生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_紫外線照明を備える内視鏡
出願番号:2004299646
年次:2005
IPC分類:7,G02B23/26,A61B1/00,G01N21/84,G01N21/91


特許情報キャッシュ

イザベル・ボナング ジヨン・ルケレツク ジヤン・ロベニヨ JP 2005128527 公開特許公報(A) 20050519 2004299646 20041014 紫外線照明を備える内視鏡 スネクマ・モトウール 500045316 川口 義雄 100062007 一入 章夫 100113332 小野 誠 100114188 大崎 勝真 100103920 坪倉 道明 100124855 イザベル・ボナング ジヨン・ルケレツク ジヤン・ロベニヨ FR 0312063 20031016 7G02B23/26A61B1/00G01N21/84G01N21/91 JPG02B23/26 BA61B1/00 AA61B1/00 300DA61B1/00 300YG01N21/84 AG01N21/91 Z 13 2 OL 22 2G051 2H040 4C061 2G051AA07 2G051AA83 2G051AA90 2G051AB02 2G051BA05 2G051BB11 2G051BB17 2G051CA11 2G051CC01 2G051GC11 2H040AA01 2H040BA09 2H040BA23 2H040CA02 2H040CA07 2H040CA09 2H040CA11 2H040CA23 2H040CA24 2H040CA25 2H040CA28 2H040DA02 2H040DA12 2H040DA18 4C061AA29 4C061CC01 4C061DD01 4C061FF40 4C061NN01 4C061QQ04 本発明は、特に、浸透探傷検査剤を使用して判明する、機械部品に出現する欠陥を観察することを目的とした、紫外線照明と遠位端偏向検視システム(deflected distal viewing)とを備える内視鏡(エンドスコープ)に関する。 本発明は特に、ただしそれのみに限定されるわけではないが、特に航空機産業分野において、検査されるべき機械のケーシングにそのために設けられている小径(例えば9ミリメートル(mm))のオリフィスを通して挿入される内視鏡を用いて、例えばターボジェットまたはターボプロップの動翼等の接近困難な内部部品を視覚的に検査するための工業用内視鏡に適用されるものであり、この技術は機械を前もって全面的もしくは部分的に分解する必要がないという利点を供する。 検査されるべき目的物を照明する手段とユーザに目的物の像を供する光学手段とを具備する暗部挿入用の硬性(リジッド)プローブによって基本的に構成される内視鏡が公知である。一般に、光学手段は遠位端の結像用対物レンズと、一連のレンズによって形成される像伝達手段と、ユーザによって観察される像の焦点を調節するために縦方向に運動可能な近位端の接眼レンズとを備える。この光学手段は接眼レンズを通して伝達される像が実際とは逆にならないように設計されているのが好ましい。照明手段は一般に、目的物を照明するために遠位端の対物レンズに近接して配置された遠位端を有する光ファイバの束を備え、この光ファイバの束はその近位端で光源に接続されている。 遠位端の対物レンズの光軸が内視鏡の縦軸(長手軸)と一致している軸方向検視内視鏡が存在する。この種の内視鏡の照明手段は一般に遠位端の対物レンズの周りに照明リングを形成する遠位端を有する光ファイバの束で構成されている。 検視光軸が内視鏡の縦軸に対して傾いている偏向検視システムを備える内視鏡も公知である。この種の内視鏡の光学的観察手段は一般に像を一方向に反射するプリズムである遠位端に設けられた偏向プリズムを備え、この場合、この種のプリズムは一般に「部分反射プリズム」と称される。こうした条件下で、内視鏡に取り付けられた像伝達手段は一般に遠位端の偏向プリズムによって供される倒立像を修正する近位端の修正プリズムを含んでいる。 偏向遠位端検視システムを備える内視鏡の照明手段は、一般に遠位端の偏向プリズムと内視鏡の遠位端との間に側方照明ウィンドウを構成するように屈曲した遠位端を有する光ファイバの束によって構成され、照明軸(lighting axis)は検視軸(viewing axis)とほぼ平行をなしている。 照明用光ファイバは、石英ヨウ素ランプあるいはキセノンランプ等の光源によって照射される白色光のスペクトル成分を、光の有意な減衰なしに伝送することのできるガラス繊維である。この種の照明手段は例えば水銀灯によって発生させられる紫外線を伝送するのに不適である。そこで、紫外線を伝送するには石英製または適切なプラスチック材料製の繊維、あるいは実際のところ液体導体(紫外線透過性を有する適切な液体で満たされた被覆体)を使用することが必要であるが、この種の光導体はある程度の剛性を有しており、それゆえその遠位端を内視鏡内に取り付け得るほど十分小さな曲率半径で折り曲げることはできない。 従来の技術においてこの問題は軸方向検視内視鏡に紫外線用光導体と、偏向鏡を含んだ遠位末端器具とを備えることによって解決されてきている。しかしながら、こうした解決法は、視野が制限されかつまた時が経つにつれて偏向鏡の紫外線反射率が低下することからあまり満足し得るものではなく、汚れと偏向鏡の欠陥がエネルギ損失を生じて十分な強度で目的物を照明することを不可能とし、こうして照明目的物のぼやけた像が返されることにより観察が妨げられることとなる。 本発明の特別な目的は、以上の問題に対処する簡易で効果的かつ安価な解決方法を提供することである。 本発明は紫外線照明と遠位端偏向検視システムとを備える、上記の短所のない内視鏡を提供する。 この目的のため、本発明は遠位端偏向検視システムを備える内視鏡であって、管の遠位端に取り付けられた偏向プリズムを備える照明手段と観察手段とを含む1本の硬性管を備え、光ガイド手段は基本的に管の一端から他端に取り付けられた照明手段の偏向プリズムの近辺に達するまで延び、像伝達手段は観察手段の偏向プリズムから管の近位端に達するまで延びている内視鏡において、照明手段と観察手段との2個の偏向プリズムは管内において横に並列配置され、ガイド手段によって供給される照明光線を観察手段のプリズムの検視軸とほぼ平行な方向に偏向させるように配向されることを特徴とする内視鏡を提供する。 2個のプリズムの横並列配置はコンパクトであり、内視鏡の使いやすさを向上させる。 本発明の別の特徴として、光ガイド手段は紫外線ガイド手段であり、管の遠位端において照明手段の偏向プリズムに向かって縦方向に開口している。 これにより曲げも湾曲もされていない光ガイド手段を使用することが可能となる。 本発明の別の特徴として、2個のプリズムは検視軸と照明軸とに対して垂直もしくはほぼ垂直な1本の横軸の周りに旋回可能な、内視鏡に担持された1個の共通の台(クレードル)に固定して取り付けられている。 内視鏡は台の旋回を管の近位端から制御できる手段を含んでいるのが有利である。 これにより前方、側方、あるいは後方を検視し、かつ検査対象が観察される条件を改善することが可能となる。 本発明のさらに別の特徴として、観察手段によって寄生的な照明光が直接取り込まれるのを防止するため、2個のプリズムの間には紫外線不透過スクリーンが取り付けられている。このスクリーンは例えば2個のプリズムを担持する台に固定されるかまたはこの台によって形成される。 本発明の内視鏡において、検視軸と照明軸とが内視鏡の管から所定の側方距離においてほぼ集束し(互いに近づき)、こうしてこの距離に位置している目的物の照明と観察との向上を実現するようにすることも可能である。 実施例ならびに添付図面を参照して行なう以下の説明により、本発明の理解をさらに深め、本発明のその他の特徴、詳細及び利点をより明瞭にする。 先ず最初に参照されるのは、照明手段と観察手段とを含んだ1本の直線状の硬性管10を基本的に備える従来の技術の内視鏡を示す図1であり、管10はハンドル12を形成し、接眼カップ14が設けられた近位端と、例えば小径のオリフィスを通してケーシング内に挿入するための遠位端16とを有している。 管10内に収容された照明手段は、例えば光ファイバケーブル等の光導体18を備え、その近位端は、白色光源に接続された照明ケーブル22の端部を受け入れるように設計された、末端具のハンドル12に担持された接続用ソケット20に取り付けられている。光導体18の遠位端24は例えばほぼ直角に屈曲し、これにより、内視鏡の縦軸28に対して傾いた照明軸26が形成される。 観察手段は、内視鏡の遠位端において内視鏡の縦軸28上に取り付けられた1個の検視プリズム30を備え、このプリズムは管10内において軸28上に収容された像伝達手段と組み合わされており、像伝達手段は縦方向38への運動によって像の焦点の調節を行なう1個の軸方向可動式接眼レンズ36とともに、1個の結像用対物レンズ32と一連の色消し(achromatic)レンズ34とを含んでいる。プリズム30は照明軸26とほぼ平行な検視軸40を形成し、例えば倒立像を生み出す一方向反射プリズムによって構成されている。こうした条件下で、修正プリズム42は像を修正するために、内視鏡の軸28上においてレンズ36とカップ14との間に取り付けることができる。 こうした従来の技術の内視鏡は、検査目的物を白色光で照明することを可能とするが、浸透探傷検査剤によって示される類の欠陥を偏向させるために使用することは、そのために欠陥を紫外線で照明することが必要なため、不可能である。 次に参照されるのは、本発明の内視鏡の一実施形態の略図を示した図2である。 この内視鏡は図1に示したのと同じ直線状の硬性管10ならびに、検視軸40が管10の縦軸28に対して傾いた1個の検視プリズム30と、1個の対物レンズ32と、一連の色消しレンズ34と、像の焦点を調節するために矢印38によって示したように軸方向に運動し得る1個の接眼レンズ36と、1個の修正プリズム42と、内視鏡のハンドル12の端部に取り付けられた1個のカップ14とを備える、上記の観察手段に類似した観察手段を備えている。 照明手段は管10内に収容されて軸28に沿って延びる紫外線ガイド手段44を備え、このガイド手段の遠位端46は、観察手段のプリズム30と同じタイプの一方向反射プリズム48に直達するように直線状であって軸28と平行をなしており、プリズム48はガイド手段44から到達する紫外線ビームを、このビームが検視軸40とほぼ平行な方向50に向かうように偏向させる。 光ガイド手段44の近位端52は内視鏡の外部に位置し、紫外線光源への接続用の末端具54を含んでいる。 こうした条件下で、紫外線ガイド手段44は石英繊維、適切なプラスチック材料製の繊維、あるいは液体導体(紫外線透過性を有する適切な液体で満たされた被覆体)で形成されていてよい。 別の実施形態において、紫外線ガイド手段44の近位端は、図1の内視鏡と同様に、内視鏡のハンドル12に担持された接続用ソケットに接続され、適切な末端具を具備した紫外線導体ケーブルがこのソケットに接続されてもよい。光ガイド手段44は石英繊維製であるのが好ましく、外部ケーブルは液体ケーブルであるのが好ましい。 照明用プリズム48は、紫外線透過性を有して外部光源から供給される紫外線を非常に優れた効率(例えば99%以上)で伝送する石英またはガラス製である。 あらゆる場合に、ガイド手段44に接続される紫外線光源は内視鏡のユーザによって求められる紫外波長に合わされた帯域フィルタを含んでいる。 プリズム30と48とは管10の遠位端の直近において、この端部にできるだけ近づけて取り付けられ、紫外線不透過スクリーン56が観察手段のプリズム30、対物レンズ32、及びレンズ34への紫外線の付随的な好ましくない一切の侵入を防止するために、2個のプリズム間に取付けられる。 図3に示したように、プリズム30、48のうちの少なくとも一方は他方のプリズムに向かって側方に傾けられ、これにより両者の間に僅かな角度52が形成されて、検視軸40と照明軸50とは内視鏡から一定の距離で少なくともほぼ集束する。これは内視鏡から軸40と50とが集束する距離にほぼ相当する半径方向距離に位置する、目的物の照明ならびに観察を向上させる。 内視鏡の縦軸28に対するこれらの軸の向きは、検視が(内視鏡に対して)前方方向であるか、(縦軸28に対して約90°の)側方向であるか、あるいは(内視鏡の後方に向かう)後方方向であるかに応じて、固定され、前もって定められていてよい。 別の実施形態において、図4に概略的に示したように、プリズム30と48とは双方向矢印62で表したように横軸60の周りを自ら旋回するように取り付けられた1個の共通の台58に取付けられていてよく、横軸60は内視鏡の縦軸28に対して垂直であるとともに、互いに平行であるかまたは図3に示したように互いに集束する検視軸と照明軸40及び50に対して、垂直ないしほぼ垂直である。 台58は、それぞれプリズム30とプリズム48とを受け入れる2つの収容部64、66を含んでいてよく、これらの収容部は2個のプリズム間にスクリーンを形成する中間仕切り68によって分離されている。 台58の旋回軸60は何らかの適切な手段、例えば、管10の遠位端に担持され、台に設けられた2つの小さな孔に嵌まり込む、直径方向において対向する2本のスタッドによって実現される。 台58を内視鏡の近位端から制御して軸60の周りを旋回させることができるように、例えば、軸60と平行なもう1本の軸の周りを台58が相対運動し得るようにして台58と係合された遠位端と、内視鏡の管10の内部に摺動式に取付けられて、その近位端がユーザによって軸方向に平行移動させられる管72に固定された近位端とを有した縦方向タブ70を備える手段が設けられるのが有利である。 一例として、タブ70の遠位端は台58の底部に設けられた横向きの半円筒形窪み76に嵌合する横向きの円筒形フィンガ74を備える。 これによりユーザは台58を軸60の周りに旋回させることが可能となり、こうしてこの軸を中心として検視軸40と照明軸50との向きを変え、前方、側方、あるいは後方を検視することができる。従来の技術の内視鏡の斜視図である。本発明の内視鏡の斜視図である。本発明の内視鏡のプリズムの特別な取付け方法を示す部分図である。本発明の内視鏡のプリズムを旋回式に取り付けるための方法を示す分解斜視図である。符号の説明 10 硬性管 30 検視プリズム 32 結像用対物レンズ 34 色消しレンズ 36 軸方向可動式接眼レンズ 42 修正プリズム 44 紫外線ガイド手段 48 一方向反射プリズム 50 照明軸 52 近位端 54 末端具 56 紫外線不透過スクリーン 58 台 60 旋回軸 70 縦方向タブ 72 管 74 円筒形フィンガ 管(10)の遠位端に取り付けられた偏向プリズム(30、48)を備える照明手段と観察手段とを含む1本の硬性管(10)を備え、光ガイド手段(44)は実質的に管(10)の一端から他端に取り付けられた照明手段の偏向プリズム(48)の所に達するまで延び、像伝達手段(32、34、36、42)は観察手段の偏向プリズム(30)から管(10)の近位端に達するまで延びている、遠位端偏向検視システムを備える内視鏡であって、照明手段と観察手段との2個の偏向プリズム(30、48)は管(10)内において横に並列配置され、ガイド手段(44)によって供給される照明光線を、観察手段のプリズム(30)の検視軸(40)とほぼ平行な方向に偏向させるように配向されることを特徴とする、内視鏡。 光ガイド手段(44)は紫外線ガイド手段であり、管(10)の遠位端において照明手段の偏向プリズム(48)に向かって縦方向に開口していることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡。 像伝達手段は遠位端のプリズム(30)によって供給される倒立像を修正するための近位端の1個の修正プリズム(42)とともに、1個の対物レンズ(32)と一連の色消しレンズ(34)とを備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の内視鏡。 2個のプリズム(30、48)は検視軸(40)と照明軸(50)とに対して垂直もしくはほぼ垂直な1本の横軸(60)の周りに旋回可能な1個の共通の台(58)に固定されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の内視鏡。 管(10)の近位端から台(58)の旋回を制御する手段(70、72、74)を含むことを特徴とする、請求項4に記載の内視鏡。 紫外線不透過スクリーン(56)が2個のプリズム(30、48)の間に取り付けられることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の内視鏡。 スクリーンはプリズムを担持する台(58)に担持されるかまたは台(58)によって形成されることを特徴とする、請求項4または6に記載の内視鏡。 検視軸(40)と照明軸(50)とはほぼ集束することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の内視鏡。 紫外線ガイド手段(44)は、石英繊維のケーブルかまたは適切なプラスチック材料製の繊維のケーブルか、あるいは適切な液体で満たされた漏れ防止された被覆体を備えることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の内視鏡。 紫外線ガイド手段(44)は管(10)の外部に位置する、紫外線光源への接続用の末端具(54)を備える近位端(52)を含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の内視鏡。 紫外線ガイド手段(44)は、管(10)の外部の光導体への接続に適した、管(10)に固定されたソケットに取り付けられた近位端を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の内視鏡。 管(10)の外部の光導体は適切な液体で満たされた被覆体であることを特徴とする、請求項11に記載の内視鏡。 照明用プリズム(48)は紫外線透過性を有する石英またはガラス製であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の内視鏡。 【課題】紫外線照明と遠位端偏向検視システムとを備える、従来の短所がない内視鏡を提供する。【解決手段】管10の軸28に対して傾いた検視軸40を有する1個の遠位端の偏向プリズム30を備える観察手段と、管10内に収容されて、照明光線を検視軸40とほぼ平行な方向50に偏向させるプリズム48に向かって遠位端で開口する紫外線ガイド手段44とを含む1本の硬性管10を備える、遠位端偏向検視システムを備える内視鏡である。本発明は特に、航空機産業分野における浸透探傷試験技法による部品の検査に適用される。【選択図】 図2


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特許公報(B2)_紫外線照明を備える内視鏡

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_紫外線照明を備える内視鏡
出願番号:2004299646
年次:2008
IPC分類:G02B 23/26,A61B 1/00,G01N 21/84,G01N 21/91


特許情報キャッシュ

イザベル・ボナング ジヨン・ルケレツク ジヤン・ロベニヨ JP 4153478 特許公報(B2) 20080711 2004299646 20041014 紫外線照明を備える内視鏡 スネクマ 505277691 川口 義雄 100062007 一入 章夫 100113332 小野 誠 100114188 大崎 勝真 100103920 坪倉 道明 100124855 イザベル・ボナング ジヨン・ルケレツク ジヤン・ロベニヨ FR 0312063 20031016 20080924 G02B 23/26 20060101AFI20080904BHJP A61B 1/00 20060101ALI20080904BHJP G01N 21/84 20060101ALI20080904BHJP G01N 21/91 20060101ALI20080904BHJP JPG02B23/26 BA61B1/00 AA61B1/00 300DA61B1/00 300YG01N21/84 AG01N21/91 Z G02B 23/24 − 23/26 特開平11−113842(JP,A) 特開平07−005377(JP,A) 特開平09−138358(JP,A) 特開平05−232387(JP,A) 特開昭57−200125(JP,A) 特開昭56−119224(JP,A) 特開昭63−249104(JP,A) 特開2003−180617(JP,A) 特開2001−299940(JP,A) 実開昭49−089989(JP,U) 実開昭52−065086(JP,U) 特公昭59−022201(JP,B1) 12 2005128527 20050519 8 20050421 原田 英信 本発明は、特に、浸透探傷検査剤を使用して判明する、機械部品に出現する欠陥を観察することを目的とした、紫外線照明と遠位端偏向検視システム(deflected distal viewing)とを備える内視鏡(エンドスコープ)に関する。 本発明は特に、ただしそれのみに限定されるわけではないが、特に航空機産業分野において、検査されるべき機械のケーシングにそのために設けられている小径(例えば9ミリメートル(mm))のオリフィスを通して挿入される内視鏡を用いて、例えばターボジェットまたはターボプロップの動翼等の接近困難な内部部品を視覚的に検査するための工業用内視鏡に適用されるものであり、この技術は機械を前もって全面的もしくは部分的に分解する必要がないという利点を供する。 検査されるべき目的物を照明する手段とユーザに目的物の像を供する光学手段とを具備する暗部挿入用の硬性(リジッド)プローブによって基本的に構成される内視鏡が公知である。一般に、光学手段は遠位端の結像用対物レンズと、一連のレンズによって形成される像伝達手段と、ユーザによって観察される像の焦点を調節するために縦方向に運動可能な近位端の接眼レンズとを備える。この光学手段は接眼レンズを通して伝達される像が実際とは逆にならないように設計されているのが好ましい。照明手段は一般に、目的物を照明するために遠位端の対物レンズに近接して配置された遠位端を有する光ファイバの束を備え、この光ファイバの束はその近位端で光源に接続されている。 遠位端の対物レンズの光軸が内視鏡の縦軸(長手軸)と一致している軸方向検視内視鏡が存在する。この種の内視鏡の照明手段は一般に遠位端の対物レンズの周りに照明リングを形成する遠位端を有する光ファイバの束で構成されている。 検視光軸が内視鏡の縦軸に対して傾いている偏向検視システムを備える内視鏡も公知である。この種の内視鏡の光学的観察手段は一般に像を一方向に反射するプリズムである遠位端に設けられた偏向プリズムを備え、この場合、この種のプリズムは一般に「部分反射プリズム」と称される。こうした条件下で、内視鏡に取り付けられた像伝達手段は一般に遠位端の偏向プリズムによって供される倒立像を修正する近位端の修正プリズムを含んでいる。 偏向遠位端検視システムを備える内視鏡の照明手段は、一般に遠位端の偏向プリズムと内視鏡の遠位端との間に側方照明ウィンドウを構成するように屈曲した遠位端を有する光ファイバの束によって構成され、照明軸(lighting axis)は検視軸(viewing axis)とほぼ平行をなしている。 照明用光ファイバは、石英ヨウ素ランプあるいはキセノンランプ等の光源によって照射される白色光のスペクトル成分を、光の有意な減衰なしに伝送することのできるガラス繊維である。この種の照明手段は例えば水銀灯によって発生させられる紫外線を伝送するのに不適である。そこで、紫外線を伝送するには石英製または適切なプラスチック材料製の繊維、あるいは実際のところ液体導体(紫外線透過性を有する適切な液体で満たされた被覆体)を使用することが必要であるが、この種の光導体はある程度の剛性を有しており、それゆえその遠位端を内視鏡内に取り付け得るほど十分小さな曲率半径で折り曲げることはできない。 従来の技術においてこの問題は軸方向検視内視鏡に紫外線用光導体と、偏向鏡を含んだ遠位末端器具とを備えることによって解決されてきている。しかしながら、こうした解決法は、視野が制限されかつまた時が経つにつれて偏向鏡の紫外線反射率が低下することからあまり満足し得るものではなく、汚れと偏向鏡の欠陥がエネルギ損失を生じて十分な強度で目的物を照明することを不可能とし、こうして照明目的物のぼやけた像が返されることにより観察が妨げられることとなる。 本発明の特別な目的は、以上の問題に対処する簡易で効果的かつ安価な解決方法を提供することである。 本発明は紫外線照明と遠位端偏向検視システムとを備える、上記の短所のない内視鏡を提供する。 この目的のため、本発明は遠位端偏向検視システムを備える内視鏡であって、管の遠位端に取り付けられた偏向プリズムを備える照明手段と観察手段とを含む1本の硬性管を備え、光ガイド手段は基本的に管の一端から他端に取り付けられた照明手段の偏向プリズムの近辺に達するまで延び、像伝達手段は観察手段の偏向プリズムから管の近位端に達するまで延びている内視鏡において、照明手段と観察手段との2個の偏向プリズムは管内において横に並列配置され、ガイド手段によって供給される照明光線を観察手段のプリズムの検視軸とほぼ平行な方向に偏向させるように配向されることを特徴とする内視鏡を提供する。 2個のプリズムの横並列配置はコンパクトであり、内視鏡の使いやすさを向上させる。 本発明の別の特徴として、光ガイド手段は紫外線ガイド手段であり、管の遠位端において照明手段の偏向プリズムに向かって縦方向に開口している。 これにより曲げも湾曲もされていない光ガイド手段を使用することが可能となる。 本発明の別の特徴として、2個のプリズムは検視軸と照明軸とに対して垂直もしくはほぼ垂直な1本の横軸の周りに旋回可能な、内視鏡に担持された1個の共通の台(クレードル)に固定して取り付けられている。 内視鏡は台の旋回を管の近位端から制御できる手段を含んでいるのが有利である。 これにより前方、側方、あるいは後方を検視し、かつ検査対象が観察される条件を改善することが可能となる。 本発明のさらに別の特徴として、観察手段によって寄生的な照明光が直接取り込まれるのを防止するため、2個のプリズムの間には紫外線不透過スクリーンが取り付けられている。このスクリーンは例えば2個のプリズムを担持する台に固定されるかまたはこの台によって形成される。 本発明の内視鏡において、検視軸と照明軸とが内視鏡の管から所定の側方距離においてほぼ集束し(互いに近づき)、こうしてこの距離に位置している目的物の照明と観察との向上を実現するようにすることも可能である。 実施例ならびに添付図面を参照して行なう以下の説明により、本発明の理解をさらに深め、本発明のその他の特徴、詳細及び利点をより明瞭にする。 先ず最初に参照されるのは、照明手段と観察手段とを含んだ1本の直線状の硬性管10を基本的に備える従来の技術の内視鏡を示す図1であり、管10はハンドル12を形成し、接眼カップ14が設けられた近位端と、例えば小径のオリフィスを通してケーシング内に挿入するための遠位端16とを有している。 管10内に収容された照明手段は、例えば光ファイバケーブル等の光導体18を備え、その近位端は、白色光源に接続された照明ケーブル22の端部を受け入れるように設計された、末端具のハンドル12に担持された接続用ソケット20に取り付けられている。光導体18の遠位端24は例えばほぼ直角に屈曲し、これにより、内視鏡の縦軸28に対して傾いた照明軸26が形成される。 観察手段は、内視鏡の遠位端において内視鏡の縦軸28上に取り付けられた1個の検視プリズム30を備え、このプリズムは管10内において軸28上に収容された像伝達手段と組み合わされており、像伝達手段は縦方向38への運動によって像の焦点の調節を行なう1個の軸方向可動式接眼レンズ36とともに、1個の結像用対物レンズ32と一連の色消し(achromatic)レンズ34とを含んでいる。プリズム30は照明軸26とほぼ平行な検視軸40を形成し、例えば倒立像を生み出す一方向反射プリズムによって構成されている。こうした条件下で、修正プリズム42は像を修正するために、内視鏡の軸28上においてレンズ36とカップ14との間に取り付けることができる。 こうした従来の技術の内視鏡は、検査目的物を白色光で照明することを可能とするが、浸透探傷検査剤によって示される類の欠陥を偏向させるために使用することは、そのために欠陥を紫外線で照明することが必要なため、不可能である。 次に参照されるのは、本発明の内視鏡の一実施形態の略図を示した図2である。 この内視鏡は図1に示したのと同じ直線状の硬性管10ならびに、検視軸40が管10の縦軸28に対して傾いた1個の検視プリズム30と、1個の対物レンズ32と、一連の色消しレンズ34と、像の焦点を調節するために矢印38によって示したように軸方向に運動し得る1個の接眼レンズ36と、1個の修正プリズム42と、内視鏡のハンドル12の端部に取り付けられた1個のカップ14とを備える、上記の観察手段に類似した観察手段を備えている。 照明手段は管10内に収容されて軸28に沿って延びる紫外線ガイド手段44を備え、このガイド手段の遠位端46は、観察手段のプリズム30と同じタイプの一方向反射プリズム48に直達するように直線状であって軸28と平行をなしており、プリズム48はガイド手段44から到達する紫外線ビームを、このビームが検視軸40とほぼ平行な方向50に向かうように偏向させる。 光ガイド手段44の近位端52は内視鏡の外部に位置し、紫外線光源への接続用の末端具54を含んでいる。 こうした条件下で、紫外線ガイド手段44は石英繊維、適切なプラスチック材料製の繊維、あるいは液体導体(紫外線透過性を有する適切な液体で満たされた被覆体)で形成されていてよい。 別の実施形態において、紫外線ガイド手段44の近位端は、図1の内視鏡と同様に、内視鏡のハンドル12に担持された接続用ソケットに接続され、適切な末端具を具備した紫外線導体ケーブルがこのソケットに接続されてもよい。光ガイド手段44は石英繊維製であるのが好ましく、外部ケーブルは液体ケーブルであるのが好ましい。 照明用プリズム48は、紫外線透過性を有して外部光源から供給される紫外線を非常に優れた効率(例えば99%以上)で伝送する石英またはガラス製である。 あらゆる場合に、ガイド手段44に接続される紫外線光源は内視鏡のユーザによって求められる紫外波長に合わされた帯域フィルタを含んでいる。 プリズム30と48とは管10の遠位端の直近において、この端部にできるだけ近づけて取り付けられ、紫外線不透過スクリーン56が観察手段のプリズム30、対物レンズ32、及びレンズ34への紫外線の付随的な好ましくない一切の侵入を防止するために、2個のプリズム間に取付けられる。 図3に示したように、プリズム30、48のうちの少なくとも一方は他方のプリズムに向かって側方に傾けられ、これにより両者の間に僅かな角度52が形成されて、検視軸40と照明軸50とは内視鏡から一定の距離で少なくともほぼ集束する。これは内視鏡から軸40と50とが集束する距離にほぼ相当する半径方向距離に位置する、目的物の照明ならびに観察を向上させる。 内視鏡の縦軸28に対するこれらの軸の向きは、検視が(内視鏡に対して)前方方向であるか、(縦軸28に対して約90°の)側方向であるか、あるいは(内視鏡の後方に向かう)後方方向であるかに応じて、固定され、前もって定められていてよい。 別の実施形態において、図4に概略的に示したように、プリズム30と48とは双方向矢印62で表したように横軸60の周りを自ら旋回するように取り付けられた1個の共通の台58に取付けられていてよく、横軸60は内視鏡の縦軸28に対して垂直であるとともに、互いに平行であるかまたは図3に示したように互いに集束する検視軸と照明軸40及び50に対して、垂直ないしほぼ垂直である。 台58は、それぞれプリズム30とプリズム48とを受け入れる2つの収容部64、66を含んでいてよく、これらの収容部は2個のプリズム間にスクリーンを形成する中間仕切り68によって分離されている。 台58の旋回軸60は何らかの適切な手段、例えば、管10の遠位端に担持され、台に設けられた2つの小さな孔に嵌まり込む、直径方向において対向する2本のスタッドによって実現される。 台58を内視鏡の近位端から制御して軸60の周りを旋回させることができるように、例えば、軸60と平行なもう1本の軸の周りを台58が相対運動し得るようにして台58と係合された遠位端と、内視鏡の管10の内部に摺動式に取付けられて、その近位端がユーザによって軸方向に平行移動させられる管72に固定された近位端とを有した縦方向タブ70を備える手段が設けられるのが有利である。 一例として、タブ70の遠位端は台58の底部に設けられた横向きの半円筒形窪み76に嵌合する横向きの円筒形フィンガ74を備える。 これによりユーザは台58を軸60の周りに旋回させることが可能となり、こうしてこの軸を中心として検視軸40と照明軸50との向きを変え、前方、側方、あるいは後方を検視することができる。従来の技術の内視鏡の斜視図である。本発明の内視鏡の斜視図である。本発明の内視鏡のプリズムの特別な取付け方法を示す部分図である。本発明の内視鏡のプリズムを旋回式に取り付けるための方法を示す分解斜視図である。符号の説明 10 硬性管 30 検視プリズム 32 結像用対物レンズ 34 色消しレンズ 36 軸方向可動式接眼レンズ 42 修正プリズム 44 紫外線ガイド手段 48 一方向反射プリズム 50 照明軸 52 近位端 54 末端具 56 紫外線不透過スクリーン 58 台 60 旋回軸 70 縦方向タブ 72 管 74 円筒形フィンガ 照明手段と観察手段とを含む1本の硬性管(10)を備え、前記照明手段は管(10)の遠位端に取り付けられ照明軸を確定する単一の偏向プリズム(48)を有し、前記観察手段は管(10)の遠位端に取り付けられ検視軸を確定する単一の偏向プリズム(30)を有し、光ガイド手段(44)は実質的に管(10)の近位端から照明手段の偏向プリズム(48)の所に達するまで延び、像伝達手段(32、34、36、42)は観察手段の偏向プリズム(30)から管(10)の近位端に達するまで延びている、遠位端偏向検視システムを備える内視鏡であって、照明手段と観察手段との2個の偏向プリズム(30、48)は、横に並列配置され、検視軸(40)と前記検視軸(40)にほぼ平行な照明軸(50)とに対して垂直もしくはほぼ垂直な1本の横軸(60)の周りに旋回可能な1個の共通の台(58)に担持されていることを特徴とする、内視鏡。 光ガイド手段(44)は紫外線ガイド手段であり、管(10)の遠位端において照明手段の偏向プリズム(48)に向かって縦方向に開口していることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡。 像伝達手段は遠位端の偏向プリズム(30)によって供給される倒立像を修正するための近位端の1個の修正プリズム(42)とともに、1個の対物レンズ(32)と一連の色消しレンズ(34)とを備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の内視鏡。 管(10)の近位端から台(58)の旋回を制御する手段(70、72、74)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡。 紫外線不透過スクリーン(56)が2個のプリズム(30、48)の間に取り付けられることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の内視鏡。 スクリーンは2つの偏向プリズムを担持する台(58)に担持されるかまたは台(58)によって形成されることを特徴とする、請求項5に記載の内視鏡。 検視軸(40)と照明軸(50)とはほぼ集束することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の内視鏡。 紫外線ガイド手段(44)は、石英繊維のケーブルかまたは適切なプラスチック材料製の繊維のケーブルか、あるいは適切な液体で満たされた漏れ防止された被覆体を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の内視鏡。 紫外線ガイド手段(44)は管(10)の外部に位置する、紫外線光源への接続用の末端具(54)を備える近位端(52)を含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の内視鏡。 紫外線ガイド手段(44)は、管(10)の外部の光導体への接続に適した、管(10)に固定されたソケットに取り付けられた近位端を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の内視鏡。 管(10)の外部の光導体は適切な液体で満たされた被覆体であることを特徴とする、請求項10に記載の内視鏡。 照明手段の偏向プリズム(48)は紫外線透過性を有する石英またはガラス製であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の内視鏡。


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