ましい。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基、2−メチルプロピル基、2−エチルヘキシル基、メチル分岐イソステアリル基、2−ヒドロキシエチル基、9−ヒドロキシノニル基、2、3−ジヒドロキシプロピル基、2−メトキシエチル基、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル基、9−メトキシノニル基等が挙げられる。このうち、2−ヒドロキシエチル基、メチル基、ドデシル基、2−メトキシエチル基がより好ましい。 R2は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、さらには炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましい。具体的にはエチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、メチルメチレン基(エチリデン基)、1−メチルエチレン基、2−メチルエチレン基、1−メチルトリメチレン基、2−メチルトリメチレン基、1,1−ジメチルエチレン基、2−エチルトリメチレン基等が挙げられる。このうちエチレン基及びトリメチレン基がより好ましい。 一般式(1)において、R3は、炭素数2〜34の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基が好ましく、さらには炭素数2〜34の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基又は1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましく、特に炭素数2〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基又は1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましい。具体例としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、オクタデカメチレン基、トリコサメチレン基、ヘキサコサメチレン基、トリアコンタメチレン基、1−メチルエチレン基、2−エチルトリメチレン基、1−メチルヘプタメチレン基、2−メチルヘプタメチレン基、1−ブチルヘキサメチレン基、2−メチル−5−エチルヘプタメチレン基、2,3,6−トリメチルヘプタメチレン基、6−エチルデカメチレン基、7−メチルテトラデカメチレン基、7−エチルヘキサデカメチレン基、7,12−ジメチルオクタデカメチレン基、8,11−ジメチルオクタデカメチレン基、7,10−ジメチル−7−エチルヘキサデカメチレン基、1−オクタデシルエチレン基、9,10−ジオクチルオクタデカメチレン基、8,9−ジノニルヘキサデカメチレン基、エテニレン基、1−オクタデセニルエチレン基、7,11−オクタデカジエニレン基、7−エテニル−9−ヘキサデカメチレン基、7,12−ジメチル−7,11−オクタデカジエニレン基、8,11−ジメチル−7,11−オクタデカジエニレン基、9,10−ジオクチル−7,11−オクタデカジエニレン基、8,9−ジノニル−6,10−ヘキサデカジエニレン基等が挙げられる。このうち、7,12−ジメチルオクタデカメチレン基、7,12−ジメチル−7,11−オクタデカジエニレン基、オクタデカメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、トリデカメチレン基がより好ましい。 ジアミド誘導体において、好ましい化合物は、一般式(1)の中のR1、R2及びR3がそれぞれ上記のより好ましい範囲の基を組み合わせた化合物である。本発明で用いるジアミド化合物において、特に好ましいのは、以下の化合物である。 本発明で用いるジアミド誘導体は、公知のアミド合成法によって製造することができる。例えば、ジカルボン酸又はその反応性誘導体(エステル、酸ハライド、酸無水物等)とアミンを縮合させることにより目的のジアミド誘導体を得ることができる。 また、セラミド類としては、次の一般式(2)で表されるものが挙げられる。[式中、R4はヒドロキシ基、オキソ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、X1は水素原子、アセチル基又はグリセリルを示すか、又は隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2、X3及びX4は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、Zがメチン基であるとき、X2とX3は一方が水素原子で他方は存在せず、−O-X1がオキソ基であるときX4は存在しない)、R5及びR6は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R7はヒドロキシ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和炭化水素、又は該炭化水素基のω位に、ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐若しくは環状の飽和若しくは不飽和の脂肪酸がエステル結合若しくはアミド結合した基を示し、R8は水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有してもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。] 一般式(2)において、R4としては、ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。X1としては、水素原子、グリセリル基が好ましい。X2、X3及び、X4としては、その0〜1個がヒドロキシ基であり、残余が水素原子であるのが好ましい。R5及びR6としては、一方が水素原子又はヒドロキシメチル基であり、他方が水素原子であるのが好ましい。R7における飽和炭化水素基のω位にエステル結合若しくはアミド結合してもよい脂肪酸としては、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、リノール酸が好ましい。R8としては、水素原子、あるいはヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換してもよい総炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。 好ましいセラミド類(2)として、次の(2a)及び(2b)が挙げられる。 一般式(2a)で表される天然セラミド又は天然型セラミド、及びその誘導体(以下「天然型セラミド」という):[式中、R4aはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Z1はメチレン基又はメチン基を示し、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、X1aは水素原子を示すか、あんたは隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2a、X3a及びX4aは各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、Z1がメチン基であるとき、X2aとX3aは一方が水素原子で他方は存在せず、−O−X1aがオキソ基であるとき、X4aは存在しない)、R5aはヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R7aはヒドロキシ基が置換しても良い炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和炭化水素基、又は該アルキル基のω末端に、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合若しくはアミド結合した基を示し、R8aは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。] 好ましくは、R4aが炭素数7〜19、更に好ましくは炭素数13〜15の直鎖アルキル基;Z1がメチン基でX2aとX3aの一方が水素原子;R7aが炭素数9〜27のヒドロキシ基が置換してもよい直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X1aは水素原子であるか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。特にR7aとしては、トリコシル基、1−ヒドロキシペンタデシル基、1−ヒドロキシトリコシル基、ヘプタデシル基、1−ヒドロキシウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。 天然型セラミド類の具体例としては、以下に構造を示すような、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24: 759 (1983)の図2、及びJ. Lipid/ Res., 35: 2069 (1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。 更に、これらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)も挙げられる。これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。 次の一般式(2b)で表される擬似型セラミド類:[式中、R4bはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、X1bは水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し、R7bはヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合若しくはアミド結合した基を示し、R8bは水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜8のアルキル基を示す。] R7bとしては、特にノニル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12−ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。R8bのヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては炭素数1〜8のものが好ましい。 擬似型セラミド類(2b)としては、R4bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R7bがペンタデシル基、R8bがヒドロキシエチル基のもの;R4bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R7bがノニル基、R8bがヒドロキシエチル基のもの;又はR4bがヘキサデシル基、R8bがヒドロキシエチル基のものが特に好ましい。好ましい具体例として、以下のものが挙げられる。 成分(C)の両親媒性アミド脂質は、1種又は2種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜10質量%、特に0.1〜5質量%含有されるのが、密着性、ケア効果とケア効果の持続、温度に対する硬度安定性の点で好ましい。 本発明のスティック化粧料は、成分(A)炭化水素ワックス以外に、25℃で固体の油性成分(ワックス)を含有することができる。25℃で固体の油性成分としては、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス等の合成ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。これらは、全ワックス中に20%未満であるが、柔らかさとケア効果の持続性、また硬度安定性の点で好ましい。 また、本発明のスティック化粧料は、上記以外に、25℃で半固体(ペースト状)の油性成分を含有することができる。25℃で半固体の油性成分としては、ワセリンのようなペースト状炭化水素のほか、ラノリン、ダイマー酸エステル、ダイマージオール誘導体、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等が挙げられる。 本発明において、これら半固体(ペースト状)の油性成分のうち、ワセリンのようなペースト状炭化水素は、成分(B)液状炭化水素油剤との関係から、0〜40質量%含むことが好ましい。 本発明のスティック化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外のアミノ酸系油剤、シリコーン油剤や、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、色材、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防汚剤、保湿剤、水等を含有することができる。 色材として、体質顔料、着色顔料、パール顔料を用いることができる。 体質顔料としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、クレー、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔料及びこれらの複合粉体が挙げられる。 着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、更にカーボンブラック等の無機顔料、タール系色素、レーキ顔料等の有機顔料、カルミン等の天然色素などが挙げられる。 パール顔料としては、雲母、合成金雲母、ガラス等の表面を酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、カルミン、有機顔料等の着色剤で被覆したものなどを用いることができる。 これらの色材は、通常の方法により、撥水処理、撥水・撥油化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。 本発明のスティック化粧料は、通常の方法により製造することができ、容器に直接加熱溶融充填して冷却したもの、又は金型に加熱溶融充填して冷却し抜き出したスティック形状で、繰り出して塗布するものとすることができる。 本発明のスティック化粧料は、皮膚、口唇、毛髪等に使用され、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料や、アイシャドウ、チークカラー、ファンデーション、コンシーラーなどとすることができ、特に、口唇化粧料として好適である。 本発明のスティック化粧料は、唇に塗布する場合は、唇に対して横方向に滑らせるように塗布することで唇全体に塗り延ばすことができる。更に、縦方向(上下)に塗布することで唇の縦皺部分にも塗り残しなく均一に塗布できるため、ケア効果とその持続性を高める点で好ましい。実施例1〜6及び比較例1〜7 以下に示す方法により、表1に示す組成のリップクリームを製造した。 得られたスティック状のリップクリームについて、針入硬度、水分閉塞性、温度に対する硬度安定性(保形性)の各性状を測定し、また、塗布時のタッチの柔らかさ、塗布時のつきの良さ、塗布時の密着性、ケア効果感とその持続性、乾燥感のなさとその持続性、突っ張り感のなさとその持続性を評価した。結果を併せて表1に示す。(製造方法) 表1の原料を100℃で加熱溶解して均一に混合し、リップクリームのバルクを得た。そのバルクを70℃にてリップ用容器に直接充填し、冷却固化して、スティックのリップクリームを得た。(評価方法)(1)針入硬度: 測定サンプルは、バルクを90℃に加熱し、直径のアルミ製のセルに流し込み20℃で冷却固化させ、30℃に2時間置いたものである。このサンプルを不動工業社製のレオメーターを用い、30℃にて、直径2mmの冶具にて測定を行った。Table speedが2mm/sの速さで冶具が深さ2mmまで針入した時の最大値を、単位面積当たりに換算したものを求めた。(2)水分閉塞性: ガラス製試薬瓶(開口部1.5cmφ)に水10ccを入れ、サンプルを25μmの厚みになるように濾紙(東洋濾紙社、メンブランフィルター;細孔径0.2μm)の片面に塗布し、これで開口部を覆う。これを30℃、30%RHの条件に12時間静置したときの試薬瓶の重量減少(水分減少量)を測定する。サンプルを塗布していない濾紙で覆った場合の重量減少と比較し、以下の式で水分閉塞性とした。水分閉塞性(%)=(1−[サンプルを塗布した際の水分減少量/サンプルを塗布しない場合の水分減少量])×100◎:水分閉塞性87%以上。○:水分閉塞性75%以上87%未満。△:水分閉塞性60%以上75%未満。×:水分閉塞性60%未満。(3)温度に対する硬度安定性: 針入硬度の測定に用いたサンプルと同様の方法で作成したサンプルを、40℃の温度に保存し、硬度の安定性評価を行った。保存したサンプルを6ヵ月経過後取り出して30℃に2時間置いた後、針入硬度の測定方法に従って測定した。初期の針入硬度を100とした時の6ヵ月後の保持率を目安とした。◎:保持率85%以上。○:保持率70%以上85%未満。△:保持率50%以上70%未満。×:保持率50%未満。(4)塗布時のタッチの柔らかさ: 専門パネラー10名により、各リップクリームを唇へ塗布したときのタッチの柔らかさを官能評価した。良好であると評価したパネラーの人数で示した。(5)塗布時のつきの良さ: 専門パネラー10名により、各リップクリームを唇へ塗布したときのつきの良さを官能評価した。良好であると評価したパネラーの人数で示した。(6)塗布時の密着感: 専門パネラー10名により、各リップクリームを唇へ塗布したときの密着感を官能評価した。良好であると評価したパネラーの人数で示した。(7)ケア効果感: 専門パネラー10名により、各リップクリームを唇へ塗布した直後、及び3時間後のケア効果感を官能評価した。良好であると評価したパネラーの人数で示した。(8)乾燥感のなさ: 専門パネラー10名により、各リップクリームを唇へ塗布した直後、及び3時間後の乾燥感のなさを官能評価した。良好であると評価したパネラーの人数で示した。(9)突っ張り感のなさ: 専門パネラー10名により、各リップクリームを唇へ塗布した直後、及び3時間後の突っ張り感のなさを官能評価した。良好であると評価したパネラーの人数で示した。*1:マイクロクリスタリンワックス1:Multiwax W−445(針入度34;SONNEBORN, INC)*2:マイクロクリスタリンワックス2:Multiwax W−835(針入度78;SONNEBORN, INC)*3:マイクロクリスタリンワックス3:精製マイクロクリスタリンワックス(針入度30;日興リカ社)*4:ポリエチレンワックス1:PERFORMALENE PL POLYETHYLENE(針入度<1;NEW PHASE TECHNOLOGIES社)*5:ポリエチレンワックス2:PERFORMALENE 400(針入度15;NEW PHASE TECHNOLOGIES社)*6:ポリエチレンワックス3:PERFORMALENE 655(針入度2;NEW PHASE TECHNOLOGIES社)*7:パラフィンワックス1:HNP−9(針入度7;日本精鑞社)*8:パラフィンワックス2:Paraffin wax 155(針入度15;日本精鑞社)*9:パラフィンワックス3:SP3040(針入度14;日本精鑞社)*10:セレシン#810(針入度11;日興リカ社)*11:Lipwax A−4(針入度<1;日本ナチュラルプロダクツ社)*12:精製キャンデリラワックスSR−2(針入度1;ミツバ貿易社)*13:ゴールデンブランド(針入度15;三木化学工業社)*14:パールリーム18(粘度26200、比誘電率2.20;日油社)*15:パールリーム24(粘度70600、比誘電率2.20;日油社)*16:モレスコホワイトP500(粘度161、比誘電率2.17;松村石油社)*17:モレスコホワイトP350(粘度111、比誘電率2.17;松村石油社)*18:オイタノールG(比誘電率2.70;コグニスジャパン社)*19:精製ホホバ油(比誘電率2.70;香栄興業社)*20:エルデュウPS−203(比誘電率7.91;味の素)*21:サンオイルGTI−D(比誘電率3.15;太陽化学)*22:SH556 FLUID(比誘電率2.70;東レ・ダウコーニング社) 表1〜3において、ジアミド化合物1、2は、それぞれ以下の式(a)、(f)で表される化合物である。 また、表1〜3において、セラミド誘導体1は以下の式(j)で表される化合物であり、セラミド誘導体2はCeramide III(日光ケミカルズ・コスモファーム社)を用いた。 表1の結果より、本発明のスティック化粧料は、水分閉塞性や温度に対する硬度安定性(保形性)をが良好で、同時に塗布時のタッチの柔らかさやつきの良さを兼ね備えたものであり、かつケア効果感、乾燥感のなさ、突っ張り感のなさおよびそれらの持続性に優れたものであった。粘度の低い液状炭化水素油剤が多い比較例1は柔らかさは有するものの水分閉塞性や硬度の安定性が悪かった。また、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤が少ない比較例2や3、マイクロクリスタリンワックスの少ない比較例4、は、水分閉塞性や硬度の安定性が悪いか又は柔らかさに劣り、いずれもケア効果等の持続性に劣るものであった。実施例7〜24 表2及び表3に示す組成のリップクリームを実施例1〜6と同様に製造し、それらについても表1と同様に、針入硬度、水分閉塞性、温度に対する硬度安定性(保形性)の各性状を測定し、また、塗布時のタッチの柔らかさ、塗布時のつきの良さ、塗布時の密着性、ケア効果感とその持続性、乾燥感のなさとその持続性、突っ張り感のなさとその持続性を評価した。結果を併せて表2及び3に示す。 表2及び表3の本発明のリップクリームは、いずれも水分閉塞性や温度に対する硬度安定性(保形性)が良好で、同時に塗布時のタッチの柔らかさやつきの良さを兼ね備えたものであり、かつケア効果感、乾燥感のなさ、突っ張り感のなさおよびそれらの持続性に優れたものであった。 次の成分(A)及び(B):(A)マイクロクリスタリンワックスを含む炭化水素ワックスを全組成中に12〜40質量%と、(B)25℃における粘度が100〜100000mPa・sで、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤を全組成中に25〜60質量%と、を含有し、マイクロクリスタリンワックスは成分(A)を含む全ワックス中に40〜80質量%であり、25℃における粘度が100〜100000mPa・sで、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤は全液状油剤中に70質量%以上であって、30℃における組成物の針入硬度が0.06〜0.25N/mm2であるスティック化粧料。 成分(B)が、25℃における粘度が10000〜100000mPa・sの液状炭化水素油剤を含む請求項1記載のスティック化粧料。 25℃における比誘電率が2.5以上の液状油剤の含有量が、全組成中に20質量%以下である請求項1又は2記載のスティック化粧料。 更に、成分(C)として、ジアミド誘導体、セラミド類、プソイドセラミド及びスフィンゴ糖脂質から選ばれる両親媒性アミド脂質を0.01〜10質量%含有する請求項1〜3のいずれか1項記載のスティック化粧料。 容器に直接加熱溶融充填して冷却したもの、又は金型に加熱溶融充填して冷却して抜き出したスティック形状で、繰り出して塗布するものである、請求項1〜4のいずれか1項記載のスティック化粧料。 【課題】使用感、ケア性能とその持続性に優れ、更に、温度に対する硬度の安定性が良好なスティック化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)及び(B):(A)マイクロクリスタリンワックスを含む炭化水素ワックスを全組成中に12〜40質量%と、(B)25℃における粘度が100〜100000mPa・sで、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤を全組成中に25〜60質量%と、を含有し、マイクロクリスタリンワックスは成分(A)を含む全ワックス中に40〜80質量%であり、25℃における粘度が100〜100000mPa・sで、比誘電率が2.5未満の液状炭化水素油剤は全液状油剤中に70質量%以上であって、30℃における組成物の針入硬度が0.06〜0.25N/mm2であるスティック化粧料。【選択図】なし