生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_皮膚洗浄用化粧料
出願番号:2007230906
年次:2009
IPC分類:A61K 8/25,A61K 8/34,A61Q 19/10,A61K 8/44


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藤井 範子 森 俊裕 作山 秀 JP 2009062309 公開特許公報(A) 20090326 2007230906 20070906 皮膚洗浄用化粧料 株式会社マンダム 390011442 桂田 正徳 100137419 藤井 範子 森 俊裕 作山 秀 A61K 8/25 20060101AFI20090227BHJP A61K 8/34 20060101ALI20090227BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20090227BHJP A61K 8/44 20060101ALI20090227BHJP JPA61K8/25A61K8/34A61Q19/10A61K8/44 5 OL 12 4C083 4C083AA122 4C083AB242 4C083AB431 4C083AB432 4C083AB441 4C083AB442 4C083AC072 4C083AC102 4C083AC111 4C083AC112 4C083AC121 4C083AC122 4C083AC131 4C083AC132 4C083AC182 4C083AC242 4C083AC302 4C083AC442 4C083AC532 4C083AC661 4C083AC662 4C083AD041 4C083AD042 4C083AD072 4C083AD092 4C083AD352 4C083AD662 4C083CC23 4C083DD23 4C083DD27 4C083EE06 4C083EE07 本発明は、皮膚洗浄用化粧料に関する。 皮膚洗浄用化粧料に求められる作用の一つとして、皮膚の老廃物である角質や皮脂などによる汚れを除去し、美しい肌状態を付与することが挙げられる。 従来より、このような角質や皮脂などの汚れを除去する手段として、粉体を用いて吸着除去する試みがなされている。例えば、水溶性高分子と水不溶性顆粒と炭酸ジエステル化合物とを含有したスクラブ化粧料(例えば、特許文献1を参照)、ヒドロキシアパタイトとアミノ酸系界面活性剤とを含有した皮膚洗浄剤(例えば、特許文献2を参照)、水膨潤性粘土鉱物と多価アルコールと非イオン性界面活性剤とを含有する皮膚化粧料(例えば、特許文献3を参照)などが提案されている。 しかしながら、これら試みに拠って角質や皮脂などによる汚れを除去することはできるものの、粉体による皮膚への物理的刺激が強すぎるため、皮膚を傷つけ、使用時に刺激感や痛みを感じたり、過度の脱脂により肌荒れが生じるなどといった問題を有している。加えて、これら皮膚洗浄用化粧料は、使用後の肌状態まで整えることができるものではなかった。特開2000−344657号公報特開平11−292755号公報特開2000−256160号公報 本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、使用時に刺激感なく皮脂汚れを除去し、使用後には肌のキメを整え、滑らかで明度の高い肌状態にすることができる皮膚洗浄用化粧料を提供することを課題とする。 即ち、本発明は、〔1〕(A)N−アシル化アミノ酸および/又はその塩で表面を被覆したヒドロキシアパタイト、(B)粘土鉱物を含有してなる皮膚洗浄用化粧料、〔2〕(A)成分が、パルミトイルプロリンおよび/又はパルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトである前記〔1〕記載の皮膚洗浄用化粧料、〔3〕(B)成分が、カオリン、タルク、マイカからなる群から選ばれる1種以上と、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトからなる群から選ばれる1種以上である前記〔1〕又は〔2〕記載の皮膚洗浄用化粧料、〔4〕更に、(C)多価アルコールを含有してなる前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料、並びに、〔5〕前記〔1〕〜〔4〕の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料からなる洗顔剤に関する。 本発明の皮膚洗浄用化粧料は、皮膚に対する刺激を抑えつつ格段に優れた皮脂汚れの除去効果を奏するとともに、肌のキメを整え、滑らか、且つ明度の高い肌状態を付与するという効果を奏する。 本発明の皮膚洗浄用化粧料は、(A)N−アシル化アミノ酸および/又はその塩で表面を被覆したヒドロキシアパタイト、並びに(B)粘土鉱物を含有する。 (A)成分は、N−アシル化アミノ酸および/又はその塩で表面を被覆したヒドロキシアパタイトである。用いられるヒドロキシアパタイトは、皮脂選択吸着性に優れた効果を有しており、アクネなどの原因である過酸化皮脂を選択的に吸着・除去することが可能となる。その形状は、球状であっても板状であっても特に限定されないが、マッサージ効果に優れる観点から、板状であることが好ましい。また、板状の一片の大きさは、マッサージ効果を付与する観点から、1μm以上が好ましく、使用時の刺激感を低減する観点から、50μm以下が好ましい。 一方、被覆させるN−アシル化アミノ酸および/又はその塩を構成するアシル基としては、炭素数12〜18の直鎖或いは分岐鎖の脂肪族アシル基が挙げられる。具体的には、例えば、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、オレオイル基などを例示することができる。また、アシル化されるアミノ酸の具体的としては、例えば、グリシン、ジメチルグリシン、トリメチルグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、ヒスチギン、リジン、サルコシンなどを例示することができる。その塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウム、チタンなどの金属塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩;アンモニウム塩などを例示することができる。 N−アシル化アミノ酸および/又はその塩をヒドロキシアパタイトの表面に被覆させるには、公知の方法を用いることができる。例えば、N−アシル化アミノ酸を酢酸エチルなどの溶剤に溶解させ、これにヒドロキシアパタイトを加え良く攪拌後、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、チタン、亜鉛、コバルトなどの水酸化物又は酸化物を滴下し、再度攪拌後、溶剤を留去して乾燥させる方法を例示することができる。また、N−アシル化アミノ酸塩を用いる場合は、水に溶解させ、上記方法により同様に被覆させることができる。尚、本発明はこれら被覆方法にのみ限定されるものではない。 また、ヒドロキシアパタイトに被覆させるN−アシル化アミノ酸および/又はその塩の量は、特に限定されないが、ヒドロキシアパタイトに対して0.5〜10%の割合で被覆させることが好ましい。0.5%より少ない量では、肌のキメを整え、滑らかな肌状態を付与する効果に劣るために、また、10%より多い量では、皮脂汚れ除去効果に劣るために好ましくない。 好適な(A)成分としては、滑らかで明度の高い肌状態を付与する観点から、プロリン、ヒドロキシプロリンをミリストイル、パルミトイル、ステアロイルでアシル化したN−アシル化アミノ酸で被覆したヒドロキシアパタイトを用いることが好ましく、パルミトイルプロリン、パルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトを用いることがより好ましい。 (A)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、滑らかで明度の高い肌状態を付与する観点から、組成物中、0.1重量%以上が好ましく、より好ましくは0.5重量%以上である。また、使用時の刺激感を低減する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、組成物中、0.1〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3重量%である。 尚、(A)成分は、市販品を用いることもできる。パルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトの市販品としては、例えば、HP−HAP−PLATE(商品名,三好化成社製)などを例示することができる。 (B)成分の粘土鉱物の具体例としては、天然物、天然物からの精製物又は合成の何れのものであっても特に限定されないが、例えば、カオリン、ナクライト、ディッカイト、ハロサイトなどのカオリン族粘土鉱物;アンティゴライト、アメサイト、クロンステダイトなどのアンティゴライト族粘土鉱物;パイロフィライト、タルク(滑石)などのパイロフィライト族粘土鉱物;イライト、海緑石、セラドナイト、セリサイト、マイカ(雲母)、白雲母、クロム白雲母、黒雲母などの雲母族粘土鉱物;ベントナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントナイト、サポナイト、ヘクトライト、ルーセンタイトなどのスメクタイト族粘土鉱物;バーミキュライトなどのバーミキュライト族粘土鉱物;緑泥石(クロライト)などの緑泥石族粘土鉱物などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。 好適な(B)成分としては、皮脂汚れの除去に優れている観点から、カオリン、タルク、マイカ、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトを用いるのが好ましく、これらのうち、カオリン、タルク、マイカからなる群から選ばれる1種以上と、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトからなる群から選ばれる1種以上とを併用することがより好ましい。 (B)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、皮脂汚れを除去する観点から、組成物中、1重量%以上が好ましく、より好ましくは3重量%以上である。また、使用時の刺激感を低減する観点から、組成物中、40重量%以下が好ましく、より好ましくは30重量%以下である。これらの観点から、(B)成の含有量は、好ましくは1〜40重量%、より好ましくは3〜30重量%である。 尚、(B)成分は、市販品を用いることもできる。カオリンの市販品としては、例えば、カオリン(商品名,伊那貿易社製);タルクの市販品としては、例えば、TALK PP(商品名,松村産業社製);マイカの市販品としては、例えば、カシュミール(商品名,触媒化成社製);ベントナイトの市販品としては、例えば、ベンゲル(商品名,日本有機粘土社製);モンモリロナイトの市販品としては、例えば、クニピアF(商品名,クニミネ工業社製);サポナイトの市販品としては、例えば、スメクトンSA(商品名,クニミネ工業社製);ヘクトライトの市販品としては、例えば、BENTONE EW(商品名,エレメンティスジャパン社製)などを例示することができる。 本発明の皮膚洗浄用化粧料には、(C)多価アルコールを含有させることができる。用いられる(C)成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールなどのグリコール類;グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどのグリセリン類などを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。 (C)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、刺激感を抑制し、良好な肌状態を付与する観点から、組成物中、5重量%以上が好ましく、より好ましくは7重量%以上である。また、使用感の観点から、50重量%以下が好ましく、より好ましくは40重量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、組成物中、5〜50重量%が好ましく、より好ましくは7〜40重量%である。 また、本発明の皮膚洗浄用化粧料には、例えば、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などの界面活性剤を配合することができる。 非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ油およびこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロールおよびその誘導体、ポリオキシエチレンラノリンおよびその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類などを例示することができる。 陰イオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグリシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、アルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸およびその塩、N−アシルサルコシンおよびその塩、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩などを例示することができる。 陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩などのアミン塩;モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩;アルキルピリジニウム塩などの環式4級アンモニウム塩;塩化ベンゼエトニウムなどを例示することができる。 両性界面活性剤としては、例えば、アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩などのグリシン型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩などのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;アルキルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤などを例示することができる。 また、本発明の皮膚洗浄用化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記した成分の他に通常化粧品に用いられる成分、例えば、増粘剤、粉体、高級アルコール、低級アルコール、防腐剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、香料、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤、精製水などを目的に応じて適宜配合することができる。 尚、本発明の皮膚洗浄用化粧料は、常法により製造することができ、クリーム状、乳液状などの種々の剤型に適用することが出来る。また、使用形態としては、洗顔剤、ボディーソープ、ハンドソープなどとして用いることができる。なかでも、皮脂汚れを除去し、肌のキメを整え、施術後には、滑らか、且つ、明度の高い肌状態を付与することができることから、洗顔剤として好適に用いることができる。 以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。(試料の調製1) 表1および2に記した組成に従い、実施例1〜6および比較例1〜4の各皮膚洗浄用化粧料を常法に準じて調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1および2に併記する。尚、評価はすべて、23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。また、被覆アパタイトとしては、パルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイト(商品名:HP−HAP−PLATE,三好化成社製)を使用した。(試験例1:皮脂汚れ除去の評価) 人工皮革(3cm×3cm)に、加温した人工皮脂2gを塗布し、1昼夜風乾させてモデル汚染皮膚とした。このモデル汚染皮膚に実施例および比較例で得られた各皮膚洗浄用化粧料3gを直接塗布し、30秒間マッサージした後、ぬるま湯にて洗浄し、乾燥した。各試料の除去力(%)は、人工皮脂の除去率をモデル汚染皮膚の重量変化から下記式により算出し、以下の評価基準に従って評価した。除去力(%)=(塗布時のモデル汚染皮膚の重量−洗浄後のモデル汚染皮膚の重量)÷(塗布時のモデル汚染皮膚の重量)×100<評価基準>◎:75%以上〜100%○:50%以上〜75%未満△:25%以上〜50%未満×:0〜25%未満 尚、人工皮脂は、豚脂40重量%、オレイン酸13重量%、豚ミリスチン12重量%、スクワレン12重量%、パラフィンワックス10重量%、ステアリン酸モノグリセリン3重量%、コレステロール2重量%、赤色202号残分の組成のものを調製して用いた。(試験例2:使用感の評価) 専門パネル20名により、実施例および比較例で得られた各皮膚洗浄用化粧料を洗顔剤の態様で、それぞれ3日間(朝晩の2回、計6回)、左右で異なる皮膚洗浄用化粧料で実際に使用してもらい、使用中の刺激感、使用後の肌状態について、以下の評価基準に従って官能評価した。尚、使用方法としては、塗布後、30秒間顔面全体をマッサージするように洗い工程を行い、洗い残しがないようにぬるま湯にて洗い流した。<刺激感の評価基準>◎:20名中16名以上が皮膚に対する刺激がないと回答○:20名中11〜15名が皮膚に対する刺激がないと回答△:20名中6〜10名が皮膚に対する刺激がないと回答×:20名中5名以下が皮膚に対する刺激がないと回答<肌状態の評価基準>◎:20名中16名以上が滑らかさがあると回答○:20名中11〜15名が滑らかさがあると回答△:20名中6〜10名が滑らかさがあると回答×:20名中5名以下が滑らかさがあると回答(試験例3:肌のキメおよび明度の評価) 上記同専門パネル20名により、試験例2の各皮膚洗浄用化粧料を使用する前の肌状態をマイクロスコープにて観察および測定を行った。試験例2の使用後、同一箇所の肌状態を同様に観察および測定を行い、肌のキメについて、以下の評価基準に従って評価した。尚、肌のキメにおいては画像解析により目視にて評価した。また、肌の明度においては色差計でLab値を測定し、パネル20名の平均値で有意差検定を行い評価した。<肌のキメの評価基準>◎:20名中16名以上に使用前の肌と比較し、網目状の細かなキメが形成されている○:20名中11〜15名に使用前の肌と比較し、網目状の細かなキメが形成されている△:20名中6〜10名に使用前の肌と比較し、網目状の細かなキメが形成されている×:20名中5名以下に使用前の肌と比較し、網目状の細かなキメが形成されている<肌の明度の評価基準>○:危険率(P)<0.01で施術前の明度値を上まって有意差あり△:危険率(P)<0.05で施術前の明度値を上まって有意差あり×:施術前の明度値と有意差なし 表1および2に示された結果から、各実施例の皮膚洗浄用化粧料は、各比較例のものと対比して、格段に優れた皮脂汚れ除去効果を有していることが分かる。また、施術中の皮膚への刺激がなく、施術後に滑らかな肌状態を付与していることが分かる。更に、(A)成分と(B)成分を組合せることで、それぞれ単独での使用と比較し、肌のキメが整っており、明度の高い肌状態となることも分かる。 以下、本発明に係る皮膚洗浄用化粧料の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。(処方例1) ミリストイルグルタミン酸カリウム 15.0 ジステアリン酸ポリエチレングリコール 3.0 1,3−ブチレングリコール 15.0 ポリエチレングリコール1500 20.0 ポリエチレングリコール20000 2.0 パルミチン酸 1.0 ステアリルアルコール 0.5 1,2−オクタンジオール 0.5 エデト酸2ナトリウム 0.1 トコフェロール 0.1 クエン酸 0.5 酸化チタン 2.0 ベントナイト 5.0 カオリン 5.0 被覆アパタイト 2.0 ポリビニルピロリドン 2.0 精製水 残 部 合 計 100.0(処方例2) ジプロピレングリコール 3.0 グリセリン 10.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 5.0 ポリエチレングリコール400 10.0 1,2−オクタンジオール 0.5 エデト酸2ナトリウム 0.1 トコフェロール 0.1 酸化チタン 5.0 モンモリロナイト 2.0 カオリン 10.0 タルク 5.0 被覆アパタイト 2.0 精製水 残 部 合 計 100.0(処方例3) ジプロピレングリコール 5.0 ソルビトール 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 5.0 カルボキシビニルポリマー 1.0 キサンタンガム 0.5 1,2−オクタンジオール 0.5 エデト酸2ナトリウム 0.1 POEラウリルアルコールエーテル 1.0 エタノール 5.0 サポナイト 5.0 マイカ 5.0 被覆アパタイト 1.0 精製水 残 部 合 計 100.0(処方例4) ポリ酢酸ビニルエマルション 15.0 ポリビニルアルコール 10.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール400 5.0 サンフラワー油 2.0 POEソルビタンモノステアリン酸エステル 1.0 1,2−オクタンジオール 0.5 エデト酸2ナトリウム 0.1 酸化チタン 5.0 タルク 10.0 ヘクトライト 5.0 被覆アパタイト 2.0 精製水 残 部 合 計 100.0 (A)N−アシル化アミノ酸および/又はその塩で表面を被覆したヒドロキシアパタイト、並びに(B)粘土鉱物を含有してなる皮膚洗浄用化粧料。 (A)成分が、パルミトイルプロリンおよび/又はパルミトイルヒドロキシプロリンで被覆したヒドロキシアパタイトである請求項1記載の皮膚洗浄用化粧料。 (B)成分が、カオリン、タルク、マイカからなる群から選ばれる1種以上と、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトからなる群から選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の皮膚洗浄用化粧料。 更に、(C)多価アルコールを含有してなる請求項1〜3の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料。 請求項1〜4の何れかに記載の皮膚洗浄用化粧料からなる洗顔剤。 【課題】使用時に刺激感なく皮脂汚れを除去し、使用後には肌のキメを整え、滑らかで明度の高い肌状態にすることができる皮膚洗浄用化粧料の提供。【解決手段】(A)表面をN−アシル化アミノ酸および/又はその塩で被覆したヒドロキシアパタイト、(B)粘土鉱物、好ましくは、カオリン、タルク、マイカからなる群から選ばれる1種以上と、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライトからなる群から選ばれる1種以上を含有してなる皮膚洗浄用化粧料とする。所望により、(C)多価アルコールを含有させることができる。【選択図】なし


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