生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_神経変性疾患治療用医薬
出願番号:2005302476
年次:2006
IPC分類:A61K 31/20,A61K 31/137,A61K 31/426,A61K 31/4365,A61K 31/445,A61K 45/00,A61P 9/00,A61P 25/00,A61P 25/16,A61P 25/28,A61P 43/00


特許情報キャッシュ

立石 成人 下田 泰治 品川 理佳 JP 2006143708 公開特許公報(A) 20060608 2005302476 20051018 神経変性疾患治療用医薬 小野薬品工業株式会社 000185983 立石 成人 下田 泰治 品川 理佳 JP 2004304933 20041019 A61K 31/20 20060101AFI20060512BHJP A61K 31/137 20060101ALI20060512BHJP A61K 31/426 20060101ALI20060512BHJP A61K 31/4365 20060101ALI20060512BHJP A61K 31/445 20060101ALI20060512BHJP A61K 45/00 20060101ALI20060512BHJP A61P 9/00 20060101ALI20060512BHJP A61P 25/00 20060101ALI20060512BHJP A61P 25/16 20060101ALI20060512BHJP A61P 25/28 20060101ALI20060512BHJP A61P 43/00 20060101ALI20060512BHJP JPA61K31/20A61K31/137A61K31/426A61K31/4365A61K31/445A61K45/00A61P9/00A61P25/00 101A61P25/16A61P25/28A61P43/00 121 20 OL 39 4C084 4C086 4C206 4C084AA19 4C084MA02 4C084NA05 4C084ZA031 4C084ZA032 4C084ZA161 4C084ZA162 4C084ZA361 4C084ZA362 4C084ZC751 4C086AA01 4C086AA02 4C086BC21 4C086BC84 4C086CB26 4C086MA02 4C086MA04 4C086NA05 4C086NA14 4C086ZA02 4C086ZA16 4C086ZA36 4C086ZC75 4C206AA01 4C206AA02 4C206DA03 4C206FA12 4C206MA02 4C206MA04 4C206NA05 4C206NA14 4C206ZA02 4C206ZA16 4C206ZA22 4C206ZA36 4C206ZC75 本発明は、神経変性疾患の治療用医薬に関する。 より詳しくは、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脳梗塞に伴う神経機能障害等の神経変性疾患を効果的に治療するための、(2R)−2−プロピルオクタン酸と他の薬物あるいは治療方法との組み合わせに関する。 近年、多くの疾患の薬物治療において、疾患の予防、治療および/または症状進展抑制効果の補完および/または増強、薬物動態・吸収の改善、あるいは薬物の投与量・副作用の軽減、もしくは薬物耐性の発現の防止等を目的として作用機序の異なる複数の薬物を組み合わせて用いる多剤併用療法が行われている。 ところでパーキンソン病は、ドパミン神経の変性・脱落が原因でおこる、錐体外路系異常を主症状とする、高齢者の代表的な神経変性疾患の一つである。パーキンソン病の治療は、薬物療法を行いながらリハビリテーションを行うのが一般的であるが、ここで行われる薬物療法はドパミンの補充療法が中心で、レボドパ製剤が必須のものとなっている。しかし、レボドパ製剤の投与によって、不随意運動(ジスキネジア)、すくみ現象(フリージング)、精神症状(興奮、不眠、幻覚、妄想、躁うつ状態等)、消化器症状(悪心、嘔吐等)、薬効不安定等の副作用が現れることがあり、さらに長期間投与し続けると、病状の進行程度によって、薬効の持続時間が短縮し、薬物の投与間隔を次第に短くしなければ発作がおきるようになるウェアリングオフ(wearing off)現象や、急激かつ不規則に症状が改善したり増悪したりするオンアンドオフ(on and off)現象、症状の改善と増悪に日内変動が認められるアップアンドダウン(up and down)現象などが起こることが知られている。また、レボドパ製剤を投与しても薬効が発現するまでに時間がかかるようになるディレイドオン(delayed on)現象や、全く薬効が認められなくなるノーオン(no on)現象が起こることも知られている。そこで、レボドパ製剤の投与量を減量し、副作用を減弱するために、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、中枢性抗コリン薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、ノルエピネフリン補充薬等や鎮痙薬を組み合わせて用いる多剤併用療法が行われている。また、不整脈、ふるえ、うつ状態といった副作用に対してはβ受容体遮断薬や抗うつ薬等が併用されることもある。しかしながら、現在でも、パーキンソン病を含め神経変性疾患に対する根治療法は無く、多剤併用療法を行ったとしても劇的な治療効果を期待することは困難である。 また、アルツハイマー病は、アセチルコリン神経細胞やモノアミン系神経細胞の変性・脱落が原因でおこると考えられている神経変性疾患で、内因性タンパクであるβアミロイドがアポトーシスを引き起こす因子と見られている。アルツハイマー病の薬物治療には主としてアセチルコリンエステラーゼ阻害薬が用いられているが、アセチルコリン作動性神経の活性化に伴う副作用として、下痢、食欲不振、悪心、嘔吐といった消化器系副作用が知られている。これらの副作用を回避するために、最初は低用量で投与を開始し、一定期間経過後、高用量にするいわゆるタイトレーションが行われているが、一般にアセチルコリンエステラーゼ阻害薬は投与量が高用量であるほど治療効果が高いので、即効性を期待するならばタイトレーションを行わないことが好ましい。 一方、神経変性疾患、脳卒中や脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、脳腫瘍、感染症に伴う脳脊髄疾患、パーキンソン病、パーキンソン症候群等の治療剤として(2R)−2−プロピルオクタン酸が有用であることが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。 また、(2R)−2−プロピルオクタン酸のこれらの効果は、細胞内S100B(S100βともいう)含量の減少作用に基づく異常活性化アストロサイトの機能改善作用によるものであると報告されている(例えば、非特許文献1参照)。 このS100Bは、S100タンパクの一つであり、中枢神経系および末梢神経系のグリア細胞およびシュワン細胞に高濃度で存在する他、下垂体前葉細胞やランゲルハンス細胞にも存在することが知られており、脳脊髄液中あるいは血中のS100B含量は、脳梗塞、クモ膜下出血、頭部外傷、種々の神経変性疾患、心肺バイパス手術後の神経合併症等において上昇するため、例えば脳卒中において、血中S100タンパク含量を測定することは、脳病変および神経学的損傷の診断に有用であると報告されている(ストローク(Stroke)、第28巻、1956〜1060頁、1997年)。 また、(2R)−2−プロピルオクタン酸またはその塩を、組織プラスミノーゲンアクティベーター等の血栓溶解剤とともに、脳虚血疾患の治療剤として用いる方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。 しかし、これらの特許文献および非特許文献には、(2R)−2−プロピルオクタン酸と血栓溶解剤以外の薬物との併用に関する記述や示唆は一切なく、また特許文献3においても脳虚血疾患以外の疾患に対する効果についての記述や示唆は一切ない。欧州特許公開第0632088号明細書欧州特許公開第1174131号明細書国際公開第03/007992号パンフレットTateishi.N、他8名、ジャーナル・オブ・セレブラル・ブラッド・フロウ・アンド・メタボリズム(Journal of cerebral blood flow & metabolism)、第22巻、723〜734頁、2002年 本発明の課題は、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脳梗塞に伴う神経機能障害等の神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制に際し、従来用いられていた既存薬の予防、治療および/または症状進展抑制効果を補完および/または増強し、薬物動態・吸収を改善し、あるいは該薬物の投与量・副作用を軽減し、さらには薬物耐性の発現を防止するといった効果を有する神経変性疾患治療用医薬を提供することにある。 本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、驚くべきことに(2R)−2−プロピルオクタン酸を、後述する各種疾患の治療薬等と組み合わせることで、神経変性疾患の治療において上記したような目覚ましい治療効果が得られることを見出し(例えば、(2R)−2−プロピルオクタン酸を組み合わせることによって、レボドパ・ベンセラジド配合剤あるいはメシル酸ブロモクリプチンの反復投与で見られたウェアリングオフ現象の改善が認められた。)、その知見に基づいて更に検討を加えることにより本発明を完成した。 すなわち、本発明は、[1](2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬とを組み合わせてなる医薬;[2](2R)−2−プロピルオクタン酸と神経変性疾患の治療薬とを組み合わせてなる前記[1]記載の医薬;[3]神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病および/または筋萎縮性側索硬化症である前記[2]記載の医薬;[4]パーキンソン病の治療薬がレボドパ製剤、レボドパ・ベンセラジド配合剤、レボドパ・カルビドパ配合剤および/またはメシル酸ブロモクリプチンであり、アルツハイマー病の治療薬が塩酸ドネペジル、塩酸メマンチン、酒石酸リバスチグミン、ガランタミンおよび/またはタクリンであり、筋萎縮性側索硬化症の治療薬がリルゾールである前記[3]記載の医薬;[5](2R)−2−プロピルオクタン酸と脳血管障害の治療薬とを組み合わせてなる前記[1]記載の医薬;[6]脳血管障害が脳梗塞である前記[5]記載の医薬;[7]脳梗塞の治療薬がアルテプラーゼ、硫酸水素クロピドグレル、エダラボンおよび/またはオザグレルナトリウムである前記[6]記載の医薬;[8](2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上とを組み合わせてなる医薬;[9]神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤である前記[1]または[8]記載の医薬;[10]神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症および/または脳梗塞に伴う神経機能障害である前記[9]記載の医薬;[11](2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬とを組み合わせてなる医薬組成物;[12](2R)−2−プロピルオクタン酸と、神経変性疾患および/または脳血管障害の治療薬とを組み合わせてなる前記[11]記載の医薬組成物;[13]神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病および/または筋萎縮性側索硬化症であり、脳血管障害が脳梗塞である前記[12]記載の医薬組成物;[14](2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上とを組み合わせてなる医薬組成物;[15]神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤である前記[11]または[14]記載の医薬組成物;[16]神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症および/または脳梗塞に伴う神経機能障害である前記[15]記載の医薬組成物;[17]哺乳動物における神経変性疾患を予防、治療および/または症状進展抑制する方法であって、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬とを組み合わせて、哺乳動物に投与することを含む方法;[18]哺乳動物における神経変性疾患を予防、治療および/または症状進展抑制する方法であって、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上とを組み合わせて、哺乳動物に投与することを含む方法;[19]神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤を製造するための、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬との組み合わせの使用;および[20]神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤を製造するための、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上との組み合わせの使用等に関する。 本発明において、(2R)−2−プロピルオクタン酸とは、式(A)(式中、はβ−配置を表す。)で示される化合物である。 (2R)−2−プロピルオクタン酸の塩としては、毒性のない、水溶性のものが好ましく、例えば、アルカリ金属(例えば、カリウム、ナトリウム、リチウム等)の塩、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩(例えば、テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等)、有機アミン(例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、N−メチル−D−グルカミン、ピリジン、ピコリン、ピペリジン等)との塩、塩基性アミノ酸(例えば、アルギニン、リジン、オルニチン、ヒスチジン等)との塩等が挙げられる。これらの塩のうちより好ましくは、例えば、アルカリ金属塩または塩基性アミノ酸との塩等であり、とりわけナトリウム塩が好ましい。 (2R)−2−プロピルオクタン酸またはその塩の溶媒和物としては、毒性のない、水溶性のものが好ましく、例えば、水、アルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノール等)等の溶媒和物が挙げられる。 本発明において、(2R)−2−プロピルオクタン酸のプロドラッグとは、通常、当業者によって用いられるように、(2R)−2−プロピルオクタン酸の誘導体であって、体内で酵素的または化学的に変換されることで(2R)−2−プロピルオクタン酸となる化合物であればよく、その構造は特に限定されるものではない。(2R)−2−プロピルオクタン酸のプロドラッグとしては、例えば、カルボキシ基がエステル化された化合物(例えば、(2R)−2−プロピルオクタン酸のメチルエステル、エチルエステル、フェニルエステル、カルボキシメチルエステル、ジメチルアミノメチルエステル、ピバロイルオキシメチルエステル、エトキシカルボニルオキシエチルエステル、フタリジルエステル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル等)、カルボキシ基がアミド化された化合物(例えば、(2R)−2−プロピルオクタン酸のメチルアミド、エチルアミド、フェニルアミド等)、カルボン酸が還元されたアルコール体(例えば、(2R)−2−プロピルオクタノール)等が挙げられる。これらの化合物は公知の方法によって製造することができる。また、(2R)−2−プロピルオクタン酸のプロドラッグは、廣川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻「分子設計」163−198頁に記載されているような、生理的条件で(2R)−2−プロピルオクタン酸に変化するものであってもよい。さらに(2R)−2−プロピルオクタン酸のプロドラッグは前記した塩あるいは溶媒和物(例えば、水、アルコール系溶媒(例えば、エタノール等)等の溶媒和物等)等であってもよく、同位元素(例えば、3H、14C、35S、125I等)で標識されていてもよい。 本発明において、「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ」としては、(2R)−2−プロピルオクタン酸、(2R)−2−プロピルオクタン酸のナトリウム塩、(2R)−2−プロピルオクタン酸のフェネチルアミン塩、(2R)−2−プロピルオクタン酸メチルエステル等が好ましく、(2R)−2−プロピルオクタン酸がより好ましい。 (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグは、それ自体公知の方法、例えば、欧州特許第0632008号明細書、国際公開第99/58513号パンフレット、国際公開第00/48982号パンフレット、特許第3032447号明細書、特許第3084345号明細書、国際公開第03/051852号パンフレット、国際公開第04/110972号パンフレット等に記載された方法、これらに準ずる方法、またはコンプリヘンシヴ・オーガニック・トランスフォーメーションズ:ア・ガイド・トゥー・ファンクショナル・グループ・プレパレーションズ、セカンド・エディション(リチャードC.ラロック、ジョンワイリーアンドサンズInc,1999)[Comprehensive Organic Transformations : A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition (Richard C. Larock, John Wiley & Sons Inc, 1999)]に記載された方法等に従って、またはそれらの方法を適宜組み合わせることで製造することができる。反応の生成物は通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶等の方法により精製することができる。また所望によって、凍結乾燥等の処理に付してもよい。 本発明において、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグは、実質的に純粋で単一な物質であるものに限定されず、不純物(例えば、製造工程に由来する副生成物、溶媒、原料または分解物等)を、医薬品原薬として許容される範囲であれば含有していてもよい。医薬品原薬として許容される不純物の含有量は、(2R)−2−プロピルオクタン酸を用いるかその塩を用いるかその溶媒和物を用いるかまたはそのプロドラッグを用いるかでも異なるし、また、その含有される不純物によって異なるが、例えば、重金属は約20ppm以下、光学異性体であるS体は約5質量%(好ましくは約1.49質量%)以下、残留溶媒である2−プロパノールやヘプタンは合計約5000ppm以下、水分は約0.2質量%以下であることが好ましい。また本発明に用いる(2R)−2−プロピルオクタン酸の光学純度は99%ee以上であることが好ましく、99.3%ee以上がより好適である。 本発明においては、特に指示しない限り異性体はこれをすべて包含する。例えば、不斉炭素の存在等による異性体(R、S体、α、β配置、エナンチオマー、ジアステレオマー)、旋光性を有する光学活性体(D、L、d、l体)、クロマトグラフ分離による極性体(高極性体、低極性体)、これらの任意の割合の混合物、ラセミ混合物は、すべて本発明に含まれる。 本発明は、前記「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ」と「他の薬物」とを組み合わせることで、神経変性疾患を効果的に予防、治療および/または症状進展抑制する方法(以下、本発明の方法と略記する場合がある。)を開示するものである。かかる方法においては、「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、後述する他の薬物とを組み合わせてなる医薬」が用いられる。 本発明において、「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、後述する他の薬物とを組み合わせてなる医薬」(以下、本発明の医薬と略記する場合がある。)とは、(A)前記(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ(以下、薬物Aと略記する場合がある。)と、(B)後述する他の薬物(以下、薬物Bと略記する場合がある。)とを組み合わせた医薬であればよい。また、薬物Aや薬物Bは、それ自体複数の薬物の組み合わせであってもよい。本発明の医薬は、薬物Aと薬物Bを同一医薬組成物中に含むもの(いわゆる配合剤)であってもよいし、また薬物Aと薬物Bを別々の医薬組成物に含むものであってもよい。薬物Aと薬物Bを別々の医薬組成物に含む場合は、同時に投与してもよいし、また時間差をおいて投与してもよい。時間差をおいて投与する場合は、薬物Aを先に投与して薬物Bを後に投与してもよいし、薬物Bを先に投与して薬物Aを後に投与しても構わない。投与方法や1日あたりの投与回数は同じでも異なっていてもよい。また、薬物Aと薬物Bの重量比も特に限定されない。 本発明の方法は、神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制を目的とするものである。ここで、神経変性疾患とは、神経細胞(中枢神経(例えば、脳神経、脊髄神経等)および/または末梢神経(例えば、自律神経系(例えば、交感神経、副交感神経等)、運動神経系、知覚神経系))の変性を伴う疾患全てを包含し、その病因によって限定されるものではない。具体的には、一般的に神経変性疾患とされている疾患であればよく、例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、線条体黒質変性症、ハンチントン病、舞踏病−無定位運動症、進行性核上麻痺、びまん性レビー小体病、大脳皮質基底核変性症、アルツハイマー病、老年性痴呆、ピック病、前頭側頭葉型痴呆症、家族性痴呆症、脊髄小脳変性症(例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、晩発性小脳皮質萎縮症、家族性脊髄小脳失調症(例えば、マッカードジョセフ病等)、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、家族性痙性対麻痺、フリードライヒ病等)、運動神経病(例えば、筋萎縮性側索硬化症、家族性筋萎縮性側索硬化症等)、脱髄性疾患(例えば、多発性硬化症、汎発硬化症、急性散在性脳脊髄炎、急性小脳炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)だけでなく、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作、再灌流障害、脳出血(例えば、高血圧性脳内出血、クモ膜下出血等)等)・脳腫瘍(例えば、星状膠細胞腫、脳膿瘍等)・血液量減少性ショック・外傷性ショック・頭部損傷および/または脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷・貫入・せん断・圧迫・裂傷、分娩時外傷、乳児むち打ち揺さぶり症候群等)に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)、毒物(ヒ素、カドミウム、有機水銀、サリン、ソマン、タブン、VXガス等)・放射線等による神経機能障害、精神疾患(例えば、神経症、心身症、不安、統合失調症、躁うつ病等)、てんかん、メージ症候群、ジストニア、ダウン症、睡眠障害(例えば、過眠、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群等)等も含まれる。 該神経変性疾患として好ましくは、例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、ハンチントン病、アルツハイマー病、老年性痴呆、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、脱髄性疾患(例えば、多発性硬化症等)、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作、脳出血(例えば、高血圧性脳内出血、クモ膜下出血等)等)・脳腫瘍・外傷性ショック・頭部損傷および/または脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷等)に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)、てんかん等であり、より好ましくは、例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作等)に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)、てんかん等であり、特に好ましくは、例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症または脳梗塞に伴う神経機能障害等である。 本発明の方法は、神経機能障害をも予防、治療および/または症状進展抑制することができる。神経機能障害とは、神経機能の障害であればどのようなものであってもよいが、例えば、意識障害、両側性四肢麻痺、反対側片麻痺、交代性片麻痺、感覚障害、一過性失明(例えば、一過性黒内障等)、同名性半盲、めまい、眼振、複視、失語、耳鳴、昏睡等が挙げられる。好ましくは、前記神経変性疾患に伴うこれらの神経機能障害等である。前記の神経変性疾患に伴う神経機能障害、例えば、脳梗塞に伴う神経機能障害は、血管閉塞部位により様々であり、また障害されるレベルによっても症状が異なるが、主に上記の神経機能障害が見られる。また、脳梗塞における神経機能障害は、神経機能障害を検出する当技術分野で公知の様々な診断試験によってその有無を判断してもよい。該診断試験の具体的な例としては、例えば、グラスゴーアウトカムスケール(Glasgow Outcome Scale:GOS)、グラスゴーコーマスケール(Glasgow Coma Scale:GCS)、ランキンスケール(Rankin Scale:RS)、改変ランキンスケール(modified Rankin Scale:mRS)、能力障害関連スケール(Disability Rating Scale:DRS)、およびNIH卒中スケール(NIH Stroke Scale:NIHSS)等が挙げられ、これらは公知の方法を用いて行うことができる。これらの神経機能障害を検出する診断試験は、物理的な脳の異常を検出する試験方法、例えば、CATスキャンや頭蓋内圧の測定等と適宜組み合わせて行ってもよい。 本発明の方法において、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと組み合わせられる他の薬物としては、例えば、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作、再灌流障害、脳出血(例えば、高血圧性脳内出血、クモ膜下出血等)等)・脳腫瘍(例えば、星状膠細胞腫、脳膿瘍等)・血液量減少性ショック・外傷性ショック・頭部損傷および/または脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷・貫入・せん断・圧迫・裂傷、分娩時外傷、乳児むち打ち揺さぶり症候群等)に伴う神経機能障害の治療薬、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、線条体黒質変性症、ハンチントン病、舞踏病−無定位運動症、進行性核上麻痺、びまん性レビー小体病、大脳皮質基底核変性症、アルツハイマー病、老年性痴呆、ピック病、前頭側頭葉型痴呆症、家族性痴呆症、脊髄小脳変性症(例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、晩発性小脳皮質萎縮症、家族性脊髄小脳失調症(例えば、マッカードジョセフ病等)、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、家族性痙性対麻痺、フリードライヒ病等)等)の治療薬、運動神経病(例えば、筋萎縮性側索硬化症、家族性筋萎縮性側索硬化症等)の治療薬、脱髄性疾患(例えば、多発性硬化症、汎発硬化症、急性散在性脳脊髄炎、急性小脳炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)の治療薬、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)の治療薬、毒物(ヒ素、カドミウム、有機水銀、サリン、ソマン、タブン、VXガス等)・放射線等による神経機能障害の治療薬、精神疾患(例えば、神経症、心身症、不安、統合失調症、躁うつ病等)の治療薬、てんかんの治療薬、メージ症候群の治療薬、ジストニアの治療薬、ダウン症の治療薬および/または睡眠障害(例えば、過眠、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群等)の治療薬、糖尿病の治療薬、糖尿病合併症の治療薬および/または高脂血症の治療薬、ドパミン受容体作動薬(ドパミン受容体刺激薬)、ドパミン遊離促進薬(ドパミン分泌促進薬あるいはドパミン放出促進薬)、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬(DCI)、モノアミン酸化酵素(MAO−B)阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体拮抗薬、AMPA(2−アミノ−3−(メチル−3−ヒドロキシイソオキサゾール−4−イル)プロパン酸)/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬(例えば、GABAA受容体作動薬等)、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、ニコチン受容体調節薬、神経型一酸化窒素合成酵素(n−NOS)阻害薬、βアミロイドタンパクの産生、分泌、蓄積、凝集および/または沈着抑制薬(例えば、βセクレターゼ阻害薬、γセクレターゼ阻害作用薬、βアミロイドタンパク凝集抑制薬、βアミロイド分解酵素、βアミロイドワクチン等)、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子(例えば、ニューロトロフィン、TGF−βスーパーファミリー、ニューロカインファミリー、増殖因子等)、その他の脳機能賦活薬(例えば、脳代謝賦活薬、脳循環改善薬等)、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬(例えば、チアジド系利尿薬、ループ利尿薬、カリウム保持性利尿薬等)、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬(カルシウム拮抗薬)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、トロンボキサンA2合成酵素阻害薬、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)阻害剤、シクロオキシゲナーゼ(COX)−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、ビタミン類、疾患修飾性抗リウマチ薬、抗サイトカイン薬(例えば、TNF阻害薬、MAPキナーゼ阻害薬等)、性ホルモンまたはその誘導体(例えば、プロゲステロン、エストラジオール、安息香酸エストラジオール等)、副甲状腺ホルモン(例えば、PTH等)およびカルシウム受容体拮抗薬等が挙げられる。 他の薬物として好ましくは、例えば、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作、脳出血(例えば、高血圧性脳内出血、クモ膜下出血等)等)の治療薬、脳腫瘍の治療薬、脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷等)に伴う神経機能障害の治療薬、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、ハンチントン病、アルツハイマー病、老年性痴呆、脊髄小脳変性症等)の治療薬、運動神経病(例えば、筋萎縮性側索硬化症等)の治療薬、脱髄性疾患(例えば、多発性硬化症等)の治療薬、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)の治療薬、精神疾患(例えば、神経症、心身症、不安、統合失調症、躁うつ病等)の治療薬、てんかんの治療薬、ジストニアの治療薬、糖尿病の治療薬、糖尿病合併症の治療薬および/または高脂血症の治療薬、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬(DCI)、モノアミン酸化酵素(MAO−B)阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体拮抗薬、AMPA(2−アミノ−3−(メチル−3−ヒドロキシイソオキサゾール−4−イル)プロパン酸)/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬(例えば、GABAA受容体作動薬等)、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、βセクレターゼ阻害薬、βアミロイドタンパク凝集抑制薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子(例えば、ニューロトロフィン、TGF−βスーパーファミリー、ニューロカインファミリー、増殖因子等)、その他の脳機能賦活薬(例えば、脳代謝賦活薬、脳循環改善薬等)、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬(例えば、チアジド系利尿薬、ループ利尿薬、カリウム保持性利尿薬等)、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬(カルシウム拮抗薬)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ(COX)−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬およびビタミン類が挙げられ、より好ましくは、例えば、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞等)の治療薬、脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷等)に伴う神経機能障害の治療薬、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、ハンチントン病、アルツハイマー病、老年性痴呆等)の治療薬、筋萎縮性側索硬化症の治療薬、多発性硬化症の治療薬、精神疾患(例えば、神経症、心身症、不安、統合失調症、躁うつ病等)の治療薬、てんかんの治療薬および/またはジストニアの治療薬、糖尿病の治療薬、糖尿病合併症の治療薬および/または高脂血症の治療薬、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬(DCI)、モノアミン酸化酵素(MAO−B)阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体拮抗薬、βセクレターゼ阻害薬、βアミロイドタンパク凝集抑制薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子(例えば、ニューロトロフィン、TGF−βスーパーファミリー、ニューロカインファミリー、増殖因子等)、その他の脳機能賦活薬(例えば、脳代謝賦活薬、脳循環改善薬等)、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬(カルシウム拮抗薬)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、抗血小板薬、抗凝固薬および血栓溶解薬が挙げられ、とりわけ好ましくは、例えば、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞等)の治療薬、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、ハンチントン病、アルツハイマー病等)の治療薬、筋萎縮性側索硬化症の治療薬、多発性硬化症の治療薬、てんかんの治療薬および/または糖尿病合併症の治療薬、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬(DCI)、モノアミン酸化酵素(MAO−B)阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、神経栄養因子およびその他の脳機能賦活薬が挙げられる。 本発明において、「治療薬」・「治療剤」とは、病態を治癒の方向へ導く、いわゆる「治療薬」・「治療剤」に加え、悪化を抑制し病態の進行をとどめる「進展防止薬」・「進展防止剤」、さらには疾患の発症そのものを予防する「予防薬」・「予防剤」をも含む。 本発明において、脳卒中の治療薬としては、例えば、アルテプラーゼ(alteplase)、アルガトロバン(argatroban)、シチコリン(citicoline)、硫酸水素クロピドグレル(clopidogrel hydrogen sulfate)、DMP−647、ジピリダモール(dipyridamole)、イデベノン(idebenone)、インドブフェン(indobufen)、モノシアロガングリオシドGM1(monosialoganglioside GM1)、ニモジピン(nimodipine)、プロペントフィリン(propentofylline)、トリフルサール(triflusal)、モンテプラーゼ(monteplase)、アスピリン(aspirin)、ニコチン酸(nicotinic acid)、アブシキシマブ(abciximab)、アトロバスタチンカルシウム(atorvastatin calcium)、シロスタゾール(cilostazol)、チンザパリンナトリウム(tinzaparin sodium)、メシル酸チリラザド(tirilazad mesylate)、キシメラガトラン(ximelagatran)、NXY−059、ナルメフェン(nalmefene)、ドロトレコギン−α(drotrecogin alfa)、トラフェルミン(trafermin)、ジコノチド(ziconotide)、CRL−5861、クロベネチン(crobenetine)、CS−747、オジパルシル(odiparcil)、UK−279276、デスモテプラーゼ(desmoteplase)、塩酸レピノタン(repinotan hydrochloride)、エンラセンタン(enrasentan)、ゾナンパネル(zonampanel)、LJP−1082、DP−b99、S−0139、Bay−59−7939、SGS−111、パミテプラーゼ(pamiteplase)、エプトテルミン−α(eptotermin alfa)、タクロリムス(tacrolimus)、デキサナビノール(dexanabinol)、BB−10153、EN−100、塩酸デルセミン(delucemine hydrochloride)、MLN−519、SB−249417、NV−04、ミクロプラスミン(microplasmin)、Bay−44−2041、S−1746、E−2051、TS−011、イコサペント酸エチル(ethyl icosapentate)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、アルプロスタジル(alprostadil)、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride)、ワルファリン(例えば、ワルファリンカリウム(warfarin potassium))、ヘパリン(例えば、ヘパリンナトリウム(heparin sodium)、ヘパリンカルシウム(heparin calcium))、抗トロンビン薬(例えば、アンチトロンビンIII(antithrommbin III)、ヒルジン(hirudin))、ウロキナーゼ(urokinase)、ナサルプラーゼ(nasaruplase、プロウロキナーゼ(prourokinase))、組織プラスミノーゲンアクチベーター(t−PA、plasminogen activator)、チソキナーゼ(tisokinase)、ナテプラーゼ(nateplase)、ストレプトキナーゼ(streptokinase)が挙げられる。脳卒中の治療薬として好ましくは、例えば、アルテプラーゼ(alteplase)、アルガトロバン(argatroban)、シチコリン(citicoline)、硫酸水素クロピドグレル(clopidogrel hydrogen sulfate)、DMP−647、ジピリダモール(dipyridamole)、イデベノン(idebenone)、インドブフェン(indobufen)、モノシアロガングリオシドGM1(monosialoganglioside GM1)、ニモジピン(nimodipine)、プロペントフィリン(propentofylline)、トリフルサール(triflusal)、モンテプラーゼ(monteplase)、アスピリン(aspirin)、ニコチン酸(nicotinic acid)、アブシキシマブ(abciximab)、アトロバスタチンカルシウム(atorvastatin calcium)、シロスタゾール(cilostazol)、チンザパリンナトリウム(tinzaparin sodium)、メシル酸チリラザド(tirilazad mesylate)、キシメラガトラン(ximelagatran)、NXY−059、ナルメフェン(nalmefene)、ドロトレコギン−α(drotrecogin alfa)、トラフェルミン(trafermin)、ジコノチド(ziconotide)、CRL−5861、クロベネチン(crobenetine)、CS−747、オジパルシル(odiparcil)、UK−279276、デスモテプラーゼ(desmoteplase)、塩酸レピノタン(repinotan hydrochloride)、エンラセンタン(enrasentan)、ゾナンパネル(zonampanel)、LJP−1082、DP−b99、S−0139、Bay−59−7939、SGS−111、パミテプラーゼ(pamiteplase)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)であり、より好ましくは、例えば、アルテプラーゼ(alteplase)、アルガトロバン(argatroban)、シチコリン(citicoline)、硫酸水素クロピドグレル(clopidogrel hydrogen sulfate)、DMP−647、ジピリダモール(dipyridamole)、イデベノン(idebenone)、インドブフェン(indobufen)、モノシアロガングリオシドGM1(monosialoganglioside GM1)、ニモジピン(nimodipine)、プロペントフィリン(propentofylline)、トリフルサール(triflusal)、モンテプラーゼ(monteplase)、アスピリン(aspirin)、ニコチン酸(nicotinic acid)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)である。 本発明において、脳梗塞の治療薬としては、例えば、アルテプラーゼ(alteplase)、シチコリン(citicoline)、エダラボン(edaravone)、イブジラスト(ibudilast)、トリフルサール(triflusal)、シロスタゾール(cilostazol)、ニカラベン(nicaraven)、硫酸水素クロピドグレル(clopidogrel hydrogen sulfate)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、EAA−90、SUN−N4057、SUN−N8075、BGC−728が挙げられる。脳梗塞の治療薬として好ましくは、例えば、アルテプラーゼ(alteplase)、シチコリン(citicoline)、エダラボン(edaravone)、イブジラスト(ibudilast)、トリフルサール(triflusal)、シロスタゾール(cilostazol)、ニカラベン(nicaraven)、硫酸水素クロピドグレル(clopidogrel hydrogen sulfate)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、EAA−90、SUN−N4057であり、より好ましくは、例えば、アルテプラーゼ(alteplase)、シチコリン(citicoline)、エダラボン(edaravone)、イブジラスト(ibudilast)、トリフルサール(triflusal)、シロスタゾール(cilostazol)、ニカラベン(nicaraven)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)である。 本発明において、脳血栓の治療薬としては、例えば、オザグレル(ozagrel)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、チクロピジン(ticlopidine)、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、ファスジル(fasudil)、シロスタゾール(cilostazol)、モンテプラーゼ(monteplase)、アスピリン(aspirin)、イコサペント酸エチル(ethyl icosapentate)、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、アルプロスタジル(alprostadil)、ジピリダモール(dipyridamole)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride)、ワルファリン(例えば、ワルファリンカリウム(warfarin potassium))、ヘパリン(例えば、ヘパリンナトリウム(heparin sodium)、ヘパリンカルシウム(heparin calcium))、抗トロンビン薬(例えば、アンチトロンビンIII(antithrommbin III)、アルガトロバン(argatroban)、ヒルジン(hirudin))、ウロキナーゼ(urokinase)、ナサルプラーゼ(nasaruplase、プロウロキナーゼ(prourokinase))、組織プラスミノーゲンアクチベーター(t−PA)、チソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(nateplase)、ストレプトキナーゼ(streptokinase)、パミテプラーゼ(pamiteplase)が挙げられる。脳血栓の治療薬として好ましくは、例えば、オザグレル(ozagrel)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、チクロピジン(ticlopidine)、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、ファスジル(fasudil)、組織プラスミノーゲンアクチベーター(t−PA)、アルテプラーゼ(alteplase)である。 本発明において、クモ膜下出血の治療薬としては、例えば、モノシアロガングリオシドGM1(monosialoganglioside GM1)、メシル酸チリラザド(tirilazad mesylate)、ニカラベン(nicaraven)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、クラゾセンタン(clazosentan)、ボセンタン(bosentan)が挙げられる。クモ膜下出血の治療薬として好ましくは、例えば、モノシアロガングリオシドGM1(monosialoganglioside GM1)、メシル酸チリラザド(tirilazad mesylate)、ニカラベン(nicaraven)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、クラゾセンタン(clazosentan)であり、より好ましくは、例えば、モノシアロガングリオシドGM1(monosialoganglioside GM1)、メシル酸チリラザド(tirilazad mesylate)、ニカラベン(nicaraven)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)である。 本発明において、パーキンソン病および/またはパーキンソン症候群の治療薬としては、例えば、レボドパ(levodopa、L−ドパ)、レボドパ・ベンセラジド配合剤(levodopa + benserazide、例えばレボドパ・ベンセラジド(4:1)配合剤)、レボドパ・カルビドパ配合剤(levodopa + carbidopa)、エンタカポン・レボドパ・カルビドパ配合剤(entacapone + levodopa + carbidopa)、メレボドパ(melevodopa)、メレボドパ・カルビドパ配合剤(melevodopa + carbidopa)、メシル酸ブロモクリプチン(bromocryptine mesylate)、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、アポモルフィン(apomorphine)、ブジピン(budipine)、カベルゴリン(cabergoline)、ドロキシドパ(droxidopa)、エンタカポン(entacapone)、リスリド(lisuride)、メシル酸ペルゴリド(pergolide mesylate)、ピリベジル(piribedil)、プラミペキソール(pramipexole)、塩酸プラミペキソール水和物(pramipexole hydrochloride hydrate)、塩酸ロピニロール(ropinirole hydrochloride)、ロピニロール(ropinirole)、セレギリン(selegiline、デプレニル(deprenil))、テルグリド(terguride)、トルカポン(tolcapone)、メシル酸ラサギリン(rasagiline mesylate)、タリペキソール(talipexole)、塩酸アマンタジン(amantadine hydrochloride)、塩酸トリヘキシフェニジル(trihexyphenidyl hydrochloride)、ビペリデン(biperiden)、塩酸ピロヘプチン(piroheptine hydrochloride)、塩酸マザチコール(mazaticol hydrochloride)、塩酸メチキセン(metixene hydrochloride)、プロフェナミン(profenamine)、リルゾール(riluzole)、ゾニサミド(zonisamide)、CEP−1347、サフィナミド(safinamide)、ロチゴチン(rotigotine)、NS−2330、スマニロール(sumanirole)、エチレボドパ(etilevodopa)、モダフィニル(modafinil)、オランザピン(olanzapine)、ビフェプルノクス(bifeprunox)、TCH−346、塩酸サリゾタン(sarizotan hydrochloride)、GDNF、イストラデフィリン(istradefylline)、タランパネル(talampanel)、レテプリニムカリウム(leteprinim potassium)、GPI−1485、アルチニクリン(altinicline)、スフェラミン(Spheramine)、ACP−103、SLV−308、Sch−63390、E−2007、SR−57667、フィパメゾール(fipamezole)、BIA−3−202、AVE−1625、DAR−0100、VR−2006、PYM−50028、CERE−120、P63、MITO−4509、NLX−XI、サフラジン(safrazine)、レマセミド(remacemide)、ラザベミド(lazabemide)、モフェギリン(mofegiline)、その他の麦角アルカロイド誘導体、CGP−28014が挙げられる。パーキンソン病および/またはパーキンソン症候群の治療薬として好ましくは、例えば、レボドパ(levodopa、L−ドパ)、レボドパ・ベンセラジド配合剤(levodopa + benserazide、例えばレボドパ・ベンセラジド(4:1)配合剤)、レボドパ・カルビドパ配合剤(levodopa + carbidopa)、エンタカポン・レボドパ・カルビドパ配合剤(entacapone + levodopa + carbidopa)、メレボドパ(melevodopa)、メレボドパ・カルビドパ配合剤(melevodopa + carbidopa)、メシル酸ブロモクリプチン(bromocryptine mesylate)、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、アポモルフィン(apomorphine)、ブジピン(budipine)、カベルゴリン(cabergoline)、ドロキシドパ(droxidopa)、エンタカポン(entacapone)、リスリド(lisuride)、メシル酸ペルゴリド(pergolide mesylate)、ピリベジル(piribedil)、プラミペキソール(pramipexole)、塩酸プラミペキソール水和物(pramipexole hydrochloride hydrate)、塩酸ロピニロール(ropinirole hydrochloride)、ロピニロール(ropinirole)、セレギリン(selegiline)、テルグリド(terguride)、トルカポン(tolcapone)、メシル酸ラサギリン(rasagiline mesylate)、タリペキソール(talipexole)、塩酸アマンタジン(amantadine hydrochloride)、塩酸トリヘキシフェニジル(trihexyphenidyl hydrochloride)、ビペリデン(biperiden)、塩酸ピロヘプチン(piroheptine hydrochloride)、塩酸マザチコール(mazaticol hydrochloride)、塩酸メチキセン(metixene hydrochloride)、プロフェナミン(profenamine)、リルゾール(riluzole)、ゾニサミド(zonisamide)、CEP−1347、サフィナミド(safinamide)、ロチゴチン(rotigotine)、NS−2330、スマニロール(sumanirole)、エチレボドパ(etilevodopa)、モダフィニル(modafinil)、オランザピン(olanzapine)、ビフェプルノクス(bifeprunox)、TCH−346、塩酸サリゾタン(sarizotan hydrochloride)、GDNF、イストラデフィリン(istradefylline)、タランパネル(talampanel)、レテプリニムカリウム(leteprinim potassium)、GPI−1485、アルチニクリン(altinicline)、スフェラミン(Spheramine)、ACP−103、SLV−308、Sch−63390、E−2007、SR−57667、フィパメゾール(fipamezole)、BIA−3−202、AVE−1625、DAR−0100であり、より好ましくは、例えば、レボドパ(levodopa、L−ドパ)、レボドパ・ベンセラジド配合剤(levodopa + benserazide、例えばレボドパ・ベンセラジド(4:1)配合剤)、レボドパ・カルビドパ配合剤(levodopa + carbidopa)、エンタカポン・レボドパ・カルビドパ配合剤(entacapone + levodopa + carbidopa)、メレボドパ(melevodopa)、メレボドパ・カルビドパ配合剤(melevodopa + carbidopa)、メシル酸ブロモクリプチン(bromocryptine mesylate)、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、アポモルフィン(apomorphine)、ブジピン(budipine)、カベルゴリン(cabergoline)、ドロキシドパ(droxidopa)、エンタカポン(entacapone)、リスリド(lisuride)、メシル酸ペルゴリド(pergolide mesylate)、ピリベジル(piribedil)、プラミペキソール(pramipexole)、塩酸プラミペキソール水和物(pramipexole hydrochloride hydrate)、塩酸ロピニロール(ropinirole hydrochloride)、ロピニロール(ropinirole)、セレギリン(selegiline)、テルグリド(terguride)、トルカポン(tolcapone)、メシル酸ラサギリン(rasagiline mesylate)、タリペキソール(talipexole)、塩酸アマンタジン(amantadine hydrochloride)、塩酸トリヘキシフェニジル(trihexyphenidyl hydrochloride)、ビペリデン(biperiden)、塩酸ピロヘプチン(piroheptine hydrochloride)、塩酸マザチコール(mazaticol hydrochloride)、塩酸メチキセン(metixene hydrochloride)、プロフェナミン(profenamine)である。とりわけ好ましくは、レボドパ(levodopa、L−ドパ)、レボドパ・ベンセラジド配合剤(levodopa + benserazide、例えばレボドパ・ベンセラジド(4:1)配合剤)、レボドパ・カルビドパ配合剤(levodopa + carbidopa)、メシル酸ブロモクリプチン(bromocryptine mesylate)、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、カベルゴリン(cabergoline)、ドロキシドパ(droxidopa)、メシル酸ペルゴリド(pergolide mesylate)、プラミペキソール(pramipexole)、塩酸プラミペキソール水和物(pramipexole hydrochloride hydrate)、セレギリン(selegiline)、タリペキソール(talipexole)、塩酸アマンタジン(amantadine hydrochloride)、塩酸トリヘキシフェニジル(trihexyphenidyl hydrochloride)である。 本発明において、ハンチントン病の治療薬としては、例えば、リルゾール(riluzole)、LAX−101、テトラベナジン(tetrabenazine)、オランザピン(olanzapine)、酢酸グラチラマー(glatiramer acetate)が挙げられる。ハンチントン病の治療薬として好ましくは、リルゾール(riluzole)である。 本発明において、舞踏病の治療薬としては、例えば、タルチレリン(taltirelin)、NS−2330、T−2000、タランパネル(talampanel)が挙げられる。舞踏病の治療薬として好ましくは、例えば、タルチレリン(taltirelin)である。 本発明において、アルツハイマー病の治療薬としては、例えば、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、塩酸ドネペジル(donepezil hydrochloride)、フラクションF(Fraction F)、ガランタミン(galantamine)、インデロキサジン(indeloxazine)、塩酸メマンチン(memantine hydrochloride)、ニセルゴリン(nicergoline)、ホスファチジルセリン(phosphatidylserine)、酒石酸リバスチグミン(rivastigmine tartrate)、ST−200、タクリン(tacrine)、セレブロライシン(Cerebrolysin)、ヒュペルジンA(huperzine A)、ネフィラセタム(nefiracetam)、セレコキシブ(celecoxib)、オランザピン(olanzapine)、ネラメキサン(neramexane)、NS−2330、塩酸キサリプローデン(xaliproden hydrochloride)、フェンセリン(phenserine)、スタチン類(statins)、アナポス(Anapos)、ドロナビノール(dronabinol)、アトロバスタチンカルシウム(atorvastatin calcium)、塩酸セビメリン(cevimeline hydrochloride)、イコサペント酸エチル(ethyl icosapentate)、モダフィニル(modafinil)、マレイン酸ロシグリタゾン(rosiglitazone maleate)、ロバスタチン(lovastatin)、メシル酸ラサギリン(rasagiline mesylate)、R−フルルビプロフェン(R-flurbiprofen)、EGb−761、AMPAlex、TCH−346、塩酸ガンスチグミン(ganstigmine hydrochloride)、コロストリニン(Colostrinin)、ニトロフルルビプロフェン(nitroflurbiprofen)、コルラセタム(coluracetam)、N−アセチルシステイン(N-acetylcysteine)、NC−531、S−8510、T−588、T−82、MEM−1003、IQ−201、ABT−089、ヨードクロロヒドロキシキン(iodochlorhydroxyquin)、SL−65.0155、SR−57667、SGS−742、酢酸ロイプロリド(leuprolide acetate)、ケタシン(Ketasyn)、PYM−50028、c−9136、AVE−1625、CPI−1189、EN−100、CERE−110、P58、PPI−1019、酒石酸ラドスチジル(ladostigil hemitartrate)、SB−399885、アミロイド阻害ペプチド(amyloid inhibiting peptides)、GT−1061、ZT−1、MEM−1414、LY−450108、MITO−4509、AAB−001、c−7617、R−1485、R−1500、GSK−742457、ザナペジル(TAK−147)、アニラセタム(aniracetam)、イデベノン(idebenone)、ビンポセチン(vinpocetine)が挙げられる。アルツハイマー病の治療薬として好ましくは、例えば、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、塩酸ドネペジル(donepezil hydrochloride)、フラクションF(Fraction F)、ガランタミン(galantamine)、インデロキサジン(indeloxazine)、塩酸メマンチン(memantine hydrochloride)、ニセルゴリン(nicergoline)、ホスファチジルセリン(phosphatidylserine)、酒石酸リバスチグミン(rivastigmine tartrate)、ST−200、タクリン(tacrine)、セレブロライシン(Cerebrolysin)、ヒュペルジンA(huperzine A)、ネフィラセタム(nefiracetam)、セレコキシブ(celecoxib)、オランザピン(olanzapine)、ネラメキサン(neramexane)、NS−2330、塩酸キサリプローデン(xaliproden hydrochloride)、フェンセリン(phenserine)、スタチン類(statins)、アナポス(Anapos)、ドロナビノール(dronabinol)、アトロバスタチンカルシウム(atorvastatin calcium)、塩酸セビメリン(cevimeline hydrochloride)、イコサペント酸エチル(ethyl icosapentate)、モダフィニル(modafinil)、マレイン酸ロシグリタゾン(rosiglitazone maleate)、ロバスタチン(lovastatin)、メシル酸ラサギリン(rasagiline mesylate)、R−フルルビプロフェン(R-flurbiprofen)、EGb−761、AMPAlex、TCH−346、塩酸ガンスチグミン(ganstigmine hydrochloride)、コロストリニン(Colostrinin)、ニトロフルルビプロフェン(nitroflurbiprofen)、コルラセタム(coluracetam)、N−アセチルシステイン(N-acetylcysteine)、NC−531、S−8510、T−588、T−82、MEM−1003、IQ−201、ABT−089、ヨードクロロヒドロキシキン(iodochlorhydroxyquin)、SL−65.0155、SR−57667、SGS−742、酢酸ロイプロリド(leuprolide acetate)、ケタシン(Ketasyn)、PYM−50028、c−9136、AVE−1625であり、より好ましくは、例えば、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、塩酸ドネペジル(donepezil hydrochloride)、フラクションF(Fraction F)、ガランタミン(galantamine)、インデロキサジン(indeloxazine)、塩酸メマンチン(memantine hydrochloride)、ニセルゴリン(nicergoline)、ホスファチジルセリン(phosphatidylserine)、酒石酸リバスチグミン(rivastigmine tartrate)、ST−200、タクリン(tacrine)、セレブロライシン(Cerebrolysin)、ヒュペルジンA(huperzine A)、ネフィラセタム(nefiracetam)である。 本発明において、老年性痴呆の治療薬としては、例えば、ST−200、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、セレブロライシン(Cerebrolysin)、ネフィラセタム(nefiracetam)、酒石酸リバスチグミン(rivastigmine tartrate)、ネボスチネル(nebostinel)、P58、LX−104が挙げられる。老年性痴呆の治療薬として好ましくは、例えば、ST−200、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、セレブロライシン(Cerebrolysin)、ネフィラセタム(nefiracetam)、酒石酸リバスチグミン(rivastigmine tartrate)であり、より好ましくは、例えば、ST−200、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、セレブロライシン(Cerebrolysin)、ネフィラセタム(nefiracetam)である。 本発明において、筋萎縮性側索硬化症の治療薬としては、例えば、リルゾール(riluzole)、エダラボン(edaravone)、アリモクロモル(arimoclomol)、塩酸キサリプローデン(xaliproden hydrochloride)、TCH−346、スーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutase)、ペントキシフィリン(pentoxifylline)、PYM−50018、EHT−0202、FP−0011、ガバペンチン(gabapentin)、神経栄養因子、メカセルミン(mecasermin)が挙げられる。筋萎縮性側索硬化症の治療薬として好ましくは、例えば、リルゾール(riluzole)、エダラボン(edaravone)、アリモクロモル(arimoclomol)、塩酸キサリプローデン(xaliproden hydrochloride)、TCH−346、スーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutase)、ペントキシフィリン(pentoxifylline)であり、より好ましくは、例えば、リルゾール(riluzole)である。 本発明において、多発性硬化症の治療薬としては、例えば、酢酸グラチラマー(glatiramer acetate)、インターフェロン(interferon)、バクロフェン(baclofen)、カンナビス(cannabis)、コルチコトロピン(corticotropin)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、ナタリズマブ(natalizumab)、テリフルノミド(teriflunomide)、アレムツズマブ(alemtuzumab)、ダクリズマブ(daclizumab)、ドロナビノール(dronabinol)、レベチラセタム(levetiracetam)、パーフェニドン(pirfenidone)、アバタセプト(abatacept)、FTY−720、ファンプリジン(fampridine)、ABT−874、アナポス(Anapos)、ニューロバックス(NeuroVax)、アナージX(AnergiX)、チプリモチド(tiplimotide)、ラキニモド(laquinimod)、TR−14035、E−2007、BX−471、メソプラム(mesopram)、MBP−8298、トバキシン(Tovaxin)、AVE−9897、エイムスプロ(Aimspro)、イブジラスト(ibudilast)、アレファセプト(alefacept)、レフルノミド(leflunomide)、免疫グロブリン(immunoglobulin)、AGT−1、フルアステロン(fluasterone)、MLN−3897、インターフェロン受容体(interferon receptor)、ISIS−107248、インターロイキン4(interleukin-4)、EMZ−701、AZD−4750、CNTO−1275、クラドリビン(cladribine)、T−0047、c−6448が挙げられる。多発性硬化症の治療薬として好ましくは、例えば、酢酸グラチラマー(glatiramer acetate)、インターフェロン(interferon)、バクロフェン(baclofen)、コルチコトロピン(corticotropin)、ミトキサントロン(mitoxantrone)、ナタリズマブ(natalizumab)、テリフルノミド(teriflunomide)、アレムツズマブ(alemtuzumab)、ダクリズマブ(daclizumab)、ドロナビノール(dronabinol)、レベチラセタム(levetiracetam)、パーフェニドン(pirfenidone)、アバタセプト(abatacept)、FTY−720、ファンプリジン(fampridine)、ABT−874、アナポス(Anapos)、ニューロバックス(NeuroVax)、アナージX(AnergiX)、チプリモチド(tiplimotide)、ラキニモド(laquinimod)、TR−14035、E−2007、BX−471、メソプラム(mesopram)、MBP−8298、トバキシン(Tovaxin)、AVE−9897、エイムスプロ(Aimspro)であり、より好ましくは、例えば、酢酸グラチラマー(glatiramer acetate)、インターフェロン(interferon)、バクロフェン(baclofen)、コルチコトロピン(corticotropin)、ミトキサントロン(mitoxantrone)である。 本発明において、髄膜炎の治療薬としては、例えば、ABLC、アムホテリシンB(amphotericin B)、セフォゾプラン(cefozopran)、セフピロム(cefpirome)、フルコナゾール(fluconazole)、ヘモフィラスワクチン(Haemophilus vaccine)、メロペネム(meropenem)、肺炎球菌ワクチン(pneumococcal vaccine)、オペベカン(opebecan)、プレコナリル(pleconaril)、インターフェロン(interferon)、ラブコナゾール(ravuconazole)、SPD−703が挙げられる。髄膜炎の治療薬として好ましくは、例えば、ABLC、アムホテリシンB(amphotericin B)、セフォゾプラン(cefozopran)、セフピロム(cefpirome)、フルコナゾール(fluconazole)、ヘモフィラスワクチン(Haemophilus vaccine)、メロペネム(meropenem)、肺炎球菌ワクチン(pneumococcal vaccine)、オペベカン(opebecan)、プレコナリル(pleconaril)、インターフェロン(interferon)、ラブコナゾール(ravuconazole)であり、より好ましくは、例えば、ABLC、アムホテリシンB(amphotericin B)、セフォゾプラン(cefozopran)、セフピロム(cefpirome)、フルコナゾール(fluconazole)、ヘモフィラスワクチン(Haemophilus vaccine)、メロペネム(meropenem)、肺炎球菌ワクチン(pneumococcal vaccine)である。 本発明において、クロイツフェルド−ヤコブ病の治療薬としては、例えば、ペントサンポリ硫酸ナトリウム(pentosan polysulfate sodium)が挙げられる。 本発明において、エイズ脳症による痴呆の治療薬としては、例えば、レキシパファント(lexipafant)、塩酸メマンチン(memantine hydrochloride)、CPI−1189が挙げられる。 本発明において、神経症の治療薬としては、例えば、TJ−15が挙げられる。 本発明において、心身症の治療薬としては、例えば、ブロンペリドール(bromperidol)、フルトプラゼパム(flutoprazepam)、オランザピン(olanzapine)、スルトプリド(sultopride)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、ジプラシドン(ziprasidone)、ズクロペンチキソール(zuclopenthixol)、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、マレイン酸プロクロルペラジン(prochlorperazine maleate)、アリピプラゾール(aripiprazole)、トピラメート(topiramate)、ゾニサミド(zonisamide)、ACP−103、ネボスチネル(nebostinel)、塩酸アバペリドン(abaperidone hydrochloride)、SLV−319、LU−31−130が挙げられる。心身症の治療薬として好ましくは、例えば、ブロンペリドール(bromperidol)、フルトプラゼパム(flutoprazepam)、オランザピン(olanzapine)、スルトプリド(sultopride)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、ジプラシドン(ziprasidone)、ズクロペンチキソール(zuclopenthixol)、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、マレイン酸プロクロルペラジン(prochlorperazine maleate)、アリピプラゾール(aripiprazole)、トピラメート(topiramate)、ゾニサミド(zonisamide)であり、より好ましくは、例えば、ブロンペリドール(bromperidol)、フルトプラゼパム(flutoprazepam)、オランザピン(olanzapine)、スルトプリド(sultopride)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、ジプラシドン(ziprasidone)、ズクロペンチキソール(zuclopenthixol)、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、マレイン酸プロクロルペラジン(prochlorperazine maleate)、アリピプラゾール(aripiprazole)である。 本発明において、抗不安薬としては、例えば、フルトプラゼパム(flutoprazepam)、ジアゼパム(diazepam)、ロラゼパム(lorazepam)、ブロマゼパム(bromazepam)、プラゼパム(prazepam)、クロチアゼパム(clotiazepam)、オキサゼパム(oxazepam)、フルジアゼパム(fludiazepam)、メダゼパム(medazepam)、クロルジアゼポキシド(chlordiazepoxide)、アルプラゾラム(alprazolam)、エチゾラム(etizolam)、フルタゾラム(fulutazolam)、メキサゾラム(mexazolam)、クロキサゾラム(cloxazolam)、オキサゾラム(oxazolam)、クロラゼプ酸二カリウム(dipotassium clorazepate)、ロフラゼプ酸エチル(ethyl loflazepate)、クエン酸タンドスピロン(tandospiron citrate)が挙げられる。 本発明において、統合失調症の治療薬としては、例えば、アミスルプリド(amisulpride)、アリピプラゾール(aripiprazole)、クロザピン(clozapine)、ネモナプリド(nemonapride)、オランザピン(olanzapine)、ペロスピロン(perospirone)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、タリペキソール(talipexole)、ジプラシドン(ziprasidone)、ゾテピン(zotepine)、ズクロペンチキソール(zuclopenthixol)、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、セルチンドール(sertindole)、ブロナンセリン(blonanserin)、マレイン酸アセナピン(asenapine maleate)、ビフェプルノクス(bifeprunox)、プラミペキソール(pramipexole)、セクレチン(secretin)、LAX−101、AMPAlex、デキセファロキサン(dexefaroxan)、NE−100、オカペリドン(ocaperidone)、オサネタント(osanetant)、タルネタント(talnetant)、SM−13496、エプリバンセリン(eplivanserin)、ウリジン(uridine)、フマル酸パリンドール(palindore fumarate)、Org−24448、SLV−313、SLV−310、ABT−089、D−セリン(D-serine)、塩酸アバペリドン(abaperidone hydrochloride)、SB−399885、SSR−125047、EMR−62218、AVE−5997EF、ACR−16、TC−1698、SSR−146977、GSK−773812、GSK−742457、GSK−644784、イロペリドンが挙げられる。統合失調症の治療薬として好ましくは、例えば、アミスルプリド(amisulpride)、アリピプラゾール(aripiprazole)、クロザピン(clozapine)、ネモナプリド(nemonapride)、オランザピン(olanzapine)、ペロスピロン(perospirone)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、タリペキソール(talipexole)、ジプラシドン(ziprasidone)、ゾテピン(zotepine)、ズクロペンチキソール(zuclopenthixol)、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、セルチンドール(sertindole)、ブロナンセリン(blonanserin)、マレイン酸アセナピン(asenapine maleate)、ビフェプルノクス(bifeprunox)、プラミペキソール(pramipexole)、セクレチン(secretin)、LAX−101、AMPAlex、デキセファロキサン(dexefaroxan)、NE−100、オカペリドン(ocaperidone)、オサネタント(osanetant)、タルネタント(talnetant)、SM−13496、エプリバンセリン(eplivanserin)、ウリジン(uridine)、フマル酸パリンドール(palindore fumarate)、Org−24448、SLV−313、SLV−310、ABT−089、D−セリン(D-serine)であり、より好ましくは、例えば、アミスルプリド(amisulpride)、アリピプラゾール(aripiprazole)、クロザピン(clozapine)、ネモナプリド(nemonapride)、オランザピン(olanzapine)、ペロスピロン(perospirone)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、タリペキソール(talipexole)、ジプラシドン(ziprasidone)、ゾテピン(zotepine)、ズクロペンチキソール(zuclopenthixol)、酢酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol acetate)、デカン酸ズクロペンチキソール(zuclopenthixol decanoate)、セルチンドール(sertindole)である。 本発明において、躁病の治療薬としては、例えば、オランザピン(olanzapine)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、アリピプラゾール(aripiprazole)、ジプラシドン(ziprasidone)、リチウム(lithium)、トピラメート(topiramate)が挙げられる。躁病の治療薬として好ましくは、例えば、オランザピン(olanzapine)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、リスペリドン(risperidone)、アリピプラゾール(aripiprazole)、ジプラシドン(ziprasidone)、リチウム(lithium)である。 本発明において、うつ病の治療薬としては、例えば、シュウ酸エスシタロプラム(escitalopram oxalate)、アルプラゾラム(alprazolam)、アミスルプリド(amisulpride)、アモキサピン(amoxapine)、ブプロピオン(bupropion)、カルバマゼピン(carbamazepine)、臭素酸シタロプラム(citalopram hydrobromide)、ジヒドロエルゴクリプチン(dihydroergocryptine)、フルオキセチン(fluoxetine)、フルボキサミン(fluvoxamine)、リチウム(lithium)、ミアンセリン(mianserin)、ミルナシプラン(milnacipran)、ミナプリン(minaprine)、ミルタザピン(mirtazapine)、モクロベミド(moclobemide)、塩酸ネファゾドン(nefazodone hydrochloride)、パロキセチン(paroxetine)、ピルリンドール(pirlindole)、レボキセチン(reboxetine)、ST−200、セルトラリン(sertraline)、チアネプチン(tianeptine)、トラゾドン(trazodone)、ベンラファキシン(venlafaxine)、フルオキセチン+オランザピン(fluoxetine + olanzapine)、オランザピン(olanzapine)、ラモトリジン(lamotrigine)、ビルコート(Virucort)、塩酸デュロキセチン(duloxetine hydrochloride)、セレギリン(selegiline)、ゲピロン−ER(gepirone-ER)、塩酸イミプラミン(imipramine hydrochloride)、アミトリプチリン(amitriptyline)、トリミプラミン(trimipramine)、クロミプラミン(clomipramine)、ノルトリプチリン(nortriptyline)、ロフェプラミン(lofepramine)、マプロチリン(maprotiline)、セチプチリン(setiptiline)、ドスレピン(dosulepin)、ノミフェンシン(nomifensine)、アゴメラチン(agomelatine)、ネタミフチド(netamiftide)、マレイン酸アセナピン(asenapine maleate)、SR−58611、LAX−101、DVS−233、ミフェプリストン(mifepristone)、ODS−II、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、レベチラセタム(levetiracetam)、プラミペキソール(pramipexole)、トピラメート(topiramate)、ヴィラゾドン(vilazodone)、エノール−3−IPA(Enol-3-IPA)、OPC−14523、カラベルサート(carabersat)、エプリバンセリン(eplivanserin)、サレデュータント(saredutant)、YKP10A、AR−A2、DOV−216303、トリアセチルウリジン(triacetyluridine)、(R)−シブトラミン((R)-sibutramine)、R−673、Org−34517、GW−597599、GW−353162、リカルバゼピン(licarbazepine)、SLV−308、SPD−421、イソバレラミド(isovaleramide)、Org−24448、ネボスチネル(nebostinel)、SA−4503、LX−105、SNEC−2、NBI−34041、SSR−149415、SSR−146977、DOV−21947、R−1204、PRX−00023、Lu−AA−21004、GSK−679769、GSK−823296が挙げられる。うつ病の治療薬として好ましくは、例えば、シュウ酸エスシタロプラム(escitalopram oxalate)、アルプラゾラム(alprazolam)、アミスルプリド(amisulpride)、アモキサピン(amoxapine)、ブプロピオン(bupropion)、カルバマゼピン(carbamazepine)、臭素酸シタロプラム(citalopram hydrobromide)、ジヒドロエルゴクリプチン(dihydroergocryptine)、フルオキセチン(fluoxetine)、フルボキサミン(fluvoxamine)、リチウム(lithium)、ミアンセリン(mianserin)、ミルナシプラン(milnacipran)、ミナプリン(minaprine)、ミルタザピン(mirtazapine)、モクロベミド(moclobemide)、塩酸ネファゾドン(nefazodone hydrochloride)、パロキセチン(paroxetine)、ピルリンドール(pirlindole)、レボキセチン(reboxetine)、ST−200、セルトラリン(sertraline)、チアネプチン(tianeptine)、トラゾドン(trazodone)、ベンラファキシン(venlafaxine)、フルオキセチン+オランザピン(fluoxetine + olanzapine)、オランザピン(olanzapine)、ラモトリジン(lamotrigine)、ビルコート(Virucort)、塩酸デュロキセチン(duloxetine hydrochloride)、セレギリン(selegiline)、ゲピロン−ER(gepirone-ER)、塩酸イミプラミン(imipramine hydrochloride)、アミトリプチリン(amitriptyline)、トリミプラミン(trimipramine)、クロミプラミン(clomipramine)、ノルトリプチリン(nortriptyline)、ロフェプラミン(lofepramine)、マプロチリン(maprotiline)、セチプチリン(setiptiline)、ドスレピン(dosulepin)、ノミフェンシン(nomifensine)、アゴメラチン(agomelatine)、ネタミフチド(netamiftide)、マレイン酸アセナピン(asenapine maleate)、SR−58611、LAX−101、DVS−233、ミフェプリストン(mifepristone)、ODS−II、フマル酸ケチアピン(quetiapine fumarate)、レベチラセタム(levetiracetam)、プラミペキソール(pramipexole)、トピラメート(topiramate)、ヴィラゾドン(vilazodone)、エノール−3−IPA(Enol-3-IPA)、OPC−14523、カラベルサート(carabersat)、エプリバンセリン(eplivanserin)、サレデュータント(saredutant)、YKP10A、AR−A2、DOV−216303、トリアセチルウリジン(triacetyluridine)、(R)−シブトラミン((R)-sibutramine)、R−673、Org−34517、GW−597599、GW−353162、リカルバゼピン(licarbazepine)、SLV−308であり、より好ましくは、例えば、シュウ酸エスシタロプラム(escitalopram oxalate)、アルプラゾラム(alprazolam)、アミスルプリド(amisulpride)、アモキサピン(amoxapine)、ブプロピオン(bupropion)、カルバマゼピン(carbamazepine)、臭素酸シタロプラム(citalopram hydrobromide)、ジヒドロエルゴクリプチン(dihydroergocryptine)、フルオキセチン(fluoxetine)、フルボキサミン(fluvoxamine)、リチウム(lithium)、ミアンセリン(mianserin)、ミルナシプラン(milnacipran)、ミナプリン(minaprine)、ミルタザピン(mirtazapine)、モクロベミド(moclobemide)、塩酸ネファゾドン(nefazodone hydrochloride)、パロキセチン(paroxetine)、ピルリンドール(pirlindole)、レボキセチン(reboxetine)、ST−200、セルトラリン(sertraline)、チアネプチン(tianeptine)、トラゾドン(trazodone)、ベンラファキシン(venlafaxine)、フルオキセチン+オランザピン(fluoxetine + olanzapine)、オランザピン(olanzapine)、ラモトリジン(lamotrigine)、ビルコート(Virucort)、塩酸デュロキセチン(duloxetine hydrochloride)、セレギリン(selegiline)、ゲピロン−ER(gepirone-ER)、塩酸イミプラミン(imipramine hydrochloride)、アミトリプチリン(amitriptyline)、トリミプラミン(trimipramine)、クロミプラミン(clomipramine)、ノルトリプチリン(nortriptyline)、ロフェプラミン(lofepramine)、マプロチリン(maprotiline)、セチプチリン(setiptiline)、ドスレピン(dosulepin)、ノミフェンシン(nomifensine)である。 本発明において、てんかんの治療薬としては、例えば、カルバマゼピン(carbamazepine)、抱水クロラール(chloral hydrate)、クロナゼパム(clonazepam)、ジアゼパム(diazepam)、フェルバメート(felbamate)、フォスフェニトイン(fosphenytoin)、ガバペンチン(gabapentin)、ラモトリジン(lamotrigine)、レベチラセタム(levetiracetam)、ロラゼパム(lorazepam)、オキシカルバゼピン(oxcarbazepine)、フェノバルビトンナトリウム(phenobarbitone Na)、チアガビン(tiagabine)、トピラメート(topiramate)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、バルプロ酸ナトリウム(valproate sodium)、ビガバトリン(vigabatrin)、ゾニサミド(zonisamide)、プレガバリン(pregabalin)、フェノバルビタール(phenobarbital)、プリミドン(primidone)、フェニトイン(phenytoin)、エトスクシミド(ethosuximide)、ルフィナミド(rufinamide)、ハーコセリド(harkoseride)、BIA−2−093、サフィナミド(safinamide)、SPD−421、タランパネル(talampanel)、NS−1209、レチガビン(retigabine)、カラベルサート(carabersat)、バルロセミド(valrocemide)、YKP−509、E−2007、AMP−397、UCB−34714、T−2000、イソバレラミド(isovaleramide)、Co−102862、GT−1061、ICA−69673、UCB−44212が挙げられる。てんかんの治療薬として好ましくは、例えば、カルバマゼピン(carbamazepine)、抱水クロラール(chloral hydrate)、クロナゼパム(clonazepam)、ジアゼパム(diazepam)、フェルバメート(felbamate)、フォスフェニトイン(fosphenytoin)、ガバペンチン(gabapentin)、ラモトリジン(lamotrigine)、レベチラセタム(levetiracetam)、ロラゼパム(lorazepam)、オキシカルバゼピン(oxcarbazepine)、フェノバルビトンナトリウム(phenobarbitone Na)、チアガビン(tiagabine)、トピラメート(topiramate)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、バルプロ酸ナトリウム(valproate sodium)、ビガバトリン(vigabatrin)、ゾニサミド(zonisamide)、プレガバリン(pregabalin)、フェノバルビタール(phenobarbital)、プリミドン(primidone)、フェニトイン(phenytoin)、エトスクシミド(ethosuximide)、ルフィナミド(rufinamide)、ハーコセリド(harkoseride)、BIA−2−093、サフィナミド(safinamide)、SPD−421、タランパネル(talampanel)、NS−1209、レチガビン(retigabine)、カラベルサート(carabersat)、バルロセミド(valrocemide)、YKP−509、E−2007、AMP−397、UCB−34714であり、より好ましくは、例えば、カルバマゼピン(carbamazepine)、抱水クロラール(chloral hydrate)、クロナゼパム(clonazepam)、ジアゼパム(diazepam)、フェルバメート(felbamate)、フォスフェニトイン(fosphenytoin)、ガバペンチン(gabapentin)、ラモトリジン(lamotrigine)、レベチラセタム(levetiracetam)、ロラゼパム(lorazepam)、オキシカルバゼピン(oxcarbazepine)、フェノバルビトンナトリウム(phenobarbitone Na)、チアガビン(tiagabine)、トピラメート(topiramate)、バルプロ酸ナトリウム(valproate semisodium)、バルプロ酸ナトリウム(valproate sodium)、ビガバトリン(vigabatrin)、ゾニサミド(zonisamide)、プレガバリン(pregabalin)、フェノバルビタール(phenobarbital)、プリミドン(primidone)、フェニトイン(phenytoin)、エトスクシミド(ethosuximide)である。 本発明において、ジストニアの治療薬としては、例えば、AN−072、ボツリヌストキシン(botulinum toxin)が挙げられる。 本発明において、糖尿病の治療薬としては、例えば、速攻型、混合型、中間型および/または持続型インスリン製剤(例えば、大腸菌、イーストを用い、遺伝子工学的に合成したヒトインスリン製剤、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インスリン製剤)、スルホニルウレア薬(例えば、トルブタミド(tolbutamide)、クロルプロパミド(chlorpropamide)、グリベンクラミド(glibenclamide)、グリクラジド(gliclazide)、グリメピリド(glimepiride)、トラザミド(tolazamide)、アセトヘキサミド(acetohexamide)、グリクロピラミド(gliclopiramide)、)、ビグアナイド薬(例えば、フェンホルミン(phenformine)、塩酸ブホルミン(buformin hydrochloride)、塩酸メトホルミン(metformin hydrochloride))、α−グルコシダーゼ阻害薬(例えば、アカルボース(acarbose)、ボグリボース(voglibose))、インスリン分泌促進薬(例えば、ナテグリニド(nateglinide))、インスリン抵抗性改善薬(例えば、トログリタゾン(troglitazone)、塩酸ピオグリタゾン(pioglitazone hydrochloride)、AR−H−039242、BMS−298585、BM−13.1258、CS−011、DRF−2593、EML−16336、FK−614、GI−262570、KRP−297、LM−4156、LY−510929、LY−519818、MBX−102、MX−6054、ONO−5816、YM−440)、GLP−1受容体アゴニスト、アミリンアゴニスト、ホスホチロシンホスファターゼ阻害薬、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬、β3アドレナリン受容体アゴニスト、糖新生阻害薬、SGLT(sodium-glucose cotransporter)阻害薬が挙げられる。 本発明において、糖尿病合併症の治療薬としては、例えば、アルドース還元酵素阻害薬(例えば、エパルレスタット(epalrestat)、SNK−860、CT−112)、神経栄養因子(例えば、NGF(Nerve Growth Factor:神経成長因子)、NT−3、BDNF(Brain Derived Neurotrophic Factor:脳由来神経栄養因子))、神経再生促進薬、PKC阻害薬、AGE阻害薬、活性酸素消去薬等が挙げられる。 本発明において、高脂血症の治療薬としては、例えば、スタチン系HMG−CoA還元酵素阻害薬(例えば、プラバスタチンナトリウム(pravastatin sodium)、アトロバスタチンカルシウム(atorvastatin calcium)、シンバスタチン(simvastatin)、ロバスタチン(lovastatin)、セリバスタチン(cerivastatin)、フルバスタチン(fluvastatin)等)、フィブラート系トリグリセリド低下作用薬(例えば、クロフィブラート(clofibrate)、ベザフィブラート(bezafibrate)、フェノフィブラート、シンフィブラート(simfibrate)、クリノフィブラート(clinofibrate)等)、スクワレン合成酵素阻害薬、コレスチラミン(cholestyramin)、ニコチン酸(nicotinic acid)、プロブコール(probucol)が挙げられる。 本発明において、ドパミン受容体作動薬としては、例えば、レボドパ(levodopa、L−ドパ)製剤、メシル酸ブロモクリプチン(bromocryptine mesylate)、α−ジヒドロエルゴクリプチン(Alpha-dihydroergocryptine)、リスリド(lisuride)、メシル酸ペルゴリド(pergolide mesylate)、タリペキソール(talipexole)、カベルゴリン(cabergoline)、プラミペキソール(pramipexole)、塩酸プラミペキソール水和物(pramipexole hydrochloride hydrate)、ピリベジル(piribedil)、ロピニロール(ropinirole)、テルグリド(terguride)、ロチゴチン(rotigotine)、AF−14、A−68939、A−77636、SKF−38393、N−0434、PD−118440、NIH−10494、塩酸アマンタジン(amantadine hydrochloride)が挙げられる。 本発明において、ドパミン遊離促進薬としては、例えば、塩酸アマンタジン(amantadine hydrochloride)が挙げられる。 本発明において、ドパミン取り込み阻害薬としては、例えば、GBR−12909、GBR−13069、GYKI−52895、NS−2141が挙げられる。 本発明において、中枢性抗コリン薬としては、例えば、塩酸トリヘキシフェニジル(trihexyphenidyl hydrochloride)、ビペリデン(biperiden)、塩酸ピロヘプチン(piroheptine hydrochloride)、塩酸マザチコール(mazaticol hydrochloride)、塩酸メチキセン(metixene hydrochloride)、プロフェナミン(profenamine)が挙げられる。 本発明において、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬(DCI)としては、例えば、カルビドパ(carbidopa)、ベンセラジド(benserazide)が挙げられる。 本発明において、モノアミン酸化酵素(MAO−B)阻害薬としては、例えば、セレギリン(selegiline、デプレニル(deprenil))、リルゾール(riluzole)、サフラジン(safrazine)、レマセミド(remacemide)、ラザベミド(lazabemide)、メシル酸ラサギリン(rasagiline mesylate)、ゾニサミド(zonisamide)、AGN−1133、LU−53439、MD−280040、モフェギリン(mofegiline)、その他の麦角アルカロイド誘導体が挙げられる。 本発明において、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬としては、例えば、エンタカポン(entacapone)、トルカポン(tolcapone)、CGP−28014が挙げられる。 本発明において、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)補充薬としては、例えば、ドロキシドパ(droxidopa)が挙げられる。 本発明において、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬としては、例えば、塩酸ドネペジル(donepezil hydrochloride)、酒石酸リバスチグミン(rivastigmine tartrate)、ガランタミン(galantamine)、ザナペジル(TAK−147)が挙げられる。 本発明において、NMDA(N−メチル−D−アスパラギン酸)受容体拮抗薬としては、例えば、(+)−(1S,2S)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1−イル)−1−プロパノール、(1S,2S)−1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1−プロパノールが挙げられる。 本発明において、AMPA(2−アミノ−3−(メチル−3−ヒドロキシイソオキサゾール−4−イル)プロパン酸)/カイニン酸受容体拮抗薬としては、例えば、6−シアノ−7−ニトロキノキサリン−2,3−ジオン(CNQX)、6−ニトロ−7−スルファモイルベンゾ[f]キノキサリン−2,3−ジオン(NBQX)、6,7−ジニトロキノキサリン−2,3−ジオン(DNQX)が挙げられる。 本発明において、GABAA受容体調節薬(例えば、GABAA受容体作動薬等)としては、例えば、ムシモール(muscimol)、イソグバシン(isoguvacine)、クロメチアゾール、ガボキサドール(4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[5,4−c]ピリジン−3−オール)、ガナキソロン(3α−ヒドロキシ−3β−メチル−5α−プレグナン−20−オン)、フェンガビン(2−[(ブチルイミノ)−(2−クロロフェニル)メチル]−4−クロロフェノール)、3−アミノプロパンスルホン酸、3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸が挙げられる。 本発明において、アデノシンA2A受容体遮断薬としては、例えば、イストラデフィリン(istradefylline)等が挙げられる。 本発明において、βアミロイドタンパクの産生、分泌、蓄積、凝集および/または沈着抑制薬としては、例えば、βセクレターゼ阻害薬、γセクレターゼ阻害作用薬、βアミロイドタンパク凝集抑制薬、βアミロイド分解酵素、βアミロイドワクチン等が挙げられる。 本発明において、βセクレターゼ阻害薬としては、例えば、6−(4−ビフェニリル)メトキシ−2−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6−(4−ビフェニリル)メトキシ−2−(N,N−ジメチルアミノ)メチルテトラリン、6−(4−ビフェニリル)メトキシ−2−(N,N−ジプロピルアミノ)メチルテトラリン、2−(N,N−ジメチルアミノ)メチル−6−(4’−メトキシビフェニル−4−イル)メトキシテトラリン、6−(4−ビフェニリル)メトキシ−2−[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]テトラリン、2−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−6−(4’−メチルビフェニル−4−イル)メトキシテトラリン、2−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−6−(4’−メトキシビフェニル−4−イル)メトキシテトラリン、6−(2’,4’−ジメトキシビフェニル−4−イル)メトキシ−2−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6−[4−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)フェニル]メトキシ−2−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、6−(3’,4’−ジメトキシビフェニル−4−イル)メトキシ−2−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]テトラリン、その光学活性体、その塩およびその水和物、OM99−2(WO01/00663)が挙げられる。 本発明において、βアミロイドタンパク凝集抑制薬としては、例えば、PTI−00703、ALZHEMED(NC−531)、PPI−368(特表平11−514333)、PPI−558(特表平2001−500852)、SKF−74652(Biochem. J.,340(1)巻,283−289,1999年)が挙げられる。 本発明において、アポトーシス阻害薬としては、例えば、CPI−1189、IDN−6556、CEP−1347が挙げられる。 本発明において、神経分化・再生促進薬としては、例えば、レテプリニムカリウム(leteprinim potassium)、塩酸キサリプローデン(xaliproden hydrochloride)、SB−216763が挙げられる。 本発明において、神経栄養因子としては、例えば、ニューロトロフィン(例えば、NGF(Nerve Growth Factor:神経成長因子)、BDNF(Brain Derived Neurotrophic Factor:脳由来神経栄養因子)、NT−3、NT−4/5、NT−6)、TGF−βスーパーファミリー(例えば、TGF−β1、TGF−β2、TGF−β3、BMP−2、BMP−3、BMP−4、BMP−5、BMP−6、BMP−7、BMP−8A、BMP−8B、BMP−14(GDF−5)、GDNF、neurturin、artemin、persephin、GDF−1、GDF−8、GDF−15、inhibin α、inhibin β、DAF(dauer formation)7)、ニューロカインファミリー(例えば、毛様体神経栄養因子(CNTF)、インターロイキン−6)、増殖因子(例えば、IGF−1、b−FGF)、ABS−205等が挙げられる。 本発明において、その他の脳機能賦活薬(例えば、脳代謝賦活薬、脳循環改善薬等)としては、例えば、ニセルゴリン(nicergoline)、イブジラスト(ibudilast)、アニラセタム(aniracetam)、イフェンプロジル(ifenprodil)、ビンポセチン(vinpocetine)、イデベノン(idebenone)、塩酸メマンチン(memantine hydrochloride)が挙げられる。 本発明において、Rho−キナーゼ阻害薬としては、例えば、ファスジル(fasudil)が挙げられる。 本発明において、利尿薬としては、例えば、チアジド系利尿薬、ループ利尿薬、カリウム保持性利尿薬、キサンチン誘導体(例えば、サリチル酸ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブロミン)、アセタゾラミド(acetazolamide)等が挙げられる。 本発明において、チアジド系利尿薬としては、例えば、クロロチアジド(chlorothiazide)、ベンズチアジド(benzthiazide)、ヒドロクロロチアジド(hydrochlorothiazide)、ヒドロフルメチアジド(hydroflumethiazide)、トリクロルメチアジド(trichlormethiazide)、シクロチアジド(cyclothiazide)、メチクロチアジド(methyclothiazide)、ポリチアジド(polythiazide)、キネタゾン(quinethazone)、メトラゾン(metolazone)が挙げられる。 本発明において、ループ利尿薬としては、例えば、フロセミド(frusemide)、ブメタニド(bumetanide)、ピレタニド(piretanide)、エタクリン酸(ethacrynic acid)が挙げられる。 本発明において、カリウム保持性利尿薬としては、例えば、スピロノラクトン(spironolactone)、カンレノ酸カリウム(potassium canrenoate)、アミロライド(amiloride)、トリアムテレン(triamterene)が挙げられる。 本発明において、β受容体遮断薬としては、例えば、プロプラノロール(propranolol)、アルプレノロール(alprenolol)、ピンドロール(pindolol)、チモロール(timolol)、カルテオロール(carteolol)、ナドロール(nadolol)、ニプラジロール(nipradilol)、チリソロール(tilisolol)、アテノロール(atenolol)、アセブトロール(acebutolol)、メトプロロール(metprolol)、ビソプロロール(bisoprolol)、ベタキソロール(betaxolol)、ラベタロール(labetalol)、アロチノロール(arotinolol)、アモスラロール(amosulalol)が挙げられる。 本発明において、カルシウムチャネル遮断薬(カルシウム拮抗薬)としては、例えば、ニフェジピン(nifedipine)、ニカルジピン(nicardipine)、ニトレンジピン(nitrendipine)、ニルバジピン(nilvadipine)、ニソルジピン(nisoldipine)、マニジピン(manidipine)、ベニジピン(benidipine)、バルニジピン(barnidipine)、エホニジピン(efonidipine)、アムロジピン(amlodipine)、ジルチアゼム(diltiazem)、ベラパミル(verapamil)、塩酸クロニジン(clonidine hydrochloride)が挙げられる。 本発明において、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬としては、例えば、カプトプリル(captopril)、アラセプリル(alacepril)、リシノプリル(lisinopril)、エナラプリル(enalapril)、デラプリル(delapril)、シラザプリル(cilazapril)、イミダプリル(imidapril)、ペリンドプリル(perindopril)、テモカプリル(temocapril)、トランドラプリル(trandolapril)が挙げられる。 本発明において、アンジオテンシンII受容体拮抗薬としては、例えば、カンデサルタンシレキセチル(candesartan cilexetil)、ロサルタン(losartan)、バルサルタン(valsartan)が挙げられる。 本発明において、ナトリウムチャネル遮断薬としては、例えば、アジマリン(ajmaline)、塩酸プロカインアミド(procainamide hydrochloride)、リルゾール(riluzole)が挙げられる。 本発明において、カリウムチャネル開口薬としては、例えば、ジアゾキシド、フルピルチン、ピナシジル、レブクロマカリム、リルマカリム、クロマカリム、PCO−400、SKP−450が挙げられる。 本発明において、抗血小板薬としては、例えば、アスピリン(aspirin)、イコサペント酸エチル(ethyl icosapentate)、オザグレルナトリウム(sodium ozagrel)、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、アルプロスタジル(alprostadil)、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、シロスタゾール(cilostazol)、ジピリダモール(dipyridamole)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride)が挙げられる。 本発明において、抗凝固薬としては、例えば、ワルファリン(例えば、ワルファリンカリウム(warfarin potassium))、ヘパリン(例えば、ヘパリンナトリウム(heparin sodium)、ヘパリンカルシウム(heparin calcium))、抗トロンビン薬(例えば、アンチトロンビンIII(antithrommbin III)、アルガトロバン(argatroban)、ヒルジン(hirudin))が挙げられる。 本発明において、血栓溶解薬としては、例えば、ウロキナーゼ(urokinase)、ナサルプラーゼ(nasaruplase、プロウロキナーゼ(prourokinase))、組織プラスミノーゲンアクチベーター(t−PA)、チソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(nateplase)、モンテプラーゼ(monteplase)、ストレプトキナーゼ(streptokinase)、パミテプラーゼ(pamiteplase)が挙げられる。 本発明において、シクロオキシゲナーゼ(COX)−2阻害薬としては、例えば、セレコキシブ(celecoxib)、ロフェコキシブ(rofecoxib)が挙げられる。 本発明において、非ステロイド性抗炎症薬としては、例えば、アスピリン(aspirin)、メフェナム酸(mefenamic acid)、ジクロフェナク(diclofenac)、フェンブフェン(fenbufen)、インドメタシン(indometacin)、イブプロフェン(ibuprofen)、ケトプロフェン(ketoprofen)、ナプロキセン(naproxen)、フェニルブタゾン(phenylbutazone)、ピロキシカム(piroxicam)、テノキシカム(tenoxicam)、セレコキシブ(celecoxib)、ロフェコキシブ(rofecoxib)が挙げられる。 本発明において、ステロイド薬としては、例えば、プレドニゾロン(prednisolone)、メチルプレドニゾロン(methylprednisolone)、トリアムシノロン(triamcinolone)、パラメタゾン(paramethasone)、デキサメタゾン(dexamethasone)、ベタメタゾン(betamethasone)、コルチゾン(cortisone)、ヒドロコルチゾン(hydrocortisone)が挙げられる。 本発明において、抗酸化薬としては、例えば、リノレン酸(linolenic acid)、イコサペンタエン酸(icosapentaenoic acid)、ドコサヘキサエン酸(docosahexaenoic acid)、アスコルビン酸(ascorbic acid)、酢酸トコフェロール(tocopherol acetate)が挙げられる。 本発明において、免疫抑制薬としては、例えば、アザチオプリン(商品名:イムラン、アザニン)、ミゾリビン(商品名:プレディニン)、メトトレキサート(商品名:メトトレキセート、リウマトレックス)、ミコフェノール酸モフェチル(商品名:セルセプト)、シクロホスファミド(商品名:エンドキサンP)、シクロスポリンA(商品名:ネオーラル、サンディミュン)、FTY−720、タクロリムス水和物(FK506、商品名:プログラフ、プロトピック)、シロリムス(ラパマイシン)、エベロリムス(商品名:サーティカン)、プレドニゾロン(商品名:プレドニン)、メチルプレドニゾロン(商品名:メドロール)、オルソクローンOKT3(商品名:モロナブCD3)、抗ヒトリンパ球グロブリン(ALG、商品名:アールブリン)、デオキシスパーガリン(DSG、塩酸グスペリムス、商品名:スパニジン)等が挙げられる。 本発明において、ビタミン類としては、例えば、アスコルビン酸(ascorbic acid)、酢酸トコフェロール(tocopherol acetate)、メコバラミン(mecobalamin)が挙げられる。 尚、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと組み合わせられる以上の薬物はあくまで例示であって、これらに限定されるものではない。また、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと組み合わせることができる他の薬物には、上記したメカニズムに基づいて、現在までに見出されているものだけでなく今後見出されるものも含まれる。 本発明はまた、前記「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ」と「治療方法(例えば、リハビリテーションや外科的処置のような治療方法)」とを組み合わせ、神経変性疾患を効果的に予防、治療および/または症状進展抑制する方法をも開示する。すなわち、リハビリテーションや外科的処置のような治療方法を施された、あるいは今後施される神経変性疾患患者に対し、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグを投与することによって、単に外科的処置を施した場合に比べ、より優れた予防、治療および/または症状進展抑制効果を得ることができる。例えば、脳梗塞等の患者においては、閉塞した血管の閉塞部位までマイクロカテーテルを導入して、閉塞の原因となった血栓をウロキナーゼ等の血栓溶解薬で溶解させて再開通を図る局所血栓溶解療法(あるいは局所線溶療法)や、バルーンカテーテルで血栓や狭窄部を拡張するPTA(血管形成術)、金属製のステントで狭窄部を拡張するステント留置術等が行われるが、これらの外科的処置を施された患者に、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはその他のプロドラッグを投与することにより、脳梗塞を原因とする神経障害の発症を著しく抑えることができる。 [医薬品への適用] 本発明の医薬は、哺乳動物(ヒトおよびヒト以外の動物(例えば、サル、ヒツジ、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス等))等に適用することが可能である。特に、哺乳動物、好ましくはヒトに経口投与または非経口投与することによって、神経変性疾患の、あるいは神経機能障害や神経再生を要する疾患の好ましい予防、治療および/または症状進展抑制効果を得ることができる。すなわち、本発明の医薬の適応としては、例えば、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、線条体黒質変性症、ハンチントン病、舞踏病−無定位運動症、進行性核上麻痺、びまん性レビー小体病、大脳皮質基底核変性症、アルツハイマー病、老年性痴呆、ピック病、前頭側頭葉型痴呆症、家族性痴呆症、脊髄小脳変性症(例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、晩発性小脳皮質萎縮症、家族性脊髄小脳失調症(例えば、マッカードジョセフ病等)、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、家族性痙性対麻痺、フリードライヒ病等)、運動神経病(例えば、筋萎縮性側索硬化症、家族性筋萎縮性側索硬化症等)、脱髄性疾患(例えば、多発性硬化症、汎発硬化症、急性散在性脳脊髄炎、急性小脳炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作、再灌流障害、脳出血(例えば、高血圧性脳内出血、クモ膜下出血等)等)・脳腫瘍(例えば、星状膠細胞腫、脳膿瘍等)・血液量減少性ショック・外傷性ショック・頭部損傷および/または脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷・貫入・せん断・圧迫・裂傷、分娩時外傷、乳児むち打ち揺さぶり症候群等)に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)、毒物(ヒ素、カドミウム、有機水銀、サリン、ソマン、タブン、VXガス等)・放射線等による神経機能障害、精神疾患(例えば、神経症、心身症、不安、統合失調症、躁うつ病等)、てんかん、メージ症候群、ジストニア、ダウン症、睡眠障害(例えば、過眠、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群等)等)、神経機能障害(例えば、意識障害、両側性四肢麻痺、反対側片麻痺、交代性片麻痺、感覚障害、一過性失明(例えば、一過性黒内障等)、同名性半盲、めまい、眼振、複視、失語、耳鳴、昏睡等)または神経再生を要する疾患等が挙げられる。 尚、本発明において、神経再生を要する疾患とは、神経細胞あるいはグリア細胞が欠落することにより神経細胞あるいはグリア細胞の絶対数が減少し、正常な神経機能が損なわれるような疾患を意味し、例えば、上記の神経変性疾患でそのような状態に至ったものが挙げられる。ここで「神経再生」とは、当該分野で用いられる用語である「神経新生」および「神経再生」を共に包含する。また、神経再生は、神経における正常発生の過程を少なくとも一部再現することを表し、再生する細胞の由来に左右されない。また、神経再生は、組織再生または機能再生を包含し、神経栄養因子様作用や神経栄養因子活性増強作用も包含する。 本発明において、「予防」とは疾患の成立そのものを予防することを、「治療」とは病態を治癒の方向へ導くことを、「症状進展抑制」とは症状の進展・悪化を抑制し病態の進行をとどめるということを意味する。 前記したように、本発明の医薬は、1つの製剤中に両成分を配合した配合剤の形態で投与してもよく、別々の製剤にして投与する形態をとってもよい。別々の製剤にして投与する場合には、同時に投与しても時間差をおいて投与してもよい。また、時間差をおいて投与するときは、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグを先に投与し、他の薬物を後に投与してもよいし、他の薬物を先に投与し、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグを後に投与してもかまわず、それぞれの投与方法、1日あたりの投与回数は同じでも異なっていてもよい。また(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと他の薬物との重量比は特に限定されない。 (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと他の薬物の投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、経口投与の場合、通常、成人一人当たり、1回につき、それぞれ1μgから5000mgの範囲で1日1回から数回経口投与される。非経口投与の場合は、成人一人当たり、1回につき、それぞれ0.1ngから500mgの範囲で1日1回から数回非経口投与される。非経口投与形態は、好ましくは、静脈内投与であり、1日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。もちろん投与量は種々の条件により変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な場合もある。 「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ」、あるいは「他の薬物」、もしくは「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと他の薬物を同一製剤中に含む製剤」を経口投与する際には、経口投与のための内服用固形剤、内服用液剤等として用いられる。 経口投与のための内服用固形剤には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。錠剤には舌下錠、口腔内貼付錠、口腔内速崩壊錠等が含まれる。カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。 このような内服用固形剤においては、薬物はそのままか、または賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶セルロース、デンプン等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)、崩壊剤(例えば、繊維素グリコール酸カルシウム等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム等)、安定剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸等)等と混合され、常法に従って製剤化して用いられる。また、必要によりコーティング剤(例えば、白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等)で被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。 舌下錠は公知の方法に準じて調製される。例えば、薬物に賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶セルロース、コロイダルシリカ、デンプン等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)、崩壊剤(例えば、デンプン、L−ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、繊維素グリコール酸カルシウム等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム等)、膨潤剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カーボポール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、グアーガム等)、膨潤補助剤(例えば、グルコース、フルクトース、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルトース、トレハロース、リン酸塩、クエン酸塩、ケイ酸塩、グリシン、グルタミン酸、アルギニン等)、安定剤、溶解補助剤(例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グルタミン酸、アスパラギン酸等)、香味料(例えば、オレンジ、ストロベリー、ミント、レモン、バニラ等)等と混合され、常法に従って製剤化して用いられる。また、必要によりコーティング剤(例えば、白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等)で被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。また、必要に応じて常用される防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の添加物を加えることもできる。 口腔内貼付錠は公知の方法に準じて調製される。例えば、薬物に賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶セルロース、コロイダルシリカ、デンプン等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)、崩壊剤(例えば、デンプン、L−ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、繊維素グリコール酸カルシウム等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム等)、付着剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カーボポール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、グアーガム等)、付着補助剤(例えば、グルコース、フルクトース、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルトース、トレハロース、リン酸塩、クエン酸塩、ケイ酸塩、グリシン、グルタミン酸、アルギニン等)、安定剤、溶解補助剤(例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グルタミン酸、アスパラギン酸等)、香味料(例えば、オレンジ、ストロベリー、ミント、レモン、バニラ等)等と混合され、常法に従って製剤化して用いられる。また、必要によりコーティング剤(例えば、白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等)で被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。また、必要に応じて常用される防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の添加物を加えることもできる。 口腔内速崩壊錠は公知の方法に準じて調製される。例えば、薬物をそのまま、あるいは適当なコーティング剤(例えば、エチルセルロース、ヒドキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アクリル酸メタクリル酸コポリマー等)、可塑剤(例えば、ポリエチレングリコール、クエン酸トリエチル等)を用いて被覆を施した薬物の原末もしくは造粒原末粒子に、賦形剤(例えば、ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶セルロース、コロイダルシリカ、デンプン等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)、崩壊剤(例えば、デンプン、L−ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、繊維素グリコール酸カルシウム等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム等)、分散補助剤(例えば、グルコース、フルクトース、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルトース、トレハロース、リン酸塩、クエン酸塩、ケイ酸塩、グリシン、グルタミン酸、アルギニン等)、安定剤、溶解補助剤(例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グルタミン酸、アスパラギン酸等)、香味料(例えば、オレンジ、ストロベリー、ミント、レモン、バニラ等)等と混合され、常法に従って製剤化して用いられる。また、必要によりコーティング剤(例えば、白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等)で被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。また必要に応じて、常用される防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の添加物を加えることもできる。 経口投与のための内服用液剤は、水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液剤においては、薬物を、一般的に用いられる希釈剤(例えば、精製水、エタノールまたはそれらの混液等)に溶解、懸濁または乳化して調製する。さらにこの液剤は、湿潤剤、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤、緩衝剤等を含有していてもよい。 「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグ」、あるいは「他の薬物」、もしくは「(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと他の薬物を同一製剤中に含む製剤」を非経口投与する際には、非経口投与のための注射剤、外用剤、吸入剤、坐剤等として用いられる。 非経口投与のための注射剤としては、すべての注射剤を包含する。例えば、筋肉への注射剤、静脈内への注射剤、静脈内への点滴剤等を含む。 非経口投与のための注射剤としては、溶液、懸濁液、乳濁液および用時溶剤に溶解または懸濁して用いる固形の注射剤等を包含する。注射剤は、薬物を溶剤に溶解、懸濁または乳化して調製する。溶剤としては、例えば、注射用蒸留水、生理食塩水、植物油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エタノールのようなアルコール類等およびそれらの組み合わせ等が用いられる。さらにこの注射剤は、安定剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、ポリソルベート80(登録商標)等)、懸濁化剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤等を含んでいてもよい。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって調製される。また無菌の固形剤、例えば、凍結乾燥品を調製し、用時に無菌の注射用蒸留水または他の溶剤に溶解して使用することもできる。 非経口投与のための外用剤としては、例えば、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、湿布剤、貼付剤、リニメント剤、噴霧剤、スプレー剤、エアゾル剤、吸入剤、点眼剤および点鼻剤等が含まれる。これらは公知の方法または通常使用されている処方により調製される。 軟膏剤は公知または通常使用されている処方により調製される。例えば、薬物を、基剤に研和または溶融させて調製される。軟膏基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、高級脂肪酸または高級脂肪酸エステル(例えば、アジピン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アジピン酸エステル、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、オレイン酸エステル等)、ロウ類(例えば、ミツロウ、鯨ロウ、セレシン等)、界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル等)、高級アルコール(例えば、セタノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール等)、シリコン油(例えば、ジメチルポリシロキサン等)、炭化水素類(例えば、親水ワセリン、白色ワセリン、精製ラノリン、流動パラフィン等)、グリコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マクロゴール等)、植物油(例えば、ヒマシ油、オリーブ油、ごま油、テレピン油等)、動物油(例えば、ミンク油、卵黄油、スクワラン、スクワレン等)、水、吸収促進剤、かぶれ防止剤から選ばれるものを単独で、または2種以上を混合して用いられる。さらに、保湿剤、保存剤、安定化剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。 ゲル剤は公知または通常使用されている処方により調製される。例えば、薬物を基剤に溶融させて調製される。ゲル基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、低級アルコール(例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等)、ゲル化剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース等)、中和剤(例えば、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等)、界面活性剤(例えば、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等)、ガム類、水、吸収促進剤、かぶれ防止剤から選ばれるものを単独で、または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。 クリーム剤は公知または通常使用されている処方により調製される。例えば、薬物を、基剤に溶融または乳化させて調製される。クリーム基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、高級脂肪酸エステル、低級アルコール、炭化水素類、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、高級アルコール(例えば、2−ヘキシルデカノール、セタノール等)、乳化剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、脂肪酸エステル類等)、水、吸収促進剤、かぶれ防止剤から選ばれるものを単独で、または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。 湿布剤は公知または通常使用されている処方により調製される。例えば、薬物を基剤に溶融させ、練合物とし支持体上に展延塗布して調製される。湿布基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、増粘剤(例えば、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、デンプン、ゼラチン、メチルセルロース等)、湿潤剤(例えば、尿素、グリセリン、プロピレングリコール等)、充填剤(例えば、カオリン、酸化亜鉛、タルク、カルシウム、マグネシウム等)、水、溶解補助剤、粘着付与剤、かぶれ防止剤から選ばれるものを単独で、または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。 貼付剤は公知または通常使用されている処方により調製される。例えば、薬物を基剤に溶融させ、支持体上に展延塗布して調製される。貼付剤用基剤は公知あるいは通常使用されているものから選ばれる。例えば、高分子基剤、油脂、高級脂肪酸、粘着付与剤、かぶれ防止剤から選ばれるものを単独で、または2種以上を混合して用いられる。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。 リニメント剤は公知または通常使用されている処方により調製される。例えば、薬物を水、アルコール(例えば、エタノール、ポリエチレングリコール等)、高級脂肪酸、グリセリン、セッケン、乳化剤、懸濁化剤等から選ばれるものを単独で、または2種以上に溶解、懸濁または乳化させて調製される。さらに、保存剤、抗酸化剤、着香剤等を含んでいてもよい。 噴霧剤およびスプレー剤は、一般的に用いられる希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の調製方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。 非経口投与のための吸入剤としては、エアロゾル剤、吸入用粉末剤又は吸入用液剤が含まれ、当該吸入用液剤は用時に水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁させて使用する形態であってもよい。これらの吸入剤は公知の方法に準じて調製される。例えば、吸入用液剤の場合には、防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、着色剤、緩衝化剤(例えば、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、等張化剤(例えば、塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、増粘剤(例えば、カリボキシビニルポリマー等)、吸収促進剤等を必要に応じて適宜選択して調製される。吸入用粉末剤の場合には、滑沢剤(例えば、ステアリン酸およびその塩等)、結合剤(例えば、デンプン、デキストリン等)、賦形剤(例えば、乳糖、セルロース等)、着色剤、防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、吸収促進剤等を必要に応じて適宜選択して調製される。吸入用液剤を投与する際には通常噴霧器(例えば、アトマイザー、ネブライザー等)が使用され、吸入用粉末剤を投与する際には通常粉末薬剤用吸入投与器が使用される。 非経口投与のためのその他の剤形としては、常法により処方される直腸内投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が用いられる。 [毒性] (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグの毒性は十分に低いものであり、医薬品として使用するために十分安全であることが確認された。例えば、(2R)−2−プロピルオクタン酸のイヌを用いた単回静脈内投与では、100mg/kgでも死亡例が見られなかった。 本発明は、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと前記した他の薬物とを組み合わせて用い、効果的に神経変性疾患を予防、治療および/または症状進展抑制する方法と、そのために用いる医薬を提供するものである。本発明で開示する医薬を用いた方法は、神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制に際して、極めて有効であり、それらの疾患に伴う諸症状を顕著に改善することができる。 本発明の方法、好ましくは本発明の医薬を用いた方法は、例えば、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、線条体黒質変性症、ハンチントン病、舞踏病−無定位運動症、進行性核上麻痺、びまん性レビー小体病、大脳皮質基底核変性症、アルツハイマー病、老年性痴呆、ピック病、前頭側頭葉型痴呆症、家族性痴呆症、脊髄小脳変性症(例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、晩発性小脳皮質萎縮症、家族性脊髄小脳失調症(例えば、マッカードジョセフ病等)、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、家族性痙性対麻痺、フリードライヒ病等)、運動神経病(例えば、筋萎縮性側索硬化症、家族性筋萎縮性側索硬化症等)、脱髄性疾患(例えば、多発性硬化症、汎発硬化症、急性散在性脳脊髄炎、急性小脳炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作、再灌流障害、脳出血(例えば、高血圧性脳内出血、クモ膜下出血等)等)・脳腫瘍(例えば、星状膠細胞腫、脳膿瘍等)・血液量減少性ショック・外傷性ショック・頭部損傷および/または脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷・貫入・せん断・圧迫・裂傷、分娩時外傷、乳児むち打ち揺さぶり症候群等)に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)、毒物(ヒ素、カドミウム、有機水銀、サリン、ソマン、タブン、VXガス等)・放射線等による神経機能障害、精神疾患(例えば、神経症、心身症、不安、統合失調症、躁うつ病等)、てんかん、メージ症候群、ジストニア、ダウン症、睡眠障害(例えば、過眠、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群等)等)、意識障害、両側性四肢麻痺、反対側片麻痺、交代性片麻痺、感覚障害、一過性失明(例えば、一過性黒内障等)、同名性半盲、めまい、眼振、複視、失語、耳鳴、昏睡等の神経機能障害、さらには神経再生を要する疾患の予防、治療および/または症状進展抑制に際して、それらを単独で用いた場合に比べて、予防、治療および/または症状進展抑制効果の補完および/または増強、薬物動態・吸収の改善、あるいは薬物の投与量・副作用の軽減、もしくは薬物耐性の発現の防止等に対して極めて有効である。例えば、パーキンソン病の治療において、(2R)−2−プロピルオクタン酸を組み合わせることによって、レボドパ・ベンセラジド配合剤あるいはメシル酸ブロモクリプチンの反復投与で見られる副作用のひとつであるウェアリングオフ現象の改善が期待できる。 以下に、本発明の方法を、実施例および製剤例を挙げて詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また当然ではあるが、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の条件を変化させてもよい。 [実施例] 以下に示す実施例において本発明の医薬の治療効果を確認した。 実施例1:アカゲザルMPTP(1−メチル−4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン)誘発パーキンソン病モデルにおける既存薬と(2R)−2−プロピルオクタン酸の併用効果 (1−1)(2R)−2−プロピルオクタン酸とレボドパ・ベンセラジド配合剤との併用投与実験 (1−2)(2R)−2−プロピルオクタン酸とメシル酸ブロモクリプチンとの併用投与実験 [目的] アカゲザルにMPTPを投与し一定のパーキンソン病様症状を誘発した後に(2R)−2−プロピルオクタン酸とレボドパ・ベンセラジド配合剤、または(2R)−2−プロピルオクタン酸とメシル酸ブロモクリプチンを3ヶ月間連続併用投与してパーキンソン病様症状の治療効果を検討する。 [実験方法] 1.MPTPによるパーキンソン病様症状の惹起 MPTP(0.5〜1.0mg/kg)をアカゲザルに静脈内投与し、その6日後に症状を目視で観察する。パーキンソン病様症状スコアが3以上だった場合、その後MPTP(0.5mg/kg)を週1回静脈内投与する。パーキンソン病様症状スコアが2以下の場合、パーキンソン病様症状スコアが3以上になるまで週1回MPTP(0.5〜1.0mg/kg)を静脈内投与し、パーキンソン病様症状スコアが3以上になった場合、その後のMPTP投与を週1回0.5mg/kgとする。パーキンソン病様症状スコアが9以上になった時点でMPTPの投与を中止する。なお、MPTP初回投与から6ヶ月経過した個体でスコアが6以下の動物については、スコアが8以上になるまでMPTP(1.0mg/kg)を週1回静脈内投与する。また、スコアが7及び8になった場合MPTP(0.5mg/kg)をスコアが9以上になるまで週1〜2回静脈内投与を行う。 2.試験エントリー基準 初回MPTP投与から2ヶ月間以上および最終のMPTP投与から2週間以上経過した動物で、パーキンソン病様症状スコアが9以上を安定して示す動物を順次試験に供する。 3.群分け 群分け前に自発運動量および摂餌動作時間の評価を行い、測定した数値が均等となるように各群に振り分ける。また、初回レボドパ・ベンセラジド配合剤またはメシル酸ブロモクリプチン投与後のパーキンソン病様症状スコア最大変化値も均等になるようにする。スコア最大変化値は、実施例1−1または1−2のパーキンソン病様症状観察ポイントから検索する。 [評価方法] パーキンソン病様症状を表1に示すAkai Tらの評価スケール(Akai T, Ozawa M, Yamaguchi M, Mizuta E and Kuno S, J Pharmacol Exp Ther, 273, 309-314 (1995))に準じてスコア化する。観察は、1週間に3回行う。一日の観察スケジュールは、実施例1−1については被検物質投与後5、30、60、90、120、180分に行い、実施例1−2については被検物質投与前、被検物質投与後60、120、180、240、300、360、420、480分に行う。1週間毎に各評価ポイントのスコアを平均し、集計した数値をデータとする。 [結果] レボドパ・ベンセラジド(4:1)配合剤(12.5mg/kg)またはメシル酸ブロモクリプチン(3mg/kg)の単独投与実験では、投与期間が長くなるに従ってウェアリングオフ現象が認められたが、(2R)−2−プロピルオクタン酸(10mg/kg)と併用した時にはウェアリングオフ現象は認められなかった。 [製剤例] 以下、本発明の医薬の製剤例を開示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 製剤例1: (2R)−2−プロピルオクタン酸(100g)、レボドパ(100g)、ベンセラジド(25g)、カルボキシメチルセルロースカルシウム(20.0g)、ステアリン酸マグネシウム(10.0g)および微結晶セルロース(870g)を常法により混合した後打錠して、一錠中に10mgの(2R)−2−プロピルオクタン酸、10mgのレボドパおよび2.5mgのベンセラジドを含有する錠剤1万錠を得た。 製剤例2: (2R)−2−プロピルオクタン酸(100g)、メシル酸ブロモクリプチン(30g)、カルボキシメチルセルロースカルシウム(20.0g)、ステアリン酸マグネシウム(10.0g)および微結晶セルロース(870g)を常法により混合した後打錠して、一錠中に10mgの(2R)−2−プロピルオクタン酸、3mgのメシル酸ブロモクリプチンを含有する錠剤1万錠を得た。 製剤例3: (2R)−2−プロピルオクタン酸(200g)、レボドパ(200g)、ベンセラジド(50g)、マンニトール(2kg)および蒸留水(50L)を常法により混合した後、均一な溶液とした後、無菌フィルター(デュラポア 0.22μmメンブレン)で濾過し、5mLずつアンプルに充填し、高圧蒸気滅菌(123℃、15分間)して、1アンプル中20mgの(2R)−2−プロピルオクタン酸、20mgのレボドパおよび5mgのベンセラジドを含有するアンプル1万本を得た。 製剤例4: (2R)−2−プロピルオクタン酸(200g)、メシル酸ブロモクリプチン(60g)、マンニトール(2kg)および蒸留水(50L)を常法により混合した後、均一な溶液とした後、無菌フィルター(デュラポア 0.22μmメンブレン)で濾過し、5mLずつアンプルに充填し、高圧蒸気滅菌(123℃、15分間)して、1アンプル中20mgの(2R)−2−プロピルオクタン酸、6mgのメシル酸ブロモクリプチンを含有するアンプル1万本を得た。 本発明の(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと前記した他の薬物との組み合わせは、神経変性疾患(例えば、パーキンソン病、パーキンソン症候群、線条体黒質変性症、ハンチントン病、舞踏病−無定位運動症、進行性核上麻痺、びまん性レビー小体病、大脳皮質基底核変性症、アルツハイマー病、老年性痴呆、ピック病、前頭側頭葉型痴呆症、家族性痴呆症、脊髄小脳変性症(例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、晩発性小脳皮質萎縮症、家族性脊髄小脳失調症(例えば、マッカードジョセフ病等)、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、家族性痙性対麻痺、フリードライヒ病等)、運動神経病(例えば、筋萎縮性側索硬化症、家族性筋萎縮性側索硬化症等)、脱髄性疾患(例えば、多発性硬化症、汎発硬化症、急性散在性脳脊髄炎、急性小脳炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)、脳血管障害(例えば、脳卒中、脳梗塞(例えば、脳血栓、脳塞栓等)、一過性脳虚血発作、再灌流障害、脳出血(例えば、高血圧性脳内出血、クモ膜下出血等)等)・脳腫瘍(例えば、星状膠細胞腫、脳膿瘍等)・血液量減少性ショック・外傷性ショック・頭部損傷および/または脳脊髄外傷(例えば、脳挫傷・貫入・せん断・圧迫・裂傷、分娩時外傷、乳児むち打ち揺さぶり症候群等)に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患(例えば、髄膜炎、インフルエンザ脳症、クロイツフェルド−ヤコブ病、エイズ脳症による痴呆等)、毒物(ヒ素、カドミウム、有機水銀、サリン、ソマン、タブン、VXガス等)・放射線等による神経機能障害、精神疾患(例えば、神経症、心身症、不安、統合失調症、躁うつ病等)、てんかん、メージ症候群、ジストニア、ダウン症、睡眠障害(例えば、過眠、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群等)等)、意識障害、両側性四肢麻痺、反対側片麻痺、交代性片麻痺、感覚障害、一過性失明(例えば、一過性黒内障等)、同名性半盲、めまい、眼振、複視、失語、耳鳴、昏睡等の神経機能障害、さらには神経再生を要する疾患の予防、治療および/または症状進展抑制に際して、それらを単独で用いた場合に比べて、予防、治療および/または症状進展抑制効果の補完および/または増強、薬物動態・吸収の改善、あるいは薬物の投与量・副作用の軽減、もしくは薬物耐性の発現の防止等に対して極めて有効である。例えば、パーキンソン病の治療において、(2R)−2−プロピルオクタン酸を併用することによって、レボドパ・ベンセラジド配合剤あるいはメシル酸ブロモクリプチンの反復投与で見られる副作用のひとつであるウェアリングオフ現象の改善が期待できる。 (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬とを組み合わせてなる医薬。 (2R)−2−プロピルオクタン酸と神経変性疾患の治療薬とを組み合わせてなる請求項1記載の医薬。 神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病および/または筋萎縮性側索硬化症である請求項2記載の医薬。 パーキンソン病の治療薬がレボドパ製剤、レボドパ・ベンセラジド配合剤、レボドパ・カルビドパ配合剤および/またはメシル酸ブロモクリプチンであり、アルツハイマー病の治療薬が塩酸ドネペジル、塩酸メマンチン、酒石酸リバスチグミン、ガランタミンおよび/またはタクリンであり、筋萎縮性側索硬化症の治療薬がリルゾールである請求項3記載の医薬。 (2R)−2−プロピルオクタン酸と脳血管障害の治療薬とを組み合わせてなる請求項1記載の医薬。 脳血管障害が脳梗塞である請求項5記載の医薬。 脳梗塞の治療薬がアルテプラーゼ、硫酸水素クロピドグレル、エダラボンおよび/またはオザグレルナトリウムである請求項6記載の医薬。 (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上とを組み合わせてなる医薬。 神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤である請求項1または8記載の医薬。 神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症および/または脳梗塞に伴う神経機能障害である請求項9記載の医薬。 (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬とを組み合わせてなる医薬組成物。 (2R)−2−プロピルオクタン酸と、神経変性疾患および/または脳血管障害の治療薬とを組み合わせてなる請求項11記載の医薬組成物。 神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病および/または筋萎縮性側索硬化症であり、脳血管障害が脳梗塞である請求項12記載の医薬組成物。 (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上とを組み合わせてなる医薬組成物。 神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤である請求項11または14記載の医薬組成物。 神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症および/または脳梗塞に伴う神経機能障害である請求項15記載の医薬組成物。 哺乳動物における神経変性疾患を予防、治療および/または症状進展抑制する方法であって、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬とを組み合わせて、哺乳動物に投与することを含む方法。 哺乳動物における神経変性疾患を予防、治療および/または症状進展抑制する方法であって、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上とを組み合わせて、哺乳動物に投与することを含む方法。 神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤を製造するための、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、神経変性疾患、運動神経病、脱髄性疾患、脳血管障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷に伴う神経機能障害、感染症に伴う脳脊髄疾患、精神疾患、てんかん、ジストニア、糖尿病、糖尿病合併症および高脂血症から選択される1種以上の疾患の治療薬との組み合わせの使用。 神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制剤を製造するための、(2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、ドパミン受容体作動薬、ドパミン遊離促進薬、ドパミン取り込み阻害薬、ドパミン作用薬、中枢性抗コリン薬、芳香族L−アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害薬、ノルエピネフリン補充薬、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬、AMPA/カイニン酸受容体拮抗薬、GABAA受容体調節薬、GABAB受容体調節薬、アデノシンA2A受容体遮断薬、アポトーシス阻害薬、神経分化・再生促進薬、神経栄養因子、脳機能賦活薬、Rho−キナーゼ阻害薬、利尿薬、β受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、ナトリウムチャネル遮断薬、カリウムチャネル開口薬、抗血小板薬、抗凝固薬、血栓溶解薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、抗酸化薬、免疫抑制薬およびビタミン類から選択される1種以上との組み合わせの使用。 【課題】 パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、脳梗塞に伴う神経機能障害等の神経変性疾患を効果的に治療するための医薬の提供。【解決手段】 (2R)−2−プロピルオクタン酸、その塩、その溶媒和物またはそれらのプロドラッグと他の薬物とを組み合わせて投与する方法を提供する。本発明で開示する併用方法は、アルツハイマー病、パーキンソン病、脳梗塞に伴う神経機能障害等の種々の神経変性疾患の予防、治療および/または症状進展抑制に際して、それらを単独で用いた場合に比べて、予防、治療および/または症状進展抑制効果の補完および/または増強、薬物動態・吸収の改善、あるいは薬物の投与量・副作用の軽減、もしくは薬物耐性の発現の防止等に対して極めて有効である。【選択図】 なし


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