タイトル: | 特許公報(B2)_消臭組成物 |
出願番号: | 2008501770 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | A23G 4/00,A61K 36/53,A61K 36/00,A23L 1/30,A61P 43/00 |
▲高▼宮 隆一 千馬 充裕 JP 5208723 特許公報(B2) 20130301 2008501770 20070223 消臭組成物 株式会社明治 000006138 勝沼 宏仁 100117787 中村 行孝 100091487 横田 修孝 100107342 伊藤 武泰 100111730 大森 未知子 100137497 ▲高▼宮 隆一 千馬 充裕 JP 2006049095 20060224 20130612 A23G 4/00 20060101AFI20130527BHJP A61K 36/53 20060101ALI20130527BHJP A61K 36/00 20060101ALI20130527BHJP A23L 1/30 20060101ALI20130527BHJP A61P 43/00 20060101ALI20130527BHJP JPA23G3/30A61K35/78 QA61K35/78 YA23L1/30 ZA61P43/00 A23L 1/27−1/308 A23G 4/00 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) CAplus(STN) 特開2000−095628(JP,A) 特開昭63−309269(JP,A) 特開2004−321077(JP,A) 特開2005−151827(JP,A) 特開2005−095033(JP,A) 6 JP2007053433 20070223 WO2007097433 20070830 10 20091126 渡邉 潤也 本発明は、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣と酸化還元酵素とを含んでなる消臭組成物および該消臭組成物を含んでなるチューインガムに関する。 従来より、口臭等の不快な臭いを取り除くために様々な消臭成分が使用されている。中でも、植物抽出物と酸化還元酵素とを消臭成分とするものは消臭効果が大きいことが知られている(特開昭63−309269号公報、特開平9−38183号公報、特開平10−212221号公報、特開2004−321077号公報)。しかしながら、これらの消臭成分を例えばチューインガムに適用する場合、少量では充分な効果を発揮できないため多量に配合する必要があるが、多量に配合すると味に影響が出る他、コスト面でも不利となる。また、これらの消臭成分は、酸性条件下(例えば、酸味のある食品を咀嚼したことにより唾液pHが5以下となるような状態)においては消臭効果が劣るとの問題点もある。発明の概要 本発明者らは、意外なことに、ペパーミントまたはスペアミントを水蒸気蒸留した後のの蒸留残渣と酸化還元酵素とをチューインガムに配合した場合に、ペパーミントまたはスペアミントの蒸留残渣の配合量が少量であっても、さらには酸性条件下においても、非常に高い消臭効果を有するチューインガムが得られることを見出した(試験例1および2)。本発明はこの知見に基づくものである。 本発明は、食品(特に、チューインガム)への適用に際し、少量であっても、また、酸性条件下であっても、高い消臭効果を発揮する消臭組成物を提供することを目的とする。 本発明によれば、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣と酸化還元酵素とを含んでなる消臭組成物(以下、「本発明による消臭組成物」という)が提供される。 本発明によれば、また、本発明による消臭組成物を含んでなるチューインガム(以下、「本発明によるチューインガム」という)が提供される。 本発明による消臭組成物は、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣の配合量が少量でも高い消臭効果が得られるので、従来の消臭成分と比べて味およびコスト面で有利である。また、酸性条件下でも消臭効果を充分に発揮できるため、フルーツ味等の酸味のある食品にも使用することができる点で有利である。本発明による消臭組成物はまた、従来の消臭成分に比べて少量であっても、酸性条件下であっても高い消臭効果が得られるため、チューインガムへの適用に好ましい点で有利である。 また、本発明による消臭組成物および本発明によるチューインガムは、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣を有効活用することによりコストを低減できる点で有利である。発明の具体的な説明消臭組成物 本発明による消臭組成物は、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣と酸化還元酵素とを含んでなる組成物である。 本願明細書において、「ミントの香料成分抽出後の抽出残渣」は、ミントから香料成分を抽出した残りのミントを意味する。「ミントの香料成分抽出後の抽出残渣」は、ミントを香料成分抽出工程に供し、香料成分を抽出した後の残りのミントから調製することができる。香料成分を抽出した後の残りのミントは、そのまま用いてもよいし、乾燥させて用いてもよい。乾燥させたミントは、さらに粉砕して用いてもよい。 ミントは、シソ科ハッカ属の多年草の植物を意味し、好ましくは、ペパーミントまたはスペアミントである。 ミントは、生の状態で、もしくはその乾燥物を、全部あるいは葉や茎等の部分を選んで香料成分の抽出に使用することができる。 香料成分を抽出する方法としては、蒸留、溶媒抽出等の公知の方法が挙げられる。蒸留としては、水蒸気蒸留、減圧蒸留等が挙げられる。溶媒抽出としては、極性溶媒(水、エタノール等)、非極性溶媒(脂肪酸グリセライド、ヘキサン、アセトン等)による抽出が挙げられるが、好ましくは、非極性溶媒による抽出である。 本発明において、「酸化還元酵素」としては、本発明の目的に沿うものであれば特に制約はないが、好ましくは、ポリフェノールオキシダーゼであり、より好ましくは、ラッカーゼである。 酸化還元酵素は、市販されているものを使用してもよいし、公知の方法に従って製造したものを使用してもよい。 酸化還元酵素は、消臭効果を長期間維持させたい場合には、ゼラチン等の被膜により形成されたカプセルに封入して用いることができる。 カプセルは、本願消臭組成物の使用時に、封入していた酵素を開放するなどして酵素反応を妨げないものであれば特に制限はなく、使用形態にあわせて適宜選択することができるが、例えば、公知の方法(特開2004−321077号公報等)に従って製造したものを使用することができる。 本発明による消臭組成物において、組成物全量中におけるミントの香料成分抽出後の抽出残渣の含有量は、乾燥重量として0.002〜2.0重量%とすることができ、味に対する影響を考えた場合、好ましくは、0.01〜0.5重量%である。 本発明による消臭組成物において、酸化還元酵素の含有量は、好ましくは、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣の乾燥重量に対して3〜30%程度である。例えばラッカーゼの場合、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣乾燥物1gに対して3000〜40000POU程度である。なお1POU単位とは、4−アミノアンチピリンとフェノールにpH4.5、30℃で作用するとき、ラッカーゼが触媒する酸化縮合反応により生成するキノンイミン色素の505nmにおける吸光度を反応初期1分間に0.1増加させるのに必要な酵素量である。 本発明による好ましい態様によれば、ペパーミントまたはスペアミントの葉および茎について水蒸気蒸留を行った後、該葉および茎を取り出し、水分約0.5重量%まで乾燥させた後、該乾燥体をミルで粉砕して得られた「ミントの香料成分抽出後の抽出残渣」と、ゼラチン等の被膜により形成されたカプセルに封入されたラッカーゼとを含んでなる消臭組成物を得ることができる。 本発明による消臭組成物は、好ましくは口腔内の消臭に用いることができる。チューインガム 本発明による消臭組成物は、歯磨き、トローチ、石鹸、等に適用できるが、本発明による消臭組成物は、チューインガムに適用した場合に、従来の消臭成分に比べて少量であっても充分効果を発揮することができる。また、本発明による消臭組成物は、酸性条件下であっても充分効果を発揮することができる。従って、特にチューインガムに適用するのが好ましい。 本発明においてチューインガムとは、日本のチューインガムの表示に関する公正競争規約の定義通り、ガムベースに必要により糖類、香料等を加えて製造した菓子類をいう。 そして本発明において「チューインガム」とは、板状ガム、糖衣ガム、風船ガム等を含む意味で用いられる。 本発明によるチューインガムは、従来一般に使用されている方法を適宜採用することにより製造することができる。例えば、ガムベースに、本発明による消臭組成物をはじめ、糖または糖アルコール、酸、香料等を加えて混合して塊にし、延圧し、切断して成形するというような一般的な方法により製造することができる。 本発明によるチューインガムの最終形態は特に限定されず、板状ガムでも粒状ガムでも打錠成形されたガムでもよく、成形後、糖衣掛け等の処理をしてもよい。 本発明によるチューインガムは、ガムベース、糖や糖アルコールなどの甘味料、酸、チューインガムの製造に一般的に使用されるその他の原料を使用することができる。以下、各成分ごとに説明する。[ガムベース] 本発明によるチューインガムに添加できるガムベースは、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、植物性樹脂、熱軟化性樹脂、ゴム、天然ワックス、油脂、充填剤、および乳化剤、並びにこれらの組み合わせから適宜選択することができる。 植物性樹脂としては、例えば、チクル、ジェルトン、ソルバなどが挙げられる。 熱軟化性樹脂およびゴムとしては、例えば、酢酸ビニル樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンなどが挙げられる。 天然ワックスおよび油脂としては、例えば、ライスワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、通常の植物油、およびこれらの水添硬化油などが挙げられる。 充填剤としては、例えば、タルク、炭酸カルシウムなどが挙げられる。 乳化剤としては、例えば、脂肪酸のグリセリンエステル、ソルビタンエステル、シュガーエステルなどが挙げられる。[甘味料] 本発明によるチューインガムには、糖や糖アルコールなどの甘味料を添加することができる。 本発明によるチューインガムに添加できる糖は、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、単糖類、二糖類、水飴などが挙げられる。単糖類としては、例えば、グルコース(ブドウ糖)、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース、ラムノースなどが挙げられる。二糖類としては、例えば、シュクロース(蔗糖)、マルトース、ラクトース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチオビオース、パラチノースなどが挙げられる。水飴としては、酸糖化水飴、還元水飴などが挙げられる。本発明によるチューインガムに添加できる糖としてはまた、結晶1−ケストースが挙げられる。 本発明によるチューインガムに添加できる糖アルコールは、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、エリスリトール、マルチトール、還元パラチノースなどが挙げられる。 本発明によるチューインガムに添加できる甘味料としては、前記以外に、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビオサイド、グリチルリチン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ソーマチンなどが挙げられる。[酸] 本発明によるチューインガムには、酸味料、強化剤、酸化防止剤等として、酸を添加することができる。 酸は、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、酢酸、乳酸、グルコン酸等の各種有機酸の他、アスコルビン酸などが挙げられる。本発明によるチューインガムにおいて、製造原料中における酸の含有量は、0〜10重量%とすることができ、味に対する影響を考えた場合、好ましくは、0〜5重量%である。本発明によるチューインガムによれば、酸の含有量が、0〜10重量%であっても消臭効果が維持される点で有利である。[その他の成分] 本発明によるチューインガムには、さらに必要に応じて、軟化剤、着色料、および香料を、単独でまたは適宜組み合わせて、添加することができる。 軟化剤は、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、多価アルコール類、糊料などが挙げられる。多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、プロピレングリコールなどが挙げられる。糊料としては、例えば、アラビアガム液、ゼラチン液などが挙げられる。 着色料は、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、天然着色料、合成着色料などが挙げられる。 香料は、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、天然香料、合成香料、調合香料などが挙げられる。 本発明によれば、pHが5以下である本発明による消臭組成物が提供される。 本発明によれば、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣と酸化還元酵素とを含んでなる消臭組成物の製造方法が提供される。 本発明によれば、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣と酸化還元酵素とを含んでなる口臭抑制剤が提供される。 本発明によれば、口臭抑制剤を製造するための、ミントの香料成分抽出後の抽出残渣と酸化還元酵素とを含んでなる組成物の使用が提供される。 本発明によれば、有効量のミントの香料成分抽出後の抽出残渣と酸化還元酵素とを含んでなる組成物を、ヒトを含む哺乳動物に摂取させる工程を含んでなる、口臭の抑制方法が提供される。 以下に実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。ミントの香料成分抽出後の抽出残渣の調製 ペパーミントまたはスペアミント(以下、「ミント」という)の葉および茎を水蒸気蒸留装置に入れ、ミントに水蒸気を通し、3時間蒸留を行った。この時蒸発した成分は、ミント香料成分として回収した。蒸留終了後、ミントの葉および茎を取り出し、水分約0.5重量%まで乾燥させた後、ミルで粉砕して得られた粉末をミントの香料成分抽出後の抽出残渣(ペパーミントまたはスペアミント抽出残渣粉末)とした。ペパーミント溶媒抽出物の調製 ペパーミントの葉10gと中鎖脂肪酸グリセライド(日清オイリオグループ株式会社製)90gとを混合し、60℃で1時間加熱した。この混合液を3000r.p.m.で5分間遠心分離し、上澄みを回収し、これをペパーミント溶媒抽出物とした。ラッカーゼ封入カプセルの調製 ラッカーゼ封入カプセルは、以下の方法により作製した。ラッカーゼを攪拌機により、160r.p.m.、30分間、40℃でパーム硬化油中に懸濁し、充填液を調製した。また、ゼラチンとD−ソルビトールを混合して、カプセル外皮膜液形成用材料を調製した。次に、カプセル製造機において、三重ノズルの最も内側ノズルから前記充填液を、中間ノズルからカプセル内被膜形成用材料としてパーム硬化油を、外側ノズルから前記カプセル外皮膜液形成用材料を、各環状孔先端部から同時に吐出することにより、ラッカーゼを最内殻に封入した、三重構造のラッカーゼ封入カプセル(ラッカーゼ含量5重量%)を調製した。なお、カプセルの組成および配合量は表1に示す通りである。チューインガムの調製 表2および表3の配合にて、定法により1枚3.5gのチューインガムを調製した(表中の数値の単位は重量%)。 試験例1:ペパーミントの香料成分抽出後の抽出残渣の消臭効果測定試験(1)被験液の調製 実施例1および2並びに比較例1〜4の各チューインガム1枚(3.5g)をそれぞれ乳鉢に入れ、37℃の0.05Mリン酸緩衝液pH7.0を10ml加え、乳棒で10分間良くすり混ぜた。すり混ぜて得られた液を被験液とする。(2)pH測定 (1)で得られた実施例1および2並びに比較例1〜4の被験液について、通常のガラス電極を用いて25℃でpHを測定したところ、クエン酸を添加しない実施例1および比較例1と2についてはいずれもpH7付近であり、クエン酸を添加した実施例2および比較例3と4についてはいずれもpH4付近であった(表4)。(3)消臭効果測定試験 (1)で得られた実施例1および2並びに比較例1〜4の被験液各5mlをそれぞれ30mlのバイアル瓶に入れ、それらにそれぞれ500ngずつメチルメルカプタンを加えて密栓し、37℃で10分間反応させた。反応後、各バイアル瓶ヘッドスペースからそれぞれ5mlのガスを抜き取り、ガスクロマトグラフィーにてメチルメルカプタンの量を測定した。コントロールとして、30mlのバイアル瓶に入れた前記リン酸緩衝液5mlに、500ngのメチルメルカプタンを加えて37℃、10分間反応させた後のヘッドスペースのガス5mlに含まれるメチルメルカプタン量を測定し、その測定量を100とした場合の各サンプルのメチルメルカプタンの残存量を表4に示した。 ペパーミントの香料成分抽出後の抽出残渣とラッカーゼとを配合したチューインガムでは、ラッカーゼとの組み合わせで消臭効果が知られているローズマリー抽出物とラッカーゼとを配合したチューインガムに比して、ペパーミントの香料成分抽出後の抽出残渣の配合量が少量でも著しく消臭効果が高いこと、また、酸性条件下でも消臭効果が高いことが確認された。ここで、ペパーミント溶媒抽出物とラッカーゼとを配合したチューインガムでは、抽出残渣の2倍の量のペパーミント溶媒抽出物を配合しても、酸性条件下において消臭効果が認められなかった。このことから、ペパーミントの香料成分抽出後の抽出残渣に消臭成分が存在することが示された。 なお、水蒸気蒸留後のペパーミントの葉およびローズマリー抽出物についてポリフェノール濃度を測定したところ、各々3.4重量%、2.6重量%であった。このことから、ポリフェノールの濃度差以上の消臭効果の差が認められることが明らかとなった。 試験例2:スペアミントの香料成分抽出後の抽出残渣の消臭効果測定試験(1)被験液の調製 実施例3および4並びに比較例5と6の各チューインガム1枚(3.5g)をそれぞれ乳鉢に入れ、37℃の0.05Mリン酸緩衝液pH7.0を10ml加え、乳棒で10分間良くすり混ぜた。すり混ぜて得られた液を被験液とする。(2)pH測定 (1)で得られた実施例3および4並びに比較例5と6の被験液について、通常のガラス電極を用いて25℃でpHを測定したところ、クエン酸を添加しない実施例3と比較例5についてはいずれもpH7付近であり、クエン酸を添加した実施例4と比較例6についてはいずれもpH4付近であった(表5)。(3)消臭効果測定試験 (1)で得られた実施例3および4並びに比較例5と6の被験液各5mlをそれぞれ30mlのバイアル瓶に入れ、それらにそれぞれ500ngずつメチルメルカプタンを加えて密栓し、37℃で10分間反応した。反応後、各バイアル瓶ヘッドスペースからそれぞれ5mlのガスを抜き取り、ガスクロマトグラフィーにてメチルメルカプタンの量を測定した。コントロールとして、30mlのバイアル瓶に入れた前記リン酸緩衝液5mlに、500ngのメチルメルカプタンを加えて37℃、10分間反応させた後のヘッドスペースのガス5mlに含まれるメチルメルカプタン量を測定し、その測定量を100とした場合の各サンプルのメチルメルカプタンの残存量を表5に示した。 スペアミントの香料成分抽出後の抽出残渣とラッカーゼとを配合したチューインガムでは、消臭効果が知られているネーブル乾燥果皮とラッカーゼとを配合したチューインガムに比して、スペアミントの香料成分抽出後の抽出残渣の配合量が少量でも著しく消臭効果が高いこと、また、酸性条件下でも消臭効果が高いことが確認された。 ペパーミントまたはスペアミントの香料成分抽出後の抽出残渣とポリフェノールオキシダーゼとを含んでなる、消臭組成物。 香料成分抽出が、蒸留によって行われる、請求項1に記載の消臭組成物。 ペパーミントまたはスペアミントの香料成分抽出後の抽出残渣の組成物全量中における含有量が、乾燥重量として0.002〜2.0重量%である、請求項1または2に記載の消臭組成物。 ポリフェノールオキシダーゼが、カプセルに封入されているものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の消臭組成物。 ポリフェノールオキシダーゼの含有量が、ペパーミントまたはスペアミントの香料成分抽出後の抽出残渣の乾燥重量に対して3〜30%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の消臭組成物。 請求項1〜5のいずれか一項に記載の消臭組成物を含んでなる、チューインガム。