生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_機能性流体の分析
出願番号:2009551785
年次:2014
IPC分類:G01N 33/30,C10M 177/00,C10N 20/00,C10N 40/02,C10N 40/04,C10N 40/08,C10N 40/12,C10N 40/14,C10N 40/20,C10N 40/25,C10N 40/30,C10N 70/00


特許情報キャッシュ

マンカ, ジョン エス. JP 5476129 特許公報(B2) 20140214 2009551785 20080218 機能性流体の分析 ザ ルブリゾル コーポレイション 591131338 THE LUBRIZOL CORPORATION 山本 秀策 100078282 安村 高明 100062409 森下 夏樹 100113413 マンカ, ジョン エス. US 11/679,928 20070228 20140423 G01N 33/30 20060101AFI20140403BHJP C10M 177/00 20060101ALI20140403BHJP C10N 20/00 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/02 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/04 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/08 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/12 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/14 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/20 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/25 20060101ALN20140403BHJP C10N 40/30 20060101ALN20140403BHJP C10N 70/00 20060101ALN20140403BHJP JPG01N33/30C10M177/00C10N20:00 ZC10N40:02C10N40:04C10N40:08C10N40:12C10N40:14C10N40:20C10N40:25C10N40:30C10N70:00 G01N 33/30 C10M 177/00 C10N 20/00 C10N 40/02 C10N 40/04 C10N 40/08 C10N 40/12 C10N 40/14 C10N 40/20 C10N 40/25 C10N 40/30 C10N 70/00 特開平04−072561(JP,A) 特開2005−031081(JP,A) 9 US2008054209 20080218 WO2008106337 20080904 2010520327 20100610 26 20110120 吉田 将志 発明の分野 本発明は、機能性流体の品質または素性(identity)の分析に関する。特に、本発明は、指示薬または標識剤を含む試薬溶液のためにエーロゾル、ミスト、スプレー、液体または半液体供給システムを用いることに関する。このシステムは、塩基性成分などの反応体の存在下で色を作り出す指示薬または標識剤を含む試薬を含む。機能性流体中の酸化剤および/または磨耗金属、あるいは機能性流体中に存在する標識剤の存在下で色を作り出す、および試薬溶液を供給する方法を含む。 発明の背景 機能性流体は、さまざまな自走車輌、オフロード車、高速乗用車、装置、機械、金属加工用途および産業用途において使用されている。機能性流体の不適切かつ効果のない利用を避けるためにそのような機能性流体の素性、品質および状態を知ることが重要である。上質の機能性流体は、機能性流体を含むデバイス/装置の状態が生産的であり、適切に機能することを保証する。従って、機能性流体の素性ならびに物理的および/または化学的状態を監視することが望ましい。 機能性流体のさまざまな構成物質の存在および/または濃度を決定する際にさまざまな試薬を用いる機能性流体の分析のための方法が存在する。機能性流体中の成分の存在および濃度を測定するために特定の試薬が使用されてよい。一般に、これらの方法は、試験片上の反応性試薬を用いてpH、着色剤および汚染物質を分析する。一般に、これらの方法は制御された条件を必要とする。さらに、これらの方法は主観的となり、不正確になることがある。 使用中の流体の品質を評価するための他の方法および装置は、測定した量の流体を吸収剤材料の上に置くステップ、試料を加熱するステップ、および試料の分散を待つステップを含む。次に、分散しなかった試料の量が測定され、定量的に評価されることができる。これらの方法および装置は、流体試料体積の測定、分散しなかった試料の量を測定し、評価するテンプレートの使用を含む綿密な制御された条件を必要とする。さらに、これらの方法は、試料を加熱するステップ、および試料の分散を待つステップを含むことがある。Hergruthらの特許文献1に、オイルを分析する別の方法が開示されている。この方法は、オイルの試料を得るステップ、試料を媒体の上に置くステップ、スポットが目視可能となるのに有効な期間媒体を所望の位置に維持するステップ、目視によってスポットされた試験媒体をさまざまな状態にある潤滑油を表す比較用の目視標準と比較するステップ、および試験試料をスポットされた試験媒体に最もよく似ている比較用の例を選ぶステップを含む。媒体と流体との間で化学反応は起こらず、オイルが標準と比較してどのように見えるかという視覚観測でしかない。 流体を特定するために標識剤が用いられてきた。リットルあたり約50ミリグラム未満の溶液濃度で有機溶媒に明らかな色をほとんどまたはまったく着けないプロトン受容性化学物質が特に石油から誘導された燃料用の標識剤または認識剤として提案された。標識剤は特定される液体中に溶解され、後で、標識剤を加えられた液体に対する化学試験を行うことによって検出される。時には、特定の等級の燃料について適切な税が支払われたことを保証するために政府機関によって標識剤が使用される。石油会社も、希釈された製品または変性された製品を特定する際に支援する助けとするために自社の製品に標識を付ける。多くの場合にこれらの会社は自社のブランド名を有する石油製品が特定の仕様、例えば揮発性およびオクタン価を満たすことを確実にし、同時に自社の石油製品を洗剤および他の成分を含む効果的な添加剤パッケージとともに提供するために多大な費用を負担する。消費者は、購入しようとする製品が所望の品質であることを保証する製品名および品質指定を信用する。従って、石油製品中の標識剤を特定することができることは重要である。 従来から、標識剤物質の存在は、その正確な性質を標識剤物質の特性に従って変化させることができる酸物質の非相溶性の水溶液または実質的水溶液で燃料を抽出することによって検出され、任意選択として定量される。酸は塩基性化合物と反応して酸水相中に溶解した、容易に眼に見える、多かれ少なかれ強く着色した陽イオンを作り出す。この方法は、特許文献2に開示されている。さらに、特許文献3に、酸性物質が試験片に塗布された方法が開示されている。試験片はオイルの中に浸漬され、ジアゾ型標識剤が試験片中の酸性物質と反応し、色を変える。 抽出物中の標識剤物質の量も、例えば可視光吸収分光光度法によって測定されてよく、次にその結果を参照標準と比較して流体中の塩基性標識剤の元の濃度を決定する。完全な定量のためには、繰り返された、通常は2回または3回の流体の抽出を行って元々存在していた標識剤全量を回収することが必要なことがある。さらに、抽出され、分離された相は有害廃棄物として分類されることがあり、特に調査が「野外で」行われるとき、安全かつ合法的な処分の問題を提示する。さらに、試験された流体が汚染されていることがあり、その元の源に戻すことは望ましくなくなり、追加の廃棄物処分問題を提示する。 機能性流体の素性および/または状態を測定する正確かつ容易な分析方法を有することは望ましいことであろう。さらに、野外で素性および/または流体状態を決定する正確な分析方法を有することは望ましいことであろう。 本発明は、潤滑油、エンジンオイル、自動変速機流体および手動変速機流体、連続可変変速機流体、無限可変変速機流体、グリース、ギヤオイル、作動流体、金属加工流体、不凍液、コーティングシステム流体、冷却システム流体、農業トラクター流体、変圧器流体、ディーゼル、ガソリン、生物燃料、乳化燃料などの燃料、および類似物などの機能性流体の素性および/または状態を野外で急速に示す。これらの機能性流体に依存する装置の多くの所有者/運転者は、現在は、時間またはマイル数などの標準指針に頼って機能性流体を交換する適切な間隔またはその耐用期間の終わりを決定する。さらに、今日、流体の特定の素性を決定するには試験室頼みであり、野外で特定を可能にするツールがあれば、保証決断が速くなるであろう。さらに、通常、さまざまな吸収媒材料(布巾、作業場タオル、ペーパータオルおよびナプキン)が機能性流体をチェックする際に用いられる。表面が指示薬と化学的に干渉しない限り機能性流体は任意の表面種類の材料上で用いることができるので、本発明は、診断機能を有する吸収媒材料の使用を必要としない。 流体の試料を定性的に化学分析して状態、起源またはその他の有用な特性を決定する簡単かつ迅速な方法への求めが存在する。本発明は、潤滑油、エンジンオイル、自動および手動変速機流体、連続可変変速機流体、無限可変変速機流体、グリース、ギヤオイル、作動流体、金属加工用流体、不凍液、コーティングシステム流体、冷却システム流体、農業トラクター流体、変圧器流体、ディーゼル、ガソリン、バイオ燃料、乳化燃料などの燃料、および類似物などの機能性流体の状態および/または素性を野外で迅速に示す。 流体を監視するための分析方法において指示薬が用いられてきた。一般に、酸化還元指示薬は、空気、より詳しくは酸素および光の存在下で敏感である。指示薬が不安定であると、指示薬は流体状態を監視する分析試験にとって有用でなくなる。機能性流体の状態を決定するために用いやすい安定な指示薬を結果として生じる安定な供給システムを有すると望ましいであろう。機能性流体を化学分析してその状態、品質、素性またはその他の有用な特性を決定する簡単かつ迅速な方法への求めが存在する。 機能性流体の状態、品質および素性を正確に分析する容易かつ便利な供給システムを提供することが本発明の目的である。機能性流体を野外で迅速に分析する方法を提供することが本発明の別の目的である。機能性流体中の反応体の副生物を特定することができ、従って機能性流体の品質および状態を特定する安定な指示薬のためのエーロゾル、ミスト、スプレー、液体または半液体などの供給方法を提供することが本発明のさらに別の目的である。野外で訓練されていない人員によって精密測定を用いずに機能性流体の品質または素性を迅速に試験する方法を提供することが本発明のまた別の目的である。野外での機能性流体の迅速な分析のための診断キットを提供することが本発明のさらにまた別の目的である。米国特許第5,313,824号明細書米国特許第5,145,573号明細書国際公開第03/078551号パンフレット 発明の要旨 本発明は、機能性流体の状態および/または素性を測定する方法である。この方法は、 1.機能性流体の試料を得るステップ、 2.機能性流体の試料を媒体上に置くステップ、 3.機能性流体の試料を安定な酸/塩基指示薬、金属指示薬、吸収指示薬、酸化還元指示薬、標識剤指示薬およびエーロゾル、ミスト、スプレー、液体または半液体からの組み合わせからなる群から選ばれた試薬溶液と接触させるステップ、 4.試薬溶液中の指示薬と媒体上の機能性流体試料とが色の変化を作り出すことを可能にするステップ、 5.結果としての色の変化を測定するかまたは比較することによって反応の結果を分析するステップ、および 6.機能性流体の状態または素性を決定するステップを含む。 本発明は、機能性流体の分析のための診断キットをさらに提供する。診断キットは、 1.安定な酸/塩基指示薬、金属指示薬、吸収指示薬、酸化還元指示薬、標識剤指示薬、およびそれらの混合物を含むエーロゾル、ポンプ、スプレー、液体または半液体の安定な試薬、 2.試薬と反応したときの試験媒体上に載せられた機能性流体の状態を表す目視標準または印刷された指示、および 3.任意選択として、機能性流体の試料を上に置く媒体を含む。 本発明の好ましい実施形態においては、例えば、以下を提供する。(項目1) 機能性流体の前記状態および/または素性を決定する方法であって、 (1)前記機能性流体の試料を得るステップ、 (2)前記機能性流体の前記試料を媒体上に置くステップ、 (3)前記機能性流体試料を、安定な還元形の酸/塩基指示薬、金属指示薬、吸収指示薬、酸化還元指示薬、標識剤指示薬およびエーロゾル、ミスト、スプレー、液体または半液体からの組み合わせからなる群から選ばれた試薬溶液と接触させるステップ、 (4)前記試薬溶液中の前記指示薬と媒体上の前記機能性流体試料とが色変化を作り出すことを可能にするステップ、 (5)前記結果として生じる色の変化を測定するかまたは比較することによって前記反応の前記結果を分析するステップ、および (6)前記機能性流体の前記状態または素性を決定するステップを含む方法。(項目2) 前記機能性流体は、自動変速機流体、エンジンオイル、トラクションドライブ変速機流体、手動変速機流体、パワーステアリング流体、不凍液、潤滑油、グリース、クランクケース潤滑油、鉱油、1類、2類、3類または4類基油を有するオイル、差動装置潤滑油、タービン潤滑油、ギア潤滑油、ギアボックス潤滑油、車軸潤滑油、ブレーキ流体、農業トラクター流体、変圧器流体、コンプレッサー流体、冷却システム流体、金属加工用流体、作動油、工業用流体、燃料、連続可変変速機流体、無限可変変速機流体、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、項目1に記載の方法。(項目3) 前記機能性流体中の酸化性の化学種の濃度は、少なくとも、過酸化水素として計算して約1ppmより大きな濃度である項目1に記載の方法であって、 前記機能性流体中の前記塩基性成分の前記全塩基数(TBN)は、試料のグラムあたりのKOHのミリグラムとして計算して少なくとも約0.1TBNより大きく、および/または、 前記試薬は、前記媒体に塗布される前記溶液の約0.001重量%から約5重量%の範囲内で用いられる方法。(項目4) 前記酸化還元指示薬は、ニュートラルレッド、サフラニンTまたはO、インジゴ、インジゴカルミン、メチレンブルー、チオニン、チモールインドフェノール、2,6−ジクロロフェノールインドフェノール、ガロシアニン、ナイルブルー、バリアミンブルー、ジフェニルアミン、ジフェニルアミン−4−スルホン酸、バリウム塩、トリス(2,2ジピリジル)鉄(II)硫酸塩、N−フェニルアントラニル酸、フェロイン、ニトロフェロイン、5,6−ジメチルフェロイン、4−アミノ−4’−メチルジフェニルアミン、ジフェニルベンジンジン−ジスルホン酸、o−ジアニシジン、3,3’−ジメチルナフチジン、3,3’−ジメチルナフチジンジスルホン酸、ビス(5−ブロモ−1,10−フェナントロリン)ルテニウム(II)二硝酸塩、トリス(5−ニトロ−1,10−フェナントロリン)鉄(II)硫酸塩、鉄(II)−2,2’,2″−トリピリジン硫酸塩、トリス(4,7−ビフェニル−1,10−フェナントロリン)鉄(II)二硫酸塩、o,m’−ジフェニルアミンジカルボン酸セトパリン、p−ニトロジフェニルアミン、トリス(1,10−フェナントロリン)−鉄(II)硫酸塩、セトグラウシンO、キシレンシアノールFF、エリオグラウシンA、エリオグリーン、トリス(2,2’−ビピリジン)−鉄(II)塩酸塩、2−カルボキシジフェニルアミン[N−フェニルアントラニル酸]、ベンジジン二塩酸塩、o−トルイジン、ビス(1,10−フェナントロリン)−オスミウム(II)過塩素酸塩、ジフェニルアミン−4−スルホン酸塩(Na塩)、3,3’−ジメトキシベンジジン二塩酸塩[o−ジアニシジン]、フェロシフェン、4’−エトキシ−2,4−ジアミノアゾベンゼン、N,N−ジフェニルベンジジン、ジフェニルアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、バリアミンブルーB塩酸塩、N−フェニル−1,2,4−ベンゼントリアミン、ビンドシェドラーズグリーン、2,6−ジクロロインドフェノール(Na塩)、2,6−ジブロモフェノールインドフェノール、ブリリアントクレシルブルー[3−アミノ−9−ジメチル−アミノ−10−メチルフェノキシアジンクロリド]、鉄(II)−テトラピリジンクロリド、デンプン(可溶性ジャガイモ、I3存在)、ガロシアニン(25℃)、ナイルブルーA[アミノナフトジエチルアミノ−フェノキサジン硫酸塩]、インジゴ−5,5’,7,7’−テトラスルホン酸(Na塩)、インジゴ−5,5’,7−トリスルホン酸(Na塩)、インジゴ−5,5’−ジスルホン酸(Na塩)、フェノサフラニン、インジゴ−5−モノスルホン酸(Na塩)、ビス(ジメチルグリオキシマト)−鉄(II)クロリド、インジュリンスカーレット、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ、 前記酸/塩基指示薬は、マラカイトグリーン、ブリリアントグリーン、メチルグリーン、ピクリン酸、クレゾールレッド、クリスタルバイオレット、メタニルイエロー、m−クレゾールパープル、チモールブルー、p−キシレノールブルー、チモールブルーナトリウム塩、キナルジンレッド、トロペオリンOO、2,6−ジニトロフェノール、フロキシンB、2,4−ジニトロフェノール、4−ジメチルアミノアゾベンゼン、ブロモクロロ-フェノールブルー、ブロモフェノールブルー、ブロモフェノールブルーナトリウム塩、コンゴレッド、メチルオレンジ、2,5−ジニトロフェノール、1−ナフチルレッド、ブロモクレゾールグリーン、ブロモクレゾールグリーンナトリウム塩、アリザリンS、メチルレッド、メチルレッドナトリウム塩、ブロモフェノールレッド、クロロフェノールレッド、ヘマトキシリン、リトマス、ブロモクレゾールパープル、4−ニトロフェノール、ブロモキシレノールブルー、アリザリン、ブロモチモールブルー、ブロモチモールブルーナトリウム塩、ニトラジンイエロー、フェノールレッド、フェノールレッドナトリウム塩、クレゾールレッド、3−ニトロフェノール、ニュートラルレッド、1−ナフトールフタレイン、o−クレゾールフタレイン、フェノールフタレイン、チモールフタレイン、アリザリンイエローGG、アルカリブルー、イプシロンブルー、インジゴカルミン、ナイルブルーAおよびアシッドフクシンならびにそれらの混合物からなる群から選ばれ、 前記金属指示薬は、アリザリンコンプレクソン、アリザリンS、アルセナゾIII、アウリントリカルボン酸、2,2’−ビピリジン、ブロモピロガロールレッド、カルコン(エリオクロームブルーブラックR)、カルコンカルボン酸、クロームアズロールS、クロモトロピン酸、二ナトリウム塩、クプリゾン、5−(4−ジメチルアミノ−ベンジリデン)ロダニン、ジメチルグリオキシム、1,5−ジフェニルカルバジド、ジチゾン、エリオクロームブラックT、エリオクロームブルーSE、エリオクロームブルーブラックB、エリオクロームシアニンR、フルオレセインコンプレクソン、グリオキサリビス(2−ヒドロキシルアニル)、ヘマトキシリン、8−ヒドロキシキノリン、2−メルカプトベンゾチアゾール、メチルチモールブルー、ムレキシド、1−ニトロソ−2−ナフトール、2−ニトロソ−1−ナフトール、ニトロソ−R−塩、1,10−フェナントロリン、フェニルフルオロン、フタレインパープル、1−(2−ピリジルアゾ)−ナフトール、4−(2−ピリジルアゾ)レゾルシノール、ピロガロールレッド、スルホンアゾIII、5−スルホサリチル酸、4−(2−チアゾリルアゾ)レゾルシノール、トリン、チモールタレキソン、タイロン、トルエン−3,4−ジチオール、キシレノールオレンジ、ジンコン、マラカイトグリーン、ブリリアントグリーン、メチルグリーン、ピクリン酸、クレゾールレッド、クリスタルバイオレット、メタニルイエロー、m−クレゾールパープル、チモールブルー、p−キシレノールブルー、チモールブルーナトリウム塩、キナルジンレッド、トロペオリンOO、2,6−ジニトロフェノール、フロキシンB、2,4−ジニトロフェノール、4−ジメチルアミノアゾベンゼン、ブロモクロロフェノールブルー、ブロモフェノールブルー、ブロモフェノールブルーナトリウム塩、コンゴレッド、メチルオレンジ、2,5−ジニトロフェノール、1−ナフチルレッド、ブロモクレゾールグリーン、ブロモクレゾールグリーンナトリウム塩、アリザリンS、メチルレッド、メチルレッドナトリウム塩、ブロモフェノールレッド、クロロフェノールレッド、ヘマトキシリン、リトマス、ブロモクレゾールパープル、4−ニトロフェノール、ブロモキシレノールブルー、アリザリン、ブロモチモールブルー、ブロモチモールブルーナトリウム塩、ニトラジンイエロー、フェノールレッド、フェノールレッドナトリウム塩、クレゾールレッド、3−ニトロフェノール、ニュートラルレッド、1−ナフトールフタレイン、o−クレゾールフタレイン、フェノールフタレイン、チモールフタレイン、アリザリンイエローGG、アルカリブルー、イプシロンブルー、インジゴカルミン、ナイルブルーAおよびアシッドフクシンならびにそれらの混合物からなる群から選ばれ、および/または 前記標識剤は、ジアゾ染料、アントラキノン染料、金属、金属塩、金属酸化物、金属配位錯体およびそれらの混合物からなる群から選ばれる項目1に記載の方法。(項目5) 前記媒体は前記試薬指示薬と適合し、前記媒体は紙、セルロース材料、クロマトグラフィーペーパー、ろ紙、高分子繊維、天然繊維、織物、ポリプロピレン織布、不織布、金属、ガラス、プラスチック、複合材料、およびそれらの組み合わせを含み、 前記試薬溶液は、ポンプ型スプレー装置、エーロゾルスプレーまたはミスト発生装置を用いて前記試料上にスプレーされ、 前記試薬溶液は、スポイト、ピペット、絞り容器、注下容器、噴霧剤のないポンプ、スプレー、ローラー、ブラシ、浸漬容器、またはそれらの混合物を用いて前記試料上に置かれる項目1に記載の方法。(項目6) 前記反応は、ほぼ即時から約1時間の範囲内であり、および/または 前記機能性流体の前記状態を測定するステップは、目視によって前記試料を前記機能性流体および少なくとも1つの異なる状態を指針として表す比較目視標準の組に対して比較するステップ、印刷された指示を指針として用いるステップ、少なくとも1つの異なる状態を表す複数の写真を比較するステップ、およびそれらの組み合わせからなる群から選ばれる項目1に記載の方法。(項目7) 前記噴霧剤は、窒素、炭化水素、プロパンおよびブタン、クロロフルオロカーボン(CFC)、炭化水素、プロパン、n−ブタン、イソブテン、ジメチルエーテル(DME)、メチルエチルエーテル、亜酸化窒素、ヒドロフルオロアルカン(HFA)、HFA134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)、HFA227(1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン)、飽和軽質炭化水素、C3〜C6、プロパン、イソブテン、nブタン、CFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、ジメチルエーテルCFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、HCFC−152a、HFC−125、CFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、HFC−227ea、CFC−11、CFC−12、CFC−114、HCFC−22、HCFC−142b、圧縮気体、二酸化炭素、空気、窒素、亜酸化窒素、SF6、フッ素化ジメチルエーテル類、ビス(ジフルオロメチル)エーテル、塩化ビニルモノマー、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、項目5に記載の方法。(項目8) 前記標識剤は、結果として「錠前と鍵」標識剤指示薬システムを生じる前記機能性流体の試料を採取する前に前記機能性流体に加えられる、項目1に記載の方法。(項目9) 媒体、液体、半液体、安定な還元形の指示薬、酸/塩基指示薬、吸収指示薬、金属指示薬、標識剤物質、およびそれらの混合物からなる群から選ばれた試薬を含むエーロゾルまたはミストと、指示、絵、図、写真、およびそれらの組み合わせからなる群から選ばれた前記流体の前記素性および/または前記状態の前記品質を決定する方法とを含む機能性流体の前記分析のための診断キット。(項目10) 機能性流体の前記状態または素性を決定する方法であって、 (1)機能性流体の試料を得るステップ、 (2)前記機能性流体の前記試料を媒体上に置くステップ、 (3)適切な試薬溶液を、試験される前記機能性流体の前記試料を含む前記媒体とまたは前記媒体の上に、接触させ、スプレーし、および/または噴霧するステップ、 (4)前記機能性流体の前記成分と前記試薬溶液中の指示薬または標識剤との間の前記反応を可能にするのに有効な期間待つステップ、および (5)さまざまな条件における前記機能性流体を示す前記印刷された指示および/または比較目視標準を用いて前記媒体の上の前記機能性流体の前記試料の視覚決定を行うステップを含む方法。 発明の詳細な説明 本発明は、機能性流体の状態または素性を分析し、監視するための方法およびキットなどのデバイスを提供する。機能性流体は、内燃機関、固定エンジン、タービン、変速機、差動装置、ポンプ、金属加工操作、冷却システムおよび類似物を含む無数の源から来る。機能性流体は、自動変速機流体、連続可変変速機流体、無限可変変速機流体、トラクションドライブ変速機流体、手動変速機流体、パワーステアリング流体、不凍液、潤滑油、グリース、クランクケース潤滑油、鉱油、1、2、3または4類基油を有するオイル、差動装置潤滑油、タービン潤滑油、ギア潤滑油、ギアボックス潤滑油、車軸潤滑油、農場トラクター流体、変圧器流体、コンプレッサー流体、冷却システム流体、金属加工用流体、作動油、ブレーキ液、産業流体、燃料、連続可変変速機流体、無限可変変速機流体および類似物を含む。一実施態様では、機能性流体は自動変速機流体である。一実施態様では、機能性流体はパワーステアリング流体である。一実施態様では、機能性流体はガソリンおよび/またはディーゼルなどの内燃機関燃料である。一実施態様では、機能性流体は空気圧縮機潤滑油および/またはタービン潤滑油などのコンプレッサー流体である。一実施態様では、機能性流体は内燃機関オイルである。一実施態様では、機能性流体は一定時間使用された後に試験される。 一実施態様では、エンジンオイルの分析は、エンジンオイル中に残っている全塩基数(TBN)を特定する。全塩基数は、エンジンオイル中に残っている品質および寿命の有用な尺度である。エンジンオイル中の全塩基数の不足は、エンジンオイルの耐用期間が終わりつつあり、エンジンオイルは交換されるかまたは添加物を加えられる必要があることを示す。 通常の乗用車モーターオイルの全塩基数は、エンジンオイルの初期品質に依存して約4から9TBNの間である。ディーゼルエンジンオイルの全塩基数は、通常、エンジンオイルの初期品質に依存して約4から15TBNの間である。内燃機関オイルのTBNレベルが約2TBNに低下したら、オイルはその耐用期間の終わりに非常に近く、オイルの適切な利用のために交換されるかまたは添加剤が加えられるべきである。 本発明の方法は、エンジンオイルなどの機能性流体のTBNを分析する指示薬を使用する。変える必要がある機能性流体中のTBNは、試料のグラムあたりのKOHのミリグラムとして計算して少なくとも0.5TBN未満、または約0TBN単位に等しく、別の実施態様では約1.0TBN未満、別の実施態様では約2.0TBN未満、別の実施態様では4.0TBN未満である。 一実施態様では、機能性流体の寿命にわたる酸化によって酸化副生物が発生する。本発明の分析は、流体自体の使用の結果として生じる機能性流体の酸化された化学種または酸化副生物を検出する。一般に、機能性流体は、機能性流体の酸化を防ぎ、および/または遅らせるために添加剤パッケージ中に酸化防止剤を含む。一般に、酸化副生物および/または酸化性の化学種は、酸化防止剤の不足または減少の後に機能性流体中に蓄積する。機能性流体中の酸化性の化学種および/または酸化副生物は、機能性流体の状態がその耐用期間を過ぎ、機能性流体の適切な利用のために変える必要があることを示す。 酸化還元指示薬が測定する酸化副生物/酸化性化学種は、ヒドロペルオキシド、過酸化物、窒素の酸化物、窒素酸化物、および類似物を含む。一実施態様では、酸化性の副生物は過酸化物またはヒドロペルオキシドである。本方法は、酸化副生物および/または酸化性化学種の1つ以上の組み合わせを測定することができる。 機能性流体中の酸化副生物/酸化性化学種の濃度は、酸化副生物/酸化性化学種を決定するために過酸化水素として計算して、少なくとも約150ppmより大きな、別の実施態様では約30ppmより大きな、別の実施態様では約10ppmより大きな、別の実施態様では約1ppmより大きな濃度である。 試薬 試薬の選択は、試験される機能性流体の種類、および/または少し例を挙げれば酸性成分または塩基性成分の濃度、金属の存在もしくは濃度、酸化/還元電位、素性標識剤または特定の成分の存在などの測定されるパラメータに依存する。本発明の目的のための試薬は、化学システムの状態がキャラクタリゼーションされることを可能にする物質、指示薬および/または標識剤である。試薬は、特定のパラメータがどのように測定されるのか、および指示薬がどのように応答するのかの両面でさまざまな機構によって機能する。試薬は、目視検査、比色分析、測光法、蛍光法、化学ルミネセンス法および類似法によって見られる色変化によって機能する。指示薬は、酸化還元指示薬、酸塩基指示薬、金属指示薬、吸収指示薬、標識剤指示薬および類似物を含む。指示薬は、単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。一実施態様では、指示薬は安定である。 指示薬の色は、試験される機能性流体の種類および/または機能性流体の劣化のレベルに依存して選ばれる。特定の色と、好ましい機能性流体の通常の色とのコントラストが強い。適当な色の選択は、特定の用途によって決定されてよい。例えば、一実施態様では、乗用車用の自動変速機流体は、識別を目的として赤く着色される。赤色に変じて自動変速機流体の機能性流体中の受け入れることのできない状態を示す指示薬を用いることは不適切であろう。例えば、自動変速機流体においては変色指示の選択はさまざまな青色から緑色の範囲内であり、それらの混合色が望ましいであろう。 標識物質は、機能性流体と適合するように選ばれる。標識物質が流体の使用条件に対して安定であることは有利なことがある、必須ではない。一般に、新しい機能性流体を特定するために標識物質が用いられる。しかし、場合によっては、一例として保証要件のために機能性流体の素性を検証することが有用となり得るであろう。この場合、標識剤は、機能性流体の通常の作動条件を経験した後も無事であり、検出可能である必要があろう。標識剤の場合、標識剤は、「錠前と鍵」標識指示薬システムが本発明の下での使用に利用可能となるように、機能性流体が用いられる前に加えられる。この添加剤添加は、潤滑剤製造業者の生産設備において、または本発明の「錠前と鍵」法を実行する前のいかなる時間に実行してもよい。 さらに、本発明においては、「錠前と鍵」型の標識剤は試薬としても含まれる。「錠前と鍵」型の標識剤は、機能性流体に加えられた流体に可溶性の材料である「錠前」と、錠前を特異的に検出するように選ばれた標識剤または「鍵」とを含む。可溶性材料は、錠前のための所望の試験時間に依存して使用条件に安定であってもよく、なくてもよい。これは、性能を目的として、機能性流体中に存在する測定される機能性添加剤が標的となり、「鍵」標識剤が「錠前」の存在を示すように選ばれる形であってもよい。 酸/塩基(pH)指示薬は、マラカイトグリーン、ブリリアントグリーン、メチルグリーン、ピクリン酸、クレゾールレッド、クリスタルバイオレット、メタニルイエロー、m−クレゾールパープル、チモールブルー、p−キシレノールブルー、チモールブルーナトリウム塩、キナルジンレッド、トロペオリンOO、2,6−ジニトロフェノール、フロキシンB、2,4−ジニトロフェノール、4−ジメチルアミノアゾベンゼン、ブロモクロロフェノールブルー、ブロモフェノールブルー、ブロモフェノールブルーナトリウム塩、コンゴレッド、メチルオレンジ、2,5−ジニトロフェノール、1−ナフチルレッド、ブロモクレゾールグリーン、ブロモクレゾールグリーンナトリウム塩、アリザリンS、メチルレッド、メチルレッドナトリウム塩、ブロモフェノールレッド、クロロフェノールレッド、ヘマトキシリン、リトマス、ブロモクレゾールパープル、4−ニトロフェノール、ブロモキシレノールブルー、アリザリン、ブロモチモールブルー、ブロモチモールブルーナトリウム塩、ニトラジンイエロー、フェノールレッド、フェノールレッドナトリウム塩、クレゾールレッド、3−ニトロフェノール、ニュートラルレッド、1−ナフトールフタレイン、o−クレゾールフタレイン、フェノールフタレイン、チモールフタレイン、アリザリンイエローGG、アルカリブルー、イプシロンブルー、インジゴカルミン、ナイルブルーAおよびアシッドフクシン、ならびに類似物を含む。組み合わせが用いられてよい。 吸収指示薬は、フルオレセイン、エオシン、フロキシン、ローズベンガルおよびローダミン6G、ならびに類似物を含む。組み合わせが用いられてよい。 金属指示薬は、アリザリンコンプレクソン、アリザリンS、アルセナゾIII、アウリントリカルボン酸、2,2’−ビピイジン、ブロモピロガロールレッド、カルコン(エリオクロームブルーブラックR)、カルコンカルボン酸、クロームアズロールS、クロモトロピン酸、二ナトリウム塩、クプリゾン、5−(4−ジメチルアミノ−ベンジリデン)ロダニン、ジメチルグリオキシム、1,5−ジフェニルカルバジド、ジチゾン、エリオクロームブラックT、エリオクロームブルーSE、エリオクロームブルーブラックB、エリオクロームシアニンR、フルオレセインコンプレクソン、グリオキサリビス(2−ヒドロキシルアニル)、ヘマトキシリン、8−ヒドロキシキノリン、2−メルカプトベンゾチアゾール、メチルチモールブルー、ムレキシド、1−ニトロソ−2−ナフトール、2−ニトロソ−1−ナフトール、ニトロソ−R−塩、1,10−フェナントロリン、フェニルフルオロン、フタレインパープル、1−(2−ピリジルアゾ)−ナフトール、4−(2−ピリジルアゾ)レゾルシノール、ピロガロールレッド、スルホンアゾIII、5−スルホサリチル酸、4−(2−チアゾリルアゾ)レゾルシノール、ソリン、チモールサレキソン、チロン、トルニル−3,4−ジチオール、キシレノールオレンジ、ジンコンおよび類似物を含む。組み合わせが用いられてよい。一実施態様では、好ましい指示薬は、潤滑油用のアリザリンである。 酸化還元指示薬は、ニュートラルレッド、サフラニンTまたはO、インジゴ、インジゴカルミン、メチレンブルー、チオニン、チモールインドフェノール、2,6−ジクロロフェノールインドフェノール、ガロシアニン、ナイルブルー、バリアミンブルー、ジフェニルアミン、ジフェニルアミン−4−スルホン酸、バリウム塩、トリス(2,2ジピリジル)鉄(II)硫酸塩、N−フェニルアントラニル酸、フェロイン、ニトロフェロイン、5,6−ジメチルフェロイン、4−アミノ−4’−メチルジフェニルアミン、ジフェニルベンジジン−ジスルホン酸、o−ジアニシジン、3,3’−ジメチルナフチジン、3、3’−ジメチルナフチジンジスルホン酸、ビス(5−ブロモ−1,10−フェナントロリン)ルテニウム(II)二硝酸塩、トリス(5−ニトロ−1,10−フェナントロリン)鉄(II)硫酸塩、鉄(II)−2,2’,2’−トリピリジン硫酸塩、トリス(4,7−ビフェニル−1,10−フェナントロリン)鉄(II)二硫酸塩、o,m’−ジフェニルアミンジカルボン酸セトパリン、p−ニトロジフェニルアミン、トリス(1,10−フェナントロリン)−鉄(II)硫酸塩、セトグラウシンO、キシレンシアノールFF、エリオグラウシンA、エリオグリーン、トリス(2,2’−ビピリジン)−鉄(II)塩酸塩、2−カルボキシジフェニルアミン[N−フェニル−アントラニル酸]、ベンジジン二塩酸塩、o−トルイジン、ビス(1,10−フェナントロリン)−オスミウム(II)過塩素酸塩、ジフェニルアミン−4−スルホン酸塩Na塩)、3,3’−ジメトキシベンジジン二塩酸塩[o−ジアニシジン]、フェロシフェン、4’−エトキシ−2,4−ジアミノアゾベンゼン、N,N−ジフェニルベンジジン、ジフェニルアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、バリアミンブルーB塩酸塩、N−フェニル−1,2,4−ベンゼントリアミン、ビンドシェドラーズグリーン、2,6−ジクロロインドフェノール(Na塩)、2,6−ジブロモフェノールインドフェノール、ブリリアントクレシルブルー[3−アミノ−9−ジメチル−アミノ−10−メチルフェノキシアジンクロリド]、鉄(II)−テトラピリジンクロリド、デンプン(可溶性ジャガイモ、I3存在)、ガロシアニン(25℃)、ナイルブルーA[アミノナフトジエチルアミノ−フェノキサジン硫酸塩]、インジゴ−5,5’,7,7’−テトラスルホン酸(Na塩)、インジゴ−5,5’,7−トリスルホン酸(Na塩)、インジゴ−5,5’−ジスルホン酸(Na塩)、フェノサトラニン、インジゴ−5−モノスルホン酸(Na塩)、ビス(ジメチルグリオキシマト)−鉄(II)クロリド、インジュリンスカーレットおよび類似物を含む。一実施態様では、酸化還元指示薬はメチレンブルー、p−ニトロジフェニルアミン、N,N−ジフェニルベンジジン、ジフェニルアミン、ニュートラルレッドおよび類似物である。一実施態様では、酸化還元指示薬はメチレンブルーである。 酸化還元指示薬は、既に還元された形であってもよく、またはリン酸、ジチオリン酸、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムおよび類似物などの還元剤を用いて溶液中で還元されてもよい。還元剤は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。一実施態様では、還元剤は、還元される酸化還元指示薬の量を基準として約1当量以上の範囲で用いられる。 多くの場合、酸化還元指示薬とともに酸と還元剤との組み合わせが用いられてよい。1つの薬剤がジチオリン酸であってよく、または2つの別々の物質が用いられてもよい。例えば、メチレンブルーなどの酸化還元指示薬とともに塩酸(HCL)およびチオ硫酸ナトリウムを用いてよい。酸および還元剤の組み合わせの他の例は、重硫酸ナトリウム(NaHSO4)およびジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZDDP)、またはリン酸(H3PO4)およびZDDPであるかもしれない。酸と還元剤との両方を提供する単一試薬の別の例は、重亜硫酸ナトリウム(NaHSO3)である。これらのいずれも、任意選択として、Cu、Fe、MoまたはMnなどの金属の触媒金属イオンを含んでよい。事例によっては、還元剤の量は、例えば1.1、1.5、2または10の化学量論因子だけ酸化還元指示薬物質より過剰である。過剰または予備の還元電位は、指示薬システムに追加の安定性を加える。 一実施態様では、イソプロピルアルコールの溶液中の約0.5重量%メチレンブルーが調製される。その溶液に約2.5当量の過剰のジ(2−エチルヘキシル)ジチオリン酸が加えられ、その結果、メチレンブルーがその無色の形(II)に還元される。過剰のジチオリン酸は、還元されたメチレンブルーの塩を形成し、安定化させる。この溶液が試験媒体に塗布される。溶媒が蒸発させられてペルオキシドなどの酸化性化学種および/または酸化性副生物に関して機能性流体を効果的に評価するために用いられる酸化還元指示薬試験媒体が得られる。 標識剤物質は、ジアゾ染料、アントラキノン染料および類似物、金属、金属塩、金属酸化物、金属配位錯体および類似物、または潤滑剤と適合する他の物質を含む。標識剤物質が流体の使用条件に対して安定であることは有利なことがあるが、必須ではない。一般に、新しい流体を特定するために標識剤物質が用いられる。しかし、場合によっては、一例として保証要件のために機能性流体の素性を検証することが有用になり得るであろう。この場合、標識剤は、機能性流体の通常の作動条件を経験した後も無事であり、検出可能である必要があろう。これらの物質の組み合わせが用いられてよい。 現像剤は、標識剤物質の存在または非存在を明らかにする物質である。現像剤は、無機酸または有機酸、有機塩基または無機塩基あるいは塩基性物質、酸化剤、還元剤、キレート化剤および類似物を含むことができるであろう。現像剤の組み合わせが用いられてよい。 任意選択として、試薬を調製する際に安定剤が加えられてよい。安定剤は、パラ−アミノ安息香酸、フェニルアルファ−ナフタルアミン類および類似物などの抑制剤を含む。別の種類の安定剤は、塩酸、ジチオリン酸、リン酸、チオリン酸などの酸を含む。別の種類の安定剤は、水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化カリウムおよび類似物などの塩基を含む。別の種類の安定剤は、試薬のpHを必要に応じて維持するために、最も普通には弱酸とその共役塩基とのまたは弱塩基とその共役酸との水溶液である緩衝溶液を含む。安定剤は単独で用いられてもよく組み合わされて用いられてもよい。安定剤は、還元される指示薬の量に対して1当量から以上の範囲内で使用される。 それぞれの種類の指示薬が単独で用いられてもよく組み合わされて用いられてもよい。さらに、指示薬は、指示薬の組み合わせであってもよく1つの指示薬であってもよい。それぞれの種類の指示薬は、媒体に塗布されるエーロゾル溶液中に約0.001重量%から約5重量%の範囲内で用いられ、別の実施態様では約0.05重量%から約2重量%の範囲内で用いられ、別の実施態様では約0.1重量%から約1重量%の範囲内で用いられる。 基材または媒体 試験される機能性流体は、任意の表面または媒体の上に置かれる。この表面または媒体は、吸収媒材料、非吸収媒材料およびそれらの組み合わせを含む。媒体は、紙、セルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロース、セルロース材料、木材、紙、クロマトグラフィー紙、濾紙などのセルロース材料、高分子繊維、天然繊維、精密織物、金属、ガラス、ガラスマイクロファイバー、焼結ガラス、薄層クロマトグラフィー板などのシリカおよび/またはアルミナ被覆表面、プラスチック、プラスチック積層材料、複合体、綿(工作用布切れなど)、布、およびそれらの組み合わせを含む。クロマトグラフィーペーパーの一般的な物理特性および特徴を有する他の吸収/吸着材料も許容される。媒体は、機能性流体の試料を受け入れることができなければならないが、必ずしも吸収媒ではない。媒体は、特定の指示薬および/または現剤と適合性である必要がある。すなわち、一実施態様では、それは、酸化または酸塩基反応を促進するべきでない。 一実施態様では、好ましい媒体は、小分けしやすく使いやすいワイプの形の白色の「Whatman」クロマトグラフィーペーパーまたはろ紙を含む。一実施態様では、特に、潤滑油試料のためにはクロマトグラフィー紙などの吸収性の紙が好ましい。淡色のクロマトグラフィーペーパーは、機能性流体とのコントラストが良好な安定した背景を提供し、より明らかな色変化を提供し、オイルのさまざまな成分に対して適切な吸着親和力を有する。例えば、混合物の指示薬によって着色した部分は移動相(オイルおよび溶媒)と一緒になってスラッジなどの使用されたオイルの暗色の強い成分より速く流されるので、指示薬の着色は、時間の経過とともに紙の上の試料スポットの外側の縁上の方が明瞭になる。これは、紙に対する吸着親和力の差異による。オイル試料中のスラッジの濃度は耐用期間にわたって増加するので、親和力のこの差異は重要になる。 分析される機能性流体の種類および流体の特定の機能目的、例えばガソリン駆動エンジンなのかディーゼル駆動エンジンなのかによって、媒体がクロマトグラフィーペーパーまたは他の種類の紙、高分子ファイバー材料あるいはガラス、プラスチックまたは金属のような非吸収媒材料であろうと、試験媒体を変えることが必要になることがあると理解されるべきである。媒体は、特定の流体の中のさまざまな成分に対するその吸着親和力、多孔度、密度、ウイッキング能力、または色などの他の物理的性質が異なっていてよい。 淡色の媒体は、ほとんどの機能性流体とのコントラストが良好な安定した背景を提供し、より明らかな色変化を提供し、機能性流体のさまざまな成分に対して適切な吸着親和力を有する。例えば、混合物の指示薬によって着色した部分は移動相(オイルおよび溶媒)と一緒になってスラッジなどの使用されたオイルの暗色の強い成分より速く流されるので、指示薬の着色は、時間の経過とともに紙の上の試料スポットの外側の縁上の方が明瞭になる。これは、紙に対する吸着親和力の差異による。一実施態様では、試験媒体は白色である。一実施態様では、媒体は、小分けしやすく使いやすいワイプの形の白色の「Whatman」クロマトグラフィーペーパーまたはろ紙を含む。 媒体は、特定の機能性流体中のさまざまな成分に対するその吸着親和力、例えば多孔度、密度、ウイッキング能力、または色などの他の物理特性が異なっていてよい。 媒体の形状は、それが機能性流体試料の分散を可能にするのに有効なサイズであるが、経済的であり、廃棄物を限定するのに十分小さい限り、重要ではない。 溶媒 試薬とともに適当な溶媒が用いられてよい。用いられる溶媒は、試験される機能性流体の種類、エーロゾル噴霧剤、用いられるシステム(缶、アクチュエータおよびバルブ)、および用いられる指示薬によって決まる。指示薬が機能性流体中に可溶性でないとき、用途および望ましい分析の種類によっては溶媒の組み合わせも有用である。特に、良好な溶媒力ならびに機能性流体および酸化還元指示薬との相溶性、常温における低い蒸気圧、高い引火点などを含む、望ましい特性の組み合わせを示す溶媒または溶媒の組み合わせ。 溶媒は、脂肪族、不飽和および芳香族炭化水素、アルコール、グリコール、グリコールエーテル、メタノール、エタノールおよびプロパノールなどの低級アルコール、エーテル、エステル、アミド、水および類似物を含む。溶媒の組み合わせが用いられてよい。 溶媒は、試薬溶液の約1%から約99.9%、一実施態様では約5%から約98%、別の実施態様では約1%から約95.5%の範囲内で用いられる。 任意選択成分 指示薬溶液に任意選択の成分が加えられてよい。これらは、媒体の濡れを助ける界面活性剤、顧客への訴求力を改善するマスキング剤および芳香剤、製品の製造および使用を改善する消泡添加剤、指示薬溶液のpHを調節する酸および塩基、ならびに指示薬溶液のpHを維持する緩衝剤を含む。任意選択成分は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。 界面活性剤の例は、イオン、陰イオン(硫酸塩、スルホン酸塩またはカルボン酸塩陰イオンによる)、ドデシル硫酸ナトリウム(sds)、ラウリル硫酸アンモニウム、および他のアルキル硫酸塩、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(sles)としても知られているラウレス硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸塩、石鹸、または脂肪酸塩、陽イオン(第四アンモニウム陽イオンによる)、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドとしても知られているセチルトリメチルアンモニウムブロミド(ctab)、および他のアルキルトリメチルアンモニウム塩、セチルピリジニウムクロリド(cpc)、ポリエトキシル化ロウアミン(poea)、ベンザルコニウムクロリド(bac)、ベンゼトニウムクロリド(bzt)、双性イオン(両性)、ドデシルベタイン、ドデシルジメチルアミンオキシド、コカミドプロピルベタイン、ココアンホグリシネート、非イオン、アルキルポリ(エチレンオキシド)、オクチルグルコシド、デシルマルトシドを含むアルキルポリグルコシド、脂肪族アルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、コカミドmea、コカミドdea、コカミドtea、ネオドール25、脂肪族アルコール、エトキシル化アルコール、アルキルポリグルコシド、triton bg−10界面活性剤、triton cg−110界面活性剤、分岐2級アルコールエトキシレート、tergitol tmn系列、エチレンオキシド/プロピレンオキシド共重合体、tergitol I系列、tergitol xd、xhおよびxj界面活性剤、triton cf界面活性剤、triton df界面活性剤、tergitol minfoam界面活性剤、ノニルフェノールエトキシレート、tergitol np系列、オクチルフェノールエトキシレート、triton x系列、2級アルコールエトキシレート、tergitol 15−s系列、triton ca界面活性剤、triton n−57界面活性剤、triton x−207界面活性剤、surfinol界面活性剤、第1アミン、第3アミン、モノアルキルおよびポリアミン、エトキシル化アミン、エトキシル化ジアミン、プロポキシル化アミン、アミン塩、第4アンモニウム塩、エトキシル化第4塩、プロポキシル化第4塩、アミンオキシド、アミド、エトキシル化アミド、エステル:非イオン界面活性剤:エトキシル化脂肪酸、両性化合物、スルホコハク酸塩およびスルホスクシニメート、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、アルカノールアミド、アルキルおよびアルキルエーテル硫酸塩、ラウリル硫酸塩およびラウリルエーテル硫酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩およびアルファオレフィンスルホン酸塩、アルコキシル化非イオン界面活性剤、大豆レシチン、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、イミダゾリン、アルカノールアミド、dowfax陰イオン界面活性剤、Dupontスルホン酸塩、zonylフルオロ界面活性剤、pegエステルおよびグリセリルエステル、ソルビタンエステル/ソルビタンエステルエトキシレート、シリコーン界面活性剤、ナフタレン縮合体、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、pegオールブロック共重合体、アルキルピロリドン、アルキルおよびグリコールエステル、emerestおよびtrydetエトキシル化脂肪酸およびポリエチレングリコール脂肪酸エステル、パイロットヒドロトロープ、アリストネート石油スルホネート、アリストールスルホン化可能オイル、アミド−アミン、ベタイン両性イミダゾリンイミダゾリニウム両性スルホコハク酸塩、脂肪酸ジエタノールアミド、ネオドールアルコールおよび類似物を含む。界面活性剤は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。 マスキング剤および芳香剤の例は、abbarome 011、acalea tt、グリコール酸アリルアミル、アンブレットリド、アミル桂皮アルデヒド、サリチル酸アミル、andrane、アネトール21/22、アネトールusp、アネトールusp、aphermate、apo patchone、bacdanol、酪酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、ビシクロノナラクトン、bornafix、canthoxal、cashmeran、cassiffix、cedramber、酢酸セドレニル、celestolide、cinnamalva、シトラールジメチルアセタール、intarome cotton odorsynthesis、intarome lavender musk odorsynthesis、citronalva、シトロネロール700 jax、シトロネロール750、シトロネロール950、シトロネロールcoeur、酢酸シトロネリルa、酢酸シトロネリルcoeur、酢酸シトロネリルpure、ギ酸シトロネリル、clarycet、clonal、coniferan、cyclabute、cyclacet、cyclaprop、cyclemone a、cyclobutanate、cyclogalbaniff、酢酸シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルエチルアルコール、damascol 4、デシルメチルエーテル、delta damascone、dihydro cyclacet、dihydro floralate、dihydro floralol、酢酸ジヒドロミルセニル、ジヒドロテルピネオール、酢酸ジヒドロテルピニル、酢酸ジヒドロテルピニルdsa、ジメチルベンジルカルビノール、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酪酸ジメチルベンジルカルビニル、dimethyl cyclormol、ジメチルオクタノール、酢酸ジメチルフェニルエチルカルビニル、ジミルセトール、diola、ジペンテン5100、dulcinyl再結晶品、オルトメトキシ安息香酸エチル、グリシド酸エチルフェニル、fleuramone、fleuranil、floralate、floralol、floralozone、fraistone、fructone、galaxolide 50 bb、galaxolide 50 dep、galaxolide 50 dpg、galaxolide 50 ipm、galbanum coeur、gelsone、geraldehyde、ゲラニオール5020、ゲラニオール7030、ゲラニオール980 pure、ゲラニオールcoeur、酢酸ゲラニルa、酢酸ゲラニルextra、酢酸ゲラニルpure、grisalva、ヘリオナール、herbac、ヘキサロン、サリチル酸ヘキセニル、cis−3、酢酸ヘキシル、ヘキシル桂皮アルデヒド、サリチル酸ヘキシル、Hyacinth body、Hyacinth body no.3、ヒドロトロパアルデヒドジメチルアセタール、hydroxyol、hypo−lem、indolarome、インドレン50、intreleven aldehyde、intreleven aldehyde special、イオノン100%、イオノンアルファ、イオノンアルファベータレギュラー、イオノンベータ、酪酸イソアミル、サリチル酸イソアミル、プロピオン酸イソボルニル、イソブチルキノリン、iso cyclemone e、イソシクロシトラール、イソシクロゲラニオール、iso e super、isoproxen、jasmal、jasmelia、jessemal、kharismal、koavone、kohinool、lavonax、lemsyn、liffarome、lindenol、lyral、lyrame、lyrame super、maritima、meijiff、melafleur、methyl cedryl ketone chinese、メチル桂皮アルデヒドアルファ、メチルイオノンガンマa、メチルイオノンガンマcoeur、メチルイオノンガンマピュア、methyl lavender ketone、montaverdi、muguesia、muguet aldehyde、muguet aldehyde 50 bb50、myrac aldehyde、myrcenol super、酢酸ミルセニル、neoproxen、nerol 800、nerol 850、nerol 900、neryl acetate jax、オシメン、酢酸オシメニル、octacetal、オレンジ花エーテル、orivone、orriniff 25% ipm、オキサスピラン、ozofleur、pamplefleur、peomosa、phenafleur、フェノキサノール、イソ酪酸フェノキシエチル、プロピオン酸フェノキシエチル、酢酸フェニルエチル、フェニルエチルアルコール、安息香酸フェニルエチル、ギ酸フェニルエチル、イソ酪酸フェニルエチル、サリチル酸フェニルエチル、piconia、precyclemone b、酢酸プレニル、proflora、酢酸シュードリナリル、モクセイソウ体、rosalva、rosamusk、roseate、rosemarel、salicynalva、sanjinol、santaliff、スピロデカン、strawberiff、プロピオン酸スチルアリル、syvertal、テルピネオール900、テルピネオールアルファjax、テルピネオールextra、テルピノレン20、テルピノレン90、テルピノレン90 pq、酢酸テルピニルextra、酢酸テルピニルjax、テトラヒドロムゴール、テトラヒドロムゴールcoeur、テトラヒドロミルセノール、tetrameran、tobacarol、triplal、unipine 60、unipine 85、vandor b、vanoris、verdol、verdox、verdox hc、verdural b extra、verdural extra、vertenex、vertenex hc、vertofix coeur、vertoliff、vigoflor、violiff、およびそれらの混合物を含む。エポキシド、塩基性アミンおよび類似物のようなアミン捕捉剤および硫化水素捕捉剤などの臭気捕捉剤として作用する添加剤もマスキング剤に含まれる。マスキング剤および芳香剤は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。 起泡防止剤/消泡剤の例は、ポリシロキサン、エステル、不溶性オイル、鉱油、界面活性剤、非晶質シリカ、シリコーン乳濁液および類似物である。起泡防止剤/消泡剤は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。 酸の例は、過塩素酸、ヨウ化水素酸、臭化水素酸、塩酸、硫酸、硝酸、ヒドロニウムイオン、塩素酸、臭素酸、過臭素酸、ヨウ素酸、および過ヨウ素酸、フルオロアンチモン酸、マジック酸FSO3HSBF5、カルボラン超酸H(CHB11CL11)、フルオロ硫酸FSO3H、トリフル酸CF3SO3H、リン酸、カルボン酸、フェノール、芳香族酸および類似物を含む。これは、酸性緩衝溶液も含むことができる。酸は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。 塩基の例は、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化ストロンチウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ルビジウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウム、アラニン、アンモニア、NH3水酸化マグネシウム、Mg(OH)2、メチルアミン、ピリジンなどのアミン塩基および類似物を含む。塩基は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。 水性緩衝剤の例は、塩化アンモニウムおよびアンモニア、ギ酸およびギ酸ナトリウム、酢酸および酢酸ナトリウムの組み合わせおよび類似の組み合わせを含む。水性緩衝剤は単独で用いられても組み合わされて用いられてもよい。 任意選択成分は、試薬溶液の約0%から約20重量%、一実施態様では約0.01%から約5重量%、別の実施態様では約0.1%から約2重量%の範囲内で用いられる。 噴霧剤 試薬溶液は、ポンプ型噴霧器で試験媒質上にスプレーされるかまたはエーロゾル缶からスプレーされることができる。用いられる噴霧剤は、試薬と適合性でなければならない。一実施態様では、噴霧剤は酸素を含まないか、または実質的に酸素を含まない。例えば、酸化還元指示薬の場合、噴霧剤は無酸素であるべきであり、化学的に/酸化的に不活性であるべきである。不活性な噴霧剤は、窒素、炭化水素、プロパンおよびブタン、クロロフルオロカーボン(CFC)、炭化水素、プロパン、n−ブタンおよびイソブテン、ジメチルエーテル(DME)およびメチルエチルエーテル、亜酸化窒素、ハイドロフルオロアルカン(HFA)、HFA 134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)、HFA 227(1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン)、飽和軽炭化水素、C3〜C6(例えばプロパン、イソブテン、nブタン)、CFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、ジメチルエーテルCFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、HCFC−152a、HFC−125、CFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、HFC−227 ea、CFC−11、CFC−12、CFC−114、HCFC−22、HCFC−142b、圧縮気体(二酸化炭素、空気、窒素、亜酸化窒素)、SF6、フッ素化ジメチルエーテル、ビス(ジフルオロメチル)エーテル、塩化ビニルモノマー、およびそれらの混合物を含む。一実施態様では、噴霧剤はハロゲンを含まない。噴霧剤の組み合わせが用いられてよい。 液体/半液体 液体または半液体供給システムにおいて、試薬溶液は、液体または半液体の形である。一般に、液体は、気体と固体との中間の物質の形であり、分子は気体よりはるかに高濃度であるが、固体よりはるかに低濃度である。一般に、半液体は、液体物質より高くなった粘度を有する材料である。一般に、この高くなった粘度は、粘度調節剤、重合体、粘着剤、粘土、充填材、増粘剤、流動性調節剤および類似物など、粘度を増加させる物質の添加の結果である。半液体は、ゲル、乳濁液、懸濁液、分散物、添加物含有液体および類似物を含む。容器は、液体または半液体を小分けすることができる任意の容器である。小分けシステムは、試薬溶液を試料上に、または別の実施態様では試料を有する媒体を試薬溶液上に置く。液体および/または半液体のための小分けシステムは、スポイト、絞り容器、注下容器、ピペット、噴霧剤のないポンプ、噴霧剤のないスプレー、ローラー、ブラシ、浸漬および類似物を含む。 目視標準 指針として提供される目視標準を用いる、反応した試験試料の目視検査によって、反応した試験試料の分析、特に定性分析が実現される。機能性流体の成分と試薬との間の反応を可能にする有効な時間の後で、分析が行われる。一般に、反応のための時間は、約0.01秒から約1時間、別の実施態様では約30秒分から約30分、別の実施態様では約1分から約15分、別の実施態様では約1分から約5分の範囲内である。この実施態様では、反応時間は即時である。 目視標準は、芸術表現、試薬例えば酸化性化学種および/または酸化副生物共存および非共存でのさまざまな条件における機能性流体の写真の複製品、カラーコード、色変化の書面説明および類似物を含む。目視標準の組み合わせが用いられてよい。一般に、目視標準は、試薬例えば酸化性化学種および/または酸化副生物共存および非共存でのさまざまな条件における媒体上に置かれた機能性流体の1つの表現、2つの表現、および3つ以上の表現を含む。一実施態様では、好ましい目視標準は、酸化性化学種および/または酸化副生物を含む許容し得る状態にあるものと、許容し得ない状態にあるものとである。これらの例のそれぞれに対応する説明文が提供されてよい。 一実施態様では、表されている目視標準は、キット中に提供されている同じ媒体または類似の媒体上に分散され、キットのユーザーが試験される試料を同様な状態下で作り出された例と比較することを確実にする。異なる数の標準が提供されてよいと理解されるべきである。 方法 方法は、(a)機能性流体の試料を得るステップ、(b)機能性流体の試料を媒体と接触させるステップ、(c)試験される機能性流体の試料を含む媒体上に、適切な試薬溶液をスプレーし、ミスト化し、噴霧化し、および/または接触させるステップ、(d)機能性流体の成分と試薬システム中の指示薬との間の反応が可能になるのに有効な時間待つステップ、および(e)印刷された指示および/または機能性流体状態(さまざまな状態での機能性流体)を表す比較目視標準を用いて媒体上の機能性流体の試料の目視測定を行うステップを含む 機能性流体の代表的な試料を得るためにエンジンあるいはその他の装置または機械の実際の動作中に試料が採取される必要はない。機能性流体の試料は、エンジンまたは装置の動作前、動作中、または動作後の任意の時点で採取されてよい。機能性流体試料は新しくても使用済みでもよく、あるいはそれらの組み合わせであってもよい。一実施態様では、機能性流体試験は、動作中または動作後の一定期間の間に行うと特に有用である。 診断キットは、指示薬解を塗布する手段を含む。手段は、スポイト、ピペット、しぼり容器、注下容器、ブラシ、ポンプ、浸漬容器、エーロゾル缶(アクチュエータ、バルブおよび任意選択として撹拌球を含む)またはスプレーポンプを含む。スプレーポンプは、密封することができ、塩基指示薬、酸指示薬、金属指示薬、標識剤指示薬およびそれらの混合物を含む試薬溶液を含み、書面指示および/または、説明文とともにパッケージ上にカラー印刷された、媒体上に置かれた機能性流体の試料を表す目視標準の組をさらに含む。一実施態様では、診断キットは、試験のために機能性流体試料が置かれる媒体を含む。一実施態様では、目視標準は、許容し得る状態(すなわち淡色)にある機能性流体と、さらに許容し得ない状態(すなわち暗色)にある機能性流体との表現を示す。 機能性流体、例えば自動車変速機流体の状態の分析は、基本的に成分、すなわち機能性流体中の酸化副生物と酸化還元指示薬との反応に依存する。例えば、自動車変速機流体は、使用されると酸化され、酸化副生物を形成し、その抑制剤パッケージは不足し、耐磨耗添加剤の不足による磨耗破片が存在することがある。自動変速機流体の耐用期間の間に、これらの成分が最低許容可能レベル未満に低下し、それ以上の使用に自動変速機流体を許容し得なくする点に達する。許容し得ない自動変速機流体の継続使用は、変速機への損傷を引き起こすことがある。使用済みの自動変速機流体の試料が得られ、試料が適当に処理された媒体上に置かれたとき、自動変速機流体中の酸化抑制剤添加物が消費されてしまっているかまたは不足していると、ペリオキシドなどの流体中の酸化性化学種が酸化還元指示薬と反応し、酸化性化学種の濃度および金属汚染物質の存在に応じて指示薬の色を無色からさまざまな色合いの青色または緑色に変化させることが可能になる。酸化性の化学種の濃度が大きいほど大きな色の変化が起こる。色の変化の有無および色の相対強度は、試験試料の定性的分析のための手段を提供する。 本発明において、例えばエンジンオイルとしての機能性流体の状態の分析は、基本的にオイル中の成分と適切な指示薬との反応に依存する。エンジンオイルは、使用されると酸化由来の酸性副生物、燃料燃焼由来の酸性成分、およびスラッジの成分によって汚染される。これらの酸性成分を中和するためにオイルに加えられている、洗剤を含む化学的に塩基性の添加剤は、時間とともに消費される。オイルの耐用期間の間に、これらの塩基性成分が最低限の許容し得る水準未満に低下し、それ以上の使用にオイルを許容し得なくする点に達する。許容し得ないオイルの継続使用は、エンジンの損傷を引き起こす可能性が高い。使用済みのオイルの試料が得られ、試料が媒体上に置かれ、試薬溶液中の指示薬で処理されると、オイル中の塩基性添加剤は、消費されてしまっていなければ、指示薬と反応し、その色を変化させる。色の変化の有無および色の相対強度は、試験試料の定性的分析のための手段を提供する。 一実施態様では、機能性流体はエンジンオイルである。通常の状況のエンジンオイル試料は、潤滑油を有するエンジン、変速機または他の装置の一部として提供されている計量棒を用いて得てよい。ユーザーは、計量棒を用いてある量のオイルを抜き出し、次に、計量棒を媒体上にこすりつけてもよく、またはオイルが計量棒の先端に集まって油滴となってから媒体上に置いてもよい。通常、分析のために1ミリリットル未満のオイルしか必要でない。オイル試験試料が媒体の上に置かれたら、試料スポットに指示薬エーロゾルがスプレーされ、指示薬は直ちに反応し始める。ユーザーは、流体の成分と指示薬との間の反応を可能にするのに有効な期間を可能にする。次に、ユーザーは色の変化が起こったかどうかを測定し、指針として目視標準を参照する。ユーザーは、機能性流体の状態または素性を決定するために選ばれた例に付属する説明文を参照してよい。 偽造および粗悪品混入は適切な潤滑剤性能の欠如による利益の低下、自動車の顧客耐久性問題、顧客保証経費等の結果を招くので、純正機能性流体の偽造および粗悪品混入/希釈が流体供給元の大きな懸念となっているので、機能性流体、例えば自動変速機流体または自動車エンジンオイルの標識法/特定法は望ましい。通常、さまざまな機能性流体が目視によっては区別できないので、簡単な、使いやすい標識剤システムは有利である。化学分析または物理特性は、さまざまな機能性流体を見分けることができるが、これらの分析は高価な試験室用試験装置を必要とし、多くの場合に、実用的な末端ユーザー特定試験となるには時間がかかりすぎる。本開示の「錠前」と「鍵」とのエーロゾル/スプレー技術によって、「標識化された」流体を生じさせるために機能性流体に加えられた既知の「錠前」と、エーロゾルまたはスプレー中に存在し、接触すると「錠前」試薬と反応して予測可能な色の変化を示す「鍵」試薬との間の反応の結果として生じる色変化にもとづいて、末端ユーザーが偽造製品または粗悪品混入製品を排除することが可能になる。 下記に記載されているように、試験される機能性流体の試料が媒体に塗布される。結果は、媒体上の機能性流体がエーロゾル、ミストまたは液体中の試薬と反応した後に、目視によって分析される。 (実施例1) 以下のように、試薬の指示薬溶液が室温で調製される。 (1)イソプロピルアルコール中のメチレンブルーの約0.05重量%溶液が調製される。 (2)その溶液に過剰のジ(2−エチルヘキシル)ジチオリン酸(約0.6重量%)が加えられる。 (3)メチレンブルーは無色形に還元され、対応してジチオリン酸のジスルフィドが形成される。 (4)過剰のジチオリン酸は(II)の塩を形成し、塩はIIを安定化させる。 (5)吸取紙紙上に試験される機能性流体の試料が置かれる。 (6)次に、酸化還元指示薬のアルコール溶液が試料含有媒体に塗布される。指示薬溶液の塗布は、ポンプスプレービンによってスプレーされる。 (7)試料含有媒体と接触しているエーロゾル指示薬溶液は、機能性流体試料中に存在するヒドロペルオキシドに曝露されると、酸化性化学種の濃度および金属汚染物質(例えば鉄および銅イオン)の存在に応じてさまざまな色合いの青色または緑色に変化する。 (8)次に、ユーザーは、指示薬を目視によって分析し、指針として目視標準を参照する。 (実施例2) 以下のように、試薬の指示薬溶液が室温で調製される。 (1)イソプロピルアルコール中のメチレンブルーの約0.05重量%溶液が調製される。 (2)その溶液に過剰のジ(2−エチルヘキシル)ジチオリン酸(約0.6重量%)が加えられる。 (3)メチレンブルーはその無色形に還元され、対応してジチオリン酸のジスルフィドが形成される。 (4)過剰のジチオリン酸は(II)の塩を形成し、塩は(II)を安定化させる。 (5)Whatmanクロマトグラフィーペーパー上に試験される機能性流体の試料が置かれる。 (6)次に、試料含有媒体に酸化還元指示薬のアルコール溶液が塗布される。指示薬溶液の塗布は、ピペットによって塗布される。 (7)試料含有媒体と接触している指示薬溶液は、機能性流体試料中に存在するヒドロペルオキシドに曝露されると、酸化性化学種の濃度および金属汚染物質(例えば鉄および銅イオン)の存在に応じてさまざまな色合いの青色または緑色に変化する。 (8)次に、ユーザーは、目視によって指示薬を分析し、指針として目視標準を参照する。 (実施例3) 29台の自動車の自動変速機(「AT」)からドレイン試料が採取され、実施例1におけると同じ一般的な方法を用いて評価された。AT流体での走行マイル数、ICP発光分光法分析によって測定された磨耗金属(Fe、Pb、Cu)、および実施例1におけると同じように観測された媒体上に作り出された色の間には、表1に見られるように良好な相関が観測された。 全磨耗金属は、自動変速機流体中のCu、FeおよびPbのパーセントの和である。緑色の結果は、悪い状態にある流体を示し、青色の結果は変える必要のある流体を示し、赤は良好な状態にある流体である。 (実施例4) 本実施例は、乗用車エンジンオイルの品質を試験し、「Whatman」ろ紙の基材と、エタノールまたはイソプロパノール(90%重量/重量)、ラウリルアルコール(10%重量/重量)およびpH指示薬(0.1%重量/重量)で構成されたエーロゾル指示薬溶液とからなる。用いられるpH指示薬は、アリザリン(1,2−ジヒドロキシアントラキノン)である。 乾いた「Whatman」ろ紙上に使用済みモーターオイル試料が置かれ、指示薬溶液をスプレーされる。オイルの塩基性添加物(ASTM D4739によって測定されたTBNすなわち全塩基数として定量化される)はpH指示薬と反応し、上記に列挙した指示薬の場合にはTBNのレベルに応じた度合いで黄色から紫色の色の変化を誘起する。色の変化の強度は、オイルの耐用期間にわたってTBNが低下するにつれて弱くなり、最後には紫色がまったく見えなくなり、流体がその最大寿命に達したことを示す(表2参照)。 6000マイルにおける紫色のない褐色はオイルの状態を示すので、表2の結果は、オイルの品質を表す目視標準によってオイルを分析することができることを示している。 (実施例5) 以下のように、標識剤および標識剤指示薬溶液が室温で調製された。 標識剤 (1)調合済みの乗用車エンジンオイル調合物に約5000ppm体積の還元形のメチレンブルー標識剤試薬(実施例1のもの)が加えられる。 標識剤指示薬溶液 (1)ポンプ型スプレービン中に過酸化水素の約3重量%水溶液が入れられる。 (2)乾いた「Whatman」濾紙上に標識剤添加済み乗用車モーターオイル試料が置かれ、過酸化水素指示薬溶液をスプレーされる。 (3)媒体/標識剤添加済みエンジンオイルは、過酸化水素溶液に曝露されると青色に変化してエンジンオイルが標識剤添加されていると特定する。この標識剤の色の変化は、エンジンオイルを肯定的に特定する。 (実施例6) 以下のように、標識剤および標識剤指示薬溶液が室温で調製された。 標識剤 (1)調合済みの乗用車エンジンオイル調合物に約5000ppmのフェノールフタレインが加えられる。フェノールフタレイン標識剤は、機能性流体中に溶解させるのを助けるために適当な溶媒中に溶解された。 標識指示薬溶液 (1)ポンプ型スプレービンの中に約0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液が入れられる。 (2)乾いた吸取紙の上に標識剤添加済み乗用車モーターオイル試料が配置か、塩基性指示薬溶液をスプレーされる。 (3)媒体/標識剤添加済みエンジンオイルは、水酸化ナトリウム溶液に曝露されると赤色に変化してエンジンオイルが標識剤添加されていると特定する。この標識剤の色の変化は、エンジンオイルを肯定的に特定する。 本発明が例示され、説明されてきたが、本発明の技術思想および範囲から逸脱することなく本発明においてさまざまな変化を施すことができることは自明であり、本発明の範囲は、以下の請求項によって定められる。 機能性流体の状態および/または素性を決定する方法であって、 (1)前記機能性流体の試料を得るステップ、 (2)前記機能性流体の前記試料を媒体上に置くステップ、 (3)前記機能性流体試料を試薬溶液と接触させるステップであって、ここで、前記試薬溶液が、酸還元剤と組み合わせた安定な還元型の酸化還元指示薬であり、ここで、前記酸還元剤がジチオリン酸である、ステップ、 (4)前記試薬溶液中の前記指示薬と媒体上の前記機能性流体試料とが色変化を作り出すことを可能にするステップ、 (5)結果として生じる色の変化を測定するかまたは比較することによって前記機能性流体の成分と前記指示薬との間の反応の結果を分析するステップ、および (6)前記機能性流体の状態または素性を決定するステップであって、ここで、前記試薬溶液がポンプ型スプレー装置、エーロゾルスプレーまたはミスト発生装置を用いて前記試料上にスプレーされる、ステップを含む方法。 前記機能性流体は、自動変速機流体、エンジンオイル、トラクションドライブ変速機流体、手動変速機流体、パワーステアリング流体、不凍液、潤滑油、グリース、クランクケース潤滑油、鉱油、1類、2類、3類または4類基油を有するオイル、差動装置潤滑油、タービン潤滑油、ギア潤滑油、ギアボックス潤滑油、車軸潤滑油、ブレーキ流体、農業トラクター流体、変圧器流体、コンプレッサー流体、冷却システム流体、金属加工用流体、作動油、工業用流体、燃料、連続可変変速機流体、無限可変変速機流体、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。 前記機能性流体中の酸化性の化学種の濃度は、少なくとも、過酸化水素として計算して1ppmより大きな濃度である請求項1に記載の方法であって、 前記機能性流体中の塩基性成分の全塩基数(TBN)は、試料のグラムあたりのKOHのミリグラムとして計算して少なくとも0.1TBNより大きく、および/または、 前記指示薬は、前記媒体に塗布される前記試薬溶液の0.001重量%から5重量%の範囲内で用いられる方法。 前記酸化還元指示薬は、ニュートラルレッド、サフラニンTまたはO、インジゴ、インジゴカルミン、メチレンブルー、チオニン、チモールインドフェノール、2,6−ジクロロフェノールインドフェノール、ガロシアニン、ナイルブルー、バリアミンブルー、ジフェニルアミン、ジフェニルアミン−4−スルホン酸、バリウム塩、トリス(2,2ジピリジル)鉄(II)硫酸塩、N−フェニルアントラニル酸、フェロイン、ニトロフェロイン、5,6−ジメチルフェロイン、4−アミノ−4’−メチルジフェニルアミン、ジフェニルベンジンジン−ジスルホン酸、o−ジアニシジン、3,3’−ジメチルナフチジン、3,3’−ジメチルナフチジンジスルホン酸、ビス(5−ブロモ−1,10−フェナントロリン)ルテニウム(II)二硝酸塩、トリス(5−ニトロ−1,10−フェナントロリン)鉄(II)硫酸塩、鉄(II)−2,2’,2″−トリピリジン硫酸塩、トリス(4,7−ビフェニル−1,10−フェナントロリン)鉄(II)二硫酸塩、o,m’−ジフェニルアミンジカルボン酸セトパリン、p−ニトロジフェニルアミン、トリス(1,10−フェナントロリン)−鉄(II)硫酸塩、セトグラウシンO、キシレンシアノールFF、エリオグラウシンA、エリオグリーン、トリス(2,2’−ビピリジン)−鉄(II)塩酸塩、2−カルボキシジフェニルアミン[N−フェニルアントラニル酸]、ベンジジン二塩酸塩、o−トルイジン、ビス(1,10−フェナントロリン)−オスミウム(II)過塩素酸塩、ジフェニルアミン−4−スルホン酸塩(Na塩)、3,3’−ジメトキシベンジジン二塩酸塩[o−ジアニシジン]、フェロシフェン、4’−エトキシ−2,4−ジアミノアゾベンゼン、N,N−ジフェニルベンジジン、ジフェニルアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、バリアミンブルーB塩酸塩、N−フェニル−1,2,4−ベンゼントリアミン、ビンドシェドラーズグリーン、2,6−ジクロロインドフェノール(Na塩)、2,6−ジブロモフェノールインドフェノール、ブリリアントクレシルブルー[3−アミノ−9−ジメチル−アミノ−10−メチルフェノキシアジンクロリド]、鉄(II)−テトラピリジンクロリド、デンプン(可溶性ジャガイモ、I3存在)、ガロシアニン(25℃)、ナイルブルーA[アミノナフトジエチルアミノ−フェノキサジン硫酸塩]、インジゴ−5,5’,7,7’−テトラスルホン酸(Na塩)、インジゴ−5,5’,7−トリスルホン酸(Na塩)、インジゴ−5,5’−ジスルホン酸(Na塩)、フェノサフラニン、インジゴ−5−モノスルホン酸(Na塩)、ビス(ジメチルグリオキシマト)−鉄(II)クロリド、インジュリンスカーレット、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。 前記媒体は前記試薬溶液と適合し、前記媒体は紙、セルロース材料、クロマトグラフィーペーパー、ろ紙、高分子繊維、天然繊維、織物、ポリプロピレン織布、不織布、金属、ガラス、プラスチック、複合材料、およびそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。 前記反応は、即時から1時間の範囲内であり、および/または 前記機能性流体の状態を測定するステップは、目視によって前記試料を前記機能性流体および少なくとも1つの異なる状態を指針として表す比較目視標準の組に対して比較するステップ、印刷された指示を指針として用いるステップ、少なくとも1つの異なる状態を表す複数の写真を比較するステップ、およびそれらの組み合わせからなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。 前記試薬溶液が噴霧剤を用いることによってスプレーされ、ここで、前記噴霧剤は、窒素、炭化水素、プロパンおよびブタン、クロロフルオロカーボン(CFC)、炭化水素、プロパン、n−ブタン、イソブテン、ジメチルエーテル(DME)、メチルエチルエーテル、亜酸化窒素、ヒドロフルオロアルカン(HFA)、HFA134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)、HFA227(1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン)、飽和軽質炭化水素、C3〜C6、プロパン、イソブテン、nブタン、CFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、ジメチルエーテルCFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、HCFC−152a、HFC−125、CFC−11、HCFC−22、HCFC−142b、HFC−227ea、CFC−11、CFC−12、CFC−114、HCFC−22、HCFC−142b、圧縮気体、二酸化炭素、空気、窒素、亜酸化窒素、SF6、フッ素化ジメチルエーテル類、ビス(ジフルオロメチル)エーテル、塩化ビニルモノマー、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。 機能性流体の分析のための診断キットであって、前記キットは、試薬溶液を含むポンプ型スプレー装置、エーロゾルスプレーまたはミスト発生装置であって、ここで、前記試薬溶液が、酸還元剤と組み合わせた安定な還元型の酸化還元指示薬であり、ここで、前記酸還元剤はジチオリン酸である、ポンプ型スプレー装置、エーロゾルスプレーまたはミスト発生装置と、前記流体の素性および/または状態の品質を決定する方法を示すための指示、絵、図、写真、およびそれらの組み合わせとを含む、診断キット。 機能性流体の状態または素性を決定する方法であって、 (1)機能性流体の試料を得るステップ、 (2)前記機能性流体の前記試料を媒体上に置くステップ、 (3)適切な試薬溶液を、試験される前記機能性流体の前記試料を含む前記媒体の上に、スプレーするステップであって、ここで、前記試薬溶液が、酸還元剤と組み合わせた安定な還元型の酸化還元指示薬であり、ここで、前記酸還元剤が、ジチオリン酸であり、ここで、前記スプレーするステップが、ポンプ型スプレー装置、エーロゾルスプレーまたはミスト発生装置を使用することによって実行される、ステップ、 (4)前記機能性流体の成分と前記試薬溶液中の指示薬または標識剤との間の反応を可能にするのに有効な期間待つステップ、および (5)さまざまな条件における前記機能性流体を示す印刷された指示および/または比較目視標準を用いて前記媒体の上の前記機能性流体の前記試料の視覚決定を行うステップを含む方法。


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