タイトル: | 公開特許公報(A)_臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法および臭化リチウム濃度測定システム |
出願番号: | 2004083531 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,G01N27/416,F25B15/00 |
高橋 ▲燦▼吉 中村 皓一 松崎 晴美 功刀 能文 野田 英彦 山田 章 JP 2005274151 公開特許公報(A) 20051006 2004083531 20040322 臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法および臭化リチウム濃度測定システム 学校法人八戸工業大学 503116257 富沢 知成 100119264 高橋 ▲燦▼吉 中村 皓一 松崎 晴美 功刀 能文 野田 英彦 山田 章 7G01N27/416F25B15/00 JPG01N27/46 341GF25B15/00 306ZG01N27/46 353ZG01N27/46 366B 9 3 OL 10 3L093 3L093GG02 3L093GG07 3L093LL03 本発明は臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法および臭化リチウム濃度測定システムに係り、特に、吸収冷凍機等大気圧以外の圧力系で作動する系に好適な、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法および臭化リチウム濃度測定システムに関する。 従来の吸収冷凍機に一般的に用いられている作動媒体は、臭化リチウムー水系であり、冷媒が水、吸収液が臭化リチウム水溶液である(後掲非特許文献1)。 従来、臭化リチウムー水系の作動媒体を用いる吸収冷凍機は濃縮器を形成する再生器と凝縮器、および希釈器を形成する蒸発器と吸収器から構成されており、すべての機器において主要な構成は熱交換器である。用いられる冷媒が水であるため、通常仕様の冷水出口温度7℃を得るためには、希釈器内の蒸発器における冷媒(水)の温度は通常4℃に設定されている。この、7℃と4℃との温度差を熱交換終端温度差と称し、以降、当該熱交換終端温度差をTTDと記す。当該例ではTTDは7−4=3Kである。蒸発器と吸収器を内蔵している希釈器の操作圧力は、4℃の水の飽和圧力である6.1mmHg(813Pa)と負圧の状態である。 一方、標準仕様の冷却塔により得られる夏季の冷却水温度は31℃であり、かつ前記吸収器の出口の冷却水の温度は36℃である。吸収器におけるTTDは通常5Kであるから、前述した圧力6.1mmHgの制約条件下では、吸収溶液である臭化リチウム水溶液の温度は41℃(=36+5)となり、希釈後の濃度は、58wt%となる。 また、吸収器において熱交換し昇温された冷却水は、36℃の温度で凝縮器に導入され、40℃で排出される。従って、TTDを4Kとすると、凝縮器の温度は44℃(=40+4)となり、当該凝縮器を内蔵している濃縮器の操作圧力は、冷媒である水の44℃における飽和圧力70mmHg(9.33kPa)となる。したがって、再生器における操作は、当該条件と吸収溶液の温度、飽和蒸気圧、濃度の特性(以降、当該特性をT−P−C特性と記す。)および、標準仕様の定格操作における吸収溶液の濃度差5wt%とすると、冷媒含有量の少ない溶液(濃溶液)の濃度は63wt%(=58+5)である。 吸収冷凍機の外部との接点は温度であるが、冷凍機内の冷媒や溶液の移動は圧力差により起こる。この温度と圧力との変換は,冷媒と溶液の臭化リチウムの濃度により、その濃度における飽和温度と飽和圧力の関係から実現する。このように、吸収冷凍機における溶液の濃度は、冷凍機の作動状態を支配する最重要物理量であり、冷凍機運転を制御するために、それを測定することは必須である。高田秋一著「吸収冷凍機とヒートポンプ」。 さて、吸収冷凍機の運転には、常時、温度、圧力、臭化リチウム濃度を把握し、最適化ならびに臭化リチウムの結晶析出を事前に検出し、管路閉塞等のトラブルを防止する必要がある。このため、吸収冷凍機における溶液の濃度測定は、(i)溶液をサンプリングし、比重と温度を測定して溶液の濃度を求める;(ii)冷凍機の液相部に外部から超音波を透過させ、その透過量により密度を測定して溶液の濃度を求める;(iii)気液共存部での温度と蒸気圧を測定して溶液の濃度を求める;(iv)溶液をサンプリングし、化学分析により溶液の濃度を求める;等によっていた。 このように温度および圧力については、大気圧以外の負圧あるいは加圧状態においても、その検出方法が存在する。しかしながら、吸収液中の臭化リチウム濃度については、系外に液をサンプリングし、サンプル液の比重を比重計を用いて測定することにより、あらかじめ求めた温度、比重、臭化リチウム濃度の特性線図から臭化リチウム濃度を求める。このため、臭化リチウム濃度把握遅れにより最適な運転ができなかったり、結晶析出による管路閉塞等の問題があった。また、比重測定のために必要なサンプル量は約300cc/回であり、この溶液の損失も問題であった。 さらに、負圧系からのサンプリングはサンプリング操作のミスにより、所定の負圧をブレークしてしまう恐れもある。さらに、詳述すれば、(a)溶液をサンプリングし比重と温度を測定する方法は、運転中の冷凍機から溶液を抜くために、冷凍機に充填された溶液量が減少し、測定が度重なると冷凍機の性能低下を招く。また、真空状態の冷凍機から溶液を抜くために、真空装置が必要になり、しかも人手に頼らざるを得ない。その上測定者には技術が要求される。さらに、測定には時間を要するため、冷凍機の溶液の状態を瞬時に測定することはできない。(b)超音波を測定する方法では、冷凍機内に設けた溶液容器において、容器外の一方に超音波発生装置を、相対する位置に検出装置を設置して、容器内の溶液を透過する超音波量から液密度を測定し溶液の濃度を求める。この装置では、超音波の発生装置、検出装置とも大掛かりであり、冷凍機に複数台装備する場合は価格高になる。さらに、肉厚の金属容器壁を通しての超音波の透過量の変化量感度は小さく、溶液に含まれるごみ類の影響を受ける。(c)気液共存部での温度と蒸気圧を測定する方法では、定常、非定常時に気液が共存する個所を設けなければならない。その上、共存部の気液平衡状態の温度と圧力とを同時に測定する必要がある。さらに、溶液濃度と温度、圧力の関係を再現するための精度と感度を必要とする。(d)サンプリングした溶液を化学分析する方法では、上記(a)のサンプリング法の難点があるほか、分析に時間を要するという問題点がある。 本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点を除き、大気圧以外の系にあっても、リアルタイムで臭化リチウム濃度を把握することができる、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法および臭化リチウム濃度測定システムを提供することである。 上記の目的を達成するために、本願発明者らが検討した結果、臭化リチウム水溶液のpHが臭化リチウム濃度と強い相関があることを見出し、臭化リチウム水溶液のpH値と温度を測定することにより、これらの課題を解決できることに至った。すなわち、本願で開示される発明は、以下の通りである。 (1) 臭化リチウム水溶液の温度を温度計により測定する温度測定過程と、臭化リチウム水溶液のpHをpH計により測定するpH測定過程と、該温度測定過程から得られた温度ならびに該pH測定過程から得られたpH値から水溶液中の臭化リチウム濃度を求める濃度測定過程と、からなることを特徴とする、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 (2) 前記濃度測定過程は、濃度−温度−pH間の関係すなわち濃度−温度−pH特性に基づいて、先行する各過程において得られた温度情報およびpH情報を用いて、濃度情報を得るものであることを特徴とする、(1)に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 (3) 前記濃度−温度−pH特性は、下記数式に示すものであることを特徴とする、(2)に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 数式:pH=ax+bT+c (a、bおよびcは0以外の数。xは濃度。Tは絶対温度。) (xは濃度。Tは絶対温度。) (4) 臭化リチウム水溶液が吸収冷凍機の吸収液であることを特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかに記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 (5) 吸収液が濃縮器の再生器から出てきた吸収液であることを特徴とする、(4)に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 (6) 臭化リチウム水溶液が吸収冷凍機の冷媒であることを特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかに記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 (7) 冷媒が濃縮器の凝縮器から出てきた冷媒であることを特徴とする、(6)に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 (8) 冷媒が少なくとも二成分系以上であることを特徴とする、(6)または(7)に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 (9) 臭化リチウム水溶液の温度を温度計により測定する温度測定部と、臭化リチウム水溶液のpHをpH計により測定するpH測定部と、該温度測定部から得られた温度、ならびに該pH測定部から得られたpH値から、濃度−温度−pH間の関係すなわち濃度−温度−pH特性に基づいて、水溶液中の臭化リチウム濃度を求める濃度測定部と、該濃度測定部において得られた濃度が出力される出力部と、からなることを特徴とする、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定システム。 本発明に係る臭化リチウム濃度とpH値の相関関係は、発明者らの長年の研究により得られたものである。つまり、高濃度強電解質の水和構造、水分子の水素結合と水和構造に関する研究、ならびに五員体構造水の理論に基づいて見出された一成果である。 具体的には、臭化リチウムに結合する結晶水が、液の濃度、温度により、二水塩、一水塩、無水塩と変化し、液の性状と諸物性が複雑に変化するため、臭化リチウム濃度の測定を困難にしていたが、濃度・温度による結晶水の結合変化をpHの変化で把握できることを見出したものである。pH、温度は大気圧以外の負圧ならびに加圧状態においてもリアルタイムで測定することが可能であり、この2つの測定値から臭化リチウム濃度を求める本発明の方法およびシステムは、リアルタイム測定を可能とする。 本発明の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法および臭化リチウム濃度測定システムは上述のように構成されるため、これによれば、下記の各効果を得ることができる。(A)上記吸収冷凍機の溶液のpHを瞬時に測定できる。(B)測定したpH値から溶液中の臭化リチウム濃度を求めることができる。(C)上記pHを測定するために、溶液をサンプリングする必要がない。このため、溶液の消費、サンプリング装置を必要としない。さらに、サンプリングのための測定者をも必要としない。(D)運転中の吸収冷凍機の溶液濃度が測定できるので,冷水(ブライン)負荷、冷却水負荷、熱源量に応じた制御を行うことができる。すなわち、濃度の測定値に基づいて,冷水流量、冷却水量、熱源量を操作し、当該運転点での効率最大条件に制御できる。(E)特に、部分負荷時に効率最大で運転できる。(F)多様な冷凍負荷に応じた、冷水(ブライン)温度が得られるよう制御できる。(G)冷凍機の運転がオンラインで動的に制御できる。(H)本発明は、第一種吸収ヒートポンプ、第二種吸収ヒートポンプにも適用でき、運転を動的に制御できる. 以下、本発明を図面により詳細に説明する。 図1は、臭化リチウム濃度が低濃度の場合(0〜1.5重量%)における、臭化リチウム水溶液のpHと臭化リチウム濃度の関係を示すグラフである。温度は293Kや323Kの場合である。また、 図2は、臭化リチウムの濃度が高濃度の場合(45〜60重量%)における、臭化リチウム水溶液のpHと臭化リチウム濃度の関係を示すグラフである。温度は313K〜333Kの場合である。 これらの図に示されるように、臭化リチウム水溶液における臭化リチウム濃度には、一定のpH依存性および温度依存性が認められ、したがって、臭化リチウム水溶液のpHと温度を測定することにより、臭化リチウム濃度を求めることが可能となる。 図3は、本発明の濃度測定方法の構成を示すフロー図である。図において、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法は、温度計とpH計の各検出端を測定対象の臭化リチウム水溶液中にセットする測定端セット過程P1と、ついで、臭化リチウム水溶液の温度を温度計により測定する温度測定過程P2と、並行して臭化リチウム水溶液のpHをpH計により測定するpH測定過程P3と、該温度測定過程P2から得られた温度、ならびに該pH測定過程P3から得られたpH値から、水溶液中の臭化リチウム濃度を求める濃度測定過程P4と、を備えて構成される(上記(1)の発明)。さらにこの後に、該濃度測定過程P4により得られた濃度測定結果を出力するために、出力過程P5を設けることができる。 図において、該濃度測定過程P4は、濃度−温度−pH間の関係、すなわち濃度−温度−pH特性に基づいて、先行する各過程において得られた温度情報およびpH情報を用いて、濃度情報を得ることができる(上記(2)の発明)。 かかる構成により本発明の濃度測定方法によれば、測定端セット過程P1において温度計とpH計の各検出端が測定対象の臭化リチウム水溶液中にセットされ、ついで、温度測定過程P2では臭化リチウム水溶液の温度が、またpH測定過程P3ではpHが測定され、ついで、濃度測定過程P4において、得られた温度ならびにpH値から水溶液中の臭化リチウム濃度が算出され、出力過程P5において、得られた濃度測定結果が出力される。 前記濃度測定過程P4における算出には、濃度−温度−pH特性を示す、下記数式が用いられる(上記(3)の発明)。 数式:pH=ax+bT+c (a、bおよびcは0以外の数。xは濃度。Tは絶対温度。)あるいはまた、 数式:pH=−0.12xー0.017T+18.8 (xは濃度。Tは絶対温度。) 本発明はその測定対象を特に、吸収冷凍機の吸収液とすること、分けても、濃縮器の再生器から出てきた吸収液とすることができる(上記(4)、(5)の発明)。あるいはまた、吸収冷凍機の冷媒とすること、分けても濃縮器の凝縮器から出てきた冷媒とすること、二成分系以上の冷媒とすることができる(上記(6)、(7)、(8)の発明)。 図4は、本発明の臭化リチウム濃度測定システムの基本構成を示すブロック図である。図において本システムは、臭化リチウム水溶液1の温度を温度計により測定する温度測定部2と、臭化リチウム水溶液のpHをpH計により測定するpH測定部3と、該温度測定部2から得られた温度、ならびに該pH測定部3から得られたpH値から、濃度−温度−pH間の関係すなわち濃度−温度−pH特性に基づいて、水溶液中の臭化リチウム濃度を求める濃度測定部4と、該濃度測定部4において得られた濃度が出力される出力部5等と、からなることを主たる構成とする(上記(9)の発明)。 かかる構成により本システムでは、温度測定部2により臭化リチウム水溶液1の温度が測定され、pH測定部3により臭化リチウム水溶液のpHが測定され、濃度測定部4により、先に得られた温度ならびにpH値から水溶液1の臭化リチウム濃度が算出され、出力部5等により、その測定結果(濃度)が出力される。出力部としては、ディスプレイや記録計が用いられる。 以下、実施例により本発明を説明するが、本発明が実施例により限定されないことはいうまでもない。 再度図4のシステムのブロック図を用いて説明する。本発明の濃度測定方法では、前記温度測定部2においてなされる前記温度測定過程P2、並行的に、前記pH測定部3においてなされるpH測定過程P3、ついでこれらの過程に基づき前記濃度測定部4においてなされる濃度測定過程P4を経ることによって、臭化リチウム水溶液1中の臭化リチウム濃度が測定され、その結果は前記出力部5(ディスプレイ)および6(記録計)により出力される。 温度測定過程P2では、臭化リチウム水溶液1の温度を測定する過程で臭化リチウム水溶液1中に設置した温度検出端を介して温度を計測し、その信号を後段の濃度を求める過程P4に伝えるものである。pH測定過程P3は臭化リチウム水溶液1のpHを測定する過程で臭化リチウム水溶液1中に設置したpH検出端を介してpHを計測し、その信号を後段の濃度を求める過程P4に伝えるものである。 濃度測定過程P4は、温度測定過程P2からの温度情報とpH測定過程P3からのpH情報から、濃度を求める過程である。図1、図2に示したように、濃度―温度―pH特性から温度情報およびpH情報を用いて濃度を求める。図2から、濃度、温度、pHの関係は一例として次式で示すことができる。 pH=−0.12×濃度−0.017×温度+18.8 45≦濃度(%)≦65 、 288≦温度(K)≦343 これを用いて演算処理し、濃度を求めることができる。ディスプレイ5は濃度測定過程P4で求めた濃度を表示するものであり、記録計6は濃度測定過程P4で求めた濃度を記録するものである。なお、上述した関係式は調整剤の種類、濃度等により係数が異なる可能性もあることはいうまでもない。 本発明の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法および臭化リチウム濃度測定システムは上述のように構成されているため、大気圧以外の系にあっても、リアルタイムで臭化リチウム濃度を把握することができる。吸収冷凍機においては、サンプリングすることなく溶液濃度のリアルタイムかつ簡易な方法による把握が可能となり、多様な運転制御が可能となり、利用価値が極めて高い発明である。臭化リチウム濃度が低濃度の場合における、臭化リチウム水溶液のpHと臭化リチウム濃度の関係を示すグラフである。臭化リチウムの濃度が高濃度の場合における、臭化リチウム水溶液のpHと臭化リチウム濃度の関係を示すグラフである。本発明の濃度測定方法の構成を示すフロー図である。本発明の臭化リチウム濃度測定システムの基本構成を示すブロック図である。符号の説明1…臭化リチウム水溶液2…温度測定部3…pH測定部4…濃度測定部5…出力部(ディスプレイ)6…出力部(記録計)P1…測定端セット過程P2…温度測定過程P3…pH測定過程P4…濃度測定過程P5…出力過程臭化リチウム水溶液の温度を温度計により測定する温度測定過程と、臭化リチウム水溶液のpHをpH計により測定するpH測定過程と、該温度測定過程から得られた温度ならびに該pH測定過程から得られたpH値から水溶液中の臭化リチウム濃度を求める濃度測定過程と、からなることを特徴とする、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。前記濃度測定過程は、濃度−温度−pH間の関係すなわち濃度−温度−pH特性に基づいて、先行する各過程において得られた温度情報およびpH情報を用いて、濃度情報を得るものであることを特徴とする、請求項1に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。前記濃度−温度−pH特性は、下記数式に示すものであることを特徴とする、請求項2に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。 数式:pH=ax+bT+c (a、bおよびcは0以外の数。xは濃度。Tは絶対温度。)臭化リチウム水溶液が吸収冷凍機の吸収液であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。吸収液が濃縮器の再生器から出てきた吸収液であることを特徴とする、請求項4に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。臭化リチウム水溶液が吸収冷凍機の冷媒であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。冷媒が濃縮器の凝縮器から出てきた冷媒であることを特徴とする、請求項6に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。冷媒が少なくとも二成分系以上であることを特徴とする、請求項6または7に記載の臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法。臭化リチウム水溶液の温度を温度計により測定する温度測定部と、臭化リチウム水溶液のpHをpH計により測定するpH測定部と、該温度測定部から得られた温度、ならびに該pH測定部から得られたpH値から、濃度−温度−pH間の関係すなわち濃度−温度−pH特性に基づいて、水溶液中の臭化リチウム濃度を求める濃度測定部と、該濃度測定部において得られた濃度が出力される出力部と、からなることを特徴とする、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定システム。 【課題】 大気圧以外の系にあっても、リアルタイムで臭化リチウム濃度を把握することができる、臭化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度測定方法を提供すること。 【解決手段】 臭化リチウム濃度測定方法は、温度計とpH計の各検出端を測定対象の臭化リチウム水溶液中にセットする測定端セット過程P1と、ついで、臭化リチウム水溶液の温度を温度計により測定する温度測定過程P2と、並行して臭化リチウム水溶液のpHをpH計により測定するpH測定過程P3と、該温度測定過程P2から得られた温度、ならびに該pH測定過程P3から得られたpH値から水溶液中の臭化リチウム濃度を求める濃度測定過程P4とからなる。【選択図】 図3