生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_抗菌性組成物
出願番号:2006033292
年次:2007
IPC分類:A23L 3/3472,A01N 65/00,A01N 59/16,A61K 35/02,A61K 36/48,A61K 33/04,A61P 31/02,A23B 7/153


特許情報キャッシュ

滝川 裕弘 山下 健治 JP 2007209267 公開特許公報(A) 20070823 2006033292 20060210 抗菌性組成物 株式会社アクセプター・テクノロジー 505407298 株式会社 コンフォートジャパン 506047824 下田 昭 100110249 赤尾 謙一郎 100113022 小山 尚人 100102130 滝川 裕弘 山下 健治 A23L 3/3472 20060101AFI20070727BHJP A01N 65/00 20060101ALI20070727BHJP A01N 59/16 20060101ALI20070727BHJP A61K 35/02 20060101ALN20070727BHJP A61K 36/48 20060101ALN20070727BHJP A61K 33/04 20060101ALN20070727BHJP A61P 31/02 20060101ALN20070727BHJP A23B 7/153 20060101ALN20070727BHJP JPA23L3/3472A01N65/00 AA01N59/16 ZA61K35/02A61K35/78 JA61K33/04A61P31/02A23B7/156 6 OL 10 4B021 4B069 4C086 4C087 4C088 4H011 4B021MC01 4B021MK03 4B021MK05 4B021MP01 4B021MP02 4B069HA11 4B069KA01 4B069KB03 4B069KC11 4B069KC17 4C086AA01 4C086AA02 4C086AA04 4C086HA17 4C086MA03 4C086MA04 4C086MA17 4C086MA63 4C086NA14 4C086ZB35 4C087AA01 4C087AA02 4C087AA03 4C087BA01 4C087CA01 4C087MA17 4C087MA63 4C087NA14 4C087ZB35 4C088AB59 4C088AC04 4C088BA08 4C088CA03 4C088MA06 4C088MA17 4C088MA63 4C088NA14 4C088ZB35 4H011AA02 4H011BA06 4H011BB18 4H011BB22 この発明は、食品等の腐食防止、長期保存及び安全確保を目的とした消毒、抗菌、除菌、消臭等の効果を有する抗菌性組成物に関する。 従来、食品素材の保存、殺菌、消臭及び鮮度保持を目的に使用されている製剤として「塩素系製剤」或いは「アルコール製剤」或いは「カチオン系界面活性剤」或いはオゾン等の「酸化作用製剤」が知られている。しかし、これらの製剤は生体への安全性に関して問題視されており、更には食品素材の持つ栄養素や味を破壊する面でも疑問視されている。また、主として殺菌を目的に用いられているものであり、消臭・鮮度保持といった作用は殆ど期待できないものであった。更には、公知製剤においては使用する人の生体への影響として、例えば「肌荒れ・呼吸器疾患・蓄積被害」といった事が問題視されており、未だ安全と言えるものはない。 このような目的のもとに植物由来の抽出物から得られる様々な抗菌物質の利用が図られているが、本発明に関連するものとして、ピーナッツの薄皮から得られるプロアントシアニジンを皮膚外用剤として利用することが行なわれている(特許文献1)。 また、ポリフェノールの抗菌作用を利用した食品を食べやすくするために、海洋深層水などの海水を脱塩処理して混合することが行なわれている(特許文献2)。特開2004−115466特許第3561779号 従来、生鮮食品にも使え、人体に害を及ぼさない消毒、抗菌剤は実現されていないので、本当の意味で食の安全を実現することはできていない。本発明は、人体に有害な薬品を使用しない、人体に安全で、消毒、抗菌効果が優れた抗菌剤を提供し、有害な食品添加剤や界面活性剤を使わなくても食品を長期保存でき、食の安全を確保できる抗菌性組成物を提供することを目的とする。この抗菌性組成物は、食物の鮮度保持期間を延長し、腐食により破棄する無駄を防ぎ、今後の人類の食料問題を解決する支援ともなり、また経済活動の効率向上にも貢献する。 本発明は上記課題を達成するために多くの実験を繰り返し、自然の植物であるナッツ系植物の種皮又は種子から抽出したエキス物質と海水、特に太古の時代に生命体を誕生させた氷山が溶けた深層の海流水(即ち、氷山海流水)を使って作った酸性イオン水を、酸化チタン光触媒によりそのイオン活性を高めることにより、その消毒、殺菌効果を継続的に持続させることができることを確認した。 即ち、本発明に於いては、「氷山海流水」等の海水を脱塩し、水を除去して、その成分を調整して硫酸イオン(SO42−)を増やして強酸性にすると抗菌、殺菌、消臭、鮮度保持効果があることは知られているが、その効力が限定的であり、希釈するとその効果がなくなる事を確認した。一方ピーナッツ等のナッツ系植物の種皮又は種子から抽出したエキスは、その生理機能として抗酸化作用、タンパク質糖化反応阻害作用、抗HIV作用等がある事が知られているが、抗菌・消臭効果は確認されていない。 本発明はこれらの2つの原料を適量比で混合し、それに酸化チタンの光触媒効果で、イオン化を増強することにより、精製水で希釈しても、その抗菌、消臭、鮮度保持力が飛躍的に向上し、かつ、その効果が持続する抗菌性組成物を提供する。 即ち、本発明は、脱塩された海水とナッツ系の植物の種皮又は種子から抽出したエキスから成る混合液であって、この混合液が紫外線照射されている酸化チタン(TiO2)から成る光触媒に接触処理されたものである抗菌性組成物である。 前記海水は「氷山海流水」であることが好ましい。 また前記ナッツ系の植物の種皮又は種子から抽出したエキスが、ピーナッツの種皮又は種子の外部層であることが好ましい。 更に前記海水が、海洋から採取した海水を脱塩し、その水分が一旦1/500以下になるまで乾燥し、硫酸イオンを追加し、pH0.3前後の強酸性イオン水とし、これを約100倍に希釈したものであることが好ましい。 またこの抗菌性組成物が、前記海水を86〜99.2重量%、及びナッツ系植物の種皮又は種子から抽出したエキスを0.7重量%以上含有し、これに必要に応じて精製水を加えて合計100重量%としたものであることが好ましい。 このいずれかの抗菌性組成物を、更に精製水で100〜10,000倍に希釈した希釈液として用いても、その抗菌・消臭効果は保持される。 本発明の効果はその抗菌剤が優れた抗菌殺菌、消臭、鮮度保持効果を持つことであり、かつ食品に混入しても、材料が天然のものであるため、人体に対して高い安全性を持つ。また従来の殺菌消毒剤と比較しても殺菌効果が発生する時間が早く、かつより長時間その殺菌効果が持続する。 本発明の抗菌性組成物又はその希釈液は、抗菌剤、消毒剤、鮮度保持剤、水質保存剤等として用いることができる。 例えば、食品の製造工場での製造機械、調理器具、調理台、調理人、調理室の床等に大量の消毒、殺菌剤が使われているが、食の安全性で問題があり、安全なその代替消毒・殺菌剤として、本発明の抗菌性組成物の大きな活用メリットがある。食品工場等で、従来使われている殺菌洗浄剤はエチルアルコール、次亜塩素酸、カチオン系及びビグアナイト系の殺菌洗浄剤であり、アルコール以外はいずれも人体への悪影響が危惧されている。 最近、保存環境が細菌の繁殖に適している常温に置かれるでき合い惣菜、ご飯、弁当類は中食と呼ばれており、その市場が急激に拡大してきた。米飯類は炊飯直後に販売し、流通温度は18度以下にはできないので、賞味期限12時間〜36時間前後としているが、腐敗による廃棄損失が大きい。その損失を減らすために、惣菜として使われる生野菜、生もの、練り製品等には賞味期間を延長するために殺菌洗浄剤や保存剤が使われている。 その他の多くの加工食品にも食品保存添加剤が使用されており、ソルビン酸、安息香酸等が使われている。食品添加剤は有力な活性酸素の発生源であるため、大量摂取は「老化」を早め、確実に健康を害することが危惧されている。魚肉ねり製品(カマボコ・ちくわなど)、食肉製品(ハム・ソーセージなど)、魚卵生製品(タラコ・すじこなど)、漬け物類、清涼飲料水、スナック菓子類などは、ふんだんに添加剤が使用されている危険食品といわれている。 本発明の抗菌性組成物は食品の鮮度保持、消毒・殺菌に大きな効果があるので、従来からこれらの目的に使われていた食品添加物を代替し、無害化する事ができるので、その効用は非常に大きく、既に多くの食品加工業者からの引き合いを貰っている。 人体に対する安全性を確保し、適正な殺菌消毒効果をもたらし、食品の保存期間の延長が実現できるので、その経済的メリットも非常に大きい。食の安全、安心が叫ばれ、食品添加剤の人体への悪影響に警鐘が鳴らされている時に、その課題を解決する人体に無害な安全な抗菌、消臭、鮮度保持剤を提供することは、社会的な貢献が非常に大きい。 また、生野菜やイチゴの鮮度保持、魚の鮮度保持、魚卵の鮮度保持、中食の鮮度保持、生花の鮮度保持に人畜無害で、従来品より使い易く、効果が発揮できる抗菌、鮮度保持剤が発明されたことは食糧問題やエネルギー問題を解決する支援となり、社会に与えるメリットが非常に大きく、その作用効果は絶大である。 本発明においては、自然の植物は具体的にはポリフェノールの衣をまとったピーナッツ(落花生)に注目し、その種皮及び種子の外周部から採取した抽出エキスを原料の一つとした。 原材料の1つであるピーナッツ種子抽出エキスには、ルテオリン、ルチン等の配糖体、ならびにポリフェノール(ポリアントシアニジン、レスベラトール)が含まれており、重金属の含有量は20ppm以下、揮発性物質の残留料0.12%以下である。 また、その生理機能として抗酸化作用、タンパク質糖化反応阻害作用、抗HIV作用(特許3010258)が確認されているが、抗菌効果は報告されていない。 ピーナッツ種子抽出エキスは、例えば、(株)シバハシケミファ(大阪市北区天満橋3丁目3−28、大平政義社長)からピーナッツの種皮及び種子の外周部から採取した「植物由来抽出物エキス」として入手できる。 もう一方の原料は海水、特に「氷山海流水」である。極地の氷河が溶けると塩の濃度差により、氷山水は塩分が多く比重が高いので、一気に約4千メートルの海底に沈み(これをブルーム現象と呼んでいる)、その水は長い年月をかけて、帯状に地球を一周している。地形の状況により、幾つかの地点で、この流れが海の上層部に湧き出てくる場所があり、そこで採取した海水が「氷山海流水」である。後述の実施例で使用した「氷山海流水」は八丈島近辺の太平洋沖で、その湧き水が他の海水と混ざらないように300m以下にホースを下ろして採取されたものである。「氷山海流水」は、有機物が少なく、人体と良く似たミネラル・バランスを持ち、90種以上のミネラルを含んでいる。 一般の海水は、氷山海流水に比べて、色々な不純物が混入しており、その成分も異なるので、同じ製造方法を実施しても殺菌効果とその安定度が十分でないため、氷山海流水を使用することが好ましい。 本発明においては、海水、特にこの「氷山海流水」から、その中に4%程度含まれるNaClを除去し、塩素イオン(Cl−)を減らし、水分を1/1000に減らし、更にあらかじめ海水から抽出した硫酸イオン追加して、pHが0.3前後になるようにした「強酸性イオン水」を使用することが好ましい。 氷山海流水からこのように作成した「強酸性イオン水」は、例えば、モンサミッシェル株式会社が開発した製法(ボルッテック・チューブ法という物理的方法(減圧、攪拌)で「離塩」する方法)で脱塩処理したものを商標「ハサル液」として販売している。この製品の特長としては下記があげられている。 ・有機ミネラル特性による生体へ好ましい効果がある。 ・殺菌作用、消臭作用、鮮度保持作用、化学物質分解作用等がある。 ・安定性がよく、有機物に触れても性質が変化しない ・無害、無毒(飲用可)で、人体に安全である。 注:「氷山海流水」とはモンサンミッシェル(株)の商標です。 本発明の材料としての海水はpH値で濃度管理を行う必要があり、例えば、上記のpH0.3〜pH0.4に管理された「強酸性イオン水」(ハサル液)を使用してもよい。この主な成分としては硫酸イオン、ナトリウムが多く含まれ、その他に、塩素イオン、カルシウム、カリウム、ホウ素等が微量含まれている。塩素イオンに対して硫酸イオンが重量比で50倍以上含まれるのが特徴である。この「強酸性イオン水」は、原液では強い殺菌、消臭、鮮度保持効果が認められるが、単純に水で希釈するとその効力は弱くなり、殺菌対象が限定され、その効果も持続できない。例えば、この「強酸性イオン水」(pH0.3)を50倍に希釈した液のブドウ球菌に対する殺菌効果の培養実験では初期菌数が8.2×105であったものが10分後に2.0×102に減少する程度の効果しか認められなかった。更に100倍に希釈すると5×103に、1000倍に希釈すると2.0×105に減少するだけであり、ほとんどその殺菌効果がなくなる。 しかし、本発明の抗菌性組成物は、上記2つの主要原材料を使い、適切な配合比と、酸化チタン光触媒のイオン活性化効果により、希釈して使用しても持続的に強い抗菌効果を持つことができる。 例えば、ピーナッツ抽出エキス2.5重量%に対して、上「強酸性イオン水」(ハサル液)を100倍に希釈した酸性イオン水を82重量%から99.5重量%まで1%ステップに混合して、殺菌効果を測定したが、上記100倍に希釈した酸性イオン水が86重量%未満では殺菌効果が認められなかった。一方ピーナッツ抽出エキスを順次減らした場合には、0.7重量%以下にすると殺菌効果が無くなった。 本発明に於いては、このピーナッツ抽出エキスと上記「強酸性イオン水」(ハサル液)とを上記の割合で混合し攪拌したものを、紫外線を照射した酸化チタン光触媒に数十秒間接触させ、抗菌・消臭剤の原液(本発明の抗菌性組成物)とした。図1に本発明の酸化チタン光触媒によるイオン活性化装置図を示す。酸化チタン光触媒として、例えば、酸化チタンをコーティングしたセラミックボール(株式会社チエ 環境事業部製造)等を用いることができ、この酸化チタン光触媒を紫外線ランプで照射して用いる。 本発明では、上記2つの主要原材料を使い、効力を最大限に発揮できる配合比と、酸化チタン光触媒の活性化効果により、希釈して使用しても持続性効果のある抗菌・消臭剤を実現した。上記知見を発見するまでにはピーナッツ抽出エキスに各種海水、電気分解水、水道水、オゾン水等を色々な割合で加えたサンプル作って、殺菌力、消臭効果を評価したが、本発明以外の組み合わせでは性能が発揮できなかった。実施例1 本実施例では、原料として、「氷山海流水」をNaClその他の主要成分を分離抽出して、NaClを除去し、塩素イオンを減らし、水分を1/1000に減じ、更にあらかじめ海水から抽出した硫酸イオンを追加し、pH0.3〜pH0.4にした「強酸性イオン水」である「ハサル液」(モンサミッシェル株式会社製)を使用した。 この「強酸性イオン水」に精製水を加えてよく攪拌し、100倍に希釈した。そこにナッツの種子、種皮エキス((株)シバハシケミファ「植物由来抽出物エキス」)を上記「強酸性イオン水」の希釈液に対して0.7〜3重量%混合し、更によく攪拌した。この混合液を図1に示すイオンエネルギー強化装置(チタン触媒は株式会社チエ製の酸化チタン・セラミックボール(5mm)を使用し、100W以上の紫外線を出力できる光洗浄用高出力低圧紫外線ランプ(ハリソン東芝ライティング(株)製)で照射した装置。)に通して、抗菌剤の原液(抗菌性組成物)とした。この原液のpHは2.1〜2.3であった。 本発明の抗菌性組成物の製造工程を図2に示す。 この原液を、水道水を純水化処理した精製水を使って100倍から10,000倍に希釈し、それぞれの目的に使い分けた。実施例2 本発明の抗菌性組成物の光触媒効果を確認するために下記の実験を行った。 実施例1で作製した殺菌剤(原液を500倍希釈した液)と、光触媒の接触を行わない他の液は実施例1と同様にして作製した液を使って、その殺菌・抗菌効果を比較した。 まず、大腸菌及び黄色ブドウ球菌の菌株を前培養として37℃で、24時間培養し、これを生理食塩水にて、所定濃度に希釈した。試供品の2つの抗菌剤はそれぞれのサンプルについて9ml用意し、そこに試験菌液を1ml加え、培養環境で24時間培養後の生菌数を測定した。その結果を表1に示す。 本発明の抗菌性組成物を使った場合に菌が大幅に減少し、抗菌効果が大きい事が証明された。紫外線で活性化された酸化チタン(光触媒)と接触させた効果で、その殺菌力が強化され、光触媒効果を加えないものに対して一桁以上の殺菌効果が認められた。実施例3 表2に、実施例1で作製した殺菌剤(原液を500倍希釈した液)を用いて、厨房より採取した4種の細菌に対する殺菌消毒効果を測定した結果を示す。5分程度でほとんどの菌が死滅しており、その後、10分以上経過しても菌の発生は確認されなかった。実施例4 実施例1で作製した殺菌剤(原液を1000倍希釈した液)を新鮮なイチゴの洗浄に用いて、そのイチゴの鮮度保持効果を調べた。その結果、通常の水での洗浄に比較して、著しい鮮度保持の結果を得た。 鮮度保持試験は次のようにして行った。新鮮なイチゴを水道水で洗浄したものと、この殺菌剤で2分間洗浄したものを、それぞれ水を切り、乾燥させないようにタッパー容器に入れて、冷蔵庫に保管。5日後までの変化を観測した。 結果は、図3に示すように、水道水で洗浄したものは試験開始後3日目から表面の一部が変色し、4日目に腐敗を開始、5日目にはカビの発生があり、悪臭発生を感じた。本発明の殺菌剤で洗浄したものは5日後でも外観の変化がほとんどなかった。実施例5 実施例1で作製した殺菌剤(原液を5000倍希釈した液)の生花に対する鮮度保持効果を調べた。 生花の品質保持効果は次のようにして調べた。水道水と本発明の希釈殺菌剤を入れたそれぞれの花瓶に花を入れて、その経時変化を比較観測した。(1)夏にバラの切り花を花瓶に入れて比較:水道水の場合では花は3日目で萎れ、水の色が変色し、5日後には腐食臭がした。本発明の殺菌剤を入れた花瓶の花は5日目でも正常で、水は20日後でも藻の発生(変色)はなく、腐食もなく、色も変わっていなかった。(2)冬場の菊及び百合の切花を花瓶に入れて比較:水道水の場合では菊の花は5日目で首が垂れてきた。葉も萎れてきた。本発明の殺菌剤を入れた花瓶の花は10日後でも、当初とほとんど変わらない花姿を保っていた。実施例6 実施例1で作製した殺菌剤(原液を500倍希釈液)を、シュークリーム、生クリームを作るときの仕込水に適量(5〜10%)混合して作った物を、従来の保存剤食品添加物を入れて作った物と比較した。その結果、従来の食品添加物として認められている保存料(安息香酸等)を添加したものより、鮮度保持効果が大きかった。更に、本発明の鮮度保持剤は無臭無味なので、シュークリーム、生クリーム等の本来の味を損なわず、おいしさが向上した。本発明の酸化チタン光触媒によるイオン活性化装置図である。本発明の抗菌性組成物の製造工程を示す図である。イチゴに対する鮮度保持試験の結果を示す図である。(1)は水道水で洗浄したイチゴ、(2)は本発明の抗菌性組成物で洗浄したイチゴを示す。脱塩された海水とナッツ系の植物の種皮又は種子から抽出したエキスから成る混合液であって、この混合液が紫外線照射されている酸化チタンから成る光触媒に接触処理されたものである抗菌性組成物。前記海水が「氷山海流水」である請求項1に記載の抗菌性組成物。前記ナッツ系の植物の種皮又は種子から抽出したエキスが、ピーナッツの種皮又は種子の外部層である請求項1又は2に記載の抗菌性組成物。前記海水が、海洋から採取した海水を脱塩し、その水分が一旦1/500以下になるまで乾燥し、硫酸イオンを追加し、pH0.3前後の強酸性イオン水とし、これを約100倍に希釈したものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の抗菌性組成物。前記海水を86〜99.2重量%、及びナッツ系植物の種皮又は種子から抽出したエキスを0.7重量%以上含有し、これに必要に応じて精製水を加えて合計100重量%とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の抗菌性組成物。請求項1〜5のいずれか一項に記載の抗菌性組成物を精製水で100〜10,000倍に希釈してなる抗菌性組成物の希釈液。 【課題】 食品等の腐食防止、長期保存及び安全確保を目的とした消毒、抗菌、除菌、消臭等の効果を有する抗菌性組成物を提供する。 【解決手段】 ナッツ系の植物の種皮又は種子から抽出したエキス物質と海水、特に氷山海流水を使って、消毒、殺菌効果を酸化チタン光触媒効果により継続的に持続させた。脱塩された海水から塩素イオンを減らし、水分を1/1000に減じ、更にあらかじめ海水から抽出した硫酸イオンを追加し、pH0.3〜pH0.4にした「強酸性イオン水」の希釈液とナッツ系の植物種子から抽出したエキスから成る混合液であって、この混合液が紫外線照射されている酸化チタンから成る光触媒に接触処理されたものである抗菌性組成物である。 【選択図】 なし


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