生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_育毛・発毛促進飲料
出願番号:2003292607
年次:2005
IPC分類:7,A61K31/165,A23L1/30,A61K9/08,A61K35/78,A61K47/08,A61K47/10,A61P17/14,C12G3/00


特許情報キャッシュ

矢野 武光 JP 2005029552 公開特許公報(A) 20050203 2003292607 20030709 育毛・発毛促進飲料 矢野 武光 599017726 矢野 武光 7A61K31/165A23L1/30A61K9/08A61K35/78A61K47/08A61K47/10A61P17/14C12G3/00 JPA61K31/165A23L1/30 BA61K9/08A61K35/78 RA61K35/78 XA61K47/08A61K47/10A61P17/14C12G3/00 3 書面 6 4B018 4C076 4C088 4C206 4B018LB08 4B018LE05 4B018MD53 4B018MD66 4B018ME14 4C076AA11 4C076BB01 4C076CC18 4C076CC40 4C076DD37 4C076DD40 4C076FF12 4C076FF34 4C076FF52 4C076FF68 4C088AB50 4C088AC04 4C088BA10 4C088BA23 4C088BA32 4C088CA08 4C088MA17 4C088MA52 4C088NA10 4C088NA11 4C088ZA92 4C206AA01 4C206AA02 4C206GA03 4C206GA28 4C206MA02 4C206MA03 4C206MA05 4C206MA37 4C206MA72 4C206NA10 4C206NA11 4C206ZA92 本発明は、育毛・発毛促進飲料に関するものであり、更に詳しくは、頭髪の脱毛を防止し、育毛・発毛を促進する飲酒用アルコールからなる育毛・発毛促進飲料に関するものである。 従来、唐辛子は香辛料として料理に広く用いられているが、生薬としても使用されている。唐辛子の辛味成分はカプサイシン(Capsaicin)で、知覚麻痺、血圧降下、皮膚体温上昇作用、胃酸分泌抑制作用など種々な薬効を有することが知られており、唐辛子は食材の他に辛味性健胃薬、育毛剤などに使用されている。 唐辛子の化粧料、整髪料や育毛・発毛剤などへの適用例として特許文献1には、皮膚や毛髪を改善する化粧料として、溶剤に、界面活性剤0〜60重量%、香料0〜1重量%、pH調製剤0〜5重量%を含んでなる母液100重量部に対し、生薬0.01〜10重量部を配合してなる化粧料が記載されており、生薬の一つとして唐辛子が開示されている。 特許文献2には、主生薬成分として、桑白皮、側柏葉、白芥子、胡麻、唐辛子、葛根を含有する抽出液を用い、頭部塗布を用途とすることを特徴とする養毛剤が記載されている。 また、特許文献3には、アルコール度が20〜30度の焼酎と、この焼酎により抽出された乾燥唐辛子のエキス、高麗人参のエキスおよびアロエのエキスとを含有することを特徴とする整髪料が記載されている。 一方、飲む育毛剤として特許文献4には、血液の循環をよくする当帰、心脾を補益して精神の安定化をはかれる柏子仁を含有することを特徴とする育毛用飲料が開示されている。 特開2003−55139号公報 特開平7−285833号公報 特開平7−82119号公報 特開平5−201873号公報 しかし、従来の唐辛子の化粧料、整髪料や育毛・発毛剤などへの使用は、髪毛が生えている頭皮に唐辛子成分の入った育毛・発毛剤などを塗布して、髪毛の根本を刺激して育毛・発毛を促進するものである。唐辛子成分に入った飲料の育毛・発毛促進剤は見当たらない。 本発明の目的は、育毛・発毛促進効果を有する飲料を提供することにある。 本発明者は、生薬である唐辛子の辛味成分のカプサイシン(Capsaicin)を抽出して含有する飲料が優れた育毛・発毛促進効果を有することを見出し本発明を完成するに至った。 本発明の第1は、唐辛子の辛味成分(カプサイシン)を含有する飲酒用アルコールからなる育毛・発毛促進飲料に関する。 本発明の第2は、前記飲酒用アルコールがさらに青紫蘇の香り成分(ペリルアルデヒド(perillaldehyde))を含有する前記育毛・発毛促進飲料に関する。 本発明の第3は、前記飲酒用アルコールが焼酎である前記育毛・発毛促進飲料に関する。 本発明の育毛・発毛促進飲料は、育毛・発毛促進作用を有する唐辛子の辛味成分(以下、カプサイシンということがある)や青紫蘇の香り成分(以下、ペリルアルデヒドということがある)が抽出されて飲酒用アルコールに含有されているため、これを飲むと血液の流れが良くなり抹消血流が改善されるため、カプサイシンが頭皮や毛髪に良く浸透して毛根を刺激し、殺菌作用で頭皮を清潔にし、毛根部分に生じる脂の酸化を防ぐために育毛・発毛の促進に優れた効果を有する。また、本発明の育毛・発毛促進飲料は、脱毛防止、白髪防止、更に白髪を黒髪化させるなどの効果も有する。本発明の育毛・発毛促進飲料は、従来の塗布する育毛・発毛剤に比較して効き目が早く優れた育毛・発毛効果を有する。 また、本発明の育毛・発毛促進飲料は、従来から料理に使用されている生薬と飲酒用アルコールからなるため人体に無害で安全な飲料である。しかし、アルコールを含んでいるため未成年者やお酒が飲めない方には適用できないことがあるが、お酒の好きな方には好適である。なお、お酒の好きな方も飲み過ぎには注意しなければならない。 以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。 本発明に係る育毛・発毛促進飲料は、飲酒用アルコール中に唐辛子の辛味成分(カプサイシン)を含有する飲料である。飲酒用アルコールとしては、市販されている酒類が使用可能であり、具体的には、焼酎、清酒、ウイスキー、ブランデー、ビール、ワインなどが例示される。特に、焼酎は蒸留酒でエチルアルコール以外の他成分の含有量が少なく、アルコール濃度が10〜45度と高いので唐辛子からの辛味成分であるカプサイシンを良く抽出するので好ましい。 本発明での唐辛子は、通常の香辛料として料理に使用される唐辛子を用いることができ、赤く熟したものを乾燥した状態の唐辛子が好適に使用される。 本発明の育毛・発毛促進飲料は、前述の飲酒用アルコールで前記唐辛子から辛味成分であるカプサイシンを抽出して含有する。本発明での育毛・発毛促進飲料は、飲料中に唐辛子の辛味成分(カプサイシン)を0.001〜10000wtppmの範囲で含有することが好ましい。カプサイシンの含有量が0.001wtppmより少ない場合には所望の育毛・発毛促進効果が得られないことがあり、また、カプサイシンの含有量が10000wtppmよりも多い場合には飲料の辛味が強くなるため飲みにくくなることがある。カプサイシンの含有量は、更に好ましくは0,01〜1000wtppmの範囲にあることが望ましい。 本発明の育毛・発毛促進飲料は、さらに青紫蘇の香り成分(ペリルアルデヒド)を含有することが好ましい。紫蘇の香り成分の大半であるペリルアルデヒドは、食中毒を予防するほか、消化酵素の分泌を促し、食欲を増進し胃の調子を整える作用を有するほか、血液中のアルコール分解促進作用を有することが知られている。特に、青紫蘇はビタミン、ミネラルなども豊富に含まれているので、前述の飲酒用アルコールで青紫蘇の香り成分であるペリルアルデヒドと共にビタミン、ミネラルなども抽出され、前述のカプサイシンと相俟って育毛・発毛促進効果が増大される。また、ペリルアルデヒドを含有する該飲料は血液中のアルコールを分解する作用を有するのでアルコールを余り飲めない人やアルコールを飲み過ぎる人に好適である。前記青紫蘇の香り成分であるペリルアルデヒドが、前述の飲料中に0.001〜10000wtppm、更に好ましくは0.01〜1000wtppmの範囲で含有されると該飲料の香りが良くなり、美味しい飲み物となる。 本発明の育毛・発毛促進飲料は、例えば、アルコール濃度25度〜45度の市販の焼酎に前述の乾燥した唐辛子を浸漬して2週間から半年間ほど直射日光を避けて放置することにより得られる。この場合、唐辛子は焼いて使用すると唐辛子の辛味成分は焼酎に良く抽出される。青紫蘇は唐辛子と共に該焼酎に浸漬することもできるし、また、前記方法で得られた育毛・発毛促進飲料を飲むときに入れても良い。前記方法で得られた育毛・発毛促進飲料は、そのまま飲酒することもできるし、また、嗜好により、お湯割り、水割り、ソーダ割り、オン・ザ・ロックなどにして飲むことができる。該育毛・発毛促進飲料は、1日当たり50〜100ccを毎日続けて飲むことが好ましく、3ヶ月〜半年程度で効果が現れる。 また、市販のアルコール濃度25度の焼酎を100cc程度入れた250cc程度のグラスに、前述の唐辛子を1個(約2〜6g程度)を焼いて入れ、さらに青紫蘇の葉1枚を入れ、次いで、これに75〜98℃程度のお湯を好みにより50〜100ccの範囲の割合で入れると、香りが良く、唐辛子のカプサイシンが抽出されて含有する本発明の育毛・発毛促進飲料が得られる。該方法で得られた育毛・発毛促進飲料は、飲む人にも依存するが焼酎にして1日当たり100cc程度を毎日続けて飲むことが好ましく、3ヶ月〜半年程度で効果が現れる。 以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例により限定されるものではない。 実施例1[育毛・発毛促進飲料の調製法] 市販の焼酎(雲海酒造株式会社製:商品名、そば焼酎雲海、25度)100cc程度入れたグラスに、乾燥した唐辛子1個を焼いて入れ、更に青紫蘇の葉1枚を入れ、次いで、これに85℃程度のお湯を100cc程度入れて育毛・発毛促進飲料を調製した。お湯を入れることにより、アルコールの温度が高くなるのでカプサイシンやペリルアルデヒドの抽出率が高くなり、また、アルコールの濃度が薄くなるので飲みやすくなる。[評価試験] 前記育毛・発毛促進飲料の調製法と同様にして調製した育毛・発毛促進飲料を、被試験者(61才、男性)は、毎日晩酌代わりに4ヶ月間続けて飲んだ結果、白髪で、額が禿げあがり毛髪密度の低い頭髪が、黒髪の混じった所謂胡麻塩頭になり、額の毛髪密度の低かった個所に太い黒髪が生えて試験開始前に比較して毛髪密度が見た目で約1.5倍程度高くなった。さらに、産毛が沢山生えているのが観察された。 実施例2 白髪で毛髪密度の低い頭髪の被試験者3人と黒髪で毛髪密度の低い頭髪の被試験者2人が、それぞれ実施例1と同様の方法で調製した育毛・発毛促進飲料を、4ヶ月間続けて飲んだ結果、いずれの被試験者にも発毛が見られ試験開始前に比較して毛髪密度が高くなった。また、白髪の3人の被試験者は黒髪の占める割合が高くなった。 唐辛子の辛味成分(カプサイシン)を含有する飲酒用アルコールからなる育毛・発毛促進飲料。 前記飲酒用アルコールがさらに青紫蘇の香り成分(ペリルアルデヒド)を含有する請求項1記載の育毛・発毛促進飲料。 前記飲酒用アルコールが焼酎である請求項1記載の育毛・発毛促進飲料。 【課題】 育毛・発毛促進効果を有する飲料の提供。【解決手段】 唐辛子の辛味成分(カプサイシン)を含有する飲酒用アルコールからなる育毛・発毛促進飲料。【選択図】 なし


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