タイトル: | 公開特許公報(A)_シリコーンエラストマーおよびブロックシリコーンコポリマーを含有する化粧品組成物 |
出願番号: | 2004196000 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,A61K7/48,A61K7/00,A61K7/02 |
フランソワーズ・レブルトン パトリシア・ピエール JP 2005023079 公開特許公報(A) 20050127 2004196000 20040701 シリコーンエラストマーおよびブロックシリコーンコポリマーを含有する化粧品組成物 ロレアル 391023932 LOREAL 志賀 正武 100064908 渡邊 隆 100089037 青山 正和 100101465 村山 靖彦 100108453 実広 信哉 100110364 フランソワーズ・レブルトン パトリシア・ピエール FR 0308028 20030702 7A61K7/48A61K7/00A61K7/02 JPA61K7/48A61K7/00 EA61K7/02 Z 19 OL 79 4C083 4C083AA112 4C083AB151 4C083AB171 4C083AB172 4C083AB221 4C083AB222 4C083AB241 4C083AB242 4C083AB431 4C083AB432 4C083AC012 4C083AC101 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC242 4C083AC302 4C083AC442 4C083AD041 4C083AD091 4C083AD092 4C083AD151 4C083AD152 4C083AD172 4C083AD332 4C083AD642 4C083AD662 4C083BB23 4C083BB24 4C083BB32 4C083CC05 4C083CC11 4C083DD33 4C083EE03 4C083EE06 4C083EE07 4C083EE12 本特許出願は、エラストマー性固体オルガノポリシロキサン、フィラー、第1級アルコール、およびブロックシリコーンコポリマーの水性分散液を含有する局所適用のための組成物と、前記組成物、特に化粧品であって、特に皮膚の凹凸をマットな状態にし、微細な凹凸や皺、毛穴などの皮膚の凹凸という欠点を消すと同時に皮膚を自然に見せるための組成物の使用に関する。 「スキンパーフェクタ」と呼ばれる製品が、消費者によりますます求められている。この製品は、艶消しの性質を持つスキンケア用またはメイクアップ用の組成物であり、一般には、過剰な皮脂によって生ずるてかりの問題を解決し、また日が経つうちに目に見えて崩れる傾向があるメイクアップの長期耐久力を改善するのに使用される。このような組成物は、特に混合肌または脂性肌のユーザと、高温多湿の気候に住むユーザにも求められている。このような艶消し組成物は、皮膚の表面での光散乱力から得られるマットな外観を皮膚に与えるが、これは「ソフトフォーカス」効果として知られている。「ソフトフォーカス」の性質を持つ組成物は、皮膚に塗ったときに、微細な凹凸およびその他の皮膚の不完全性をカモフラージュする霞み効果をもたらす。 文書EP-A-790 055は、エラストマー性固体オルガノポリシロキサンと脂肪相との組合せを含有する艶消し組成物であって、長持ちするマットな外観を皮膚に与える組成物について開示している。 良好なマット効果をもたらすため、オルガノポリシロキサンをしばしば大量に、例えば活性物質の少なくとも2重量%で使用する。さらに、組成物の光学的作用および/または感覚特性を改善するために、フィラーとしばしば組み合わせる。しかしそのように得られた組成物は、皮膚に塗ったときに、過剰な乾燥効果をもたらしまた過剰に乾燥した塗膜を与える製品になる。皮膚軟化用オイルおよび高分子量保湿剤を添加することにより、保湿性および皮膚軟化性が高められる。それにもかかわらず、上述のように添加するときめが粗く厚くなり、したがって所望の主要な品質、すなわち明るさおよび消失効果が損なわれる。 このように、良好な「ソフトフォーカス」効果を有すると同時に使用するのが心地よく、すなわち軽く、皮膚に塗ったときに乾燥または脂性効果を与えることのない、艶消し組成物が依然として求められている。EP-A-790 055EP-A-874 017EP-A-0 295 886US-A-5 266 321JP-A-2 295 912EP-1 038 519US-A-4 367 390EP-A-863 145EP-A-517 104EP-A-570 838EP-A-796 851EP-A-775 698EP-A-878 469EP-A-933 376EP-A-507 691EP-A-507 692EP-A-790 243EP-A-944 624EP-A-669 323US-A-2 463 264US-A-5 237 071US-A-5 166 355GB-A-2 303 549DE-A-197 26 184EP-A-893 119WO-A-93/04665DE-A-198 55 649EP-A-518 772EP-A-518 773 本出願人は驚くべきことに、実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマーの粒子を水性分散液に取り込み、さらに第1級アルコールをエラストマー性オルガノポリシロキサンおよびフィラーを含有する組成物に取り込むことによって、驚くべき保湿性および皮膚軟化性が、明るくビロードのような消失性を持つきめと共に得られることを見出した。 このように得られた組成物には、明るくかつ塗膜を形成し、粘着または脂性効果をもたらすことなく皮膚表面に完全にのび、保湿効果をもたらすという利点がある。組成物を表面に塗った皮膚は、しなやかで弾力性がありかつマット状態になっており、組成物の光学的作用によって皮膚の不完全性を隠すことも可能になる。 したがって本発明の1つの対象は、少なくとも1種のエラストマー性固体オルガノポリシロキサンと、少なくとも1種のフィラーと、少なくとも1種のC2〜C3第1級アルコールと、少なくとも1種の実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマーの水性分散液とを含む、局所適用のための組成物である。 本発明の組成物は、特に局所適用を目的としているので、生理学的に許容される基剤、すなわち皮膚や爪、粘膜、毛髪、または身体皮膚の任意のその他の領域などの任意のケラチン物質と適合する基剤を含む。この組成物は特に、化粧品用または皮膚科用の組成物を構成することができる。 実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマー 水相に分散された小球または粒子を構成するシリコーンコポリマーは、架橋ではなく連鎖延長によって得られる実質的に直鎖状のブロックコポリマー、すなわち非架橋コポリマーである。 ブロックコポリマー粒子の水性分散液は水中シリコーン(Sil/W)型エマルジョンであり、その油性小球は、これらの小球が「軟質粒子」を形成するように見えるような、高粘度シリコーンからなる。 実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマー粒子は、広く様々なものでよい。本特許出願で好ましい態様は、一般に数平均サイズが2ミクロン以下であり、好ましくは1ミクロン以下である、実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマー粒子である。 本発明による組成物で使用される、実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマー粒子の水性分散液は、特に、その教示を参照により本明細書に援用する文書EP-A-874 017に記載されているものから選択することができる。前記文書によれば、これらの粒子を構成するシリコーンコポリマーは特に、触媒の存在下で少なくとも - (a)分子当たり少なくとも1個の反応性基、好ましくは1個または2個の反応性基を有する1種のポリシロキサン(i)と、 - (b)連鎖延長反応を介してポリシロキサン(i)と反応する1種のオルガノシリコン化合物(ii)と で開始される連鎖延長反応から得ることができる。 特に、ポリシロキサン(i)は式(I)の化合物から選択され、 上式で、R1およびR2は互いに独立に、メチル、エチル、プロピル、またはブチルなどの、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子を含有する炭化水素をベースにした基、あるいはフェニルなどのアリール基、あるいは反応性基を表し、nは1より大きい整数を表し、ただしポリマー当たり平均して1〜2個の間の反応性基があることを条件とする。 「反応性基」という用語は、オルガノシリコン化合物(ii)と反応してブロックコポリマーを形成することが可能な任意の基を意味する。挙げることができる反応性基には、水素;脂肪族不飽和基であって特にビニル、アリル、またはヘキサニル;水酸基;メトキシやエトキシ、プロポキシなどのアルコキシ基;アルコキシアルコキシ基;アセトキシ基;アミノ基;およびこれらの混合物が含まれる。好ましくは、反応性基の90%を超える量、さらにより好ましくは反応性基の98%を超える量が鎖の末端にあり、すなわち基R2は一般に、反応性基の90%を超える量、さらには反応性基の98%を超える量を構成する。 nは、ポリシロキサンの粘度が25℃で約1〜1×106mm2/秒の範囲になることが好ましい。nは、特に5〜30に及ぶ整数、好ましくは10〜30、さらに好ましくは15〜25の整数でよい。 式(I)のポリシロキサンは、実質的に直鎖状のポリマーであり、すなわち分枝箇所をごくわずかしか含まないポリマーであり、一般にシロキサン単位の2モル%未満しか含まないポリマーである。さらに基R1およびR2は、アミノ基、エポキシ基、あるいはイオウ、ケイ素、または酸素を含む基で任意選択で置換することができる。 基R1の少なくとも80%はアルキル基であることが好ましく、メチル基であることがさらに好ましい。 好ましくは、鎖の末端にある反応性基R2は脂肪族不飽和基であり、特にビニルである。 特に挙げることができるポリシロキサン(i)には、ジメチルビニルシロキシポリジメチルシロキサンが含まれ、すなわち式(I)の化合物であって、基R1がメチル基であり、鎖の末端にある基R2がビニル基であり、他の2個の基R2がメチル基であるものが含まれる。 オルガノシリコン化合物(ii)は、式(I)のポリシロキサンまたは連鎖延長剤として働く化合物から選択することができる。式(I)の化合物である場合、ポリシロキサン(i)は第1の反応性基を含むことになり、オルガノシリコン化合物(ii)は、この第1の反応性基と反応する第2の反応性基を含むことになる。連鎖延長剤である場合、この化合物は、シラン、シロキサン(ジシロキサンまたはトリシロキサン)、またはシラザンでよい。オルガノシリコン化合物(ii)は、好ましくは式(II)の液体オルガノ水素ポリシロキサンであり、 ただしnは、1より大きい整数、好ましくは10より大きい整数であり、例えば5〜30の範囲、好ましくは10〜30の範囲、さらに好ましくは15〜25の範囲である。本発明の、ある特定の実施形態によれば、nは20に等しい。 本発明により使用されるシリコーンブロックコポリマーは、オキシアルキレン基を含まないことが有利であり、特にオキシエチレンおよび/またはオキシプロピレン基を含まないことが有利である。 ポリシロキサンとオルガノシリコン化合物とを反応させるための触媒は、金属から、特に白金、ロジウム、スズ、チタン、銅、および鉛から選択することができる。白金またはロジウムが好ましい。 本発明による組成物で使用されるシリコーンコポリマー粒子の分散液は、特に、例えば(a)水、(b)少なくとも1種の乳化剤、(c)ポリシロキサン(i)、(d)オルガノシリコン化合物(ii)、および(e)触媒を混合することによって得ることができる。連鎖延長反応を分散液でのみ開始させるため、構成成分(c)、(d)、または(e)の1つを混合の終わりに添加することが好ましい。 水性粒子分散液を得るために上述の調製プロセスで使用することができる乳化剤として、非イオン性またはイオン性(陰イオン、陽イオン、または両性)の乳化剤を挙げることができる。乳化剤は、8〜30個の炭素原子、好ましくは10〜22個の炭素原子を含有する脂肪アルコールのポリアルキレングリコールエーテル;アルキル基が8〜30個の炭素原子、好ましくは10〜22個の炭素原子を含有するポリオキシアルキレン化、特にポリオキシエチレン化したソルビタンアルキルエステル; アルキル基が8〜30個の炭素原子、好ましくは10〜22個の炭素原子を含有するポリオキシアルキレン化、特にポリオキシエチレン化したアルキルエステル;ポリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール;ジエチレングリコール;およびこれらの混合物から選択することができる非イオン性乳化剤であることが好ましい。乳化剤の量は、一般に、反応混合物の総重量に対して1重量%〜30重量%である。 水性粒子分散液を得るために使用される乳化剤は、脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテルおよびその混合物から選択することが好ましく、特に12個または13個の炭素原子と2〜100個のオキシエチレン単位、好ましくは3〜50個のオキシエチレン単位を含有するアルコールのポリエチレングリコールエーテルとその混合物から選択することが好ましい。挙げることのできる例には、C12〜C13パレス(Pareth)-3およびC12〜C13パレス(Pareth)-23とその混合物が含まれる。 本発明の、ある特定の実施形態によれば、シリコーンコポリマー粒子の分散液は、好ましくは白金系触媒の存在下、化合物(i)としてジメチルビニルシロキシポリジメチルシロキサン(またはジビニルジメチコーン)から、化合物(ii)として好ましくはn=20である式(II)の化合物から得られ、またこの粒子分散液は、乳化剤としてC12〜C13パレス-3およびC12〜C13パレス-23の存在下で得ることが好ましい。 特に使用することができるシリコーンコポリマー粒子の分散液は、ダウコーニング(Dow Corning)社からHMW 2220という名称で販売される製品(CTFA名:ジビニルジメチコーン/ジメチコーンコポリマー/C12〜C13パレス-3/C12〜C13パレス-23)であり、これは、C12〜C13パレス-3およびC12〜C13パレス-23を含有するジビニルジメチコーン/ジメチコーンコポリマーの60%水性分散液であり、前記分散液は、コポリマー約60重量%;C12〜C13パレス-23 2.8重量%;C12〜C13パレス-3 2重量%;防腐剤0.31重量%を含み、残りは水で、全体で100%となる。 実質的に直鎖状であるブロックシリコーンコポリマーの粒子の量は、例えば、組成物の総重量に対して活性コポリマー材料が0.01〜15重量%、好ましくは0.05〜10重量%、さらに好ましくは0.05〜5重量%の範囲でよく、すなわちこれは、この出発材料がコポリマーを60重量%含有しているので、例えば組成物の総重量に対してHMW 2220の量が0.01〜25重量%、好ましくは0.08〜17重量%、さらに好ましくは0.08〜8.3重量%であることを表している。 エラストマー性オルガノポリシロキサン 本発明の組成物は、好ましくは少なくとも部分的に架橋している少なくとも1種のエラストマー性オルガノポリシロキサンを含有する。「エラストマー性」という用語は、特にスポンジまたは軟質球体のコンシステンシーを有する粘弾性を備えた軟質の変形可能な固体材料を意味する。その弾性率は、この材料が変形に耐え、延伸性および収縮性に限りがあるものである。この材料は、延伸後にその元の形状に回復可能である。このエラストマーは高分子量のポリマー鎖から形成され、その易動性は、架橋点での均一な網状構造によって制限される。 本発明による組成物で使用されるエラストマー性オルガノポリシロキサンは、好ましくは部分的にまたは全体的に架橋している。これらは粒子の形をとる。特に、エラストマー性オルガノポリシロキサン粒子のサイズは、0.1〜500μm、好ましくは3〜200μm、さらに好ましくは3〜50μmの範囲である。これらの粒子は任意の形状をとることができ、例えば球形であり、平らであり、または非晶質状態でよい。 このような物質が油相に含まれる場合、このエラストマー性オルガノポリシロキサンは、使用される油相の含量に応じ、少量の油相の存在下ではスポンジ状の外観を持つ生成物に変換され、または多量の油相の存在下では均質なゲルに変換される。これらのエラストマーを用いた油相のゲル化は全体的なものであっても部分的なものであってもよい。 したがって本発明のエラストマーは、エラストマー性オルガノポリシロキサンと油相とからなる無水ゲルの形で運ぶことができる。エラストマー性オルガノポリシロキサンの無水ゲルを製造するのに使用される油相は、炭化水素をベースにした油および/またはシリコーン油から選択された室温(25℃)で液体である1種または複数の油を含有する。油相は、側鎖でありまたは鎖の末端にある、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル鎖またはアリール鎖を任意選択で含む、室温で液体の直鎖状または環状の鎖を含有するポリジメチルシロキサンから選択された、1種または複数の油を含有するシリコーン液相であることが有利である。 本発明により使用されるエラストマー性オルガノポリシロキサンは、特許出願EP-A-0 295 886に記載されている架橋ポリマー、および特許US-A-5 266 321に記載されている架橋ポリマーから選択することができる。 これらは、触媒の存在下、好ましくは白金系触媒の存在下で、少なくとも - (a)1種のオルガノポリシロキサン(iii)であって、分子1個当たり、シリコーン鎖のα-ω位に2個のビニル性基を含有するものと、 - (b)1種のオルガノポリシロキサン(iv)であって、分子1個当たり、ケイ素原子に結合された少なくとも2個の水素原子を含有するものと の付加および架橋反応によって得られるエラストマー性オルガノポリシロキサンであることが好ましい。 第1のオルガノポリシロキサン(iii)はポリジメチルシロキサンから選択され、α,ω-ジメチルビニルポリジメチルシロキサンであることが好ましい。 オルガノポリシロキサンは、以下のステップ、すなわち - (a)第1および第2のオルガノポリシロキサン(iii)および(iv)を混合するステップと、 - (b)ステップ(a)からの混合物に油相を添加するステップと、 - (c)触媒、好ましくは白金系触媒の存在下、油相中で、第1および第2のオルガノポリシロキサン(iii)および(iv)を重合するステップ により得られるゲルの形をとる。 本発明の組成物に使用されるエラストマー性オルガノポリシロキサンは、例えば下記の名称で販売されているもの、すなわち信越(株)によるKSG 6;Dow Corning社によるTrefil E-505CまたはTrefil E-506C;Grant Industries社によるGransil(SR-CYC、SR DMF10、SR-DC556)、または既製のゲルの形で販売されているもの;信越(株)からのKSG 15、KSG 16、KSG 17、KSG 18、KSG 26A、またはKSG 26B;Grant Industries社からのGransil SR 5CYCゲル、Gransil SR DMF 10ゲル、およびGransil SR DC556ゲル;General Electric社からの1229-02-167および1229-02-168でよい。シリコーンエラストマーの混合物、特にこれらの市販製品の混合物を使用してもよい。 本発明の組成物に使用されるエラストマー性オルガノポリシロキサンは、好ましくは無水ゲルの形をとり、特にKSG製品など、エラストマー性オルガノポリシロキサンの非球体粒子から形成された無水ゲルの形をとる。エラストマー性オルガノポリシロキサンは、本発明によるエマルジョンの油相に導入することが好ましい。 本発明により使用されるエラストマー性オルガノポリシロキサンは、その活性物質の量が、好ましくは組成物の総重量に対して2重量%から20重量%にわたる量で、さらに好ましくは2重量%から10重量%にわたる量で存在する。 フィラー 「フィラー」という用語は、任意の微細に分割された固体を意味する。これは有機フィラー、無機フィラー、およびこれらの混合物から選択することができる。 場合に応じて、他の構成成分と一緒に混合した後にフィラーを組成物に導入することができ、例えばエマルジョンの場合はエマルジョンを調製した後に、あるいは油相が存在する場合には、組成物の油相中に導入することができる。 有機フィラー 本発明の組成物に使用することができる有機フィラー(有機粉末とも呼ぶ)として、挙げることができる例には、ポリアミド粒子、特に例えばAtochem社からOrgasolという名称で販売されている製品である粉末ナイロン12;Allied社からAcumist(Acumist B-6およびAcumist B-12)という名称で販売され、またEquistar社からMicrotheneという名称で販売されているような、ポリエチレン粉末およびビーズ;Polytrapという名称でDow Corning社から販売されている、エチレングリコールジメタクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマーで形成され、あるいは松本(株)からMicrospheres M305という名称で販売されている、メチルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレートコポリマーで形成されるような、アクリルまたはメタクリルコポリマーを主成分とする微小球;松本(株)からMicrophere M100という名称で販売され、またはWackherr社からCovabead(例えばサイズが10〜12ミクロンのCovabead LH 85)という名称で販売されているポリメチルメタクリレート微小球;住友精化(株)からFlobeadsという名称で販売されているようなエチレン-アクリレートコポリマー粉末;中空微小球、特にKemanord Plast社からExpancelという名称で販売され、または松本(株)からMicropearl F 80 EDという名称で販売されている微小球などの膨張性粉末;National Starch社からDry-Floという名称で販売されている、オクテニル無水コハク酸と架橋したデンブン粉末などの、架橋しても架橋していなくてもよいトウモロコシデンプンや小麦デンプン、米デンプンなどの天然有機材料粉末;東芝シリコーン(株)からTospearl(例えばサイズが約6ミクロンのTospearl 2000 B)という名称で販売されているようなシリコーン樹脂マイクロビーズ;およびこれらの混合物が含まれる。 無機フィラー 本発明の組成物に使用される無機フィラーは、非常に様々でよい。この無機フィラーは、特に、タルク;カオリン;窒化ホウ素;金属酸化物;雲母;真珠層;シリカ(または二酸化ケイ素)粉末;オキシ塩化ビスマス;ステアリン酸亜鉛;アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩の粒子であって、例えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、または硫酸カルシウム粒子;白金粒子;アルミナ(特に活性アルミナ);アルミノシリケート(特にクレイ);アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の混合シリケート(スメクタイト、ラポナイト、特にLaporte Industries Ltd.から販売されているLaponite DS、D、XLS、またはXLG、サポナイト、特にVanderbilt社から販売されているVeegum);ゼオライト;マグネシア;無機フィラーを主成分にした複合材料;およびこれらの混合物から選択することができる。 挙げることができる金属酸化物の例には、酸化チタン(非晶質二酸化チタン、またはルチルおよび/またはアナターゼ型に結晶化した二酸化チタン)、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、および酸化セリウム、またはこれらの混合物が含まれる。これらの金属酸化物は、平均粒径が例えば5〜100nmの範囲にあるマイクロメートルまたはナノメートルサイズの粒子の形でよい。これらの金属酸化物は、被覆することができ、特に疎水性の被覆を持たせることができる。本発明の組成物に使用することができる被覆付き金属酸化物は、例えば、アルミナ、シリカ、アルミニウム誘導体(例えばステアリン酸やラウリン酸の誘導体)、ケイ素化合物(例えばシリコーン、ポリジメチルシロキサン、アルコキシシラン、またはシロキシシリケート)、ナトリウム化合物、酸化鉄、鉄エステル(例えばステアリン酸のエステル)、脂肪酸、脂肪アルコールおよびその誘導体(ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ステアリルアルコール、ヒドロキシステアリルアルコール、ラウリン酸、およびこれらの誘導体など)、レシチン、ワックス(例えばカルナウバ蝋)、アクリル(メタクリル)ポリマー(例えばポリメチルメタクリレート)、およびフルオロ化合物(例えばパーフルオロアルキル化合物、およびパーフルオロエーテル)から選択された1つまたは複数の化合物で、1つまたは複数の処理を受けることができる。酸化物は、これらの化合物の混合物で処理してもよく、または酸化物は、いくつかの連続した被覆を含んでよい。 真珠層を使用してもよい。「真珠層」という用語は、光を反射して玉虫色に変化する粒子を意味すると理解すべきである。考え得る真珠層の中で、天然真珠質、雲母であって、酸化チタン、酸化鉄、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、シリカ、天然顔料、およびオキシ塩化ビスマスで被覆されたもの、また着色した雲母チタン、およびこれらの混合物を挙げることができる。 無機フィラーとして使用することができるシリカは、シリカ微小球、例えば旭硝子(株)からSunsphere H-51という名称で販売され、またはMaprecos社からSilica Beadsという名称で販売されているものから選択することができる。 Aerosil 90、Aerosil 130、Aerosil 150、Aerosil 200、Aerosil 300、Aerosi l38、Aerosil OX 50、Silice FK 320 DS、Aerosil R202、Aerosil R805、Aerosil R812、Aerosil R972、およびAerosil R974という名称でDegussa-Hultから販売されている親水性または疎水性のシリカを使用してもよい。 水性分散液としてはシリカを使用することも可能であり、例えば、Eka Chemicals社からBindzil 30/220(登録商標)という名称で販売されている製品、すなわち非晶質シリカを水中に分散させた(30/70)コロイド状分散液(サイズ:14ナノメートル)や、Catalysts Chemicals社からCosmo S-40という名称で販売されている製品(サイズ:18ナノメートル)などのコロイド状シリカがある。 シリカは、全体的または部分的にシリカで被覆された粒子からなるものでもよく、特に全体的または部分的にシリカで被覆された無機粒子であり、例えば、東レ(株)からTorayceram S-IT(登録商標)という名称で販売されている酸化チタンを含有したシリカビーズ;Zeelan社からZ-Light-Sphere W 1012(登録商標)という名称で販売されている酸化チタンを含有したシリカ-アルミナ微小球(サイズ:105μm);Crosfield社からNeosil PC20S(登録商標)という名称で販売されている、非晶質沈殿合成シリカ/酸化チタン粒子(サイズ:106〜500μm);Wackherr社からFiberlon Y2(登録商標)という名称で販売されている、ナイロン-6-シリカ-酸化チタン繊維(長さ2mm、厚さ2デニール);SACI-CFPA社からACS-0050510(登録商標)という名称で販売されているシリカであって二酸化チタンで被覆され多孔質シリカで覆われたもの(85/5/10);Rhodia Chemie CRA社からMirasun TIW 60(登録商標)という名称で販売されている、水中40%でアルミナおよびシリカで処理されたアナターゼナノチタン酸化物(サイズ:60nm、単分散);Rhodia Chemie CRA社からMirasun TIW 160(登録商標)という名称で販売されている、32%水性分散液としての、15/5/3シリカ/アルミナ/セリウムIVで被覆されたアナターゼナノチタン酸化物(60nm);Uniqema社からTioveil AQ-N(登録商標)という名称で販売されている、40%水性分散液としての、アルミナおよびシリカで処理されたアナターゼナノチタン酸化物(34/4.3/1.7);Nichimen Europe PLC社からMaxlight TS-04(登録商標)という名称で販売されている、シリカで被覆されたナノチタン酸化物(66/33)(二酸化チタン粒径:30nm;シリカの厚さ:4nm);およびNichimen Europe PLC社からMaxlight TS-04(登録商標)という名称で販売されている、シリカで被覆されたナノチタン酸化物(80/20)(二酸化チタン粒径:30nm;シリカの厚さ:2nm)などがある。これらの粒子は、組成物中で、また皮膚の表面で、光学的性質を持つことができる。 本発明による組成物で使用されるフィラー(有機および/または無機)は、組成物の総重量に対し、一般にその活性物質が0.01重量%から30重量%にわたる量になるよう存在し、より好ましくは0.05〜20重量%の範囲、さらにより好ましくは0.1〜10重量%の範囲になるよう存在する。 C2〜C3第1級アルコール 「C2〜C3第1級アルコール」という用語は、2個または3個の炭素原子を含有する直鎖状または分枝状の脂肪族低級モノアルコールを意味する。本発明の1つの好ましい実施形態によれば、使用される第1級アルコールはエタノールである。 低級アルコールの量は、組成物の総重量に対して例えば2重量%から20重量%にわたり、好ましくは3重量%から10重量%にわたる。 本発明による組成物は、局所適用に従来使用されている任意のガレヌス剤の形をとることができ、特に、ゲル、分散液、また脂肪相(油相とも呼ぶ)を水層に分散させ(O/W)またはその逆(W/O)にすることによって得られる乳液タイプの液体または半液体のコンシステンシーを持つエマルジョン、あるいはクリームまたはゲルタイプの柔軟な半固体または固体のコンシステンシーを持つ懸濁液またはエマルジョン、あるいは多相エマルジョン(W/O/WまたはO/W/O)、ミクロエマルジョン、イオン系および/または非イオン系の小胞性分散液エマルジョン、またはワックス/水層分散液の形をとる。これらの組成物は、通常の方法により調製される。 本発明の1つの好ましい実施形態によれば、組成物はエマルジョンの形をとり、特にO/Wエマルジョンの形をとる。 本発明の対象は、水相に分散された油相を含有するO/Wエマルジョンの形をとる、局所適用のための組成物でもあり、前記組成物は、少なくとも1種のフィラーと、少なくとも1種のエラストマー性固体オルガノポリシロキサンを含有する油相と、少なくとも1種のC2〜C3第1級アルコールを含有する水相と、少なくとも1種の実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマーの水性分散液とを含有する。 さらに、本発明により使用される組成物は、多かれ少なかれ流体でよく、例えば白色または着色したクリームまたはゲルの外観を有するものでよい。これは任意選択で、エアロゾルの形で皮膚に塗布することができる。また組成物は固体の形でもよく、例えば粉末形態、ギプス形態、ディッシュ形態、またはスティック形態でもよい。これらは流体クリームの形であることが好ましい。 本発明の組成物は水相を含むが、この水相は、ブロックシリコーンコポリマー粒子およびアルコールの水性分散液のみからなるものでよく、しかし一般にはその他の水溶性または水分散性構成成分を含むものである。実質的に無水の組成物、すなわち組成物の総重量に対して水を5重量%未満含む組成物では、水相が、ブロックシリコーンコポリマー粒子および第1級アルコールの水性分散液のみからなる。組成物のガレヌス剤の形に応じ、水相の量は、組成物の総重量に対して0.1重量%から99重量%にわたるものでよく、好ましくは0.5重量%から98重量%にわたり、さらに好ましくは30重量%から95重量%にわたり、さらにより好ましくは40重量%から95重量%にわたる。この量は、所望の組成物のガレヌス剤の形に左右される。水の量は、水相のすべてまたは一部を占める量でよく、特に組成物がエマルジョンの形をとる場合は、一般に組成物の総重量に対して少なくとも30重量%である。 本発明の組成物は、水相中に、または油相を含む場合にはその油相中に、第1級アルコールの他にも生理学的に許容され、すなわち十分に耐性があり化粧品として許容される感触を与える、1つまたは複数の親水性、親油性、および/または両親媒性有機溶媒を含有することができる。 有機溶媒は、組成物の総重量に対して0.5%から50%を占め、好ましくは2%から20%を占めることができる。有機溶媒は、親水性有機溶媒、親油性有機溶媒、および両親媒性溶媒、またはこれらの混合物からなる群から選択することができる。 第1級アルコール以外の有機溶媒の中では、例えばプロピレングリコールやイソプレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ソルビトールなどのポリオール;アルキル基が1〜5個の炭素原子を含有するモノアルキルまたはジアルキルイソソルビドであって、例えばジメチルイソソルビド;ポリエチレングリコールであって、特に6〜80個のエチレンオキシドを含有するものであり、例えばポリエチレングリコール32 OEなど;エチレングリコールエーテルであって、例えばジエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテル;プロピレングリコールエーテルであって、例えばジプロピレングリコールメチルエーテル;ポリオールエステルおよびエーテルであって、例えばポリプロピレングリコール(PPG)エステル、とりわけポリプロピレングリコール(PPG)の脂肪酸エステルなどであり、例えばPPG-23オレイルエーテルおよびPPG-36オレエート;アジピン酸ジイソプロピルやアジピン酸ジオクチル、アルキル安息香酸エステルなどの脂肪酸アルキルエステルを挙げることができる。 組成物がエマルジョンの形をとる場合、エマルジョンの油相の割合は、組成物の総重量に対して例えば5重量%から80重量%にわたるものよく、好ましくは5重量%から50重量%にわたる。エマルジョンの形をとる組成物に使用される油、乳化剤、および共乳化剤は、化粧品または皮膚科用として従来から使用されてきたものから選択される。乳化剤および共乳化剤は、一般に、組成物の総重量に対して0.3重量%から30重量%に及ぶ割合で、好ましくは0.5重量%から20重量%に及ぶ割合で、組成物中に存在する。エマルジョンは、脂質小胞を含有してもよい。 エマルジョンは、一般に、単独で使用されまたは混合物として使用される両性、陰イオン性、陽イオン性、および非イオン性の乳化剤から選択された少なくとも1種の乳化剤を含有する。乳化剤は、得られるエマルジョン(W/OまたはO/W)に応じて適切な手法で選択される。 W/Oエマルジョンに関して挙げることができる乳化剤の例には、Dow Corning社からDC 5225 Cという名称で販売されている、シクロメチコーンとジメチコーンコポリオールとの混合物や、Goldshmidt社からAbil EM 97という名称で販売されている混合物などのジメチコーンコポリオール、Dow Corning社からDow Corning 5200 Formulation Aidという名称で販売されているラウリルメチコーンコポリオールなどの、アルキルジメチコーンコポリオール、Goldschmidt社からAbil EM 90という名称で販売されているセチルジメチコーンコポリオール、またはGoldschmidt社からAbil WE 09という名称で販売されている、セチルジメチコーンコポリオール、イソステアリン酸ポリグリセリル-4、およびラウリン酸ヘキシルの混合物が含まれる。そこには、ポリオールのアルキル化エステルを含む群から有利に選択することのできる1種または複数の共乳化剤を添加してもよい。特に挙げることができるポリオールのアルキル化エステルには、グリセロールおよび/またはソルビタンエステルが含まれ、例えば、Goldschmidt社からIsolan GI 34という名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ポリグリセリル、ICI社からArlacel 987という名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ソルビタン、ICI社からArlacel 986という名称で販売されている製品などのイソステアリン酸ソルビタングリセリル、およびこれらの混合物が含まれる。 O/Wエマルジョンに関して挙げることができる乳化剤の例には、非イオン性界面活性剤が含まれ、特に、例えば8〜24個の炭素原子、さらに好ましくは12〜22個の炭素原子を含有する飽和または不飽和鎖を持つポリオールおよび脂肪酸のエステル、およびそのオキシアルキレン化誘導体、すなわちオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化単位を含有する誘導体であって、例えば、C8〜C24脂肪酸のグリセリルエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24脂肪酸のポリエチレングリコールエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24脂肪酸の糖(スクロース、グルコース、またはアルキルグルコース)エステルおよびそのオキシアルキレン化誘導体;脂肪アルキルエーテル; C8〜C24脂肪アルコールの糖エーテル;およびこれらの混合物が含まれる。 特に挙げることができる脂肪酸のグリセリルエステルには、ステアリン酸(モノ、ジ、および/またはトリステアリン酸)グリセリル(CTFA名:ステアリン酸グリセリル)、またはリシノール酸グリセリル、およびこれらの混合物が含まれる。 特に挙げることができる脂肪酸のポリエチレングリコールエステルには、ステアリン酸ポリエチレングリコール(モノ、ジ、および/またはトリステアリン酸ポリエチレングリコール)、とりわけモノステアリン酸ポリエチレングリコール50 OE(CTFA名:PEG-50ステアレート)およびモノステアリン酸ポリエチレングリコール100 OE(CTFA名:PEG-100ステアレート)と、これらの混合物が含まれる。 これらの界面活性剤の混合物を使用してもよく、例えば、Uniqema社からArlacel 165という名称で販売されている、ステアリン酸グリセリルおよびPEG-100ステアレートを含有する製品と、Goldschmidt社からTeginという名称で販売されている、ステアリン酸グリセリル(モノ-ジステアリン酸グリセリル)およびステアリン酸カリウムを含有する製品がある。 特に挙げることができるグルコースまたはアルキルグルコースの脂肪酸エステルには、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコースであって例えばセスキステアリン酸メチルグルコース、パルミチン酸アルキルグルコースであって例えばパルミチン酸メチルグルコースまたはパルミチン酸エチルグルコース、メチルグルコシドの脂肪エステル、とりわけメチルグルコシドおよびオレイン酸のジエステル(CTFA名:ジオレイン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸混合物の混合エステル(CTFA名:ジオレイン酸メチルグルコース/ヒドロキシステアレート);メチルグルコシドおよびイソステアリン酸のエステル(CTFA名:イソステアリン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびラウリン酸のエステル(CTFA名:ラウリン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびイソステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名:セスキイソステアリン酸メチルグルコース);メチルグルコシドおよびステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名:セスキステアリン酸メチルグルコース)、特にAmerchol社からGlucate SSという名称で販売されている製品、およびこれらの混合物が含まれる。 挙げることができる脂肪酸およびグルコースまたはアルキルグルコースのオキシエチレン化エーテルの例には、脂肪酸およびメチルグルコースのオキシエチレン化エーテル、特にエチレンオキシド約20モルを含有する、メチルグルコースおよびステアリン酸のジエステルのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG-20メチルグルコースジステアレート)であって、例えばAmerchol社からGlucam E-20ジステアレートの名称で販売されている製品;エチレンオキシド約20モルを含有する、メチルグルコースおよびステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG-20メチルグルコースセスキステアレート)、特にAmerchol社からGlucamate SSE-20という名称で販売されている製品、およびGoldschmidt社からGrillocose PSE-20という名称で販売されている製品と、これらの混合物が含まれる。 挙げることができるスクロースエステルの例には、パルミトステアリン酸スクロース、ステアリン酸スクロース、およびモノラウリン酸スクロースが含まれる。 挙げることができる脂肪アルキルエーテルの例には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、またはセテアリルアルコール(セチルアルコールとステアリルアルコールの混合物)のポリエチレングリコールエーテルなど、8〜30個の炭素原子、特に10〜22個の炭素原子を含有する脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテルが含まれる。挙げることができる例には、CTFA名がCeteareth-20やCeteareth-30であるものなど、1〜200個、好ましくは2〜100個のオキシエチレン基を含むエーテルと、それらの混合物が含まれる。 特に挙げることができる糖エーテルには、アルキルポリグルコシドが含まれ、例えば、デシルクルコシドであって花王ケミカルからMydol 10という名称で販売されている製品、Cognis社からPlantaren 2000という名称で販売されている製品、SEPPIC社からOramix NS 10という名称で販売されている製品など;カプリリル/カプリルグルコシドであって、例えばSEPPIC社からOramix CG 110という名称で販売されている製品、またはBASF社からLutensol GD 70という名称で販売されている製品;ラウリルグルコシドであって、例えばCognis社からPlantaren 1200 NおよびPlantaren 1200という名称で販売されている製品;ココグルコシドであって、例えばCognis社からPlantacare 818/UPという名称で販売されている製品;任意選択でセトステアリルアルコールとの混合物としてのセトウテアリルグルコシドであって、例えばSEPPIC社からMontanov 68という名称で、Goldschmidt社からTego-Care CG90という名称で、さらにCognis社からEmulgade KE3302という名称で販売されているもの;例えばアラキジルルコールおよびベヘニルアルコールおよびアラキジルグルコシドの混合物の形をとるアラキジルグルコシドであって、SEPPIC社からMontanov 202という名称で販売されているもの;例えばセチルアルコールおよびステアリルアルコールとの混合物(35/65)と形をとるココイルエチルグルコシドであって、Seppic社Montanov 82という名称で販売されているもの;およびこれらの混合物が含まれる。 組成物がエマルジョンの形をとる場合、エマルジョンの油相の性質はそれほど重要ではない。したがって油相は、任意の脂肪物質、特に化粧品または皮膚科用として従来から使用されてきた任意の油から構成することができる。油相は、一般に少なくとも1種の油を含み、特に化粧オイルを含む。 本発明の組成物に使用することができる油として、例えば - パーヒドロスクアレンなど、動物由来の炭化水素を主成分とした油と、 - 4〜10個の炭素原子を含有する脂肪酸の液体トリグリセリドなど、植物由来の炭化水素を主成分とした油であって、例えばヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリド、あるいは、例えばヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、骨髄油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカデミア油、コリアンダー油、アララ油、ヒマワリ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル/カプリン酸トリグリセリドであり、例えばStearineries Dubois社から販売されているもの、またはDynamit Nobel社からMiglyol 810、812、および818という名称で販売されているもの、ホホバ油、またはシアバター油と、 - 特に脂肪酸の合成エステルおよび合成エーテルであって、例えば式RaCOORbおよびRaORbの油であり、ただしRaが8〜29個の炭素原子を含有する脂肪酸残基を表し、Rbが3〜30個の炭素原子を含有する分枝状または非分枝状の炭化水素を主成分とした鎖を表すもので、例えばパーセリン油、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル;ステアリン酸2-オクチル-ドデシル、エルカ酸2-オクチルドデシル、またはイソステアリン酸イソステアリル;乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、および脂肪アルキルヘプタノエート、オクタノエート、およびデカノエートなどのヒドロキシル化エステル;ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールなどのポリオールエステル;およびテトライソステアリン酸ペンタエリスリチルなどのペンタエリスリトールエステルと、 - 無機質または合成由来の実質的に直鎖状または分枝状の炭化水素であって、例えば揮発性または不揮発性の液体パラフィン、およびその誘導体と、ワセリン、石油ゼリー、ポリデセン、イソヘキサデセン、イソドデカン、および水素化ポリイソブテンであり、例えばParleam(登録商標)油と、 - 8〜26個の炭素原子を含有する脂肪アルコールであって、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、およびこれらの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール、またはリノレイルアルコールと、 - アルコキシル化脂肪アルコール、特にエトキシル化脂肪アルコールであり、例えばオレス-12、セテアレス-12、およびセテアレス-20と、 - 部分的に炭化水素を主成分としかつ/または部分的にシリコーンを主成分としたフルオロ油であって、例えば文書JP-A-2 295 912に記載されているものであり、やはり挙げることができるフルオロ油の例には、BNFL Fluorochemicals社から「Flutec PC1(登録商標)」および「Flutec PC3(登録商標)」という名称で販売されているパーフルオロメチルシクロペンタンおよびパーフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサン;パーフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;3M社から「PF 5050(登録商標)」および「PF 5060(登録商標)」という名称で販売されているドデカフルオロペンタンやテトラデカフルオロヘキサンなどのパーフルオロアルカン、あるいはAtochem社から「Foralkyl(登録商標)」という名称で販売されているブロモパーフルオロオクチル;3M社から「MSX 4518(登録商標)」という名称で販売されているノナフルオロメトキシブタン、およびノナフルオロエトキシイソブタン;3M社から「PF 5052(登録商標)」という名称で販売されている4-トリフルオロメチルパーフルオロモルホリンなどのパーフルオロモルホリン誘導体が含まれ、 - シリコーン油であって、例えば、室温で液体またはペースト状の実質的に直鎖状または環状シリコーン鎖を含有する揮発性または不揮発性のポリメチルシロキサン(PDMS)、特に、シクロヘキサジメチルシロキサンやシクロペンタジメチルシロキサンなどのシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン);シリコーン鎖の側基でありまたは末端にある、2〜24個の炭素原子を含有するアルキル、アルコキシ、またはフェニル基を含んだポリジメチルシロキサン;フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、およびポリメチルフェニルシロキサンと、 - これらの混合物 を挙げることができる。 上述の油のリストで、「炭化水素を主成分とした油」という表現は、主に炭素原子および水素原子を含み、任意選択でエステル、エーテル、フルオロ、カルボン酸、および/またはアルコール基を含む任意の油を意味する。 油相中に存在してよいその他の脂肪物質は、例えば、8〜30個の炭素原子を含有する脂肪酸であって例えばステアリン酸やラウリン酸、パルミチン酸、オレイン酸など;ワックスであって例えばラノリン、蜜蝋、カルナウバ蝋またはカンデリラ蝋、パラフィン蝋、亜炭蝋または微晶蝋、セレシンまたはオゾケライト、ポリエチレンワックスやフィッシャー-トロプシュワックスなどの合成ワックス;液体石油ペースト;シリコーンゴム(ジメチコノール)などのゴム;トリフルオロメチル-C1-4-アルキルジメチコーンやトリフルオロプロピルジメチコーンなどのシリコーン樹脂である。 これらの脂肪物質は、例えばコンシステンシーやきめに関して所望の性質を持つ組成物が調製されるように、当業者が様々な手法で選択することができる。 本発明の、ある特定の実施形態によれば、本発明の組成物は、例えば環状または実質的に直鎖状のポリジメチルシロキサン、およびこれらの混合物から選択することができる、少なくとも1種のシリコーン油、好ましくは揮発性シリコーン油を含有する。環状ポリジメチルシロキサンまたはシクロメチコーンは、約3〜9個のケイ素原子、好ましくは4〜6個のケイ素原子を含有し、例えばシクロヘキサジメチルシロキサンやシクロペンタジメチルシロキサンでよい。揮発性の、実質的に直鎖状のポリジメチルシロキサンは、約3〜9個のケイ素原子を含有することが好ましい。揮発性の実質的に直鎖状のポリジメチルシロキサンは、一般にその粘度が25℃で5cSt以下であるが、シクロメチコーンの粘度は、一般に25℃で10cSt以下である。 既知の方法で、本発明の組成物すべては、化粧品および皮膚科用として一般的な1種または複数の助剤、親水性または親油性のゲル化剤および/または増粘剤;親水性または親油性の活性剤;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;保存剤;酸性化剤または塩基性化剤;香料;塗膜形成剤;色素;およびこれらの混合物を含有することができる。 これらの様々な助剤の量は、この検討中の分野で従来から使用されている量である。特に活性剤の量は、所望の目的に応じて様々に異なり、またこの検討中の分野で従来から使用されている量であり、例えば、組成物の総重量に対して0.1%〜20%、好ましくは0.5%〜10%である。 上記ポリマー以外の親水性ゲル化剤として挙げることができる例には、Carbopol製品(カルボマー)やPemulen製品(アクリレート/C10〜C30-アルキルアクリレートコポリマー)などのカルボキシビニルポリマー;ポリアクリルアミド、例えばSEPPIC社からSepigel 305(CTFA名:ポリアクリルアミド/C13-14イソパラフィン/ラウレス-7)やSimulgel 600(CTFA名:アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)という名称で販売されている架橋コポリマー;ヒドロキシエチルセルロールなどのセルロース誘導体;多糖、および特にキサンタンゴムなどのゴム;およびこれらの混合物が含まれる。 挙げることができる親油性ゲル化剤には、ヘクトライトやその誘導体などの変性クレイが含まれ、例えばBentoneという名称で販売されている製品がある。 活性剤 本発明の組成物に使用することができる活性剤として挙げることができる例には、タンパク質加水分解物、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセロールなどのポリオール、ポリエチレングリコールなどのグリコール、および糖誘導体などの保湿剤;天然抽出物;皮膚軟化剤;フリーラジカル消去剤;抗炎症剤;プロシアニドールオリゴマー;ビタミン、例えばビタミンA(レチノール)、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンB5(パンテノール)、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、これらビタミンの誘導体、特にこれらのエステル、特にアスコルビン酸のサッカライドエステルなどのビタミンC誘導体、例えば2-アスコルビルグルコシドまたは2-O-α-D-グルコピラノシルL-アスコルベート、リン酸化アルコルビン酸の金属塩、例えばリン酸アスコルビルマグネシウム;尿素;カフェイン;脱色剤であって例えばコウジ酸、ヒドロキノンおよびコーヒー酸、サリチル酸およびその誘導体;乳酸やグリコール酸、グルコン酸などのα-ヒドロキシ酸およびその誘導体、特にそのエステル、さらにその塩でもあり、例えばグルコネート、特にグルコン酸マグネシウム、グルコン酸マンガン、グルコン酸カルシウム、グルコン酸亜鉛など;カロテノイドなどのレチノイド、例えばα-カロテン、β-カロテン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、ルテイン、およびリコペン;日焼止め剤;ヒドロコルチゾン;メラトニン;藻抽出物、真菌抽出物、植物抽出物(例えばシモツケの抽出物)、酵母抽出物、および細菌抽出物;酵素;ステロイド、例えばデヒドロエピアンドロステロン(またはDHEA)、さらにその生物学的および化学的前駆体と誘導体でもあり、かつ/またはこれらを含有する天然抽出物、特に自然薯などのヤマイモ属の植物;抗菌活性剤、例えば2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(またはトリクロサン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(またはトリクロカルバン)、および上述の酸、特にサリチル酸とその誘導体;繊維などの艶消し剤;はりを与える薬剤;およびこれら活性剤の混合物が含まれる。 活性剤として、組成物は特に、はりを与える薬剤を含んでよい。「はりを与える薬剤」という用語は、皺や小皺などの皮膚表面の凹凸を一時的に消す効果のある、皮膚にはりを与えることが可能な化合物を意味する。本発明による組成物で使用することができる、はりを与える薬剤の中で、特に (1)ポリウレタンラテックスやアクリルシリコーンラテックスなどの合成ポリマーであって、特に特許出願EP-1 038 519に記載されているものであり、例えばプロピルチオ(ポリメチルアクリレート)、プロピルチオ(ポリメチルメタクリレート)、およびプロピルチオ(ポリメタクリル酸)グラフト化ポリジメチルシロキサン、あるいはプロピルチオ(ポリイソブチルメタクリレート)、およびプロピルチオ(ポリメタクリル酸)グラフト化ポリジメチルシロキサンがあり、VS 80(INCI名:ポリシリコーン8)、VS 70、またはLO21という商標で3M社から特に販売されているグラフト化シリコーンポリマー、 (2)天然由来のポリマーであって、特に、(a)例えば(i)特に米、トウモロコシ、ポテト、キャッサバ、エンドウ豆、Triticum aestivumコムギ、カラスムギなどから得られたデンプンの形をとり、または(ii)カラゲナン、アルギネート、寒天、ゲラン、セルロースを主成分としたポリマー、およびペクチンの形をとり、ゲル微粒子の水性分散液としての形をとることが有利であるポリホロシド、および(b)シェラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル樹脂、エレミゴム、コーパル樹脂、およびセルロース誘導体からなるラテックス、およびこれらの混合物、 (3)植物タンパク質および植物タンパク質加水分解物、特にトウモロコシ、ライ麦、Triticum aestivumコムギ、ソバ、ゴマ、ドイツコムギ、エンドウ豆、インゲン豆、レンズ豆、大豆、およびルピナスからのもの、 (4)例えばカルナウバ蝋、カンデリラ蝋、またはエスパルトグラス蝋から選択されたワックスの微粒子、 (5)数平均直径が0.1〜100nmの間、好ましくは3〜30nmの間である無機フィラーのコロイド粒子であり、例えばシリカ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、および二酸化チタンから選択されたもの を挙げることができる。 本発明による組成物で使用することができるUVスクリーニング剤または光防護剤は、UVA活性および/またはUVB活性(吸収剤)である有機光防護剤および/または少なくとも無機光防護剤から選択することができ、これらは水溶性または脂溶性であり、そうでない場合は一般に使用される化粧品溶媒に溶解しないものである。 有機光防護剤は、特に、アントラニレート;桂皮酸誘導体;ジベンゾイルメタン誘導体;サリチル酸誘導体;カンフル誘導体;文書US-A-4 367 390、EP-A-863 145、EP-A-517 104、EP-A-570 838、EP-A-796 851、EP-A-775 698、EP-A-878 469、EP-A-933 376、EP-A-507 691、EP-A-507 692、EP-A-790 243、およびEP-A-944 624に記載されているようなトリアジン誘導体;ベンゾフェニン誘導体;β,β-ジフェニルアクリレート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロン酸誘導体;ベンズイミダゾール誘導体;イミダゾリン;文書EP-A-669 323およびUS-A-2 463 264に記載されているビス-ベンズアゾリル誘導体;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;文書US-A-5 237 071、US-A-5 166 355、GB-A-2 303 549、DE-A-197 26 184、およびEP-A-893 119に記載されているメチレンビス(ヒドロキシフェニル-ベンゾトリアゾール)誘導体;特に文書WO-A-93/04665に記載されているようなスクリーニングポリマーおよびスクリーニングシリコーン;文書DE-A-198 55 649に記載されているようなα-アルキルスチレンから得られるダイマーから選択される。 UV-A-活性および/またはUV-B-活性光防護剤の例として、さらに下記のものを挙げることができ、それらについては以下、INCI名で記載する。 ・パラ-アミノ安息香酸であり、以下のものが含まれる:PABA、エチルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、ISPから特に「Escalol 507」という名称で販売されているエチルヘキシルジメチルPABA、グリセリルPABA、BASFから「Uvinul P25」という名称で販売されているPEG-25 PABA ・サリチル酸誘導体であり、以下のものが含まれる:Haarmann and Reimerから特に「Neo Heliopan OS」という名称で販売されているホモサレート、Scherから特に「Dispsal」という名称で販売されているサリチル酸ジプロピレングリコール、Haarmann and Reimerから特に「Neo Heliopan TS」という名称で販売されているTEAサリチレート ・ジベンゾイルメタン誘導体であり、以下のものが含まれる:Hoffmann LaRocheから特に「Parsol 1789」という商標で販売されているブチルメトキシジベンゾイルメタン、イソプロピルジベンゾイルメタン ・桂皮酸誘導体であり、以下のものが含まれる:Hoffmann LaRocheから特に「Parsol MCX」という商標で販売されているメトキシ桂皮酸エチルヘキシル、メトキシ桂皮酸イソプロピル、Haarmann and Reimerから特に「Neo Heliopan E 1000」という商標で販売されているメトキシ桂皮酸イソアミル、シノキセート、DEAメトキシシンナメート、メチル桂皮酸ジイソプロピル、エチルヘキサン酸ジメトキシ桂皮酸グリセリル ・β,β-ジフェニルアクリル酸誘導体であって、以下のものが含まれる:BASFから特に「Uvinul N539」という商標で販売されているオクトクリレン、BASFから特に「Uvinul N35」という商標で販売されているエトクリレン ・ベンゾフェノン誘導体であって、以下のものが含まれる:BASFから特に「Uvinul 400」という商標で販売されているベンゾフェノン-1、BASFから特に「Uvinul D50」という商標で販売されているベンゾフェノン-2、BASFから特に「Uvinul M40」という商標で販売されているベンゾフェノン-3またはオキシベンゾン、BASFから特に「Uvinul MS40」という商標で販売されているベンゾフェノン-4、ベンゾフェノン-5、Norquayから特に「Helisorb 11」という商標で販売されているベンゾフェノン-6、American Cyanamidから特に「Spectra-Sorb UV-24」という商標で販売されているベンゾフェノン-8、BASFから特に「Uvinul DS-49」という商標で販売されているベンゾフェノン-9、ベンゾフェノン-12、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル ・ベンジリデンカンフル誘導体であって、以下のものが含まれる:3-ベンジリデンカンフル、Merckから特に「Eusolex 6300」という名称で販売されている4-メチルベンジリデンカンフル、ベンジリデンカンフルスルホン酸、カンフルベンザルコニウムメトスルフェート、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸(Chimexによる「Mexoryl SX」)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンフル ・ベンズイミダゾール誘導体であって、以下のものが含まれる:Merckから特に「Eusolex 232」という商標で販売されているフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、Haarmann and Reimerから特に「Neo Heliopan AP」という商標で販売されているフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸ジナトリウム ・トリアジン誘導体であって、以下のものが含まれる:Ciba Specialty Chemicalsから特に「Tinosorb S」という商標で販売されているアニソトリアジン、BASFから特に「Uvinul T150」という商標で販売されているエチルヘキシルトリアゾン、Sigma 3Vから特に「Uvasorb HEB」という商標で販売されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)s-トリアジン ・ベンゾトリアゾール誘導体であって、以下のものが含まれる:Rhodia Chemieから「Silatrizole」という名称で販売されているドロメトリゾールトリシロキサン、Fairmount Chemicalから「MIXXIM BB/100」という商標で固体の形で、またはCiba Specialty Chemicalsから「Tinosorb M」という商標で水性分散液として微粉化された形で特に販売されているメチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール ・Haarmann and Reimerから「Neo Heliopan MA」という商標で販売されているアントラニル酸メンチルを含めたアントラニル誘導体 ・エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオネートを含めたイミダゾリン誘導体 ・Hoffmann LaRocheから「Parsol SLX」という商用で販売されている、ベンザルマロン官能基を有するポリオルガノシロキサンを含めたベンザルマロン酸誘導体 これらの混合物 さらに特に好ましい有機光防護剤は、以下の化合物、すなわちサリチル酸エチルヘキシル、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、オクトクリレン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ベンゾフェノン-3、ベンゾフェノン-4、ベンゾフェノン-5、4-メチルベンジリデンカンフル、テレフタリリデンカンフルスルホン酸、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸ジナトリウム、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、アニソトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、ドロメトリゾールトリシロキサン、およびこれらの混合物から選択される。 無機光防護剤は、被覆されまたは被覆されていない金属酸化物の顔料またはナノ顔料(1次粒子の平均サイズ:一般に5nm〜100nmの間であり、好ましくは10nm〜50nmの間)、例えば酸化チタン(非晶質であり、あるいはルチル型および/またはアナターゼ型に結晶化したもの)や酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、または酸化セリウムなどの顔料またはナノ顔料からも選択することができるが、これらはすべて、それ自体が周知であるUV光防護剤である。標準的な被覆剤は、さらに、アルミナおよび/またはアルミニウムステアレートである。そのような被覆されまたは被覆されていない金属酸化物ナノ顔料は、特に特許出願EP-A-518 772およびEP-A-518 773に記載されている。挙げることができる例には、Rhodia社からMirasun TIW60という名称で販売されている親水性ナノチタンと、Tayca社からMT100Tという名称で販売されている親油性ナノチタン、またはKemira社によるUV Titan M 160が含まれる。 本発明による組成物中にUVスクリーニング剤が存在する場合、そのUVスクリーニング剤の割合は、一般に組成物の総重量に対して0.1重量%から20重量%にわたり、好ましくは組成物の総重量に対して0.2重量%から15重量%にわたる。 活性剤の量は、所望の目的に応じて異なる。活性剤は、例えば、組成物の総重量に対して一般に0.001重量%から20重量%、好ましくは0.01重量%から10重量%、さらに好ましくは0.05重量%から5重量%にわたる濃度で含めることができる。 本発明の1つの好ましい実施形態によれば、組成物は、グラフト化シリコーンポリマー、特にポリシリコーン8;α-ヒドロキシ酸グルコネートなどのα-ヒドロキシ酸塩;カロテノイド、特にリコペン;ビタミンC誘導体、特に2-アスコルビルグルコシドおよびマグネシウムアスコルビルホスフェート;ヒアルロン酸ナトリウム;植物抽出物、特にシモツケの抽出物;およびこれらの混合物など、はりを与える薬剤から選択された少なくとも1種の活性剤を含む。 言うまでもなく当業者なら、本発明による組成物に添加すべき任意選択の化合物およびその量を選択する際、本発明による組成物に本来備わっている有利な性質が、予想される添加物の悪影響を完全にまたは実質的に受けないように注意を払うであろう。 組成物は、皮膚に優しいpHを有することが好ましく、一般にそのpHは3〜8の範囲であり、好ましくは4.5〜7の範囲である。 本発明による組成物は、特に肌にマットな外観を与え、とりわけ微小な凹凸や皺、毛穴などの皮膚の凹凸の欠点を隠し、それと同時に肌を自然に見せるために、特に化粧品組成物、より詳細には皮膚用のケア製品、保護製品、および/またはメイクアップ製品を構成することができる。 したがって本発明の別の対象は、特に肌にマットな外観を与え、かつ/または微小な凹凸や皺、毛穴などの皮膚の凹凸の欠点を隠し、それと同時に肌を自然に見せるための、上記定義した化粧品組成物の化粧品としての使用である。 また本発明の対象は、肌にマットな外観を与え、かつ/または皮膚の凹凸の欠点を隠すための、上記定義した化粧品組成物を皮膚に塗ることからなる化粧プロセスでもある。 以下の実施例は本発明を例示する役割を果たすが、これらは本発明を本質的に限定するものではない。実施例に記載する量は、重量%で示す。 O/Wエマルジョン 相A(水相) グリセロール 0.5% グルコン酸マンガン 0.05% アスコルビルグルコシド 0.5% ヒアルロン酸ナトリウム 0.1% アンモニウムポリアクリルジメチルタウラミド(ホスタセリンAMPS) 1% アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80(Simulgel 600) 0.4% マグネシウムアルミニウムシリケート(Veegum) 0.3% 保存剤 十分量の% 水 100%にする十分量の% 相B(油相) エラストマー性オルガノポリシロキサン(活性物質24%を含有するKSG 16) 15% (すなわち3.6%の活性物質) シクロヘキサジメチルシロキサン 9% 酢酸トコフェリル 0.1% ポリメチルシルセスキオキサン(Tospearl 2000 B) 0.5% 相C 変性エタノール 10% 相D 香料 十分量 相E メタクリル酸ポリメチル(Covabead LH 85) 0.25% 雲母/二酸化チタン(56/44) 0.5% 相F HMW2220(Dow Corning) 2% 手順:水、グリセロール、保存剤、ヒアルロン酸ナトリウム、アスコルビルグルコシド、およびグルコン酸マグネシウムの混合物を約80℃に加熱し、そこに相Aのその他の出発物質(Hostacerin AMPS、Simulgel 600、およびVeegum)を分散させることによって、相Aを調製する。次に、そこに60℃に予熱した相Bを攪拌しながら添加する。室温に冷却した後、相D、EおよびFを続けて攪拌しながら添加する。 良好なマット効果をもたらす、明るい真珠光沢の非常に優しい流体が得られる。 試験 相Fを含有しないこと以外は実施例1と同様の組成物(比較例)を調製し、その2種の組成物について10人に試験をした。10人それぞれが、組成物を顔の半分に塗り(顔の2分の1のそれぞれに各組成物を塗る)、その生成物を塗っている間に受ける感覚(柔軟性、皮膚軟化性、皮膜形成性、ドライ効果)を記録した。この10人には、生成物が乾燥した後(塗り終えた約2分後)に同じ質問をした。 この試験では、10人すべてについて、本発明による実施例1の組成物が比較例の組成物に比べて著しく改善された皮膚軟化性および皮膜形成効果を有すること、またKSGおよびフィラーを含有する組成物の柔軟作用が十分維持されることを示していた。 O/Wエマルジョン 相A(水相) グリセロール 1% シモツケの抽出物(Spiraea ulmaria) 0.1% アンモニウムポリアクリルジメチルタウラミド(ホスタセリンAMPS) 0.7% アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80(Simulgel 600) 0.2% マグネシウムアルミニウムシリケート(Veegum) 0.3% 保存剤 十分量の% 水 100%にする十分量の% 相B(油相) エラストマー性オルガノポリシロキサン(活性物質24%を含有するKSG 16) 15% (すなわち3.6%の活性物質) シクロヘキサジメチルシロキサン 9% ポリシリコーン8 1% ジメチコノール(シリコーンゴム) 0.3% 相C 変性エタノール 5% 相D 香料 十分量 相E メタクリル酸ポリメチル(Covabead LH 85) 0.25% 水酸化アルミニウムで被覆された雲母(65/35) 0.25% 相F HMW2220(Dow Corning) 2% 手順は実施例1と同様である。塗り心地が柔らかく皮膚軟化性のある流体が得られる。 少なくとも1種のエラストマー性固体オルガノポリシロキサンと、少なくとも1種のフィラーと、少なくとも1種のC2〜C3第1級アルコールと、少なくとも1種の実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマーの水性分散液とを含む、局所適用のための組成物。 ブロックシリコーンコポリマーの量が、前記組成物の総重量に対して0.01重量%から15重量%にわたることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 前記ブロックシリコーンコポリマーの粒子の数平均サイズが2ミクロン以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。 前記シリコーンコポリマーが、触媒の存在下で少なくとも、 - (a)分子当たり少なくとも1個の反応性基、好ましくは1個または2個の反応性基を有する1種のポリシロキサン(i)と、 - (b)連鎖延長反応を介して当該ポリシロキサン(i)と反応する1種のオルガノシリコン化合物(ii)と で開始される連鎖延長反応から得られることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。 前記オルガノポリシロキサン(i)が式(I) [式中、R1およびR2は互いに独立に、1〜0個の炭素原子を含有する炭化水素をベースにした基、またはアリール基、または反応性基を表し、nは1より大きい整数を表し、ただしポリマー当たり平均して1〜2個の間の反応性基があることを条件とする]の化合物から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。 前記オルガノシリコン化合物(ii)が、式(I)のポリシロキサンまたは連鎖延長剤として作用する化合物から選択されることを特徴とする請求項4に記載の組成物。 化合物(ii)が、式(II) [式中nは、1より大きい整数であり、好ましくは10より大きい整数である]の液体オルガノ水素ポリシロキサンであることを特徴とする請求項6に記載の化合物。 前記シリコーンコポリマー粒子の水性分散液が、水と、少なくとも1種の乳化剤と、前記ポリシロキサン(i)と、前記オルガノシリコン化合物(ii)と、触媒とを混合することによって得られることを特徴とする請求項4から11のいずれか一項に記載の組成物。 前記分散液が、ジビニルジメチコーン/ジメチコーンコポリマー、C12〜C13パレス(Pareth)-3、およびC12〜C13パレス(Pareth)-23の水性分散液であることを特徴とする請求項8に記載の組成物。 前記エラストマー性オルガノポリシロキサンが、触媒の存在下で少なくとも、 - 分子当たり、シリコーン鎖のα-ω位に2個のビニル性基を含有する、1種の第1のオルガノポリシロキサン(iii)と、 - 分子当たり、ケイ素原子に結合された少なくとも1個の水素原子を含有する、1種の第2のオルガノポリシロキサンと の付加反応および架橋反応によって得られることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。 前記第1のオルガノポリシロキサン(iii)が、α-ω-ジメチルビニルポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項10に記載の組成物。 エラストマー性オルガノポリシロキサンの量が、前記組成物の総重量に対して2重量%から20重量%にわたり、好ましくは前記組成物の総重量に対して2重量%から10重量%にわたることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。 前記フィラーが、有機フィラー、無機フィラー、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。 前記フィラーが、ポリアミド粒子;ポリエチレン粉末およびビーズ;アクリルまたはメタクリルコポリマーを主成分とする微小球;ポリメチルメタクリレート微小球;エチレン-アクリレートコポリマー粉末;膨張性粉末;天然有機物質の粉末;シリコーン樹脂マイクロビーズ; タルク;カオリン;窒化ホウ素;金属酸化物;雲母;真珠層;シリカ粉末;オキシ塩化ビスマス;ステアリン酸亜鉛;アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩の粒子;白金粒子;アルミナ;アルミノシリケート;アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の混合シリケート;ゼオライト;マグネシア;無機フィラーを主成分にした複合材料;およびこれらの混合から選択されることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。 フィラーの量が、前記組成物の総重量に対して0.01重量%から30重量%にわたり、好ましくは0.05重量%から20重量%にわたることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。 前記C2〜C3第1級アルコールがエタノールであることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。 前記C2〜C3第1級アルコールが、前記組成物の総重量に対して2重量%から20重量%にわたる範囲で存在し、好ましくは3重量%から10重量%にわたる範囲で存在することを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。 水中油型エマルジョンの形をとることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。 肌用のケア製品、保護製品、および/またはメイクアップ製品を構成することを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。 【課題】本特許出願は、少なくとも1種のエラストマー性固体オルガノポリシロキサンと、少なくとも1種のフィラーと、少なくとも1種のC2〜C3第1級アルコールと、少なくとも1種の実質的に直鎖状のブロックシリコーンコポリマーの水性分散液とを含む、局所適用のための組成物に関する。 この組成物は、好ましくは水中油型エマルジョンである。【解決手段】得られる組成物は、皮膚に艶消し効果をもたらし、かつ良好な「ソフトフォーカス」効果をもたらすと同時に、皮膚を柔軟し、新鮮にする。この組成物は特に、微小な凹凸や皺、毛穴などの皮膚の凹凸の欠点を隠し、それと同時に肌を自然に見せるために使用することができる。【選択図】なし