生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_PDE阻害による神経新生の調節
出願番号:2008536840
年次:2009
IPC分類:A61K 45/06,A61K 31/401,A61K 38/55,A61K 31/525,A61K 31/4184,A61K 31/40,A61K 31/138,A61K 31/437,A61K 31/4174,A61K 31/4015,A61K 31/485,A61P 25/30,A61P 25/36,A61P 25/00,A61P 25/28,A61P 9/10,A61P 25/18,A61P 25/22,A61P 25/24,A61P 25/32,A61P 25/20,A61P 25/08


特許情報キャッシュ

バーロウ,キャロリー カーター,トッド エー. ロラン,キム アイ. ピレス,ジェミーソン シー. トロイナー,カイ JP 2009512711 公表特許公報(A) 20090326 2008536840 20061020 PDE阻害による神経新生の調節 ブレインセルス,インコーポレイティド 508004661 青木 篤 100099759 石田 敬 100077517 福本 積 100087871 古賀 哲次 100087413 中村 和広 100108903 渡辺 陽一 100117019 武居 良太郎 100150810 バーロウ,キャロリー カーター,トッド エー. ロラン,キム アイ. ピレス,ジェミーソン シー. トロイナー,カイ US 60/729,366 20051021 US 60/784,605 20060321 US 60/807,594 20060717 A61K 45/06 20060101AFI20090227BHJP A61K 31/401 20060101ALI20090227BHJP A61K 38/55 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/525 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/4184 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/40 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/138 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/437 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/4174 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/4015 20060101ALI20090227BHJP A61K 31/485 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/30 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/36 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/00 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/28 20060101ALI20090227BHJP A61P 9/10 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/18 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/22 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/24 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/32 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/20 20060101ALI20090227BHJP A61P 25/08 20060101ALI20090227BHJP JPA61K45/06A61K31/401A61K37/64A61K31/525A61K31/4184A61K31/40A61K31/138A61K31/437A61K31/4174A61K31/4015A61K31/485A61P25/30A61P25/36A61P25/00A61P25/28A61P9/10A61P25/18A61P25/22A61P25/24A61P25/32A61P25/20A61P25/08 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,LY,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW US2006041131 20061020 WO2007047978 20070426 88 20080616 4C084 4C086 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神経新生は、動物及びヒトの脳における生命維持に必須のプロセスであり、これにより、新たな神経細胞が生体の一生にわたり継続して生成される。新たに生まれた細胞が、中枢神経系の機能細胞に分化することができ、そして脳内の現存する神経回路に組み込まれる。神経新生は、哺乳動物の脳の2つの領域:側脳室の脳室下帯(SVZ)及び海馬歯状回において成年期にわたり存在することが知られている。これらの領域では、多能性神経前駆細胞(NPC)は分裂を続け、そして新たな機能的ニューロン及びグリア細胞を生じさせている(Gage 2000を参照のこと)。様々な因子、例えば、副腎摘出、自発運動、高密度環境、海馬依存性学習、及び抗うつ薬が、成人海馬神経新生を刺激できることが示されてきた(Yehuda 1989, van Praag 1998, Brown J 2003, Gould 1999, Malberg 2000, Santarelli 2003)。他の因子、例えば副腎皮質ホルモン、ストレス、年齢及び薬剤乱用は、神経新生にマイナスに作用する(Cameron 1994, McEwen 1999, Kuhn 1996, Eisch 2004)。 環状アデノシン・モノホスフェート(cAMP)及び環状グアノシン・モノホスフェート(cGMP)は、視覚、嗅覚、血小板凝集、アルドステロン合成、インスリン分泌、T細胞活性化及び平滑筋弛緩を含む哺乳動物細胞における広範囲のプロセスを媒介する偏在性の第二メッセンジャーである。環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)は、対応するヌクレオチド5'-モノホスフェートへの加水分解を触媒することにより、cAMP及びcGMPの細胞内レベルを制御する。20超のPDE遺伝子がクローン化され、11個の遺伝子ファミリー(PDE1〜PDE11)をコードし、これらは配列ホモロジーに従って分類され、並びにコード化されたPDEの生物化学的性質及び医薬的性質(例えば、cAMP及び/又はcGMPへの特異性、調節性化合物への応答)に従って分類される。 cAMPを特異的/優先的に加水分解するPDEファミリーとして、PDE4、PDE7、及びPDE8が挙げられ、一方cGMPを特異的/優先的に加水分解するファミリーとして、PDE5、PDE6、及びPDE9が挙げられる。PDE1、PDE2、PDE3、PDE10、及びPDE11ファミリーは、cAMP及びcGMPの両方に対する実質的な活性を示す。多くのPDE遺伝子ファミリーは、複数の遺伝子を含み、これは区別されるアイソザイムを生じさせる。例えば、PDE3、PDE6、PDE7及びPDE8ファミリーの各々は、少なくとも2つの遺伝子を含む(3A、3B;6A、6B;7A、7B;8A、8B)一方、PDE1ファミリーは、少なくとも3個の遺伝子(1A、1B、1C)を含み、そしてPDE4ファミリーは少なくとも4個の遺伝子(4A、4B、4C、4D)を含む。さらに、PDE遺伝子転写産物の大部分は、オルタナティブスプライシングにかけられて、各ファミリー内で複数のアイソザイムを生じさせる。PDEアイソザイムは、様々な組織、細胞型、及び細胞内部位で異なるように発現されており、そして多くのPDEアイソザイムはCNSを通して検出された。 上記文献の引用は、前述した全ての事項が適切な従来技術であるということを認めるものとして意図されることはない。データーについての全ての記載、又はこれらの文献の内容についての表示は、出願人に利用できる情報に基いており、そしてこれらの文献のデーター又は内容の正確性についての承認を構成するものではない。 神経新生を刺激又は増加させることによる、中枢神経系及び末梢神経系の疾患、病気及び損傷の予防及び治療のための組成物及び方法が本明細書に開示される。本方法の態様及び本組成物の活性として、神経系の疾患、障害、又は病気の場合に神経新生を増加又は増幅させることが挙げられる。本開示の実施態様として、神経変性疾患、脳又は中枢神経系外傷を含む神経損傷、及び/又はそれらからの回復、うつ病、不安症、精神病、学習と記憶の障害、及び中枢及び/又は末梢神経系の虚血の治療方法が挙げられる。他の実施態様では、開示された方法は認知転帰及び気分障害を改善するために使用される。 一の態様では、神経新生を刺激又は増加させることによる調節方法が開示される。神経新生は、細胞又は組織のレベルでありうる。細胞又は組織は、動物対象又はヒトの中に存在してもよいし、或いはin vitro又はex vivo周囲環境中に存在してもよい。幾つかの実施態様では、神経新生は、動物又はヒトの中枢又は末梢神経系の細胞又は組織中で刺激又は増加される。動物又はヒトの場合、当該方法は、動物又はヒト対象中に存在する1以上の疾患、障害、又は病気に関連して実施されてもよい。こうして、本明細書に開示される実施態様として、環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)に対する阻害活性を有する少なくとも1の神経新生調節薬(以後、PDE薬と呼ぶ)を投与することにより、疾患、障害、又は病気の治療方法を含む。PDE薬は、単独で、又は1以上のさらなる神経薬、例えば別のPDE薬又は非PDE薬と組み合わされて剤形されてもよいし又は使用されてもよい。 本開示はこうして、神経新生を増加させるためのPDE薬としての化学物質の使用方法を含む。幾つかの実施態様では、薬剤として使用される化学物質は、治療又は医薬として許容される可逆的PDE阻害剤である。或いは、許容される不可逆的PDE阻害剤は、本開示の幾つかの実施態様において使用されてもよい。さらなる実施態様は、血液脳関門を通過する三級アミンである阻害剤を含む。 PDE薬が、PDEと相互作用することによりPDEに対して直接的な活性を有する「直接的」な薬剤であると考えられる一方、本開示は、間接薬剤と考えられうるPDE薬剤を含む。ここで当該間接薬剤は直接PDEと相互作用することはない。こうして、間接薬剤は、PDEと直接相互作用する中間体薬剤の生産、生成、安定化、又は保持を介して間接的にPDEに作用する。 開示された実施態様は、PDE薬剤と、本明細書に開示されるか又は当業者に既知の他の1以上の神経薬の組み合わせ剤を含む。本明細書に記載される追加の神経薬は、直接的PDE薬、間接的PDE薬、又は直接若しくは間接的にPDEを通して作用することのない神経薬でありうる。こうして幾つかの実施態様では、さらなる神経薬は、PDE以外のメカニズムを通して直接的又は間接的に作用する薬剤である。本明細書に記載されるさらなる神経薬は、既知の受容体を通して作用する薬剤又は疾患若しくは病気の治療に知られている薬剤でありうる。本開示はさらに、PDE薬剤と1以上のほかの神経薬の組み合わせ剤を含む組成物をさらに含む。 第二態様では、本開示は、対象又は患者において認知機能の低下又は減少を低減及び/又は低下させる方法を含む。幾つかの場合において、当該方法は、対象又は患者において認知機能を維持及び/又は安定化するために適用されうる。当該方法は、PDE薬剤を、場合により1以上の他の神経薬剤と組み合わせて、認知機能の減少又は低下を低減又は低下させるために有効な量で対象又は患者に投与することを含む。 さらなる態様では、さらなる開示は、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、PDE薬剤を用いて気分障害を治療する方法を含む。幾つかの実施態様では、当該方法は、対象又は患者において気分障害を調節又は軽減するために使用されうる。非限定的な例は、本明細書に記載される疾患又は病気を有するか、又は有すると診断された対象又は患者を含む。別の実施態様では、本方法は、対象又は患者において気分を改善、維持、又は安定させるために使用されてもよい。もちろん、気分障害の治療において使用される他の治療又は状態のいずれかと場合により組み合わされてもよい。 第三態様では、開示された方法は、1以上の疾患、障害、又は病気、又はそれらの症状を患う患者を同定すること、そして当該患者に、PDE薬を、場合により本明細書に記載される1以上の他の神経薬と組み合わせて投与することを含む。幾つかの実施態様では、神経新生を増加させる必要性のある対象を同定し、そして当該対象にPDE薬を、場合により本明細書に開示される1以上の他の薬剤と組み合わせて投与することを含む方法が本明細書に開示される。別の実施態様では、対象は患者、例えばヒト患者である。 本開示の別の態様は、不十分な量の又は不適切なレベルの神経新生の効果を示す対象に、PDE薬を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて投与することを含む。幾つかの実施態様では、当該対象は、神経新生を低減又は阻害する薬剤に晒された対象である。神経新生の阻害剤の非限定的な例として、オピオイド受容体アゴニスト、例えばモルフォリンなどのmu受容体亜型アゴニストを含む。別の場合、さらなる神経新生の必要性は、認知機能の低下として検出でき、例えば年齢に関連する認知低下、アルツハイマー疾患、てんかん、又は非限定的な例としててんかんに関連する病気のため生じる。 関連の様式では、本方法は、神経新生を低減又は阻害する薬剤に晒された対象又はヒトに、PDE薬剤を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて投与することを含みうる。非限定的な実施態様は、対象又はヒトが、モルヒネ又は他のオピオイド受容体アゴニスト、例えば他の鎮痛剤を投与されようとしており、そして神経新生の減少又は阻害されようとしている対象又はヒトを含む。非限定的な例は、対象がモルヒネ又は他の鎮痛薬を外科手術に関連して投与される前、際に、又は後に対象にPDE薬剤を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて投与することを含む。 第五態様では、本開示は、移植に適した神経幹細胞の集合を調製する方法であって、in vitroで神経幹細胞(NSC)の集合を培養し、そして当該培養された神経幹細胞をPDE薬と、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて接触させることを含む。幾つかの実施態様では、幹細胞が調製され、そして次にレシピエントホスト動物又はヒトに移植される。調製品の非限定的な例として、1)細胞が神経新生をする(例えば、視覚検査又は細胞計数により検出される)まで、PDE薬を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて接触させること、2)細胞が神経新生へと十分に刺激又は誘導されるまで、PDE薬剤を、場合により1以上の他の神経薬剤と組み合わせて接触させることを含む。この様な非限定的な様式で調製された細胞は対象に移植され、場合により、当該対象に他の神経薬を同時に、ほぼ同時に、又は投与に続いて投与される。神経幹細胞が、in vitro培養物、つまりは細胞株であってもよい一方、他の実施態様では、細胞は、次に対象に移植される組織の一部であってもよい。 さらに別の態様では、本開示は、PDE薬剤を、1以上の他の神経薬剤と場合により組み合わせて投与することにより、対象において神経新生を刺激又は増加させることなどにより調節する方法を含む。幾つかの実施態様では、神経新生は、新たな細胞の循環系へのアクセスをもたらす血管形成の刺激と組み合わせて生じる。 さらなる実施態様の詳細は、以下の添付図面及び記載に記される。本実施態様のほかの特徴、対象、及び利点は、図面及び詳細な記載、及び特許請求の範囲から明らかであろう。定義 「神経新生」は、in vivo又はin vitroにおける神経細胞の増殖、分化、移動及び/又は生存として定義される。幾つかの実施態様では、神経細胞は成人、胎児、又は胚性の神経幹細胞であるか或いはこれらの細胞集合である。細胞は、中枢神経系に位置するか又は動物若しくはヒトの至る所に位置してもよい。細胞は、組織、例えば神経組織に存在してもよい。幾つかの実施態様では、神経細胞は、成人、胎児、又は胚性前駆細胞又は細胞集合であるか、或いは幹細胞と前駆細胞の混合物を含む細胞集合である。神経細胞は、全ての脳幹細胞、全ての脳前駆細胞(brain progenitor cells)、及び全ての脳前駆細胞(brain precursor cells)を含む。神経新生は、通常の発生の間に生じる神経新生、並びに疾患、損傷、又は治療介入、例えば本明細書に記載される治療による介入の次に生じる神経再生を含む。 「神経薬」は、in vivo又はex vivo又はin vitroにおいて、当該薬剤又は試薬の不存在下での神経新生の量、程度、又は性質に比較して、神経新生の量、又は程度又は性質を促進、刺激、又は増加することができる化学物質又は試薬として定義される。幾つかの実施態様では、神経薬での治療は、神経新生を検出又は測定するために使用される方法の条件下で、当該薬剤の不存在下での神経新生の量、程度及び/又は性質に比べて少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約100%、少なくとも約500%、又はそれ以上ほど神経新生を促進する場合、神経薬での治療が神経新生を増加させる。本明細書に記載される場合、神経新生の量又は程度又は性質を促進、刺激、又はそうでない場合増加させるPDE薬は、神経薬である。 「アストロジェニック」という用語は、in vivo又はin vitroで星状細胞の活性化、増殖、分化、移動、及び/又は生存を意味する「星状細胞新生」に関連して定義される。星状細胞の非限定的な例として、星状細胞、活性化ミクログリア細胞、星状細胞前駆細胞及び強化細胞(potentiated cells)、及び星状細胞前駆細胞及び派生細胞が挙げられる。幾つかの実施態様では、星状細胞は、成人、胎児、又は胚性の星状細胞又は星状細胞集合である。星状細胞は、中枢神経系に又は動物若しくはヒトの至る所に位置しうる。星状細胞は、組織、例えば神経組織中に存在してもよい。幾つかの実施態様では、星状細胞は成人、胎児、又は胚性前駆細胞又は細胞集合、或いは幹細胞及び/又は前駆細胞の混合物を含む細胞集合であって、星状細胞へと発生できる細胞である。星状細胞新生は、通常の発生の間、並びに疾患、損傷又は治療介入の後に生じる星状細胞の増殖及び/又は分化を含む。 「幹細胞」(又は神経幹細胞(NSC))という用語は、本明細書に使用される場合、自己増殖できかつニューロン、星状細胞、及び/又はオリゴデンドロサイトへと分化できる未分化細胞を指す。 「前駆細胞」(例えば、神経前駆細胞)という用語は、本明細書に使用される場合、幹細胞から派生された細胞であって、それ自身幹細胞ではない細胞を指す。幾つかの前駆細胞は、1より多いタイプへと分化できる子孫細胞を生産できる。 「動物」又は「動物対象」という用語は、非ヒト哺乳動物、例えば霊長類、イヌ、又はネコを指す。別の実施態様では、当該用語は、家畜化された動物(家畜)又はヒトのケア及び/又は管理がされた対象(例えば、動物園動物及び他の展示用動物)を指す。別の非限定的な例では、当該用語は、反芻動物又は肉食動物、例えば、イヌ、ネコ、トリ、ウマ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、水棲動物及び哺乳動物、ペンギン、シカ、エルク及びキツネを指す。 「PDE薬」という用語は、本明細書で使用される場合、1以上の既知のアイソザイムを含むPDEと接触させた際に、観察可能な応答を誘発する神経薬剤を含む。本明細書に記載される方法において有用である「PDE薬」は、ある条件下でPDE活性の調節物質又は阻害剤として作用し得る化合物又は薬剤(PDE、PDEリガンド、及び/又は下流のシグナル分子に競合的又は非競合的に結合することにより、PDEの1以上の特徴的な活性を調節又は阻害できる化合物又は薬剤)を含む。 「PDE阻害剤」という用語は、本明細書に開示される場合に、当該薬剤の不存在下でのPDE活性に比較して、PDE活性を低下させる神経薬を一般的に指す。幾つかの実施態様では、PDE活性は、少なくとも約50%、又は少なくとも約75%、又は少なくとも約90%ほど低減される。さらなる実施態様では、PDE活性は、少なくとも約95%、又は少なくとも約99%ほど低減する。本明細書に記載される方法に有用なPDE阻害剤は、競合的阻害剤、非競合的阻害剤、アロステリック阻害剤、及び/又は標的PDEを阻害する任意のメカニズムとして作用しうる。 様々な実施態様では、PDE薬剤は、PDEに対して直接作用してもよいし、又はコファクター、基質、又は他の分子と組み合わせて間接的に作用してもよい。例えば、幾つかのPDEアイソザイムは、内在性アクチベーター及び/又は阻害剤によるアロステリック調節にかけられる。ここで、アロステリック調節を受けるPDEの例として、Ca2+/カルモジュリンによりアロステリックに活性化されるPDE1、並びにcGMPによりアロステリックに活性化されるPDE2及びPDE5を含む。アロステリック・レギュレーターは、特定の阻害剤での阻害に対するPDEの感受性をしばしば調節する。例えば、PDE5のアロステリック部位へのcGMPの結合は、シルデナフィルなどのPDE5阻害剤の結合を高める。こうして、幾つかの実施態様では、PDE薬剤は、標的PDEのアロステリック・レギュレーターと組み合わせて投与されるか、又は標的PDEの内在性アロステリック・レギュレーターの活性及び/又はレベルを調節する薬剤(例えば、カルシウムチャネルモジュレーター、サイクリックヌクレオチドシクラーゼアクチベーター)と組み合わせて投与される。PDEへのアロステリック結合を検出するための方法が、Weeksら、Methods Mol Biol. 2005;307:239-62に記載されている。幾つかの実施態様では、PDE薬は、別の化合物又は治療モダリティに応じてPDEの活性化を調節しうる。 別の実施態様では、本明細書に記載される方法に使用されるPDE薬剤は、1以上の他のPDEアイソザイムに対する活性の程度及び/又は性質に関して、1以上のPDEアイソザイムに対する特定条件下で「選択的な」活性を有する。ある実施態様では、1以上のPDE薬剤への選択的活性が、高い効力、低い副作用、少ない有効量、少ない投与回数、又は他の所望される特性もたらす。 「cGMP特異的PDE」及び「cAMP特異的PDE」という用語は、それぞれ特異的に及び/又は優先的にcGMP又はcAMPを加水分解する。幾つかの実施態様では、PDEは優先的又は特異的に特定の環状ヌクレオチドを加水分解し、好ましくない基質ヌクレオチドに対するKmは、好ましい基質についてのKmよりも2倍、5倍、10倍、20倍、50倍、又はそれ以上大きい。例えば、cAMPに選択的であるPDE4は、cGMPに対して、cAMPに比べて約1000倍高いKmを有する。一方、cGMPに対して選択的であるPDE5は、cAMPに対して、cGMPに比べて約100倍高いKmを有する。幾つかの実施態様では、PDEは、好ましい基質ヌクレオチドについてのVmaxが、好ましくない基質についてのVmaxよりも2倍、5倍、10倍、20倍、50倍又はそれ以上高いVmaxである。例えば、cAMPを優先的に加水分解するPDE3は、cAMP及びcGMPに対して実質的に似たようなKmを有するが、cAMPについて5倍高いVmaxを有する。幾つかの実施態様では、PDEは、他の及び/又はさらなる因子、例えば細胞内でのPDEの局在化、PDEと内在性レギュレーターなどの相互作用のため、cAMP又はcGMPを特異的/優先的に加水分解する。「二重特異的PDE」という用語は、一般的に、生理的に関連のある条件下でcAMP及びcGMPの両方を加水分解することができるPDEを一般的に指す。一般的に、PDE1、PDE2、PDE10、及びPDE11は、二重特異的PDEであり、PDE3、PDE4、及びPDE8は、cAMP特異的PDEであり、そしてPDE5、PDE6、及びPDE9はcGMP特異的PDEである。PDEの基質特異性は、それらが決定される条件、種の違い、組織特異性又は疾患特異性アイソフォーム/スプライスバリアントなどで決定される。こうして、上記定義は、一様に適用できることを意図するものではない。 幾つかの実施態様では、本明細書に記載される方法で使用されるPDE薬剤は、他の受容体(つまり、非-PDE)、例えばムスカリン受容体、5-HT受容体、ドーパミン受容体、エピネフリン受容体、ヒスタミン受容体、グルタメート受容体などに関して実質的に不活性である。しかしながら、別の実施態様では、PDE薬剤は、1以上の追加受容体サブタイプについての活性薬剤である。 追加の実施態様では、本明細書に使用されるPDE薬剤は、本明細書に定義される神経新生調節薬であって、PDEと接触された場合に、神経応答をもたらす中間体薬剤を産生し、生成し、安定化し、又は当該薬剤の保持を増加させることによって、観測できる神経応答を誘発する神経新生調節薬を含む。本明細書に使用される場合「保持の増加」又はその変化形又は「保持」という用語は、中間体薬剤の分解の低下、又は中間体薬剤の安定性の増加を指す。 幾つかの場合、PDE薬は、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、神経新生調節薬の個別の使用に比べて、例えば相乗的活性のため及び/又は特定の組織及び/又は細胞型において異なるように発現される分子及び/又は活性の標的化のため、改善された効力、低い副作用、少ない有効投与量、少ない投与回数、及び/又は他の所望される効果をもたらす。 「PDE薬と1以上の他の神経薬との神経薬の組み合わせ剤」という用語は、神経新生調節薬の組み合わせ剤を指す。幾つかの実施態様では、本明細書に提供される神経薬又は神経調節薬の組み合わせ剤の投与は、当該組み合わせ剤がない場合に比較して、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約90%、又はそれ以上、標的組織及び/又は細胞型における神経新生を調節する。さらなる実施態様では、神経新生は、少なくとも約95%、又は少なくとも約99%ほど調節される。 神経調節薬の組み合わせ剤は、神経細胞増殖、分裂、又は細胞周期の進行を阻害するために使用されうる。或いは、神経調節薬の組み合わせ剤は、神経細胞の生存及び/又は分化を刺激するために使用されてもよい。さらなる変更として、神経調節薬の組み合わせ剤は、星状細胞の活性化及び/又は星状細胞新生又は星状細胞分化を阻害、低減、又は予防するために使用されてもよい。 「IC50」は、PDEの活性を最大レベルの半分に低減するPDE阻害剤の濃度を指す。本明細書に記載されるIC50値は、in vitroアッセイ(例えば、無細胞アッセイ)又は細胞に基くアッセイを用いて決定することができる。理論に束縛されることなく、かつ本開示の理解の改善を提供することを目的として、無細胞アッセイは一般的にPDE活性及び/又は必要とされるコファクターについて直接的な効果を発揮する化合物を一般的に検出し、一方細胞に基くアッセイは、直接及び/又は間接的に効果を発揮する化合物を検出する。様々なPDE活性に対する阻害活性を決定及び定量するためのアッセイは、当該技術分野に知られており、そして例えば、第6,348,602号、第5,932,465号、US20030190672、US20020115176、US20040018542、US20050009062、Loughneyら、J. Biol. Chem., 271, pp. 796-806 (1996)、Thompsonら、Biochemistry 10: 311- 316 (1971)、 Kincaid、J Biol Chem., 259(8):5158-66 (1984), Davisら、Biochim. Biophys. Acta 797, 354-362 (1984)及びKincaidら、Methods Enzymol、159:457-70 (1988)に記載される。これらの全ては本明細書に援用される。PDE活性は、例えばRichら、J. Gen. Physiology、118(1);63-78 (2001)に記載されるようにin vivoでアッセイできる。当該文献は本明細書に援用される。 本明細書に記載される方法に使用されるPDE阻害剤は、CNS中に存在する1以上の標的PDE活性についてのIC50値であって、約10μM未満、又は約1μM未満、又は約0.1μM未満のIC50値を有する。幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、約50nM未満、又は約10nM未満、又は約1nM未満のIC50を有する。幾つかの実施態様では、本明細書に記載される方法に従ったPDE阻害剤の投与は、少なくとも約50%、又は少なくとも約75%、又は少なくとも約90%ほど標的組織内のPDE活性を低減する。さらなる実施態様では、PDE活性は、少なくとも約95%ほど、又は少なくとも約99%ほど低減される。幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、別の、無関係の生物学的効果をもたらすために必要とされる阻害剤の濃度より低い濃度で、所望される活性を有する。幾つかの代表的な実施態様では、PDE阻害活性について必要とされる阻害剤の濃度は、無関係の生物学的効果をもたらすために必要とされる濃度よりも少なくとも約2分の1、又は少なくとも約5分の1、又は少なくとも約10分の1、又は少なくとも約20分の1未満である。 アイソザイム選択性は、標的PDEについてのIC50:非標的PDEについてのIC50の比として計測できる。アイソザイム選択性を決定する方法は、当該技術分野に知られており、そして例えば、Weeksら、Int J Impot Res. 2005 Jan-Feb;17(l):5-9 及び Guptaら、Methods Find Exp Clin Pharmacol. 2005 Mar;27(2):101-18に記載されている。幾つかの実施態様では、「アイソザイム-選択性」PDE薬は、約1:2未満、又は約1:5未満、又は約1:10未満、又は約1:50未満であるアイソザイム選択性を有する。さらなる実施態様では、本明細書に記載される方法において使用されるPDE薬のアイソザイム選択性の活性は、例えば組織及び/又は細胞特異的PDEアイソザイムの標的化のため、非選択的阻害剤に比べて、改善された効力、少ない副作用、低い有効投与量、少ない投与回数、及び/又は他の所望される特性をもたらす。 「IC50」及び「EC50」値は、1以上のほかの神経薬とPDE薬剤の組み合わせ剤であって、それぞれ神経新生又は他の生理的活性(例えば受容体の活性)を最大レベルの半分に低下させる薬剤の濃度を指す。IC50及びEC50値は、様々な環境下、例えば、無細胞環境、細胞環境(例えば、細胞培養アッセイ)、多細胞環境(例えば組織又は他の多細胞構造)及び/又はin vivoなど、においてアッセイすることができる。幾つかの実施態様では、組み合わされるか又は本明細書に個別に開示される方法における1以上の神経新生調節薬は、約10μM未満、約1μM未満、又は約0.1μM未満、又はそれ以下のIC50又はEC50値を有する。別の実施態様では、組み合わせ剤は、約50nM未満、約10nM未満、又は1nM未満、又はそれ以下のIC50を有する。 幾つかの実施態様では、PDE薬剤と1以上の他の神経薬との組み合わせ剤における、1以上の薬剤の選択性は、所望の効果(例えば神経新生の調節)についてのIC50又はEC50の、不所望の効果についてのIC50又はEC50に対する比として個別に計測される。幾つかの実施態様では、組み合わせ剤における「選択的」薬剤が、約1:2未満、約1:10未満、約1:50未満、又は約1:100未満の選択性を有する。幾つかの実施態様では、組み合わせ剤における1以上の薬剤が個別に、別の臓器、組織及び/又は細胞型に比べて、1以上の臓器、組織、及び/又は細胞型における選択的活性を示す。例えば、幾つかの実施態様では、組み合わせ剤は、選択的に、脳の神経形成領域、例えば海馬(例えば歯状回)、脳室下帯、及び/又は嗅球などにおいて神経新生を選択的に調節する。 別の実施態様では、薬剤の組み合わせによる調節は、疾患又は損傷の影響を受ける神経細胞を含む領域、疾患効果又はプロセスと関連する神経細胞を含む領域、又は神経細胞に対し傷害性である事象に侵された神経細胞を含む領域になされる。この様な事象の非限定的な例として、脳梗塞又は当該領域の放射線治療が挙げられる。さらなる実施態様では、神経調節薬の組み合わせ剤は、実質的に、2以上の生理的活性又は標的分子を実質的に調節する一方、1以上の他の分子及び/又は活性に対して実質的に不活性である。 「認知機能」という用語は、情報収集及び/又は処理;情報及び/又は考えの理解、理由付け、及び/又は適用;発想及び/又は情報の抽出又は詳述化;創作性の創出、問題解決、及びおそらく直感;そして学習、知覚、及び/又は発想及び/又は情報の認識についての動物又はヒト対象の精神プロセスを指す。精神プロセスは、信念、欲望などとは区別される。幾つかの実施態様では、認知機能が評価されてもよいし、そうして場合により、認知機能についての1以上の試験又はアッセイを介して場合により定義される。認知機能についての試験又はアッセイについての非限定的な例として、CANTAB(例えば、Frayら、"CANTAB battery, proposed utility in neurotoxicology." Neurotoxicol Teratol. 1996;18(4):499-504を参照のこと)、Stroop検定、Trail Making、Wechsler Digit Span、又はCogStateコンピューターによる認知試験が挙げられる(Dehaeneら、"Reward-dependent learning in neuronal netWO rks for planning and decision making." Prog Brain Res. 2000;126:217-29;Iversonら、"Interpreting change on the WAIS-III/WMS-III in clinical samples." Arch Clin Neuropsychol. 2001;16(2):183-91;及びWeaverら、"Mild memory impairment in healthy older adults is distinct from normal aging." Brain Cogn. 2006;60(2):146-55を参照のこと)。 概要 本明細書に記載される方法は、神経新生を促進するために、又はそうでない場合神経新生を刺激又は増加させるために有利である任意の疾患又は病気を治療するために使用されうる。本明細書に記載される方法の一の焦点は、PDE活性の調節を介して神経新生を刺激又は増加させることにより治療効果を達成させることである。こうして、本明細書に記載される特定の方法は、神経新生の増加による治療の影響を受けやすい任意の疾患又は病気を治療するために使用されうる。 幾つかの実施態様では、開示された方法は、in vivo、in vitro、又はex vivoで神経新生を調節することに適用される。in vivo実施態様では、細胞は、対象動物又はヒトの組織又は臓器に存在しうる。細胞の非限定的な例は、分化された神経細胞において、分化、又は分化と増殖のいずれかにより神経新生をできる細胞を含む。本明細書に記載される様に、神経新生は、異なる潜在的な細胞系統に沿った神経細胞の分化を含む。幾つかの実施態様では、神経幹細胞又は前駆細胞の分化は、ニューロンを産生する神経細胞系統に沿っている。別の実施態様では、分化は、ニューロン細胞及びグリア細胞系統に沿っている。さらなる実施態様では、本開示はさらに、神経細胞系統に沿って、グリア細胞系統における1以上の細胞型以外への分化をさらに含む。グリア細胞型の非限定的な例として、オリゴデンドロサイト及びラジアルグリア細胞、並びに星状細胞が挙げられ、これらは「星状細胞系統」として報告されてきた。その結果、本開示の実施態様は、オリゴデンドロサイト、ラジアルグリア細胞、及び星状細胞から選ばれる1以上の細胞型を除いた神経細胞系統に沿って分化することを含む。 動物又はヒトへの適用では、本開示は、細胞をPDE薬と、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、薬剤又は組み合わせ剤のない場合に比べて神経新生の増加をもたらすのに有効な量で接触させる方法を含む。非限定的な例は、動物又はヒトへの当該薬剤又は組み合わせ剤の投与である。この様な接触又は投与は、当該組み合わせ剤を細胞又は組織に外から供給することとして記載される。 開示される実施態様は、認知機能低下又は機能障害のレベルを治療又は低減する方法を含む。気分障害を治療する方法も含まれる。さらなる実施態様では、開示された方法で治療される疾患又は病気は、疼痛及び/又は中毒に関するが、既知の方法と対照的に、開示された治療は、神経新生を増加させることによって実質的に媒介される。さらなる非限定的な例として、本発明に記載される方法は、神経新生をex vivoで増加させることに関与し、その結果、神経幹細胞、神経前駆細胞及び/又は分化された神経細胞を含む組成物は、続いて、疾患又は病気を治療するために個人に投与されうる。 さらなる実施態様では、本明細書に記載される方法は、疼痛、中毒及び/又はうつ病により特徴付けられる疾患を、直接ニューロン及び/又はグリア細胞を直接補充、置換、及び/又は補填することにより治療することを可能にする。さらなる実施態様では、本明細書に記載される方法は、現存する神経細胞の増殖及び/又は生存を高め、及び/又は神経変性条件においてこの様な細胞の低下を緩めるか又は逆行させる。 本方法がPDE薬剤と神経細胞を接触することを含む場合、その結果として神経分化が増加しうる。当該方法は、組み合わせ剤においてPDE薬剤と使用される1以上の他の薬剤を介して、増殖させ、そして神経新生について神経細胞を促進するために使用されうる。こうして、本開示は、PDE薬剤を、場合により神経分化を増加させる1以上の他の神経薬と組み合わせて使用することにより、細胞又は組織における神経分化を維持、安定化、刺激、又は増加させる方法を含む。当該方法は、細胞又は組織において神経分化を維持、安定化、刺激、又は増加させるために、細胞又は組織をPDE薬剤に、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて接触させることを含みうる。 本開示は、細胞又は組織を、1以上のほかの神経薬剤と組み合わせてPDE薬剤と接触させることを含む方法であって、当該組み合わせ剤が神経細胞における増殖又は細胞分化を刺激又は増加する方法を含む。神経増殖の増加は、1以上の他の神経薬及び/又はPDE薬のため生じうる。幾つかの場合、この様な組み合わせを含む方法は、神経細胞の集合において神経新生(この場合、神経分化及び/又は増幅の両方)を生産するために使用されうる。幾つかの実施態様では、細胞又は組織は、本明細書に記載される動物対象又はヒト患者の体内に存在する。非限定的な例として、化学療法及び/又は放射線、或いは認知機能に決定的である他の治療又は条件で治療されたヒト患者;或いはてんかん、てんかんに付随する状態、又はてんかんに付随する発作を有すると診断されたヒト患者が挙げられる。 1以上の他の神経薬と場合により組み合わされたPDE薬の投与は、他の薬剤、条件、又は治療の前、後、又は同時に行なわれうる。幾つかの実施態様では、総合的な組み合わせ剤は、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬からなる。PDE薬の使用 本開示の第一態様の実施態様は、1以上の神経細胞を、PDE薬に、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて接触させることを含む。PDE薬、又はその1以上のほかの薬剤との組み合わせ剤の量は、治療された対象において改善を提供するため又はin vitroでの検出可能な神経新生を提供するために有効であるように選択されうる。 理論に束縛されることなく、そして本開示の理解の改善するために提供されることであるが、ホスホジエステラーゼの阻害は、神経伝達物質及び他のシグナル分子の下流である第二メッセンジャーシステムを標的にすることにより、神経新生を促進することが信じられている。環状アデノシン・モノホスフェート(cAMP)及び環状グアノシン・モノホスフェート(cGMP)は、この様な第二メッセンジャーの例であり、そしてPDEの阻害は、cAMP及びcGMPシグナルを延長させ、そして神経性シグナル伝達回路を通してシグナルを増加させうる。 認知機能 他の実施態様では、認知機能のレベルの低下と比べられる場合、本発明の方法は、対象又は患者において低い認知機能を高めるか又は改善することが目的である。本方法は、PDE薬を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、対象又は患者に投与して、認知機能を低下させる治療及び/又は条件のため生じた認知機能の低下又は減少を改善又は増加させることを含む。開示の他の方法は、対象又は患者の認知機能に影響を及ぼすか又は維持するための治療を含む。幾つかの実施態様では、認知機能の維持又は安定化は、認知機能を低下させる治療及び/又は条件を受けない対象又は患者に存在するレベル又はその周辺での維持又は安定化ありうる。代わりの実施態様では、維持又は安定化は、認知機能を低下させる治療及び/又は条件の結果としての対象又は患者に存在するレベル又はその周辺での維持又は安定化でありうる。 さらなる実施態様では、認知機能を低下させる治療及び/又は条件のため生じる認知機能の低いレベルと比べる場合、本発明の方法は、対象又は患者の低下された認知機能を高め又は改善することが目的でありうる。本方法は、PDE薬、又はPDE薬と1以上のほかの神経薬の組み合わせ剤を、対象又は患者に投与して、治療又は条件のため生じる認知機能の低下又は低減を改善又は高めることを含みうる。投与は、治療又は条件と組み合わされてもよい。 これらの方法は、場合により、認知機能についてのその効果を検出又は決定するための処理を投与する前、間、及び/又は後に、対象の認知機能を評価又は計測することを含む。1の実施態様では、方法は、以下の: i)認知機能と以前に評価された対象又は患者を治療し;そして ii)治療コースの間又は後の対象又は患者において認知機能を低下させる を含みうる。評価は、PDE薬、又はPDE薬と1以上の他の神経薬との組み合わせ剤が存在しない状態で、対象又は患者における対照又は標準値(又は範囲)に比較して、認知機能を計測することもある。これは、認知機能の低下を弱める点についてPDE薬単独、又は組み合わせ剤の効力を評価するために使用されてもよい。 気分障害 別の実施態様では、開示された方法が、本明細書に記載される対象又は患者の気分障害を緩和するか又は軽減するために使用されてもよい。こうして、本開示は、そのような対象又は患者において気分障害を治療する方法を含む。当該方法の非限定的な例として、気分障害をもたらす治療及び/又は条件で処理されている対象又は患者に、PDE薬、又はPDE薬と1以上の他の神経薬の組み合わせ剤を投与することを含む方法を含む。気分障害において改善をもたらすために有効である任意の組み合わせ及び/又は量を投与されうる。 代表的かつ非限定的な気分障害が本明細書に記載されている。気分障害の非限定的な例として、うつ病、不安症、軽躁病、パニック発作、過度の高揚感、季節性気分症(又は情動性)障害、統合失調症及び他の精神病、脳回欠損症候群、不安症候群、不安障害、恐怖症、ストレス及び関連の症候群、侵襲、非-老年性認知症、疼痛後うつ病、及びそれらの組み合わせが挙げられる。 対象及び患者の同定 本開示は、1以上の疾患、障害、又は病気、又はそれらの症状を患っている個人を同定し、そして本明細書に記載されるように、PDE薬を、1以上の他の神経薬と場合により組み合わせて対象に投与することを含む方法を含む。1以上の疾患、障害、又は病気を有する対象又は患者の同定は、当該分野に知られている任意の適切な手段を用いて当業者により成されうる。本開示は、1以上の疾患、障害又は病気、或いはそれらの症状を有する対象又は患者を同定又は診断し、当該対象又は患者は、当該対象又は患者において神経新生を高めることにより適切又はうまく治療されるか又は取り組まれる。 同定に続いて単独で又は本明細書に記載される組み合わせでPDE薬剤を投与することは、PDE薬又は組み合わせ剤により提供される1以上の効果を必要とする対象又は患者を同定又は診断することに基くか、或いは当該同定又は診断により指導されうる。効果の非限定的な例として、神経性の活性及び/又は神経新生の促進が挙げられる。 幾つかの実施態様では、神経新生調節を必要とする患者の同定は、神経新生を阻害すると知られている因子又は条件、例えば非限定的にストレス、加齢、睡眠不足、ホルモン変化(例えば、思春期、妊娠、又は加齢(例えば閉経))、運動不足、環境刺激の欠如(例えば、社会的孤独)、糖尿病及び薬剤乱用(例えば、アルコール、特に慢性的な使用;オピエート及びオピオイド;精神刺激薬)を含む神経新生を阻害するために知られている因子又は条件に晒されるか又は当該因子又は条件を有している患者を同定することを含む。幾つかの場合、患者は、治療標的となる状態について主要な薬物治療での治療に応答しない(例えば、うつ病の治療に対して抗うつ病が応答しない)と同定され、そしてPDE薬は、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、並行して行なわれるかは以前に存在した治療計画への患者の応答性を高める方法で投与される。 別の実施態様では、本方法又は治療は、治療標的となる状態についての主な薬物療法又は治療と、場合により1以上の他の神経薬と組み合わされたPDE薬との組み合わせを投与することを含む。うつ病又は関連する神経精神病障害の治療において、組み合わせ剤は、電気ショック治療、モノアミンオキシダーゼ調節物質、及び/又はセロトニン及び/又はノルエピネフリンの選択的際取り込み調節物質と併せて、又はこれらに加えて投与されてもよい。 さらなる実施態様では、神経新生調節の必要性のある患者は、月経前緊張症、産後うつ病、又は妊娠関連の疲労及び/又はうつ病を患っており、そして当該治療は、治療有効量のPDE薬を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて投与することを含む。いずれかの特定の理論により束縛されることなく、そして本発明の理解を改善することを目的として、エストロゲンなどのステロイドホルモンのレベルが、妊娠の間及び妊娠後の月経周期の間増加し、こうしたホルモンが神経新生についての調節効果を発揮することができるということが信じられている。 幾つかの実施態様では、患者は、レクリエーションドラッグ、例えば非限定的に、アルコール、アンフェタミン、PCP、コカイン、及びオピエートの使用者である。いずれかの特定の理論に束縛されることなく、かつ本発明の理解を改善することを目的として、幾つかの薬剤乱用が、神経新生について調節効果を有し、これはうつ病、不安症、及び他の気分障害、並びに認知、学習及び記憶の欠如と関連することが信じられている。さらに、気分障害は、薬物乱用の原因/リスク因子であり、そして薬物乱用は、気分障害の一般的な行動症状(behavioral symptom)(例えば、自己薬物投与)であることが信じられている。こうして、物質乱用と気分障害は、お互いに強めあい、患者は治療への応答性を示さない状態を患うようになる。こうして、幾つかの実施態様では、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬は、薬物乱用及び/又は気分障害を患う患者を治療する。さらなる実施態様では、1以上のほかの神経薬と場合により組み合わされたPDE薬は、抗うつ薬、抗精神病薬、気分安定剤、又は患者により示される1以上の症状を治療するために知られている任意のほかの薬剤から選ばれる1以上のさらなる薬剤と組み合わせて使用できる。幾つかの実施態様では、PDE薬は、両方の状態を患う患者において、薬物乱用及び/又は気分障害の治療において1以上のさらなる薬剤と相乗効果を発揮する。 さらなる実施態様では、患者は、神経新生について調節効果を有する1以上の処方薬の投与を含む共存するか及び/又はすでに存在する治療計画を受けている。例えば、幾つかの実施態様では、患者は慢性疼痛を患い、そして1以上のオピエート/オピオイド薬物療法を処方されるか、及び/又はADD、ADHD、又は関連する障害を患い、そして精神刺激薬、例えばリタリン、デキセドリン(dexedrine)、アドレオール(adderall)、又は神経新生を阻害する同様の医薬が処方される。いずれかの特定の理論に束縛されることなく、かつ本発明の理解を改善することを目的として、この様な医薬が、神経新生について調節効果を発揮することができ、うつ病、不安症及び他の気分障害、並びに認知、学習、及び記憶における欠損を導くことが信じられている。こうして、幾つかの好ましい実施態様では、場合により1以上の他の神経薬剤と組み合わせたPDE薬剤は、うつ病、不安症及び/又は他の気分障害を治療するために、及び/又は認知を改善するために、神経新生について調節効果を発揮する医薬を現在処方されているか、又は最近処方された患者に投与することができる。 さらなる実施態様では、患者は、慢性疲労症候群、睡眠障害、運動不足(例えば、高齢者、衰弱者、又は肉体的にハンディキャップのある患者);及び/又は環境刺激の欠如(例えば、社会孤独)を患い;そして治療は、1以上の他の神経新生薬と場合により組み合わせてPDE薬の治療有効量を投与することを含む。 さらなる実施態様では、患者は、神経変性、神経損傷、及び/又は神経脱髄に関連する障害を発達させる可能性があるか及び/又は当該障害を有している個人である。 さらなる実施態様では、対象又は患者は、神経新生に関連する行動についてのアッセイにおけるヒト及び動物である。典型的なヒト及び動物アッセイは、当業者に知られている。 さらに追加の実施態様では、神経新生調節を必要とする患者の同定は、同じ疾患又は条件を有するほかの患者よりも、副作用に影響を受けにくいか及び/又は治療に従順な患者の集合又は部分集合、或いは個々の患者を選択することを含む。幾つかの実施態様では、場合により1以上の他の神経薬と組み合わされたPDE薬剤を用いて行なわれる治療に従順である患者を同定することは、神経新生を高めると知られている因子、例えば非限定的に、切除、ホルモン又は他の内在因子、及びすでに存在する治療計画の一部として摂取された薬剤、に晒された患者を同定することを含む。幾つかの実施態様では、患者の部分集合は、予期される患者から細胞又は組織サンプルを取得し、サンプルから神経細胞を単離及び培養し、そして細胞の神経新生の程度又は性質について組み合わせ剤の効果を決定し、それにより治療薬が神経新生について実質的な効果を有する患者を選択できるようにすることにより、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬剤での神経新生調節への影響を受けやすい集合として同定される。有利なことに、本開示において場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬での治療の影響を受けやすいか、又は当該治療を必要とする患者又は患者の集合を選択することは、同一又は類似の化合物を用いた既知の方法よりも、疾患又は状態をより有効に治療することを可能にする。 幾つかの実施態様では、患者は、CNS損傷、例えばCNS障害、発作(例えば、電気痙攣処置;てんかん発作)、放射線、化学療法、及び/又は脳卒中又は他の虚血性損傷を患っていた。いずれかの特定の理論により束縛されることなく、かつ本発明の理解を改善することを目的として、幾つかのCNS損傷/傷害が、神経幹細胞増殖の増加を導くが、得られた神経細胞は異常結合を形成し、当該異常結合は、損傷されたCNS機能及び/又は疾患、例えば側頭葉てんかんなどを導きうる。別の実施態様では、1以上の他の神経薬と場合により組み合わされたPDE薬剤は、CNS損傷又は傷害をすでに患ったか、又は患うリスクのある患者に投与して、神経新生を刺激することを含む。有利なことに、1以上の別の神経薬と組み合わせて、神経幹細胞をPDE薬で刺激することは、前駆細胞が効果的に移動し、そして現存するニューラルネットワークに取り込まれるために必要であるか、又は不適切な増殖を阻害するのに必要なシグナル経路を活性化する。オピエート又はオピオイドに基く鎮痛剤 さらに、開示された方法は、場合により1以上の他の神経薬と組み合わされたPDE薬剤を適用して、オピエート又はオピオイドに基く鎮痛剤の抗神経性効果のため生じる状態にある対象又は患者を治療することを提供する。幾つかの実施態様では、オピエート又はオピオイドに基く鎮痛薬、例えばオピエート様モルヒネ又はほかのオピオイド受容体アゴニストの対象又は患者への投与は、神経新生の低下又は阻害をもたらす。1以上のほかの神経性薬剤と組み合わせて、PDE薬を、オピエート又はオピオイドに基く鎮痛薬と投与することは、抗神経効果を低減する。1の非限定的な例は、手術後に(例えば手術後疼痛を治療するために)この様な組み合わせ剤をオピオイド受容体アゴニストと投与することである。 開示された実施態様は、オピエート又はオピオイドに基く鎮痛剤を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせてPDE薬剤を投与することにより、対象又は患者において術後疼痛を治療する方法を含む。鎮痛薬は、組み合わせ剤の前、同時に、又は後で投与された。幾つかの場合、鎮痛薬又はオピオイド受容体アゴニストは、モルヒネ又は他のオピエートである。 他の開示された実施態様は、オピオイド受容体アゴニストの使用に関連する他の場合において、神経新生の減少又は阻害を治療又は予防する方法を含む。本方法は、本明細書に記載される1以上の他の神経薬剤と場合により組み合わされたPDE薬の投与を含む。非限定的な例として、神経新生、及び薬剤中毒、薬剤リハビリテーション、及び/又は中毒の再発を低減又は阻害するオピオイド受容体アゴニストに関与する場合が挙げられる。幾つかの実施態様では、オピオイド受容体アゴニストはモルヒネ、オピウム又は別のオピエートである。 さらなる実施態様では、本開示は、低い神経新生又は高い神経変性を示す細胞、組織、又は対象を治療する方法を含む。幾つかの場合、細胞、組織、又は対象は、神経新生を低減するか又は阻害する薬剤にさらされるか、又は接触される。1の非限定的な例は、神経新生を低減又は阻害するモルヒネ又は他の薬剤を投与されたヒト対象である。他の薬剤の非制限的な例として、オピエート及びオピオイド受容体アゴニスト、例えばmu受容体亜型アゴニストが挙げられ、これは神経新生を阻害又は低下させる。 さらなる実施態様では、本方法は、うつ病、或いはモルヒネ又は神経新生を低減又は阻害する他の薬剤からの退薬症状を有するか又はそのように診断された対象を治療するために使用されうる。これは、オピエートとは無関係のうつ病、例えば本明細書で記載される精神医学的うつ病を有するか又は診断される対象の治療とは区別される。さらなる実施態様では、当該方法は、1以上の化学中毒又は依存症を患う対象を、モルヒネ又は他のオピエートで治療するために使用されうる。ここで当該中毒又は依存症は、神経新生の増加により寛解されるか又は軽減される。移植 別の実施態様では、本明細書に記載される方法は、場合により1以上の他の神経性薬剤と組み合わせたPDE薬剤を用いてin vitro又はex vivoで神経新生を調節することに関し、その結果神経幹細胞、神経前駆細胞、及び/又は分化神経細胞を含む組成物は、続いて、疾患又は病気を治療するために個人に投与されうる。幾つかの実施態様では、治療方法は、神経幹細胞又は前駆細胞をPDE薬剤に、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて接触させるステップを含んで神経新生を調節し、そして当該細胞を治療を必要とする患者に移植することを含む。幹細胞及び前駆細胞を移植する方法は当該技術分野に知られており、米国特許第5,928,947号;第5,817,773号;及び第5,800,539号、並びにPCT出願公開第WO 01/176507号及び第WO 01/170243号、に記載される。これらの文献の全てが本明細書に援用される。幾つかの実施態様では、本明細書に記載される方法は、損傷又は機能不全ニューロンを直接補充、置換、及び/又は補填することにより疾患又は状態の治療を許容する。さらなる実施態様では、本明細書に記載される方法は、現存する神経細胞の増殖及び/又は生存を促進し、及び/又は神経変性状態又は他の状態におけるこの様な細胞の低下を緩めるか又は逆行させる。 代わりの実施態様では、治療方法は、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、PDE薬と接触させて、in vitro又はex vivoで神経細胞を同定、作成、及び/又は増殖させ、そして当該細胞を対象に移植することを含む。別の実施態様では、治療方法は、前駆細胞の神経幹細胞を、PDE薬と、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、神経新生又は神経分化を刺激し、そして当該細胞を治療を必要とする患者に移植することを含む。移植に適した神経幹細胞の集合を調製する方法であって、神経幹細胞(NSC)をin vitroで培養し、そして神経幹細胞をPDE薬と、場合により本明細書に記載されるように1以上の他の神経薬と組み合わせて接触させることを含む方法が開示される。本開示はさらに、この様に処理された細胞を対象又は患者に移植することにより、本明細書に記載される疾患、障害、及び病気を治療する方法をさらに含む。 さらなる実施態様では、本開示は、対象又は患者において血管新生を刺激することで、対象又は患者の神経新生を刺激又は増加させる方法を含む。当該共刺激は、分化及び/又は増殖している細胞の循環器系へのアクセスを高めるために使用されうる。神経新生は、本明細書に記載されるように、PDE活性を、例えばPDE薬で、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせることで、調節することにより産生される。血管新生の増加は、当業者に知られている手段により媒介され、血管新生治療での治療又は血管新生因子の投与を含む。血管新生因子又は条件の非限定的な例として血管内皮増殖因子(VEGF)、アンジオポエチン-1又は-2、エリスロポエチン、運動又はそれらの組み合わせが挙げられる。 幾つかの実施態様では、本開示は、i)PDE薬を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて、そしてii)1以上の血管新生薬を対象又は患者に投与することを含む。別の実施態様では、本開示は、PDE薬を、場合により1以上のほかの神経薬と組み合わせて対象又は患者に投与し、ii)当該対象又は患者を1以上の血管新生条件で治療することを含む。当該対象又は患者は、本明細書に記載される任意の対象又は患者でありうる。 対象又は患者の併用治療(co-treatment)は、非限定的な例としての同時治療又は連続治療を含む。連続治療の場合、PDE薬を、場合により1以上の他の神経薬と投与することは、血管新生因子又は状態の投与の前又は後において成されうる。もちろん、PDE薬と1以上の他の神経薬の組み合わせの場合、PDE薬は、1以上の他の薬剤とは別々に投与されることもあり、その結果1以上のほかの薬剤は、血管新生因子又は条件の投与前又は後に投与される。さらなる疾患及び病気 本明細書に記載される様に、開示された実施態様は、PDE薬を、場合により1以上のほかの神経薬と組み合わせて投与することにより、中枢及び/又は末梢神経系(それぞれCNS及びPNS)の疾患、障害、及び病気を治療する方法を含む。本明細書に使用される場合、「治療」は、治療される疾患、障害、又は病気、或いは治療される疾患、障害、又は病気の1以上の症状の予防、寛解、緩和、及び/又は除去、並びに自覚的及び/又は多角的な判断基準により計測された場合に患者の全身の健康における改善を含む。幾つかの実施態様では、治療は、中枢神経系及び/又は末梢神経系の疾患、障害、又は病気の進行からの不所望又は有害な効果を逆行、減弱、最小化、抑制、又は中止するために使用される。別の実施態様では、治療方法は、さらなる神経新生が非限定的な例として障害又は疾患のため生じる失われた細胞の数を置き換え、補充し、又は増加させる場合に、有利に使用されうる。 場合により1以上のほかの神経薬と組み合わせたPDE薬の量は、本明細書に記載される疾患状態などの疾患状態の計測可能な緩和をもたらす任意の量でありうる。非限定的な例として、うつ病についてのハミルトンうつ病基準(HAM-D)の改善は、対象のうつ病における改善の計測できるレベルを(例えば定性的に)検出又は(例えば定量的に)測定するために使用されてもよい。 本明細書に記載される方法で治療される症状の非限定的な例として、異常行動、異常運動、運動亢進、幻覚、急性妄想、好戦性、敵意、拒絶症、退薬、隔離、記憶 欠損、感覚性欠損、認知欠損、及び不安などが挙げられる。 本明細書に記載される方法により治療できる疾患及び病気のさらなる例として、非限定的に神経変性障害及び神経疾患、例えば認知症(例えば、老年認知症、記憶障害/記憶喪失、神経変性疾患 (例えば、アルツハイマー型、パーキンソン病、パーキンソン障害、ハンチントン病(ハンチントン舞踏病)、ルー・ゲーリック病、多発性硬化症、ピック病、パーキンソン認知症症候群)などにより引き起こされる認知症、進行性皮質下神経膠症、進行性核上性麻痺、視床変性症候群、遺伝性失語症、筋萎縮性側索硬化症、シャイ・ドレーガー症候群、及びレビー小体病;血管性の病気(例えば、梗塞、出血、心障害);混合型血管性及びアルツハイマー型疾患;細菌性髄膜炎;クロイツフェルトヤコブ病;及びクッシング病が挙げられる。 開示された実施態様は、神経損傷、細胞変性、精神医学的状態、細胞(神経学的)外傷及び/又は傷害(例えば、硬膜下血腫又は外傷性脳障害)、有毒な化学物質(例えば、重金属、アルコール、いくつかの薬物療法)、中枢神経系低酸素、又は他の神経学的に関連する状態の治療を提供する。実際、開示された組成物及び方法は、任意の組み合わせにおける1以上の中枢神経系又は末梢神経系の障害を患うか又は診断された対象又は患者に適用されうる。診断は、これらの神経系の障害を他の状態から同定及び/又は区別する既知の及び通常行なわれる方法論を用いて、当業者により行われてもよい。 細胞変性に関連する神経系障害の非限定的な例として、神経変性障害、神経幹細胞障害、神経前駆細胞障害、網膜の変性疾患、及び虚血障害が挙げられる。幾つかの実施態様では、虚血障害は、酸素の欠乏又は欠如又は血管新生を含み、そして非限定的な例として、脊髄虚血、虚血発作、脳梗塞、多発脳梗塞性認知症が挙げられる。これらの病気が、対象又は患者において個別に存在し得る一方、任意の組み合わせにおけるこれらの病気の1超を患うか又は診断された対象又は患者の治療を提供する。 精神医学的状態に関連する神経系障害の非限定的例として、神経精神病学的障害及び情動障害が挙げられる。本明細書に使用される場合、情動障害は、例えば非限定的に、うつ病、外傷後ストレス障害(PTSD)、軽躁病、パニック発作、過度の高揚感、双極性うつ病、双極性障害(躁うつ病)、及び季節性気分障害(つまり、情動性障害)などの気分傷害を指す。他の非限定的な例として、統合失調症及び他の精神病、脳回欠損症候群、不安症候群、不安障害、恐怖症、ストレス及び関連症候群(例えば、パニック障害、恐怖症、適応障害、片頭痛)、認知機能障害、侵襲、薬及びアルコール乱用、薬物中毒、及び薬剤性神経学損傷、妄想性強迫行動症候群、境界性人格障害、非老年認知症、疼痛後うつ病、産後うつ病、及び脳性麻痺が挙げられる。 細胞又は組織外傷及び/又は傷害に関連する神経系障害の例として、非限定的に、神経学的外傷及び傷害、手術関連外傷及び/又は傷害、網膜損傷及び外傷、傷害関連性てんかん、脊椎傷害、脊髄損傷、脳傷害、脳手術、外傷関連脳傷害、外傷関連脊髄損傷、脳傷害関連癌治療、脊髄損傷関連癌治療、脳傷害関連感染症、脳傷害関連炎症、脊髄損傷関連感染症、脊髄損傷関連炎症、脳傷害関連環境毒、及び脊髄損傷関連環境毒が挙げられる。 他の神経学的関連病気に関連する神経系障害の非限定的な例として、学習障害、記憶障害、加齢性記憶障害(AAMI)又は加齢性記憶喪失、自閉症、学習又は注意欠陥障害(ADD又は注意欠陥多動性障害、ADHD)、過眠症、睡眠障害及び断眠(例えば、不眠、慢性疲労症候群)、認知障害、てんかん、傷害関連性てんかん、及び側頭葉てんかんが挙げられる。 本明細書に記載される方法により治療される疾患及び病気の非限定的な他の例として、非限定的に、ホルモン変化(例えば、思春期、妊娠、又は加齢(例えば、閉経期)に付随するうつ病及び他の気分障害)及び運動不足(例えば、高齢者、麻痺、又は肉体的身体障害のある患者におけるうつ病又は他の精神障害);感染症(例えば、HIV);遺伝子異常(ダウン症候群);代謝疾患(例えば、ビタミンB12又は葉酸欠乏症);水頭症;認知症、例えば軽度認知機能障害(MCI)からくる記憶減少、加齢性認知機能低下、及び全身麻酔薬、化学療法、放射線治療、手術後の外傷、又は治療介入から生じる記憶の低下;及び末梢神経系(PNS)の疾患、例えば費限定的に末梢神経系神経障害(例えば、血管性神経障害、糖尿病性ニューロパチー、アミロイド神経障害など)、神経痛、腫瘍、ミエリン関連疾患などが挙げられる。 高い神経新生により有利に治療されうるほかの病気は、当該技術分野に知られている(例えば、米国特許出願第2002/0106731号、第2005/0009742号及び第2005/0009847号、第20050032702号、第2005/0031538号、第2005/0004046号、第2004/0254152号、第2004/0229291号、及び第2004/0185429号を参照のこと、その全てを本明細書に援用する)。PDE薬 本開示のPDE薬は、1以上のPDEアイソザイムの活性を調節するリガンドである。幾つかの場合、当該リガンドは阻害剤としてPDEに結合するか又は相互作用しうる。別の場合、当該薬は、本明細書に記載される様に間接的に活性を調節しうる。幾つかの実施態様では、当該薬剤は、1以上のアイソザイムの阻害剤である。さらなる実施態様では、当該薬剤は、PDE活性の遮断薬又は阻害剤である。 本明細書に記載される方法に有用であるPDE剤は、(例えば、PDEに直接結合することにより)酵素レベルで、(例えばPDE遺伝子発現を妨げることにより)転写及び/又は翻訳レベルで、及び/又は(例えば、PDEの基質又はコファクターに結合することにより、又はPDE活性を直接又は間接的に調節する活性を調節することにより)他の様式によってPDE活性を調節する薬剤を含む。例えば、幾つかの実施態様では、PDE薬は、内在性PDE阻害剤の活性を調節する化合物である。PDE薬は、例えば非限定的に化学物質、タンパク質又はポリペプチド、ペプチドミメティクス、又はアンチセンス分子又はリボザイムのいずれかでありうる。PDE阻害活性を有する多くの構造的に多様な分子が当該技術分野に知られている。構造、合成方法、安全性プロファイル、生物学的活性データー、生物学的活性を測定するための方法、医薬製剤、及び本明細書に記載される方法に有用であるPDE薬の投与方法が、本明細書及び引用文献に記載され、その全てが本明細書に援用される。 本開示の実施態様において使用するPDEリガンドとして、非選択的阻害剤、例えば、イブジラスト又はMN-166、又はジピリダモール(ペルサンチン);PDEl阻害剤、例えばビンポセチン;PDE3阻害剤、例えばエノキシモン、ミルリノン、ピモベンダン、フロセキナン、レボシメンダン、ベスナリノン、オルプリノン、アムリノン、イナムニロン(inamnirone)、アナグレリド、シロスタゾール、又はイマゾダン(imazodan);PDE4阻害剤、例えばシロミラスト、ロフルミラスト、ロリプラム、MEM1414、MEM1971、NIK616、GK07294A、256066、GW842470、ONO6126、PLX369、HT-0712、IPL455903、IC485、又はNVP-ABE171;又はPDE5阻害剤、例えば、レバチオ、シアリス(タダラフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、デオキシアデノシン-8159、ダポキセチン、アバナフィル(TA-1790)、SCH-466132、又はABT-670が挙げられる。 幾つかの実施態様では、PDEリガンドと別の薬剤の組み合わせ剤は、本開示の組成物、製剤、及び方法において使用される。1の非限定的な例は、PDE阻害剤、例えばイブジラスト(当該薬剤は特定のPDEサブタイプに限定されない)をACE阻害剤、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、又はビタミンの組み合わせ剤である。このような組み合わせ用のACE阻害剤の非限定的な例として、カプトプリル、エナラプリル、ランドラプリル、又はペリンドプリルが挙げられ、一方アンジオテンシン受容体アンタゴニストの非限定的な例として、カンデサルタン又はテルミサルタンが挙げられる。この様な組み合わせ剤において使用されうるHMG-CoAレダクターゼ阻害剤の非限定的な例は、アトルバスタチンであり、一方ビタミンの非限定的な例は葉酸である。 さらなる実施態様では、開示された組み合わせ剤は、PDE3阻害剤、例えばエノキシモン、又はPDE4阻害剤、例えばロリプラムと第二薬剤とを含む。組み合わせ剤における第二薬剤の非限定的な例として、ACE阻害剤、SSRI又は5HT1a受容体のアゴニストを含む。ACE阻害剤の非限定的な例は、カプトプリル及び他の本明細書に記載される阻害剤を含み、一方5HT1a受容体アゴニストの非限定的な例は、ブシピロン及び他の本明細書に記載されるアゴニストを含む。 さらに追加の実施態様では、本開示は、単独で、又は他の薬剤と組み合わせてPDEリガンドを使用することを含む。ここで、当該リガンドは、1超のPDEアイソザイムの活性に影響する。言い換えると、当該リガンドは、そのPDE調節において非選択性であるリガンドである。この様なリガンドの非制限的な例として、イブジラスト及びジピリダモールが挙げられる。幾つかの場合、非選択的リガンドは、PDE5及び1以上の他のPDEアイソザイムにおいてPDE調節効果、例えば阻害活性を示すリガンドである。別の場合、非選択的リガンドは、PDE11及び1以上の他のPDEアイソザイムにおいてPDE調節活性を示す。PDE5、PDE6、PDE8、PDE10、及びPDE11から選ばれるか、又はPDE1a、PDE2、PDE3、PDE4、PDE5、及びPDE11から選ばれる2以上のPDEアイソザイムを調節又は阻害する非選択的リガンドは、本開示の範囲内に含まれる。 別の実施態様では、PDE阻害剤は、cAMP特異的PDEを阻害する。本明細書に記載される方法において有用なcAMP特異的PDE阻害剤の例としては、例えば第5,665,754号、US20040152754号、及びUS20040023945号に開示された化合物などのピロリジノン;第6,747,035号、第6,828,315号、WO 97/49702号及びWO 97/42174号に開示される化合物等のキナゾリネオン(quinazolineones);キサンチン誘導体;第6,410,547号、第6,090,817号、及びWO 97/22585号に開示される化合物等のフェニルピリジン;WO 97/36905などに開示される化合物などのジアゼピン誘導体、例えば第5,693,659号及びWO 96/00215号などに開示される化合物などのオキシム誘導体;第5,817,670号、第6,740,662号、第6,136,821号、第6,331,548号、第6,297,248号、第6,541,480号、第6,642,250号、第6,900,205号、Trifilieffら、Pharmacology, 301(1): 241-248 (2002)及び Herspergerら、J Med Chem., 43(4):675-82 (2000)に記載される化合物などのナフチリジン;第5,902,824号、第6,211,203号、第6,514,996号、第6,716,987号、第6,376,535号、第6,080,782号、第6,054,475号、第EP 819688、EP685479号、及びPerrierら、Bioorg. Med. Chem. Lett. 9:323-326 (1999)に開示される化合物などのベンゾフラン;第6,191,138号、第6,121,279号、及び第6,127,378号に開示される化合物などのフェナンスリジン;第6,166,041号及び第6,376,485号に記載されるベンゾキサゾール;第6,228,859号に開示される化合物などのプリン誘導体;第5,981,527号、第5,712,298号、WO 95/01338号、WO 97/48697号及びAshtonら、J. Med Chem 37: 1696-1703 (1994)に記載される化合物などのベンズアミド;第6,297,264号、第5,866,593,65、 第5,859,034号、第6,245,774号、第6,197,792号、第6,080,790号、第6,077,854号、第5,962,483号、第5,674,880号、第5,786,354号、第5,739,144号、第5,776,958号、第5,798,373号、第5,891,896号、第5,849,770号、第5,550,137号、第5,340,827号、第5,780,478号、第5,780,477号、第5,633,257号、及びWO 95/35283号に開示される化合物等の置換フェニル化合物;及び第5,877,190号に開示される化合物などの置換ビフェニル化合物;第6,800,625号及びWO 98/14432号に記載される化合物などのキニリノンが挙げられる。 本明細書に提供される方法に有用であるcAMP特異的PDE阻害剤のさらなる例として、第6,818,651号、第6,737,436号、第6,613,778号、第6,617,357号、第6,146,876号、第6,838,559号、第6,884,800号、第6,716,987号、第6,514,996号、第6,376,535号、第6,740,655号、第6,559,168号、第6,069,151号、第6,365,585号、第6,313,116号、第6,245,774号、第6,011,037号、第6,127,363号、第6,303,789号、第6,316,472号、第6,348,602号、第6,331,543号、第6,333,354号、第5,491,147号、第5,608,070号、第5,622,977号、第5,580,888号、第6,680,336号、第6,569,890号、第6,569,885号、第6,500,856号、第6,486,186号、第6,458,787号、第6,455,562号、第6,444,671号、第6,423,710号、第6,376,489号、第6,372,777号、第6,362,213号、第6,313,156号、第6,294,561号、第6,258,843号、第6,258,833号、第6,121,279号、第6,043,263号、第RE38,624号、第6,297,257号、第6,251,923号、第6,613,794号、第6,407,108号、第6,107,295号、第6,103,718号、第6,479,494号、第6,602,890号、第6,545,158号、第6,545,025号、第6,498,160号、第6,743,802号、第6,787,554号、第6,828,333号、第6,869,945号、第6,894,041号、第6,924,292号、第6,949,573号、第6,953,810号、第6,156,753号、第5,972,927号、第5,962,492号、第5,814,651号、第5,723,460号、第5,716,967号、第5,686,434号、第5,502,072号、第5,116,837号、第5,091,431号;第4,670,434号;第4,490,371号;第5,710,160号、第5,710,170号、第6,384,236号、第3,941,785号、US20050119225号、US20050026913号、US20050059686号、US20040138279号、US20050222138号、US20040214843号、US20040106631号、US20030045557号、US20020198198号、US20030162802号、US20030092908号、US20030104974号、US20030100571号、第20030092721号、US20050148604号、WO 99/65880号、WO 00/26201号、WO 98/06704号、WO 00/59890号、WO 9907704号、WO 9422852号、WO 98/20007号、WO 02/096423号、WO 98/18796号、WO 98/02440号、WO 02/096463号、WO 97/44337号、WO 97/44036号、WO 97/44322号、EP0763534号、Aokiら、J Pharmacol Exp Ther., 295(l):255-60 (2000)、Del Piazら、Eur. J. Med. Chem., 35;463-480 (2000)、及びBarnetteら、Pharmacol. Rev. Commun. 8: 65-73 (1997)が挙げられる。 幾つかの実施態様では、cAMP-特異的PDE阻害剤は、シロミラスト(SB-207499);フィラミナスト(Filaminast);チベンラスト(Tibenelast)(LY-186655);イブジラスト;ピクラミラスト(Piclamilast)(RP 73401);ドキソフィリン;シパムフィリン(Cipamfylline)(HEP-688);アチゾラム(CP-80633);テオフィリン;イソブチルメチルキサンチン;メソプラム(ZK-117137);ザルダベリン;ビンポセチン;ロリプラム(ZK-62711);アロフィリン(LAS-31025);ロフルミラスト(BY-217);プマフェントリン(Pumafentrin)(BY-343);デンブフィリン(Denbufylline);EHNA;ミルリノン;シグアゾダン;ザプリナスト;トラフェントリン;イスブフィリン(Isbufylline);IBMX;1C-485;ジフィリン(dyphylline);ベロリリン(verolylline);バミフィリン;ペントキシフィリン;エンプロフィリン;リリミラスト(lirimilast)(BAY19-8004);フィラミナスト(WAY-PDA-641);ベナフェントリン;トレキンシン;ニトロクアゾン(nitroquazone);シロスタミド;ベスナリノン;ピロキシモン;エノキシモン;アムリノン;オルプリノン;イマゾダン及び5-メチル-イマゾダン;インドリダン;アナグレリド;カルバゼラン;アンピゾン(ampizone);エモラダン(emoradan);モタピゾン;フタラジノール(phthalazinol);リキサジノン(RS82856);クァジノン;ベモランダン(bemorandan)(RWJ22867);アジベンダン(BM14,478);ピモベンダン(MCI-154);サテリノン(Saterinone)(BDF8634);テトミラスト(OPC-6535);ベンザフェントリン(benzafentrine);スルマゾール(ARL115);レビジノン;349-U-85;AH-21-132;ATZ-1993;AWD-12-343;AWD-12-281;AWD-12-232;BRL 50481;CC-7085;CDC-801;CDC-998;CDP-840;CH-422;CH-673;CH-928;CH-3697;CH-3442;CH-2874;CH-4139;Chiroscience245412;CI-930;CI-1018;CI-1044;CI-1118;CP-353164;CP-77059;CP-146523;CP-293321;CP-220629;CT-2450;CT-2820;CT-3883;CT-5210;D-4418;D-22888;E-4021;EMD54622;EMD-53998;EMD-57033;GF-248;GW-3600;IC-485;ICI63197;ICI153,110;IPL-4088;KF-19514;KW-4490;L-787258;L-826141;L-791943;LY181512;NCS-613;NM-702;NSP-153;NSP-306;NSP-307;Org-30029;Org-20241;Org-9731;ORG9935;PD-168787;PD-190749;PD-190036;PDB-093;PLX650;PLX369;PLX371;PLX788;PLX939;Ro-20-1724;RPR-132294;RPR-117658A;RPR-114597;RPR-122818;RPR-132703;RS-17597;RS-25344;RS-14203;SCA 40;Sch-351591;SDZ-ISQ-844;SDZ-MKS-492;SKF94120;SKF-95654;SKF-107806;SKF96231;T-440;T-2585;WAY-126120;WAY-122331;WAY-127093B;WIN-63291;WIN-62582;V-11294A;VMX554;VMX565;XT-044;XT-611;Y-590;YM-58897;YM-976;ZK-62711;メチル3-[6-(2H-3,4,5,6-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-2-(3-チエニルカルボニル)ベンゾ[b]フラン-3-イル]プロパノエート;4-[4-メトキシ-3-(5-フェニルペンチルオキシ)フェニル]-2-メチル安息香酸;メチル3-{2-[(4-クロロフェニル)カルボニル]-6-ヒドロキシベンゾ[b]フラン-3-イル}プロパノエート;(R*,R*)-(±)メチル3-アセチル-4-[3-(シクロペンチルオキシ)-4-メトキシフェニル]-3-メチル-1-ピロリジンカルボキシレート;又は4-(3-ブロモフェニル)-1-エチル-7-メチルヒドロピリジノ[2,3-b]ピリジン-2-オンである。 PDE3阻害剤の例として、ジヒドロキノリノン化合物、例えばシロスタミド、シロスタゾール、ベスナリノン、及びOPC3911;イミダゾロン、例えばピロキシモン及びエノキシモン;ビピリジン、例えばミルリノン、アムリノン及びオルプリノン;イミダゾリン、例えばイマゾダン及び5-メチル-イマゾダン;ピリダジノン、例えばインドリダン、及びLY181512;イブジラスト、イソマゾール、モタピゾン、フタラジノール、トレキンシン、リキサジノン(RS82856)、Y-590、SKF94120、クァジノン、ICI153,110、ベモランダン(RWJ22867)、シグアゾダン(SK&F94836)、アジベンダン(BM14,478)、ピモベンダン(UD-CG115、MCI-154)、サテリノン(BDF8634)、NSP-153、ザルダベリン、キナゾリン、ベンザフェントリン(benzafentrine)、スルマゾール(ARL115)、ORG9935、CI-930、SKF-95654、SDZ-MKS-492、349-U-85、EMD-53998、EMD-57033、NSP-306、NSP-307、レビジノン、NM-702、WIN-62582、ATZ-1993、WIN-63291、ZK-62711、PLX650;PLX369;PLX788;PLX939;アナグレリド、カルバゼラン、アンピゾン、エモラダン(emoradan)、及び第6,156,753号に開示された化合物が挙げられる。 PDE4阻害剤の例として、ピロリジノン、例えば第5,665,754号、US20040152754号及びUS20040023945号に開示される化合物;キナゾリネオン(quinazolineones)、例えば第6,747,035号、第6,828,315号、WO 97/49702号及びWO 97/42174号に開示される化合物;キサンチン誘導体;フェニルピリジン、例えば第6,410,547号、第6,090,817号、及びWO 97/22585号に開示される化合物;ジアゼピン誘導体、例えばWO 97/36905号に開示される化合物;オキシム誘導体、例えば、第5,693,659号及びWO 96/00215号に開示される化合物;ナフチリジン、例えば第5,817,670号、第6,740,662号、第6,136,821号、第6,331,548号、第6,297,248号、第6,541,480号、第6,642,250号、第6,900,205号、Trifilieffら、Pharmacology,301(1):241-248(2002)及びHerspergerら、J Med Chem., 43(4):675-82(2000)に開示される化合物;ベンゾフラン、例えば第5,902,824号、第6,211,203号、第6,514,996号、第6,716,987号、第6,376,535号、第6,080,782号、第6,054,475号、EP819688号、EP685479号、及びPerrierら、Bioorg. Med. Chem. Lett.9:323-326(1999)に開示される化合物;フェナスリジン(phenanthridines)、例えば第6,191,138号、第6,121,279号、及び第6,127,378号に開示される化合物;ベンゾキサゾール、例えば第6,166,041号及び第6,376,485号に開示される化合物;プリン誘導体、例えば第6,228,859号に開示される化合物;ベンズアミド、例えば第5,981,527号、第5,712,298号、WO 95/01338号、WO 97/48697及びAshtonら、J. Med Chem., 37:1696-1703(1994)に記載された化合物;置換フェニル化合物、例えば第6,297,264号、第5,866,593,65第5,859,034号、第6,245,774号、第6,197,792号、第6,080,790号、第6,077,854号、第5,962,483号、第5,674,880号、第5,786,354号、第5,739,144号、第5,776,958号、第5,798,373号、第5,891,896号、第5,849,770号、第5,550,137号、第5,340,827号、第5,780,478号、第5,780,477号、第5,633,257号、及びWO 95/35283に開示された化合物、及び置換ビフェニル化合物、例えば第5,877,190号に記載される化合物;キノリノン、例えば第6,800,625号及びWO 98/14432号に記載された化合物が挙げられる。 本明細書に提供される方法に有用なPDE4阻害剤のさらなる例として、6,716,987号、第6,514,996号、第6,376,535号、第6,740,655号、第6,559,168号、第6,069,151号、第6,365,585号、第6,313,116号、第6,245,774号、第6,011,037号、第6,127,363号、第6,303,789号、第6,316,472号、第6,348,602号、第6,331,543号、第6,333,354号、第5,491,147号、第5,608,070号、第5,622,977号、第5,580,888号、第6,680,336号、第6,569,890号、第6,569,885号、第6,500,856号、第6,486,186号、第6,458,787号、第6,455,562号、第6,444,671号、第6,423,710号、第6,376,489号、第6,372,777号、第6,362,213号、第6,313,156号、第6,294,561号、第6,258,843号、第6,258,833号、第6,121,279号、第6,043,263号、RE38,624号、第6,297,257号、第6,251,923号、第6,613,794号、第6,407,108号、第6,107,295号、第6,103,718号、第6,479,494号、第6,602,890号、第6,545,158号、第6,545,025号、第6,498,160号、第6,743,802号、第6,787,554号、第6,828,333号、第6,869,945号、第6,894,041号、第6,924,292号、第6,949,573号、第6,953,810号、第5,972,927号、第5,962,492号、第5,814,651号、第5,723,460号、第5,716,967号、第5,686,434号、第5,502,072号、第5,116,837号、第5,091,431号;第4,670,434号;第4,490,371号;第5,710,160号、第5,710,170号、第6,384,236号、第3,941,785号、US20050119225号、US20050026913号、WO 99/65880号、WO 00/26201号、WO 98/06704号、WO 00/59890号、WO 9907704号、WO 9422852号、WO 98/20007号、WO 02/096423号、WO 98/18796号、WO 98/02440号、WO 02/096463号、WO 97/44337号、WO 97/44036号、WO 97/44322号、EP0763534号、Aokiら、J Pharmacol Exp Ther., 295(l):255-60 (2000)、Del Piazら、Eur. J. Med. Chem., 35;463-480 (2000)、及びBarnetteら、Pharmacol. Rev. Commun. 8: 65-73 (1997)に開示された化合物が挙げられる。 幾つかの実施態様では、PDE4阻害剤は、シロミラスト(SB-207499);フィラミナスト;チベンラスト(LY-186655);イブジラスト;ピクラミラスト(RP 73401);ドキソフィリン;シパムフィリン(HEP-688);アチゾラム(CP-80633);テオフィリン;イソブチルメチルキサンチン;メソプラム(ZK-117137);ザルダベリン;ビンポセチン;ロリプラム (ZK-62711);アロフィリン(LAS-31025);ロフルミラスト(BY-217);プマフェントリン(BY-343);デンブフィリン;EHNA;ミルリノン;シグアゾダン;ザプリナスト;トラフェントリン;イスブフィリン;IBMX;lC-485;ジフィリン;ベロリリン;バミフィリン;ペントキシフィリン;エンプロフィリン;リリミラスト(BAY19-8004);フィラミナスト(WAY-PDA-641);ベナフェントリン;トレキンシン;ニトロクアゾン;テトミラスト(OPC-6535);AH-21-132;AWD-12-343;AWD-12-281;AWD-12-232;CC-7085;CDC-801;CDC-998;CDP-840;CH-422;CH-673;CH-928;CH-3697;CH-3442;CH-2874;CH-4139;Chiroscience245412;CI-1018;CI-1044;CI-1118;CP-353164;CP-77059;CP-146523;CP-293321;CP-220629;CT-2450;CT-2820;CT-3883;CT-5210;D-4418;D-22888;E-4021;EMD54622;GF-248;GW-3600;IC-485;ICI63197;DPL-4088;KF-19514;KW-4490;L-787258;L-826141;L-791943;NCS-613;Org-30029;Org-20241;Org-9731;PD-168787;PD-190749;PD-190036;PDB-093;PLX650;PLX369;PLX371;PLX788;PLX939;Ro-20-1724;RPR-132294;RPR-117658A;RPR-114597;RPR-122818;RPR-132703;RS-17597;RS-25344;RS-14203;SCA40;Sch-351591;SDZ-ISQ-844;SKF-107806;SKF96231;T-440;T-2585;WAY-126120;WAY-122331;WAY-127093B;V-11294A;VMX554;VMX565;XT-044;XT-611;YM-58897;YM-976;メチル3-[6-(2H-3,4,5,6-テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-2-(3-チエニルカルボニル)ベンゾ[b]フラン-3-イル]プロパノエート;4-[4-メトキシ-3-(5-フェニルペンチルオキシ)フェニル]-2-メチル安息香酸;メチル3-{2-[(4-クロロフェニル)カルボニル]-6-ヒドロキシベンゾ[b]フラン-3-イル}プロパノエート;(R*,R*)-(±)メチル3-アセチル-4-[3-(シクロペンチルオキシ)-4-メトキシフェニル]-3-メチル-1-ピロリジンカルボキシレート;又は4-(3-ブロモフェニル)-1-エチル-7-メチルヒドロピリジノ[2,3-b]ピリジン-2-オンである。 本明細書に記載される方法において有用なPDE7阻害剤の例として、BRL50481;PLX369;PLX788;並びに第6,818,651号;第6,737,436号、第6,613,778号、第6,617,357号;第6,146,876号、第6,838,559号、第6,884,800号、US20050059686号;US20040138279号;US20050222138号;US20040214843号;US20040106631号;US20030045557号;US20020198198号;US20030162802号、US20030092908号、US20030104974号;US20030100571号;20030092721号;及びUS20050148604号に記載される化合物が挙げられる。 PDE8の阻害剤の例として、ジピリダモールが挙げられる。 幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、cGMP特異的PDEを阻害する。本明細書に記載された方法に有用なcGMP特異的PDE阻害剤の例として、ピリミジン及びピリミジノン誘導体、例えば第6,677,335号、第6,458,951号、第6,251,904号、第6,787,548号、第5,294,612号、第5,250,534号、第6,469,012号、WO 94/28902号、WO 96/16657号、EP0702555号、及びEddahibi、Br. J. Pharmacol., 125(4): 681-688 (1988)に開示された化合物;グリセオール酸( griseolic acid)誘導体、例えば、第4,460,765号に開示された化合物;1-アリールナフタレン・リグナン、例えば、Ukita、J. Med. Chem. 42(7): 1293-1305 (1999)に開示される化合物;キナゾリン誘導体、例えば4-[[3',4'-(メチレンジオキシ)ベンジル]アミノ]-6-メトキシキナゾリン)及び、第3,932,407号、第4,146,718号、及びRE31,617に記載される化合物;ピロロキノロン及びピロロピリジノン、例えば、第6,686,349号、第6,635,638号、第6,818,646号、US20050113402号に記載される化合物;カルボリン誘導体、例えば第6,492,358号、第6,462,047号、第6,821,975号、第6,306,870号、第6,117,881号、第6,043,252号、第3,819,631号、US20030166641号、WO 97/43287号、Dauganら、J Med Chem., 46(21):4533-42 (2003)、及びDauganら、J Med Chem., 9;46(21):4525-32 (2003)に記載される化合物;イミダゾ誘導体、例えば第6,130,333号、第6,566,360号、第6,362,178号、第6,582,351号、US20050070541号、及びUS20040067945号に記載される化合物;及び第6,825,197号、第5,719,283号、第6,943,166号、第5,981,527号、第6,576,644号、第5,859,009号、第6,943,253号、第6,864,253号、第5,869,516号、第5,488,055号、第6,140,329号、第5,859,006号、第6,143,777号、WO 96/16644号、WO 01/19802号、WO 96/26940号、Dunn、Org. Proc. Res. Dev., 9: 88-97 (2005)、及びBiら、Bioorg Med Chem Lett、l l(18):2461-4 (2001)に記載される化合物が挙げられる。 本明細書に記載される方法に有用なPDE5阻害剤の例として、ピリミジンおよびピリミジノン誘導体、例えば第6,677,335号、第6,458,951号、第6,251,904号、第6,787,548号、第5,294,612号、第5,250,534号、第6,469,012号、WO 94/28902号、WO 96/16657号、EP0702555号、及びEddahibi、Br. J. Pharmacol., 125(4): 681-688 (1988)に記載される化合物;グリセオール酸誘導体、例えば、第4,460,765号に記載される化合物;1-アリールナフタレン・リグナン、例えばUkita、J. Med. Chem. 42(7): 1293-1305 (1999)に記載される化合物;キナゾリン誘導体、例えば4-[[3',4'-(メチレンジオキシ)ベンジル]アミノ]-6-メトキシキナゾリン)及び第3,932,407号、第4,146,718号、及びRE31,617号に記載される化合物;ピロロキノロン及びピロロピリジノン、例えば、第6,686,349号、第6,635,638号、第6,818,646号、US20050113402号に記載される化合物;カルボリン誘導体、例えば、第6,492,358号、第6,462,047号、第6,821,975号、第6,306,870号、第6,117,881号、第6,043,252号、第3,819,631号、US20030166641号、WO 97/43287号、Dauganら、J Med Chem., 46(21):4533-42(2003)、及びDauganら、J Med Chem., 9;46(21):4525-32 (2003)に記載される化合物;イミダゾ誘導体、例えば第6,130,333号、第6,566,360号、第6,362,178号、第6,582,351号、US20050070541号、及びUS20040067945号に開示される化合物;及び第6,825,197号、第6,943,166号、第5,981,527号、第6,576,644号、第5,859,009号、第6,943,253号、第6,864,253号、第5,869,516号、第5,488,055号、第6,140,329号、第5,859,006号、第6,143,777号、WO 96/16644号、WO 01/19802号、WO 96/26940号、Dunn、Org. Proc. Res. Dev., 9: 88-97 (2005)、及び Biら、Bioorg Med Chem Lett., 11(18):2461-4 (2001)に記載される化合物が挙げられる。 幾つかの実施態様では、PDE5阻害剤は、ザプリナスト;MY-5445;ジピリダモール;ビンポセチン;FR229934;1-メチル-3-イソブチル-8-(メチルアミノ)キサンチン;フラズロシリン(furazlocillin);Sch-51866;E4021;GF-196960;IC-351;T-1032;シルデナフィル;タダラフィル;バルデナフィル;DMPPO;RX-RA-69;KT-734;SKF-96231;ER-21355;BF/GP-385;NM-702;PLX650;PLX134;PLX369;PLX788;又はベスナリノンである。 幾つかの実施態様では、PDE5阻害剤は、シルデナフィル又は第5,346,901号、第5,250,534号、若しくは第6,469,012号に開示される関連化合物;タダラフィル又は第5,859,006号、第6,140,329号、第6,821,975号、若しくは第6,943,166号に開示される関連化合物;又はバルデナフィル若しくは第6,362,178号に開示される関連化合物である。 本明細書に記載される方法において有用なPDE6阻害剤の例として、ジピリダモール及びザプリナストが挙げられる。 本明細書に記載される方法において有用なPDE9阻害剤の例として、SCH-51866;IBMX;及びBAY73-6691が挙げられる。 幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、二重特異性PDEを阻害する。本明細書に記載される方法において有用な二重特異性PDE阻害剤の例として、本明細書に記載されるcAMP-特異的及びcGMP特異的PDE阻害剤であるMMPX;KS-505a;W-7;フェノチアジン;Bay60-7550及びBoessら、Neuropharmacology, 47(7):1081-92 (2004)号に記載される関連化合物;UK-235,187及びEP 579496に記載される関連化合物;及び第6,930,114号、第4,861,891号、US20020132754号、US20040138249号、US20040249148号、US20040106631号、WO 951997号、及びMawら、Bioorg Med Chem Lett. 2003 Apr 17;13(8): 1425-8に記載される化合物が挙げられる。 PDE1阻害剤の例として、IBMX;ビンポセチン;MMPX;KS-505a;SCH-51866;W-7;PLX650;PLX371;PLX788;フェノチアジン;及び第4,861,891号に記載された化合物が挙げられる。 PDE2阻害剤の例として、EHNA;PLX650;PLX369;PLX788;PLX939;Bay60-7550及びBoessら、Neuropharmacology, 47(7):1081-92(2004)に記載される関連化合物;及びUS20020132754号に記載される化合物が挙げられる。 PDE10阻害剤の例として、シルデナフィル;SCH-51866;パパベリン;ザプリナスト;ジピリダモール;E4021;ビンポセチン;EHNA;ミルリノン;ロリプラム;PLX107;及び第6,930,114号、US20040138249号、US20040249148号に記載される化合物が挙げられる。 PDE11阻害剤の例として、IC-351及びWO 9519978号に記載される関連化合物;E4021及びWO 9307124号に記載される関連化合物;UK-235,187及びEP579496号に記載される関連化合物;PLX788;ザプリナスト;ジピリダモール;及びUS20040106631号及びMawら、Bioorg Med Chem Lett. 2003 Apr 17;13(8):1425-8に記載される化合物が挙げられる。 幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、第5,091,431号、第5,081,242号、第5,066,653号、第5,010,086号、第4,971,972号、第4,963,561号、第4,943,573号、第4,906,628号、第4,861,891号、第4,775,674号、第4,766,118号、第4,761,416号、第4,739,056号、第4,721,784号、第4,701,459号、第4,670,434号、第4,663,320号、第4,642,345号、第4,593,029号、第4,564,619号、第4,490,371号、第4,489,078号、第4,404,380号、第4,370,328号、第4,366,156号、第4,298,734号、第4,289,772号、RE30,511号、第4,188,391号、第4,123,534号、第4,107,309号、第4,107,307号、第4,096,257号、第4,093,617号、第4,051,236号、又は第4,036,840号に記載される化合物である。 本明細書に記載されるPDE薬は、医薬として許容される塩、誘導体、プロドラッグ、代謝物、立体異性体、又は当該薬剤の他のバリアントを含む。例えば、幾つかの実施態様では、PDE阻害剤はロフルミラストN-オキシドであり、これはヒトにおけるロフルミラストの第一代謝物であり、そしてin vivoで高い効力を有することが示された。幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、副作用、毒性、可溶性、及び/又は他の特性を低減するように化学的に改変されている。例えば、幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、第6,555,572号に記載されるように、催吐性効果を低減するために、ベンジル化されうる。当該文献は本明細書に援用される。様々な化合物の塩、誘導体、プロドラッグ、及び代謝物を調製及び投与するための方法は、当該技術分野に周知である。 不斉中心を含む本明細書に記載される化合物は、当該化合物の全ての潜在的な立体異性体を含み、例えば2個のエナンチオマーのラセミ混合物を含む組成物、並びに各エナンチオマーを個別に実質的に他のエナンチオマーが伴わないで含む組成物を含む。こうして、例えば、実質的にRエナンチオマーを含まないSエナンチオマーを含むか、又は実質的にSエナンチオマーを含まないRエナンチオマーを含む組成物が考慮される。当該名前の化合物が、1超の不斉中心を含む場合、本開示の範囲は、ジアステレオマーの間で様々な割合の混合物を含む組成物を含み、並びに1以上の他のジアステレオマーを実質的に含まない1以上のジアステレオマーを含む組成物を含む。「実質的に含まない」は、当該組成物が、25%、15%、10%、8%、5%、3%、又は1%未満の少数派のエナンチオマー又はジアステレオマーしか含まないことを意味する。様々な立体異性体を合成、単離、調製、及び投与するための方法が当該技術分野に知られている。 幾つかの実施態様では、1以上の他の立体異性体を実質的に伴わない1以上の立体異性体を含む組成物が、高い割合の少数派立体異性体を含む組成物に比べて、高い親和性、効力、選択性及び/又は治療有効性を提供する。例えば、幾つかの実施態様では、PDE薬は、ロリプラムの(-)エナンチオマーであり、当該エナンチオマーは、PDE(例えばPDE4)への高い親和性及び/又は立体特異的代謝性のため、(+)エナンチオマーよりも薬理学的に高い効力を有し、(+)-エナンチオマーは、(-)エナンチオマーよりも早い除去率を示す。幾つかの実施態様では、PDE薬は、高い親和性、効力、選択性、及び/又は治療効力を有する既知のPDE阻害剤のバリアントである。 幾つかの実施態様では、本明細書に記載される方法において使用されるPDE薬は、幾つかのPDEアイソザイムに対して同様の活性を有する。非選択的な阻害剤の例として、例えば、セオピリン、セオブロミン、ジピリダモール、IBMX、ペントキシフィリン、イブジラスト、及びパパベリンが挙げられる。 別の実施態様では、PDE薬は、「アイソザイム選択的」活性を示すことがある。例えば、様々な実施態様では、PDE薬は、1以上のPDEファミリーに対して活性であり、そして1以上の他のPDEファミリーに対して実質的に不活性である。幾つかの実施態様では、PDE薬は、非限定的に、PDE1、PDE2、PDE3、PDE4(例えば、PDE4A、PDE4B、PDE4D)、PDE5、PDE7、PDE8、(例えば、PDE8B)、PDE9、PDE10及び/又はPDE11を含む、CNSにおいて活性である1以上のPDEファミリーに対するアイソザイム選択的活性を示す。さらなる実施態様では、PDE薬は、PDEファミリー内でのアイソザイム選択性を示す。例えば、PDE4阻害剤、シロミラストは、PDE4Dについて、PDE4A、PDE4B、及びPDE4Cよりも約10倍超の選択性を有する。 さらなる実施態様では、PDE阻害剤は、脳、例えば歯状回、脳室下帯、及び/又は嗅球などに存在する1以上のPDEにたいするアイソザイム選択的活性を示す。例えば、PDE阻害剤は、PDE1A、PDE1B、PDE1C、PDE2A及び/又はPDE5Aに対して活性であり、これらは脳室下帯、海馬及び嗅球、並びに脳全体で発現されている。脳で高いレベルで発現された他のアイソザイムとしては、非限定的に、PDE4A、PDE4B、PDE4D、PDE9A、及びPDE10Aが挙げられる。 幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、特定の条件下で「標的選択性」活性を有し、ここで、当該PDE阻害剤は、実質的に非PDE分子標的、例えば(i)CNS受容体、例えば非限定的に、グルタメート受容体、GABA受容体、オピオイド受容体(例えば、μ、δ、及びκオピオイド受容体)、ムスカリン性受容体(例えばm1-m5受容体)、ヒスタミン作動性受容体、フェンシクリジン受容体、ドーパミン受容体、α及びβアドレナリン受容体、シグマ受容体(1型及び2型)、及び5HT-1及び5HT-2受容体、(ii)キナーゼ、例えば非限定的に、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ、PKA、PKB、PKC、CK-2;c-Met、JAK、SYK、KDR、FLT-3、c-Kit、オーロラキナーゼ、CDKキナーゼ(例えば、CDK4/サイクリンD、CDK2/サイクリンE、CDK2/サイクリンA、CDK1/サイクリンB)、及びTAK-1;(iii)イオンチャネル(例えば、塩化カルシウム、カリウムなど)及び/又は(iv)酵素、例えば非限定的に、アデニル又はグアニルシクラーゼ、HDACなどに対して実質的に不活性である。別の実施態様では、本明細書に記載される方法において使用されるPDE薬は、他の受容体、例えば非限定的な例として、ムスカリン様受容体、ニコチン性受容体、ドーパミン受容体、及びオピオイド受容体などに対して実質的に不活性である。 幾つかの実施態様では、PDえ阻害剤は、アイソザイム及び標的選択性の両方を示す。さらなる実施態様では、アイソザイム及び/又は標的選択性は、1以上のPDEアイソザイムに対する治療有効量である標的臓器又は組織において、PDE阻害剤の濃度を産生する様式及び投与量でPDE阻害剤を投与することにより達成される一方、他のPDEアイソザイム及び/又は標的ではサブの治療である。有利なことに、PDE阻害剤のアイソザイム及び/又は標的選択性は、高い効力、少ない副作用、低い有効投与量、少ない投与回数、及び非選択的調節因子に対する他の所望される寄与をもたらす。 幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、二重選択性を示し、他のPDEアイソザイムに対するより、2個のPDEアイソザイムに対して実質的により活性である。例えば、幾つかの実施態様では、PDE阻害剤は、PDE4/PDE7の二重阻害剤、例えばUS20030104974号に岸される化合物、PDE3/PDE4二重阻害剤、例えばザルダベリン、トラフェントリン、ベナフェントリン、トレキンシン、Org-30029、L-686398、SDZ-ISQ-844、Org-20241、EMD-54622、又は第5,521,187号、又は第6,306,869号に記載される化合物;或いは二重PDE1/PDE4阻害剤、例えばKF19514(5-フェニル-3-(3-ピリジル)メチル-3H-イミダゾ[4,5-c][1,8]ナフチリジン-4(5H)-オン)である。 幾つかの実施態様では、本明細書で記載される方法又は組み合わせ剤において使用されるPDE阻害剤は、カフェイン又は他の食用化合物、例えば葉酸などのビタミンである。幾つかの実施態様では、カフェイン又は葉酸は、PDE薬を含む製剤において投与される。別の実施態様では、カフェイン又は葉酸は、PDE薬と同時に投与される。代わりの実施態様では、カフェインは、カフェイン飲料、例えばコーヒー、お茶、又はソフトドリンクなどの濃度よりも低いか又は高い濃度、投与量、剤形で投与される。同様に、葉酸は、葉酸を含む栄養サプリメントよりも高い又は低い濃度、投与量、剤形で投与されうる。さらなる実施態様では、カフェイン又は葉酸は、非経口手段、例えば非限定的に、非経口(例えば、静脈内、皮内、皮下、吸入)、経皮(局所)、経粘膜、直腸、経鼻腔(例えば、非限定的に組成物を鼻腔粘膜、器官、及び気管支へとデリバリーするためのエアロゾル懸濁物の吸入)投与により投与される。本開示は、カフェイン、葉酸、又はPDE薬と組み合わせて使用するための他の1以上の記載された薬剤を除いた実施態様を含む。 さらなる代わりの実施態様では、カフェインは、単離形態、例えば本明細書に開示される組み合わせ剤又は方法において使用する前に、カフェインにおいて通常見られる1以上の分子又は巨大分子から分離されている形態である。別の実施態様では、カフェインは、カフェインに通常見られる1以上の分子又は巨大分子から完全に又は部分的に精製されている。カフェインに見られる分子又は巨大分子の典型的な例として、植物又は植物部位、動物又は動物部位、及び食品又は飲料製品が含まれる。 幾つかの実施態様では、PDE薬は、構造と活性との関係、並びに本技術分野の技術を用いて同定された新規のPDE阻害剤であり、そして例えば Kellerら、Chem Pharm Bull (Tokyo). 2001 Aug;49(8): 1009-17;Jinら、J Biol Chem 267: 18929-18939 (1992)、Pillaiら、Proc Natl Acad Sci USA 90: 11970-11974 (1993)、Atienzaら、J. Biol. Chem., 274: 4839-4847 (1997)、Xuら、Science (Wash DC) 288: 1822-1825 (2000)、Boyleら、Bioorg Med Chem Lett., 15(9):2365-9 (2005);Leeら、FEBS Lett., 530(1-3):53-8 (2002);Mawら、Bioorg Med Chem Lett. 2003 Apr 17;13(8): 1425-8;並びにRichterら、Cell Signal., 13(3): 159-67 (2001)に記載される。これらの各文献はその全てを本明細書に援用される。 別の実施態様では、PDE薬は、標的PDEの発現を阻害する分子又は組成物、例えば標的PDEの遺伝子に対応する細胞性mRNA及び/又はゲノムDNAと特異的にハイブリダイズして、その転写及び/又は翻訳を阻害するアンチセンスヌクレオチド(例えばsiRNA)、又は標的PDEのmRNAを特異的に切断するリボザイム、である。アンチセンスヌクレオチド及びリボザイムは直接的に細胞にデリバリーされるか、又は細胞内で転写された場合にヌクレオチドを産生する発現ベクターを介して間接的にデリバリーされる。アンチセンスオリゴヌクレオチド及びリボザイムを設計し、そして投与する方法は当該技術分野に知られており、そして例えば、Mautinoら、Hum Gene Ther 13:1027-37 (2002)及びPachoriら、Hypertension 39:969-75 (2002)に記載されており、本明細書に援用される。PDEに対するアンチセンス組成物の例として、例えば、US20030045490号及びWO 00/40714号、に開示される抗PDE4組成物、及び第5,885,834号に開示される抗PDE1及び抗PDE4組成物を含み、この全てが本明細書に援用される。幾つかの実施態様では、神経新生調節は、少なくとも1のPDE阻害剤と少なくとも1のPDE転写/翻訳阻害剤の組み合わせ剤を投与することにより達成される。 本明細書に記載される場合、1以上の他の神経薬と場合により組み合わせたPDE薬は、動物又はヒト対象に投与されて、神経新生をもたらす。組み合わせ剤は、開示される疾患、障害、又は病気を治療するために使用されうる。 in vivo及びin vitroでの神経新生の性質及び/又は程度を評価し、神経新生の性質及び/又は程度の変化を検出し、そして神経新生調節薬を同定し、神経幹細胞を単離及び培養し、そして移植又は他の目的のために神経幹細胞を調製する方法が、例えば、米国仮出願第60/697,905号、及び米国特許出願第2005/0009742号及び第2005/0009847号、第20050032702号、第2005/0031538号、第2005/0004046号、第2004/0254152号、第2004/0229291号、及び第2004/0185429号に開示される。これらの文献の全てがその全てを本明細書に援用される。 PDE薬、又は組み合わせ剤の追加薬の選択は、神経新生に関するその効力及び標的選択性を、本明細書に記載されそして当業者に知られている通常の方法を用いて評価することにより容易に測定することができる。当該薬剤は、次に、認知された標準医薬技術を用いることにより、その毒性(存在する場合)、薬物動態(例えば、吸収、代謝、分布、及び分解/除去)について評価されうる。本開示の実施態様は、強力かつ選択的である薬剤の使用を含み、そして治療用量で、許容されるレベルの毒性を有するか、又は全く有意な毒性を有さない。さらなる選択は、経口投与の後に当該薬剤の生物学的利用能に基いてなされうる。 製剤及び用量 本開示の幾つかの実施態様では、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬は、少なくとも1の医薬として許容される賦形剤を含む組成物の形態で存在する。本明細書に使用される場合、「医薬として許容される」賦形剤として、医薬適用に適していると当該技術分野に知られている任意の賦形剤が挙げられる。適切な医薬賦形剤及び製剤は、当該技術分野に知られており、そして例えばRemington's Pharmaceutical Sciences (第19版) (Genarro編(1995) Mack Publishing Co., Easton, Pa.)に記載されている。好ましくは、医薬担体は、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬の投与の意図された投与様式に基づいて選択される。医薬として許容される担体として、例えば、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、流動促進剤、軟化剤、保湿剤、増粘剤、シリコーン、香味剤、及び水が挙げられうる。 場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬は、賦形剤に取り込まれることもあり、そして経口錠剤、頬側錠剤、トローチ、カプセル、エリクシル、懸濁液、シロップ、ウエハーの形態、又は医薬分野において既知の任意の他の形態で投与されることもある。医薬組成物は、徐放性形態で剤形されてもよい。徐放性組成物、腸溶被膜などは当該技術分野において知られている。或いは、当該組成物は、即放性製剤であってもよい。 PDE薬の組み合わせ剤の量、又は1以上の他の神経薬と当該PDE薬との組み合わせ剤の量は、細胞を活性化又は誘導して分化させることにより、神経新生について神経細胞の集合を増強又は感作する量であってもよい。神経新生についての増強又は感作の程度は、当該組み合わせ剤を、任意の適切な神経新生アッセイ、例えば非限定的に、本明細書に記載される神経分化アッセイにおいて使用することで決定されうる。幾つかの実施態様では、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬の組み合わせ剤の量は、組み合わせ剤中の1の薬剤の最も高い量に基いており、当該量は、in vitroで検出可能な神経増殖を産生しないが、組み合わせ剤として使用された場合に、神経新生をもたらすか、又はin vitroで神経新生を促進する際に効力の計測可能なシフトをもたらす。 本明細書に開示される場合、記載された方法における1以上の他の神経薬と場合により組み合わせたPDEの有効量は、本明細書に記載されるように使用される場合、組み合わせ剤が存在しない場合に比べて、治療に対する対象において神経新生を刺激又は増加するために十分な量である。PDE薬単独又は組み合わせた有効量は、非限定的に活性化合物の活性、対象の生理的特徴、治療する病気の性質、及び投与経路及び/又は方法に基いて変化しうる。ある化合物の一般的な投与範囲が本明細書及びCNS疾患及び病気の動物モデルに基く引用文献において提供される。動物用量に相当するヒト用量を決定するための様々な変換係数、式、及び方法が、当該技術分野に知られており、そして例えば、Freireichら、Cancer Chemother Repts 50(4): 219 (1966)、Monroら、Toxicology Pathology, 23: 187-98 (1995)、Boxenbaum及びDilea、J.Clin.Pharmacol. 35: 957-966 (1995)、及び Voisinら、Reg. Toxicol. Pharmacol., 12(2): 107-116 (1990)に記載されている。これらの文献は本明細書に援用される。 開示された方法は、一般的に、約0.001ng/kg/日〜約200mg/kg/日の用量範囲で1以上の他の神経薬と場合により組み合わせたPDE薬を投与することに関する。他の非限定的な用量として、約0.001〜約0.01ng/kg/日、約0.01〜約0.1ng/kg/日、約0.1〜約1ng/kg/日、約1〜約10ng/kg/日、約10〜約100ng/kg/日、約100ng/kg/日〜約1μg/kg/日、約1〜約2μg/kg/日、約2μg/kg/日〜約0.02mg/kg/日、約0.02〜約0.2mg/kg/日、約0.2〜約2mg/kg/日、約2〜約20mg/kg/日、又は約20〜約200mg/kg/日が挙げられる。しかしながら、当業者により理解されるように、特定の状態を治療するために使用される場合により1以上の他の神経薬と組み合わされたPDE薬の正確な用量は、様々な因子のため実際には変化するであろう。従って、本明細書に提供される用量のガイドラインは、実際の用量のを限定するものではなく、むしろ個別の患者に対する投与を経験的に決定する点で実用的な用量を選択する際に当業者に指標を提供するものである。有利なことに、本明細書に記載される方法は、副作用、投与レベル、投与頻度、治療期間、安全性、耐用性、及び/又は他の因子を低減させて1以上の状態を治療することを可能にする。従って、PDE活性を調節するPDE薬の適切な用量が当業者に知られている場合、本開示は、当該既知の用量の約75%、約50%、約33%、約25%、約20%、約15%、約10%、約5%、約2.5%、約1%、約0.5%、約0.25%、約0.2%、約0.1%、約0.05%、約0.025%、約0.02%、約0.01%以下を使用することを含む。 幾つかの実施態様では、有効に神経新生を調節する量は、特定の投与様式を用いて、PDE薬の活性ついてのIC50又はIC50を超える濃度の標的組織内濃度を達成する量である。幾つかの実施態様では、PDE薬は、IC50濃度の約1、1.5、2、2.5、5、10、20倍以上のピーク濃度を与える様式及び用量で投与される。様々なPDE薬についてのIC50値及び生物学的利用能のデーターは、当該技術分野に知られており、そして例えば本明細書に引用される引用文献に記載されている。 さらなる実施態様では、有効に神経新生を調節する量は、特定の投与様式を用いて、神経新生の調節についてIC50若しくはEC50、又はIC50若しくはEC50を超える濃度の標的組織内ピーク濃度を達成する量である。様々な実施態様では、PDE薬は、神経新生の調節のためのIC50又はEC50濃度の約1、1.5、2、2.5、5、10、20倍以上のピーク濃度を与える様式及び濃度で投与される。幾つかの実施態様では、神経新生の調節のためのIC50又はEC50は、PDE薬の活性についてのIC50濃度よりも実質的に低く、既知の治療に比べて、低い投与レベル、投与頻度及び/又は治療期間で神経新生を調節するために有効である状態の治療を可能にするする。神経新生の調節のためのIC50及びEC50値は、2005年7月8日に出願されたBarlowらに対する米国仮出願第60/697,905号に記載される方法を用いて、又は当該技術分野に知られている別の方法により測定できる。当該文献は、本明細書に援用される。 幾つかの実施態様では、神経新生の調節のためのIC50又はEC50の濃度は、非PDE標的、例えば、他のキナーゼ、受容体、又はシグナル分子でのPDE薬の活性についてのIC50又はEC50よりも実質的に低い。様々なキナーゼ及び他の分子でのPDE薬のIC50又はEC50値は、当該技術分野に知られており、そして確立された方法を用いて容易に決定できる。 別の実施態様では、in vivoで使用されるPDE薬の量は、PDE薬と組み合わせて使用される1以上の他の神経薬が使用される場合を含んで、対象への最大耐用投与量の約50%、約45%、約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約18%、約16%、約14%、約12%、約10%、約8%、約6%、約4%、約2%、約1%又はそれ以下であってもよい。 或いは、1以上の他の神経薬と場合により組み合わせたPDE薬の量は、上に記載されるようにin vitroで検出可能な神経新生に基いて、治療される対象において改善を提供するために有効な量と選択された量でありうる。幾つかの実施態様では、既知の薬剤の場合、当該量は、薬剤を対象に投与して見られる臨床的副作用を最小にする量である。in vivoで使用される薬剤の量は、対象についての許容される副作用の点で最大耐用投与量の約50%、約45%、約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約18%、約16%、約14%、約12%、約10%、約8%、約6%、約4%、約2%、又は約1%又はそれ以下でありうる。これは、各PDE薬又は本明細書に開示される組み合わせ剤の他の薬剤、並びに例えばヒトにおいて臨床的に使用又は試験されてきた薬剤について容易に決定される。 別の実施態様では、本開示のPDE薬と組み合わせた追加の神経感作剤の量は、in vitroで、例えば、神経新生に関連した行動についての動物(又は非ヒト)モデルにおいて、検出可能な神経新生をもたらさないが、それでもPDE薬剤と組み合わせて使用された場合にin vitroアッセイにおいて神経新生又は神経新生の効力の計測可能なシフトをもたらす最大の量である。当該実施態様は、in vitroアッセイにおいて神経新生の最大レベルをもたらす量で観察された神経新生の約1%、約2%、約4%、約6%、約8%、約10%、約12%、約14%、約16%、約18%、約20%、約25%、約30%、約35%、又は約40%をもたらす量を含む。 本明細書に記載される場合、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬の量は、場合により低い又は最小の星状細胞新生しか伴わずに、神経新生をもたらすのに有効な任意の量である。幾つかの実施態様では、当該量は、所望されるか又は最小のレベルの検出可能な神経新生又は有利な効果をもたらすために必要とされる最小の量でありうる。もちろん、単独又は本明細書に開示される組み合わせにおいて投与されたPDE薬は、医薬組成物の形態であることもある。 幾つかの実施態様では、場合により1以上の神経薬と組み合わせたPDE薬の組み合わせ剤の有効に神経新生を調節する量は、特定の投与様式を用いて、標的分子又は生理学的プロセスの活性についてのIC50又はEC50で、又はそれ以上の濃度で、標的組織内の濃度を達成するPDE薬の(又は組み合わせ剤の各薬剤の)量である。幾つかの場合、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬は、PDE薬(又は組み合わせ剤における各薬剤)のIC50又はEC50の濃度の約1、約1.5、約2、約2.5、約5、約10、約20倍又はそれ以上のピーク濃度を与える様式及び用量で投与される。PDE薬剤及び本明細書に記載される他の薬剤についてのIC50又はEC50値及び生物利用能データーは、当該技術分野に知られており、そして例えば本明細書に引用される引用文献に記載されるか、又は確立された方法を用いて容易に測定することができる。さらに、血漿及びCNSにおける細胞外液の濃度を測定する方法、並びに薬物動態的性質は、当該技術分野に知られており、そして例えば、de Langeら、AAPS Journal, 7(3): 532-543 (2005)に記載される。幾つかの実施態様では、本明細書に記載される1以上の他の神経薬と場合により組み合わされたPDE薬は、組み合わせ剤として、又は一緒に用いられる別々の薬剤として、毎日少なくとも約1回、又は毎日約2回、又は毎日3回以上、そして少なくとも約3日、約3日間、約5日間、約7日間、約10日間、約14日間、又は約21日間、又は約4週間、又は約2ヶ月間、又は約4ヶ月間、又は約6ヶ月間、又は約8ヶ月間、又は約10ヶ月間、又は約1年間、又は約2年間、又は約4年間、又は約6年間、又はそれ以上の期間に投与される。 別の実施態様では、有効に神経新生を調節する量は、PDE薬(又は組み合わせ剤における各薬剤)の臓器、組織、細胞、及び/又は他の目的の領域における濃度であって、毒性をほとんど伴わないか全く伴わずにED50(対象の50%において医薬として有効な用量)の濃度を含む濃度をもたらす用量である。神経新生の調節についてのIC50及びEC50値は、2005年7月8日に出願されたBarlowらの米国仮出願第60/697,905号に記載される方法を用いて、又は当該技術分野に知られている他の方法により決定することができる。幾つかの実施態様では、神経新生の調節についてのIC50又はEC50の濃度は、非標的分子及び/又は生理学的プロセスにおけるPDE薬及び/又は他の薬剤の活性についてのIC50又はEC50の濃度よりも実質的に低い。 本明細書に記載される幾つかの方法では、1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬の適用は、現存する治療に比べて実質的に少ないか及び/又は重篤でない副作用しか伴わない有効な治療を可能にしうる。幾つかの実施態様では、PDE薬と1以上の追加の神経新生薬との組み合わせ治療は、個別に投与される場合又は他の治療に比べられる場合、補助的治療である用量で当該組み合わせ剤を投与することを許容する。別の実施態様では、薬剤の組み合わせ剤の各薬剤は、多量で生じる副作用よりも少なく及び/又は重篤でない副作用しかもたらさない量で存在することもある。こうして、神経新生薬の組み合わされた効果は、所望の神経活性を提供する一方、全体として少ない及び/又は重篤でない副作用しか示さない。頻度及び/又は重篤度の点で低下されうる副作用の非限定的な例として、非限定的に、発汗、下痢、潮紅、低血圧、徐脈、気管支収縮、膀胱収縮、悪心、嘔吐、パーキンソニズム、及び死亡率上昇が挙げられる。さらなる実施態様では、本明細書に記載される方法は、同じ又は同様の化合物で治療することが、例えば用量制限的な副作用、毒性、及び/又は他の因子のため既知の方法を用いて効果的でない特定の状態の治療を可能にする。 幾つかの実施態様では、本開示は、例えば1又は両方の薬剤が降圧効果を有する場合、高血圧を治療するために使用されるPDE薬剤と第二薬剤の組み合わせ剤を含む。本開示は、この様な降圧効果を低減する用量でこのような組み合わせ剤の組成物又は製剤を含む。この様な用量の非限定的な例として、動物対象又はヒト患者において高血圧を治療するために使用される量よりも少ない量、又は高血圧を治療するために十分である量より少ない量が挙げられる。幾つかの場合、1又は両方の薬剤の用量は、高血圧を治療するために使用される量又は高血圧を治療するために十分な量の約13分の1〜約2分の1の量でありうる。別の場合、1又は両方の薬剤の用量は、約13分の1の量よりも少なくてもよい。 別の実施態様では、1又は両方の薬剤の用量は、正常血圧の対象又は患者において許容されるレベルの計血圧をもたらす量である。当該量は、高血圧対象又は患者において高血圧の検出可能又は計測可能な低下をもたらすために不十分な量であってもよい。 投与経路 記載される様に、本開示の方法は、細胞を、1以上の他の神経新生薬と場合により組み合わせてPDE薬剤と接触させるか、又はこの様な薬剤又は組み合わせ剤を対象に投与して神経新生をもたらすことを含む。幾つかの実施態様は、1のPDE薬、例えばイブジラストつまりMN-166、又はジピリダモール(ペルサンチン);PDE1阻害剤、例えばビンポセチン;PDE3阻害剤、例えばエノキシモン、ミルリノン、ピモベンダン、フロセキナン、レボシメンダン、ベスナリノン、オルプリノン、アムリノン、イナムニロン、アナグレリド、シロスタゾール、又はイマゾダン;PDE4阻害剤、シロミラスト、ロフルミラスト、ロリプラム、MEM1414、MEM1971、NDC616、GK07294A、256066、GW842470、ONO6126、PLX369、HT-0712、IPL455903、IC485、又はNVP-ABE171;或いはPDE5阻害剤、例えばレバチオ、シアリス(タダラフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、DA-8159、ダポキセチン、アバナフィル(TA-1790)、SCH-466132、又はABT-670を、1以上の他の神経薬と組み合わせて使用することを含む。 幾つかの実施態様では、本明細書に開示される治療方法は、治療の標的となる状態を治療するために十分な時間および濃度で、PDE薬を、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて哺乳動物に投与するステップを含む。開示された方法は、神経変性、神経損傷及び/又は神経脱髄に関連する障害を有する個体又はこれらを発達させる可能性のある個体に適用することができる。 所望される臨床結果に左右されて、開示された薬剤又は医薬組成物が、所望の効果を達成するのに適した任意の手段により投与される。様々なデリバリー法が、当該技術分野に知られており、そして薬剤を対象に、又は目的の組織内のNSC又は前駆細胞にデリバリーするために使用されうる。デリバリー法は、他の因子のなかでもとりわけ、目的の組織、化合物の性質(例えば、その安定性及び血液脳関門を通過する能力)、及び実験又は治療の期間などの因子に左右される。例えば、浸透圧ミニポンプは、側脳室などの神経領域にインプラントできる。或いは、化合物は、脳又は脊柱の脳脊髄液に、或いは眼内に直接注射によって投与されることもある。化合物は、(例えば、静脈内皮下注射により、又は経口デリバリーにより)末梢に投与されることもあり、そして続いて血液脳関門を通過する。 幾つかの実施態様では、開示された薬剤又は医薬組成物は、側脳室の脳室下帯(SVZ)及び/又は海馬の歯状回に接触させることを可能にする様式で投与される。1以上の他の神経薬と場合により組み合わせたPDE薬の神経領域、例えば歯状回又は脳室下帯へのデリバリー又は標的化は効力を高め、そして同一又は類似化合物を投与する事に関する既知の方法と比べて、副作用を低減することがある。投与経路の例として、非経口投与、例えば、静脈内、皮内、皮下、経口(例えば吸入)、経皮(局所)、経粘膜及び直腸投与が挙げられる。鼻腔内投与は、一般的に非限定的に、組成物を鼻腔粘膜、気管、及び気管支にデリバリーするためのエアロゾル懸濁液の吸入を含む。 別の実施態様では、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせにおけるPDE薬の組み合わせ剤は、血液脳関門を通過するか又はバイパスするように投与される。因子が血液脳関門を通過することを可能にする方法は、当該技術分野に知られており、そして当該因子のサイズを最小化し、通過を促進する疎水性因子を提供し、そして血液脳関門を通した実質的な浸透性を有する担体分子にコンジュゲートすることを含む。幾つかの場合、薬剤又は薬剤の組み合わせ剤は、ポンプ装置に結合されたカテーテルをインプラントする外科的手法により投与することができる。ポンプ装置は、インプラントできるか、又は体外に配置できる。PDE薬を場合により1以上の他の神経薬と組み合わせて投与することは、一時的なパルスであってもよいし、又は連続的な輸液であってもよい。脳の個別の領域に注射するための装置は、当該技術分野に知られている。ある実施態様では、当該組み合わせ剤は、例えば注射により、脳室、黒質部、線条体、青斑核、マイネルト基底核、大脳脚橋核、大脳皮質及び/又は脊髄に局所的に投与される。治療薬、例えばCNS及びPNSの疾患及び状態の治療のための治療薬をデリバリーするための方法、組成物、及び装置が当該技術分野に知られている。 幾つかの実施態様では、組み合わせ剤におけるPDE薬及び/又は他の薬剤は、腸上皮の通過を促進するために修飾される。例えば、幾つかの実施態様では、PDE薬又は他の薬剤は、腸上皮を通して積極的に輸送され、全身的な循環系及び/又はCNSにおいて活性薬剤に代謝されるプロドラッグである。 別の実施態様では、組み合わせ剤のPDE薬及び/又は他の薬剤は、標的ドメインにコンジュゲートして、キメラ治療薬を形成する。ここで標的ドメインは、血液脳関門の通過を促進し(上で記載される様に)、及び/又はCNSにおける1以上の分子標的に結合する。幾つかの実施態様では、標的ドメインは、目的の組織、臓器、及び/又は細胞上で、又はこれらの中で異なって発現され又はディスプレーされる標的に結合する。幾つかの場合、標的は、脳の神経領域、例えば歯状回及び/又はSVZに優先的に分布される。例えば、幾つかの実施態様では、組み合わせ剤のPDE薬及び/又は他の薬は、脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)にコンジュゲートされるか又は複合体形成され、これは血液脳関門を用意に通過でき、そしてCNSの細胞に輸送される。 代表的な条件 本開示は、うつ病及び他の神経疾患及び状態を治療する方法を含む。幾つかの実施態様では、方法は、PDE薬と抗うつ薬として報告された1以上の薬剤の組み合わせ剤の使用を含みうる。こうして、方法は、PDE薬と当業者に知られている1以上の報告された抗うつ薬での治療を含む。この様な薬剤の非限定的な例として、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)、例えばフルオキセチン(Prozac(登録商標);米国特許第4,314,081号及び第4,194,009号に記載)、シタロプラム (Celexa;例えば、米国特許第4,136,193号に記載)、エスシタロプラム(Lexapro(登録商標);例えば、米国特許第4,136,193号に記載)、フルボキサミン (例えば、米国特許第4,085,225号に記載)又はフルボキサミン・マレエート(CAS RN: 61718-82-9)及びLuvox(登録商標)、パロキセチン(Paxil(登録商標)例えば米国特許第3,912,743号及び第4,007,196号に記載)、又はセルトラリン(Zoloft(登録商標);例えば、米国特許第4,536,518号に記載)、又はアラプロクラート;ネファゾドン化合物(Serozone(商標);例えば、米国特許第4,338,317号に記載)が挙げられる。当業者により認識されるように、これらの薬剤の効果は、セロトニンの効果により反映される。このような薬剤のさらなる非限定的な例として、選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(SNRI)、例えばレボキセチン(Edronax(登録商標))、アトモキセチン (Strattera(登録商標))、ミルナシプラン(例えば米国特許第4,478,836号に記載)、シブトラミン又はその一級アミン代謝物 (BTS 54 505)、アモキサピン、又はマプロチリンが挙げられ;選択的セロトニン&ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(SSNRI)、例えばベンラファキシン(Effexor;例えば、米国特許第4,761,501号に記載)、及びその報告された代謝物であるデスベンラファキシン、又はデュロキセチン(Cymbalta;例えば、米国特許第4,956,388号に記載);セロトニン、ノルアドレナリン、及びドパミンの「トリプル取り込み阻害剤」、例えば: DOV 102,677(Popikら、"Pharmacological Profile of the "Triple" Monoamine Neurotransmitter Uptake Inhibitor, DOV 102,677." Cell Mol Neurobiol. 2006年4月25日;Epub ahead of printを参照のこと。)、 DOV 216,303(Beerら、"DOV 216,303, a "triple" reuptake inhibitor: safety、tolerability、and pharmacokinetic profile." J Clin Pharmacol. 2004年, 44(12): 1360-7を参照のこと)、 DOV 21,947((+)-1-(3,4-ジクロロフェニル)-3-アザビシクロ-(3.1.0)ヘキサン・ヒドロクロリド)、Skolnickら、 "Antidepressant-like actions of DOV 21,947: a "triple" reuptake inhibitor." Eur J Pharmacol. 2003 461(2-3):99-104を参照のこと)、 NS-2330、つまりテソフェンシン(CAS RN 402856-42-2)、又はNS 2359(CAS RN 843660- 54-8);及び デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、及びDHEAサルフェート(DHEAS)、CP-122,721(CAS RN 145742-28-5)などの薬剤 が挙げられる。 この様な薬剤のさらなる非限定的な例として、三環系化合物、例えば、クロミプラミン、ドスレピン又はドチエピン、ロフェプラミン(例えば第4,172,074号に記載)、トリミプラミン、プロトリプチリン、アミトリプチリン、デシプラミン(例えば、米国特許第3,454,554号に記載)、ドキセピン、イミプラミン、又はノルトリプチリン;精神刺激薬、例えば、デキストロアンフェタミン及びメチルフェニデート;MAO阻害剤、例えばセレギリン(Emsam(登録商標));アンパカイン(ampakine)、例えばCX516(又はAmpalex、CAS RN: 154235-83-3)、CX546(つまり、1-(1,4-ベンゾジオキサン-6-イルカルボニル)ピペリジン)、及びCX614(CAS RN 191744-13-5)(Cortex Pharmaceuticalsから販売される);V1bアンタゴニスト、例えば、SSR149415、((2S,4R)-1-[5-クロロ-1-[(2,4-ジメトキシフェニル)スルホニル]-3-(2-メトキシ-フェニル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル]-4-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-2-ピロリジン・カルボキサミド)、 [1-(β-メルカプト-β,β-シクロペンタメチレンプロピオン酸),2-O-エチルチロシン,4-バリン]アルギニン・バソプレッシン(d(CH2)5[Tyr(Et2)]VAVP(WK1-1)、 9-デスグリシン[1-(β-メルカプト-β,β- シクロペンタメチレンプロピオン酸)、2-O-エチルチロシン,4-バリン]アルギニン・バソプレッシン desGly9d(CH2)5[Tyr(Et2)]-VAVP(WK3-6)、又は 9-デスグリシン[1-(β-メルカプト-β,β-シクロペンタメチレンプロピオン酸),2-D-(O-エチル)チロシン、4-バリン]アルギニン・バソプレッシンdesGly9d(CH2)5[D-Tyr(Et2)]VAVP(AO3-21); コルチコトロピン-放出因子(CRF)Rアンタゴニスト、例えばCP-154,526(Schulzら、"CP-154,526: a potent and selective nonpeptide antagonist of corticotropin releasing factor receptors." Proc Natl Acad Sci U S A. 1996 93(19): 10477-82に開示される構造)、NBI 30775(R 121919又は2,5-ジメチル-3-(6-ジメチル-4-メチルピリジン-3-イル)-7-ジプロピルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン)、アストレシン(CAS RN 170809-51-5)、又はBonkら"Novel high-affinity photoactivatable antagonists of corticotropin-releasing factor (CRPV Eur. J. Biochem. 267:3017-3024 (2000)に記載される光活性可能なアナログ、又はAAG561(Novartis社);メラニン濃縮ホルモン(MCH)アンタゴニスト、例えば3,5-ジメトキシ-N-(1-(ナフタレン-2-イルメチル)ピペリジン-4-イル)ベンズアミド又は(R)-3,5-ジメトキシ-N-(1-(ナフタレン-2-イルメチル)-ピロリジン-3-イル)ベンズアミド(Kimら"Identification of substituted 4-aminopiperidines and 3-aminopyrrolidines as potent MCH-R1 antagonists for the treatment of obesity." Bioorg Med Chem Lett. 2006 Jul 29;[Epub ahead of print] for bothを参照のこと)、又は米国特許第7,045,636号又は公開された米国特許出願US2005/0171098号に記載される任意のMCHアンタゴニストが挙げられる。 さらに、このような薬剤の非限定的な例として、四環系化合物、例えばミルタザピン(米国特許第4,062,848号に記載;CAS KN 61337-67-5を参照のこと;レメロン(Remeron)、つまりCAS RN 85650-52-8としても知られている)、ミアンセリン(例えば米国特許第3,534,041号に記載)、又はセチプチリンが挙げられる。 さらにこの様な薬剤の非限定的な例として、アゴメラチン(CAS RN 138112-76-2)、ピンドロール(CAS RN 13523-86-9)、アンタラルミン(antalarmin)(CAS RN 157284-96-3)、ミフェプリストン (CAS RN 84371-65-3)、ネミフィチド(nemifitide)(CAS RN 173240-15-8)又はネミフィチド・ジトリフルテート(CAS RN 204992-09-6)、YKP-10A又はR228060(CAS RN 561069-23-6)、トラゾドン(CAS RN 19794-93-5)、ブプロピオン(CAS RN 34841-39-9又は34911-55-2)或いはブプロピオン・ヒドロクロリド(又はウェルブトリン(Wellbutrin)、CAS RN 31677-93-7)及びその報告された代謝物であるラダファキシン(radafaxine)(CAS RN 192374-14-4)、NS2359 (CAS RN 843660-54-8)、Org34517(CAS RN 189035-07-2)、Org 34850(CAS RN 162607-84-3)、ビラゾドン(vilazodone)(CAS RN 163521-12-8)、CP-122,721(CAS RN 145742-28-5)、ゲピロン(CAS RN 83928-76-1)、SR58611(Mizunoら、"The stimulation of beta(3)-adrenoceptor causes phospholylation of extracellular signal-regulated kinases 1 and 2 through a G(s)- but not G(i)- dependent pathway in 3T3-L1 adipocytes." Eur J Pharmacol. 2000 404(1-2):63-8を参照のこと)、サレズタント、つまりSR 48968(CAS RN 142001-63-6)、PRX-00023(N-{3-[4-(4-シクロヘキシルメタンスルホニルアミノブチル)ピペラジン-1-イルフェニル]アセトアミド、Beckerら、"An integrated in silico 3D model-driven discovery of a novel, potent, and selective amidosulfonamide 5-HT1A agonist (PRX-00023) for the treatment of anxiety and depression." J Med Chem. 2006 49(11):3116-35を参照のこと)、ベスチピタント(Vestipitant)(又はGW597599、CAS RN 334476-46-9)、OPC-14523又はVPI-013(Bermackら、"Effects of the potential antidepressant OPC-14523 [1-[3-[4-(3-chlorophenyl)-1-piperazinyl]propyl]-5-methoxy-3,4-dihydro-2-quinolinone monomethanesulfonate] a combined sigma and 5-HT1A ligand: modulation of neuronal activity in the dorsal raphe nucleus." J Pharmacol Exp Ther. 2004 310(2):578-83を参照のこと)、カソピタント(Casopitant)つまりGW679769(CAS RN 852393-14-7)、エルザソナン(Elzasonan)つまりCP-448,187(CAS RN 361343-19-3)、GW823296(米国特許出願US2005/0119248号)、デルセミン(Delucemine)又はNPS 1506(CAS RN 186495-49-8)、又はオシナプロン(Ocinaplon)(CAS RN 96604-21-6)が挙げられる。 このような薬剤のさらに非限定的な例として、Cortex Pharmaceuticals社のCX717、Fabre-Kramer Pharmaceuticals、Inc.社のTGBAO1AD(セロトニン再取り込み阻害剤、5-HT2アゴニスト、5-HT1Aアゴニスト、及び5-HT1Dアゴニスト)、Organon社のORG 4420(NaSSA(ノルアドレナリン作用性/特異的セロトニン作用性抗うつ薬)、Pfizer社のCP-316,311(CRF1アンタゴニスト)、Bristol-Myers Squibb社のBMS-562086(CRF1アンタゴニスト)、Neurocrme/GlaxoSmithKline社のGW876008(CRF1アンタゴニスト)、Ono Pharmaceutical Co., Ltd.社のONO-2333Ms(CRF1アンタゴニスト)、Janssen(Johnson & Johnson)社及びTaisho社のJNJ-19567470又はTS-041(CRF1アンタゴニスト)、Sanofi-Aventis社のSSR 125543又はSSR 126374(CRF1アンタゴニスト)、Lu AA21004及びLu AA24530(両方とも、H. Lundbeck AJS社)、Sepracor Inc.社のSEP-225289、Neuro3d社のND7001(PDE2阻害剤)、Sanofi-Aventis社のSSR411298又はSSR101010(脂肪酸アミドヒドロラーゼ、つまり、FAAH、阻害剤)、GlaxoSmithKline社の163090 (セロトニン受容体阻害剤の混合物)、Sanofi-Aventis社のSSR241586(NK2及びNK3受容体アンタゴニスト)、Sanofi-Aventis社のSAR102279(NK2受容体アンタゴニスト)、SK Pharmaceuticals (Johnson & Johnson)社のYKP581、Roche社のR1576(GPCRモジュレーター)、又はNeuro3d社のND1251(PDE4阻害剤)が挙げられる。 別の実施態様では、方法は、PDE薬と、抗精神病薬として報告された1以上の薬剤との組み合わせの使用を含みうる。組み合わせ剤のメンバーとして報告された抗精神病薬の非限定的な例として、オランザピン、クエチアピン(Seroquel(登録商標))、クロザピン(CAS RN 5786-21-0)又はその代謝物ACP-104(N-デスメチルクロザピン又はノルクロザピン、CAS RN 6104-71-8)、レセルピン、アリピプラゾール、リスペリドン、ジプラシドン、セルチンドール、トラゾドン、パリペリドン (CAS RN 144598-75-4)、ミフェプリストン(CAS RN 84371-65-3)、ビフェプルノックス(bifeprunox)つまりDU-127090(CAS RN 350992-10-8)、アセナピン、つまりORG 5222(CAS RN 65576-45-6)、イロペリドン (CAS RN 133454-47-4)、オカペリドン (CAS RN 129029-23-8)、SLV 308(CAS RN 269718-83-4)、リカルバゼピン(licarbazepine)又はGP 47779(CAS RN 29331-92-8)、Org 34517(CAS RN 189035-07-2)、ORG 34850(CAS RN 162607-84-3)、Org 24448 (CAS RN 211735-76-1)、ルラシドン(CAS RN 367514-87-2)、ブロナンセリン又はロナセン(CAS RN 132810-10-7)、タルネタント(Talnetant)又はSB-223412(CAS RN 174636-32-9)、セクレチン(CAS RN 1393-25-5)又はヒトセクレチン(CAS RN 108153-74-8)、これらは内在性膵臓ホルモンである、ABT 089(CAS RN 161417-03-4)、SSR 504734(Hashimoto "Glycine Transporter Inhibitors as Therapeutic Agents for Schizophrenia." Recent Patents on CNS Drug Discovery. 2006 1:43-53の化合物13を参照のこと)、MEM 3454(Mazurovら、"Selective alpha7 nicotinic acetylcoline receptor ligands." Curr Med Chem. 2006 13(13): 1567-84を参照のこと)、ホスホジエステラーゼ10A(PDE10A)阻害剤、例えばパパベリン(CAS RN 58- 74-2)又はパパベリン・ヒドロクロリド(CAS RN 61-25-6)、パリペリドン(CAS RN 144598-75-4)、トリフロペラジン(CAS RN 117-89-5)、又はトリフロペラジン・ヒドロクロリド(CAS RN 440-17-5)が挙げられる。 このような薬剤のさらなる非限定的な例として、トリフロペラジン、フルフェナジン、クロルプロマジン、ペルフェナジン、チオリダジン、ハロペリドール、ロキサピン、メソリダジン、モリンドン、ピモキシド(pimoxide)、又はチオチキセン(thiothixene)、SSR 146977(Emonds-Altら、"Biochemical and pharmacological activities of SSR 146977、a new potent nonpeptide tachykinin NK3 receptor antagonist." Can J Phvsiol Pharmacol. 2002 80(5):482-8を参照のこと)、SSR181507((3-エキソ)-8-ベンゾイル-N-[[(2s)7-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-1-イル]メチル]-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-メタンアミン・モノヒドロクロリド)、又はSLV313(1-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-4-[5-(4-フルオロフェニル)-ピリジン-3-イルメチル]-ピペラジン)が挙げられる。 このような薬剤のさらなる非限定的な例として、Lundbeck社のLu-35-138(D4/5-HTアンタゴニスト)、Sanofi-Aventis社のAVE 1625(CB1アンタゴニスト)、Solvay社のSLV 310,313(a 5-HT2A アンタゴニスト)、Sanofi-Aventis社のSSR 181507(D2/5-HT2アンタゴニスト)、GlaxoSmithKline社のGW07034(5-HT6アンタゴニスト)又はGW773812(D2,5-HTアンタゴニスト)、SK Pharmaceuticals社のYKP 1538、Sanofi-Aventis社のSSR 125047(シグマ受容体アンタゴニスト)、Memory Pharmaceuticals社のMEM1003(L-型カルシウム・チャネルモジュレーター)、Johnson & Johnson社のJNJ-17305600(GLYT1阻害剤)、Xytis社のXY 2401(グリシン部位特異的NMDA調節物質)、Pfizer社のPNU 170413、Forrest社のRGH-188(D2,D3アンタゴニスト)、Sanofi-Aventis社のSSR 180711(α7ニコチン酸アセチルコリン受容体の部分的アゴニスト)又はSSR 103800(GLYT1(1型グリシン・トランスポーター)阻害剤)又はSSR 241586(NK3アンタゴニスト)が挙げられる。 別の開示された実施態様では、報告された抗精神病薬は、統合失調症の治療において使用される抗精神病薬でありうる。PDE薬との組み合わせ剤のメンバーとしての報告された抗統合失調症薬の非限定的な例として、モリンドン・ヒドロクロリド(MOBAN(商標))及びTC-1827(Bohmeら、"in vitro and in vivo characterization of TC-1827, a novel brain α4β2 nicotinic receptor agonist with pro-cognitive activity." Drug Development Research 2004 62(l):26-40)が挙げられる。 幾つかの実施態様では、方法は、体重増加、メタボリック・シンドローム、又は肥満症を治療するため、及び/又は体重減少を誘導するか又は体重増加を防止するために、報告された1以上の薬とPDE薬との組み合わせ剤の使用することを含みうる。報告された薬剤の非限定的な例には、商業的に又は臨床的に利用されている様々なダイエットピルが含まれる。幾つかの実施態様では、報告された薬剤は、オルリスタット (CAS RN 96829-58-2)、シブトラミン (CAS RN 106650-56-0)又はシブトラミン・ヒドロクロリド(CAS RN 84485-00-7)、フェテルミン(phetermine)(CAS RN 122-09-8)又はフェテルミンヒドロクロリド(CAS RN 1197-21-3)、ジエチルプロピオン又はアンフェプラモン(CAS RN 90-84-6)、又はジエチルプロピオン・ヒドロクロリド、ベンズフェタミン(CAS RN 156-08-1)又はベンズフェタミン・ヒドロクロリド、フェンジメトラジン (CAS RN 634-03-7 又は21784-30-5)又はフェンジメトラジンヒドロクロリド (CAS RN 17140-98-6)又はフェンジメトラジン・タートレート、リモナバント (CAS RN 168273- 06-1)、ブプロピオンヒドロクロリド (CAS RN: 31677-93-7)、トピラメート (CAS RN 97240-79-4)、ゾニサミド(CAS RN 68291-97-4)、又はAPD-356(CAS RN 846589-98-8)である。 別の非限定的な実施態様では、当該薬剤は、フェンフルラミンつまりPondimin(CAS RN 458-24-2)、デキスフェンフルラミンつまりRedux(CAS RN 3239-44-9)、又はレボフェンフルラミン(CAS RN 37577-24-5);又はその組み合わせ、或いはフェンテルミン(phentermine)との組み合わせであってもよい。非限定的な例として、フェンフルラミンとフェンテルミンの組み合わせ(つまり"fen-phen")及びデキスフェンフルラミンとフェンテルミンの組み合わせ(つまり"dexfen-phen")が挙げられる。 組み合わせ治療は、対象又は患者の状態を改善するための本明細書に記載されるPDE薬と上記のうちの一つの組み合わせでの治療でありうる。組み合わせ治療の非限定的な例として、上記追加薬、又はその組み合わせ剤の低用量を使用することを含み、これは、単独で使用された場合の薬剤又は組み合わせ剤の副作用を低減する。例えば、フルオキセチン又はパロキセチン又はセルトラリンなどの抗うつ薬は、PDE薬との組み合わせにおいて、低い又は限定された用量で投与されてもよく、場合により、投与頻度が減らされうる。 同様に、フェンフルラミンとフェンテルミンとの組み合わせ、又はフェンテルミンとデキスフェンフルラミンとの組み合わせは、PDE薬との組み合わせにおいて低い又は限られた用量で投与されてもよく、場合により、投与頻度が減らされうる。低減された用量又は頻度は、当該組み合わせ剤の副作用を低減又は除去するものであってもよい。 本明細書に開示される状態を治療するための代替薬剤との組み合わせのプラスの記載(上記及び下記)の点で、本開示は、1以上の代わりの薬剤又は1以上のタイプの代わりの薬剤を明確に除外した実施態様を含む。当業者により認識されることであるが、複数の代替薬剤(又は薬剤のクラス)の全部についての記載は、必然的に、潜在的な代替物のサブセット、例えば、1以上のクラスの代替物又は1以上のクラスを除いた残存部分を含み、そして記載する。代表的な組み合わせ剤 本明細書に示されるように、本開示は、PDE薬を1以上の他の神経薬と組み合わせて使用して、神経新生をもたらす組み合わせ治療を含む。組み合わせ剤として投与される場合、治療化合物は、同時に又は異なる時間で連続して投与される別個の治療用化合物として剤形されるか、又は当該治療化合物は、1の組成物として与えられうる。本開示の方法は、投与の順番を限定するものではない。 代わりに、本開示は、PDE薬と別の神経薬との治療が、約48時間超、約72時間超、約96時間超、約120時間超、約144時間超、約7日超、約9日超、約11日超、約14日超、約21日超、約28日超、約35日超、約42日超、約49日超、約56日超、約63日超、約70日超、約77日超、約12週超、約16週超、約20週超、又は約24週超の期間に渡って行なわれる方法を含む。幾つかの実施態様では、PDE薬を投与することによる治療は、別の神経薬の投与の少なくとも約12時間前、例えば少なくとも約24時間又は少なくとも約36時間前に行なわれる。PDE薬の投与に続き、さらなる投与が、本開示の幾つかの実施態様における他の神経新生薬のみの投与であってもよい。別の実施態様では、さらなる投与は、PDE薬のみの投与であってもよい。 幾つかの場合、PDE薬と1以上の追加の薬剤での組み合わせ治療は、高い効力、安全性、治療指数、及び/又は耐性、及び/又は低い副作用(頻度、重篤度、又は他の態様)、用量レベル、投与頻度、及び/又は治療期間をもたらす。本明細書に記載される組み合わせに有用な化合物の例は、上又は以下に記載される。化合物に関する構造、合成方法、安全性プロファイル、生物学的活性データー、生物学的活性の測定方法、医薬製剤、及び投与方法は、当該技術分野に知られており、及び/又は引用文献に提供され、その全てが、本明細書に援用される。PDE薬と組み合わせて投与される化合物の用量は、例えば、ヒトにおいて達成された医薬用量の範囲内の用量でありうるか、又は確立されたヒト用量の一部、例えば確立されたヒト用量の70%、50%、30%、10%又はそれ未満である用量でありうる。 幾つかの実施態様では、PDE薬と組み合わされた神経薬は、報告されたオピオイド薬又は非オピオイド薬(オピオイド受容体とは無関係に作用する薬)であってもよい。幾つかの実施態様では、神経薬は、1以上のオピオイド受容体に拮抗作用するか、又は少なくとも1のオピオイド受容体を逆作動するものとして報告される薬である。オピオイド受容体アンタゴニスト又は逆作動薬は、オピオイド受容体サブタイプについて特異的であるか又は選択的(或いは、非特異的又は非選択的)である。したがって、アンタゴニストは、OP1、OP2、及びOP3と同定された3個の既知のオピオイド受容体サブタイプ(それぞれデルタ(δ)、カッパー(κ)、及びミュー(μ)として知られている)のうちの1超を拮抗作用するように、非特異的又は非選択的であってもよい。こうして、これらのサブタイプのうちの任意の2つ、又は3個全てに拮抗作用するオピオイド、又はこれらのサブタイプの2又は3個全てについて特異的又は選択的である逆アゴニストは、実施の際に神経薬として使用されてもよい。或いは、アンタゴニスト又は逆アゴニストは、3個のサブタイプの1のサブタイプについて、例えば非限定的にκについて特異的または選択的でありうる。 報告されたオピオイドアンタゴニストの非限定的な例として、ナルトリンドール、ナロキソン、ナロキセン、ナルトレキソン、JDTic(登録番号785835-79-2;3-イソキノリンカルボキサミドとしても知られている;1,2,3,4-テトラヒドロ-7-ヒドロキシ-N-[(lS)-1-[[(3R,4R)-4-(3-ヒドロキシフェニル)-3,4-ジメチル-1-ピペリジニル]メチル]-2-メチルプロピル]-ジヒドロクロリド、(3R)-(9CI))、ノル-ビナルトフィミン(nor-binaltorphimine)、及びブプレノルフィンが挙げられる。幾つかの実施態様では、報告された選択的κオピオイド受容体アンタゴニスト化合物(US 20020132828号、米国特許第6,559,159号、及び/又はWO 2002/053533号に記載される)が使用されうる。これらの3個の文献は、その全てを本明細書に援用される。この様に報告されたアンタゴニストさらなる非限定的な例は、米国特許第6,900,228号(本明細書にその全てを援用される)に開示される化合物、Bennettら、(2002) J. Med. Chern. 45:5617-5619に記載されるアロジン(arodyn)(Ac[Phe(1,2,3),Arg(4),d-Ala(8)]Dyn A-(1-11)NH(2))、及びBennettら、(2005) J Pept Res. 65(3):322-32に記載されるアロジンの活性アナログ、アルビモパン(alvimopan)である。 幾つかの実施態様では、本明細書に記載される方法において使用される神経薬は、1以上の他のオピオイド受容体サブタイプに対する活性の程度及び/又は性質に関して、1以上のオピオイド受容体サブタイプに対する一定の条件下で、(例えば、アンタゴニスト又は逆アゴニストの場合に)「選択的」活性を有する。例えば、幾つかの実施態様では、神経薬は、1以上のサブタイプに対するアンタゴニスト効果を有し、そして他のサブタイプに対してずっと弱い効果しか有さないか、又は実質的に効果を有さない。別の例として、本明細書に記載される方法において使用されるさらなる神経薬は、1以上のオピオイド受容体サブタイプにおいてアゴニストとして作用し、そして1以上の他のオピオイド受容体サブタイプにおいてアンタゴニストとして作用することもある。幾つかの実施態様では、神経薬は、κオピオイド受容体に対して活性を有する一方、δ及びμ受容体サブタイプの1つ又は両方について実質的に低い活性しか有さない。別の実施態様では、神経薬は、2個のオピオイド受容体サブタイプ、例えばκ及びδサブタイプに対して活性を有する。非限定的な例として、ナロキソン及びナルトレキソンは、1超のオピオイド受容体サブタイプに対して非選択的なアンタゴニスト活性を有する。ある実施態様では、1以上のオピオイドアンタゴニストの選択的活性は、高い効力、低い副作用、低い有効用量、少ない投与頻度、又は他の所望される性質をもたらす。 オピオイド受容体アンタゴニストは、オピオイド受容体又は受容体サブタイプの1以上の特徴的な応答を阻害できる薬剤である。非限定的な例として、アンタゴニストは、競合的に又は非競合的にオピオイド受容体、受容体のアゴニスト又は部分的アゴニスト(又は他のリガンド)、及び/又は下流のシグナル分子に結合して、受容体機能を阻害する。 オピオイド受容体の構成的活性を遮断又は阻害することができる逆アゴニストが使用されてもよい。逆アゴニストは、競合的又は非競合的にオピオイド受容体及び/又は下流のシグナル分子に結合して、受容体機能を阻害する。本開示の方法において使用するため逆アゴニストの非限定的な例として、ICI-174864(N,N-ジアリル-Tyr-Aib-Aib-Phe-Leu)、RTI-5989-1、RTI-5989-23、及びRTI-5989-25が挙げられる(Zakiら、J. Pharmacol. Exp. Therap. 298(3): 1015-1020, 2001を参照のこと)。 本開示のさらなる実施態様として、PDE薬とアセチルコリン又はアンドロゲン受容体の報告された調節因子などのさらなる薬剤との組み合わせ剤が挙げられる。非限定的な例として、アンドロゲン受容体アゴニストであるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)及びDHEAサルフェート(DHEAS)が挙げられる。 或いは、PDE薬と組み合わせた神経薬は、酵素阻害剤、例えばHMG CoAレダクターゼの報告された阻害剤でありうる。このような阻害剤の非限定的な例として、アトルバスタチン(CAS RN 134523-00-5)、セリバスタチン (CAS RN 145599-86- 6)、クリルバスタチン (CAS RN 120551-59-9)、フルバスタチン (CAS RN 93957-54-1)及びフルバスタチン・ナトリウム(CAS RN 93957-55-2)、シンバスタチン(CAS RN 79902-63-9)、ロバスタチン(CAS RN 75330-75-5)、プラバスタチン (CAS RN 81093-37-0)又はプラバスタチン・ナトリウム、ロスバスタチン(CAS RN 287714-41-4)、及びシンバスタチン(CAS RN 79902-63-9)が挙げられる。1以上のこの様な阻害剤を含む製剤は、組み合わせ剤で使用されうる。非限定的な例として、ロバスタチン含有製剤、例えばAdvicor(登録商標)(徐放性ナイアシン含有製剤)又はAltocor(徐放性製剤);及びシンバスタチン含有製剤、例えばVytorin(登録商標)シンバスタチンとエゼチミブのスタチンの組成物が挙げられる。 別の非限定的な実施態様では、PDE薬と組み合わせた神経薬は、報告されたRhoキナーゼ阻害剤であってもよい。この様な阻害剤の非限定的な例として、ファスジル(CAS RN 103745-39-7);ファスジルヒドロクロリド(CAS RN 105628-07-7);ヒドロキシファスジルであるファスジルの代謝産物(Shimokawaら、"Rho-kinase-mediated pathway induces enhanced myosin light chain Phosphorylations in a swine model of coronary artery spasm." Cardiovasc Res. 1999 43:1029-1039)、Y 27632(CAS RN 138381-45-0);そのファスジル・アナログ、例えば(S)-ヘキサヒドロ-1-(4-エテニルイソキノリン-5-スルホニル)-2-メチル-1H-1,4-ジアゼピン、(S)-ヘキサヒドロ-4-グリシル-2-メチル-1-(4-メチルイソキノリン-5-スルホニル)-1H-1,4-ジアゼピン、又は(S)-(+)-2-メチル-1-[(4-メチル-5-イソキノリン)スルホニル]-ホモピペラジン(H-1152Pとしても知られる例えば、Sasakiら、"The novel and specific Rho-Mnase inhibitor (S)-(+)-2-methyl-1-[(4-methyl-5-isoquinoline)sulfonyl]-homopiperazine as a probing molecule for Rho-kinase-involved pathway" Pharmacol Ther. 2002 93(2-3):225-32を参照のこと);又は米国特許第6,906,061号に開示された置換イソキノリンスルホンアミド化合物が挙げられる。 さらに、PDE薬と組み合わせた神経薬は、報告されたGSK-3阻害剤又は調節物質でありうる。幾つかの非限定的な実施態様では、報告されたGSK-3β調節物質は、パウロン(paullone)、例えばアルスターパウロン(alsterpaullone)、ケンパウロン(kenpaullone)(9-ブロモ-7,12-ジヒドロインドロ[3,2-d][l]ベンズアゼピン-6(5H)-オン)、グウェンパウロン(gwennpaullone)(Knockaertら、"Intracellular Targets of Paullones. Identification following affinity purification on immobilized inhibitor." J Biol Chem. 2002 277(28):25493-501)、アザケンパウロン(azakenpaullone)(Kunickら、"1-Azakenpaullone is a selective inhibitor of glycogen synthase kinase-3 beta." Bioorg Med Chem Lett. 2004 14(2):413-6を参照のこと)、又は米国特許出願第20030181439号;国際公開WO 01/60374号;Leostら、Eur. J. Biochem. 267:5983-5994 (2000);Kunickら、J Med Chem.;47(1): 22-36 (2004);又はShultzら、J. Med. Chem. 42:2909-2919 (1999)に記載される化合物;抗痙攣薬、例えばリチウム又はその誘導体(例えば、米国特許第1,873,732号;第3,814,812号;及び第4,301,176号に記載される化合物);バルプロ酸又はその誘導体(例えば、バルプロ酸、又はWerstuckら、Bioorg Med Chem Lett., 14(22): 5465-7 (2004)に記載される化合物);ラモトリジン;SL 76002(Progabide)、ガバペンチン;チアガビン;又はビガバトリン;マレイミド又は関連化合物、例えばRo 31-8220、SB-216763、SB-410111、SB-495052、又はSB-415286、又は米国特許第6,719,520号;米国特許出願第20040010031号;国際公開第WO 2004072062号;WO 03082859号;WO 03104222号;WO 03103663、WO 03095452、WO 2005000836号;WO 0021927;WO 03076398号;WO 00021927号;WO 00038675号;又はWO 03076442号;又はCoghlanら、Chemistry & Biology 7: 793 (2000)に記載される化合物;ピリジン又はピリミジン誘導体、又は関連化合物(例えば、5-ヨードツベルシジン、GI 179186X、GW 784752X及びGW 784775X、及び例えば、米国特許第6489344号;第6417185号;及び第6153618号;米国特許出願第20050171094号;及び第20030130289号;欧州特許 EP-01454908、EP-01454910、EP-01295884、EP-01295885号;及びEP-01460076号;EP-01454900号;国際公開WO 01/70683号;WO 01/70729号;WO 01/70728号;WO 01/70727号;WO 01/70726号;WO 01/70725号;WO 00218385号;WO 00218386号;WO 03072579号;WO 03072580号;WO 03027115号;WO 03027116号;WO 2004078760号;WO 2005037800、WO 2004026881、WO 03076437、WO 03029223号;WO 2004098607号;WO 2005026155号;WO 2005026159号;WO 2005025567号;WO 03070730 号;WO 03070729号;WO 2005019218号;WO 2005019219号;WO 2004013140号;WO 2004080977号;WO 2004026229、WO 2004022561号;WO 03080616号;WO 03080609号;WO 03051847号;WO 2004009602号;WO 2004009596号;WO 2004009597号;WO 03045949号;WO 03068773号;WO 03080617号;WO 99/65897号;WO 00/18758号;WO 0307073号;WO 00220495号;WO 2004043953、WO 2004056368、WO 2005012298、WO 2005012262、WO 2005042525、WO 2005005438、WO 2004009562、WO 03037877号;WO 03037869号;WO 03037891号;WO 05012307号;WO 05012304及びWO 98/16528号;並びにMassillonら、Biochem J 299:123-8 (1994))に記載される化合物;ピラジン誘導体、例えばアロイシンA(Aloisine A)(7-n-ブチル-6-(4-ヒドロキシフェニル)[5H]ピロロ[2,3-b]ピラジン)又は国際公開WO OO 144206号;WO 0144246号;又はWO 2005035532号に記載される化合物;チアジアゾール又はチアゾール、例えばTDZD-8(ベンジル-2-メチル-1,2,4-チアジアゾリジン-3,5-ジオン);OTDZT(4-ジベンジル-5-オキソチアジアゾリジン-3-チオン);又は米国特許第6645990号又は第6762179号;米国特許出願第20010039275号;国際公開WO 01/56567号、WO 03011843号、WO 03004478号、又はWO 03089419号;或いはMettey、Y.,ら、J. Med. Chem. 46、222 (2003) に記載される関連化合物;TWS119又は関連化合物、例えばDingら、Proc Natl Acad Sci U S A., 100(13): 7632-7 (2003)に記載される化合物;インドール誘導体、例えば米国特許出願WO 03053330、WO 03053444、WO 03055877、WO 03055492、WO 03082853、又はWO 2005027823号に記載される化合物;ピラジン又はピラゾール誘導体、例えば米国特許第6727251号、第6696452号、第6664247号、第666073号、第6656939号、第6653301号、第6653300号、第6638926号、第6613776号、第又は6610677号;又は国際公開 WO 2005002552号、WO 2005002576号、or WO 2005012256号に記載される化合物;米国特許第6719520号;第6,498,176号;第6,800,632号;又は第6,872,737号;米国特許出願第20050137201号;第20050176713号;第20050004125号;第20040010031号;第20030105075号;第20030008866号;第20010044436号;第20040138273号;又は第20040214928号;国際公開 WO 99/21859号;WO 00210158号;WO 05051919号;WO 00232896号;WO 2004046117号;WO 2004106343号;WO 00210141号;WO 00218346号;WO 00/21927号;WO 01/81345号;WO 01/74771号;WO 05/028475号;WO 01/09106号;WO 00/21927号;WO 01/41768号;WO 00/17184号;WO 04/037791号;WO 04065370号;WO 01/37819号;WO 01/42224号;WO 01/85685号;WO 04/072063号;WO 2004085439号;WO 2005000303号;WO 2005000304号;又はWO 99/47522号;或いはNaerum、L.,ら、Bioorg. Med. Chem. Lett. 12、1525 (2002)に記載される化合物;CP-79049、GI 179186X、GW 784752X、GW 784775X、AZD-1080、AR-014418、SN-8914、SN-3728、OTDZT、アロイシンA(Aloisine A)、TWS119、CHIR98023、CHIR99021、CHIR98014、CHIR98023、5-ヨードツベルシジン、Ro 31-8220、SB-216763、SB-410111、SB-495052、SB-415286、アルステルパウロン(alsterpaullone)、ケンパウロン(kenpaullone)、グウェンパウロン(gwennpaullone)、LY294002、ウォートマンニン(WO rtmannin)、シルデナフィル、CT98014、CT-99025、フラボペリドール(flavoperidol)、又はL803-mtsである。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される神経薬は、グルタミン酸調節物質又は代謝調節型グルタミン酸(mGlu)受容体調節物質でありうる。幾つかの実施態様では、報告されたmGlu受容体調節物質は、1以上のII群受容体(mGlu2及び/又はmGlu3)に対する活性を有するII群調節物質である。実施態様として、II群調節物質がII群アゴニストである神経薬を含む。II群アゴニストの非限定的な例として、(i)(1S、3R)-1-アミノシクロペンタン-1,3-ジカルボン酸(ACPD)、これはI群及びII群受容体で実質的な活性を有する広範囲mGluアゴニストである;(ii)(-)-2-チア-4-アミノビシクロ-ヘキサン-4,6-ジカルボキシラート(LY389795)、これは、Monnら、J. Med. Chem,、42(6): 1027-40 (1999)に記載される;(iii)米国特許出願第20040102521号及びPellicciariら、J. Med. Chem., 39、2259-2269 (1996)に記載される化合物;並びに(iv)以下に記載される群II特異的調節物質が挙げられる。 報告されたII群アンタゴニストの非限定的な例として:(i)フェニルグリシン・アナログ、例えばJaneら、Neuropharmacology 34: 851-856 (1995)に記載された(RS)-α-メチル-4-スルホノフェニルグリシン(MSPG)、(RS)-α-メチル-4-ホスホノフェニルグリシン(MPPG)、及び(RS)-α-メチル-4-テトラゾリルフェニルグリシン(MTPG);(ii)LY366457、当該物質は、O'Neillら、Neuropharmacol. 45(5): 565-74 (2003)に記載される;(iii)米国特許出願第20050049243号、第20050119345号及び第20030157647号に記載される化合物;並び(iv)以下に記載されるII群特異的調節物質を含む。 幾つかの非限定的な実施態様では、報告されたII群調節物質は、(I群及びIII群の)他のmGluサブタイプにおいて実質的に不活性である条件下で、mGlu2及び/又はmGlu3を調節できる2群選択的調節物質である。II群選択的調節物質の例として、Monnら、J. Med. Chem., 40、528-537 (1997);Schoepp,ら、Neuropharmacol. 36, 1-11 (1997)(例えば、1S,2S,5R,6S-2-アミノビシクロヘキサン-2,6-ジカルボキシラート);及びSchoepp, Neurochem. Int., 24, 439 (1994)に記載される化合物が挙げられる。 報告されたII群選択的アゴニストの非限定的な例として、 (i)(+)-2-アミノビシクロヘキサン-2,6-ジカルボン酸(LY354740)、当該化合物はJohnsonら、Drug Metab. Disposition, 30(1): 27-33 (2002) 及びBondら、NeuroReport 8: 1463-1466 (1997)に記載され、そして経口投与後に全身において活性である(例えば、Grillonら、Psvchopharmacol. (Berl), 168: 446-454 (2003)); (ii)(-)-2-オキサ-4-アミノビシクロヘキサン-4,6-ジカルボン酸(LY379268)、当該化合物は、Monnら、J. Med. Chem. 42: 1027-1040 (1999)及び米国特許第5,688,826号に記載されている。LY379268は、血液脳関門を用意に通過し、そして低ナノモル範囲(例えば、約10nM未満、又は約5nM未満)で、in vitroにおいてヒトmGlu2及びmGlu3受容体に対してEC50値を有する。 (iii)(2R,4R)-4-アミノピロリジン-2,4-ジカルボキシラート((2R,4R)-APDC)、当該化合物は、Monnら、J. Med. Chem. 39: 2990 (1996)及びSchoeppら、Neuropharmacology. 38: 1431 (1999)に記載される; (iv)(1S,3S)-1-アミノシクロペンタン-1,3-ジカルボン酸((1S,3S)-ACPD)、当該化合物はSchoepp、Neurochem. Int., 24: 439 (1994)に記載される; (v)(2R,4R)-4-アミノピロリジン-2,4-ジカルボン酸((2R,4R)-APDC)、当該化合物はHowson and Jane、British Journal of Pharmacology. 139、147-155 (2003)に記載される; (vi)(2S,1'S,2'S)-2-(カルボキシシクロプロピル)-グリシン(L-CCG-I)、当該化合物は、Brabetら、Neuropharmacology 37: 1043-1051 (1998)に記載される: (vii)(2S,2'R,3'R)-2-(2',3'-ジカルボキシシクロプロピル)グリシン (DCG-IV)、当該化合物は、Hayashiら、Nature, 366, 687-690 (1993)に記載される; (viii)1S,2S,5R,6S-2-アミノビシクロヘキサン-2,6-ジカルボキシラート、当該化合物は、Monnら、J. Med. Chem., 40, 528 (1997)及び Schoeppら、Neuropharmacol. 36, 1 (1997)に記載される;及び (ix)米国出願第20040002478号;米国特許第6,204,292号、第6,333,428号、第5,750,566号、及び第6,498,180号;並びにBondら、Neuroreport 8: 1463-1466 (1997)に記載される化合物 が挙げられる。 本明細書に提供される方法において有用な報告されたII群選択的アンタゴニストの非限定的な例として、競合的アンタゴニスト(2S)-2-アミノ-2-(1S,2S-2-カルボキシシクロプロパ-1-イル)-3-(キサンタ-9-イル)プロパン酸(LY341495)が挙げられ、当該化合物は、例えば、Kingstonら、Neuropharmacology 37: 1-12 (1998)及びMonnら、J Med Chem 42: 1027-1040 (1999)に記載される。LY341495は、血液脳関門を容易に通過し、そしてクローン化されたヒトmGlu2及びmGlu3受容体に対して、低ナノモル範囲(例えば、10nM未満又は5nM未満)でIC50値を有する。LY341495は、低濃度(例えばナノモル範囲)でI群及びIII群受容体に比べてII群受容体に対する高い程度の選択性を有する。一方高濃度(例えば、1μM超)では、LY341495は、mGlu2/3に加えて、mGlu7及びmGlu8に対してアンタゴニスト活性も有する。LY341495は、KA、AMPA、及びNMDAiGlu受容体に対して実質的に不活性である。 報告されたII群選択的アンタゴニストのさらなる非限定的な例として、以下の化学物質名で示され、及び/又は引用文献で記載される化合物: (i)κ-メチル-L-(カルボキシシクロプロピル)グリシン(CCG); (ii)(2S,3S,4S)-2-メチル-2-(カルボキシシクロプロピル)グリシン(MCCG); (iii)(1R,2R,3R,5R,6R)-2-アミノ-3-(3,4-ジクロロベンジルオキシ)-6フルオロビシクロヘキサン-2,6-ジカルボン酸(MGS0039)、当該化合物は、Nakazatoら、J. Med. Chem., 47(18):4570-87 (2004)に記載される; (iv)MGS0039のn-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、5- メチルブチル、又は6-メチルペンチル・エステルプロドラッグ; (v)MGS0210 (3-(3,4-ジクロロベンジルオキシ)-2-アミノ-6-フルオロビシクロヘキサン-2,6-ジカルボン酸n-ヘプチル・エステル); (vi)(RS)-1-アミノ-5-ホスホノインダン-1-カルボン酸(APICA)、当該化合物はMaら、Bioorg. Med. Chem. Lett., 7: 1195 (1997)に記載される; (vii)(2S)-エチルグルタミン酸(EGLU)、当該化合物は、Thomasら、Br. J. Pharmacol. 117: 7OP (1996)に記載される; (viii)(2S,l'S,2'S,3'R)-2-(2'-カルボキシ-3'-フェニルシクロプロピル)グリシン(PCCG-IV);並びに (ix)米国特許第6,107,342号及び米国特許出願第20040006114号に記載される化合物 が含まれる。APICAは、mGluR2及びmGluR3に対して約30μMのIC50値を有し、mM以下の濃度でI群又はIII群受容体に対して認められる活性を有さない。 幾つかの非限定的な実施態様では、報告されたII群選択的調節物質は、mGlu3において実質的に不活性である条件下においてmGlu2の活性を調節することができる(mGlu2選択的)か、又はその逆(mGlu3選択的)であるサブタイプ選択的調節物質である。サブタイプ選択的調節物質の非限定的な例として、米国特許第6,376,532号(mGlu2-選択的アゴニスト)及び米国特許出願第20040002478号(mGlu3-選択的アゴニスト)に記載される化合物が挙げられる。サブタイプ選択的調節物質のさらなる非限定的な例として、アロステリックmGlu受容体調節物質(mGlu2及びmGlu3)及びNAAG関連化合物(mGlu3)、例えば以下に記載される化合物が挙げられる。 他の非限定的な実施態様では、報告されたII群調節物質は、II群受容体に加えて、I群及び/又はIII群受容体において活性を有する一方、1以上のmGlu受容体サブタイプに関して選択性を有する化合物である。この様な化合物の非限定的な例として、 (i) (2S,3S,4S)-2-(カルボキシシクロプロピル)グリシン(L-CCG-I)(I群/II群アゴニスト)、当該化合物はNicolettiら、Trends Neurosci. 19: 267-271 (1996)、Nakagawaら、Eur. J. Pharmacol., 184, 205 (1990)、Hayashiら、Br. J. Pharmacol. 107, 539 (1992)、及びSchoeppら、J. Neurochem., 63., page 769-772 (1994)に記載される; (ii) (S)-4-カルボキシ-3-ヒドロキシフェニルグリシン(4C3HPG) (II群アゴニスト/I群競合的アンタゴニスト); (iii) γ-カルボキシ-L-グルタミン酸(GLA)(II群アンタゴニスト/III群部分的アゴニスト/アンタゴニスト); (iv) (2S,2'R,3'R)-2-(2,3-ジカルボキシシクロプロピル)グリシン(DCG-IV)(II群アゴニスト/III群アンタゴニスト)、当該化合物は、Ohfuneら、Bioorg. Med. Chem. Lett., 3: 15 (1993)に記載される; (v) (RS)-a-メチル-4-カルボキシフェニルグリシン(MCPG)(I群/II群競合的アンタゴニスト)、当該化合物は、Eatonら、Eur. J. Pharmacol. 244: 195 (1993)、Collingridge and Watkins、TiPS. 15: 333 (1994)、and JoIyら、J. Neurosci., 15: 3970 (1995)に記載される;及び (vi) 米国特許第5,916,920号、第5,688,826号、第5,945,417号、第5,958,960号、第6,143,783号、第6,268,507号、第6,284,785号に記載されるII群/III群調節物質 が挙げられる。 幾つかの非限定的な実施態様では、報告されたmGlu受容体調節物質は、(S)-MCPG(I群/II群の競合的アンタゴニスト(RS)-MCPGのうちの活性異性体)を、実質的に(R)-MCPGを伴わずに含む。(S)-MCPGは、例えば、Sekiyamaら、Br. J. Pharmacol., 117: 1493 (1996)並びに Collingridge及び Watkins、TiPS, 15: 333 (1994)に記載されている。 本明細書に開示される方法に有用である報告されたmGlu調節物質のさらなる非限定的な例は、米国特許第6,956,049号、第6,825,211号、第5,473,077号、第5,912,248号、第6,054,448号、及び第5,500,420号;米国仮出願第20040077599号、第20040147482号、第20040102521号、第20030199533号及び第20050234048号;並びに国際公開 WO 97/19049号、WO 98/00391号、及び EP0870760号に記載される化合物を含む。 幾つかの非限定的な実施態様では、報告されたmGlu受容体調節物質は、N-アセチルアスパラチルグルタメート(NAAG)、つまり、Wroblewskaら、J. Neurochem., 69(1): 174-181 (1997)に記載される様に哺乳動物のCNSにおける神経伝達物質であるペプチドであって、mGluR3受容体に対して高度に選択的であるペプチドのプロドラッグ、代謝産物、又は他の誘導体である。別の実施態様では、mGlu調節物質は、内在性NAAGのレベルを調節する化合物、例えば酵素、N-アセチル化-α-結合産生ジペプチド(NAALADase)の阻害剤であり、当該酵素はNAAGのN-アセチル-アスパラギン酸及びグルタミン酸への加水分解を触媒する。NAALADase阻害剤の例として、Slusherら、Nat Med., 5(12): 1396-402 (1999)に記載される2-PMPA(2-(ホスホノメチル)ペンタン二酸);並びにJ. Med. Chem. 39: 619 (1996)、米国特許出願第20040002478号、及び米国特許第6,313,159号、第6,479,470号、及び第6,528,499号に記載される化合物が挙げられる。幾つかの実施態様では、mGlu調節物質は、mGlu3-選択的アンタゴニストであるβ-NAAGである。 報告されたグルタミン酸調節物質のさらなる非限定的な例として、メマンチン(CAS RN 19982-08-2)、メマンチンヒドロクロリド (CAS RN 41100-52-1)、及びリルゾール(CAS RN 1744-22-5)が挙げられる。 別の非限定的な実施態様では、報告されたII型調節物質は、I群及び/又はIII群mGlu受容体に対して活性であると報告された1以上のさらなる化合物と組み合わせて投与される。例えば、幾つかの場合、少なくとも1のI群受容体及び少なくとも1のII群mGlu受容体の活性を(例えば、本明細書に記載される化合物で)調節することを含む。I群受容体の活性を調節するのに有用である化合物の例として、I群選択的アゴニスト、例えば: (i)トランス-アゼチジン-2,4,-ジカルボン酸(tADA)、当該化合物は、Kozikowskiら、J. Med. Chem., 36: 2706 (1993)及びManahan-Vaughanら、Neuroscience. 72: 999 (1996)に記載されている; (ii)(RS)-3,5-ジヒドロキシフェニルグリシン(DHPG)(当該化合物は、Itoら、NeuroReport 3: 1013 (1992) に記載されている)又は実質的に(R)-DHPGを含まない(S)-DHPGを含む組成物(例えば、Bakerら、Bioorg.Med.Chem.Lett. 5: 223 (1995)に記載されている); (iii) (RS)-3-ヒドロキシフェニルグリシン(当該化合物は、Birseら, Neuroscience 52: 481 (1993)に記載されている);又は実質的に(R)-3-ヒドロキシフェニルグリシンを伴わずに(S)-3-ヒドロキシフェニルグリシンを含む組成物(例えばHayashiら、J.Neurosci., 14: 3370 (1994)に記載されている);並びに (iv)(S)-ホモキスクアラート、当該化合物はPorterら、Br. J. Pharmacol., 106: 509 (1992)に記載されている、 が挙げられる。 報告されたI群調節物質のさらなる非限定的な例として、 (i) I群アゴニスト、例えば、(RS)-3,5-ジヒドロキシフェニルグリシン、当該化合物は、Brabetら、Neuropharmacology, 34, 895-903, 1995;そして米国特許第6,399,641号及び第6,589,978号、並びに米国特許出願20030212066号に記載されている; (ii) I群アンタゴニスト、例えば(S)-4-カルボキシ-3-ヒドロキシフェニルグリシン;7-(ヒドロキシイミノ)シクロプロパ-β-クロメン-1α-カルボキシラート・エチル・エステル;(RS)-1-アミノインダン-1,5-ジカルボン酸(AIDA);2-メチル-6(フェニルエチニル)ピリジン(MPEP);2-メチル-6-(2-フェニルエテニル)ピリジン(SIB-1893);6-メチル-2-(フェニルアゾ)-3-ピリジノール(SIB-1757);(Sα-アミノ-4-カルボキシ-2-メチルベンゼン酢酸;及び米国特許第6,586,422号、第5,783,575号、第5,843,988号、第5,536,721号、第6,429,207号、第5,696,148号、及び第6,218,385号、及び米国特許出願第20030109504号、第20030013715号、第20050154027号、第20050004130号、第20050209273号、第20050197361号、及び第20040082592号に記載される化合物; (iii) mGlu5-選択的アゴニスト、例えば(RS)-2-クロロ-5-ヒドロキシフェニルグリシン(CHPG);及び (iv) mGlu5-選択的アンタゴニスト、例えば2-メチル-6-(フェニルエチニル)-ピリジン(MPEP);及び米国特許第6,660,753号;及び米国特許出願第20030195139号、第20040229917号、第20050153986号、第20050085514号、第20050065340号、第20050026963号、第20050020585号、及び第20040259917号に記載される化合物 が挙げられる。 群III受容体を調節することが報告された化合物の非限定的例として、 (i)Knopfelら、J. Med Chem., 38、1417-1426 (1995)に記載される群III選択的アゴニスト (L)-2-アミノ-4-ホスホノ酪酸(L-AP4)、及び(S)-2-アミノ-2-メチル-4-ホスホノブタン酸; (ii) 群III選択的アンタゴニスト (RS)-α-シクロプロピル-4-ホスホノフェニルグリシン;(RS)-α-メチルセリン-O-ホスフェート (MSOP);及び米国出願第20030109504号に記載される化合物;並びに (iii) (1S,3R,4S)-1-アミノシクロペンタン-1,2,4-トリカルボン酸(ACPT-I) が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される神経薬は、報告されたAMPA調節物質であってもよい。非限定的例として、CX-516又はアンパレックス(ampalex)(CAS RN 154235-83-3)、Org-24448 (CAS RN 211735-76-1)、LY451395 (2-プロパンスルホンアミド、N-[(2R)-2-[4'-[2-(メチルスルホニル)アミノ]エチル][1,1'-ビフェニル]-4-イル]プロピル]-)、LY-450108(例えば、Jheeら、"Multiple-dose plasma pharmacokinetic and safety study of LY450108 and LY451395 (AMPA receptor potentiators) and their concentration in cerebrospinal fluid in healthy human subjects." J Clin Pharmacol. 2006 46(4):424-32)、及びCX717が挙げられる。報告されたアンタゴニストのさらなる例として、イラムパネル(CAS RN 206260-33-5) 及びE-2007が挙げられる。 組み合わせにおいて使用するための、報告されたAMPA受容体アンタゴニストのさらなる非限定的な例として、YM90K(CAS RN 154164-30-4)、YM872又はゾナンパネル(Zonampanel)(CAS RN 210245-80-0)、NBQX(つまり2,3-ジオキソ-6-ニトロ-7-スルファモイルベンゾ(f)キノキサリン;CAS RN 118876- 58-7)、PNQX(1,4,7,8,9,10-ヘキサヒドロ-9-メチル-6-ニトロピリド[3,4-f]キノキサリン-2,3-ジオン)、及びZK200775([1,2,3,4-テトラヒドロ-7-モルホリニル-2,3-ジオキソ-6-(フルオロメチル)キノキサリン-1-イル]メチルホスホネート)が挙げられる。 追加の実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される神経薬は、ムスカリン様作用薬でありうる。報告されたムスカリン様作用薬の非限定的な例として、ミラメリン(CI-979)などのムスカリン様作用薬、又は米国特許第4,786,648号、第5,362,860号、第5,424,301号、第5,650,174号、第4,710,508号、第5,314,901号、第5,356,914号、又は第5,356,912号に記載される構造的又は機能的に関連する化合物;或いはキサノメリン、又は米国特許第5,041,455号、第5,043,345号、第5,260,314号に開示される構造又は機能的に関連した化合物が挙げられる。 他の非限定的な例として、ムスカリン様作用薬、例えばアルバメリン(LU 25-109)、又は米国特許第6,297,262号、第4,866,077号、RE36,374号、第4,925,858号、PCT公開 WO 97/17074号、又はMoltzenら、J Med Chem. 1994 Nov 25;37(24):4085-99に記載される機能的又は構造的化合物;2,8-ジメチル-3-メチレン-1-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン (YM-796)又はYM-954、或いは米国特許第4,940,795号、RE34,653号、第4,996,210号、第5,041,549号、第5,403,931号、又は第5,412,096号、或いはWanibuchiら、Eur. J. Pharmacol.,187,479-486 (1990)に開示される機能的又は構造的に関連する化合物;セビメリン(AF102B)、又は米国特許第4,855,290号、第5,340,821号、第5,580,880号(American Home Products)、或いは4,981,858号 (AF102Bの光学異性体) に開示される機能的又は構造的化合物;サブコメリン(SB 202026)、又は米国特許第5,278,170号、RE35,593号、第6,468,560号、第5,773,619号、第5,808,075号、第5,545,740号、第5,534,522号、又は第6,596,869号、米国特許出願第2002/0127271号、第2003/0129246号、第2002/0150618号、第2001/0018074号、第2003/0157169号、又は第2001/0003588号、Bromidgeら、J Med Chem. 19;40(26):4265-80 (1997)、或いは Harriesら、British J. Pharm., 124、409-415 (1998)に開示される機能的又は構造的に関連する化合物;タルサクリジン(WAL 2014 FU)、又は米国特許第5,451,587号、第5,286,864号、第5,508,405号、第5,451,587号、第5,286,864号、第5,508,405号、又は第5,137,895号、或いはPharmacol. Toxicol., 78, 59-68 (1996) に開示される機能的又は構造的に関連する化合物;或いは1-メチル-1,2,5,6-テトラヒドロピリジル-1,2,5-チアジアゾール・誘導体、例えばテトラ(エチレングリコール)(4-メトキシ-1,2,5-チアジアゾール-3-イル)[3-(1-メチル-1,2,5,6-テトラヒドロピリド-3-イル)-1,2,5-チアジアゾール-4-イル]エーテル、或いはCaoら ("Synthesis and biological characterization of 1-メチル-1,2,5,6-tetrahydropyridyl-1,2,5-thiadiazole derivatives as muscarinic agonists for the treatment of neurological disorders." J. Med. Chem. 46(20):4273-4286、2003)により開示される1-メチル-1,2,5,6-テトラヒドロピリジル-1,2,5-チアジアゾール誘導体に機能的又は構造的に関連する化合物が挙げられる。 さらに非限定的な例として、ベシピリジン、SR-46559、L-689,660、S-9977-2、AF-102、チオピロカルピン、又はクロザピンのアナログ、例えば医薬として許容される塩、エステル、アミド、又はそのプロドラッグ、又はジアリール[a,d]シクロヘプテン、例えばそのアミノ置換体、又はN-デスメチルクロザピンが挙げられ、当該化合物は、クロザピンの代謝産物として、又はアナログ若しくは関連化合物として、US 2005/0192268号 WO 05/63254号に報告された。 別の実施態様では、ムスカリン様作用薬は、55-LH-3B、55-LH-25A、55-LH-30B、55-LH-4-1A、40-LH-67、55-LH-15A、55-LH-16B、55-LH-11C、55-LH-31A、55-LH-46、55-LH-47、55-LH-4-3A、又はUS 2005/0130961号若しくは WO 04/087158号に開示された1以上のアゴニストに機能的又は構造的に関連する化合物から選ばれるm1受容体アゴニストである。 さらなる実施態様では、ムスカリン様作用薬が、ベンズイミダゾリジノン誘導体又は米国特許第6,951,849号、US2003/0100545号、WO 04/089942号、又は WO 03/028650号に開示される機能的又は構造的化合物;スピロアザ環状化合物、又は1-オキサ-3,8-ジアザ-スピロ[4,5]デカン-2-オンなどの機能的又は構造的に関連する化合物、或いは米国特許第6,911,452号又は WO 03/057698号に開示される化合物;又はテトラヒドロキノリンアナログ、又はUS 2003/0176418号、US 2005/0209226号、又はWO 03/057672号に開示される機能的又は構造的に関連する化合物である。 さらに追加の実施態様では、PDE薬剤と組み合わせた神経薬は、報告されたHDAC阻害剤である。「HDAC」という用語は、ヒストンN末端のリジン残基のε-アミノ基からアセチル基を取り除く酵素のファミリーのうちの任意の1を指す。HDAC阻害剤は、ヒストンデアセチラーゼにより媒介されるヒストンの脱アセチル化を阻害、低減又は層でなければ調節することができる化合物を指す。報告されたHDAC阻害剤の非限定的な例として、短鎖脂肪酸、例えば酪酸、フェニルブチレート(PB)、4-フェニルブチレート(4-PBA)、ピバロイルオキシメチル・ブチレート(Pivanex、An-9)、イソ吉草酸、吉草酸、バルプロ酸 、バルプロ酸、プロピオン酸、ブチルアミド、イソブチルアミド、フェニル酢酸、3-ブロモプロピオネート、又はトリブチリン;ヒドロキシアミン酸基を有する化合物、例えばヒドロキサム酸スベロイルアニリド(SAHA)、トリコスタチンA(TSA)、トリコスタチンC(TSC)、サリチルヒドロキサム酸、オキサムフラチン、スベリックビスヒドロキサム酸(suberic bishydroxamic acid)(SBHA)、m-カルボキシ-ケイ皮酸ビスヒドロキサム酸(CBHA)、ピロキサミド (CAS RN 382180-17-8)、ジエチルビス-(ペンタメチレン-N,N-ジメチルカルボキサミド)マロネート(EMBA)、アゼライック・ビスヒドロキサム酸(ABHA)、アゼライック-1-ヒドロキサメート-9-アニリド(AAHA)、6-(3-クロロフェニルウレイド)カルポイックヒドロキサム酸、又はA-161906;環状テトラペプチド、例えばデプシペプチド (FK228)、FR225497、トラポキシン A、アピシジン、クラミドシン(chlamydocin)、又はHC-トキシン;ベンズアミド、例えばMS-275;デプデシン(depudecin)、スルホンアミド・アニリド(例えば、ジアリル・スルフィド)、BL1521、クルクミン(ジフェルロイルメタン)、CI-994(N-アセチルジナリン)、スピルコスタチンA(spiruchostatin A)、スクリプタイド(Scriptaid)、カルバマゼピン(CBZ)、又は関連化合物;環状テトラペプチド基及びヒドロキサム酸基を含む化合物(このような化合物の例は、米国特許第6,833,384号及び第6,552,065号に記載されている);ベンズアミド基及びヒドロキサム酸基を含む化合物(このような化合物の例は、Ryuら、Cancer Lett. 2005 Jul 9 (epub)、Plumbら、Mol Cancer Ther., 2(8):721-8 (2003)、Ragnoら、J Med Chem., 47(6): 1351-9 (2004)、Maiら、J Med Chem., 47(5): 1098-109 (2004)、Maiら, J Med Chem., 46(4):512-24 (2003)、Maiら、J Med Chem., 45(9): 1778-84 (2002)、Massaら、J Med Chem., 44(13):2069-72 (2001)、Maiら、J Med Chem., 48(9):3344-53 (2005)、及びMaiら、J Med Chem., 46(23):4826-9 (2003)に記載される);米国特許第6,897,220号、第6,888,027号、第5,369,108号、第6,541,661号、第6,720,445号、第6,562,995号、第6,777,217号、又は6,387,673号、或いは米国特許出願第20050171347号、第20050165016号、第20050159470号、第20050143385号、第20050137234号、第20050137232号、第20050119250号、第20050113373号、第20050107445号、第20050107384号、第20050096468号、第20050085515号、第20050032831号、第20050014839号、第20040266769号、第20040254220号、第20040229889号、第20040198830号、第20040142953号、第20040106599号、第20040092598号、第20040077726号、第20040077698号、第20040053960号、第20030187027号、第20020177594号、第20020161045号、第20020119996号、第20020115826号、20020103192号、又は第20020065282号に記載される化合物;FK228、AN-9、MS-275、CI-994、SAHA、G2M-777、PXD-101、LBH-589、MGCD-0103、MK0683、フェニル酪酸ナトリウム、CRA-024781、及び誘導体、塩、代謝物、プロドラッグ、及びその立体異性体;並びに1以上のHDACの転写及び/又は翻訳を阻害する分子が挙げられる。 さらなる非限定的な例として、ONO-2506、つまりアルンド酸(CAS RN 185517-21-9);MGCD0103(Gelmonら、 "Phase I trials of the oral histone deacetylase (HDAC) inhibitor MGCD 0103 given either daily or 3x weekly for 14 days every 3 weeks in patients (pts) with advanced solid tumors." Journal of Clinical Oncology, 2005 ASCO Annual Meeting Proceedings. 23(16S, June 1 Supplement), 2005: 3147及び Kalitaら、"Pharmacodynamic effect of MGCD0103, an oral isotype-selective histone deacetylase (HDAC) inhibitor, on HDAC enzyme inhibition and histone acetylation induction in Phase I clinical trials in patients (pts) with advanced solid tumors or non-Hodgkin's lymphoma (NHL)" Journal of Clinical Oncology, 2005 ASCO Annual Meeting Proceedings. 23(16S, Part I of II, June 1 Supplement), 2005: 9631)、ワシントンDCで開かれた第97回米国癌学会(AACR)の年次大会でポスターの表題 "Enhanced Isotype-Selectivity and Antiproliferative Activity of Thiophenyl Derivatives of BenzamideHDAC Inhibitors In Human Cancer Cells," (abstract #4725)で報告されたベンズアミドHDac阻害剤のチオフェニル誘導体、及び米国特許第6,541,661号に報告されたHDac阻害剤;SAHA、つまりボリノスタット(CAS RN 149647-78-9);PXD 101又はPXD 101又はPX 105684(CAS RN 414864-00-9)、CI-994、つまりタセジナリン(Tacedinaline)(CAS RN 112522-64-2)、MS-275 (CAS RN 209783-80-2)、又はWO 2005/108367に報告された阻害剤が挙げられる。 別の実施態様では、PDE薬と組み合わせた神経薬は、(例えばGABA受容体に直接結合することにより)受容体レベルで、及び/又は(例えば、GABA受容体遺伝子発現を予防することにより)、及び/又は他の様式により(例えば、GABA受容体のリガンド又はエフェクターに結合することによるか、又はGABA受容体活性を直接又は間接的に調節する薬剤の活性を調節することにより)転写及び/又は翻訳レベルで、GABA受容体活性を調節する報告されたGABA調節物質である。本明細書に記載される方法において有用であるGABA-A受容体調節物質の非限定的な例として、トリアゾロフタラジン誘導体、例えば、WO 99/25353号及びWO /98/04560号に開示される化合物;三環形ピラゾロ-ピリダジノン・アナログ、例えば、WO 99/00391号に開示される化合物;フェナマート(fenamates)、例えば第5,637,617号に開示された化合物;トリアゾロ-ピリダジン誘導体、例えば、WO 99/37649号、WO 99/37648号、及びWO 99/37644号に開示される誘導体;ピラゾロ- ピリジン誘導体、例えばWO 99/48892号に開示される化合物;ニコチン酸誘導体、例えばWO 99/43661号及び第5,723,462号に開示される化合物;ムシモール、チオムシモール、及び第3,242,190号に開示される化合物;バクロフェン及び第3,471,548号に開示される化合物;ファクロフェン;キスクアラミン(quisqualamine);ZAPA;ザレプロン;THIP;イミダゾール-4-酢酸(IMA);(+)-ビククリン;ガバリノールアミド(gabalinoleamide);イソグビカイン(isoguvicaine);3-アミノプロパン・スルホン酸;ピペリジン-4-スルホン酸;4,5,6,7-テトラヒドロ-[5,4-c]-ピリジン-3-オール;SR 95531;RU5315;CGP 55845;CGP 35348;FG 8094;SCH 50911;NG2-73;NGD-96-3;プリクロトキシン(pricrotoxin)及びBoweryら、Br. J. Pharmacol., 57;435 (1976)に開示される他のビシクロホスフェートが挙げられる。 GABA-A調節物質のさらなる非限定的な例として、第6,503,925号;第6,218,547号;第6,399,604号;第6,646,124号;第6,515,140号;第6,451,809号;第6,448,259号;第6,448,246号;第6,423,711号;第6,414,147号;第6,399,604号;第6,380,209号;第6,353,109号;第6,297,256号;第6,297,252号;第6,268,496号;第6,211,365号;第6,166,203号;第6,177,569号;第6,194,427号;第6,156,898号;第6,143,760号;第6,127,395号;第6,103,903号;第6,103,731号;第6,723,735号;第6,479,506号;第6,476,030号;第6,337,331号;第6,730,676号;第6,730,681号;第6,828,322号;第6,872,720号;第6,699,859号;第6,696,444号;第6,617,326号;第6,608,062号;第6,579,875号;第6,541,484号;第6,500,828号;第6,355,798号;第6,333,336号;第6,319,924号;第6,303,605号;第6,303,597号;第6,291,460号;第6,255,305号;第6,133,255号;第6,872,731号;第6,900,215号;第6,642,229号;第6,593,325号;第6,914,060号;第6,914,063号;第6,914,065号;第6,936,608号;第6,534,505号;第6,426,343号;第6,313,125 号;第6,310,203号;第6,200,975号;第6,071,909号;第5,922,724号;第6,096,887号;第6,080,873号;第6,013,799号;第5,936,095号;第5,925,770号;第5,910,590号;第5,908,932号;第5,849,927号;第5,840,888号;第5,817,813号;第5,804,686号;第5,792,766号;第5,750,702号;第5,744,603号;第5,744,602号;第5,723,462号;第5,696,260号;第5,693,801号;第5,677,309号;第5,668,283号;第5,637,725号;第5,637,724号;第5,625,063号;第5,610,299号;第5,608,079号;第5,606,059号;第5,604,235号;第5,585,490号;第5,510,480号;第5,484,944号;第5,473,073号;第5,463,054号;第5,451,585号;第5,426,186号;第5,367,077号;第5,328,912号;第5,326,868号;第5,312,822号;第5,306,819号;第5,286,860号;第5,266,698号;第5,243,049号;第5,216,159号;第5,212,310号;第5,185,446号;第5,185,446号;第5,182,290号;第5,130,430号;第5,095,015号;第20050014939号;第20040171633号;第20050165048号;第20050165023号;第20040259818号;及び第20040192692号に記載される化合物が挙げられる。 幾つかの実施態様では、GABA-A調節物質は、サブユニット選択的調節物質である。α1サブユニットに特異性を有するGABA-A調節物質の非限定的な例として、アルピデム及びゾルピデムが挙げられる。α2及び/又はα3サブユニットについて特異性を有するGABA-A調節物質の非限定的な例として、第6,730,681号;第6,828,322号;第6,872,720号;第6,699,859号;第6,696,444号;第6,617,326号;第6,608,062号;第6,579,875号;第6,541,484号;第6,500,828号;第6,355,798号;第6,333,336号;第6,319,924号;第6,303,605号;第6,303,597号;第6,291,460号;第6,255,305号;第6,133,255号;第6,900,215号;第6,642,229号;第6,593,325号;及び第6,914,063号に記載される化合物が挙げられる。α2、α3及び/又はα5サブユニットについて特異性を有するGABA-A調節物質の非限定的な例として、第6,730,676号及び第6,936,608号に記載される化合物が挙げられる。α5サブユニットについて特異性を有するGABA-A調節物質の非限定的な例として、第6,534,505号;第6,426,343号;第6,313,125号;第6,310,203号;第6,200,975号及び第6,399,604号に記載される化合物が挙げられる。さらなる非限定的なサブユニット選択的GABA-A調節物質として、CL218,872及びSquiresら、Pharmacol. Biochem. Behav., 10: 825 (1979)に開示される関連化合物;及びNielsenら、Nature、286: 606 (1980)に開示されるβ-カルボリン-3-カルボン酸エステルが挙げられる。 幾つかの実施態様では、GABA-A受容体調節物質は、報告されたアロステリック調節物質である。様々な実施態様では、アロステリック調節物質は、標的GABA受容体でのGABAの活性の態様、例えば効力、最大効果、親和性及び/又は他のGABA調節物質への応答性などのうちの1以上を調節する。幾つかの実施態様では、アロステリック調節物質は、GABAの効果を増強し(例えば、陽性のアロステリック調節物質)、及び/又はGABAの効果を低減する(例えば逆アゴニスト)。ベンゾジアゼピンGABA-A調節物質の非限定的な例として、アルプラゾラム、ベンタゼパム、ブレタゼニル、ブロマゼパム、ブロチゾラム、カンナゼパム(cannazepam)、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、シノラゼパム、クロチアゼパム、クロキサゾラム、クロザピン、デロラゼパム、ジアゼパム、ジベンゼピン、クロラゼパト二カリウム(dipotassium chlorazepat)、ジバプロン、エスタゾラム、エチル-ロフラゼパト(ethyl-loflazepat)、エチゾラム、フルジアゼパム、フルマゼニル、フルニトラゼパム、フルラゼパム 1HCl、フルトプラゼパム、ハラゼパム、ハロキサゾラム、イミダゼニル(imidazenil)、ケタゾラム、ロラゼパム、ロプラゾラム、ロルメタゼパム、メダゼパム、メタクラゼパム、メキソゾラム(mexozolam)、ミダゾラム-HCl、ナバネジル(nabanezil)、ニメタゼパム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゼパム-タゼパム、オキサゾラム、ピナゼパム、プラゼパム、クァゼパム、サルマゼニル、スリクロン、テマゼパム、テトラゼパム、トフィソパム、トリアゾラム、ザレプロン、ゾラゼパム、ゾルピデム、ゾピクロン、及びゾピエロンが挙げられる。 ベンゾジアゼピンGABA-A調節物質のさらなる非限定的な例として、Ro15-4513、CL218872、CGS 8216、CGS 9895、PK 9084、U-93631、β-CCM、β-CCB、β-CCP、Ro 19-8022、CGS 20625、NNC 14-0590、Ru 33-203、5-アミノ-1-ブロモウラシル、GYKI-52322、FG 8205、Ro 19-4603、ZG-63、RWJ46771、SX-3228、及びL-655,078;NNC 14-0578、NNC 14-8198、及びWO ngら, Eur J Pharmacol 209: 319-325 (1995) に記載されるさらなる化合物;Y-23684及びYasumatsuら、Br J Pharmacol 111: 1170-1178 (1994)に記載されるさらなる化合物;及び米国特許第4,513,135号に記載される化合物が挙げられる。 バルビツレート又はバルビツル酸誘導体であるGABA-A調節物質として、フェノバルビタール、ペントバルビタール、ペントバルビトン 、プリミドン、バルベキサコロン(barbexaclon)、ジプロピルバルビツル酸、ユーナルコン(eunarcon)、ヘキソバルビタール、メフォバルビタール、メトヘキシタール、Na-メトヘキシタール、2,4,6(1H,3H,5)-ピリミジントリオン、セクブタバルビタール及び/又はチオペンタールが挙げられる。 神経ステロイドGABA-A調節物質の非限定的な例として、アルファキサロン、アロテトラヒドロデオキシコルチコステロン、テトラヒドロデオキシコルチコステロン、エストロゲン、プロゲステロン3-β-ヒドロキシアンドロスタ-5-エン-17-オン-3-サルフェート、デヒドロエピアンドロステロン、エルタノロン、エチニルエストラジオール、5-プレグネン-3-β-オール-20-オン-サルフェート、5a-プレグナン-3α-オール-20-オン(5PG)、アロプレグナノロン、プレグナノロン、及び第5,939,545号、第5,925,630号、第6,277,838号、第6,143,736号、RE35,517号、第5,925,630号、第5,591,733号、第5,232,917号、第20050176976号、WO 96116076号、WO 98/05337号、WO 95/21617号、WO 94/27608号、WO 93/18053号、WO 93/05786号、WO 93/03732号、WO 91116897号、EP01038880号、及び Hanら、J. Med. Chem., 36, 3956-3967 (1993), Andersonら、J. Med. Chem., 40, 1668-1681 (1997)、 Hogenkampら、J. Med. Chem., 40, 61-72 (1997)、Upasaniら、J. Med. Chem., 40, 73-84 (1997)、Majewskaら、Science 232:1004-1007 (1986)、Harrisonら、J. Pharmacol. Exp. Ther. 241:346-353 (1987)、Geeら、Eur. J. Pharmacol., 136:419-423 (1987) 及び Birtranら、Brain Res., 561, 157-161 (1991)に記載されるステロイド誘導体及び代謝物が挙げられる。 β-カルボリンGABA-A調節物質の非限定的な例として、アベカルニル、3,4-ジヒドロ-β-カルボリン、ゲドカルニル、1-メチル-1-ビニル-2,3,4-トリヒドロ-β-カルボリン-3-カルボン酸、6-メトキシ-1,2,3,4-テトラヒドロ-β-カルボリン、N-BOC-L-1,2,3,4-テトラヒドロ-b-エタ-カルボリン-3-カルボン酸、トリプトリン(tryptoline)、ピノリン(pinoline)、メトキシハルマラン、テトラヒドロ-β-カルボリン(THBC)、1-メチル-THBC、6-メトキシ-THBC、6-ヒドロキシ-THBC、6-メトキシハルマラン(6-methoxyharmalan)、ノルハルマン、3,4-ジヒドロ-β-カルボリン、及びNielsenら、Nature, 286: 606 (1980)に記載される化合物が挙げられる。 幾つかの実施態様では、GABA調節物質は、GABA-B受容体活性を調節する。本明細書に記載された方法において報告された有用なGABA-B受容体の非限定的な例として、CGP36742;CGP-64213;CGP 56999A;CGP 54433A;CGP 36742;SCH 50911;CGP 7930;CGP 13501;バクロフェン及び第3,471,548号に開示された化合物;サクロフェン(saclofen);ファクロフェン;2-ヒドロキシサクロフェン;SKF 97541;CGP 35348及びOlpeら,Eur. J. Pharmacol. 187, 27 (1990)に記載される関連化合物;Hillsら、Br. J. Pharmacol, 102, pp. 5-6 (1991)に記載されるホスフィン酸誘導体;及び第4,656,298号、第5,929,236号、EP0463969号、EP 0356128号、Kaupmannら、Nature 368: 239 (1997)、Karlaら、J Med Chem., 42(11):2053-9 (1992)、Ansarら、Therapie. 54(5):651-8 (1999)、及びCastelliら、Eur J Pharmacol., 446(1- 3): 1-5 (2002)に記載される関連化合物が挙げられる。 幾つかの実施態様では、GABA調節物質は、GABA-C受容体活性を調節する。本明細書に記載された方法に有用な報告されたGABA-C受容体調節物質の非限定的な例として、シス-アミノクロトン酸(CACA);1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-4-イルメチルホスフィン酸(TPMPA)及び関連化合物、例えばP4MPA、PPA及びSEPI;2-メチル-TACA;(+/-)-TAMP;ムシモール及び第3,242,190号に開示される化合物;ZAPA;THIP及び関連アナログ、例えばアザ-THIP;プリコトロキシン;イミダゾール-4-酢酸(IMA);及びCGP36742が挙げられる。 幾つかの実施態様では、GABA調節物質は、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)の活性を調節する。 幾つかの実施態様では、GABA調節物質は、GABAトランスアミナーゼ(GTA)を調節する。GTA調節物質の非限定的な例として、GABAアナログ・ビガバトリン及び第3,960,927号に開示される化合物が挙げられる。 幾つかの実施態様では、GABA調節物質は、細胞外領域からのGABAの再取り込み及び/又は輸送を調節する。別の実施態様では、GABA調節物質は、GABAトランスポーター、GAT-1、GAT-2、GAT-3、及び/又はBGT-1の活性を調節する。GABA再取り込み及び/又は輸送調節物質の非限定的な例として、ニペコン酸(nipecotic acid)及び関連誘導体、例えばCI 966;SKF 89976A;TACA;スチリペントール;チアガビン及び第5,010,090号に記載されるGAT-1阻害剤;(R)-1-(4,4-ジフェニル-3-ブテニル)-3-ピペリジンカルボン酸及び第4,383,999号に開示される関連化合物;(R)-1-(4,4-ビス(3-メチル-2-チエニル)-3-ブテニル]-3-ピペリジンカルボン酸及びAndersonら、J. Med. Chem. 36、(1993) 1716-1725に開示される関連化合物;グバシン及びKrogsgaard-Larsen、Molecular & Cellular Biochemistry 31. 105-121 (1980)に開示される関連化合物;第6,071,932号に開示される関連化合物;及び第6,906,177号及びAH, F. E.ら、J. Med. Chem. 1985, 28, 653-660に開示される化合物が挙げられる。GABA再取り込み阻害剤を検出する方法が当該技術分野に知られており、そして例えば、第6,906,177号;第6,225,115号;第4,383,999号;Ali, F. E.ら、J. Med. Chem. 1985, 28, 653-660に記載されている。 幾つかの実施態様では、GABA調節物質は、例えば、第3,121,076号及び第3,116,203号に記載されているベンゾジアゼピン・クロナゼパムであり;例えば、第3,371,085号;第3,109,843号;及び第3,136,815号に記載されるベンゾジアゼピン・ジアゼパムであり;例えば第4,280,957号に記載される短期間作用性のジアゼパム誘導体であるミダゾラムであり;例えば、第4,316,839号に記載されるイミダゾジアゼピン・フルマゼニルであり;例えば第3,296,249号に記載されるベンゾジアゼピン・ロラゼパムであり;Quirkら、Neuropharmacology 1996, 35, 1331、Surら、Mol. Pharmacol. 1998, 54, 928;及びSurら、Brain Res. 1999, 822, 265に記載されるベンゾジアゼピンL-655708であり;ベンゾジアゼピン・ガビトリル(Gabitril);GABA-A受容体のベンゾジアゼピン部位に結合し、そして例えば、第3,862,149号及び第4,220,646号に開示されたゾピクロン;例えばFosterら、J Pharmacol Exp Ther., 311(2):547-59 (2004)、第4,521,422号及び第 4,900,836号に記載されたGABA-A増強剤インジプロン(Indiplon);例えば第4,794,185号及びEP50563号に記載されるゾロピデム(Zolpidem);例えば、第4,626,538号に記載されるザレプロン;例えば、Stephensら、J Pharmacol Exp Ther., 253(l):334-43 (1990)に記載されるアベカルニル;例えばChebibら、Clin. Exp. Pharmacol. Physiol. 1999, 26, 937-940、Leinekugelら、J. Physiol. 1995, 487, 319-29、及びWhiteら、J. Neurochem. 1983, 40(6), 1701-8に記載されるGABA-Aアゴニストであるイソグバシン;例えば、第4,278,676号及びKrogsgaard-Larsen、Acta. Chem. Scand. 1977, 31, 584に記載されるGABA-Aアゴニスト・ガボキサドール(Gaboxadol)(THIP);例えば第3,242,190号及び第3,397,209号に記載されるGABA-Aアゴニストであるムシモール;例えば、Nielsenら、J. Neurochem. 36(1):276-85 (1981) に記載される逆GABA-Aアゴニストβ-CCP;例えば第4,370,338号及びEP 50,551号に記載されるGABA-A増強剤リルゾール;例えばFroestlら、J.Med.Chem. 38 3297 (1995);Hoskisonら、Neurosci. Lett. 2004, 365(1), 48-53及び Hueら、J. Insect Physiol. 1997, 43(12), 1125-1131に記載されるGABA-Bアゴニスト及びGABA-CアンタゴニストであるSKF 97541;例えば米国特許第3,471,548号に記載されるGABA-Bアゴニストであるバクロフェン;例えば、Ulloorら、J. Neurophvsiol. 2004, 91(4), 1822-31に記載されるGABA-Cアゴニストであるシス-4-アミノクロトン酸(CACA);例えばKerrら、Brain Res. 1987, 405, 150;Karlssonら、Eur. J Pharmacol. 1988, 148, 485;及び Hasuo、Gallagher Neurosci. Lett. 1988, 86, 77に記載されるGABA-Aアンタゴニストであるファクロフェン;例えばStellら、J. Neurosci. 2002, 22(10), RC223;Wermuthら、J.Med.Chem. 30 239 (1987);及び Luddens及び Korpi、J.Neurosci. 15: 6957 (1995)に記載されるGABA-AアンタゴニストであるSR 95531;例えば GroeneWO ud, J. Chem. Soc. 1936, 199;Olsenら、Brain Res. 102: 283 (1976) 及び HaWO rthら、Nature 1950, 165, 529に記載されるGABA-Aアンタゴニストであるビククリン;例えば、Olpeら、Eur. J. Pharmacol. 1990, 187, 27;Haoら、Neurosci. Lett. 1994, 182, 299;及び Froestlら、 Pharmacol. Rev. Comm. 1996, 8, 127に記載される選択的GABA-BアンタゴニストであるCGP 35348;例えば、Lingenhoehl, Pharmacol. Comm. 1993, 3, 49に記載される選択的GABA-BアンタゴニストであるCGP 46381;例えば、Lanzaら、Eur. J. Pharmacol. 1993, 237, 191;Froestlら、Pharmacol. Rev. Comm. 1996, 8, 127;Bonannoら、Eur. J. Pharmacol. 1998, 362, 143;及び Libriら、Naunvn-Schmied. Arch. Pharmacol. 1998, 358, 168に記載される選択的GABA-BアンタゴニストであるCGP 52432;例えばBruggerら、Eur. J. Pharmacol. 1993, 235, 153;Froestlら、Pharmacol. Rev. Comm. 1996, 8, 127;及びKaupmannら、Nature 1998, 396, 683に記載される選択的GABA-BアンタゴニストであるCGP 54626;例えば、Daviesら、Neuropharmacology 1993, 32, 1071;Froestlら、Pharmacol. Rev. Comm. 1996, 8, 127;及び Deisz Neuroscience 1999, 93, 1241に記載されるGABA-受容体アンタゴニストであり、選択的GABA-BアンタゴニストでもあるCGP55845;例えばBowery、TiPS、1989, 10, 401;及び Kerr ら、 Neurosci Lett. 1988;92(l):92-6に記載される選択的GABA-Bアンタゴニストサクロフェン;例えばKerrら、Neurosci. Lett. 1988, 92, 92;及び Curtisら、Neurosci. Lett. 1988, 92, 97に記載されるGABA-Bアンタゴニストである2-ヒドロキシサクロフェン;Bolserら、J. Pharmacol. Exp. Ther. 1996,274, 1393;Hosfordら、J. Pharmacol. EXP. Ther. 1996, 274, 1399;及び Ongら、Eur. J. Pharmacol. 1998, 362, 35に記載されるGABA-BアンタゴニストであるSCH 50,911;例えばSchlickerら、Brain Res. Bull. 2004, 63(2), 91-7;Murataら、Bioorg.Med.Chem.Lett. 6: 2073 (1996);及び Ragozzinoら、Mol. Pharmacol. 50: 1024 (1996)に記載される選択的GABA-CアンタゴニストTPMPA;GABA誘導体、例えばプレガバリン [(S)-(+)-3-イソブチルガバ]又はガバペンチン[1-(アミノメチル)シクロヘキサン酢酸]である。ガバペンチンは、例えば、米国特許第4,024,175号に記載され;脂溶性GABAアゴニストであるプロガビド(Progabide)はin vivoでGABA及び/又は医薬として活性なGABA誘導体に代謝される。プロガビドは、例えば米国特許第4,094,992号及び第4,361,583号に記載され;GAT1阻害剤であるチアガビンは、例えば米国特許第5,010,090号及び Andersenら、J. Med. Chem. 1993, 36, 1716に記載され;GABAトランスアミナーゼ阻害剤であるバルプロ酸 (2-プロピルペンタン酸又はジスプロピル酢酸)は、例えば米国特許第4,699,927号及び Carrazら、Therapie. 1965, 20, 419に記載され;GABAトランスアミナーゼ阻害剤であるビガバトリンは、例えば米国特許第3,960,927号に記載され;或いはトピラメートは米国特許第4,513,006号に記載される。 さらに、PDE薬と組み合わせた神経薬は、報告された抗てんかん薬である神経感作薬であってもよい。このような薬剤の非限定的な例として、カルバマゼピン又はテグレトール(CAS RN 298-46-4)、クロナゼパム(CAS RN 1622-61-3)、BPA又は3-(p-ボロノフェニル)アラニン(CAS RN 90580-64-6)、ガバペンチン又はニューロンチン(CAS RN 60142-96-3)、フェニトイン (CAS RN 57-41-0)、トピラメート、ラモトリジン又はラミクタル(CAS RN 84057- 84-1)、フェノバルビタール (CAS RN 50-06-6)、オクスカルバゼピン (CAS RN 28721-07-5)、プリミドン (CAS KK 125-33-7)、エトスクシミド (CAS RN 77-67-8)、レベチラセタム (CAS RN 102767-28-2)、ゾニサミド、チアガビン(CAS RN 115103-54-3)、デパコート又はジバルプレックス・ナトリウム(CAS RN 76584- 70-8)、フェルバメート (Na-チャネル及びNMDA受容体アンタゴニスト)、又はプレガバリン(CAS RN 148553- 50-8)が挙げられる。 さらなる実施態様では、神経感作薬は、ドーパミン受容体の報告された直接又は間接的調節物質であってもよい。このような薬剤の非限定的な例としては、間接的なドーパミンアゴニストであるメチルフェニデート(CAS RN 113-45-1)又はメチルフェニデート・ヒドロクロリド(リタリンCAS RN 298-59-9としても知られている)、アンフェタミン(CAS RN 300-62-9)及びメタンフェタミン(CAS RN 537-46-2)、及び直接的なドーパミンアゴニストであるスマニロール(sumanirole)(CAS RN 179386-43-7)、ロピニロール(CAS RN 91374-21-9)、及びロチゴチン(CAS RN 99755-59-6)が挙げられる。さらなる非限定的な例として、7-OH-DPAT、キンピロール、ハロペリドール、又はクロザピンが挙げられる。さらなる非限定的な例として、ブロモクリプチン(CAS RN 25614-03-3)、アドロゴリド(adrogolide)(CAS RN 171752-56-0)、プラミペキソール(CAS RN 104632-26-0)、ロピニロール(CAS RN 91374-21-9)、アポモルフィン(CAS RN 58-00-4)又は 塩酸アポモルフィン(CAS RN 314-19- 2)、リスリド(CAS RN 18016-80-3)、シベナデトヒドロクロリド(Sibenadet Hydrochloride)つまりビオザン(Viozan)(CAS RN 154189-24-9)、L-ドパ、つまりレボドパ(CAS RN 59-92-7)、Me-レボドパ(CAS RN 7101-51-1)、エチレボドパ(CAS RN 37178-37-3)、塩酸タリペキソール(CAS RN 36085-73-1)又はタリペキソール(CAS RN 101626- 70-4)、ノルミロール(Nolomirole)(CAS RN 90060-42-7)、キネロラン(CAS RN 97466-90-5)、ペルゴリド(CAS RN 66104-22-1)、フェノールドパム(CAS RN 67227-56-9)、カルモキシロール(CAS RN 98323-83-2)、テルグリド(CAS RN 37686-84-3)、カベルゴリン(CAS RN 81409-90-7)、キナゴリド(CAS RN 87056-78-8)又は キナゴリドヒドロクロリド(CAS RN 94424-50-7)、スマニロール、ドカルパミン(CAS RN 74639-40-0)、SLV-308、 つまり2(3H)-ベンゾキサゾロン、7-(4-メチル-1-ピペラジニル)-モノヒドロクロリド(CAS RN 269718-83-4)、アリピプラゾール(CAS RN 129722-12-9)、ビフェプルノックス、リスデキサムフェタミン・ジメシレート(lisdexamfetamine dimesylate)(CAS RN 608137-33-3)、サフィンアミド(CAS RN 133865-89-1)、又はアデロール又はアンフェタミン(CAS RN 300-62-9)が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される神経薬は、デュアルナトリウム及びカルシウムチャネル調節物質であってもよい。このような薬剤の非限定的な例として、サフィンアミド及びゾニサミドが挙げられる。さらなる非限定的な例として、エネカジン(enecadin)(CAS RN 259525-01-4)、レボセモチアジル(CAS RN 116476-16-5)、ビサラミル(CAS RN 89194-77-4)、SL-34.0829(米国特許第6,897,305号を参照のこと)、リファリジン(CAS RN 119514-66-8)、JTV-519(4-[3-(4-ベンジルピペリジン-1-イル)プロピオニル]-7-メトキシ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-ベンゾチアゼピン・モノヒドロクロリド)、及びデラプリルが挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される神経薬は、報告されたカルシウムチャネルアゴニスト、例えばアムロジピン(CAS RN 88150-42-9)又はアムロジピン・マレエート(CAS RN 88150-47-4)、ニフェジピン(CAS RN 21829-25-4)、MEM-1003(CAS RN、Roseら、"Efficacy of MEM 1003、a novel calcium channel blocker、in delay and trace eyeblink conditioning in older rabbits." Neurobiol Aging. 2006 Apr 16;[Epub ahead of print]を参照のこと)、イスラジピン(CAS RN 75695-93-1)、フェロジピン(CAS RN 72509-76-3;3,5-ピリジンジカルボン酸, 1,4-ジヒドロ-4-(2,3-ジクロロフェニル)-2,6-ジメチル-,エチルメチルエステル)又は フェロジピン(CAS RN 86189-69-7;3,5-ピリジンジカルボン酸、4-(2,3-ジクロロフェニル)-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチル-,エチルメチル・エステル、(+-)-)、レミルジピン(CAS RN 125729-29-5 又は94739-29-4)、クレビジピン(CAS RN 166432-28-6 又は167221-71-8)、ベラパミル(CAS RN 52-53-9)、ジコノチド(CAS RN 107452-89-1)、モナテピル・マレエート(CAS RN 132046-06-1)、マニジピン(CAS RN 89226-50-6)、フルニジピン(CAS RN 138661-03-7)、ニトレンジピン(CAS RN 39562-70-4)、ロペルアミド(CAS RN 53179-11-6)、アミオダロン(CAS RN 1951-25-3)、ベプリジル(CAS RN 64706-54-3)、ジルチアゼム(CAS RN 42399- 41-7)、ニモジピン(CAS RN 66085-59-4)、ラモトリジン、シナリジン (CAS RN 298-57-7)、ラシピジン(CAS RN 103890-78-4)、ニルバジピン(CAS RN 75530-68-6)、ドタリジン(CAS RN 84625-59-2)、シルニジピン(CAS RN 132203-70-4)、オキソジピン(CAS RN 90729-41-2)、アラニジピン(CAS RN 86780-90-7)、アニパミル(CAS RN 83200-10-6)、イペノキサゾン(CAS RN 104454-71-9)、塩酸エホニジピン、つまりNZ 105(CAS RN 111011-53-1) 又はエホニジピン(CAS RN 111011- 63-3)、テミベリン(CAS RN 173324-94-2)、プラニジピン(CAS RN 99522-79-9)、ドプロピジル(CAS RN 79700-61-1)、レルカニジピン(CAS RN 100427-26-7)、テロジリン(CAS RN 15793-40-5)、ファントファロン(CAS RN 114432-13-2)、アゼルニジピン(CAS RN 123524-52-7)、ミベフラジル(CAS RN 116644-53-2) 又はミベフラジル・ジヒドロクロリド(CAS RN 116666-63-8)、SB-237376(Xuら、"Electrophysiologic effects of SB-237376: a new antiarrhythmic compound with dual potassium and calcium channel blocking action." J Cardiovasc Pharmacol. 2003 41(3):414-21を参照のこと)、BRL-32872(CAS RN 113241-47-7)、S-2150(Ishibashiら、"Pharmacodynamics of S-2150, a simultaneous calcium-blocking and alpha 1-inhibiting antihypertensive drug, in rats." J Pharm Pharmacol. 2000 52(3):273-80を参照のこと)、ニソルジピン(CAS RN 63675-72-9)、セモチアジル(CAS RN 116476- 13-2)、パロニジピン(CAS RN 96515-73-0) 又はパロニジピンヒドロクロリド(CAS RN 96515-74-1)、SL-87.0495(米国特許第6,897,305号を参照のこと)、YM430(4(((S)-2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル)アミノ)ブチルメチル2,6-ジメチル-((S)-4-(m-ニトロフェニル))-1,4-ジヒドロピリジン-3,5-ジカルボキシラート)、バルニジピン(CAS RN 104713-75-9)、及びAM336又はCVID(Adamsら、"Omega-Conotoxin CVID Inhibits a Pharmacologically Distinct Voltage-sensitive Calcium Channel Associated with Transmitter Release from Preganglionic Nerve Terminals" J. Biol. Chem., 278(6):4057-4062, 2003を参照のこと)であってもよい。さらなる非限定的な例は、NMED-160である。 別の実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される神経薬は、メラトニン受容体の報告された調節物質であってもよい。このような調節物質の非限定的な例として、メラトニン受容体アゴニストであるメラトニン、LY-156735(CAS RN 118702-11- 7)、アゴメラチン(CAS RN 138112-76-2)、6-クロロメラトニン(CAS RN 63762-74-3)、ラメルテオン (CAS RN 196597-26-9)、2-メチル-6,7-ジクロロメラトニン(CAS RN 104513-29-3)、及びML 23(CAS RN 108929-03-9)が挙げられる。 さらに別の実施態様では、PDE薬と組み合わせた神経薬は、メラトコルチン受容体の報告された調節物質でありうる。このような薬剤の非限定的な例として、メラノタンII(CAS RN 121062-08-6)、PT-141、つまりブレメラノチド(CAS RN 189691-06-3)、HP-228(Gettingら、"The melanocortin peptide HP228 displays protective effects in acute models of inflammation and organ damage." Eur J Pharmacol. 2006 Jan 24を参照のこと)、又はAP214(Action Pharma A/S社)が挙げられる。 さらなる実施態様として、例えばアンジオテンシンII機能の調節物質、例えばアンジオテンシンII受容体での報告された調節物質、の組み合わせ剤が挙げられる。幾つかの実施態様では、PDE薬と使用される神経新生感作薬は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)の報告された阻害剤でありうる。このような報告された阻害剤の非限定的な例として、スルフヒドリル含有(又はメルカプト含有)薬、例えば、アラセプリル、カプトプリル(Capoten(登録商標))、フェンチアプリル(fentiapril)、ピボプリル、ピバロプリル(pivalopril)、又はゾフェノプリル;ジカルボキシラート-含有薬、例えばエナラプリル(Vasotec(商標)又はRenitec(商標))又はエナラプリラト、ラミプリル(Altace(商標)又はTritace(登録商標)又はRamace(商標))、キナプリル(Accupril(登録商標))又はキナプリルヒドロクロリド、ペリンドプリル(Coversyl(登録商標))又はペリンドプリルエルブミン(Aceon(商標))、リシノプリル(Lisodur(商標)又はPrinivil(商標)又はZestril(登録商標));ホスホネート-含有(又はホスフェート含有)薬、例えばホシノプリル(Monopril(登録商標))、ホシノプリラト、フォシノプリル(CAS RN 88889-14-9)、ベナゼプリル(Lotensin(商標))又はベナゼプリルヒドロクロリド、イミダプリル又はイミダプリルヒドロクロリド、モエキシプリル(Univasc(登録商標))、又はトランドラプリル(Mavik(商標))が挙げられる。他の実施態様では、調節物質は、経口投与され、その後に高い活性を有する代謝物へと変換された際に生物学的利用能を増加させるエステルの形態で投与される。 さらなる実施態様として、天然物質である報告されたアンジオテンシンII調節物質、例えばカソキニン及びラクトキニン(カゼイン及び乳清の分解産物)が挙げられ、これは消化の間にこれらの物質の形成についての必要性を避けるために投与されうる。報告されたアンジオテンシン受容体アンタゴニストのさらなる非限定的な実施態様として、カンデサルタン(Atacand(登録商標)又はRatacand(商標) 、139481 -59-7)又はカンデサルタン・シレキセチル;エプロサルタン(Teveten(登録商標))又はエプロサルタンメシレート;イルベサルタン(Aprovel(登録商標)又はKarvea(登録商標)又はAvapro(登録商標));ロサルタン(Cozaar(登録商標)又はHyzaar(登録商標));オルメサルタン(Benicar(商標)、CAS RN 144689-24-7)又はオルメサルタンメドキソミル(CAS RN 144689-63-4);テルミサルタン(Micardis(登録商標)又はPritor(商標));又はバルサルタン(Diovan(登録商標))が挙げられる。 組み合わせで使用されうる報告されたアンジオテンシン調節物質のさらなる非限定的な例として、ナテグリニド、つまりスターリックス(CAS RN 105816-04-4);タソサルタン又はその代謝物エノールタソサルタン;オマパトリラト(CAS RN 167305-00-2);又はナテグリニドとバルサルタンの組み合わせ、アムロジピンとベナゼプリルの組み合わせ(Lotrel10-40 又はLotrel5-40)、又はデラプリルとマニジピン(CHF 1521)の組み合わせが挙げられる。 さらに、PDE薬と使用される薬剤は、報告された5HT1a受容体アゴニスト(又は部分的アゴニスト)、例えばブスピロン(buspar)であってもよい。幾つかの実施態様では、報告された5HT1a受容体アゴニストは、アザピロン、例えば非限定的にタンドスピロン、ゲピロン及びイプサピロンである。さらに報告された5HT1a受容体アゴニストの非限定的な例として、フレシノキサン(CAS RN 98206-10-1)、MDL 72832ヒドロクロリド、U-92016A、(+)-UH 301、F 13714、F 13640、6-ヒドロキシ-ブスピロン(US2005/0137206を参照のこと)、S-6-ヒドロキシ-ブスピロン(US 2003/0022899を参照のこと)、R-6-ヒドロキシ-ブスピロン(US 2003/0009851を参照のこと)、アダタンセリン、ブスピロン-サッカライド(WO 00/12067を参照のこと)又は8-ヒドロキシ-2-ジプロピルアミノテトラリン(8-OHDPAT)でありうる。 報告された5HT1a受容体アゴニストのさらなる非限定的な例として、OPC-14523(1-[3-[4-(3-クロロフェニル)-1-ピペラジニル]プロピル]-5-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2[1H]-キノリノン・モノメタンスルホナート);BMS-181100又はBMY 14802(CAS RN 105565-56-8);フリバンセリン(CAS RN 167933-07-5);レピノタン(CAS RN 144980-29-0);レソピトロン(CAS RN 132449-46-8);ピクロゾタン(CAS RN 182415-09-4);アリピプラゾール、Org-13011(1-(4-トリフルオロメチル-2-ピリジニル)-4-[4-[2-オキソ-1-ピロリジニル]ブチル]ピペラジン(E)-2-ブテンジオエート);SDZ-MAR-327(Christianら、 "Positron emission tomographic analysis of central dopamine D1 receptor binding in normal subjects treated with the atypical neuroleptic、SDZ MAR 327." Int J Mol Med. 1998 1(1):243-7);MKC-242((S)-5-[3-[(1,4-ベンゾジオキサン-2-イルメチル)アミノ]プロポキシ]-1,3-ベンゾジオキソール HCl);ビラゾドン;サリゾタン(CAS RN 177975-08-5);ロキシンドール(CAS RN 112192- 04-8)又はロキシンドールメタンスルホナート(CAS RN 119742-13-1);アルネスピロン(CAS RN 138298-79-0);ブロメルグリド(bromerguride)(CAS RN 83455-48-5);キサリプロデン(CAS RN 135354-02-8);マザペルチン・スクシネート(CAS RN 134208-18-7)又はマザペルチン(CAS RN 134208-17-6);PRX-00023;F-13640((3-クロロ-4-フルオロ-フェニル)-[4-フルオロ-4-[[(5-メチル-ピリジン-2-イルメチル)-アミノ]メチル]ピペリジン-1-イル]メタノン,フマル酸塩);エプタピロン(CAS RN 179756-85-5);ジプラシドン(CAS RN 146939-27-7);スネピトロン(Beckerら、"G protein-coupled receptors: In silico drug discovery in 3D" PNAS 2004 101(31):1 1304-11309);ウメスピロン(CAS RN 107736-98-1);SLV-308;ビフェプルノックス;及びザロスピロン(CAS RN 114298-18-9)が挙げられる。 さらなる非限定的な例として、AP-521(Asahikasei社の部分的アゴニスト)及びDu-123015(Solvay社)が挙げられる。 或いは、PDE薬と一緒に用いられる薬剤は、報告された5HT4受容体アゴニスト(又は部分的アゴニスト)であってもよい。幾つかの実施態様では、報告された5HT4受容体アゴニスト又は部分的アゴニストは、非限定的な例として、置換されたベンズアミド、例えば個別のシサプリド;又はシサプリドエナンチオマー((+)シサプリドと(-)シサプリドの組み合わせ);モサプリド;及びレンザプリドである。別の実施態様では、化学物質は、ベンゾフラン誘導体、例えばプカロプリドである。さらなる実施態様では、インドール、例えばテガセロド、又はベンズイミダゾロンが含まれる。5-HT4受容体アゴニスト又は部分的アゴニストとして報告された他の非限定的な化学物質として、ザコプリド(CAS RN 90182-92-6)、SC-53116(CAS RN 141196-99-8)及びそのラセミ体SC-49518(CAS RN 146388-57-0)、BIMU1(CAS RN 127595-43-1)、TS-951(CAS RN 174486-39-6)、又はML10302(CAS RN 148868-55-7)が挙げられる。さらなる非限定的な化学物質として、メトクロプラミド、5-メトキシトリプタミン、RS67506、2-[1-(4-ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール、RS66331、BIMU8、SB 205149(レンザプリドのn-ブチル4級アナログ)、又はBuchheitらにより記載されるインドール・カルバジミドアミド("The serotonin 5-HT4 receptor. 2. Structure-activity studies of the indole carbazimidamide class of agonists." J Med Chem.(1995) 38(13):2331-8)が挙げられる。さらに非限定的な例として、ノルシサプリド(CAS RN 102671-04-5);シサプリド;モサプリド・シトレート;テガセロドのマレイン酸形態(CAS RN 189188-57-6);ザコプリドヒドロクロリド(CAS RN 99617-34-2);メザコプリド(CAS RN 89613-77-4);SK-951((+-)-4-アミノ-N-(2-(1-アザビシクロ(3.3.0)オクタン-5-イル)エチル)-5-クロロ-2,3-ジヒドロ-2-メチルベンゾ(b)フラン-7-カルボキサミド・ヘミフマレート);ATI-7505、ARYx Therapeutics社のシサプリド・アナログ;SDZ-216-454、濃度依存的な様式でcAMP製剤を刺激する選択的5HT4受容体アゴニスト(Marksteinら、"Pharmacological characterisation of 5-HT receptors positively coupled to adenylcyclase in the rat hippocampus." Naunyn Schmiedebergs Arch Pharmacol.(1999) 359(6):454-9);SC-54750、つまりアミノメチルアザアダマンタン;Sondaら("Synthesis and pharmacological properties of benzamide derivatives as selective serotonin 4 receptor agonists." Bioorg Med Chem.(2004) 12(10):2737-47)により開示されたY-36912、つまり4-アミノ-N-[1-[3-(ベンジルスルホニル)プロピル]ピペリジン-4-イルメチル]-5-クロロ-2-メトキシベンズアミド;Hagaら、("Effect of TKS159、a novel 5-hydroxytriptamine4 agonist、on gastric contractile activity in conscious dogs."により報告されるTKS159、つまり4-アミノ-5-クロロ-2-メトキシ-N-[(2S,4S)-1-エチル-2-ヒドロキシメチル-4-ピロリジニル] ベンズアミド;RS67333、つまり1-(4-アミノ-5-クロロ-2-メトキシフェニル)-3-(1-n-ブチル-4-ピペリジニル)-1-プロパノン;Tazawaら、(2002) "KDR-5169、a new gastrointestinal prokinetic agent、enhances gastric contractile and emptying activities in dogs and rats." Eur J Pharmacol 434(3): 169-76)により報告されたKDR-5169、つまり4-アミノ-5-クロロ-N-[1-(3-フルオロ-4-メトキシベンジル)ピペリジン-4-イル]-2-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンズアミド・ヒドロクロリド二水和物;SL65.0155、つまり5-(8-アミノ-7-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-3-[1-(2-フェニルエチル)-4-ピペリジニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オンモノヒドロクロリド;及びY-34959、つまり4-アミノ-5-クロロ-2-メトキシ-N-[1-[5-(1-メチルインドール-3-イルカルボニルアミノ)ペンチル]ピペリジン-4-イルメチル]ベンズアミドが挙げられる。 PDE薬との組み合わせで使用するための他の非限定的な報告された5HT-4受容体アゴニスト及び部分的アゴニストとして、メトクロプラミド(CAS RN 364-62-5)、5-メトキシトリプタミン(CAS RN 608-07-1)、RS67506(CAS RN 168986-61-6)、2-[1-(4- ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール(CAS RN 155106-73-3)、RS66331(Buccafuscoら、"Multiple Central Nervous System Targets for Eliciting Beneficial Effects on Memory and Cognition."(2000) Pharmacology 295(2):438-446)、BIMU8(エンド-N-8-メチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-3-イル)-2,3-デヒドロ-2-オキソ-3-(プロパ-2-イル)-1H-ベンズイミド-アゾール-1-カルボキサミド )、又はSB 205149(レンザプリドのn-ブチル四級アナログ)が挙げられる。メトクロプラミド、例えばメトクロプラミド・ジヒドロクロリド(CAS RN 2576-84-3)又はメトクロプラミド・ジヒドロクロリド(CAS RN 5581-45-3)又はメトクロプラミドヒドロクロリド(CAS RN 7232-21-5又は54143-57-6)は、本明細書に記載される組み合わせ又は方法において使用されうる。 さらに、PDE薬と一緒に使用される薬剤は、報告された5HT3受容体アンタゴニスト、例えばアザセトロン(CAS RN 123039-99-6);オンダンセトロン(CAS RN 99614-02-5)又は塩酸オンダンセトロン(CAS RN 99614-01-4);シランセトロン(CAS RN 120635-74-7);アロキシ(登録商標)、つまり塩酸パロノセトロン(CAS RN 135729-62-3);パロノセトロン(CAS RN 135729-61-2 又は135729-56-5);シスプラチン(CAS RN 15663-27-1);ロトロネックス、つまり塩酸アロセトロン(CAS RN 122852-69-1);アンゼメト(Anzemet)、つまりドラセトロン・メシレート(CAS RN 115956-13-3);ザコプリド、又はR-ザコプリド;E-3620([3(S)-エンド]-4-アミノ-5-クロロ-N-(8-メチル-8-アザビシクロ[3.2.1-]オクタ-3-イル-2[(1-メチル-2-ブチニル)オキシ]ベンズアミド)又はE-3620・HCl(3(S)-エンド-4-アミノ-5-クロロ-N-(8-メチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-3-イル)-2-(1-メチル-2-ブチニル)オキシ)-ベンズアミド-HCl);YM 060つまり塩酸ラモセトロン(CAS RN 132907-72-3);米国特許第6,846,823号に記載されるチエノ[2,3-d]ピリミジン誘導体アンタゴニスト、例えば、DDP 225、つまりMCI 225(CAS RN 135991-48- 9);マリノール、つまりドロナビノール(CAS RN 1972-08-3);又はラック・ハイドリン(Lac Hydrin)、つまり乳酸アンモニウム(CAS RN 515-98-0);カイトリル(Kytril)、つまり塩酸グラニセトロン(CAS RN 107007-99-8);ベメセトロン(Bemesetron)(CAS RN 40796-97-2);トロピセトロン(Tropisetron)(CAS RN 89565-68-4);ザトセトロン(Zatosetron)(CAS RN 123482-22-4);ミリセトロン(Mirisetron)(CAS RN 135905-89-4)、又はマレイン酸ミリセトロン(CAS RN 148611-75-0);又はレンザプリド(CAS RN 112727-80-7)でありうる。 さらに、PDE薬と使用される薬剤は、報告された5HT3受容体アンタゴニスト、例えばケタンセリン(CAS RN 74050-98-9)又は酒石酸ケタンセリン;リスペリドン;オランザピン;アダタンセリン(CAS RN 127266-56-2);リタンセリン(CAS RN 87051-43-2);エトペリドン;ネファゾドン;デラムシクラン(CAS RN 120444-71-5);ゲオデン(Geoden)つまり、塩酸ジプラシドン(CAS RN 138982-67-9);ゼルドックス、つまりジプラシドン又は塩酸ジプラシドン;EMD 281014(7-[4-[2-(4-フルオロ-フェニル)-エチル]-ピペラジン-1-カルボニル]-1H-インドール-3-カルボニトリル・HCl);MDL 100907又はM100907(CAS RN 139290-65-6);エフェキサー XR(ベンラファキシン製剤);ゾマリル又はホペリドン(Hoperidone);クエチアピン(CAS RN 111974-69-7)又はクエチアピン製剤(CAS RN 111974-72-2)又はセロクエル;SB 228357又はSB 243213(Bromidgeら、"Biarylcarbamoylindolines are novel and selective 5-HT(2C) receptor inverse agonists: identification of 5-methyl-1-[[2-[(2-methyl-3-pyridyl)oxy]-5-pyridyl]carbamoyl]-6-trifluoromethylindoline(SB-243213) as a potential antidepressant/anxiolytic agent." J Med Chem. 2000 43(6): 1123-34;SB 220453、つまりトナベルサト(Tonabersat)(CAS RN 175013-84-0);セルチンドール(CAS RN 106516-24-9);エプリバンセリン(CAS RN 130579-75-8)又はエプリバンセリンフマレート(CAS RN 130580-02-8);塩酸ルバゾドン(Lubazodone・hydrochloride)(CAS RN 161178- 10-5);シプロヘプタジン(CAS RN 129-03-3);ピゾチリン又はピゾチフェン(CAS RN 15574-96-6);メスレルジン(CAS RN 64795-35-3);ウンダロン(Wndalone)(CAS RN 96478-43-2);MDL 11939(CAS RN 107703-78-6);又はプルバンセリン(pruvanserin)(CAS RN 443144-26-1)でありうる。 調節物質のさらなる非限定的な例として、報告された5-HT2Cアゴニスト、又は部分的アゴニスト、例えばm-クロロフェニルピペラジン;又は5-HT2A受容体逆アゴニスト、例えばACP 103(CAS RN: 868855-07-6)、APD125(Arena Pharmaceuticals社)、AVE 8488(Sanofi-Aventis社)又はTGWO OAD/AA(Fabre Kramer Pharmaceuticals社)が挙げられる。 さらに、PDE薬と使用される薬剤は、報告された5HT6受容体アンタゴニスト、例えばSB-357134(N-(2,5-ジブロモ-3-フルオロフェニル)-4-メトキシ-3-ピペラジン-1-イルベンゼンスルホンアミド);SB-271046(5-クロロ-N-(4-メトキシ-3-(ピペラジン-1-イル)フェニル)-3-メチルベンゾ[b]チオフェン-2-スルホンアミド);Ro 04-06790(N-(2,6-ビス(メチルアミノ)ピリミジン-4-イル)-4-アミノベンゼンスルホンアミド);Ro 63-0563(4-アミノ-N-(2,6ビス-メチルアミノ-ピリジン-4-イル)-ベンゼンスルホンアミド);クロザピン又はその代謝物N-デスメチルクロザピン;オランザピン(CAS RN 132539-06-1);フルペルラピン(CAS RN 67121-76-0);セロクエル(クエチアピン又はフマル酸クエチアピン);クロミプラミン(CAS RN 303-49-1);アミトリプチリン(CAS RN50-48-6);ドキセピン(CAS RN 1668-19-5);ノルトリプチリン (CAS RN 72-69-5);5-メトキシトリプタミン(CAS RN 608-07-1);ブロモクリプチン(CAS RN 25614-03-3);オクトクロセピン(octoclothepin)(CAS RN 13448-22-1);クロルプロマジン(CAS RN 50-53-3);ロキサピン(CAS RN 1977- 10-2);フルフェナジン(CAS RN 69-23 -8);又はGSK 742457(2006年5月16日にEdinburghで行なわれた国際医薬工業会議におけるDavid Witty、"Early Optimisation of in vivo Activity: the discovery of 5-HT6 Receptor Antagonist 742457" GlaxoSmithKline at SCIpharm 2006に記載される)でありうる。 非限定的な例として、報告された5HT6調節物質は、SB-258585(4-ヨード-N-[4-メトキシ-3-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニル]-ベンゼン・スルホンアミド);PRX 07034(Predix Pharmaceuticals社)又は部分的アゴニスト、例えばE-6801(6-クロロ-N-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-1H-インドール-5-イル)イミダゾ[2,1-b]チアゾール-5-スルホンアミド)又はE-6837(5-クロロ-N-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-1H-インドール-5-イル)ナフタレン-2-スルホンアミド)でありうる。 さらに、PDE薬と組み合わせて使用された薬剤は、1以上のモノアミン神経伝達物質に又は他の生体アミン、例えば非限定的な例としてトレースアミンにより媒介される神経伝達物質を調節する報告された化合物(又は「モノアミン調節物質」)でありうる。TAsは、構造的に従来の生体アミン(例えば、ノルエピネフリン、ドーパミン(4-(2-アミノエチル)ベンゼン-1,2-ジオール)、及び/又はセロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)、又はそのアナログに構造的に関連する。本開示方法はこうして、PDE薬剤との組み合わせて1以上の報告されたTAを投与することを含む。さらなるCNS-活性モノアミン受容体調節物質は、当該技術分野に周知であり、そして例えばMerck Index、第12版(1996)に記載されている。 ある食品、例えば、チョコレート、チーズ、及びワインは、かなり多くの食品由来のTAs及び/又はTA関連化合物を提供することができる。構成的因子として有用な哺乳動物TAの非限定的な例として、非限定的に、トリプタミン、ρ-チラミン、m-チラミン、オクトパミン、シネフリン又はβ-フェニルエチルアミン(β-PEA)が挙げられる。さらに有用なTA関連化合物として、非限定的に5-ヒドロキシトリプタミン、アンフェタミン、ブフォテニン、5-メトキシトリプタミン、ジヒドロメトキシトリプタミン、フェニレフリン、又は代謝物、前駆体、プロドラッグ、又はそのアナログが挙げられる。 幾つかの実施態様では、構成因子は、生体アミン又はトレースアミン関連受容体のリガンド、及び/又はTAの1以上の生体効果を媒介する薬剤である。TAは、TAARと名づけられた多くの固有の受容体であって、従来の生体アミン受容体にホモロジーを有するGタンパク質関連受容体(TAAR1-TAAR9)のファミリーを含む受容体に結合し、そして活性化することが示されてきた。例えば、TAAR1は、トリアミン及びβ-PEAにより活性化される。 こうして、非限定的な実施態様として、構成因子がβ-PEA(β-PEAは、哺乳動物CNSにおいて有意な神経調節性の役割を有すると示され、そして海馬において比較的高いレベルで見られる(例えば、Tagaら、Biomed Chromatogr., 3(3): 118-20(1989)));代謝物、プロドラッグ、前駆体、又はβ-PEAの他のアナログ、例えばβ-PEA前駆体であるL-フェニルアラニン、β-PEA代謝物であるβ-フェニル酢酸(β-PAA)、又はβ-PEAアナログであるメチルフェニデート、アンフェタミン、及び関連化合物である方法及び組み合わせ組成物が挙げられる。 多くのTA及びモノアミンは、例えばその早い細胞外代謝のため、短い半減期(例えば、約30秒未満)を有する。こうして、本開示の実施態様として、モノアミン代謝を阻害することにより、1以上のモノアミンの細胞外濃度を増加させるモノアミン代謝調節物質の使用を含む。幾つかの実施態様では、代謝調節物質は、酵素モノアミンオキシダーゼ(MAO)の阻害剤であり、これはモノアミンの不活性種への細胞外破壊を触媒する。MAO-A及び/又はMAO-Bのアイソフォームは、TA代謝の主要な経路を提供する。こうして、幾つかの実施態様では、TAレベルは、MAO-A/MAO-Bの活性を調節することにより制御される。例えば、幾つかの実施態様では、内在性TAレベルは、MAO-A及び/又はMAO-B阻害剤を、本明細書に記載されるPDE薬と組み合わせて投与することにより増加する。 モノアミンオキシダーゼ(MAO)の阻害剤の非限定的な例は、5-ヒドロキシトリプトアミン(セロトニン)(5-HT)及びノルエピネフリンを優先的に脱アミン化するMAO-Aアイソフォーム、及び/又は優先的にフェニルエチルアミン(PEA)及びベンジルアミンを脱アミン化するMAO-Bアイソフォーム(MAO-A及びMAO-Bの両者は、ドーパミン(DA)を代謝する)の報告された阻害剤を含む。様々な実施態様では、MAO阻害剤は、不可逆的か又は可逆的(例えば、MAO-Aの可逆的阻害剤(RIMA)であってもよく、そしてMAO-A及び/又はMAO-B(例えば、非選択的デュアル阻害剤又はアイソフォーム選択的阻害剤)に対する様々な効力を有することがある。本明細書に記載される方法に有用なMAO阻害剤の非限定的な例として、クロギリン(clorgyline)、L-デプレニル、イソカルボキサジド(マルプラン(Marplan))、アヤフアスカ、ニアラミド、イプロニアジド、イプロクロジド、モクロベミド(Aurorix(登録商標))、フェネルジン(Nardil)、トラニルシプロミン(Parnate)(フェネルジンの同種化合物)、トロキサトン、レボ-デプレニル(Selegiline)、ハルマラ(harmala)、RIMAs(例えば、Da Pradaら、J Pharmacol Exp Ther 248: 400-414(1989)に記載されるモクロベミド;ブロファロミン;及びCuretら、J Affect Disord 51: 287-303(1998)に記載されるベフロキサトン)、Ann. Neurol., 40(1): 99-107(1996)に記載されるラザベミド(Ro 19 6327)、及びAubinら、J. Pharmacol. Exp. Ther., 310: 1171- 1182(2004)に記載されるSL25.1131が挙げられる。 さらなる実施態様では、モノアミン調節物質は、シナプス間隙及び/又は他の細胞外領域からモノアミンの輸送を阻害することにより、細胞外モノアミンレベルを増加させる「取り込み阻害剤」である。幾つかの実施態様では、モノアミン調節物質は、モノアミン取り込み阻害剤であり、これは、1以上の他のモノアミンに対して選択的に/優先的に1以上のモノアミンの取り込みを阻害しうるモノアミン取り込み阻害剤である。「取り込み阻害剤」という用語は、モノアミンの輸送を阻害する化合物(例えば、取り込み阻害剤)及び/又はトランスポータータンパク質(例えば、ドーパミントランスポーター(DAT)、NEトランスポーター(NET)、5-HTトランスポーター(SERT)、及び/又はニューロン外モノアミントランスポーター(EMT))、及び/又は細胞外モノアミンの除去を媒介する他の分子によるモノアミン基質の結合を阻害する化合物(例えば、取り込み遮断薬)を含む。モノアミン取り込み阻害剤は、例えば、Koe、J. Pharmacol. Exp. Ther. 199: 649-661(1976)に記載される様に、特定のモノアミンに関して、その効力に従って一般的に分類される。しかしながら、1以上のモノアミンについて活性である化合物についての記載が、in vivoで調節されたモノアミンを除くこと又は含むことを意図しないが、本明細書に提供される治療方法において使用するための化合物を選択する際の当業者の一般的な指針として意図される。 本明細書に開示されるPDE薬との組み合わせ剤又は方法において使用される生体アミン調節物質に関する実施態様では、調節物質は、(i)ノルエピネフリン及びドーパミン再取り込み阻害剤、例えばサブプロピン(例えば、米国特許第3,819,706号及び第3,885,046号に記載される)、又は(S,S)-ヒドロキシブプロピオン(例えば、米国特許第6,342,496号に記載される) であってもよく;(ii)選択的ドパミン再取り込み阻害剤、例えばメジホキサミン、アミネプチン(例えば、米国特許第3,758,528号及び第3,821,249号)、GBR12909、GBR12783及びGBR13069(Andersen、Eur J Pharmacol、166:493-504(1989)に記載される)であってもよく;或いは(iii)例えば、シナプス前受容体(例えば、自己受容体、ヘテロ受容体)を調節することにより、パッケージング(例えば、小胞形成)及び/又はモノアミンの放出(例えば、ベシクル融合及び放出)、及び/又は他の調節モノアミン放出を調節することにより、プレシナプス部位からの生体アミンなどのモノアミンの放出を刺激するモノアミン「放出物質」であってもよい。有利なことに、モノアミン放出物質は、シナプス間隙又はプレシナプスニューロンの活性と関係ない他の細胞外領域内の1以上のモノアミンのレベルを増加させるための方法を提供する。 本明細書に提供された組み合わせにおいて有用であるモノアミンは、フェンフルラミン又はp-クロロアンフェタミン(PCA)又はドーパミン、ノルエピネフリン、及びセロトニン放出化合物であるアミネプチン(米国特許第3,758,528号及び第3,821,249号に記載される)が挙げられる。 さらに、PDE薬と組み合わされる神経薬は、報告された神経ステロイドであってもよい。このような神経ステロイドの非限定的な例として、プレグネノロン及びアロプレグネノロンが挙げられる。 或いは、神経感作薬は、報告された非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)又は一般的に抗炎症メカニズム標的薬であってもよい。報告されたNSAIDの非限定的な例として、シクロオキシゲナーゼ阻害剤、例えばインドメタシン、イブプロフェン、セレコキシブ、コフェコキシブ、ナプロキセン、又はアスピリンが挙げられる。PDE薬と組み合わせて使用するためのさらなる非限定的な例として、ロフェコキシブ、メロキシカム、ピロキシカム、バルデコキシブ、パレコキシブ、エトリコキシブ、エトドラク、ニメスリド、アセメタシン、ブフェキサマク、ジフルニサル、エテンザミド、エトフェナマート、フロブフェン、イソキシカム、ケブゾン、ロナゾラク、メクロフェナム酸、メタミゾール、モフェブタゾン、ニフルム酸、オキシフェンブタゾン、パラセタモール、フェニジン(phenidine)、プロパセタモール、プロピフェナゾン、サリチルアミド、テノキシカム、チアプロフェン酸、オキサプロジン、ロルノキシカム、ナブメトン、ミノサイクリン、ベノリレート(benorylate)、アロキシプリン(aloxiprin)、サルサラート、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、フェンブフェン、ベノキサプロフェン、スプロフェン、ピロキシカム、メロキシカム、ジクロフェナク、ケトロラク、フェンクロフェナク、スリンダク、トルメチン、キシフェンブタゾン(xyphenbutazone)、フェニルブタゾン、フェプラゾン、アザプロパゾン、フルフェナム酸又はメフェナム酸が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた神経薬は、偏頭痛を治療するための報告された薬剤であってもよい。このような薬剤の非限定的な例として、トリプタン、例えばアルモトリプタン又はアルモトリプタン・マレエート;ナラトリプタン又はナラトリプタンヒドロクロリド;リザトリプタン又はリザトリプタン・ベンゾエート;スマトリプタン又はスマトリプタン・スクシネート;ゾルマトリプタン又はゾルミトリプタン、フロバトリプタン又はフロバトリプタン・スクシネート;又はエレトリプタン又はエレトリプタン・ヒドロブロミドが挙げられる。本開示の実施態様は、トリプタンとSSRI又はSNRIは、生命を脅かすセロトニン症候群をもたらす組み合わせを除外しうる。 他の非限定的な例として、エルゴット誘導体、例えばジヒドロエルゴタミン又はジヒドロエルゴタミンメシレート、エルゴタミン又は酒石酸エルゴタミンジクロフェナク又はジクロフェナクカリウム又はジクロフェナクナトリウム;フルビプロフェン;アミトリプチリン;ノルトリプチリン;ジバルプロエックス(divalproex)又はジバルプロエックス・ナトリウム;プロプラノロール又はプロプラノロール・ヒドロクロリド;ベラパミル;メチセルギド(methysergide)(CAS RN 361-37-5);メトクロプラミド;プロクロルペラジン(CAS RN 58-38-8);アセトアミノフェン;トピラメート;GW274150([2-[(1-イミノエチル)アミノ]エチル]-L-ホモシステイン);又はガナキサロン(ganaxalone)(CAS RN 38398- 32-2)が挙げられる。 さらなる非限定的な例として、COX-2阻害剤、例えばセレコキシブが挙げられる。 別の実施態様では、PDE薬と組み合わせた神経薬は、核ホルモン受容体の報告された調節物質でありうる。核ホルモン受容体は、幾つかの場合細胞シグナル経路の一部として、リガンド相互作用を介して活性化されて、遺伝子発現を制御する。報告された調節物質の非限定的な例として、ジヒドロテストステロンアゴニスト、例えばジヒドロテストステロン;2-キノロン、例えばLG121071(4-エチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-(トリフルオロメチル)-8-ピリドノ[5,6-g]-キノリン);米国特許第6,017,924号に記載される非ステロイドアゴニスト又は部分的アゴニスト化合物;LGD2226(WO 01/16108、WO 01/16133、WO 01/16139、及びRosenら、"Novel, non-steroidal, selective androgen receptor modulators(SARMs) with anabolic activity in bone and muscle and improved safety profile." J Musculoskelet Neuronal Interact. 2002 2(3):222-4に記載される);又はLGD2941(Ligand Pharmaceuticals Inc.社とTAP Pharmaceutical Products Inc.社の共同開発)が挙げられる。 報告された調節物質のさらなる非限定的な例として、選択的アンドロゲン受容体調節物質(SARM)、例えばアンダリン(andarine)、オスタリン(ostarine)、プロスタリン(prostarin)、又はアンドロムスチン(andromustine)(全て、GTx, Inc.社);ビカルタミド又は ビカルタミド誘導体、例えばGTx-007(米国特許第6,492,554号);又は米国特許第6,492,554号に記載されるSARMが挙げられる。 報告された調節物質のさらなる非限定的な例として、アンドロゲン受容体アンタゴニスト、例えばシプロテロン、ビカルタミド、フルタミド、又はニルタミド;2-キノロン、例えば以下の構造により示されるLG120907: 又は以下の構造により示される誘導体化合物: が挙げられる。(Allanら、"Therapeutic androgen receptor ligands" Nucl Recept Signal 2003;1 : e009);フタルアミド、例えば、Miyachiら("Potent novel nonsteroidal androgen antagonists with a phthalimide skeleton." Bioorg. Med. Chem. Lett. 1997 7:1483-1488)より記載される調節物質;オサテロン又は酢酸オサテロン;ヒドロキシフルタミド;又は米国特許第6,017,924号に記載される非ステロイドアンタゴニストが挙げられる。 報告された調節物質の他の非限定的な例として、レチノイン酸受容体アゴニスト、例えば、全ての-トランスレチノイン酸(トレチノイン);イソトレチノイン(13-シス-レチノイン酸);9-シスレチノイン酸;ベキサロテン;TAC-101(4-[3,5-ビス(トリメチルシリル)ベンズアミド]安息香酸);AC-261066(Lundら、"Discovery of a potent、orally available、and isoform-selective retinoic acid beta2 receptor agonist." J Med Chem. 2005 48(24):7517-9);LGD1550((2E,4E,6E)-3-メチル-7-(3,5-ジ-ter-ブチルフェン-イル)オクタトリエン酸);E6060(E6060[4-{5-[7-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゾ[b]フラン-2-イル]-1H-2-ピロリル}安息香酸];Schapiraら("In silico discovery of novel Retinoic Acid Receptor agonist structures." BMC Struct Biol. 2001;1:1(2001年6月4日にオンラインで公開された)により記載されるアゴニスト1又は2、ここでアゴニスト1は、Bionet Researchから販売され(カタログ番号1G-433S)、アゴニスト2は、Sigma-Aldrich社から販売される(Sigma Aldrich library of rare chemicals. カタログ番号S08503-1);合成アセチレン・レチノイン酸、例えばAGN 190121(CAS RN: 132032-67-8)、AGN 190168(又はタザロテン(Tazarotene)又はCAS RN 118292-40-3)、或いはその代謝物AGN 190299(CAS RN 118292-41-4);エトレチネート(Etretinate);アシトレチン;アセチレン・レチオネート、例えば、AGN 190073(CAS 132032-68-9)、又はAGN 190089(又は 3-ピリジンカルボン酸、6-(4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-1-インイル)-,エチル・エステル又はCAS RN 116627-73-7)が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用するためのさらなる薬剤は、チロキシン、トリ-ヨードチロニン、又はレボチロキシンから選ばれる報告された調節物質であってもよい。 或いは、さらなる薬剤は、ビタミンD(1,25-ジヒドロキシビタミンD3)受容体調節物質、例えばカルシトリオール又はMaら("Identification and characterization of noncalcemic, tissue-selective, nonsecosteroidal vitamin D receptor modulators." J Clin Invest. 2006 116(4): 892-904)又はMolnarら("Vitamin D receptor agonists specifically modulate the volume of the ligand-binding pocket." J Biol Chem. 2006 281(15):10516-26)又はMillikenら("EB1089, a vitamin D receptor agonist, reduces proliferation and decreases tumor growth rate in a mouse model of hormone-induced mammary cancer." Cancer Lett. 2005 229(2):205-15)又はYeeら、("Vitamin D receptor modulators for inflammation and cancer." Mini Rev Med Chem. 2005 5(8):761-78)又はAdachiら、"Selective activation of vitamin D receptor by lithocholic acid acetate, a bile acid derivative." J Lipid Res. 2005 46(1):46- 57)に記載される化合物である。 さらなる薬剤は、報告されたコルチゾール受容体調節物質、例えばメチルプレドニソロン又はそのプロドラッグであるメチルプレドニソロン・スレプタネート;PI-1020(NCX-1020又はブデソニド-21-ニトロオキシメチルベンゾエート);フルチカゾン・フロエート;GW-215864;ベタメタゾン・バレクレート;ベクロメタゾン(beclomethasone);プレドニソロン;又はBVT-3498(AMG-311)が挙げられる。 或いは、さらなる薬剤は、報告されたアルドステロン(又はミネラルコルチコイド)受容体調節物質、例えばスピロノラクトン又はエプレレノン(Eplerenone)でありうる。 別の実施態様では、さらなる薬剤は、報告されたプロゲステロン受容体調節物質、例えばAsoprisnil(CAS RN 199396-76-4);メソプロゲスチン又はJ1042;J956;メドロキシプロゲステロン・アセテート(MPA);R5020;タナプロゲット(tanaproget);トリメゲストン(trimegestone);プロゲステロン;ノルゲストメット(norgestomet);メレンゲストロール・アセテート(melengestrol acetate);ミフェプリストン(mifepristone);オナプリストン;ZK137316;ZK230211(Fuhrmannら、"Synthesis and biological activity of a novel, highly potent progesteron receptor antagonist" J Med Chem. 2000 43(26):5010-6を参照のこと);又はSpitz "Progesterone antagonists and progesteron receptor modulators: an overview." Steroids 2003 68(10-13):981- 93.に記載される化合物であってもよい。 さらなる実施態様では、追加の薬剤は、報告されたi)ペルオキシソーム増殖活性化受容体 (PPAR)アゴニスト、例えばムラグリタザール;テサグリタザール(tesaglitazar);レグリタザール(reglitazar);GW-409544(Xuら、 "Structural determinants of ligand binding selectivity between the peroxisome proliferator-activated receptors." Proc Natl Acad Sci U S A. 2001 98(24): 13919-24);又はDRL 11605(Dr. Reddyの研究室);ii)ペルオキシソーム増殖活性化受容体αアゴニスト、例えばクロフィブラート;シプロフィブラート;フェノフィブラート;ゲンフィブロジル;DRF-10945(Dr. Reddyの研究室);iii)GW501516(CAS RN 317318-70-0)などのペルオキシソーム増殖活性化受容体δアゴニスト;又はiv)ペルオキシソーム増殖因子により活性化されたγ受容体アゴニスト、例えば、ヒドロキシオクタデカジエン酸(HODE);プロスタグランジン誘導体、例えば15-デオキシ-δ12,14-プロスタグランジン J2;チアゾリジンジオン(グリタゾン(glitazone))、例えばピオグリタゾン、トログリタゾン;ロシグリタゾン又は ロシグリタゾン・マレエート;シグリタゾン;バラグリタゾン又はDRF-2593;AMG 131(Amgen社);又はG1262570(GlaxoWellcome社)でありうる。 さらなる実施態様では、PPARリガンドは、PPARγアンタゴニスト、例えばT0070907(CAS RN 313516-66-4)又はGW9662(CAS RN 22978-25-2)である。 さらなる実施態様では、さらなる薬剤は、「オーファン」核ホルモン受容体の報告された調節物質でありうる。実施態様として、肝臓X受容体の報告された調節物質、例えば米国特許第6,924,311号に記載される化合物;ファルネソイドX受容体、例えばMaloneyら("Identification of a chemical tool for the orphan nuclear receptor FXR." J Med Chem. 2000 43(16):2971-4)に記載されるGW4064;RXR受容体;CAR受容体、例えば1,4-ビス[2-(3,5-ジクロロピリジルオキシ)]ベンゼン(TCPOBOP);又はPXR受容体、例えばSR-12813(テトラ-エチル2-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)エテニル-1,1-ビスホスホネート)が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、エチル・エイコサペンタエノエート、つまりエチル-EPA(5,8,11,14,17-エイコサペンタン酸エチル・エステル又はミラキシオン、CAS RN 86227-47-6)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、又はレチノイド酸薬剤である。さらなる非限定的な例として、本薬剤は、オマコール(Omacor)、つまりDHA及びEPAの組み合わせ剤、又はイデベノン(CAS RN 58186-27-9)でありうる。 さらなる実施態様では、報告された向知性化合物は、PDE薬と組み合わせた薬剤として使用されてもよい。このような化合物の非限定的な例として、ピラセタム(Nootropil(登録商標))、アニラセタム、オキシラセタム、プラミラセタム、ピリチノール(Enerbol)、エルゴロイド・メシレートs(Hydergine)、ガランタミン又はガランタミン・ヒドロブロミド、セレジリン、セントロフェンオキシン(Lucidril(登録商標))、デスモプレシン(DDAVP)、ニセルゴリン(Nicergoline)、ビンポセチン、ピカミロン、バソプレッシン、ミラセミド、FK-960、FK-962、レベチラセタム、ネフィラセタム、又はハイペルジンA(CAS RN: 102518-79-6)が挙げられる。このような化合物のさらなる非限定的な例として、アナプソス(anapsos)(CAS RN 75919-65-2)、ネブラセタム(CAS RN 97205-34-0 or 116041-13-5)、メトリフォネート、エンサクリン(又はCAS RN 155773-59-4 又はKA-672)又はエンサクリンHCl、ロカン(Rokan)(CAS RN 122933-57-7又はEGb 761)、AC-3933(5-(3-メトキシフェニル)-3-(5-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン)又はその水酸化代謝物、SX-5745(3-(5-ヒドロキシメチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-5-(3-メトキシフェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン)、JTP-2942(CAS RN 148152-77-6)、サベルゾール(CAS RN 104383-17-7)、ラドスチギル(CAS RN 209394-27-4)、コリン・アルフォセレート(CAS RN 28319-77-9 又はグリアチリン)、ジメボン(Dimebon)(CAS RN 3613-73-8)、トラミプロセート(CAS RN 3687- 18-1)、オミガピル(omigapil)(CAS RN 181296-84-4)、セバラセタム(CAS RN 113957-09-8)、ファソラセタム(CAS RN 110958-19-5)、PD-151832(Jaenら、"In vitro and in vivo evaluation of the subtype- selective muscarinic agnonist PD 151832." Life Sci. 1995 56(11-12):845-52)、ビンコネート(Vinconate)(CAS RN 70704-03-9)、PYM-50028 PYM-50028(Cogane)又はHarvey("Natural Products in Drug Discovery and Development. 27-28 June 2005、London、UK." IDrugs. 2005 8(9):719-21)により記載されるPYM-50018(Myogane)、SR-46559A(3-[N-(2ジエチル-アミノ-2-メチルプロピル)-6-フェニル-5-プロピル), ジヒドロエルゴクリスチン(CAS RN 17479-19-5)、ダベロチン(CAS RN 118976-38-8)、ザナペジル(CAS RN 142852-50-4)が挙げられる。 さらに非限定的な例として、NBI-113(Neurocrine Biosciences, Inc.社)、NDD-094(Novartis社)、P-58又はP58(Pfizer社)、又はSR-57667(Sanofi- Synthelabo社)が挙げられる。 さらに、PDE薬と組み合わせにおける薬剤は、ニコチン酸受容体の報告された受容体であってもよい。このような調節物質の非限定的な例として、ニコチン、アセチルコリン、カルバミルコリン、エピバチジン(epibatidine)、ABT-418(ニコチンのピリジル基を置き換えるイソキサゾール部分で、ニコチンに構造的に似ている)、エピボキシジン(エピバチジンとABT-418の両方の要素を有する構造アナログ)、ABT-594(エピバチジンのアゼチジンアナログ)、ロベリン(lobeline)、SSR-591813(以下の式: により表される)、又はSIB-1508(アルチニクリン)が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される薬剤は、報告されたアロマターゼ阻害剤である。報告されたアロマターゼ阻害剤として、非限定的に非ステロイド薬又はステロイド薬が挙げられる。ヘム・プロセチン基を介してアロマターゼを阻害する前者の非限定的な例として、アナストロゾール(Arimidex(登録商標))、レトロゾール(Femara(登録商標))、又はボロゾール(Rivisor)が挙げられる。アロマターゼを不活性化するステロイドアロマターゼ阻害剤AIsの非限定的な例として、エキセメスタン(Aromasin(登録商標))、アンドロステンジオン、又はホルメスタン(lentaron(登録商標))が挙げられる。 本明細書に開示される組み合わせ又は方法において使用するための報告されたアロマターゼのさらなる非限定的な例として、アミノグルテチミド、4-アンドロステン-3,6,17-トリオン(つまり、"6-オキソ")、又はゾレドロン酸又はゾメタ(Zometa)(CAS RN 118072-93-8)が挙げられる。 PDE薬と報告された選択的エストロゲン受容体調節物質(SERM)の組み合わせ剤を含むさらなる実施態様は、本明細書に記載されるように使用されうる。非限定的な例として、タモキシフェン、ラロキシフェン、トレミフェン、クロミフェン、バゼドキシフェン、アルゾキシフェン、又はラソフォキシフェンが挙げられる。さらなる非限定的な例として、ステロイド・アンタゴニスト又は部分的アゴニスト、例えばセントクロマン、クロミフェン、又はドロロキシフェンが挙げられる。 別の実施態様では、PDE薬と報告されたカンナビノイド受容体調節物質の組み合わせ剤が、本明細書に記載される様に使用されうる。非限定的な例として、合成カンナビノイド、内在性カンナビノイド、又は天然カンナビノイドが挙げられる。幾つかの実施態様では、報告されたカンナビノイド受容体調節物質は、リモナバント(SR141716、つまりAcomplia)、ナビロン、レボナントラドール、マリノール、又はサティベックス(THC及びCBDの両方を含む抽出物)である。内在性カンナビノイドの非限定的な例として、アラキドニル・エタノールアミン(アナンダミド);アナンダミドのアナログ、例えばドコサテトラエニルエタノールアミド又はホモ-γ-リノエニルエタノールアミド;N-アシルエタノールアミンのシグナル伝達脂質、例えばノンカンナビミメティックパルミトイルエタノールアミン又はオレオイルエタノールアミン;又は2-アラキドニルグリセロールが挙げられる。天然カンナビノイドの非限定的な例として、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール(cannabidiol(CBD))、カンナビノール(CBN)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビビシクロール(CBL)、カンナビバロール(CBV)、テトラヒドロカンンバビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、又はカンナビゲロール・モノエチル・エーテル(CBGM)が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせて使用される薬剤は、報告されたFAAH(脂肪酸アミドヒドロラーゼ)阻害剤である。報告された阻害剤の非限定的な例として、URB597(3'-カルバモイル-ビフェニル-3-イル-シクロヘキシルカルバメート);CAY10401(1-オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-2-イル-9-オクタデシン-1-オン);OL-135(1-オキソ-1[5-(2-ピリジル)-2-イル]-7-フェニルヘプタン);アナンダオアミド(anandamide)(CAS RN 94421-68-8);AA-5-HT(Bisognoら、"Arachidonoylserotonin and other novel inhibitors of fatty acid amide hydrolase." Biochem Biophvs Res Commun. 1998 248(3):515-22);1-オクタンスルホニル・フロリド;又はO-2142、又はDi Marzoら("A structure/activity relationship study on arvanil、an endocannabinoid and vanilloid hybrid." J Pharmacol Exp Ther. 2002 300(3):984-91)により記載される他のアルバニル誘導体FAAH阻害剤が挙げられる。 さらなる非限定的な例として、SSR 411298(Sanofi-Aventis社)、JNJ28614118(Johnson & Johnson社)、又はSSR 101010(Sanofi-Aventis社)が挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬剤と組み合わされる薬剤は、窒素酸化物機能の報告された調節物質でありうる。1の非限定的な例は、シルデナフィル(Viagra(登録商標))である。 さらなる実施態様で亜h、PDE薬と組み合わされる薬剤は、プロラクチンの報告された調節物質又はプロラクチン調節物質でありうる。 別の実施態様では、PDE薬と組み合わされた薬剤は、非限定的な例として、リバビリンとアマンタジンと組み合わされた報告された抗ウイルス薬である。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、天然産物又はこのような成分の誘導体でありうる。幾つかの実施態様では、その成分又は誘導体は単離形態であり、例えば本明細書に開示される組み合わせ又は方法において使用する前に、成分又は誘導体で通常見られる1以上の分子又は巨大分子から分離される形態である。別の実施態様では、成分又は誘導体は、当該成分若しくは誘導体に通常見出される1以上の分子又は巨大分子から完全に又は部分的に精製される。本明細書に記載される成分又は誘導体に見出される分子又は巨大分子の代表的な場合として、植物又は植物部分、動物又は動物部分及び食品又は飲料が含まれる。 非限定的な例では、このような成分として、葉酸;フラビノイド、例えばシトラス・フラボノイド;フラボノール、例えばケルセチン、ケンフェロール、ミリセチン、又はイソラムネチン;フラボン、例えばルテオリン又はアピゲニン;フラバノン、例えば、ヘスペレチン、ナリンゲニン、又はエリオディクチオール;フラバン-3-オール(例えば、単量体、二量体、又は重合体フラボノール)、例えば(+)-カテキン、(+)-ガロカテキン、(-)-エピカテキン、(-)-エピガロカテキン、(-)-エピカテキン3-ガレート、(-)-エピガロカテキン3-ガレート、テアフラビン、テアフラビン3-ガレート、テアフラビン3'ガレート、テアフラビン3,3'ジガレート、テアルビジン、又はプロアントシアニジン;アントシアニジン、例えばシアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、又はペツニジン;イソフラボン、例えばダイゼイン、ゲニステイン、又はグリシテイン;フラボピリドール;プレニル化カルコン、例えばキサントフモール;プレニル化フラバノン、例えばイソキサントフモール;非-プレニル化カルコン、例えばカルコナリンゲニン;非-プレニル化フラバノン、例えばナリンゲニン;リスベラトロール;又は抗酸化栄養補助食品(例えば、チョコレート、例えばダークチョコレート又は未加工若しくは未精製チョコレート中の任意の物質)が挙げられる。 さらなる非限定的な例として、ギンコー・ビロバ(Gingko biloba)の成分、例えばフラボグリコシド又はテルペンが挙げられる。幾つかの実施態様では、当該成分はフラボノイド、例えばフラボノール又はフラボン・グリコシド、又はケルセチン若しくはケンフェロール・グリコシド、又はルチン;又はテルペノイド、例えばギンクゴリドA、B、C、又はM、又はビロバリドである。 さらなる非限定的な例として、フラボノール、又は関連オリゴマー、つまりUS2005/245601AA号、US2002/018807AA号、US2003/180406AA号、US2002/086833AA号、US2004/0236123号、WO 9809533号、又はWO 9945788号に記載されるポリフェノール;プロシアニジン又はその誘導体、或いはUS2005/171029AA号に記載されるポリフェノール;場合によりUS2003/104075 AA号に記載されたL-アルギニンと組み合わせたプロシアニジン;US2005/031762AA号に記載される低脂肪カカオ抽出物;US2002/107292 AAに記載される組成物を含む親油性生物活性化合物;ココア抽出物、例えばUS2002/004523AA号に記載される組成物を含む親油性生物活性化合物;米国特許第5,139,802号又は第5,130,154号に記載される酸化茶葉抽出物;WO 2002/024002号に記載される食品補助物質が挙げられる。 もちろん、上記成分のいずれかを単独で又は本明細書に記載されるPDE薬と組み合わせて含む組成物も、本開示に含まれる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、報告されたカルシと任受容体アゴニスト、例えばカルシトニン又はオーファンペプチドPHM-27(Maら、"Discovery of novel peptide/receptor interactions: identification of PHM-27 as a potent agonist of the human calcitonin receptor." Biochem Pharmacol. 2004 67(7): 1279-84を参照のこと)などの報告されたカルシトニン受容体アゴニストでありうる。さらなる非限定的な例は、Kemia, Inc.社のアゴニストである。 代わりの実施態様では、薬剤は、パラチロイドホルモン活性の報告された調節物質、例えばパラチロイドホルモン又はパラチロイドホルモン受容体の調節物質でありうる。 別の実施態様では、PDE薬剤と組み合わせた薬剤は、報告された抗酸化剤、例えば、N-アセチルシステイン又はアセチルシステイン;ジスフェントン・ナトリウム(又はCAS RN 168021-79-2又はセロバイブ(Cerovive));アクチビン(CAS RN 104625-48-1);セレン;L-メチオニン;α、γ、β、又はデルタ、又は混合されたトコフェロール;αリポ酸;コエンザイムQ;ベンズイミダゾール;安息香酸;ジピリダモール;グルコサミン;IRFI-016(2(2,3-ジヒドロ-5-アセトキシ-4,6,7-トリメチルベンゾフラニル)酢酸);L-カルノシン;L-ヒスチジン;グリシン;フラボコキシド(又はLIMBREL);バイカリン(baicalin)、場合によりカテキン(3,3',4',5,7-ペンタヒドロキシ・フラバン(2R,3S形態))、及び/又はその立体異性体;マソプロコール(CAS RN 27686-84-6);メスナ(CAS RN 19767-45-4);プロブコール(CAS RN 23288-49-5);シリビニン(CAS RN 22888-70-6);ソルビニル(CAS RN 68367-52-2);スペルミン;tangeretin(CAS RN 481-53-8);ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA);ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT);プロピルガラート(PG);三級-ブチル-ハイドロキノン(TBHQ);ノルジヒドログアヤレチック酸(nordihydroguaiaretic acid)(CAS RN 500-38-9);アスタキサンチン(CAS RN 472-61-7);又は抗酸化フラボノイドが挙げられる。 さらなる非限定的な例として、ビタミン、例えばビタミンA(レチノール)又はC(アスコルビン酸)又はE(例えば、トコトリエノール及び/又はトコフェロール);ビタミンコファクター又はミネラル、例えばコエンザイムQ10(CoQ10)、マンガン、又はメラトニン;カロテノイドテルペノイド、例えば、リコペン、ルテイン、α-カロテン、βカロチン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、又はカンタキサンチン;非-カロテノイドテルペノイド、例えばオイゲノール;フラボノイドポリフェノール(又はビオフラボノイド);フラボノール、例えばリスベラトロール、プテロスチルベン(Pterostilbene)(リスベラトロールのメトキシル化類似体)、ケンフェロール、ミリセチン、イソラムネチン、プロアントシアニジン、又はタンニン;フラボン、例えばケルセチン、ルチン、ルテオリン、アピゲニン、又はタンゲリチン;フラバノン、例えばヘスペレチン又はその代謝物であるヘスペリジン、ナリンゲニン、又はその前駆物質であるナリンギン、又はエリオジクチオール;フラバン-3-オール(アントシアニジン)、例えばカテキン、ガロカテキン、エピカテキン又はそのガレート型、エピガロカテキン又はそのガレート型、テアフラビン又はそのガレート型、又はテアルビジン;イソフラボンフィトエストロゲン、例えばゲニステイン、ダイゼイン、又はグリシテイン;アントシアニン、例えばシアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、又はペツニジン;フェノール酸又はそのエステル、例えばエラジン酸、没食子酸、サリチル酸、ロスマリン酸、桂皮酸又はそれらの誘導体、例えばフェルラ酸(ferulic acid)、クロロゲン酸、チコリ酸、ガロタンニン、又はエラジタンニン;非フラボノイドフェノール、例えばクルクミン;アントキサンチン、βシアニン、クエン酸、尿酸、R-α-リポ酸、又はシリマリンが挙げられる。 さらなる非限定的な例として、1-(カルボキシメチルチオ)テトラデカン;2,2,5,7,8-ペンタメチル-1-ヒドロキシクロマン;2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジノール-N-オキシル;2,5-ジ-tert-ブチルハイドロキノン;2-tert-ブチルハイドロキノン;3,4-ジヒドロキシフェニルエタノール;3-ヒドロキシピリジン;3-ヒドロキシタモキシフェン;4-クマル酸;4-ヒドロキシアニソール;4-ヒドロキシフェニルエタノール;4-メチルカテコール;5,6,7,8-テトラヒドロビオプテリン;6,6'-メチレンビス(2,2-ジメチル-4-メタンスルホン酸-1,2-ジヒドロキノリン);6-ヒドロキシ-2,5,7,8-テトラメチルクロマン-2-カルボン酸;6-メチル-2-エチル-3-ヒドロキシピリジン;6-O-パルミトイルアスコルビン酸;アセトバニロン;アセテオシド;アクトベジン;アリシンアリシン;アリル・スルフィド;α-ペンチル-3-(2-キノリニルメトキシ)ベンゼンメタノール;α-トコフェロール・アセテート;アポリポタンパク質A-IV;ベメチル;ボルジン;ブシラミン;クエン酸カルシウム;カンタキサンチン;クロセチン;ジアリル・トリスルフィド;ジカルビン;ジヒドロリポ酸;ジメホスホン;エブセレン;エファモル(Efamol);エンケファリン-Leu、Ala(2)-Arg(6)-;エルゴチオネイン;エスクレチン;必須303フォルテ(essential 303 forte);エトニウム(Ethonium);エトフィリンクロフィブラート;フェノザン(fenozan);グラウシン(glaucine);H290-51;ヒスチジル-プロリン・ジケトピペラジン;ハイドロキノン;ハイポタウリン;イデベノン;インドール-3-カルビノール;イソアスコルビン酸;コウジ酸、ラシジピン、ロドキサミド トロメタミン;メキシドール(mexidol);モーリン(morin);N,N'-ジフェニル-4-フェニレンジアミン;N-イソプロピル-N-フェニル-4-フェニレンジアミン;N-モノアセチルシステイン;ニカラベン、ニコチノイル-GABA;ニテカポン;ニトロキシル;ノビレチン(nobiletin);オキシメタクリル(oxymethacil);p-tert-ブチルカテコール;フェニドン(phenidone);プラミペキソール(pramipexol);プロアントシアニジン(proanthocyanidin);プロシアニジン(procyanidin);プロリンジチオカルバメート;プロピルガレート;プルプロガリン;ピロリジン・ジチオカルバミン酸;レバミピド;レチノール・パルミテート;サルビン;亜セレン酸;セサミン;セサモール;セレン酸ナトリウム;チオ硫酸ナトリウム;テアフラビン;チアゾリジン-4-カルボン酸;チリラザド;トコフェリルキノン;トコトリエノール,α;トコトリエノール;トリシクロデカン-9-イル-キサントゲネート;ターメリック抽出物;U 74389F;U 74500A;U 78517F;ユビキノン9;バニリン;ビンポセチン;キシロメタゾリン;Ζカロテン;ジラスコルブ(zilascorb);亜鉛チオネイン;又はゾニサミドが挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、ノルエピネフリン受容体の報告された調節物質でありうる。非限定的な例として、アトモキセチン(Strattera);ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、例えばタルスプラム、トモキセチン、ノルトリプチリン、ニソキセチン、レボキセチン(例えば米国特許第4,229,449号に記載)、又はトモキセチン(例えば、米国特許第4,314,081号に記載);又は直接的なアゴニスト、例えば、βアンドロゲン作動性アゴニストが挙げられる。 さらなる非限定的な例として、αアドレナリン作動性アゴニスト、例えばエチレフリン又はα2-アドレナリン作動性受容体(つまり、α2アドレナリン受容体)例えばクロニジン(CAS RN 4205-90-7)、ヨヒンビン、ミルタゼピン(mirtazepine)、アチパメゾール、カルベジロール;デキスメデトミジン又はデキスメデトミジンヒドロクロリド;エフェドリン、エピネフリン;エチレフリン;リダミジン;テトラメチルピラジン;チザニジン又はチザニジンヒドロクロリド;アプラクロニジン;ビトルテロール・メシレート;ブリモニジン又は酒石酸ブリモニジン;ジピベフリン(dipivefrin)(当該物質はin vivoでエピネフリンに変換される);グアナベンズ;グアンファシン;メチルドパ;αメチルノルアドレナリン;ミバゼロール;中性エフェドリン又はD(-)エフェドリン;エフェドリンの光学活性形態のうちの1、或いは2、3、又は4の任意の混合物;CHF1035又はノルミロール・ヒドロクロリド(CAS RN 138531-51-8);又はロフェキシジン(CAS RN 31036-80-3)が挙げられる。 代わりの非限定的な例として、アドレナリン作動性アンタゴニスト、例えばα2-アドレナリン受容体の報告されたアンタゴニスト、例えばヨヒンビン(CAS RN 146-48-5)又はヨヒンビンヒドロクロリド、イダゾキサン、フルパロキサン、ミルタゼピン(mirtazepine)、アチパメゾール、又はRX781094(Elliottら、 "Peripheral pre and postjunctional alpha 2-adrenoceptors in man: studies with RX781094、a selective alpha 2 antagonist." J Hvpertens Suppl. 1983 1(2): 109-11)が挙げられる。 他の非限定的な実施態様として、α-1アドレナリン受容体の報告された調節物質、例えばシラゾリン;モダフィニル;エルゴタミン;メタラミノール;メトキサミン;ミドドリン(ミドドリンの脱グリシン化により形成される主要代謝産物デスグリミドドリンに代謝されるプロドラッグ);オキシメタゾリン;フェニレフリン;フェニルプロパノールアミン;又はシュードエフェドリンが挙げられる。 さらなる非限定的な実施態様は、β-アドレナリン受容体の報告された調節物質、例えば、アルブタミン、ベフノロール、シマテロール、ヒゲナミン、イソクスプリン、メトキシフェナミン、オキシフェドリン、ラクトパミン、トレトキノール、又はTQ-1016(TheraQuest Biosciences, LLC社)、又はβ1-アドレナリン受容体の報告された調節物質、例えばプレナルテロール、Ro 363、又はキサモテロール或いは報告されたβ1-アドレナリン作用性受容体アゴニスト、例えばドブタミンが挙げられる。 或いは、報告された調節物質は、β2-アドレナリン受容体の調節物質、例えば、レボサルブタモール(CAS RN 34391-04-3)、メタプロテレノール(metaproterenol)、MN-221又はKUR-1246((-)-ビス(2-{[(2S)-2-({(2R)-2-ヒドロキシ-2-[4-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]エチル}アミノ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-7-イル]オキシ}-N,N-ジメチルアセトアミド)モノサルフェート、又はビス(2-[[(2S)-2-([(2R)-2-ヒドロキシ-2-[4-ヒドロキシ-3-(2-ヒドロキシエチル)-フェニル]エチル]アミノ)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-7-イル]オキシ]-N,N-ジメチルアセトアミド)サルフェート又はCAS RN 194785-31-4)、ニリドリン(nylidrin)、オルシプレナリン、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール(reproterol)、リトドリン、サルメテロール、サルメテロール・キシナフォエート(xinafoate)、テルブタリン、ツロブテロール、ジンテロール又はブロモアセチルアルプレノロールメタン、又は報告されたβ2-アドレナリン作用性受容体アゴニスト、例えばアルブテロール、アルブテロール・サルフェート、サルブタモール(CAS RN 35763-26-9)、クレンブテロール、ブロキサテロール、ドペキサミン、フォルモテロール、フォルモテロール・フマレート、イソエタリン(isoetharine)、酒石酸レバルブテロール・ヒドロフルオロアルカン又はマブテロールであってもよい。 さらなる非限定的な実施態様として、β3-アドレナリン作動性受容体、例えば、AJ-9677又はTAK677([3-[(2R)-[[(2R)-(3-クロロフェニル)-2-ヒドロキシエチル]アミノ]プロピル]-1H-インドール-7-イルオキシ]酢酸)、又は報告されたβ3-アドレナリン作用性受容体アゴニスト、例えばSR58611A(Simiandら, Eur J Pharmacol, 219: 193-201(1992))、BRL26830A、BRL 35135、BRL 37344、CL 316243又はICI D7114が挙げられる。 さらなる代わりの実施態様として、報告されたα及びβアドレナリン受容体アゴニスト、例えばエピネフリン又はエフェドリン;報告された非選択的α及びβアドレナリン作用性受容体アンタゴニスト、例えばカルベジロール;βl及びβ2アドレナリン受容体アゴニスト、例えばイソプレオテレノール;又はβl及びβ2アドレナリン受容体アンタゴニスト、例えばCGP 12177、フェノテロール、又はヘキソプレナリンが挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、カルボン酸無水物の報告された調節物質でありうる。このような薬剤の非限定的な例として、アセタゾラミド、ベンゼンスルホンアミド、ベンゾールアミド、ブリンゾールアミド、ジクロルフェンアミド、ドルゾラミド又はドルゾラミドHCl、エトキシゾルアミド(ethoxzolamide)、フルルビプロフェン、マフェニド、メタゾラミド、セゾラミド、ゾニサミド、ベンドロフルメチアジド、ベンズチアジド、クロロチアジド、シクロチアジド、ダンシルアミド、ジアゾキシド、エチナメート、フロセミド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、安息香酸第二水銀、メチクロチアジド、トリクロロメタジド、アムロジピン、シアナミド、又はベンゼンスルホンアミドが挙げられる。このような薬剤のさらなる非限定的な例として、(4s-トランス)-4-(エチルアミノ)-5,6-ジヒドロ-6-メチル-4h-チエノ(2,3-B)チオピラン-2-スルホンアミド-7,7-ジオキシド;(4s-トランス)-4-(メチルアミノ)-5,6-ジヒドロ-6-メチル-4h-チエノ(2,3-B)チオピラン-2-スルホンアミド-7,7-ジオキシド;(R)-N-(3-インドール-1--2-メチル-プロピル)-4-スルファモイル-ベンズアミド;(S)-N-(3-インドール-1-イル-2-メチル-プロピル)-4-スルファモイル-ベンズアミド;1,2,4-トリアゾール;1-メチル-3-オキソ-1,3-ジヒドロ-ベンゾ[C]イソチアゾール-5-スルホン酸アミド;2,6-ジフルオロベンゼンスルホンアミド;3,5-ジフルオロベンゼンスルホンアミド;3-水銀-4-アミノベンゼンスルホンアミド;3-ニトロ-4-(2-オキソ-ピロリジン-1-イル)-ベンゼンスルホンアミド;4-(アミノスルホニル)-N-[(2,3,4-トリフルオロフェニル)メチル]-ベンズアミド;4-(アミノスルホニル)-N-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチル]-ベンズアミド;4-(アミノスルホニル)-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-ベンズアミド;4-(アミノスルホニル)-N-[(2,5-ジフルオロフェニル)メチル]-ベンズアミド;4-(アミノスルホニル)-N-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)メチル]-ベンズアミド;4-(アミノスルホニル)-N-[(4-フルオロフェニル)メチル]-ベンズアミド;4-(ヒドロキシ水銀)安息香酸;4-フルオロベンゼンスルホンアミド;4-メチルイミダゾール;4-スルホンアミド-[1-(4-アミノブタン)]ベンズアミド;4-スルホンアミド-[4-(チオメチルアミノブタン)]ベンズアミド;5-アセトアミド-1,3,4-チアジアゾール-2-スルホンアミド;6-オキソ-8,9,10,11-テトラヒドロ-7h-シクロヘプタ[C][1]ベンゾピラン-3-O-スルファメート;(4-スルファモイル-フェニル)-チオカルバミン酸O-(2-チオフェン-3-イル-エチル)エステル;(R)-4-エチルアミノ-3,4-ジヒドロ-2-(2-メトイルエチル)-2H-チエノ[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド-1,1-ジオキシド;3,4-ジヒドロ-4-ヒドロキシ-2-(2-チエニルメチル)-2H-チエノ[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド-1,1-ジオキシド;3,4-ジヒドロ-4-ヒドロキシ-2-(4-メトキシフェニル)-2H-チエノ[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド-1,1-ジオキシド;N-[(4-メトキシフェニル)メチル]2,5-チオフェンデスルホンアミド;2-(3-メトキシフェニル)-2H-チエノ-[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルフィンアミド-1,1-ジオキシド;(R)-3,4-ジヒドロ-2-(3-メトキシフェニル)-4-メチルアミノ-2H-チエノ[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド-1,1-ジオキシド;(S)-3,4-ジヒドロ-2-(3-メトキシフェニル)-4-メチルアミノ-2H-チエノ[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド-1,1-ジオキシド;3,4-ジヒドロ-2-(3-メトキシフェニル)-2H-チエノ-[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド-1,1-ジオキシド;[2h-チエノ[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド,2-(3-ヒドロキシフェニル)-3-(4-モルフォリニル)-,1,1-ジオキシド];[2h-チエノ[3,2-E]-1,2-チアジン-6-スルホンアミド,2-(3-メトキシフェニル)-3-(4-モルフォリニル)-,1,1-ジオキシド];アミノジ(エチルオキシ)エチルアミノカルボニルベンゼンスルホンアミド;N-(2,3,4,5,6-ペンタフルオロ-ベンジル)-4-スルファモイル-ベンズアミド;N-(2,6-ジフルオロ-ベンジル)-4-スルファモイル-ベンズアミド;N-(2-フルオロ-ベンジル)-4-スルファモイル-ベンズアミド;N-(2-チエニルメチル)-2,5-チオフェンジスルホンアミド;N-P-(1H-インドール-S-イル)-ブチル]-4-スルファモイル-ベンズアミド;N-ベンジル-4-スルファモイル-ベンズアミド;又はスルファミン酸2,3-O-(1-メチルエチリデン)-4,5-O-スルフォニル-β-フルクトピラノース・エステルが挙げられる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、カテコール-O-メチルトランフェラーゼ(COMT)の報告された調節物質、例えばフロプロプリオン、又はCOMT阻害剤、例えばトルカポン(CAS KN 134308-13-7)、ニテカポン(CAS RN 116313-94-1)、又はエンタカポン(CAS RN 116314-67-1又は 130929-57-6)でありうる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、ヘッジホッグ経路又はシグナル活性の報告された調節物質、例えばシクロパミン、ジェルビン、エゼチミブ、レガデノソン(CAS RN 313348-27-5、又はCVT-3146)、米国特許第6,683,192号に記載され、又は米国特許第7,060,450号に記載され又は同定された化合物、又はCUR-61414若しくは米国特許第6,552,016号に記載される別の化合物であってもよい。 他の実施態様では、PDE薬と組み合わせた薬剤は、IMPDHの報告された調節物質、例えばミコフェノレート・モフェチル(CAS RN 128794-94-5)でありうる。 さらなる実施態様では、PDE薬と組み合わされる薬剤は、シグマ受容体の報告された調節物質、例えば、シグマ-1及びシグマ-2でありうる。このような調節物質の非限定的な例として、シグマ-1及びシグマ-2受容体のアゴニスト、例えば(+)-ペンタゾシン、SKF10,047(N-アリルノルメタゾシン)、又は1,3-ジ-o-トリルグアニジン(DTG)が挙げられる。さらなる非限定的な例として、SPD-473(Shire Pharmaceuticals社);当該技術分野に知られているシグマ調節活性を有する分子(例えば、Bowenら、Pharmaceutica Acta Helvetiae 74: 211-218(2000)を参照のこと);グアニジン・誘導体、例えば米国特許第5,489,709号;第6,147,063号;第5,298,657号;第6,087,346号;第5,574,070号;第5,502,255号;第4,709,094号;第5,478,863号;第5,385,946号;第5,312,840号;又は第5,093,525号;WO 9014067号に記載される誘導体;1以上のシグマ受容体で活性を有する抗精神病薬、例えばハロペリドール、リムカゾール、ペルフェナジン、フルフェナジン、(-)-ブタクラモール、アセトフェナジン、トリフロペラジン、モリンドン、ピモジド、チオリダジン、クロルプロマジン及びトリフルプロマジン、BMY 14802、BMY 13980、レモキシプリド、チオスピロン、シヌペロン(HR 375)、又はWY47384が挙げられる。 さらなる非限定的な例として、イグメシン;BD1008及び米国特許出願第20030171347号に開示される関連化合物;U50488のシス異性体及びCostaら、J. Med. Chern., 32(8): 1996-2002(1989)に記載される関連化合物;U101958;SKF10,047;アポモルフィン;OPC-14523及びOshiroら、J Med Chem.;43(2): 177-89(2000)に記載される関連化合物;アリールシクロヘキサミン、例えばPCP;(+)-モルフィナン、例えばデキストラロルファン;フェニルピペリジン、例えば(+)-3-PPP及びOHBQ;神経ステロイド、例えばプロゲステロン及びデソキシコルチコステロン;ブトリオフェノン;BD614;又はPRX-00023が挙げられる。さらに非限定的な例として、米国特許第6,908,914号;第6,872,716号;第5,169,855号;第5,561,135号;第5,395,841号;第4,929,734号;第5,061,728号;第5,731,307号;第5,086,054号;第5,158,947号;第5,116,995号;第5,149,817号;第5,109,002号;第5,162,341号;第4,956,368号;第4,831,031号;又は第4,957,916号;米国特許出願第20050132429号;第20050107432号;第20050038011、20030105079号;第20030171355号;第20030212094号;又は第20040019060号;欧州特許EP 503 411号;EP 362 001-Al号;又はEP 461 986号;国際公開WO 92/14464号;WO 93/09094号;WO 92/22554号;WO 95/15948号;WO 92/18127号;91/06297号;WO 01/02380号;WO 91/18868号;又はWO 93/00313号;又はRussellら、J Med Chem.: 35(11): 2025-33(1992)又は Chambersら、J. Med Chenv. 35(11): 2033-9(1992)に記載される化合物が挙げられる。 さらなる非限定的な例として、シグマ-1アゴニスト、例えばIPAG(1-(4-ヨードフェニル)-3-(2-アダマンチル)グアニジン);プレ-084;カルベタペンタン;4-EBP;L-687,384及びMiddlemissら、Br. J. Pharm., 102: 153(1991)に記載される関連化合物;BD 737及びBowenら、J Pharmacol Exp Ther., 262(1): 32-40(1992)に記載される関連化合物;OPC-14523又はOshiroら、J Med Chem.;43(2): 177-89(2000)に記載される関連化合物;シグマ-1選択的アゴニスト、例えばイグメシン;(+)-ベンゾモルファン、例えば(+)-ペンタゾシン及び(+)-エチルケトシクラゾシン;SA-4503又は米国特許第5,736,546号又はMatsunoら、Eur J Pharmacol. 306(1-3): 271-9(1996)に記載される関連化合物;SK&F 10047;又はイフェンプロジル;シグマ-2アゴニスト、例えばハロペリドール、(+)-5,8-二置換モルファン-7-オン、例えばCB 64D、CB 184、又はBowenら、Eur. J. Parmacol. 278:257-260(1995)又はBerthaら、J. Med. Chem. 38:4776-4785(1995)に記載される関連化合物;又はシグマ-2選択的アゴニスト、例えば、1-(4-フルオロフェニル)-3-[4-[3-(4-フルオロフェニル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-2-エン-8-イル]-1-ブチル]-1H-インドール、Lu 28-179、Lu 29-253又は米国特許第5,665,725号又は第6,844,352号、米国特許出願第20050171135号、国際公開WO 92/22554号又はWO 99/24436号、Moltzenら、J. Med Chem.,26;38(11): 2009-17(1995)又は Perregaardら、J Med Chem.,26;38(11): 1998-2008(1995)に開示される関連化合物が挙げられる。 代わりの非限定的な例として、シグマ-1アンタゴニスト、例えばBD-1047(N(-)[2-(3,4-ジクロロフェニル)エチル]-N-メチル-2-(ジメチルアミン-o)エチルアミン)、BD-1063(1(-)[2-(3,4-ジクロロフェニル)エチル]-4-メチルピペラジン、リムカゾール、ハロペリドール、BD-1047、BD-1063、BMY14802、DuP734、NE-100、AC915、又はR-(+)-3-PPPが挙げられる。特に非限定的な例として、フルオキセチン、フルボキサミン、シタロプラム、セルタリン、クロルギリン、イミプラミン、イグメシン、オピプラモール、シラメシン、SL 82.0715、イムカゾール(imcazole)、DuP 734、BMY 14802、SA 4503、OPC 14523、パナマシン(panamasine)、又はPRX-00023が挙げられる。 PDE薬と組み合わせた薬剤の他の非限定的な例として、アカンプロサート(CAS RN 77337-76-9);成長因子、例えば非限定的な例としてLIF、EGF、FGF、bFGF又はVEGF;オクトレオチド(CAS RN 83150-76-9);NMDA調節物質、例えば非限定的な例としてケタミン、DTG、(+)-ペンタゾシン、DHEA、Lu 28-179(l'-[4-[1-(4-フルオロフェニル)-1H-インドール-3-イル]-1-ブチル]-スピロ[イソベンゾフラン-1(3H),4'ピペリジン])、BD 1008(CAS RN 138356-08-8)、ACEA1021(Licostinel又は CAS RN 153504-81-5)、GV150526A(ガベスチネル(Gavestinel)又は CAS RN 153436-22-7)、セルトラリン、クロルギリン、又はメマンチン;或いはメトホルミンが挙げられる。 もちろんさらなる組み合わせ治療が、化学物質に基かない治療と組み合わされ、かつ1以上の他の神経薬と場合により組み合わされたPDE薬の組み合わせであってもよい。非限定的な例として、本明細書に記載される多くの状態、例えば精神医学の病気、並びに体重減少プログラムと組み合わせて使用される行動改善治療のための、心理療法の使用を含む。 本発明が一般的に記載されてきたが、例示の方法で与えられた以下の実施例を参照することを通してさらに容易に理解されるであろう。そして、以下の実施例は、特記ない限り、開示された発明を限定する物として意図されない。 実施例1-ヒト神経幹細胞の神経分化についてのカプトプリルとイブジラストとの組み合わせの効果 ヒト神経幹細胞(hNSC)を単離し、そして単層培養で増殖させ、プレーティングし、様々な濃度のカプトプリル及び/又はイブジラスト(試験化合物)で処理し、そして米国仮出願60/697,905号(本明細書に援用される)に記載されるTUJ-1抗体で染色した。神経分化についての陽性対象を含むマイトジェンフリー試験培地を、陰性対照として増殖因子を伴わない基礎培地と一緒に用いた。 結果を図1に示す。図1は、バックグランドの培地の値を引いた後の神経分化の濃度応答曲線を示す。カプトプリルとイブジラストの組み合わせ剤の濃度応答曲線を、カプトプリル又はイブジラスト単独の濃度応答曲線と併せて示す。本データーを神経陽性対照の割合として示す。当該データーにより、カプトプリルとイブジラストの組み合わせが、それぞれの薬剤を単独で用いた場合に比べて優れた神経分化の促進をもたらすということが示唆された。 実施例2-ヒト神経幹細胞の神経分化についてのカプトプリルとエノキシモンの組み合わせの効果 ヒト神経幹細胞(hNSC)を単離し、そして単層培養で増殖させ、プレーティングし、様々な濃度のカプトプリル及び/又はエノキシモン(試験化合物)で処理し、そして米国仮出願60/697,905号(本明細書に援用される)に記載されるTUJ-1抗体で染色した。 結果を図2に示す。図2は、バックグランドの培地の値を引いた後の神経分化の濃度応答曲線を示す。カプトプリルとエノキシモンの組み合わせの濃度応答曲線を、カプトプリル又はエノキシモン単独の濃度応答曲線と併せて示す。本データーを神経陽性対照の割合として示す。当該データーにより、カプトプリルとエノキシモンの組み合わせが、それぞれの薬剤を単独で用いた場合に比べて優れた神経分化の促進をもたらすということが示唆された。 実施例3-ヒト神経幹細胞の神経分化についてのセロトニンとエノキシモンの組み合わせの効果 ヒト神経幹細胞(hNSC)を単離し、そして単層培養で増殖させ、プレーティングし、様々な濃度のセロトニン及び/又はエノキシモン(試験化合物)で処理し、そして実施例2に記載されるTUJ-1抗体で染色した。 結果を図3に示す。図3は、バックグランドの培地の値を引いた後の神経分化の濃度応答曲線を示す。セロトニンとエノキシモンの組み合わせの濃度応答曲線を、セロトニン又はエノキシモン単独の濃度応答曲線と併せて示す。本データーを神経陽性対照の割合として示す。当該データーにより、セロトニンとエノキシモンの組み合わせが、それぞれの薬剤を単独で用いた場合に比べて優れた神経分化の促進をもたらすということが示唆された。 実施例4-ヒト神経幹細胞の神経分化についてのセロトニンとロリプラムの組み合わせの効果 ヒト神経幹細胞(hNSC)を単離し、そして単層培養で増殖させ、プレーティングし、様々な濃度のセロトニン及び/又はロリプラム(試験化合物)で処理し、そして実施例2及び3に記載される様にTUJ-1抗体で染色した。 結果を図4に示す。図4は、バックグランドの培地の値を引いた後の神経分化の濃度応答曲線を示す。セロトニンとロリプラムの組み合わせの濃度応答曲線を、セロトニン又はロリプラム単独の濃度応答曲線と併せて示す。本データーを神経陽性対照の割合として示す。当該データーにより、セロトニンとロリプラムの組み合わせが、それぞれの薬剤を単独で用いた場合に比べて優れた神経分化の促進をもたらすということが示唆された。 実施例5-ヒト神経幹細胞の神経分化についてのブスピロンとロリプラムの組み合わせの効果 ヒト神経幹細胞(hNSC)を単離し、そして単層培養で増殖させ、プレーティングし、様々な濃度のブスピロン及び/又はロリプラム(試験化合物)で処理し、そして実施例2〜4に記載される様にTUJ-1抗体で染色した。 結果を図5に示す。図5は、バックグランドの培地の値を引いた後の神経分化の濃度応答曲線を示す。ブスピロンとロリプラムの組み合わせの濃度応答曲線を、ブスピロン又はロリプラム単独の濃度応答曲線と併せて示す。本データーを神経陽性対照の割合として示す。当該データーにより、ブスピロンとロリプラムの組み合わせが、それぞれの薬剤を単独で用いた場合に比べて優れた神経分化の促進をもたらすということが示唆された。 実施例6-ヒト神経幹細胞の神経分化についてのイブジラストとカンデサルタンの組み合わせの効果 ヒト神経幹細胞(hNSC)を単離し、そして単層培養で増殖させ、プレーティングし、様々な濃度のイブジラスト及び/又はカンデサルタン(試験化合物)で処理し、そして実施例1に記載される様にTUJ-1抗体で染色した。 結果を図6に示す。図6は、バックグランドの培地の値を引いた後の神経分化の濃度応答曲線を示す。イブジラストとカンデサルタンの組み合わせの濃度応答曲線を、イブジラスト又はカンデサルタン単独の濃度応答曲線と併せて示す。本データーを神経陽性対照の割合として示す。当該データーにより、イブジラストとカンデサルタンの組み合わせが、それぞれの薬剤を単独で用いた場合に比べて優れた神経分化の促進をもたらすということが示唆された。 実施例7-相乗効果の測定 相乗効果の存在を、コンビネーション・インデックス(CI)を用いて決定した。化合物対が組み合わせて実施された場合に相加効果、相乗効果(相加効果を超える効果)、又は拮抗作用効果を有するかを測定するために、EC50に基くCIを用いた。CIは、各々が単独でアッセイされた場合の2個の化合物のEC50を、組み合わせてアッセイされた場合の各々の化合物のEC50と比較する薬剤相互作用の性質の定量的な計測である。コンビネーション・インデックスは、以下の式に相当する: [式中、C1及びC2は、組み合わせてアッセイされた場合に神経分化の50%の活性をもたらすそれぞれ第一及び第二化合物の濃度であり、そしてIC1及びIC2は、独立してアッセイされた場合に50%の活性をも当たらす各化合物の濃度である。1未満のCIは、相乗効果の存在を示唆し;1に等しいCIは相加効果を示し;そして1を超えるCIは2個の化合物の間での拮抗作用を示す。 PDE阻害剤とさらなる薬の組み合わせ剤の非限定的な例が、相乗活性をもたらすことが観測された。図1〜6に基く代表的な結果が、以下の表に示される。 これらの組み合わせのいずれにおいてもCIが1未満であるので、2個の化合物は、神経分化について相乗効果を有する。 上記は、2個の化合物についての比較点としてEC50を選択することに基いている。当該比較は、使用された点に限られず、同様の比較が別の点、例えばEC20、EC30、EC40、EC60、EC70、EC80、又はこれらの任意の点の上、下、又は間における他の任意のEC値で行なわれてもよい。 本明細書に引用される全ての引用文献、例えば特許、特許出願、及び刊行物は、ここまで具体的に本明細書に援用されていようといまいに関わらず、その全てを本明細書に援用する。 開示が完全に提供されたので、本開示の本質と範囲から逸脱することなく、そして過度の実験を伴わずに、同等のパラメーター、濃度、及び条件の広い範囲内で、同一発明を行なうことができるということが当業者により認められよう。 本開示が、その具体的な実施態様と併せて記載された一方、さらなる変更が可能であるということが理解されよう。本出願は、一般的に開示された原理に従った本開示の任意の変更、仕様、又は適用をカバーすることを意図し、そして本開示が属する技術の既知又は慣用的な慣行で生じ、そして本明細書に記載された必須の特徴に適用され得る本開示からの逸脱を含む。図1は、神経薬カプトプリル(アンジオテンシン変換酵素、つまりACE、の阻害剤)とイブジラスト(PDE阻害剤)との組み合わせ剤の神経分化についての効果を、いずれかの薬剤単独の効果に比較して示す用量-応答曲線である。個別に行なった場合、イブジラストを0.01μM〜10.0μMの範囲の濃度応答曲線(CRC)で試験し、そしてカプトプリルを0.01μM〜31.6μMのCRC範囲で試験した。組み合わせた場合、イブジラストを0.003μM〜10.0μMのCRC範囲で試験し、そしてカプトプリルを各点において3.16倍の濃度で加えた(例えば、混合曲線における第一点は、0.003μMイブジラストと0.01μMカプトプリルの組み合わせに相当する)。データーは、基礎培地の値を差し引いて神経陽性対照の割合として表した。単独で使用される場合、EC50は、試験細胞において、3.8μMのカプトプリル濃度又は6.2μMイブジラスト濃度で観察された。組み合わせて使用される場合、EC50は、0.15μMのカプトプリル濃度及び0.05μMのイブジラスト濃度の組み合わせで観察された。図2は、神経薬カプトプリル(ACE阻害剤)とエノキシモン(PDE-3阻害剤)との組み合わせ剤の神経分化についての効果を、いずれかの薬剤単独の効果に比較して示す用量-応答曲線である。個別に行なった場合、各化合物を0.01μM〜31.6μMの範囲の濃度応答曲線で試験した。組み合わせた場合、化合物を各点で同じ濃度で組み合わせた(例えば、混合曲線における第一点は、0.01μMのカプトプリルと0.01μMのエノキシモンの組み合わせに相当する)。データーは、基礎培地値を差し引いて神経陽性対照の割合として表した。単独で使用される場合、EC50は、試験細胞において、3.8μMのカプトプリル濃度又は6.8μMのエノキシモン濃度で観察された。組み合わせて使用される場合、EC50は、1.1μMの各濃度のカプトプリルとエノキシモンの組み合わせで観察された。図3は、図2と同様の用量応答曲線であり、そして神経薬セロトニンとエノキシモン(PDE-3阻害剤)との組み合わせ剤の神経分化についての効果を、いずれかの薬剤単独の効果と比較して示す用量-応答曲線である。単独で使用された場合、EC50は、試験細胞において7.4μMのセロトニン濃度で、又は6.8μMのエノキシモン濃度で観察された。組み合わせて使用される場合、EC50は、各々0.74μMの濃度のセロトニンとエノキシモンとの組み合わせで観察された。図4は、図2及び3と同様の用量応答曲線であり、神経薬セロトニンとロリプラム(PDE-4阻害剤)との組み合わせ剤の神経分化についての効果を、いずれかの薬剤単独の効果に比べて示す用量-応答曲線である。単独で使用された場合、EC50は、試験細胞において7.4μMのセロトニン濃度で、又は2.3μMのロリプラム濃度で観察された。組み合わせて使用される場合、EC50は、各々0.58μMの濃度でセロトニンとロリプラムとの組み合わせで観察された。図5は、図2〜4と同様の用量応答曲線であり、そして神経薬ブスピロン(5-HT1a受容体アゴニスト)とロリプラム(PDE-4阻害剤)との組み合わせにおける神経分化についての効果を、いずれかの薬剤単独の効果と比較して示す用量-応答曲線である。単独で使用された場合、EC50は、試験細胞において9.4μMのブスプロン濃度で、又は6.8μMのロリプラム濃度で観察された。組み合わせて使用される場合、EC50は、各々0.74μMの濃度でセロトニンとエノキシモンとの組み合わせで観察された。図6は、図1と同様の用量応答曲線であり、そして神経薬イブジラスト(PDE阻害剤)とカンデサルタン(アンジオテンシンII AT1受容体アンタゴニスト)との組み合わせ剤の神経分化についての効果を、いずれかの薬剤単独の効果と比較して示す用量-応答曲線である。単独で使用された場合、EC50は、試験細胞において2.2μMのカンデサルタン濃度で、又は6.2μMのイブジラスト濃度で観察された。組み合わせて使用される場合、EC50は、各々0.35μMの濃度のカンデサルタンと0.11μMの濃度のイブジラストとの組み合わせで観察された。 細胞又は組織において神経新生を刺激又は増加させる方法であって、当該方法が、当該細胞又は組織を、1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬と接触させることを含み、ここで当該薬剤又は組み合わせ剤が、当該細胞又は組織において神経新生をもたらすのに有効である、前記方法。 前記細胞又は組織が、動物対象又はヒト患者内に存在する、請求項1に記載の方法。 前記患者が、神経新生を必要としていると同定されていたか、又は中枢若しくは末梢神経系の疾患、病気、若しくは損傷と診断されていた、請求項2に記載の方法。 前記1以上の神経薬が、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体アンタゴニスト、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、SSRI、5HT1a受容体、又は葉酸である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 前記ACE阻害剤が、カプトプリル、エナラプリル、ランドラプリル又はペリンドプリルであり; 前記アンジオテンシン受容体アンタゴニストが、カンデサルタン又はテルミサルタンであり; 前記HMG-CoAレダクターゼ阻害剤がアトルバスタチンであり; 前記SSRIがフルオキセチンであり;又は 前記5HT1a受容体のアゴニストがブシピロンである、請求項4に記載の方法。 前記神経新生が、神経細胞系に沿った神経幹細胞(NSC)の分化を含む、請求項1に記載の方法。 前記神経新生が、グリア細胞系に沿った神経幹細胞(NSC)の分化を含む、請求項1に記載の方法。 前記PDE薬がイブジラストである、請求項1に記載の方法。 前記PDE薬が、PDE3又はPDE4の阻害剤である、請求項1に記載の方法。 前記薬剤が、エノキシモン又はロリプラムである、請求項9に記載の方法。 前記細胞又は組織が、低い神経新生を示すか、又は神経新生を低減若しくは阻害する薬剤に晒される、請求項2又は3に記載の方法。 神経新生を低減若しくは阻害する前記薬剤が、オピオイド受容体アゴニストである、請求項11に記載の方法。 前記オピオイド受容体アゴニストがモルヒネ又は別のオピエートである、請求項12に記載の方法。 前記対象又は患者が、1以上の化学物質中毒又は依存症を有する、請求項2又は3に記載の方法。 対象又は患者において細胞変性、精神医学的状態、細胞外傷及び/又は傷害に関連する神経系障害、又は他の神経学的に関連する状態を治療する方法であって、当該方法が、1以上の他の神経薬と組み合わせてPDE薬を投与して、当該対象又は患者において当該障害の改善をもたらすことを含む、前記方法。 前記細胞変性に関連した神経系障害が、神経変性障害、神経幹細胞障害、神経前駆細胞障害、網膜の変性疾患、虚血障害、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。 前記精神病に関連する神経系障害が、神経精神病、情動障害、うつ病、軽躁病、パニック発作、不安症、過度の高揚感、双極性うつ病、双極性障害(躁鬱病)、季節性気分症(又は情動性)障害、統合失調症及び他の精神病、脳回欠損症候群、不安症候群、不安障害、恐怖症、ストレス及び関連の症候群、認知機能障害、侵襲、薬剤及びアルコール乱用、妄想性強迫行動症候群、境界性人格障害、非老年性認知症、疼痛後うつ病、産後うつ病、脳性麻痺、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。 前記細胞性外傷及び/又は傷害に関連する神経系傷害が、神経外傷及び傷害、手術に関連する外傷及び/又は傷害、網膜損傷及び外傷、てんかんに関連する損傷、脊髄損傷、脳傷害、脳手術、脳傷害に関連する外傷、脊髄損傷に関連する外傷、癌治療に関連する脳損傷、癌治療に関連する脊髄損傷、感染症に関連する脳損傷、炎症に関連する脳損傷、感染症に関連する脊髄損傷、環境毒に関連する脳損傷、環境毒に関連する脊髄損傷、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。 前記神経学的に関連する状態が、学習障害、記憶障害、自閉症、注意欠陥障害、過眠症、睡眠障害、認知障害、てんかん、側頭葉てんかん、及びそれらの組み合わせから選ばれる、請求項15に記載の方法。 前記精神病が、うつ病を含む、請求項17に記載の方法。 前記1以上の他の神経薬が、抗うつ薬を含む、請求項20に記載の方法。 前記うつ病が、モルヒネ、アルコール、又は対象又は患者による薬剤の使用のため生じる、請求項20に記載の方法。 前記PDE薬が、PDE3又はPDE4の阻害剤である、請求項15〜22のいずれか一項に記載の方法。 前記PDE薬がイブジラスト、エノキシモン、又はロリプラムである、請求項15に記載の方法。 前記組み合わせ剤が、医薬として許容される製剤である、請求項15に記載の方法。 対象又は患者に移植用の細胞又は組織の調製方法であって、当該細胞又は組織を、1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬と接触させて、当該細胞又は組織において神経新生を刺激又は増加させることを含む、前記方法。 本開示は、神経新生を刺激又は増加させることにより中枢神経系及び末梢神経系の病気及び状態を治療する方法を記載する。本開示は、新たな神経細胞の形成を刺激又は活性化するために、場合により1以上の他の神経薬と組み合わせたPDE薬の組成物、当該薬剤の使用に基く方法を含む。


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