生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_シャンプー組成物
出願番号:2005350420
年次:2007
IPC分類:A61K 8/46,A61K 8/44,A61K 8/73,A61K 8/88,A61K 8/81,A61K 8/365,A61Q 5/02


特許情報キャッシュ

小八木 友子 尾杉 孝夫 景山 元裕 JP 2007153791 公開特許公報(A) 20070621 2005350420 20051205 シャンプー組成物 ライオン株式会社 000006769 小島 隆司 100079304 重松 沙織 100114513 小林 克成 100120721 石川 武史 100124590 小八木 友子 尾杉 孝夫 景山 元裕 A61K 8/46 20060101AFI20070525BHJP A61K 8/44 20060101ALI20070525BHJP A61K 8/73 20060101ALI20070525BHJP A61K 8/88 20060101ALI20070525BHJP A61K 8/81 20060101ALI20070525BHJP A61K 8/365 20060101ALI20070525BHJP A61Q 5/02 20060101ALI20070525BHJP JPA61K8/46A61K8/44A61K8/73A61K8/88A61K8/81A61K8/365A61Q5/02 2 OL 23 4C083 4C083AA112 4C083AB352 4C083AB442 4C083AC072 4C083AC122 4C083AC132 4C083AC182 4C083AC231 4C083AC301 4C083AC302 4C083AC312 4C083AC392 4C083AC422 4C083AC432 4C083AC472 4C083AC561 4C083AC562 4C083AC582 4C083AC642 4C083AC662 4C083AC711 4C083AC781 4C083AC782 4C083AC791 4C083AC792 4C083AC842 4C083AC852 4C083AC892 4C083AD071 4C083AD072 4C083AD131 4C083AD132 4C083AD152 4C083AD162 4C083AD282 4C083AD392 4C083BB05 4C083BB07 4C083CC38 4C083EE06 4C083EE07 4C083EE18 本発明は、シャンプー組成物に関し、特に、豊かな泡立ちですすぎ時の指どおりが良く、乾燥後の髪の感触に優れ、頭皮のにおいを抑制でき、かつ組成物の色やにおいの経時安定性に優れたシャンプー組成物に関するものである。 シャンプーすすぎ時の髪の指どおりの良さを向上させるために、様々な取り組みがなされており、代表的なものとして、カチオン性水溶性高分子化合物であるカチオン化セルロースやカチオン化グァーガムを配合したものが提案されている(特許文献1:特開平11−236320号公報、特許文献2:特開平04−234309号公報参照)。しかしながら、このようなカチオン性高分子化合物は、少量の配合では十分な効果が得られず、これらの効果を発現させるためには多量に配合する必要があった。その結果、弊害としてカチオン性高分子化合物が持つ成膜性による毛髪のごわつきやべたつきを生じることがあった。さらに、カチオン性高分子化合物の種類によっては、経時(特に加速試験の条件である40〜50℃保存)による色調の劣化やにおいの変化の著しいものがあり、製品の品質保証という点でも問題があった。 一方、頭皮においてもその表面に生息する微生物(以下、皮膚常在菌という)によって引き起こされる不快臭が発生する。この頭皮の不快なにおいを抑えるため、香料による不快臭のマスキングや抗菌剤による皮膚常在菌の増殖抑制等が行われている。 しかしながら、香料によるマスキングは香料の香りと不快臭が混ざり合って逆に悪臭となることがあり、また従来の抗菌剤は、主成分が銀、銅等の重金属系抗菌剤や有機合成系抗菌剤であり、安全性を向上することが求められていた。この問題点を解決する手段として、天然系抗菌剤であるε−ポリリジンを化粧品に配合する提案(特許文献3:特開2003−40724号公報、特許文献4:特開2004−35461号公報)がなされているが、乾燥後に生じる頭皮のにおいの抑制という点では不十分であった。特開平11−236320号公報特開平04−234309号公報特開2003−40724号公報特開2004−35461号公報 本発明は上記事情に鑑みなされたもので、豊かな泡立ちですすぎ時の指どおりが良く、乾燥後の髪の感触に優れ、頭皮のにおいを抑制でき、かつ経時安定性の優れたシャンプー組成物を提供することを目的とする。 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)アニオン性界面活性剤と、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤と、(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、ならびに水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体とカチオン性基を有するビニル系単量体とを含む単量体混合物の共重合体から選ばれる1種又は2種以上のカチオン性高分子化合物と、(D)ポリリジン及び/又はその塩と、(E)有機酸とを併用するシャンプー組成物が、すすぎ時の指どおりが良く、乾燥後の髪の感触に優れ、頭皮のにおいを抑制でき、かつ組成物の経時安定性に優れることを見出し、本発明をなすに至ったものである。 従って、本発明は、(A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤、(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、ならびに水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体とカチオン性基を有するビニル系単量体とを含む単量体混合物の共重合体から選ばれる1種又は2種以上のカチオン性高分子化合物、(D)ポリリジン及び/又はその塩、(E)有機酸を含有するシャンプー組成物を提供する。 本発明のシャンプー組成物は、すすぎ時の指どおりが良く、乾燥後の髪の感触に優れ、頭皮のにおいを抑制でき、かつ経時安定性に優れたものである。 本発明の(A)成分はアニオン性界面活性剤であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。アニオン性界面活性剤としては、カルボン酸型、スルホン酸型、硫酸型、りん酸型が挙げられるが、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩等の硫酸型が好ましい。この中でも、スルホン酸型ではα−オレフィンスルホン酸塩が、硫酸型では、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。 α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜18のアルキル基のものが好ましく、特に炭素数14のテトラデセンスルホン酸塩が好ましい。アルキル硫酸エステル塩では、炭素数10〜18のアルキル基のものが好ましく、特に炭素数12〜14が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩では、アルキル基の炭素数10〜18のものが好ましく、特に炭素数12〜14が好ましい。またアルキレン部分はポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンが好ましく、特にポリオキシエチレンが好ましい。またそのエチレン総平均付加モル数の範囲は2〜4が好ましい。これらの対イオンとしては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。 (A)アニオン性界面活性剤は、本発明のシャンプー組成物の主基剤となるものであり、その配合量は、シャンプー組成物中1〜50質量%が好ましく、より好ましくは3〜40質量%、さらに好ましくは5〜30質量%配合される。1質量%未満では洗浄力、起泡力が不十分になる場合があり、50質量%を超えると組成物の粘度が著しく増加して容器から取り出し難くなる場合がある。 本発明の(B)成分は両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。両性界面活性剤としては、ベタイン型、イミダゾリン型、アミノ酸型が挙げられるが、ベタイン型とイミダゾリン型が好ましく、ベタイン型ではアルキルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルベタインが好ましく、イミダゾリン型では2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが好ましい。アルキルアミノ酢酸ベタインでは、アルキル基の炭素数が8〜18のものが好ましく、炭素数が10〜16のものがより好ましい。特に、ヤシ油脂肪酸アミノ酢酸ベタイン、パーム油脂肪酸アミノ酢酸ベタイン、ラウリルアミノ酢酸ベタインが好ましい。アルキルアミドプロピルベタインでは、アルキル基が炭素数が6〜20のものが好ましく、さらに炭素数8〜18のものがより好ましく、特に、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインが好ましい。2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインでは、アルキル基の炭素数が8〜18のものが好ましく、炭素数が10〜16のものがより好ましい。特に、アルキル基がヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸及びラウリン酸から誘導されるアルキル基であるものが好ましい。 半極性界面活性剤としては、アミンオキシド型、アミドアミンオキシド型が挙げられるが、アミンオキシド型が好ましく、特に、ラウリルジメチルアミンオキシド等のアルキルアミンオキシドが好ましい。これらの両性界面活性剤や半極性界面活性剤は、皮膚に対する作用を温和化し、肌荒れを防ぎ、かつ泡立ちを増強するものである。 (B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤の配合量は、シャンプー組成物中0.1〜30質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜20質量%、さらに好ましくは1〜10質量%である。0.1質量%未満では増粘効果や洗浄力が不十分になる場合があり、30質量%を超えると組成物の粘度が著しく増加したり、溶液安定性が悪化する場合がある。 本発明の(C)成分はカチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、ならびに水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体とカチオン性基を有するビニル系単量体とを含む単量体混合物の共重合体から選ばれる1種又は2種以上のカチオン性高分子化合物である。これらは、水分を蒸発させて粉末や顆粒状にした原料も使用でき、水・アルコール等の溶媒に膨潤・溶解して使用することもできる。 カチオン化セルロースは、セルロースにカチオン性官能基を付加したもので、下記式(1)で表される塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(表示名称:ポリクオタニウム−10)が挙げられる。(式中、Rは水素原子又は下記一般式(i)で表される基を示し、分子中少なくとも一般式(i)で表される基を有する。p,qは0〜5の数であり、nは500〜20,000である。)(式中、Z-は陰イオンであり、Cl-が好ましい。) カチオン基の付加の程度によって、カチオン化セルロースのカチオン度は異なるが、そのカチオン度は、0.1meq/g〜3.0meq/gの範囲が好ましく、0.5meq/g〜1.7meq/gが最も好ましい。髪をすすいだ時の指通りが良く、かつ乾燥後の髪の感触に優れ、かつ経時安定性に優れる点から、カチオン度は上記範囲が好ましい。 カチオン化セルロースの重量平均分子量は、10万〜300万の範囲が好ましく、より好ましくは30万〜200万の範囲である。髪をすすいだ時の指通りが良く、かつ乾燥後の髪の感触に優れ、かつ経時安定性に優れる点から、重量平均分子量は上記範囲が好ましい。 カチオン化セルロースの具体的な例としては、レオガードLP・GP・MGP、XE−511K(ライオン(株)製)、UCARE LR−30M・JR−400・JR−30M(ダウケミカル)、カチナールHC−100(東邦化学工業(株)製)等が挙げられる。 カチオン化グァーガムは、グァーガムにカチオン性官能基を付加したもので、下記式(2)で表される塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム(表示名称:グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)である。(式中、R´は水素原子又は下記一般式(i)で表される基を示し、分子中少なくとも一般式(i)で表される基を有する。mは4〜5,000である。)(式中、Z-は陰イオンであり、Cl-が好ましい。) カチオン基の付加の程度によって、カチオン化グァーガムのカチオン度は異なるが、そのカチオン度は、0.5meq/g〜3.0meq/gの範囲が好ましく、1.0meq/g〜2.4meq/gが最も好ましい。髪をすすいだ時の指通りが良く、かつ乾燥後の髪の感触に優れ、かつ経時安定性に優れる点から、カチオン度は上記範囲が好ましい。 カチオン化グァーガムの重量平均分子量は、10万〜300万の範囲が好ましく、より好ましくは20万〜150万である。髪をすすいだ時の指通りが良く、かつ乾燥後の髪の感触に優れ、かつシャンプー組成物への溶解性、かつ経時安定性に優れる点から、重量平均分子量は上記範囲が好ましい。 カチオン化グァーガムの具体的な例としては、ラボールガムCG−M・CG−M7・CG−M8M(大日本製薬(株)製)、N−Hance3000(ハーキュレス・ジャパン)、ジャガーC−13S、ジャガーC−14S、ジャガーC−17S、ジャガーC−210、ジャガーC−1620(ローヌプーラン社)、EXCEL(ローディア)等が挙げられる。 なお、上記カチオン化セルロースとカチオン化グァーガムの成分のカチオン度は、化学構造が明瞭であれば簡単に計算することができるが、モノマー比率等の構造が不明な場合であっても、ケルダール法等のN含量の測定値から計算することができる。なお本発明で示したカチオン度は、ケルダール法である化粧品原料基準の一般試験法の窒素定量法第2法で測定した値を元に算出している。なお、カチオン度の単位であるmeq/gとは試料1g当たりのNカチオン基のミリ当量数を示す。 また、上記カチオン化セルロースとカチオン化グァーガムの重量平均分子量は、一般的なGPCカラムを用いた液体クロマトグラフィーを用い、分子量既知のポリマーと比較する方法によって測定することができる。前述の重量平均分子量は、GPC−MALLSを用いて測定した値であり、ポリマーの純分濃度が約1000ppmの移動相で希釈した試料溶液を、TSK−GELαカラム(東ソー(株)製)を用い、0.5moL/Lの過塩素酸ナトリウム溶液を移動相として、約633nmの波長を多角度光散乱検出器により測定した。標準品としては分子量既知のポリエチレングリコールを用いた。 水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体とカチオン性基を有するビニル系単量体とを含む単量体混合物の共重合体の水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体としては、下記一般式(3)で表されるで表されるヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド系(ここで「(メタ)アクリル」はアクリル及びメタクリルを表す)の単量体を用いるのが好ましい。(式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は水素原子、又は炭素原子数1〜4のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を示す。aは1〜4の整数を表す。) 一般式(3)で表される水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体としては、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等のN−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド類が挙げられる。中でも単量体の水への溶解性及び得られた重合体の水への溶解性が高いことからN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドが特に好ましい。 水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体に相当する構造単位は、共重合体中の20〜90質量%が好ましい。さらに好ましくは30〜80質量%、特に好ましくは40〜70質量%である。この構成単位は、アミド結合部分に由来する水素結合の作用により、毛髪に吸着する効果が増大すると考えられる。水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体に相当する構成単位が、共重合体中の20質量%未満では、上記理由により毛髪等への吸着力が低下し、乾燥後のなめらかさ、サラサラ感が低下する場合がある。90質量%超過では、カチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構成単位の含量が低下し、アニオン性界面活性剤と十分なコンプレックスを形成できなくなるため、毛髪への吸着量が低下し、濯ぎ時のなめらかさ等が低下する場合がある。 一方、カチオン性基を有するビニル系単量体としては、N,N−ジメチル−N,N−ジアリルアンモニウムクロライド等のジアリル系4級アンモニウム塩、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等の(メタ)アクリルエステル系4級アンモニウム塩、N−メタクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等の(メタ)アクリルアミド系4級アンモニウム塩、及びL−アルギニンとグリシジルメタクリレートの反応物等のアミノ酸系のカチオン種等が例示できるが、特に一般式(4)で表される(メタ)アクリル系4級アンモニウム塩単量体が好ましい。[式中、R3は水素原子又はメチル基を示し、R4及びR5はそれぞれ独立に炭素数1〜24のアルキル基、又は炭素数6〜24のアリール基もしくはアラルキル基を示し、R6は水素原子、炭素数1〜24のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数6〜24のアリール基もしくはアラルキル基、又は下記一般式(5)−CH2−CH(OH)−CH2−N+R7R8R9・Y- (5)(式中、R7〜R9はそれぞれ独立に炭素数1〜24のアルキル基、又は炭素数6〜24のアリール基もしくはアラルキル基を示す。Y-は陰イオンを示す。)で表される基である。X-は陰イオン、bは0又は1、cは1〜10の整数を示す。] 一般式(4)で表わされるカチオン性基を有するビニル系単量体としては、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリエチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N′,N′−ジメチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N′,N′−ジエチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリエチルアンモニウムクロライド等のカチオン性基を有する(メタ)アクリル酸エステル類やN−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N−エチル−N,N−ジメチルアンモニウム=モノエチル硫酸塩、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチル−N−メチルアンモニウム=モノメチル硫酸塩、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N′,N′−ジメチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−[3−{N′−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N′,N′−ジエチルアンモニウム}−2−ヒドロキシプロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。 なかでも、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライドが好ましく用いられ、特にN−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライドが好ましい。 また、カチオン性基を有するビニル系単量体の共重合体に相当する構造は、下記一般式(6)で表されるカチオン性基を有するビニル系単量体の前駆体を共重合させた後に、カチオン化剤により、対応するカチオン基を有する構造に変換することにより得ることができる。(式中、R3〜R5、b、cは前記と同義である。) カチオン性ビニル単量体前駆体としては、例えば、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアミン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジエチルアミン等の三級アミンを有する(メタ)アクリル酸エステル類やN−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジエチルアミン等の三級アミンを有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。 カチオン化剤としては、メチルクロライド等のアルキルハライド及び3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン基含有カチオン化剤等が挙げられる。カチオン化反応は、例えば、重合体の溶液にカチオン化剤を添加し、20〜100℃、1〜20時間の条件で行うことができる。なお、カチオン性ビニル単量体又はその前駆体は、1種類を単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。 共重合体中のカチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構造単位は、10〜80質量%であることが好ましい。さらに好ましくは20〜70質量%、特に好ましくは30〜60質量%である。このカチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構造単位は、毛髪化粧料中でアニオン界面活性剤が併用された場合、これとコンプレックスを形成し、共重合体を毛髪に付着しやすくするものと考えられる。 カチオン性基を有するビニル系単量体相当する構造単位が10質量%未満では、アニオン界面活性剤と十分なコンプレックスを形成できなくなるため、洗髪時の濯ぎ時になめらかさが低下する場合がある。80質量%を超えると、水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体に相当する構成単位が減少し毛髪等への吸着力が低下するため、乾燥後のなめらかさ、サラサラ感が低下する場合がある。 共重合体中には、さらに他のビニル系単量体に由来する構造単位を含有させてもよい。但し、共重合体中にアニオン性の官能基が存在すると前述のアニオン界面活性剤とのコンプレックス形成の障害となる場合があるので、アニオン性の官能基の少ないものが好ましく(例えば、全官能基の10質量%以下)、これを実質的に含まないものであればさらに好ましい。ここで、実質的に含まないとは、例えば、pH3〜8においてアニオン性を示さないものをいう。他のビニル系単量体としては、炭素原子数1〜22のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルや、炭素原子数1〜22のアルキルアミンと(メタ)アクリル酸とのアミド、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール等と(メタ)アクリル酸とのモノエステル、さらにはこのモノエステルの水酸基がメタノールやエタノール等でエーテル化されたエステル、(メタ)アクロイルモルホリン等のノニオン性単量体や、ベタイン基含有(メタ)アクリルエステル、ベタイン基含有(メタ)アクリルアミドなどの両性単量体、アミンオキシド基含有(メタ)アクリルエステル、アミンオキシド基含有(メタ)アクリルアミドなどの半極性単量体等が挙げられる。 他のビニル系単量体に由来する構造単位の含有量は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜定めることができる。例えば、水溶性樹脂の溶解性や、毛髪化粧料に用いる場合にはコンディショニング効果等を阻害しない範囲で適宜定めることができる。したがって、共重合体中の30質量%以下が好ましい。 共重合体中の水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体に相当する構成単位及びカチオン性基を有するビニル系単量体に相当する構成単位の含有量は、水酸基やアミド結合部位のIR吸収や、水酸基やアミド結合部位、カチオン基に隣接するメチル基の1H−NMR、あるいはそれらの13C−NMR等により測定することができる。 また、この共重合体は、25℃で5質量%濃度の水溶液を形成し得るもの、すなわち、5質量%濃度の水溶液の透過率(550nm、10mmガラスセル)が80%以上あり、水溶液が均一かつ安定のものであるのが好ましい。25℃で10質量%濃度の水溶液を形成し得るものがさらに好ましい。 本発明の共重合体は、それぞれの構成単位を与える単量体又はその前駆体を混合し、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の方法により共重合させた後、必要に応じてカチオン化反応を行うことにより製造することができる。 重合反応は親水性溶媒中で行うのが好ましい。親水性溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール等のアルコール系溶媒、水等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を併用してもよい。通常はアルコール系溶媒又は水を用いる。 重合開始剤としては、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1′−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プリピオンアミド)、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等の過酸化物、過硫酸塩、又はそのレドックス系等、特に限定することなく用いることができる。重合開始剤は全単量体に対して、通常は0.01〜5質量%の範囲で用いる。 重合反応は、通常は窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で、30〜120℃、好ましくは40〜100℃で1〜30時間行えばよい。重合終了後は、生成した共重合体を、溶媒留去、貧溶媒の添加等適宜の手段で反応液から単離する。この共重合体はそのまま、又はさらに精製して本発明に係る毛髪化粧料の製造に用いることができる。精製は再沈澱、溶媒洗浄、膜分離等、適宜の手段を必要に応じて組み合わせて行うことができる。 この共重合体の重量平均分子量は5,000〜500万が好ましい。より好ましくは1万〜200万、さらに好ましくは2万〜100万である。重量平均分子量が5,000未満では、すすぎ時の感触が悪化しコンディショニング効果が低下する場合がある。500万を超えると粘度が高くなりすぎて製造上取り扱いが困難となる場合がある。なお、共重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(装置:東ソー株式会社製、SC8010,SD8022,RI8020,CO8011,PS8010、カラム:和光純薬工業株式会社 Wakopak (Wakobeads G−50)、展開溶媒:水/メタノール/酢酸/酢酸ナトリウム=6/4/0.3/0.41)を用いて測定した。共重合体としては、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドとの共重合体が特に好ましく、共重合体の具体例としては、ダイヤスリークC−801(三菱化学(株)製)が挙げられる。 (C)成分の配合量は、通常、シャンプー組成物中0.01〜10質量%であり、好ましくは0.05〜5質量%、より好ましくは0.1〜2質量%である。0.01質量%未満では、良好なすすぎ性、泡質、泡量が得られない場合があり、10質量%を超えると乾燥後の仕上がり感が低下する場合がある。 本発明の(D)成分はポリリジン及び/又はその塩であり、必須アミノ酸であるL−リジンの重合体である。ポリリジンとしては、α−ポリリジンとε−ポリリジンが挙げられるが、L−リジンが直鎖状に結合した下記一般式(7)で表されるε−ポリリジンが好ましい。(式中、nは5〜500の整数を示す。) ε−ポリリジンは何れの方法によって得られたものであってもよく、具体的には、特許第1245361号公報に記載のストレプトマイセス・アルプラス・サブスピーシーズ・リジノポリメラスを、グリセリン5質量%、酵母エキス0.5質量%、硫酸アンモニウム1質量%、リン酸水素二カリウム0.08質量%、リン酸二水素カリウム0.136質量%、硫酸マグネシウム・7水和物0.05質量%、硫酸亜鉛・7水和物0.004質量%、硫酸鉄・7水和物0.03質量%、pH6.8に調整した培地にて培養し、得られた培養物からε−ポリリジンを分離・採取することによって得ることができる。 さらに、ε−ポリリジンは市販(チッソ(株)製)されている物だけでなく、ペプチド合成に常用される固相法等で、合成することが可能であり、市販のペプチドシンセサイザー等によっても合成することができる。また、リジンのペプチドのアミノ酸配列をコードする遺伝子を利用することで遺伝子工学的手法を用いて、微生物細胞、植物細胞、動物細胞において大量に生産することが可能である。ここで得られた粗合成ペプチドは、ゲル濾過、順相、逆相HPLC、イオン交換カラム精製等、通常の蛋白質・ペプチドの精製に用いられる手段により、さらに高純度化することが可能である。 本発明で用いるε−ポリリジンの数平均分子量は、通常500〜100,000であり、好ましくは1,000〜50,000、より好ましくは2,000〜20,000である。頭皮のにおいの抑制効果や乾燥時の仕上がり感の点から、上記範囲が好ましい。 なお、数平均分子量とは、分子量Miの分子がNi個存在するとき、数平均分子量MnはMn=ΣMiNi/ΣNiで与えられる平均分子量であり、測定法としては浸透圧法、沸点上昇法、凝固点降下法やGPC(Gel Permeation Chromatography)法等が挙げられる。GPC法は分子量分布を測定するが、分子量をポリスチレン等の標準物質に換算する方法と低角度光散乱法(LALLS:Low Angle Laser Light Scattering)や多角度光散乱法(MALLS:Multi Angle Laser Light Scattering)により測定するGPC−LALLS法、GPC−MALLS法がある。また、GPCはSEC(Size Exclusion Chromatography)とも呼ばれる。数平均分子量の測定法は特に限定されるものではないが、たとえば以下の条件にて測定される。GPC−LALLS法カラム :Tosoh Biosep G5000 PWXL、7.8mm×30cm移動層 :0.1mol/L リン酸ナトリウムバッファー(pH7.0)流 量 :0.5mL/minカラム温度:40℃ 本発明において、ε−ポリリジンは遊離のものを用いてもよく、ポリリジン塩でもよい。ポリリジン塩としては、塩酸、硫酸、及びリン酸等の無機酸とε−ポリリジンで形成されるε−ポリリジンの無機酸塩、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、アジピン酸、グルコン酸及び乳酸等の有機酸とε−ポリリジンとで形成されるε−ポリリジンの有機酸塩、カプロン酸、ラウリン酸及びステアリン酸等の中鎖及び長鎖の飽和脂肪酸とε−ポリリジンとで形成されるε−ポリリジンの飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸及びアラキドン酸等の中鎖及び長鎖の不飽和脂肪酸とε−ポリリジンとで形成されるε−ポリリジンの不飽和脂肪酸塩等、これらの混合物が挙げられる。ポリリジン塩及び/又はその塩としてはこれらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。 (D)ポリリジン塩及び/又はその塩の配合量は、ε−ポリリジンとして、シャンプー組成物中0.001〜5質量%であり、好ましくは0.005〜1質量%、より好ましくは0.01〜0.5質量%である。0.001質量%未満では、十分な頭皮のにおいの抑制効果が発揮されない場合があり、5質量%を超えると乾燥時の仕上がり感が悪くなる場合がある。 本発明の(E)成分は有機酸であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。有機酸としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、コハク酸、酢酸、グリコール酸、α−ヒドロキシ酸等が挙げられる。頭皮のにおいの抑制効果及び組成物のにおいの変化を抑制する効果の点から、α−ヒドロキシ酸、クエン酸が好ましい。 (E)有機酸の配合量は、通常、シャンプー組成物中0.001〜10質量%であり、0.01〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3質量%である。0.001質量%未満では、十分な頭皮のにおいの抑制効果が発揮されず、10質量%を超えると組成物が分離しやすくなり安定性が悪くなる場合がある。 なお、本発明のシャンプー組成物の25℃でのpHは、これらの有機酸を配合した後、必要に応じて、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、水酸化カリウム、水酸化カリウム等のアルカリを加えて、pH4.0〜6.0の範囲にすることが、頭皮のにおいの抑制や製剤の保存安定性の確保という点で好ましい。 シャンプー組成物のpHは化粧品原料基準の一般試験法に定められた方法を用い、組成物中に直接pHメーターの電極を差し込み、安定した後のpH値を読むことで測定することができる。 本発明のシャンプー組成物には、植物抽出物を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合することが好ましい。植物抽出物としては、ローマカミツレエキス、スギナエキス、ホップエキス、マツエキス、レモンエキス、ローズマリーエキス、オトギリソウエキス、セイヨウオトギリソウエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギクエキス等が挙げられる。植物抽出物を配合する場合、その配合量はシャンプー組成物中0.001〜1質量%である。 本発明のシャンプー組成物には、前記必須成分、水、任意成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、通常のシャンプー組成物に用いられる成分、例えば可溶化剤として、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類等を、泡安定化剤や粘度調整剤としてPOE(20)硬化ひまし油、ラウリン酸モノエタノールアミドを使用できる。さらに、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、無水硫酸ナトリウム等の増粘剤、EHDPやEDTA等のキレート剤、ジイソステアリン酸エチレングリコールや魚鱗、雲母片等の乳白化剤、色素、防腐・防黴剤等を、必要に応じて適宜配合することができる。 本発明のシャンプー組成物は、頭皮のにおいを抑制できることから、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル等のパラベンの配合量を減らすことができる。パラベンの量としては、シャンプー組成物中0.1質量%以下にすることができ、パラベンを含まない(未配合)にすることもできる。このことから、敏感肌用として好適である。 さらに、本発明のシャンプー組成物に使用される香料、香料組成物は、特開2003−300811号公報[0021]〜[0035]に記載した香料成分等、さらに同[0050]に記載した香料用溶剤等が挙げられる。前記香料用溶剤の使用量は、香料組成物中に0.1〜99質量%配合されるが、好ましくは、1〜50質量%配合される。 また、香料安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物等が挙げられ、香料組成物中に0.0001〜10質量%配合されるが、好ましくは、0.001〜5質量%配合される。これらの中で、好ましい安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンである。 香料組成物とは、前記の香料成分、溶剤、香料安定化剤等からなる混合物である。本発明のシャンプー組成物にはかかる香料組成物が、シャンプー組成物中0.005〜40質量%配合されるが、好ましくは0.01〜10質量%配合される。 本発明のシャンプー組成物は、通常の方法に従って、各成分を混合撹拌することにより製造される。この際、(A)成分は、予め精製水やエタノール等に希釈された濃度20〜70質量%のアニオン性界面活性剤水溶液として使用すると、製造が容易になり好ましい。また、(B)、(C)、(D)、(E)成分及びその他の成分は、水溶性のものはそのまま添加しても水溶液にして添加してもよいし、油溶性のものはその他の油性成分に溶解又は分散して添加してもよい。 以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%であり、数値は純分換算した値(AI)である。 [実施例1〜14、比較例1〜6] 表1〜3に示す組成のシャンプー組成物を常法に基づいて調製し、以下に示す方法に従って評価を行った。結果を表中に示す。 評価方法(1)性能評価 2ヶ月に1度以上、継続的にカラーリングをしている20〜30代の女性30名について(髪の長さ:セミロング〜ロング)、実使用評価を行った。各組成物を1週間連続で使用した後に、「すすぎ時の指通りの良さ」と「乾燥後の髪のなめらかさ」について、以下の基準に基づき評価し、結果を良好と回答した人数により下記評価で示した。〈基準〉 普段使っているシャンプーより良好 普段使っているシャンプーと同等 普段使っているシャンプーより悪い〈評価〉 ◎:良好と答えた者が30名中25名以上 ○:良好と答えた者が30名中15〜24名 △:良好と答えた者が30名中5〜14名 ×:良好と答えた者が30名中5名未満(2)頭皮のにおい 20〜30代の女性20名について(髪の長さ:セミロング〜ロング)、実使用評価を行った。洗髪後8時間経過後に、以下の評点に基づき専門パネラーによる官能評価を行い、結果を20名の平均により下記評価で示した。〈評点〉 3点:においがない 2点:においをやや感じる 1点:においを感じる〈評価〉 ◎:平均点が2.5点以上 ○:平均点が2点以上2.5点未満 △:平均点が1点以上2点未満 ×:平均点が1点未満(3)組成物の色調・におい 各組成物を200mLずつPP(ポリプロピレン)製容器に充填し、50℃の恒温室にて1ヶ月間保存後、22〜27℃の環境下に3日間放置したものを評価した。評価は、−5℃の恒温室にて1ヶ月間保存後、22〜27℃の環境下に3日間放置したものを標準品として、以下の評点に基づき専門パネラーによる官能評価を行った。結果を下記評価で示した。〈評点〉 5点:標準品と比較して同等 4点:標準品と比較してわずかに差が認められる 3点:標準品と比較して差が認められるが、品質上問題ない 2点:標準品と比較して差が大きく、品質上問題がある 1点:標準品と比較して著しく差が認められる 標準品の組成を下記に示す。〈評価〉 ◎:4点以上 ○:3点以上4点未満 △:2点以上3点未満 ×:2点未満 [実施例15] 以下に示す組成のシャンプー組成物を調製した。組成 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2E.O.) 15ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3ヤシ油アルキルベタイン 1カチオン化セルロース(2) 0.2カチオン化グァーガム(2) 0.1塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 0.2テトラデセンスルホン酸ナトリウム 1ε−ポリリジン 0.3ラウリルジメチルアミンオキシド 0.5POE(20)硬化ヒマシ油 1ステアリン酸モノグリセリド 0.5POEステアリルエーテル 0.5ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド 1.5ヒドロキシプロピルセルロース 0.1ベントナイト 0.1グリセリン 0.5ソルビトール 1.5アモジメチコン 0.15(アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体)エチレングリコールジステアレート 1.5ローマカミツレエキス 0.05スギナエキス 0.05ホップエキス 0.05マツエキス 0.03レモンエキス 0.05ローズマリーエキス 0.05オトギリソウエキス 0.05セイヨウオトギリソウエキス 0.05カミツレエキス 0.05トウキンセンカエキス 0.05フユボダイジュ花エキス 0.05ヤグルマギクエキス 0.03黄色203号 0.001赤色106号 0.001緑色3号 0.00025安息香酸ナトリウム 0.1サリチル酸 0.05アルギニン 0.1グルタミン酸 0.1香料B 0.3クエン酸 適量(pH=4.2に調整)精製水 バランス 合計 100.0% [実施例16] 以下に示す組成のシャンプー組成物を調製した。組成 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.) 1ラウリン酸アミドプロピルベタイン 15ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン 1塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム/N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド共重合体 0.3ラウリルジメチルアミンオキシド 1ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2ベヘニルアルコール 5ジメチルシリコーン(1000万mm2/s)エマルジョン 1プロピレングリコール 3ε−ポリリジン 0.5ポリオキシエチレンベヘニルエーテル 0.1ジグルコシル没食子酸 0.001ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1香料C 1.0リンゴ酸:適量(pH=4.8に調整)精製水 バランス 合計 100.0% [実施例17] 以下に示すシャンプー組成物を調製した。組成 % ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2E.O.) 12ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3カチオン化セルロース(1) 0.1ラウリルジメチルアミンオキシド 3POE(20)硬化ヒマシ油 1ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド 2ジメチコンエマルジョン 1ε−ポリリジン 0.1N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体 0.1塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 0.1グリセリン 0.5ソルビトール 1.5エチレングリコールジステアレート 1.5安息香酸ナトリウム 0.3緑色3号 0.0004香料D 0.5グリコール酸 適量(pH=5.5に調整)精製水 バランス 合計 100.0% 実施例15〜17で調製したシャンプー組成物は、いずれも豊かな泡立ちで、すすぎ時の指どおりが良く、乾燥後の髪の感触に優れ、頭皮のにおいを抑制できた。また、実施例15〜17で調製したシャンプー組成物を下記の容器に充填し、50℃の恒温室にて1ヶ月間保存後、22〜27℃の環境下に3日間放置して、内容液全量をシャーレに移し、外観、においを評価した。評価は−5℃の恒温室にて1ヶ月間保存後、22〜27℃の環境下に3日間放置した標準品と比較して行った。その結果、いずれの保存容器においても、層分離や著しい変色、結晶物等の異物の発生、著しいにおいの変化は認められなかった。〈ボトル容器〉(1)ボトル部:材質PP キャップ:材質PP(2)ボトル部:材質HDPE キャップ:材質PP(3)ボトル部:材質PET キャップ:材質PP(4)ボトル部:材質PP/HDPE キャップ:材質PP〈ポンプ容器〉(5)ボトル部:材質PP ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304(6)ボトル部:HDPE ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304(7)ボトル部:PET ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304(8)ボトル部:PP/HDPE ディスペンサー部:使用材質PP及びPE及びSUS304〈パウチ容器〉(9)材質:アルミ蒸着ポリエチレンパウチ PEはポリエチレン、PPはポリプロピレン、PETはポリエチレンテレフタレート、HDPEは高密度ポリエチレンを示す。 実施例及び比較例で使用した原料を下記に示す。 [調製例:ポリオキシエチレン(C12,13)エーテル硫酸ナトリウム(2EO)の調製方法] 4Lのオートクレーブ中にラウリルアルコール400g及びAl/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。その後、温度180℃、圧力0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエトキシレート274gを撹拌装置付きの500mLフラスコにとり、窒素置換後液体の無水硫酸(サルファン)81gを反応温度40℃を保ちながらゆっくり滴下した。滴下終了後、1時間撹拌を続け、目的とするポリオキシエチレン(C12,13)エーテル硫酸ナトリウム(2EO)を得た。 (A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤、(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、ならびに水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体とカチオン性基を有するビニル系単量体とを含む単量体混合物の共重合体から選ばれる1種又は2種以上のカチオン性高分子化合物、(D)ポリリジン及び/又はその塩、(E)有機酸を含有するシャンプー組成物。 (A)成分がα−オレフィンスルフォン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルキル硫酸エステル塩であり、(B)成分がアルキルアミドプロピルベタイン、アルキルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン又はアルキルアミンオキシドであり、(C)成分が塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムと、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドとの共重合体であり、(E)成分がクエン酸又はグリコール酸である請求項1記載のシャンプー組成物。 【課題】豊かな泡立ちですすぎ時の指どおりが良く、乾燥後の髪の感触に優れ、頭皮のにおいを抑制でき、かつ経時安定性の優れたシャンプー組成物を提供する【解決手段】(A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤、(C)カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、ならびに水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体とカチオン性基を有するビニル系単量体とを含む単量体混合物の共重合体から選ばれる1種又は2種以上のカチオン性高分子化合物、(D)ポリリジン及び/又はその塩、(E)有機酸を含有するシャンプー組成物。【選択図】なし


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