タイトル: | 特許公報(B2)_肌の状態と外観を改善するための組成物及びその使用方法 |
出願番号: | 2007548242 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | A61K 8/97,A61Q 19/08 |
ドライヤー,ローレンス プチリントセブ,ドミトリ JP 5312795 特許公報(B2) 20130712 2007548242 20051128 肌の状態と外観を改善するための組成物及びその使用方法 エイボン プロダクツ インコーポレーテッド 399130393 木村 満 100095407 毛受 隆典 100109449 森川 泰司 100132883 雨宮 康仁 100123618 桜田 圭 100148633 畑 泰之 100070530 ドライヤー,ローレンス プチリントセブ,ドミトリ US 11/021,073 20041222 20131009 A61K 8/97 20060101AFI20130919BHJP A61Q 19/08 20060101ALI20130919BHJP JPA61K8/97A61Q19/08 A61K 8/00− 8/ 99 A61Q 1/00−90/ 00 A61K 36/00−36/9068 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN) 特開2001−220320(JP,A) 特開2002−029923(JP,A) 特開平08−283172(JP,A) 特開2004−256485(JP,A) 特開2001−220312(JP,A) 特開2004−075632(JP,A) 特表2003−530419(JP,A) Journal of ETHNOPHARMACOLOGY,2003年,Vol.89,pp.261-264 三共研究所年報,1990年,Vol.42,pp.65-73 Journal of Natural Products,1985年,Vol.48, No.2,pp. 341-342 Phytochemistry,1992年,Vol.31, No.10,pp.3652-3653 Phytochemistry,1994年,Vol.35,No.4,pp.1083-1084 第48回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会 講演要旨集,2004年10月22日,pp.267-269 薬学雑誌,1966年,Vol.86,No.6,pp.460-466 薬学雑誌,1966年,Vol.86,No.10,pp.871-873 薬学雑誌,1970年,Vol.90,No.1,pp.82-89 13 US2005043066 20051128 WO2006068786 20060629 2008525447 20080717 27 20081015 川島 明子 本発明は美容用組成物及びその使用、そしてより詳しくは美容用組成物及び肌の状態及び/又は肌の美観を改善するためのその使用に関する。 肌に局所的に塗布して肌の状態及び/又は肌の美観を改善する製品を開発することは化粧品業界において需要が増大している。消費者は、肌の細かな線(ライン;line)、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚学的兆候、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態を低減化するか又は遅らせることに関心がある。老化の進行過程で、肌の状態、即ち肌の色や外観は老化や太陽光線に晒されることで悪化する。多くの美容的及び医療的処置が老化や老化した肌の処置のための試みとして開発されてきた。そのような美容品又は処置は活性成分として通常、有機酸を含んでいる。これらの活性成分はしばしば、焼け、かゆみ、及び赤化のような消費者にとっての不快感を伴う。 それゆえに、化粧品業界においては。肌の老化現象を遅らせるか又は対処するための製品、そしてより詳しくは副作用無しでそのような効果を生み出す製品に対するニーズがなお存在する。特に、活性成分として天然植物材料を使用する利点がある抗−老化性(アンチエージング)で肌の状態を整えるための局所的に塗布する美容用組成物のニーズがある。 イソマツ科(Plumbaginaceae family)のプルンバーゴインディカリン(Plumbago indica Linn.)はまた、和名ではアカマツリ(Red Plunbago)及びジェッタムーンプルング(Jettamoonpleung)として知られており、医療目的で広範囲に使用されてきた。掘られた根は、痛みや炎症のある頭又はその他の部分に貼る湿布薬として使用されてきた。樹皮もまた効果的な発泡性膏薬として使用され、そして発熱の治療のために背骨に貼られることもある。プルンバーゴインディカリンはまた、抗−消化不良性、抗−細菌性、及び抗−繁殖活性をもつと言われている。プルンバーゴインディカリン月桂樹は通常熱帯性アジア及びタイで見つけることができる。 バンレイシ(Annonaceae)科のカナンガオドラータラムク(Cananga odorata Lamk.)は、通常イランイラン(Ylang−Ylang)、アランギラン(Alanguilan)、及びクラデュングンガ(Kradung−nga)として知られており、そして特にそのエッセンスオイルは痛みの軽減化及び緩和用の在来医薬に使用されている。カナンガオドラータランクは南アジア地域全体に分布しているが、主として栽培植物として分布している。特に、この木は通常タイ国の全域で見つけることができる。 サピンダス(Sapindaceae)科(別名ムクロジ科)のサピンダスララーク(Sapindus rarak)は石鹸ナッツの木そしてタイではマカムディーカオ(Ma Kam Dee Kao)として知られており、在来の医薬に使用されている。サピンダスララーク果実の煎じ汁は抗−発熱剤及び喘息緩和剤として使われている。この果実と花の熱水抽出物もまた抗菌剤、抗バクテリア剤、抗フケ剤そして頭皮疾患用及び発疹から生ずる炎症の低減化のための外用薬として使用される。前述の利点に加え、サピンダスララークもまた抗寄生虫活性及び鎮痛剤活性をもっている。サピンダスララークは通常、タイ国の北方に多くある山中の未開拓の森に生息する。 ショウガ科のカーキュマキサントリッツァロクスブ(Curcuma Xanthorrhiza Roxb.和名ムラサキガジュツ)は、通常は野生のウコン(Turmeric)そしてタイ国ではワンツーラホッド(Wan Too Ra Hod)として知られており、ヨーク岬ウコンと目立った類似性をもっており、花の包葉のみが濃いピンク/紫の色をもちそして葉の中心に黒い縞をもっている。しかしながら、カーキュマキサントリッツァロクスブはタイではカミンチャン(Khamin chan)として知られている通常のウコンと類似点はもっているものの同一ではない。カーキュマキサントリッツァロクスブはしばしば根茎の乾燥スライスを水中でしゅろ糖と料理することによって飲料として薬用に使用される。別の薬草飲料は裁断した根を水としゅろ糖で煮沸して利用している。新芽、花及び根茎は植物の若い部分と同様に生で又は料理して食べられる。アジア文化圏では肝臓、胆石及び消化不良障害のためにこの植物を混合物中で使用する。カーキュマキサントリッツァロクスブはまたコレステロールの減少及び血液の洗浄を助けることが示されている。カーキュマ属の植物は、タイ、ジャワ、そしてバリにおいて数世紀にわたって肌の美化、芳香化、引き締め及び脱臭のために使用されてきた。ウコン、又はカーキュマキサントリッツァロクスブは抗−バクテリア、抗菌、抗ウイルス的性質をもつことが示されてきた。カーキュマキサントリッツァロクスブ、ウコンのキーとなる構成成分は炎症を約50%まで減少させそして抗酸化剤として機能する。 ナス科のフィサリスミニマリンもまたサンベリー、グースベリー、そしてトンタンとして知られており、通常在来医薬として使用されている。その果実はインドのパンジャブ地方では強壮剤、利尿剤、下剤であると見做されている。コッタナプア(Chhota−Nagpur)のムンダス族はその葉のジュースを水とマスタードオイルと混ぜて耳痛の薬として使用している。フィサリスミニマの木は食欲刺激剤、利尿剤、通じ薬、及び抗炎症活性をもっている。その植物はまた脾臓肥大や種々の腹部状態の治療に使用されている。フィサリスミニマリンは通常タイ、特にチェンマイ、アントン、ナコーンスリスマラス、及びマハサラーカム地方で見つけることができる。 ツズラフジ(Menispermaceae)科のステファニアロツンダローアはつる科植物であり、その通常のタイ名はブーラペットプンチャンである。その葉と根の煎じ汁は在来の医薬で食欲増進剤として使用される。その花は白癬や菌種感染のような皮膚疾患を治療する外用薬として使用される。ステファニアロツンダローアは又潰瘍の治療用に使用されそして一般には抗−バクテリア、抗菌そして抗炎症活性をもつことが知られている。この植物は通常タイ南方で生育している。 肌の美観を改善するためには、天然植物材料からなる局所組成物を得ることが望ましい。また、老化による皮膚科学的兆候に対して効果的な処置をすることが望ましい。それゆえに、老化による皮膚科学的兆候を治療し、防止し、低減化し、避け、及び/又は改善するために、安全で、効果的で且つ新規な組成物が皮膚用の処置や製品の処方のために有益である。ここで記載するように、肌の皺や類似のものの処置及びパーソナルケア用品としての、新規で有益な方法と組成物、及びその作用形態が本発明によって提供される。 本発明の課題は、肌の美観を改善するために、肌の細かな線、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚科学的兆候を処置、防止、低減化、忌避、及び/又は改善するために、安全で、効果的で且つ新規な組成物とその使用法を提供することである。 本発明の目的は、天然植物材料から活性成分の効果的なレベルを分配する局所用美容品組成物を提供することである。 本発明の別の目的は、天然植物材料又は美容上、皮膚科学上、薬学上、又は生理学上許容できる媒体中の天然植物材料ブレンド物を含有する局所用美容品組成物を提供することである。 本発明のさらなる目的は、肌の細かな線、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚学的兆候、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態に伴う遺伝子発現の増大を生み出す天然植物材料、又はそれから得られる成分を含有する局所用美容品組成物(顔及び/又は身体用の美容用化粧品)を提供することである。 本発明の別の態様は、細かな線、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚学的兆候、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態を防止、改善、及び/又は低減化するに足る有効量で天然植物材料を含有する局所用組成物を肌に塗布することからなる、細かな線及び/又は皺の外観を処置、防止、及び/又は改善する方法を提供することである。 本発明のさらなる目的は、肌の美観を改善するために、細かな線、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚学的兆候、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態を処置、防止、制御、改善、忌避、及び/又は低減化するに足る有効量で、以下の天然植物材料:プルンバーゴインディカ、カナンガオドラータ、サピンダスララーク、カーキュマキサントリッツァ、フィサリスミニマ、ステファニアロツンダの一つ以上を含有する局所用組成物を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、肌の美観を改善するために、肌の真皮−表皮の交差部で起こる遺伝子の発現レベル、肌の真皮と表皮の間の連携、及び肌の機械的性質、及び表皮内の細胞−細胞結合、肌の細胞の固定、肌の細胞間の連携、及び肌の組織安定性を増大させる天然植物成分を含有する局所用美容品組成物を提供することである。 本発明及びその等価物におけるこれらのそしてその他の目的と利点は、肌の美観を改善するために、天然植物成分又はそれらのブレンド物を含有する美容用組成物、及びそのような組成物を局所的塗布用に使用する方法によって達成される。 本発明の組成物及びその使用により、細かな線、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚学的兆候、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態を処置、防止、制御、改善、忌避、及び/又は低減化することができる。 本発明は天然植物材料由来の活性成分を含有する局所用組成物に関する。より詳しくは、本発明の一態様は、肌の美観や状態を改善しそして種々の老化防止や肌の質感を与えることによって肌を若返らせ又は活性化させる、天然植物材料、成分又はそれらの抽出物、又はそれらの天然植物材料ブレンド物を含有する局所用組成物に関する。肌の美観の改善はこれらの美容用組成物を肌に日々塗布することによって達成される。本発明の一態様は、肌の美観や状態を改善するために、顔及び/又は身体に塗布する局所用美用品組成物において、限定はしないが、イソマツ科(Plumbaginaceae)のプルンバーゴ(Plumbago)、バンレイシ科(Annonaceae)のカナンガ(Cananga)、サピンダス科(Sapindaceae)(別名ムクロジ科)のサピンダス(Sapindus)、ショウガ科(Zingiberaceae)のカーキュマ(Curcuma、和名ムラサキガジュツ)、ナス科(Solanaceae)のフィサリス(Physalis)、及びツズラフジ科(Menispermaceae)のステファニア(Stephania)属、又はより詳しくは、プルンバーゴインディカ(Plumbago indica、和名アカマツリ)、カナンガオドラータ(Cananga odorata、俗名イランイラン)、サピンダスララーク(Sapindus rarak)、カーキュマキサントリッツァ(Curcuma Xanthorrhiza和名ムラサキガジュツ)、フィサリスミニマ(Physalis minima)、ステファニアロツンダ(Stephania rotunda)の植物からのもののような天然植物材料の新規な使用方法に関する。 更なる態様においては、天然植物材料、又はそれらからの抽出物を含有する局所用組成物は、肌の状態や美観を改善するために、肌に構造的、機能的、そして代謝的変化を生じさせ、その他の身体器官にも併行して老化や退化を起こさせる加齢による老化の皮膚科学的兆候、又は別個に進みそして肌内のコラーゲンやエラスチン繊維に、肌の細かな線、皺、及び弛みとしてダメージを生じさせる太陽光線による肌の老化、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態を処置し、防止し、改善し、及び/又は低減化するために使用される。 加齢による老化の兆候としては:乾燥した薄い肌、細かな皺、異常な血管、老化シミ、そして良性及び悪性の皮膚腫瘍が包含される。若い肌は年取った肌よりもしばしばそれ自身でよみがえる。表面層は老化の進行によってより水分を失い、そして年取った肌はより乾いたそしてより脱水された外観をもつ。コラーゲン生成の低下は、最初は目の周り(通常“縮緬皺(crow‘s feet)”として知られている)、額、及びその他の太陽光に晒される部分で観察されるような細かな皺に導く。より顕著な影響は顔の表出ライン部での深い皺、首、顎、及び腕周りの弛みを含む。肌に栄養分を供給している多くの細い、繊細な血管内では、異常が出やすい。これは特に鼻や頬で顕著になる。老化シミは、太陽光に晒された部分に着色細胞の規則性低下の結果として表面化した色素沈着である。 遺伝子は重要な役割を果たすが、存在する皺の数は太陽光線に露出される量に大きく依存する。“顔にある”、特にかなりの時間を屋外で過ごす人のライン(線)は、紫外線(UV)太陽光−UVA(タンニング、皺、及び黒色腫の原因となる)とUVB(日焼け及び基本的で鱗状の細胞悪性腫瘍の原因となる)の両方に晒されたことによる部分的な酸化によるダメージの結果である。紫外線はコラーゲン、真皮の下に位置する結合組織を破壊するタンパク質分解酵素の生成を増大させることによって肌にさらにダメージを与える。 皮膚は自己脱皮と再生成を30日に一度の繰り返しサイクルで一定に進行する多層細胞から作られている。この層は広範囲では二つの部分−表面真皮と内部真皮に分けられる。皮膚の歴史学的研究は皺が以下のような主細胞変化の連続から作られることを示している。老化の初期段階(35−45歳)では細胞の崩壊と再生産が徐々にゆっくりと起こる。これは皮膚を薄くさせる。結果として、通常波立った畝状の真皮−表皮結合部(DEJ)は平面的になる。この平面性は、底部の下層真皮と表面の表皮間で栄養分の交換表面積を減少させる。 老化による表皮への栄養分の減少は細胞の疲労と弱化を起こさせる一つの要因である。表皮に適切な栄養補給がないと、表皮細胞の細胞代謝が遅くなる。さらに、フリ−ラジカルのような細胞代謝の望ましくない副生物の輸送量が減少する。細胞内にそのようなフリ−ラジカルが蓄積すると、細胞内に望ましくない突然変異的なダメージ(損傷)をもたらしそして究極的には癌に導くことになる。 DEJの接合部は通常コラーゲン4(多層シート構造又は基層)及びコラーゲン7(シート構造に係留されている)によって供給される。DEJへの栄養分の漸減はそのようなコラーゲンのネオ合成進行を促進するために働くメッセンジャーの循環を遅くする。コラーゲンの最適量がないと、肌はさらに弛み、栄養分の欠乏を蔓延させる。パラドックス的に言えば、熟成した老化肌はより多くのエラスチンを含み、それを身体がコラーゲンの欠乏によって空いた空間を満たすために使用する。そのようなエラスチンは、不幸なことに、ばらばらになり、石灰化し、そして過剰脂質を含む。コラーゲンの補助不足による皮膚厚みの不足に加えて、老化中の又は老化した肌はより締りがなくそして弾性が不足する。これらの二つの性質が皺の特徴である。老化及び皺の外観の進行は老化の後期(45歳以上)で加速される。50歳になって、皺から免れる婦人は非常に少ない。 本発明の態様は、本発明で特定される天然植物材料が、局所用美用品組成物、又は処方において、肌の線や皺を少なくすると共に弛み、又は弱った肌マトリックスによるその他の状態を緩和するという発見に関する。その組成物は肌の症状のある場所(患部)に一日に一回、二回、又はそれ以上塗布されそして症状のある場所に留まることが好ましい。一日の塗布は肌の症状のある場所に少なくとも一週間残るが、肌の状態や美観を改善するためには、二週間、四週間、八週間、十二週間又はそれ以上の期間が望ましい。 特に、限定はしないが、プルンバーゴインディカ、カナンガオドラータ、サピンダスララーク、カーキュマキサントリッツァ、フィサリスミニマ、ステファニアロツンダの成分又はそれらの抽出物を含む天然植物材料は、その天然植物材料を含有する組成物が局所的に投薬されるときに、顔の線、皺及び肌の弛みを少なくすることによって老化の皮膚科学的兆候による肌の状態と美観を改善するように、以下の遺伝子:ベータカテニン(Beta−catenin)、コラーゲン(Collagen)4、コラーゲン7、フリズルド(Frizzled)10、エストロゲン(Estrogen)受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼ(Hyaluronic acid synthase)の一つ以上の発現を増大させる。局所用組成物は塗布されそして患部に一日中残ることが好ましい。局所用組成物 本発明の目的のためには、天然植物材料は、限定はしないが、植物全体、乾燥した植物、粉にした植物、又はそれらの部分を含む、限定はしないが、種子、針状葉、葉、根、樹皮、球果、幹、根茎、カルス細胞、原型質体、器官及び器官系、分裂組織、又は成分及び/又は天然植物材料及び/又は植物の部分、または植物から直接的に又は合成的に導かれた抽出物、又はそれらの組み合わせを含む如何なる形態であってもよい。好ましい天然植物材料は天然植物材料から導かれた抽出物形態である。 “天然植物材料”はまた成分、構成成分、又は天然植物材料から導かれた抽出物を包含することは理解しておくべきである。 本発明の一態様においては、プルンバーゴインディカ、カナンガオドラータ、サピンダスララーク、カーキュマキサントリッツァ、フィサリスミニマ、ステファニアロツンダの植物の一つ以上から選択された天然植物材料を含有する局所用組成物は、肌の状態や美観、特に成熟した又は成熟しつつある肌を以下の方法:加齢的老化、太陽光線による肌の老化、ホルモン性老化、及び/又は化学線老化の皮膚科学的兆候の低減化;線及び/又は皺の発生防止及び/又は低減;顔の線や皺、頬、額の顔面皺、眼の間の垂直皺、眼の上の、及び口、マリオネットライン周りの水平皺、及び特に深い皺又はひだの目立ちの低減化;線及び又は皺の外観及び/又は深さの防止、低減化、及び/又は軽減化;眼窩下の線及び/又は眼窩周りのライン外観の改善;縮緬皺(crow‘s feet)外観の低減化;肌、特に老化した肌の若返り及び/又は活力化;虚弱肌の低減化、グリコサアミノグリカン及び/又はコラーゲン損失の防止及び/又は転換;エストロゲン不均衡効果の改善;肌萎縮の防止;過剰色素沈着の防止、低減化、及び/又は処置;肌のシミの最小化;肌の調子、輝き、透明性及び/又は張りの改善;肌の弛みの防止、低減化、及び/又は改善;肌の締り、膨らみ、しなやかさ及び/又は柔軟性の改善;プロコラーゲン及び/又はコラーゲン生成の改善;肌の質感の改善及び/又は肌のきめ細かさの促進;肌の保護修復及び/又は機能の改善;肌の曲線美の改善;肌の光沢及び/又は輝きの回復;疲労及び/又はストレスの皮膚学的兆候の最小化;老化及び/又は更年期によって減少した皮膚中成分の補給;皮膚細胞間の連携の改善;細胞増殖及び/又は繁殖の増大化;老化及び/又は更年期によって減少した皮膚細胞代謝の増大;細胞老化の遅延化;肌の湿潤性の改善;皮膚厚みの強化;肌の柔軟性及び/又は弾性の増大;皮膚剥脱の強化;ミクロ循環の改善;脂肪形成の低減化及び/又は防止;及びそれらの組み合わせによって改善する際に有用である。 上述のように、本発明で使用される好ましい天然植物材料は以下の植物:プルンバーゴインディカ、カナンガオドラータ、サピンダスララーク、カーキュマキサントリッツァ、フィサリスミニマ、ステファニアロツンダの一つ以上から選択される。しかしながら、その他の天然植物材料もまた、もしそれらが老化の皮膚科学的兆候に伴う遺伝子レベルの発現を増大させるなら同様に作用するであろうことは予期できる。これらの遺伝子としては、限定はしないが、ベータカテニン(Beta−catenin)、コラーゲン(Collagen)4、コラーゲン7、フリズルド(Frizzled)10、エストロゲン(Estrogen)受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼ(Hyaluronic acid synthase)を包含する。 別の態様においては、この組成物は、組成物の合計重量基準で約0.0001wt%から約50wt%、好ましくは約0.001wt%から約20wt%、より好ましくは約0.01wt%から約5wt%、そして最も好ましくは約0.05wt%から約1wt%の量で天然植物材料由来の抽出物を含有し、そしてこの組成物は肌の状態や美観を改善するのに有用である。 天然植物材料は、プルンバーゴインディカ、カナンガオドラータ、サピンダスララーク、カーキュマキサントリッツァ、フィサリスミニマ、ステファニアロツンダのような植物のいずれか、又はそれらの組み合わせから導かれたものであるか、或いはベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼのような遺伝子のいずれか、又はそれらの組み合わせの発現レベルを増大させるいずれかの天然植物材料から導かれる。肌の状態や美観を改善するために、肌の細かな線、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚学的兆候、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態に伴う遺伝子発現を増大させる天然植物材料、及びこれらの植物の一つ以上からなる組成物は局所的に好ましくは毎日塗布されるときに有効となる。理論によって束縛されることは望まないが、前述の遺伝子の発現を増大させる天然植物材料は、肌の真皮−表皮結合、肌の真皮−表皮間の連携、及び肌の機械的性質、及び肌の真皮の細胞−細胞結合、肌の細胞の係留、肌の細胞間の連携、及び肌の組織の安定性を含む作用機構に影響を与えると考えられる。植物の局所的塗布もまた注射の必要なしで又は健康専門医にかからなくても活性成分を目的の場所に分配するのを容易にする。 本発明の活性成分はさらに肌の医療的及び/又は美容的状態を防止、阻止、改善又は軽減化を含む処置をするのに有用である。ここで使用されるとき、そのような状態とは、通常、限定はしないが、皮膚科学的老化(加齢又はホルモンの老化及び/又は化学線による老化)、皮膚炎、肌及び髪の虚弱化、毛深さ、バラ状化、肌のシミ、敏感肌、色素沈着過剰、色素沈着不足、薄い肌、粗さ、角質、肌の萎縮、皺、線、過剰成長、繊維症、及びそれらの組み合わせを包含する。本発明の活性成分はまた肌の一般的な健康、活力、状態及び外観を高めるのにも有用である。 限定はしないが、ベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼを含む遺伝子レベルの発現を増大させる、天然植物材料の前述の活性成分を含有する局所用組成物は肌の状態、美容、及び/又は美観を改善する。 Wntタンパク質は、萌芽の過程で細胞−細胞相互作用を調節する高度に保護された分泌シグナリング分子のファミリーを形成する。Wnt遺伝子及びWntシグナリングはまた癌に巻き込まれる。Wnt作用機構の洞察はドロソフィラ(Drosophila)及びカエノラブディチスエレガンス(Caenorhabditis elegans)における遺伝学及び細胞培養における生化学やキセノプスエンブリオス(Xenopus embryos)における異所性遺伝子発現を含むいくつかのシステムからなされてきた。マウスの多くのWnt遺伝子は突然変異して非常に特別な発達性欠陥に導く。Wntタンパク質は細胞表面上でフリズルド属(FZ)の受容体と結合する。いくつかの細胞質伝達成分を介して、そのシグナルはベータカテインに変換され、それから核に入り込みそしてWnt目標遺伝子の転写を活性化するために転写因子(trannscription factor)(TCF)と錯体を形成する。 フリズルド(FZ)遺伝子はWnt配位子受容体のファミリーを記号化し、それは保護されたシステイン−リッチのWnt結合ドメインをもちそして経膜代謝と分泌形態の両方を含む。Wntシグナルを乱すことは、異常な髪の生成、髪の成長、及び髪の構造をもたらす。Fz10の高められた発現は髪の小胞を発達させるために閉じ込められていた(参照として取り込まれている非特許文献1参照)。 ベータカテインは転写共調因子として作用するために核に入り込む細胞骨格成分である。ベータカテインのリン酸化はプロテアゾームによるベータカテインの偏在化とタンパク質分解を誘発する。非−リン酸化ベータカテインは安定でTCFとの転写を調節するために核に入り込む。ベータカテイン/TCF錯体はそれによって細胞の生存、増殖及び発達過程の分裂を促進する遺伝子を活性化させる。 いくつかの形態をもつコラーゲンは人体の主要なタンパク質でありそして人体の合計タンパク質のほぼ20%を占める。肌の支持構造を形成する重大な役割に加えて、余分な細胞マトリックスの主要な構成成分でもある。コラーゲン7の突然変異は表皮水泡症、真皮と表皮の分離によって特徴付けられる人肌の疾患の多くのタイプに含まれる(参照として取り込まれている非特許文献2参照)。コラーゲン4は余分な細胞マトリックス及び基本となる膜ゾーンの形成と関係しており、それは人肌において真皮が表皮に接着する原因となっている。 ERαの活性化は、細胞成長及び分裂、形態形成及びプログラム化された細胞の死滅のような多くの生理学的なプロセスの原因となっている(共に参照として取り込まれている非特許文献3及び非特許文献4参照)。さらに、ERαは細胞増殖に含まれる遺伝子とシグナル化通路を調節することによって肺癌の発達と進行に重要な役割を演じる。 ヒアルロン酸(HA)は脊椎動物の組織の余分な細胞マトリックス中及び或る連鎖球菌やパスツールバクテリア病原体の表面被覆中で見つけられるポリサッカライドである。HAシンターゼ(HAS)はHAを重合させる酵素である。HAは細胞から分泌されることで知られており;そしてしたがって、HASは通常器官膜の外側で見つけられる。 真皮と表皮間の連携不足、肌、及び表皮内の細胞の係留不足、細胞−細胞の連携不足そして組織安定性の不足を含む細胞−細胞結合力の不足を包含する真皮−表皮結合部(DEJ)の進行的崩壊に伴う特定遺伝子の発現レベルの増大は本発明の局所用組成物において特に有用である。一態様においては、有用な遺伝子は、限定はしないが、ベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼを包含する。これらの遺伝子のいずれかの発現を増大させる抽出物を含む如何なる天然植物材料も本発明の局所用組成物に有用であることが見出されている。 遺伝子発現は培養細胞内のRNAレベルの決定、例えば、文献で実施されているようなノザーンブロット技術及びポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、例えば“リアルタイム”PCR及び逆転写PCR(RTPCR)(ここでは全て参照として取り込まれている非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7、及び非特許文献8参照)。さらに、肌、肌構成物、または培養細胞内の遺伝子発現は遺伝子(cDNA)配列(ミクロ配列又は膜、ガラス、又はプラスチック支持物質からなる核酸遺伝子チップテスト配列)、遺伝子発現の連続分析(SAGE)(例えば、共に参照として取り込まれている非特許文献9、非特許文献10に記載されている)、又は差分表示技術を使用して評価される。実施例3は、天然植物材料で処理したベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼの遺伝子発現結果を示している。 本発明は、肌の状態や外観を改善する化合物のバイオマーカーとして肌の細かな線,皺及び弛みのような老化の皮膚科学的兆候に際しての遺伝子の使用を包含する。もし、そのような核酸バイオマーカーの発現レベルが天然植物材料の存在下で高められるならば、天然植物材料は本発明の局所用組成物において肌の状態や外観を改善するために使用される。そのような検定は一つ以上のテスト物質に晒された細胞内の核酸レベルを測定する多くの方法を含む。好適な方法は遺伝子の活性化又は、例えば、DNA、RNA、又はmRNAの発現の検知又は評価を含む。限定はしないが、例としては、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検定(例えばRT−PCR)ノザーンブロッチング(Northern blotting)、インシツハイブリッド(核酸)形成、及び文献で知られそして実施されているその他の検定法が、特定の処理に耐える検定法として細胞内のRNAを定量するために使用される(ここでは全て参照として取り込まれている非特許文献11、非特許文献12及び非特許文献13を参照)。そのような検定に関連して、もし少なくとも一つの核酸バイオマーカーのレベルが一つ以上のテスト物質の存在下で高められるならば、これはその物質が老化の皮膚科学的兆候を改善することを予告するであろう。これらの物質、又は天然植物材料はそれから局所用組成物中で使用され、好ましくは皮膚科学的老化の兆候、特に肌の細かな線,皺及び弛みを処置し、防止し、改善し及び/又は低減化するために、毎日塗布されることが好ましい。 更なる態様においては、天然植物材料は、ここで使用されるときは、また“合成”抽出物、即ち公知の天然植物材料成分及び/又は天然植物材料に実質上似ている組成物及び/又は活性に結びつく構成成分の種々の組み合わせを包含する。そのような合成抽出物は用語“天然植物材料抽出物”に含まれる。最も好ましくは、合成抽出物は天然植物材料と実質上同じ数の活性成分を含有している。合成抽出物と天然植物材料との間の活性の数値的発生率の対応はまた“パーセント共通性”の用語で記載される。 別の態様は天然植物材料の化学組成の約50%以上の共通性をもつ合成抽出物に関する。例えば、合成抽出物は、天然植物材料中に見出される約50%以上の活性成分をもっている。合成抽出物の化学組成は天然植物材料の化学組成に対して約70%以上の共通性をもっている。合成抽出物は天然植物材料の化学組成に対して約90%以上の共通性をもっている。 本発明の組成物を使用するためには、天然植物材料及び/又は活性成分は、植物全体、その種子、針状葉、葉、根、樹皮、球果、幹、根茎、カルス細胞、原型質体、器官及び器官系、分裂組織を含む天然植物材料から直接導かれたものである。その成分は純粋形態、半純粋形態、又は未精製形態であってもよい。抽出物形態での天然植物材料は、80%エタノールで、その植物全体或いはその種々の部分を抽出することによって得られる。 簡潔にまとめると、有機溶媒抽出法は有機溶媒を使用した植物材料の洗浄と抽出を含む。限定はしないが、有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジクロロエタン、クロロフォルム、ヘキサン、キシレン、及び石油エーテルを包含する。抽出機械は有機溶媒抽出用にその分野でよく知られているものが使用できる。 有機溶媒抽出法は、種子、針状葉、葉、根、樹皮、球果、幹、根茎、カルス細胞、原型質体、器官及び器官系、分裂組織のような所望の成分を含む植物から粗原料を回収することを含む。これらの植物原料は小さな粒子にすりつぶされ、それから供給量測定器で計量して粗原料入り口から抽出機に入れられる。植物粗原料は押し込み機によって抽出機に押し込まれ、そしてゆっくりと植物粗原料を前方に動かす。有機溶媒(例えば、エタノール)は排出口の頂部の溶媒入り口から機械に添加される。重力と平衡の違いにより、溶媒は粗原料入り口に向かって流れ、原料を濡らしそして溶媒入り口の反対側から流出する。植物材料と溶媒はそれぞれお互いに反対方向に動くので、植物材料は低濃度の抽出物を含む溶液中に定常的に浸される。平衡の結果として、低濃度溶液に対して植物材料を連続的に抽出することによって、植物(構成成分)の高収率が達成される。 約1−8時間の抽出時間が好適で、そしてより好ましくは約2−6時間、そして最も好ましくは約3−5時間である。抽出温度は約30℃−90℃の間、好ましくは約40℃−70℃の間、そしてより好ましくは約50℃−60℃の間である。集められた抽出物はそれから精密フィルターにかけられて、破片を取り除き、そして直接使用されるか、或いは、例えば、溶媒の蒸留によって又はその他の在来の方法によって濃縮され、場合によっては抽出物は乾燥粉として与えられてもよい。 同様に、水溶液−溶媒抽出法も、粒子サイズにすりつぶされた種子、針状葉、葉、根、樹皮、球果、幹、根茎、カルス細胞、原型質体、器官及び器官系、分裂組織のような所望のアルカロイドを含む植物から初期に粗原料を回収することに含まれる。すりつぶされた植物原料は、酸性又はアルカリ性条件下での所望の抽出物の溶解度及び安定性に依存するが、酸性又はアルカリ性の水溶液に浸される。酸性条件下での抽出の場合は、塩酸又は硫酸のような酸が、例えば約3%(w/v)濃度で水に添加される。アルカリ性下の抽出の場合は、水酸化ナトリウム又は炭酸ナトリウムのようなアルカリが水に添加される。抽出時間及び温度は典型的には、上述の有機溶媒抽出法で使用されたのと同じである。 抽出物はそれから集められそして破片を取り除くために精密ろ過される。集められた抽出物の酸性度又はアルカリ性度によって、アルカリ性剤(例えば、アンモニア)又は酸性剤(例えば、硫酸)を抽出物に添加して、pHを調節することによって溶液を中和する。水溶液抽出物は直接使用してもよいし、濃縮又は乾燥してもよい。代替法としては、有機溶媒をそれから中和された溶液に添加して抽出活性体を水溶液から有機相に移動させる。そのような有機溶媒の例としては、限定はしないが、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール及びキシレンが包含される。有機溶媒に溶解した移動した抽出活性分からなる抽出物は直接使用するか、濃縮物として或いは乾燥して使用してもよい。 異なった構成成分を含む、異なった植物が混合されそして一緒に抽出される。この混合された抽出方法が、エタノールのような抽出用に使用される溶媒中で同一の溶解度をもつ成分を含む植物の抽出用に好ましく使用される。抽出混合物は再濃縮されそして適切な溶媒中に貯蔵される。調合 本発明における天然植物材料からの成分を含む組成物としては、限定はしないが、局所用に塗布される調合品、抗−酸化剤、日焼け止め、メーキャップを含む化粧品、皺、細かな線、及び弛み肌、局所剤、肌浸透強化剤、及びその類示物を含む老化の皮膚科学的兆候を低減化させる調合品を包含する。また本発明においては、そのような組成物を含む天然植物材料、成分及び付加的な構成成分は種々の製品形態で調合される。組成物は目標とする運搬システム、例えば、クリーム、ローション、マスク、ゲル、トナー、血清、皮膚移植パッチ、及びその類似物に、特に局所投与のために調製される。目標物への運搬及び/又は浸透強化もまたイオン導入によって達成される。 本発明はさらに好ましくは重大な過敏性を引き起こすことなしに局所投与又は目標への運搬用の天然植物材料を含有する組成物を提供する。本発明の組成物は、敏感な、普通の、乾燥した、又は油性、好ましくは乾燥肌敏感性のような全てのタイプの肌に好適である。特定の態様においては、本組成物は乾燥肌に好適である。この組成物は肌の状態や美観を改善するのに十分な期間肌に塗布される。局所用組成物は日に一回、二回、又はそれ以上塗布される。毎日の塗布は一週間、二週間、四週間、又はそれ以上の期間塗布される。好ましい局所組成物又は調合は患部に塗布され一日中残ることである。 局所用組成物は、他の添加物又は物質を含み及び/又は引き続く投与部分により特定的に到達するか又は存在するように変性されていてもよいリポソーム(人工リン脂質小胞)中に調合される。本発明の態様の組成物は、既に記載した条件、又はそれらの組み合わせの少なくとも一つで処理することによって肌の状態や美観の改善をもたらす。 本発明の別の態様は、使用者に実質上生理的な悪影響なしで人の細胞を含む、生きている動物の組織と接触するのに好適な美容上又は皮膚科学的に許容できる調合物からなる組成物を含む。本発明に包含される組成物は、美容上及び/又は皮膚科学的に好適な形態、好ましくはローション又はクリームとして、しかしまた無水又は水溶液ベースで、及びスプレー可能な液体形態として与えることができる。本発明の組成物に好適なその他の美容製品としては、例えば、エマルジョン、クリーム、香油、グロス、ローション、マスク、血清、トナー(調色液)、軟膏、ムース、パッチ、ポマード、溶液、スプレー、ワックスベースのスティック、又はタオルを包含する。さらに、本発明によって意図される組成物は、通常使用されそして熟練した当業者に知られている一つ以上の補助剤、例えば、着色剤、芳香剤、緩和剤、湿潤剤、防腐剤、ビタミン、キレーター、濃厚剤、ペリラオイル又はペリラシードオイル(特許文献1参照)及びその類似物、同様にアロエ、カモミール、及びその類似物のようなその他の生薬、及びさらに下記に記載されるようなものを含むことができる。また、本発明に含まれるものは、適当な浸透促進剤を含む或いは含まない、パッチ等々のような、経皮吸収性運搬モードである。本発明に包含される方法及び組成物は天然植物材料成分が経皮吸収システムに効果的に投与されるような手段を提供する。即ち、組成物又は調合物を肌へ運搬する経皮吸収手段(しばしば浸透促進組成物と一緒に)は、経皮吸収パッチ又は文献で知られ記載されているのと同様な部材による手段である。そのような部材の例は特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、及び特許文献6、(これらの全てはここでは参照として取り込まれておりそしてそのような記載は限定される意図はない)に記載されている。髪を含む肌に組成物を貯蔵及び運搬し、そして活性組成物を形成する経皮吸収モードは本発明の態様の目的のために便利でありそしてよく適合している。好ましい方法においては、塗布は保持された放出媒体を介してなされ、例えば局所用リリースパッチがある。好ましくは、局所用パッチが使用されるときは、パッチは長い期間所望の領域に貼られる。好ましくは、長い期間とは一時間以上、最も好ましい期間は一昼夜、即ち、使用者が眠っているときである。 本発明の天然植物材料成分は好ましくは、皮脂の過剰蓄積、生成又は排出及び皮下脂肪の過剰蓄積又は生成に伴う状態の処置、低減化、改善又は防止に使用するために、美容上、皮膚科学上、生理学上、及び薬学上許容できる媒体、伝達手段、希釈剤又は担体を含む。 局所的投与を含む態様においては、本発明の組成物は、髪を含む人肌に合った媒体(伝達物、希釈剤又は担体)を含む。この組成物は水溶液相、油相、アルコール、又は水溶液/アルコールベースの溶液、軟膏、ローション、ゲル、水中ワックスエマルジョン、又はクリーム又はゲル、ミクロエマルジョン、又はエアロゾルの外観をもつ水−油−水三層エマルジョンの油中水、水中油として調合することができる。 水溶液相は室温(25℃)で液体、半固体又は固体である水溶性又は水分散性成分の一つ以上の混合物である。媒体は水または水溶液−アルコール媒体中の懸濁液、分散液又は溶液の形態であることができ、それは濃厚剤又はゲル化剤を含んでいてもよい。熟練した当業者であれば、もっている知識をベースにして、適切な美容用形態、それに含まれる成分及びそれを調製する方法を選択することができるであろう。 一態様においては、本組成物は、水及び少なくとも一つの親水性有機溶媒、特にアルコール、とりわけ2−5の炭素原子をもつ直鎖又は分岐した低級モノアルコール、例えば、エタノール又はプロパノール;ポリオール、例えば、プロピレングリコール、ソルビトール、グリセロール、ジグリセロール、パンテノール、又はポリエチレングリコール、及びそれらの混合物を含む水溶液相を含む。水溶液相は組成物の合計重量基準で約0.5wt%から約99.99wt%である。 さらに別の態様においては、本発明の組成物がエマルジョン形態であるときは、組成物はまた所望により界面活性剤を含み、好ましくは組成物の合計重量基準で約0.1wt%から約30wt%、そして特に約1wt%から約20wt%の量で含む。 本発明の更なる態様においては、組成物は両親媒性のポリウレタン、ポリアクリル酸ホモポリマー又はコポリマー、ポリエステル、又は炭化水素ベースの樹脂のような濃厚剤ポリマーを含んでいてもよい。 本発明の一態様は室温(25℃)で液体であるオイル溶解性又はオイル分散性の成分及び/又はワックス、半固体、ガム、及びそれらの混合物のような室温で固体であるオイル状又はワックス状の物質を含むオイル相を含む。このオイル相はまた有機溶媒を含んでいてもよい。 室温で液体である好適なオイル状材料は、しばしばオイルと呼ばれるが、パーハイドロスクアランのような動物由来の炭化水素ベースのオイル;炭素原子数4から10の脂肪酸の液体トリグリセリド、例えば、ヘプタン酸又はオクタン酸トリグリセリド、又はひまわり油、トウモロコシ油、大豆油、ぶどう種子油、カスターオイル、アボカド油、カプリリル酸/カプリン酸トリグリセライド、ホホバ油のような炭化水素ベースの植物オイル;液体パラフィン及びそれらの誘導体、石油ゼリーのような鉱物又は合成由来の線状又は分岐状の炭化水素;合成エステル及びエーテル、特に脂肪族アルコールのエステル、即ち、例えば、イソプロピルミリステート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルステアレート、イソステアリルイソステアレート;イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、脂肪族アルコールのヘプタノエート、オクタノエート及びデカノエートのようなヒドロキシ化したエステル;プロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、ジエチレングリコールジイソノナノエート、及びペンタエリスリトールエステルのようなポリオールエステル;オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコールのような炭素原子数12から26の脂肪族アルコール;部分的に炭化水素ベースのフルオロオイル及び/又はフルオロシリコーンオイル;シクロメチコン及びジメチコンのような、所望によりフェニル基、例えばフェニルメチコンを含んでいる室温で液体又は半固体である、揮発性又は非揮発性、線状又は環状ポリジメチルシロキサン(PDMS)のようなシリコーンオイル、シロキサン、及びそれらの混合物を包含する。これらのオイルは通常オイル相の重量で約0wt%から約90wt%、好ましくは約1wt%から約80wt%の量で存在する。 本発明の組成物のオイル相はまた一つ以上の美容上許容できる有機溶媒を含んでいてもよい。これらの溶媒は、組成物の重量基準で約0wt%から約60wt%、好ましくは約1wt%から約30wt%の量で存在し、そして親油性の有機溶媒、両親媒性の有機溶媒及びそれらの混合物からなる群から選択される。本発明の組成物で使用される好適な溶媒としては、メチル、エチル、ブチル、アミル又は2−メトキシエチルアセテートのような酢酸エステル;トルエン、キシレン、p−キシレン、ヘキサン又はヘプタンのような炭化水素;少なくとも3個の炭素原子を含むエーテル、及びそれらの混合物を包含する。 本発明の組成物はさらに美用品分野で在来から使用されている如何なる成分を含んでいてもよい。これらの成分は防腐剤、水溶液相濃厚剤(ポリサッカライドバイオポリマー、合成ポリマー)及び脂肪相濃厚剤、芳香剤、親水性及び親油性の活性剤、及びそれらの混合物を含む。これらの種々の成分の量はそれらの意図する目的を達成するために化粧品分野で在来から使用されている量であり、そして、組成物の重量基準で約0.01wt%から約20wt%である。これらの成分の性質とその量は本発明の組成物の製造と相容れるものでなければならない。 本発明の組成物はまた付加的な微粒子相を含み、典型的には組成物の合計重量基準で約0wt%から約30wt%、好ましくは約0.05wt%から約20wt%の量で存在し、そしてそれは化粧品組成物で使用される色素及び/又は光沢剤及び/又はフィラーを含むことができる。好適な無機色素としては、限定はしないが、酸化チタン、酸化ジルコニウム及び酸化セリウム、同様に酸化亜鉛、酸化鉄、酸化クロム及び群青を包含する。好適な有機色素としては、限定はしないが、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、及びアルミニウムレーキ顔料及びカーボンブラックを包含する。好適な光沢剤としては、酸化チタン、酸化鉄、又は天然色素で被覆した雲母を包含する。 フィラーは通常組成物の合計重量基準で約0wt%から約30wt%、好ましくは約0.5wt%から約15wt%の量で存在する。好適なフィラーとしてはタルク、ステアリン酸亜鉛、雲母、カオリン、ナイロン(微粒子オルガゾル)粉末、ポリエチレン粉末、テフロン、デンプン、窒化ボロン、商標名エキスパンセル(Expancel)(ノーベル社;スエーデン)、商標名ポリトラップ(Polytrap)(ダウコーニング社;ミッドランド、MI)のようなコポリマー微小球、及びシリコーン樹脂ミクロビーズ(商標名トスパール(Tospearl;GE東芝シリコーン;日本)が包含される。 本発明の組成物のオイル相は一つ以上のワックス、ガム、又はそれらの混合物を含んでいてもよい。ワックスとしては炭化水素ベースのワックス、フッ素系ワックス及び/又はシリコーン系ワックスを包含しそして植物、鉱物、動物及び/又は合成品を源としている。特に、ワックスは25℃以上、好ましくは45℃以上の融点をもっている。本発明の組成物は組成物の合計重量基準で約0wt%から約20wt%のワックスを含む。 ガムは一般に高分子量のポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリサッカライドのセルロースガムであり、そして半固体材料は一般に、限定はしないが、ラノリン及びそれらの誘導体のような炭化水素ベースの化合物、又は代替としてはPDMSである。本発明の組成物は組成物の合計重量基準で約0wt%から約20wt%、典型的には約0.1wt%から約10wt%のガムを含む。 より詳しくは、局所塗布用の組成物は、肌、好ましくは顔、首、手、足、又は身体の他の部分用の保護ケア組成物の形態であることができる。限定はしないが、例としてはデイクリーム又はローション、ナイトクリーム又はローション、軟膏、日焼け止めクリーム、流体ローション、オイル、膏薬、ゲル、マスク、ボディーミルク、メーキャップ(ファンデーション)、人工日焼け組成物、脱毛剤、乳化剤、パッチ、又は例えばスティック又は円板として成形された固体を包含する。 本発明の別の特定の態様は、目標の運搬システム、例えば、リポソーム、微小球(ここでは参照として取り込まれている特許文献7を参照)及びその類似物によって、天然植物材料組成物及び/又は活性成分が局所的に塗布された場所、例えば顔又は首、又は肌の患部の真皮−表皮結合部層に容易に到達しそして効果を与えるように、天然植物材料を含む既述の組成物の運搬に向けられる。 別の態様においては、本発明の局所用組成物はまた以下の物の一つ以上を含む:皮膚浸透促進剤、緩和剤、肌プランパー(plumper)、光拡散剤、日焼け止め、剥脱剤、及び抗酸化剤。これら及びその他の好適な美容成分はここではその全体が参照として取り込まれている非特許文献14に見出すことができる。 緩和剤は肌のスムース性を高め細かな線や粗い皺の出現を減少させ、そして湿り気をもたらす機能的利点を与える。限定はしないが、例としては、イソプロピルミリステート、ワセリン、イソプロピルラウレート、シリコーン(例えば、メチコン、ジメチコン)、オイル、鉱油、脂肪酸エステル、又はそれらの混合物を包含する。緩和剤は、好ましくは組成物の合計重量基準で、約0.1wt%から約50wt%の量で存在する。 肌プランパーは肌へのコラーゲン強化剤として作用する。好適で、そして好ましい肌プランパーの例としては、パルミトールオリゴペプチドがある。その他の肌プランパーはコラーゲン及び/又はグリコサアミノグリカン(GAG)強化剤である。肌プランパーは、好ましくは組成物の合計重量基準で、約0.1wt%から約20wt%の量で存在する。 光拡散剤は肌の表面屈折を変化させ、例えば線や皺の見掛けをぼかし柔らかくする粒子である。本発明で使用できる光拡散剤の例としては、限定はしないが、窒化ボロン、雲母、ナイロン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリウレタン粉末、絹雲母、シリカ、シリコーン粉末、タルク、テフロン、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はそれらのいずれかの混合物を包含する。光拡散剤は好ましくは組成物の合計重量基準で、約0.01wt%から約20wt%の量で存在する。 日焼け止め剤は紫外線のダメージから肌を保護する。本発明の例証的態様においては、日焼け止め剤はUVAとUVBの両方を保護する。本発明で使用できる日焼け止め剤の中でもとりわけ、アボベンゾン、桂皮酸誘導体(オクチルメトキシシンナメートのような)、オクチルサリチレート、オキシベンゾン、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はそれらのいずれかの混合物がある。日焼け止め剤は、組成物の合計重量基準で、約1wt%から約30wt%の量で存在する。日焼け止め剤の添加は紫外線照射から肌を守る。 日焼け止め剤を含有する本発明の組成物は、日焼けを最小化する、タンニングを最小化する、及び赤化を減少させるのうち少なくとも一つを含む、肌の美観を改善する付加的な効果をもたらす。 本発明の態様においては、組成物はまた一つ以上の皮膚の剥脱促進剤を含有していてもよい。本発明の組成物で使用できる皮膚の剥脱促進剤の例としては、アルファーヒドロキシ酸(AHA);ベンゾイルパーオキシド;ベータヒドロキシ酸;ピルビン酸、2−オキソプロパン酸、2−オキソブタンン酸、及び2−オキソペンタン酸のようなケト酸;特許文献8、特許文献9に開示されているようなオキサ酸;サリチル酸;尿素;又はそれらのいずれかの混合物を包含する。最も好ましい皮膚の剥脱促進剤は3,6,9−トリオキサウンデカンジオン酸、グリコール酸、乳酸、又はそれらのいずれかの混合物である(非特許文献15参照)。 本発明の態様が皮膚の剥脱促進剤を含むときは、組成物は、組成物の合計重量基準で、約0.1wt%から約30wt%、好ましくは約1wt%から約15wt%そしてより好ましくは約1wt%から約10wt%の皮膚の剥脱促進剤を含有する。 抗酸化剤は、とりわけ、皮膚からラジカルを捕捉して環境からの侵略者から肌を守る機能がある。本発明の組成物で使用できる抗酸化剤の例としてはアスコルビン酸及びその誘導体/エステルのようなフェノール系ヒドロキシ基をもつ化合物;ベータカロチン;カテキン;カーキュミン;フェルラ酸誘導体(例えば、エチルフェルラエート、ナトリウムフェルラエート);没食子酸誘導体(例えば、プロピルガレート);リコペン;還元酸;ロスマリン酸;タンニン酸;テトラヒドロカーキュミン;トコフェノール及びその誘導体;尿酸;又はそれらのいずれかの混合物を包含する。その他の好適な抗酸化剤は、グルタチオン、リポ酸、チオグリコール酸、及びその他のスルフィドリル化合物のような還元又は非還元形態で一つ以上のチオール基をもつものである。抗酸化剤はビサルファイト、メタビサルファイト、サルファイトのような無機物、又はその他の無機塩及び硫黄を含む酸である。本発明の組成物は、組成物の合計重量基準で、好ましくは約0.001wt%から約10wt%そしてより好ましくは約0.01wt%から約5wt%の抗酸化剤を含有する(非特許文献16参照)。 本発明の一態様においては、組成物はまた一つ以上の下記の美容用及び医薬用の活性剤、賦形剤、成分、又は補助剤;麻酔薬、抗生物質、例えば、エリスロマイシン及びテトラサイクリン、サリチル酸、抗−アレルギー剤、抗カビ剤、抗−刺激剤、抗−炎症剤、抗菌剤、鎮痛剤、酸化窒素シンターゼ忌避剤、害虫駆除剤、自己タンニング剤、皮膚透過強化剤、肌冷却剤、キレート剤、染料、レーキ及び濡れやその他の性質を改善するために表面化学処理された又はされてない顔料を含む着色剤、保庇剤、乳化剤、芳香剤、湿潤剤、潤滑剤、皮膚保護剤、保湿剤、pH調節剤、防腐剤、安定剤、表面処理剤、濃厚剤、フィルム形成剤、可塑剤、粘度調節剤、ビタミン、又はそれらの混合物を含む。これら種々の物質の量は、それらの目的を達成するために美容及び医薬分野で在来から使用されている量であり、例えば、それらは組成物の合計重量の約0.01%から約20wt%を構成している。 限定はしないが、本発明の組成物に調合するための活性成分の例は、角質剤、即ち剥離性、剥脱性、又はこすり落とす性質をもつ活性剤、又は肌の角質層を柔らかくできる活性剤のような、既に述べた活性剤に加えて、皺及び/又は細かな線の処置に効果をもつ活性剤を含む。抗−皺活性剤又は抗−ライン活性剤のその他の例はヒドロキシ酸及びレチノイドを含む。これらの活性剤は、例えば、組成物の合計重量基準で、約0.0001wt%から約5wt%の量で調合できる。 好適なヒドロキシ酸としては、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、タルタル酸、クエン酸、2−ヒドロキシアルカノン酸、マンデル酸、サリチル酸及び、5−n−オクタノイルサリチル酸、5−n−ドデカノイルサリチル酸、5−n−デカノイルサリチル酸、5−n−オクチルサリチル酸、5−n−ヘプチルオキシサリチル酸、4−n−ヘプチルオキシサリチル酸を含むそれらのアルキル誘導体、及び2−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸又は2−ヒドロキシ−3−メチルオキシ安息香酸のようなそれらのアルコキシ誘導体を包含する。 乳化剤は、典型的には本発明の組成物中に、組成物の合計重量基準で、約0.01wt%から約30wt%、そして好ましくは約0.1wt%から約30wt%の量で存在する。しかしながら、全ての組成物が必ずしも乳化剤を含む必要があるわけではない(非特許文献17参照)。 限定はしないが、好適な濃厚剤の例としては、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボマー、アカシアゴム、スピーゲル305(セピック社製)及びマグネシウムアルミニウムシリケートのようなクレイを包含する(非特許文献18参照)。 本発明の局所用組成物は、尿素、ピロリドンカルボン酸、アミノ酸、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリオール及び吸湿性があるその他の化合物のような湿潤剤を含み、その有用性はそれらの一つ以上によって強化される(非特許文献19参照)。 本発明の局所用組成物の肌への一般的な活性とマイルドさは、約3.5−約7.0のpH、最も好ましくは、約3.7−5.6のpHに中和されることによって高められる。この中和は好ましくは、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アルギニン又はその他のアミノ酸、及び/又はトリエタノールアミンの一つ以上で実施される。 レチノイドの例としては、限定はしないが、レチノン酸(例えば、全−トランス又は13−シス)及びそれらの誘導体、レチノール(ビタミンA)及びパルミチン酸レチノール、酢酸レチノール及びプロピオン酸レチノールのようなそれらのエステル、及びそれらの塩を包含する。 本発明の天然植物材料、又はそれらの抽出物は、好ましくは美容上又は皮膚科学上許容できる媒介物、媒体、希釈剤又は担体中に含まれる。天然植物材料からなる局所用組成物は、さらにエマルジョン、ゲル、クリーム、ローション、マスク、トナー、血清、オイル、クリーム又はゲルの外観をもつ油中水、水中油、水―油−水三相エマルジョン、軟膏、ペースト、スティック、ケーキ、棒剤、エアロゾル、及びエッセンス,同様にその他の局所用美容用媒体のような美容用組成物を提供するために、文献公知の方法によって調合される。本発明の局所用組成物は、またリポソーム及び局所用パッチ、テープ、及びスプレーのような運搬系に内包できることが意図されている。 さらに、この組成物は、上述のように、イオン性及び/又は非イオン性の脂質を含む水泡分散物の形態中にあってもよい。そのような組成物に適した投与ユニットは在来の知識及び文献で使用されている技術に従って調合される。 本発明の更なる態様においては、局所塗布用の組成物は肌、好ましくは顔、首、手、足、又は身体の他の部分用の保護ケア組成物の形態であることができる。限定はしないが、例としてはデイクリーム又はローション、ナイトクリーム又はローション、軟膏、日焼け止めクリーム、流体ローション、オイル、膏薬、ゲル、マスク、ボディーミルク、メーキャップ(ファンデーション)、人工日焼け組成物、脱毛剤、及びパッチを包含する。天然植物材料の使用方法 別の態様においては、本発明は、プルンバーゴインディカ、カナンガオドラータ、サピンダスララーク、カーキュマキサントリッツァ、フィサリスミニマ、又はステファニアロツンダ、又はそれらの組み合わせから選択された天然植物材料、又はそれらの抽出物を含む組成物;又は、以下の遺伝子:ベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼのいずれか一つ又はそれらの組み合わせの発現レベルを増大させる天然植物材料、又はそれらの抽出物を含有する組成物を肌の患部に塗布することからなる肌の状態と美観を改善する方法を包含する。 本発明の一態様は、肌の真皮−表皮の交差部で起こる少なくとも一つの遺伝子の発現レベル、肌の真皮と表皮の間の連携、肌の機械的性質、表皮内の細胞−細胞結合、肌の細胞の固定、肌の細胞間の連携、及び肌の組織安定性を誘発させるために、天然植物材料、又はそれから導かれた抽出物の有効量を肌の患部に塗布する方法に関する。局所用組成物は一日一回塗布されそして肌の患部(ここで肌の患部とは、限定はしないが、顔、首、足及び大腿部、及び身体全体を包含する)に残留することが好ましい。 本発明の別の態様は、肌の状態と美観を改善する方法に関しそして以下の遺伝子:ベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼの一つ以上の発現レベルを増大させる一つ以上の天然植物材料、又はそれらから導かれた成分を含有する組成物を、肌の状態の美観を改善するに足る有効量で、肌に塗布するか又は直接的な運搬モードによって導入することからなる。 特定の態様においては、その成分は、薬学上、生理学上、美容上、及び皮膚科学上許容できる媒体、希釈剤、又は担体中にある既述の天然植物材料の一つ以上の抽出物中にあり、その組成物は老化の皮膚科学的兆候を処置し肌の状態と美観を改善するに足る有効量で患部に局所的に塗布されそして患部に残留する。 治療者によって評価されているように、本発明の、抽出物、成分、及び/又は構成成分を含む天然植物材料を含有する組成物からなる美容上の処置は、例えば、ここで記載されたような美容用組成物をそのような組成物を投与するための慣例的技術に従って局所的に塗布することによって実施される。局所用美容用組成物は好ましくは少なくとも一週間、しかし約2、4、8又は12週間でもよい、の期間、日に一度塗布される。局所用組成物は好ましくは顔や首に塗布されるが、美観の改善が必要な肌の如何なる部分に塗布されてもよく、そこでは局所用組成物は肌の患部に残留し、そして好ましくは肌から取り除かないか又は洗い流さない。慣例的で通常実施される技術はクリーム、ローション、ゲル、マスク、血清、軟膏、パッチ、メーキャップ、メーキャップ落とし用ミルク、日焼け防止組成物等々を肌に塗布することを包含している。好ましくは、美容用組成物は調合によっては、局所用から離れ、投薬形態としてのスプレーもまた予見できるものである。(実施例) 以下の実施例は本発明を例証しそして熟練した当業者に本発明の方法の記述を提供するために本発明の特定の態様を記載する。その実施例は単に本発明の理解及び実施並びにその種々の態様において使用される特定の方法論を提供するものであり、本発明を限定するものと見做してはならない。 本発明の植物抽出物は、文献公知の水溶液−有機溶媒抽出法を使用して天然粗原料から抽出される。一つのそのような抽出方法を以下に示す。抽出物の調製 以下の記載は本発明の局所用組成物を調製するために有用な天然植物抽出物を調製する方法について記載する。プルンバーゴインディカの抽出 抽出物はプルンバーゴインディカリン植物の根を、エタノール抽出スキームを使用して抽出することによって得られた。手短に言えば、プルンバーゴインディカリンの根を先ずフラスコ当たり約250gの粉末を生ずるように細かな粒子サイズにすりつぶした(2フラスコ)。すりつぶした粉末をそれから80%エタノール(フラスコ当たり2x1000ml)で抽出した。ろ過及び真空蒸発の後、凍結乾燥すると、濃縮抽出物の合計で35.50gのエタノール抽出物が得られた。タンニンを取り除くと、34.08gのプルンバーゴインディカリンのエタノール抽出物が得られた。 プルンバーゴインディカリンの木の根を、ヘキサン抽出スキームを使用して再度抽出した。プルンバーゴインディカリンの木の根を先ずフラスコ当たり250gの粉末を生ずるように細かな粒子サイズにすりつぶした(2フラスコ)。すりつぶした粉末をそれからヘキサンで抽出した。ろ過及び真空蒸発の後、合計の濃縮抽出物を高真空オーブンで乾燥し、1.70gのプルンバーゴインディカリンのヘキサン抽出物を得た。カナンガオドラータラムクの抽出 カナンガオドラータラムク植物の花を、タンニン除去工程がないこと以外は前述したのと同様にエタノール抽出スキームを使用して抽出した。カナンガオドラータラムクのエタノール抽出物は62.22g得られた。 カナンガオドラータラムク植物の花を、前述したのと同様にヘキサン抽出スキームを使用して再抽出した。カナンガオドラータラムクのヘキサン抽出物は6.26g得られた。サピンダスララークAの抽出 サピンダスララークA植物の果実をすりつぶした粉末をフラスコ当たり2x2000mlで80%エタノールで抽出したこと以外は、カナンガオドラータラムクの抽出で使用した前述の方法と同様のエタノール抽出スキームを使用して抽出した。サピンダスララークAのエタノール抽出物が218.0g得られた。 サピンダスララークA植物の果実を、すりつぶした粉末をヘキサンで抽出しそして熱空気オーブンで乾燥したこと以外は、カナンガオドラータラムクの抽出で使用した前述の方法と同様のヘキサン抽出スキームを使用して再抽出した。サピンダスララークAのヘキサン抽出物が1.03g得られた。カーキュマキサントリッツァロクスブの抽出 カーキュマキサントリッツァロクスブ植物の根茎をサピンダスララークA植物の抽出で使用した前述の方法と同様のエタノール抽出スキームを使用して抽出した。カーキュマキサントリッツァロクスブのエタノール抽出物が48.14g得られた。 カーキュマキサントリッツァロクスブ植物の根茎をサピンダスララークA植物の抽出で使用した前述の方法と同様のヘキサン抽出スキームを使用して抽出した。カーキュマキサントリッツァロクスブのヘキサン抽出物が29.58g得られた。ステファニアロツンダロウアの抽出 ステファニアロツンダロウア植物の根茎をカナンガオドラータラムクの抽出で使用した前述の方法と同様のエタノール抽出スキームを使用して抽出した。ステファニアロツンダロウアのエタノール抽出物が48.02g得られた。 ステファニアロツンダロウア植物の根茎をカナンガオドラータラムクの抽出で使用した前述の方法と同様のヘキサン抽出スキームを使用して再抽出した。ステファニアロツンダロウア植物のヘキサン抽出物が3.22g得られた。フィサリスミニマリンの抽出 フィサリスミニマリン植物の全体を、エタノール抽出スキームを使用して抽出した。手短に言えば、フィサリスミニマリン全体を先ずフラスコ当たり約250gの粉末を生ずるように細かな粒子サイズにすりつぶした(2フラスコ)。すりつぶした粉末をそれから80%エタノール(フラスコ当たり2x2000ml)で抽出し木炭処理した。ろ過及び真空蒸発の後、凍結乾燥すると、濃縮抽出物の合計で29,57gのフィサリスミニマリンのエタノール抽出物が得られた。 フィサリスミニマリン植物の全体を、ヘキサン抽出スキームを使用して再抽出し、フィサリスミニマリン全体を先ずフラスコ当たり約250gの粉末を生ずるように細かな粒子サイズにすりつぶした(2フラスコ)。すりつぶした粉末をそれからヘキサンで抽出し木炭処理した。ろ過及び真空蒸発の後、熱空気オーブン中で40℃で乾燥すると、濃縮抽出物の合計で4.89gのフィサリスミニマリンのヘキサン抽出物が得られた。細胞培養 冷凍保存された通常の人の表皮角化細胞(成人又は新生児の)の入ったバイアル瓶を液体窒素から取り出しそして完全に融けるまで37℃の水浴に1−2分間置いた。バイアル瓶をそれから水浴から取り出しそして過剰の水を拭き取った。バイアル瓶を無菌にするために細胞培養フード中に置いた。バイアル瓶を70%エタノールで拭き30秒間空気乾燥した。細胞培養フード中で、細胞をバイアル瓶から取り出しそして50mlチューブ中に入れた。チューブを攪拌しながら、適切な成長媒体(5ml)を滴下し、冷媒によって起こる浸透圧変化による細胞の死滅を抑えながら、細胞と媒体の混合物を均一化させた。媒体(25ml)を50mlのチューブに添加して容積を30mlとした。二つの75cm2のフラスコに、媒体/細胞溶液(15ml)を添加し、又は6個の25cm2フラスコに、媒体(5ml)を添加した。フラスコに再度蓋をしてそして5%CO2の入った37℃で加湿した培養器中に24時間水平に置いた。24時間後、古くなった媒体を吸引して新鮮な室温の成長媒体(15ml)を細胞に添加した。新鮮な成長媒体を添加する前に、蓋無しの室温の水浴を使用してそれを室温までもっていった。新鮮な媒体と細胞を含んだフラスコを37℃の培養器に戻した。古くなった媒体を含んだフラスコを新鮮な媒体で繰り返し置き換えて所望の飽和密度(75%)に到達させた。プレート化(Plating)及び処理 細胞が所望の飽和密度に到達したとき、それらを培養器から取り出し媒体を真空トラップを使用して吸引した。ハンクの緩衝サリーン溶液(HBSS;1Xの10ml;メディアテック社;ヘルンドン,VA)をフラスコに入れそして表面全体を洗浄した。HBSSを吸引した。チプシン(1X;メディアテック社製)を5mlの容積まで添加した。フラスコを培養器中に戻し8分間置いた。フラスコを培養器から出しそしてチプシン中和溶液(1X;カスケードバイオロジック社;ポートランド、OR)15mlを、チプシンを中和するためにそれぞれのフラスコに添加した。媒体/細胞溶液をフラスコから取り出し50mlのポリプロピレンチューブ中に入れた。細胞を室温でベンチトップ遠心分離機を使用して1100rpmで遠心分離した。細胞を遠心分離した後、それらを、成長媒体(基本媒体:1%の人の成長角化細胞因子(カスケードバイオロジック社製)を追加した塩化カルシウム入りのエピライフ(カスケードバイオロジック社製);1%ペニシリン/ストレプトマイシン(メディアテック社製))中に懸濁させた。細胞を、ピペットを上下させて懸濁させた。細胞培養物をそれから5%CO2の入った37℃で加湿した培養器中で75%の飽和密度に到達するまで、培養用の10ml容積中の100mm組織培養処理プレートに置いた。飽和密度に到達後、媒体を取り出しそしてテスト用活性体を特定の濃度で含む新鮮な成長媒体で置換した。それぞれのテスト用活性体を、媒体(即ち水、エタノール、DMSO)及びテスト用活性剤を含む10%ストックバイアル瓶から成長媒体で希釈した。それぞれの媒体は対照としてテスト用活性体と同様にテストした。100mm組織培養処理プレートを、テストされる活性体の時間コースを設定するために時間長さを変化させて5%CO2の入った37℃で加湿した培養器中で保存した。組織培養プレートを、1時間、4時間、8時間、24時間、及び32時間毎に回収した。それぞれの時間ポイントで、成長媒体を吸引しそして細胞を1X燐酸緩衝サリーン(PBS)で洗浄した。1XPBSを取り除きそして100ml組織培養プレートをパラフィルムで包みそして必要となるまで−80℃で貯蔵した。RNAの分離 パラフィルムを100ml組織培養プレートの外側から取り除きそして2mlのトリゾール剤(1X;インビロロゲン社;カルスバッド、CA)を細胞に添加した。プレートをかき集めそして溶液を2−1.7mlのミクロ遠心チューブに入れた。クロロフォルム(250ml)を各チューブに添加し15−30秒回転させた。各チューブを室温(25℃)で3−5分間培養しそして4℃で10分間12,000rpmで遠心分離した。溶液の上層を、二つのボトム層をかき乱さないようにして、取り除きそして1.7mlのミクロ遠心分離チューブに入れた。氷冷したイソプロパノール(1.0ml)をチューブに添加し10−15分間、氷上で培養した。サンプルを4℃で10分間、12,000rpmで遠心分離した。イソプロパノールを流しだしそしてRNAサンプル上に沈殿した塩を取り除くために氷冷した70%エタノール(1ml)をチューブに添加した。サンプルを4℃で10分間、12,000rpmで遠心分離した。70%エタノールを捨てそして氷冷した100%エタノールを添加した。サンプルを4℃で10分間、12,000rpmで遠心分離した。チューブを回転させそして100%エタノールをチューブから取り除いて乾燥した。チューブを−80℃で貯蔵し、RNAを含まない水で希釈するか或いは乾燥した。植物抽出物を使用したPCR遺伝子の発現 老化の皮膚科学的兆候に関係する六つの異なった遺伝子、特にベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼの遺伝子発現レベルは以下の植物:プルンバーゴインディカ、カナンガオドラータ、サピンダスララーク、カーキュマキサントリッツァ、フィサリスミニマ、ステファニアロツンダの一つ以上の存在下で増加することが示された。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)分析を通常文献(非特許文献5参照)で実施されているように実施した。使用された特定の熱サイクルパラメーターは以下のとおりであった:50マイクロリッターの容積中で、1サイクル、95℃で1分;40サイクル、95℃で12秒;そして1サイクル、60℃で30秒。 全ての特許、特許出願、刊行物、要約、本、参考マニュアル及び要約は、ここで引用されるときは、本発明が関係する文献の記述をより完全に記載するためにそれらの全体を参照することによってここに取り込まれている。 前述の記載は本発明を例証するためのみにあることを理解すべきである。種々の代替法と変更は熟練した当業者にとっては、本発明から逸脱することなしで考案できるものである。従って、本発明は、添付した特許請求の範囲内にある代替、修正及び変更の全てを包含することを意図している。WO01/66067USP5,146,846USP5,223,262USP4,820,724USP4,379,454USP4,956,171USP5,770,222USP5,847,003USP5,834,513“Expression of Frizzled Genes in Developing and Postnatal Hair Follices.”Journal of Investigative Dermatrogy123(2),275−282,2004Pulkkinen L.,et al.“Mutation analysis and molecular genetics of epidermolysis bullosa.”Matrix Biol 18:29−42,1999Katzenellenbogen,B.S.“Estrogen receptors:bioactivities and interactions with cell signaling pathways”Biol.Reprod.,54,287−293,1996Katzenellenbogen,B.S.,et al.“Antiestrogens:mechanisms of resistance in breast canncer”Breast Cancer Res.Treat.,44,23−38,1997J.Sambrook et al.,1989,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,New YorkR.Higuchi et al.,1992,Biotechnology,10;413−417R.Higuchi et al.,1993,Biotechnology,11;1026−1030E.S.Kawasaki,1990,“Amplification of RNA”,In:RNA Protocols:A Guide to Methods & Applications,M.A.Innis et al.,Academic Press,San Diego,CA,pp.21−27V.E.Velculescu et al.,Science,270(5235):484−487,1995A.Lal et al.,Cancer Res.,59(21):5403−5407,1999J.O‘Connell,2002,RT−PCR Protocols,Humana Press,Totowa,NJR.Rapley and D.L.Manning,1998,RNA Isolation and Characterization Protocols Humana PressR.Rapley,2000、Nucreic Acid Protocol Handbook,Humana PressInternational Cosmetic Ingredient Dictionary(ICID)and Handbook,10th Edition(2004),published by the Cosmetic,Toiletary,and Fragnance Association(CTFA),pp2177−2299ICID p.2205ICID p.2184ICID p.2276−2285ICID p.2293−2299ICID p.2244 本発明の組成物及びその使用法は、肌の細かな線、皺、及び弛みのような加齢又はホルモンの老化又は太陽光線による肌の老化の皮膚学的兆候、及び真皮−表皮の交差部(DEJ)及び/又は表皮内の細胞−細胞結合部の進行性崩壊によるその他の状態を低減化するか又は改善することができ、肌の皺や類似のものの処置及びパーソナルケア用品として有用である。(a)ベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択された少なくとも一つの遺伝子の発現レベルを増大させるに足る、美容上、皮膚科学上、薬学上、又は生理学上の有効量の少なくとも一つの植物抽出物、又はそれらの組み合わせ;及び(b)美容上、皮膚科学上、薬学上、又は生理学上許容できる媒体、を含む肌の状態及び/又は肌の美観を改善するための局所用組成物であって、 前記植物抽出物は、プルンバーゴインディカ、サピンダスララーク、ステファニアロツンダ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択された植物由来であり、 前記美容上、皮膚科学上、薬学上、又は生理学上の有効量は、前記組成物の合計重量基準で0.0001wt%から50wt%であることを特徴とする局所用組成物。 前記植物抽出物は、肌の状態及び/又は肌の美観を改善するための有効量で存在し、前記肌の状態及び/又は肌の美観を改善するための有効量は、前記組成物の合計重量基準で0.0001wt%から50wt%である請求項1記載の組成物。 前記組成物は、肌の状態及び/又は肌の美観を改善するに足る十分な期間をかけて塗布され、前記期間は少なくとも1週間である請求項1又は2に記載の組成物。 前記組成物の塗布が、肌の状態及び/又は肌の美観を改善するに足る十分な前記期間中、少なくとも一日一回なされる請求項3に記載の組成物。 前記植物抽出物は、前記組成物の合計重量基準で0.001wt%から20wt%の量で存在する請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。 美観の改善は:加齢的老化、太陽光線による肌の老化、ホルモン性老化、及び/又は化学線老化の皮膚科学的兆候の低減化;線及び/又は皺の発生防止及び/又は低減;顔の線や皺、頬、額の顔面皺、眼の間の垂直皺、眼の上の、及び口、マリオネットライン周りの水平皺、及び特に深い皺又はひだの目立ちの低減化;線及び又は皺の外観及び/又は深さの防止、低減化、及び/又は軽減化;眼窩下の線及び/又は眼窩周りの線外観の改善;縮緬皺外観の低減化;肌、特に老化した肌の若返り及び/又は活力化;虚弱肌の低減化、グリコサアミノグリカン及び/又はコラーゲン損失の防止及び/又は転換;エストロゲン不均衡効果の改善;肌萎縮の防止;過剰色素沈着の防止、低減化、及び/又は処置;肌のシミの最小化;肌の調子、輝き、透明性及び/又は張りの改善;肌の弛みの防止、低減化、及び/又は改善;肌の締り、膨らみ、しなやかさ及び/又は柔軟性の改善;プロコラーゲン及び/又はコラーゲン生成の改善;肌の質感の改善及び/又は肌のきめ細かさの促進;肌の保護修復及び/又は機能の改善;肌の曲線美の改善;肌の光沢及び/又は輝きの回復;疲労及び/又はストレスの皮膚学的兆候の最小化;老化及び/又は更年期によって減少した皮膚中成分の補給;皮膚細胞間の連携の改善;細胞増殖及び/又は繁殖の増大化;老化及び/又は更年期によって減少した皮膚細胞代謝の増大;細胞老化の遅延化;肌の湿潤性の改善;皮膚厚みの強化;肌の柔軟性及び/又は弾性の増大;皮膚剥脱の強化;ミクロ循環の改善;脂肪形成の低減化及び/又は防止;及びそれらの組み合わせからなる群から選択されたものである請求項2から5のいずれか1項に記載の組成物。(a)プルンバーゴインディカ、サピンダスララーク、ステファニアロツンダ、及び、それらの組み合わせからなる群から選択された植物由来の美容上、皮膚科学上、薬学上、又は生理学上の有効量の植物抽出物;及び(b)美容上、皮膚科学上、薬学上、又は生理学上許容できる媒体、を含む肌の状態及び/又は肌の美観を改善するための局所組成物であって、 前記美容上、皮膚科学上、薬学上、又は生理学上の有効量は、前記組成物の合計重量基準で0.0001wt%から50wt%であることを特徴とする局所用組成物。 前記植物抽出物は、ベータカテニン、コラーゲン4、コラーゲン7、フリズルド10、エストロゲン受容体アルファー、ヒアルロン酸シンターゼ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択された少なくとも一つの遺伝子の発現レベルを増大させる請求項7記載の組成物。 前記植物抽出物は、肌の状態及び/又は肌の美観を改善するための有効量で存在し、前記肌の状態及び/又は肌の美観を改善するための有効量は、前記組成物の合計重量基準で0.0001wt%から50wt%である請求項7又は8に記載の組成物。 前記組成物は、肌の状態及び/又は肌の美観を改善するに足る十分な期間をかけて塗布され、前記期間は少なくとも1週間である請求項7から9のいずれか1項に記載の組成物。 前記組成物の塗布が、肌の状態及び/又は肌の美観を改善するに足る十分な前記期間中、少なくとも一日一回なされる請求項10に記載の組成物。 前記植物抽出物は、前記組成物の合計重量基準で0.001wt%から20wt%の量で存在する請求項7から11のいずれか1項に記載の組成物。 美観の改善は:加齢的老化、太陽光線による肌の老化、ホルモン性老化、及び/又は化学線老化の皮膚科学的兆候の低減化;線及び/又は皺の発生防止及び/又は低減;顔の線や皺、頬、額の顔面皺、眼の間の垂直皺、眼の上の、及び口、マリオネットライン周りの水平皺、及び特に深い皺又はひだの目立ちの低減化;線及び又は皺の外観及び/又は深さの防止、低減化、及び/又は軽減化;眼窩下の線及び/又は眼窩周りの線外観の改善;縮緬皺外観の低減化;肌、特に老化した肌の若返り及び/又は活力化;虚弱肌の低減化、グリコサアミノグリカン及び/又はコラーゲン損失の防止及び/又は転換;エストロゲン不均衡効果の改善;肌萎縮の防止;過剰色素沈着の防止、低減化、及び/又は処置;肌のシミの最小化;肌の調子、輝き、透明性及び/又は張りの改善;肌の弛みの防止、低減化、及び/又は改善;肌の締り、膨らみ、しなやかさ及び/又は柔軟性の改善;プロコラーゲン及び/又はコラーゲン生成の改善;肌の質感の改善及び/又は肌のきめ細かさの促進;肌の保護修復及び/又は機能の改善;肌の曲線美の改善;肌の光沢及び/又は輝きの回復;疲労及び/又はストレスの皮膚学的兆候の最小化;老化及び/又は更年期によって減少した皮膚中成分の補給;皮膚細胞間の連携の改善;細胞増殖及び/又は繁殖の増大化;老化及び/又は更年期によって減少した皮膚細胞代謝の増大;細胞老化の遅延化;肌の湿潤性の改善;皮膚厚みの強化;肌の柔軟性及び/又は弾性の増大;皮膚剥脱の強化;ミクロ循環の改善;脂肪形成の低減化及び/又は防止;及びそれらの組み合わせからなる群から選択されたものである請求項9から12のいずれか1項に記載の組成物。