タイトル: | 特許公報(B2)_半導体ウェハの検査装置及び方法 |
出願番号: | 2004164132 |
年次: | 2010 |
IPC分類: | H01L 21/66,G01N 21/956 |
鍋島 ふみ 富樫 和也 JP 4510521 特許公報(B2) 20100514 2004164132 20040602 半導体ウェハの検査装置及び方法 SUMCO TECHXIV株式会社 000184713 特許業務法人ウィルフォート国際特許事務所 110000279 上村 輝之 100095371 宮川 長夫 100089277 中村 猛 100104891 大槻 昇 100129724 鍋島 ふみ 富樫 和也 20100728 H01L 21/66 20060101AFI20100708BHJP G01N 21/956 20060101ALI20100708BHJP JPH01L21/66 JG01N21/956 A G01N 21/84 − 21/958 H01L 21/64 − 21/66 特開2003−004654(JP,A) 特公平02−021541(JP,B2) 特開2000−162141(JP,A) 特開平07−239212(JP,A) 1 2005347448 20051215 9 20070424 豊田 直樹 本発明は、半導体ウェハの表面状態を検査するための装置および方法に関し、特に、エピタキシャルウェハのLAD(Large AreaDefect: 広域欠陥)の検出に好適なものである。 半導体ウェハの欠陥(defect)(半導体ウェハの表層の理想的な結晶構造を損なう構造的又は化学的な異常)のうち、半導体デバイスの不良の原因となるような欠陥は「キラーディフェクト(killer defect)」と呼ばれる。エピタキシャルウェハの場合、キラーディフェクトの典型として、凸状のSF(stacking fault:積層欠陥)やマウンドが古くから知られている。このような欠陥を検出するための方法として、光散乱法が広く用いられている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された検査方法によれば、光散乱法を用いた異物検査装置(例えば、ケーエルエーテンコール(KLA-Tencor)社製のサーフスキャン6200(Surfscan6200)(商標))を用いて、レーザビームがエピタキシャルウェハの表面に照射され、その表面上に存在する光散乱体のサイズが測定され、そして、測定されたサイズが所定値を超える光散乱体が積層欠陥であると判断される。 一方、高さが数nmから数十nmと非常に低く、かつ長手方向の寸法が数百μmに達するような広くフラットな欠陥が、まれにエピタキシャルウェハの表面に存在することが近年判ってきた。この種の欠陥はLAD(Large AreaDefect)(広域欠陥)と呼ばれる。LADも「キラーディフェクト」であり、LADが半導体デバイス製造プロセスにおいてデフォーカス(defocus)不良をもたらしたり、酸化膜耐圧やライフタイムを劣化させたりするという報告が出ている。 一般に、LAD以外のキラーディフェクトの多くは、高さが数百nmオーダから数十μmオーダであるのに対し、LADの高さは上述したようにnmオーダから数十nmオーダと非常に低い。この低さ故に、LADは光散乱法によって発見することが困難である。光散乱法によりLADが発見された場合であっても、LADを他のレーザ光散乱体、例えばパーティクル(ウェハ表面上のゴミなどの異物)から峻別することが非常に困難である。 非特許文献1には、光散乱法を用いた異物検査装置(例えば、ADE社製のAWIS(商標))を用いて、LADとパーティクル(ウェハ表面上のゴミなどの異物)とを峻別できる可能性が報告されている。この報告によると、ウェハ表面に斜めにレーザビームが入射され、ウェハからの散乱光のP偏光とS偏光が測定され、そして、P偏光とS偏光の双方の強度に基づいてウェハ表面上のレーザ光散乱体がLADであるかパーティクルであるか判断される。特開2001−176943号公報佐藤俊哉、他「エピタキシャルウェハにおけるLADの影響」、第35頁から第40頁、応用物理学会分科会、シリコンテクノロジー、No.16、2000年4月24日 非特許文献1に開示された方法では、P偏光の測定時とS偏光の測定時の2度にわたりウェハ表面のスキャンを繰り返さなければならないため、スループットが低い。また、この方法では、LADの高さなどが異なると、P偏光とS偏光の強度に適用される判断条件も変更しなければならないという運用の困難さが予想される。 したがって、本発明の目的は、半導体ウェハのLADを他のレーザ光散乱体から区別して検出できるようにすることにある。 別の目的は、1回のスキャニング動作で半導体ウェハのLADを検出できるようにすることにある。 本発明の一つの側面に従う半導体ウェハの検査装置は、半導体ウェハの表面をスキャンしながら前記表面の各点にレーザビームを照射するスキャン装置と、前記レーザビームの照射を受けた前記各点からの反射レーザビームを受けて、信号を出力する反射光センサと、前記反射光センサからの信号を受けて、所定方向に向かって上りの傾斜をもつ上り傾斜点と下りの傾斜をもつ下り傾斜点とを検出する傾斜点検出手段と、前記傾斜点検出手段からの検出結果を受けて、前記上り傾斜点と前記下り傾斜点の位置関係に基づいて、LADと推定される異常領域を検出する異常領域検出手段と、異常領域検出手段からの検出結果を出力する出力手段とを備える。 好適な実施形態では、前記異常領域検出手段が、前記上り傾斜点と前記下り傾斜点の双方が所定の相互間距離範囲内に近接して存在する領域を、前記異常領域として、検出する。 好適な実施形態では、前記所定の相互間距離範囲が略1000μm以下の範囲である。 好適な実施形態では、前記スキャン装置が、一本の元レーザビームを平行な2本のレーザビームに分け、前記2本のレーザビームを前記各点に照射し、そして、前記2本のレーザビームの照射を受けた前記各点からの2本の前記反射レーザビームを再結合して、前記2本の反射レーザビームの位相差に応じた強度をもつ結合レーザビームを生成する光学装置を有し、前記反射光センサが、前記結合反射ビームを受けて、前記2本の反射レーザビームの位相差に応じた信号を出力し、前記傾斜点検出手段が、前記反射光センサからの信号に基づき、前記2本の反射レーザビームの位相差がプラスかマイナスかを判断することにより、前記上り傾斜点と下り傾斜点を検出する。 好適な実施形態では、前記反射光センサと同時に動作して、前記レーザビームの照射を受けた前記各点からの散乱光を受けて、信号を出力する散乱光センサと、前記散乱光センサからの信号を受けて、前記散乱光の強度に基づいて異常個所を検出する異常個所検出手段と、前記異常個所検出手段からの検出結果を出力する手段とを更に備える。 本発明の一つの側面に従う半導体ウェハの検査方法は、半導体ウェハの表面をスキャンしながら前記表面の各点にレーザビームを照射するステップと、前記レーザビームの照射を受けた前記各点からの反射レーザビームを受けて、所定方向に向かって上りの傾斜をもつ上り傾斜点と下りの傾斜をもつ下り傾斜点とを検出するステップと、前記傾斜点検出手段からの検出結果を受けて、前記上り傾斜点と前記下り傾斜点の位置関係に基づいて、LADと推定される異常領域を検出するステップと、前記異常領域の検出結果を出力するステップとを備える。 本発明によれば、半導体ウェハの表面に対する1回のスキャニング動作で、半導体ウェハのLADを他のレーザ光散乱体から区別して検出することができる。 図1Aは、本発明の一実施形態にかかる半導体ウェハの検査装置の構成を示す断面側面図である。点線の吹き出しブロック内に示される図1Bは、レーザビームによる半導体ウェハの表面のスキャニングの様子を示す平面図である。図2は、半導体ウェハの表面に照射されるレーザビームの拡大図である。 図1Aに示すように、この検査装置100は、2種類のレーザビーム102、104を選択的に半導体ウェハ200の表面の一点(検査点)に照射することができる。一方のレーザビーム102は、半導体ウェハ200の表面に垂直に入射するようになっており、他方のレーザビーム102は、半導体ウェハ200の表面に斜め角度で入射するようになっている。この実施形態では、垂直入射のレーザビーム102のみが使用され、斜め入射のレーザビーム104は使用されない。 図1Bには、垂直入射レーザビーム102が検査点に形成するレーザスポット103が示されている。レーザスポット103の径寸法(レーザビーム102の太さ)は、十μmオーダから百μmオーダである。すなわち、レーザスポット103は例えば細長い楕円形の形状を有し、そして、長径寸法Lが例えば数百μm(より具体的には例えば340μm)程度、短径寸法Wが例えば数十μm(より具体的には例えば20μm)程度のサイズをもつ。レーザスポット103の長径と短径は、それぞれ半導体ウェハ200の半径線と円周線にそれぞれ平行になる方向を向いている。検査装置100は、矢印200Aに示すように半導体ウェハ200を中心点回りに回転させ、同時に、矢印200Bに示すように半導体ウェハ200をその半径線に沿って移動させる。これにより、レーザスポット103が半導体ウェハ200の表面の全域を螺旋状にスキャンする。螺旋状のスキャンライン同士の間隔(N回転目とN+1回転目のスキャンラインの半径方向の間隔)は、レーザスポット103の短径寸法Wと同等の20μm程度である。 図2に示すように、垂直入射レーザビーム102は、ビームスプリッタ105によって、スキャニング方向に並ぶ2本の平行なレーザビーム102A、102Bに分けられ、その2本のレーザビーム102A、102Bが半導体ウェハ200の検査点に照射される。上述したレーザスポット103のサイズは、この2本のレーザビーム102A、102Bを合わせたサイズである。 再び図1Aを参照して、垂直入射レーザビーム102は、半導体ウェハ200の検査点の表面形状に応じた方向へ反射される。例えば、検査点に欠陥もパーティクルも存在しない場合、検査点の表面はレーザビーム102に対して垂直で且つ平坦であるから、レーザビーム102は殆ど垂直の反射レーザビームとなって、入射経路と同じ経路を逆方向に戻る。一方、検査点に欠陥又はパーティクルが存在する場合、その表面は隆起したり窪んだりしているから、レーザビーム102の一部分は垂直の反射レーザビームとなるが、他の部分は散乱光108、116となる。 図2を用いて前述したように、垂直入射レーザビーム102は2本の平行なレーザビーム102A、102Bに分かれて検査点に照射される。よって、検査点からの垂直な反射レーザビームも、実は、2本の反射レーザビームからなる。この2本の垂直の反射レーザビームは、ビームスプリッタ105により再結合されて一本の結合反射レーザビームになり、ハーフミラー128により第1の光センサ130に入力される。この結合反射レーザビームは、検査点からの上記2本の反射レーザビームの位相差に応じた強度をもつ。第1の光センサ130は、結合反射レーザビームを受けて、上記2本の反射レーザビームの位相差に応じたレベルをもつ電気信号(例えば、電圧信号)(以下、「位相差信号」という)131を生成して、これを信号処理装置126へ出力する。 一方、検査点からの散乱反射光108、116は、その散乱角(反射角)に応じて、2つの散乱光センサ114と120の何れかに入力される。すなわち、散乱角が所定値以下の狭角範囲(例えば、反射角が6.5度から20度の範囲)へ散乱した反射光(以下、「狭散乱光」という)108は、凸レンズ110と反射鏡112を通じて、第2の光センサ114に入力される。また、散乱角が所定値より大きい広角範囲(例えば、反射角が25度から70度の範囲)へ散乱した反射光(以下、「広散乱光」という)116は、立体凹面反射鏡118を通じて、第3の光センサ120に入力される。第2の光センサ114は、狭散乱光108の強度に応じたレベルをもつ電気信号(例えば、電圧信号)(以下、「狭散乱光強度信号」という)122を生成して、これを信号処理装置126へ出力する。第3の光センサ120は、広散乱光116の強度に応じたレベルをもつ電気信号(例えば、電圧信号)(以下、「広散乱光強度信号」という)124を生成して、これを信号処理装置126へ出力する。 信号処理装置126は、位相差分析部132と散乱光分析部134を有する。位相差分析部132は、入力された位相差信号131を分析することにより、半導体ウェハ200の表面上のLAD(高さが数nmから数十nmと非常に低く、かつ長手方向の寸法が百μmオーダに達するような広くフラットな欠陥)を選択的に検出し、検出結果を記憶し出力する。一方、散乱光分析部134は、狭散乱光強度信号122および広散乱光強度信号124を分析することにより、半導体ウェハ200の表面上のレーザ光散乱体(例えば、高さが数百nmオーダ以上である積層欠陥やマウンドやパーティクルなど)を検出し(場合によってはLADも検出するときもある)、検出されたレーザ光散乱体がパーティクルであるか、キラーディフェクトの可能性の高い欠陥であるかを判別し、その判別結果を記憶し出力する。信号処理装置126は、例えば、プログラムされたコンピュータ、ワイヤードハードウェア回路又はそれらの組み合わせによって実現することができる。 図2には、上述した位相差信号131と検査点の表面形状との関係が示されている。 図2に示すように、2つの平行なレーザビーム102A、102Bがウェハ上の傾斜をもつ部分に照射されると、この2つのレーザビーム102A、102Bの反射光の間に位相差が生じ、それらを再結合した結合反射ビームの強度が変化する。この結合反射ビームの強度変化が位相差信号131のレベルに現れ、図示のように、例えば、傾斜がスキャニングの方向に向かって上りであるときには、位相差信号131はプラスになり、傾斜が下りのときには、位相差信号131はマイナスになる。 位相差信号131の傾斜の高さの分解能は、レーザビームの波長に依存するが、例えば数nm程度である。LADの高さは数nmから数十nmであるから、数nm程度の高さ分解能をもつ位相差信号131によってLADは検出可能である。LADの平面寸法は、レーザスポット103よりも大きく、そこでは隆起204や窪み204の上り傾斜や下り傾斜が近接して存在する。そのため、LADに上記2つの平行なレーザビーム102A、102Bが照射されると、互いに近接した検査点において位相差信号131はプラスとマイナスを示す。一方、積層欠陥やマウンドやパーティクルなどのLAD以外のレーザ光散乱体の多くは、高さはLADより高いが、平面寸法がレーザスポット103よりも小さい。そのため、LAD以外のレーザ光散乱体に2つのレーザビーム102A、102Bが照射された場合、通常、位相差信号131はプラスだけを示す。また、半導体ウェハの表面は僅かに湾曲しており、この湾曲による傾斜が存在する領域では、位相差信号131はプラス又はマイナスの一方だけを示す。 信号処理装置126の位相差分析部132は、この原理を利用して、LADを選択的に検出する。すなわち、位相差分析部132は、位相差信号131がプラスを示した検査点(つまり、上り傾斜が存在する検査点)と、位相差信号131がマイナスを示した検査点(つまり、下り傾斜が存在する検査点)とが、所定の相互距離範囲内で近接して存在する領域を見つけ出し、この領域をLADと判断する。ここで、LADの一般的な平面サイズからみて、上記所定の相互距離範囲として、例えば相互距離が1000μm以下の範囲、或いは数百μm以下の範囲などが採用できる。 図3は、信号処理装置126が行う処理の流れを示している。 図3において、ステップ300からステップ306のルーチンは位相差分析部132が行う処理である。ステップ310からステップ314のルーチンは散乱光分析部134が行う処理である。これら2本のルーチンは同時並行的に行われる。 ステップ300では、半導体ウェハ200の表面が2本の垂直入射レーザビーム102A、102Bによりスキャンされている間、位相差分析部132が、各検査点からの2本の垂直反射レーザビームの位相差に応じた値をもつ位相差信号131を入力し、その位相差信号131の値を検査時刻と各検査点の座標とともに記憶する。これと同時に、ステップ310で、散乱光分析部134が、各検査点からの狭散乱光108と広散乱光116の強度にそれぞれ応じた値をもつ狭散乱光強度信号122と広散乱光強度信号124を入力し、それらの信号122,124の値を検査時刻と各検査点の座標とともに記憶する。 ステップ302で、位相差分析部132が、記憶された各検査点の位相差信号値の極性(プラスかマイナスか)を判断し、その判断結果を記憶する。ステップ304で、位相差分析部132が、記憶されている各検査点についての位相差信号値の極性と座標に基づいて、プラスとマイナスの位相差信号値をそれぞれもつ検査点のペア又は集合が、所定の閾値以下の相互間距離範囲内に近接して存在する領域を異常領域として割り出し、割り出された異常領域の座標を記憶する。ここで割り出された異常領域はLADであろうと推定される。ステップ306で、位相差分析部132により記憶された上記分析結果が表示装置又は外部装置などに出力される。 ステップ312で、散乱光分析部134が、記憶された各検査点の狭散乱光強度信号122と広散乱光強度信号124の値から、各検査点に欠陥又はパーティクルなどのレーザ光散乱体が存在するか否か、および、そのレーザ光散乱体が欠陥とパーティクルのいずれであるかが推定され、その推定結果を記憶する。ステップ314で、散乱光分析部134により記憶された上記分析結果が、表示装置又は外部装置などに出力される。なお、散乱光分析部134が行う狭散乱光強度信号122と広散乱光強度信号124に基づく欠陥およびパーティクルの判別のための分析方法には、公知の方法を用いることができる。 以上のようにして、半導体ウェハの表面を1回スキャニングすることで、位相差分析部132によりLADであろう推定される異常領域が検出され、同時に、散乱光分析部134により、欠陥又はパーティクルが存在すると推定される異常箇所が検出される。 図4は、位相差分析部132による分析結果の一例を示す。 図4において、円印は、位相差信号がプラスを示した検査点400を示し、十字印は、位相差信号がマイナスを示した検査点402を示す。図4に示すように、プラスとマイナスの位相差信号をもつ検査点400と402のペア又は集合が所定の相互距離範囲内で近接して存在している(図4では、図示の都合上、円印と十字印がほぼ同じ位置で重なっている)領域404が、LADと推定される異常領域として検出される。 以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。図1Aは、本発明の一実施形態にかかる半導体ウェハの検査装置の構成を示す断面側面であり、図1Bは、光スポットによる半導体ウェハの表面のスキャニングの様子を示す様子を示す平面図である。半導体ウェハの表面に2つの平行なレーザビームを照射する様子を示すとともに、半導体ウェハの表面の形状と位相差信号のレベルとの関係を示す図。信号処理装置が行なう分析処理の流れを示す図である。位相差分析部による分析結果の例を示す図。符号の説明 100 半導体ウェハの検査装置 102 垂直入射レーザビーム 102A、102B 2つの平行なレーザビーム 103 レーザスポット 108 狭反射光 114 狭反射光検出用の光センサ 116 広散乱光 120 広散乱光検出用の光センサ 122 狭散乱光強度信号 124 広散乱光強度信号 126 信号処理装置 130 位相差検出用の光センサ 131 位相差信号 202 隆起 204 窪み 400 位相差信号がプラスを示した検査点 402 位相差信号がマイナスを示した検査点 400 LADと推定される異常領域半導体ウェハ(200)の表面をスキャンしながら前記表面の各点にレーザビーム(102)を照射するスキャン装置と、 前記レーザビーム(102)の照射を受けた前記各点からの反射レーザビームを受けて、信号(131)を出力する反射光センサ(130)と、 前記反射光センサ(130)からの信号(131)を受けて、所定方向に向かって上りの傾斜をもつ上り傾斜点(400)と下りの傾斜をもつ下り傾斜点(402)とを検出する傾斜点検出手段(132、302)と、 前記傾斜点検出手段(132、302)からの検出結果を受けて、前記上り傾斜点(400)と前記下り傾斜点(402)の位置関係に基づいて、LADと推定される異常領域(404)を検出する異常領域検出手段(132、304)と、 異常領域検出手段からの検出結果を出力する出力手段(132、306)とを備え、 前記スキャン装置が、一本の元レーザビーム(102)を平行な2本のレーザビーム(102A、102B)に分け、前記2本のレーザビーム(102A、102B)を前記各点に照射し、そして、前記2本のレーザビーム(102A、102B)の照射を受けた前記各点からの2本の前記反射レーザビームを再結合して、前記2本の反射レーザビームの位相差に応じた強度をもつ結合反射レーザビームを生成し、 前記反射光センサ(130)が、前記結合反射レーザビームを受けて、前記2本の反射レーザビームの位相差に応じた信号(131)を出力し、 前記傾斜点検出手段(132、302)が、前記反射光センサ(130)からの信号(131)に基づき、前記2本の反射レーザビームの位相差がプラスかマイナスかを判断することにより、前記上り傾斜点(400)と下り傾斜点(402)を検出する半導体ウェハの検査装置。