生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_アナライトを検出する光ファイバデバイスおよびその製造方法
出願番号:2007538010
年次:2014
IPC分類:G01N 21/64,G01N 21/78,G01N 33/53,G01N 33/533


特許情報キャッシュ

ロス ダブリュ.ジェイコブスン クリスティン ウエイドメイア ジャバイア アラーコン クリストファー ハードマン スティーブン キース JP 5543066 特許公報(B2) 20140516 2007538010 20051014 アナライトを検出する光ファイバデバイスおよびその製造方法 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 595117091 BECTON, DICKINSON AND COMPANY 特許業務法人 谷・阿部特許事務所 110001243 濱中 淳宏 100115624 中西 英一 100136490 ロス ダブリュ.ジェイコブスン クリスティン ウエイドメイア ジャバイア アラーコン クリストファー ハードマン スティーブン キース US 10/967,220 20041019 20140709 G01N 21/64 20060101AFI20140619BHJP G01N 21/78 20060101ALI20140619BHJP G01N 33/53 20060101ALI20140619BHJP G01N 33/533 20060101ALI20140619BHJP JPG01N21/64 FG01N21/78 CG01N33/53 SG01N33/533 G01N21/62-21/83 G01N33/48-33/98 A61B5/145-5/1495 特表2003−524462(JP,A) 特開平1−107737(JP,A) 特開平4−231850(JP,A) 特開2004−125748(JP,A) 特表平6−508694(JP,A) 特表2002−527326(JP,A) 特表2004−526070(JP,A) 特表2005−539205(JP,A) 国際公開第03/57734(WO,A1) 21 US2005037615 20051014 WO2006044973 20060427 2008517299 20080522 27 20081009 2012021967 20121106 森林 克郎 郡山 順 岡田 孝博 本発明は、生理学的に関係のある化合物の濃度をモニタするために使用できるデバイスに関する。 本出願は、係属中の米国特許出願第10/721797号の一部継続出願であり、その全内容は引用により本明細書の組み込まれている。 種々の病気や疾患の診断や治療を改善するために生理学的に関係のある化合物の生体内濃度をモニタすることが望ましい目標となっており、多くの個人の生活を向上する可能性がある。この分野における進歩は、糖尿病患者の適切な代謝調節を促進する分野で特に有望性を示している。現在、大部分の糖尿病患者は、血液中のグルコースレベルをモニタするために「フィンガースティック(finger stick)」法を使用しており、患者の薬剤服用順守(patient compliance)は、たびたびのフィンガースティックによって引き起こされる苦痛のために問題となっている。その結果、血液または他の生体液中のグルコースの頻発的および/または継続的モニタリングのために、非侵襲性(non−invasive)または最小限に侵襲性の生体内(in vivo)法、およびより効果的な生体外(in vitro)法を開発する努力が行なわれている。 頻発的および/または継続的生体内モニタリングに対するアプローチを大きく分けると、「非侵襲性」と「最小限侵襲性」の2種類がある。非侵襲性モニタリングでは、皮膚および組織内のスペクトル変化を直接追跡することによりアナライト(analyte)レベルを判定する。この技術の例として、赤外線放射と電波インピーダンス分光法(radio wave impedance spectroscopy)がある。これらのアプローチの進歩は、頻繁な較正の必要性、再現可能なサンプル照射、および個体間での分光バックグランドの差異に起因して遅いものだった。「最小限侵襲性」アプローチでは、人体から直接採血することを避け、中間(intermedediate)検出素子を使用して生体液中の信号変化をモニタリングすることに依拠している。このタイプのバイオセンサは、変換(検出)素子と結合された生物認識素子(biological recognition element)を使用して、特定の定量的または半定量的分析情報を提供する能力を備えたデバイスである。 頻発的または継続的アナライトモニタリングのための従来システムの多くは、グルコースをグルクロン酸および過酸化水素に酸化して、電気化学信号を生成するグルコースオキシダーゼ(GOx)などの酵素を使用する電力測定バイオセンサを伴う。これらのセンサは、酸素欠乏や酸化副産物の堆積に起因して不正確な測定の影響を受けやすくなっている。グルコース濃度を正確に測定するためには余剰酸素が必要であるが、これは人体血液または間質液中には存在しないのが普通である。また、電気化学反応自体も、酵素とその保護層の両方を阻害し、劣化させるおそれのある酸化副産物の堆積を引き起こす。 電気化学信号ではなく光信号に基づくバイオセンサも開発されており、安定性と較正の面で顕著な改善をもたらしている。例えば、アナライト依存光信号を第2のアナライト非依存信号と対照すると、センサのノイズおよび不安定性の原因を補正することができる。しかしながら、生体内アナライト検出のための光検出の潜在能力はまだ実現されていない。その1つの理由は、現在の光検出法の多くが、グルコースオキシダーゼなどの酵素化学(enzymatic chemistry)に頼っているからである。ある一般的な方法では、GOx酵素反応による酸素の消費をモニタリングするために酸素感受性蛍光染料(oxygen−sensitive fluorescent dye)が使用されている。これは、蛍光信号レベルが酸素レベルの変化と共に変化する光バイオセンサであるが、このようなセンサは、同じ化学的性質、すなわち、酸素欠乏および酵素劣化に基づく電流測定センサと同じ問題の影響を受けている。 酵素検出(例えば、GOx)に関連する難題を解決するために、それが電気化学的であるか、光学的であるかに関係なく、非酵素蛋白質ベースの光検出または蛍光検出が研究されている。競合FRETアッセイを作り出すために標識(labeled)コンカナバリンAとデキストランが使用されている。しかし、このシステムでは、両方のコンポーネントを閉じ込める必要があり、またアッセイのダイナミックレンジが制限されている。非特許文献1および2を参照されたい。 別の蛋白質ベースの検出化学では、グルコース結合に応答して蛍光信号を生成するために、Esherichia coli(E. coli)ペリプラズムリセプタ、グルコース・ガラクトース結合蛋白質(GGBP)を使用している。例えば、非特許文献3〜6を参照されたい。GGBPは、リガンドが結合すると著しい構造変化を起こし、2つの球状ドメイン間にリガンドをトラップする。例えば、非特許文献7を参照されたい。環境感受性フルオロフォア(environmentally sensitive fluorophore)によりサイトを特定して蛋白質を標識付けすることにより、この属性を蛍光信号の生成に利用することができる。例えば、非特許文献5を参照されたい。GGBPはグルコースを消費することも、反応生産物を生成することもしないので、これは無試薬(reagentless)センサとして使用することができる。このセンサによると、電流測定バイオセンサよりも正確さと信頼性を向上することができる。米国特許出願第2003/0153026号明細書米国特許出願第2003/0134346号明細書米国特許出願第2003/0130167号明細書米国特許出願第10/721091号明細書米国特許第6277627号明細書米国特許第6197534号明細書国際公開第03/060464号パンフレット米国特許出願第10/428295号明細書国際特許出願第US03/00203号明細書米国特許出願第20030134346号明細書Ballerstadt, R., Schultz, J.S; “Competitive-binding assay method based on fluorescence quenching of ligands held in close proximity by a multivalent receptor,”Anal. Chem. Acta 345 (1-3): 203-212(1997)Rusell, R.J., Pishko M.V., Gefrides C.C., McShane, M.J., Cote, G.L.; “A fluorescence-based glucose biosensor using concanavalin A and dextran encapsulated in a poly(ethylene glycol) hydrogel,” Anal. Chem. 71(15): 3126-3132 (1999)Tolosa, L., I. Gryczynski, L. R. Eichhorn, J. D. Dattelbaum, F. N. Castellano, G. Rao, and J. R. Lakowicz;“Glucose sensor for low-cost lifetime-based sensing using a genetically engineered protein,” Anal. Biochem. 267: 114-120(1999)Hellinga, H. W., and S. Marvin; “Protein engineering and the development of generic biosensor,” Trends Biotechnol. 16: 183-189(1998)Salins, L. L., R. A. Ware, C. M. Ensor, and S. Daunert,“A novel reagentless sensing system for measuring glucose based on the galactose/glucose-binding protein,” Anal Biochem 294: 19-26 (2001)De Lorimier, R. M.,J.J. Smith, M. A. Dwyer, L. L. Looger, K. M. Sali, C. D. Paavola, S. S. Rizk, S. Sadigov, D. W. Conrad, L. Loew, and H. W. Hellinga,“Construction of a fluorescent biosensor family,” Protein Sci. 11:2655-2675 (2002)Shilton, B. H., M. M. Flocco, M. Nilson, and S. L. Mowbray;“Conformational changes of three periplasmic receptors for bacterial chemotaxis and transport: the maltose-, glucose/galactose- and ribosebinding protein,” J. Mol. Biol. 264: 350-363(1996)Cass et al., Anal. Chenz. 1994, 66, 3840-3847 いくつかのグループが生理学的範囲内でグルコースに反応できるGGBP突然変異体を開発しているが、生体内または生体外のアナライトモニタリングに適している、結合蛋白質技術に基づく機能的バイオセンサデバイスの報告はまだない。機能する頻発的および/または継続的バイオセンサでは、センサの完全性および機能性ならびに患者の快適性を維持する一方でしつつ、検出素子を光検出素子に結合する必要がある。例えば、生物認識素子および付随の変換素子は、検出素子を免疫システムから遮蔽し、アナライトが出入りする拡散を可能にし、検出素子が患者の血液または他の生体液(例えば、間質液)中に浸出するのを防止する生体適合性材料内に組み込まれていることが好ましい。結合蛋白質は、効果的使用を可能にするために方向性制御と構造自由度(conformational freedom)を必要とするので、文献に教示されているような、多くの物理的吸着およびランダムまたはバルク共有結合面付着(random or bulk covalent surface attachment)または固定化(immobilization)という方法は、一般的に準最適であるか、不成功のどちらかである。さらに、再現可能な方法および/または制御された方法により光でサンプルを調査する手段の開発が要望されている。 一般的に知られている1つのアプローチは、検出素子を光ファイバの一方の端に結合し、励振源(excitation source)や検出器等の光素子を他方の端に結合することである。しかしながら、結合蛋白質を光ファイバの一方の端に結合することは、蛋白質の構造可動性(conformational mobility)および/または方向可動性(orientational mobility)を保持するという上記難題の影響を受ける。さらに、光ファイバケーブリングは、患者がセンサを定期的に取り外したり、取り替えたりする必要がありうるので、患者の使用の観点から実用的でないことがしばしばである。光ファイバ全体を交換することはコストがかかり、また不便である。最後に、例えば、励振源、検出器およびその他の光素子を備える光システムは、例えば、患者の動きや光学式読取装置(optical reader)内の電子機器のドリフトに起因する光アライメントの変化を許容または補正するように十分にロバストでなければならない。また、光システムは、システムを持ち運び不能にし、従って着用不能にするような大電力消費および/または大型素子に依拠することなく、リポータ染料(reporter dye)からの信号を検出するのに十分な感度を有していなければならない。 したがって、光検出素子に結合された構造可動性(conformational mobility)および/または方向可動性(orientational mobility)を有する結合蛋白質がその検出素子内に組み込まれたバイオセンサであって、直用可能でロバストなデバイスを提供するものが望まれている。 本発明は、サンプル内のターゲットアナライト(target analyte)の濃度を検出するデバイスに関する。サンプルとしては、血液、唾液、涙、汗、尿、脳脊髄液(cerebral spinal fluid)、リンパ液、間質液、プラズマ、血清、動物組織および媒質(media)がある。デバイスは、一般的に、(i) 近位端(proximal end)および遠位端(distal end)を有する光導管(optical conduit)と、(ii) 光導管の遠位端に光学的に近接していて、少なくとも1つのターゲットアナライトと結合するように適合された少なくとも1つの結合蛋白質を備える検出素子とを備え、この検出素子は、少なくとも1つリポータ基(reporter group)も備えている。 光導管は、長さが約0.1cmから1mの範囲にわたっているが、光が光システムに入出力されるように、および検出素子に入出力されるように結合されている。例えば、光導管は、レンズ、反射チャネル、ニードルまたは光ファイバとすることができる。光ファイバは、シングルストランドの光ファイバ(シングルモードまたはマルチモード)にすることも、2つ以上のファイバの束にすることもできる。ある実施形態では、ファイバの束は二分岐になっている。ファイバは非テーパ形にすることも、患者の皮膚内に入り込むようにテーパ形にすることもできる。 光システムは、光導管の近位端に取り付けることができる。光システムは、1または2以上の励振源と1または2以上の検出器の組み合わせを備える。また、光システムは、フィルタ、二色性(dichroic)素子、電源、ならびに信号検出用および変調用電子機器を備えることもできる。光システムは、任意選択として、マイクロプロセッサを備えることも可能である。 光システムは、1または2以上の調査波長(interrogating wavelength)の光を光導管内に結合することによって、連続的にまたは断続的にサンプルを調査する。ついで、1または2以上の調査波長は光導管を通過し、検出素子を照射する。アナライト濃度が変化すると、検出素子の一部であるリポータ基の発光(luminescence)の波長、強度、寿命、エネルギー伝達効率、および/または偏光が変化する。結果として得られる変化した発光信号は、光導管を通って光システムに戻され、そこでこの信号が検出され、解釈され、格納され、および/または表示される。いくつかの実施形態では、光システムは複数の励振源を備える。これらの励振源の1または2以上を、検出信号の動的信号処理を可能にし、もって信号対雑音および検出感度を向上するように変調することができる。変調はまた、デバイスによる電力消費を低減するためや、色退色(photobleaching)などの望ましくない現象を最小限にすることによって寿命を延長するために使用することができる。光システムはまた、リポータ基および任意選択の参照基からの発光信号を検出するためや、内部参照および/または較正のために使用できる1または2以上の電磁エネルギー検出器を備えることができる。光システムの総電力消費は、デバイスがバッテリ電源で動作できるように少量に保たれる。 検出素子は、少なくとも1つのターゲットアナライトと結合するのに適した1または2以上の結合蛋白質と少なくとも1つのリポータ基を備える。適した結合蛋白質としては、バイオセンサとして使用するのに適していればいずれであってもよい。例えば、適した結合蛋白質としては、特許文献1〜4に記載されているもののいずれにすることもできる。特許文献1〜4の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。また、適した結合蛋白質としては、特許文献5〜7に記載されているもののいずれにすることも可能である。特許文献5〜7の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。 結合蛋白質と関連付けられているリポータ基は、結合蛋白質がターゲットアナライトに結合すると発光が変化するように適合されている。本明細書で用いるとき、「と関連付けられている(associated with)」という用語は、リポータ基が共有結合的または非共有結合的に結合蛋白質と関連付けられており、ターゲットアナライトが結合蛋白質に結合すると、波長、強度、寿命、エネルギー伝達効率、および/または偏光などのリポータ基の発光特性が変化することを意味している。リポータ基の例としては、これらに限定されないが、有機染料、有機染料の対、蛍光性または生物発光性(bioluminescent)融合蛋白質、蛍光性または生物発光性融合蛋白質の対、または上記を任意に組み合わせたものがある。リポータ基は、蛍光共鳴エネルギー移動が生じるドナー及びアクセプタで構成することができる。その他の発光性標識部分(luminescent labeling moiety)としては、ユウロピウム(Eu3+)やテルビウム(Tb3+)などのランタニドのほかに、一般的にフェナントロリンなどのジイミンリガンドとの錯体(complex)である金属リガンド錯体などがあり、この中には、ルテニウム[Ru(II)]、レニウム[Re(I)]、またはオスミウム[Os(II)]の錯体が含まれる。 検出素子は、光導管に光学的に近接している。ここで「光学的に近接(optical proximity)」とは、デバイスのコンポーネントが相互に十分に近接し、光信号を相互の間で送受信できることを意味する。検出素子を光導管に光学的に近接して配置するには、いくつかの方法が可能である。例えば、光導管に直接的に取り付けること、光導管に取り付けられたコネクタに取り付けること、光導管に取り付けられたポリマー鎖またはポリマーマトリックスに取り付けること、または、光導管に取り付けられたコネクタに取り付けられたポリマー鎖またはポリマーマトリックスに取り付けることが可能である。検出素子は、光導管に永続的に固定することも、検出素子を利便性良く、かつ経済的に置換できるように交換可能に取り付けることも可能である。 別の実施形態では、検出素子は、さらに、1または2以上の参照基を備えることが可能である。リポータ基とは異なり、参照基では、ターゲットアナライトが結合蛋白質に結合したときに発光信号が実質的に変化しない。ここで「実質的に変化しない」とは、参照基の発光変化が、リポータ基に生じる発光変化よりも大幅に小さいことを意味している。参照基は、発光性染料および/または蛋白質で構成でき、内部参照(internal referencing)および較正のために使用される。参照基は、デバイスの任意の数のコンポーネントに取り付けることができ、これらには、検出素子、リポータ基を含有していない結合蛋白質、ポリマーマトリックス、ポリマー鎖、結合蛋白質でない生体分子、光導管または先端(tip)が含まれている。 検出素子(この用語は一般的に、関連付けられたリポータ基および任意選択の参照基を有する結合蛋白質を指す。)は、例えば、共有結合性、イオン性またはファンデルワールス相互作用、ディップコーティング(dip coating)、スピンコーティング、プラズマコーティング、または真空蒸着を使用して、光導管の遠位端に直接的に取り付けることができる。検出素子は、コネクタに取り付けることも可能であり、このようにすると、検出素子を容易に取り外し可能にできるので交換可能にできる。 別の実施形態では、検出素子は、ポリマーマトリックスに取り付けられているか、あるいは固定されている。本明細書で使用されるとき「マトリックス」という用語は、アナライトに対して透過性である任意の2次元または3次元構造とすることができる。マトリックスは、任意的に、他の生体分子からの干渉を実質的に防止でき、また実質的に生体適合性のあるものにすることができる。ある実施形態では、マトリックスは、結合蛋白質にある程度の構造および/または方向可動性を保持させることができる。マトリックスは、内層が結合蛋白質を保持する働きをし、1または2以上の外層が透過性を制御し、かつ/または生体適合性を実現する働きをする複数の層で構成することができる。例えば、ポリマーマトリックスは、特許文献8に記載されているもののいずれにすることもできる。特許文献8の全内容は引用により本明細書の一部になっている。固定化は、共有結合で検出素子をポリマーマトリックスにリンクすることによっても、物理的に検出素子をマトリックス内に閉じ込めることによっても実現できる。ポリマーマトリックスが物理的に検出素子を閉じ込める場合には、マトリックス孔(matrix pore)が検出素子を保持するサイズになっている。検出素子がポリマーマトリックスに取り付けられる実施形態では、検出素子は、例えば、共有結合性またはイオン性リンケージによりマトリックスに付着される。ポリマーマトリックスは、接着剤、ディップまたはスピンコーティング、プラズマコーティング、共有結合性、イオン性またはファンデルワールス相互作用、機械的コネクタまたはこれらの組み合わせにより光導管の遠位端に取り付けることができる。 別の実施形態では、検出素子はポリマー鎖に取り付けられている。検出素子をポリマー鎖に取り付ける方法として、共有結合性、イオン性およびファンデルワールス相互作用ならびにこれらの組み合わせがあるが、これらに限定されない。ポリマー鎖は、例えば、ディップまたはスピンコーティング、プラズマコーティング、真空蒸着、共有結合性、イオン性もしくはファンデルワールス相互作用またはこれらの組み合わせを用いて光導管の遠位端に取り付けられている。 別の実施形態では、このデバイスは、さらに、皮膚を貫通して検出素子が皮内(intradermal)または皮下(subcutaneous)空間内の体液に接触するように設計された(テーパ状または非テーパ状)先端(tip)を備える。好ましくは、先端は使い捨てである。先端は、プラスチック、スチール、ガラス、ポリマー、又はこれら若しくは同様の材料を任意に組み合わせたもので作ることができる。先端は、接着剤または機械的取付け部品(mechanical fitting)を使用して光導管(ファイバ)に直接接続することができる。先端は、検出素子を収めている光導管を収容して、光導管および検出素子を格納するために使用することもできる。ある実施形態では、検出素子は先端内に収めておくことができる。 このデバイスは、さらに、デバイスのコンポーネントを相互に取り付けるために使用できるコネクタを備えることも可能である。このコネクタは、例えば、標準光ファイバコネクタ、ルアーロック(luer lock)、プラスチック、メタル若しくはガラススリーブ、又はバネ調整ハウジング(spring−loaded housing)などの任意の機械的デバイスにすることができる。例えば、コネクタは、検出素子を光導管に取り付けるためにも、光導管を光システムに取り付けるためにも使用できる。コネクタの主目的は、他のコンポーネントを取り外し可能にして、コンポーネントが交換可能になるようにするコンポーネントを提供ことである。 本発明は、添付図面に示された実施形態を参照して、より容易に理解されるだろう。 図全体を通して、当然に理解されるように、類似の符号は類似の特徴と構造を示している。 以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明の以下の詳細な説明は実施形態すべてを説明することを目的とするものではない。本発明の好ましい実施形態の説明において、特定の用語が明確性のために用いられているが、本発明はそこで選択された特定用語に限定されるものではない。当然に理解されるように、各々の特定要素は、類似の目的を達成するために同じように動作する技術的等価物を含んでいる。 本発明は、所望の臨床または分析的範囲内で関心のあるアナライトを結合するように設計された結合蛋白質に関わるものである。加えて、1または2以上の発光性リポータ基が結合蛋白質と関係付けられている。これらの発光性リポータ基の例としては、蛋白質内のシステイン残留物に共有結合的に結合された有機芳香族染料分子、または設計された結合蛋白質に融合した(fused)蛋白質などの発光性生体分子があるが、これらに限定されない。システインまたは他のアミノ酸基を結合蛋白質に加工して、発光性リポータ分子の取り付け位置を設けることができる。アナライトが結合蛋白質に結合すると、1または2以上のリポータ基の発光特性が変化する。影響を受ける発光特性としては、吸収または放出波長、吸収または放出強度、放出寿命、放出偏光、および/またはエネルギー伝達効率がある。アナライトの結合は可逆にすることもでき、結合が解かれると、この場合も、リポータ基の発光特性が変化する。 1または2以上の結合蛋白質は、その関連付けられたリポータ基と共に検出素子を構成する。任意選択として、検出素子は1または2以上の参照基を備えることもできる。リポータ基と異なり、参照基では、ターゲットアナライトが結合蛋白質に結合したとき発光信号が実質的に変化しない。参照基からの発光信号は、例えば、光システム(optical system)内の電子ドリフトやサンプルまたは光導管の動きに起因する光学的影響を補正するために使用できる内部光基準(internal optical standard)を提供する。参照基は較正のためにも使用できる。参照基は、デバイスの任意の数のコンポーネントに取り付けることができ、この中には、検出素子、リポータ基を含有しない結合蛋白質、ポリマーマトリックス、ポリマー連鎖、結合蛋白質でない生体分子、光導管、または先端(tip)が含まれる。ある実施形態では、参照基は、生理学的に関係のある濃度でアナライトに顕著な反応を示さないように設計された結合蛋白質に取り付けられている。 1または2以上の結合蛋白質、1または2以上のリポータ基、および任意選択の参照基を備える検出素子は、光導管の端部で固定することも、光導管とのインタフェースとなる使い捨て先端(disposable tip)内部で固定することもできる。検出素子を光導管に又は使い捨て先端内部に固定することは、検出素子の薄層を、例えば、ディップまたはスピンコーティング、共有結合による取り付け、プラズマ処理などによって光導管または先端上に直接的に堆積することによって行なうことができる。あるいは、検出素子を最初にポリマーマトリックス内に固定し、次に、接着剤、射出成形、ディップまたはスピンコーティング、プラズマコーティング、真空蒸着、インクジェット技術、共有結合性、イオン性またはファンデルワールス相互作用、機械的取り付けまたはこれらを組み合わせたものによって、マトリックスを光導管または先端に取り付けることも可能である。代替実施形態では、検出化学作用を有する薄層を光導管に取り付けてから、半透膜で被覆することもできる。 光システムは、光を電磁励振源から光導管を下って検出素子が包含されている遠位端に通すことによって、リポータ基と参照基の発光応答について調査する能力を備えている。光システムはまた、リポータ基と参照基の発光応答によって生成された戻り信号(return signal)をモニタし、解釈する。リポータ基の発光特性は、波長、強度、寿命、エネルギー伝達効率または偏光のいずれも、アナライトが結合蛋白質に結合するか、あるいはその結合が解かれると、それに応答して変化する。 次に、図1を参照して、本発明の特定の実施形態について説明する。光システム2は、これらに限定されないが電磁エネルギーエミッタ、電磁エネルギー検出器、各種のミラー、フィルタ、電子機器、ホログラフィック光学系、二色性素子、および、調査放射(interrogating radiation)を電磁エネルギーエミッタから光導管を下って検出素子に送信したあと、戻り発光信号を解析し解釈するために必要な光学基準(optical standard)を含む素子の組み合わせを備える。リポータ基からの戻り発光信号は、検出されるアナライトの濃度の変化に応答して変化する。光システム2は、信号処理、1または2以上の信号の数学的操作、ならびにデータの格納および取り扱いを処理するコンピュータまたはマイクロプロセッサ3を装備することもできる。コンピュータまたはマイクロプロセッサ3は、光システムの他のコンポーネントと物理的に接触させることができるが、好ましい実施形態では、光システムの他のコンポーネントから最大で数メートルまで物理的に分離させることもできる。この実施形態では、光システム内の電磁エネルギー検出器および電子処理素子からの情報はワイヤレス(無線)でコンピュータまたはマイクロプロセッサ3に伝達される。コンピュータまたはマイクロプロセッサ3は、検出素子に固有の較正情報を格納することもできる。光システム2で発生した1または2以上の波長の光は、光導管4を下って検出素子6に伝達される。光導管4は光ファイバにすることも、光を最小損失で伝達する短光導波路(short lightguide)にすることもできる。検出素子6は、1または2以上の結合蛋白質からなり、1または2以上の関連発光性リポータ基が、ポリマーマトリックスに固定されているか、ポリマー連鎖に取り付けられているか、使い捨て先端に組み込まれているか、光導管の遠位端に直接的に取り付けられているか、あるいはコネクタに取り付けられている。検出素子6は、任意選択として、参照または較正信号を得る目的で、生体分子、ポリマーまたは有機分子に取り付けられた追加の発光性参照基を含むこともできる。検出素子6は、光導管4の遠位端に直接にまたはポリマーマトリックスを介して取り付けることができるが、好ましい実施形態では、光導管4の遠位端に取り付けられた使い捨て先端5に取り付けられる。このケースでは、使い捨て先端5は、接着剤を介して機械的に、または当業者に知られている任意の他の適当な手段によって、光導管4に対して配置されている。 図2は、2つの代表的実施形態における光システム2を示す拡大図である。図2Aにおいて、ダイクロイックミラーまたはビームスプリッタ11を使用して、光が電磁エネルギーソース7から光導管4に向けられる。励起ソースは、例えば、アークランプ、レーザダイオードまたはLEDで構成できるが、これらに限定されない。この実施形態では、光導管4は光ファイバケーブルであり、励起光を電磁エネルギーソース7から検出素子6に伝達するためにも、リポータ基または参照基からの発光信号を光システム2に戻すように伝達するためにも、同じケーブルが使用されている。ダイクロイック素子11は、好ましくは、戻り信号を励起光から分離し、信号を電磁エネルギー検出器8に向ける。検出器は、例えば、フォトダイオード、CCDチップまたは光電子倍増管を含むことができるが、これらに限定されない。複数の発光信号が検出素子から戻される場合には、戻り信号の一部を複数の検出器に向けるために追加のダイクロイック素子を使用することができる。好ましくは、アナライトに反応しない発光性参照基をアナライト依存性リポータ分子と一緒に含めておくと、参照信号が得られる。この参照信号は、例えば、光または電子ドリフトを補正するために使用することができる。 図2Bは、検出素子との間で光を送受伝達するために2分岐光ファイバ束(bifurcated optical bundle)または溶融型光ファイバ構成(fused optical fiber arrangement)が使用されている第2の実施形態を示す図である。ここでは、励起ソース7からの光は、2分岐光ファイバ束の一方のアームを下って伝達される。検出素子からの戻り発光信号は2分岐光ファイバの他方のアームを使用して検出されるので、このケースでは、光ファイバ束は励起を戻り発光から分離する働きをする。ダイクロイック光学系、ビームスプリッタまたは偏光器(polarizer)を付加的に使用して、例えば波長または偏光に基づいて戻り発光をさらに分割することができる。任意選択として、検出される発光波長を選択するためにバンドパスフィルタ12を使用することができる。電源9は光システム2に電力を供給する。 図3は、例えば、光導管が光ファイバで構成されているとき、検出素子6を光導管4の端部に取り付ける種々の代表的方法または手段を示している。当業者ならば理解されるように、図3に図示の代表的取り付け方法のいずれにおいても、検出素子6と光ファイバ4との間を十分に接触または密接させたり、動作時に検出素子6が光ファイバから剥離するのを防止して、光が効率的に検出素子6との間で送受されることを保証するといった設計上の考慮事項に注意が払われるべきである。さらに、動作時間中に検出素子の保全性を維持することは、信頼の高い信号応答が得られることを保証するために重要である。例えば、生体内で使用されるとき、検出素子6は、収縮、膨張、劣化の原因となったり、信号強度、発光、応答時間などを含む他の望ましい機能特性にマイナスの影響を及ぼしたりする種々の環境の影響を受けるおそれがある。従って、最適な取り付け方法または手段は、特定の検出素子または特定の応用分野の特性、構成、および寸法に応じて変化することがある。図3に図示の実施形態のすべては、一般的に光ファイバ4の遠位端10を光ファイバ4の軸に直角の平面として示しているが、代替実施形態では、遠位端10を複合/合成/湾曲した面にすることも、テーパ状または軸に対して角度を付けることもできる。図3に図示の取り付け方法は好ましい実施形態であり、個別でも組み合わせでも使用することができる。 ある特定の実施形態では、検出素子6は、例えば、共有結合性、イオン性またはファンデルワールス相互作用、ディップコーティング、スピンコーティング、プラズマコーティング、真空蒸着、インクジェット技術またはこれらの組み合わせを使用して、光ファイバ4の遠位端10に直接取り付けることができる。図3Aを参照すると、結合蛋白質、関連リポータ基および任意選択の参照基を備える検出素子は代替的に、例えば単層または長鎖ポリマーなどのポリマ13に取り付けることができ、ポリマー13は、例えばディップまたはスピンコーティング、プラズマコーティング、真空蒸着、共有結合性、イオン性またはファンデルワールス相互作用、インクジェット技術、またはこれらの組み合わせを使用して光ファイバ14の遠位端10に直接取り付けることができる。 図3Bに示す別の実施形態では、検出素子6はポリマーマトリックス14に固定することができ、ポリマーマトリックス14は、例えば、接着剤、ディップまたはスピンコーティング、プラズマコーティング、射出成形、インクジェット技術、共有結合性、イオン性またはファンデルワールス相互作用、機械的コネクタあるいはこれらの組み合わせを使用して光ファイバ4の遠位端10に取り付け可能になっている。好ましい実施形態では、ポリマーマトリックス14と蛋白質の反応基が、例えば、アミン基をガラスまたはシリカファイバの遠位端の先端または表面10に導入することによって、検出素子6を光ファイバ4に直接共有結合するために使用されている。マトリックス14は、好ましくは、信号伝達または信号の大きさと応答時間との関係を最適化する構成および寸法になっている。この点に関して、好ましい実施形態では、マトリックス14が光ファイバ4の遠位端の表面10から突出する高さまたは距離15は、約5ミクロンまたはそれ以下から約1mmまでの間になっている。例えば、ある動作例では、応答時間はマトリックス高さ15が約50ミクロンであるとき約3秒であった。一般的に、マトリックスの高さ15が小さくなると、応答時間の短縮化が達成されるが、信号応答時間は、例えば、正確な寸法、水和状態または特定の用途などの、他の条件に応じて変化することがある。ある代替実施形態では、光反射面が光ファイバ4に面している反射または光散乱材料層をマトリックス14の最遠位端表面16に設けて、発光を向上し、および/または戻り信号を増幅することを可能にしている。ある変形実施形態では、反射材料層に、プラズマまたはスパッタコーティングまたはマトリックス14に取り付けられた薄膜光散乱面を設けることができる。さらに別の実施形態では、光反射粒子状物質をマトリックス全体に分散させて、光散乱効果を向上することを可能にしている。 図3Cに示す別の実施形態では、プラスチックまたはポリマースリーブ17を光ファイバ4の遠位端上に設けて、検出素子(図示せず)を格納および/または保護することができる。検出素子は図3Bに示すように、ポリマーマトリックス内に閉じ込めるか、あるいはポリマーマトリックスに接続することができる。このポリマーマトリックスは、検出素子を収容している場合と収容していない場合があるが、射出、注入(pouring)またはディッピングによってスリーブ内に挿入することができ、そのあと、スリーブ17内で架橋結合(cross−link)させるか、重合化させることができる。ポリマーマトリックスが検出素子なしでスリーブ内に導入される場合は、検出素子は続いてポリマーマトリックス内に導入または分散され、検出素子をマトリックスに閉じ込めるか、結合するか、あるいは共有結合的に取り付けることができる。別の方法として、検出素子6は、光ファイバ4の挿入の前にスリーブ17内で重合化させることができる。動作時には、検出素子6と光ファイバ4を備えるスリーブ17は、継続的または一時的使用のために生体内に埋め込むことができる。検出素子6がスリーブ17内に位置している代替実施形態では、スリーブ17は取り外し可能に光ファイバ4に結合可能にし、光ファイバ4はスリーブ17から出し入れするように取り外し可能に挿入可能にして、スリーブ17の一部または全体を生体内に残したままにし、光ファイバ4を一時的使用のために必要に応じて挿入し、取り外しできるようにすることができる。代替実施形態では、スリーブ17の代わりに異種のハウジングを使用することができる。 図3Dに示す別の実施形態では、光ファイバ4がニードル(needle)18の内側内に保持されている。ここで使用されている「ニードル」という用語には、マイクロニードルが含まれるが、これに限定されない。ニードル18は、貫通深さ(piercing depth)を制御するためのベベル20のような変形された遠位端19及び/又はアナライトがニードル18に収められた検出素子6に接近することを可能にする1または2以上のサイドポートを有することができる。検出素子6は、図3A、図3Bまたは図3Cの説明の中で記述されている方法のいずれかを使用して光ファイバ4に直接接続されるように、ニードル18の内側に位置している。これとは別に、検出素子6は光ファイバ4と機械的に接触させるだけにすることも可能である。代替実施形態では、ニードル18の遠位端は、検出素子6をニードル18に機械的に固定するために圧着する(crimp)ことができる。好ましい実施形態では、光ファイバ4の外径23は約50−400ミクロンの範囲にあり、好ましくは約50−200ミクロンの範囲にあり、ニードル18の内径27は光ファイバ4をニードル18内に挿入することを可能にするために外径23よりも若干大きな寸法になっている。ある変形実施形態では、ニードル18は、例えば、摩擦ばめ(friction fit)またはニードル18を光ファイバ上に圧着することによって、光ファイバ4に機械的に固定することができる。代替実施形態では、光ファイバ4は、接着剤または当業者に既知の他の適当な手段によって化学的にニードル18内に固定することができる。この点に関して、集積された光ファイバと検出素子を有するニードルを備えるバイオセンサ先端アセンブリは、一時的使用の場合は使い捨てとして製造し、継続的使用の場合は生体内に残しておくことができる。別の実施形態では、光ファイバ4は取り外し可能にニードル18から出し入れできるようにして、ニードル18は生体内に残し、光ファイバ4は一時的使用のため必要に応じて挿入と取り外しができるようにしている。ある好ましい実施形態では、ニードル18の近位端は、取り付け可能な光コンポーネントを受け入れる構成および寸法になった光結合部を備え、例えば、図2Aまたは2Bに示すような光システムに接続され、あるいは光システムとのインタフェースとなっている。好ましい実施形態では、ニードル18は直線ニードルになっているが、代替実施形態では、ニードル18はその長さ方向の任意の個所に1または2以上のベンド(bend)または屈曲部を備えることが可能になっている。さらに、図3Eに図示の別の代替実施形態では、ニードル18の遠位端は、マトリックス14から遠位端方向に突出し、かつマトリックス14に隣接している屈曲先端部29を遠位端に備えると共に、反射または光拡散面または層30を備え、光反射面は光ファイバ4に面して、発光を向上しかつ/または戻り信号を増幅することを可能にしている。図3Fに示すニードルアセンブリの別の実施形態では、ニードル18の遠位端19は、そこからアナライトが流れ、または移動する1または2以上のポートまたは穴31を備え、アナライトがニードル18に収められた検出素子6に接近することを可能にしている。 図4は、着用可能光バイオセンサの例示的実施形態を示す図である。この実施形態では、先端本体(tip body)21は、長さがほぼ1〜10mmのスチールニードルを備え、光ファイバ22上に固定された検出素子6がそこに収められている。光ファイバ4、検出素子6およびニードル21は、マウント24内に位置している。光ファイバ4と検出素子6を収めている先端本体またはニードル21は患者の皮膚内に垂直に挿入され、検出素子6が皮内と皮下のいずれかに置かれる。例示的実施形態では、ニードル21はマウント24上に固定装着され、制御された挿入深さが得られるようにしている。この点に関して、ニードル21は、好ましくは、約0.1mmから約10mmまでの距離、最も好ましくは、約1mmから約2mmまでの距離だけ患者の皮膚内に入り込む。そのあと、接着リング25がマウントとニードルのアセンブリを定位置に保持する。次に、光システムはマウントとニードルのアセンブリ上をクランプし、コネクタ26は光ファイバ22と光システム2とのインタフェースとなっている。光リーダは、例えば、約0.02〜1メートルだけプラットフォームから分離され、光ファイバでシステムの他の部分に接続可能になっている。光システムは、例えば、図2Aまたは図2Bに示すどちらかの光実施形態に従って設計することができる。励振源は、例えば、アークランプ、レーザダイオードまたはLEDで構成できるが、これらに限定されない。検出器は、フォトダイオード、CCDチップ、または光電子倍増管で構成できるが、これらに限定されない。代替実施形態では、複数の先端本体またはニードルアセンブリ21が単一のマウント24に取り付け可能になっている。この点に関して、先端本体またはニードルアセンブリは複数のアナライトを検査(test)し、各ニードルアセンブリは1つのアナライトを検査する構成にすることができる。別の実施形態では、先端本体またはニードルアセンブリは、薬剤が少なくとも1つの先端本体またはニードルアセンブリから投与できるようにマウント24に取り付け可能になっている。従って、ドラッグデリバリーシステムは、正しい投薬量がアナライトのテストに基づいて計算され、同一のバイオセンサマウント24に取り付けられた先端本体またはニードルアセンブリから投与されるように設計することができる。この実施形態で、投薬のために使用される先端本体またはニードルアセンブリは、そこから薬剤を投与するための1または2以上のポートを備えることができる。さらに別の実施形態では、温度プローブを、少なくとも1つの先端本体またはニードルアセンブリ内に収容させることも、そこに隣接させることも、あるいはそこに取り付けることも可能になっている。この温度プローブの例としては、熱電対、または、例えば温度感受性フルオロフォアを使用した光学温度モニタがある。別の変形形態では、バイオセンサ先端は着用可能パッチデバイスに組み込むことが可能であり、そこでは先端本体の近位端がパッチに取り付けられ、パッチは患者の外側の皮膚(exterior skin)に着用される構造と寸法になっている。別の実施形態では、バイオセンサ先端は時計に組み込むことが可能であり、そこでは先端本体の近位端が時計に取り付けられ、時計は患者の外側手首部分に着用される構造および寸法になっている。 上述した実施形態のすべてにおいて、アセンブルされた光ファイバおよび検出素子、または製造された先端デバイスは無菌になっている。この点に関して、「無菌(sterile)」とは、微生物またはバクテリアが本質的に存在しないことを意味する。ある製造方法では、アセンブルされたコンポーネントは製造ステップごとに定期的に殺菌処理されている。例えば、図3Cに示す実施形態では、スリーブは製造ステップごとに殺菌処理され、最終的に無菌にパッケージされたデバイスが得られている。別の方法として、アセンブルされた光ファイバおよび検出素子または製造された先端デバイスは最終ステップで殺菌処理することができる。 以下の例は、本発明のいくつかの好ましい実施形態を示したもので、単に例示的実施形態を示すことを目的としている。ここでは、非特許文献8または他の文献に記載されている手順に従って、フルオロフォアリポータプローブを有する標識突然変異結合蛋白質(labeled mutated binding protein)が使用されている。例1 本発明の一実施形態によれば、グルコース・ガラクトース結合蛋白質(GGBP)は、グルタミン酸を位置149で置換したシステインと、アラミンを位置213で置換したアルギニンと、ロイシンを位置238で置換したセリンとを含むトリプル突然変異(triple mutation)(E149C/A213R/L238S)と共に使用された。この蛋白質は位置149で、N,N’−ジメチル−N−(ヨードアセチル)−N’−(7−ニトロベンジン−2−オキサ−1,3−ジアゾール)−4−イル)エチレンジアミン(IANBDアミド)オキシ(N,N’−dimethyl−N−(iodoacetyl)−N’−(7−nitrobenz−2−oxa−1,3−diazol−4−yl)ethylenediamine(IANBD amide)oxy)で標識付けられた。この突然変異GGBP(E149C/A213R/L238S)はグルコースに固有であり、リポータ基はグルコース結合に応答して蛍光強度変化を生じる。 マルチコーティングまたはマルチレイヤのマトリックスは次のように作製された。コアマトリックスは、発光性または染料標識付結合蛋白質(特許文献9に記載されているように作製されたPBSバッファにおける15μM,pH7.4)1に対して2から4の3重量%アルギン酸塩(v/v)をシンチレーションバイアル内で混合し、低速でボルテックスして形成された。結果として得られた蛋白質−アルギン酸塩混合液3mLをシリンジに入れ、ミキサで10mL/hrのレートで200mlの1M CaCl2に注入することにより、0.4〜1.5mm径のビーズ(bead)を形成した。これらのビーズは、CaCl2溶液中にミキサで15〜60分間混合された。次に、ポリ−L−リシン0.01%w/v水溶液約10mL中に上方からビーズを1時間入れることによって閉じ込め層(containment layer)が形成され、そのあと、ポリリシンコーティングビーズを15〜30分間吸収タオル上で乾燥した。この時点で、センサは使用の準備が整った。 この実施形態で使用されたファイバは二分岐光ファイバであった。この光ファイバは、中心の400μmファイバの周囲に6本の400μmファイバが配置されている。6本のファイバは励起導管として使用され、中心のファイバは検出導管として使用された。ファイバの総直径は1.4 mmであった。ファイバが研磨されたあと、検出素子を光ファイバの遠位端に粘着するためにLoctite 401メディカルグレード接着剤が使用された。ファイバの近位端は二分岐され、一方のアームは励振源に通じ、他方のアームは検出器に通じていた。470nmLEDが励振源として使用され、商用蛍光スペクトロメータが電磁エネルギー検出器として使用された。540nmでの放出強度が測定された。 試験において、上記のように形成されたバイオセンサの遠位端と検出素子が、13ゲージニードルを通して麻酔状態の豚の皮下1〜2mmの脇腹に挿入された。10%のデキストロースを含む乳酸加リンガー溶液と含まない乳酸加リンガー溶液を交互に豚の耳静脈に注入して、豚のグルコースレベルを制御下で増減した。間隔を置いて、食道カテーテルを通して豚の大静脈から血液サンプルが採血され、血糖値がハンドヘルド血液グルコースメータでテストされた。図5に示すように、麻酔状態の豚のグルコースレベルの変化を追跡するためにバイオセンサの蛍光強度が観察された。例2 別の実施形態では、結合蛋白質は、グルタミン酸を位置149で置換したシステインと、アラニンを位置213で置換したアルギニンと、ロイシンを位置238で置換したセリンとを有するグルコース−ガラクトース結合蛋白質(GGBP)であった(E149C/A213R/L238S)。この蛋白質は位置149でN,N’−ジメチル−N−(ヨードアセチル)−N’−(7−ニトロベンジン−2−オキサ−,3−ジアゾール−4−イル)エチレンジアミン(IANBDアミド)(N,N’−dimethyl−N−(iodoacetyl)−N’−(7−nitrobenz−2−oxa−,3−diazol−4−yl)ethylenediamine(IANBD amide))で標識付けられた。バイオセンサは、400ミクロンコア径ファイバの先端をカテーテルチューブの短片内に挿入し、カテーテルチューブを0.1〜1mmだけファイバ先端上に突出させることによって作製された。ファイバはシリカコア、シリカクラッディング、およびポリアミドバッファを備えていた。ファイバ径は400/440/470ミクロンであったが、ここでスラッシュは、コア、クラッディング、バッファの外側から測定した径を示している。 固定化マトリックスは、架橋結合されたアルギン酸塩ベースのハイドロゲル(alginate−based hydrogel)であり、これはPronova(商標)UP LVGアルギン酸塩を、カーボキシルを通してカルボジイミド化学作用によってアジピン酸ジヒドラジドと共有結合的に架橋結合することによって作製された。Pronova(商標)がこの実施形態で選択されたのは、その粘性が低く、またグルロニック対マヌロニック(guluronic to mannuronic)比が高いためである。アルギン酸塩1グラムを50mL 0.1M MESバッファ(pH 6.5)内で溶解したあと、AAD 110mgおよびヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)79mgを添加することによって2%アルギン酸塩溶液が作製された。この溶液は使用されるまで4℃で保管された。アルギン酸塩溶液に、溶液10mL当たり145mgの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)カルボジイミド(EDC)が、デュアルシリンジ混合法(dual−syringe mixing technique)を用いて添加された。アルギン酸塩、AAD、HOBt、EDC混合液は1mLシリンジに吸入され、先端の尖っていない30ゲージニードルがシリンジに取り付けられた。ニードルが準備状態に置かれたあと、先端が光ファイバ上のカテーテルチュービングモールドに挿入された。ファイバ上のカテーテルチュービングは充満され、光ファイバの先端とアルギン酸塩マトリックスとの間に良好な接触が確保された。マトリックスは15分間架橋結合するように放置され、そのあとファイバ先端とマトリックスアセンブリは0.1M、6.5pH MES溶液に移され、そこで、これらは2時間保管された。2時間経過後、検出先端は余剰燐酸塩バッファ溶液(PBS、0.0027M 塩化カリウム、0.137塩化ナトリウム、pH7.4)の中に置かれ、そこで、これらは反応を抑えるために少なくとも30分間保管された。 結合蛋白質を取り付けるために、先端は約8時間、標識付きGGBPのPBSバッファ 中での溶液[NBD−E149C/A213R/L238S GGBP](53μM、50μL)の中で培養された。センサはこの培養期間周囲光から保護された。8〜24時間の培養後、50μLのEDC/NHS(200mM/50/0mM)が培養管に添加された。40分後、センサ先端は取り出され、反応を抑えるために1M、pH8.5エタノールアミン50μLに入れられた。エタノールアミン溶液に入れられた20分後、センサ先端はPBS溶液に移され、そこで、これらは少なくとも24時間、未反応の蛋白質が放散する間放置された。そのあと、センサは未使用のPBSに移され、使用準備状態になるまで暗室に保管された。 この例におけるファイバはシングル400μmコアマルチモードファイバ(シリカコア、シリカクラッディング、ポリアミドバッファ)であった。この実施例では、同じファイバが励起信号と発光信号の両方を伝達しているので、図2Aに示すように、発光を励起から分離するために二色性光学系が使用された。励起は470nmLEDで行なわれた。470nm励起をファイバの入力端側に反射し、中心が550nmである蛍光を検出器に伝達するために商用二色性フィルタが使用された。ガラス非球面レンズは、ビームコリメーションと光をファイバ内と検出器上に集束させるために使用された。散乱された励起は、さらに550nmバンドパスフィルタを使用して検出器から除去された。SMAコネクタは、光ファイバセンサとの接続と切り離しを迅速化した。この実施形態の電磁エネルギー検出器は、単一光子計数光電子倍増管であった。データ収集は、RS−232コネクタを通して検出器と通信するラップトップコンピュータで行なわれた。 図6:試験において、上記のように形成されたバイオセンサの遠位端と検出素子は、グルコース濃度が異なっている豚血清(porcine serum)溶液に挿入された。すべての豚血清溶液は200ミクロンフィルタに通してフィルタ処理され、溶液中のグルコースレベルが臨床分析機器で測定された。図6はセンサの生体外性能を示す図である。血清中の初期グルコースレベルは56mg/dLと測定された。150および300mg/dLの血清サンプルがPBS内の濃度1Mのグルコースを血清のアリコートに打ち込むことによって作製された。例3 本発明の別の実施形態では、バイオセンサは薄膜を光ファイバの表面に共有結合で取り付けることによって形成された。結合蛋白質は、グルタミン酸を位置149で置換したシステインと、アラニンを位置213で置換したアルギニンと、ロイシンを位置238で置換したセリンとを有するグルコース−ガラクトース結合蛋白質(GGBP)であった(E149C/A213R/L238S)。蛋白質は位置149でN,N’−ジメチル−N−(ヨードアセチル)−N’−(7−ニトロベンジン−2−オキサ−1,3−ジアゾール−3−イル)エチレンジアミン(IANBDアミド)(N,N’−dimethyl−N−(iodoacetyl)−N’−(7−nitrobenz−2−oxa−1,3−diazol−3−yl)ethylenediamine(IANBD amide))で標識付けられた。 バイオセンサは、アルギン酸塩マトリックスをシリカファイバのアミン官能性(amine−functionalized)表面に共有結合で接続することによって作製された。ファイバはシリカコア、シリカクラッディング、およびポリアミドバッファを備えていた。ファイバ径は400/440/470ミクロンであり、ここでスラッシュはコア/クラッディング/バッファの外側から測定された径を示している。 ポリアミドバッファは、ファイバの最後の数ミリメータを約1〜2秒間トーチ(torch)にさらすことによって光ファイバの先端から除かれた。ついで、残留ポリアミドが払拭された。次に、バッファが除かれた先端は1時間1M硫酸中に置かれた。そのあと、先端は蒸留水で洗浄され、15分間エタノール中に置かれたあと、15分間無水トルエン(anhydrous toluene)中に沈められた。洗浄された先端は、3−aminopropyltriethoxysilane(APTES)1%を含有する温かい(60℃)無水トルエン中に置かれ、5分間反応させたままにした。次に、先端はAPTES溶液から取り出され、15分間エタノールで洗浄された。このプロセスの終了時に、ファイバの表面上にアミン基が存在することが光電子分光法によって確認された。 ついで、アルギン酸塩マトリックスは、次のようにアミン官能性ファイバ表面に塗布された。固定化マトリックスは、架橋結合されたアルギン酸塩ベースのハイドロゲルであり、これは、その低粘度と高グルロニック対マヌロニック比のために選択されたPronova(商標)UP LVGアルギン酸塩を、カーボキシルを通してカルボジイミド化学作用によってアジピン酸ジヒドラジド(AAD)と共有結合で架橋結合することによって作製された。2%アルギン酸塩溶液は、50mL 0.1M MESバッファ(pH 6.5)中に1グラムのアルギン酸塩を溶解し、そのあとAAD110mgとヒドロキシベンゾトリアゾル(HOBt)79mgを添加することにより作製された。この溶液の0.5mLアリコートはついで、デュアルシリンジ混合法を用いてMESバッファ50μL中でEDC1mgと混合された。この溶液の総体積は約0.55mLであった。アルギン酸塩、AAD、HOBt、EDC混合液はついで、微小遠心バイアルに移され、APTES官能性ファイバ先端は3−4分間またはマトリックスが硬化を始めるまでアルギン酸塩溶液に沈められていた。そのあと、先端はアルギン酸塩溶液から取り出され、約1〜10分間空気中で反応を続けるように放置され、そのあと0.1M、6.5pH MESバッファに移された。先端は2時間MESバッファ中に置かれたあと、余剰燐酸塩バッファ(PBS、0.0027M塩化カリウム、0.137塩化ナトリウム、pH7.7)中で最低30分間クエンチされた。 結合蛋白質を取り付けるために、先端はPBSバッファ[NBD−E149C/A213R/L238S GGBP](20〜60μM、50μL)において標識付きGGBP溶液中で7時間培養された。センサは培養期間中周囲光から保護された。約2〜8時間の培養後、50μLのEDC/NHS(200mM/50mM)が培養管に添加された。5〜40分後、センサ先端は取り出され、反応を抑える(quench)ために1M、pH8.5エタノールアミン50μL中に置かれた。エタノールアミン溶液中に20分間置かれたあと、センサ先端はPBS溶液に移され、そこで先端は少なくとも8時間、、未反応の蛋白質が放散する間放置された。センサは、そのあと新鮮なPBSに移され、使用準備状態に置かれるまで暗室に保管された。 上述した実施形態の試験において、光リーダは、470nm励起がソレノイド駆動シャッタを使用して変調されたことを除き、前例で説明したものと同じであった。シャッタおよび検出器とのインタフェースとなって、これらを制御するほかに、蛍光測定値の定期的収集(timed acquisition)、結果のグラフィカル表示、データ分析および較正アルゴリズムはソフトウェアで行なわれた。 以上のように形成されたバイオセンサの遠位端と検出素子は、次に、麻酔状態の豚の脇腹に挿入された。この挿入は、18〜24ゲージニードルで形成された皮膚の穴を通して皮内または皮下にファイバを挿入することで行なわれた。10%デクストロースを含む乳酸加リンガ溶液と含まない乳酸加リンガ溶液を交互に豚の耳静脈に注入して、豚のグルコースレベルを制御下で増減した。間隔を置いて、食道カテーテルを通して豚の大静脈から血液サンプルが採血され、血糖の測定値がハンドヘルド血液グルコースメータでテストされた。図7に示すように麻酔状態の豚の血液のグルコースレベルの変化を追跡するためにバイオセンサの蛍光強度が観察された。例4 本発明の別の実施形態では、内部光参照基によるデュアル波長検出が行なわれた。結合蛋白質は、グルタミン酸を位置149で置換したシステインと、アラニンを位置213で置換したアルギニンと、ロイシンを位置238で置換したセリンとを有するグルコース・ガラクトース結合蛋白質(GGBP)であった(E149C/A213R/L238S)。この蛋白質は位置149でN,N’−ジメチル−N−(ヨードアセチル)−N’−(7−ニトロベンジン−2−オキサ−1,3−ジアゾール−4−イル)エチレンジアミン(IANBDアミド)(N,N’−dimethyl−N−(iodoacetyl)−N’−(7−nitrobenz−2−oxa−1,3−diazol−4−yl)ethylenediamine(IANBD amide))で標識付けられた。参照基は、グルタミン酸が位置149でシステインに置換されたGGDP(TR−E149C GGBP)に取り付けられたTexas Red(登録商標)C2マレイミドであった。グルコース濃度の生理的範囲にわたって、TR−E149C GGBPからの発光は実質的に変化せず、したがってTR−E149C GGBPはアナライト依存結合蛋白質とリポータ基(NBD−E149C/A213R/L238S GGBP)からの信号の内部参照に役立っている。 バイオセンサは、400ミクロンコア径ファイバの先端をカテーテルチューブの短片内に挿入し、カテーテルチューブを0.1〜0.5mmだけファイバ先端上に突出させることによって作製された。ファイバはシリカコア、シリカクラッディング、およびポリイミドバッファを備えていた。ファイバ径は400/440/470ミクロンであったが、ここでスラッシュはコア、クラッディング、バッファの外側から測定した径を示している。 固定化マトリックスは架橋結合されたアルギン酸塩ベースのハイドロゲルであり、これは、その粘性が低く、グルロニック対マヌロニック比が高いために選択されたPronova(商標)UP LVGアルギン酸塩を、カーボキシルを通してカルボジイミド化学作用によってアジピン酸ジヒドラジド(AAD)と共有結合的に架橋結合することによって作製された。2%アルギン酸塩溶液は、アルギン酸塩1グラムを50mL 0.1M MESバッファ(pH 6.5)内で溶解したあと、AAD110mgおよびヒドロキシベンゾトリアゾル(HOBt)79mgを添加することによって作製された。この溶液は使用されるまで4℃で保管された。デュアルシリンジ混合法を用いて、次に、アルギン酸塩溶液の0.5mLアリコートは、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ-プロピル)カルボジイミド(EDC)10mgと60μM TR−E149C GGBP 90μLを含有する50μL MES溶液と混合された。アルギン酸塩、AAD、HOBt、EDC、TR−E149C混合液は1mLシリンジに吸入され、先端の尖っていない30ゲージニードルがシリンジに取り付けられた。ニードルが準備状態にされたあと、先端は光ファイバ上のカテーテルチュービングモールドに挿入された。ファイバ上のカテーテルチュービングは充満され、光ファイバの先端とアルギン酸塩マトリックスとの間に良好な接触が確保された。マトリックスは15分間架橋結合するように放置され、そのあとファイバ先端とマトリックスアセンブリは0.1M、6.5pH MES溶液に移され、そこで、これらは2時間保管された。2時間経過後、検出先端は余剰燐酸塩バッファ溶液(PBS、0.0027塩化カリウム、0.137塩化ナトリウム、pH7.4)中に置かれ、そこで、これらは反応を抑えるために少なくとも30分間保管された。 結合蛋白質を取り付けるために、先端はPBSバッファ内のIANBD標識付きGGBP[NBD−E149C/A213R/238S GGBP]を含有する溶液中で培養された。NBD−E149C/A213R/238S GGBPとTR−E149C GGBPの溶液は両種とも60μM濃度であった。培養期間中、センサは周囲光から保護された。約2〜8時間の培養後、50μLのEDC/NHS(200mM/50mM)が培養管に添加された。5〜40分後、センサ先端は取り出され、反応を抑えるために1M、pH8.5エタノールアミン50μL中に置かれた。エタノールアミン溶液中に置かれて20分後、センサ先端はPBS溶液に移され、そこでセンサ先端は少なくとも8時間、未反応蛋白質が放散するように放置された。センサは、そのあと、新鮮なPBSに移され、使用準備状態になるまで暗室に保管された。 上述した実施形態の試験において、蛍光信号が図2Aに示す構成に従った光システムを使用して読み取られた。470nm LED (LS−450)が励起のために使用され、2つの単一電子計数光電子倍増管が電磁エネルギー検出器として使用された。電磁エネルギー放出器からの470nmの光をファイバの方向に反射し、リポータ基と参照基からの発光信号を検出器の方向に伝達するために商用二色性ビームスプリッタが使用された。第2の二色性スプリッタは、リポータ基と参照基からの発光信号を分離し、NBD−E149C/A213R/L238Sからの放出を一方の検出器方向に向け、TR−E149C GGBPからの放出を他方の検出器方向に向けるために使用された。一方の検出器の前の550nmバンドパスフィルタおよび他方の検出器の前の610nmバンドパスフィルタは、それぞれNBD−E149C/A213R/L238SおよびTR−E149C GGBPのさらなるスペクトル分解能を達成するために使用された。 試験において、以上のように形成されたバイオセンサの遠位端と検出素子は、異なるレベルのグルコースを含有しているPBSバッファの溶液中に挿入された。この溶液中のグルコースレベルは臨床分析機器で測定された。図8は、グルコースレベルの変化に対するセンサ応答を示す図である。IANBDリポータ基からの550nm信号がグルコースレベルの変化を追跡する。Texas Red(登録商標)リポータ基からの610nm放出はグルコースレベルが変化したとき実質的に不変である。しかし、この実施形態では、リポータ基の放出の一部が610nmでも発生している。光システムに置かれていて、610nm発光信号を追跡する検出器は、参照基の放出だけでなく、この波長領域内で発生するリポータ基(IANBD)放出の一部も検出する。リポータ基からの610nm信号の寄与は550nm信号の一定の割合であるので、この寄与を610nm信号から数学的に減算すると、参照基だけに起因する信号が得られる。この数学的操作が行なわれるとき、610nm信号は、図8に示すようにグルコース濃度と共に実質的に不変である。例5 本発明の別の実施形態では、バイオセンサは、薄膜を光ファイバの表面に共有結合的に付着することにより形成された。光ファイバの一方の端は蛍光検出デバイスに結合され、他方の端は、光ファイバの表面に共有結合的に接着されたアルギン酸塩マトリックスで構成されたほぼ50ミクロン膜を含んでいた。 アルギン酸塩マトリックスを光ファイバに結合することは、プラズマ処理プロセスによりファイバにAPTMSを最初にコーティングすることによって行なわれた。光ファイバは12インチ径×18インチ高さの直立円筒真空チャンバの中央平面(midplane)に配置された。約5立方センチメートルのAPTMSを収めている開いた1インチx2インチ高さのバイアルはチャンバ内の電極上に置かれた。システムは初期に、回転翼型粗引きポンプの支援を受けたターボ分子ポンプによって約8ミリトールの圧力まで真空にされた。次に、ポンビングラインのバルブが、気化モノマ(vaporizing monomer)の圧力を一定の85ミリトールに上昇させるように再び閉じられた。そのあと、電極は整合回路網(matching network)に直列の13.56MHz無線周波数発電機によって励起され、22ワットの電力を供給した。このようにして発生したプラズマは60秒間操作されて、モノマ蒸気をファイバ表面上の膜へと重合化した。 次に、アルギン酸塩ベースのハイドロゲルマトリックスがAPTMSコーティングに結合された。このアルギン酸塩ハイドロゲルマトリックスは、Pronova(商標)UP LVGアルギン酸塩を、カルボキシルを通してカルボジイミド化学作用によってアジピン酸ジヒドラジド(AAD)と共有結合で架橋結合することにより作製された。Pronova(商標)UP LVGが選択されたのは、その粘度が低く、グルロニック対マヌロニック比が高いためである。2%アルギン酸塩溶液は、アルギン酸塩1グラムを50mL 0.1M MESバッファ(pH6.0)中で溶解したあと、AAD110mgおよびヒドロキシベンゾトリアゾル(HOBt)79mgを添加することによって作製された。この溶液は必要時まで4℃で保管することができる。アルギン酸塩には、溶液10mL毎に196mgの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ-プロピル)カルボジイミド(1−ethyl−3−(3−dimethylamino−propyl)carboiimide)(EDC)がデュアルシリンジ混合法を用いて添加された。次に、アルギン酸塩/AAD/HOBt/EDC混合液はシリンジに注入され、光ファイバセンサのAPTMS処理先端はアルギン酸塩溶液中に浸されて約50ミクロン厚のコーティングが形成された。次に、アルギン酸塩マトリックスは、水和チャンバ内で約2時間架橋結合するように放置された。そのあと、検出先端は反応を抑えるために15分間余剰pH8.5エタノールアミン中に置かれ、余剰.1M MES pH6.5中に保管された。 結合蛋白質を取り付けるために、先端は約2時間.1M MES pH6.5バッファ(100μM,50μL)内の標識付きグルコース−ガラクトース結合蛋白質(GGBP)の溶液中で培養された。このバイオセンサで使用されたGGBPは突然変異GGBPであり、そこではグルタミン酸が位置149でシステインに置換され、アラミンが位置213でアルギニンに置換され、ロイシンが位置238でセリンに置換された(E149C/A213R/L238S)。この突然変異GGBP蛋白質は、特許文献10に言及されているように、位置149でN−((2−ヨードアセトクシ)エチル)−N−メチル)アミノ−7−ニトロベンゾクサジアゾル(N−((2−iodoacetoxy)ethyl)−N−methyl)amino−7−nitrobenzoxadiazole)(IANBD)で標識付けされた。なお、特許文献10の全内容は引用により本明細書の一部になっている。しかしながら、他の標識付き蛋白質を使用することも可能であることに留意されたい。センサは培養期間中周囲光から遮蔽された。2時間の培養後、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド20mM(EDC)/N−ヒドロキシスルホサクシンイミド5mM/50mM(スルホ−NHS−シグマ/フルカ)(1−ethyl−3−(3−dimethylaminopropyl)carbodiimide 20mM(EDC)/N−hydroxysulfosuccininimide 5mM(sulfo−NHS−Sigma/Fluka))溶液50μLが培養管に添加された。4時間後、センサ先端は取り出され、反応を抑えるために1M pH8.5エタノールアミン50μL中に置かれた。エタノールアミン溶液中に20分置かれた後、センサ先端は余剰PBS溶液に移され、そこでセンサ先端は少なくとも8時間、未反応蛋白質が放散する間放置された。そのあと、センサは新鮮なPBSに移され、使用準備状態になるまで暗室で保管された。 図9は、豚血液中のグルコース濃度の変化に対するグルコースバイオセンサの応答を示す図である。ファイバの検出端は、蛋白質含有マトリックスの外側の余剰水分を取り除くために乾燥され、そのあと、乾燥された光ファイバセンサは3.6mg/dLのグルコースを含有する豚血液の1マイクロリットルサンプル中に注入された。センサの蛍光は血液サンプル中のフルコースレベルに応答して増加し、ほぼ2.4秒でその全蛍光応答に到達した。例6 図10に図示の別の実施形態の例では、ステインレススチール管100がバイオセンサ先端102を光導管104に結合するために使用された。バイオセンサ先端102はステインレススチールニードル106の内側に取り付けられた光ファイバの小断片(約3cm)で構成されていた。光ファイバの一方の端(「検出端」)は、グルコース検出化学的組成でコーティングされ、他方の端は良好な光伝達が得られるように研磨された。光ファイバの検出端はニードル内に完全に収容され、バイオセンサ先端102の遠位端でニードルベベルのヒールから約200−400ミクロンだけ突出していた。 この例で使用されたファイバはシリカコア、シリカクラッディング、およびポリイミドバッファを備えていた。ファイバ径は400/440/470 +/−約3ミクロンであった。ここでスラッシュはコア/クラッディング/バッファの外側から測定した径を示している。ファイバの検出端は上記例5で説明したように、APTMSのプラズマ堆積を使用してアミン官能化された。アルギン酸塩と結合蛋白質も例5で説明したように適用されたが、1つの例外は、小さい先端の尖っていないニードルが取り付けられた混合シリンジの1つを使用して、アルギン酸塩がニードルのベベルとの架橋結合期間に適用されたことである。このバイオセンサで使用された結合蛋白質は、突然変異グルコース−ガラクトース結合蛋白質(GGBP)であり、ここではグルタミン酸が位置149でシステインに置換され、アラミンが位置213でアルギニンに置換され、ロイシンが位置238でセリンに置換された(E149C/A213R/L238S)。突然変異GGBP蛋白質は位置149でN−((2−ヨードアセトクシ)エチル)−N−メチル)アミノ−7−ニトロベンゾクサジアゾル(N−((2−iodoacetoxy)ethyl)−N−methyl)amino−7−nitrobenzoxadiazole)(IANBD)で標識付けされた。 バイオセンサ先端102の近位端は、ステインレススチールコネクタチューブ100を使用して光学機器に通じる光導管104から再現可能に切り離され、再び光導管104に取り付けられた。図10に示す例では、コネクタチューブ100は、チューブの内径を光ファイバ/ニードルおよび光導管アセンブリの外径よりもほぼ20〜26マイクロメータだけ大きくしたサイズであった(好ましくはこれは小さくすること、すなわち、1〜12マイクロメータのサイズ差にすることも可能である)。バイオセンサ先端102の近位端と光導管104の遠位端は平坦に研磨され、センサから光学機器への光伝達を容易にするためにステインレススチールコネクタチューブ100の内側で圧力を受けて結合している。この場合、バイオセンサ先端102は、ステインレススチールコネクタと光導管104から取り外すことによって使い捨てにすることも可能である。例7 本発明の別の実施形態では、バイオセンサは、21ゲージニードルの内側に収められた光ファイバの表面にアルギン酸塩マトリックスを共有結合で接続することによって形成された。使用された光ファイバはシリカコア、シリカクラッディング、およびポリイミドバッファを備えていた。ファイバ径は400/440/470ミクロンであり、ここでスラッシュはコア/クラッディング/バッファの外側から測定した径を示している。光ファイバの近位端は研磨され、光蛍光機器(optical fluorescence instrument)への取り付けのための標準SMA光ファイバコネクタ内に装着された。そのあと、ファイバの遠位端は21ゲージステインレススチールニードルに挿入され、ファイバの先端は、ニードルベベルのヒールから約200−500ミクロンだけ突出していた。 次に、光ファイバ、ニードルアセンブリはプラズマ処理のために真空チャンバ内に置かれた。光ファイバは、12インチ径×18インチ高さの直立円筒真空チャンバの中央平面に置かれた。約5立方センチメートルのAPTMSを収めている開いた1インチ径×2インチ高さのバイアルがチャンバ内の電極上に置かれた。システムは初期に、回転翼型粗引きポンプの支援を受けたターボ分子ポンプによって約8ミリトールの圧力まで真空にされた。次に、ポンビングラインのバルブが、気化モノマ(vaporizing monomer)の圧力を一定の85ミリトールに上昇させるように再び閉じられた。そのあと、電極は整合回路網(matching network)に直列の13.56MHz無線周波数発電機によって励起され、22ワットの電力を供給した。このようにして発生したプラズマは60秒間操作されて、モノマ蒸気をファイバ表面上の膜へと重合化した。 次に、アルギン酸塩ベースのハイドロゲルマトリックスがAPTMSコーティングに結合された。このアルギン酸塩ハイドロゲルマトリックスは、Pronova(商標)UP LVGアルギン酸塩を、カルボキシルを通してカルボジイミド化学作用によってアジピン酸ジヒドラジド(AAD)と共有結合で架橋結合することにより作製された。Pronova(商標)UP LVGが選択されたのは、その粘度が低く、グルロニック対マヌロニック比が高いためである。2%アルギン酸塩溶液は、アルギン酸塩1グラムを50mL 0.1M MESバッファ(pH6.0)中に溶解したあと、AAD110mgとヒドロキシベンゾトリアゾル(HOBt)79mgを添加することによって作製された。この溶液は必要時まで4℃で保管することができる。アルギン酸塩には、溶液10mL毎に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ-プロピル)カルボジイミド(EDC)がデュアルシリンジ混合法を用いて添加された。次に、アルギン酸塩、AAD、HOBt、EDC混合液は1mLシリンジに注入され、先端の尖っていない30ゲージニードルがシリンジに取り付けられた。ニードルが準備状態に置かれたあと、先端は光ファイバを収めているニードルのベベル内に挿入された。ニードルのベベルは満たされ、光ファイバの先端とアルギン酸塩マトリックスの間に良好な接触を確保した。マトリックスは15分間架橋結合するように放置され、そのあと先端とマトリックスアセンブリは0.1M、6.5pH MES溶液に移され、そこで2時間保管された。2時間経過後、検出先端は余剰燐酸塩バッファ溶液(PBS、0.0027M塩化カリウム、0.137塩化ナトリウム、pH7.4)に移され、そこで反応を抑えるために少なくとも30分間保管された。 結合蛋白質を取り付けるために、先端はPBSバッファ内の標識付きGGBP溶液[NBD−E149C/A213R/L238S GGBP](53μM、50μL)中で約8時間培養された。センサは培養期間周囲光から保護された。8〜24時間の培養後、50μLのEDC/NHS(200mM/50/0mM)が培養管に添加された。40分後、センサ先端は取り出され、反応を抑えるために1M、pH8.5エタノールアミン50μL中に置かれた。エタノールアミン溶液中に20分置かれた後、センサ先端はPBSバッファに移され、そこで少なくとも24時間未反応蛋白質が放散するように放置された。そのあと、センサは新鮮なPBSに移され、使用準備状態になるまで暗室に保管された。 試験において、ニードル、ファイバおよび検出素子を備えるバイオセンサの先端は目覚めた糖尿病のユカタン(Yukatan)豚の脇腹に約1〜2mm深さまで挿入された。この豚は、ストレプトゾトシン薬の投与によって糖尿病にされていた。試験期間、豚はグルコースレベルを調整するためにインシュリンと食料が交互に与えられた。間隔を置いて、血液サンプルが食道カテーテルを通して採血され、血糖の測定値がハンドヘルド血液グルコースメータでテストされた。バイオセンサの蛍光強度は、図11に示すよう、目覚めた豚のグルコースレベルの変化を追跡するために観察された。図11において、実線のカーブはバイオセンサからの蛍光信号を示し、単位は左側のy軸に示されている。三角形はハンドヘルドメータで測定された血液グルコースレベルを示し、値は右側のy軸から読み取られている。 以上、本発明の特定の実施形態とその応用を示して本発明を説明してきたが、当業者によれば、請求項に記載された本発明の範囲を逸脱することなく、それらに種々の改良と変更が可能である。本発明の実施形態によるバイオセンサを示す概念図である。本発明の実施形態によるセンサの光部分における光構成の実施形態を示す図である。本発明の実施形態によるセンサの光部分における光構成の実施形態を示す図である。本発明の実施形態によるバイオセンサ先端の種々の実施形態を示す図である。本発明の実施形態によるバイオセンサ先端の種々の実施形態を示す図である。本発明の実施形態によるバイオセンサ先端の種々の実施形態を示す図である。本発明の実施形態によるバイオセンサ先端の種々の実施形態を示す図である。本発明の実施形態によるバイオセンサ先端の種々の実施形態を示す図である。本発明の実施形態によるバイオセンサ先端の種々の実施形態を示す図である。着用可能な生体内光バイオセンサである本発明の実施形態を示す図である。本発明の実施形態による光ファイババイオセンサであって、麻酔状態の豚におけるグルコースレベルの変化を追跡するバイオセンサの性能を示すグラフである。本発明の実施形態による光ファイババイオセンサであって、シングル400ミクロンコアの光ファイバセンサと図2Aに図示の光構成を使用したバイオセンサの性能を示すグラフである。本発明の実施形態による光ファイババイオセンサであって、シングル400ミクロンコアの光ファイバセンサと図2Aに図示の光構成を使用したバイオセンサの性能を示す図である。複数の検出器と内部参照とを備える本発明の実施形態を示す図である。例5に従って構成されたバイオセンサの実施形態の性能を示すグラフである。例6に従って構成されたバイオセンサの実施形態を示す分解図である。例7に従って構成されたバイオセンサの実施形態の性能を示すグラフである。 サンプル内のグルコースを検出するためのバイオセンサ先端デバイスであって、 近位端および遠位端を各々が有する複数の先端本体であって、前記複数の先端本体の少なくとも1つは、近位端および遠位端を有する光ファイバを含む、複数の先端本体と、 前記複数の先端本体の前記少なくとも1つの先端本体の遠位端に光学的に近接していて、少なくとも1つのグルコース・ガラクトース結合蛋白質(GGBP)を含む検出素子と を備え、前記GGBPは、グルコースと、前記GGBPに結合された少なくとも1つのリポータ基とを結合するように適合されており、前記リポータ基は、前記GGBPを前記グルコースに結合したときに発光変化を受けるように適合されており、 前記検出素子は、ポリマーマトリックス内に閉じ込められているか、またはポリマーマトリックスに取り付けられており、前記ポリマーマトリックスは、アミン基と反応して前記アミン基と結合する第1のセットの反応基を含み、前記ポリマーマトリックスは、前記光ファイバの前記表面上にある前記アミン基を通して、前記光ファイバの前記遠位端に取り付けられていること を特徴とするバイオセンサ先端デバイス。 少なくとも1つの先端本体はニードルを備えていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記ポリマーマトリックスは、前記光ファイバの遠位端に直接取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 取り付け可能光コンポーネントを受け入れることができる構成および寸法になっている光結合部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記GGBPと関連付けられた少なくとも1つの参照基をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記検出素子は患者の皮膚内にまたは貫通して挿入されるようにさらに適合されていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記サンプルの温度を検出する温度検出素子をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記先端本体および検出素子は無菌であることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 少なくとも1つの先端本体は、前記近位端と遠位端との間に配置された1以上のポートをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記1以上のポートは、前記グルコースを前記検出素子に近づけることを可能にしていることを特徴とする請求項9に記載のデバイス。 前記1以上のポートは、治療剤を投与するために構成されていることを特徴とする請求項10に記載のデバイス。 少なくとも1つの先端本体の少なくとも一部は患者の皮膚を貫通して延びていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記光ファイバおよび検出素子を含む前記先端本体は、ニードルであることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 前記ニードルは、前記近位端と遠位端との間に配置された1以上のポートをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。 前記ニードルは、前記検出素子から遠位に突出しかつ前記検出素子に近接している屈曲先端部分を備えることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。 前記デバイスは、2つの先端本体を有することを特徴とする請求項13に記載のデバイス。 前記2つの先端本体の第1の先端本体が前記検出素子を含み、前記2つの先端本体の第2の先端本体が前記患者へ前記治療薬を投与するための投与手段を含むことを特徴とする請求項16に記載のデバイス。 前記検出素子は、前記ポリマーマトリックスを経由して、前記第1の先端本体の前記内面にさらに取り付けられていることを特徴とする請求項17に記載のデバイス。 マウントをさらに備えたことを特徴とする請求項18に記載のデバイス。 前記ポリマー上の前記反応基は、前記ファイバ上の前記表面にあるアミン基に結合することを特徴とする請求項13に記載のデバイス。 マウントをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。


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