タイトル: | 公開特許公報(A)_ガラス製ミクロスフェアを含有する化粧品特性及びSPFが改善されたUVサンスクリーン剤 |
出願番号: | 2004235647 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,A61K7/42 |
イザベル アンセンヌ ドナルド リック JP 2005060395 公開特許公報(A) 20050310 2004235647 20040812 ガラス製ミクロスフェアを含有する化粧品特性及びSPFが改善されたUVサンスクリーン剤 ロレアル 391023932 LOREAL 園田 吉隆 100109726 小林 義教 100101199 イザベル アンセンヌ ドナルド リック US 10/639586 20030813 7A61K7/42 JPA61K7/42 22 OL 15 4C083 4C083AB171 4C083AB172 4C083AB242 4C083AC152 4C083AC211 4C083AC212 4C083AC311 4C083AC341 4C083AC342 4C083AC471 4C083AC521 4C083AC551 4C083AC642 4C083AC851 4C083AD151 4C083AD531 4C083AD662 4C083CC19 4C083DD08 4C083DD22 4C083DD23 4C083DD31 4C083DD33 4C083DD41 本発明は、UV線、特に太陽光線のダメージ効果から皮膚、頭皮、唇、粘膜及び/又は毛髪を紫外線(UV)光保護するために局所適用される新規な化粧品用/皮膚用(皮膚科学的)組成物に関する。 この発明は、特に、皮膚に適用した場合に、またガラス/ホウケイ酸ビーズを含有していない同様の処方物と比較した場合に、柔軟(ソフト)で、脂性感がなく、非粘着質の感触を持つガラス、特にホウケイ酸ビーズを含む新規で美的に洗練され、SPFが改善されたサンスクリーン組成物に関する。 この分野において、280nmと400nmの間の波長の光線によりヒトの表皮のサンタンが促進され、280nmと320nmの間の波長、すなわちUVB線の照射により、皮膚が、自然なサンタン状態の形成に対して有害なサンバーン状態となったり、紅斑が形成されたりすることが知られている;よって、UVB線は皮膚から遮蔽しなければならない。 またこの分野において、皮膚をサンタン状態する320nmと400nmの間の波長のUVA線が皮膚に悪影響を与えることが知られており、特に敏感肌又は太陽光線に絶えずさらされている皮膚の場合にしかりである。 UVA線は、特に、皮膚の弾力性を喪失させ、しわを出現せしめ、皮膚を時期尚早の老化を促進させる原因となるものである。このような照射は、紅斑反応の惹起を促進したり、ある個体においてはこの反応を増幅させ、光毒性又は光アレルギー反応の原因にさえなる。よって、UVA線も遮蔽することが望ましい。 ヒトの皮膚の光保護(UVA及び/又はUVB線)を意図した多数の化粧品用組成物がこの分野で知られている。 これらの光保護/サンスクリーン組成物は、かなり多くの場合、水中油型エマルション(すなわち、分散させる水性連続相と分散させられた油性非連続相とからなる化粧品的に許容可能なビヒクル、担体又は希釈剤)であり、有害又は悪影響を及ぼすUV線を選択的に吸収可能な一又は複数の標準的な親油性及び/又は親水性のサンスクリーン化合物を種々の濃度で含有してなる。これらのサンスクリーン化合物(及びそれらの量)は、所望の日光保護ファクターに従って選択される(日光保護ファクター(SPF)は、UV遮蔽剤を用いない場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要な時間に対する、UV遮蔽剤を用いた場合の紅斑形成閾値に達するまでに必要な照射時間の比率を数学的に表したものである。 より高いSPFのサンケア製品であるが、美しく洗練されてもいる製品の需要が増加している。しかしながら、高SPFサンスクリーン組成物は、高レベルのサンスクリーン活性剤を含有しているため、否定的あるいは美的に好ましくない製品美観(aesthetics)又は化粧品特性、例えば脂性感、べとつき、粘着性を持つ組成物になっているため、これは困難である。 また、以下に示すように、本発明はそれらの美観又は化粧品特性及びSPF値を改善するために、サンスクリーン組成物中にガラス製ミクロスフェアを配合することを特徴とする。国際公開第03/045345A1号には無機フィラーと活性成分を含有するある種の化粧品が記載されているが、そこに含有されている視覚的に透明なガラス粒子は挽く必要があり、本発明の処方物ではその全体にわたって規則正しく均質なミクロスフェアが均一に分布しているのに対して、不均質なものである。 1993年5月14日に出願された日本国特許出願第05−147115号で、1994年11月22日に公開された特開平6-321726号は、機械的特性を向上させる特徴を有する金属酸化物(チタン、亜鉛、鉄)と、中空又は中実のガラスビーズを組合せた、ある種のメークアップ組成物に関する。これら従来技術の必然的なメークアップ用組成物には、フェイス用パウダー及びファンデーション、並びにプレ-シェービング用のメークアップ製品が含まれるが、美的性とSPFとが矛盾なく改善されたUVサンスクリーン剤が提供されたとは理解されない。国際公開第03/045345A1号パンフレット特開平6-321726号公報 よって、驚くべきことに、また予期しないことに、サンスクリーン組成物にガラス製ミクロスフェアを配合することにより、ガラス製ミクロスフェアを含有しない同一の組成物と比較した場合に、最終的な製品組成物が美的で洗練されたものとなり、皮膚、頭皮、唇、粘膜及び/又は毛髪に適用した場合に、柔軟で、非脂性、非粘着性の感触を持つことが分かった。 また驚くべきことに、また予期しないことに、ホウケイ酸/ガラスビーズを添加すると、サンスクリーン組成物のインビトロでのSPFが増加することが分かった。 より詳細には、本発明によれば、有効量のガラス製ミクロスフェア、特にホウケイ酸カルシウムアルミニウム又はホウケイ酸ナトリウムビーズを導入することにより、向上したSPFを示す、美観的に(化粧品的に)好ましく、乾燥していて、脂性感がなく、粘着感のないサンスクリーン組成物が提供される。 これまでは、メタクリル酸メチルの架橋ポリマービーズを配合すると、サンスクリーン製品の美観は改善されるものの、サンスクリーン組成物の有効性は低減するため、上述した現象は予期されないものであった。実際、ガンズパール(Ganzpearl)GMP-0820を添加すると、インビボでのSPFが約30%も低減することが観察されている。 ガンズパールGMP-0820は、プレスパース社(Presperse Inc.)から市販され、本質的に平均サイズが10μmのビーズからなり、べとつきや脂っぽさをかなり低減することで、サンスクリーン組成物の美観を改善するものである。 しかしながら、サンスクリーン組成物にガンズパールGM-0820を導入すると、本発明のような、美的で洗練され、向上したSPFを有するという利点は得られなかった。 本発明のガラス製ミクロスフェアは、本質的に均質で、本質的に真球度(sphericity)が均一である。主題となるマイクロビーズの平均粒子径は60−70μmまでの範囲とできるが、典型的には10−20μmのオーダーである。 本発明の好ましい化粧品用のガラス製ミクロスフェアには、ルクスシル(LUXSIL)(登録商標)の商品名で、プレスパース社から市販されているホウケイ酸カルシウムアルミニウムの、アモルファスで中空のミクロスフェアが含まれる。それは高滑り性、化学的不活性、非吸着性、非孔質性で、流動性(free-flowing)のある白色パウダーであり、9−13ミクロンの範囲の平均粒子径を有する、本質的に均一の球形の形態をしている。その典型的な粒子径分布は以下の通りである: 10% 3−6μm 50% 8−12μm 90% 16−23μm さらに、その密度は1.05−1.15g/ccの範囲であり、乾燥により0.5%未満の質量損失があり、鉛を20ppm未満、ヒ素を3ppm未満しか含有しない。そのCAS番号は65997-17-3である。 流動性のある球形白色パウダーのマイクロビーズであるルクスシル(登録商標)の好ましい濃度は、組成物中、0.1重量%〜10重量%(w/w)のオーダーである。より好ましくは1%〜5%の濃度である。 中空であろうと中実等であろうと、本発明の他の適切なガラス製ミクロスフェアには、20μmのオーダーの粒度分布を有する、Q-CEL570の商品名でPQコーポレーションから市販されているホウケイ酸ナトリウム粒子が含まれる。また適切なものは、70μmまでの粒度分布を有する、ES22及び1Kの商品名で3Mから市販されている、ホウケイ酸カルシウム/ナトリウム中空ミクロスフェア、並びに10μmのオーダーの平均粒子径を有するホウケイ酸カルシウム/ナトリウムミクロスフェアである、3M社のスコッチライト(Scotchlite)K20製品である。 上述したように、サンスクリーン組成物の美観を改善するが、本発明の有利な特徴を付与しない他の物質、例えばメタクリル酸メチルの架橋ポリマービーズは、このような製品の効果を低下させる。 プレスパース社のマイクロシルク(Microsilk)418(登録商標)製品をまた配合したが、それには、10−12μmの平均粒子径を有するポリエチレン+PTFE+合成品のビーズが含まれる。これらでは、組成物の美観は改善されない。よって、10μmオーダーの平均径を有する球形ビーズでは、製品の美しさが必ずしも改善されるとは限らない。 直前に記載したように、ホウケイ酸カルシウムアルミニウム又はホウケイ酸ナトリウム等のガラス製ミクロスフェアを、液状のUVサンスクリーン組成物に処方することで、美観と有効性の双方が改善されることは、さらに予期できなかった。 如何なる特定の理論又は原理に縛られることを望むものではないが、主題となるガラス製ミクロスフェアは、入ってくる光を回析し、入射光がサンスクリーン分子に衝突する可能性を増加させることによって、サンスクリーン組成物の有効性を高めると考えられる。 従来技術の粉砕されたガラス粒子に対して、本発明のガラス製ミクロスフェアは、本質的に、製品形態学的に均質で、球形(spheroidal)の形状をしており、本質的に、特定のサンスクリーン組成物の全体にわたって均質で均一に分布している。 本発明の化粧品用/皮膚用組成物は、(a)少なくとも一のUVA及び/又はUVBサンスクリーン剤と、(b)少なくとも一のガラス製ミクロスフェアを、(c)局所的に適用可能で、化粧品的/皮膚科学的に許容可能なビヒクル、希釈剤又は坦体中に処方したものである。 「UVA及び/又はUVBサンスクリーン剤」とは、それ自体、UVA及び/又はUVB線を吸収及び/又は反射及び/又は散乱することが知られているメカニズムにより、これ又はこれらの化合物が適用される表面(皮膚、毛髪)とこのような光線との接触を防止、又は少なくとも制限する任意の化合物又は該化合物の組合せを意図している。別の言い方をすれば、これらの化合物はUV線を散乱及び/又は反射するUV吸収性の有機遮蔽剤又は無機(ナノ)顔料、並びにそれらの混合物であってよい。 本発明において、少なくとも一のUVA及び/又はUVBサンスクリーン剤は、一又は複数の親水性有機遮蔽剤及び/又は一又は複数の親油性遮蔽剤及び/又は一又は複数の鉱物性又は無機(ナノ)顔料を含むものであってよい。 本発明において好ましいUV光保護剤は、ジベンゾイルメタンサンスクリーン剤アヴォベンゾン、例えばジボーダン社(Givaudan)から「パルソール(PARSOL)1789」の商品名で販売されており、商業的に入手可能な当該技術でよく知られている、4-(tert-ブチル)-4'-メトキシジベンゾイルメタンである。それは次の構造式のものである。 物理的ブロッカーである本発明のサンスクリーン剤は、紫外線を反射又は散乱させる。物理的ブロッカーの典型的な例には、赤ペトロラタム、二酸化チタン及び酸化亜鉛が含まれる。これらの物理的ブロッカーは様々な懸濁液及び粒子径で使用され、しばしば化粧品用組成物に含有させられる。物理的ブロッカーについての概説は、出典明示によりここに取り込まれる「Sun Protection Effect of Nonorganic Materials」, S. Nakata & H. Konishi, Fragrance Journal, 第15巻, 64-70頁(1987)に見出される。 アヴォベンゾンのように、化学的吸収剤である本発明のサンスクリーン剤は、実際に有害な紫外線を吸収する。化学的吸収剤は、それらが保護する光線の種類に応じて、UVA又はUVB吸収剤のいずれかに分類されることがよく知られている。UVA吸収剤は、一般的に紫外線スペクトルが320〜400nmの範囲の光線を吸収する。UVA吸収剤には、アントラニラート類、ベンゾフェノン類及びジベンゾイルメタン類が含まれる。UVB吸収剤は、一般的に紫外線スペクトルが280〜320nmの範囲の光線を吸収する。UVB吸収剤には、p-アミノ安息香酸誘導体、ショウノウ誘導体、シンナマート類、及びサリチラート類が含まれる。 化学的吸収剤を一般的にUVA又はUVB吸収剤として分類することは、当該産業において容認されている。しかしながら、より厳密な分類はサンスクリーン剤の化学的特性に基づいてなされる。サンスクリーン剤の化学的特性は主として8つに分類され、これは「Sunscreens-Development, Evaluation and Regulatory Aspects」, N. Shaathら, 第2版, 269-273頁, Marcel Dekker, Inc.(1997)において詳細に検討されている。この検討は全てここに出典明示により取り込まれる。 本発明で処方され得るサンスクリーン剤は、典型的には化学的吸収剤が含まれるが、物理的ブロッカーを含んでいてもよい。本発明の組成物に処方され得る例示的なサンスクリーン剤は、化学的吸収剤、例えばp-アミノ安息香酸誘導体、アントラニラート類、ベンゾフェノン類、ショウノウ誘導体、ケイ皮酸誘導体、ジベンゾイルメタン、β,β-ジフェニルアクリラート誘導体、サリチル酸誘導体、トリアジン誘導体、ベンゾイミダゾール化合物、ビス-ベンゾアゾリル誘導体、メチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)化合物、遮蔽ポリマー及びシリコーン類、又はそれらの混合物である。これらは、特に出典明示により取り込まれる米国特許第2463264号、同4367390号、同5166355号及び同5237071号、及び欧州特許第0863145号、欧州特許第0517104号、欧州特許第0570838号、欧州特許第0796851号、欧州特許第0775698号、欧州特許第0878469号、欧州特許第0933376号、欧州特許第0893119号、欧州特許第0669323号、英国特許第2303549号、独国特許第1972184号及び国際公開第93/04665号に記載されている。また、本発明の組成物に処方され得る例示的なサンスクリーン剤は物理的ブロッカー、例えば酸化セリウム、酸化クロム、酸化コバルト、酸化鉄、赤ペトロラタム、シリコーン処理された二酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛、及び/又は酸化ジルコニウム、又はそれらの混合物である。 多様なサンスクリーン剤は、その全てが出典明示によりここに取り込まれる、1992年2月11日にHaffeyらに付与された米国特許第5087445号;1991年12月17日にTurnerらに付与された米国特許第5073372号;及びSegarinらのCosmetics and Science and Technology, 189頁等(1957)の第8章に記載されている。 本発明の組成物に配合され得る好ましいサンスクリーン剤は、アミノ安息香酸、アミルジメチルPABA、シノキサート、p-メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン、トリオレイン酸ジガロイル、ジオキシベンゾン、p-メトキシケイ皮酸2-エトキシエチル、4-ビス(ヒドロキシプロピル)アミノ安息香酸エチル、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリラート、p-メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、サリチル酸2-エチルヘキシル、アミノ安息香酸グリセリル、ホモメンチルサリチラート、ホモサラート、3-イミダゾール-4-イルアクリル酸及びエチルエーテル、アントラニル酸メンチル、オクチルジメチルPABA、2-フェニルベンゾイミダゾール-5-スルホン酸及びその塩、赤ペトロラタム、スルイソベンゾン、二酸化チタン、サリチル酸トリエタノールアミン、N,N,N-トリメチル-4-(2-オキソボルン-3-イリデンメチル)アニリニウムメチルスルファート、及びそれらの混合物から選択される。 同様に、UVA及び/又はUVB領域に活性のある好ましいサンスクリーン剤には: p-アミノ安息香酸、 p-アミノ安息香酸オキシエチレン(25mol)、 p-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、 N-オキシプロピレン-p-アミノ安息香酸エチル、 p-アミノ安息香酸グリセロール、 サリチル酸4-イソプロピルベンジル、 4-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、 ジイソプロピルケイ皮酸メチル、 4-メトキシケイ皮酸イソアミル、 4-メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン、 3-(4'-トリメチルアンモニウム)-ベンジリデン-ボルナン-2-オンメチルスルファート、 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホナート、 2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、 2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、 2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、 2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、 2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メトキシベンゾフェノン、 α-(2-オキソボルン-3-イリデン)-トリル-4-スルホン酸とその可溶塩、 3-(4'-スルホ)ベンジリデン-ボルナン-2-オンとその可溶塩、 3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-ショウノウ、 3-ベンジリデン-d,l-ショウノウ、 ベンゼン-1,4-ジ(3-メチリデン-10-ショウノウスルホン酸)とその塩(1986年、4月29日にLangeらに付与された米国特許第4585597号に記載された製品メギゾリル(Mexoryl)SX)、 ウロカニン酸、 2,4,6-トリス[p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)-アニリノ]-1,3,5-トリアジン、 2-[(p-tertイオブチルアミド)アニリノ]-4,6-ビス[(p-(2'-エチルヘキシル-1'-オキシカルボニル)アニリノ]-1,3,5-トリアジン、 2,4-ビス{[4-(2-エチル-ヘキシルオキシ)]-2-ヒドロキシ]フェニル}-6-(4-メトキシ-フェニル)-1,3,5-トリアジン(チバ社(Ciba)から販売されている「チノソーブ(TINOSORB)S」)、 N-(2及び4)-[(2-オキソボルン-3-イリデン)メチル]ベンジル]-アクリルアミドのポリマー、 1,4-ビスベンズイミダゾリル-フェニレン-3,3',5,5'-テトラスルホン酸とその塩、 ベンザルマロナート置換されたポリオルガノシロキサン類、 ベンゾトリアゾール置換されたポリオルガノシロキサン類(ドロメトリゾール-トリシロキサン)、 チバ・ガイギー社(Ciba-Geigy)からチノソーブMの商品名で市販されている分散液における微粒化形態のものとして、もしくはフェアマウント・ケミカル社(Fairmount Chemical)からミキシム(MIXXIM)BB/100の商品名で市販されている分散した2,2'-メチレンビス-[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]、 フェアマウント・ケミカルからミキシムBB/200の商品名で市販されている、可溶化した2,2'-メチレンビス-[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(メチル)フェノール]、が含まれる。 典型的に好ましい主題となるサンスクリーン剤は、次の一又は複数の:サリチル酸オクチル、オクトクリレン及びオキシベンゾンである。これらのサンスクリーン剤の一又は複数を組合せたものが同様に好ましい。 アヴォベンゾン以外のジベンゾイルメタン誘導体も、本発明において好ましいサンスクリーン剤である。これらは、例えば特に、ここに出典明示により取り込まれる仏国特許第2326405号、仏国特許第2440933号及び欧州特許第0114607号に記載されている。 アヴォベンゾン以外のより好ましいジベンゾイルメタンサンスクリーン剤には(単独であっても、又は任意の組合せであっても): 2-メチルジベンゾイルメタン 4-メチルジベンゾイルメタン 4-イソプロピルジベンゾイルメタン 4-tert-ブチルジベンゾイルメタン 2,4-ジメチルジベンゾイルメタン 2,5-ジメチルジベンゾイルメタン 4,4'-ジイソプロピルジベンゾイルメタン 4,4'-ジメトキシジベンゾイルメタン 2-メチル-5-イソプロピル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 2-メチル-5-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 2,4-ジメチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 2,6-ジメチル-4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタンが含まれる。 主題となる少なくとも一のUVA及び/又はUVBサンスクリーン剤は、有利には約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約6重量%の範囲の量で、本発明の組成物に処方される。もちろん、特定の組成物の性質に応じて、その量を適切に多くしたり少なくしたりしてよい。 一致して、この発明は、美観及びSPF値を改善し、紫外線のダメージ効果からヒトの皮膚、頭皮、唇、粘膜及び/又は毛髪をUV光保護するための局所的に適用される化粧品用/皮膚用サンスクリーン製品に、上述したガラス製ミクロスフェアを使用することを特徴とするものである。 さらに一致して特徴とされるものは、有効量の少なくとも一の人工的/サンレス・タンニング剤、特にジヒドロキシアセトンすなわちDHAと共に、上述したこれらの成分(a)及び(b)を含有する、UV光保護し、また人工的に又はサンレスでサンタン状態にする組成物である。 今日までに、多様な人工的サンタン剤が開発されている。人工的サンタン剤は、紫外線の有害な暴露によってのみ利用される、高く求められているサンタン又は暗色化反応を提供する。DHAは、特に皮膚を人工的にサンタン状態にすることを達成する化粧品に幅広く利用されている。表皮のタンパク質は、非常に高濃度でアルギニン、リジン及びヒスチジンを含有しており、人工的なサンタン状態を生じせしめるためのDHAと皮膚との反応では、この点が利用される。サンタン反応は、皮膚のタンパク質の遊離のアミノ基と組み合わされることにより、特にアルギニンにおける遊離のグアニド基とDHAとが組合わされることにより、進行する。 本発明の組成物に有用な、好ましい人工的サンタン剤は:アロース、アルファヒドロキシ置換ケトン類、例えばジヒドロキシアセトン、アルトロース、アラビノース、エリトロース、フルクトース、ガラクトース、グルコース、グリセルアルデヒド、インドール類、ラクトース、マンノース、レオース(reose)、リボース、ペントース、スクロース、タロース、キシロース及びそれらの混合物を含む群から選択されるものである。 本発明の組成物に有用な、これらの人工的な及び/又はサンレス・タンニング剤で最も好ましいのはジヒドロキシアセトンである。この件に関し、DHAは処方するのが必ずしも容易ではなく、特に敏感で、それらを含有する組成物は経時的に非常に不安定である傾向があると評価されなければならない(DHAはほんの少しの原料、例えばカーボマー(carbomers)を許容する)。 本発明の組成物は、クリーム、分散液、エマルション(水中油型、油中水型、水中油中水型、及びシリコーン中水中油型)、ゲル、軟膏、ローション、ミルク、ムース、スプレー、トニック等を含む多様な種類の製品に処方することができる。 本発明の局所用の化粧品用組成物は、典型的には担体(ビヒクル又は希釈剤)、又は担体の混合物を含有する。担体は、化粧品的及び/又は製薬的に許容可能なものとすべきであり、該担体は、皮膚への局所適用に適しており、良好な美的特性を有しており、任意の他の成分と融和性があり、安全性又は毒性に感して任意の不都合な原因とはならないことを示す。このような製品の処方に使用される担体及び付加的な成分は、製品の種類により変化し、常套的に当業者により選択されてよい。次に、これらの担体及び付加的な成分のいくつかについて記載する。 本発明の組成物は、ヒトの皮膚への局所適用に適した担体、又は担体の混合物を含有可能である。担体は、典型的には組成物の重量に対して約0.5重量%〜約99.5重量%、好ましくは約5.0重量%〜約99.5重量%、より好ましくは約10.0重量%〜約98.0重量%である。ここで使用される場合、「ヒトの皮膚への局所適用に適した」なる用語は、担体がヒトの皮膚への刺激原因又は美しさにダメージを与ない又は好ましい影響を与えないことを表す。 本発明での使用に適した担体には、例えばクリーム、分散液、エマルション、ゲル、ローション、ミルク、ムース、スプレー及びトニックを含む、多様な製品の処方に使用されるものが含まれる。 ここで使用される担体には、化粧品用/皮膚用組成物に従来から使用されている多様な成分が含まれる。担体は、ポリマーを溶解又は分散させる溶媒を含むことができる。また担体は、限定されるものではないが、エステル(例えばミリスチン酸イソプロピル)、ハロゲン化炭化水素(例えばフレオン)、炭化水素(例えばデセン、ヘキサン及びイソブタン)、リナロール、及び揮発性シリコン誘導体(特にシロキサン類、例えばフェニルペンタメチルジシロキサン、メトキシプロピルヘプタメチルシクロテトラシロキサン、クロロプロピルペンタメチルジシロキサン、ヒドロキシプロピルペンタメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、シクロメチコーン、ジメチコーン)及びそれらの混合物を含む多様な付加的物質を含むことができる。 ムース及びエアゾールスプレーは、ムースの場合は泡として、エアゾールスプレーの場合は微細で均一なスプレーとして物質を送達させるために、従来の任意の噴霧剤をさらに含有可能である。適切な噴霧剤の例には、ヒドロフッ化化合物、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、イソブタン、n-ブタン、プロパン、又はトリクロロフルロメタンが含まれる。低粘度を有するトニック又はスプレー製品は、さらに乳化剤を含有してよい。適切な乳化剤の例は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物である。フルオロ界面活性剤が特に好ましく、特に製品がスプレー組成物である場合、さらには比較的低レベルの揮発性有機溶媒、例えばアルコール類、又は比較的高レベルの水(すなわち約10重量%を超える水)を含有するスプレー組成物の場合にしかりである。このような乳化剤が含有されている場合、好ましくは、組成物の重量に対して約0.01重量%〜約7.5重量%のレベルで存在する。噴霧剤のレベルは望むように調節することができるが、一般的にはエアゾールスプレー組成物の重量に対して約15重量%〜約50重量%、ムース組成物の重量に対して約3重量%〜約30重量%である。 適切なスプレー組成物は従来技術でよく知られており、従来からの非エアゾールポンプスプレー、すなわち上述した噴霧剤を含有する「アトマイザー」エアゾール容器又はカン、噴霧剤として圧縮空気を利用するポンプ式エアゾール容器に収容される。ポンプ式エアゾール容器は、例えば出典明示によりここに取り込まれる、1978年3月7日にOlofssonに付与された米国特許第4077441号、及び1989年7月25日にTer Stegeに付与された米国特許第4850517号に開示されている。 多様な付加的な成分を、ここで局所用の化粧品用/皮膚用組成物に使用することができる。本発明の組成物は、安全で有効な量の製薬的添加剤又はアジュバントを含有することができる。「安全で有効な」なる用語は、正常な医学的判断の範囲内において、重篤な副作用を避けるに十分低い(有益性/危険性の妥当な比率)が、処置される病状を有意に又は正に変化させるに十分高い活性剤の量を示す。製薬的活性剤の安全で有効な量は、特定の活性種、皮膚に活性種が浸透する組成物の能力、適用される組成物の量、処置される特定の病状、処置される患者の年齢及び物理的状態、病状の重症度、処置の継続時間、併用療法の種類等の要因に伴い変化するであろう。 本発明において共に投与され得る有用な製薬用活性剤には、抗菌剤;抗生物質、抗真菌剤、抗原虫剤、及び抗ウイルス剤が含まれる。本発明の組成物に包含される好ましい抗菌剤には、β-ラクタム剤、アマンファジン(amanfadine)、アミカシン、カプレオマイシン、クロルヘキシジン、クロルテトラサイクリン、シプロフロキサシン、クリンダマイシン、ドキシサイクリン、エリスロマイシン、エタンブトール、ゲンタマイシン、カナマイシン、リネオマイシン(lineomycin)、メタサイクリン、メテナミン、メトロニダゾール、ミコナゾール、ミノサイクリン、ネオマイシン、ネチルミシン、ノルフロキサシン、オキシテトラサイクリン、パラモマイシン(paramomycin)、ペンタミジン、キノロン剤、ストレプトマイシン、テトラサイクリン、トブラマイシン、及びトリクロサンの製薬的に許容可能な塩が含まれる。 主題となる化粧品用/皮膚用組成物は、エマルションとして処方される場合、種々の乳化剤を含有することができる。これらの乳化剤は、ここで、組成物の種々の坦体成分を乳化させるのに有用である。適切な乳化剤には、従来の特許及び他の参照に開示されている、多様な非イオン性、カチオン性、アニオン性及び双性イオン性の乳化剤を含むことができる。Allured Publishing Corporationから出版されているMcCutcheon's, Detergents and Emulsifiers, North American Edition(1986);1991年4月30日にCiottiらに付与された米国特許第5011681号;Dixonらに1983年12月20日付与された米国特許第4421769号;及び1973年8月28日にDickertらに付与された米国特許第3755560号を参照。これら4つの文献は、それらの全てが出典明示によりここに取り込まれる。 適切な乳化剤の種類には、アシルラクチラート、リン酸アルキル、カルボン酸コポリマー、グルコースのエステル及びエーテル、グリセリンのエステル、プロピレングリコールのエステル、ソルビタン無水物のエステル、ソルビトールのエステル、エトキシル化エーテル、エトキシル化アルコール類、脂肪酸アミド類、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪エステル、ポリオキシエチレン脂肪エーテルホスファート類、石鹸及びそれらの混合物が含まれる。 好ましい乳化剤には、限定されるものではないが、セテアレス(ceteareth)-20、セテス(ceteth)-10、リン酸セチル、ジエタノールアミンセチルホスファート、ステアリン酸グリセリル、PEG-100ステアラート、ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウラート、ポリエチレングリコール5大豆ステロール、ポリソルベート60、ポリソルベート80、リン酸カリウムセチル、PPG-2メチルグルコースエーテルジステアラート、ステアレス(steareth)-20、及びそれらの混合物が含まれ得る。 本発明の組成物に有用なこれらの乳化剤の中でも典型的に好ましいのは、PPG-2-イソセテス-20アセタート(Fogelらに付与された米国特許第4559226号に記載)である。 主題となる化粧品用/皮膚用組成物は、種々のエモリエントをさらに含有することができる。限定されるものではないが、適切なエモリエントの例には、高度に分枝した炭化水素、無極性のカルボン酸及びアルコールエステル、揮発性及び非揮発性のシリコーン油、及びそれらの混合物が含まれる。その全体が出典明示により取り込まれ、1990年4月24日にDecknerに付与された米国特許第4919934号を参照。 本発明の組成物に有用なこれらエモリエントの中でも典型的に好ましいのは、一又は複数の次のもの:ネオペンタン酸オクチルドデシル及びプロピレングリコールイソセテス-3-アセタートである。 種々の付加的な成分を、主題となる化粧品用/皮膚用組成物に導入することができる。これらの付加的な成分の非限定的例には、カチオン性ポリマー及び増粘剤、キレート剤、ガム類及び増粘剤、低pHの増粘剤、組成物の直接付着性(substantivity)及び皮膜形成特性を高めるためのポリマー、金属イオン封鎖剤、湿潤剤、皮膚浸透補助剤、懸濁剤、ビタミン類及びその誘導体、防腐剤及び美的成分が含まれる。 当該技術で従来的であり、微生物の成長を防止又は遅延させ、よって腐敗から化粧品を保護する例示的な防腐剤は、CFTA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第7版, 2, 1654(1997)に説明されている。 本発明の化粧品用/皮膚用組成物は、所望される有益性を提供するような従来の方式で投与される。このような使用方法は、一般的に皮膚に有効量の組成物を局所適用すること、ついで皮膚に吸収又は皮膚から除去されるまで保持可能とすることを含む。 本発明及びその利点をさらに例証するために、次の特定の実施例を付与するが、これは例証するためのものであって、制限することを意図したものではないと理解される。 次の実施例において、全ての部及びパーセントは、特に示さない限りは重量基準である。実施例1: ホウケイ酸ガラスビーズの添加によるSPFの改善レベルを測定するため、ホウケイ酸ビースを含有するか又は含有しておらず、サンスクリーン活性剤として二酸化チタン及び/又はオクチルメトキシシンナマート(「OMC」)のみを含有する一連の組成物を、インビトロでのSPFにより評価した。インビトロでのSPFテストは、インビボ効果の良好な予測判断材料であり、B.L. Diffey及びJ. Robson, 「A new substrate to measure sunscreen protection factors throughout the ultraviolet spectrum」, J. Soc. Cosmet. Chem., 40, pp.127-133(1989年5月/6月)に発表されている。 次の結果が得られた:組成物 SPF値4%ホウケイ酸塩(サンスクリーン剤を含有せず) 2.25%OMC 6.65%OMC+4%ホウケイ酸塩 10.95%TiO2 6.45%TiO2+4%ホウケイ酸塩 9.22.5%OMC+2.5%TiO2 9.82.5%OMC+2.5%TiO2+4%ホウケイ酸塩 16.3 これらの結果は、さらに添付図1にも報告されている。実施例2: 3重量%のホウケイ酸カルシウムアルミニウムのガラスビーズ(ルクスシル(登録商標)、化粧品用ミクロスフェア)を含有する、次のUVサンスクリーン水中油型エマルションを調製した:相 成分 %A 水 計100%にする量 湿潤剤 6 パンテノール 1 防腐剤 0.6 増粘剤/ガム 0.1B1 アヴォベンゾン 3 オクトクリレン 10 オキシベンゾン 6 サリチル酸オクチル 5 防腐剤 0.8 乳化剤 2 エモリエント 10 乳化剤/増粘剤 0.15B2 ホウケイ酸カルシウムアルミニウム 3C シリコーンエモリエント 4D ビタミンE 0.1手順: A相の成分を主タンクに入れ、80℃−85℃までホモジナイズしつつ加熱した。B1相の成分をサイドケトルにおいて組合せ、80℃までゆっくりとプロペラ混合しつつ加熱した。溶解した時に、B2相(ホウケイ酸カルシウムアルミニウム)を、ホモジナイズしつつゆっくりとサイドケトルに添加し、油相に粒子を完全に分散させた。さらに強くホモジナイズしつつ、水相に油相をゆっくりと添加する(サイドケトルを主ケトルに)ことにより、エマルションを処方した。15分間混合した。ついで冷却を開始し、ホモジナイズを低減した。主タンクの内容物が40℃の温度に達した時、C相をタンクに添加した。35℃でD相をタンクに添加した。実施例3 この場合、20μmの平均粒度分布を有するホウケイ酸ナトリウムのガラスビーズ(PQコーポレーション製)を3重量%含有する以外は、実施例2の手順を繰り返して他の水中油型エマルションを調製する。実施例4: 3%のホウケイ酸カルシウムアルミニウム、ルクスシル(登録商標)ガラス製ミクロスフェアを含有するサンスクリーン用ローションのインビトロにおけるSPFテストにより、平均119のSPF値が得られた。ホウケイ酸塩ビーズを含有しないことを除けばテスト用組成物と同一である対照ローションと比較した。その平均SPFは47であった。 ここで引用又は提示された各特許、特許出願、出版物及び文献/報告は、特に出典明示によりここに取り込まれる。 本発明は、種々の特定で好ましい実施例について記載しており、当業者であれば、その精神を逸脱することなく、様々な変更、置換、省略及び変化を行えることは理解できるであろう。従って、本発明の範囲は、その均等物を含む、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。本発明例ではない4種のサンスクリーン組成物と、本発明例である3種のサンスクリーン組成物の、7種の異なるサンスクリーン組成物の、インビトロでのSPF値の平均を表すグラフである。 皮膚、頭皮、唇、粘膜及び/又は毛髪を紫外線のダメージ効果からUV光保護するのに適した局所適用される化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物において、(a)少なくとも一のUVAサンスクリーン剤及び/又は少なくとも一のUVBサンスクリーン剤と(b)少なくとも一のガラス製ミクロスフェアを、(c)局所的に適用可能で、化粧品的/皮膚科学的に許容可能なビヒクル、希釈剤又は坦体中に配合したことを特徴とする化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記ガラス製ミクロスフェアが、本質的に一様な球状の、高滑り性、非吸着性、非孔質性の白色パウダーを含んでなる、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記ガラス製ミクロスフェアが、70μmまでの平均粒子径を有している、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記ガラス製ミクロスフェアが、約20μm以下の平均粒子径を有している、請求項3に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記ガラス製ミクロスフェアが、9−13μmオーダーの平均粒子径を有している、請求項4に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記ガラス製ミクロスフェアが、ホウケイ酸カルシウムアルミニウムを含んでなる、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 ガラス製ミクロスフェアがホウケイ酸ナトリウムを含んでなる、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記サンスクリーン剤(a)及び前記ガラス製ミクロスフェア(b)が、前記局所的に適用可能で、化粧品的/皮膚科学的に許容可能なビヒクル、希釈剤又は坦体(c)の全体に本質的に均質かつ均一に分布している、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記ガラス製ミクロスフェアがその約0.1重量%〜10重量%を占めている、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記ガラス製ミクロスフェアがその約1重量%〜5重量%占めている、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 少なくとも一の親水性有機UVサンスクリーン剤及び/又は少なくとも一の親油性有機UVサンスクリーン剤を含有している、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 少なくとも一のジベンゾイルメタン、アントラニラート、ベンゾフェノン、p-アミノ安息香酸、ショウノウ、シンナマート、サリチラート、β,β-ジフェニルアクリラート、トリアジン、ベンゾイミダゾール、ビス-ベンゾアゾリル、メチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)、ポリマー又はシリコーンサンスクリーン剤、又はそれらの混合物を含有している、請求項11に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 少なくとも一のアヴォベンゾン、オクトクリレン、オキシベンゾン、及び/又はサリチル酸オクチルサンスクリーン剤を含有している、請求項12に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 少なくとも一の金属酸化物サンスクリーン剤を含有している、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 有効量の少なくとも一の人工的/サンレス・タンニング剤をさらに含有している、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 前記少なくとも一の人工的/サンレス・タンニング剤がジヒドロキシアセトンを含んでなる、請求項15に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 クリーム、分散液、エマルション、ゲル、軟膏、ローション、ミルク、ムース、スプレー又はトニックに処方された、請求項1に記載の化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物。 皮膚、頭皮、唇、粘膜及び/又は毛髪を紫外線のダメージ効果からUV光保護するのに適した局所適用される化粧品用/皮膚用のサンスクリーン水中油型エマルションにおいて、(a)少なくとも一のUVAサンスクリーン剤及び/又は少なくとも一のUVBサンスクリーン剤と(b)少なくとも一のガラス製ミクロスフェアを、(c)局所的に適用可能で、化粧品的/皮膚科学的に許容可能なビヒクル、希釈剤又は坦体中に配合してなる、局所適用される化粧品用/皮膚用のサンスクリーン水中油型エマルション。 前記ガラス製ミクロスフェアが、本質的に一様な球状の、高滑り性、非吸着性、非孔質性の白色パウダーを含んでなる、請求項18に記載の局所適用される化粧品用/皮膚用のサンスクリーン水中油型エマルション。 中空のガラス製ミクロスフェアを含有している、請求項19に記載の局所適用される化粧品用/皮膚用のサンスクリーン水中油型エマルション。 紫外線のダメージ効果からヒトの皮膚、頭皮、唇、粘膜及び/又は毛髪をUV光保護するための局所的に適用される化粧品用/皮膚用サンスクリーン製品における、その化粧品特性及びSPF値を改善するための、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のガラス製ミクロスフェアの使用。 前記ガラス製ミクロスフェアが、本質的に一様な球状の、高滑り性、非吸着性、非孔質性の白色パウダーを含んでなる、請求項21に記載の使用。 【課題】SPF値が高くかつ化粧品特性に優れたサンスクリーン組成物を提供する。【解決手段】少なくとも一のUVAサンスクリーン剤及び/又はUVBサンスクリーン剤と、少なくとも一のガラス製ミクロスフェアとを、局所的に適用可能で、化粧品的/皮膚科学的に許容可能なビヒクル、希釈剤又は坦体中に配合して、化粧品用/皮膚用のサンスクリーン組成物とする。ガラス製ミクロスフェアは、本質的に一様な球状の、高滑り性、非吸着性、非孔質性の白色パウダーを含み、例えば70μmまでの平均粒子径を有するホウケイ酸カルシウムアルミニウムを含んでなる。【選択図】なし