タイトル: | 公開特許公報(A)_皮膚洗浄剤 |
出願番号: | 2009098661 |
年次: | 2010 |
IPC分類: | A61K 8/81,A61K 8/42,A61K 8/39,A61K 8/86,A61Q 19/10 |
古賀 剛 吉峰 高雄 JP 2010248116 公開特許公報(A) 20101104 2009098661 20090415 皮膚洗浄剤 株式会社コスモビューティー 501170840 岩谷 龍 100077012 古賀 剛 吉峰 高雄 A61K 8/81 20060101AFI20101008BHJP A61K 8/42 20060101ALI20101008BHJP A61K 8/39 20060101ALI20101008BHJP A61K 8/86 20060101ALI20101008BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20101008BHJP JPA61K8/81A61K8/42A61K8/39A61K8/86A61Q19/10 6 OL 14 4C083 4C083AB032 4C083AB171 4C083AB172 4C083AB431 4C083AB432 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC181 4C083AC182 4C083AC641 4C083AC642 4C083AD021 4C083AD022 4C083AD091 4C083AD092 4C083CC23 4C083DD23 4C083DD27 4C083EE06 4C083EE07 本発明は、非イオン性界面活性剤と、カルボキシビニルポリマーと、研磨剤とを含有する皮膚洗浄剤に関するものである。 研磨剤含有皮膚洗浄剤は、強力な汚れ落とし効果を有するため、家庭用、化粧品用、工業用などの分野に広く使用されている(例えば、特許文献1−4参照)。研磨剤を含有する皮膚洗浄剤は、研磨剤が比重差で浮いたり沈んだりすることなく均一な分散状態を安定に維持できることが必要である。一般に、研磨剤の分散安定性を向上させるために増粘剤が使用される。増粘剤を使用し、粘度を出すことで比較的簡便に研磨剤の分散状態を安定にすることができる。中でも皮膚に対して低刺激であることからカルボキシビニルポリマー(カルボマー)が好ましく使用される。しかし、このカルボキシビニルポリマーはイオンや塩類の影響で増粘しない、または減粘するため、研磨剤含有皮膚洗浄剤にカルボキシビニルポリマーを使用する場合には、界面活性剤として非イオン性界面活性剤を使用する必要がある。さらに、非イオン性界面活性剤を洗浄の主体とし、単にカルボキシビニルポリマーを使用して粘度を上げても、高温で分散性の低下、界面活性剤とカルボマーと水のとの相溶性の悪化、研磨剤の浮上または沈降により、内容物が分離することがあり、増粘剤の添加量に伴う粘度の高さだけでなく、非イオン性界面活性剤の選択も製品の安定性に寄与する重要な因子である。 非イオン性界面活性剤の中でもポリオキシエチレンアルキルエーテル系は、エステル系やリン脂質と比較して製剤の安定性で勝っている。しかしポリオキシエチレンアルキルエーテル系の非イオン性界面活性剤を単独で使用した場合、使用感があっさりし過ぎであること、独特の温感を感じること、泡立ちが悪いこと、洗浄力が低いことなどが指摘されていた。 また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン性界面活性剤のアルキル鎖長(炭素数)は8以上と言われ、通常炭素数12〜18のものが使用されることが多い。アルキル鎖長が短いもの(炭素数10前後)は、アルキル鎖長が長いものより浸透性が高く、洗浄力も高いことが予想されるが、独特の臭いがあるため、ハンドクリーナー等の皮膚洗浄剤に使用した場合、皮膚に臭いが残り高い商品価値が得られないという問題があった。 非イオン性界面活性剤の一種である脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤は洗浄剤に配合することにより気泡力や洗浄力、安定性、感触の良さ、粘度を高める効果を奏することが知られている。また、脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤は、含有するアミンによりカルボキシビニルポリマーの中和剤として作用する。したがって、カルボキシビニルポリマーを含む洗浄剤において、上記効果を得るために脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤を多量に配合すると製品の安定性に不具合が生じ、研磨剤の分散性が悪化、または分離する場合がある。特許公平6−33414特開平10−25239特開2003−192571米国特許3645904 本発明は、脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤を含む非イオン性界面活性剤と増粘剤としてカルボキシビニルポリマーを含有し、高い保存安定性と高い洗浄力と良好な使用感とを併せ持った研磨剤含有皮膚洗浄剤を提供することを目的とする。 本発明は、上記課題を解決するために、以下の発明を包含する。[1]非イオン性界面活性剤と、カルボキシビニルポリマーと、研磨剤とを含有する皮膚洗浄剤であって、前記非イオン性界面活性剤は、脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテルとからなり、前記皮膚洗浄剤全体に対して前記非イオン性界面活性剤の割合が5〜50質量%であり、前記皮膚洗浄剤全体に対して前記脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の割合が1〜3質量%であり、前記非イオン性界面活性剤に対して前記脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の割合が40質量%以下であり、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルに対して炭素数10または11のアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの合計の割合が50質量%以上であることを特徴とする皮膚洗浄剤。[2]前記皮膚洗浄剤全体に対してカルボキシビニルポリマーの割合が0.2〜1.0質量%であることを特徴とする前記[1]に記載の皮膚洗浄剤。[3]前記皮膚洗浄剤全体に対して研磨剤の割合が1〜30質量%であることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の皮膚洗浄剤。[4]前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが、蒸留処理されていることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。[5]前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが、(C9−11)パレス−6、(C9−11)パレス−8、デセス−6、デセス−8、デセス−10、ウンデセス−8、ウンデセス−9、およびウンデセス−11からなる群より選ばれる1種以上を含むことを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。[6]前記脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤が天然脂肪酸ジエタノールアミドであることを特徴とする前記[1]〜[5]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。 本発明によれば、高い保存安定性と高い洗浄力と良好な使用感とを併せ持った研磨剤含有皮膚洗浄剤を提供することができる。しかも、アルキル鎖長が短い(炭素数12未満)ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含量が高いにもかかわらず、独特の臭いのない研磨剤含有皮膚洗浄剤を提供することができる。 本発明の皮膚洗浄剤は、界面活性剤として非イオン性界面活性剤と、増粘剤としてカルボキシビニルポリマーと、研磨剤とを含有し、当該非イオン性界面活性剤中には、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドと炭素数12未満のアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルとを必須に含有することを特徴としている。本発明は、手指、足、胴体、顔、頭部などの皮膚を洗浄する用途に用いることができる。中でも、手指に付着した油やグリース、塗料、カーボン等の強固な汚れの除去に好適に用いることができる。 皮膚洗浄剤に用いられる界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤等が挙げられるが、本発明の皮膚洗浄剤においては、非イオン性界面活性剤が好ましく用いられる。非イオン性界面活性剤はイオン性界面活性剤(陽イオン性、陰イオン性、両イオン性)より刺激性が低い点で優れている。本発明の皮膚洗浄剤中の非イオン性界面活性剤の含量は皮膚洗浄剤全体に対して約5〜50質量%であることが好ましい。より好ましくは約5〜30質量%、さらに好ましくは約5〜20%、特に好ましくは約5〜15%である。 本発明に用いられる非イオン性界面活性剤は、脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテルとからなるものであることが好ましい。脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤としては、脂肪酸またはそのメチルエステルで、脂肪酸残基として炭素数7〜17の飽和または不飽和のアルキル基を有するものが好ましい。また、脂肪酸アルカノールアミドとしては、モノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよく、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましく、例えばオレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。なかでも、天然脂肪酸ジエタノールアミドが好ましく、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA(1:1)、コカミドDEA(1:2))、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド(パーム核脂肪酸アミドDEA)などを好適に用いることができるが、安定性の点でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA(1:1))が好ましい。非イオン性界面活性剤に対する脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の割合は、約40質量%以下であることが好ましく、約10〜30質量%であることがより好ましい。また、脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の皮膚洗浄剤全体に対する割合は、約1〜3質量%であることが好ましく、約1.5〜2.5質量%であることがより好ましい。 ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、飽和または不飽和の直鎖または分岐鎖をもつ、第1級または第2級の天然または合成アルコールに、エチレンオキサイドを付加させて得られるものであり、本発明に用いられるポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、直鎖状のアルキル鎖を持つものが好ましい。また、本発明に用いられるポリオキシエチレンアルキルエーテルは、炭素数12未満のアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルを含むものであればよく、炭素数12未満のアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの割合がポリオキシエチレンアルキルエーテル全体に対して約60質量%以上であることが好ましく、約80%以上であることがより好ましく、約90%以上であることがさらに好ましく、約95%以上であることが特に好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルに対して炭素数10または11のアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの合計の割合が約50質量%以上であることが好ましい。より好ましくは約60質量%以上、さらに好ましくは約70質量%以上である。なお、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1分子中のオキシエチレンの付加モル数は特に限定されず、好ましくは3〜12、より好ましくは5〜10である。 本発明に用いられるポリオキシエチレンアルキルエーテルは、上記の条件を満たすものであれば特に限定されない。本発明に好適に用いることができるポリオキシエチレンアルキルエーテルの化粧品表示名称としては、例えば、(C9−11)パレス−6〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=6)アルキル(又はアルケニル)(炭素数9〜11)エーテル〕、(C9−11)パレス−8〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=8)アルキル(又はアルケニル)(炭素数9〜11)エーテル〕、デセス−6〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=6)アルキル(又はアルケニル)(炭素数=10)エーテル〕、デセス−8〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=8)アルキル(又はアルケニル)(炭素数=10)エーテル〕、デセス−10〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=10)アルキル(又はアルケニル)(炭素数=10)エーテル〕、ウンデセス−8〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=8)アルキル(又はアルケニル)(炭素数=11)エーテル〕、ウンデセス−9〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=9)アルキル(又はアルケニル)(炭素数=11)エーテル〕、ウンデセス−11〔ポリオキシエチレン(平均付加モル数=11)アルキル(又はアルケニル)(炭素数=11)エーテル〕などが挙げられる。なかでも、デセス−8、ウンデセス−11、(C9−11)パレス−8が好ましく、より好ましくは(C9−11)パレス−8である。これらは、単独または2種以上を組み合わせて使用することができる。また、上記の条件を満たす限りにおいて、これら以外のポリオキシエチレンアルキルエーテルと組み合わせて使用してもよい。 本発明に用いられるポリオキシエチレンアルキルエーテルは、蒸留処理されていることが好ましい。蒸留処理により、アルキル鎖長が短いポリオキシエチレンアルキルエーテルに起因する独特の臭いを除去することができる。これにより、アルキル鎖長が短い(炭素数12未満)ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含量を高くしても独特の臭いがなく、商品価値の高い洗浄剤を提供することができる。蒸留処理はアルキル鎖長が短いポリオキシエチレンアルキルエーテルに起因する独特の臭いを除去できるものであればどのような方法で行ってもよい。例えば、常圧蒸留処理を好適に用いることができる。常圧蒸留処理は、トッパー、トッピング装置等と称される常圧蒸留装置を用いて行うことができる。蒸留処理は、本発明に用いるポリオキシエチレンアルキルエーテル全体について行ってもよく、本発明に用いるポリオキシエチレンアルキルエーテルのうち独特の臭い有する成分のみについて行ってもよい。 本発明の皮膚洗浄剤が含有する研磨剤は特に限定されず、有機系研磨剤、無機系研磨剤のいずれも好適に用いることができる。有機系研磨剤としては、例えば、木材、藁等の繊維質植物、米糠、もみ殻等の天然高分子物質およびその再生品の粉砕物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリスチレン、ABS樹脂、尿素樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、フエノール樹脂、エポキシ樹脂等の合成高分子物質の粉末が挙げられ、木材、繊維質植物およびその再生品の粉砕物、ポリエチレン、ポリプロピレンの粉末が好ましい。 研磨剤は、環境中で分解されやすいものがより好ましく、生分解性有機物の粒子であることが特に好ましい。生分解性有機物としては、キトサン/セルロース/でん粉混合物、でん粉/ポリビニルアルコール混合物、ポリエステルカーボネート、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジピン酸、ポリグリコール酸、およびこれらの共重合体、ヒドロキシ酪酸とヒドロキシヘキサン酸の共重合ポリエステル等が挙げられる。特に好適な生分解性樹脂としては、(1,4−ブタンジオール/コハク酸/アジピン酸/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマー、ポリ乳酸があげられる。ここで、(1,4−ブタンジオール/コハク酸/アジピン酸/ヘキサメチレンジイソシアネート)コポリマーは、コハク酸、アジピン酸および1,4−ブタンジオールからなるポリエステルと、ヘキサメチレンジイソシアネートとの共重合体である。 無機系研磨剤としては、粒子状のゼオライト類、方解石類、ドロマイト類、長石、シリカ類、ケイ酸塩類、他の炭酸塩類、アルミナ類、炭酸水素塩類、ホウ酸塩類、硫酸塩類等が挙げられる。具体的には、炭酸カルシウム(方解石)、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムの混合物(ドロマイト) 、炭酸水素ナトリウム、硫酸カリウム、ゼオライト、α−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ、χ−アルミナ等の無水アルミナ、ケイ酸アルミニウム、ベーマイト、ギブサイト、バイヤライト、ノルストランダイト、ダイアスポア、トーダイト、アルミナゲル等のアルミナ水和物(水酸化アルミニウム)、珪藻土、パーライト、タルク、シリカ(二酸化珪素)、無水アルミニウム酸化物、含水アルミニウム酸化物等が挙げられる。研磨力およびコストの面から、炭酸カルシウム(方解石)、シリカ(二酸化珪素)、ゼオライト、珪藻土、ケイ酸アルミニウム、長石、ドロマイト、無水アルミナ、アルミナ水和物並びにそれらの混合物が好ましい。 これらの研磨剤は、目的に応じて1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。皮膚洗浄剤中に含まれる研磨剤の割合は皮膚洗浄剤全体に対して約1〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは約2〜20質量%である。研磨剤の含有量が約1〜30質量%であれば、洗浄剤の流動性が悪化することなく、良好なスクラブ効果を得ることができる。研磨剤の平均粒子径は約10〜500μmであることが好ましく、より好ましくは約50〜300μmである。粒子径が小さすぎると拭き取り後にも皮膚に研磨剤が残留し、粒子径が大きすぎると良好なスクラブ効果が得られない。 本発明の皮膚洗浄剤は、増粘剤としてカルボキシビニルポリマーを含有する。カルボキシビニルポリマー(化粧品表示名称はカルボマー)は水分を含んでジェル状になる水溶性ビニルポリマーであり、安全性の高い増粘剤として広く使用されている。本発明においては、皮膚洗浄剤全体に対して約0.2〜1.0質量%の割合でカルボキシビニルポリマーを含有することが好ましい。なお、本発明の皮膚洗浄剤に含まれる増粘剤は、カルボキシビニルポリマー単独でもよいが、カルボキシビニルポリマーと他の増粘剤と併用してもよい。他の増粘剤は、通常化粧品等に使用される増粘剤であればよく、具体的には、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー、デンプン、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、メチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸、ニトロセルロース、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等のポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド等が挙げられる。 本発明の皮膚洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品等に使用されている成分、例えば、保湿剤、動植物由来油脂、シリコーン類、低級アルコール、動植物由来抽出エキス、紫外線吸収剤、消炎剤、金属封鎖剤、ビタミン類、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤、着色剤、各種香料などを目的に応じて適宜配合することができる。 本発明の皮膚洗浄剤は、泡立ちがよく、臭いがなく、スクラブ効果を有し、すすぎ性がよく、使用中および使用後に皮膚にヌメリ(皮膚のペタペタ感)がなく、刺激性が少ない等の優れた使用感を有し、さらに高い洗浄力を有しているので、洗顔剤、ボディソープ、ハンドソープ、ボディシャンプーなどの皮膚洗浄用途に好ましく用いることができる。なかでも、本発明の皮膚洗浄剤は、手指に付着した油等の強固な汚れの除去に優れていることから、ハンドソープに用いることが好適である。 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 〔実施例1〕 表1に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔実施例2〕 表2に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔実施例3〕 表3に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔実施例4〕 表4に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔実施例5〕 表5に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例1〕 表6に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例2〕 表7に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例3〕 表8に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例4〕 表9に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例5〕 表10に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例6〕 表11に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例7〕 表12に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔比較例8〕 表13に記載の成分を、定法に従って混合することにより、皮膚洗浄剤を調製した。 〔評価1:安定性〕 実施例1−5の皮膚洗浄剤および比較例1−8の皮膚洗浄剤について、60℃恒温槽にて1ヶ月保管後、目視にて分離の有無(洗浄剤全体の外観が均一であるか否か)を観察し、以下の基準に従って評価した。<評価基準>○:分離は見られない。△:若干、分離傾向が見られる。×:明らかに分離している。 〔評価2:洗浄力〕 市販のグリースに、印刷用黒インクを混合した人工汚垢を作成し、皮膚に塗布後、実施例1−5の皮膚洗浄剤および比較例1−8の皮膚洗浄剤を使用して洗浄し、目視にて汚れの落ち具合と官能にてグリース等の残り感がないのかを確認した。評価は10名のパネラーが以下の基準に従って行い、最も人数の多い評価を各実施例または比較例の成績とした。<評価基準>○:洗浄力良好で、シワの間にも汚れは見られない。△:汚れは目立たないが、グリースの残り感がある。×:汚れが残っており、グリースも落ちていない。 〔評価3:使用感〕 実施例1−5の皮膚洗浄剤および比較例1−8の皮膚洗浄剤について、使用中の泡立ち、ヌルツキ、すすぎ性と使用乾燥後(タオルドライ後)のヌメリ感(指の間のペタペタ感)、刺激(手荒れ)を総合的に評価した。評価は10名のパネラーが以下の基準に従って行い、最も人数の多い評価を各実施例または比較例の成績とした。<評価基準>○:厚みのある心地よい使用感とヌメリ感の残らないさっぱりとした感触。△:感触はあまり気にならないが、残り感があり、すすぎ性が悪い。×:使用感が悪く、洗った気がしない。ヌメリ感が残る。 〔評価4:臭気〕 実施例1−5の皮膚洗浄剤および比較例1−8の皮膚洗浄剤について、約40℃の温水にて手指洗浄に使用した際に、不快な臭いを感じるか否かを評価した。評価は10名のパネラーが以下の基準に従って行い、最も人数の多い評価を各実施例または比較例の成績とした。<評価基準>○:特に気にならない。△:使用中は多少臭いがするが、手には臭いが残らない。×:手に臭いが残る。 評価結果を表14に示した。表14から明らかなように、実施例1−5はすべての評価項目について○の成績であった。一方、比較例1−8にはすべてが○の成績を得たものがなく、少なくとも1つ以上の評価項目において△または×の成績を示した。 非イオン性界面活性剤と、カルボキシビニルポリマーと、研磨剤とを含有する皮膚洗浄剤であって、 前記非イオン性界面活性剤は、脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテルとからなり、 前記皮膚洗浄剤全体に対して前記非イオン性界面活性剤の割合が5〜50質量%であり、前記皮膚洗浄剤全体に対して前記脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の割合が1〜3質量%であり、前記非イオン性界面活性剤に対して前記脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の割合が40質量%以下であり、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルに対して炭素数10または11のアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの合計の割合が50質量%以上であることを特徴とする皮膚洗浄剤。 前記皮膚洗浄剤全体に対してカルボキシビニルポリマーの割合が0.2〜1.0質量%であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄剤。 前記皮膚洗浄剤全体に対して研磨剤の割合が1〜30質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の皮膚洗浄剤。 前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが、蒸留処理されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。 前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが、(C9−11)パレス−6、(C9−11)パレス−8、デセス−6、デセス−8、デセス−10、ウンデセス−8、ウンデセス−9、およびウンデセス−11からなる群より選ばれる1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。 前記脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤が天然脂肪酸ジエタノールアミドであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。 【課題】脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤を含む非イオン性界面活性剤と増粘剤としてカルボキシビニルポリマーを含有し、高い保存安定性と高い洗浄力と良好な使用感とを併せ持った研磨剤含有皮膚洗浄剤を提供する。【解決手段】非イオン性界面活性剤と、カルボキシビニルポリマーと、研磨剤とを含有する皮膚洗浄剤であって、非イオン性界面活性剤は、脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤とポリオキシエチレンアルキルエーテルとからなり、皮膚洗浄剤全体に対して非イオン性界面活性剤の割合が5〜50質量%であり、皮膚洗浄剤全体に対して脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の割合が1〜3質量%であり、非イオン性界面活性剤に対して脂肪酸アルカノールアミド系界面活性剤の割合が40質量%以下であり、ポリオキシエチレンアルキルエーテルに対して炭素数10または11のアルキル鎖を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの合計の割合が50質量%以上である。【選択図】なし