タイトル: | 公開特許公報(A)_採便具 |
出願番号: | 2004215012 |
年次: | 2006 |
IPC分類: | G01N 33/48,E03D 9/00 |
奥山 吉寛 JP 2006010666 公開特許公報(A) 20060112 2004215012 20040624 採便具 奥山 吉寛 500027644 奥山 吉寛 G01N 33/48 20060101AFI20051209BHJP E03D 9/00 20060101ALI20051209BHJP JPG01N33/48 GE03D9/00 Z 4 1 書面 5 2D038 2G045 2D038ZA03 2G045AA22 2G045CB04 2G045HA06 本発明は便器にセットして大便を採取する為の採便具に関するものである。 従来、検便の為に洋式トイレで大便を採取する場合、通常とは逆向きに座るとか便器内に大量のトイレットペーパーを投げ込んでから便を落とし、それから採便するようにしていた。また便器内にセットする採便具などが考案されているが、必要量の便の確保ができなかったり、又繰返し使用の採便具の場合は非衛生的になるなどの問題が残った。 一般的健康な人の検便の回数は、年に1回程度の健康診断時位かと思われる。その為洋式便器で無理な姿勢での採便や不衛生的な採便でも我慢を強いられてきた。しかし高齢化傾向社会で長期的健康管理者が増えてきた事や職業の関係などから定期的な検便対象者が増加してきている傾向にある。家庭のトイレも洋式便器が一般的になって来ているのに、医療機関や検査機関からは従来通りに検便用の採便容器が渡されるだけで、採便方法の改善に課題があった。 本発明の採便具は上記問題点を解決するために案出されたものである。請求項1の採便具は便器内の水溜り上部にセットする二つに折りたためる便受け部(1)と左右の便器縁上面に接着して取り付ける接着部(2)と該接着部内端から立ち下り、便受け部とをつないでかつ折りたためる繋ぎ部(3)を有す採便具であって、使い捨て使用を特徴とする。 請求項2の採便具は請求項1に記載の採便具において、左右の接着部(2)及び繋ぎ部(3)は便受け部(1)の左右凹部に収納して折りたたみ、小さく収納出来る事を特徴とする。 請求項3の採便具は請求項1及び2に記載の採便具において、小さく収納する為に折りたたむ回転部分は成型時にその部分だけを薄くしたり一部を切込んだりする事で対応し、採便具の一体型成型が可能になる事を特徴とする。 請求項3の採便具は左右の接着部(2)には便器縁上面に接着する部分に両面テープを片面養生紙シートの状態で貼ってあり、使用時に養生紙シートを外して便器縁上面に当てるだけでよく、取付け取外しの時には伸ばしてある接着部(2)の先端を持って手を汚さないで出来る事を特徴とする。 本発明は以下に記載される様な効果を奏する(イ)本発明の採便具は、洋式便器の蓋及び便座を上げた状態で左右の便器縁上面に接着テープを当てるだけで便器溜水部の上方に位置するようにセットが出来、蓋及び便座を降ろして通常の形態で使用し、便受け部(1)に便を落とし容易に採便行為を行う事ができる。(ロ)本発明の採便具は、便受け部(1)が便器内部の壁面から離れてブランコのように中空にある為、尿の影響が受け難く、又タンクの洗浄水をゆっくり流してからでも採便行為を行う事ができる。(ハ)本発明の採便具は、左右の接着部(2)及び繋ぎ部(3)は便受け部(1)の左右凹部に収納して折りたんで小さく収納する事ができ使い捨て使用が特徴なので、検便セットと一緒に使用者に渡す事が出来る。(ニ)本発明の採便具は、プラスチック成型品として一体型成型ができる為、簡単に大量に安く生産が可能になり、衛生的にも安心な使い捨て使用に対応できる。(ホ)本発明の採便具は、取付け取外し作業時には接着部より伸びている先端部(5)を持って作業ができる事で、できるだけ便器に触れないで済むように考慮されている。 以下、本発明の実施の形態について説明する。(イ)図1は本発明を洋式便器(6)の溜水部(7)上部に便受け部(1)がいくようにセットした状態の平面図であり、図2はその断面図である。本発明の採便具をセットする場合、洋式便器の蓋及び便座を上げた状態で溜水部(7)上部に便受け部(1)がいくように左右の便器縁上面に左右の接着部(2)の養生紙を外した接着テープを当てて固定し、蓋及び便座を降ろして通常の形態で使用する。(ロ)図2に示すように便受け部(1)は中空に浮いており、必要以上の大便は下に落ちる事になる。又前方から流れてくる小便は検便用の便を汚さないで溜水部(7)に流れ落ちる。(ハ)図3は本発明の採便具が一体成型で出来上がった形状の姿図である。中央部にある便受け部(1)は左右二つになっており前後及び中央部の折り返しの一部にも立ち上がりがある。左右便受け部の中央は折り曲げができる接合部(4)になっている。中央部の折り返し折り返し立上り(11)は、採便具をセットして便受け部に便が載った時、下に折り曲がろうとするが左右の立上り部分が当って支える事で便の重さに耐えることができる。左右の繋ぎ部は便受け部との接合部及び接着部との接合部及び繋ぎ部中央は折りたたむ為の構造になっている。接着部と繋ぎ部の接合部は三角形になっているが便器が曲面に曲がっている部分に取り付ける為のものである。最初から曲げておくと畳んで収納出来ない。接着部(2)の便器に当る部分には接着シート(10)が付けてある。左右にある先端部(5)は取付け取り外しの作業の際に指で持つ為の物でコーナーは怪我しないように面を取ってある。接着シートの接着力に問題がある場合はこの先端部にも接着シートを取り付けて下に折り曲げ便器の外側に貼る事も可能となる。(二)図4は本発明の採便具をたたんで収納する状態の姿図である。中央にある便受け部(1)は左右が二つに折れて裏面同士が合わさる状態にたたみ、その便受け部の立上り部分の枠内に、繋ぎ部(3)が二つに折れてたたみ、次に接着部(2)と先端部(5)が順に重なって重なり収納され、最終的に便受け部(1)のサイズの半分の大きさに全てが収納される。 本発明の採便具をセットする場合、洋式便器の蓋及び便座を上げた状態で溜水部(7)上部に便受け部(1)がいくように左右の便器縁上面に左右の接着部(2)の養生紙を外した接着テープを当てて固定し、蓋及び便座を降ろして通常の形態で使用する。但し採便後の残った便を捨てる事を考えて便受け部(1)にトイレットペーパーを敷いてから使用する。図2に示すように便受け部(1)は中空に浮いており、必要以上の大便は下に落ちる事になる。又前方から流れてくる小便は検便用の便を汚さないで溜水部(7)に流れ落ちる。洗浄水もゆっくりであればこのままの状態で流す事が可能である。検便用のサンプルを採取後は左右にある先端部(5)を手で持ち、接着テープを剥がし便受け部(1)を反転させて載っていた便を簡単に落とす事ができる。使用済みの採便は片方の先端部(5)を持って廃棄用の袋に上からゆっくり落とせば小さくたたまれて納まり、手を汚さないで廃棄できる。 本発明を洋式便器にセットした状態の平面図である。 本発明を洋式便器にセットした状態の断面図である 本発明の採便具が一体成型で出来上がった形状の姿図である。 本発明の採便具をたたんで収納する状態の姿図である。 符号の説明 1 便受け部 2 接着部 3 繋ぎ部 4 接合部 5 先端部 6 洋式便器 7 溜水部 8 便座 9 蓋10 接着シート11 折り返し立上り 便器内の水溜り上部にセットする二つに折りたためる便受け部(1)と左右の便器縁上面に接着して取り付ける接着部(2)と該接着部内端から立ち下り、便受け部とをつないでかつ折りたためる繋ぎ部(3)を有す採便具であって、使い捨て使用を特徴とする採便具。 請求項1に記載の採便具において、左右の接着部(2)及び繋ぎ部(3)は左右の便受け部(1)凹部に収納して折りたたみ、小さく収納出来る事を特徴とする採便具。 請求項1及び2に記載の採便具において、小さく収納する為に折りたたむ回転部分(4)は成型時にその部分だけを薄くする事や部分接合で柔軟性を有する様に対応し、一体型成型が可能になる事を特徴とする採便具。 左右の接着部(2)には便器縁上面に接着する部分に接着シート(10)を片面養生紙の状態で貼ってあり、使用時に養生紙を外して便器縁上面に当てるだけでよく、取付け取外し時には接着部より伸ばしてある先端部(5)を持って手を汚さないで出来る事を特徴とする採便具。 【課題】 検便時に洋式トイレでも簡単に衛生的に採便ができ,安価で小さくて使い捨てができるような衛生的な採便具を提供する。【解決手段】 プラスチック等、軽い材質の一体型成型で大量に安く生産ができ、形状が折りたためる事で小さく収納が可能となり、検便時に医療や検査機関等から渡される採便容器と一緒のセットとして貰えて、使い捨てができる事を特徴とする。【選択図】 図1