生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_口腔洗滌イオン水
出願番号:2008309507
年次:2009
IPC分類:A61K 8/19,A61Q 11/00,A61Q 19/10,A61K 35/02,A61P 31/04,A61P 31/02,A61P 1/02,A61P 11/00,A61P 1/04,A61P 29/00,A61Q 15/00,A61P 31/10


特許情報キャッシュ

荒城慶作 JP 2009185018 公開特許公報(A) 20090820 2008309507 20081204 口腔洗滌イオン水 荒城 慶作 597129850 荒城慶作 JP 2008002907 20080110 A61K 8/19 20060101AFI20090724BHJP A61Q 11/00 20060101ALI20090724BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20090724BHJP A61K 35/02 20060101ALI20090724BHJP A61P 31/04 20060101ALI20090724BHJP A61P 31/02 20060101ALI20090724BHJP A61P 1/02 20060101ALI20090724BHJP A61P 11/00 20060101ALI20090724BHJP A61P 1/04 20060101ALI20090724BHJP A61P 29/00 20060101ALI20090724BHJP A61Q 15/00 20060101ALI20090724BHJP A61P 31/10 20060101ALI20090724BHJP JPA61K8/19A61Q11/00A61Q19/10A61K35/02A61P31/04A61P31/02A61P1/02A61P11/00A61P1/04A61P29/00A61Q15/00A61P31/10 5 1 OL 13 4C083 4C087 4C083AB051 4C083AB052 4C083AB271 4C083AB272 4C083CC17 4C083CC22 4C083CC25 4C083CC41 4C083DD23 4C083DD27 4C083EE18 4C083EE32 4C083EE33 4C083EE36 4C083EE41 4C083FF01 4C087AA01 4C087AA02 4C087AA03 4C087BA01 4C087MA17 4C087MA52 4C087MA57 4C087MA63 4C087NA14 4C087ZA59 4C087ZA66 4C087ZA67 4C087ZB11 4C087ZB35 本発明は、口腔内、胃腸の抗菌、除菌、殺菌を行う口腔洗滌イオン水に関し、より詳言すれば、抗菌性金属イオンにより水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウォ−タ等の原水をイオン化して、イオン水の殺菌力により口腔内、胃腸、皮膚の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用により病気の予防や改善、治療が得られる口腔洗滌イオン水に関するものである。 従来から口腔内をゆすぐ液体としては、水にアルコ−ルを混ぜて殺菌水にしたり、酸性やアルカリ性の溶剤等を混ぜて酸性水やアルカリ性水による殺菌水にしたり、また自然動植物等の生薬を混ぜて殺菌水にした抗菌、除菌、殺菌を目的の口腔洗浄水が多く、一般的であった。 例えば、特許文献1にある洗口液のように、多価アルコールを洗口液の全体の1〜20重量%配合すると共にキサンタンガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上の水溶性高分子物質を洗口液全体の0.1〜0.8重量%配合の様にアルコールのほかにも多くの薬品や物質が混ぜられて作られている。また、特許文献2にあるように、次亜塩素酸の濃度が5〜55ppmでpH値が4〜7の酸性の口腔洗浄水がある。また、特許文献3にあるように、キシラン分解アルカリ性酵素が、その最大活性を7〜12のpH領域のアルカリ性の口腔洗浄組成物がある。また、特許文献4にあるように、松葉、丁子、ローズマリー、鳥薬、櫻皮、厚朴、辛夷および何首鳥よりなる群から選択される少なくとも1種の生薬の抽出物を有効成分として、歯周病原性細菌の生育阻害作用を有する抗歯周病剤がある。また、特許文献5にあるように、純銅製の容器に水を入れて銅イオンで水をイオン化して口をすすぐことにより、口臭及び歯周病の予防を目的とした口腔洗浄イオン水がある。特開平 8−333227特開平10−87462特願平10−538473特開 2003−81800実用新案登録 第3075995 しかしながら前述した従来の特許文献1、特許文献2、特許文献3の口腔洗浄水では、日常生活の中でお酒を飲んだり、酸性やアルカリ性の食物や飲み物をとるため、口腔内の雑菌はアルコールや酸性、アルカリ性に抵抗力が付き、これら従来の口腔洗浄水による口腔内の菌類に対する抗菌、除菌、殺菌の効果は小さく、効果をあげるため、現状より更にアルコール濃度を濃くしたり、酸性やアルカリ性を強くすると刺激や臭いが強くなると共に、毒性も強くなるという欠点があった。また、特許文献4に於いては、生薬を多くすると苦味、渋味、酸味、辛味と香りが強くなるという味覚や芳香面でも欠点があった。また、特許文献5の純銅製容器による銅イオン水で口をすすぐ口腔洗浄イオン水は、無機物系担体または有機物系担体に担持させた金属イオン剤に比べて純金属の原子団は電気的に安定していてイオン化が少ないため、水へのイオン移行は少なくとも24時間水と接触させて置く必要があるという欠点があった。 このように、従来の口腔洗浄水は口腔内を濯ぐことにより、食べ物の滓を流して綺麗にする洗浄効果と爽やか感やすっきり感等は十分あるが、アルコール、酸性・アルカリ性溶液、生薬などの化合物の殺菌力は細菌の細胞の外から働くため、細菌は防御して抵抗力がつき、前記したように更に濃度を上げる事ができないだめ歯槽膿漏・歯肉炎・歯周炎などの歯周病、虫歯、口内炎、喉炎、舌苔、胃炎等の疾患又は症状の予防や改善、更に歯垢を除去して歯を綺麗にする事と共に、口臭を少なくする抗菌作用、除菌作用、殺菌作用は弱い。したがって、口腔内等の疾患、症状の改善や治療及び歯垢等の付着物の除去は効果的に出来なかった。また銅イオンによるものは、純銅容器に水を入れて24時間以上放置しておかなくてはならず、毎食事後に使用する実用的な口腔洗滌水ではなく、口腔洗浄水であった。 本発明は、このような従来の欠点を解決しようとするもので、イオンは物質を構成する原子の電子が増減した「電気をもった原子または基」であり、電気的には1価のイオン1個で運ぶ電気量は、±1.602×10−19クーロンで電子のもつ電気素量の負電荷と同じで微弱な電気量ではあるが、単細胞の細菌にとっては強い電気であり、細菌がイオン水に浸されると細胞液(水分)がイオン化されるため、細菌の細胞を構成している原子の電子も増減されることにより細胞自体がイオン化して帯電する。イオン化して帯電した細胞は組織が壊れるため、外からではなく内側から死ぬ。したがって、口腔洗滌水としては、細菌が自滅するため抵抗力がつかないイオンの殺菌作用が有望であり、容易に入手できる水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウォ−タ等に添加物を加えない無色、無臭、中性、無刺激の原水状態でイオン化して抗菌作用、除菌作用、殺菌作用がある実用的な口腔洗滌イオン水を提供することを目的とする。 口腔内、喉、胃腸の抗菌、除菌、殺菌をする口腔洗滌イオン水としての課題は、殺菌力でもあるイオン濃度であり、抗菌作用の場合は外部から口腔内に入って来て住み着こうとしている菌を殺して防げばよいのでイオン濃度は低くてよい。除菌作用の場合は口腔内の歯や粘膜の表面に集団で住み着き汚れとなって付着して、悪臭を放っている菌を殺して汚れを除去し、口臭を無くするためにはイオン濃度をある程度高くしなければならない。殺菌作用の場合は虫歯、歯周病、口内炎、胃炎のように細胞内に入り疾患を起こしている菌を殺して症状の改善を図るためには、更にイオン濃度を高める事が課題である。また8時間以下(1日3食、24時間の3分の1の時間)で殺菌作用のあるイオン水になる事が必要課題である。 前記の目的を達成して課題を達成するために、請求項1の発明に係わる口腔洗滌イオン水は、水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水を亜鉛イオン、銀イオン、銅イオン等の抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触させて、前記原水をイオン化すると共にイオン濃度を高めて、イオン水の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用で口腔内の虫歯、歯周病、口内炎、喉炎と胃腸炎等の細菌による疾患又は症状の予防又は改善や治療、更に歯垢の除去や口臭を少なくする口腔洗滌イオン水である。 また、本発明の請求項4の発明に係わる口腔洗滌イオン水は、前記請求項1の発明に於いて、亜鉛イオン、銀イオン、銅イオン等の抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触している水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水に電場または/或いは磁場を作用させることにより、前記原水のイオン化促進を図った口腔洗滌イオン水である。 このように、本発明の口腔洗滌イオン水は、抗菌性金属イオンを担持させ水へのイオン化効率を良くした金属イオン抗菌剤と前記原水を溜水接触させてイオン移行。また、溜水接触の前記原水と金属イオン抗菌剤に電場または/或いは磁場を作用させて、イオン化促進を図ってイオン水にした事により、口腔内に入って来た細菌を殺し、既に住み着いて汚れの塊となって付着している菌は表面から殺して剥がし、更に歯の中の虫歯菌や歯茎の中の歯周病菌までイオン浸透により殺す事ができる口腔洗滌イオン水になった。また、炎症中の細胞組織や汗腺・毛穴の中までイオン移行や浸透するため、消化器官や皮膚の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用も十分あるイオン水にすることが出来た。 本発明は以上説明したように、水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水を溜水にして、無機物系担体または有機物系担体に担持させて水にイオン移行し易くした金属イオン抗菌剤と接触させることにより、抗菌性金属イオンが容易にイオン移行して水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水はイオン水になり、時間の経過と共にイオン濃度が徐々に高まる。イオン水になるとイオンに対して抵抗力がない細菌類にとっては強い殺菌水になる。この強殺菌力のあるイオン水になっても無添加の前記原水を使用している事により、水質は無色、無臭、無味、無香、無刺激、無毒のままで何の違和感もなく安心して使用できる。また、金属イオン抗菌剤と前記原水は溜水接触であり、必要に応じて電場等を作用させることによりイオン化も8時間以内で殺菌力のあるイオン濃度まで十分高める事ができる。 したがって、口腔洗滌水とすると従来の口腔洗浄水の欠点を解決した抗菌作用、除菌作用、殺菌作用の効果がある実用的な口腔洗滌イオン水となる。また、口腔内を濯いだイオン水と混じった唾液または/或いはイオン化された唾液は胃の中にも入るため喉や胃腸の殺菌にもなり、酸性に強いピロリ菌も殺し、胃潰瘍や胃癌の予防にもなる。水道法水質基準等で安全性が証明された銀イオン水や亜鉛イオン水等に於いては嗽や飲む事により、更に喉や胃腸の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用の効果が大きくなる。特に、銀イオン水はまろやかな水となり食事後などに飲むと胃腸の調子が非常によくなり活発な働きで、お屁がよく出て快便が得られる。これは、常に細胞液で湿って居なくては生きられない細菌類はイオン移行で細胞液がイオン化されると死滅するが、乳酸菌・納豆菌・酵母菌など乾いても生きてゆける菌類はイオン水に浸されても害となるイオン水をシャット・アウトして、乾いた時の状態のように身を守る事が出来ため、イオン水には関係なく生き延びられる。したがって、イオン水によって胃腸の悪玉の細菌は死に、善玉の乳酸菌などは生き延びて活発に活動するためである。 本発明の口腔洗滌イオン水による抗菌作用とは、口腔内に傷等が出来た場合でも口腔内を濯ぐ事により、口腔内に進入した細菌をイオンで殺菌して、口腔内に住み着いて根付くことを防ぐ予防作用。また除菌作用とは、口腔内を濯ぐ事により、既に口腔内に住み着いて根付いた細菌の集団による歯垢や付着汚物の表面の細菌からイオンの殺菌力により徐々に殺して取り除き、歯や歯茎、舌、口腔粘膜を健康で綺麗にすると共に、口臭を少なくする美容作用。また殺菌作用とは、口腔内を濯いだり飲む事により、イオン水が既に症状を起こしている歯槽膿漏などの歯周病、虫歯、口内炎、胃炎等の炎症患部に浸透して殺菌すると共に、疾患部を満たしている唾液や体液などの液体を深部に向かって次々とイオン移行して、深部までイオンで殺菌して行くため、歯や歯茎または粘膜の中に入り込んで虫歯、歯周病、口内炎、胃炎等の症状を起している細菌も死滅させて、虫歯、歯周病、口内炎、胃炎等の症状を和らげたり、改善する治療作用。なお、口腔洗滌イオン水の濯ぎによる口腔内の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用は歯磨きの後に行うと非常に効果的である。 金属イオン抗菌剤を使ったイオン水が今まで口腔洗滌水として普及していなかった理由の一つとして洗浄剤として添加する色素、味覚、芳香などの他の成分との相互作用によって、イオンの殺菌作用が阻害されるという問題が生じる事とイオンの移行が阻害されイオン濃度が低いと云う事があった。また、口腔内、胃腸は食物の流動があり虫歯や歯周病、胃炎等の強菌には効果が無いと云う先入観もあった。本発明の進歩性は、前記原水を使用することにより、イオンの殺菌作用とイオン移行の阻害をなくし、且つ溜水接触でイオン濃度を高め、更に電場または磁場を作用させて前記原水のイオン化促進を図る事により、抗菌作用、除菌作用、殺菌作用に大きな効果があることを発見、口腔洗滌イオン水として実証し、効果が無いと云う先入観もなくした。なお、本発明に於いてもイオン移行とイオンの殺菌作用を阻害しないものは添加可能である。 また特許文献として提示していないが、歯ブラシや歯磨剤にイオン抗菌剤を添加して歯磨き時に口腔内の水分を直接イオン化して殺菌する目的の商品も数多く市販されているが、歯磨きの時間は短く唾液などがイオン液になっても直ぐ真水で濯いで洗い流すため殺菌効果は小さく、未だ多くの人が虫歯や歯槽膿漏等の歯周病で苦しんでいるのが現状である。しかし、本発明の口腔洗滌イオン水で濯ぐと、殺菌力のあるイオン水が唾液に混るまたは/或いは唾液にイオン移行して、歯の隙間や歯肉溝に浸透、また舌や口腔内の粘膜に付着して残り、殺菌効果が持続して発揮するため、虫歯や歯槽膿漏等の歯周病は確実に改善する。したがって、本発明の口腔洗滌イオン水は効果的には如何なる現有の市販品にも勝る。 この様に、使い方も歯磨きの後などに口腔内を濯いで吐き出すだけの簡単で迅速な使用方法で歯槽膿漏・歯肉炎・歯周炎などの歯周病、虫歯、口内炎、舌苔、喉炎、胃腸炎等の口腔と喉や胃腸の疾患又は症状の予防や改善に大きな効果が得られる。特に、口腔内に於いては、歯槽膿漏などの歯周病や口内炎には治療効果大であり、また歯も白く艶がでて美容になる。口腔内の病気を治すと必然的に口腔内の美容になる。逆に口腔内に美容の環境をつくると口腔内は病気にならない。したがって、イオン水で口腔内を継続的に濯ぐことにより、既に罹っている病気は改善され、その後は美容環境が維持されるため病気予防になり健康生活が得られる。このように本発明は虫歯や歯周病にならない環境づくりが安全で簡単にでき、健康と美容が同時に両立する口腔洗滌イオン水である。なお、犬などのペットの美容と健康にも適用できる。 この様に、本発明の口腔洗滌イオン水は水分があれば次々とイオン移行して行き、細菌が居れば細胞液から細胞までイオン化して死滅させることができるため、口腔洗滌イオン水を身体洗浄イオン水として利用することにより皮膚の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用としても大きな効果が同様に得られる。例えば、口腔洗滌イオン水を風呂の水の様に溜水にして入浴すると温水により皮脂腺や汗腺が広く開くため、イオン水は腋の下の広がったアポクリン腺を満たしている水分を次々とイオン移行して進み、奥に住み着いている腋臭菌もイオン化で感電死させ腋臭を治して悪臭を無くすることが容易(従来は手術治療)にできる。更に、加齢により皮膚がカサカサになって魚の鱗のような隙間が多く出来ると垢が溜まり真菌等の雑菌が住み着いて加齢臭として悪臭を放すが、口腔洗滌イオン水を風呂の水の様に溜水にして入浴するとイオン水は、カサカサの皮膚を湿らせて中に入り垢に浸透することにより、住み着いている真菌等の雑菌の細胞液から細胞までイオン化して真菌等を死滅させて加齢臭を無くすることができる。更に、切傷・擦傷や切痔も口腔洗滌イオン水を風呂の水の様に溜水にして入浴すると治りが早い。なお、皮膚の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用の場合は、口腔洗滌イオン水にたっぷり浸かる(入浴のように)ことが効果的であるが、タオル等の布に口腔洗滌イオン水を含ませて身体を拭いてもよい。また、口腔洗滌イオン水を直接身体にスプレーしてもよい。 本発明の口腔洗滌イオン水の安全性と新規性は、従来から家電製品、家庭用品、事務用品などに使用されていて安全が確認されている抗菌性金属イオンを用いているため、生体に対して安全性が高い。特に、亜鉛は、魚貝類、肉、野菜、穀物などの食品自体に含まれていると云うことは、逆に動植物にとっては必要な元素であり、サプリメントとしても用いられている。また、銀は食器類や銀歯等で昔から抗菌力と安全性が知られている。これらの金属イオン抗菌剤を前記原水と溜水接触でイオン化した本発明の口腔洗滌イオン水は、金属等の有害物が溶け出したものではなく、原水を電子により電気的にイオン化したものであり、藻や動植物には全く影響が無く、人体にも安全である。黴菌の殺菌効果は小さいが、細菌・真菌・粘菌など湿り気のある微生物に対しては電子レベルの電荷のイオン水でも非常に影響力があり、口腔内の虫歯菌・歯槽膿漏菌その他雑菌、消化器のピロリ菌その他雑菌、腋臭菌、皮膚の真菌等に対して抗菌作用、除菌作用、殺菌作用が非常に大きい事は、本発明の実験によって世界で初めて発見された医療革新である。 本発明の経済性と社会貢献の効果としては、本発明のイオン化した溜水の口腔洗滌イオン水を使用して量が少なくなった場合、水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水を注ぎ足し補充して溜水を増やす事により、また溜水が短時間で抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のある口腔洗滌イオン水となり、何回でも使えるため、何時でも何処でも安く多量の口腔洗滌イオン水が得られ、経済的である。 日常生活の中で簡単に使用できて口腔内、胃腸、皮膚の菌類による病気になり難く、なった疾患については改善や治療することができ、特に歯槽膿漏等の歯周病や虫歯には絶大な効果があるため、快適な生活と医療費の大幅削減に奇与することができる。また、身の回りで手軽に入手できる前記原水が使用できるため、アフリカ、アジアや中南米の後進国でも容易に使用でき、人類の美容と健康にとって世界的にも非常に効果的な口腔洗滌イオン水の発明である。 本発明の実施に於いては、抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体からなる金属イオン抗菌剤は、商業的に入手可能であり、例えば、株式会社サンギの無機物系担体であるハイドロキシアバタイトに「亜鉛イオンを担持させたアバサイダ−Z」、「銀イオンを担持させたアバサイダ−AK」や東亜合成株式会社の無機物系担体であるリン酸ジルコニウムに「銀イオンを担持させたノバロンAGZ330」、シナネンゼオミック株式会社の無機物系担体であるゼオライトに「銀イオンを担持させたゼオミックAW10D」などがある。本発明の一実施例で使用した抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体は、株式会社サンギで市販している無機物系担体であるハイドロキシアバタイトに亜鉛イオンを担持させた商 品名アバサイダ−Zを金属イオン抗菌剤として使用。以下、亜鉛イオン抗菌剤で表示する。 以下、本発明の実施の最良の一形態を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の請求項1における口腔洗滌イオン水Pの一実施例でキャップ5付きの容器体4を断面図で示して内部を明示したものであり、容器体4の中に原水として水道水3が8分目程入れられて溜水になっている。この溜水の中に亜鉛イオンを担持させた無機物系担体であるハイドロキシアバタイトからなる微粉化した亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)が水道水3に浮遊しないように固定するため、プラスチック1の原料に混合して練り込み成形。更に、この成形体の表面に亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を撃ち込んである口腔洗滌イオン水P用の亜鉛イオン抗菌材K(断面図で明示)が入れてある。なお、亜鉛イオン抗菌材Kの形状(球状、粒状、棒状、膜状など)や個数の限定はなく、容器体4との固定の必要性もない。ただ、亜鉛イオン抗菌材Kの表面積と溜水容量比は50センチ平方/リッタ以上が好ましい(亜鉛イオン抗菌材Kの表面積≒亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)の溜水接触面積)。 この場合、亜鉛イオン抗菌材Kの表面に亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を撃ち込む事により、撃込亜鉛イオン抗菌剤2aはプラスチック1の表面から頭を出して露出している。更に、プラスチック1の表面近くにある練込亜鉛イオン抗菌剤2bは、練り込み時にプラスチック被膜(図示せず)で覆われているが、撃込亜鉛イオン抗菌剤2aにより、被膜(図示せず)が剥離して練込亜鉛イオン抗菌剤2bも露出させることができるため、隙間なく亜鉛イオン抗菌材Kの表面に全面分布状態で多くの亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を水道水3と接触させてイオン化させることができる。また、水道水3は容器体4により溜水になっているため、亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)である露出の撃込亜鉛イオン抗菌剤2aと練込亜鉛イオン抗菌剤2bは、水道水3と静止状態で接触しており、時間と共に水道水3のイオン濃度は高くなり抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のある口腔洗滌イオン水Pになる。 なお、この亜鉛イオン抗菌材Kの製造方法は、刊行物に記載されている方法にしたがって製造することができる。例えば、特開平2007−22944号に記載の方法にしたがって製造することができる。また、他の金属イオン抗菌剤の固定方法として、チタンと銀を燃焼合成させたセラミック多孔質(株式会社アドバンスと大阪産業大学との共同研究開発)も有望であり、本発明の口腔洗滌イオン水P用の銀イオン抗菌材Gとすることが出来る。 また、口腔内を濯いで吐き出して捨てる仕様の口腔洗滌イオン水の場合は、抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体からなる粉末化した金属イオン抗菌剤を固定せず、消耗品的な考えで、そのまま金属イオン抗菌材として水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水に混ぜ、故意に浮遊させて効率よくイオン化させた口腔洗滌イオン水Pも本発明に含まれる。また、本発明の口腔洗滌イオン水Pは、抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体からなる金属イオン抗菌剤により水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水をイオン化するものであるため、商業的に別途、イオン水を製造してガラスや合成樹脂等の容器内に、定量毎に収容密封して成る口腔洗滌イオン水Pにすることもできる。 容器体4の形状は、筒状、箱状、缶状など適宜な形態のもので良い。また容量は、例えば500ミリリットル、1リットル、10リットル等のように定量収容がよい。なお、当該容器体4の材質は、ガラスや合成樹脂がよいが、口腔洗滌イオン水Pを作る目的で、溜水の水道水3と亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を接触させる手段として、容器体4自体を亜鉛イオン抗菌材Kで製造してもよく、本発明に含まれる。 図2は、請求項2の口腔洗滌イオン水P用の亜鉛イオン抗菌材Kの一実施例の成形体であり、同図(イ)は、亜鉛イオン抗菌材Kの正面図で表面に撃込亜鉛イオン抗菌剤2aが露出した状態で表面の全面に分布している。同図(ロ)は、同図(イ)のZ−Z断面図であり、撃込亜鉛イオン抗菌剤2aと練込亜鉛イオン抗菌剤2bを明示したものである。亜鉛イオン抗菌材Kの表面に撃ち込んだ撃込亜鉛イオン抗菌剤2aのみが表面に露出して溜水の水道水3(図示せず)と接触する状態を図面上示しているが、実際は撃込亜鉛イオン抗菌剤2aによって皮膜が剥がされて表面に近い練込亜鉛イオン抗菌剤2bも露出して、亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)としては隙間なく全面分布の状態になる。同図(ハ)は、同図(ロ)の断面図において亜鉛イオン抗菌材Kの表面に傷Wを多く付けて、水道水3(図示せず)のイオン化の促進を図ったものであり、練り込みの練込亜鉛イオン抗菌剤2bはプラスチック1の被膜で覆われて溜水の水道水3(図示せず)と接触できない状態であるため、亜鉛イオン抗菌材Kに傷Wを付けることによって、プラスチック1の被膜を取り除くと共に、傷Wにより亜鉛イオン抗菌材Kの内部にある多くの練込亜鉛イオン抗菌剤2bを露出させることが出来る。更に、傷Wの凸凹で水道水3(図示せず)が接触する表面積が広がり、より多くの亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)と水道水3(図示せず)を接触させることができ、効率良く水道水3(図示せず)をイオン化できる。 図3は、亜鉛イオン抗菌材Kによる水道水3のイオン化促進を図る方法の実施例を示したものであり、同図(イ)は亜鉛イオン抗菌材Kと溜水である水道水3に電場を作用させて水道水3のイオン化促進を図った一実施例であり、電源6により電極7aと電極7b間に電圧を掛けて水道水3の中で電場を作用させ、亜鉛イオン抗菌材Kから水道水3へのイオン化を促進させた口腔洗滌イオン水Pである。 同図(ロ) は亜鉛イオン抗菌材Kと溜水である水道水3に磁場を作用させて水道水3のイオン化促進を図った一実施例であり、プラスチック製の容器体4の外側に磁石8を取付けて容器体4の中の亜鉛イオン抗菌材Kと溜水である水道水3に磁場を作用させて、亜鉛イオン抗菌材Kから水道水3へのイオン化を促進させた口腔洗滌イオン水Pである。 図4は、チタンと銀を燃焼合成させたセラミック多孔質の銀イオン抗菌材Gにより、水道水3をイオン化する口腔洗滌イオン水Pの一実施例である。同図(イ)はセラミック多孔質の銀イオン抗菌材Gを示したものであり、セラミックス9に無数の孔10があいている表面にチタンと銀を燃焼合成されているチップである。 同図(ロ)はキャップ5付きの容器体4を断面図で示して内部を明示したものであり、容器体4の中に原水として水道水3が8分目程入れられて溜水になっている。この溜水の中にセラミック多孔質の銀イオン抗菌材Gを入れて水道水3をイオン化した口腔洗滌イオン水Pである。 図5は、口腔洗滌イオン水Pを使用して、同図(イ)のように溜水の量が少なくなった場合、前記原水である水道水3を同図(ロ)のように、水道蛇口11から直接、補充して溜水を増やす事により、また溜水が抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のある口腔洗滌イオン水Pとなり、何回でも口腔洗滌イオン水Pが得られることを示したものである。 図6は、本発明の口腔洗滌イオン水Pの最良の使い方をイラストで示したものであり、同図(イ)のように歯磨きの後に、同図(ロ)のように、口腔洗滌イオン水Pで口腔内を1〜3回濯ぎ、吐き出す。また、水道法水質基準等で安全性が証明された銀イオン水や亜鉛イオン水等の口腔洗滌イオン水Pに於いては嗽や飲む事により、喉や胃腸の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用の効果が大きい。 図7は、口腔洗滌イオン水Pの効果を具体的に明示したものであり、同図(イ)は歯周病 に対する効果を示したもので、口腔洗滌イオン水Pで口腔内を濯ぐ事により、歯12に付着した歯垢14の表面から濯ぐ度にイオン水で細菌を殺すため、歯磨きの度に表面から死んだ細菌が剥がれて取り除かれる。また、虫歯も濯ぐ度にイオン水が虫歯15に浸透して徐々に虫歯菌を死滅させる。更に、歯肉13の奥の歯槽膿漏16についても濯ぐ度に狭い歯肉溝を満たしている水分を歯槽膿漏16の位置までイオンの移行が行われて歯槽膿漏菌を死滅させる。同図(ロ)は虫歯の中や歯肉溝の中の細菌、又は炎症中の体細胞の中の細菌までイオン水が死滅させる作用を示したもので、水道水3からなる口腔洗滌イオン水Pは狭い隙間があれば毛管現象で細菌Sまで浸透、体液等の水分17があれば混ざったりイオン移行して細菌Sまでイオン化されるため、細菌Sの細胞液18もイオン化して感電死させる。この様にイオン水は隙間と水分があれば細菌を死滅させることができる。同図(ハ) は使用1週間後位から効果が出て、口腔内の疾患や症状の予防や改善、治療と歯垢、歯石の除去で歯は綺麗になり白く艶が出てピカピカになる。更に、口臭がなくなる効果を示したものである。 図8は、口腔洗滌イオン水Pを身体洗滌イオン水としての使用例を明示したものであり、同図(イ)は容器体4を入浴できる大きさにして水道水3を溜水とし、亜鉛イオン抗菌材Kを入れて水道水3をイオン化する一実施例を示したものである。この場合の亜鉛イオン抗菌材Kの表面積と溜水容量比は100センチ平方/リッタ以上が好ましい(亜鉛イオン抗菌材Kの表面積≒亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)の溜水接触面積)。同図(ロ)は亜鉛イオン抗菌材Kが邪魔にならず、扱い易い様に細分化してネット19に入れて水道水3の溜水をイオン化した口腔洗滌イオン水Pにより実際に身体洗滌イオン水として入浴して、皮膚20の抗菌、除菌、殺菌をしている状態である。なお、入浴できる容器体4自体を亜鉛イオン抗菌材Kで製造したものや金属イオン抗菌剤を陶器に練り込んだり、撃ち込んだりした陶器製の容器体4も本発明に含まれる。皮膚の皮脂腺や汗腺の中に潜んでいる菌も図7(ロ)で述べた様に、死滅させられるため、腋臭も3〜5ヶ月で治る。また、亜鉛イオン抗菌材Kを入れた状態で口腔洗滌イオン水Pを風呂の水とし使うとイオン濃度が高くなるため殺菌力がアップして、若干臭くなるが浮遊物の汚れを取り除けば1ヶ月でも入浴可能で、震災時などの水不足の時に効果的である。本発明の請求項1の一実施形態を一部断面図で明示したものである。本発明の一実施例である亜鉛イオン抗菌材Kを明示したものである。本発明の口腔洗滌イオン水Pのイオン化促進の実施例。本発明の銀イオン抗菌材の一実施例による口腔洗滌イオン水P。本発明の口腔洗滌イオン水Pが何回でも経済的に得られることを示したもの。本発明の口腔洗滌イオン水Pの使用例をイラストで示したものである。本発明の口腔洗滌イオン水Pの抗菌・除菌・殺菌の作用と効果を示したもの。本発明の口腔洗滌イオン水Pを身体洗滌イオン水として使用した一実施例符号の説明 1 プラスチック 2 亜鉛イオン抗菌剤 2a 撃込亜鉛イオン抗菌剤 2b 練込亜鉛イオン抗菌剤 3 水道水 4 容器体 5 キャップ 6 電源 7a 電極a 7b 電極b 8 磁石 9 セラミックス 10 孔 11 水道蛇口 12 歯 13 歯茎 14 歯垢 15 虫歯 16 歯槽膿漏 17 水分 18 細胞液 19 ネット 20 皮膚 G 銀イオン抗菌材 K 亜鉛イオン抗菌材 P 口腔洗滌イオン水 S 細菌 W 傷 水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水を亜鉛イオン、銀イオン、銅イオン等の抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触させて、前記原水をイオン化すると共にイオン濃度を高めて、イオン水の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用で口腔内の虫歯、歯周病、口内炎、喉炎と胃腸炎等の細菌による疾患又は症状の予防又は改善や治療、更に歯垢の除去や口臭を少なくすることを特徴とした口腔洗滌イオン水。 口腔内、胃腸内の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のあるイオン水にする請求項1の金属イオン抗菌剤からなる口腔洗滌イオン水用の金属イオン抗菌材。 水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水を亜鉛イオン、銀イオン、銅イオン等の抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触させて、前記原水のイオン化と共にイオン濃度を高めて口腔内、胃腸内の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用があるイオン水にする請求項1の口腔洗滌イオン水の製造方法。 亜鉛イオン、銀イオン、銅イオン等の抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触している水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水に電界または/或いは磁界を作用させることにより、前記原水のイオン化促進を図ることを特徴としたイオン水の製造方法。 身体洗滌イオン水として入浴等に用いることにより、イオン水の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用で皮膚の腋臭菌の死滅や真菌の死滅による体臭や加齢臭対策になる請求項3、請求項4で製造したことを特徴とした請求項1の口腔洗滌イオン水。 【課題】口腔内や胃腸の細菌は食べ物や酒等の飲み物で酸、アルカリやアルコールに抵抗力が付き、主にエタノール溶剤を用いた従来の口腔洗浄水では、すっきり感、さわやか感はあるが、抗菌力、除菌力、殺菌力は弱く、口臭は消せても口腔内や胃腸の疾患や症状の予防や改善の効果はなく、未だ多くの人が虫歯・歯周病や胃腸炎で苦しんでいる。【解決手段】水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水を亜鉛イオン、銀イオン、銅イオンの抗菌性金属イオンによって口腔内や胃腸内の細菌には抵抗力がないイオン水にして、口腔内の濯ぎや飲むことにより、イオンの抗菌作用、除菌作用、殺菌作用で虫歯、歯周病、口内炎、喉炎、胃腸炎等の疾患又は症状の予防又は改善や治療。更に歯垢の除去や口臭を少なくする。また、身体洗滌水の入浴水として用いると腋臭菌の死滅や真菌の死滅で体臭、加齢臭対策にもなる無色、無臭、無味、無刺激の口腔洗滌イオン水を提供する。【選択図】図1


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特許公報(B2)_口腔洗滌イオン水

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_口腔洗滌イオン水
出願番号:2008309507
年次:2012
IPC分類:A61K 8/19,A61K 8/27,A61Q 11/00,A61P 31/04,A61P 31/02,A61P 1/02,A61P 1/04,A61P 31/10


特許情報キャッシュ

荒城慶作 JP 5102749 特許公報(B2) 20121005 2008309507 20081204 口腔洗滌イオン水 荒城 慶作 597129850 荒城慶作 JP 2008002907 20080110 20121219 A61K 8/19 20060101AFI20121129BHJP A61K 8/27 20060101ALI20121129BHJP A61Q 11/00 20060101ALI20121129BHJP A61P 31/04 20060101ALI20121129BHJP A61P 31/02 20060101ALI20121129BHJP A61P 1/02 20060101ALI20121129BHJP A61P 1/04 20060101ALI20121129BHJP A61P 31/10 20060101ALI20121129BHJP JPA61K8/19A61K8/27A61Q11/00A61P31/04A61P31/02A61P1/02A61P1/04A61P31/10 A61K 8/00〜8/99 A61Q 1/00〜90/00 A61M 23/00〜29/02,35/00〜99/00 A61P 1/00〜43/00 A61K 31/33〜33/44 A01N 1/00〜65/48 A01P 1/00〜23/00 A23K 1/00〜1/175,1/20〜3/04 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) 国際公開第2006/029213(WO,A1) 特開2006−271854(JP,A) 国際公開第99/056714(WO,A1) 特表2002−536132(JP,A) 国際公開第2006/64788(WO,A1) 3 2009185018 20090820 10 20101216 特許権者において、実施許諾の用意がある。 馳平 裕美 本発明は、口腔内、喉、胃腸の抗菌、除菌、殺菌を行う口腔洗滌イオン水に関し、より詳言すれば、抗菌性金属イオンにより水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウォ−タ等の原水をイオン化して、イオン水の殺菌力により口腔内、喉、胃腸、皮膚の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用により病気の予防や改善、治療が得られる口腔洗滌イオン水に関するものである。 従来から口腔内をゆすぐ液体としては、水にアルコ−ルを混ぜて殺菌水にしたり、酸性やアルカリ性の溶剤等を混ぜて酸性水やアルカリ性水による殺菌水にしたり、また自然動植物等の生薬を混ぜて殺菌水にした抗菌、除菌、殺菌を目的の口腔洗浄水が多く、一般的であった。 例えば、特許文献1にある洗口液のように、多価アルコールを洗口液の全体の1〜20重量%配合すると共にキサンタンガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びアルギン酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上の水溶性高分子物質を洗口液全体の0.1〜0.8重量%配合の様にアルコールのほかにも多くの薬品や物質が混ぜられて作られている。また、特許文献2にあるように、次亜塩素酸の濃度が5〜55ppmでpH値が4〜7の酸性の口腔洗浄水がある。また、特許文献3にあるように、キシラン分解アルカリ性酵素が、その最大活性を7〜12のpH領域のアルカリ性の口腔洗浄組成物がある。また、特許文献4にあるように、松葉、丁子、ローズマリー、鳥薬、櫻皮、厚朴、辛夷および何首鳥よりなる群から選択される少なくとも1種の生薬の抽出物を有効成分として、歯周病原性細菌の生育阻害作用を有する抗歯周病剤がある。また、特許文献5にあるように、純銅製の容器に水を入れて銅イオンで水をイオン化して口をすすぐことにより、口臭及び歯周病の予防を目的とした口腔洗浄イオン水がある。特開平 8−333227特開平10−87462特願平10−538473特開 2003−81800実用新案登録 第3075995 しかしながら前述した従来の特許文献1、特許文献2、特許文献3の口腔洗浄水では、日常生活の中でお酒を飲んだり、酸性やアルカリ性の食物や飲み物をとるため、口腔内の雑菌はアルコールや酸性、アルカリ性に抵抗力が付き、これら従来の口腔洗浄水による口腔内の菌類に対する抗菌、除菌、殺菌の効果は小さく、効果をあげるため、現状より更にアルコール濃度を濃くしたり、酸性やアルカリ性を強くすると刺激や臭いが強くなると共に、毒性も強くなるという欠点があった。また、特許文献4に於いては、生薬を多くすると苦味、渋味、酸味、辛味と香りが強くなるという味覚や芳香面でも欠点があった。また、特許文献5の純銅製容器による銅イオン水で口をすすぐ口腔洗浄イオン水は、無機物系担体または有機物系担体に担持させた金属イオン剤に比べて純金属の原子団は電気的に安定していてイオン化が少ないため、水へのイオン移行は少なくとも24時間水と接触させて置く必要があるという欠点があった。 このように、従来の口腔洗浄水は口腔内を濯ぐことにより、食べ物の滓を流して綺麗にする洗浄効果と爽やか感やすっきり感等は十分あるが、アルコール、酸性・アルカリ性溶液、生薬などの化合物の殺菌力は細菌の細胞の外から働くため、細菌は防御して抵抗力がつき、前記したように更に濃度を上げる事ができないため、歯槽膿漏・歯肉炎・歯周炎などの歯周病、虫歯、口内炎、喉炎、舌苔、胃炎等の疾患又は症状の予防や改善・治療、更に歯垢を除去して歯を綺麗にする事と共に、口臭を少なくする抗菌作用、除菌作用、殺菌作用は弱い。したがって、口腔内等の疾患、症状の改善や治療及び歯垢等の付着物の除去は効果的に出来なかった。また銅イオンによるものは、純銅容器に水を入れて24時間以上放置しておかなくてはならず、毎食事後に使用する実用的な口腔洗滌水ではなく、口腔洗浄水であった。 本発明は、このような従来の欠点を解決しようとするもので、イオンは物質を構成する原子の電子が増減した「電気をもった原子または基」であり、電気的には1価のイオン1個で運ぶ電気量は、±1.602×10-19クーロンで電子のもつ電気素量の負電荷と同じで微弱な電気量ではあるが、単細胞の細菌にとっては強い電気であり、細菌がイオン水に浸されると細胞液(水分)がイオン化されるため、細菌の細胞を構成している原子の電子も増減されることにより細胞自体がイオン化して帯電する。イオン化して帯電した細胞は組織が壊れるため、外からではなく内側から死ぬ。したがって、口腔洗滌水としては、細菌が自滅するため抵抗力がつかないイオンの殺菌作用が有望であり、容易に入手できる水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウォ−タ等に添加物を加えない無色、無臭、中性、無刺激の原水状態でイオン化して抗菌作用、除菌作用、殺菌作用がある実用的な口腔洗滌イオン水を提供することを目的とする。口腔内、喉、胃腸の抗菌、除菌、殺菌をする口腔洗滌イオン水としての課題は、殺菌力でもあるイオン濃度であり、抗菌作用の場合は外部から口腔内に入って来て住み着こうとしている菌を殺して防げばよいのでイオン濃度は低くてよい。除菌作用の場合は口腔内の歯や粘膜の表面に集団で住み着き汚れとなって付着して、悪臭を放っている菌を殺して汚れを除去し、口臭を無くするためにはイオン濃度をある程度高くしなければならない。殺菌作用の場合は虫歯、歯周病、口内炎、喉炎、胃炎のように細胞内に入り疾患を起こしている菌を殺して症状の改善を図るためには、更にイオン濃度を高める事が課題である。また8時間以下(1日3食、24時間の3分の1の時間)で殺菌作用のあるイオン水になる事が必要課題である。 前記の目的を達成して課題を達成するために、請求項1の発明に係わる口腔洗滌イオン水は、水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水を亜鉛イオン、銀イオン、銅イオン、チタンイオン等の抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触させて、前記原水をイオン化すると共にイオン濃度を高めて、イオン水の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用で口腔内の虫歯、歯周病、口内炎、喉炎と胃腸炎等の細菌による疾患又は症状の予防又は改善や治療、更に歯垢の除去や口臭を少なくする口腔洗滌イオン水である。 このように、本発明の口腔洗滌イオン水は、抗菌性金属イオンを担持させ水へのイオン化効率を良くした金属イオン抗菌剤と前記原水を溜水接触させてイオン移行でイオン水にした事により、口腔内に入って来た細菌を殺し、既に住み着いて汚れの塊となって付着している菌は表面から殺して剥がし、更に歯の中の虫歯菌や歯茎の中の歯周病菌までイオン浸透により殺す事ができる口腔洗滌イオン水になった。また、炎症中の細胞組織や汗腺・毛穴の中までイオン移行や浸透するため、消化器官や皮膚の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用も十分あるイオン水にすることが出来た。 本発明は以上説明したように、水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水を溜水にして、無機物系担体または有機物系担体に担持させて水にイオン移行し易くした金属イオン抗菌剤と接触させることにより、抗菌性金属イオンが容易にイオン移行して水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水はイオン水になり、時間の経過と共にイオン濃度が徐々に高まる。イオン水になるとイオンに対して抵抗力がない細菌類にとっては強い殺菌水になる。この強殺菌力のあるイオン水になっても無添加の前記原水を使用している事により、水質は無色、無臭、無味、無香、無刺激、無毒のままで何の違和感もなく安心して使用できる。また、金属イオン抗菌剤と前記原水は溜水接触であり、イオン化も8時間以内で殺菌力のあるイオン濃度まで十分高める事ができる。 したがって、口腔洗滌水とすると従来の口腔洗浄水の欠点を解決した抗菌作用、除菌作用、殺菌作用の効果がある実用的な口腔洗滌イオン水となる。また、口腔内を濯いだイオン水と混じった唾液または/或いはイオン化された唾液は胃の中にも入るため喉や胃腸の殺菌にもなり、酸性に強いピロリ菌も殺し、胃潰瘍や胃癌の予防にもなる。水道法水質基準等で安全性が証明された銀イオン水や亜鉛イオン水等に於いては嗽や飲む事により、更に喉や胃腸の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用の効果が大きくなる。特に、銀イオン水はまろやかな水となり食事後などに飲むと胃腸の調子が非常によくなり活発な働きで、お屁がよく出て快便が得られる。これは、常に細胞液で湿って居なくては生きられない細菌類はイオン移行で細胞液がイオン化されると死滅するが、乳酸菌・納豆菌・酵母菌など乾いても生きてゆける菌類はイオン水に浸されても害となるイオン水をシャット・アウトして、乾いた時の状態のように身を守る事が出来ため、イオン水には関係なく生き延びられる。したがって、イオン水によって胃腸の悪玉の細菌は死に、善玉の乳酸菌などは生き延びて活発に活動するためである。 本発明の口腔洗滌イオン水による抗菌作用とは、口腔内に傷等が出来た場合でも口腔内を濯ぐ事により、口腔内に進入した細菌をイオンで殺菌して、口腔内に住み着いて根付くことを防ぐ予防作用。また除菌作用とは、口腔内を濯ぐ事により、既に口腔内に住み着いて根付いた細菌の集団による歯垢や付着汚物の表面の細菌からイオンの殺菌力により徐々に殺して取り除き、効果的に歯や歯茎、舌、口腔粘膜を健康で綺麗にすると共に、口臭を少なくする美容作用。また殺菌作用とは、口腔内を濯いだり飲む事により、イオン水が既に症状を起こしている歯槽膿漏などの歯周病、虫歯、口内炎、喉炎、胃炎等の炎症患部に浸透して殺菌すると共に、疾患部を満たしている唾液や体液などの液体を深部に向かって次々とイオン移行して、深部までイオンで殺菌して行くため、歯や歯茎または粘膜の中に入り込んで虫歯、歯周病、口内炎、喉炎、胃炎等の症状を起している細菌も死滅させて、虫歯、歯周病、口内炎、喉炎、胃炎等の症状を和らげたり、改善する治療作用。なお、口腔洗滌イオン水の濯ぎによる口腔内の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用は歯磨きの後に行うと非常に効果的である。 金属イオン抗菌剤を使ったイオン水が今まで口腔洗滌水として普及していなかった理由の一つとして洗浄剤として添加する色素、味覚、芳香などの他の成分との相互作用によって、イオンの殺菌作用が阻害されるという問題が生じる事とイオンの移行が阻害されイオン濃度が低いと云う事があった。また、口腔内、喉、胃腸は食物の流動があり虫歯や歯周病、胃炎等の強菌には効果が無いと云う先入観もあった。本発明の進歩性は、前記原水を使用することにより、イオンの殺菌作用とイオン移行の阻害をなくし、且つ溜水接触でイオン濃度を高めた事により、抗菌作用、除菌作用、殺菌作用に大きな効果があることを発見、口腔洗滌イオン水として実証し、効果が無いと云う先入観もなくした。なお、本発明に於いてもイオン移行とイオンの殺菌作用を阻害しないものは添加可能である。 また特許文献として提示していないが、歯ブラシや歯磨剤にイオン抗菌剤を添加して歯磨き時に口腔内の水分を直接イオン化して殺菌する目的の商品も数多く市販されているが、歯磨きの時間は短く唾液などがイオン液になっても直ぐ真水で濯いで洗い流すため殺菌効果は小さく、未だ多くの人が虫歯や歯槽膿漏等の歯周病で苦しんでいるのが現状である。しかし、本発明の口腔洗滌イオン水で濯ぐと、殺菌力のあるイオン水が唾液に混るまたは/或いは唾液にイオン移行して、歯の隙間や歯肉溝に浸透、また舌や口腔内の粘膜に付着して残り、殺菌効果が持続して発揮するため、虫歯や歯槽膿漏等の歯周病は確実に改善する。したがって、本発明の口腔洗滌イオン水は効果的には如何なる現有の市販品にも勝る。この様に、使い方も歯磨きの後などに口腔内を濯いで吐き出すだけの簡単で迅速な使用方法で歯槽膿漏・歯肉炎・歯周炎などの歯周病、虫歯、口内炎、舌苔、喉炎、胃腸炎等の口腔と喉や胃腸の疾患又は症状の予防や改善・治療に大きな効果が得られる。特に、口腔内に於いては、歯槽膿漏などの歯周病や口内炎には治療効果大であり、また歯も白く艶がでて美容になる。口腔内の病気を治すと必然的に口腔内の美容になる。逆に口腔内に美容の環境をつくると口腔内は病気にならない。したがって、イオン水で口腔内を継続的に濯ぐことにより、既に罹っている病気は改善され、その後は美容環境が維持されるため病気予防になり健康生活が得られる。このように本発明は虫歯や歯周病にならない環境づくりが安全で簡単にでき、健康と美容が同時に両立する口腔洗滌イオン水である。なお、犬などのペットの美容と健康にも適用できる。 本発明の口腔洗滌イオン水の安全性と新規性は、従来から家電製品、家庭用品、事務用品などに使用されていて安全が確認されている抗菌性金属イオンを用いているため、生体に対して安全性が高い。特に、亜鉛は、魚貝類、肉、野菜、穀物などの食品自体に含まれていると云うことは、逆に動植物にとっては必要な元素であり、サプリメントとしても用いられている。また、銀は食器類や銀歯等で昔から抗菌力と安全性が知られている。これらの金属イオン抗菌剤を前記原水と溜水接触でイオン化した本発明の口腔洗滌イオン水は、金属等の有害物が溶け出したものではなく、原水を電子により電気的にイオン化したものであり、藻や動植物には全く影響が無く、人体にも安全である。黴菌の殺菌効果は小さいが、細菌・真菌・粘菌など湿り気のある微生物に対しては電子レベルの電荷のイオン水でも非常に影響力があり、水分があれば次々とイオン移行して行き、細菌が居れば細胞液から細胞までイオン化して死滅させることができるため、口腔内の虫歯菌・歯槽膿漏菌その他雑菌、咽炎のウイルス、消化器のピロリ菌その他雑菌、腋臭菌、皮膚の真菌等に対して抗菌作用、除菌作用、殺菌作用が非常に大きい事は、本発明の実験によって世界で初めて発見された医療革新である。 本発明の経済性と社会貢献の効果としては、本発明のイオン化した溜水の口腔洗滌イオン水を使用して量が少なくなった場合、水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水を注ぎ足し補充して溜水を増やす事により、また溜水が短時間で抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のある口腔洗滌イオン水となり、何回でも使えるため、何時でも何処でも安く多量の口腔洗滌イオン水が得られ、経済的である。また、日常生活の中で簡単に使用できて口腔内、胃腸、皮膚の菌類による病気になり難く、なった疾患については改善や治療することができ、特に歯槽膿漏等の歯周病や虫歯には絶大な効果があるため、快適な生活と医療費の大幅削減に奇与することができる。また、身の回りで手軽に入手できる前記原水が使用できるため、アフリカ、アジアや中南米の後進国でも容易に使用でき、人類の美容と健康にとって世界的にも非常に効果的な口腔洗滌イオン水の発明である。 本発明の実施に於いては、抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体からなる金属イオン抗菌剤は、商業的に入手可能であり、例えば、株式会社サンギの無機物系担体であるハイドロキシアバタイトに「亜鉛イオンを担持させたアバサイダ−Z」、「銀イオンを担持させたアバサイダ−AK」や東亜合成株式会社の無機物系担体であるリン酸ジルコニウムに「銀イオンを担持させたノバロンAGZ330」、シナネンゼオミック株式会社の無機物系担体であるゼオライトに「銀イオンを担持させたゼオミックAW10D」などがある。本発明の一実施例で使用した抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体は、株式会社サンギで市販している無機物系担体であるハイドロキシアバタイトに亜鉛イオンを担持させた商品名アバサイダ−Zを金属イオン抗菌剤として使用。以下、亜鉛イオン抗菌剤で表示する。 以下、本発明の実施の最良の一形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の請求項1における口腔洗滌イオン水Pの一実施例でキャップ5付きの容器体4を断面図で示して内部を明示したものであり、容器体4の中に原水として水道水3が8分目程入れられて溜水になっている。この溜水の中に亜鉛イオンを担持させた無機物系担体であるハイドロキシアバタイトからなる微粉化した亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)が水道水3に浮遊しないように固定するため、プラスチック1の原料に混合して練り込み成形。更に、この成形体の表面に亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を撃ち込んである口腔洗滌イオン水P用の亜鉛イオン抗菌材K(断面図で明示)が入れてある。なお、亜鉛イオン抗菌材Kの形状(球状、粒状、棒状、膜状など)や個数の限定はなく、容器体4との固定の必要性もない。ただ、亜鉛イオン抗菌材Kの表面積と溜水容量比は50センチ平方/リッタ以上が好ましい(亜鉛イオン抗菌材Kの表面積≒亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)の溜水接触面積)。 この場合、亜鉛イオン抗菌材Kの表面に亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を撃ち込む事により、撃込亜鉛イオン抗菌剤2aはプラスチック1の表面から頭を出して露出している。更に、プラスチック1の表面近くにある練込亜鉛イオン抗菌剤2bは、練り込み時にプラスチック被膜(図示せず)で覆われているが、撃込亜鉛イオン抗菌剤2aにより、被膜(図示せず)が剥離して練込亜鉛イオン抗菌剤2bも露出させることができるため、隙間なく亜鉛イオン抗菌材Kの表面に全面分布状態で多くの亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を水道水3と接触させてイオン化させることができる。また、水道水3は容器体4により溜水になっているため、亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)である露出の撃込亜鉛イオン抗菌剤2aと練込亜鉛イオン抗菌剤2bは、水道水3と静止状態で接触しており、時間と共に水道水3のイオン濃度は高くなり抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のある口腔洗滌イオン水Pになる。 なお、この亜鉛イオン抗菌材Kの製造方法は、刊行物に記載されている方法にしたがって製造することができる。例えば、特開平2007−22944号に記載の方法にしたがって製造することができる。また、他の金属イオン抗菌剤の固定方法として、チタンと銀を燃焼合成させたセラミック多孔質(株式会社アドバンスと大阪産業大学との共同研究開発)も有望であり、本発明の口腔洗滌イオン水P用の銀イオン抗菌材Gとすることが出来る。 また、口腔内を濯いで吐き出して捨てる仕様の口腔洗滌イオン水の場合は、抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体からなる粉末化した金属イオン抗菌剤を固定せず、消耗品的な考えで、そのまま金属イオン抗菌材として水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水に混ぜ、故意に浮遊させて効率よくイオン化させた口腔洗滌イオン水Pも本発明に含まれる。また、本発明の口腔洗滌イオン水Pは、抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体からなる金属イオン抗菌剤により水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タ等の原水をイオン化するものであるため、商業的に別途、イオン水を製造してガラスや合成樹脂等の容器内に、定量毎に収容密封して成る口腔洗滌イオン水Pにすることもできる。 容器体4の形状は、筒状、箱状、缶状など適宜な形態のもので良い。また容量は、例えば500ミリリットル、1リットル、10リットル等のように定量収容がよい。なお、当該容器体4の材質は、ガラスや合成樹脂がよいが、口腔洗滌イオン水Pを作る目的で、溜水の水道水3と亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)を接触させる手段として、容器体4自体を亜鉛イオン抗菌材Kで製造してもよく、本発明に含まれる。 図2は、請求項2の口腔洗滌イオン水P用の亜鉛イオン抗菌材Kの一実施例の成形体であり、同図(イ)は、亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)が溜水と混ざって混合液にならないように、プラスチック1に撃込、練込で固定して、亜鉛イオンのみが溶出するようにした、亜鉛イオン抗菌材Kの正面図で表面に撃込亜鉛イオン抗菌剤2aが露出した状態で全面に分布している。同図(ロ)は、同図(イ)のZ−Z断面図であり、撃込亜鉛イオン抗菌剤2aと練込亜鉛イオン抗菌剤2bを明示したものである。亜鉛イオン抗菌材Kの表面に撃ち込んだ撃込亜鉛イオン抗菌剤2aのみが表面に露出して溜水の水道水3(図示せず)と接触する状態を図面上示しているが、実際は撃込亜鉛イオン抗菌剤2aによって皮膜が剥がされて表面に近い練込亜鉛イオン抗菌剤2bも露出して、亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)としては隙間なく全面分布の状態になる。同図(ハ)は、同図(ロ)の断面図において亜鉛イオン抗菌材Kの表面に傷Wを多く付けて、水道水3(図示せず)のイオン化の促進を図ったものであり、練り込みの練込亜鉛イオン抗菌剤2bはプラスチック1の被膜で覆われて溜水の水道水3(図示せず)と接触できない状態であるため、亜鉛イオン抗菌材Kに傷Wを付けることによって、プラスチック1の被膜を取り除くと共に、傷Wにより亜鉛イオン抗菌材Kの内部にある多くの練込亜鉛イオン抗菌剤2bを露出させることが出来る。更に、傷Wの凸凹で水道水3(図示せず)が接触する表面積が広がり、より多くの亜鉛イオン抗菌剤2(図示せず)と水道水3(図示せず)を接触させることができ、効率良く水道水3(図示せず)をイオン化できる。また、イオン溶出が低下した場合もサンドペーパー等で表面を削ることにより練込亜鉛イオン抗菌剤2bを露出させ、イオン溶出を復活させることができる。 図3は、チタンと銀を燃焼合成させたセラミック多孔質の銀イオン抗菌材Gにより、水道水3をイオン化する口腔洗滌イオン水Pの一実施例である。同図(イ)はセラミック多孔質の銀イオン抗菌材Gを示したものであり、セラミックス6に無数の孔7があいている表面にチタンと銀を燃焼合成されているチップである。同図(ロ)はキャップ5付きの容器体4を断面図で示して内部を明示したものであり、容器体4の中に原水として水道水3が8分目程入れられて溜水になっている。この溜水の中にセラミック多孔質の銀イオン抗菌材Gを入れて銀イオンのみを溶出させ、水道水3をイオン化した口腔洗滌イオン水Pである。 図4は、口腔洗滌イオン水Pを使用する度に、同図(イ)のように溜水の量が少なくなった分、前記原水である水道水3を同図(ロ)のように、水道蛇口8から直接、補充して溜水を増やす事により、また溜水が抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のある口腔洗滌イオン水Pとなり、何回でも口腔洗滌イオン水Pが得られることを示したものである。 図5は、本発明の口腔洗滌イオン水Pの最良の使い方をイラストで示したものであり、同図(イ)のように歯磨きによる口内洗浄の後に、同図(ロ)のように、口腔洗滌イオン水Pで口腔内を1〜3回濯ぎ、洗滌する。又は、水道法水質基準等で安全性が証明された銀イオン水や亜鉛イオン水等の口腔洗滌イオン水Pに於いては漱いで飲む事により、喉や胃腸の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用の洗滌効果が大きい。 図6は、口腔洗滌イオン水Pの効果を具体的に明示したものであり、同図(イ)は歯周病 に対する効果を示したもので、口腔洗滌イオン水Pで口腔内を濯ぐ事により、歯9に付着した歯垢11の表面から濯ぐ度にイオン水で細菌を殺すため、歯磨きの度に表面から死んだ細菌が剥がれて取り除かれる。また、虫歯も濯ぐ度にイオン水が虫歯12に浸透して徐々に虫歯菌を死滅させる。更に、歯肉10の奥の歯槽膿漏13についても濯ぐ度に狭い歯肉溝を満たしている水分を歯槽膿漏13の位置までイオンの移行が行われて歯槽膿漏菌を死滅させる。同図(ロ)は虫歯の中や歯肉溝の中の細菌、又は炎症中の体細胞の中の細菌までイオン水が死滅させる作用を示したもので、水道水3からなる口腔洗滌イオン水Pは狭い隙間があれば毛管現象で細菌Sまで浸透、体液等の水分14があれば混ざったりイオン移行して細菌Sまでイオン化されるため、細菌Sの細胞液15もイオン化して感電死させる。この様にイオン水は隙間と水分があれば細菌を死滅させることができる。同図(ハ) は使用1週間後位から効果が出て、口腔内の疾患や症状の予防や改善、治療と歯垢、歯石の除去で歯は綺麗になり、白く艶が出てピカピカになる。更に、口臭がなくなる効果を示したものである。本発明の請求項1の一実施形態を一部断面図で明示したものである。本発明の一実施例である亜鉛イオン抗菌材Kを明示したものである。本発明の銀イオン抗菌材Gの一実施例による口腔洗滌イオン水P。本発明の口腔洗滌イオン水Pが何回でも経済的に得られることを示したもの。本発明の口腔洗滌イオン水Pの使用例をイラストで示したものである。本発明の口腔洗滌イオン水Pの抗菌・除菌・殺菌の作用と効果を示したもの。 1 プラスチック 2 亜鉛イオン抗菌剤 2a 撃込亜鉛イオン抗菌剤 2b 練込亜鉛イオン抗菌剤 3 水道水 4 容器体 5 キャップ 6 セラミックス 7 孔 8 水道蛇口 9 歯 10 歯肉 11 歯垢 12 虫歯 13 歯槽膿漏 14 水分 15 細胞液 G 銀イオン抗菌材 K 亜鉛イオン抗菌材 P 口腔洗滌イオン水 S 細菌 W 傷 水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水を亜鉛イオン、銀イオン、銅イオンの抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触させて、前記原水をイオン化すると共にイオン濃度を高めて、得られたイオン水のみからなるイオン水の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用で口腔内の虫歯、歯周病、口内炎、咽炎と胃腸炎の細菌による疾患又は症状の予防又は改善や治療、更に歯垢の除去や口臭を少なくすることを特徴とした口腔洗滌イオン水。口腔内、咽、胃腸内の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用のあるイオン水にする請求項1の金属イオン抗菌剤からなる口腔洗滌イオン水用の金属イオン抗菌材。水道水、地下水、蒸留水、ミネラルウオ−タの原水を亜鉛イオン、銀イオン、銅イオンの抗菌性金属イオンを担持させた無機物系担体または有機物系担体からなる金属イオン抗菌剤と溜水接触させて、前記原水のイオン化と共にイオン濃度を高めて口腔内、咽、胃腸内の抗菌作用、除菌作用、殺菌作用があるイオン水にする請求項1の口腔洗滌イオン水の製造方法。


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