タイトル: | 公開特許公報(A)_O−リングテスト用定量サンプル |
出願番号: | 2004267185 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,G01N1/28,A61B5/22 |
下津浦 康裕 ヨシアキ オオムラ JP 2005031094 公開特許公報(A) 20050203 2004267185 20040914 O−リングテスト用定量サンプル オーリングテスト生命科学研究所有限会社 399014510 ヨシアキ オオムラ 597048610 牧 哲郎 100077779 牧 レイ子 100078260 菊谷 公男 100086450 下津浦 康裕 ヨシアキ オオムラ 7G01N1/28A61B5/22 JPG01N1/28 UA61B5/22 F 2 5 2000286005 20000920 OL 7 2G052 2G052AD46 2G052AD55 2G052DA06 2G052DA07 2G052DA12 2G052DA13 2G052EB11 2G052EB13 2G052FA02 2G052JA14 2G052JA16 2G052JA27 本発明は、バイ・ディジタルO―リングテスト検査法やバイ・ディジタルO―リングテスト診察法などに使用する検査用又は治療用のサンプルに関する。 バイ・ディジタルO―リングテスト検査法(米国特許第5,118,107号:本発明の発明者である大村恵昭の特許)により様々な病気や病態の診察が可能であることが知られている。このバイ・ディジタルO―リングテスト(以下O―リングテストという)の検査用物質として、癌やウイルス等の組織プレパラートを用いて診察する方法及び結果については、本発明者らが国際学会誌「Acupuncture & Electro- Therapeutics Research, The International Journal」で1981年より報告し続けてきている。 O−リングテストの手法として直接法または間接法があるが、間接法は、第三者が検査用サンプル又は治療用サンプル(以下検査用サンプルと治療用サンプルの両方を併せ「O‐リングテスト用サンプル」という)を手にもって、被検者の検査しようとする部位を金属棒または、レーザーポインター等で刺激する。被検者の体に検査用サンプルと同質の物質が存在する場合、第三者のサンプルを持っていない他方の手の親指と選択指(O−リングテストの検査に適合する指)の先端を接触させて作ったO−リングが開く。あるいは、治療を必要とする患者に有効な治療薬である場合、第三者のサンプルを持っていない他方の手の親指と選択指(O−リングテストの検査に適合する指)の先端を接触させて作ったO−リングが開く。その開き具合を6〜7段階に分けて結果を判定し、さらに現代医学的手法で確認する際の予見ができる。 このことは、本発明の発明者1人の米国特許(特許文献1)などに様々の物質を用いて検査できることが述べられている。 O−リングテストのメカニズムは電磁波理論に基づいている。前記文献に、電気的共鳴回路を2つ用いて、発振周波数が同じになるとO−リングの共鳴現象が起こることを観察し、またその角度で共鳴現象が変化することが報告されている。物質からはその分子から質及び量に関した情報が電磁波を介して出ている。これが金属棒やレーザーポインター等の刺激によって誘導できることが、O−リングテストの創始者であり、本発明の発明者の1人でもある大村恵昭教授によって報告されている。光線の近くにおいた物質の情報が光の進む方向にも、またその逆の方向にも伝達されていることが示されている。 このO−リングテストに使用するサンプルには、取り扱い易さの点から、試料をプラスチック製の板で挟み、当該プラスチック製の板をヒートして密封したものがある。米国特許第5,188,107号公報 このサンプルはガラス製のプレパラートと違い割れる心配はないが、ヒートシールの際に試料も暖められて、高温になり変性するおそれがある。熱による変性への対応としてサンプルを冷却する方法も有るが、冷却により変性するサンプルには使用できない。 この温度による試料の変性を避けるために、接着剤を使用することを検討したが、いわゆる環境ホルモンが含まれている等の理由により、検査結果に支障をきたすので、現存の接着剤で適切なものが見当らなかった。 また、実際に体内にサンプルと同じ物質があるにもかかわらず、親指と選択指の開き具合がわるく、誤診する場合があった。 本発明は前記欠点を解決し、試料の熱変性がなく、検査結果に支障のないO‐リングテスト用サンプルを提供すること、及び誤診の生じないサンプルを提供することを目的とする。 上記目的を達成するために本発明者らは、鋭意研究の結果、低温でサンプルを変性させないためには、ヒートシールの際に適宜金属板で放熱すれば良いこと及び誤診は体内にある物質の量とサンプルの量とが大きくかけ離れたために起こるということを知見し、本発明に至った。 即ち本発明は、溝部を有するプラスチック製の板の、当該溝部に計量した試料又は計量した試料を染み込ませた濾紙を周囲に空間を有した状態で載置し、 前記溝部上にプラスチック製のシートを被せ、溝部の周囲に前記シートをヒートシールして形成するものである。 以上を要するに本発明は、O−リングテスト用サンプルは、各種量の違う試料を用意することにより、体内にある物質の量と試料(サンプル)の量とが大きくかけ離れたことに起因する誤診がなくなる。 また、試料(試料を染み込ませた濾紙を含む)をヒートシールする際に、試料と溝部の周囲との間に空間があり、この空間により熱が伝わり難く試料が熱変性し難いという効果を奏する。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。 図1は、O−リングテスト用定量サンプルの正面図である。 O−リングテスト用定量サンプル1は以下の手順で作製する。 まず、プラスチック製の板2の溝部3に、軽量した試料4を染み込ませた濾紙5を載置する(図2参照)。また、濾紙5と溝部3の壁部との間に空間を設ける。このプラスチック製の板2及び濾紙5は、O−リングテストの検査結果に影響を及ぼさないもので製造する。 次に、シート6で濾紙5を被せ、被せた部分の上下から円い金属棒7を転がして空気を一部抜く(図3参照)。 その後、濾紙5から2mm離間した位置を、シーラ8を使用しヒートシールする(図4参照)。 この際に、シ―ラ8で1ヶ所シールする度に、シート(溝部周囲上のシート)に冷却した金属板9(例えば銅板)を当て放熱する(図5参照)。 この操作を繰返しO−リングテスト用定量サンプル1が完成する。 一般にヒートシールの際に、シーラ8と接触している部分の温度と試料が接するシートの周辺部の温度は、以下のようになる。 すなわち、シートの周辺部であってもかなり高温になる。 この際に溝部中央上のシートに冷却した金属板9を当て放熱すると、試料が接するシートの周辺部の温度は、試料が変性しない温度まで低下する。 また、空気を極力抜いてあるので、試料の酸化等の変性が少ない。 次に、別の実施形態につき説明する。 前記実施形態との違いは、プラスチック製の板2全体をシート6で被せる点である。 このO−リングテスト用定量サンプル1は以下の手順で作製する。まず、板2に、溝部3上を除き接着剤を塗布し、この溝部3との間に空間を有した状態で濾紙5を溝部3に載置し、プラスチック製の板2全体をシート6で被せる。 次に、溝部3にエッペンドルフピペット10の先端を挿入し、濾紙5上に試料溶液4を0.1〜10μl滴下する(図6参照)。 以下の手順は、前記実施形態と同様である(図2〜5参照)。 すなわち、シートで被せた板2の上下から円い金属棒を転がして空気を抜く。その後、濾紙から2mm離間した位置を、シーラを使用しヒートシールする。この際に、シ―ラで1ヶ所シールする度に、シートに冷却した金属板を当て放熱する。 この操作を繰返して、O−リングテスト用定量サンプル1を完成する(図7参照)。 上記各実施形態は試料が液体の場合である。試料が粉末状である場合は以下のようにして試料を作製する。 まず、直径5mm〜1cmの有底の円形の溝部11を設けたプラスチック板12を用意する。 次に、この円形の溝部11に軽量した試料粉末13を、溝部11の壁部との間に空間を有した状態で載置した後、シート6で被せ、前記実施形態と同様の手法(図3)で空気を抜いた後、前記実施形態と同様の手法でヒートシールする。すなわち、シ―ラで1ヶ所シールする度に、シートに冷却した金属板を当て放熱する。 この操作を繰返しO−リングテスト用定量サンプル1を完成する(図8参照)。 前記は粉末状のものの場合であるが、金属板など、粉末状以外の形状の固体試料の場合も同様に作製する。 なお、プラスチック製のシート6は、透明又は半透明のものを使用する。透明又は半透明にしたことにより、サンプルの封入位置からサンプルを保持する指までの距離を確認してサンプルを保持することが可能になる。 このように指の位置を注意するのは、サンプルの封入位置からサンプルを保持する指までの距離によりサンプル物質からの電磁波の強度が異なり、検査結果に影響を及ぼすためである。 また、前記円形の溝部11の直径は、1cm以下とする。1cmより大きいとO−リングテストの結果が正確でなくなるからである。 以上のようにしてなるO−リングテスト用定量サンプル1は、試料4,13の量を変えて各種用意する。これらの各種O−リングテスト用定量サンプル1は、サンプル上の試料を載置する位置をすべて同じにする。 このO−リングテスト用定量サンプル1を複数枚重ねて持つことにより、各サンプルの量の合計量のものを持ったと同等になる。例えば、試料の量が1ngのサンプルと2ngのサンプルを重ねて持つと、試料の量が3ngのものを持ったことと同等になる。 よって、試料の量が1ng、2ng、4ng、8ng、16ng、32ng、64ng、128ngの8種類を用意すれば、1ng〜255ngまでの255種類の各種O−リングテスト用定量サンプル1を用意したと同等になる。 なお、試料の種類・量・サンプルの作製日等の情報がわかるようにプラスチックシート6の一端にホットスタンピングで、サンプルの情報14を刻設すると良い。 また、サンプルの形状は矩形に限らず、図9のような円形や、図10のような一部三角形状のもの等であってもよい。 また、前記のように、シートに冷却した金属板を当て放熱すると、試料の熱変性を確実に防げるが、溝部の壁部と接触させないことによっても、ヒートシールの熱が試料に伝わり難くなり熱変性を防ぐことができる。O−リングテスト用定量サンプルの正面図である。プラスチック製の板の溝部に、濾紙を載置した状態を示す断面図である。プラスチック製の板の溝部に載置した濾紙を、シートで被せた状態を示す断面図である。図3の後、ヒートシールする状態を示す断面図である。図4に示すヒートシールの際に、シートに冷却した金属板を当て放熱する状態を示す断面図である。サンプルを作製する別の方法を示す断面図である。別の実施形態のO−リングテスト用定量サンプルの正面図である。図1,7と違う実施形態のO−リングテスト用定量サンプルの正面図である。図1,7,8と違う実施形態のO−リングテスト用定量サンプルの正面図である。図1,7,8,9と違う実施形態のO−リングテスト用定量サンプルの正面図である。符号の説明 1 O−リングテスト用定量サンプル 2,12 プラスチック製の板 3,11 溝部 4,13 試料 6 プラスチック製のシート 9 金属板溝部を有するプラスチック製の板の、当該溝部に計量した試料を周囲に空間を有した状態で載置し、 前記溝部上にプラスチック製のシートを被せ、溝部の周囲に前記シートをヒートシールしてなるO−リングテスト用定量サンプル。前記試料が、計量した試料を染み込ませた濾紙であることを特徴とする請求項1に記載のO−リングテスト用定量サンプル。 【課題】 従来のプラスチック製の板で挟まれたサンプルは、ヒートシールして密封しているが、このヒートシール時に試料が熱変性するおそれがある。また、体内にサンプルと同じ物質があるにもかかわらず、親指と選択指の開き具合がわるく、誤診する場合があった。【解決手段】 O−リングテスト用定量サンプル1は、プラスチック製の板2,12に形成した溝部3,11に、計量した試料4,13を溝部3,11の壁部との間に空間を有した状態で載置する。そして、溝部内の試料4,13をプラスチック製のシート6で覆い、前記シート6をヒートシールするものである。 試料4が液体の場合には、濾紙5に吸着させるとよい。【選択図】 図5