タイトル: | 公表特許公報(A)_プロフレグランスおよびプロフレーバラント組成物 |
出願番号: | 2007554625 |
年次: | 2008 |
IPC分類: | C11B 9/00,C07C 225/06,C07C 225/14,C07C 251/14,C07C 251/16,C07C 249/02,C07C 221/00,A61K 8/41,A61Q 13/00,A61K 47/08,A23L 1/226,A23G 4/00 |
ルカ・ターイン JP 2008531761 公表特許公報(A) 20080814 2007554625 20060120 プロフレグランスおよびプロフレーバラント組成物 フレクシトラル・インコーポレーテッド 506426328 志賀 正武 100064908 渡邊 隆 100089037 村山 靖彦 100108453 実広 信哉 100110364 ルカ・ターイン US 60/651,078 20050209 US 60/661,505 20050315 US 60/668,107 20050405 US 60/724,778 20051011 C11B 9/00 20060101AFI20080718BHJP C07C 225/06 20060101ALI20080718BHJP C07C 225/14 20060101ALI20080718BHJP C07C 251/14 20060101ALI20080718BHJP C07C 251/16 20060101ALI20080718BHJP C07C 249/02 20060101ALI20080718BHJP C07C 221/00 20060101ALI20080718BHJP A61K 8/41 20060101ALI20080718BHJP A61Q 13/00 20060101ALI20080718BHJP A61K 47/08 20060101ALI20080718BHJP A23L 1/226 20060101ALI20080718BHJP A23G 4/00 20060101ALI20080718BHJP JPC11B9/00 VC11B9/00 XC07C225/06C07C225/14C07C251/14C07C251/16C07C249/02C07C221/00A61K8/41A61Q13/00 101A61K47/08A23L1/226 GA23G3/30A23L1/226 F AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,LY,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,YU,ZA,ZM,ZW GB2006000200 20060120 WO2006085048 20060817 46 20071005 4B014 4B047 4C076 4C083 4H006 4H059 4B014GB13 4B014GK01 4B014GL03 4B047LB08 4B047LF09 4B047LG20 4C076DD40T 4C076FF52 4C083AC531 4C083AC532 4C083AC551 4C083AC552 4C083CC01 4H006AA02 4H006AA03 4H006AB14 4H006BJ20 4H006BR10 4H006BU32 4H059BA40 4H059BA42 4H059BA43 4H059BA48 4H059BB13 4H059BB14 4H059BB18 4H059BB22 4H059BB45 4H059DA09 4H059EA36 本発明は、一般にフレグランスおよびフレーバラントの分野に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、長期間にわたってフレグランスおよびフレーバーの特徴を放出する新規なプロフレグランスおよびプロフレーバラントならびに種々の基材への適用のためのフレグランスおよびフレーバー組成物としてのこれらの使用に関するものである。 芳香をつけたおよび風味をつけた製品、組成物および物品は、当技術分野においてよく知られており、広く使用されている。しかしながら、消費者によるこれらの製品の受け入れは、大体において、経時的にこれらのフレグランスおよび/またはフレーバーを保持し、放出する能力に左右される。ある芳香成分が、許容できる長さの時間、これらのフレグランスの特徴を保持できないことが、繊維ケアの領域における継続的な問題である。香料添加物は、繊維洗浄剤、漂白組成物および繊維柔軟剤中に伝統的に含まれている。しかしながら、このような香料は、典型的に、繊維処理環境、例えば洗濯機中の洗濯およびすすぎの水のサイクルおよび衣料乾燥機中の乾燥サイクルに対してすぐに失われ、もし、あっても、ほとんど伝えられないか、または処理された繊維中にほとんど長く残らない。繊維処理における高価な芳香成分のこのような効率の悪い送達は、製造者および同様に消費者にとって高いコストをもたらし、このような製品の消費者の受け入れに不利な影響を及ぼしている。 フレグランスおよびフレーバー組成物のある期間にわたりフレグランスおよびフレーバー放出する特性を延長する要求は、同様に他の産業および応用においても存在する。例えば、もしその中に組み込まれたフレグランスおよびフレーバー成分を、より長く持続させることができるならば、多数の製品の消費者の受け入れは、大きく増大し、このコストは、大きく減少させられるだろう。このような製品は、食品、パーソナルケア製品、家庭用および産業用クリーニング組成物、殺菌剤、飲料、チューインガム、薬学および医学上の組成物および経口送達可能なマトリックスを含む。 特に繊維ケア業界においてフレグランスの「持続する」特性を改良するため、多数の努力がなされてきた。 米国特許第5,188,753号は、例えばカプセル化などのキャリヤー機構を記載しているが、これが、成功したことは証明されていない。 他の解決策は、フレグランス自体の使用によるよりも長い期間にわたってフレグランスの遅くした放出を提供する製品(プロフレグランス)を形成するために、香料と反応剤との反応生成物の調製を含む。米国特許出願公開第20030211963号、第20030211960号、第20030134772号、第20030073607号、第20050043205号、第20050009727号、第20040147426号、第20040116320号、20040097397号、第20040018955号および米国特許第6,858,575号、第6,790,815号、6,764,986号、第6,740,713号、第6,699,823号、第6,566,312号、第6,511,948号、第6,451,751号および第6,413,920号を参照されたい。フレグランス化合物と前記の特許および刊行物において特定された試薬との反応は、プロフレグランスの特徴を有する組成物を提供するが、固体であるか、または高粘度を有する流動体を含む反応生成物を提供する。 アルデヒドのフレグランス化合物または芳香化学物質のシッフ塩基の形成が、先行技術において示唆されている。しかしながら、アルキルアントラニレートのような揮発性アミンが利用された場合、これは、シッフ塩基が減成した場合にこれら自体、時々は不快な香りを環境に対して与え、これによって、芳香化学物質のフレグランスの特徴に不利な影響を与える。 本明細書における以前に公開された文献の列挙または議論は、その文献が最新技術の一部であるか、または普通の一般的知識であるということを認めているものと必ずしも解釈すべきではない。米国特許第5,188,753号米国特許出願公開第20030211963号米国特許出願公開第20030211960号米国特許出願公開第20030134772号米国特許出願公開第20030073607号米国特許出願公開第20050043205号米国特許出願公開第20050009727号米国特許出願公開第20040147426号米国特許出願公開第20040116320号米国特許出願公開第20040097397号米国特許出願公開第20040018955号米国特許第6,858,575号米国特許第6,790,815号米国特許第6,764,986号米国特許第6,740,713号米国特許第6,699,823号米国特許第6,566,312号米国特許第6,511,948号米国特許第6,451,751号米国特許第6,413,920号米国特許第4,563,365号米国特許第4,654,168号米国特許第4,587,129号J. Braz. Chem. Soc. Vol.9、No.6、583〜585頁、1998J. Jauchら、Angew. Chem.、101(1989)1039頁Augew. Chem. Int. Ed. Engl.、28(1989)1022頁J. Am. Chem. Soc.、61、3303頁(1939)Tetrahedron Letters 23、335頁(1982)Guntert, M.; Emberger, R; Hopp, R.; Kopsel, M.; Silberzahn, W.; Werkhoff P.、「Chiral analysis in flavor and essential oil chemistry. Part A, Filbertone, the character impact compound of hazelnuts」、Flavor Science and Technology、Y. Bessiere & A. F. Thomas、Editors、John Wiley & Sons, Pub.、Chichester、UK、29〜32頁 (1990)Guntert, M.; Emberger, R.; Hopp, R.; Kopsel, M.; Silberzahn, W.; Werkhoff, P. 「Chirospecific analysis in flavor and essential oil chemistry. Part A, Filbertones, the character impact compound of hazelnuts.」、Z. Lebensm. Unters. Forsch.、192、108〜110頁 (1991)Schurig, V.、Jauch, J, Schmalzing, D.、Jung, M., Bretschneider, W.、Hopp, R.、Werkhoff, P.、「Analysis of the Chiral Aroma Compound Filbertone by Inclusion Gas Chromatography」、Z. Lebensm. Unters. Forsch.、191、28頁 (1990)Jauch, J.、Schmalzing, D.、Schurig, V.、Emberger, R.、Hopp, R、Kopsel, M.、Silberzahn, W.、Werkhoff, P.、「Isolierung, Synthese und absolute Konfiguration von Filberton, dem aktiven Prinzip des Haselnussaromas (Isolation, Synthesis, and Absolute Configuration of Filbertone, the Principal Flavor Component of the Hazelnut)」、Angew. Chem.、101 (8)、1039〜1041頁(1989)Angew. Chem. Int. Ed. Engl.、28、1022〜1023頁 (1989)Emberger; Roland; Kopsel, Manfred; Bruning, Jurgen; Hopp, Rudolf; Sand, Theodor; 「Flavoring with 5-methyl-hept-2-en-4-one」Bachem、1996、Peptides and Biochemicals CatalogS. Arctander、Perfume and Flavor Chemicals、1969、Montclair、N.J.、USA 先行技術のものより、顕著に低い粘度を有する新規なプロフレグランスおよびプロフレーバラント組成物を提供することが本発明の目的である。 本発明は、室温で液体であり、比較的低い粘度を有し、かつ式(I):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が10個以上であることを条件としてR1はH、脂肪族基または芳香族基であり、R2は、脂肪族基または芳香族基であり; R5はCN、COOH、COOR7、CHOまたはC(O)R8であり;R3、R4およびR6は、それぞれ独立して水素であるかまたはR5と一緒に式:R5CR6C=CR3R4の化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分であり、R7およびR8は、それぞれ独立して有機部分である)を有するプロオドラントまたはプロフレーバラントを提供する。 基R3、R4およびR6は、例えばH、直鎖または分岐または環状のC1〜12アルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換の直鎖または分岐または環状のC1〜12アルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換または非置換の芳香族、ハロ、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、スルホン酸、尿素およびチオ尿素であり得る。置換アルキル、アルケニル、アルコキシまたは芳香族基上の好適な置換基は、ハロ、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、スルホン酸、尿素およびチオ尿素を含む。 基R7およびR8は、例えば直鎖または分岐または環状のC1〜12アルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換の直鎖または分岐または環状のC1〜12アルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換または非置換の芳香族、ハロ、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、スルホン酸、尿素およびチオ尿素であり得る。置換アルキル、アルケニル、アルコキシまたは芳香族基上の好適な置換基は、ハロ、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、スルホン酸、尿素およびチオ尿素を含む。 好ましくは、R4およびR6の少なくとも一方は、Hである。例えばR4およびR6の両方がHであってよい。R6についての他の好ましい基は、シクロヘキシルである。 本発明の一態様において、基R1およびR2の炭素原子の合計数が10個以上、例えば12から25個まで、または15から20個まで、例えば18個であることを条件として、R1は、H、アルキル、アルケニルまたはアルコキシであり、R2は、アルキル、アルケニルまたはアルコキシである。アルキル、アルケニルまたはアルコキシ基は、直鎖または分岐または環状であり得る。さらに好ましくは、R1は、Hである。あるいは、R1およびR2の少なくとも一方は、芳香族基であってよい。 式(I)の特に好ましい化合物は、を含む。 また、本発明は、式(II): R9R10C=NR11(式中、R11は、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪族基または芳香族基であり、R9およびR10の一方のみが水素であることを条件として、R9およびR10は、それぞれ独立して水素であるかまたはC=Oと共に式:R9R10C=Oの化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分である)を有するプロオドラントまたはプロフレーバラントを提供する。 基R9およびR10は、例えばH、直鎖または分岐または環状のC1〜12のアルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換の直鎖または分岐または環状のC1〜12のアルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換または非置換の芳香族、ハロ、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、スルホン酸、尿素およびチオ尿素であり得る。置換のアルキル、アルケニル、またはアルコキシ、あるいは芳香族基上の好適な置換基は、芳香族基、ハロ、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、スルホン酸、尿素およびチオ尿素を含む。 好ましくは、R9およびR10は、それぞれ独立して水素、直鎖または分岐または環状のC1〜12のアルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換の直鎖または分岐または環状のC1〜12のアルキル、アルケニルまたはアルコキシ、置換または非置換の芳香族基であり、さらに好ましくは、直鎖または分岐のC1〜6のアルキルまたはアルケニルである。例えばR9は、CH(CH3)CH2CH3などの4個の炭素原子を含むアルキル基であり得、芳香族基、例えばCH2CH(CH3)(C6H5)を含んでもよい。例えばR10は、水素またはメチル基であり得る。 本発明の一態様において、R11は、少なくとも10個、好ましくは12個から25個まで、例えば15個から20個まで、例えば18個の炭素原子を有し、アルキル、アルケニルまたはアルコキシである。このアルキル、アルケニルまたはアルコキシ基は、直鎖でも分岐でもよい。 式(II)の好ましい化合物は、である。 また、本発明は、室温で液体であり、比較的低い粘度を有し、かつ、式(III):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が、10個以上であることを条件として、R1は、H、脂肪族基または芳香族基であり、R2は、脂肪族基または芳香族基であり;Zは、CH2またはOであり、nは、環が5または6員環となるように0または1であり、R12は、式:の化合物をオドラントまたはフレーバラントの特徴を有する物質にする10個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルまたはアルコキシである)を有するプロオドラントまたはプロフレーバラントを提供する。 本発明の一態様において、基R1およびR2の炭素原子の合計数が、10個以上、例えば12から25個まで、または15から20個まで、例えば18個であることを条件として、R1は、H、アルキル、アルケニルまたはアルコキシであり、R2は、アルキル、アルケニルまたはアルコキシである。アルキル、アルケニル、またはアルコキシ基は、直鎖でも分岐でもよい。さらに好ましくは、R1は、Hである。あるいは、R1およびR2の少なくとも一方は、芳香族基であってもよい。 R12は、直鎖または分岐のアルキル、アルケニルまたはアルコキシであり得る。場合により、R12は、置換されていてもよい。好適な置換基は、ハロ、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、アミン、カルボン酸、エステル、ニトロ、シアノ、イソシアノ、スルホン酸、尿素およびチオ尿素を含む。 ZがOであり、および/またはnが0である式(III)の化合物が好ましい。 特に好ましい式(III)の化合物は、を含む。 また、本発明は、室温で液体であり、比較的低い粘度を有し、かつ式(IV):(式中、R11は、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪族基または芳香族基であり、唯一またはそれぞれのR13は、直鎖または分岐であって、飽和または不飽和の1から8の炭素原子を有するヒドロカルビル基またはアルコキシ基であるか、あるいは2つの基R13が、それらが結合する炭素原子と共に、飽和または不飽和の1から6の炭素原子を有する1から3のアルキル基により任意に置換されてもよい(芳香族を含む)5または6員環を形成し;及びxは式をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する材料にすべく、1から5である)を有するプロオドラントまたはプロフレーバラントを提供する。 好ましくは、少なくとも1の基R13は、アルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であるか、あるいは2つの基R13が、それらが結合する炭素原子と共に、5または6員環を形成する。2つの基R13、および、それらが結合する炭素原子により形成される環における、好ましい置換基は1から4の炭素原子を有する。例えば、少なくとも1の基R13は、1から4の炭素原子を有し、直鎖または分枝のアルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であってよい。特に、少なくとも1の基R13はt-ブチルおよび/またはメトキシであってよい。好ましい態様においては、基R13の3つ迄がt-ブチルであってよく、任意に1以上の基R13がメトキシであってよい。 好ましい式(VI)の化合物は、である。 本明細書に使用される「プロオドラント」および「プロフレーバラント」という用語は、これら自体は実質的に香りまたはフレーバーを有しないが、ある期間にわたりおよび/またはある条件下に減成して、これらのベースになっているオドラントまたはフレーバラントの分子を与え、その結果そのベースの分子の香りおよびフレーバーを与える化合物である。 式(I)の本発明の化合物は、アルデヒドまたはケトン基と1,4-共役する炭素-炭素二重結合を含む芳香化学物質、例えばα、β-不飽和ケトンと、第1級アミンまたは第2級アミンとのマイケル付加反応によって製造することができる。この反応に使用に好適な芳香化学物質は、式(V):(式中、R3、R4、R5およびR6は、前に定義の通りである)を有する。 この反応において使用されるアミンは、式:NHR1R2(式中、R1およびR2は、前で定義の通りである)を有する。 典型的な反応プロファイルは以下の通り:である。 式(II)の本発明の化合物は、少なくとも1個のアルデヒドまたはケトン基を有する芳香化学物質を第1級アミンと反応させ、式(II)のイミンを形成することによって製造することができる。 この反応において使用されるアルデヒドおよびケトンは、式(VI): R9R10C=O(式中、R9、R10は、前で定義の通りである)を有する。 この反応に使用され得るアミンは、式:NH2R11(式中、R11は上で定義の通りである)を有する。 第1級アミン(アゾメチン、シッフ塩基、またはより好ましい名前であるイミン)を利用する典型的な反応プロフィールは、以下の通り:である。 式(III)の本発明の化合物は、第1級または第2級アミンと式(VII):(式中、Zは、CH2またはOであり、nは、それぞれ環が5または6員環となるように0または1であり、R12は、前で定義の通りである)の芳香化学物質/フレーバラントの特徴を有するα、β-不飽和ケトンとのマイケル付加反応によって製造することができる。 この反応において使用されるアミンは、式:NHR1R2(式中、R1およびR2は、前で定義の通りである)を有する。典型的な反応プロフィールは、以下の通り:である。 式(IV)の本発明の化合物は、少なくとも1個のアルデヒド基を有する芳香化学物質を第1級アミンと反応させ、式(IV)のイミンを形成することによって製造することができる。 この反応において使用してもよいアルデヒドは、式(VIII): (式中、R13及びxは、前で定義の通りである)を有する。 第1級アミン(アゾメチン、シッフ塩基、またはより好ましい名前であるイミン)を利用する典型的な反応プロフィールは、以下の通り:である。 例えば、式:の化合物は、式:の化合物とNH2(CH2)8CH=CH(CH2)7CH3を反応させることにより調製してもよい。 この反応に使用され得るアミンは、式:NH2R11(式中、R11は上で定義の通りである)を有する。 簡単なよく知られた従来の方法によって、本発明の化合物および化合物を含む組成物は製造することができる。最適な結果を生み出すための特別な反応における要件は、それぞれの場合において使用される反応剤に依存し得るが、これらの手順を実行するための反応条件およびパラメーターは、先行技術においてよく知られている。 芳香成分(例えば、式(IV)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物)は、反応を行わせ、結果としてアミン反応生成物を与えるように、典型的にはアミン化合物に対して当モル量で使用される。もちろん、より多くの量は、除外されないし、アミン化合物が1つを超えるアミン官能基を含む場合、むしろ好ましくなり得る。アミン化合物が、1つを超える遊離の第1級および/または第2級アミン官能基を含む場合、いくつかの異なる芳香原料物質を、アミン化合物に対して結合することができる。 本発明に使用されるアミン化合物は、典型的にジプロピレングリコール中のメチルアントラニレートの1%溶液のそれより少ない臭気強度指数および5を超える乾燥表面臭気指数を有する。 臭気強度指数を測定すること、それは、純粋な化学物質が、香水において使用される無臭溶剤のジプロピレングリコール中に1%で希釈されることを意味する。このパーセンテージは、より典型的な使用のレベルである。スメリングストリップ(smelling strip)あるいはいわゆる「ブロッター(blotters)」が浸漬され、評価のために専門パネリストに提供される。専門パネリストは、香りの等級付けにおいて少なくとも6カ月間訓練され、この等級付けを、継続的に参照に対して正確さおよび再現性についてチェックする査定者である。それぞれのアミン化合物に関して、パネリストは2つのブロッター(1つの対照のメチルアントラニレートおよびサンプル)が提供される。パネリストは、両方のスメリングストリップを0から5までの臭気強度尺度(0は香りが検出されず、5は非常に強力な香りが存在する)にランク付けすることが要請される。 本発明の化合物を製造するための反応において使用に好適なアミンは、好ましくは、比較的低い蒸気圧および比較的高い分子量を有する、フレグランスがなく、香りがない非揮発性のアミン、すなわち例えばオレイルアミンおよび同様のものなどの少なくとも1つの遊離の、変性されていない第1級および/または第2級アミノ基を含む約10を超える炭素原子を含む芳香族または脂肪族アミンである。好ましくは、アミンは、少なくとも150ダルトンの分子量を有する。 本発明の実施おいて使用することができる好適なアミンは、少なくとも1の遊離の、変性されていない第1級および/または第2級アミノ基を含む、香りがなく、低蒸気圧の芳香族または脂肪族アミンである。 本発明の実施おいて使用することができる好適なアルキル、アルケニル、またはアルコキシの分枝または直鎖アミンは、少なくとも10の炭素原子を有し、比較的香りがなく、比較的低粘度の芳香化学物質と、比較的不溶性の誘導体を形成する。適切なアミン類は、n-ドデシルアミン、n-テトラデシルアミン、n-ヘキサデシルアミン、n-オクタデシルアミン、オレイルアミン、ココアルキルアミン類、ソヤアルキルアミン類、牛脂アルキルアミン類、水添牛脂アルキルアミン類、ジ-n-ヘキシルアミン、ジ-n-オクチルアミン、ジ-n-デシルアミン、ジ-n-ドデシルアミン、ジ-n-テトラデシルアミン、ジ-n-ヘキサデシルアミン、ジ-n-オクタデシルアミン、ジオレイルアミン、ジココアルキルアミン類、ジソヤアルキルアミン類、ジ牛脂アルキルアミン類、ジ-(水添牛脂アルキル)アミン類、混合第2級アミン類例えばn-ドデシルメチルアミン、n-テトラデシルメチルアミン、n-ヘキサデシルメチルアミン、n-オクタデシルメチルアミン、オレイルメチルアミン、ココアルキルメチルアミン類、ソヤアルキルメチルアミン類、牛脂アルキルメチルアミン類、水添牛脂アルキルメチルアミン類、n-デシルエチルアミン、n-ドデシルエチルアミン、n-テトラデシルエチルアミン、n-ヘキサデシルエチルアミン、n-オクタデシルエチルアミン、オレイルエチルアミン、ココアルキルエチルアミン類、ソヤアルキルエチルアミン類、牛脂アルキルエチルアミン類、水添牛脂アルキルエチルアミン類、これらの分枝異性体および/または誘導体、並びにこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。 「第1級および/または第2級アミン」とは、少なくとも1つの第1級および/または第2級アミンおよび/またはアミド官能基を保持する成分を意味する。 香水またはフレーバー付与剤として伝統的に使用され、かつ、本発明の化合物の調製において適切なケトンまたはアルデヒドの典型的な開示は、“Perfume and Flavour Chemicals”, Vol. I and II, S. Arctander, Allured Publishing, 1994, ISBN 0-931710-35-5において、見出される。 本発明の化合物の調製において使用されてもよい、ケトンおよびアルデヒド芳香化学物質、香水またはフレーバー付与剤は、当該分野において既知の、全てとはいえないまでも、ほとんどのケトンおよびアルデヒド芳香化学物質、香料、またはフレーバラントを含む。本発明の化合物の調製において使用されてもよい、ケトンおよびアルデヒド芳香化学物質の例は、ブコキシム(buccoxime);イソジャスモン;メチルベータナフチルケトン;ムスクインダノン;トナリド/ムスクプラス(tonalid/musk plus);アルファ−ダマスコン(alpha-damascone)、ベータ-ダマスコン(beta-damascone)、デルタ-ダマスコン(delta-damascone)、イソ-ダマスコン(iso-damascone)、ダマスコン(damascenone)、ダマロース(damarose)、メチル-ジヒドロジャスモネート(methyl-dihydrojasmonate)、メントン(menthone)、カルボン(carvone)、カンファー、フェンコン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、ガンマ-メチルいわゆる(so-called)イオノン、フロイラモン(fleuramone)、ジヒドロジャスモン、シス-ジャスモン、イソ-E-スーパー、メチル-セドレニル-ケトンまたはメチル-セドリロン(methyl-cedrylone)、アセトフェノン、メチル-アセトフェノン、パラ-メトキシ-アセトフェノン、メチル-ベータ-ナフチルケトン、ベンジル-アセトン、ベンゾフェノン、パラ-ヒドロキシ-フェニル-ブタノン、セロリケトンまたはリブスコン(livescon)、6-イソプロピデカヒドロ-2-ナフトン(6-isopropyidecahydro-2-naphtone)、ジメチル-オクテノン、フレスコメンテ(freskomenthe)、4-(1-エトキシビニル)-3,3,5,5,-テトラメチル-シクロヘキサノン、メチル-ヘプテノン、2-(2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)プロピル)-シクロペンタノン、1-(p-メンテン-6(2)-イル)-1-プロパノン、4-(4-ヒドロキシ-3メトキシフェニル)-2-ブタノン、2-アセチル-3,3-ジメチル-ノルボルナン、6,7-ジヒドロ-1,1,2,3,3-ペンタメチル-4(5H)-インダノン、4-ダマスコール、ダルシニル(dulcinyl)または(cassione)、ゲルソン(gelsone)、ヘキサロン(hexalon)、イソシクレモン(isocyclemone)E、メチルシクロシトロン、メチル-ラベンダー-ケトン、オリボン(orivon)、パラ-tert-ブチル-シクロヘキサノン、ベルドン、デルフォン、ムスコン、ネオブテノン、プリカトン(plicatone)、ベロウトン(veloutone)、2,4,4,7-テトラメチル-オクト-6-エン-3-オン、テトラメラン(tetrameran)、アドキサール(adoxal)、アニスアルデヒドアルデヒド、サイマル(cymal)、エチルバニリン、フローヒドラール(florhydral)、ヘリオナール(helional)、ヘリオトロピン(heliotropin)、ヒドロキシシトロネラール、コアボン(koavone)、ラウリン(lauric)アルデヒド、ライラル(lyral)、メチルノニルアセトアルデヒド、P.T.ブチナール(bucinal)、フェニルアセトアルデヒドアセトアルデヒド、ウンデシレニックアルデヒド、バニリン、2,6,10-トリメチル-9-ウンデセナールウンデセナール、3-ドデセン-1-アール、アルファ-n-アミルシンナミックアルデヒド、4-メトキシベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、3-(4-tertブチルフェニル)-プロパナール、2-メチル-3-(パラ-メトキシフェニル)プロパナール、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2(1)-シクロヘキセン-1-イル)ブタナール、3-フェニル-2-プロペナール、シス/トランス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-アール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-アール、[(3,7-ジメチル-6-オクテニル)オキシ]アセトアルデヒド、4-イソプロピルベンズアルデヒド、1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-8,8-ジメチル-2-ナフトアルデヒド、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、2-メチル-3-(イソプロピルフェニル)プロパナール、1-デカナール;デシルアルデヒド、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、4-(トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]-デシリデン-8)-ブタナール、オクタヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンカルボキサルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、パラ-エチル-アルファ、アルファ-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、アルファ-メチル-3,4-(メチレンジオキシ)-ヒドロシンナムアルデヒド、3,4-メチレンジオキシベンズアルデヒド、アルファ-n-ヘキシルシンナミックアルデヒド、m-サイメン(cymene)-7-カルボキサルデヒド、アルファ-メチルフェニルアセトアルデヒド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、ウンデセナール、2,4,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、4-(3)(4-メチル-3-ペンテニル)-3-シクロヘキセン-カルボキサルデヒド、1-ドデカナール、2,4-ジメチルシクロヘキセンe-3-カルボキサルデヒド、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、7-メトキシ-3,7-ジメチルオクタン-1-アール、2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナール、1-ノナナール、1-オクタナール、2,6,10-トリメチル-5,9-ウンデカジエナール、2-メチル-3-(4-tertブチル)プロパナール、ジヒドロシンナミックアルデヒド、1-メチル-4-(4-メチル-3-ペンテニル)-3-シクロ-ヘキセン-1-カルボキサルデヒド、5または6メトキシヘキサヒドロ-4,7-メタノインダン-1または2-カルボキサルデヒド、3,7-ジメチルオクタn-1-アール、1-ウンデカナール、10-ウンデセン-1-アール、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド、1-メチル-3-(4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-カルボキサルデヒド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-オクタナール、トランス-4-デセナール、2,6-ノナジエナール、パラ-トリルアセトアルデヒド;4-メチルフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテナール、オルト-メトキシシンナミックアルデヒド、3,5,6-トリメチル-3-シクロヘキセンカルボキサルデヒド、3,7-ジメチル-2-メチレン-6-オクテナール、フェノキシアセトアルデヒド、5,9-ジメチル-4,8-デカジエナール、ペオニ(peony)アルデヒド(6,10-ジメチル-3-オキサ-5,9-ウンデカジエン-1-アール)、ヘキサヒドロ-4,7-メタノインダン-1-カルボキサルデヒド、2-メチルオクタナール、アルファ-メチル-4-(1-メチルエチル)-ベンゼンアセトアルデヒド、6,6-ジメチル-2-ノルピネン-2-プロピオンアルデヒド、パラメチルフェノキシアセトアルデヒド、2-メチル-3-フェニル-2-プロペン-1-アール、3,5,5-トリメチルヘキサナール、ヘキサヒドロ-8,8-ジメチル-2-ナフトアルデヒド、3-プロピル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-カルバルデヒド、9-デセナール、3-メチル-5-フェニル-1-ペンタナール、メチルノニルアセトアルデヒド、ヘキサナール、トランス-2-ヘキサナール、1-パラ-メンテン-q-カルボキサルデヒド、2-メチル-2-(パラ-イソ-プロピルフェニル)-プロピオンアルデヒド、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキサン-1-イル)-2-ブテン-1-オンおよび/またはパラ-メトキシ-アセトフェノン、ウンデシレニックアルデヒド、ウンデカラクトンガンマ、ヘリオトロピン、ドデカルアクトンガンマ、パラ-アニスアルデヒド、パラ-ヒドロキシ-フェニル-ブタノン、サイマル、イオノンアルファ、ダマスセノン、イオノンベータ、メチル-ノニルケトン、以下の式を有する化合物:(式中、R14およびR15は、それぞれ独立して水素、または、1から6の炭素原子を有する直鎖または分岐のアルキル、アルケニルまたはアルコキシ)、またはこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。 本発明のための誘導体化のために適切なアルデヒド性ムスクは、芳香族(ベンゼン性)、およびポリ環状ムスク類を含む。本発明のために適切なベンゼン性ムスクは、2,4,ジ-tertブチル-5-メトキシベンズアルデヒドを含む。ベンゼン性アルデヒド性ムスクの例は、以下の構造:を有する2,4,ジ-tertブチル-5-メトキシベンズアルデヒドである。 適切なポリ環状ムスク類は、以下の構造:(式中、R16およびR17は、同一または異なっても良く、かつ、直鎖または分岐の、飽和または不飽和のヒドロカルビル基であって、好ましくは、1から8の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルであり、mは1から4であり、nは1から6である。)を有するものである。 これらのポリ環状ムスク類のうち、典型的なものは、以下の構造:を有するものである。 本発明の化合物を調製するのに使用してもよい不飽和芳香化学物質、フレグランス、およびフレーバラントの例は、4-メチル-ペンタン-2-オール-クロトネート、 1-シクロヘキシル-エチル-クロトネート (Datilat) および ヘキシルクロトネート; ブチル ペンテノエート; エチル ペンテノエート; ヘキシル アンゲラート; ヘキシル ペンテノエート; イソ-アミル アンゲラート; イソ-ブチル アンゲラート; イソ-アミル ペンテノエート; イソ-ブチル ペンテノエート; メチル アリル ペンテノエート; メチルゲラネート; シス-3-ヘキセニルサリチレート; メチル-2-ノネノエート; 3,7-ジメチル-6-オクテニル-2-メチルクロトネート; フェニルエチル シンナメート; 3,7-ジメチル-2,6-オクタジエニル-2-メチルクロトネート; メチル-2-ノネノエート; 4-メチル-ペンタン-2-オール-クロトネート (Frutinat); 2-シクロペンチル-シクロペンチルクロトネート (Pyproprunat); 3,7-ジメチル-2(3),6-ノナジエンニトリル (lemonile)、トリデセン-2-ニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエンニトリルおよびシンナミルニトリル、フィルベルトン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-シクロヘキシル-1,6-ヘプタジエン-3-オン、デルタ-2-デセノラクトン、2-ペンチル-2-シクロペンタン-1-オン、2-ヘキシル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ヘキセン-1,4-ラクトン、ブト(but)-2-エン-1,4-ラクトン、2-デセン-1,4-ラクトン、2-メ(me)-2-ペンタン酸またはこれらの混合物を含む。 本発明の化合物の製造のために好ましいケトンは、アルファ-ダマスコン、デルタ-ダマスコン、イソ-ダマスコン、カルボン、ガンマ-メチル-ロノン、イソ-E-スーパー、2,4,4,7-テトラメチル-オクト-6-エン-3-オン、ベンジルアセテート、ベータ ダマスコン、ダマセノン、メチル ジヒドロジャスモネート、メチル セドリロン、およびこれらの混合物を含む。 本発明の化合物の製造のために好ましいアルデヒドは、1-デカナール、ベンズアルデヒド、フローヒドラール、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド; シス/トランス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-アール; ヘリオトロピン; 2,4,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド; 2,6-ノデジエナール; アルファ-n-アミル シンナミックアルデヒド、アルファ-n-ヘキシルシンナミックアルデヒド、P.T.ブチナール、ライラル、サイマル、メチルノニルアセトナルデヒド、ヘキサナール、トランス-2-ヘキサナール、およびこれらの混合物を含む。 一般に、本発明の組成物は室温(15から25℃)において液体であり、かつ、約20℃で測定する際、約250cP未満、好ましくは、約200cP未満の粘度を有する。典型的には、本発明の好ましい組成物は、約20℃で測定する際、約100cP未満、例えば、20から100cP、または、50から80cPの粘度を有する。 粘度は、当該技術分野において既知の、いかなる適切な方法を用いて測定してよい。 本発明は、フレーバーおよび/またはフレグランスとしての本発明の化合物およびこれらの混合物の使用を提供する。 本発明は、また、上述の発明の化合物または化合物の混合物を含む、向上されたアロマ、フレグランスまたは香りの特徴を有する組成物、製品、調合物または物品を提供する。 本発明は、また、組成物、製品、調合物または物品に、フレーバーとしての有効量の、上述の発明の化合物または化合物の混合物を加えることを含む、組成物、製品、調合物または物品にテイストまたはフレーバー特性を付与し、組成物、製品、調合物または物品の、テイストまたはフレーバー特性を改良し、強化し、または変性する方法を提供する。 本発明は、また、組成物、製品、調合物または物品に、アロマ、フレグランスまたは香りとしての有効量の、上述の発明の化合物または化合物の混合物を加えることを含む、組成物、製品、調合物または物品にアロマ、フレグランスまたは香り特性を付与し、組成物、製品、調合物または物品の、アロマ、フレグランスまたは香り特性を改良し、強化し、または変性する方法を提供する。 本発明の化合物は、香水成分の遅延放出をもたらすために用いてもよい。理論に拘束されるものではないが、放出は以下の機構により起こるものと信じられる:香水成分はイミンまたはアミン結合の分解により放出され、香水成分およびアミン化合物の放出に至る。例えば、これは加水分解、光化学開裂、酸化的開裂、または酵素開裂により達成されてもよい。空気中の水蒸気、および/または、水との処理により、首尾よく香水成分およびアミン化合物が放出してもよい。しかし、他の放出手段、例えば、光化学開裂、酸化的開裂、または酵素開裂を排除するものではない。香水成分の放出のためのさらに別の方法、例えば、処理される繊維のアイロン時におけるスチーミング工程、回転乾燥、および/または着用等についても考慮に入れることができる。本発明の応用される組成物は、活性香水の遅延放出の必要がある組成物を含む。これは、例えば柔軟化組成物などのすすぎにおける使用のための組成物、例えばシャワーゲル、デオドラント、バー、シャンプーなどのパーソナルクリーニング組成物;例えばデオドラント組成物、殺虫剤などのスタンドアローン組成物および同様のものを含む。1つの好ましい応用は、本発明の化合物を繊維と接触させることを含むものに関する。本発明の組成物は、例えば家庭用の洗濯操作の、例えば前および/または後処理組成物、洗浄添加物として、すすぎ過程における使用に好適な組成物として、どの工程での使用にも好適である。明らかに、例えば繊維を本発明の前処理組成物で処理し、その後にすすぎ過程および/または乾燥過程における使用に好適な組成物で処理するなどの複数回に渡る応用も可能である。 すすぎ過程における使用に好適な組成物とは、すすぎ添加剤のみならず柔軟化および/または帯電防止の利益も与える、例えばすすぎに添加される繊維柔軟化組成物および乾燥機添加組成物(例えばシート)などの組成物を含むと理解すべきである。1つの好ましい応用は、本発明の化合物を繊維と接触させることを含むものに関する。これらは柔軟化および/または帯電防止の利益も与える、例えばすすぎに添加される繊維柔軟化組成物および乾燥機添加組成物(例えばシート)などの組成物を含むと理解すべきである。 本発明の化合物は、実際には誘導体化されていないフレグランスまたはフレーバー化合物、すなわち、このことについては自然のものであろうと天然のものであろうと他のフレグランスを含むことができるいかなる製造物品中にも含ませることができる。この例は、漂白剤、洗浄剤、フレーバー付与剤およびフレグランス、アルコール飲料を含む飲料および同様のものを含む。本発明の化合物は、石鹸、シャンプー、ボディデオドラントおよび制汗剤、繊維を処理するための固体または液体の洗浄剤、繊維柔軟剤、洗浄剤組成物および/または皿もしくは種々の表面をクリーニングするための、家庭および産業使用のためのあらゆる目的のクリーナーに使用することができる。もちろん、本化合物の使用は、前記の製品に限定されず、これらは、香水における他の現在の使用、すなわち、石鹸およびシャワーゲル、衛生またはヘアケア製品、およびボディデオドラント、空気清浄剤および化粧調合品の芳香付与ならびに精密香水、すなわち香水およびオーデコロンにおいても使用することができる。 また、本発明の化合物は、食品、フレーバー付与剤、ビールおよびソーダ等の飲料、入れ歯クリーナー(タブレット)、例えばロゼンジ、キャンディ、チューインガム、マトリックス、医薬などのフレーバーが付与された経口送達製品および同様のものにおける利用も見つかっている。これらの使用は、以下にさらに詳細に記載される。 本発明の化合物は、芳香を与える成分として、単一化合物としてまたはこれらの混合物として芳香組成物の少なくとも約30重量%の量、さらに好ましくは組成物の少なくとも約60重量%の量で使用することができる。化合物は、これらの純粋な状態で、または混合物として、添加される成分なしで使用することができる。個々の化合物の臭覚特徴は、これらの混合物においても存在し、これらの化合物の混合物は、芳香成分として使用することができる。これは、化合物の混合物を使用することによって分離および/または精製工程を避けることができる場合に特に有益であり得る。 記載された応用の全てにおいて、本発明の化合物は、単独で、互いに混合して、あるいは当技術分野において現在使用されている他の芳香成分、溶剤または助剤と混合して使用することができる。これらの共同成分の性質および種類は、ここで詳細に説明する必要はなく、さらに網羅的ではなく、当業者は一般的知識によって、芳香を付与される製品および所望される臭覚効果の性質の機能として後者を選択することができるはずである。 これらの芳香を付与する成分は、典型的には、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、亜硝酸塩、テルペン、炭化水素、硫黄および窒素含有へテロ環状化合物ならびに天然または合成由来の精油のような変化に富んだ化学的クラスに属する。多数のこれらの成分は、例えばS. Arctander、Perfume and Flavor Chemicals、1969、Montclair、N.J.、USA(この内容は、参照によってその全てがここに組み込まれる)またはその最近の版の本などの参照のテキストブックまたは他の同様の性質の著作物に記載されている。 本発明の化合物を種々の製品に組み込むことができる割合は、値の広い範囲内で変わる。これらの値は、芳香を付与することを望む物品または製品の性質ならびに探求される香り効果、ならびに本発明の化合物が、当技術分野において現在使用されている芳香を付与する共同成分、溶剤または助剤と混合して使用される場合の所与の組成物中の共同成分の性質に依存する。 1つの例として、本発明の化合物は、典型的には、これらが組み込まれた芳香組成物の重量に対するこれらの化合物の重量により、約0.1%と約10%との間またはそれ以上の濃度で存在する。前記のものよりはるかに低い濃度は、化合物が前に列挙した種々の消費者の製品の芳香を付与するために直接適用する場合に、使用することができる。 本発明の化合物は、漂白剤および例えばテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、次亜ハロゲン酸塩、特に次亜塩素酸塩、例えば過ホウ酸塩などの過酸化漂白剤のような活性化剤などを含む洗浄剤において使用することができる。また本発明の組成物は、ボディデオドラントおよび制汗剤、例えばアルミニウム塩を含むものの中に使用することができる。これらの実施形態は、以下にさらに詳細に記載される。 本発明の化合物に加えて、本明細書における組成物は、洗浄界面活性剤および場合によりクリーニング性能を補助し、強化するための物質、クリーニングされる基材を処理するための物質または洗浄剤組成物の美的性質を変更するための物質(例えば芳香剤、着色料、色素など)を含む1つまたは複数の追加の洗浄剤成分を含む。典型的に約0.5重量%から約90重量%までのレベルにおいて本明細書における有用な合成洗浄界面活性剤の非限定的な例は、従来のC1〜18のアルキルベンゼンスルホネート(「LAS」)および第1級の分岐したランダム状のC10〜20アルキルサルフェート(「AS」)および同様のものである。合成洗浄剤のみを組み込んだ好ましい組成物は、約0.5%から50%までの洗浄剤レベルを有する。石鹸を含む組成物は、好ましくは、約10%から約90%までの石鹸を含む。 本明細書における組成物は、例えば酵素、漂白剤、繊維柔軟剤、色素移行防止剤、泡抑制剤およびキレート剤、当技術分野の範囲内でよく知られた全てのものなどの他の成分を含むことができる。 本発明の化合物は、飲料に組み込んで飲料に種々のフレーバーを付与することができる。飲料組成物は、コーラ飲料組成物であり得るし、コーヒー、茶、乳飲料、果汁飲料、オレンジ飲料、レモンライム飲料、ビール、モルト飲料または他の風味を付与した飲料であり得る。飲料は、液体または粉末の形態であり得る。また飲料組成物は、1つまたは複数のフレーバー付与剤;人工着色料;ビタミン添加物;保存料;カフェイン添加物;水;酸味料;増粘剤;緩衝剤;乳化剤;および/または果汁濃縮物を含むことができる。使用することができる人工着色料は、カラメルカラー、イエロー6およびイエロー5を含む。有用なビタミン添加物は、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC(アスコルビン酸)、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンおよび葉酸を含む。好適な保存料は、安息香酸ナトリウムまたはカリウムを含む。使用できる塩は、塩化ナトリウム、カリウムおよびマグネシウムを含む。例示的な乳化剤は、アラビアガムおよび純粋ガムであり、有用な増粘剤は、ペクチンである。好適な酸味料は、クエン酸、リン酸およびマレイン酸を含み、可能性のある緩衝剤は、クエン酸ナトリウムおよびカリウムを含む。 飲料は、例えば炭酸コーラ飲料であり得る。このpHは、一般的に約2.8であり、前記組成物のためのシロップを作るために次の成分:本明細書に記載された誘導体の1つまたは複数を含むフレーバー濃縮物(22.22ml)、80%リン酸(5.55g)、クエン酸(0.267g)、カフェイン(1.24g)、人工甘味料、砂糖またはコーンシロップ(実際の甘味料に依存した味)およびクエン酸カリウム(4.07g)を使用することができる。前記飲料組成物は、例えば炭酸水250mlに対してシロップ50mlの割合で、前記のシロップを炭酸水と混合することによって調製することができる。 本明細書において記載された誘導体の1つまたは複数を含むフレーバーを付与した食品および医薬組成物もまた調製することができる。本発明の化合物は、当業者によく知られた技術を使用して従来の食品中に組み込むことができる。あるいは、本発明の化合物は、ポリマー粒子の中に組み込むこともでき、これらは、通常固体または半固体の基材である経口送達可能なマトリックス物質の中および/または表面に分散させることができる。チューイング組成物に使用される場合、本発明の化合物は、この組成物を噛むにつれて経口送達可能なポリマーマトリックス物質中に本発明の化合物が放出され、口の中に保持され、その結果、組成物のフレーバーを長持ちさせることができる。乾燥粉末および混合物の場合において、製品が消費されるにつれてフレーバーを利用できるようにすることもでき、組成物がさらに加工処理されたときにマトリックス物質中にフレーバーが放出されるようにすることもできる。2つのフレーバーをポリマー粒子で一緒にする場合、化合物の同時の放出および消耗がなされるように添加物の相対的な量を選択することができる。 本発明のフレーバーを付与された組成物は、経口送達可能なマトリックス物質;多数の水不溶性ポリマー粒子が経口送達可能なマトリックス中に分散されていて、ポリマー粒子は個々に内部の細孔のネットワークを定めており、消化管においては分解されないものであり、本発明の1つまたは複数の化合物が、内部の細孔ネットワークの中に閉じ込められているものを含んでもよい。本発明の化合物は、このマトリックスが噛まれ、口中で溶解する場合、あるいは液体添加、乾燥ブレンド、攪拌、混合、加熱、焼成および調理からなる群から選択されるさらなる処理を受けた場合に放出される。経口送達可能なマトリックス物質は、ガム、ラテックス物質、結晶化蔗糖、無定形蔗糖、フォンダン、ヌガー、ジャム、ゼリー、ペースト、粉末、ドライブレンド、乾燥食品ミックス、焼成商品、バッター、ドウ、タブレットおよびロゼンジからなる群から選択することができる。 フレーバーなしのガムベースは、本発明の化合物または化合物の混合物と所望のフレーバー濃度になるように一緒にすることができる。これらガムベース製品を製造するための一つの方法においては、ブレードミキサーを約110°Fに加熱し、ガムベースを軟らかくするために予備加熱し、次いでミキサーに加え、約30秒間混合する。次いで、本発明の化合物(1つまたは複数)をミキサーに加え、好適な時間混合する。次いで、ミキサーからガムを取り出し、暖かい間にパラフィン紙上にスティックの厚さに圧延する。 本発明の化合物は、フレグランスをコントロールされた方式で放出することができるシステム中に組み込んでもよい。これらは、例えば空気清浄剤、洗濯用洗浄剤、繊維柔軟剤、デオドラント、ローションおよび他の家庭用品などの基材を含む。フレグランスは、一般的には本明細書に記載された精油の1つまたは複数の誘導体であり、それぞれは、異なる量で存在し、米国特許第4,587,129号(この内容は、参照によって全てここに組み込まれる)は、90重量%までのフレグランスまたは香油を含むゲル物品の調製方法を記載している。このゲルは、ヒドロキシ(低級アルコキシ)2-アルケネオエート、ヒドロキシ(低級アルコキシ)低級アルキル2-アルケネオエートまたはヒドロキシポリ(低級アルコキシ)低級アルキル2-アルケネオエートおよびポリエチレン性不飽和架橋剤を有するポリマーから調製される。これらの物質は、連続的なゆっくりした放出特性を有し、すなわち、これらは、フレグランス成分を長期間にわたって連続的に放出する。有利には、アルデヒド基を含むこれらの化合物の全てまたは一部を、アセタール基を含むように変性することができ、このアセタールは、加水分解してアルデヒド化合物を形成するので、配合物にある期間にわたりフレグランスを放出させることができる。 本発明は、次の非限定の実施例によって例示される。(実施例)(実施例1) 等モル量のアミン(オレイルアミン267g)およびオドラント(2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン152g)を完全に攪拌することによって混合し、3から5時間攪拌しながら50℃に温め、その時間で反応は実質的に完結した。 反応の過程を例えばNMRまたはクロマトグラフィ(例えばガスクロマトグラフィ)または薄層クロマトグラフィなどの当技術分野において知られた手段によってモニターすることができる。(実施例2) 化学量論量のアミン(オレイルアミン35g)およびフィルベルトン(10g)を約50℃で3から5時間、反応が実質的に完全に進むまで攪拌によって一緒に混合した。反応混合物を冷却した(30分)ときに生成物は、分離の用意ができていた。 分離された生成物は、50〜100cPの粘度を有した。(実施例3) アミン(オレイルアミン)および以下の式:を有するムスクアルデヒドの混合物を、適切な溶媒(例えば、エタノール、ジプロピレングリコール、ジイソプロピルミリステート)中において、薄層クロマトグラフィーまたはNMRによる判断により、イミン形成が実質的に完了するまで攪拌した。酸等の添加物(例、パラトルエンスルホン酸)および脱水剤(例えば、分子ふるい/硫酸ナトリウム/硫酸マグネシウム)を反応の加速のために用いてもよい。濃縮の向上のために温度を上昇させてもよい。イミン形成の完了後、反応物を適切な方法(例えば、不溶性の添加剤の濾過/添加剤除去のための洗浄)により処理し、生成物を濃縮により得る。(実施例4) 実施例2の生成物を、繊維コンディショナー中にフレグランスを典型的に感じる濃度で、繊維コンディショナー中に溶解した。同じ濃度でフィルベルトンを含む対照の繊維コンディショナーも製造した。 家庭用洗濯機のすすぎサイクルにおいて2つの繊維コンディショナーで衣類を処理し、次いで乾燥した。 実施例2の生成物を含む繊維コンディショナーで処理された衣類は、同じ濃度でフィルベルトン自体を含む繊維コンディショナーで処理した衣類よりも著しく長い間フィルベルトンに起因する香りを示した。フィルベルトンを含む繊維コンディショナーで処理した衣類は、約1時間までの間フィルベルトンに起因する香りを示したが、実施例2の生成物を含む繊維コンディショナーで処理した衣類は、約2週間までの間フィルベルトンに起因する香りを示した。 本発明の主題を本明細書によって開示してきたが、本発明の多くの変更形態、代替形態および改変形態がこれらに照らして可能であることは明らかなはずである。本発明は、詳細に記載された以外も実行できると理解すべきである。このような変更形態、代替形態および改変形態は、本発明の範囲内であるということを意図している。 室温で液体であり、比較的低い粘度を有し、かつ式(I):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が10個以上であることを条件としてR1はH、脂肪族基または芳香族基であり、R2は、脂肪族基または芳香族基であり; R5はCN、COOH、COOR7、CHOまたはC(O)R8であり;R3、R4およびR6は、それぞれ独立して水素であるかまたはR5と一緒に式:R5CR6C=CR3R4の化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分であり、並びにR7およびR8は、それぞれ独立して有機部分である);または式(II): R9R10C=NR11(式中、R11は、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪族基または芳香族基であり、R9およびR10の一方のみが水素であることを条件として、R9およびR10は、それぞれ独立して水素であるかまたはC=Oと共に式:R9R10C=Oの化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分である)を有する;または式(III):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が、10個以上であることを条件として、R1は、H、脂肪族基または芳香族基であり、R2は、脂肪族基または芳香族基であり;Zは、CH2またはOであり、nは、環が5または6員環となるように0または1であり、R12は、式:の化合物をオドラントまたはフレーバラントの特徴を有する物質にするH、10個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルまたはアルコキシである)を有する;または式(IV):(式中、R11は、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪族基または芳香族基であり、唯一またはそれぞれのR13は、独立して、直鎖または分岐であって、飽和または不飽和の1から8の炭素原子を有するヒドロカルビル基またはアルコキシ基であるか、あるいは2つの基R13が、それらが結合する炭素原子と共に、飽和または不飽和の1から6の炭素原子を有する1から3のアルキル基により任意に置換されてもよい(芳香族を含む)5または6員環を形成し;及びxは式をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する材料にすべく、1から5である)を有するプロオドラントまたはプロフレーバラント。 式:を有する、請求項1に記載の式(I)の化合物。 式:を有する、請求項1に記載の式(IV)の化合物。約20℃で測定するとき、約250cP未満の粘度を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。約20℃で測定するとき、約100cP未満の粘度を有する請求項4に記載の化合物。 式(V):(式中、R3、R4、R5およびR6は、請求項1に定義の通りである)の化合物を式:NHR1R2(式中、R1およびR2は、請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む請求項1に規定の式(I)の化合物の製造方法;または式(VI): R9R10C=O(式中、R9およびR10は、請求項1で定義の通りである)の化合物を式:NH2R11(式中、R11は、請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む請求項1に規定の式(II)の化合物の製造方法;または式(VII):(式中、Zは、CH2またはOであり、nは、環がそれぞれ5または6員環となるように0または1であり、R12は、請求項1で定義の通りである)の化合物を式:NHR1R2(式中、R1およびR2は、請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む、請求項1に規定の式(III)の化合物の製造方法;または式(VIII):(式中、R13及びxは、請求項1で定義の通りである)の化合物を式:NH2R11(式中、R11は請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む、請求項1に規定の式(IV)の化合物の製造方法。 前記アミンは、n-ドデシルアミン、n-テトラデシルアミン、n-ヘキサデシルアミン、n-オクタデシルアミン、オレイルアミン、ココアルキルアミン類、ソヤアルキルアミン類、牛脂アルキルアミン類、水添牛脂アルキルアミン類、ジ-n-ヘキシルアミン、ジ-n-オクチルアミン、ジ-n-デシルアミン、ジ-n-ドデシルアミン、ジ-n-テトラデシルアミン、ジ-n-ヘキサデシルアミン、ジ-n-オクタデシルアミン、ジオレイルアミン、ジココアルキルアミン類、ジソヤアルキルアミン類、ジ牛脂アルキルアミン類、ジ-(水添牛脂アルキル)アミン類、混合第2級アミン類例えばn-ドデシルメチルアミン、n-テトラデシルメチルアミン、n-ヘキサデシルメチルアミン、n-オクタデシルメチルアミン、オレイルメチルアミン、ココアルキルメチルアミン類、ソヤアルキルメチルアミン類、牛脂アルキルメチルアミン類、水添牛脂アルキルメチルアミン類、n-デシルエチルアミン、n-ドデシルエチルアミン、n-テトラデシルエチルアミン、n-ヘキサデシルエチルアミン、n-オクタデシルエチルアミン、オレイルエチルアミン、ココアルキルエチルアミン類、ソヤアルキルエチルアミン類、牛脂アルキルエチルアミン類、水添牛脂アルキルエチルアミン類、これらの分枝異性体および誘導体、並びにこれらの混合物から選択される請求項6に記載の方法。 式NHR1R2またはNH2R11の前記アミンは、少なくとも10の炭素原子を有する、少なくとも1つの分枝または直鎖アルキルまたはアルケニル基を含み、比較的香りがない請求項6に記載の方法。 前記アミンはオレイルアミンである請求項7に記載の方法。 前記式(V)、(VI)、(VII)、または(VIII)の化合物は:ブコキシム;イソジャスモン;メチルベータナフチルケトン;ムスクインダノン;トナリド/ムスクプラス;アルファ-ダマスコン、ベータ-ダマスコン、デルタ-ダマスコン、イソ-ダマスコン、ダマスコン、ダマロース、メチル-ジヒドロジャスモネート、メントン、カルボン、カンファー、フェンコン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、ガンマ-メチルいわゆるイオノン、フロイラモン、ジヒドロジャスモン、シス-ジャスモン、イソ-E-スーパー、メチル-セドレニル-ケトンまたはメチル-セドリロン、アセトフェノン、メチル-アセトフェノン、パラ-メトキシ-アセトフェノン、メチル-ベータ-ナフチルケトン、ベンジル-アセトン、ベンゾフェノン、パラ-ヒドロキシ-フェニル-ブタノン、セロリケトンまたはリブスコン、6-イソプロピデカヒドロ-2-ナフトン、ジメチル-オクテノン、フレスコメンテ、4-(1-エトキシビニル)-3,3,5,5,-テトラメチル-シクロヘキサノン、メチル-ヘプテノン、2-(2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)プロピル)-シクロペンタノン、1-(p-メンテン-6(2)-イル)-1-プロパノン、4-(4-ヒドロキシ-3メトキシフェニル)-2-ブタノン、2-アセチル-3,3-ジメチル-ノルボルナン、6,7-ジヒドロ-1,1,2,3,3-ペンタメチル-4(5H)-インダノン、4-ダマスコール、ダルシニルまたはカシオン、ゲルソン、ヘキサロン、イソシクレモンE、メチルシクロシトロン、メチル-ラベンダー-ケトン、オリボン、パラ-tert-ブチル-シクロヘキサノン、ベルドン、デルフォン、ムスコン、ネオブテノン、プリカトン、ベロウトン、2,4,4,7-テトラメチル-オクト-6-エン-3-オン、テトラメラン、アドキサール、アニスアルデヒドアルデヒド、サイマル、エチルバニリン、フローヒドラール、ヘリオナール、ヘリオトロピン、ヒドロキシシトロネラール、コアボン、ラウリル酸アルデヒド、ライラル、メチルノニルアセトアルデヒド、P.T.ブチナール、フェニルアセトアルデヒド、ウンデシレニックアルデヒド、バニリン、2,6,10-トリメチル-9-ウンデセナールウンデセナール、3-ドデセン-1-アール、アルファ-n-アミルシンナミックアルデヒド、4-メトキシベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、3-(4-tertブチルフェニル)-プロパナール、2-メチル-3-(パラ-メトキシフェニル)プロパナール、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2(1)-シクロヘキセン-1-イル)ブタナール、3-フェニル-2-プロペナール、シス/トランス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-アール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-アール、[(3,7-ジメチル-6-オクテニル)オキシ]アセトアルデヒド、4-イソプロピルベンズアルデヒド、1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-8,8-ジメチル-2-ナフトアルデヒド、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、2-メチル-3-(イソプロピルフェニル)プロパナール、1-デカナール;デシルアルデヒド、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、4-(トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]-デシリデン-8)-ブタナール、オクタヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンカルボキサルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、パラ-エチル-アルファ、アルファ-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、アルファ-メチル-3,4-(メチレンジオキシ)-ヒドロシンナムアルデヒド、3,4-メチレンジオキシベンズアルデヒド、アルファ-n-ヘキシルシンナミックアルデヒド、m-サイメン-7-カルボキサルデヒド、アルファ-メチルフェニルアセトアルデヒド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、ウンデセナール、2,4,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、4-(3)(4-メチル-3-ペンテニル)-3-シクロヘキセン-カルボキサルデヒド、1-ドデカナール、2,4-ジメチルシクロヘキセン-3-カルボキサルデヒド、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、7-メトキシ-3,7-ジメチルオクタン-1-アール、2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナール、1-ノナナール、1-オクタナール、2,6,10-トリメチル-5,9-ウンデカジエナール、2-メチル-3-(4-tertブチル)プロパナール、ジヒドロシンナミックアルデヒド、1-メチル-4-(4-メチル-3-ペンテニル)-3-シクロ-ヘキセン-1-カルボキサルデヒド、5または6メトキシヘキサヒドロ-4,7-メタノインダン-1または2-カルボキサルデヒド、3,7-ジメチルオクタn-1-アール、1-ウンデカナール、10-ウンデセン-1-アール、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド、1-メチル-3-(4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-カルボキサルデヒド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-オクタナール、トランス-4-デセナール、2,6-ノナジエナール、パラ-トリルアセトアルデヒド;4-メチルフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテナール、オルト-メトキシシンナミックアルデヒド、3,5,6-トリメチル-3-シクロヘキセンカルボキサルデヒド、3,7-ジメチル-2-メチレン-6-オクテナール、フェノキシアセトアルデヒド、5,9-ジメチル-4,8-デカジエナール、ペオニアルデヒド(6,10-ジメチル-3-オキサ-5,9-ウンデカジエン-1-アール)、ヘキサヒドロ-4,7-メタノインダン-1-カルボキサルデヒド、2-メチルオクタナール、アルファ-メチル-4-(1-メチルエチル)-ベンゼンアセトアルデヒド、6,6-ジメチル-2-ノルピネン-2-プロピオンアルデヒド、パラメチルフェノキシアセトアルデヒド、2-メチル-3-フェニル-2-プロペン-1-アール、3,5,5-トリメチルヘキサナール、ヘキサヒドロ-8,8-ジメチル-2-ナフトアルデヒド、3-プロピル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-カルバルデヒド、9-デセナール、3-メチル-5-フェニル-1-ペンタナール、メチルノニルアセトアルデヒド、ヘキサナール、トランス-2-ヘキサナール、1-パラ-メンテン-q-カルボキサルデヒド、2-メチル-2-(パラ-イソ-プロピルフェニル)-プロピオンアルデヒド、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキサン-1-イル)-2-ブテン-1-オンおよび/またはパラ-メトキシ-アセトフェノン、ウンデシレニックアルデヒド、ウンデカラクトンガンマ、ヘリオトロピン、ドデカルアクトンガンマ、パラ-アニスアルデヒド、パラ-ヒドロキシ-フェニル-ブタノン、サイマル、イオノンアルファ、ダマスセノン、イオノンベータ、メチル-ノニルケトン、以下の式を有する化合物:(式中、R14およびR15は、それぞれ独立して水素、または、1から6の炭素原子を有する直鎖または分岐のアルキルまたはアルケニル);2,4,ジ-tertブチル-5-メトキシベンズアルデヒド; 以下の構造を有するポリ環状ムスク類:(式中、R16およびR17は、同一または異なっても良く、直鎖または分岐であって、飽和または不飽和のヒドロカルビル基であり、好ましくは、1から8の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルであり、mは1から4であり、およびnは1から6である。);4-メチル-ペンタン-2-オール-クロトネート、1-シクロヘキシル-エチル-クロトネート(Datilat)および ヘキシルクロトネート;ブチルペンテノエート;エチルペンテノエート;ヘキシルアンゲラート;ヘキシルペンテノエート;イソ-アミルアンゲラート;イソ-ブチルアンゲラート;イソ-アミルペンテノエート;イソ-ブチルペンテノエート;メチルアリルペンテノエート;メチルゲラネート;シス-3-ヘキセニルサリチレート;メチル-2-ノネノエート;3,7-ジメチル-6-オクテニル-2-メチルクロトネート;フェニルエチルシンナメート;3,7-ジメチル-2,6-オクタジエニル-2-メチルクロトネート;メチル-2-ノネノエート;4-メチル-ペンタン-2-オール-クロトネート(Frutinat);2-シクロペンチル-シクロペンチルクロトネート(Pyproprunat);3,7-ジメチル-2(3),6-ノナジエンニトリル(lemonile)、トリデセン-2-ニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエンニトリルおよびシンナミルニトリル、フィルベルトン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-シクロヘキシル-1,6-ヘプタジエン-3-オン、デルタ-2-デセノラクトン、2-ペンチル-2-シクロペンタン-1-オン、2-ヘキシル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ヘキセン-1,4-ラクトン、ブト-2-エン-1,4-ラクトン、2-デセン-1,4-ラクトン、2-メ-2-ペンタン酸、およびこれらの混合物から選択される請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。 請求項3の化合物を製造するための請求項6に記載の方法であって、式:の化合物をH2N(CH2)8CH=CH(CH2)7CH3と反応させること、または、式:の化合物をH2N(CH2)8CH=CH(CH2)7CH3と反応させることを含む方法。 フレーバーまたはフレグランスとしての請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物の使用。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物で処理された基材。 基材を請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物で処理することを含む、基材にフレーバラント/フレグランスを放出する特徴を付与するために基材を処理する方法。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を、場合により当技術分野で現在使用されている他の芳香成分、溶剤または助剤と混合して含有するアロマ、フレグランスまたは香りを放出する特徴を有する組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が少なくとも30重量%の量で存在する、請求項15に記載の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から4までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が少なくとも60重量%の量で存在する、請求項16に記載の組成物、製品、調合物または物品。 香水、フレグランスまたはオーデコロン、石鹸、バスもしくはシャワーゲル、シャンプーまたは他のヘアケア製品、化粧調合品、ボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤、空気清浄剤、液体または固体の繊維洗浄剤または柔軟剤、漂白製品、殺菌剤またはあらゆる目的に使用できる家庭用もしくは産業用クリーナーの形態の、請求項15から17までのいずれか一項に記載の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が、他の洗浄剤成分、溶剤または助剤と混合されている、請求項18に記載の洗浄剤組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が、他の漂白剤成分、溶剤または助剤と混合されている、請求項18に記載の漂白剤組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が、他の殺菌剤成分、溶剤または助剤と混合されている、請求項18に記載の殺菌剤組成物、製品、調合物または物品。 前記化合物または化合物の混合物が、他のボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤成分、溶剤または助剤と混合されているボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤の形態の請求項18に記載の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を含む改良されたフレーバーまたはテイストの特徴を有する組成物、製品、調合物または物品。 他の飲料成分、溶剤または助剤を場合により含む飲料の形態の請求項23に記載の組成物、製品、調合物または物品。 他のフレーバー付与成分、溶剤または助剤を場合により含むフレーバー付与剤の形態の請求項23に記載の組成物、製品、調合物または物品。 他の食品成分、溶剤または助剤を場合により含む食品の形態の請求項23に記載の組成物、製品、調合物または物品。 他のチューインガム成分、溶剤または助剤を場合により含むチューインガムの形態の請求項23に記載の組成物、製品、調合物または物品。 他の医薬成分、溶剤または助剤を場合により含む医薬の形態の請求項23に記載の組成物、製品、調合物または物品。 他のマトリックス物質成分、溶剤または助剤を場合により含んでもよい経口送達可能なマトリックス物質の形態の請求項23に記載の組成物、製品、調合物または物品。 組成物、製品、調合物または物品に、フレーバーとしての有効量の請求項1から5のいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を加えることを含む組成物、製品、調合物または物品のテイストまたはフレーバー特性を付与し、改良し、強化し、または変性する方法。 前記組成物、製品、調合物または物品が、飲料、フレーバー付与剤、食品、チューインガム、医薬または経口送達可能なマトリックスの形態である、請求項30に記載の方法。 前記組成物、製品、調合物または物品に、アロマ、フレグランスまたは香りとしての有効量の請求項1から5のいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を加えることを含む組成物、製品、調合物または物品のアロマ、フレグランスまたは香りの特徴を付与し、改良し、強化し、または変性する方法。 前記組成物、製品、調合物または物品が、香水、ボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤、洗浄剤、漂白剤製品または殺菌剤の形態である、請求項32に記載の方法。 包装材料および包装材料中に含まれるアロマ、香り、フレグランス、テイストまたはフレーバー強化剤を含み、前記強化剤は、これが加えられた組成物、調合物、製品または物品のアロマ、香り、フレグランス、テイストまたはフレーバーを強化するために効果的であり、前記包装材料は、前記強化剤がアロマ、香り、フレグランス、テイストまたはフレーバーを強化するために使用され得ることを示すラベルを含み、前記強化剤は、請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物である製造物品。 前記請求項および明細書において記載されたプロオドラントまたはプロフレーバラント。 前記請求項および明細書において記載されたプロセスまたは方法。 前記請求項および明細書において記載された組成物または製造物品。 室温で液体であり、比較的低い粘度を有し、かつ式(I):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が10個以上であることを条件としてR1はH、脂肪族基または芳香族基であり、R2は、脂肪族基または芳香族基であり; R5はCN、COOH、COOR7、CHOまたはC(O)R8であり;R3、R4およびR6は、それぞれ独立して水素であるかまたはR5と一緒に式:R5CR6C=CR3R4の化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分であり、R7およびR8は、それぞれ独立して有機部分である;または式(II): R9R10C=NR11(式中、R11は、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪族基または芳香族基であり、R9およびR10の一方のみが水素であることを条件として、R9およびR10は、それぞれ独立して水素であるかまたはC=Oと共に式:R9R10C=Oの化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分である)を有する;または式(III):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が、10個以上であることを条件として、R1は、H、脂肪族基または芳香族基であり、R2は、脂肪族基または芳香族基であり;Zは、CH2またはOであり、nは、環が5または6員環となるように0または1であり、R12は、式:の化合物をオドラントまたはフレーバラントの特徴を有する物質にする10個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルまたはアルコキシである)を有する;または式(IV):(式中、R11は、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪族基または芳香族基であり、唯一またはそれぞれのR13は、直鎖または分岐であって、飽和または不飽和の1から8の炭素原子を有するヒドロカルビル基またはアルコキシ基であるか、あるいは2つの基R13が、それらが結合する炭素原子と共に、飽和または不飽和の1から6の炭素原子を有する1から3のアルキル基により任意に置換されてもよい(芳香族を含む)5または6員環を形成し;及びxは式をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する材料にすべく、1から5である)を有するプロオドラントまたはプロフレーバラントが記載されている。またこれらの化合物の製造方法ならびにフレーバーおよびフレグランスとしてのこれらの使用も記載されている。20071010A16333全文3 室温で液体であり、約20℃で測定するとき約250cP未満の粘度を有し、かつ式(I):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が10から25であることを条件としてR1はH、アルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であり、R2は、アルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であり; R5はCN、COOH、COOR7、CHOまたはC(O)R8であり;R3、R4およびR6は、それぞれ独立して水素であるかまたはR5と一緒に式:R5CR6C=CR3R4の化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分であり、並びにR7およびR8は、それぞれ独立して有機部分である);または式(II): R9R10C=NR11(式中、R11は、10から25個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であり、R9およびR10の一方のみが水素であることを条件として、R9およびR10は、それぞれ独立して水素であるかまたはC=Oと共に式:R9R10C=Oの化合物をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する物質にする有機部分である)を有する;または式(III):(式中、基R1およびR2の炭素原子の合計数が、10から25であることを条件として、R1は、H、アルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であり、R2は、アルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であり;Zは、CH2またはOであり、nは、環が5または6員環となるように0または1であり、R12は、式:の化合物をオドラントまたはフレーバラントの特徴を有する物質にするH、10個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルまたはアルコキシである)である;または式(IV):(式中、R11は、10から25個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルコキシ基であり、唯一またはそれぞれのR13は、独立して、直鎖または分岐であって、飽和または不飽和の1から8の炭素原子を有するヒドロカルビル基またはアルコキシ基であるか、あるいは2つの基R13が、それらが結合する炭素原子と共に、飽和または不飽和の1から6の炭素原子を有する1から3のアルキル基により任意に置換されてもよい(芳香族を含む)5または6員環を形成し;及びxは式をオドラントもしくはフレーバラントの特徴を有する材料にすべく、1から5である)を有する;または式:を有するプロオドラントまたはプロフレーバラント。 式:を有する、請求項1に記載の式(I)の化合物。 式:を有する、請求項1に記載の式(IV)の化合物。約20℃で測定するとき、約200cP未満の粘度を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。約20℃で測定するとき、約100cP未満の粘度を有する請求項4に記載の化合物。 式(V):(式中、R3、R4、R5およびR6は、請求項1に定義の通りである)の化合物を式:NHR1R2(式中、R1およびR2は、請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む請求項1に規定の式(I)の化合物の製造方法;または式(VI): R9R10C=O(式中、R9およびR10は、請求項1で定義の通りである)の化合物を式:NH2R11(式中、R11は、請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む請求項1に規定の式(II)の化合物の製造方法;または式(VII):(式中、Zは、CH2またはOであり、nは、環がそれぞれ5または6員環となるように0または1であり、R12は、請求項1で定義の通りである)の化合物を式:NHR1R2(式中、R1およびR2は、請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む、請求項1に規定の式(III)の化合物の製造方法;または式(VIII):(式中、R13及びxは、請求項1で定義の通りである)の化合物を式:NH2R11(式中、R11は請求項1で定義の通りである)のアミンと反応させることを含む、請求項1に規定の式(IV)の化合物の製造方法。 前記アミンは、n-ドデシルアミン、n-テトラデシルアミン、n-ヘキサデシルアミン、n-オクタデシルアミン、オレイルアミン、ココアルキルアミン類、ソヤアルキルアミン類、牛脂アルキルアミン類、水添牛脂アルキルアミン類、ジ-n-ヘキシルアミン、ジ-n-オクチルアミン、ジ-n-デシルアミン、ジ-n-ドデシルアミン、ジ-n-テトラデシルアミン、ジ-n-ヘキサデシルアミン、ジ-n-オクタデシルアミン、ジオレイルアミン、ジココアルキルアミン類、ジソヤアルキルアミン類、ジ牛脂アルキルアミン類、ジ-(水添牛脂アルキル)アミン類、混合第2級アミン類例えばn-ドデシルメチルアミン、n-テトラデシルメチルアミン、n-ヘキサデシルメチルアミン、n-オクタデシルメチルアミン、オレイルメチルアミン、ココアルキルメチルアミン類、ソヤアルキルメチルアミン類、牛脂アルキルメチルアミン類、水添牛脂アルキルメチルアミン類、n-デシルエチルアミン、n-ドデシルエチルアミン、n-テトラデシルエチルアミン、n-ヘキサデシルエチルアミン、n-オクタデシルエチルアミン、オレイルエチルアミン、ココアルキルエチルアミン類、ソヤアルキルエチルアミン類、牛脂アルキルエチルアミン類、水添牛脂アルキルエチルアミン類、これらの分枝異性体および誘導体、並びにこれらの混合物から選択される請求項6に記載の方法。 式NHR1R2またはNH2R11の前記アミンは、少なくとも10の炭素原子を有する、少なくとも1つの分枝または直鎖アルキルまたはアルケニル基を含み、比較的香りがない請求項6に記載の方法。 前記アミンはオレイルアミンである請求項7に記載の方法。 前記式(V)、(VI)、(VII)、または(VIII)の化合物は:ブコキシム;イソジャスモン;メチルベータナフチルケトン;ムスクインダノン;アルファ-ダマスコン、ベータ-ダマスコン、デルタ-ダマスコン、イソ-ダマスコン、ダマスコン、ダマロース、メチル-ジヒドロジャスモネート、メントン、カルボン、カンファー、フェンコン、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、ガンマ-メチルいわゆるイオノン、フロイラモン、ジヒドロジャスモン、シス-ジャスモン、イソ-E-スーパー、メチル-セドレニル-ケトンまたはメチル-セドリロン、アセトフェノン、メチル-アセトフェノン、パラ-メトキシ-アセトフェノン、メチル-ベータ-ナフチルケトン、ベンジル-アセトン、ベンゾフェノン、パラ-ヒドロキシ-フェニル-ブタノン、セロリケトンまたはリブスコン、6-イソプロピデカヒドロ-2-ナフトン、ジメチル-オクテノン、4-(1-エトキシビニル)-3,3,5,5,-テトラメチル-シクロヘキサノン、メチル-ヘプテノン、2-(2-(4-メチル-3-シクロヘキセン-1-イル)プロピル)-シクロペンタノン、1-(p-メンテン-6(2)-イル)-1-プロパノン、4-(4-ヒドロキシ-3メトキシフェニル)-2-ブタノン、2-アセチル-3,3-ジメチル-ノルボルナン、6,7-ジヒドロ-1,1,2,3,3-ペンタメチル-4(5H)-インダノン、4-ダマスコール、ダルシニルまたはカシオン、ゲルソン、ヘキサロン、イソシクレモンE、メチルシクロシトロン、メチル-ラベンダー-ケトン、オリボン、パラ-tert-ブチル-シクロヘキサノン、ベルドン、デルフォン、ムスコン、ネオブテノン、プリカトン、ベロウトン、2,4,4,7-テトラメチル-オクト-6-エン-3-オン、テトラメラン、アドキサール、アニスアルデヒドアルデヒド、サイマル、エチルバニリン、フローヒドラール、ヘリオナール、ヘリオトロピン、ヒドロキシシトロネラール、コアボン、ラウリル酸アルデヒド、ライラル、メチルノニルアセトアルデヒド、P.T.ブチナール、フェニルアセトアルデヒド、ウンデシレニックアルデヒド、バニリン、2,6,10-トリメチル-9-ウンデセナールウンデセナール、3-ドデセン-1-アール、アルファ-n-アミルシンナミックアルデヒド、4-メトキシベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、3-(4-tertブチルフェニル)-プロパナール、2-メチル-3-(パラ-メトキシフェニル)プロパナール、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2(1)-シクロヘキセン-1-イル)ブタナール、3-フェニル-2-プロペナール、シス/トランス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-アール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-アール、[(3,7-ジメチル-6-オクテニル)オキシ]アセトアルデヒド、4-イソプロピルベンズアルデヒド、1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-8,8-ジメチル-2-ナフトアルデヒド、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、2-メチル-3-(イソプロピルフェニル)プロパナール、1-デカナール;デシルアルデヒド、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、4-(トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]-デシリデン-8)-ブタナール、オクタヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンカルボキサルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、パラ-エチル-アルファ、アルファ-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、アルファ-メチル-3,4-(メチレンジオキシ)-ヒドロシンナムアルデヒド、3,4-メチレンジオキシベンズアルデヒド、アルファ-n-ヘキシルシンナミックアルデヒド、m-サイメン-7-カルボキサルデヒド、アルファ-メチルフェニルアセトアルデヒド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、ウンデセナール、2,4,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、4-(3)(4-メチル-3-ペンテニル)-3-シクロヘキセン-カルボキサルデヒド、1-ドデカナール、2,4-ジメチルシクロヘキセン-3-カルボキサルデヒド、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキサルデヒド、7-メトキシ-3,7-ジメチルオクタン-1-アール、2-メチルウンデカナール、2-メチルデカナール、1-ノナナール、1-オクタナール、2,6,10-トリメチル-5,9-ウンデカジエナール、2-メチル-3-(4-tertブチル)プロパナール、ジヒドロシンナミックアルデヒド、1-メチル-4-(4-メチル-3-ペンテニル)-3-シクロ-ヘキセン-1-カルボキサルデヒド、5または6メトキシヘキサヒドロ-4,7-メタノインダン-1または2-カルボキサルデヒド、3,7-ジメチルオクタn-1-アール、1-ウンデカナール、10-ウンデセン-1-アール、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド、1-メチル-3-(4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-カルボキサルデヒド、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-オクタナール、トランス-4-デセナール、2,6-ノナジエナール、パラ-トリルアセトアルデヒド;4-メチルフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテナール、オルト-メトキシシンナミックアルデヒド、3,5,6-トリメチル-3-シクロヘキセンカルボキサルデヒド、3,7-ジメチル-2-メチレン-6-オクテナール、フェノキシアセトアルデヒド、5,9-ジメチル-4,8-デカジエナール、ペオニアルデヒド(6,10-ジメチル-3-オキサ-5,9-ウンデカジエン-1-アール)、ヘキサヒドロ-4,7-メタノインダン-1-カルボキサルデヒド、2-メチルオクタナール、アルファ-メチル-4-(1-メチルエチル)-ベンゼンアセトアルデヒド、6,6-ジメチル-2-ノルピネン-2-プロピオンアルデヒド、パラメチルフェノキシアセトアルデヒド、2-メチル-3-フェニル-2-プロペン-1-アール、3,5,5-トリメチルヘキサナール、ヘキサヒドロ-8,8-ジメチル-2-ナフトアルデヒド、3-プロピル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン-2-カルバルデヒド、9-デセナール、3-メチル-5-フェニル-1-ペンタナール、メチルノニルアセトアルデヒド、ヘキサナール、トランス-2-ヘキサナール、1-パラ-メンテン-q-カルボキサルデヒド、2-メチル-2-(パラ-イソ-プロピルフェニル)-プロピオンアルデヒド、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキサン-1-イル)-2-ブテン-1-オンおよび/またはパラ-メトキシ-アセトフェノン、ウンデシレニックアルデヒド、ウンデカラクトンガンマ、ヘリオトロピン、ドデカルアクトンガンマ、パラ-アニスアルデヒド、パラ-ヒドロキシ-フェニル-ブタノン、サイマル、イオノンアルファ、ダマスセノン、イオノンベータ、メチル-ノニルケトン、以下の式を有する化合物:(式中、R14およびR15は、それぞれ独立して水素、または、1から6の炭素原子を有する直鎖または分岐のアルキルまたはアルケニル);2,4,ジ-tertブチル-5-メトキシベンズアルデヒド; 以下の構造を有するポリ環状ムスク類:(式中、R16およびR17は、同一または異なっても良く、直鎖または分岐であって、飽和または不飽和のヒドロカルビル基であり、好ましくは、1から8の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルであり、mは1から4であり、およびnは1から6である。);4-メチル-ペンタン-2-オール-クロトネート、1-シクロヘキシル-エチル-クロトネート(Datilat)および ヘキシルクロトネート;ブチルペンテノエート;エチルペンテノエート;ヘキシルアンゲラート;ヘキシルペンテノエート;イソ-アミルアンゲラート;イソ-ブチルアンゲラート;イソ-アミルペンテノエート;イソ-ブチルペンテノエート;メチルアリルペンテノエート;メチルゲラネート;シス-3-ヘキセニルサリチレート;メチル-2-ノネノエート;3,7-ジメチル-6-オクテニル-2-メチルクロトネート;フェニルエチルシンナメート;3,7-ジメチル-2,6-オクタジエニル-2-メチルクロトネート;メチル-2-ノネノエート;4-メチル-ペンタン-2-オール-クロトネート(Frutinat);2-シクロペンチル-シクロペンチルクロトネート(Pyproprunat);3,7-ジメチル-2(3),6-ノナジエンニトリル(lemonile)、トリデセン-2-ニトリル、3,12-トリデカジエンニトリル、3-メチル-5-フェニル-2-ペンテンニトリル、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエンニトリルおよびシンナミルニトリル、フィルベルトン、2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-オン、2-シクロヘキシル-1,6-ヘプタジエン-3-オン、デルタ-2-デセノラクトン、2-ペンチル-2-シクロペンタン-1-オン、2-ヘキシル-2-シクロペンテン-1-オン、2-ヘキセン-1,4-ラクトン、ブト-2-エン-1,4-ラクトン、2-デセン-1,4-ラクトン、2-メ-2-ペンタン酸、およびこれらの混合物から選択される請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。 請求項6に記載の方法であって、式:の化合物をH2N(CH2)8CH=CH(CH2)7CH3と反応させること、または、式:の化合物をH2N(CH2)8CH=CH(CH2)7CH3と反応させることを含む方法。 フレーバーまたはフレグランスとしての請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物の使用。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物で処理された基材。 基材を請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物で処理することを含む、基材にフレーバラント/フレグランスを放出する特徴を付与するために基材を処理する方法。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を、場合により当技術分野で現在使用されている他の芳香成分、溶剤または助剤と混合して含有するアロマ、フレグランスまたは香りを放出する特徴を有する組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が少なくとも30重量%の量で存在する、請求項15に記載の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から4までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が少なくとも60重量%の量で存在する、請求項16に記載の組成物、製品、調合物または物品。 香水、フレグランスまたはオーデコロン、石鹸、バスもしくはシャワーゲル、シャンプーまたは他のヘアケア製品、化粧調合品、ボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤、空気清浄剤、液体または固体の繊維洗浄剤または柔軟剤、漂白製品、殺菌剤またはあらゆる目的に使用できる家庭用もしくは産業用クリーナーの形態の、請求項15から17までのいずれか一項に記載の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が、他の洗浄剤成分、溶剤または助剤と混合されている、請求項18に記載の洗浄剤組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が、他の漂白剤成分、溶剤または助剤と混合されている、請求項18に記載の漂白剤組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物が、他の殺菌剤成分、溶剤または助剤と混合されている、請求項18に記載の殺菌剤組成物、製品、調合物または物品。 前記化合物または化合物の混合物が、他のボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤成分、溶剤または助剤と混合されているボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤の形態の請求項18に記載の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を含み、かつ、少なくとも1つの、他の飲料成分、溶剤または助剤を含む、飲料の形態の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を含み、かつ、少なくとも1つの、他のフレーバー付与成分、溶剤または助剤を含む、フレーバー付与剤の形態の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を含み、かつ、少なくとも1つの、他の食品成分、溶剤または助剤を含む、食品の形態の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を含み、かつ、チューインガム成分、さらに場合により溶剤または助剤を含む、チューインガムの形態の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を含み、かつ、医薬成分、さらに場合により溶剤または助剤を含む、医薬の形態の組成物、製品、調合物または物品。 請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を含み、かつ、少なくとも1つの、マトリックス物質成分、さらに場合により溶剤または助剤を含む、マトリックス物質の形態の組成物、製品、調合物または物品。 組成物、製品、調合物または物品に、フレーバーとしての有効量の請求項1から5のいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を加えることを含む組成物、製品、調合物または物品のテイストまたはフレーバー特性を付与し、改良し、強化し、または変性する方法。 前記組成物、製品、調合物または物品が、飲料、フレーバー付与剤、食品、チューインガム、医薬または経口送達可能なマトリックスの形態である、請求項29に記載の方法。 組成物、製品、調合物または物品に、アロマ、フレグランスまたは香りとしての有効量の請求項1から5のいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物を加えることを含む組成物、製品、調合物または物品のアロマ、フレグランスまたは香りの特徴を付与し、改良し、強化し、または変性する方法。 前記組成物、製品、調合物または物品が、香水、ボディオドラント、デオドラントまたは制汗剤、洗浄剤、漂白剤製品または殺菌剤の形態である、請求項31に記載の方法。 包装材料および包装材料中に含まれるアロマ、香り、フレグランス、テイストまたはフレーバー強化剤を含み、前記強化剤は、これが加えられた組成物、調合物、製品または物品のアロマ、香り、フレグランス、テイストまたはフレーバーを強化するために効果的であり、前記包装材料は、前記強化剤がアロマ、香り、フレグランス、テイストまたはフレーバーを強化するために使用され得ることを示すラベルを含み、前記強化剤は、請求項1から5までのいずれか一項に規定の化合物または化合物の混合物である製造物品。