生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_ルテインおよびブルーベリー含有飲料
出願番号:2003296804
年次:2005
IPC分類:7,A23L2/38,A23L2/52,A23L1/30,A61K31/07,A61K35/78,A61P27/02,A61P27/06,A61P27/12


特許情報キャッシュ

米川 光男 葉山 隆一 JP 2005065525 公開特許公報(A) 20050317 2003296804 20030820 ルテインおよびブルーベリー含有飲料 株式会社光洋商会 397014488 有限会社医光メディカルサイエンス 503301521 大里 一幸 100116735 米川 光男 葉山 隆一 7A23L2/38A23L2/52A23L1/30A61K31/07A61K35/78A61P27/02A61P27/06A61P27/12 JPA23L2/38 CA23L2/00 FA23L1/30 BA61K31/07A61K35/78 CA61K35/78 TA61K35/78 WA61P27/02A61P27/06A61P27/12 6 1 OL 12 4B017 4B018 4C088 4C206 4B017LC03 4B017LG04 4B017LG15 4B017LK06 4B017LP01 4B018LB08 4B018LE05 4B018MD07 4B018MD52 4B018MD61 4B018ME14 4B018MF01 4C088AB02 4C088AB26 4C088AB44 4C088AC03 4C088AC04 4C088AC05 4C088BA08 4C088CA03 4C088MA02 4C088MA08 4C088MA16 4C088MA22 4C088MA52 4C088NA10 4C088ZA33 4C206AA01 4C206AA02 4C206CA13 4C206KA01 4C206MA02 4C206MA03 4C206MA04 4C206MA11 4C206MA36 4C206MA42 4C206MA72 4C206NA10 4C206ZA33 本発明は、ルテイン、およびブルーベリーエキスを主成分とするルテイン含有飲料に関するものである。さらに、ルテイン、ブルーベリーエキス、および銀杏葉エキスからなるルテイン含有飲料に関するものである。 コンピュータの普及に伴い、眼精疲労や視力障害等の眼の障害が社会的に問題となっている。また、テレビの見過ぎ、ゲームのやり過ぎ、あるいは暗いところで本を読んだりして、目を酷使することが多くなっている。さらに、高齢者人口の急増に伴って、加齢眼疾患である白内障、黄斑変性症、緑内障、飛蚊症等が著しく増加しつつある。しかし、これらの眼機能低下の予防、あるいは眼疾患の治療法は、いまだ十分に開発されていない。最近、高齢化社会の進展と共に、特に、黄斑変性症にかかる人が急増しているが、現在、決定的な治療法は確立されていない。 昔から、ブルーベリーは目に良いとされている。それは、ブルーベリーの濃青紫色の果実には、天然色素アントシアニンがあるためである。目の網膜は視力を司る視細胞の集まりで、視細胞は光に反応して信号を脳に伝える働きをしている。視細胞の中にはロドプシンという物質がある。ロドプシンは光の刺激を受けると分解し、また瞬時に再合成される。ロドプシンの分解と再合成は光の刺激が続く限り連続的に繰り返され、光の刺激を信号に変えて脳に送り込む。その結果、対象物を映像として認識できる。ところで、ロドプシンは、分解されると直ぐに次のロドプシンが出てこられるように、幾重にも積層状態をなしている。しかし、目を酷使しするとロドプシンの再合成の働きが追いつかなくなる。さらに、目の使い過ぎ以外にも加齢によってロドプシンの再合成能力は低下する。こうなると、ロドプシンの層はドンドン薄くなって行く。それでも目を使い続け酷使すると、更にロドプシンの層は薄くなり、ついには網膜自体がダメージを受けることになる。結果的には、さまざまな目の病気にかかりやすくなってくる。アントシアニンは、このロドプシンの再合成を促進させる働きを持っている。このアントシアニンが、眼精疲労を伴う肉体的、精神的疲労、夜間視力障害又は不全、近視等に機能性を発揮するものであり、その他に毛細血管の腕弱状態、胃潰瘍、十二指腸潰瘍といったものに効能と効果があると認められている。そのために、ブルーベリーエキスを配合した顆粒、錠剤、カプセル剤又はドリンク剤が市販されている。 また、最近、ルテインが急に注目を集めるようになった。そのきっかけは、ハーバード大学の研究で、ルテインを摂取している人は、そうでない人に比べて黄斑変性症にかかる割合が、43%も少ないという報告である。ルテインは、カロチノイドの一種で、ほうれん草等の緑黄色野菜に多く含まれ、強力な抗酸化作用を持っていることが知られている。抗酸化作用を持つカロチノイドは、人体のあちこちに蓄積され、用途に応じて出動することがわかっている。人間の血液中には、13種類のカロチノイドが発見されているが、このうち、ルテイン、ゼアキサンチン、リコピンの酸化物は発見されているが、β−カロチンなどの他のカロチノイドの酸化物は発見されていない。つまり、ルテイン、ゼアキサンチン、リコピンは、カロチノイドの中でも最も効果のある抗酸化物質といえる。なお、ゼアキチンサンはルテインの異性体である。また、ルテインは、目の黄斑部、水晶体、子宮頸部の組織、乳房に含まれている。目の黄斑部の場合、ルテインとその異性体のゼアキサンチンが存在することが確認されており、それ以外のカロチノイドは含まれていない。このように、ルテインは人体に必要不可欠な物質である。そこで、本発明者は、ルテインとブルーベリーの摂取は目の保護に大いなる相乗効果を発揮するものと確信して、業界に先駆けて、ルテインとブルーベリーを主成分とするカプセル剤を健康補助食品として、平成10年(1998)12月から市販し、大きな成果を収めている。そのルテインカプセル剤において、ルテインは、米国ケミンフード社が、不純物が入らないようにマリーゴールド(キンセンカ)の花だけを手摘みし、特許製法により、ルテインとその異性体ゼアキサンチンを結晶化して、最も安全で吸収の良い形で抽出生成したフローラGLO(Flora GLO、登録商標)を使用した。米国特許第5382714号特許第2790212号Seddon JM et al.Dietary carotenoids,vitamineA,C,and E,and advanced age-related macular degeneration. JAMA 1944;272:1413-1420平成13年(2001)4月14日、現代書林発行、葉山隆一著「黄斑変性症・白内障・緑内障 目の病気にルテインが効く」 そのルテインとブルーベリーを主成分とするカプセル剤(1粒あたり)の配合処方を以下に示す。 成 分 │ 配合量(mg)フローラGLO(ルテイン20wt%懸濁液) │ 16.00ビタミンE(α−トコフェロール67wt%) │ 82.10ブルーベリーエキス末(25wt%) │ 50.00サフラワー油 │ 合蜜蝋 │ 計グリセリン脂肪酸エステル │ 151.90 小 計 │ 300.00被覆剤(グリセリン、ゼラチン) │ 200.00 合 計 │ 500.00上記処方による有効成分及びその含有量(分析値)は、1粒当たりルテイン 3.0mgゼアキサンチン 0.2mg(ルテイン成分として、合計 3.2mg)ブルーベリーエキス(アントシアニンとして) 11.4mgである。上記処方による栄養成分及びその含有量(分析値)は、2粒(1.0g)当たり熱量 6.0Kcalタンパク質 0.34g脂質 0.504g炭水化物 0.172gナトリウム 0.95mgビタミンE 100mgである。上記処方によるカプセル剤を、以下ルテインカプセル剤という。 以下、臨床試験例によりルテインカプセル剤を服用した効果を示す。被験者は、通院患者で、本人の了解を得られた人のみ行った。ルテインカプセル剤の摂取量は、1日2回、1回1錠で、ルテインを1日6mg、3ヶ月間毎日服用してもらった。(黄斑変性症)目の網膜の中心には、直径2ミリ、厚さ0.2ミリの「黄斑部」という部分があり、ここがものを見る中心になっている。黄斑変性症とは、このごく薄い黄斑部の裏側に新生血管が発生してしまう病気である。この新生血管は動脈や静脈などの他の血管と違い、構造がもろく、破れやすく、容易に出血し易い。出血が起こると、血の固まり(凝血塊)ができ、黄斑部は円盤状に隆起し、網膜に障害を起こす。初期の自覚症状としては、中心視力の衰え、物がゆがんで見える、飛蚊症(視界に蚊が飛んでいるように見える)などがある。これらは、いずれも加齢によって起こることが多い疾患であるために、高齢化社会の進展と共に、患者数が増加している。そして、良い治療法がない上に、最悪の場合は失明に至るという怖い病気である。被験者は26歳から90歳までの80人。平均年齢は63歳。80人のうち、変化がなかった人が1人いたが、残り79人の視力が上がった。変化がない1人についても、眼底写真下では症状の改善がみられた。これらの結果を、一覧表にまとめて、図2および図3に示す。前記一覧表に掲載した症例以外の臨床例を以下に詳しく示す。症例1. 54歳、女1997年発病初期に出血があり、その後ものがゆがんで見えるようになった。出血は投薬で止まったが、症状は改善されなかった。ルテインカプセル剤の摂取後は視力が0.1から0.5にあがり、歪曲感もかなり減った。症例2.68歳、男暗黒感と飛蚊症という自覚症状があり、最寄りの眼科にかかったところ、黄斑変性症で眼底出血があるという診断を受けた。しばらく治療を続けたものの、改善がみられないとのことで、当院に転院され、すぐにルテインカプセル剤の摂取を始めた。すると3ヶ月後には自覚症状が大幅に改善し、視力も0.01から0.02とわずかながら上がっている。(白内障)被験者は32歳から90歳までの50人。平均年齢は66.4歳。その被験者全員の視力が向上した。これらの結果を、一覧表にまとめて、図4および図5に示す。前記一覧表に掲載した症例以外の臨床例を以下に詳しく示す。症例3. 65歳、男、老人性白内障以前は他院で点眼薬のみ使用。ルテインカプセル剤服用後、右目の視力が0.4→0.9、左目の視力が0.3→0.7に向上した。症例4. 70歳、女、老人性白内障当初は点眼薬のみ使用。ルテインカプセル剤服用後、右目の視力が0.2→0.6、左目の視力が0.2→0.5に向上した。(緑内障)被験者は43歳から74歳までの20名。平均年齢は58歳。全員が通常の緑内障の治療として、点眼剤による眼圧のコントロールを行っていたが、これはルテインカプセル剤を摂取中も継続した。ルテインカプセル剤摂取前に比べると、平均して眼圧が右で約5.5mmHg、左で約6mmHg下がって、摂取後の眼圧はほとんどの人が正常値まで下がっている。これらの結果を、一覧表にまとめて、図6に示す。前記一覧表に掲載した症例以外の臨床例を以下に詳しく示す。症例5. 43歳、男コンピュータ関係の仕事をしていて「右目がかすんで仕方がない」ということで、他院で疲れ目用の点眼剤や内服薬出されたが、かすみ目も頭痛もさっぱり改善しないということで転院してきた。検査をすると眼圧が大変高くなっており、視神経の状態なども会わせて診て、緑内障と診断した。さっそく降眼圧剤(点眼剤、内服薬)の投与を行ったところ、2日目にして眼圧が下がったので、その後は点眼剤だけを継続した。しかし、2週間経っても、頭痛、目のかすみなどの自覚症状があるということなので、ルテインカプセル剤をプラスした。すると、飲みはじめて2日後に頭痛も目のかすみもすっかり取れてしまった。眼圧は左右とも安定し、その後も維持している。現在も点眼剤とルテインカプセル剤の摂取を続けている。摂取前と3ヶ月後の視力の変化右目 0.9→1.0 左目 0.3→0.6摂取前と3ヶ月後の眼圧の変化(mmHg)右目 27→12 左目 21→14症例6. 73歳、女大学病院で緑内障と診断され、5〜6年、治療を続けていた。点眼剤、血液循環剤などを投与されたが、眼圧は安定しない状態だった。自覚症状は、目が重い、頭痛がするという。この悩みをずっと抱えていた。当院では、ただ投薬したのでは効果がないと考え、眼圧の日内変動調べてみることにした。日内変動とは、1日のうちで眼圧がどのように変化するかということである。正常な目の場合は、日内変動がなく、眼圧はほぼ一定だが、緑内障などの疾患がある場合は、日内変動が激しくなる。朝9時半から夕方4時まで、2時間ごとに来院してもらい検査したところ、朝の7時から8時頃に眼圧が高くなることがわかり、点眼剤の投与、ルテインカプセル剤の摂取をその時間の直前に行うようにした。その結果、1ヶ月後には、左右の眼圧が正常値まで下がった。本人の自覚症状もすっかり消え、体が軽くなったと大変喜ばれた。 上記の症例を含めて、治験総数1553名について、ルテインカプセル剤の摂取に伴う視力の改善例を以下の表1にまとめた。表1 摂取前視力 │ 摂取後視力 │ 人数 (%) 0.7 │ 1.0〜1.2 │ 102 ( 6.6) 0.03 │ 0.9 │ 40 ( 2.6) 0.2〜0.4 │ 0.9 │ 405 (26.1) 0.1 │ 0.5〜0.8 │ 300 (19.3) 0.05〜0.09 │ 0.4〜0.6 │ 300 (19.3) 0.02〜0.03 │ 0.3 │ 200 (12.9) 0.02 │ 0.09 │ 200 (12.9)※0.02 │ 0.03 │ 6 ( 0.4) 合 計 │ │ 1553 (100%) ※印は、視力の顕著な改善は見られなかったが、症状の改善経過が見られた。 また、一方で、銀杏葉エキス には、脳の血液循環を改善する作用のあることが知られており、西欧では、老年者のボケ防止用あるいは血液循環改善用に既に使用されている。銀杏葉エキス には、20種類以上のフラボノイドが多く含まれており、その中のギンコライド、ビロバライドというフラボノイドには、活性酸素や血小板活性化因子の抑制、脳の血流障害や心臓病などに対する様々な薬理効果や機能が知られている。特開平11−80009号 解決しようとする問題点は、ルテインは油溶性であって、水溶性にして摂取させることが難しい点である。また、前記したようにルテインカプセル剤は目の各種疾患に対して優れた効果があるが、ルテインカプセル剤は食後に飲まないと吸収率が悪いという問題がある。そこで本発明の課題は、ルテインカプセル剤よりも、さらに手軽で、即効性のあるルテイン含有剤を提供しようとする点である。そのための手段として、ドリンク剤にすることが考えられるが、ルテインカプセル剤の処方をそのままドリンク剤にしようとすると、ルテインおよびビタミンEをはじめ油用成分が多いために、ドリンク剤としての安定性や食感に問題が生じた。 本発明は、従来のルテインカプセル剤処方における主成分であるルテイン含有懸濁液を乳化液とし、ブルーベリーエキスはそのままにして、油性成分であるビタミンEの代わりになる成分として、銀杏葉エキスを使用したルテイン含有飲料であることを最も主要な特徴とする。 本発明のルテイン含有飲料は、ルテインカプセル剤に比較して、目の疾患に対して、有効治癒率が高く、しかも視力改善速度が速いという利点がある。 ルテイン含有飲料を得るという目的を、ルテイン乳化物にすることで、ルテインの効能を損なわずに実現した。即ち、本発明は、ルテイン、およびブルーベリーエキスを主成分とするルテイン含有飲料であり、特に、ルテイン、ブルーベリーエキス、および銀杏葉エキスからなることを特徴とするルテイン含有飲料である。さらに詳しくは、本発明は、ルテインの含有量が0.0002から0.06wt%、ブルーベリーエキス(アントシアニンとして)の含有量が0.005から0.2wt%、および銀杏葉エキスの含有量が0.01から0.1wt%であることを特徴とするルテイン含有飲料である。本発明で用いる前記ルテイン乳化物のルテインは、ルテインおよびその異性体であるゼアキサンチンとの混合物である。さらに、本発明において、前記ルテインおよびゼアキサンチンとの混合物は、マリーゴールドの花から抽出精製されたものである。ルテインの原材料としては、ルテインカプセル剤の項で記載した米国ケミンフード社のフローラGLO(Flora GLO、登録商標)を使用し、これを乳化物とする。ルテインを乳化するに際しては、乳化剤、分散剤、溶剤、調味料、着香料、甘味料、酸味料等の食品添加物収載品目に記載された添加剤を使用して、公知の方法により製造する。ブルーベリーエキス、銀杏葉エキスは、市販品を使用する。ドリンク剤の添加成分として、酸味料、甘味剤、着色剤、香料は周知のものを使用する。例えば、酸味料としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、酢酸等の有機酸がある。PH調節剤として、燐酸、塩酸等がある。甘味剤としては、果糖、ブドウ糖、還元麦芽糖、キシリトール、トレハロース、ステビア等の天然甘味剤、他に合成甘味剤がある。着色剤としては、β−カロチン等のカロチノイド系色素、シソニン、ハイビスカス色素、カカオ色素等のフラボノイド系色素、リボフラビン等のフラビン系色素、クロロフィル、クルクミン等の天然色素がある。香料としては、ウイキョウ油、オレンジ油、クミン油、レモン油、桂皮油、シソ油等の天然植物性精油、その他の合成精油、又はそれらのエキスおよびエッセンスがある。さらに、松樹皮エキス末、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイム、カシスエキス末、ポリフェノール、ビタミンB1・B2・B6・B12、その他のビタミン剤、栄養成分等を任意に添加できるものである 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「%」は「重量%」を意味する。以下の処方により、常法に従って、50mlのルテイン含有飲料を製造した。 成 分 │量(mg)・用途 │ 原料名 ルテイン乳化物 │ 1000.0 │ マリーゴールドLP201 ブルーベリーエキス末 │ 50.0 │ ビルベロン25 銀杏葉エキス │ 10.0 │ 銀杏葉エキストラクト クエン酸 │ 酸味料 │ クエン酸 液糖(果糖・ブドウ糖) │ 甘味剤 │ 果糖ブドウ糖液糖 還元麦芽糖 │ 甘味剤 │ マルチメイト ステビア │ 人工甘味剤 │ レバウデェオ 天然色素 │ 着色剤 │ サンレッド シトラスベリーエッセンス │ 香料 │ シトラスベリーエッセンスSW水 │ 必要量 │ 合 計 │ 50.0 ml │ マリーゴールドLP201は、ルテイン(フローラGLO20wt%懸濁液)を原料として、三栄源エフ・エフ・アイ(株)がルテインを0.3%およびゼアキサンチン含有する乳化物としたものであり、これを1gを配合した。ビルベロン25は、(株)常磐植物化学研究所製のアントシアニンを25%含有するブルーベリーエキス末であり、これを50mgを配合した。銀杏葉エキスは、銀杏葉エキストラクトとして10mg配合した。シトラスベリーエッセンスは、塩野香料(株)社製のシトラスベリーエッセンスSW−8089を使用した。上記処方による有効成分及びその含有量は、50ml当たりルテイン 3.0mgゼアキサンチン 0.2mg(ルテイン成分として、合計 3.2mg 0.0064wt%)ブルーベリーエキス(アントシアニンとして) 12.5mg (0.025wt%)銀杏葉エキス 10.0mg (0.02wt%)である。<物性値>PH 2.85糖度 8.50%カロリー 34Kcal/50ml(1本)上記処方によるルテイン含有飲料を、以下、ルテインドリンク剤という。 以下、臨床試験例によりルテインドリンク剤を服用した効果を示す。被験者は、通院患者で、本人の了解を得られた100人に対して行った。ルテインドリンク剤の摂取量は、1日2本、1回1本で、ルテインを1日6mg、2ヶ月間毎日服用してもらった。被験者は、以下の100人である。40歳〜50歳 25名 黄斑変性症50歳〜70歳 65名 黄斑変性症70歳以上 10名 黄斑変性症および白内障合併症 その治験結果を有効治癒率として以下の表2にまとめた。表2 効果の判定 │ 視力改善度合い │ 人数 │ 率 完治 │ 0.8 →1.2 │ 10名 │ 10% │ 0.03→0.2 │ 30名 │ 30% 有効 │ 0.1 →0.5 │ 30名 │ 30% │ 0.5 →0.8 │ 20名 │ 20% 現状維持 │ 0.03→0.1 │ 10名 │ 10% 合 計 │ │ 100名 │ 100%70歳以上の黄斑変性症と白内障の合併者においては、0.03→0.1までの改善であるため有効ではあるが、現状維持とした。全ての症例において、視野が広くなり、明るく見やすくなったと治験者からの声が高い。黄斑変性症に対して効果の確認ができたことにより、ルテインカプセル剤で有効であった白内障・緑内障に対しても同様に有効であると推測できる。 従来例として記載した、ルテインカプセル剤の摂取による治験データを用いて、今回のルテインドリンク剤の飲用との比較をした。その結果をまとめて図1に示す。図において、ルテインドリンク剤の飲用者100名の内、50名を2ヶ月服用後に飲用を中止して、継続した者と比較した。また、ルテインカプセル剤の摂取者100名の内、50名を2ヶ月服用後に摂取を中止して、継続した者と比較した。 図1を見ればわかるように、ルテインドリンク剤の飲用者については、飲用後2ヶ月で60%の改善が認められた。その後、飲用中止者については、中止後急激に視力の低下が認められ、中止後1ヶ月で20%の低下が示された。一方、飲用継続者は、4ヶ月後改善率が70%まで上昇し、継続による治療効果が確認できた。また、ルテインカプセル剤の摂取者については、摂取後2ヶ月で40%の改善率が認められた。その後、摂取中止者については、中止後緩和に視力の低下が認められ、中止後1ヶ月で10%の低下が示された。一方、摂取継続者は、4ヶ月後改善率が50%まで上昇し、継続による効果が確認できた。 ルテインドリンク剤の飲用者とルテインカプセル剤の摂取者とを比較すると、ルテインドリンク剤の飲用者は、ルテインカプセル剤の摂取者に比し、視力改善速度が速い。60%の改善率を示す期間が、ルテインドリンク剤の飲用においは約2ヶ月であるのに対し、ルテインカプセル剤では約6ヶ月程の摂取が必要になることが図1から推測できる。 以上説明したように本発明のルテインドリンク剤は、ルテインカプセル剤に比較して、目の疾患に対して、有効治癒率が高く、しかも視力改善速度が速いという効果を奏するものである。しかも、必要に応じて、手軽に、いつでも、簡単に飲用することができる。ルテインドリンク剤とルテインカプセル剤との視力改善比較を示すグラフである。黄斑変性症における視力の変化を示す臨床例1(No.1〜40)黄斑変性症における視力の変化を示す臨床例2(No.41〜80)白内障における視力の変化を示す臨床例3(No.1〜25)白内障における視力の変化を示す臨床例4(No.26〜50)緑内障における視力と眼圧の変化を示す臨床例5(No.1〜20) ルテインおよびブルーベリーエキスを主成分とすることを特徴とするルテイン含有飲料。 ルテイン、ブルーベリーエキス、および銀杏葉エキスからなることを特徴とするルテイン含有飲料。 ルテイン成分の含有量が0.0002から0.06wt%、ブルーベリーエキス(アントシアニンとして)の含有量が0.005から0.2wt%、および銀杏葉エキスの含有量が0.01から0.1wt%であることを特徴とするルテイン含有飲料。 前記ルテイン成分は、ルテインおよびその異性体であるゼアキサンチンとの混合物であることを特徴とする請求項1、請求項2および請求項3記載のルテイン含有飲料。 前記ルテインおよびその異性体であるゼアキサンチンとの混合物は、マリーゴールドの花から抽出精製されたものであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3および請求項4記載のルテイン含有飲料。 前記ルテインは、ルテインの乳化物であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4および請求項5記載のルテイン含有飲料。 【課題】ルテインカプセル剤よりも、さらに手軽で、即効性のあるルテイン含有剤を提供する。【解決手段】従来のルテインカプセル剤の処方における主成分であるルテイン、およびブルーベリーエキスはそのままにして、油性成分であるビタミンEの代わりになる成分として、銀杏葉エキスを使用することを最も主要な特徴とする。即ち、本発明は、ルテイン、およびブルーベリーエキスを主成分とするルテイン含有飲料であり、特に、ルテイン、ブルーベリーエキス、および銀杏葉エキスからなることを特徴とするルテイン含有飲料である。このルテイン含有飲料(ルテインドリンク剤)は、ルテインカプセル剤に比較して、目の各種疾患に対して、即効性があり、治癒率が高いという効果を奏する。【選択図】 図120030930A1633000153 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「%」は「重量%」を意味する。以下の処方により、常法に従って、50mlのルテイン含有飲料を製造した。 成 分 │ 量(mg) │ 原料名 ルテイン乳化物 │ 1000.0 │マリーゴールドLP201 ブルーベリーエキス末 │ 50.0 │ビルベロン25 銀杏葉エキス │ 10.0 │銀杏葉エキストラクト 任意添加剤成分 │ 任 意 量 │酸味料、甘味剤、着色剤、香料水 │ 必 要 量 │ 合 計 │ 50.0 ml │ マリーゴールドLP201は、ルテイン(フローラGLO20wt%懸濁液)を原料として、三栄源エフ・エフ・アイ(株)がルテインを0.3%およびゼアキサンチン含有する乳化物としたものであり、これを1gを配合した。ビルベロン25は、(株)常磐植物化学研究所製のアントシアニンを25%含有するブルーベリーエキス末であり、これを50mgを配合した。銀杏葉エキスは、銀杏葉エキストラクトとして10mg配合した。上記処方による有効成分及びその含有量は、50ml当たりルテイン 3.0mgゼアキサンチン 0.2mg(ルテイン成分として、合計 3.2mg 0.0064wt%)ブルーベリーエキス(アントシアニンとして) 12.5mg (0.025wt%)銀杏葉エキス 10.0mg (0.02wt%)である。<物性値>PH 2.85糖度 8.50%カロリー 34Kcal/50ml(1本)上記処方によるルテイン含有飲料を、以下、ルテインドリンク剤という。


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