生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_血漿中及び組織中のスフィンゴエミリン及びホスファチジルコリンの酵素的測定方法
出願番号:2008545793
年次:2009
IPC分類:C12Q 1/34,C12Q 1/28,C12Q 1/42,C12Q 1/26


特許情報キャッシュ

ジャン シャン−チェン ホジャティ モハンマド レザ JP 2009519713 公表特許公報(A) 20090521 2008545793 20061213 血漿中及び組織中のスフィンゴエミリン及びホスファチジルコリンの酵素的測定方法 ザ リサーチ ファウンデーション オブ ステート ユニバーシティ オブ ニューヨーク 506425309 正林 真之 100106002 林 一好 100120891 八木澤 史彦 100127328 正木 敬二 100118979 ジャン シャン−チェン ホジャティ モハンマド レザ US 60/750,629 20051215 C12Q 1/34 20060101AFI20090424BHJP C12Q 1/28 20060101ALI20090424BHJP C12Q 1/42 20060101ALI20090424BHJP C12Q 1/26 20060101ALI20090424BHJP JPC12Q1/34C12Q1/28C12Q1/42C12Q1/26 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,LY,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW US2006047652 20061213 WO2007078806 20070712 10 20080812 4B063 4B063QA01 4B063QQ03 4B063QQ70 4B063QR02 4B063QR03 4B063QR10 4B063QR13 4B063QR57 4B063QR66 4B063QS28 4B063QS36 4B063QX01 本発明は、血漿中及び組織中のスフィンゴエミリン及びホスファチジルコリンの酵素的測定方法の提供に関する。 リポ蛋白質は、コレステロール及びトリグリセリドの他にリン脂質を含有し、それらの中でもホスファチジルコリン(PC)及びスフィンゴミエリン(SM)の2つが主なものであり、それぞれ全リン脂質の約70%及び20%を占める。ヒトのケースコントロールに関する研究において、血漿中のSM、及びSM/PC比率が、虚血性心疾患に対する独立した危険因子であることが示されている。 SMは、ヒトの及び動物性のモデルのアテロームに蓄積することが知られている。ヒトの動脈硬化性病巣から抽出される低密度リポ蛋白質(LDL)は、血漿中のものと比較し、LDLよりSMが非常に豊富である。apoEノックアウト(apoE KO)マウスの血漿SMレベルは、野生型マウスよりも4倍高く、これらの動物ではアテローム性動脈硬化症の増加の1つの原因として説明できる。高コレステロール血症のウサギ由来のVLDLでは、SM/PC比率が5倍高い。 近年では、apoE KOマウスへのミリオシン(SM合成の阻害剤)の投与により、血漿中のSMが劇的に減少し、PCが増加し、その結果SM/PC比率が減少し、更にアテローム性動脈硬化の病巣範囲が著しく減少することが明らかとなっている。これらのデータは、アテローム性動脈硬化症において、SMが亢進的な役割を演じ、一方、PCが予防的な役割を演じうることを示唆するものである。それらを測定することにより、ヒト並びに様々なマウスモデルにおけるアテロームの発生に関する新規な病理的知見が得られることも考えられる。 両方のリン脂質の重要性が明らかであるにもかかわらず、それらを測定するための簡便な、迅速な、高感度の及び高いスループットの測定方法は現在存在しない。なお、血漿SM及びPCの古典的な測定方法としては、脂質の抽出、薄層クロマトグラフ及び単離されたSM又はPCスポットのホスフェート定量による測定が存在する。しかしながらこの方法は多くの時間を要し、また感度にも問題が残る。 以上より、SM及びPCを測定する新規な方法に対するニーズが存在する。 本発明は血漿及び組織中の、スフィンゴミエリン及びホスファチジルコリンの測定方法の提供に関する。当該方法は、1)細菌由来のSMアーゼを用いて、スフィンゴミエリンをホスホリルコリン及びn−アシルスフィンゴシンに加水分解するステップと、2)アルカリ性ホスファターゼを用いて、ステップ1から生じるホスホリルコリンからコリンを生成させるステップと、3)コリンオキシダーゼを添加して過酸化水素を生成させるステップと、4)過酸化水素と、DAOS(N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン ナトリウム塩)、4−アミノアンチピリン及びペルオキシダーゼを用いて青紫色(好ましくは595nmの最大吸収スペクトルを有する)を発色させるステップを含んでなる。 他の実施形態では、当該方法は、1)細菌由来のホスホリパーゼDを用いて、ホスファチジルコリンをコリン及びホスファチジン酸に加水分解するステップと、2)コリンオキシダーゼを添加して過酸化水素を生成させるステップと、3)過酸化水素と、DAOS(N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン ナトリウム塩)、4−アミノアンチピリン及びペルオキシダーゼを用いて青紫色(好ましくは595nmの最大吸収スペクトルを有する)を発色させるステップを含んでなる。 他の実施形態では、上記の2つの方法を併用することによって、ホスファチジルコリン及びスフィンゴミエリンを同時に測定する。 古典的に、SM及びPCは以下の4つのステップで測定されている。1)脂質の抽出、2)薄層クロマトグラフ(TLC)、3)薄層クロマトグラフィープレート上の対応するスポットからSM及びPC抽出、4)各抽出のホスフェートの定量。全てのステップは多くの時間を要し、また感度が低い。全コリン含有リン脂質(PC+SM)を測定する単純な方法であれば存在するが(Wako Pure Chemical社製)、直接SM及びPCを測定のための方法は存在しない。 本発明は、血漿中のSM及びPCを測定するための、2つの、迅速な、特異的な、高感度の分析方法の提供に関する。本発明は、スフィンゴミエリン(SM)及びホスファチジルコリン(PC)を測定するための、2つの、迅速な、特異的な、高感度の酵素学的測定方法の提供に関する。SM及びPCは、血清リポ蛋白質を構成する2つの主要なリン脂質である。古典的には、それらの濃度は、脂質抽出、薄層クロマトグラフ及び単離されたSM又はPCスポット上のホスフェート定量により測定される。 本発明の方法では、血漿を、細菌由来のスフィンゴミエリナーゼ(SM測定用)又は細菌由来のホスホリパーゼD(PC測定用)、アルカリ性ホスファターゼ、コリンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン及び4−アミノアンチピリンと共に、好ましくは約45分間インキュベートする。それにより、青い発色物質(595nmの最適吸収スペクトルを有する)が形成される。 PCの濃度はSM測定に影響を与えず、またその逆も当てはまる。測定に用いる直線領域は、SMでは約0.5〜5μgであり、PCでは約2.5〜約20μgである。アッセイ間での変動係数は、SMでは約1.7+0.05%であり、PCでは3.1±0.13%である。これらの2つの方法は自動化することができ、大スケールのハイスループット試験アッセイとすることができる。 SMアーゼ及びホスホリパーゼDの採用により、本発明のアッセイの特異性が高いものとなった。しかしながら、すべての市販の酵素が利用可能というわけではない。ホスホリパーゼDの中にはSMアーゼ活性のコンタミネーションを有するものもあり、又はその逆もありうる。好ましくは、BIOMOL International社製のホスホリパーゼDが、本発明の方法又はアッセイで用いられる。 用語「試験法」及び「方法」は本願明細書においては同じ意味であり、本願明細書において同義的に用いられる。 Sigma−Aldrich社製のSMアーゼ(好ましくはS−8889)が、本発明の方法で使用できる。Sigma−Aldrich社製の全てのアルカリ性ホスファターゼ、コリンオキシダーゼ及び過酸化酵素は、本発明の全ての方法において使用できる。 本発明の方法の最終工程(すなわちH2O2の測定可能な化合物への変換)では、幾つかの試薬を選択することができる。例えば、フェノールを、赤いキニーネ色素(505nmの最大吸収スペクトル)の生成に使用でき、またTOOS(3−(N−エチル−3−メチルアニリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸)を紫色の色素(550nmの最大吸収スペクトル)の生成に使用することができる。しかしながら、溶血が生じた血漿では、両方の波長の吸収に顕著な影響が生じうる。DAOSを使用することにより、溶血を十分に回避できる(図4)。 本願明細書に記載する、血漿中のSM及びPC測定のための新規な方法は、簡便で、迅速で、特異性が高く、高感度で、高いスループットであることを特徴とする。それらは、より大規模な臨床サンプル測定又は薬物スクリーニングに適し、組織中のSM及びPC測定にも適応できる。 本発明を更に詳細に例示する目的で以下に実施例を示すが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。材料及び方法試薬: SMアーゼ、アルカリ性ホスファターゼ、コリンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ及び4−アミノアンチピリン、並びにスタンダードSM及びスタンダードPCは、Sigma−Aldrich社から購入した。ホスホリパーゼDは、BIOMOL International社から購入した。DAOS(N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン ナトリウム塩)は、Dojindo Molecular Technologies社から購入したSM測定: 血漿中のSMレベルの酵素学的な測定を、以下の4ステップで行った(図1A):1)細菌由来のSMアーゼでSMをホスホリルコリン及びn−アシルスフィンゴシンに加水分解させるステップと、2)アルカリ性ホスファターゼでホスホリルコリンからコリンを生成させるステップと、3)コリンを用い、コリンオキシダーゼによる触媒反応に供し、過酸化水素を生成させるステップと、4)過酸化水素を、DAOS(N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン ナトリウム塩)、4−アミノアンチピリン及び触媒としてのペルオキシダーゼと共に用いて、青紫色の発色物質(595nmの最大吸収スペクトル)を生成させるステップ。反応バッファを、0.05MのTris塩酸、5mg/dlの塩化カルシウム(pH8)とした。50mlの反応バッファ中の酵素濃度を以下の通りとした:SMアーゼ:25U、アルカリ性ホスファターゼ:500U、コリンオキシダーゼ:25U及びペルオキシダーゼ:1000U。DAOSの濃度を0.73mMとし、4−アミノアンチピリンの濃度を0.73mMとした。5μlの血漿を100μl反応バッファ(+酵素)に添加し、37℃で45分インキュベートした後、595nmの吸光度を分光光度測定用のプレートリーダーで測定した。スタンダードSM溶液(50mg/dl)の調製: 5mgのSMを、10mlの2%トリトンX−100/エタノール溶液に溶解させて調製した。PC測定: 血漿中のPCレベルの酵素学的な測定を、以下の3ステップで行った(図2B):1)細菌由来のホスホリパーゼD(PC特異的、SMと反応しない)を用いて、PCをコリン及びホスファチジン酸に加水分解させるステップと、2)コリンを用い、コリンオキシダーゼによる触媒反応に供し、過酸化水素を生成させるステップと、3)過酸化水素を、DAOS(N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン ナトリウム塩)、4−アミノアンチピリン及び触媒としてのペルオキシダーゼと共に用いて、青紫色の発色物質(595nmの最大吸収スペクトル)を生成させるステップ。反応バッファを、0.05MのTris塩酸、5mg/dlの塩化カルシウム(pH7)とした。50mlの反応バッファ中の酵素濃度を以下の通りとした:ホスホリパーゼD:6000U(測定時に添加)、コリンオキシダーゼ:25U、ペルオキシダーゼ:1000U。DAOSの濃度を0.73mMとし、4−アミノアンチピリンの濃度を0.73mMとした。5μlの血漿を100μl反応バッファ(+酵素)に添加し、37℃で45分インキュベートした後、595nmの吸光度を測定した。スタンダードPC溶液(100mg/dl)の調製: 10mgのPCを、10mlの2%トリトンX−100/エタノール溶液に溶解させて調製した。全リン脂質の測定: 血漿中のコリン含有リン脂質(PC+SM)の全量を酵素的方法(Wako Pure Chemical社製)で測定した。結果: 血漿中のSM又はPC濃度の酵素学的測定を、新規な4ステップ又は3ステップによる方法を用いて実施した(図1)。図2に示すように、SM測定の直線領域は0.5〜5μgであり、PCでは2.5〜20μgであった(図2)。SM及びPC濃度は、プールされた異なる量の血漿について測定し、両方のアッセイの直線領域が2.5μl〜10μlであることを見出した(図3)。 両方法は、最初のステップ以外は非常に類似するため(図1)、両方の測定において、各々が互いに阻害し合うという事態も考えられる。そこで、SMの測定方法の特異性を解析するため、標準PCを基質として用いて(又はその逆)解析した結果、両方法での交差測定は見られなかった(図4A及び4B)。 溶血は、血液の収集の際に常に生じる。血漿中のSM濃度はコレステロール及びPCより顕著に低いため、溶血した血漿の使用は、アッセイにおいて測定される光吸収を著しく阻害しうる。この効果を解析するため、低い、中程度及び高い程度の溶血血漿サンプル10μlを用い、37℃で45分間、SMアッセイ溶液(但しSMアーゼを含まない)でインキュベートし、それらの吸光度を595nmで測定した。溶血によってもSMアッセイが阻害されないことが判明した(図5)。測定方法の再現性: SM及びPCは、1つのサンプルあたり20回測定した。SMアッセイのアッセイ間の変動係数は1.7+0.05%であり、PCアッセイでは3.1±0.13%であった。 新規なSM及びPC試験法を評価するため、マウス血漿中のコリン含有リン脂質(SM+PC)の全レベルを市販のキット(Wako Pure Chemical社製)を使用して測定し、これらの結果を、本発明の方法で測定されたSM及びPC濃度を添加することによって得られた結果と比較した。2つの方法の相関関係が良好である(r=0.91、n=7)ことが判明した(図6)。更に、マウス血漿中のSM濃度が38+10mg/dlであり、PC濃度が150+21mg/dlであり、PC/SM比率が3.9であった(表1)。これらの全ての結果は、古典的な方法(7)によって得られた結果と同等であった。表1:全コリン含有リン脂質(PC+SM)測定用の市販のキットと、新規な血漿中のSM及びPC測定方法との、測定結果の比較*新規な方法で測定。**市販のキット(Wako Pure Chemical)で測定。SM:スフィンゴミエリン、PC:ホスファチジルコリン。値を平均+SD(n=17)で示す。SM測定法の改良: SM測定法の感度を増加させ、溶血を回避するために、フェノールの代わりに、DAOS(595nmの最大吸収スペクトル)を反応の最終ステップに用いた。この変更により、測定感度の増加(10mg/dl未満のSMを検出できる)のみならず、溶血も回避することが可能となる。SM及びPC測定用の標準曲線: スタンダードSM(0.35〜3.5μg)を用いた標準曲線は、SM測定法において直線性を有していた。スタンダードPC(6〜24μg)を用いた標準曲線は、PC測定法において直線性を有していた。血漿中SMのアッセイの直線領域は10〜120mg/dlであった。血漿中PCのアッセイの直線領域は10〜250mg/dlであった。測定結果の再現性: 新規な測定方法により、SM及びPCを、1サンプルあたり20回測定した。SMアッセイにおけるアッセイ間の変動係数は1.7+0.05%であった。PCアッセイにおけるアッセイ間の変動係数は3.1+0.13%であった。SM及びPC測定のストラテジーを示す。A.SMアーゼはSMのホスホリルコリンへの加水分解を触媒し、アルカリ性ホスファターゼは第2のステップにおいて触媒し、P−コリンからコリンを生じさせる。次のステップで、コリンオキシダーゼの触媒によるコリンの酸化が行われる。この反応により2分子の過酸化水素が生じる。最終工程ではペルオキシダーゼによる触媒反応が行われ、測定対象の青紫の発色物質が生じる。B.ホスホリルコリンDは、PCのコリン及びホスファチジン酸への加水分解を触媒する。残りの反応はSM測定と同様である。SM及びPC測定用の標準曲線。異なる量のSM又はPC標準溶液(+生理的食塩水)(〜20μlまで)を、100μlの反応バッファと37℃で45分間インキュベートし、595nmの吸光度を測定した。A.SMの標準曲線。B.PCの標準曲線。血漿中SM及びPC測定における、直線領域。プールしたマウス血漿を用いた。異なる量の血漿(+生理的食塩水)(〜20μlまで)を、100μlの反応バッファと37℃で45分間インキュベートし、595nmの吸光度を測定した。A.SM測定における血清直線領域。B.PC測定における血清直線領域。SM及びPC測定の特異性。A.SM測定で異なる濃度のPCを用いた。B.PC測定で異なる濃度のSMを用いた。OD=595nmで測定した、溶血の影響。低い程度、中程度及び高い程度の溶血を有する血漿サンプル10μlを、37℃で45分間、SMアッセイ用の溶液(SMアーゼフリー)100μlと共にインキュベートし、それらの595nmの吸光度を測定した。BKG:バックグラウンド、LOW:低い程度の溶血、MED:中程度の溶血、HIGH:高い程度の溶血。全コリン含有リン脂質測定用の市販のキット(Wako社製)と、本発明の新規な血漿中SM及びPC測定方法との比較(r=0.91、n=17)。 血漿及び組織中のスフィンゴミエリン及びホスファチジルコリンの測定方法であって、1)細菌由来のSMアーゼを用いて、スフィンゴミエリンを、ホスホリルコリン及びn−アシルスフィンゴシンに加水分解するステップと、2)アルカリ性ホスファターゼを用いて、ステップ1から生じるホスホリルコリンからコリンを生成させるステップと、3)コリンオキシダーゼを添加して過酸化水素を生成させるステップと、4)過酸化水素と、DAOS(N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン ナトリウム塩)、4−アミノアンチピリン及びペルオキシダーゼを用いて青紫色を発色させるステップを含んでなる方法。 血漿及び組織中のスフィンゴミエリン及びホスファチジルコリンの測定方法であって、1)細菌由来のホスホリパーゼDを用いて、ホスファチジルコリンを、コリン及びホスファチジン酸に加水分解するステップと、2)コリンオキシダーゼを添加して過酸化水素を生成させるステップと、3)過酸化水素と、DAOS(N−エチル−N−(2−ハイドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン ナトリウム塩)、4−アミノアンチピリン及びペルオキシダーゼを用いて青紫色を発色させるステップを含んでなる方法。 ステップ1の細菌由来のホスホリパーゼDを用いて、ホスファチジルコリンを、コリン及びホスファチジン酸に加水分解するステップを更に含んでなる、請求項1記載の方法。 【課題】新規なSM及びPCの測定方法の提供。【解決手段】細菌のSMアーゼを用い、スフィンゴミエリンを、ホスホリルコリン及びn−アシルスフィンゴシンに加水分解し、アルカリ性ホスファターゼを用いてステップ1から生じるホスホリルコリンからコリンを生成させ、コリンオキシダーゼを添加して過酸化水素を生成させ、過酸化水素と、DAOS、4−アミノアンチピリン及びペルオキシダーゼを用いて青紫色を発色させる方法。並びに、細菌由来のホスホリパーゼDを用い、ホスファチジルコリンを、コリン及びホスファチジン酸に加水分解し、コリンオキシダーゼを添加して過酸化水素を生成させ、過酸化水素と、DAOS、4−アミノアンチピリン及びペルオキシダーゼを用いて青紫色を発色させる方法。【選択図】図1


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