生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_消臭剤
出願番号:2008171995
年次:2009
IPC分類:A61L 9/01,A61K 8/49,A61K 8/34,A61K 8/35,A61K 8/365,A61K 8/44,A61K 8/41,A61K 8/39,A61Q 5/04,A61Q 5/02,A61Q 5/12,A61Q 15/00,C07D 319/12


特許情報キャッシュ

岡田 徹 JP 2009028530 公開特許公報(A) 20090212 2008171995 20080701 消臭剤 有限会社岡田技研 595029222 森岡 博 100085202 岡田 徹 JP 2007176684 20070704 A61L 9/01 20060101AFI20090116BHJP A61K 8/49 20060101ALI20090116BHJP A61K 8/34 20060101ALI20090116BHJP A61K 8/35 20060101ALI20090116BHJP A61K 8/365 20060101ALI20090116BHJP A61K 8/44 20060101ALI20090116BHJP A61K 8/41 20060101ALI20090116BHJP A61K 8/39 20060101ALI20090116BHJP A61Q 5/04 20060101ALI20090116BHJP A61Q 5/02 20060101ALI20090116BHJP A61Q 5/12 20060101ALI20090116BHJP A61Q 15/00 20060101ALI20090116BHJP C07D 319/12 20060101ALN20090116BHJP JPA61L9/01 JA61L9/01 HA61K8/49A61K8/34A61K8/35A61K8/365A61K8/44A61K8/41A61K8/39A61Q5/04A61Q5/02A61Q5/12A61Q15/00C07D319/12 8 OL 12 4C022 4C080 4C083 4C022JA04 4C080AA06 4C080BB02 4C080BB05 4C080CC02 4C080CC04 4C080CC05 4C080CC08 4C080CC09 4C080HH03 4C080HH05 4C080KK06 4C080KK08 4C080LL03 4C080MM13 4C080MM15 4C080MM19 4C080NN12 4C080NN15 4C080NN18 4C083AC101 4C083AC102 4C083AC121 4C083AC122 4C083AC171 4C083AC172 4C083AC181 4C083AC182 4C083AC211 4C083AC212 4C083AC231 4C083AC232 4C083AC301 4C083AC302 4C083AC662 4C083AC691 4C083AC692 4C083AC711 4C083AC712 4C083AC841 4C083AC842 4C083BB04 4C083BB06 4C083BB07 4C083BB60 4C083CC17 4C083CC34 4C083CC38 4C083CC39 4C083DD08 4C083DD12 4C083DD23 4C083DD27 4C083DD38 4C083EE06 4C083EE07 4C083EE18 4C083EE21 4C083EE25 本発明は広範囲の生活悪臭に対して有効な消臭作用を示す水性消臭剤に関する。さらに詳しくは、本発明は種々のカチオン系、アニオン系、その他の臭気に対応した消臭剤であり、体臭、汚物臭、室内臭など日常生活における様々な臭気を除去する。本発明の消臭剤は抗菌作用も有する。 近年、生活環境の変化とともに身の回りの臭いに対する感覚が鋭敏になり消臭について大きな関心があつまっている。日常の生活環境から生ずる臭気は非常に多岐にわたっている。代表的な臭気としては、アンモニア、アミン類などのカチオン系物質;メルカプタン類、硫化水素、有機酸等のアニオン系物質;ホルマリン等のアルデヒド系の臭気が特に不快な臭気として挙げられる。 従来、悪臭成分を低減する方法としては強力な芳香剤により不快な臭気をマスキングする方法;活性炭、ゼオライト等の多孔質吸着剤により臭気を吸着する物理的方法;触媒燃焼法やオゾンにより臭気成分を酸化する酸化法、化学薬品を用いた中和法などの化学的方法;あるいはバクテリアによる臭気成分の分解などの生物化学的方法等が知られている。消臭剤として現在市販の種々の製品は、アミン類やメルカプタン類の臭気に対し一定の低減効果は認められるものの、依然として僅かな臭いが人の鋭敏な臭覚には感じられ満足のゆく消臭効果が得られるには至っていない。 また、近年、美容室などではパーマネントウェーブ処理にあたり新たなパーマ剤も用いられているが、処理後の頭髪に臭気の残存がある。たとえばシスチアミンは頭髪に対し優れたカール効果を示すが、パーマ処理後2週間程度にわたり臭気が残留し、現在の市販の消臭剤では消臭効果がみられない。特開平8−198709 本発明の目的はアミン類やメルカプタン類の臭気に対し、極めて有効な消臭効果を示す消臭剤を提供することにある。本発明者は前記課題を解決すべく種々検討を重ねた結果、グリセルアルデヒド等の化合物が前記の臭気の消臭において非常に優れた効果を発揮するとの知見を得て本発明を完成した。 本発明はグリセルアルデヒド、グリセルアルデヒドヘミアセタール、グリセルアルデヒドフルアセタール及びジオキシアセトンから選ばれた少なくとも1種の消臭成分を配合してなる消臭剤を提供するものである。液状、粉状であるのが好ましい。グリセルアルデヒドヘミアセタールはグリセルアルデヒド二量体であってもよい。本発明の消臭剤には1価、2価又は3価のアルコールを配合するのが好ましい。この消臭剤には、さらに両性界面活性剤、カチオン界面活性剤及び/又はノニオン系界面活性剤を配合するのが好ましい。 従来、アミン類やメルカプタン類に効果的な消臭剤も存在する。しかし、悪臭成分と反応した消臭剤は常温にて蒸気圧を有し、残存する微量の臭気が人体の嗅覚には感じ取られる。本発明の消臭剤は有効成分がアンモニア、メルカプタンと速やかに反応し、かつ反応後の蒸気圧が非常に低く優れた消臭効果を示す。 また、本発明の消臭剤のpHは中性であり、1価、2価又は3価のアルコールと組み合わせて用いることが可能で種々の用途の消臭剤として使用できる。発明の詳細な記述 (a)本発明消臭剤の有効成分は、グリセルアルデヒド、グリセルアルデヒドヘミアセタール、グリセルアルデヒドフルアセタール及びジオキシアセトンから選ばれた少なくとも1種の成分である。これらはいずれも市販の製品を用いることができる。 本発明の消臭剤においてグリセルアルデヒドヘミアセタールとしては、下式: にて表されるグリセルアルデヒド二量体が用いられる。 また、グリセルアルデヒドヘミアセタールは下式:(式中、Rは炭素数2〜6のアルキル基、アルキレン基、HO(CH2)3O−、又はHO(CH2)4O−を意味する。)にて表される化合物であってもよい。式(2)中、Rがアルキル基であるものとしてはエチル、プロピル、n-,iso-, sec-, ter-ブチル、アミル、ヘキシルなど炭素数2〜6のアルキル基が挙げられる。また、アルキレン基としてはエチレン、プロピレン、ブチレン、へキシレンなど炭素数2〜6のアルキレン基が挙げられる。 さらに、本発明の消臭剤に用いられるグリセルアルデヒドフルアセタールは下式:(式中、R1及びR2は同一又は異なった炭素数1〜12のアルキル基、アルキレン基又は炭素数4〜16のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコールの残基を表す。)にて表される化合物である。式(3)中、R1、R2がアルキル基であるものとしては、メチル、エチル、プロピル、n-,iso-, sec-, ter-ブチル、アミル、ヘキシルなど炭素数1〜12のアルキル基が挙げられる。また、アルキレン基としてはエチレン、プロピレン、ブチレン、へキシレンなど炭素数1〜12のアルキレン基が挙げられる。 これら消臭成分の配合量は消臭成分の濃度、消臭剤の形態に応じて適宜に変更してよいが、通常、消臭剤全量に対して0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜5重量%が用いられる。配合量がこれより少ないと充分な消臭効果が得られず、一方これより多くても消臭効果の向上はみられない。これら消臭成分は単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。 グリセリンアルデヒドの二量体(式1)は常温で固体であり、紙、不織布、樹脂などにコーティングして使用することができる。さらにジオキシアセトンをグリセリンアルデヒド及びグリセリンアルデヒドヘミアセタールと併用すると消臭効果がより向上する。この場合の配合量(重量)は、グリセリンアルデヒド又はグリセリンヘミアセタール1に対して0.2〜1.5であり、好ましくは0.5〜1である。(b)アルコール 前記の消臭成分と共に配合されるアルコールとしては、エタノール、プロパノール、などの一価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどの二価アルコール及びグリセリン等の三価アルコールを用いられてよい。特にエタノール、プロピレングリコール、グリセリンが好ましい。アルコールを配合することによって更にホルマリンの消臭が可能となると共に、前記消臭成分の水に対する溶解が向上し、悪臭の濃度に応じた消臭剤の調整が可能となる。これらアルコールの配合量は消臭剤全量に対して、70重量%以下、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは5〜20重量%である。アルコールの配合量はこれより少ないと消臭成分を充分に溶解することができず、一方これより多量に配合しても水に対する消臭成分の溶解性は変わらず品質の向上はない。また、水への良好な溶解性を得るため、アルコールは消臭成分に対し等量以上を配合するのがよい。 本発明の消臭剤には、さらにオキシ酸金属塩、メチルビニルエーテル無水マレイン酸金属塩、ケトカルボン酸金属塩、グリオキシル酸金属塩を配合することによって、硫化水素、メルカプタン等に対する消臭能力が向上する。また、ケトカルボン酸金属塩であるピルビン酸ナトリウムを添加することによって、ホルマリンの消臭が可能となる。オキシ酸としてはグルコン酸、グリセリン酸が好ましい。 前記金属塩の金属としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、銅、亜鉛、鉄が挙げられ、銅、亜鉛、ナトリウム、カルシウムが好ましい。これら金属塩の配合量(重量)は、前記の消臭成分1に対し0.5〜2、好ましくは0.5〜1である。 (c)界面活性剤 本発明の消臭剤にはさらに両性界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を配合するのが好ましく、HLB10〜16のものが好ましい。 両性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなどが挙げられ、特にヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムと消臭成分を併用すると、従来のアンモニア、アミン類や硫化水素メルカブタンの消臭はもとより脂肪酸に対して効果向上し消臭範囲が拡大する。 ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタンなど、特にポリオキシエチレンラウリルエーテルなどが好ましい。 このような界面活性剤の配合により消臭が迅速になる。消臭成分と悪臭成分の反応速度が向上すると推測される。これら界面活性剤の配合量は消臭剤全量に対して0.1〜20重量%、好ましくは1〜6重量%である。界面活性剤の配合量がこれより少ないとその効果は充分でなく、一方これより多量に配合しても消臭効果の向上はみられない。 本発明の消臭剤は、日常生活で問題となる身近なアンモニアなどの塩基性臭気およびメルカプタンなどの酸性臭気もちろんのことホルマリンや硫化水素、脂肪酸類などの悪臭原因物質しても優れた吸着力、消臭効果を示す。 (製造法) 本発明消臭剤の調製は、前記の各成分を好ましくは精製水、エタノールなど適宜の媒体中に分散又は溶解し容易に調製できる。たとえば所定量の二価、三価のアルコール及び界面活性剤、精製水を混合し、60〜80℃、好ましくは65〜75℃に加熱し、温度を保持しつつ所定量の消臭成分を加えて攪拌し完全に溶解する。つぎに加熱を止め温度が低下したところにエチルアルコール、精製水などの溶媒を加えて成分調整を行い、常温になるまで攪拌を続ける。 本発明の消臭剤は粉状、液状で用いることができる。また、種々の基材に含浸、あるいは塗布して使用してもよい。たとえばシート状、糸状などの種々の形状の基材上に塗布したり、含浸させて消臭剤の表面積を増大し消臭作用の向上をはかることもできる。このような基材としては、不織布、織布や繊維状物、粒状物、紙又はゼオライト、活性炭等の多孔質物質などが単独で、または併用して用いられる。 つぎに本発明を実施例にもとづき更に具体的に説明する。実施例において配合量の単位はグラムである。 [実施例1] 後記の表1に記載の各成分を用い消臭剤を調製した。すなわち、容器(200ml)にグリセリン5gをとり、精製水50mlを加えて70℃まで加熱した。この温度を保持しつつグリセルアルデヒド二量体5gを加え、完全に溶解するまで攪拌した。加熱をとめ温度が40℃まで低下したところでエチルアルコール5gと残りの精製水を加えて全量100gとし常温になるまで攪拌を続けた。 [実施例2〜7] 前記と同様に各所定量の二価、三価のアルコール、精製水及び界面活性剤を容器に採り加熱し、これに消臭成分を加えて完全に溶解した後、降温してエチルアルコール、精製水により成分調整を行い、消臭剤を得た。 (消臭テスト) 上記の消臭剤溶液10gを濾紙(直径10cm)に含浸させ、これをテスト試料としてテトラパック容器(容量3L)に入れた。この容器に悪臭成分としてアンモニア(初期濃度:100ppm)を含む窒素ガスを封入し、経時的に内部のアンモニア濃度を測定した。同様に、硫化水素(初期濃度40ppm)についても測定した。結果を下記の表1に示す。 [実施例8〜18] 前記と同様に表2に記載の各所定量の成分を処理し消臭剤を調製した。また、前記の消臭テストと同様に、悪臭成分として、アンモニア、硫化水素、酢酸、ホルマリンの各々を含む窒素ガスを封入し、経時的に内部の悪臭濃度を測定した。結果を下記の表2に示す。 前記消臭成分に加えて、オキシ酸金属塩、ピルビン酸金属塩などケトカルボン酸金属塩、グリオキシル酸金属塩を配合することによって脂肪酸、ホルマリンに対する消臭性能も向上した。 近年、美容室向けのパーマ処理剤として、従来使用されているチオグリコール酸アンモニウムなどのほか、シスチアミン等の頭髪に対するカール性能に優れた処理剤が市販されている。しかしながら、シスチアミンはパーマ処理後10日以上にわたり残留して不快臭を示す。従来の消臭剤はチオクリコール酸アンモニウムなどのパーマ処理剤には消臭効果があっても新しいパーマ処理剤であるシスチアミンの消臭には効果がなく、本発明の消臭剤により優れた消臭効果を確認することができた。 [実施例19] グリセリンアルデヒド5gを容器にとり、グリセリン7g、エタノール3g、更にヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン2gを混合し、水を加えて全体を100gとした。80℃にて30分間加熱して完全に溶解した後、常温にもどして消臭剤を得た。 (毛髪の消臭テスト) つぎの工程にて消臭テストを行った。 (1)人毛0.5gをビーカーにとる。 (2)3%シスチアミン(塩酸塩)10mlに、40℃にて20分浸漬した。 (3)水洗を3分間行った後、脱水する。 (4)消臭剤2mlと水8mlを加え、10分間浸漬する。 (5)水洗を3分間行った後、脱水する。 (6)2%ブロム酸ナトリウム液10mlに40℃にて20分間浸漬した。 (7)水洗を3分間行った後、脱水する。 (8)試料を乾燥後、官能テストに供した。 同時に比較のため、上記(4)〜(5)の工程を省いたブランクテストも行った。 (臭覚テスト) 測定者 A B C D E 実施例19 −+ − −+ − −+ ブランク + + + + + (注)−:全く臭いなし −+:わずかに臭いあり +−:少し臭いあり +:臭い強い (注)−:全く臭いなし −+:わずかに臭いあり +−:少し臭いあり +:臭い強い 上記のようにシスチアミンをパーマ液処理剤として使用した場合にも優れた消臭効果を示した。また、シスチアミンをパーマ液として使用する場合は、消臭成分(グリセルアルデヒド、グリセルアルデヒドヘミアセタール、グリセルアルデヒドフルアセタール、ジオキシアセトン)をシスチアミン1重量部に対して0.5〜0.7重量部を添加することによりパーマ液のカール付与効果を失うことなく、その臭いを低減することができる。また、そのpH値を変化させずにパーマ液処理剤に併用することができる。 本発明の消臭剤は日常生活における広範囲の臭気の除去に適する。体臭、ペット臭、タバコ臭、病院・家庭・店舗からの汚物・ごみによる臭気、その他室内に付着した強い臭いの除去など様々な分野の消臭剤として用いることができる。 特に、粉状で、また液状若しくはスプレー缶に充填してエアロゾルの状態で使用し、トイレ周辺、生ゴミなど台所周り、あるいは愛玩動物の周辺の防臭に効果を示す。さらに、消臭剤を布、不織布、紙などにコーティングして、おむつ(幼児、成人、ペット用)や体臭防止用シートとして使用することができる。さらに頭髪のパーマ処理後の残存臭の除去にも有効である。グリセルアルデヒド、グリセルアルデヒドヘミアセタール、グリセルアルデヒドフルアセタール及びジオキシアセトンから選ばれた少なくとも1種の消臭成分を配合してなる液状又は粉状の消臭剤。グリセルアルデヒドヘミアセタールが下式: にて表されるグリセルアルデヒド二量体、又は下式:(式中、Rは炭素数2〜6のアルキル基、アルキレン基、HO(CH2)3O−、又はHO(CH2)4O−を意味する。)にて表される化合物であり、グリセルアルデヒドフルアセタールが下式:(式中、R1及びR2は同一又は異なった炭素数1〜12のアルキル基、アルキレン基又は炭素数4〜16のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコールの残基を表す。)にて表される化合物である請求項1の消臭剤。さらに、1価、2価又は3価のアルコールを配合してなる請求項1又は2の消臭剤。さらにオキシ酸金属塩、メチルビニルエーテル無水マレイン酸金属塩、ケトカルボン酸金属塩、グリオキシル酸金属塩を配合してなる請求項1〜3いずれかの消臭剤。金属塩がカリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、銅塩又は鉄塩である請求項4の消臭剤。さらに両性界面活性剤、カチオン界面活性剤及び/又はノニオン系界面活性剤を配合してなる請求項1〜5いずれかの消臭剤。請求項1〜6いずれかの消臭剤を配合してなる頭髪処理剤。請求項1〜6いずれかの消臭剤を配合したシャンプー又はリンスを用いて頭髪を処理する頭髪処理方法。 【課題】 アミン類やメルカプタン類、脂肪酸、ホルマリンの臭気に対し、極めて有効な消臭効果を示す消臭剤を提供する。【解決手段】 グリセルアルデヒド、グリセルアルデヒドヘミアセタール、グリセルアルデヒドフルアセタール及びジオキシアセトンから選ばれた少なくとも1種の消臭成分を配合してなる液状又は粉状の消臭剤である。1価、2価又は3価のアルコール、さらに両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、また、さらにオキシ酸金属塩、ケトカルボン酸金属塩、グリオキシル酸金属塩を配合することによりさらに広範囲の悪臭に対応することができる。 【選択図】 なし


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特許公報(B2)_消臭剤

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_消臭剤
出願番号:2008171995
年次:2013
IPC分類:A61L 9/01,A61K 8/34,A61K 8/39,A61K 8/49,A61Q 5/02,A61Q 5/12,A61Q 15/00


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岡田 徹 JP 5341409 特許公報(B2) 20130816 2008171995 20080701 消臭剤 有限会社岡田技研 595029222 森岡 博 100085202 岡田 徹 JP 2007176684 20070704 20131113 A61L 9/01 20060101AFI20131024BHJP A61K 8/34 20060101ALI20131024BHJP A61K 8/39 20060101ALI20131024BHJP A61K 8/49 20060101ALI20131024BHJP A61Q 5/02 20060101ALI20131024BHJP A61Q 5/12 20060101ALI20131024BHJP A61Q 15/00 20060101ALI20131024BHJP JPA61L9/01 JA61L9/01 HA61K8/34A61K8/39A61K8/49A61Q5/02A61Q5/12A61Q15/00 A61L 9/00− 9/26 A61K 8/00− 8/99 A61Q 1/00−99/00 CAplus/REGISTRY(STN) JSTPlus(JDreamIII) 国際公開第03/045449(WO,A1) 特開平01−221165(JP,A) 特開平02−274254(JP,A) 特開昭50−013538(JP,A) 7 2009028530 20090212 11 20110615 岡谷 祐哉 本発明は広範囲の生活悪臭に対して有効な消臭作用を示す水性消臭剤に関する。さらに詳しくは、本発明は種々のカチオン系、アニオン系、その他の臭気に対応した消臭剤であり、体臭、汚物臭、室内臭など日常生活における様々な臭気を除去する。本発明の消臭剤は抗菌作用も有する。 近年、生活環境の変化とともに身の回りの臭いに対する感覚が鋭敏になり消臭について大きな関心があつまっている。日常の生活環境から生ずる臭気は非常に多岐にわたっている。代表的な臭気としては、アンモニア、アミン類などのカチオン系物質;メルカプタン類、硫化水素、有機酸等のアニオン系物質;ホルマリン等のアルデヒド系の臭気が特に不快な臭気として挙げられる。 従来、悪臭成分を低減する方法としては強力な芳香剤により不快な臭気をマスキングする方法;活性炭、ゼオライト等の多孔質吸着剤により臭気を吸着する物理的方法;触媒燃焼法やオゾンにより臭気成分を酸化する酸化法、化学薬品を用いた中和法などの化学的方法;あるいはバクテリアによる臭気成分の分解などの生物化学的方法等が知られている。消臭剤として現在市販の種々の製品は、アミン類やメルカプタン類の臭気に対し一定の低減効果は認められるものの、依然として僅かな臭いが人の鋭敏な臭覚には感じられ満足のゆく消臭効果が得られるには至っていない。 また、近年、美容室などではパーマネントウェーブ処理にあたり新たなパーマ剤も用いられているが、処理後の頭髪に臭気の残存がある。たとえばシスチアミンは頭髪に対し優れたカール効果を示すが、パーマ処理後2週間程度にわたり臭気が残留し、現在の市販の消臭剤では消臭効果がみられない。特開平8−198709 本発明の目的はアミン類やメルカプタン類の臭気に対し、極めて有効な消臭効果を示す消臭剤を提供することにある。本発明者は前記課題を解決すべく種々検討を重ねた結果、グリセルアルデヒド等の化合物が前記の臭気の消臭において非常に優れた効果を発揮するとの知見を得て本発明を完成した。 本発明はグリセルアルデヒド、及び 下式: にて表されるグリセルアルデヒド二量体から選ばれた少なくとも1種の消臭成分を配合してなる液状又は粉状の消臭剤を提供するものである。液状、粉状であるのが好ましい。グリセルアルデヒドヘミアセタールはグリセルアルデヒド二量体であってもよい。本発明の消臭剤には1価、2価又は3価のアルコールを配合するのが好ましい。この消臭剤には、さらに両性界面活性剤、カチオン界面活性剤及び/又はノニオン系界面活性剤を配合するのが好ましい。 従来、アミン類やメルカプタン類に効果的な消臭剤も存在する。しかし、悪臭成分と反応した消臭剤は常温にて蒸気圧を有し、残存する微量の臭気が人体の嗅覚には感じ取られる。本発明の消臭剤は有効成分がアンモニア、メルカプタンと速やかに反応し、かつ反応後の蒸気圧が非常に低く優れた消臭効果を示す。 また、本発明の消臭剤のpHは中性であり、1価、2価又は3価のアルコールと組み合わせて用いることが可能で種々の用途の消臭剤として使用できる。発明の詳細な記述 (a)本発明消臭剤の有効成分は、グリセルアルデヒド及び下記より選ばれた少なくとも1種の成分である。これらはいずれも市販の製品を用いることができる。 本発明の消臭剤においてグリセルアルデヒドヘミアセタールとしては、下式: にて表されるグリセルアルデヒド二量体が用いられる。 また、グリセルアルデヒドヘミアセタールは下式:(式中、Rは炭素数2〜6のアルキル基、アルキレン基、HO(CH2)3O−、又はHO(CH2)4O−を意味する。)にて表される化合物であってもよい。式(2)中、Rがアルキル基であるものとしてはエチル、プロピル、n-,iso-, sec-, ter-ブチル、アミル、ヘキシルなど炭素数2〜6のアルキル基が挙げられる。また、アルキレン基としてはエチレン、プロピレン、ブチレン、へキシレンなど炭素数2〜6のアルキレン基が挙げられる。 さらに、本発明の消臭剤には下式:(式中、R1及びR2は同一又は異なった炭素数1〜12のアルキル基、アルキレン基又は炭素数4〜16のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコールの残基を表す。)にて表される化合物(グリセルアルデヒドフルアセタールともいう)が配合されてよい。式(3)中、R1、R2がアルキル基であるものとしては、メチル、エチル、プロピル、n-,iso-, sec-, ter-ブチル、アミル、ヘキシルなど炭素数1〜12のアルキル基が挙げられる。また、アルキレン基としてはエチレン、プロピレン、ブチレン、へキシレンなど炭素数1〜12のアルキレン基が挙げられる。 これら消臭成分の配合量は消臭成分の濃度、消臭剤の形態に応じて適宜に変更してよいが、通常、消臭剤全量に対して0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜5重量%が用いられる。配合量がこれより少ないと充分な消臭効果が得られず、一方これより多くても消臭効果の向上はみられない。これら消臭成分は単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。 グリセリンアルデヒドの二量体(式1)は常温で固体であり、紙、不織布、樹脂などにコーティングして使用することができる。さらにジオキシアセトンをグリセリンアルデヒド及びグリセリンアルデヒドヘミアセタールと併用すると消臭効果がより向上する。この場合の配合量(重量)は、グリセリンアルデヒド又はグリセリンヘミアセタール1に対して0.2〜1.5であり、好ましくは0.5〜1である。(b)アルコール 前記の消臭成分と共に配合されるアルコールとしては、エタノール、プロパノール、などの一価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどの二価アルコール及びグリセリン等の三価アルコールを用いられてよい。特にエタノール、プロピレングリコール、グリセリンが好ましい。アルコールを配合することによって更にホルマリンの消臭が可能となると共に、前記消臭成分の水に対する溶解が向上し、悪臭の濃度に応じた消臭剤の調整が可能となる。これらアルコールの配合量は消臭剤全量に対して、70重量%以下、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは5〜20重量%である。アルコールの配合量はこれより少ないと消臭成分を充分に溶解することができず、一方これより多量に配合しても水に対する消臭成分の溶解性は変わらず品質の向上はない。また、水への良好な溶解性を得るため、アルコールは消臭成分に対し等量以上を配合するのがよい。 本発明の消臭剤には、さらにオキシ酸金属塩、メチルビニルエーテル無水マレイン酸金属塩、ケトカルボン酸金属塩、グリオキシル酸金属塩を配合することによって、硫化水素、メルカプタン等に対する消臭能力が向上する。また、ケトカルボン酸金属塩であるピルビン酸ナトリウムを添加することによって、ホルマリンの消臭が可能となる。オキシ酸としてはグルコン酸、グリセリン酸が好ましい。 前記金属塩の金属としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、銅、亜鉛、鉄が挙げられ、銅、亜鉛、ナトリウム、カルシウムが好ましい。これら金属塩の配合量(重量)は、前記の消臭成分1に対し0.5〜2、好ましくは0.5〜1である。 (c)界面活性剤 本発明の消臭剤にはさらに両性界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を配合するのが好ましく、HLB10〜16のものが好ましい。 両性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなどが挙げられ、特にヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムと消臭成分を併用すると、従来のアンモニア、アミン類や硫化水素メルカブタンの消臭はもとより脂肪酸に対して効果向上し消臭範囲が拡大する。 ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタンなど、特にポリオキシエチレンラウリルエーテルなどが好ましい。 このような界面活性剤の配合により消臭が迅速になる。消臭成分と悪臭成分の反応速度が向上すると推測される。これら界面活性剤の配合量は消臭剤全量に対して0.1〜20重量%、好ましくは1〜6重量%である。界面活性剤の配合量がこれより少ないとその効果は充分でなく、一方これより多量に配合しても消臭効果の向上はみられない。 本発明の消臭剤は、日常生活で問題となる身近なアンモニアなどの塩基性臭気およびメルカプタンなどの酸性臭気もちろんのことホルマリンや硫化水素、脂肪酸類などの悪臭原因物質しても優れた吸着力、消臭効果を示す。 (製造法) 本発明消臭剤の調製は、前記の各成分を好ましくは精製水、エタノールなど適宜の媒体中に分散又は溶解し容易に調製できる。たとえば所定量の二価、三価のアルコール及び界面活性剤、精製水を混合し、60〜80℃、好ましくは65〜75℃に加熱し、温度を保持しつつ所定量の消臭成分を加えて攪拌し完全に溶解する。つぎに加熱を止め温度が低下したところにエチルアルコール、精製水などの溶媒を加えて成分調整を行い、常温になるまで攪拌を続ける。 本発明の消臭剤は粉状、液状で用いることができる。また、種々の基材に含浸、あるいは塗布して使用してもよい。たとえばシート状、糸状などの種々の形状の基材上に塗布したり、含浸させて消臭剤の表面積を増大し消臭作用の向上をはかることもできる。このような基材としては、不織布、織布や繊維状物、粒状物、紙又はゼオライト、活性炭等の多孔質物質などが単独で、または併用して用いられる。 つぎに本発明を実施例にもとづき更に具体的に説明する。実施例において配合量の単位はグラムである。 [実施例1] 後記の表1に記載の各成分を用い消臭剤を調製した。すなわち、容器(200ml)にグリセリン5gをとり、精製水50mlを加えて70℃まで加熱した。この温度を保持しつつグリセルアルデヒド二量体5gを加え、完全に溶解するまで攪拌した。加熱をとめ温度が40℃まで低下したところでエチルアルコール5gと残りの精製水を加えて全量100gとし常温になるまで攪拌を続けた。 [実施例2〜6、参考例1] 前記と同様に各所定量の二価、三価のアルコール、精製水及び界面活性剤を容器に採り加熱し、これに消臭成分を加えて完全に溶解した後、降温してエチルアルコール、精製水により成分調整を行い、消臭剤を得た。 (消臭テスト) 上記の消臭剤溶液10gを濾紙(直径10cm)に含浸させ、これをテスト試料としてテトラパック容器(容量3L)に入れた。この容器に悪臭成分としてアンモニア(初期濃度:100ppm)を含む窒素ガスを封入し、経時的に内部のアンモニア濃度を測定した。同様に、硫化水素(初期濃度40ppm)についても測定した。結果を下記の表1に示す。 [実施例8〜18] 前記と同様に表2に記載の各所定量の成分を処理し消臭剤を調製した。また、前記の消臭テストと同様に、悪臭成分として、アンモニア、硫化水素、酢酸、ホルマリンの各々を含む窒素ガスを封入し、経時的に内部の悪臭濃度を測定した。結果を下記の表2に示す。 前記消臭成分に加えて、オキシ酸金属塩、ピルビン酸金属塩などケトカルボン酸金属塩、グリオキシル酸金属塩を配合することによって脂肪酸、ホルマリンに対する消臭性能も向上した。 近年、美容室向けのパーマ処理剤として、従来使用されているチオグリコール酸アンモニウムなどのほか、シスチアミン等の頭髪に対するカール性能に優れた処理剤が市販されている。しかしながら、シスチアミンはパーマ処理後10日以上にわたり残留して不快臭を示す。従来の消臭剤はチオクリコール酸アンモニウムなどのパーマ処理剤には消臭効果があっても新しいパーマ処理剤であるシスチアミンの消臭には効果がなく、本発明の消臭剤により優れた消臭効果を確認することができた。 [実施例19] グリセリンアルデヒド5gを容器にとり、グリセリン7g、エタノール3g、更にヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン2gを混合し、水を加えて全体を100gとした。80℃にて30分間加熱して完全に溶解した後、常温にもどして消臭剤を得た。 (毛髪の消臭テスト) つぎの工程にて消臭テストを行った。 (1)人毛0.5gをビーカーにとる。 (2)3%シスチアミン(塩酸塩)10mlに、40℃にて20分浸漬した。 (3)水洗を3分間行った後、脱水する。 (4)消臭剤2mlと水8mlを加え、10分間浸漬する。 (5)水洗を3分間行った後、脱水する。 (6)2%ブロム酸ナトリウム液10mlに40℃にて20分間浸漬した。 (7)水洗を3分間行った後、脱水する。 (8)試料を乾燥後、官能テストに供した。 同時に比較のため、上記(4)〜(5)の工程を省いたブランクテストも行った。 (臭覚テスト) 測定者 A B C D E 実施例19 −+ − −+ − −+ ブランク + + + + + (注)−:全く臭いなし −+:わずかに臭いあり +−:少し臭いあり +:臭い強い (注)−:全く臭いなし −+:わずかに臭いあり +−:少し臭いあり +:臭い強い 上記のようにシスチアミンをパーマ液処理剤として使用した場合にも優れた消臭効果を示した。また、シスチアミンをパーマ液として使用する場合は、消臭成分(グリセルアルデヒド、グリセルアルデヒドヘミアセタール、グリセルアルデヒドフルアセタール、ジオキシアセトン)をシスチアミン1重量部に対して0.5〜0.7重量部を添加することによりパーマ液のカール付与効果を失うことなく、その臭いを低減することができる。また、そのpH値を変化させずにパーマ液処理剤に併用することができる。 本発明の消臭剤は日常生活における広範囲の臭気の除去に適する。体臭、ペット臭、タバコ臭、病院・家庭・店舗からの汚物・ごみによる臭気、その他室内に付着した強い臭いの除去など様々な分野の消臭剤として用いることができる。 特に、粉状で、また液状若しくはスプレー缶に充填してエアロゾルの状態で使用し、トイレ周辺、生ゴミなど台所周り、あるいは愛玩動物の周辺の防臭に効果を示す。さらに、消臭剤を布、不織布、紙などにコーティングして、おむつ(幼児、成人、ペット用)や体臭防止用シートとして使用することができる。さらに頭髪のパーマ処理後の残存臭の除去にも有効である。グリセルアルデヒド、及び 下式:にて表されるグリセルアルデヒド二量体から選ばれた少なくとも1種の消臭成分を配合してなる液状又は粉状の消臭剤。さらに、1価、2価又は3価のアルコールを配合してなる請求項1の消臭剤。さらにオキシ酸金属塩、メチルビニルエーテル無水マレイン酸金属塩、ケトカルボン酸金属塩、又はグリオキシル酸金属塩を配合してなる請求項1又は2の消臭剤。金属塩がカリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、銅塩又は鉄塩である請求項3の消臭剤。さらに両性界面活性剤、カチオン界面活性剤及び/又はノニオン系界面活性剤を配合してなる請求項1〜4いずれかの消臭剤。請求項1〜5いずれかの消臭剤を配合してなる頭髪処理剤。請求項1〜5いずれかの消臭剤を配合したシャンプー又はリンスを用いて頭髪を処理する頭髪処理方法。


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