タイトル: | 特許公報(B2)_少なくとも二種のアニオン性会合性ポリマーを含有する組成物と酸化溶液の安定化のためのその用途 |
出願番号: | 2003506859 |
年次: | 2007 |
IPC分類: | C08L 101/08,A61K 8/81,C08K 3/18,C08K 3/24,C08K 3/38,C08L 33/02 |
アサイオン,ジャン−マルク デ・ジョージ,マイケル JP 3976728 特許公報(B2) 20070629 2003506859 20020215 少なくとも二種のアニオン性会合性ポリマーを含有する組成物と酸化溶液の安定化のためのその用途 ロレアル 391023932 園田 吉隆 100109726 小林 義教 100101199 アサイオン,ジャン−マルク デ・ジョージ,マイケル US 60/268,905 20010216 US 09/809,009 20010316 20070919 C08L 101/08 20060101AFI20070830BHJP A61K 8/81 20060101ALI20070830BHJP C08K 3/18 20060101ALI20070830BHJP C08K 3/24 20060101ALI20070830BHJP C08K 3/38 20060101ALI20070830BHJP C08L 33/02 20060101ALI20070830BHJP JPC08L101/08A61K8/81C08K3/18C08K3/24C08K3/38C08L33/02 C08L 1/00-101/16 A61K 8/00- 8/99 特開2001−031537(JP,A) 29 US2002022076 20020215 WO2003000212 20030103 2004531624 20041014 10 20031218 大熊 幸治 本発明は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーと;(iii)少なくとも一の酸化剤とを含有する組成物に関する。 本発明の組成物は、酸化組成物に物理的安定性を付与することができる。本発明の酸化組成物は、例えばケラチン繊維の染色、脱色、弛緩(relaxing)及びパーマネントウエーブ形成から選択される方法に有用である。また本発明は、酸化組成物に物理的安定性を付与する方法を提供する。 染色、脱色、パーマネントウエーブ、又は弛緩/ストレート化処理等の、種々の毛髪の処理によって、ケラチン繊維、特にヒトの毛髪を処理することは非常に一般的である。通常、これらの化学的処理では酸化組成物が使用される。 ケラチン物質である毛髪繊維は、ジスルフィド結合(-S-S-)により互いに結合した多くのタンパク質(ポリペプチド)からなる。ジスルフィド結合は2つのスルフヒドリル基(-SH)(2つのシステイン残基の各々に一つ)の反応により形成され、シスチン残基の形成に至る。毛髪の繊維中のポリペプチド間に生じる他のタイプの結合、例えば塩(イオン)結合もあるが、パーマネントによるカール形成又は毛髪の成形は、本質的にシスチン残基のジスルフィド結合に依存する。 その結果、毛髪の弛緩又はストレート化は、アルカリ又は還元剤を用いて、毛髪繊維のジスルフィド結合を切断することにより達成することができる。アルカリ剤によるジスルフィド結合の化学的切断は、通常、毛髪の機械的ストレート化、例えば髪梳きと組合せされ、ストレート化は、一般に、毛髪繊維内の対向するポリペプチド鎖の相対位置の変化のために生じる。その反応は、一般に、酸化組成物等の中和組成物の適用及び/又はすすぎにより終了させる。 酸化組成物を利用する化学的処理の他の例はパーマネントウエーブ形成である。毛髪のジスルフィド結合を切断するために還元剤で処理された毛髪は、酸化組成物で中和されて還元過程が停止され、ウエーブ又はカールのある毛髪が得られるように結合を再形成させることができる。 また毛髪染料にも、天然色素の除去及び/又は合成染料の酸化のための酸素供給源を供給するために、染料含有液と組み合わせて過酸化水素等の酸化組成物が利用されうる。 しかしながら、酸化組成物を処方する場合、酸化剤の化学的安定性及び酸化組成物の物理的安定性に関する課題に直面する。例えば、物理的安定性は酸化活性を均一にするために重要である。非均一な酸化組成物では、安全性及び/又は性能の問題を生じうる酸化活性の変動、及び/又は性能の問題をまた生じうる粘度の変動を生じるおそれがある。 よって、物理的に安定し、ケラチン繊維の好評な化学処理に関連して使用できる酸化組成物が必要とされている。本発明者等は、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを酸化組成物中に使用することで、物理的に安定した組成物を得ることができることを見出した。 一実施態様では、本発明は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーとを含有する組成物を提供する。本組成物は、少なくとも一の酸化剤をさらに含有する。さらなる実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、組成物を安定化するために有効な合計(組み合わせ)量で存在する。ここで使用される場合、「少なくとも一の」とは一又は複数であることを意味し、よって個々の成分並びに混合物/組合せ物を含む。 本発明は、また、酸化組成物に物理的安定性を付与する方法であって、酸化組成物中に、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有せしめることを含んでなる方法を提供する。アニオン性会合性ポリマーと付加的なアニオン性会合性ポリマーは、酸化組成物に安定性を付与するために有効な合計(組み合わせ)量で存在する。 また本発明は、酸化組成物を含む少なくとも一の処理用組成物(treatment composition)をケラチン繊維に適用することを含む、ケラチン繊維の処理方法を開示するもので、前記酸化組成物は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーと;(iii)少なくとも一の酸化剤とを含有する。 本発明のさらに他の主題は、ケラチン繊維の化学的処理のための多区画キットにあり、該キットは少なくとも二の分離した区画を具備する。第1の区画は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーを含有する酸化組成物を収容する。酸化組成物は少なくとも一の酸化剤をさらに含有する。第2の区画は、染色、脱色、パーマネントウエーブ形成又は弛緩等の、繊維の化学的処理のための組成物を収容する。 上の一般的記載と次の詳細な記載は双方とも例示的で説明のためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではないことが理解されなければならない。 本発明の主題の一つは、ケラチン繊維の染色、脱色、弛緩及びパーマネントウエーブ形成等の、ケラチン物質の化学的処理に有用な酸化組成物にある。一実施態様では本発明の組成物は物理的に安定している。 ここで使用される場合、「物理的な安定性」は、制御された環境のチャンバー内に組成物を45℃で8週間配することにより試験される。この試験では、サンプルの物理的状態がサンプルをチャンバー内に配した時点で検査される。ついで、サンプルを、24時間、3日、1週間、2週間、4週間及び8週間後に再度検査する。各検査では、相分離についてサンプルを調査する。ヒトの眼で組成物に相分離が観察されるならば、組成物は物理的安定性に欠けると判定される。従って、上記試験において8週間相分離が観察されないならば、組成物は「物理的に安定」であると判定される。よって、ここで使用される場合、「安定化」とは、組成物を「物理的に安定」にすることを意味する。 本発明の少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を含む。脂肪アルコールは、例えばC8ないしC36脂肪アルコールから選択され得る。 さらなる実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、(i)アクリル酸C10-C30アルキルから選択される少なくとも一のモノマーと、(ii)少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーから誘導されるコポリマーから選択されうる。またさらに、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、アクリル酸から誘導されるエステル及びメタクリル酸から誘導されるエステルから選択される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一の単位をさらに含有していてもよい。一実施態様では、少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーは、アクリル酸及びメタクリル酸から選択されうる。さらなる実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、ペンタエリトリトールのアリルエーテル及びスクロースのアリルエーテルから選択される少なくとも一のアリルエーテルで架橋されていてもよい。 本発明の組成物に使用され得る少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーの非限定的例には、カルボポール(Carbopol)1342、カルボポール1382、カルボポールETD2020、ペムレン(Pemulen)TR-1及びペムレンTR-2の名称でグッドリッチ社(Goodrich)から販売されている、アクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマーが含まれる。 本発明の少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する。アルコキシル化された脂肪アルコールは、例えばポリエチレングリコールエーテルから選択され得る。 一実施態様では、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、(i)ポリエチレングリコールエーテルとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一のモノマーと、(ii)少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーから誘導されるコポリマーから選択され得る。一実施態様では、少なくとも一のカルボン酸基を有する少なくとも一のモノマーは、アクリル酸及びメタクリル酸から選択され得る。また少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、アクリル酸とポリエチレングリコールエーテルから誘導されるエステルと、メタクリル酸とポリエチレングリコールエーテルから誘導されるエステルとから選択される少なくとも一のエステルを含む少なくとも一の単位をさらに含有していてもよい。ポリエチレングリコールエーテルは、例えばステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ノンデカノール、アラキジルアルコール、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、トリコサノール、トリアコンタノール、及びヘントリアコンタノールから選択される少なくとも一のアルコールのポリエチレングリコールエーテルから選択され得る。 本発明の組成物に使用され得る少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの非限定的例には、アキュリン(Aculyn)28の名称でローム・アンド・ハース社(Rohm & Haas)から販売されているアクリラート/ベヘネス(Beheneth)-25メタクリラートのコポリマー;アキュリン22の名称でローム・アンド・ハース社から販売されているアクリラート/ステアレス(Steareth)-20メタクリラートのコポリマーが含まれる。 上述したように、一実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、組成物を安定化させるために有効な合計量で存在し得る。一方のアニオン性会合性ポリマーのみが存在しても、酸化組成物を物理的に安定化するのに十分であり得るが、多くの場合、その特定のアニオン性会合性ポリマーを非常に高濃度にする結果となり、よって考慮される適用に関して、組成物があまりに粘性のあるものとなる。さらに非常に粘性のある組成物は、組成物を実質的に安定化するのではなく、相分離を遅延化させるだけという可能性もある。しかしながら、本発明の少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの双方を使用すると、組成物を物理的に安定化させるのに必要な単一のアニオン性会合性ポリマーの濃度と比較して、アニオン性会合性ポリマーの全濃度が低くても、物理的に安定化した組成物にすることができる。 ここで記載された物理的安定性試験を用いて、当業者であれば、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーの濃度と、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの濃度を、考慮される用途及び所望する物理的安定性に基づいて選択できる。また当業者は、用途に応じて所望する安定性になるような会合性ポリマーの組合せを選択するために、物理的安定性試験を使用することができる。 一実施態様では、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーは、組成物の全重量に対して、一般的に0.01重量%〜2.50重量%の範囲の量で組成物に存在し得る。少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、組成物の全重量に対して、一般的に0.01重量%〜5.00重量%の範囲の量で組成物に存在し得る。 一実施態様では、本発明の少なくとも一の酸化剤は、ケラチン物質の化学的処理に使用される、当該分野で公知の任意の酸化剤から選択できる。例えば、少なくとも一の酸化剤は、過酸化水素、臭素酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩及び酵素から選択され得る。一実施態様では、少なくとも一の酸化剤は過酸化水素である。他の実施態様では、少なくとも一の酸化剤は、組成物の全重量に対して、一般的に0.1重量%〜20.0重量%の範囲の量で組成物に存在し得る。 また本発明の組成物は、毛髪の処理用組成物に従来から使用されている種々のアジュバント、例えば限定するものではないが、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤;上で議論したアニオン性ポリマー以外のアニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、及び両性ポリマー;無機増粘剤及び有機増粘剤;コンディショナー;キレート剤、酸化防止剤;安定剤;噴霧剤;金属イオン封鎖剤:エモリエント;湿潤剤;香料;酸性化及び塩基性化剤;キレート剤、保湿剤;ビタミン類;必須脂肪酸;タンパク質及びタンパク質誘導体;染料;アルカリ剤;還元剤;防腐剤;及び不透明化剤を含有可能である。 言うまでもなく、当業者であれば、本発明に固有の有利な特性が考慮される添加により悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して任意成分のアジュバントを選択するであろう。 本発明の組成物は、例えば水性エマルション、懸濁液、分散液、ゲル、スプレー、エアゾールフォーム、クリーム、ローション、溶液、ペースト及び水性アルコールローションから選択される形態であってよい。 また本発明は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーとを、酸化組成物中に含有せしめることを含む、酸化組成物に物理的安定性を付与する方法を提供する。少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーは、酸化組成物に物理的安定性を付与するために有効な合計量で存在する。 さらに本発明の他の主題は、酸化組成物を含む少なくとも一の処理用組成物をケラチン繊維に適用することを含む、ケラチン繊維の処理方法にあり、前記酸化組成物は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーと;(iii)少なくとも一の酸化剤とを含有する。一実施態様では、少なくとも一の処理用組成物は、染色用組成物、脱色用組成物、パーマネントウエーブ用組成物及び弛緩用(ストレート化用)組成物から選択される。 本発明のさらなる他の主題は、ケラチン繊維の化学的処理等の、処理のための多区画キットにあり、該キットは少なくとも二の分離した区画を具備する。第1の区画は、(i)脂肪アルコールとカルボン酸の少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと;(ii)アルコキシル化された脂肪アルコールとカルボン酸から誘導される少なくとも一のエステルと、少なくとも一のカルボン酸基を有する、少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーとを含有する酸化組成物を収容する。酸化組成物は少なくとも一の酸化剤をさらに含有する。第2の区画は、染色、脱色、パーマネントウエーブ又は弛緩等の、繊維の処理用組成物を収容する。 以下に記載する実施例は、純粋に例証のためのもので、本発明を限定するものではなく、これにより本発明はより明瞭に理解されるであろう。実施例:アニオン性会合性ポリマーの組合せを使用する酸化組成物の安定化 4種の次の酸化組成物A1、A2、A3及びA4を調製した。比較組成物A1はアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマー(カルボポールETD2020)を含有しているが、ここで記載された付加的なアニオン性会合性ポリマーは含有していない。比較組成物A2は付加的なアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマー(アキュリン28)を含有しているが、ここで記載されたアニオン性会合性ポリマーは含有していない。本発明の組成物A3はアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマー(カルボポールETD2020)と、付加的なアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマー(アキュリン28)を含有している。本発明の組成物A4はアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/アクリル酸C10−30アルキルの架橋ポリマー(カルボポールETD2020)と、付加的なアニオン性会合性ポリマーであるアクリラート/ステアレス-20メタクリラートのコポリマー(アキュリン22)を含有している。結果 4種の酸化組成物A1、A2、A3及びA4の視覚的な物理的安定性を45℃で観察した。結果を以下にまとめる。 この結果は、許容可能な物理的安定性が、少なくとも一のアニオン性会合性ポリマーと少なくとも一の付加的なアニオン性会合性ポリマーの双方を含有する組成物においてのみ観察されたことを実証している。 アクリラート/アクリル酸C10−30アルキルのコポリマーから選択される少なくとも一のアニオン性ポリマーと; アクリラート/ステアレス-20メタクリラートのコポリマー及びアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマーから選択される少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーと; 少なくとも一の酸化剤と;を含有する組成物。 前記少なくとも一のアニオン性ポリマーと前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーが、組成物を安定化するために有効な合計量で存在する、請求項1に記載の組成物。 前記少なくとも一のアニオン性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.01重量%〜2.5重量%の範囲の量で組成物に存在している、請求項1に記載の組成物。 前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.01重量%〜5.00重量%の範囲の量で組成物に存在している、請求項1に記載の組成物。 前記少なくとも一の酸化剤が、過酸化水素、臭素酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩及び酵素から選択される、請求項1に記載の組成物。 前記少なくとも一の酸化剤が過酸化水素である、請求項5に記載の組成物。 前記少なくとも一の酸化剤が、組成物の全重量に対して0.1重量%〜20.0重量%の範囲の量で組成物に存在している、請求項1に記載の組成物。 アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、前記少なくとも一のアニオン性ポリマーとは異なり、前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーとも異なるアニオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、無機増粘剤、有機増粘剤 、酸化防止剤、安定剤、噴霧剤、金属イオン封鎖剤、エモリエント、湿潤剤、香料、酸性化剤、塩基性化剤、キレート剤、保湿剤、ビタミン類、必須脂肪酸、タンパク質、タンパク質誘導体、染料、アルカリ剤、還元剤、防腐剤、及び不透明化剤から選択される少なくとも一のアジュバントをさらに含有している、請求項1に記載の組成物。 前記組成物が、水性エマルション、懸濁液、分散液、エアゾールフォーム、クリーム、ローション、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、又は水性アルコールローションの形態である、請求項1に記載の組成物。 酸化組成物に物理的安定性を付与する方法であって、 前記酸化組成物中に: アクリラート/アクリル酸C10−30アルキルのコポリマーから選択される、少なくとも一のアニオン性ポリマーと; アクリラート/ステアレス-20メタクリラートのコポリマー及びアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマーから選択される、少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーと;を配合せしめることを含み、 前記少なくとも一のアニオン性ポリマーと前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーが、前記酸化組成物に安定性を付与するのに有効な合計量で存在している、方法。 前記少なくとも一のアニオン性ポリマーが、前記酸化組成物の全重量に対して0.01重量%〜2.5重量%の範囲の量で組成物に存在している、請求項10に記載の方法。 前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーが、前記酸化組成物の全重量に対して0.01重量%〜5.00重量%の範囲の量で組成物に存在している、請求項10に記載の方法。 前記少なくとも一の酸化剤が、過酸化水素、臭素酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩及び酵素から選択される、請求項10に記載の方法。 前記少なくとも一の酸化剤が過酸化水素である、請求項13に記載の方法。 前記少なくとも一の酸化剤が、前記酸化組成物の全重量に対して0.1重量%〜20.0重量%の範囲の量で組成物に存在している、請求項10に記載の方法。 前記酸化組成物が、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、前記少なくとも一のアニオン性ポリマーとは異なり、前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーとも異なるアニオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、無機増粘剤、有機増粘剤 、酸化防止剤、安定剤、噴霧剤、金属イオン封鎖剤、エモリエント、湿潤剤、香料、酸性化剤、塩基性化剤、キレート剤、保湿剤、ビタミン類、必須脂肪酸、タンパク質、タンパク質誘導体、染料、アルカリ剤、還元剤、防腐剤、及び不透明化剤から選択される少なくとも一のアジュバントをさらに含有している、請求項10に記載の方法。 前記酸化組成物が、水性エマルション、懸濁液、分散液、エアゾールフォーム、クリーム、ローション、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、又は水性アルコールローションの形態である、請求項10に記載の方法。 ケラチン繊維を処理する方法であって、 酸化組成物を含む少なくとも一の処理用組成物を前記ケラチン繊維に適用することを含み、前記酸化組成物が: アクリラート/アクリル酸C10−30アルキルのコポリマーから選択される、少なくとも一のアニオン性ポリマーと; アクリラート/ステアレス-20メタクリラートのコポリマー及びアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマーから選択される、少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーと; 少なくとも一の酸化剤と;を含有している、方法。 前記少なくとも一の処理用組成物が、染色用組成物、脱色用組成物、パーマネントウエーブ用組成物及び弛緩用組成物から選択される、請求項18に記載の方法。 前記少なくとも一のアニオン性ポリマーと前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーが、少なくとも一の処理用組成物を安定化するために有効な合計量で存在する、請求項18に記載の方法。 前記少なくとも一のアニオン性ポリマーが、処理用組成物の全重量に対して0.01重量%〜2.5重量%の範囲の量で存在している、請求項18に記載の方法。 前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーが、処理用組成物の全重量に対して0.01重量%〜5.00重量%の範囲の量で存在している、請求項18に記載の方法。 前記少なくとも一の酸化剤が、過酸化水素、臭素酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩及び酵素から選択される、請求項18に記載の方法。 前記少なくとも一の酸化剤が過酸化水素である、請求項23に記載の方法。 前記少なくとも一の酸化剤が、処理用組成物の全重量に対して0.1重量%〜20.0重量%の範囲の量で存在している、請求項18に記載の方法。 前記処理用組成物が、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、前記少なくとも一のアニオン性ポリマーとは異なり、前記少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーとも異なるアニオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、無機増粘剤、有機増粘剤 、酸化防止剤、安定剤、噴霧剤、金属イオン封鎖剤、エモリエント、湿潤剤、香料、酸性化剤、塩基性化剤、キレート剤、保湿剤、ビタミン類、必須脂肪酸、タンパク質、タンパク質誘導体、染料、アルカリ剤、還元剤、防腐剤、及び不透明化剤から選択される少なくとも一のアジュバントをさらに含有している、請求項18に記載の方法。 前記処理用組成物が、水性エマルション、懸濁液、分散液、エアゾールフォーム、クリーム、ローション、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、又は水性アルコールローションの形態である、請求項18に記載の方法。 ケラチン繊維を処理するための多区画キットであって、該キットが少なくとも二の分離した区画を具備し、ここで、 第1の区画が、 アクリラート/アクリル酸C10−30アルキルのコポリマーから選択される、少なくとも一のアニオン性ポリマーと; アクリラート/ステアレス-20メタクリラートのコポリマー及びアクリラート/ベヘネス-25メタクリラートのコポリマーから選択される、少なくとも一の付加的なアニオン性ポリマーと; 少なくとも一の酸化剤と;を含有する酸化組成物を収容し、 第2の区画が、前記ケラチン繊維の処理用組成物を収容している、多区画キット。 前記ケラチン繊維の処理用組成物が、染色用組成物、脱色用組成物、パーマネントウエーブ用組成物及び弛緩用組成物から選択される、請求項28に記載の多区画キット。