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タイトル:特許公報(B2)_L−アルギニンオリゴマーを含む化粧品処方
出願番号:2003570786
年次:2009
IPC分類:A61K 8/64,A61Q 1/00,A61Q 3/00,A61Q 5/00,A61Q 7/00,A61Q 11/00,A61Q 17/04,A61Q 19/00,A61Q 19/06,A61Q 19/08


特許情報キャッシュ

ウォー ジェイコブ デェイク マイケル エルキンス クリストファー ジェー シフラ パメラ エヌ JP 4229842 特許公報(B2) 20081212 2003570786 20030221 L−アルギニンオリゴマーを含む化粧品処方 ルバンス セラピュティックス インク. 504319459 廣田 雅紀 100107984 ウォー ジェイコブ デェイク マイケル エルキンス クリストファー ジェー シフラ パメラ エヌ US 60/358,879 20020222 20090225 A61K 8/64 20060101AFI20090205BHJP A61Q 1/00 20060101ALI20090205BHJP A61Q 3/00 20060101ALI20090205BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20090205BHJP A61Q 7/00 20060101ALI20090205BHJP A61Q 11/00 20060101ALI20090205BHJP A61Q 17/04 20060101ALI20090205BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20090205BHJP A61Q 19/06 20060101ALI20090205BHJP A61Q 19/08 20060101ALI20090205BHJP JPA61K8/64A61Q1/00A61Q3/00A61Q5/00A61Q7/00A61Q11/00A61Q17/04A61Q19/00A61Q19/06A61Q19/08 A61K 8/00-8/99 A61Q 1/00-99/00 特開2000−186028(JP,A) 特開2000−106845(JP,A) 特表平08−502509(JP,A) 40 US2003005399 20030221 WO2003072039 20030904 2005524647 20050818 16 20060215 ▲高▼岡 裕美 L−アルギニンは、生物の通常の生理機能に必須である数多くの重要な生化学的な反応に関与している、天然由来のアミノ酸である。かかるアミノ酸は、日常の食生活で消費する多くのタンパク質に存在し、代謝してブドウ糖の合成を補助したり、分解してエネルギーを産出する。生化学的な重要な役割に加えて、L−アルギニンは、動脈血管に存在する内因性血管拡張物質、いわゆる化学的に一酸化窒素(NO)と同定されている血管内皮由来弛緩因子(EDRF)の直接前駆物質(immediate precursor)であることが見い出された。一酸化窒素は、マクロファージに存在し、多くの細胞障害性作用(cytotoxic action)を媒介していると考えられている。 一酸化窒素は、体内の全ての細胞に存在し、L−アルギニンからNO合成酵素(NOS)により形成され、恒常的プロセスに必須であるとされている。メトグロビンの形成中のオキシヘモグロビンの不活性化が速いために、NOの寿命は短く、通常3〜5秒位である。心血管系におけるNOの機能の変化は、内皮細胞表層血管に由来する数多くの疾患と関連している(von der Leyen et al., “Gene therapy inhibiting neointimal lesion in vivo transfer of endothelial cell nitric oxide synthase gene”, Proc Natl Acad Sci USA, 92(4): 1137-1141 (1995))。内皮細胞は、健康な血管系の特徴である、血管拡張、細胞増殖の阻害及び血液流動性の維持を支持する、局所的に作用するパラクリン因子を産出することができる。NOはこれらの効果を示す因子の1つである(von der Leyen et al., “Gene therapy inhibiting neointimal lesion in vivo transfer of endothelial cell nitric oxide synthase gene”, Proc Natl Acad Sci USA, 92(4): 1137-1141 (1995))。 唇、歯茎、生殖器等、高度に血管新生が認められる組織において、血管拡張は、組織の質量及び感受性の一時的及び可逆的な増進を導く。したがって、これらの組織における血管拡張を増強する方法は、組織の外観を血管拡張の間、増大させる。これは、現在の製品の制限要因である。皮膚の血管の拡張により、全ての皮膚は自然発色した外観を呈し、皮膚の表面温度を上昇させることができる。さらに、一定の小皺や皺の外観を軽減し、さらなる美容上の効果をもたらす。美容的に、ふくよかな唇のサイズが好ましいとされている。皮膚や唇の色の外観の自然な変化も、美容的に重要な要因である。例えば生殖器等、神経の豊富な組織では、かかる変化により、刺激に対する感受性が増大し、膨圧も増長する。さらに、歯茎などの組織は、加齢、及び不適切な手入れ(強すぎる歯磨き等)によって退縮する。この退縮は元に戻らないとされていた。しかし、血管拡張により外観は改善し、少なくとも一時的な美容効果をもたらす。 NOドナーからのNO、又は一酸化窒素合成における修正が、血管平滑筋細胞におけるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)の発現をアップレギュレートすることが、研究によって示された(Jozkowiez et al., “Genetic augmentation of nitric oxide synthase increases the vascular generation of VEGF,” Cardiovascular Res, 51: 773-783 (2001)))。血管内皮細胞増殖因子は、皮膚の血管拡張に非常に重要である。VEGFの発現は、乾癬によって肥厚した表皮(Detmar et al., “Overexpression of vascular permeability factor/vascular endothelial growth factor and its receptors in psoriasis,” J Exp. Med., 180: 1141-1146 (1986))、創傷治癒(Brown et al., “Expression of vascular permeability factor (vascular endothelial growth factor) by epidermal keratinocytes during wound healing,” J. Exp. Med., 176: 1375-1379 (1992))、及び強化した血管新生により特徴づけられる他の皮膚病(Brown et al., “Increased expression of vascular permeability factor (vascular endothelial grwoth factor) in bullous pemphigoid, dermatitis herpetigormis, and erythema multiforme,” J. Invest. Dermatol., 104: 744-749 (1995)); Brown et al., “Overexpression of vascular permeability factor (VPFNEGF) and its endothelial cell receptors in delayed hypersensitivity skin reactions,” J. Immunol., 154: 2801-2807 (1995))で増進する。毛包は、周期的にはっきりと、拡張と退縮とを繰り返し、血管によるサポートに必要な速やかな変化を生じさせている。適切な血液供給は、正常の細胞の成長及び分化の必要条件である。毛包は、長い周期で変化する。毛髪の成長サイクルは、3段階、すなわち、発育期、中間期、テロゲン(休止)期に分かれる。発育期には、毛包のケラチン細胞が急速に増殖し、毛髪が伸長し、太くなる(Yano et al., “Control of hair growth and follicle size by VEGF-mediated angiogenesis,” The J. Clin. Invest., 107: 409-417 (2001))。発育期が終了すると、毛髪は中間期に入る。中間期には、マトリックス細胞が、徐々に分裂を中止し、最終的にケラチン化する。この期間は短く、通常2〜3週間である。ケラチン化が完全に終了すると、毛髪は最終サイクル、テロゲン期に入る。テロゲン期には、ケラチン化した毛髪は抜け、上皮性毛包の外根梢隆起部(outer epithelial root sheath bulge)の基底層にある幹細胞で新しいマトリックスが徐々に形成される(Jankovic et al., “The control of hair growth,” Dermatology Online Journal, 4(1), 2)。その後、新しい毛が成長し始め、毛包は成長期に戻る。 顕著な血管新生が、マウスの毛包サイクル中に起きることが研究によって立証された(Yano et al., “Control of hair growth and follicle size by VEGF-mediated angiogenesis,” The J. Clin. Invest., 107: 409-417 (2001))。毛包のケラチン細胞におけるVEGFの過剰発現は、毛の再成長を加速し、毛包のサイズを増大する(Yano et al., “Control of hair growth and follicle size by VEGF-mediated angiogenesis,” The J. Clin. Invest., 107: 409-417 (2001))。この結果は、血管再生が、毛髪の成長を促進し、毛の太さを増大させることを直接証明している。しかし、VEGF誘導の血管の浸透性は、一酸化窒素とプロスタグランジン両方の産生に依存しているようである(Murohara et al., “Vascular endothelial growth factor/vascular permeability factor enhances vascular permeability via nitric oxide and prostacyclin,” Circulation, 97: 99-107 (1998))。eNOS遺伝子が欠損しているマウスでは、血管新生の障害は、VEGFの投与によって改善されず、eNOSがVEGFの下流に位置することを示唆している(Murohara et al., “Nitric oxide synthase modulates angiogenesis in response to tissue ischemia.,” J. Clin. Invest., 111: 2567-2578 (1998))。内皮での一酸化窒素合成は、インビボの血管新生の下流における媒介物である(Murohara et al., “Nitric oxide synthase modulates angiogenesis in response to tissue ischemia.,” J. Clin. Invest., 111: 2567-2578 (1998))。したがって、NOは、毛髪の再生及び毛包のサイズの増進を促進することができる。 一酸化窒素は、DNA合成を広く阻害し、細胞増殖を制限する血管拡張剤である。しかし、NOは自由に拡散し、どこにも局所的に保存されることはなく、したがって局所的に送達されることもない。この問題に対するアプローチとしては、L−アルギニンを用いることであるが、研究により、アミノ酸が効果的に皮膚を通過せず、局所的に用いることができないことが示唆された。Proc Natl Acad Sci USA, 92(4): 1137-1141, 1995Cardiovascular Res, 51: 773-783, 2001J Exp. Med., 180: 1141-1146, 1986J. Exp. Med., 176: 1375-1379, 1992J. Invest. Dermatol., 104: 744-749, 1995J. Immunol., 154: 2801-2807, 1995The J. Clin. Invest., 107: 409-417, 2001Dermatology Online Journal, 4(1), 2J. Clin. Invest., 111: 2567-2578, 1998 血管新生を通して、皮膚、毛髪、唇及び歯茎等のケラチン組織に、美容的及び他の強化を提供するために、L−アルギニンのオリゴマーを用いることができることが見い出された。 本発明の1つの態様は、皮膚、唇、毛髪又は歯茎等のケラチン組織を強化する、局所性の組成物であって、(a)一酸化窒素を産出して血管拡張を増強するL−アルギニンとその生理学的に許容される塩とから選択されるグループのメンバーからなるサブユニットを7〜15個有する強化有効量のポリマーと、(b)美容的又は皮膚科的に許容されうる媒体、とを含む、局所性の組成物を含む。 他の態様には、本発明は、上記組成物の強化された有効量を、皮膚、毛髪、唇、歯茎に塗布することを含む、かかる部位を予防的又は治療的に手入れする方法を含む。 上記及びさらなる態様を、下にさらに詳細に記す。 本発明は、美容的又は皮膚科的に許容されうるL−アルギニンのオリゴマー(「オリゴアルギニン」とも記す)の強化有効量(enhancing effective amount)を含む組成物を塗布することによって、皮膚、毛髪、唇及び歯茎等のケラチン組織に、美容的及び他の強化を提供しする組成物及び方法に関する。 オリゴアルギニン複合体は、それが共有結合しているときに、皮膚を通して、複数の薬剤を送達しうることが示されている(Kown et al, “L-arginine polymer mediated inhibition of graft coronary artery disease agter cardiac transplantation,” Transplantation, 71: 1542-1548(2001); Wender et al., “The design, synthesis and evaluation of molecules that enable or enhance cellular uptake: Peptoid molecular transporter,” Proc Natl Acad Sci USA 97(24):3003-13008(2000))。例えば、アルギニンの七量体に結合したシクロスポリンは、効果的に皮膚に浸透することが示されている(Rothbard et al., “Conjugation of arginine oligomers to cyclosporin A facilitates topical delivery and inhibition of inflammation”, Nat Med, 6:1253-1257(2000)参照; 米国特許第6306993号も参照のこと)。多くの薬剤は、皮膚病の初期治療に用いることができる。しかし、これらの薬剤は、全身的に用いられたときにのみ、効果的であり、局所的に投与した場合には、吸収性が弱いため効果がない。上記文献には、アルギニンのオリゴマーが他の治療薬剤の送達を提供することが示されているだけである。対照的に本発明は、アルギニンオリゴマーそれ自体の、ケラチン組織における予防的又は治療的/美容的薬剤としての使用に関する。 「アルギニンオリゴマー」すなわち上記のアルギニン型サブユニットを含むポリマーは、サブユニットを7〜15個、好ましくは、7、9、11、13又は15個、より好ましくは、7、9、11又は13個、最も好ましくは、7又は9個含むポリマーを意味する。かかるサブユニットは、一酸化窒素を産出することにより血管拡張を増強する、アミノ酸Lアルギニン又はLアルギニンの生物学的に許容されうる塩からなる。 一つの態様では、アルギニンオリゴマーは、アルギニンのみからなる。他の態様では、(a)治療的に効果的でないアルギニン以外の他のアミノ酸(例えばグリシン)を含み、かつ(b)アルギニンオリゴマーがポリマー又はペプチドのC末端又はN末端に局在している場合の、他のアミノ酸を含むいくらか大きいポリマー又はペプチドからなる。かかるペプチドの一例は、gly3-arg7である。 かかるオリゴマーで用いられる適切なL−アルギニンの塩は、生理学的に許容される塩、すなわち皮膚、唇、毛髪又は歯茎と接触しても、好ましくない又は有害な影響を与えることなく、用いることのできる塩である。適切な塩としては、L−アルギニンの臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩(bisulfate)、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシラート、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩(ナフチレート)(naphtylate)、メシレート、グルコヘプタン酸塩、ラクチオビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。かかる塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ、又はアルカリ土類金属カチオン、さらに、アンモニウム、テトラアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミン等の無毒アンモニウム、四級アンモニウム、アミンカチオン、を含むことができる。(例えば、参照として、本明細書に引用されているBerge S. M. et al., “Pharmaceutical Salts”, J. Pharm, Sci., 66:1-19 (1977)を参照のこと)。塩としては、塩酸塩が好ましい。 L−アルギニンオリゴマー(L−アルギニンのみを含むもの、及びL−アルギニンが、より大きなペプチドに含まれているもの、両方を含む)は、オリゴマーが、ポリマー(分解可能な結合があっても、なくてもよい)又は疎水性、親水性又は両親媒性の化合物、例えばポリオール、に結合又は固着している誘導体も含めて、L−アルギニンオリゴマーの供給源としての誘導体の形で提供することもできる。 本発明の組成物は、多くの美容的、皮膚科的(dermatologically)治療その他の目的に用いることができる。ヘアケア治療には、脱毛の予防、頭皮における毛髪再生の促進、又は睫毛及び/又は眉毛の長さ及び/又は太さの増進ために、局所性オリゴアルギニン溶液を塗布することを含む。唇の輪郭及び/又は唇の色、唇の豊満さの美容的外観を向上することを目的として、組成物を唇に塗布することができる。皺や小皺を取り除くためや、目の回りの余分な組織の外観(すなわち、腫れ)を軽減するためや、皮膚に自然さ及び発色効果をもたらすためや、他の美容的な効果のために、皮膚に局所的に用いることができる。本発明の組成物は、例えば生殖器の感受性や弾力の増進、手足の温度上昇等、感受性を増進するためにも使用することができる。また組成物を、例えば、歯茎の退行を目立たなくしたり、歯茎の再生を誘導するために、歯に用いることができる。 本発明の組成物は、ヒトの唇、目、皮膚、歯茎に用いることができる製品の形であることが好ましい。したがって、美容的又は皮膚科的に許容されうる担体又は媒体、すなわち、塗布される組織と適合する担体又は媒体を含んでいる。 本明細書中に用いられる「美容的に又は皮膚科的に許容されうる」の用語は、そのように記載された組成物又は成分が、過度の害、不適合性、不安定性、アレルギー反応等を引き起こすことなく、組織と接触して用いることに適していることを意味する。 さらに、本発明の組成物は、適用しうる分野、特に化粧品分野及び皮膚関連分野に従来から用いられている成分を含むことができる。 本明細書中に用いられる「有効量」とは、本発明に基づく化合物、組成物又はオリゴマーアルギニンが、明確な利点、好ましくは皮膚、唇、毛髪等の外観の向上、又は感受性の増進を著しく誘導するための十分な量でありながら、安全量、すなわち、重度の副作用を起さない低い量であることを自ずから意味している。 実際には、本発明の組成物は、皮膚、毛髪、唇及び歯茎の美容的又は他の目的の手入れに典型的に用いられる各種組成物又は処方を含む。以下に具体例を示す。 スキンケア調製物、例えば、スキンウォッシング(皮膚洗浄)及びクレンジング用調製物、合成洗浄剤、ボディローション、乳液、又はスキンオイル、及び汚れた肌のクレンジング及びケア調製物、例えば、ピーリングやスクラブ調製物又はピーリングマスク; 入浴剤、例えば液体入浴剤(バスフォーム、ミルクバス、シャワー用調製物)又は固体入浴剤、例えばバスキューブ及びバスソルト; 化粧用パーソナルケア調整物、例えばデイクリーム又はパウダークリーム、フェースパウダー、ルージュ又はクリーム状化粧品; アイケア調製物、例えば、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、又はアイクリーム; リップケア調製物、例えば、リップスティック、リップグロス、又はリップライナー; ネイルケア調製物、例えば、マニキュア等。 フットケア調製物、例えばフットバス、フットパウダー、フットクリーム又はフットバルサム、特別デオドラント、制汗剤、又はタコ除去薬; 日光保護用調製物、例えば日焼け止め乳液(sun milk)、ローション、クリーム及びオイル、サンブロック又は局所性プレタンニング用調製物又はアフターサン用調製物;スキンタンニング調製物、例えばセルフタンニングクリーム等。 デンタルケア及びマウスケア調製物、例えば歯磨きペースト、歯磨き粉、及び歯茎治療用のペースト、リンス又はジェル;及び、 ヘアトリートメント又はヘアケア調製物、例えばシャンプー、コンディショナー、スタイリングジェル、ヘアリンス、ヘアフォーム、ヘアスプレー、又はヘアダイ及び着色剤。 本発明の組成物の物理的形状としては、溶液、乳液(マイクロエマルジョンを含む)、懸濁液、クリーム、ローション、ジェル及びリップスティック等の各種ワックス製品、ワックスパウダー及びワックス固体を例示することができる。 かかる組成物は、本発明のオリゴマーアルギニンに加えて、例えば抗菌剤、保湿剤(moisturizers)及び水和剤、透過剤、防腐剤、乳化剤、天然又は合成油、溶媒、界面活性剤、洗浄剤、ゲル化剤、皮膚軟化薬、抗酸化薬、芳香剤、賦形剤、増粘剤、ワックス、臭気吸収剤、染料、着色剤、パウダー、粘度調整剤及び水等かかる製品に典型的に用いられる他の成分を含み、さらに任意で、麻酔薬、かゆみ止め薬剤、植物抽出物、コンディショニング剤、色素沈着剤又は美白剤、グリッター、ヘアカラリング剤、保湿剤(humectants)、マイカ、ミネラル、ポリフェノール、シリコン又はその派生物、サンブロック、ビタミン、及び植物由来薬品も含む。 オリゴマーアルギニンに加えて、かかる組成物は、皮膚、唇、毛髪又はデンタルケアに用いる他の活性成分を含むことができる。例えば、抗ニキビ剤;皺取りクリーム、抗皮膚萎縮剤及び皮膚修復剤;スキンバリア修復剤;非ステロイド美容用鎮静剤;人工日焼け用薬品及び促進剤:美白化粧品;サンスクリーン剤;皮脂刺激剤;皮脂阻害剤;抗酸化剤;プロテアーゼ阻害剤;皮膚引き締め剤;かゆみ止め成分;剥離性酵素増強剤;抗糖化剤;及びかかる活性剤の混合物を含むことができる。 一つの態様又は塗布において、本発明の組成物は、特に皮膚組織における加齢に伴う外観的及び/又は感触的な変化(discontinuity)等、皮膚の加齢兆候を調整(regulating)するために有効である。「皮膚の加齢兆候の調整」は、1又は複数のかかる兆候を、予防的に調整すること及び/又は治療的に調整する(同様に、小皺、皺又は毛穴等、皮膚の一定の加齢兆候の調整は、その兆候を予防的及び/又は治療的に調整することも含む)。本明細書に記載の、かかる兆候の予防的な調整は、皮膚の加齢兆候を、遅延、抑制及び/又は予防することを含む。また、本明細書に記載の、かかる兆候の治療的な調整は、皮膚の加齢兆候を改善すること、例えば減少、抑制及び/又は消失することを含む。 「皮膚の加齢兆候」とは、外観的又は感触的に認知できる兆候や、他の肌の加齢に伴うマクロ又はミクロな影響を意味する。かかる兆候は、表面的な小皺及び深い粗い皺両方を含む皺、皮膚の小皺、凹部、隆起、目立つ毛穴、鱗、剥離(flakiness)、及び/又は他の皮膚のむらや粗さの症状、皮膚の弾力性の喪失、たるみ(目周辺及びあごのはれを含む)、肌の弾力の喪失、変形による肌のしまりの喪失、変色(眼下のクマを含む)、斑点、肌色の悪さ、しみ、そばかす等の過度の色素沈着、角化症、分化異常、過度の角質化、弾性繊維症、コラーゲン破壊、及び角質層、真皮、表皮、皮膚脈管系(毛細血管拡張症又はクモ状血管)、下層組織、特に皮膚に近接している組織における他の組織学的な変化等を含む。 かかる兆候は、内部要因又は外部要因、例えば暦年齢及び/又は環境的被害により誘発又は起因する。しかし、本発明は皮膚の加齢に伴うメカニズムによる上記記載の皮膚の加齢兆候の調整に限定されず、本来の加齢に伴うメカニズムと関係ない兆候の調整も含む。 本発明は、加齢に伴う肌のきめの変化を含む、哺乳類の肌のきめの目に見える又は触知できる変化を、治療的に調整するために特に有効である。これは、哺乳類の肌における外観的又は感触的な改善、例えば減少させ、抑制し及び/又は消失させ、それによりよりなめらかな、均一な外観及び/又は感触を提供することを含む。例えば、小皺及び/又は皺の長さ、深さ及び/又は他の寸法が減少したり、毛穴の外見上の直径が減少したり、又は毛穴の部分の直近の組織の外見上の高さが減少して、インターアドネクサルの皮膚(interadnexal skin)に近づくことができる。 本発明は、加齢に伴う肌のきめの変化を含む、哺乳類の肌のきめの目に見える又は触知できる変化を、予防的に調整し、肌における外観的又は感触的な改善、例えば減少させ、抑制し及び/又は消失させ、それによりよりなめらかな、均一な外観及び/又は感触を提供するのにも有効である。 本発明の組成物は、皮下組織又はより深いところの脂肪の安定又は再形成に用いることができる。通常脂肪の安定は、特にヒトにおいて、脂肪萎縮や皮膚の脂肪退行に伴う加齢兆候と関連している。本明細書中に記載されている方法及び組成物は、皺形成の予防及び、皮膚の血行を支持して深い皺の外見上の改善の助成を行うことができる。 以下に、本発明の組成物の例と、かかる組成物の使用を示す。単に例として挙げるものであり、本発明の範囲及び性質を限定するものではない。(実施例)毛髪成長の局所的増進(睫毛、眉毛又は頭髪) 純度が>70%の(L−arg)−(L−arg)−(L−arg)−(L−arg)−(L−arg)−(L−arg)−(L−arg)−(L−arg)−(L−arg)[以下、「LR9」ということがある]の調製物を、Sigma Genosysから入手した。毛髪成長に治療的効果をもたらすために、80μlのPBS中の70mgのLR9を10×LR9ストックとして調製した。0.2mlのセタフィル保湿剤(moisturizers)の基剤に、下記を添加した。 LR9: 10×LR9ストック 20μl コントロール: PBS 20μl LR9/PBSを保湿剤ベースに添加後、サンプルを均一になるまで混合し、4℃で一晩保存した。8週齢のC57黒色マウスに、3%イソフルランを吸入させて麻酔し、剃毛し、ロジン混合物(Surgiwax, Ardell, Commerce, CA)を用いて背中の肩甲骨半ば部分を2cm×2cm脱毛し、同期化した青年期第1ヘアサイクルを誘因した。保湿剤を、毎日0.2cc/日、LR9の治療及びコントロールとして、14日間、グループごとn=4で塗布した。14日間塗布した後、治療した皮膚部位を、まとめてハーヴェストし、頭側部分、左側部、右側部とに3等分した。頭側部分と左側部分を、10%中性緩衝ホルマリンで12〜16時間固定し、70%エタノールで洗浄し、パラフィン包埋した。右側部分は、ハーヴェストする時点で、OCT培地で急速冷凍(snap-frozen)し、使用するまで−35℃で保存した。 パラフィン包埋した標本を、4〜6ミクロンに切断し、脱パラフィンし、Verhoeff elastica stain及びMasson trichrome stainを組み合わせて染色し、毛包領域及び数量の形態的評価を行った。冷凍したサンプルを、ランダムに抜毛し、毛幹の長さを測定した。全ての過程及び分析は、盲験的に行った。各調製物の高解像度のデジタル顕微鏡像を、プラン−アポクロマートレンズ付きのNikon E600蛍光望遠鏡に表示されるように、Diagnostic Instruments SPOT camera (Diagnostic instruments, Sterling Heights, Michigan) を用いて入手した。像を、Image Pro Plus software (Media Cybernetics, Silver Spring, Maryland)で分析し、横断面の毛包領域、毛包数又は毛の長さを測定した。平均値及び標準誤差は、Statview(Abacus Concepts, Berkeley, California)を用いて、ANOVA repeated measure及びFisher PLSD 又はScheffe F-testによるpost-hoc testingで95%に決定した有意差と比較して、算定した。 結果は以下の通りである。 毛幹の長さ(ピクセル[1ピクセル(長さ)=2.774ミクロン]、14日間) **fisher PLSD及びScheffe F-testによる有意差(P=0.0001)毛包領域(平方ピクセル[1平方ピクセル(面積)=7.69平方ミクロン]、14日間) **fisher PLSD及びScheffe F-testによる有意差(P=0.0001)横断面毎の毛包数(14日間) **fisher PLSD及びScheffe F-testによる有意差(P=0.0001) 本実施例では、LR9が、経皮デリバリープラットフォームの追加なしに、毛幹の長さ、毛包領域全体、毛包数により測定した、毛髪の成長を統計的に有意に亢進することが可能であることを示した。局所的な唇の色、輪郭の向上 純度が>70%のLR9の調製物を、Sigma Genosysから入手した。毛髪成長に治療的効果をもたらすために、唇の向上のために1XのLR9ストックを35mg、50μlのPBS内で調製し、下記のグループに対し、2.0mlのRevlon Lip Gloss baseに添加した。 LR9 コントロール:ベースのみ LR9をリップグロスベースに添加した後、サンプルを均一となるまで混合し、室温で一晩保存した。105マクロ(1:1)にセットしたMinolta Dimage 7 デジタルカメラで、標準の照明、倍率でベースラインの画像を入手した後、ヒトの被験者に対し、LR9又はコントロールグロスを局所的に塗布した。参加者を全員、治療又はコントロール塗布の間、目の見えない状態にした。リップグロス塗布の、0、1、5、10、15及び30分後に、デジタル顕微鏡写真を追加撮影した。その後グロスを除去し、参加者は、グロスの輪郭の持続時間や色の変化を記録した。また、全員の合併症(炎症等)の有無も追跡した。被験者は、両方のグループ(治療又はコントロール)で異なる時点で扱った。撮影時の倍率を含めて、画像を標準化して各グループの撮影部分の分析を行った。(塗布前の)ベースライン画像については、各参加者が、LR9グロス塗布前とベースグロス塗布前とで統計的に同等の値を示すことを確認した。LR9グロス又はベースグロス塗布の、1、5、10、15及び30分後の各被験者の平均値及び標準誤差を測定した。以下に、3人の被験者のそれぞれの値と、その時点の写真を示す。 被験者No.116歳フィリピン女性LR9とベースグロスをそれぞれ30分塗布したところ、LR9がベースグロスに対し、14.2%増加した。ベースグロス(左) LR9(右) 被験者No.221歳アジア人女性LR9塗布後、中度の不規則な色素沈着の消失を観察した。LR9とベースグロスをそれぞれ30分塗布したところ、LR9がベースグロスに対し、13.0%増加した。(P=0.0054)ベースグロス(左) LR9(9) 被験者No.339歳スペイン人女性1日当たり1.5箱×20年の喫煙者(30パック/年)LR9塗布後、不規則な唇の色素沈着の消失を観察した。LR9とベースグロスをそれぞれ30分塗布したところ、LR9がベースグロスに対し、5.2%増加した。(P=0.0061)ベースグロス(左) LR9(右) どの被験者も、ベースグロス又はLR9塗布後に、局所的な炎症等の合併症を発症しなかった。 本明細書に記載した全ての刊行物及び特許出願は、各刊行物又は特許出願がそれぞれ、具体的及び別個に、参照として引用されていることが示されているとして、参照として引用されている。 本発明は、明確に理解しやすいように、図や実施例を用いて具体的に説明したが、当業者が本発明の教示に照らして、クレームされている発明の精神と範囲から逸脱することなく、かかる図や実施例に一定の変化や修正を行うことは可能である。 ケラチン組織を強化する局所性の組成物であって、(a)一酸化窒素を産出して血管拡張を増強するL−アルギニンとL−アルギニンの生理学的に許容される塩とから選択されるグループのメンバーからなるサブユニットを連続して7〜15個有する、強化有効量のポリマーと、(b)美容的又は皮膚科的に許容されうる媒体、とを含む局所性の組成物。 ポリマーが、7、9、11、13又は15個の連続するサブユニットを含む、請求項1記載の局所性の組成物。 ポリマーが、7、9、11又は13個の連続するサブユニットを含む、請求項1記載の局所性の組成物。 ポリマーが、7又は9個の連続するサブユニットを含む、請求項1記載の局所性の組成物。 スキンケア組成物、リップケア組成物、ヘアケア組成物及びデンタルケア組成物から選択される、請求項1記載の局所性の組成物。 クリーム、ローション、溶液、懸濁液、パウダー、乳液、ジェル、ワックス製品、ワックスパウダー及びワックス固体から選択される、請求項1記載の局所性の組成物。 スキンウォッシング(皮膚洗浄)及びスキンクレンジング用調製物、合成洗浄剤(soapless detergent)、ボディローション、乳液、スキンオイル、ピーリング又はスクラブ調製物、ピーリングマスク、バスフォーム(入浴剤)、ミルクバス(bath milks)、シャワー用調製物、バスキューブ、バスソルト(浴用塩)、化粧用アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイクリーム、リップスティック、リップグロス、リップライナー、マニキュア液(nail polish, nail varnish)、フットバス、フットパウダー、フットクリーム、フットバルサム、タコ(マメ)除去製剤、日焼け止め乳液(sun milk)、日焼け止めローション(sun lotion)、日焼け止めクリーム(sun cream)、サンオイル(sun oil)、サンブロック、プレタンニング用調製物、日焼け後用調製物、セルフタンニング調製物、歯磨きペースト、歯磨き粉、歯茎治療ペースト、歯茎治療ジェル、歯茎用リンス剤、シャンプー、コンディショナー、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ヘアリンス、フォーム、ヘアスプレー、ヘアダイ及びヘアカラーリング剤から選択される、請求項1記載の局所性の組成物。 サブユニットが、L−アルギニン及びL−アルギニンの生理学的に許容される塩から選択される、請求項1記載の局所性の組成物。 サブユニットが、L−アルギニンと、L−アルギニンの硫酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩(bisulfate)、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシラート、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩(naphtylate)、メシレート、グルコヘプタン酸塩、ラクチオビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩;L−アルギニンのアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩;L−アルギニンのアンモニウム塩、四級アンモニウム塩及びアミン塩、からなるグループから選択されるL−アルギニンの塩とから選択される、請求項1記載の局所性の組成物。 成分として、抗菌剤、保湿剤(moisturizers)及び水和剤、透過剤、防腐剤、乳化剤、天然又は合成油、溶媒、界面活性剤、洗浄剤、ゲル化剤、皮膚軟化剤、抗酸化剤、芳香剤、賦形剤、増粘剤、ワックス、臭気吸収剤、染料、着色剤、パウダー、粘度調整剤及び水から選択される1又は複数の成分を追加的に含み、さらに任意で、麻酔薬、かゆみ止め薬剤、植物抽出物、コンディショニング剤、色素沈着剤又は美白剤、グリッター、ヘアカラリング剤、保湿剤(humectants)、マイカ、ミネラル、ポリフェノール、シリコン又はその派生物、サンブロック、ビタミン、及び植物由来薬品を含む、請求項1記載の局所性の組成物。 さらに、1又は複数の追加のスキンケア、リップケア、デンタルケア又はヘアケア活性剤を含む、請求項1記載の局所性の組成物。 成分として、さらに、1又は複数の、抗ニキビ剤;皺取りクリーム、抗皮膚萎縮剤及び皮膚修復剤;スキンバリア修復剤;非ステロイド美容用鎮静剤;人工日焼け用薬品及び促進剤:美白化粧品;サンスクリーン剤;皮脂刺激剤;皮脂阻害剤;抗酸化剤;プロテアーゼ阻害剤;皮膚引き締め剤;かゆみ止め成分;5−アルファ還元酵素阻害剤;剥離性酵素増強剤;抗糖化剤;およびその混合物から選択される成分を含む、請求項11記載の局所性の組成物。 ポリマーが、さらに疎水性、親水性若しくは両親媒性成分を含むか、又は該ポリマーの末端L−アルギニンサブユニットに結合若しくは固着している第2のポリマーを含む、請求項1記載の局所性の組成物。 ケラチン組織を増強する組成物であって、(a)一酸化窒素を産出して血管拡張を増強するL−アルギニンとL−アルギニンの生理学的に許容される塩とから選択されるグループのメンバーからなるサブユニットの連続した7〜15個を有する強化有効量のポリマーであって、(i)L−アルギニン以外の他のアミノ酸が治療的に効果的でなく、かつ(ii)連続するL−アルギニンサブユニットが、ポリマーのC末端又はN末端のいずれかに局在している場合における、L−アルギニン以外の1又は複数のアミノ酸も含む前記ポリマーと、(b)美容的又は皮膚学的に許容されうる媒体、とを含むケラチン組織を促進する局所性の組成物。 ポリマーが、7、9、11、13又は15個の連続するL−アルギニンサブユニットを含む、請求項14記載の局所性の組成物。 ポリマーが、7、9、11又は13個の連続するL−アルギニンサブユニットを含む、請求項14記載の局所性の組成物。 ポリマーが、7又は9個の連続するL−アルギニンサブユニットを含む、請求項14記載の局所性の組成物。 スキンケア組成物、リップケア組成物、ヘアケア及びデンタルケア組成物から選択される、請求項14記載の局所性の組成物。 クリーム、ローション、溶液、懸濁液、パウダー、乳液、ジェル、ワックス製品、ワックスパウダー及びワックス固体から選択される、請求項14記載の局所性の組成物。 スキンウォッシング(皮膚洗浄)及びスキンクレンジング用調製物、合成洗浄剤(soapless detergent)、ボディローション、乳液、スキンオイル、ピーリング又はスクラブ調製物、ピーリングマスク、バスフォーム(入浴剤)、ミルクバス、シャワー用調製物、バスキューブ、バスソルト(浴用塩)、化粧用アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイクリーム、リップスティック、リップグロス、リップライナー、マニキュア液(nail polish, nail varnish)、フットバス、フットパウダー、フットクリーム、フットバルサム、タコ(マメ)除去製剤、日焼け止め乳液(sun milk)、日焼け止めローション(sun lotion)、日焼け止めクリーム(sun cream)、サンオイル(sun oil)、サンブロック、プレタンニング用調製物、日焼け後用調製物、セルフタンニング調製物、歯磨きペースト、歯磨き粉、歯茎治療ペースト、歯茎治療ジェル、歯茎用リンス剤、シャンプー、コンディショナー、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ヘアリンス、フォーム、ヘアスプレー、ヘアダイ及びヘアカラーリング剤から選択される、請求項14記載の局所性の組成物。 L−アルギニンサブユニットが、L−アルギニンとL−アルギニンの生理学的に許容されうる塩とから選択される、請求項14記載の局所性の組成物。 L−アルギニンサブユニットが、L−アルギニンと、L−アルギニンの硫酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩(bisulfate)、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシラート、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩(naphtylate)、メシレート、グルコヘプタン酸塩、ラクチオビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩;L−アルギニンのアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩;L−アルギニンのアンモニウム塩、四級アンモニウム塩及びアミン塩、からなるグループから選択されるL−アルギニン塩とから選択される、請求項14記載の局所性の組成物。 さらに、1又は複数の追加のスキンケア、リップケア、デンタルケア又はヘアケア活性剤を含む、請求項14記載の局所性の組成物。 さらに、1又は複数の、抗ニキビ剤;皺取りクリーム、抗皮膚萎縮剤及び皮膚修復剤;スキンバリア修復剤;非ステロイド美容用鎮静剤;人工日焼け用薬品及び促進剤:美白化粧品;サンスクリーン剤;皮脂刺激剤;皮脂阻害剤;抗酸化剤;プロテアーゼ阻害剤;皮膚引き締め剤;かゆみ止め成分;5−アルファ還元酵素阻害剤;剥離性酵素増強剤;抗糖化剤;およびその混合物から選択される活性化合物を含む、請求項23記載の局所性の組成物。 成分として、抗菌剤、保湿剤及び水和剤、透過剤、防腐剤、乳化剤、天然又は合成油、溶媒、界面活性剤、洗浄剤、ゲル化剤、皮膚軟化薬、抗酸化薬、芳香剤、賦形剤、増粘剤、ワックス、臭気吸収剤、染料、着色剤、パウダー、粘度調整剤及び水から選択される1又は複数の成分を追加的に含み、さらに任意で、麻酔薬、かゆみ止め薬剤、植物抽出物、コンディショニング剤、色素沈着剤又は美白剤、グリッター、ヘアカラリング剤、保湿剤、マイカ、ミネラル、ポリフェノール、シリコン又はその派生物、サンブロック、ビタミン、及び植物由来薬品を含む、請求項14記載の局所性の組成物。 ポリマーが、疎水性、親水性若しくは両親媒性成分を含むか、又は該ポリマーの末端L−アルギニンサブユニットに結合又は固着している第2のポリマーを含む、請求項14記載の局所性の組成物。 皮膚、毛髪、唇、又は歯茎を、予防的に又は治療的に手入れするための局所性の組成物の製造におけるポリマーの使用であって、前記ポリマーが、連続する7〜15サブユニットを含み、該サブユニットが、一酸化窒素の産生を通じて血管拡張を増進させる、L−アルギニンとL−アルギニンの生理的に許容可能な塩から選択される群のメンバーからなることを特徴とする使用。 局所性の組成物が、毛包の血管新生を促進するために用いられることを特徴とする、請求項27記載の使用。 局所性の組成物が、皮膚の加齢症状を軽減するために用いられることを特徴とする、請求項27記載の使用。 局所性の組成物が、唇の外観を向上するために用いられることを特徴とする、請求項27記載の使用。 局所性の組成物が、皮膚の感受性を増進するために用いられることを特徴とする、請求項27記載の使用。 局所性の組成物が、脂肪を安定又は再形成するために用いられることを特徴とする、請求項27記載の使用。 局所性の組成物が、歯茎の退行を治療するために用いられることを特徴とする、請求項27記載の使用。 皮膚、毛髪、唇又は歯茎を、予防的に又は治療的に手入れするための局所性の組成物の製造におけるポリマーの使用であって、前記ポリマーが、一酸化窒素を産出して血管拡張を増強するL−アルギニンとL−アルギニンの生理学的に許容される塩とから選択される群のメンバーからなるサブユニットの連続した7〜15個を有し、(i)L−アルギニン以外の他のアミノ酸が治療的に効果的でなく;かつ(ii)連続するL−アルギニンサブユニットが、ポリマーのC末端又はN末端のいずれかに局在している;場合において、L−アルギニン以外の1又は複数のアミノ酸をも含むことを特徴とする使用。 局所性の組成物が、毛包の血管新生を促進するために用いられることを特徴とする、請求項34記載の使用。 局所性の組成物が、皮膚の加齢症状を軽減するために用いられることを特徴とする、請求項34記載の使用。 局所性の組成物が、唇の外観を向上するために用いられることを特徴とする、請求項34記載の使用。 局所性の組成物が、皮膚の感受性を増進するために用いられることを特徴とする、請求項34記載の使用。 局所性の組成物が、脂肪を安定又は再形成するために用いられることを特徴とする、請求項34記載の使用。 局所性の組成物が、歯茎の退行を治療するために用いられることを特徴とする、請求項34記載の使用。


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