タイトル: | 再公表特許(A1)_顕色性組成物及びそれを含有する記録材料 |
出願番号: | 2009002787 |
年次: | 2011 |
IPC分類: | B41M 5/333,C07C 317/22 |
藤井 博 川上 匡 兒玉 智史 重城 一美 JP WO2009153997 20091223 JP2009002787 20090618 顕色性組成物及びそれを含有する記録材料 日本曹達株式会社 000004307 廣田 雅紀 100107984 藤井 博 川上 匡 兒玉 智史 重城 一美 JP 2008159647 20080618 JP 2008200268 20080801 B41M 5/333 20060101AFI20111028BHJP C07C 317/22 20060101ALI20111028BHJP JPB41M5/18 108C07C317/22 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PE,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW 再公表特許(A1) 20111124 2010517733 130 2H026 4H006 2H026AA07 2H026BB02 2H026BB10 2H026BB28 2H026FF01 4H006AA01 4H006AA03 4H006AB76 4H006TA02 4H006TB13 本発明はジフェニルスルホン架橋型化合物を含有する顕色性組成物に関し、特に、ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が少ない顕色性組成物、及び、それを含有する記録材料に関する。本願は、2008年6月18日に出願された日本国特許出願第2008−159647号、2008年8月1日出願された日本国特許出願第2008−200268号に対し優先権を主張し、その内容をここに援用する。 顕色性組成物あるいは画像保存安定剤として、下記式(1)で表されるジフェニルスルホン架橋型の化合物が知られている(例えば、特許文献1参照。)。〔式中、X及びYは各々相異なってもよく直鎖または分枝を有してもよいC1〜C12の飽和、不飽和あるいはエーテル結合を有してもよい炭化水素基を表し、または、(R’はメチレン基またはエチレン基を表し、Tは水素原子またはC1〜C4のアルキル基を表す)を表す。R1〜R6はそれぞれ独立にハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基またはC2〜C4アルケニル基を表す。またm,n,p,q,r,tは0〜4の整数を表し、2以上の時はR1〜R6は、それぞれ異なっていてもよい。aは0〜10の整数を表す。〕 当該組成物は、例えば、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとビス(2−クロロエチル)エーテルとの反応により製造される重合度の異なるジフェニルスルホン架橋型の化合物の混合物であって、反応物中には、原料である4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンが残存している。 しかし、上記4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンは、現在、化審法において定められた第2種監視化学物質に指定されているため、該化合物の含有量が低い組成物が求められている。また当該組成物は、記録材料に用いた場合、地肌の耐熱性については未だ不十分であった。特開平10−29969号公報 本発明の課題は、原料であるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体の含有量が少ないジフェニルスルホン架橋型化合物を含有する顕色性組成物、及びそれを用いた地肌耐熱性の優れた記録材料を提供することにある。 本発明者らは、ジヒドロキシジフェニルスルホンを原料とする反応物のうち、当該反応物の固形分中、ジヒドロキシジフェニルスルホンの含有量が2質量%以下である顕色性組成物、および、それを含有する記録材料を見い出し、本発明を完成するに至った。 すなわち本発明は、[1]式(III){式中、各Rは、夫々独立して、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基又はC2〜C6アルケニル基を表し、Yはエーテル結合を有してもよい直鎖、分枝又は環状のC1〜C12炭化水素基又は、次式(式中、R’はメチレン基又はエチレン基を表し、Tは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表す)を表す。mは0〜4のいずれかの整数を表す。nは1〜6のいずれかの整数を表す}で表される1種以上の化合物を主成分とし、式(I)(式中、各R及びmは前記と同じ意味を表す)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が顕色性組成物の固形分全体に対して2質量%以下である顕色性組成物を含有する記録材料であり、[2]式(III)で表される1種以上の化合物が、上記式(I)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体と、式(II)X−Y−X (II)(式中、Xはハロゲン原子を、Yは前記と同じ意味を表す)で表されるジハロゲン化物との反応物である前記[1]に記載の記録材料である。 また、[3]式(I)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであることを特徴とする前記[1]又は[2]記載の記録材料である。また、本発明は、[4]式(III){式中、各Rは、夫々独立して、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基又はC2〜C6アルケニル基を表し、Yはエーテル結合を有してもよい直鎖、分枝又は環状のC1〜C12炭化水素基又は、次式(式中、R’はメチレン基又はエチレン基を表し、Tは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表す)を表す。mは0〜4のいずれかの整数を表す。nは1〜6のいずれかの整数を表す}で表される1種以上の化合物を主成分とし、式(I)(式中、各R及びmは前記と同じ意味を表す)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が顕色性組成物の固形分に対して2質量%以下である顕色性組成物であり、[5]式(I)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであることを特徴とする前記[4]に記載の顕色性組成物である。(顕色性組成物) 本発明の顕色性組成物は、式(III){式中、各Rは、夫々独立して、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基又はC2〜C6アルケニル基を表し、Yはエーテル結合を有してもよい直鎖、分枝又は環状のC1〜C12炭化水素基又は、次式(式中、R’はメチレン基又はエチレン基を表し、Tは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表す)を表す。mは0〜4のいずれかの整数を表す。nは1〜6のいずれかの整数を表す}で表される1種以上の化合物を主成分とし、式(I)(式中、各R及びmは前記と同じ意味を表す)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が顕色性組成物の固形分全体に対して2質量%以下である顕色性組成物である(以下、本発明の顕色性組成物という。)。 本明細書において「主成分である」とは、式(III)で表される1種以上の化合物が、顕色性組成物の固形分中、好ましくは50〜99.9質量%であることを意味する。なお、式(III)で表される化合物が2種以上の場合には、それらの化合物の合計量が、上記の範囲であることを意味する。 本発明の顕色性組成物は、式(I)(式中、各R及びmは前記と同じ意味を表す)と、式(II)X−Y−X (II)(式中、Xはハロゲン原子を、Yは前記と同じ意味を表す)で表されるジハロゲン化物を反応させることによって得られ、例えば水溶媒中で、以下のようにして製造される(具体的には例えば、特開平10−29969号公報、WO95/33714パンフレットなど)。 上記反応式中、各Rは、夫々独立して、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基又はC2〜C6アルケニル基を表し、Yはエーテル結合を有してもよい直鎖、分枝又は環状のC1〜C12炭化水素基又は、次式(式中、R’はメチレン基又はエチレン基を表し、Tは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表す)を示す。Xはハロゲン原子を示す。mは0〜4のいずれかの整数を表し、2以上の時は各Rは、それぞれ異なっていてもよい。nは1〜6のいずれかの整数を表す。 本発明の顕色性組成物は、上記のようにして製造した反応物を、必要に応じてpH調整・有機溶媒との混合を行い、冷却又は放冷後濾別して得ることができる。 混合する有機溶媒は、好ましくは、アルコール系、ケトン系等の溶媒である。添加量としては、全溶液中、5質量%以上である。アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の鎖状又は環状アルコール類等の、単独又は2種以上の混合溶媒を用いることができる。ケトン系溶媒としては、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソホロン等の鎖状又は環状ケトン類等の、単独又は2種以上の混合溶媒を用いることができる。 上記式(I)〜式(III)で表される化合物の置換基は、具体的に以下のものを例示できる。 Rは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基などが挙げられる。 Xは、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素が挙げられる。 Yは、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、メチルエチレン基、メチレンエチレン基、エチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−メチルトリメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1,3−ジメチルトリメチレン基、1−エチル−4−メチル−テトラメチレン基、ビニレン基、プロペニレン基、2−ブテニレン基、エチニレン基、2−ブチニレン基、1−ビニルエチレン基、エチレンオキシエチレン基、テトラメチレンオキシテトラメチレン基、エチレンオキシエチレンオキシエチレン基、エチレンオキシメチレンオキシエチレン基、1,3−ジオキサン−5,5−ビスメチレン基、1,2−キシリル基、1,3−キシリル基、1,4−キシリル基、2−ヒドロキシトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−メチルトリメチレン基、2−ヒドロキシ2−エチルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−プロピルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−イソプロピルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−ブチルトリメチレン基などが挙げられる。 Tは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。好ましくはエチレンオキシエチレン基のようにエーテル結合を有するアルキレン基をあげることができる。 当該組成物は、未反応の原料及び重合度の異なる反応生成物の混合物からなり、式(III)で表されるn=1〜6のすべての化合物が含有されている場合が好ましいが、反応条件等によってその生成比率が異なり、n=2以上の化合物については1種以上が含まれていればよい。n=1であるビス体は必須であり、反応組成物の固形分中、5〜80質量%、好ましくは10〜60質量%、特に好ましくは、20〜50質量%である。当該反応組成物は、好ましくは、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとビス(2−クロロエチル)エーテルとの反応組成物であり、その場合のn=1体は2,2’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ジエチルエーテルである。 本発明において、式(I)の化合物の含量は、上記反応の反応物である顕色性組成物の固形分に対して2質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。ここで、顕色性組成物の固形分とは、式(III)で表される化合物、式(I)で表される化合物、及びその他原料の残査や不純物等を意味する。 式(III)で表される化合物としては具体的に、次のものが挙げられる。4,4’−ビス〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕−2−トランス−ブテニルオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ〕−4’−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ〕ジフェニルスルホン、4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ〕−4’−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ〕−4’−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−5−ペンチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−6−ヘキシルオキシ〕ジフェニルスルホン、4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕−2−トランス−ブテニルオキシ〕−4’−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−トランス−ブテニルオキシ〕−4’−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ〕ジフェニルスルホン、4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕−2−トランス−ブテニルオキシ〕−4’−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ〕ジフェニルスルホン、1,4−ビス〔4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−トランス−ブテニルオキシ〕フェニルスルホニル〕フェノキシ〕−シス−2−ブテン、1,4−ビス〔4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−トランス−ブテニルオキシ〕フェニルスルホニル〕フェノキシ〕−トランス−2−ブテン、4,4’−ビス〔4−〔4−(2−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕ブチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−〔2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕ブチルオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,3−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,2−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、2,2’−ビス〔4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ〕フェニルスルホニル〕フェノキシ〕ジエチルエーテル、α,α’−ビス〔4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ〕フェニルスルホニル〕フェノキシ〕−p−キシレン、α,α’−ビス〔4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,3−フェニレンビスメチレンオキシ〕フェニルスルホニル〕フェノキシ〕−m−キシレン、α,α’−ビス〔4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,2−フェニレンビスメチレンオキシ〕フェニルスルホニル〕フェノキシ〕−o−キシレン、2,4’−ビス〔2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ〕ジフェニルスルホン、2,4’−ビス〔4−(2−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’− ビス〔3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,3−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,2−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)1,4−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)1,3−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)1,2−フェニレンビスメチレンオキシ〕ジフェニルスルホン、4,4’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ〕ジフェニルスルホン、1,3−ビス〔4−〔4−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ〕フェニルスルホニル〕フェノキシ〕−2−ヒドロキシプロパン等。特に好ましくは(式中、nは1〜6のいずれかの整数を表す)で表される化合物の反応混合物である。(記録材料) 本発明の組成物を顕色性組成物として感熱記録紙に使用する場合には、既知の画像保存安定剤、顕色剤の使用方法と同様に行えばよく、例えば、本発明の組成物の微粒子及び発色性染料の微粒子のそれぞれをポリビニルアルコールやセルロースなどの水溶性結合剤の水溶液中に分散させた懸濁液を混合して紙等の支持体に塗布して乾燥することにより記録材料を製造することができる。また、上述したように発色層中に含有せしめる方法のほか、多層構造からなる場合には、例えば、保護層、アンダーコート層等任意の層中に含有せしめることもできる。 発色性染料に対する本発明の組成物の使用割合は、発色性染料1質量部に対して0.01〜100質量部であり、助顕色剤として使用する場合には、発色性染料1質量部に対して好ましくは0.01〜10質量部、特に好ましくは0.2〜5質量部であり、顕色剤として使用する場合には、発色性染料の1質量部に対して好ましくは1〜10質量部、特に好ましくは1.5〜5質量部の割合である。 本発明の記録材料には、本発明の組成物を顕色性組成物として2種以上併用してもよい。例えば、本発明の顕色性組成物のうち、一方を画像保存安定剤、他方を顕色剤として使用することもできる。かかる2種以上の混合物の調整法として、あらかじめ混合してもよく、使用に際して混合してもよい。また、発色性染料等との混合方法としては粉体として混合しても、塗布液の調製分散時に添加しても、分散液の状態で添加してもよい。特に、本発明の組成物を顕色剤として用いた場合、非常に効果的である。 また、本発明のn=1体には、結晶を析出させる際の条件、例えば溶媒の種類、析出温度などによって結晶形が異なったり、あるいは溶媒と付加体を形成したものなどもあるが、これらは全て本発明の化合物に属する。そして、これらは、その結晶の融点、赤外分光分析あるいはX線回折分析等で明らかにすることができる。 本発明の記録材料には、さらに他の顕色剤、他の画像保存安定剤、増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じ1種又は2種以上含有させることができる。それぞれの使用量は、発色性染料1質量部に対して、通常0.01〜15質量部、好ましくは1〜10質量部の範囲である。これらの薬剤は、発色層中に含有せしめてもよいが、多層構造からなる場合には、例えば保護層等任意の層中に含有せしめてもよい。特に発色層の上部及び又は下部にオーバコート層やアンダーコート層を設けた場合、これらの層には酸化防止剤、光安定剤などを含有することができる。更に、酸化防止剤、光安定剤は必要に応じマイクロカプセルに内包する形で、これらの層に含有させることができる。 本発明の顕色性組成物は、主に感熱性記録材料において、顕色剤として好適に用いられるが、単独で用いてもよく、上記の反応物以外の顕色剤と併用してもよい。 本発明の顕色性組成物を他の顕色剤と組み合わせて使用する場合に用いられる顕色剤としては、以下のものを例示できる。これらは必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用できる。ビスフェノールA、4,4’−sec−ブチリデンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3’−ジメチルブタン、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメチレン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、2,2’−ジメチル−3,3’−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2’−ジ(4−ジヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4’−エチリデンビスフェノール、(ヒドロキシフェニル)メチルフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4−イソプロピリデンビス−o−クレゾール、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルメタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニル−フェニル)プロパン、4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、4,4’−(1,4−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル等のビスフェノール化合物、4,4’−ジヒドロキシジフェニルチオエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、2,2’−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルチオエーテル、1,5−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、特開2003−154760に記載の2,2’−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)2核縮合物を主体とする縮合混合物等の含硫黄ビスフェノール、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安息香酸金属塩、4−ヒドロキシ安息香酸とポリヒドリックアルコールとの縮合物、ビス(4−(2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ))サリチル酸、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ビス−tert−ブチルサリチル酸などのサリチル酸類、サリチル酸亜鉛、ビス(4−(オクチルオキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ安息香酸)亜鉛等のサリチル酸金属塩、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−フェニルスルホニルオキシ−3,3’−フェニルスルホニルジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジアリルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラブロモジフェニルスルホン、2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノール、2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノールと4,4’−スルホニルジフェノールの混合物、4−(4−メチルフェニルスルホニル)フェノールと2−(4−メチルフェニルスルホニル)フェノールとの等量混合物、4,4’−スルホニルビス(2−(2−プロペニル))フェノール、4−((4−(プロポキシ)フェニル)スルホニル)フェノール、4−((4−(アリロキシ)フェニル)スルホニル)フェノール、4−((4−(ベンジロキシ)フェニル)スルホニル)フェノール、2,4−ビス(フェニルスルホニル)−5−メチル−フェノール等のヒドロキシスルホン類、4−フェニルスルホニルフェノキシ亜鉛マグネシウム、アルミニウム、チタン等のヒドロキシスルホン類の多価金属塩類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロキシナフタレン酸エステル類、ヒドロキシアセトフェノン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノール、ハイドロキノン−モノベンジルエーテル、トリハロメチルスルホン類、4,4’−ビス((4−メチルフェニルスルホニル)アミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−(4−メチルフェニルスルホニル)−N’−(3−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フェニル)ウレア等のスルホニルウレア類、テトラシアノキノジメタン類、2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−((4−ヒドロキシフェニル)チオ)アセタミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−((4−ヒドロキシフェニル)チオ)アセタミド、4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド、4’−ヒドロキシ−4−メチルベンゼンスルホンアニリド、4,4’−ビス((4−メチル−3−フェノキシカルボニル)アミノフェニルウレイド)ジフェニルスルホン、3−(3−フェニルウレイド)ベンゼンスルホンアミド、オクタデシルリン酸、ドデシルリン酸等を例示することができる。 好ましくは、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4’−イソプロピリデンビス−o−クレゾール、4,4’−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニル−フェニル)プロパン、4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、4,4’−(1,4−フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミド、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミドとN−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]アセトアミドの等量混合物、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、ジ(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド、ハイドロキノンモノベンジルエーテル、特開2003−154760に記載の2,2’−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)2核縮合物を主体とする縮合混合物、4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−N’−3−(p−トリルスルホニルオキシ)フェニルウレア、4,4’−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニルウレイド)]ジフェニルスルホン、3−(3−フェニルウレイド)ベンゼンスルホンアミド、ビス[4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸亜鉛]2水和物、4−[2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ]サリチル酸亜鉛、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛をあげることができる。 より具体的には、これらの顕色剤は本発明顕色性組成物1質量部に対して0.1〜10質量部等の割合で適宜使用でき、例えば染料として3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの1質量部に対して本発明の顕色性組成物1質量部、その他の顕色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン1質量部を組み合わせて感熱記録紙を作製することができる。同様にして4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンなど上記の顕色剤を組み合わせればよい。 また、感圧複写紙に使用する場合は、酸性白土、活性白土、アパタルジャイト、ベントナイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛、珪酸錫、焼成カオリン、タルク等の無機酸性物質;シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸等の脂肪族カルボン酸;安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3−メチル−5−ベンジルサリチル酸、3−フェニル−5−(2,2−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(2−メチルベンジル)サリチル酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸;これら芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、チタン等の金属塩;p−フェニルフェノール−ホルマリン樹脂、p−ブチルフェノール−アセチレン樹脂等のフェノール樹脂系顕色剤;これらフェノール樹脂系顕色剤と上記芳香族カルボン酸の金属塩との混合物等も挙げることができる。 式(III)で表される反応物と他の顕色剤を併用する場合、式(III)で表される反応物の含有量は特に制限されないが、式(III)で表される化合物の質量比率が10:0.01〜0.01:10の範囲内であることが好ましく、10:0.1〜0.1:10の範囲内であることがより好ましく、10:1〜1:10の範囲であることがさらに好ましい。 本発明の記録材料に用いられる発色性染料としては、フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、トリフェニルメタン系、フェノチアジン系、スピロピラン系等のロイコ染料を挙げることができるが、これらに限定されるものではなく、酸性物質と接触することにより発色する発色性染料であればどのようなものでも使用できる。また、これらの発色性染料は単独で使用し、その発色する色の記録材料を製造することは勿論であるが、それらの2種以上を混合使用することができる。例えば、赤色、青色、緑色の3原色発色性染料又は黒発色染料を混合使用して真に黒色に発色する記録材料を製造することができる。 これらの発色性染料のうち、例示すれば、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、2,4−ジメチル−6−[(4−ジメチルアミノ)アニリノ]フルオラン、2−クロロー3−メチル−6−p(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3,3−ビス[1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、10−ベンゾイル−3,7−ビス(ジメチルアミノ)フェノチアジン、3−(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−[2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)ビニル]−3−[4−(ジエチルアミノ)フェニル]イソベンゾフラン−1−オン、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]、2−[3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロロアニリノ)キサンチル]安息香酸ラクタム、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3,6−ビス−(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4’−ニトロ)−アニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−ベンゾ[a]フルオラン、2−メチル−6−(N−エチル−N−p−トリルアミノ)フルオラン、3,3−ビス(1−ブチル−2−メチル−3−インドリル)フタリド、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、4,4’−イソプロピリデンジ(4−フェノキシ)ビス[4−(キナゾリン−2−イル)−N,N−ジエチルアニリン]、等を挙げることができる。 黒系染料として好ましくは、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、をあげることができる。 特に好ましくは、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、である。 また、近赤外吸収染料としては、3,3−ビス[1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]を例示することができる。 その他、青系、緑系、赤系、黄系として、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチル−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フルオレン−9,3’−フタリド]、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、4,4’−イソプロピリデンジ(4−フェノキシ)ビス[4−(キナゾリン−2−イル)−N,N−ジエチルアニリン]、などを挙げることができる。 本発明の顕色性組成物を他の画像保存安定剤と組み合わせて使用する場合に用いられる画像保存安定剤としては以下のものを例示できる。これらは必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用できる。1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、2−メチル−2−[[4−[[4−(フェニルメトキシ)フェニル]スルホニル]フェノキシ]メチル]−オキシラン、2,4,8,10−(テトラ(t−ブチル)−6−ヒドロキシ−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン−6−オキサイドナトリウム塩、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジブロモフェニル)プロパン、4,4’−スルホニルビス(2,6−ジブロモフェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−ベンジルオキシ−4−(2−メチルグリジルオキシ)−ジフェニルスルホン、4,4’−ジグリジルオキシジフェニルスルホン、1,4−ジグリジルオキシベンゼン、4−(α−(ヒドロキシメチル)ベンジルオキシ)−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、2,2−メチレンビス(4,6−tert−ブチルフェニル)フォスフェイト等を挙げることができる。 好ましくは、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2−メチル−2−[[4−[[4−(フェニルメトキシ)フェニル]スルホニル]フェノキシ]メチル]−オキシラン、4,4’−スルホニルビス(2,6−ジブロモフェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールをあげることができる。 また、増感剤としては以下のものを例示できる。これらは必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用できる。ステアリン酸アミドなどの高級脂肪酸アミド、ベンズアミド、ステアリン酸アニリド、アセト酢酸アニリド、チオアセトアニリド、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジベンジル、ビス(tert−ブチルフェノール)、4,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヘキシルフェニルスルホン、2,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヘキシルオキシジフェニルスルホンなどのジフェニルスルホン及びその誘導体、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、ジフェニルアミン、カルバゾール、2,3−ジ−m−トリルブタン、4−ベンジルビフェニル、4,4’−ジメチルビフェニル、m−ターフェニル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、2−ナフチルベンジルエーテル、4−メチルフェニル−ビフェニルエーテル、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、2,3,5,6−テトラメチル−4’−メチルジフェニルメタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、アクリル酸アミド、ジフェニルスルホン、4−アセチルビフェニル、炭酸ジフェニル等を挙げることができる。 好ましくは、2−ナフチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベンジルビフェニル、シュウ酸ベンジル、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)、シュウ酸ベンジルとシュウ酸ジ(p−クロロベンジル)の等量混合物、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)とシュウ酸ジ(p−メチルベンジル)の等量混合物、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ジ−(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、テレフタル酸ジメチル、ステアリン酸アミド、アマイドAP−1(ステアリン酸アミドとパルミチン酸アミドの7:3混合物)、ジフェニルスルホン、4−アセチルビフェニルをあげることができる。 より具体的には、これらの増感剤は染料1質量部に対して0.1〜10質量部等の割合で適宜使用でき、例えば染料として3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの1質量部に対して本発明の顕色性組成物2質量部、増感剤としてシュウ酸ジ(p−メチルベンジル)1質量部で感熱記録紙を作製することができる。同様にして1,2−ジ−(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、ジフェニルスルホンなどの上記の増感剤を組み合わせればよい。 填料としては、シリカ、クレー、カオリン、焼成カオリン、タルク、サテンホワイト、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、プラスチックピグメント等が使用できる。特に本発明の記録材料ではアルカリ土類金属の塩が好ましい。更に炭酸塩が好ましく、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが好適である。填料の使用割合は、発色染料1質量部に対して0.1〜15質量部、好ましくは1〜10質量部である。また上記填料を混合して使用することも可能である。 分散剤としては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホコハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩、脂肪酸塩等を挙げることができる。 酸化防止剤としては、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−ブチルー5−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェノール)ブタン、4−[4−{1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル}−α、α’−ジメチルベンジル]フェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチル−フェノール)、1,3,5−トリス((4−(1,1−ジメチルエチル)−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル)メチル−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、1,3,5−トリス((3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル)メチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン等を挙げることができる。 減感剤としては、脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グアニジン誘導体等を挙げることができる。 粘着防止剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワックス等を例示することができる。 光安定剤としては、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレートなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシー3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1’’,1’’,3’’,3’’−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタリイミドメチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α、α’−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ウンデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−トリデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−テトラデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ペンタデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ヘキサデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、ポリエチレングリコールとメチル−3−[3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネートとの縮合物などのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2’−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリラート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系紫外線吸収剤、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セベケート、コハク酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エステル、2−(3,5−ジ−tert−ブチル)マロン酸−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)エステルなどのヒンダードアミン系紫外線吸収剤、1,8−ジヒドロキシー2−アセチル−3−メチル−6−メトキシナフタレン及びその関連化合物などを挙げることができる。 蛍光染料としては、以下のものが例示できる。4,4’−ビス[2−アニリノ−4−(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−アニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−メトキシ−4−(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−アニリノ−4−(ヒドロキシプロピル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−m−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩、4,−[2−p−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]−4’−[2−m−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸四ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−p−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸四ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−フェノキシアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−(p−メトキシカルボニルフェノキシ)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(p−スルホフェノキシ)−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−ホルマニリルアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸六ナトリウム塩など。 本発明の顕色性組成物を含有する分散液としては例えば次の実施態様が例示できる。[実施態様1] 第一の顕色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンと増感剤としてシュウ酸ジベンジル化合物、及び、第二の顕色剤として本発明の顕色性組成物及び/又は1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタンを含有せしめる。本分散液を混合した液を塗布乾燥して感熱記録材料を形成することができる。 また、 該顕色剤を含む分散液は、分散剤としてイタコン酸変性ポリビニルアルコールを該分散液の全乾燥重量の7.5%重量以上含有していることが好ましい。さらに、 曇点が50℃以上のエチレンオキサイドを含有することが好ましい。[実施態様2] ロイコ染料及び該ロイコ染料を加熱時発色せしめる顕色剤を主成分とする感熱記録組成物において、本発明の顕色性組成物、及び、次の(A)及び/又は(B)を含有せしめる。(A)下記式(2)で表される(ポリ)4−ヒドロキシ安息香酸誘導体(式中、mは0〜2の整数を示す。)(B)ウレアウレタン化合物。 また、該ロイコ染料は、ノニオン系界面活性剤により分散され、該ロイコ染料の平均粒子径が0.10〜0.30μmで、0.07μm以下の粒子径成分含有率が1.0%以下とすることができる。 或いは、該ロイコ染料はノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活性剤を併用して分散することもできる。 また、これらの感熱記録組成物を用いて好適に感熱記録材料を製造することもできる。 ウレアウレタン化合物としては、例えば、下記式(3)〜(8)のいずれかで示される化合物が挙げられる。(式中、X、Y、Zは、芳香族化合物残基、複素環化合物残基又は脂肪族化合物残基を表す。また、各残基は置換基を有していても良い。)(式中、X、Yは、芳香族化合物残基、複素環化合物残基又は脂肪族化合物残基を表す。また、各残基は置換基を有していても良い。)(式中、X、Yは、芳香族化合物残基、複素環化合物残基又は脂肪族化合物残基を表す。αは2価以上の価数を有する残基を表し、nは2以上の整数を表す。また、各残基は置換基を有していても良い。)(式中、Z、Yは、芳香族化合物残基又は複素環化合物残基又は脂肪族化合物残基を表す。βは2価以上の価数を有する残基を表し、nは2以上の整数を表す。また、各残基は置換基を有していても良い。)(ここにベンゼン環の水素原子は芳香族化合物残基又は脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基により置換されていても良い。また、各残基は置換基を有していても良い。γは−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(CH2 )n −、−CO−、−CONH−、式(a)のいずれか、又は存在しない場合を示す。nは1又は2である。)(ここにベンゼン環の水素原子は芳香族化合物残基又は脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基により置換されていても良い。また、各残基は置換基を有していても良い。δは−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(CH2 )n −、−CO−、−CONH−、−NH−、−CH(COOR1 )−、−C(CF3 )2 −CR2 R3 −のいずれか又は存在しない場合を示す。R1 、R2 、R3 、はアルキル基を表し、nは1又は2である。) さらに、上記顕色性組成物には、分散剤としてノニオン界面活性剤を含有していてもよい。記録材料としては例えば次のような実施態様をとることができる。[実施態様3] 支持体上に、結着剤と充填剤を主成分とするアンダーコート層、ロイコ染料と顕色剤及び結着剤を主成分とする感熱発色層を順次積層した感熱記録材料において、該感熱発色層中の顕色剤として本発明の顕色性組成物を用い、しかも該感熱発色層及び/又は該アンダーコート層の結着剤として水不溶性アルカリ可溶性高分子化合物を用いる。 前記感熱発色層上に、さらに水溶性高分子化合物と架橋剤及び充填剤を主成分とする保護層を設けることもできる。 またさらに、前記支持体の感熱発色層と反対側の面に、さらに結着剤と充填剤を主成分とするバックコート層を設け、該バックコート層の結着剤として水不溶性アルカリ可溶性高分子化合物を用いることもできる。 またさらに、前記支持体の感熱発色層と反対側の面又はその上に設けたバックコート層上に、さらに粘着剤層及び剥離台紙を順次積層した感熱記録材料とすることもできる。 当該実施態様において、結着剤である水不溶性アルカリ可溶性高分子化合物としては、特に限定されないが、水には溶解しないがアルカリ水溶液に浸漬、接触させると溶解もしくは膨潤するもので、NaOH1%水溶液で溶解もしくは膨潤するものが好ましい。具体的には、アクリル酸エステル系(共)重合体、スチレン/アクリル系共重合体、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル及びこれらの誘導体等が挙げられる。 当該実施態様において、感熱発色層で用いられるロイコ染料は、単独又は2種以上混合して適用されるが、このようなロイコ染料としては、この種の感熱記録材料に適用されているものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ染料の具体例としては、以下に示すようなものが挙げられる。 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)−フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、3−N−メチル−N−イソプロピル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3’−トリフルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N、N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、6’−クロロ−8’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6’−ブロモ−3’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−クロルフェニル)フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−ニトロフェニル)フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジエチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−メチルフェニル)フタリド、3−(2’−メトキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4’−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4’,5’−ベンゾフルオラン等。 また、顕色剤として、本発明の顕色性組成物と共に、以下に示すようなフェノール性物質、有機又は無機酸性物質あるいはそれらのエステルや塩などを併用することができる。没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、1,1’−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジクロロフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジメチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−tert−ブチルフェノール)、4,4’−sec−ブチリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフェノール)、4−tert−ブチルフェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、3,5−キシレノール、チモール、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒドロキシアセトフェノン、ノボラック型フェノール樹脂、2,2’−チオビス(4,6−ジクロロフェノール)、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログリシン、フロログリシンカルボン酸、4−tert−オクチルカテコール、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p−クロロベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−o−クロロベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p−メチルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−n−オクチル、安息香酸、サリチル酸亜鉛、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸亜鉛、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−クロロジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシジフェニル)スルフィド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸スズ、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、ホウ酸、チオ尿素誘導体、4−ヒドロキシチオフェノール誘導体、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェネチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)3−オキサペンタン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−sec−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−tert−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−フェノキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(m−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(p−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(o−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(p−クロロベンジロキシ)ジフェニルスルホン等。[実施態様4] 支持体上に熱により呈色する感熱発色層を設け、該感熱発色層上に結着樹脂、架橋剤、フィラー及び、炭化水素基変性シリコーンオイルである離型剤を含有する保護層を設ける。 但し、該感熱発色層に、本発明の顕色性組成物及び、(ポリ)4−ヒドロキシ安息香酸誘導体、ウレアウレタン化合物、ジフェニルスルホン酸誘導体、スルホニルアミノカルボニルアミド基を有する化合物及び4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの中から選ばれる少なくとも1つの顕色剤を含有している。 さらに、該結着樹脂は、反応性カルボニル基含むポリビニルアルコールであることが好ましく、架橋剤は、ヒドラジド化合物であることが好ましい。 さらに、該フィラーの吸油量は、50ml/100g〜200ml/100gであることが好ましく、該フィラーは、結着樹脂に対し100〜500%であることを特徴とすることがより好ましい。 さらに、該支持体と該感熱発色層との間に、熱可塑性中空樹脂粒子を含む中間層を設けることが好ましい。 当該実施態様において、離型剤として用いる炭化水素基変性シリコーンオイルは従来公知の物質が使用でき、例えば、アルキル変性シリコーンオイルや、アラルキル変性シリコーンオイル、アルキル・アラルキル変性シリコーンオイル等が使用できる。これらの炭化水素基変性シリコーンオイルは、Si−H基を含むシリコーンオイルに対し、α−オレフィンやフェニル基置換−α−オレフィン等を反応させることによって得ることができる。この場合、炭化水素基の炭素数は、特に制限されないが、通常、2〜12、好ましくは3〜8である。これらの炭化水素基変性シリコーンオイルは、例えば、(株)東レ・ダウコウニング・シリコーン社から、「SM7001」や「SM7002」等の製品名で販売されている。 当該実施態様において、結着樹脂としては実施態様1の結着剤と同様のものが使用できるほか、反応性カルボニル基含むポリビニルアルコールを使用することができる。反応性カルボニル基含むポリビニルアルコールは、反応性カルボニル基を含むビニルモノマーと脂肪酸ビニルエステルとを共重合して得た重合体を鹸化する等の公知の方法により製造することができる。反応性カルボニル基を含むビニルモノマーとしては、エステル結合を含む基、アセトン基を含む基等が挙げられるが、ジアセトン基を有するビニルモノマーが好ましく、具体的にはジアセトンアクリルアミドやメタジアセトンアクリルアミドが好ましい。脂肪酸ビニルエステルとしては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等が挙げられるが、酢酸ビニルが好ましい。本実施態様で使用される反応性カルボニル基含むポリビニルアルコールは、共重合可能なビニルモノマーを共重合したものであってもよい。これらの共重合可能なビニルモノマーとしては、例えばアクリル酸エステル、ブタジエン、エチレン、プロピレン、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等である。本実施態様で使用される反応性カルボニル基含むポリビニルアルコール中の反応性カルボニル基の含有量は、ポリマー中に0.5モル%〜20モル%で、耐水化を考えると2モル%〜10モル%範囲が特に好ましい。2%より低いと耐水性が実用上不十分であり、10モル%を超えても耐水化の向上が見られなく、経済的に高価となる。本実施態様で使用される反応性カルボニル基含むポリビニルアルコールの重合度は、300〜3000で、500〜2200の範囲がとくに好ましい。また鹸化度は80%以上が好ましい。 架橋剤であるヒドラジン化合物としては、例えば、カルボヒドラジド、蓚酸ジヒドラジド、蟻酸ヒドラジド、酢酸ヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル、イタコン酸ジヒドラジド、安息香酸ヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、ジグリコール酸ヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、2、7−ナフトエ酸ジヒドラジド、ポリアクリル酸ヒドラジド等があげられるがこれらに限定されない。本実施態様では、2種以上のヒドラジド化合物を併用しても良いし、機能を損なわない範囲で他の公知の架橋剤例えば、エピクロルヒドリンやグリオキザール等と組み合わせても良い。 フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカなどの無機系微粉末のほか、尿素ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂などの有機系の微粉末を用いることができる。[実施態様5] 支持体上にロイコ染料及び該ロイコ染料を加熱時発色せしめる顕色剤を主成分とする感熱発色層を配する。顕色剤として本発明の顕色性組成物を用い、更に該感熱発色層には花弁状多孔質構造を有し、吸油量が150ml/100g以上のリン酸カルシウム化合物を含有せしめる。 また、前記感熱発色層は、さらに熱可融性化合物として、4−アセチルビフェニル、シュウ酸ビス(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジベンジルのいずれかを含有することが好ましい。 さらに、支持体と感熱発色層との間にアクリロニトリル及び/又はメタアクリロニトリル及び/又はアクリル酸エステル及び/又メタクリル酸エステルの共重合体で形成される中空粒子を含む中間層を設けることが好ましい。前記、中空粒子の中空率は60%以上98%以下であり、最大粒子径(D100)が5.0〜10.0μmであると同時に、50%頻度の粒子径(D50)との比率D100/D50が1.5〜3.0であることが好ましい。 さらに、前記ロイコ染料の平均粒子径は0.10〜0.30μmであることが好ましい。 当該実施態様に用いる、花弁状多孔質構造を有し、吸油量が150ml/100g以上のリン酸カルシウム化合物は、重質炭酸カルシウム又は軽質炭酸カルシウムをリン酸で処理することによりカルシウムとリンの交換を行うと同時に多孔質化したものであり、特殊炭酸カルシウム・リン酸カルシウム複合体を表わす。例えば、非晶質リン酸カルシウム(Ca3(PO4)2・nH2O)、フッ素アパタイト(Ca10(PO4)6F2)、ヒドロキシアパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2)、リン酸8カルシウム(Ca8H2(PO4)6・5H2O)、リン酸8カルシウム(Ca3(PO4)2)等があり、更に具体的に示すと、商品名ポロネックス、ポロネックス40G、ポロネックス40P(丸尾カルシウム製リン酸カルシウム)、HAP(丸尾カルシウム製ハイドロキシアパタイト)が挙げられる。なお吸油量は、JIS K−5101法で規定される吸油量のことであり、スティッキング品質の点から150ml/100g以上が好ましく、これ未満ではカス付着、スティッキング発生の不具合が発生しやすくなる。 ロイコ染料としては前記実施態様1に挙げたものと同様のものが例示できる。[実施態様6] 支持体上に、ロイコ染料および顕色剤を主成分とする感熱発色層を設けてなる感熱記録材料において、該感熱発色層中に4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホンと4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンとを含有すると共に、本発明の顕色性組成物を顕色剤として含有させる。 4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン100重量部に対し、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンを0.5〜10重量部含有させることが好ましく、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホンと本発明の顕色性組成物との重量比は、3:7〜7:3であることが好ましい。 前記ロイコ染料は、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランのいずれかであることが好ましく、前記ロイコ染料の平均粒子径は0.1μm〜0.3μmであることが好ましい。 さらに、支持体と感熱記録層との間に、少なくとも中空粒子を含むアンダーコート層を設けることができ、前記中空粒子が、熱可塑性樹脂を殻とし、中空率30%以上で平均粒子径が0.4〜10μmであることが好ましい。 またさらに、感熱記録層の上に印刷層を設けることもできる。 これらの記録材料は、感熱記録材料の支持体の裏面に粘着層を設けて感熱記録型ラベルにできるほか、感熱記録磁気券紙、感熱記録型切符、感熱記録型ポイントカード等に使用できる。[実施態様7] 支持体上に熱により呈色する感熱発色層と、結着樹脂、架橋剤、フィラーおよび離型剤を含有する保護層とを順に有する感熱記録材料において、該離型剤が(CH3SiO3/2)n(n>15)構造を有する球状粒子のシリコーン系化合物であり、感熱発色層に本発明の顕色性組成物を含有させる。 当該実施態様において、前記(CH3SiO3/2)n構造を有する球状粒子のシリコーン系化合物の平均粒子径は、1〜4μmであることが好ましい。 前記(CH3SiO3/2)n構造を有する球状粒子のシリコーン系化合物は、界面活性剤水溶液に均一分散させた離型剤液として用いることが好ましい。 また、前記保護層の結着樹脂は、反応性カルボニル基を含むポリビニルアルコールであることが好ましい。 さらに、前記保護層の架橋剤は、ヒドラジド化合物であることが好ましく、保護層のフィラーは、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、及びカオリンの少なくとも1種類を含有するものであることが好ましく、保護層のフィラーは、水酸化アルミニウムであり、その平均粒子径が0.2〜0.5μmであることが好ましく、保護層中には、モンタンエステルワックスを含有していることが好ましい。 当該実施態様において、感熱発色層は、酸性フィラーを含有することが好ましく、酸性フィラーはシリカであることがさらに好ましい。 また、前記感熱発色層は反応性カルボニル基を含むポリビニルアルコールを含有することが好ましい。 このほか、結着樹脂、架橋剤、フィラー、離型剤の具体例としては、前記実施態様1及び2で例示したものと同様のものが使用できる。[実施態様8] 表面と裏面とを有する支持体の前記表面上に、ロイコ染料と顕色剤とを有する感熱発色層を備える感熱記録材料において、前記顕色剤として、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン及び本発明の顕色性組成物を、1/1以上1/0.1以下の割合で含有せしめ、0.15μm以上0.8μm以下であるロイコ染料を用いる。 また、ロイコ染料は、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジペンチルアミノフルオラン及び2−アニリノ−3−メチル−6−[エチル(4−メチルフェニル)アミノ]フルオランからなる群から選択された少なくとも1種類であることが好ましい。 また、支持体と感熱発色層との間に、中空率50%以上のプラスチック中空粒子を含むアンダー層をさらに備えることが好ましい。 さらに、感熱発色層上に、顔料と水溶性樹脂とを有するオーバー層を備えることが好ましい。 当該実施態様において、支持体はプラスチックフィルム又は合成紙であることが好ましく、支持体の前記裏面上にバック層及び/又は粘着剤層をさらに備えることが好ましい。支持体の前記裏面側には磁気記録層をさらに備えていてもよい。 ロイコ染料、顕色剤としては前記実施態様1及び2で例示したものと同様のものが例示できる。 顔料としては、無機顔料及び有機顔料があり、例えば従来からフィラーとして用いられている公知の顔料を用いても良く、具体的には、二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸亜鉛、無定形シリカ等のケイ酸塩や、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔料、およびナイロン樹脂フィラー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン粒子等の有機顔料が挙げられる。[実施態様9] 支持体上に、感熱発色層を有する感熱記録材料において、該感熱発色層に、ロイコ染料、式で表される化合物と、式で表される化合物を反応させることにより得られると共に、式(式中、R1は、ハロゲン基、シアノ基、炭素数が1以上10以下のアルキル基、炭素数が1以上10以下のアルコキシル基又は炭素数が6以上8以下のアリール基であり、R2は、水素原子、ハロゲン基、シアノ基、炭素数が1以上4以下のアルキル基又は炭素数が1以上4以下のアルコキシル基であり、R3は、水素原子、ハロゲン基、シアノ基、炭素数が1以上4以下のアルキル基又は炭素数が1以上4以下のアルコキシル基を示す。)で表される化合物のモル分率が35%以上85%以下である第一の顕色剤、及び、本発明の顕色性組成物である第二の顕色剤を含有せしめる。 ロイコ染料に対する、本発明の顕色性組成物である第二の顕色剤の重量比は、0.2以上2以下とすることができる。 また、第一の顕色剤及び第二の顕色剤の平均粒子径は、0.5μm以上2.0μm以下であることが好ましい。 また、前記ロイコ染料は、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、6’−(N−エチル−N−4−メチルフェニルアミノ)−3’−メチル−2’−フェニルアミノスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’−[9H]キサンテン]−3−オン又は2−アリニノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオランであり、平均粒子径は、0.1μm以上0.3μm以下とすることができる。 また、感熱発色層に炭酸カルシウムをさらに含有し、前記ロイコ染料に対する該炭酸カルシウムの重量比を、0.5以上3以下とすることもできる。 さらに、前記支持体と前記感熱発色層との間に、中空粒子を含有するアンダーコート層を設けてもよい。前記中空粒子の中空率は80%以上、平均粒子径は0.4μm以上10μm以下であることが好ましい。 或いはまた、感熱発色層上に、ジアセトン変性ポリビニルアルコールを含有する保護層を設けることもでき、前記保護層は、ヒドラジド化合物をさらに含有することが好ましい。 ヒドラジド化合物としては、前記実施態様2の例示と同様のものが挙げられる。[実施態様10] 支持体と、該支持体上に中間層と、該中間層上に少なくともロイコ染料及び顕色剤を含有する感熱記録層とを有する感熱記録材料において、顕色剤として本発明の顕色性組成物、及び、中間層用の形成液として次の分散液を用いる。 すなわち、分散液は、中空粒子と、スチレン−ブタジエン共重合体と、ビニルアルコールとアリルスルホン酸金属塩との共重合体とを含有してなり、前記中空粒子の中空率が60%〜98%であり、該中空粒子の最大粒子径(D100)が5.0μm〜10.0μmであり、該最大粒子径(D100)と、前記中空粒子の50%頻度の粒子径(D50)との比(D100/D50)が1.5〜3.0であり、前記ビニルアルコールとアリルスルホン酸金属塩との共重合体の固形分含有量が、前記中空粒子100質量部に対し10質量部〜50質量部である。 ビニルアルコールとアリルスルホン酸金属塩との共重合体の質量平均分子量は、10,000以上とすることができ、ケン化度は、80mol%以上とすることができる。 粒子径が2μm以下である中空粒子の中空粒子全体における比率は、5%〜10%であることが好ましく、当該中空粒子は、架橋構造を有することが好ましい。 また、スチレン−ブタジエン共重合体の固形分含有量は、中空粒子100質量部に対し100質量部〜300質量部であることが好ましい。 さらに、ロイコ染料は、3−(N,N−ジブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン及び3−[N−エチル−N−(P−メチルフェニル)]−6−メチル−7−アニリノフルオランから選択される少なくとも1種とすることができ、ロイコ染料の体積平均粒子径は0.10μm〜0.30μmであることが好ましい。[実施態様11] 支持体の一方の面にロイコ染料と顕色剤を含有する感熱記録層、他方の面に感圧性粘着剤層及び剥離層を積層する。該感圧性粘着剤層の主成分は、アルキル基の炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの少なくとも1種を主体とする単量体を乳化重合して得られるアクリル樹脂エマルジョンであり、感熱記録層には顕色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。 (メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、2−エチルヘキシルアクリレート、ロイコ染料として、6−[エチル(4−メチルフェニル)アミノ]−3−メチル−2−アニリノフルオランを用いる。 また、支持体と感熱記録層の間にアンダーコート層を設けることができ、アンダーコート層は中空率80%以上の中空粒子を含有することが好ましい。 さらに、支持体と感圧性粘着剤層の間にバックコート層を設けてもよく、感熱記録層上にオーバーコート層を設けることもできる。 上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。[実施態様12] 支持体上に熱により呈色する感熱発色層を有し、該感熱発色層中に、4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン、及び、本発明の顕色性組成物を含有させて感熱記録材料とする。4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンと、本発明の顕色性組成物の質量比は、3:7〜7:3であることが好ましい。 また、感熱発色層中に、更に、4,4′−ジアリルオキシジフェニルスルホンを含有することが好ましく、更に、ベンゾトリアゾール化合物を含有することが好ましい。ベンゾトリアゾール化合物の添加量は、4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン1質量部に対し、0.5〜3.0質量部であることが好ましい。 支持体と感熱発色層との間に、中空粒子を含むアンダーコート層を設けることもでき、中空粒子は、熱可塑性樹脂を殻とし、中空率30%以上、平均粒子径0.4〜10μmであることが好ましい。さらに、感熱発色層上に結合剤樹脂と無機フィラーからなる保護層を設けることもでき、結合剤樹脂がジアセトン変性ポリビニルアルコールであることが好ましい。 また、感熱記録材料の表面にOPニス加工をすることや、支持体の裏面すなわち感熱発色層側とは逆の面に、アイマーク加工、擬似接着加工を施すこと、又は磁気記録層を設けること等もできる。[実施態様13] 支持体上にロイコ染料及び該ロイコ染料を加熱時発色せしめる顕色剤を主成分とする感熱記録層を有する感熱記録材料において、顕色剤として本発明の顕色性組成物を用い、ロイコ染料分散液として、分散剤としてアニオン系界面活性剤を含有せしめて分散し、該ロイコ染料の体積平均粒径が0.10μm〜0.30μmであることを特徴とするロイコ染料分散液を用いる。 ロイコ染料分散液中の該染料粒子の体積平均粒径が0.10μm〜0.20μmの範囲とすることができ、ロイコ染料分散液の分散剤としてポリオキシエチレン基を有するアニオン系界面活性剤を用いることもできる。さらに、当該アニオン系界面活性剤のポリオキシエチレンのモル数は15以下であることが好ましく、また、飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基、非置換若しくは飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基で置換されたアリール基からなる群から選択された末端エーテル残基を有するものであることが好ましい。 さらに、ロイコ染料分散液中の0.07μm以下の粒子径成分含有率は1%以下であることが好ましい。 ロイコ染料に対しアニオン系界面活性剤は重量で5〜20%、シリコンエマルジョンは重量で1〜10%含有されていることが好ましい。また、高分子分散剤を含有していてもよく、高分子分散剤はポリビニルアルコール、ポリアクリルスルホン酸金属塩又は部分ケン価ポリビニルアルコールであることが好ましい。 さらに、前記支持体と感熱発色層との間に熱可塑性中空樹脂粒子を含む中間層を設けることもできる。 また、当該実施態様において、顕色剤は、本発明の顕色性組成物に加えて、(ポリ)4−ヒドロキシ安息香酸誘導体、ウレアウレタン化合物、スルホニルアミノカルボニルアミド基を有する顕色性組成物、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(ビスフェノールS)、4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホンを含有していてもよい。 ウレアウレタン化合物としては、前記の実施態様に記載したのと同様のものが挙げられる。スルホニルアミノカルボニルアミド基を有する顕色性組成物としては、特開平08−333329号公報に記載のものが挙げられる。[実施態様14] 支持体上にロイコ染料、呈色剤および増感剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、感熱記録層中に、呈色剤として本発明の顕色性組成物と、増感剤としてジフェニルスルホンおよび高級脂肪酸アミドとを含有せしめる。 ジフェニルスルホン100重量部に対して高級脂肪酸アミドは10〜50重量部であることが好ましく、高級脂肪酸アミドはステアリン酸アミドであることが好ましい。 また、高級脂肪酸アミドの平均粒子径は、0.1μm〜0.5μmであることが好ましい。[実施態様15] 支持体上に、ロイコ染料、顕色剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、顕色剤として本発明の顕色性組成物、接着剤としてデンプンとポリ酢酸ビニルとのグラフト共重合体を用いる。 感熱記録層中に、更に顕色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールから選ばれる少なくとも一種を含有させることが好ましい。 さらに、本発明の顕色性組成物は、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン及び2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールの合計量に対して5〜90重量%であることが好ましい。[実施態様16] 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および増感剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、感熱記録層中に、ロイコ染料として3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランと、呈色剤として本発明の顕色性組成物と、増感剤としてシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルまたはシュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステルの少なくとも一種とを含有せしめる。 増感剤が、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルおよびシュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステルであることが好ましく、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル100重量部に対してシュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステルが5〜100重量部であることがさらに好ましい。[実施態様17] 支持体上に、ロイコ染料、顕色剤および保存性改良剤を含有する感熱発色層を有する感熱記録体において、顕色剤としてN−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア、保存性改良剤として1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸及び本発明の顕色性組成物を用いる。 顕色剤がN−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアであり、保存性改良剤は、本発明の顕色性組成物と、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸および4−ベンジルオキシフェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロピルオキシ)フェニルスルホンから選ばれる少なくとも一種とからなることが好ましい。 感熱発色層の全固形量に対して、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアは20〜50質量%であり、本発明の顕色性組成物は1〜20質量%であることが好ましい。[実施態様18] 支持体上に、ロイコ染料および顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、顕色剤として少なくとも本発明の顕色性組成物は、感熱記録層中にパラフィンワックスを含有せしめる。 感熱記録層中のパラフィンワックスは、感熱記録層の全固形分に対して1〜10重量%であり、乳化分散して得られたものであることが好ましい。 また、感熱記録層中のパラフィンワックスの融点が、60〜75℃であることがさらに好ましく、感熱記録層上に、水性接着剤を主成分とする保護層を設けることがさらに好ましい。[実施態様19] 支持体上に、ロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層を少なくとも有する感熱記録体のうちで、サーマルヘッドにより50mJ/mm2のエネルギーで感熱記録層側から記録された記録部Aの光学濃度が1.00以上であり、かつ記録部Aを170℃の熱板に5秒間接触させた後の記録部A′の光学濃度が、感熱記録体の地肌部Bを170℃の熱板に5秒間を接触させた後の地肌部B′の光学濃度より低い感熱記録体において、呈色剤として、4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン、2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニルウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕プロパン、及び本発明の顕色性組成物から選ばれる少なくとも一種を用いる。 記録部Aの光学濃度が記録部A′の光学濃度より高く、かつ地肌部B′と記録部A′の光学濃度差が、0.05以上であることが好ましく、支持体と感熱記録層との間に、吸油量(JIS K 5101に基づく)が70〜300ml/100gの顔料および中空有機フィラーから選ばれる少なくとも一種を含有する下塗り層を有することが好ましい。 また、 感熱記録層上に、水性樹脂を含有する保護層を有することが好ましく、 感熱記録層中に、ジフェニルスルホンを含有させることが好ましい。 さらに、呈色剤として、更に感熱記録層中に、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタンを含有させることが好ましい。[実施態様20] 支持体上に、ロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、呈色剤として少なくとも下記の式(9)で表される化合物及び本発明の顕色性組成物を用いる。(但し、R1は、低級アルキル基で置換されていてもよいフェニル基またはナフチル基を表し、Aは2、3または4価を有する基を表し、nは2、3または4の整数を表す。) 式(9)で表される化合物100重量部に対して、本発明の顕色性組成物が10〜40重量部であることが好ましく、式(9)において、Aが2価を有する基であることが好ましい。 また、式(9)で表される化合物が、3,3’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルスルホン、4,4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルスルホン、1,4−ビス〔4’―(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニルカルボニルオキシ〕ブタンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましく、感熱記録層中に、さらに1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸を含有させることがさらに好ましい。[実施態様21] 支持体上に、ロイコ染料と顕色剤とを含有する感熱発色層を有する感熱記録体のうち、感熱発色層中に、ロイコ染料が固体の樹脂粒子中に含有された複合粒子、またはロイコ染料と疎水性有機溶剤が内包されたマイクロカプセルを含有させ、顕色剤がN−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアである感熱記録体において、顕色剤として本発明の顕色性組成物を併用する。 当該感熱発色層中に、更に前記のロイコ染料とは発色色調の異なるロイコ染料を含有させてもよく、複合粒子は、多価イソシアネート化合物を溶媒としロイコ染料を溶質とする溶液を水中に乳化分散後、多価イソシアネート化合物の樹脂化反応により得られた粒子であることが好ましい。[実施態様22] 支持体上に、電子供与性化合物、電子受容性化合物および水性接着剤を含有する感熱記録層、並びに水性接着剤を含有する保護層を順次有する感熱記録体において、保護層中の水性接着剤がアセトアセチル変性樹脂であり、保護層中にポリアミドアミン・エピクロロヒドリン樹脂が含有され、かつ感熱記録層中に多価カルボン酸ヒドラジド化合物が含有された感熱記録体、好ましくは保護層中のアセトアセチル変性樹脂がアセトアセチル変性ポリビニルアルコールである感熱記録体において、呈色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。[実施態様23] 感熱記録体、粘着剤層、剥離紙が順次積層されてなる感熱記録ラベルにおいて、粘着剤層及び感熱記録体が、下記条件を同時に満たすものとする。(イ)前記粘着剤層を形成する粘着剤が、AがポリスチレンでBがゴム中間ブロックのABA型トリブロック共重合体及びAB型ジブロック共重合体の混合物である熱可塑性ポリマーと、軟化点80〜130℃の粘着付与剤を主成分とし、熱可塑性ポリマー中のポリスチレンAの含有量が20〜40質量%、AB型ジブロック共重合体の含有量が20〜85質量%であり、かつ、粘着付与剤が熱可塑性ポリマー100質量部に対して100〜160質量部含有されている。(ロ)前記感熱記録体を形成する感熱記録層中の呈色剤が、本発明の顕色性組成物、4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−N′−フェニルウレア、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホンから選ばれる1種以上である。[実施態様24] 支持体上に、ロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体、詳しくは、支持体が厚さ180〜240μm(JIS P 8118に基づく)の紙の両面にポリオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂層を有し、かつ感熱記録層側の樹脂層の厚さが10〜50μmであることを特徴とする感熱記録体において、呈色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。 当該感熱記録体は、40℃、90%RH条件下における感熱記録体の縦目方向(支持体中の紙の抄紙方向)のテーバー剛度(JIS P 8125に基づく)が3.0〜5.0mN・mであることが好ましく、感熱記録層上に、ストライプ状の磁気記録層を設けることが好ましい。[実施態様25] 実質的に発色成分を含まない疎水性媒体を内包したマイクロカプセルを含有する下塗り層を支持体上に設け、その下塗り層上に熱エネルギーを与えることで記録可能な感熱記録層を設けた感熱記録体において、該マイクロカプセルの膜壁が多価イソシアネートの重合反応にて形成されるポリウレタン/ポリウレアであり、該多価イソシアネートが、芳香族多価イソシアネートとポリエチレングリコールとの付加物の少なくとも1種を含有せしめ、呈色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。芳香族多価イソシアネートは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネートおよびこれらの多量体から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、マイクロカプセルの一次粒子の平均粒子径は0.5〜2.5μmであることが好ましい。また、下塗り層中に、さらに顔料を含有することが好ましい。[実施態様26] 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、呈色剤が下記式(10)で示される化合物、本発明の顕色性組成物、4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−N’−3−(p−トリルスルホニルオキシ)フェニルウレア、4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン、2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニルウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕プロパン、4−(p−トリルスルホニルアミノ)フェノールから選ばれる少なくとも一種であり、且つ感熱記録層中に下記式(11)で示される化合物を含有することを特徴とする感熱記録体。(式(10)中、Rは水素原子、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシル基または炭素数1から4のアルコキシカルボニル基を表す。)(式(11)中、nは1から20の整数を表す。) 式(11)において、nは1または2の整数であり、かつその平均分子量が460〜700であることが好ましく、式(10)で示される化合物は、N−p−トリルスルホニル−N’−p−(n−ブトキシカルボニル)フェニルウレアであることが好ましい。[実施態様27] 付加重合し得るモノマー、モノマーの重合開始剤および多価イソシアネートとを含有した油相を水性媒体中に乳化し、該乳化物を加熱重合して得られる、ポリウレタン/ポリウレア樹脂とモノマーの付加重合物との複合微粒子を含有する下塗り層を支持体上に設け、該下塗り層上に熱エネルギーを与えることにより記録することができる感熱記録層を設けた感熱記録体において、呈色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。 多価イソシアネートは、少なくとも芳香族多価イソシアネートとポリエチレングリコールとの付加物の1種であることが好ましく、芳香族多価イソシアネートは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートおよびこの多量体から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。 また、下塗り層中に、さらに顔料を含有することが好ましい。[実施態様28] 支持体上に、ロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体のうち、感熱記録層中に、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリドからなるロイコ染料(A)、および黒発色性フルオラン系化合物からなるロイコ染料(B)を含有し、ロイコ染料(A)1質量部に対してロイコ染料(B)が2〜5質量部であり、且つ呈色剤としてヒドロキシジフェニルスルホン系化合物が含有されたことを特徴とする感熱記録体において、感熱記録層中に、さらに本発明の顕色性組成物および1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタンから選ばれる少なくとも一種を含有せしめる。 ロイコ染料(B)は、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランであることが好ましく、ヒドロキシジフェニルスルホン系化合物は、4−ヒドロシキ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンおよび3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。[実施態様29] 支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染料、呈色剤および増感剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、呈色剤として2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、増感剤としてシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルとシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルに対してシュウ酸ジ−p−クロルベンジルエステルを1〜20質量%含有させ、かつ本発明の顕色性組成物を、呈色剤に対して10〜75質量%含有せしめる。 前記塩基性染料は、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランであることが好ましい。[実施態様30] 支持体と、その上に形成され、ロイコ染料とこのロイコ染料と加熱下に反応してこれを発色させる呈色剤及び増感剤とを含有する感熱記録層を有してなる感熱記録体において、呈色剤としてN−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア及び本発明の顕色性組成物、ロイコ染料として3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランを用いる。 N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア100質量部に対して、本発明の顕色性組成物は10〜50質量部であることが好ましく、増感剤は1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタンおよび1,2−ジフェノキシエタンから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。[実施態様31] 支持体上に、ロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、呈色剤として本発明の顕色性組成物、更に1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンを含有せしめる。 前記本発明の顕色性組成物に対して、1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンが1〜200質量部であることが好ましい。[実施態様32] 支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染料、呈色剤、増感剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、呈色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、増感剤としてシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルとシュウ酸ジ−p−クロルベンジルエステルを併用し、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルに対してシュウ酸ジ−p−クロルベンジルエステルが3〜50質量%含有され、更に本発明の顕色性組成物を使用する。[実施態様33] 支持体上に、黒発色する染料前駆体と顕色剤とを含有する第1感熱発色層を設け、更に第1感熱発色層上に有機高分子と黒発色する染料前駆体とからなる複合粒子、複合粒子とは異なる色調に発色する染料前駆体からなる固体分散微粒子及び顕色剤を含有する第2感熱発色層を設け、該第1感熱発色層中に、本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 第1感熱発色層中に、更に球状プラスチック樹脂粒子及び中空プラスチック樹脂粒子より選ばれた少なくとも1種を含有させることが好ましく、第1感熱発色層中の顕色剤100質量部に対し本発明の顕色性組成物は5〜250質量部であることが好ましい。 前記有機高分子は、ポリウレア及びポリウレア−ポリウレタンより選ばれた少なくとも1種であることが好ましく、第2感熱発色層の顕色剤は、N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアであることが好ましい。 また、第1感熱発色層の黒発色する染料前駆体の融点が200℃以上であることが好ましく、第2感熱発色層に含有される複合粒子とは異なる色調に発色する染料前駆体は3,3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドであり、第1感熱発色層および第2感熱発色層の顕色剤がN−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレアであることが好ましい。 第2感熱発色層に含有される複合粒子に用いられる染料前駆体は3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、及び3−ジ(n−ブチルアミノ)−7−(2−クロロアニリノ)フルオランから選ばれた少なくとも1種であることが好ましく、第2感熱発色層に含有される複合粒子中に、更に3,3’−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドを含有することが好ましい。[実施態様34] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有し、かつ下記式(12)で表される化合物を本発明の顕色性組成物に対して0.01〜0.9質量部の割合で少なくとも1種類含有せしめる。(式中、R7は無置換或いは置換された炭素数1〜4のアルキル基、アラルキル基、フェニル基或いは水素原子を表す。)[実施態様35] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有し、且つ増感剤として下記式(13)で表される化合物を顕色剤1質量部に対して0.01〜2質量部の割合で少なくとも1種類含有せしめる。(式中、R7はハロゲン原子或いは炭素数1〜6のアルキル基を表し、uは0〜2の整数を表す。また、R8は、無置換或いは、置換されたフェニル基もしくは、ベンジル基を表し、置換基としてはハロゲン原子、ハロゲン置換アルキル基或いは炭素数1〜6のアルキル基を表す。)[実施態様36] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有し、且つ増感剤として下記式(14)で表される化合物を顕色剤1質量部に対して0.01〜2質量部の割合で少なくとも1種類含有せしめる。(式中、R7及びR8水素原子、炭素数1〜6のアルコキシ基或いはアリルオキシ基を表す。)[実施態様37] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有し、且つ増感剤として下記式(15)で表される化合物を顕色剤1質量部に対して0.01〜2質量部の割合で少なくとも1種類含有せしめる。(式中、R7は炭素数1〜6のアルキル基、或いは電子吸引性基を表し、uは0〜2の整数を表す。)[実施態様38] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有し、かつ下記式(16)で表される化合物を本発明の顕色性組成物1質量部に対して0.01〜0.9質量部の割合で少なくとも1種類含有し、さらに下記式(17)または(18)で表される化合物を本発明の顕色性組成物1質量部に対して0.01〜2質量部の割合で少なくとも1種類含有せしめる。(式中、R7は無置換或いは置換された炭素数1〜4のアルキル基、アラルキル基、フェニル基或いは水素原子を表す。)(式中、R8は炭素数1〜6のアルキル基、或いは電子吸引性基を表し、uは0〜2の整数を表す。)(式中、R9及びR10水素原子、炭素数1〜6のアルコキシ基或いはアリルオキシ基を表す。)[実施態様39] 支持体上に、中間層、および無色ないし淡色の塩基性無色染料と、該塩基性無色染料と反応して発色させる顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該中間層に、中空重合体粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する中空重合体粒子、且つ前記顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 前記中間層に含有される中空重合体微粒子は、球状中空重合体粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有するお椀型状であり、その裁断面に垂直で球状中空重合粒子の中心を通る断面は二重円の一部を直線で切り取った形状をなし、該断面の外側の円弧から上記直線への垂線の長さの最大値が前記二重円の最大径の半径と等しいか又はより大きいことが好ましい。[実施態様40] 支持体上に、塩基性ロイコ染料と有機顕色剤とからなるロイコ染料型発色成分および電子受容体と電子供与体とからなる金属キレート型発色成分を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層に、有機顕色剤として本発明の顕色性組成物、電子受容体として炭素数16〜35の高級脂肪酸金属塩、電子供与体として下記式(19)で表される多価ヒドロキシ芳香族化合物を含有せしめる。〔但し、式中、RはC18〜C35のアルキル基、のいずれかを表す。(R1はC18〜C35のアルキル基を示す。)nは2または3の整数、−X−はのいずれかを表す。(R’はC18〜C35のアルキル基を示す。) 前記感熱記録層において、下記の計算式により計算される金属キレート型発色系比率は0.15〜1.00であることが好ましい。計算式(金属キレート型発色系比率)=(C+D)/(A+B)A:塩基性ロイコ染料の含有量(kg)B:本発明の顕色性組成物の含有量(kg)C:電子受容体の含有量(kg)D:電子供与体の含有量(kg)(但しA〜Dの成分が、それぞれ二種以上の化合物を混合して使用される場合には、その和を各成分の値とする。)[実施態様41] 支持体上に無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けた感熱記録紙において、該支持体として古紙パルプ、かつ該有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を使用する。[実施態様42] 支持体上に無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを含有する記録層を設けた感熱記録シートにおいて、該感熱記録層に有機顕色剤として本発明の顕色性組成物、且つ下記式(20)で表されるアミノベンゼンスルホンアミド化合物の少なくとも1種を該有機顕色剤1質量部に対して0.01〜0.90質量部の割合で含有せしめる。(式中、Aは酸素原子または硫黄原子を表し、Rは無置換または置換されたフェニル基、ナフチル基、アラルキル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、あるいは炭素数2〜6のアルケニル基を表す。Bは炭素数1〜6のアルキル基、又は電子吸引性基を表す。gは0〜4の整数を表し、fは1〜5の整数を表す。但しg+f≦5を満たす。) 該感熱記録層は下記式(21)で表される化合物を含有することが好ましい。(R7〜R12は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、シアノ基、アリルオキシ基を表す。)[実施態様43] 支持シート上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録シートにおいて、該感熱発色層に有機顕色剤として下記式(22)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を少なくとも一種類含有させ、塩基性無色染料として3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを含有させ、且つ下記式(23)で表されるジフェニルスルホン誘導体を少なくとも1種類含有させ、更に4−ベンジルオキシ−4′−(2,3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン、エポキシレジンあるいは本発明の顕色性組成物のうち少なくとも一種類を含有せしめる。(式中、R1、R2は炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基又はハロゲン原子を表し、a、bは0〜3の整数を表す。)(R3〜R8は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ基、シアノ基、アリルオキシ基を表す。) 支持シート上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録シートにおいて、該感熱発色層に有機顕色剤として前記式(22)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を少なくとも一種類含有させ、塩基性無色染料として3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを含有させ、且つ下記式(24)で表される飽和脂肪酸モノアミドを少なくとも1種類含有させ、更に4−ベンジルオキシ−4′−(2,3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン、エポキシレジンあるいは本発明の顕色性組成物のうち少なくとも一種類を含有せしめる。(式中、R15は炭素数11〜21のアルキル基) 支持シート上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録シートにおいて、該感熱発色層に、有機顕色剤として前記式(22)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を少なくとも一種類含有させ、塩基性無色染料として3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを含有させ、且つ前記式(23)で表されるジフェニルスルホン誘導体及び前記式(24)で表される飽和脂肪酸モノアミドをそれぞれ少なくとも1種類含有させ、更に4−ベンジルオキシ−4′−(2,3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン、エポキシレジンあるいは本発明の顕色性組成物のうち少なくとも一種類を含有せしめる。 さらに、有機顕色剤として4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを含有させることが好ましい。[実施態様44] 支持シート上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録シートにおいて、該感熱発色層に、有機顕色剤として下記式(25)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を少なくとも一種類含有させ、塩基性無色染料として3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを含有させ、且つ下記式(26)で表されるスルホンアミド化合物を少なくとも一種含有、更に4−ベンジルオキシ−4′−(2,3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン、エポキシレジンあるいは本発明の顕色性組成物のうち少なくとも一種を含有せしめる。(式中、R1、R2は炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基又はハロゲン原子を表し、a、bは0〜3の整数を表す。)(式中、R3は炭素数1〜6のアルキル基、或いは電子吸引基を表し、dは0〜2の整数を表す。)感熱発色層はさらに1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼンを含有することが好ましく、有機顕色剤として、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを含有することが好ましい。[実施態様45] 支持体上に、染料前駆体及び該染料前駆体と加熱下に反応して発色させる有機顕色剤とを含有する高温発色層と、高温発色層とは異なる色調の発色を呈し、かつ高温発色層が発色する温度よりも低い温度で発色する低温発色層を少なくとも一層以上順次設け、高温発色層の有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有させる。[実施態様46] 支持体上に無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、アルミナ、シリカ及びジルコニアから選ばれる少なくとも一種で表面処理した微粒子二酸化チタン、且つ該有機顕色剤として下記式(27)または本発明の顕色性組成物を含有させる。〔式中、R0は無置換あるいは置換された炭素数1〜4のアルキル基、アラルキル基、フェニル基あるいは水素原子を表す。〕[実施態様47] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体において、該感熱発色層に、有機顕色剤として本発明の顕色性組成物と前記式(28)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン化合物を少なくとも1種類含有させ、かつ下記式(29)で表される飽和脂肪酸モノアミドのエマルジョンの少なくとも1種類を有機顕色剤1質量部に対して1.5〜5質量部含有せしめる。(式中、R1、R2は炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基又はハロゲン原子を表し、a、bは0〜3の整数を表す。)(式中、R3は炭素数11〜21のアルキル基を表す。)[実施態様48] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と、該塩基性無色染料と反応して発色させる顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有し、かつブリストー法(J.TAPPI紙パルプ試験方法No.51−87)による水に対する吸収係数Kaが0.30ml/m2・ms1/2以上とする。[実施態様49] 支持体上に、染料前駆体及び該染料前駆体と加熱下に反応して発色させる有機顕色剤とを含有する高温発色層と、高温発色層とは異なる色調の発色を呈し、かつ高温発色層が発色する温度よりも低い温度で発色する低温発色層を少なくとも一層以上順次設け、高温発色層の有機顕色剤として本発明の顕色性組成物及び下記式(30)で表される3−{[(フェニルアミノ)カルボニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミドを含有させ、多色感熱記録体とする。[実施態様50] 支持体上に、それぞれ異なる色調に発色する2種類以上の無色ないし淡色の染料前駆体と、該染料前駆体と反応して発色させる有機顕色剤とを含有する感熱記録層を設けた多色感熱記録体において、(1)前記染料前駆体の少なくとも1種を染料前駆体と多価イソシアネート化合物の重合体とを含有する複合微粒子に含有させ、(2)前記複合微粒子中の染料前駆体の含有量を、複合微粒子の全質量に対し40質量%以上80質量%以下とし、(3)前記有機顕色剤として、本発明の顕色性組成物と、さらに下記式[31]で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン化合物の少なくとも一種とを含有させる。(Rは水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1〜6までのアルキル基、アルケニル基を示す。uは1〜4までの整数を示す。) 前記複合微粒子中に含有される染料前駆体は、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、または3−(N−イソブチル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。[実施態様51] 支持体上に、無色または淡色の塩基性ロイコ染料および顕色剤を主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層にアクリルエマルジョンとコロイダルシリカとを含有し、さらに該顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 コロイダルシリカの粒径は25nm以下であることが好ましい。[実施態様52] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と、該塩基性無色染料と反応して発色させる顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体のうち、該顕色剤としてアセトニトリルに対する溶解度が0.2g/ml以下である顕色剤を含有し、かつブリストー法(J.TAPPI紙パルプ試験方法No.51−87)による水に対する吸収係数Kaが0.30ml/m2・ms1/2以上であるものにおいて、顕色剤として、本発明の顕色性組成物を用いる。 当該感熱記録体には、さらにカチオン性樹脂を含有していてもよい。[実施態様53] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体において、該感熱発色層が有機顕色剤として下記式(32)で表される化合物を含有し、さらに安定剤として本発明の顕色性組成物を含有せしめる。〔式中、Ra及びRbは、それぞれ独立して水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、Aは1〜6の整数を表し、Bは0、1又は2を表し、m1及びm2は、それぞれ独立して0又は1〜3の整数を表す。但し、m1及びm2は同時に0ではない。Rc及びRdは、それぞれ独立してニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基又はC2〜C6のアルケニル基を表し、m3及びm4は、それぞれ独立して0、1又は2の整数を表し、m3及びm4がそれぞれ2のとき、Rc及びRdはそれぞれ異なってもよく、Mは、CO又はNReCO(式中、Reは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表す。)を表す。但し、MがCOの場合は、m1は1であり、m1が0でMがNReCOのとき、Bは0ではない。〕[実施態様54] 支持体上に、無色または淡色の塩基性ロイコ染料および顕色剤を主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体のうち、該感熱記録層中に、アクリル系単量体およびビニルシランを重合性乳化剤を用いて共重合して得られるアクリル系ポリマーとコロイダルシリカとを含有する感熱記録体において、顕色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。 前記重合性乳化剤は、アルキルアリルスルホサクシネートのアルカリ塩、ソジウム(グリセリンn−アルケニルサクシノイルグリセリン)ボラート、スルホプロピルマレイン酸モノアルキルエステルのアルカリ塩、アクリル酸またはメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。 前記アクリル系単量体は、アクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルであることが好ましい。[実施態様55] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体のうち、支持体の感熱発色層と反対の面に、インクジェット記録面を設け、該インクジェット記録面は、水溶性高分子、2価以上の金属イオンを含有する水溶性無機塩、及びカチオン化度が4〜8meq/g以上かつ分子量が10万以上であるカチオン化樹脂を主材とする塗工液を塗布または含浸した感熱記録体において、感熱発色層に有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 上記水溶性高分子はポリビニルアルコールであることが好ましい。 前記感熱発色層はさらに、電子受容体として炭素数16〜35の高級脂肪酸金属複塩と電子供与体としての下記式(33)で表される多価ヒドロキシ芳香族化合物との金属キレート型発色成分を含有することが好ましい。[但し、式中、RはC18〜C35のアルキル基,のいずれかを表す。(R1はC18〜C35のアルキル基を示す。)nは2または3の整数、−X−はのいずれかを表す。(R’はC18〜C35のアルキル基を示す。)][実施態様56] 支持体上の一方の面に無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設け、他方の面にインクジェット記録層を設けた感熱記録体のうち、前記インクジェット記録層を設ける側の支持体表面のコッブ吸水度が30g/m2以上であることを特徴とする感熱記録体において、感熱発色層に有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 前記インクジェット記録層は、顔料と結着剤を含有することが好ましく、塗工量は20g/m2以下であることが好ましい。 前記感熱発色層はさらに、電子受容体として、炭素数16〜35の高級脂肪酸金属複塩と電子供与体としての下記式(34)で表される多価ヒドロキシ芳香族化合物との金属キレート型発色成分を含有することが好ましい。ただし、式中,RはC18〜C35のアルキル基、のいずれかを表す。(R1はC18〜C35のアルキル基を示す。)nは2または3の整数、−X−はのいずれかを表す。(R’はC18〜C35のアルキル基を示す。)[実施態様57] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体のうち、該支持体が少なくとも2層からなる多層構造であり、その一方の面に感熱発色層を設け、かつ反対面の最表層がインク受容性を満たすに足りる高填料含有層であることを特徴とする、裏面にインクジェット記録特性を付与した感熱記録体において、感熱発色層に有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 前記高填料含有層の填料含有量はパルプ固形重量に対して5〜40重量%であることが好ましく、支持体としては、多層抄紙機により多層構造に製造された支持体を用いることが好ましい。前記高填料含有層の表面には、顔料と結着剤を主成分とするインク受理層を設けることが好ましく、前記感熱発色層は、更に電子受容体として炭素数16〜35の高級脂肪酸金属複塩と、電子供与体として下記式(35)で表される多価ヒドロキシ芳香族化合物との金属キレートを含有することが好ましい。[但し、式中RはC18〜C35のアルキル基,のいずれかを表す。(R1はC18〜C35のアルキル基を示す。)nは2又は3の整数、−X−はのいずれかを表す。][実施態様58] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体のうち、該感熱発色層が有機顕色剤として4−メチル−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン及び4−メチル−2’−ヒドロキシジフェニルスルホンの1/1混合物と、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンとジエチレングリコールの縮合物を含有することを特徴とする感熱記録体において、顕色剤として本発明の顕色性組成物を併用する。[実施態様59] 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性ロイコ染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体のうち、発色画像のJIS−Z−8729に規定される色差L*値、色差a*値および色差b*値が、それぞれL*値:25〜40、a*値:5〜20、b*値:−30〜−40であることを特徴とする感熱記録体において、該塩基性ロイコ染料として、黒発色系染料3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、および青発色系染料3,3'−ビス(ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリドまたは3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、該有機顕色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。[実施態様60] 支持体上に、無色または淡色の塩基性ロイコ染料および顕色剤を主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体のうち、該感熱記録層中に単量体成分としてアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキルおよびビニルシランを共重合して得られるアクリル系ポリマー、コロイダルシリカおよび架橋剤を含有し、かつ該感熱記録層を設けた後、感熱記録体を30℃以上60℃以下の条件で24時間以上加熱処理することを特徴とする感熱記録体の製造方法において、顕色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。 前記アクリル系ポリマーは、単量体成分としてさらにアクリルニトリルを含むことが好ましく、単量体成分としてさらにスチレンを含むことがさらに好ましい。前記架橋剤は、グリオキザールまたはメラミン−ホルムアルデヒド樹脂であることが好ましい。[実施態様61] 支持体上に、無色乃至淡色の塩基性染料と有機顕色剤と有機増感剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体であって、前記感熱発色層が有機顕色剤として、本発明の顕色性組成物とビスフェノールCとを含有せしめる。 或いは、支持体上に、無色乃至淡色の塩基性染料と有機顕色剤と有機増感剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体であって、前記感熱発色層が有機顕色剤として、式(36):[式中、R1は、水素原子、低級アルキル基(但し、イソプロピル基は除く)、又はアリール基を示す。R2は、水素原子、低級アルキル基又はアルケニル基を示し、m個のR2は互いに同一でも異なっていてもよく、mは0〜4の整数を示す。]で表される化合物と、本発明の顕色性組成物と、ビスフェノールCとを含有せしめる。[実施態様62] 支持体上に、無色乃至淡色の塩基性染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録体において、前記感熱発色層に、有機顕色剤として、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホンと、式(37):[式中、Rは、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、アルコキシル基、シアノ基、ニトロ基、アリール基又はアラルキル基を示し、m個のRは互いに同一でも、異なってもよい。mは0〜3の整数を示す。nは0〜3の整数を示す。X及びYは、それぞれ、水素原子、アルキル基またはアリール基を示す。]で表される縮合物または縮合組成物と、さらに、本発明の顕色性組成物を含有せしめる。[実施態様63] 支持体上に無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料と電子受容性顕色剤とを含有する感熱発色層を設けた感熱記録体において、該感熱発色層に、電子受容性顕色剤として下記式(38)(式中、R1は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基、アルコキシル基、シアノ基、ニトロ基、アリール基又はアラルキル基を表し、R2は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、mは0〜3の整数を表し、nは0〜3の整数を表す。)で表される縮合物から成る縮合組成物、及び安定剤として本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 前記感熱発色層上に保護層を有し、該保護層はアスペクト比が20以上のカオリンを含有することが好ましく、前記保護層は、更に、カルボキシル基含有樹脂、エピクロロヒドリン系樹脂及び変性ポリアミン/アミド系樹脂を含有することが好ましい。 また、前記縮合組成物は、微粒化され、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定したその微粒子の粒度分布(体積基準)が50%径で0.5μm以下、かつ90%径で1.2μm以下であることが好ましい。[実施態様64] 通常無色ないし淡色の染料前駆体と加熱時反応して該染料前駆体を発色せしめる電子受容性化合物とを含有する感熱記録材料において、該電子受容性化合物としてサリチル酸誘導体またはその金属塩を少なくとも一種、且つ本発明の顕色性組成物を含有せしめる。 該サリチル酸誘導体またはその金属塩は、式(39)で示される化合物であることが好ましい。(式中、X1及びX2は、水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、Rは、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはアリール基を表す。) 当該感熱記録材料には、イソシアナート化合物、及び/又はイミノ化合物を含有することが好ましい。[実施態様65] 電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体、及び加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電子受容性化合物とを含有する感熱記録材料において、該電子受容性化合物として本発明の顕色性組成物、並びにヒドロキシ安息香酸誘導体を含有せしめる。 該ヒドロキシ安息香酸誘導体は、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルであることが好ましく、該ジフェニルスルホン誘導体と、該ヒドロキシ安息香酸誘導体の含有重量比率は0.5:6.5〜5:2の範囲であることが好ましく、2:5〜1:1の範囲であることがさらに好ましい。 また、該感熱記録層中に添加剤として式(40)で表されるリン酸エステル、或いはその塩を含有することが好ましい。(式中R9、R10は、それぞれアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシ基、又はハロゲン原子を示す。R9、R10は、互いに連結して環を形成していても良い。Wはアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、又はアミンを示す。) 該リン酸エステルは、該電子受容性化合物に対して1質量%〜50質量%含有せられ、該リン酸エステルは2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−ターシャリーブチルフェニル)ホスフェートであることが好ましい。 また、添加剤として式(41)で表されるサリチルアミド誘導体を含有することも好ましい。(式中、R11は、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ハロゲン原子を表す。R12は、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、アルコキシ化アリール基、アルキルチオ化アリール基を表す。)該サリチルアミド誘導体は該電子受容性化合物に対して3質量%〜200質量%含有させることが好ましい。[実施態様66] 支持体上に電子供与性の通常無色ないし淡色である染料前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電子受容性化合物とを含有する感熱記録層を設けた感熱記録材料において、該電子受容性化合物として本発明の顕色性組成物を、該感熱記録層中に熱可融性化合物として式(42)で表されるアミド化合物の少なくとも1種を含有せしめる。〔式3中、R8はアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルカルボニルアルキル基、または(式4中、R10は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、またはフェニルスルホニル基を表す。また、j、kは0〜5の整数を表し、2以上の場合にはR10はそれぞれ異なっていてもよい。)を表す。R9は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、またはフェニルスルホニル基を表す。また、h、iは0〜5の整数を表し、2以上の場合にはR9はそれぞれ異なっていてもよい。〕 該電子受容性化合物としてはジフェニルスルホン誘導体の少なくとも1種を含有することが好ましく、該感熱記録層中に、式(44)で表される蓚酸化合物の少なくとも1種を含有することが好ましい。(式6中、R11は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、或いはアルコキシ基を表す。)[実施態様67] 支持体上に、少なくとも1種以上の電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と該染料前駆体を加熱時発色させる電子受容性の顕色剤を含有する、少なくとも1層以上からなる感熱記録層を設けた感熱記録媒体のうち、(A)オーバーコート層にポリオレフィン系樹脂粒子を含有し、かつ厚さ200μmの皮膜を形成し、毎分300mmで牽引した時の伸度が300%以上、1000%以下であるアクリル樹脂、ウレタン樹脂、SBRラテックスのいずれか1種以上を含有する感熱記録媒体、(B)オーバーコート層にポリオレフィン系樹脂粒子を含有し、かつ厚さ200μmの皮膜を形成し、毎分300mmで牽引した時の抗張力が100kgf/cm2以上であるアクリル樹脂、ウレタン樹脂、SBRラテックスのいずれか1種以上を含有することを特徴とする感熱記録媒体、(C)オーバーコート層にポリオレフィン系樹脂粒子を含有し、かつ厚さ200μmの皮膜を形成し、毎分300mmで牽引した時の抗張力が100kgf/cm2以上かつ伸度300%以上であるアクリル樹脂、ウレタン樹脂、SBRラテックスのいずれか1種以上を含有することを特徴とする感熱記録媒体において、電子受容性の顕色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。 該ポリオレフィン系樹脂粒子は低密度ポリオレフィン系樹脂粒子であることが好ましい。[実施態様68] 支持体上に電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電子受容性化合物とを含有する感熱記録層と、該感熱記録層上に少なくとも1層の保護層を有する感熱記録材料において、該感熱記録層中に本発明の顕色性組成物を含有させ、該保護層にB.E.T.法によって測定した比表面積が100m2/g以上である多孔性顔料と水溶性樹脂、または水分散性樹脂を含有せしめる。 前記多孔性顔料の含有率は該保護層中の全固形分に対して40質量%〜80質量%であることが好ましい。 また、該感熱記録層中にB.E.T.法によって測定した比表面積が100m2/g以上である多孔性顔料を含有してもよく、該感熱記録層中には式(45)で示されるジフェニルスルホン誘導体を含有することも好ましい。(式中、R11、及びR12はそれぞれ同じであっても、或いは異なった置換基であってもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシル基、或いはフェニルスルホン基を示し、h、iは、それぞれ1〜4の整数を表す。) さらに、該保護層中に非晶質シリカを含有し、該感熱記録層中に炭酸カルシウムを含有することも好ましい。[実施態様69] 支持体上に、互いに異なる色調に発色する二種以上の電子供与性染料前駆体と、該染料前駆体を加熱時発色させる電子受容性顕色剤とを含有する感熱記録層を設けた多色感熱記録材料のうち、該染料前駆体の少なくとも一種以上が、ビニル単量体を付加重合することにより得られる発色調節層で被覆されてなり、該電子受容性顕色剤として、3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホンと本発明の顕色性組成物とを併用する。[実施態様70] 支持体上に、電子供与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と、加熱時反応して該染料前駆体を発色させる電子受容性化合物とを主成分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録材料において、該感熱記録層中に該電子受容性化合物として、本発明の顕色性組成物、及び、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホンを含有せしめる。 該感熱記録層中に、増感剤として、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)または1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタンを含有せしめてもよく、該感熱記録層中に、補助増感剤として、式(46)で表される飽和脂肪酸モノアミドを含有せしめてもよい。(式中、R1は炭素数11〜21のアルキル基を示す。)[実施態様71] 支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物及び増感剤を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記録材料において、該感熱発色層に、顕色性化合物として本発明の顕色性組成物を、増感剤としてp−トルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステルを含有せしめる。[実施態様72] 支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物及び増感剤を主要成分とする感熱発色層を設けた感熱記録材料において、該感熱発色層に顕色性化合物として本発明の顕色性組成物を、増感剤としてジベンゾイルメタンを含有せしめる。[実施態様73] 通常無色ないし淡色の発色性化合物及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を設けた感熱記録材料において、該顕色性化合物として下記式(47)及び本発明の顕色性組成物で示される化合物を含有せしめる。 また、当該感熱記録材料は、下記式(48)(式(48)中、R1は炭素原子数1〜8のアルキリデン基を示し、R2は炭素原子数1〜18のアルキル基又は炭素原子数7〜18のアラルキル基を示し、Xは水素原子、ハロゲン原子又は炭素原子数1〜18のアルキル基若しくはアルコキシ基を示す。)で示される化合物を含有することが好ましい。[実施態様74] 支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を主要成分として含有する感熱発色層を設けた感熱記録材料において、顕色性化合物として本発明の顕色性組成物とメタンビスフェノール類を含有することを特徴とする感熱記録材料。[実施態様75] 通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層に、顕色性化合物として下記式(49)で示される化合物と本発明の顕色性組成物を含む混合物を、それぞれ含有せしめる。さらに、増感剤を含有してもよく、増感剤としては、ステアリン酸アミド、2−ベンジルオキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルビフェニル、p−アセチルビフェニル及びジフェニルスルホンからなる群から選ばれる一種又は二種以上であることが好ましい。[実施態様76] 通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層に、顕色性化合物として1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタンと本発明の顕色性組成物とを含有せしめる。 当該感熱記録材料には、増感剤を含有してもよく、増感剤はステアリン酸アミド、2−ベンジルオキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルビフェニル、p−アセチルビフェニル及びジフェニルスルホンからなる群から選ばれる一種又は二種以上であることが好ましい。[実施態様77] 通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層に、顕色性化合物として下記式(50)で示される化合物と本発明の顕色性組成物とを、それぞれ含有せしめる。 当該感熱記録材料は更に増感剤を含有してもよく、増感剤は、ステアリン酸アミド、2−ベンジルオキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルビフェニル、p−アセチルビフェニル及びジフェニルスルホンからなる群から選ばれる一種又は二種以上であることが好ましい。[実施態様78] 支持体上に通常無色ないし淡色の発色性化合物、及び該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を設けた感熱記録材料において、該感熱発色層に、顕色性化合物としてα型の結晶形を有するビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホンと本発明の顕色性組成物とを含有せしめる。[実施態様79] 通常無色ないし淡色の発色性化合物、該発色性化合物を熱時発色させうる顕色性化合物を含有する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料において、該感熱発色層に、顕色性化合物として下記式(51)で示される化合物と本発明の顕色性組成物と増感剤とを含有せしめる。 増感剤がステアリン酸アミド、2−ベンジルオキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルビフェニル、p−アセチルビフェニル及びジフェニルスルホンからなる群から選ばれる一種又は二種以上であることが好ましい。[実施態様80] 常温で無色又は淡色のロイコ染料、加熱により該ロイコ染料と反応して発色させる有機酸性物質および増感剤とを含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記録材料において、有機酸性物質として本発明の顕色性組成物を、増感剤として下記化学式(52)〜(58)で表される化合物から選ばれる1種又は2種以上を、該感熱発色層に含有せしめる。(但し、式中、R1、R2は各々独立に、アルキル基、アリール基を表す。)(但し、式中、R1は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子を表し、R2はアルキル基又はアラルキル基を表し、Xは単結合又は炭素数1〜3の−CnH2n−を表し、Yは2価の飽和脂肪族基又は2価の不飽和脂肪族基を表す。)(但し、式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子を表す。)(但し、式中、R1、R2は各々独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子を表す。)(但し、式中、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はハロゲン原子を表す。)[実施態様81] 無色染料である発色剤と顕色剤からなる感熱記録材料のうち、下記の式(59)で表される分子内にエーテル結合を有するスルホンアミド誘導体(式(59)中、R1は無置換のベンゼン環、又はアルキル基、フェニル基、シクロアルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子の1種或は2種以上が1〜4個置換したベンゼン環である。但し、R1が当該置換ベンゼン環の場合、隣接する置換基同士が互いに結合してさらにベンゼン環又は脂環を形成しても良い;R2はC2〜C3アルキレン基である;R3はメチル基、ハロゲン原子であり、nは0〜2の整数である。)を増感剤として含有する感熱記録材料において、顕色剤として本発明の顕色性組成物を用いる。 増感剤は、N−(2−ベンジルオキシ−エチル)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、N−(2−ベンジルオキシ−エチル)−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド、4−メチル−N−[2−(4−メチル−ベンジルオキシ)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド、N−(2−ベンジルオキシ−プロピル)−ベンゼンスルホンアミド、N−[2−(4−メチル−ベンジルオキシ)−プロピル]−ベンゼンスルホンアミドよりなる群から選ばれたエーテル結合を有するスルホンアミド誘導体の少なくとも一種であることが好ましい。[実施態様82] 支持体上にロイコ染料と加熱下にこれを発色させる顕色化合物とを含む感熱発色層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層中に、ロイコ染料として3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを、顕色化合物として2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフォンおよび本発明の顕色性組成物を、さらに、増感剤としてシュウ酸−ジ−p−クロルベンジルを含有せしめる。 また、感熱記録体の最上層に水溶性高分子樹脂および顔料を主体とした保護層を設けることもでき、さらには、感熱記録層上に水溶性高分子化合物を主成分とする被覆層を設け、更に熱記録体の最上層に水溶性高分子樹脂および顔料を主体とした保護層を設けることも好ましい。[実施態様83] 感熱記録材料において、発色剤として式(60)で表される2−アニリノ−3−メチル−6−ジアルキルアミノフルオランと式(61)で表される2−(2’−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジアルキルアミノフルオランとを混合使用し、顕色剤として本発明の顕色性組成物を使用する。(式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基を、R2は炭素数1〜6のアルキル基、シクロヘキシル基を表す)。(式中、R3は炭素数1〜6のアルキル基を、R4は炭素数1〜6のアルキル基、シクロヘキシル基を表す)。 式(60)及び式(61)において、R1とR2及びR3とR4が隣接する窒素原子と共に、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基、ジペンチルアミノ基、ジ−iso−ペンチルアミノ基、メチルプロピルアミノ基、エチル−iso−ペンチルアミノ基及びメチルシクロヘキシルアミノ基であることが好ましく、式(60)で表される発色剤と式(61)で表される発色剤の混合割合が8:2〜2:8であることが好ましい。[実施態様84] 発色剤成分(A)、顕色剤成分(B)、光硬化性樹脂成分(C)及び光硬化剤成分(D)を必須成分として含有してなる感熱記録用印刷コート剤のうち、顕色剤成分(B)が分子量又は数平均分子量500〜3000の有機系高分子顕色剤である感熱記録用コート剤において、顕色剤として本発明の顕色性組成物を併用する。 当該コート剤には、更に、環構造中に窒素原子を有する脂環式アミン系化合物及び/又は脂環式アミド系化合物からなる着色防止剤成分(E)を含有してもよく、光硬化性樹脂成分(C)は、(メタ)アクリレート系樹脂を50質量%以上含有することが好ましい。 さらに、これらの感熱記録用コート剤を、基体に塗布し、光硬化してなる感熱記録用シートとすることもできる。[実施態様85] 常温で無色又は淡色のロイコ染料及び加熱により該ロイコ染料と反応して発色させる有機酸性物質とを含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記録材料において、有機酸性物質として、本発明の顕色性組成物を含有させ、更に増感剤として下記式(62)Ar(R1)m(OSO2R2)n (62)(但し、Arはナフタレン環を示し、R1はハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基又はアルキルオキシカルボニル基を示し、R2はC1〜C4のアルキル基を示す。mは0〜4の整数を示し、nは1〜4の整数を示す。また、m又はnが2以上のときは、2以上のR1又はR2は同一であっても異なってもよい)で表されるアルキルスルホン酸ナフチルエステル誘導体を少なくとも一種含有せしめる。 式(62)で表されるアルキルスルホン酸ナフチルエステル誘導体は、融点範囲80℃〜130℃であることが好ましく、メタンスルホン酸−2−ナフチルエステル又はメタンスルホン酸−6−メチル−2−ナフチルエステルであることがさらに好ましい。[実施態様86] 支持体上にロイコ染料と顕色剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体において、本発明の顕色性組成物を含有し、且つ増感剤として、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン及びジフェニルスルホンから選ばれる1種以上の化合物を含有せしめる。 以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。[合成例1] 攪拌機、温度計を備えた1Lの4つ口ナス型フラスコに水(29.0g)、NaOH8.0g(0.20mol)を加え90℃で溶解した。ここに4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(以下4,4’−BPSと略)25.0g(0.10mol) を添加した。110℃まで昇温後、ビス(2−クロロエチル)エーテル(以下DCEEと略)6.3g(0.04mol) を滴下した。滴下終了後110℃を保持、6時間縮合反応を行った。反応終了後、水200.0gを加え、室温に保ち、20% H2SO4 13.0gを加えてpH調整した。pH調整後、反応液にMeOHを加え、90℃で一時間保持した後、冷却した。固形物を濾別し、70℃にて減圧乾燥して収量22.8gで得た。この固形物を高速液体クロマトグラフィーで分析した結果を以下の表に示す。4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンは絶対検量線法、また、それ以外の化合物は内部標準法を用いて求めた定量分析値である。表中、n=1〜6体とは、次式のnが1〜6である場合の化合物を示す。[実施例1](A液)アンダーコート層液の調製水酸化アルミニウム 40部イタコン酸変性ポリビニルアルコールのアルカリ塩2.5%水溶液 4部水不溶性アルカリ可溶性アクリル樹脂の40%液 5部(水分散エマルジョン:イーテック社製、N412−N)水 51部を混合攪拌し、アンダーコート層液(A液)を調製する。(B液)感熱発色層液の調製(C液)3−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6− メチル−7−アニリノフルオラン 5部1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン 10部炭酸カルシウム 15部イタコン酸変性ポリビニルアルコールのアルカリ塩10%水溶液 15部水 15部上記組成物をサンドミルで平均粒径が2μm以下になるよう粉砕する。(D液)合成例1の顕色性組成物 25部 1,1,3−トリス(3−tert−ブチル−4− ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン 5部イタコン酸変性ポリビニルアルコールのアルカリ塩10%水溶液 15部水 55部上記組成物をサンドミルで平均粒径が2μm以下になるよう粉砕する。次に、C液を100部、D液を100部混合攪拌し感熱発色層液(B液)を調製する。(E液)保護層液の調製シリカ 1部イタコン酸変性ポリビニルアルコールのアルカリ塩10%水溶液 1部珪素変性ポリビニルアルコールの10%水溶液 10部ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂12.5%水溶液 1部水 7部上記組成物を混合攪拌し保護層液(E液)を調製する。次に、坪量130g/m2の上質の表面に、アンダーコート層、感熱発色層、保護層を各々乾燥後の塗布量が8.0g/m2、6.0g/m2、4.0g/m2となるよう塗布乾燥し感熱記録材料を得る。[実施例2](1)染料分散液(A液)の調製3−ジブチルアミノ−6−メチル−N−7−アニリノフルオラン 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 60部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.5μmになるまで分散してA液を調製する。(2)B液の調製合成例1の顕色性組成物 30部炭酸カルシウム 10部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 40部からなる組成物をボールミルで平均粒子径が0.5μmになるまで分散してB液を調製する。(3)感熱発色層塗工液の調製A液 20部B液 60部カルボキシ基変性PVA(固形分;10%) 30部ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分;5%) 1部からなる組成物を混合して感熱発色層塗工液を調製する。(4)保護層塗工液の調製シリカ分散液(吸油量:100mL/100g、水分散:1時間、 固形分:50%) 60部樹脂水溶液(ポリビニルアルコール、固形分10%) 100部ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分;5%) 1部架橋剤水溶液(エピクロルヒドリン、固形分;10%) 10部離型剤(SM7001,東レダウコーニングシリコーン社製) 20部からなる組成物を混合して保護層塗工液を調製する。(5)アンダーコート層形成液の調製焼成カオリン 20部スチレン/ブタジエン共重合ラテックス (固形分濃度47.5%)20部水 60部上記混合物を撹拌分散して、アンダーコート層形成液を調製する。[感熱記録紙の作成]坪量60g/m2の紙上に、アンダーコート液を用い乾燥塗布量が3.0g/m2になるように塗工し、乾燥する。ついでその上に感熱発色塗工液を、染料付着量が0.45g/m2になるように塗布乾燥し、更にその上に保護層付着量が1.5g/m2になるように保護層塗工液を塗工し、乾燥した(付着量は乾燥付着量)その後スーパーキャレンダーにて処理し、感熱記録材料を得る。[実施例3]下記組成よりなる混合物を磁性ボールミルで分散し[A液]〜[E液]を調製する。[A液]=ロイコ染料分散液3−N,N−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部10%ポリビニルアルコール水溶液 10部水 30部[B液]=顕色剤分散液合成例1の顕色性組成物 10部10%ポリビニルアルコール水溶液 10部水 30部[C液]=顔料分散液ポロネックス(丸尾カルシウム製リン酸カルシウム/吸油量150mL/100g) 10部10%ポリビニルアルコール水溶液 10部水 30部[D液]=滑剤分散液ステアリン酸亜鉛 10部10%ポリビニルアルコール水溶液 10部水 30部なお染料分散液の平均粒子径は、堀場製作所製LA−920で測定できる。次に、下記組成の混合物を混合攪拌分散してE液を調製する。[E液]=プラスチック微小中空粒子分散液非発泡性プラスチック微小中空粒子 40部(外殻素材:メチルメタクリレート/アクリロニトリル/イソボニルアクリレート/ポリエチレングリコールジメタクリレート、D100:10.0μm、D100/D50:3.5、中空度90%)スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス 10部水 50部次に、A液〜D液を用いて感熱発色層塗布液と中間層(アンダーコート)塗布液を下記の混合比で調製する。(感熱発色層塗布液)[A液]:[B液]:[C液]:[D液]=1:3:3:0.3(中間層塗布液)[E液]市販の上質紙(坪量60g/m2)の表面に(中間層塗布液)を乾燥重量が3g/m2となるように塗布乾燥してアンダーコート紙を得る。次に感熱発色層塗布液をロイコ染料の乾燥重量が0.5g/m2となるように塗布乾燥して感熱発色層を設け、その後、20kg/cm2の圧力でカレンダー処理して本発明の感熱記録材料を得る。[実施例4](1)感熱発色層染料分散液(A液)の調製3−ジブチルアミノ−6−メチル−N−7−アニリノフルオラン 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 60部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.5μmになるまで分散する。(2)感熱発色層顕色剤分散液(B液)の調製合成例1の顕色性組成物 30部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 40部からなる組成物をボールミルで分散する。(3)保護層フィラー分散液(C液)の調整シリカ 100部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 40部からなる組成物をボールミルで平均粒子径が1.0μmになるまで分散する。(4)感熱発色層塗工液の調製A液 20部B液 60部ポリビニルアルコール水溶液(固形分;10%) 30部ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分;5%) 1部からなる組成物を混合して感熱発色層塗工液を調製する。(5)保護層塗工液の調製C液 60部シリコーン樹脂粒子(X−52−1621、信越化学社製) 9部ポリビニルアルコール水溶液(固形分10%) 100部カイメン水溶液(固形分;10%) 10部ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分;5%) 1部からなる組成物を混合して保護層塗工液を調製する。(6)中間層形成液の調整中空樹脂粒子 15部(中空率90%、平均粒径3.5μm、固形分40%)スチレン/ブタジエン共重合ラテックス(固形分濃度47.5%) 15部水 60部上記混合物を撹拌分散して、中間層形成液を調製する。(感熱記録材料の作製)坪量60g/m2の紙上に中間層形成液を用い乾燥塗布量が3.0g/m2になるように塗工し、乾燥する。ついでその上に感熱発色層塗工液を調合し、染料付着量が0.54g/m2になるように塗布乾燥し、更にその上に保護層塗工液を保護層付着量が1.5g/m2になるように塗工し、乾燥する(付着量は乾燥付着量)。その後スーパーキャレンダーにて処理し、感熱記録材料を得る。なお平均粒子径は、HORIBA社製、レーザ回折式粒度分布測定装置LA−920にて測定できる。[実施例5]<アンダー層塗工液の調製>下記組成からなる混合物を混合、攪拌してアンダー層形成液を調製し、乾燥重量が3g/m2となるように紙厚80μmの紙支持体上に塗布、乾燥させてアンダー層塗布済紙を得る。非発泡性プラスチック微小中空粒子 60部(中空率90%、平均粒径3μm)スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス 30部(固形分濃度47.5%)水 10部<感熱発色層塗工液の調製>下記組成の〔A液〕、〔B液〕及び〔C液〕をサンドグラインダーにより、平均粒径が〔A液〕:0.5μm、〔B液〕:1.5μm、〔C液〕1.0μm程度となるように調製する。〔A液〕2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 60部〔B液〕4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン 0部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部シリカ 10部水 50部〔C液〕合成例1の顕色性組成物 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 60部つぎに〔A液〕10部、〔B液〕20部、〔C液〕20部を混合して感熱発色層塗布液とし、これを前記アンダーコート層上に染料乾燥付着重量が0.5g/m2になるように塗布乾燥し感熱発色層を得る。<オーバー層塗工液の調製>ジアセトン変性ポリビニルアルコール10%水溶液 10部水分散水酸化アルミニウム10%液 10部アジピン酸ジヒドラジド10%水溶液 4部上記のオーバー層塗工液を、前記で得られた感熱発色層上に乾燥重量が3g/m2になるように塗布乾燥し、更にその表面平滑度が2000〜3000秒になるようにカレンダー掛けして本発明の感熱記録材料を作成する。[実施例6]<分散液の調製>下記の組成を攪拌混合して、分散液(A液)を調製する。・中空粒子(アクリロニトリル・メタクリロニトリル・重合体粒子、中空率90%)の水分散液(固形分濃度30%) 33部・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分濃度 47.5%、日本エイアンドエル株式会社製、スマーティックPA−9159、質量平均分子量100,000〜200,000、平均粒径175nm) 21部・水溶性ポリマー(ビニルアルコール・アリルスルホン酸ナトリウム共重合体 10%)水溶液 20部・水 26部<感熱記録層塗布液の調製>下記各液を磁性ボールミル中で2日間粉砕して、(B液)、(C液)及び(D液)を調製する。(B液)・3−(N,N−ジブチルアミノ)−6−メチル−N−7−アニリノフルオラン(体積平均粒子径=0.4μm) 20部・ポリビニルアルコールの10質量%水溶液 20部・水 60部(C液)・合成例1の顕色性組成物 20部・ポリビニルアルコールの10質量%水溶液 25部・水 55部(D液)・シリカ 20部・メチルセルロースの5質量%水溶液 20部・水 60部次に、(B液)15部、(C液)45部、(D液)45部、及びイソブチレン−無水マレイン酸共重合体の20質量%アルカリ水溶液5部を攪拌混合して、感熱記録層塗布液を調製する。<オーバーコート層塗布液(E液)の調製>上記の各成分の混合物を磁性ボールミル中で2日間粉砕して(E液)を調製する。(E液)・水酸化アルミニウム 20部・ポリビニルアルコールの10質量%水溶液 20部・水 60部次に、支持体(セルロース主体の中性紙)上に、分散液(A液)を高速ブレード塗工機(CLC−6000、Sumi Tech International社製)を用いて塗布速度300m/minで乾燥付着量が3.0g/m2になるように塗布し、乾燥させて、中間層を形成する。次に、中間層上に染料乾燥付着量が0.45g/m2になるように感熱記録層塗布液を中間層と同様に塗布し、乾燥させて感熱記録層を形成する。次に、感熱記録層上に樹脂(ポリビニルアルコール)乾燥付着量が1.6g/m2になるようにオーバーコート層塗布液を中間層と同様に塗布し、乾燥させてオーバーコート層を形成する。その後、スーパーキャレンダーにて表面処理し、感熱記録材料を作製する。[実施例7]<アクリル樹脂エマルジョンの調製>n−ペンチルアクリレート98部、アクリル酸2部、これらの単量体の合計100部に対してチオグリコール酸オクチル0.06部、反応性アンモニア中和型アニオン性乳化剤(アクアロンKH−10:第一工業製薬社製)2.0部(固形分)、水25部を混合乳化してエマルジョンとし滴下ロートに仕込む。一方、攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた重合槽に、水75部及びアクアロンKH−10を固形分で0.12部仕込み、窒素ガスで飽和させて攪拌し、80℃に加熱し、5%過硫酸アンモニウム水溶液を固形分で0.08部添加する。次いで重合槽に、前記滴下ロートに仕込んだエマルジョンの滴下を開始し、これと並行して5%過硫酸アンモニウム水溶液を固形分で0.22部、4時間かけて滴下する。滴下後、更に、10%過硫酸アンモニウム水溶液を固形分で0.1部を添加し、攪拌しながら80℃で2時間反応させ、冷却してアンモニアで中和し、アクリル樹脂エマルジョンを得る。<粘着剤の調製>このアクリル樹脂エマルジョンに対して、濡れ剤と防腐剤を加え、更にアンモニア水でpHを7.5に調整した後、増粘剤で5000mPa・s(BL型粘度計、#4ロータ・60rpm)に増粘して、粘着剤を得る。<感熱記録層塗布液の調製>下記組成からなる[A液]及び[B液]を、それぞれ平均粒径が2μm以下になるようにサンドミルを用いて分散し、染料分散液[A液]、顕色剤分散液[B液]を調製する。[A液]・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 10部・イタコン酸変成ポリビニルアルコール(クラレ社製:KL−318)の10%水溶液 10部・水 30部[B液]・合成例1の顕色性組成物 30部・シュウ酸ジ−(p−メチルベンジル) 10部・イタコン酸変成ポリビニルアルコール(クラレ社製:KL−318)の10%水溶液 50部・シリカ 15部・水 197部続いて、上記[A液]と[B液]を次の割合で攪拌混合して感熱記録層塗布液[C液]を調製する。[C液]・染料分散液[A液] 50部・顕色剤分散液[B液] 292部次に、支持体である市販の上質紙(坪量52g/m2)に、乾燥重量が5g/m2となるように上記感熱記録層塗布液を塗工し乾燥させ、キャレンダー掛けにより、表面の王研式平滑度が約1000秒になるように処理し、感熱記録紙を得る。次に、前記粘着剤をワイヤバーで剥離紙(LSW:リンテック社製)に乾燥重量20g/m2となるように塗工乾燥後、この粘着剤塗工物を上記感熱記録紙に貼り合せ、23℃50%の恒温室で10kg/(20×30cm)の荷重下に48時間放置し、感熱記録用粘着ラベルを得る。[実施例8](1)A、B液(染料分散液)の調製3−ジブチルアミノ−6−メチル−N−7−アニリノ フルオラン30部ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム 5部、シリコンエマルジョン、高分子分散剤からなる組成物(染料含有量30%)を分散してロイコ染料分散液を調製する。なお、分散機は、サンドミルとしてDYNOMILLTypeKDLPilot(バッカーフェン社製)、SCミルとしてSC−100(三井鉱山製)、リングミルとしてSRG−100(荒木鉄工製)スパイクミルとしてSHG−4(井上製作所製)等を用いることができる。(2)C液(顕色剤分散液)の調製(2)−1合成例1の顕色性組成物 20部10%ポリビニルアルコール水溶液 20部水 60部からなる組成物をサンドミルで分散し、分散液を得る。(3)感熱発色塗工液の調製染料分散液A及び染料分散液B液 20部顕色剤分散液C液 60部コロイダルシリカ(固形分20%) 10部スチレンブタジエンラテックス(固形分50%)20部ステアリン酸アミド分散液(固形分20%) 15部ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分5%) 1部からなる組成物を混合して感熱発色層塗工液を調製する。(4)アンダーコート層形成液の調製焼成カオリン 20部スチレン/ブタジエン共重合ラテックス(固形分濃度47.5%)20部水 60部上記混合物を撹拌分散して、アンダーコート層形成液を調製する。(5)オーバーコート層形成液の調製水酸化アルミニウム 20部10%ポリビニルアルコール水溶液 20部水 60部上記混合物をボールミルで24時間分散し(E液)を調製する。[感熱記録紙の作成]坪量60g/m2の紙上に、アンダーコート液の乾燥塗布量が3.0g/m2になるように塗工し、乾燥する。ついでその上に染料分散液及び顕色剤分散液を用いて感熱発色塗工液を調合し、染料付着量が0.45g/m2になるように塗布乾燥し、更にその上に樹脂付着量が1.5g/m2になるように塗工し、乾燥する(付着量は乾燥付着量を表わす)。その後、スーパーキャレンダーにて処理し、感熱記録材料を得る。[実施例9]合成例1の顕色性組成物 15部シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルエステル 10部ポリビニールアルコール17%溶解液 10部1,1,3−トリス−5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−o −トリル−ブタン 5部含水二酸化珪素 10部水 50部上記組成物からなる混合物を、平均粒子径が1.5〜2.0μmとなるようにサンドミルを用いて分散し、顕色剤分散液を調製する。[実施例10]実施例9の1,1,3−トリス−5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−o−トリル−ブタンの代わりに、4,4’−〔オキシビス(エチレンオキシ−p−フェニレンスルホニル)〕ジフェノール等を含む重合物を用い、分散剤であるポリビニールアルコールに変えて、イタコン酸変性ポリビニールアルコールの添加量を15部にし、水を45部とした以外は実施例9と同様にして、感熱記録材料用顕色剤分散液を調製する。[実施例11]実施例9に曇点70℃のポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックポリマー(第一工業製薬:エパン450)を、0.5部加える以外は実施例9と同様にして、感熱記録材料用顕色剤分散液を調製する。[実施例12](1)A液の調製3−ジブチルアミノ−6−メチル−N−7−アニリノフルオラン 30部ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル水溶液 3部(染料含有量30%)をサンドミルで分散し、染料分散液を得る。なお平均粒径は(株)堀場製作所製LA−700を用いて測定できる。(2)B液の調製合成例1の顕色性組成物 20部10%ポリビニルアルコール水溶液 20部水 60部からなる組成物をサンドミルで分散し、分散液を得る。(3)感熱発色塗工液の調製A液 20部B液 120部コロイダルシリカ(固形分;20%) 10部スチレンブタジエンラテックス(固形分;50%)20部ステアリン酸アミド分散液(固形分;20%) 15部ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分;5%) 1部からなる組成物を混合して感熱発色層塗工液を調製する。(4)アンダーコート層形成液の調製焼成カオリン 20部スチレン/ブタジエン共重合ラテックス(固形分濃度47.5%)20部水 60部上記混合物を攪拌分散して、アンダーコート層形成液を調製する。(5)オーバーコート層形成液の調製水酸化アルミニウム 20部10%ポリビニルアルコール水溶液 20部水 60部上記混合物をボールミルで24時間分散し(E液)を調製する。[記録材料の作成]坪量60g/m2の上質紙上に前記(4)のアンダーコート液を用い乾燥塗布量が3.0g/m2になるように塗工し、乾燥する。ついでその上にA液及びB液を用い、染料付着量が0.45g/m2になるように塗布乾燥し、更にその上に(5)オーバーコート層の樹脂付着量が1.5g/m2になるように塗工し、乾燥する(付着量は乾燥付着量)。その後スーパーキャレンダーにて処理し、感熱記録材料を得る。[実施例13](A液の調製)3−ジブチルアミノ−6−メチル−N−アニリノフルオラン 30部ポリオキシエチレン2エチルヘキシルエーテルからなる組成物(染料含有量30%)をサンドミルで分散する。(B液の調製)合成例1の顕色性組成物 20部10%ポリビニルアルコール水溶液 20部水 60部からなる組成物をサンドミルで分散し、分散液を得る。(感熱発色塗工液の調製)A液 20部B液 60部コロイダルシリカ(固形分20%) 10部スチレンブタジエンラテックス(固形分50%)20部ステアリン酸アミド分散液(固形分20%) 15部ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分5%) 1部からなる組成物を混合して感熱発色層塗工液を調製する。(アンダーコート層形成液の調製)焼成カオリン 20部スチレン/ブタジエン共重合ラテックス 20部 (固形分濃度47.5%)水 60部上記混合物を攪拌分散して、アンダーコート層形成液を調製する。(オーバーコート層形成液の調製)水酸化アルミニウム 20部10%ポリビニルアルコール水溶液 20部水 60部上記の混合物をボールミルで24時間分散し、(E液)を調製する。(感熱記録材料の作製)坪量60g/m2の上質紙上に前記のアンダーコート液を用い、乾燥塗布量が3.0g/m2になるように塗工し、乾燥する。次いで、その上にB液、A液を用いた感熱発色塗工液を用い、染料付着量が0.45g/m2になるように塗布乾燥し、更にその上に樹脂付着量が1.5g/m2になるように塗工し、乾燥する(付着量は乾燥付着量を表わす)。その後、スーパーキャレンダーにて処理し、本発明の感熱記録材料を得る。[実施例14](1)感熱記録層を構成する各成分の調製下記組成の〔A液〕、〔B液〕、〔C液〕及び〔D液〕の各液をサンドグラインダーを用いて、その平均粒径が1.0μmとなるように調製する。〔A液〕3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 60部〔B液〕4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部非晶質シリカ 10部水 50部〔C液〕4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 60部〔D液〕合成例1の顕色性組成物 20部ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部水 60部(2)感熱記録層塗布液の調製上記のようにして得た〔A液〕〜〔D液〕を混合して感熱記録層塗布液を作製する。(3)感熱記録紙の作製坪量60g/m2の紙上に上記で得た感熱発色塗工液を、染料付着量が0.50g/m2になるように塗布乾燥し感熱発色層を設け、その後スーパーキャレンダーにて処理し、感熱記録材料を得る。[実施例15](1)感熱発色層を構成する各成分の調製下記組成の〔A1液〕、〔A2液〕、〔B液〕、〔E液〕は、何れもサンドグラインダーを用いて、各液の平均粒径が1.0μmとなるように調製する。〔A1液〕・3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部・ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部・水 60部〔A2液〕・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部・ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部・水 60部〔B液〕・4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン 20部・ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部・非晶質シリカ 10部・水 50部〔E液〕・合成例1の顕色性組成物 20部・ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部・水 60部(2)感熱発色層塗布液の調製上記の〔A1液〕〔A2液〕をそれぞれ20部、〔B液〕を20部、〔E液〕を5部の割合になるように計量して、ガラスビーカーに攪拌しながら注ぎ入れ、感熱発色層塗布液を作製する。(3)感熱記録紙の作製坪量80g/m2の紙上に上記感熱発色塗布液を、染料付着量が0.50g/m2になるように塗布乾燥して感熱発色層を設け、その後、スーパーキャレンダーで処理し、実施例及び比較例の感熱記録材料を得る。[実施例16]A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水25部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。B液調製 本発明の顕色性組成物20部、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン10部、メチルセルロースの5%水溶液15部および水75部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.6μmになるまで粉砕する。C液調製 ジフェニルスルホン20部、メチルセルロースの5%水溶液10部および水50部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。感熱記録層用塗液の調製A液40部、B液120部、C液80部、乳化分散法により分散されたステアリン酸アミドの分散物〔商品名:ハイミクロンG−270、平均粒子径0.4μm、固形濃度21.5%、中京油脂社製〕28部、ポリビニルアルコール(ケン化度88%、重合度1000)の10%水溶液160部、固形濃度50%のスチレン・ブタジエン系ラテックス20部、軽質炭酸カルシウム17部およびグリオキザールの40%水溶液12.5部を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニールアルコール〔商品名:ゴーセファイマーZ200、日本合成化学社製〕の10%水溶液500部、カオリン〔商品名:UW−90、EC社製〕の50%水分散液80部を混合攪拌して保護層用塗液を得る。感熱記録体の作製64g/m2の上質紙(中性紙)の片面に下塗り層塗液、感熱記録層用塗液および保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が9g/m2、6g/m2、3g/m2となるように塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を順次形成して感熱記録体を得る。なお、各層形成後にスーパーカレンダー処理による表面平滑処理をする。[実施例17]下塗り層用塗液の調製焼成クレー(商品名:アンシレックス、エンゲル・ハード社製、吸油量110ml/100g)70部、プラスチックピグメント(商品名:グロスデール104S、固形分:46%、三井化学社製)38部、デンプン−ポリ酢酸ビニルグラフト共重合体(商品名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)の12%水溶液33部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲン7A、第一工業製薬社製)2部、スチレン−ブタジエン系ラテックス(商品名:L−1537Y、固形分:50%、旭化成工業社製)14部、及び水100部からなる組成物を高速撹拌機にて混合攪拌して下塗り層用塗液を得る。A液調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン16部、ポリビニルアルコール(ケン化度65モル%、重合度200)の10%水溶液8部、及び水26部からなる組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕してA液を得る。B液調製4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン20部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル15部、ポリビニルアルコール(ケン化度65モル%、重合度200)の10%水溶液20部、及び水45部からなる組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が1.0μm以下になるまで粉砕してB液を得る。C液調製本発明の顕色性組成物20部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル15部、ポリビニルアルコール(ケン化度65モル%、重合度200)の10%水溶液20部、及び水45部からなる組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が1.0μm以下になるまで粉砕してC液を得る。感熱記録層用塗液の調製A液25部、B液75部、C液25、炭酸カルシウム(商品名:ブリリアント15、白石カルシウム工業社製)12部、水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH−42、昭和電工社製)10部、ステアリン酸亜鉛30%分散液25部、パラフィンワックス30%分散液15部、デンプン−酢酸ビニルグラフト共重合体の20%水溶液(商品名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)80部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−110、クラレ社製)の12%水溶液38部、および水30部からなる組成物を撹拌・混合して感熱記録用層塗液を得る。感熱記録体の作製坪量50g/m2の酸性上質紙に、下塗り層用塗液をピュアーブレードコーターにて乾燥後の塗布量が8.0g/m2となるように塗布乾燥後、スーパーカレンダーして下塗り層を形成し、その上に感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにロッドブレードコーターで塗布乾燥し、スーパーカレンダーにて、王研式平滑度(JAPAN TAPPI No.5)が1500秒となるように平滑化処理し、感熱記録体を得た。[実施例18]下塗り層用塗液の調製焼成クレー〔商品名:アンシレックス、吸油量110ml/100g、EC社製〕40部、平均粒子径が1.0μmの有機中空粒子(内径/外径:0.7、膜材:ポリスチレン)の40%分散液100部、ポリアクリル酸ナトリウムの40%水溶液1部、固形濃度48%のスチレン・ブタジエン系ラテックス14部、ポリビニルアルコール(ケン化度88%、重合度1000)の10%水溶液50部および水40部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用塗液を得る。A液調製3−ジ(n-ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水25部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。B液調製本発明の顕色性組成物20部、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン10部、メチルセルロースの5%水溶液15部および水75部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。C液調製シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル15部、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル5部、メチルセルロースの5%水溶液10部および水50部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。感熱記録層用塗液の調製A液40部、B液120部、C液80部、ポリビニルアルコールの10%水溶液160部、固形濃度50%のスチレン・ブタジエン系ラテックス20部、軽質炭酸カルシウム17部およびグリオキザールの40%水溶液12.5部を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニールアルコール〔商品名:ゴーセファイマーZ200、日本合成化学工業社製〕の10%水溶液500部、カオリン〔商品名:UW−90、EC社製〕の50%水分散液80部を混合攪拌して保護層用塗液を得る。感熱記録体の作製64g/m2の上質紙(中性紙)の片面に、下塗り層塗液、感熱記録層用塗液および保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が9g/m2、6g/m2、3g/m2となるように塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を順次形成して感熱記録体を得た。なお、各層形成後にスーパーカレンダー処理による表面平滑処理をする。[実施例19]A液調製(ロイコ染料と増感剤との分散液)3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル20部、メチルセルロ−スの5%水溶液5部、および水65部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕してA液を得る。B液調製(顕色剤分散液)N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア(商品名:Pergafast201、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)30部、メチルセルロ−スの5%水溶液5部、および水65部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1μmとなるまで粉砕してB液を得る。C液調製(保存性改良剤分散液)本発明の顕色性組成物20部、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン10部、メチルセルロ−スの5%水溶液5部、および水65部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1μmとなるまで粉砕してC液を得る。感熱発色層用塗液の調製A液100部、B液100部、C液50部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液(商品名:ハイドランZ−7、中京油脂社製)20部、ステアリン酸アミドの20%分散液(商品名:ハイミクロンG−270、中京油脂社製)30部、軽質炭酸カルシウム6部、固形分濃度50%のスチレン−ブタジエン系ラテックス20部、カルボキシ変性ポリビニルアルコールの10%水溶液50部、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂(架橋剤)の20%水溶液10部とからなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールの10%水溶液500部、カオリン30部、水酸化アルミニウム17部、固形濃度30%のステアリン酸亜鉛10部、および水100部からなる組成物を混合攪拌して得られた保護層用塗液を得る。下塗り層用塗液の調製焼成カオリン(商品名:アンシレックス、吸油量90ml/100g、EC社製)64部、軽質炭酸カルシウム10部、ポリアクリル酸ソーダの40%水溶液2部および水200部とをカウレス分散機にて高速分散した後、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−110、クラレ社製)の10%水溶液80部、固形分濃度30%のステアリン酸亜鉛の水性分散液(商品名:ハイドランZ−7、中京油脂社製)、固形分濃度50%のスチレン−ブタジエン系ラテックス16部とをプロペラ攪拌機にて弱攪拌しながら添加して下塗り層用塗液を得る。感熱記録体の作製坪量64g/m2の古紙再生パルプ含有(55重量%)の中性紙の片面に、下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液および保護層用塗液を乾燥後の塗布量が8g/m2、4g/m2、3g/m2となるように順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を設けて感熱記録体を得る。各層を設けた後に、スーパーキャレンダー処理する。[実施例20]下塗り層用塗液の調製焼成クレー(商品名:アンシレックス、エンゲル・ハード社製、吸油量110ml/100g)70部、プラスチックピグメント(商品名:グロスデール104S、固形分:46%、三井化学社製)38部、デンプン−ポリ酢酸ビニルグラフト共重合体(商品名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)の12%水溶液33部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲン7A、第一工業製薬社製)2部、スチレン−ブタジエン系ラテックス(商品名:L−1537Y、固形分:50%、旭化成工業社製)14部、及び水100部からなる組成物を高速撹拌機にて混合攪拌して下塗り層用塗液を得る。A液調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン40部、ポリビニルアルコール(ケン化度65モル%、重合度200)の10%水溶液10部、及び水50部からなる組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が0.6μmになるまで粉砕してA液を得る。B液調製4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン20部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル20部、ポリビニルアルコール(ケン化度65モル%、重合度200)の10%水溶液10部、及び水50部からなる組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕してB液を得る。C液調製本発明の顕色性組成物20部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル20部、ポリビニルアルコール(ケン化度65モル%、重合度200)の10%水溶液10部、及び水50部からなる組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕してC液を得る。感熱記録層用塗液の調製A液25部、B液70部、C液30、炭酸カルシウム(商品名:ブリリアント15、白石カルシウム工業社製)10部、水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH−42、昭和電工社製)15部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液25部、乳化分散して調製されたパラフィンワックスの30%分散液(商品名:D−336、融点60℃、平均粒子径0.5μm、中京油脂製)5部、デンプン−酢酸ビニルグラフト共重合体の20%水溶液(商品名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)60部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−110、クラレ社製)の10%水溶液40部、および水30部からなる組成物を撹拌・混合して感熱記録用層塗液を得る。保護層用塗液の調製カオリナイトクレ−(商品名:HG−90、エンゲルハード社製)59部、アセトアセチル変性ポリビニルアルコ−ルの20%水溶液(商品名:ゴーセファイマーZ−100、日本合成化学工業社製)200部、ポリアミドアミン・エピクロロヒドリン樹脂の25%水溶液(商品名:WS−547、日本PMC社製)5部、ステアリン酸亜鉛の38%分散液(商品名:Z−8−36、中京油脂製)4部、水300部を撹拌・混合して保護層用塗液を得る。感熱記録体の作製坪量50g/m2の酸性上質紙に、下塗り層用塗液をピュアーブレードコーターにて乾燥後の塗布量が8.0g/m2となるように塗布乾燥後、その上に感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量が6g/m2となるようにロッドブレードコーターで塗布乾燥後、保護層用塗液を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにロッドブレードコーターで塗布乾燥後、スーパーカレンダーにて、王研式平滑度(JAPAN TAPPI No.5)が2000秒となるように平滑化処理し、感熱記録体を得る。[実施例21]A液の調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、ケン化度60モル%、重合度200のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液0.5部および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.3μmとなるように処理してA液を得る。B液の調製3,3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド20部、ケン化度60モル%、重合度200のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液0.5部および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.3μmとなる様に処理してB液を得る。C液の調製3−{1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)}−3−p−ジエチルアミノフェニルフタリド20部、ケン化度60モル%、重合度200のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液0.5部および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が1.0μmとなる様に処理してC液を得る。D液の調製(特定の呈色剤イの分散液)3,3’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルスルホン(融点225℃)20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液0.5部および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.3μmとなる様に処理してD液を得る。E液の調製(特定の呈色剤ロの分散液)本発明の顕色性組成物20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液0.5部および水55部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.4μmとなる様に処理してE液を得た。感熱記録層用塗液の調製A液30部、B液5部、C液5部、D液65部、E液25部、接着剤としてケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの25%水溶液48部とスチレン−ブタジエン系ラテックス(商品名:スマーテックス752A、固形分48%、日本エイアンドエル社製)75部、アジピン酸ジヒドラジドの5%水溶液10部、および水50部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製ジアセトン変性ポリビニールアルコール(商品名:D−ポリマー、ユニチカ社製)の10%水溶液500部、カオリン(商品名:UW−90、EC社製)の50%水分散物80部、ステアリン酸亜鉛の水分散物(商品名:ハイドリンZ−7−30、固形分31.5%、中京油脂社製)20部、および水100部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得る。感熱記録体の作成175μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:テトロンフィルムHMW、帝人社製)の一方の面に、感熱記録層用塗液および保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が20g/m2、4.5g/m2となるように順次塗布乾燥して感熱記録層と保護層を設け、感熱記録体を得る。[実施例22]下塗り層用塗液の調製焼成クレー〔吸油量:90ml/100g〕100部、ポリビニルアルコール(ケン化度98mol%、重合度1000)の10%水溶液200部、固形分濃度50%のスチレン・ブタジエン系ラテックス20部および水100部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用塗液を得る。A液調製3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、15部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕してA液を得る。B液調製4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン34部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水76部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕してB液を得る。C液調製ジフェニルスルホン30部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕してC液を得る。D液調製本発明の顕色性組成物5部および水76部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕して、D液を得た。感熱記録層用塗液の調製A液50部、B液58部、C液90部、D液57部、完全ケン化ポリビニルアルコール(重合度1000)の10%水溶液130部、平均粒子径0.5μmの軽質炭酸カルシウムの50%水分散液18部、およびジアルキルスルホコハク酸ナトリウム〔商品名:ラピゾール、B−80、有効成分80%、日本油脂社製〕1部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセファイマーZ−200、日本合成化学工業社製〕の10%水溶液250部、カオリン〔商品名:UW−90、エンゲルハード社製〕70部、ポリアミドエピクロルヒドリンの30%水溶液1部、平均粒子径0.5μmのステアリン酸亜鉛の30%水分散液5部、ポリエチレンワックス40%水分散液〔商品名:ケミパールW−400、三井化学社製〕2部および水150部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得る。感熱記録体の作製中性上質紙60g/m2の一方の面に、下塗り層用塗液、感熱層用塗液および保護層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ7g/m2、6g/m2、3g/m2となるように塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層、保護層を順次設け、感熱記録体を得る。(下塗り層、感熱記録層および保護層を設けた後に、それぞれスーパーカレンダー処理をする。)[実施例23]A液の調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション4部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液8部および水30部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.3μmとなる様に処理してA液を得る。B液の調製3,3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション4部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液8部および水30部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.3μmとなる様に処理してB液を得る。C液の調製3−〔1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)〕−3−p−ジエチルアミノフェニルフタリド20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション4部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液8部および水30部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.3μmとなる様に処理してC液を得る。D液の調製3,3’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルスルホン20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション4部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液8部および水30部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.3μmとなる様に処理してD液を得る。E液の調製本発明の顕色性組成物20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション4部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液8部および水30部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.4μmとなる様に処理してE液を得る。F液の調製1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸(商品名:DH48、旭電化工業社製)20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液20部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション4部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液8部および水30部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が0.4μmとなる様に処理してF液を得る。感熱記録層用塗液の調製A液145部、B液25部、C液25部、D液400部、E液65部、F液100部、接着剤としてケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの30%水溶液60部とスチレン−ブタジエン系ラテックス(商品名:スマーテックスPA9281、固形分48%、日本エイアンドエル社製)250部、アジピン酸ジヒドラジドの5%水溶液72部、および水90部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニールアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ320、日本合成化学工業社製)の10%水溶液200部、カオリン(商品名:UW−90、EC社製)の60%水分散液10部、コロイダルシリカ(商品名:スノーテックスOL、固形分20%、日産化学工業社製)9部、ステアリン酸亜鉛の水分散物(商品名:ハイドリンF−930、固形分40%、中京油脂社製)6部、ステアリルリン酸エステルカリウム塩(商品名;ウーポール1800、固形分35%、松本油脂製薬社製)0.4部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション1部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩の5%水溶液6部、カリミョウバンの5%水溶液3部、ポリアミドアミン・エピクロロヒドリン(商品名:WS−547、日本PMC社製)の25%水溶液15部、および水70部を混合攪拌し保護層用塗液を得る。感熱記録体の作成厚さ175μmの透明PETフィルム上(商品名:テトロンフィルムHMW、帝人社製)に感熱記録層用塗液および保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が21g/m2、4.5g/m2となるように順次塗布乾燥して感熱記録層と保護層を設け、感熱記録体を得る。[実施例24]支持体の製造NBKP(CSF550ml)25部、LBKP(CSF560ml)75部を配合したパルプスラリーに、カオリンを紙灰分が5.0%になるように添加し、さらにサイズ剤としてロジンサイズを絶乾パルプに対して1.5%、硫酸バンド2.0%を添加した。このパルプスラリーを長網多筒式シリンダードライヤー抄紙機で抄紙し、4段スーパーカレンダーで処理して米坪58g/m2の支持体を得る。感熱記録体の製造A液調製3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン10部、5%メチルセルロース水溶液5部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉砕する。B液調製本発明の顕色性組成物30部、5%メチルセルロース水溶液5部、及び水80部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉砕する。C液調製1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部、5%メチルセルロース水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉砕する。D液調製10%アセトアセチル基変成ポリビニルアルコール水溶液200部、カオリン(商品名:UW−90、EMC社製)100部、30%ステアリン酸亜鉛分散液30部、及び水100部からなる組成物を混合攪拌し塗液とする。感熱記録層の形成支持体の製造で得られた支持体表面に、A液55部、B液115部、C液80部、10%ポリビニルアルコール水溶液80部、及び炭酸カルシウム35部を混合攪拌して得られた塗液を乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥して感熱記録層を得る。この記録層上にD液を乾燥後の塗布量が5g/m2となるように塗布乾燥した後、カレンダー処理を行い感熱記録体を得る。粘着剤の製造スチレン100gをベンゼン160gに溶解させ、50℃に加温し、次にセカンダリーブチルリチウム0.003モルを加え、スチレンがすべて重合体に変換するまで、反応器中で約50℃の下で反応させて反応混合物を得る。その後、その反応混合物にブタジエン233gを加え、ブタジエン単量体が完全に重合体に変換するまで重合を続ける。次に、カップリング剤としてジビニルベンゼンを加え、50℃でカップリング反応を行い、AB型ジブロック共重合体及びABA型トリブロック共重合体の混合物である熱可塑性ポリマーを得る。この熱可塑性ポリマーは熱可塑性ポリマー中のポリスチレンAの含有量が30%、AB型ジブロック共重合体の含有量が50%である。AB型ジブロック共重合体及びABA型トリブロック共重合体の比率は、カップリング反応の温度や、カップリング反応を停止させるためのアルコール添加の時期等カップリング反応の条件を変えることによって調節する。この熱可塑性ポリマー100重量部、粘着付与剤として軟化点105℃の芳香族変性テルペン樹脂[商品名:YSレジンTR105、ヤスハラケミカル(株)製]120部、軟化剤としてナフテン系プロセスオイル[商品名:シェルフレックス371JY、シェルジャパン(株)製]15部、老化防止剤として2,2’−メチレン−ビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)[商品名:ノクラックNS−5、大内新興化学工業(株)製]1.5部からなる組成物をトルエンに溶解して粘着剤を得る。感熱ラベルの製造米坪90g/m2のポリラミ原紙[王子タック(株)]に、熱硬化型溶剤シリコーン系剥離剤[商品名:SD7220、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製]を乾燥後の重量が0.5g/m2となるように塗工・乾燥し剥離紙を得る。ついでこの剥離紙のシリコーン塗工面に上記粘着剤を乾燥重量で30g/m2となるように塗工し粘着剤層を形成する。さらにこの粘着剤層面上に前記感熱記録体を貼り合わせ、感熱記録ラベルを得る。[実施例25]支持体の作成中性上質紙190g/m2(紙厚210μm)の両面に20μmの厚みでポリエチレン樹脂を加熱溶融し、押し出し塗工をして、両面に樹脂層を有する支持体を得る。下塗り層用塗液の調製焼成クレー〔吸油量:90ml/100g〕100部、ポリビニルアルコール(ケン化度98mol%、重合度1000)の10%水溶液200部および水100部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用塗液を得る。A液調製3−ジ−(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン40部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕してA液を得る。B液調製本発明の顕色性組成物40部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕してB液を得る。C液調製1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン40部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕してC液を得る。感熱記録層用塗液の調製A液30部、B液60部、C液60部、完全ケン化ポリビニルアルコールの10%水溶液120部、グリオキザールの40%水溶液2部、固形濃度50%のスチレン・ブタジエン系ラテックス20部および軽質炭酸カルシウム18部を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニルアルコールの10%水溶液250部、カオリン〔商品名:UW−90、エンゲルハード社製〕72部、ポリアミドアミン・エピクロルヒドリンの30%水溶液4部、ステアリン酸亜鉛の30%水分散液6部および水150部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得る。磁気記録層用塗液の調製バリウムフェライト(MC127、戸田工業(株)製)100部、ポリカルボン酸ナトリウム(アロンT−40、東亞合成(株)製、40%水溶液)2部、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩(ポリマロン385、荒川化学工業(株)製、25%水溶液)4部および水85部からなる組成物をサンドミルで分散した後、軟質ウレタン樹脂系ラテックス(アイゼラックスS−3020N、保土ケ谷化学(株)製、固形分濃度37%)30部で磁気記録層用塗液を得る。感熱記録体の作製支持体の一方の面に下塗り層用塗液、感熱層用塗液および保護層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ7g/m2、6g/m2、4g/m2となるように塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層、保護層を順次設け、感熱記録体を得る。なお、下塗り層、感熱記録層および保護層を設けた後に、それぞれスーパーカレンダー処理をする。次いで、保護層上に、リップコーターにて磁気記録層用塗液を流れ方向に6.5mmの塗巾で(磁気記録層間は100mm)で乾燥後の塗布量が30g/m2となるように塗布し、乾燥温度60度、3分間乾燥してストライプ状の磁気記録層を設ける。また、下塗り層用塗液を塗布する前に、コロナ処理を出力周波数5kHz、高周波出力2kWの条件で支持体の樹脂層の両面を処理する。[実施例26]マイクロカプセルの調製疎水性媒体としてジイソプロピルナフタレン(商品名:KMC−113、呉羽化学工業社製)28部と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの二量体、三量体あるいはそれ以上の複合物にポリエチレングリコールを2%付加した芳香族多価イソシアネート(商品名:XD−71−K19、三井武田ケミカル社製)12部とを混合した溶液を、5%ポリビニルアルコール(商品名:PVA217EE、株式会社クラレ製)水溶液100部に徐々に添加し、ホモジナイザー(商品名:T.K.ROBO MICS、特殊機化社製)を用い、回転数8000rpmの攪拌によって2分間、乳化分散(乳化分散後の平均粒子径0.85μm−機種名:SALD2000、島津製作所社製で測定)した後、この乳化分散液を80℃に昇温し8時間の硬化反応を行わせて、平均粒子径1.0μmのマイクロカプセル分散液を調製する。調製したマイクロカプセル分散液をそのまま下塗り用塗液とした。感熱記録層用塗液の調製A液調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μm以下になるまで粉砕する。B液調製シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルエステル20部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が2μm以下になるまで粉砕する。C液の調製本発明の顕色性組成物20部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が2μm以下になるまで粉砕する。感熱記録層の形成A液55部、B液80部、C液80部、酢酸ビニル変性でんぷん(商品名:ペトロコートC−8、日殿化学社製)の20%水溶液75部、炭酸カルシウム(商品名:ブリリアント−15、白石カルシウム社製)10部、無定形シリカ(商品名:ミズカシールP-603、水沢化学社製)10部およびステアリン酸亜鉛の36%分散液10部、パラフィンワックスの30%分散液25部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。感熱記録体の作製坪量51.5g/m2の上質紙の片面に、下塗り層用塗液および感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ8g/m2、5g/m2となるように順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層を形成して感熱記録体を得る。なお、感熱記録層を形成した後、スーパーカレンダー処理を施し平滑度(TAPPI NO.5−B)が1000±200秒となるようにする。[実施例27]下塗り層用塗液の調製焼成クレー〔吸油量:90ml/100g〕100部、ポリビニルアルコールの10%水溶液200部および水100部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用塗液を得る。A液調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン15部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。B液調製本発明の顕色性組成物34部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水76部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。C液調製1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン15部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。D液調製式(3)で示される化合物〔商品名:WINGSTAY L−HLS、グッドイヤーケミカル社製、平均分子量:540〕15部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。感熱記録層用塗液の調製A液50部、B液115部、C液50部、D液25部、ポリビニルアルコールの10%水溶液130部、スチレン・ブタジエン共重合体エマルションの48%水分散液25部および水酸化アルミニウム〔商品名:ハイジライトH−42M、昭和電工社製〕の30%水分散液50部、アジピン酸ジヒドラジド3部を混合攪拌して、感熱記録層用塗液を得る。保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセファイマーZ−200、日本合成化学工業社製〕の10%水溶液300部、カオリン〔商品名:UW−90、EC社製〕の50%水分散液150部、ステアリン酸亜鉛の36%水分散物5部、ポリエチレンワックス〔商品名:ケミパールW−400、三井化学社製〕の40%水分散液1.5部、水80部からなる組成物を混合攪拌して、保護層用塗液を得る。感熱記録体の作製坪量40g/m2の中性の上質紙の片面に、ピュアーブーレドコーティング方法により下塗り層用塗液を乾燥後の塗布量が9g/m2となるように塗布乾燥して下塗り層を形成し、その下塗り層上に感熱記録層用塗液および保護層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ6g/m2、3g/m2となるように塗布乾燥し、感熱記録体を得る。なお、各層を形成した後、それぞれスーパーカレンダーによる表面平滑化処理を行う。[実施例28]複合微粒子分散液の調製付加重合し得るモノマーとしてスチレン28部と、2,2’−アゾビス−イソブチロニトリル1部と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの重合体にポリエチレングリコールを2%付加した芳香族多価イソシアネート(商品名:XD−71−K19、三井武田ケミカル社製)12部を混合した溶液を、5%ポリビニルアルコール(商品名:PVA217EE、株式会社クラレ製)水溶液100部に徐々に添加し、ホモジナイザー(商品名:T.K.ROBO MICS、特殊機化社製)を用い、回転数8500rpmの攪拌によって2分間、乳化分散(乳化分散後の平均粒子径0.85μm)した後、この乳化分散液に水を60部添加した後、65℃に昇温し8時間の硬化、重合反応を行わせて、一次粒子の平均粒子径1.5μmの複合微粒子分散液を調製する。下塗り層用塗液の調製にて調製した複合微粒子分散液をそのまま下塗り層用塗液とする。感熱記録層用塗液の調製A液調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μm以下になるまで粉砕する。B液調製シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルエステル20部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が2μm以下になるまで粉砕する。C液の調製本発明の顕色性組成物20部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が2μm以下になるまで粉砕する。A液55部、B液80部、C液80部、酢酸ビニル変性でんぷん(商品名:ペトロコートC−8、日殿化学社製)の20%水溶液75部、炭酸カルシウム(商品名:ブリリアント−15、白石カルシウム社製)10部、無定形シリカ(商品名:ミズカシールP−603、水沢化学社製)10部およびステアリン酸亜鉛の36%分散液10部、パラフィンワックスの30%分散液25部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。感熱記録体の作製坪量51.5g/m2の上質紙(中性紙)の片面に、下塗り層用塗液および感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ8g/m2、5g/m2となるように順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層を形成して感熱記録体を得る。なお、感熱記録層を形成した後、スーパーカレンダー処理を施し平滑度(TAPPINO.5−B)が1000±200秒となるようにする。[実施例29]下塗り層用塗液の調製乾燥後の容積空孔率が55%になるスチレン−アクリル樹脂系球状粒子(体積平均粒子径1.2μm)の25%水分散体200部、焼成カオリン(アンシリックス、EC社製)30部、固形濃度50%のスチレン−ブタジエン系ラテックス16部、部分ケン化ポリビニルアルコール(ケン化度88モル%、重合度1000)の10%水溶液70部からなる組成物を攪拌して下塗り層用塗液を得る。A液調製ロイコ染料(A)である3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド10部、ロイコ染料(B)として3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液5部、および水65部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径0.8μmとなるまで粉砕してA液を得る。(B液調製)4−ヒドロシキ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン30部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液5部、および水65部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径1.2μmとなるまで粉砕してB液を得る。(C液調製)1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン30部、メチルセルロースの5%水溶液10部、および水60部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径1.2μmとなるまで粉砕してC液を得る。(D液調製)1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン20部、本発明の顕色性組成物10部、メチルセルロースの5%水溶液10部、および水60部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径1.2μmとなるまで粉砕してD液を得る。(感熱記録層用塗液の調製)A液40部、B液80部、C液40部、D液80部、軽質炭酸カルシウム10部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液20部、およびポリビニルアルコール(ケン化度88モル%、重合度500)の10%水溶液100部を混合・撹拌して感熱記録層用塗液を得る。(保護層用塗液の調製)アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、日本合成化学工業社製)の10%水溶液300部、カオリン(商品名:UW−90、エンゲルハード社製)の60%分散液100部、ポリアミドミアン・エピクロルヒドリン樹脂の20%水溶液の15部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液10部および水40部からなる組成物を混合撹拌して得られた保護層用塗液を得る。(感熱記録体の作製)酸性抄紙された坪量80g/m2、緊度0.85の上質紙の片面に、下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液および保護層用塗液を乾燥後の塗布量が、それぞれ8g/m2、4g/m2、3g/m2となるようにロッドブレードコーターにて順次塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を形成する。(なお、各層を形成した後に、スーパーカレンダー処理した。保護層面側のベック平滑度は1500秒である。)さらに、保護層上にアクリル系の紫外線硬化性化合物を主成分とする光沢層用塗液を1g/m2となるようにグラビア印刷機にて塗布し、紫外線照射して、光沢層を硬化して感熱記録体を得る。[実施例30]下塗り層用塗液の調製焼成カオリン(商品名:アンシレックス、EC社製、吸油量80ml/100g)100部、ポリアクリル酸ナトリウムの40%水溶液1部、固形濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(商品名:L−1571、旭化成社製)14部、ポリビニルアルコール(鹸化度98モル%、重合度500)の10%水溶液50部及び水200部からなる組成物を混合攪拌して下塗り層用塗液を得る。増感剤分散液(A液)の調製シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル(商品名:HS−3520、大日本インキ化学工業社製)18部、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル(商品名:HS−3519、大日本インキ化学工業社製)2部、ポリビニルアルコ−ル(商品名:ゴ−セランL−3266、日本合成化学社製)の10%水溶液20部および水10部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス社製)にて、平均粒子径が1μmになるまで粉砕してA液を得る。ロイコ染料分散液(B液)の調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.5μmになるまで粉砕してB液を得る。呈色剤分散液(C液)の調製2,4’‐ジヒドロキシジフェニルスルホン(商品名:2,4’BPS、日華化学社製)20部、ポリビニルアルコ−ル(商品名:ゴ−セランL−3266、日本合成化学社製)の10%水溶液20部および水10部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス社製)にて、平均粒子径が1μmになるまで粉砕してC液を得る。(D液)の調製本発明の顕色性組成物8部、メチルセルロースの5%水溶液4部および水20部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕してD液を得る。感熱記録層用塗液の調製A液50部、B液45部、C液50部、D液32部、ポリビニルアルコールの10%水溶液170部、ステアリン酸亜鉛の36%分散体(商品名:ハイドリンZ−8、中京油脂社製)10部および炭酸カルシウム(商品名:ブリリアント15、白石工業社製)の60%分散体50部を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。感熱記録体の作成44g/m2の中性紙(支持体)の片面側に、下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ8g/m2、5g/m2となるように順次塗布乾燥した後、スーパーカレンダー処理を行い感熱記録体を得る。[実施例31]下塗り層用塗液の調製焼成クレー(商品名:アンシレックス、吸油量110ml/100g、EC社製)40部、平均粒子径が1.0μmの有機中空粒子(内径/外径:0.7、膜材:ポリスチレン)の40%分散液100部、ポリアクリル酸ナトリウムの40%水溶液1部、固形濃度48%のスチレン・ブタジエン系ラテックス14部、ポリビニルアルコール(ケン化度88%、重合度1000)の10%水溶液50部および水40部からなる組成物を混合攪拌し下塗り層用塗液を得る。A液調製本発明の顕色性組成物10部、メチルセルロース5%水溶液5部および水25部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。B液調製本発明の組成物5部および水25部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。C液調整3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロース5%水溶液5部、水25部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。D液調整1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン10部、メチルセルロース5%水溶液5部、水25部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕する。感熱記録層用塗液の調製A液100部、B液20部、C液40部、D液80部、ポリビニルアルコール10%水溶液160部、固形濃度50%のスチレン・ブタジエン系ラテックス20部、軽質炭酸カルシウム17部およびグリオキザールの40%水溶液12.5部を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。・保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ200、日本合成化学工業社製)10%水溶液500部、カオリン(商品名:UW−90、EC社製)50%水分散液80部を混合攪拌して保護層用塗液を得る。感熱記録体の作製64g/m2の上質紙(中性紙)の片面に、下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液および保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が9g/m2、6g/m2、3g/m2となるように塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を順次形成して感熱記録体を得る。得られた感熱記録体にスーパーカレンダー処理による表面平滑処理を施す。[実施例32]実施例1・A液の調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、ケン化度60モル%、重合度200のポリビニルアルコールの20%水溶液10部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部、および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が1.0μmとなるように処理してA液を得る。・B液の調製(特定の呈色剤イの分散液)本発明の顕色性組成物を20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液10部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が1.5μmとなる様に処理してB液を得る。・C液の調製(特定の化合物ロの分散液)1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液10部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が1.5μmとなる様に処理してC液を得る。・D液の調製(増感剤の分散液)シュウ酸−ジ−p−メチルベンジルエステル(商品名:HS−3520、大日本インキ化学社製)20部、ケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの20%水溶液10部、天然油脂系消泡剤の5%エマルション0.5部および水20部からなる組成物をサンドミルによりレーザー回折式粒径測定器によるメジアン径が1.5μmとなる様に処理してD液を得る。感熱記録層用塗液の調製微粒子無定形シリカ(商品名:ミズカシールP−603、水沢化学社製)を10部、接着剤としてケン化度88モル%、重合度300のポリビニルアルコールの25%水溶液40部、A液25部、B液40部、C液25部、D液50部、ステアリン酸亜鉛の水分散物(商品名:ハイドリンZ−7−30、固形分31.5%、中京油脂社製)16部および水50部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得る。感熱記録体の作製64g/m2の上質紙(中性紙)の一方の面に、上記の感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量が5g/m2となるように塗布乾燥して感熱記録層を形成した後、スーパーキャレンダーを施し感熱記録体を得る。[実施例33]・下塗り層用塗液の調製吸油量110mlの焼成カオリン88部、スチレン−ブタジエン系ラテックス(固形分濃度:50%)ラテックス20部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲン7A、第一工業製薬社製)の5%水溶液20部、ポリアクリル酸ナトリウムの20%水溶液5部および水190部を均一に混合して下塗り層用塗液を得る。・A液調製シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル(商品名:HS−3520、大日本インキ化学工業社製)18部、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル(商品名:HS−3519、大日本インキ化学工業社製)2部、ポリビニルアルコ−ル(商品名:ゴ−セランL−3266、日本合成化学社製)の10%水溶液20部および水10部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス社製)にて、平均粒子径が1μmになるまで分散する。・B液調製3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.5μmになるまで分散する。・C液調製4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン(商品名:D−8、日本曹達社製)20部、ポリビニルアルコ−ル(商品名:ゴ−セランL−3266、日本合成化学社製)の10%水溶液20部および水10部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス社製)にて、平均粒子径が1μmになるまで分散する。・D液調製本発明の顕色性組成物30部、メチルセルロースの5%水溶液5部および水70部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が2μmになるまで分散する。・感熱記録層用塗液の調製A液60部、B液70部、C液90部、D液20部、ポリビニルアルコールの10%水溶液170部、ステアリン酸亜鉛の36%分散液(商品名:ハイドリンZ−8、中京油脂社製)12部および炭酸カルシウム(商品名:ブリリアント15、白石工業社製)の60%分散液50部を混合攪拌して調製する。・感熱記録体の作製44g/m2の上質紙の片面に、前記下塗り層用塗液を乾燥後の塗布量が8g/m2となるように塗布乾燥して下塗り層を設け、その上に感熱記録層用塗液を乾燥後の塗布量が5g/m2となるように塗布乾燥した後、スーパーカレンダー処理を行い感熱記録体を得る。[実施例34]・下塗層用塗料の調製吸油量110ml/100gの焼成カオリン88部、スチレン−ブタジエン系ラテックス(固形分濃度:50%)20部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲン7A、第一工業製薬社製)の5%水溶液20部、ポリアクリル酸ナトリウムの20%水溶液5部及び水190部を均一に混合して下塗層用塗液を得る。・染料前駆体含有の複合粒子分散液(A液)の調製3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン6部と、紫外線吸収剤として2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン3部とを100℃に加熱したジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート9部に溶解し、この溶液を35℃に冷却後、同温度の8%ポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、商標:ゴーセノールGM−14L)水溶液100部に徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数8000rpmの攪拌によって乳化分散した後、この乳化分散液に水60部を加えて均一化した。この乳化分散液を90℃に昇温し、10時間の硬化反応を行わせた後、固形分濃度が20%となるように水を添加し、平均粒子径0.8μmの複合粒子分散液を得る。・染料前駆体の分散体(B液)の調製3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン20部、スルホン変性ポリビニール(ゴーセランL−3266:日本合成化学工業製)の20%液10部、水20部を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒径が0.8μmとなるように粉砕、分散する。・染料前駆体の分散体(C液)の調製3,3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%液 10部、水20部を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒径が0.7μmとなるように粉砕、分散する。・顕色剤の分散液(D液)の調製N−p−トルエンスルホニル−N’−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)フェニルウレア 20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業製)の20%液 10部、水30部を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒径が1.2μmとなるように粉砕、分散する。・増感剤の分散液(E液)の調製シュウ酸ジ−p−メチルベンジルとシュウ酸ジ−p−クロルベンジルの1:1の混合物(商品名:HS7150B、大日本インキ化学社製)20部、スルホン変性ポリビニール(商品名:ゴーセランL−3266、日本合成化学工業社製)の20%液 10部、水30部を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒径が1.0μmとなるように粉砕、分散する。・ジフェニルスルホン架橋型化合物の分散液(F液)の調製本発明の顕色性組成物20部、メチルセルロース5%水溶液5部および水25部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)を用いて、平均粒径が1.0μmとなるように粉砕、分散する。・第1感熱発色層用塗液の調製B液30部、D液20部、E液30部、F液50部、水酸化アルミニウム10部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA110、クラレ社製)の10%水溶液100部および水70部を均一に混合攪拌して第1感熱発色層用塗液を得る。 ・第2感熱発色層用塗液の調製A液265部、C液30部、D液60部、E液30部、水酸化アルミニウム10部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA110、クラレ社製)の10%水溶液100部及び水70部を均一に混合攪拌して第2感熱発色層用塗液を得る。・保護層用塗液の調製アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、日本合成化学工業社製)10%液100部、カオリン200部、ステリン酸亜鉛30%分散体(商品名:ハイドリンZ−7、中京油脂社製)10部及び水100部を均一に混合して保護層用塗液を得る。・多色感熱記録体の作製坪量81.4g/m2の上質紙(紙面pH5.9)の片面に、下塗層用塗液、第1感熱発色層用塗液、第2感熱発色層用塗液及び保護層用塗液をそれぞれ乾燥後の塗布量が8g/m2、4g/m2、3g/m2、及び2g/m2となるように塗布乾燥して下塗層、第1感熱発色層、第2感熱発色層及び保護層を順次有する多色感熱記録体を得た後、スーパーカレンダーにて、感熱記録面のベック平滑度(JIS−P8119)が4000秒となるように平滑化処理し、多色感熱記録体を作製する。[実施例35]下記配合の顕色剤の分散液(A液)と塩基性無色染料分散液(B液)及び増感剤分散液(C液)をそれぞれ別にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(顕色助剤分散液)1,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部次いで下記の割合で分散液を混合、攪拌し、塗布液を調製した。A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(顕色助剤分散液) 32.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部上記各塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0g/m2の感熱記録体を得た。[実施例36]下記配合の顕色剤の分散液(A液)と塩基性無色染料分散液(B液)及び増感剤分散液(C液)をそれぞれ別にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(増感剤分散液)ジフェニルアミノスルホン 4.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部次いで下記の割合で分散液を混合、攪拌し、塗布液を調製する。A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(増感剤分散液) 34.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部上記各塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0g/m2の感熱記録体を得る。[実施例37]下記配合の顕色剤の分散液(A液)と塩基性無色染料分散液(B液)及び増感剤分散液(C液)をそれぞれ別にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(増感剤分散液)ジフェニルスルホン 4.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部次いで下記の割合で分散液を混合、攪拌し、塗布液を調製する。A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(増感剤分散液) 34.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部上記各塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0g/m2の感熱記録体を得る。[実施例38]下記配合の顕色剤の分散液(A液)と塩基性無色染料分散液(B液)及び増感剤分散液(C液)をそれぞれ別にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(増感剤分散液)2−メチルベンゼンスルホンアミド 4.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部次いで下記の割合で分散液を混合、攪拌し、塗布液を調製する。A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(増感剤分散液) 34.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部上記各塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0g/m2の感熱記録体を得る。[実施例39]下記配合の顕色剤の分散液(A液)と塩基性無色染料分散液(B液)及び顕色助剤分散液(C液)及び増感剤分散液(D液)をそれぞれ別にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(顕色助剤分散液)1,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部D液(増感剤分散液)2−メチルベンゼンスルホンアミド 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部次いで下記の割合で分散液を混合、攪拌し、塗布液を調製する。A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(顕色助剤分散液) 32.0部D液(増感剤分散液) 36.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部上記各塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0g/m2の感熱記録体を得る。[実施例40]下記配合からなる配合物を攪拌分散して、中間層塗液(U液)を調製する。U液(中間層塗液)中空重合体粒子 100部スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%) 11部10%ポリビニルアルコール水溶液 10部水 150部次いで、中間層塗液(U液)を支持体(60g/m2の基紙)の片面に塗布した後、乾燥を行い、塗布量8.0g/m2の中間層を得る。下記配合の顕色剤分散液(A液)、及び塩基性無色染料分散液(B液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部次いで下記の割合で分散液を混合して記録層の塗液とする。記録層塗液A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部次いで、記録層塗液を前記中間層形成紙の中間層上に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0g/m2の記録層を得る。[実施例41]坪量55g/m2の基紙の片面に下記の配合組成のアンダー層塗液を乾燥塗布量が10g/m2になるように塗布乾燥し、アンダー層を形成する。(アンダー層塗液)焼成カオリン 1.0部48%SBRラテックスエマルジョン 1.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 0.5部水 2.0部アンダー層を塗布した基紙の上に、下記の配合組成の感熱層塗液を乾燥塗布量が5.5g/m2となるように塗布乾燥し、感熱層を形成する。本発明の顕色性組成物含有分散液 20.0部3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン30%含有分散液 10.0部没食子酸ステアリル20%含有分散液 5.0部ベヘン酸鉄・亜鉛塩20%含有分散液 5.0部1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン20%含有分散液 10.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 20部このシートをスーパーカレンダーで平滑度が600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。[実施例42]A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−N−n−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(増感剤分散液)1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン 4.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 5.0部水 3.0部上記の組成物の各液をサンドグライダーで平均粒子径1ミクロンまで磨砕する。次いで下記の割合で分散液を混合、撹拌し、塗液とする。A液 36.0部B液 9.2部C液 12.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部上記塗液を50g/m2の古紙パルプ85%、NBKP15%により構成される中質紙の片面に塗布量6.0g/m2になるように塗布乾燥し、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が200〜600秒になるように処理し感熱記録紙を得る。[実施例43]下記配合の顕色剤分散液(A液)と塩基性無色染料分散液(B液)及び顕色助剤分散液(C液)をそれぞれ別にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(顕色助剤分散液)N−フェニル−N’−〔3−(アミノスルホニル)フェニル〕尿素 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.3部水 3.7部次いで下記の割合で分散液を混合、攪拌し、塗布液を調製する。A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(顕色助剤分散液) 12.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部上記各塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーでベック平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量6.0g/m2の感熱記録シートを得る。[実施例44]染料、顕色剤、増感剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部染料分散液3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (商品名:Black305 山田化学工業社製;以下B305と略す)2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部ジフェニルスルホン(DPS)分散液化合物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部安定剤分散液4−ベンジルオキシ−4′−(2、3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン(商品名:NTZ−95日本曹達製;以下NTZと略す) 1.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 3.1部水 1.9部以下の組成物を混合し、感熱層塗液を得た。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液 9.2部ジフェニルスルホン分散液 36.0部安定剤分散液 6.0部カオリンクレー50%分散液 12.0部[実施例45]染料、顕色剤、増感剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液を調製し、サンドグラインダーで平均粒径が1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部染料分散液3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(商品名:Black305 山田化学工業社製;以下B305と略す)2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部4−メチルベンゼンスルホニルアミド 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部安定剤分散液4−ベンジルオキシ−4′−(2,3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)ジフェニルスルホン(商品名:NTZ−95 日本曹達製;以下NTZと略す) 1.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 3.1部水 1.9部以下の組成物を混合し、感熱層塗液を得る。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液 9.2部スルホンアミド分散液 36.0部安定剤分散液 6.0部カオリンクレー50%分散液 12.0部[実施例46]下記配合の低温発色層用の顕色剤分散液(I液)と青色系に発色するロイコ染料分散液(II液)、及び高温発色層用の顕色剤分散液(III液)と黒色系に発色するロイコ染料分散液(IV液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。I液(顕色剤分散液)4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 6.0部10%ポリビニルアルコール 18.8部水 11.2部II液(青色系ロイコ染料分散液)3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド 1.0部10%ポリビニルアルコール 2.3部水 1.3部III液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール 18.8部水 11.2部IV液(黒系ロイコ染料分散液)3−ジブチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン 1.0部10%ポリビニルアルコール 2.3部水 1.3部次いで下記の割合で分散液を混合、撹拌し、分散液を調製する。〔低温発色層塗液の調製〕I液(顕色剤分散液) 36.0部II液(青色系ロイコ染料分散液) 13.8部酸化ケイ素顔料(25%分散液;ミズカシルP−527(水澤化学製)) 40部ポリビニルアルコール(10%) 20部〔高温発色層塗液の調製〕III液(顕色剤分散液) 36.0部IV液(黒色系ロイコ染料分散液) 13.8部酸化ケイ素顔料(25%分散液;ミズカシルP−527(水澤化学製)) 20部ポリビニルアルコール(10%) 20部調整した高温発色層塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布量が5.0g/m2となるように塗布した後、乾燥を行い、その上にさらに低温発色層塗布液を4.0g/m2となるように塗布して、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理することによって2色感熱記録体を得る。[実施例47]<感熱記録層の形成>下記の組成物の各液をサンドグライダーで平均粒子径1ミクロンまで磨砕する。A液(顕色剤分散液−1)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジ−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (ODB−2) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(感度向上剤分散液)パラベンジルビフェニル 4.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 5.0部水 3.0部次いで下記の割合で分散液を混合、撹拌し、感熱記録層用塗液とする。A液 36.0部B液 9.2部C液 12.0部アルミナ・シリカ・ジルコニア処理二酸化チタン[ケミラ社製L530、粒径30−35nm](30%分散液) 20.0部カオリンクレー(50%分散液) 4.0部上記塗液を50g/m2の支持体上の片面に塗布量6.0g/m2になるように塗布乾燥して感熱記録層を得る。このシートをスーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒となるよう処理し、感熱記録体を得る。[実施例48]染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (ODB2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部以下の組成物を混合し、感熱層塗液を得る。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液 13.8部脂肪酸モノアミドのエマルジョン(22%)(平均粒径0.5ミクロン、商品名:G−270 中京油脂(株)製)54.55部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部[実施例49]下記配合からなる配合物を攪拌分散して、中間層塗液を調製する。−中間層塗液−焼成カオリン 100部スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%) 11部10%ポリビニルアルコール水溶液 10部水 150部次いで、中間層塗液を支持体(80g/m2の基紙)の片面に塗布した後、乾燥を行い、塗布量10.0g/m2の中間層を得る。また、下記配合の顕色剤分散液(A液)、及び塩基性無色染料分散液(B液)、及び増感剤分散液(C液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (ODB−2) 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(増感剤分散液)1,2ビス(フェノキシメチル)ベンゼン(PMB−2)2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 2.5部水 1.5部次いで、下記の割合で分散液を混合して記録層の塗液とする。−記録層塗液−A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(増感剤分散液) 6.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部記録層塗液を前記中間層上に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量5.0g/m2の記録層を設け感熱記録体を得る。[実施例50]下記配合の低温発色層用の顕色剤分散液(I液)と青色系に発色するロイコ染料分散液(II液)、及び高温発色層用の顕色剤分散液(III、IV液)と黒色系に発色するロイコ染料分散液(V液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。I液(顕色剤分散液)4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 6.0部10%ポリビニルアルコール 18.8部水 11.2部II液(青色系ロイコ染料分散液)3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチル アミノフタリド 1.0部10%ポリビニルアルコール 2.3部水 1.3部III液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール 18.8部水 11.2部V液(黒色系ロイコ染料分散液)3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−7− アニリノフルオラン 1.0部10%ポリビニルアルコール 2.3部水 1.3部IV液(顕色剤分散液)3−{[(フェニルアミノ)カルボニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド 6.0部10%ポリビニルアルコール 18.8部水 11.2部次いで下記の割合で分散液を混合、撹拌し、分散液を調製する。〔低温発色層塗液の調製〕I液(顕色剤分散液) 36.0部II液(青色系ロイコ染料分散液) 13.8部酸化ケイ素顔料(25%分散液;ミズカシルP−527(水澤化学製))40.0部ポリビニルアルコール(10%) 20.0部〔高温発色層塗液の調製〕III液(顕色剤分散液) 36.0部 V液(黒色系ロイコ染料分散液) 13.8部IV液(顕色剤分散液) 3.0部ポリビニルアルコール(10%) 20.0部調整した高温発色層塗布液を50g/m2の基紙の片面に塗布量が5.0g/m2となるように塗布した後、乾燥を行い、その上に更に低温発色層塗布液を4.0g/m2となるように塗布して、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理することによって多色感熱記録体を得る。[実施例51]I液(青色染料前駆体分散液)3,3−ビス−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド <CVL> 30.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 50.0部水 20.0部上記の組成物の混合液をサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンまで磨砕する。II液(顕色剤分散液)本発明の顕色性組成物 30.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 20.0部水 10.0部上記の組成物の混合液をサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンまで磨砕する。III液(顕色剤分散液)2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン 30.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 20.0部水 10.0部上記の組成物の混合液をサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンまで磨砕する。次いで下記の割合で分散液を混合して塗液とする。黒色複合微粒子A分散液 10.0部II液(青色染料前駆体分散液) 10.0部III液(顕色剤分散液) 10.0部IV液(顕色剤分散液) 20.0部シリカ30%分散液 40.0部上記塗液を60g/m2の紙の片面にメイヤーバーを用いて塗布量6.0g/m2になるように塗布乾燥して感熱記録体を作成する。[実施例52]染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5μmになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液> 本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (ODB−2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>ステアリン酸アマイド(平均粒径0.4μm)6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以下の組成物を混合し、感熱記録層塗液を得る。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液 13.8部増感剤分散液 36.0部水酸化アルミニウム50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部アクリルエマルジョン(クラリアントポリマー(株)製;商品名モビニール735) 20.0部コロイダルシリカ(平均粒径12nm) 5.0部[実施例53]下記配合からなる配合物を攪拌分散して、アンダー層塗液を調製する。−アンダー層塗液−焼成カオリン 100部スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%) 11部10%ポリビニルアルコール水溶液 10部水 150部次いで、アンダー層塗液を支持体(80g/m2の基紙)の片面に塗布した後、乾燥を行い、塗布量10.0g/m2のアンダー層を得る。また、下記配合の顕色剤分散液(A液)、及び塩基性無色染料分散液(B液)、及び増感剤分散液(C液)を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。A液(顕色剤分散液)4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン (溶解度0.1277g/ml) 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部B液(塩基性無色染料分散液)3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (BLACK305) 2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部水 2.6部C液(増感剤分散液)1,2ビス(フェノキシメチル)ベンゼン(PMB−2)2.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 2.5部水 1.5部次いで、下記の割合で分散液を混合して記録層の塗液とした。−記録層塗液−A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部C液(増感剤分散液) 6.0部25%ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド水溶液 (染料定着剤) 1.0部カオリンクレー(50%分散液) 12.0部記録層塗液を前記アンダー層上に塗布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗布量5.0g/m2の記録層を設け感熱記録体を得る。[実施例54]染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液>NKK−515(日本曹達社製) 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>D−ベンジルビフェニル 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<安定剤分散液>本発明の顕色性組成物 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 9.4部水 5.6部以上の分散液を下記の割合で混合し、感熱層塗液を得る。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液 13.8部増感剤分散液 36.0部安定剤分散液 6.0部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部[実施例55] 染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5μmになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>ステアリン酸アミド(平均粒径0.4μm) 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部 以下の分散液等を混合し、感熱記録層塗液を得る。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。またこの塗液を40℃24時間保持した後に、同様にして感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液 13.8部増感剤分散液 36.0部水酸化アルミニウム50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部アクリル系ポリマー水性エマルジョン(固形分40%) 20.0部コロイダルシリカ(平均粒径12nm、固形分40%) 5.0部[実施例56](感熱発色層の作製)染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>蓚酸−ジ(p−クロロベンジルエステル) 6.0部(大日本インキ(株)製、商品名HS−3519)10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以下の組成物を混合し、感熱発色層塗液を得る。この塗液を上で作製した坪量80g/m2の原紙に表面に、乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液(ODB2) 13.8部増感剤分散液 36.0部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部(インクジェット記録面の作製)原紙の他方の面に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA117)1%、硫酸マグネシウム1%、カチオン樹脂1%(カチオン化度5meq/g、MW1.0×105、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂)をそれぞれ固形分で含有する塗工液を塗工量が乾燥固形分で2.25g/m2となるように塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして感熱記録体を得る。[実施例57](感熱発色層の作製)染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>蓚酸 ジ(p−クロロベンジルエステル) 6.0部(大日本インキ製:商品名HS3519)10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以下の組成物を混合し、感熱層塗液を得る。この塗液を上で作製した坪量80g/m2の原紙に表面に、乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液(ODB2) 13.8部増感剤分散液 36.0部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部(インクジェット記録層の作製)顔料として合成非晶質シリカ(ファインシールX−37B:トクヤマ(株)製)40部と合成非晶質シリカ(サイロイド621:グレースデビソン(株)製)60部、親水性接着剤としてポリビニルアルコール(PVA−117:クラレ(株)製)25部、エチレン酢酸ビニルエマルジョン(スミカフレックス7400:住友化学(株)製)4部およびスチレンブタジエンラテックス(Lx438C:日本ゼオン(株)製)4部を混合する。これに、更に表面サイズ剤としてスチレンアクリル樹脂(ポリマロン360:荒川化学(株)製)2部を添加すると共に、ポリアミン系染料定着剤(PAS―H−10L:日東紡績(株)製)8部を添加し、更に希釈水を添加して固形分が20%のカラーを調製する。原紙上の感熱層塗工面とは反対の面に、上記塗工液を塗工量が乾燥固形分で12g/m2となるようにバーブレードコーターで塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして感熱記録体を得る。[実施例58](感熱発色層の作製)染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液を作成し、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>蓚酸ジ(p−クロロベンジルエステル) 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以下の組成物を混合し、感熱層塗液を得た。顕色剤分散液 36.0部染料分散液(ODB2) 13.8部増感剤分散液 36.0部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部この塗液を上で作製した坪量80g/m2の原紙の低填料配合面に、乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。(インクジェット記録層の作製)顔料として合成非晶質シリカ(ファインシールX−37B:トクヤマ(株)製)40部と合成非晶質シリカ(サイロイド621:グレースデビソン(株)製)60部、親水性接着剤としてポリビニルアルコール(PVA−117:クラレ(株)製)25部、エチレン酢酸ビニルエマルジョン(スミカフレックス7400:住友化学(株)製)4部およびスチレンブタジエンラテックス(Lx438C:日本ゼオン(株)製)4部を混合する。これに、更に表面サイズ剤としてスチレンアクリル樹脂(ポリマロン360:荒川化学(株)製)2部を添加すると共に、ポリアミン系染料定着剤(PAS―H−10L:日東紡績(株)製)8部を添加し、更に希釈水を添加して固形分が20%のカラーを調製する。原紙の高填料配合面に、上記塗工液を塗工量が乾燥固形分で9g/m2となるようにバーブレードコーターで塗工、乾燥してマシンカレンダー仕上げをして感熱記録体を得る。[実施例59]染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤A分散液>4−メチル−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン及び4−メチル−2’−ヒドロキシジフェニルスルホンの1/1混合物(商品名DS-2000、山本化成)6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<顕色剤B分散液>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<脂肪酸モノアミド分散液>ステアリン酸アミド 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以下の組成物を混合し、感熱層塗液を得た。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤A分散液 36.0部顕色剤B分散液 6.0部染料分散液 13.8部脂肪酸モノアミド分散液 36.0部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部[実施例60]染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5μmになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>ステアリン酸アミド(平均粒径0.4μm) 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以下の分散液等を混合し、感熱記録層塗液を得る。この塗液を坪量50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液 36.0部染料分散液 13.8部増感剤分散液 36.0部水酸化アルミニウム50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部アクリル系ポリマーaの水性エマルジョン(固形分40%) 20.0部球状コロイダルシリカ(平均粒径12nm、固形分40%) 5.0部グリオキザール 1.0部得られた感熱記録体を、40℃で3日間加熱処理を行い所望の感熱記録体を得る。[実施例61]染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液−1>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<顕色剤分散液−2>ビスフェノールC 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液−1>ジフェニルスルホン 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以上の顕色剤分散液、染料分散液及び増感剤分散液とともに、カオリンクレー50%分散液及びステアリン酸亜鉛30%分散液を使用し、下記の処方で混合して感熱発色層塗液を得る。そして、この塗液を坪量50g/m2の原紙(上質紙)の片面に、乾燥後の塗布量が6.0g/m2となるように塗布、乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液−1 32.7部顕色剤分散液−2 3.3部染料分散液 13.8部増感剤分散液−1 36.0部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部[実施例62]染料、顕色剤および増感剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行う。<顕色剤分散液−1>本発明の顕色性組成物 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<顕色剤分散液−2>2,2’−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)を62%含有する縮合組成物(すなわち、2,2′−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)を62%含有し、残りがこれに対応する3核縮合物(26%)、4核縮合物(9%)及び5核縮合物(3%))からなる縮合組成物) 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部<染料分散液>3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部水 3.9部<増感剤分散液>1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン 6.0部10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部水 11.2部以上の顕色剤分散液−1、顕色剤分散液−2、染料分散液及び増感剤分散液とともに、カオリンクレー50%分散液及びステアリン酸亜鉛30%分散液を使用し、下記の処方で混合して感熱発色層塗液を得る。そして、この塗液を坪量50g/m2の原紙(上質紙)の片面に、乾燥後の塗布量が6.0g/m2となるように塗布、乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得る。顕色剤分散液−1 18.0部顕色剤分散液−2 18.0部染料分散液 13.8部増感剤分散液 36.0部カオリンクレー50%分散液 26.0部ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部[実施例63]支持体の片面にアンダー層、感熱発色層(記録層)及び保護層を形成し、他面にバック層を形成する。感熱記録体の各塗工層に用いる塗液は以下のように調製する。アンダー層塗液焼成カオリン(エンゲルハード社製アンシレックス90) 90.0部スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分50%) 10.0部水 50.0部上記組成よりなる混合物を混合攪拌してアンダー層塗液を調成する。感熱発色層塗液下記のA液を、サンドグラインダー((株)シンマルエンタープライゼス社製ダイノーミルTYPE KDL)を用いて、0.5mm径のジルコニアビーズを充填率80%(粉砕室容積1.4L)、ローター周速12m/秒、流量18L/Hr、流量/粉砕室容積=13の条件で、滞留時間が5分になるまで湿式粉砕を行う。A液(顕色剤分散液):2,2'−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)含有縮合組成物(エーピーアイコーポレーション社製、商品名:JKY224、組成:2,2'−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)含有量62.3重量%、対応する3核縮合物25.3重量%、4核縮合物9.3重量%、残部は5核以上の縮合物) 6.0部ポリビニルアルコール 10%水溶液 18.8部水 11.2部また、下記のB液〜D液を、それぞれ別々にサンドグラインダーで平均粒子径が0.5μmになるまで湿式磨砕を行った。B液(塩基性無色染料分散液):3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山本化成社製、商品名:ODB−2) 3.0部ポリビニルアルコール 10%水溶液 6.9部水 3.9部C液(増感剤分散液):1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン(日華化学社製、商品名:PMB−2) 6.0部ポリビニルアルコール 10%水溶液 18.8部水 11.2部D液(安定剤分散液):本発明の顕色性組成物 6.0部ポリビニルアルコール 10%水溶液 18.8部水 11.2部次いで下記の割合で各分散液を混合して感熱発色層塗液とする。A液(顕色剤分散液) 36.0部B液(塩基性無色染料分散液) 13.8部C液(増感剤分散液) 36.0部D液(安定剤分散液) 36.0部水酸化アルミニウム(50%分散液) 3.2部ポリビニルアルコール(10%溶液) 25.0部保護層塗液カオリン分散液(商品名:コンツァ1500、イメリス社製、組成:カオリン含量50重量%、アスペクト比:60、平均粒子径:2.5μm、吸油量:45ml/100g) 9.0部カルボキシ変性ポリビニルアルコール(クラレ社製商品名:KL118(重合度:約1700、鹸化度:95〜99モル%、酢酸ナトリウム:3%以下))10%水溶液 30.0部ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC社製商品名:WS4020、固形分25%<カチオン化度:2.7、分子量:220万、4級アミン) 4.0部変性ポリアミン系樹脂(住友化学社製商品名:スミレーズレジンSPI−102A、固形分45%) 2.2部ステアリン酸亜鉛(中京油脂社製商品名:ハイドリンZ−7−30、固形分30%) 2.0部上質紙(47g/m2の基紙)の片面にアンダー層塗液をマイヤーバーで10.0g/m2になるように塗工・乾燥(送風乾燥機、60℃、2分間)し、アンダー塗工紙を得る。このアンダー塗工紙のアンダー層上に感熱発色層塗液を塗工量6.0g/m2となるように塗工・乾燥(送風乾燥機、60℃、2分間)し、更に、感熱感熱発色層上に保護層塗液を塗工量3.0g/m2となるように塗布した後、乾燥を行ない、このシートをスーパーカレンダーで平滑度が1500〜3000秒になるように処理して感熱記録体を得る。[実施例64]感熱記録材料の作製(A)感熱塗液の調製染料前駆体である3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン35部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部と共にボールミルで24時間粉砕し、染料分散液を得る。 次いで3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛70部、本発明の顕色性組成物30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液 300部と共にボールミルで粉砕し、体積平均粒径2μm以下の電子受容性化合物分散液を得る。 上記2種の分散液を混合した後、2−ベンジルオキシナフタレン70部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液280部と共にボールミルで粉砕した分散液、20%炭酸カルシウム水分散液500部、40%ステアリン酸亜鉛水分散液50部及び水170部を添加、良く混合し感熱塗液を調製する。(B)感熱塗工用紙の作製 下記の配合により成る塗液を、坪量40g/m2の原紙に固形分塗抹量として9g/m2になる様に塗抹、乾燥し、感熱塗工用紙を作製する。焼成カオリン 100部50%スチレンブタジエン系ラテックス水分散液 24部水 200部(C)感熱記録材料の作製 (A)で調製した感熱塗液を、(B)で作製した感熱塗工用紙面上に、固形分塗抹量4g/m2となる様に塗抹し、乾燥して感熱記録材料を作製する。[実施例65]感熱記録材料の作製(A)感熱塗工液の調製発色色調が黒色系である染料前駆体、3−(N,N’−ジブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン30部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液70部と共にボールミルで24時間粉砕し、染料前駆体分散液を得る。次いで電子受容性化合物として4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル65部、並びに本発明の顕色性組成物5部、および増感剤としてベンジル−2−ナフチルエーテル70部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液420部と共にサンドミルで粉砕し、体積平均粒径2μm以下の電子受容性化合物を含有する分散液を得る。上記2種の分散液を混合した後、撹拌下、以下の添加物を添加、よく混合し、感熱記録層形成用塗工液を調製する。50%炭酸カルシウム水分散液 60部40%ステアリン酸亜鉛水分散液 15部10%ポリビニルアルコール水溶液 250部水 200部(B)感熱塗工用紙の作製下記の配合よりなる塗工液を、坪量40g/m2の上質紙に固形分塗抹量として10g/m2になる様に塗工、乾燥して、感熱塗工用紙を作製する。焼成カオリン 100部50%スチレンブタジエン系ラテックス水分散液 24部水 200部(C)感熱記録材料の作製(A)で作製した感熱記録層形成用塗工液を、(B)で作製した感熱塗工用紙上に、染料前駆体の塗工量で0.4g/m2となる様に塗工、乾燥して感熱記録材料を作製する。[実施例66](A1)多色感熱記録層(高温発色層)形成用塗工液の調製 黒発色染料前駆体である3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン3部を2%ポリビニルアルコール水溶液7部と共にボールミルで粉砕し、体積平均粒径1μmの染料前駆体分散液10部を得る。次いで、顕色剤である2,2’−ビス{4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ}ジエチルエーテル5部を2%ポリビニルアルコール水溶液10部と共にボールミルで粉砕し、体積平均粒径1μmの顕色剤分散液15部を得る。 上記2種の分散液を混合し、多色感熱記録層形成用(高温発色層)塗工液を調製する。(A2)多色感熱記録層(低温発色層)形成用塗工液の調製 赤発色染料前駆体である3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン3部を2%ポリビニルアルコール水溶液7部と共にボールミルで粉砕し、体積平均粒径1μmの染料前駆体分散液10部を得る。次いで、電子受容性の顕色剤である本発明の顕色性組成物5部を2%ポリビニルアルコール水溶液10部と共にボールミルで粉砕し、体積平均粒径1μmの顕色剤分散液15部を得る。また、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル5部を2%ポリビニルアルコール水溶液10部と共にボールミルで粉砕し、体積平均粒径1μmのシュウ酸ジ−p−メチルベンジル分散液15部を得る。さらに、炭酸カルシウム3部を2%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液7部と共にホモジナイザーで粉砕し、体積平均粒径1μmの炭酸カルシウム分散液10部を得る。上記4種の分散液を混合し、多色感熱記録層形成用(低温発色層)塗工液を調製する。(B)感熱塗工用紙の作製焼成カオリン100部50%スチレン−ブタジエン系ラテックス水分散液24部水200部の配合よりなる塗工液を、坪量50g/m2の上質紙に固形分塗抹量として10g/m2になる様に塗工、乾燥して、感熱層塗工用紙を作製する。(C1)オーバーコート層形成用塗液の調製45%アクリル樹脂(大日本インキ化学工業製:ボンコートAN258、伸度:500%、抗張力:110kgf/cm2)45部、40%低密度ポリオレフィン分散液(三井化学製:ケミパールM200、平均粒子径6μm)45部、及び炭酸カルシウム3部を2%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液7部と共にホモジナイザーで粉砕して得られる炭酸カルシウム分散液10部を混合しオーバーコート層形成用塗工液を調製する。(D1)多色感熱記録層の作製(B)で作製した感熱塗工用紙に、(A1)で調製した多色感熱記録層(高温発色層)形成用塗工液を固形分塗工量が3g/m2になるように塗工、乾燥する。更にこの上に(A2)で調製した多色感熱記録層(低温発色層)形成用塗工液を固形分塗工量が2g/m2になるように塗工、乾燥した後、塗工面のベック平滑度が400〜500秒となるようにカレンダー処理し、多色感熱記録層を設ける。(D1)で設けた多色感熱記録層上に、(C1)で調製したオーバーコート層形成用塗工液を固形分塗工量が1.5g/m2となるように塗工、乾燥した後、塗工面のベック平滑度が600〜800秒となるようにカレンダー処理し、感熱記録媒体を作製する。[実施例67]アンダーコート層用塗液の調製焼成カオリン〔商品名:アンシレックス、吸油量90ml/100g、エンゲルハード社製〕100部、固形分濃度50%のスチレン/ブタシエン系ラテックス24部および水200部からなる組成物を混合攪拌してアンダーコート層用の塗液を得る。<分散液A>3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Aを得る。<分散液B>本発明の顕色性組成物100gと、4,4’−ビス[2−〔2−{4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ}エチレンオキシ〕エトキシ]ジフェニルスルホン100gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200gと水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し分散液Bを得る。<分散液C>ベンジル−2−ナフチルエーテル200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Cを得る。<分散液D>炭酸カルシウム200gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモミキサーで10分間撹拌し、分散液Dを得る。感熱記録層塗液の調製上記の分散液を用い、各々の素材を下記に示す割合で混合し、感熱塗工液濃度が17%水溶液になるように添加水を加え、充分撹拌して感熱記録層塗液を調製する。分散液A 30部分散液B 70部分散液C 70部分散液D 10部40%ステアリン酸亜鉛分散液 4部30%パラフィンワックス分散液 6部10%ケイ素変性ポリビニルアルコール水溶液 15部20%アクリルエマルジョン 20部<分散液1>比表面積が350m2/gである非晶質シリカ〔商品名:ミズカシルP−78A、水澤化学工業製〕120gを0.2%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液880g中に分散し、ホモミキサーで10分間撹拌し、分散液1を得る。保護層塗液の調製上記の分散液を用い、各々の素材を下記に示す割合で混合し、保護層塗工液濃度が9%水溶液になるように添加水を加え、充分撹拌して保護層塗液を調製する。分散液1 100部20%アクリルエマルジョン 40部40%ステアリン酸亜鉛分散液 5部感熱記録材料の作製坪量70g/m2の上質の中性紙の片面に、アンダーコート層用塗液の固形分塗抹量が9g/m2、感熱記録層用塗液の固形分塗抹量が染料前駆体の塗工量で0.6g/m2、保護層用塗液の固形分塗沫量が1g/m2となるように順次塗布乾燥してアンダーコート層、感熱記録層および保護層を形成し、カレンダー処理を行って感熱記録材料を作製する。[実施例68]感熱層塗工用支持体の作製焼成カオリン100部、50%スチレンブタジエン系ラテックス水分散液24部、水200部の配合からなる塗工液を、坪量50g/m2の上質紙に固形分塗工量として9g/m2になるように塗工、乾燥して、感熱層塗工用支持体を作製する。A液 低温発色用染料分散液の作製赤色発色の染料前駆体である、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン4部を5%ポリビニルアルコール水溶液6部と共にビーズミルで粉砕し、体積平均粒子径0.8μmの染料前駆体分散液を得る。B液 高温発色用染料被覆液の作製黒色発色の染料前駆体である、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン5部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液85部と共にビーズミルで粉砕し、体積平均粒子径1.0μmの染料前駆体分散液を得る。次いでこの分散液を重合容器に移し、メタクリル酸メチル4部およびエチレングリコールジメタクリレート1部を加え攪拌しながら70℃に昇温し、これに重合開始剤である1%過硫酸カリウム水溶液5部を加えて、攪拌を続けながら6時間反応する。次いで、これを室温まで冷却し、表面に低感度な発色調節層を設けた染料前駆体粒子の分散液100部を得る。C液 低温発色用染料被覆液の作製赤色発色の電子供与性染料前駆体である3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン5部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液85部と共にビーズミルで粉砕し、体積平均粒子径0.8μmの染料前駆体分散液を得る。次いでこの分散液を重合容器に移し、メタクリル酸エチル2.5部を加え攪拌しながら70℃に昇温する。これに重合開始剤である過硫酸カリウムの1%水溶液2.5部を加えて、攪拌を続けながら6時間反応させる。次いで、これを室温まで冷却し、表面に高感度な発色調節層を薄く設けた低温発色用染料前駆体の分散液95部を得る。顕色剤分散液の作製下記の各種、組成物をビーズミルを用いて体積平均粒子径が1.0μmになるように個別に粉砕して、顕色剤分散液(D液〜H液)各150部を得る。D液 顕色剤分散液3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン 30部2%ポリビニルアルコール水溶液 120部E液 顕色剤分散液3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン 30部2%ポリビニルアルコール水溶液 120部F液 顕色剤分散液本発明の顕色性組成物 30部2%ポリビニルアルコール水溶液 120部G液 顕色剤分散液4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン 30部2%ポリビニルアルコール水溶液 120部H液 顕色剤分散液4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル 30部2%ポリビニルアルコール水溶液 120部多色感熱記録層形成用塗工液の調製下記組成の分散液および添加物を攪拌下で良く混合し、多色感熱記録層形成用塗工液を調製する。作製例2のA液(低温側染料被覆液) 10部作製例3のB液(高温側染料被覆液) 100部作製例5のD液(顕色剤) 100部作製例5のE液(顕色剤) 50部20%炭酸カルシウム水分散液 200部20%ステアリン酸アミド水分散液 150部40%ステアリン酸亜鉛水分散液 15部10%ポリビニルアルコール水溶液 50部多色感熱記録材料の作製多色感熱記録層形成用塗工液を、感熱塗工用支持体上に、固形分塗工量が8.0g/m2となるように塗工、乾燥した後、塗工面のベック平滑度が400〜500秒になるようにカレンダー処理をして、低温側が染料前駆体の分散粒子、高温側が発色調節層で被覆した染料前駆体からなり、顕色剤が2種類の分散粒子を併用した多色感熱記録材料を作製する。[実施例69]アンダーコート層用塗液の調製焼成カオリン100部、固形分濃度50%のスチレン/ブタシエン系ラテックス24部、固形分濃度20%のリン酸エステル化澱粉30部、および水200部からなる組成物を混合攪拌してアンダーコート層用の塗液を得る。感熱記録層用塗液の調製<分散液A>3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Aを得る。<分散液B>本発明の顕色性組成物200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し分散液Bを得る。<分散液C>4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が0.7μmになるまで粉砕し分散液Cを得る。<分散液D>1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン200gを10%スルホン基変性ポリビニルアルコール水溶液200g、水600gの混合物中に分散し、ビーズミルで平均粒子径が1μmになるまで粉砕し分散液Dを得る。<分散液E>非晶質シリカ200gを0.5%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモミキサーで10分間撹拌し分散液Eを得る。<分散液F>水酸化アルミニウム200gを0.5%ポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液800g中に分散し、ホモミキサーで10分間撹拌し分散液Fを得る。上記の分散液を用い、各々の素材を下記に示す割合で混合し、感熱塗工液濃度が15%水溶液になるように添加水を加え、充分撹拌して感熱記録層塗液を調製する。分散液A 40部分散液B 10部分散液C 70部分散液D 20部分散液E 60部分散液F 60部40%ステアリン酸亜鉛分散液 10部10%完全鹸化PVA水溶液 40部感熱記録材料の作製坪量60g/m2の上質の中性紙の片面に、アンダーコート層用塗液の固形分塗抹量が10g/m2、感熱記録層用塗液の固形分塗抹量が染料前駆体の塗工量で0.3g/m2となるように順次塗布乾燥してアンダーコート層、感熱記録層を形成して感熱記録材料を作製する。[実施例70] 下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液を調製する。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部 [B]液:式(1)の化合物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[C]液:p−トルエンスルホン酸−β−フェノキシエチルエステル25部25%PVA水溶液 20部水 55部 次いで、下記の割合で混合して感熱発色層塗液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が8g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を得る。[A]液 8部 [B]液 16部 [C]液 24部 50%炭酸カルシウム水分散液 12部 50%カルボキシル化スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス 7部(保護層の形成) 更に、下記の割合からなる保護層塗布液を前記の感熱発色層上に乾燥時の重量が2g/m2となるように塗布、乾燥して保護層つきの本発明の感熱記録材料を得る。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 20部5%ベントナイト水分散液 40部30%ステアリン酸亜鉛水分散液 3部[実施例71]下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液を調製する。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部[B]液:式(1)の化合物 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部[C]液:ジベンゾイルメタン 25部 25%PVA水溶液 20部 水 55部 次いで、下記の割合で混合して感熱発色層塗液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が8g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を得る。[A]液 8部[B]液 16部[C]液 24部50%炭酸カルシウム分散液 12部50%カルボキシル化スチレン・ブタジェン共重合体ラテックス 7部(保護層の形成) 更に、下記の割合からなる保護層塗布液を前記の感熱発色層上に乾燥時の重量が2g/m2 となるように塗布、乾燥して保護層つきの本発明の感熱記録材料を得る。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 20部5%ベントナイト水分散液 40部30%ステアリン酸亜鉛分散液 3部[実施例72](感熱発色層の形成)下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液を調製する。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン25部25%PVA水溶液 20部水 55部[B]液:本発明の顕色性組成物25部25%PVA水溶液 20部水 55部[C]液:1,3−p−メンタンビスフェノール:2,8−p−メンタンビスフェノール=7:3の混合物(分子量324、融点85℃(DSC法)) 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[D]液:シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 25部25%PVA水溶液 20部水 55部 次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が10g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成する。[A]液 8部[B]液 16部[C]液 8部[D]液 16部50%炭酸カルシウム水分散液 10部50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 10部(保護層の形成) 次に下記組成の混合物を調製して保護層塗布液とし、前記感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得る。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 17部5%ベントナイト水分散液 30部30%ステアリン酸亜鉛水分散液 4部[実施例73](感熱発色層の形成)下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液を調製した。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[B]液:2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[C]液:本発明の顕色性組成物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[D]液:1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部 次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が10g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成する。[A]液 8部[B]液 20部[C]液 8部[D]液 6部50%炭酸カルシウム水分散液 10部50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 6部(保護層の形成) 次に下記組成の混合物を調製して保護層塗布液とし、前記感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得る。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 17部5%ベントナイト水分散液 30部30%ステアリン酸亜鉛水分散液 4部[実施例74](感熱発色層の形成)下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液を調製する。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[B]液:1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン25部25%PVA水溶液 20部水 55部[C]液:本発明の顕色性組成物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[D]液:1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部 次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が10g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成する。[A]液 8部[B]液 20部[C]液 8部[D]液 6部50%炭酸カルシウム水分散液 10部50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 6部(保護層の形成)次に下記組成の混合物を調製して保護層塗布液とし、前記感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得る。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 17部5%ベントナイト水分散液 30部30%ステアリン酸亜鉛水分散液 4部[実施例75]下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液、[D]液を調製する。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[B]液:式(63)で示される化合物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[C]液:本発明の顕色性組成物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[D]液:1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部 次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が10g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成する。[A]液 8部[B]液 20部[C]液 8部[D]液 6部50%炭酸カルシウム水分散液 10部50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 6部(保護層の形成)次に下記組成の混合物を調製して保護層塗布液とし、前記感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得る。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 17部5%ベントナイト水分散液 30部30%ステアリン酸亜鉛水分散液 4部[実施例76](感熱発色層の形成)下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液、[D]液を調製する。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[B]液:α型結晶形のビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン25部25%PVA水溶液 20部水 55部[C]液:本発明の顕色性組成物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[D]液:1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が10g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成する。[A]液 16部[B]液 30部[C]液 15部[D]液 40部50%炭酸カルシウム水分散液 16部50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 12部(保護層の形成)次に下記割合からなる保護層塗布液を前記の感熱発色層上に乾燥時の重量が2g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得る。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 20部5%ベントナイト水分散液 40部30%ステアリン酸亜鉛水分散液 3部[実施例77](感熱発色層の形成)下記組成の混合物をサンドグラインダーを用いて平均粒径が1μm以下になるように粉砕、分散化してそれぞれ[A]液、[B]液、[C]液、[D]液を調製する。[A]液:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[B]液:式(64)で示される化合物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[C]液:本発明の顕色性組成物 25部25%PVA水溶液 20部水 55部[D]液:1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 25部25%PVA水溶液 20部水 55部次いで、上記で得た各液及び下記する薬剤を下記の割合で混合して感熱発色層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の重量が7g/m2となるように塗布、乾燥して感熱発色層を形成した。[A]液 8部[B]液 16部[C]液 8部[D]液 16部50%炭酸カルシウム水分散液 8部50%カルボキシル化SB共重合体エマルジョン 4部(保護層の形成)次に下記組成の混合物を調製して保護層塗布液とし、前記感熱発色層上に乾燥時の重量が3g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの本発明の感熱記録材料を得た。40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 17部5%ベントナイト水分散液 30部30%ステアリン酸亜鉛水分散液 4部[実施例78](1)A液の調製有機酸性物質として本発明の顕色性組成物を11.5部、増感剤として化合物4を11.5部および5重量%PVA水溶液46重量部を、サンドミルを用いて粉砕混合し、平均粒径0.8μmの粉末が懸濁したA液を調製する。(2)B液の調製7’−アニリノ−3’−(ジブチルアミノ)−6’−メチルフルオラン5.5部および5重量%PVA水溶液49.5部をペイントシェーカーを用いて粉砕混合し、平均粒径0.8μmの粉末が懸濁したB液を調製する。(3)感熱記録紙の調製A液20部、B液10部、パラフィンワックスエマルジョン(中京油脂製ハイドリンZ−7)1部、パラフィンワックスエマルジョン(中京油脂製 ハイドリンP−7)4部および10重量%PVA水溶液11.5部を混合して塗液を調製し、この塗液を基紙上に塗布して乾燥し、乾燥後の塗布量6g/m2の感熱記録紙を調製する。[実施例79]アンダーコート層の形成:焼成クレーの40%分散液 45部ポリビニルアルコール15%水溶液 35部水 20部上記組成物を混合しアンダーコート用塗液を調製する。この液を乾燥後の塗布量が6g/m2となるように上質紙に塗布・乾燥しアンダーコート層を形成する。A液の調製:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 30部ポリビニルアルコール15%水溶液 45部水 25部この組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が0.8μmとなるまで粉砕し、A液を得る。B−1液の調製: 2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン 20部本発明の顕色性組成物 10部ポリビニルアルコール15%水溶液 20部水 50部この組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が1μmとなるまで粉砕し、B−1液を得る。C−1液の調製:シュウ酸−ジ−p−クロルベンジル 30部ポリビニルアルコール15%水溶液 20部水 50部この組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が1μmとなるまで粉砕し、C−1液を得る。D液の調製:炭酸カルシウム(50%分散液) 10部ポリビニルアルコール(15%液) 35部ステアリン酸亜鉛分散体(30%液) 15部水 40部この組成物を分散機で分散し、D液とする。記録層の形成:A−液15部、B−1液35部、C−1液10部、D液40部部、この組成物を混合、攪拌し感熱層用塗液とする。得られた感熱層用塗液を上記アンダーコート層上に乾燥重量が6g/m2となるように塗布、乾燥し感熱記録層を形成する。その後、スーパーカレンダーでベック平滑度が400秒以上になるように処理して目的の感熱記録体を得る。[実施例80]1)発色剤分散剤(A液)の調製2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−iso−ペンチルアミノフルオラン 12.5部2−(2’−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 12.5部ポリビニルアルコール 10%水溶液(クラレ製 PVA−205)50部水 25部上記混合物をサンドグラインダーで粒子径が0.7ミクロンになるまで粉砕する。2)顕色剤分散液(B液)の調製本発明の顕色性組成物 8部ハイドリン Z−7−30(中京油脂製脂肪酸亜鉛30%分散液) 4部カルシーズ X−25(神島化学工業製 炭酸カルシウム系フィラー)8部ポリビニルアルコール 10%水溶液(クラレ製PVA−205) 70部ヘキサメタ燐酸ナトリウム 0.5%水溶液 16部水 35部上記混合物をサンドグラインダーで粒子径が0.7ミクロンになるまで粉砕する。3)増感剤分散液(C液)の調製2−ベンジルオキシナフタレン 25部ポリビニルアルコール 10%水溶液(クラレ製PVA−205) 50部水 25部上記混合物をサンドグラインダーで粒子径が0.7ミクロンになるまで粉砕する。4)感熱塗布液の調製および塗布A液10部、B液60部、C液20部を攪拌混合して感熱塗布液を得る。この塗布液を乾燥後の塗布量が6g/m2となるように紙にワイヤーバーで塗布し、乾燥した。さらにカレンダーがけして表面を平滑にし、感熱記録紙を得た。[実施例81]発色剤成分(A):BLACK305(山田化学社製ロイコ系染料、2’−アニリノ−3’−メチル−6’−ジペンチルアミノスピロ(イソベンゾフラン−1(1H),9’−キサンテン)−3−オン);147部顕色剤成分(B):本発明の顕色性組成物;293部光硬化性樹脂成分(C):UN3320HA(根上工業社製ウレタンアクリレート樹脂);100部アロニックスM−111(東亜合成社製ノニルフェノキシエチレングリコールアクリレート);300部光硬化剤成分(D):1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;40部上記配合により実施する。光硬化性樹脂成分(C)と光硬化剤成分(D)を遮光フラスコに仕込み、60℃に加温し、よく撹拌する。これを室温まで冷却した後、発色剤成分(A)と顕色剤成分(B)を加え、三本ロールを用いて混合、分散させ感熱記録用コート剤を得る。また、得られた感熱記録用コート剤をPETフィルムにオフセット印刷によりコーティングした後、高圧水銀ランプで10mW/cm2、60秒硬化させて、感熱記録用シートを得る。[実施例82](1)A液の調製ロイコ染料として3−(N,N−ジブチルアミノ)−6−メチル‐7−アニリノフルオラン20g及び10%ポリビニルアルコール水溶液100gをボールミルで充分に磨砕し、平均粒径0.8μmの粉末が懸濁したA液を調製する。(2)B液の調製有機酸性物質として本発明の顕色性組成物20g及び10%ポリビニルアルコール水溶液100gをボールミルで充分に磨砕し、平均粒径0.8μmの粉末が懸濁したB液を調製する。(3)C液の調製増感剤としてメタンスルホン酸−2−ナフチルエステル20g及び10%ポリビニルアルコール水溶液100gをボールミルで充分に磨砕し、平均粒径0.8μm粉末が懸濁したC液を調製する。(4)感熱記録紙の調製上記分散液A、B及びCを1:2:2の重量比で混合し、この混合液200gに対し、炭酸カルシウム50gを添加し、充分に分散して塗液とし、この塗液を基紙上に塗布して乾燥し、乾燥後の塗布量6g/m2の感熱記録紙を調製する。[実施例83](感熱紙1)(a)染料分散液(A液)3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部ポリビニルアルコール10%水溶液 84部(b)顕色剤分散液(B液)合成例1の顕色性組成物 16部ポリビニルアルコール10%水溶液 84部(c)増感剤分散液(C液)シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部ポリビニルアルコール10%水溶液 84部(d)填料分散液(D液)炭酸カルシウム 27.8部ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部水 71部A〜D液各組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで充分に摩砕して、A〜D液の各成分の分散液を調整し、A液1質量部、B液2質量部、C液1質量部、D液4質量部を混合して塗布液とする。この塗布液をワイヤーロッド(Webster社製、ワイヤーバーNo.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作製する。(塗布量は乾燥重量で約5.5g/m2)。(感熱紙2)上記(1)の増感剤分散液(C液)中のシュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりに、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタンを用いた以外は、(1)と同様にして感熱紙を作製する。(感熱紙3)上記(1)の増感剤分散液(C液)中のシュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりに、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼンを用いた以外は、(1)と同様にして感熱紙を作製する。(感熱紙4)上記(1)の増感剤分散液(C液)中のシュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりに、ジフェニルスルホンを用いた以外は、(1)と同様にして感熱紙を作製する。[合成例2] 攪拌機、温度計を備えた1Lの4つ口ナス型フラスコに水(89.1g)、NaOH16.0g(0.40mol)を加え90℃で溶解した。ここに4,4’−BPS50.0g(0.20mol) を添加した。 110℃まで昇温後、DCEE7.2g(0.05mol) を滴下した。滴下終了後110℃を保持、6時間縮合反応を行った。反応終了後、水440.0gを加え、室温に保ち、5% HCl65.0gを加えてpH調整した。pH調整後、反応液にMeOH200mLを加え、90℃で3時間還流させた後、放冷した。結晶を濾別し、70℃にて減圧乾燥して収量21.2gで得た。この結晶を高速液体クロマトグラフィー分析した結果を表2に示す。[合成例3] 攪拌機、温度計を備えた1Lの4つ口ナス型フラスコに水(14.5g)、NaOH8.0g(0.20mol)を加え90℃で溶解した。ここに4,4’−BPS25.0g(0.10mol) を添加した。 110℃まで昇温後、DCEE7.1g(0.05mol) を滴下した。滴下終了後110℃を保持、6時間縮合反応を行った。反応終了後、水250.0gを加え、室温に保ち、20% H2SO413.0gを加えてpH調整した。pH調整後、反応液にMeOH30mLを加え、90℃で1時間還流させた後、放冷した。結晶を濾別し、70℃にて減圧乾燥して収量22.8gで得た。この結晶を高速液体クロマトグラフィー分析した結果を表2に示す。[合成例4] 攪拌機、温度計を備えた1Lの4つ口ナス型フラスコに水(89.1g)、NaOH16.0g(0.40mol)を加え90℃で溶解した。ここに4,4’−BPS50.0g(0.20mol) を添加した。 110℃まで昇温後、DCEE15.7g(0.11mol) を滴下した。滴下終了後110℃を保持、13時間縮合反応を行った。反応終了後、水440.0gを加え、室温に保ち、5% HClを加えてpH調整した。pH調整後、反応液にMeOH300mLを加え、90℃で1時間還流させた後、放冷した。結晶を濾別し、70℃にて減圧乾燥して収量40.2gで得た。この結晶を高速液体クロマトグラフィー分析した結果を表2に示す。[比較合成例1] 攪拌機、温度計を備えた1Lの4つ口ナス型フラスコに水(29.7g)、NaOH16.0g(0.4mol)を加え90℃で溶解した。ここに4,4’−BPS50.0g(0.2mol) を添加した。 110℃まで昇温後、DCEE7.2g(0.05mol) を滴下した。滴下終了後110℃を保持、6時間縮合反応を行った。反応終了後、水200.0gを加え、室温に保ち、5% HCl98.0gを加えてpH調整した。pH調整後結晶を濾別し、70℃にて減圧乾燥して収量21.0gで得た。この結晶を高速液体クロマトグラフィー分析した結果を表2に示す。[比較合成例2] 攪拌機、温度計を備えた1Lの4つ口ナス型フラスコに水(29.7g)、NaOH16.0g(0.4mol)を加え90℃で溶解した。ここに4,4’−BPS50.0g(0.2mol) を添加した。 110℃まで昇温後、DCEE12.7g(0.09mol) を滴下した。滴下終了後110℃を保持、6時間縮合反応を行った。反応終了後、水200.0gを加え、室温に保ち、5% HCl83.0gを加えてpH調整した。pH調整後結晶を濾別し、70℃にて減圧乾燥して収量35.0gで得た。この結晶を高速液体クロマトグラフィー分析した結果を表2に示す。[比較例3] 攪拌機、温度計を備えた1Lの4つ口ナス型フラスコに水(29.7g)、NaOH16.0g(0.4mol)を加え90℃で溶解した。ここに4,4’−BPS50.0g(0.2mol) を添加した。 110℃まで昇温後、DCEE15.7g(0.11mol) を滴下した。滴下終了後110℃を保持、6時間縮合反応を行った。反応終了後、水200.0gを加え、室温に保ち、5% HCl62.5gを加えてpH調整した。pH調整後結晶を濾別し、70℃にて減圧乾燥して収量31.2gで得た。この結晶を高速液体クロマトグラフィー分析した結果を表2に示す。[実施例84](感熱紙1)(a)染料分散液(A液)3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部ポリビニルアルコール10%水溶液 84部(b)顕色剤分散液(B液)合成例2の顕色性組成物 16部ポリビニルアルコール10%水溶液 84部(c)填料分散液(C液)炭酸カルシウム 27.8部ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部水 71部A〜C液各組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで充分に摩砕して、A〜D液の各成分の分散液を調整し、A液1質量部、B液2質量部、C液4質量部を混合して塗布液とした。この塗布液をワイヤーロッド(Webster社製、ワイヤーバーNo.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作製した。(塗布量は乾燥重量で約5.5g/m2)。(感熱紙2)上記(感熱紙1)の顕色剤分散液(B液)合成例2の組成物の代わりに、合成例3の組成物を用いた以外は、(感熱紙1)と同様にして感熱紙を作製した。(感熱紙3)上記(感熱紙1)の顕色剤分散液(B液)合成例2の組成物の代わりに、合成例4の組成物を用いた以外は、(感熱紙1)と同様にして感熱紙を作製した。(感熱紙4 比較)上記(感熱紙1)の顕色剤分散液(B液)合成例2の組成物の代わりに、比較合成例1の組成物を用いた以外は、(感熱紙1)と同様にして感熱紙を作製した。(感熱紙5 比較)上記(感熱紙1)の顕色剤分散液(B液)合成例2の組成物の代わりに、比較合成例2の組成物を用いた以外は、(感熱紙1)と同様にして感熱紙を作製した。(感熱紙6 比較)上記(感熱紙1)の顕色剤分散液(B液)合成例2の組成物の代わりに、比較合成例3の組成物を用いた以外は、(感熱紙1)と同様にして感熱紙を作製した。(試験1)感熱評価試験(地肌耐熱性試験)上記で作製した感熱紙1〜6の一部を切り取り、恒温器(商品名:DK−400 ヤマト科学株式会社製)の中で80℃、90℃、100℃の温度で24時間保持した後、各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。結果を表3に示した。 マクベス値は小さいほど白色に近く優れていることを示しており、表で示されたように本発明の記録材料は90℃以上の高温における地肌耐熱試験において顕著な効果を有している。 本発明により、地肌部分の耐熱性に優れた記録材料を提供することができると同時に顕色性組成物中の4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンなどのジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体の含有量を2質量%以下、さらには1質量%以下にまで低減することができる。式(III){式中、各Rは、夫々独立して、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基又はC2〜C6アルケニル基を表し、Yはエーテル結合を有してもよい直鎖、分枝又は環状のC1〜C12炭化水素基又は、次式(式中、R’はメチレン基又はエチレン基を表し、Tは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表す)を表す。mは0〜4のいずれかの整数を表す。nは1〜6のいずれかの整数を表す}で表される1種以上の化合物を主成分とし、式(I)(式中、各R及びmは前記と同じ意味を表す)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が顕色性組成物の固形分全体に対して2質量%以下である顕色性組成物を含有する記録材料。式(III)で表される1種以上の化合物が、上記式(I)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体と、式(II)X−Y−X (II)(式中、Xはハロゲン原子を、Yは前記と同じ意味を表す)で表されるジハロゲン化物との反応物である請求項1に記載の記録材料。式(I)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録材料。式(III){式中、各Rは、夫々独立して、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基又はC2〜C6アルケニル基を表し、Yはエーテル結合を有してもよい直鎖、分枝又は環状のC1〜C12炭化水素基又は、次式(式中、R’はメチレン基又はエチレン基を表し、Tは水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表す)を表す。mは0〜4のいずれかの整数を表す。nは1〜6のいずれかの整数を表す}で表される1種以上の化合物を主成分とし、式(I)(式中、各R及びmは前記と同じ意味を表す)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が顕色性組成物の固形分に対して2質量%以下である顕色性組成物。式(I)で表されるジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであることを特徴とする請求項4に記載の顕色性組成物。 ジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体の含有量が少なく、かつ耐熱性の優れた記録材料、及びそれを作成するための顕色性組成物を提供する。この顕色性組成物により、地肌部分の耐熱性に優れた記録材料を提供することができると同時に、顕色性組成物中の4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンなどのジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体の含有量を2質量%以下、さらには1質量%以下にまで低減することができる。