生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_皮膚外用剤
出願番号:2003206950
年次:2005
IPC分類:7,A61K7/00,A61K7/027,A61K31/047,A61K31/164,A61K31/185,A61K31/198,A61K31/355,A61K31/401,A61K31/575,A61K31/685,A61K31/7016,A61K31/722,A61K31/726,A61K31/727,A61K31/728,A61K38/17,A61P17/16


特許情報キャッシュ

青柳 寿枝 安野 利佳子 JP 2005060234 公開特許公報(A) 20050310 2003206950 20030808 皮膚外用剤 ロート製薬株式会社 000115991 青柳 寿枝 安野 利佳子 7 A61K7/00 A61K7/027 A61K31/047 A61K31/164 A61K31/185 A61K31/198 A61K31/355 A61K31/401 A61K31/575 A61K31/685 A61K31/7016 A61K31/722 A61K31/726 A61K31/727 A61K31/728 A61K38/17 A61P17/16 JP A61K7/00 H A61K7/00 C A61K7/00 E A61K7/00 G A61K7/00 J A61K7/00 M A61K7/00 N A61K7/00 R A61K7/027 A61K31/047 A61K31/164 A61K31/185 A61K31/198 A61K31/355 A61K31/401 A61K31/575 A61K31/685 A61K31/7016 A61K31/722 A61K31/726 A61K31/727 A61K31/728 A61P17/16 A61K37/12 2 OL 15 4C083 4C084 4C086 4C206 4C083AA122 4C083AB282 4C083AC012 4C083AC022 4C083AC072 4C083AC111 4C083AC121 4C083AC122 4C083AC131 4C083AC301 4C083AC302 4C083AC422 4C083AC432 4C083AC472 4C083AC482 4C083AC532 4C083AC581 4C083AC611 4C083AC612 4C083AC641 4C083AC681 4C083AC682 4C083AD042 4C083AD092 4C083AD211 4C083AD311 4C083AD331 4C083AD332 4C083AD341 4C083AD411 4C083AD431 4C083AD491 4C083AD532 4C083AD571 4C083AD572 4C083AD661 4C083AD662 4C083CC04 4C083CC05 4C083CC07 4C083CC13 4C083DD23 4C083DD31 4C083DD41 4C084AA02 4C084BA01 4C084BA22 4C084DC50 4C084MA02 4C084MA63 4C084NA14 4C084ZA891 4C084ZB221 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA09 4C086DA11 4C086DA41 4C086EA01 4C086EA25 4C086EA26 4C086EA27 4C086MA02 4C086MA04 4C086MA63 4C086NA14 4C086ZA89 4C086ZB22 4C206AA01 4C206AA02 4C206CA05 4C206DA07 4C206FA53 4C206GA03 4C206GA25 4C206HA27 4C206MA02 4C206MA04 4C206MA83 4C206NA14 4C206ZA89 4C206ZB22 【0001】【技術分野】本発明は、保湿性が増強された皮膚外用剤に関する。【0002】【背景技術】皮膚は外界から絶え間なく受ける様々な刺激から全身を保護する役割を担っているが、冷気、血行不良、物理的摩擦、抗原、紫外線、活性酸素などの原因によって水分保持機能や皮膚バリア機能が低下してしまうと、乾燥、痒み、かぶれ、ただれ、汗疹など様々なトラブルが引き起こされる。これらの症状を改善するには、原因を取り除くとともに、水分保持機能または皮膚バリア機能を正常化するため保湿することが求められる。【0003】保湿作用を有する化合物としては、ヒアルロン酸、グリセリン、尿素、アミノ酸など様々なものが挙げられるが、中でもヒアルロン酸はグルクロン酸とN‐アセチルグルコサミンからなるムコ多糖類であって、生体内では細胞間・線維間を埋める接合物質として真皮に多量に存在し、表皮にも存在が確認されている物質で、高い保水性と粘弾性を有している(非特許文献1:fragrance journal No.2,30(1990))。また、低湿度下でも製剤中から脱水しにくく、高湿度下ではべたつかず伸展性が高く強くなる傾向が見られるため、高湿度になりやすい局所での使用に適している。さらにカルボキシメチルセルロース、ポリビニルビロリドン、ポリビニルアルコール、水溶性コラーゲンと比較して保水性があり、柔軟でかつ強い保護膜を形成する可能性があるとの報告もある(非特許文献2:皮膚 27(2),296(1985))。このような性質から、医療分野では角膜上皮障害治療用点眼薬や変形性膝関節症治療用注射薬などとして、また化粧品分野では保湿剤として用いられている。また、ヒアルロン酸は、グリセリン(非特許文献2)または1,3−ブチレングリコール(特許文献1:特開昭63−156707号公報)と併用することで保湿性の相乗効果を示すことが知られている。【0004】トコフェロールまたはその誘導体は、血行促進剤、代謝改善剤、抗酸化剤、抗老化剤などがあり、近年では保湿能(非特許文献3:Cosmet Toiletries 114(5),73(1999))についても検討されている物質で、医薬品、医薬部外品、化粧品に広く用いられているが、保湿剤としてのトコフェロールの利用についてはいまだ報告されていない。また、ヒアルロン酸とトコフェロール誘導体を併用した皮膚外用剤(特許文献2:特開昭61−167610号公報など)は多数知られているが、ヒアルロン酸およびトコフェロール誘導体の併用による保湿性については検討されていない。【0005】【発明の開示】【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保湿性が増強された皮膚外用剤を提供することである。また、本発明の他の目的は、水分保持機能あるいは皮膚バリア機能を正常化するために保湿性増強方法を提供することである。【0006】【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩に対して、トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤(湿潤剤)として含有あるいは併用させることで、保湿性が増強することを見出し、本発明を完成した。【0007】すなわち、本発明は下記に掲げる保湿性が増強された皮膚外用剤である。(1)トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として含有し、かつヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする皮膚外用剤。また、本発明は保湿性増強方法をも包含する。(2)トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として含有し、かつヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を併用することを特徴とする、保湿性増強方法。【0008】【発明の実施の形態】本発明の皮膚外用剤において、トコフェロールまたはその誘導体は、天然品、合成品のいずれも利用することができ、具体的には、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロールなどのトコフェロール酢酸エステル、ビタミンEニコチン酸エステル、ビタミンEコハク酸エステル、ビタミンEリノレン酸エステル、α−トコレチナート、β−トコレチナート、δ−トコレチナート、コハク酸トコフェロールカルシウム等が挙げられ、これらのビタミンE類は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。なかでも、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、α−トコレチナート、δ−トコレチナートが好ましい。【0009】本発明の皮膚外用剤において、トコフェロールまたはその誘導体の配合割合は、本発明の効果が得られれば特に制限はないが、通常0.0001〜10重量%、好ましくは0.001〜10重量%、さらに好ましくは0.005〜7重量%、特に好ましくは0.01〜5重量%程度である。0.0001重量%以下では十分な保湿効果が出にくくなり、10重量%以上ではべたつくなどの使用感が悪くなる傾向にある。【0010】本発明の皮膚外用剤において、トコフェロールまたはその誘導体とともに含有させるヒアルロン酸などの化合物は、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサンを高分子化合物に、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロースを多価アルコールに、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、乳酸、尿素、ピロリドンカルボン酸を天然保湿因子に、セラミド、コレステロール、リン脂質を脂質に分類することができる。前記したヒアルロン酸などの化合物は、その薬学的生理学的に許容される塩であっても良く、例えば、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩、マグネシウムやカルシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等を挙げることができ、好ましくはナトリウム塩などのアルカリ金属塩である。具体的な化合物としては、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどが挙げられる。【0011】本発明の皮膚外用剤において、ヒアルロン酸の由来(鶏冠、微生物、ブタ、サメなど)は特に制限されず、皮膚外用剤に通常使用されているヒアルロン酸またはその塩を広く用いることができる。本発明の方法において、ヒアルロン酸またはその塩の平均分子量は特に制限されないが、通常50万〜500万であればよく、好ましくは60〜400万、特に好ましくは60〜250万である。【0012】本発明の皮膚外用剤において、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質またはこれらの塩は、いずれも医薬品、医薬部外品、化粧品に用いることのできる保湿剤であり、市販品としても入手することができる。【0013】本発明の皮膚外用剤において、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンなどで表されるリン脂質系の高分子であり、具体的にはLipidure(商品名:日本油脂製)などとして入手することができる。【0014】本発明の皮膚外用剤において、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体またはこれらの塩の含有割合は、本発明の効果が得られれば特に制限はないが、各成分(例えば、ヒアルロン酸またはその塩)の総量として、皮膚外用剤全重量に対してそれぞれ以下の範囲であると好ましい。グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、尿素、乳酸またはこれらの塩:0.01〜50重量%、好ましくは0.01〜40重量%、さらに好ましくは0.1〜30重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩:0.00001〜4重量%、好ましくは0.0001〜3重量%、特に好ましくは0.001〜1重量%【0015】本発明の皮膚外用剤は、保湿によって乾燥や皮膚バリア機能の改善によって治療効果が高まる医薬品、医薬部外品または化粧品のいずれの範疇に属するものであってもよいため、様々な用途に用いることができる。本発明の皮膚外用剤の用途としては、例えば、湿疹、かぶれ、乾燥性そう痒症、乾皮症、しもやけ、あせも等痒みや炎症を治療するための皮膚炎治療剤又は鎮痒剤、切傷、擦傷、靴擦れ、かき傷、さし傷、火傷、化膿性創傷、痔、ひび、あかぎれ等の治療促進や悪化防止のための殺菌消毒剤や損傷治癒剤、水虫、ニキビ等を治療するための感染性皮膚疾患治療剤又は抗菌剤、口唇炎、口角炎、口唇のひびわれ、ただれなどを治療するための口唇用治療剤、手指のあれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶし等の角化症、さめ肌を治療するための角質軟化剤などの医薬品、手荒れ、肌荒れ、唇の荒れ、日焼け後のほてり、しわ・たるみ、肌を整える、唇のきめを整える、皮膚・唇をすこやかに保つ、皮膚・唇にうるおいを与える、皮膚・唇を保護する、皮膚の乾燥・しもやけ・ひび・あかぎれ・かぶれ等の予防などに用いる医薬部外品、保湿、角質軟化などに用いる化粧品等が好適な用途として例示できるが、特にこれらに制限されない。【0016】本発明の皮膚外用剤は、顔、手、足、体など皮膚であればいずれにも適用でき、上下眼瞼皮膚およびその周辺(まぶた、目尻など)、唇、陰部周辺部、肛門部、太腿の付根など、皮膚の角質が薄く、デリケートな部位の保湿においても問題なく使用することができる。【0017】本発明の皮膚外用剤は、必要に応じて種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を1種または2種以上組み合わせて配合することができる。このような成分としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に外用剤に用いられる成分であれば特に制限されず、例えば、ステロイド剤、局所麻酔剤、鎮痒剤、抗炎症剤、ビタミン剤、抗菌剤(にきび治療薬、腋臭防止薬などを含む)、抗ウイルス剤、抗真菌剤、創傷治癒剤、角質軟化剤、鎮痛剤、保湿剤、美白剤、収斂剤、抗酸化剤、発毛抑制剤、抗シワ剤などが挙げられる。本発明において好適な成分としては例えば、次のような成分が例示できる。【0018】ステロイド剤:吉草酸酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酪酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸コルチゾン、ベタメタゾン、酪酸クロベタゾン、トリアムシノロンアセトニドなど。【0019】局所麻酔剤:リドカイン、塩酸リドカイン、ジブカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、ユーカリ油、オイゲノール、メントール、カンフル、ハッカ油など。【0020】鎮痒剤:クロタミトン、クロルフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、ノニル酸ワニリルアミド、サリチル酸、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、カプサイシン、塩酸ジフェンヒドラミン、カンフル、チモール、メントール、オイゲノール、ヒノキチオール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、コンフリーエキス、シソエキス、セージエキス、ボタンピエキス、ボダイジュエキスなど。【0021】抗炎症剤:カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、アラントイン又はその誘導体、インドメタシン、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ブフェキサマク、フルフェナム酸ブチル、ベンダザック、ピロキシカム、ケトプロフェン、フェルビナク、サリチル酸メチル又はサリチル酸グリコール等のサリチル酸誘導体など。好ましくは、カンゾウ抽出物、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、アラントイン又はその誘導体など。【0022】ビタミン剤:レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のレチノール誘導体(ビタミンA類)、レチナール、レチノイン酸、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール、ビタミンA油、ビタミンA脂肪酸エステル等のビタミンA類、β−カロチン、α−カロチン、γ−カロチン、δ−カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、エキネノン等のプロビタミンA類、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類、リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル等のニコチン酸類、アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビルなどのビタミンC類、メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類、フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類、γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類、塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類、葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類、ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類、パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、ビオチン、ビオチシン等のビオチン類、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸誘導体であるビタミンC類、そのほか、カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸等のビタミン様作用因子など。【0023】抗菌剤:イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、ポリヘキサメチレンビグアニド、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、クレゾールなど。抗ウイルス剤:アシクロビル、ペンシクロビルなど。抗真菌剤:イトラコナゾール、塩酸アモロルフィン、塩酸クロコナゾール、塩酸テルビナフィン、塩酸ネチコナゾール、塩酸ブテナフィン、クロトリマゾール、ケトコナゾール、シクロピロクスオラミン、硝酸イソコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸オキシコナゾール、硝酸スルコナゾール、ビホナゾール、ピマリシン、フルコナゾール、フルシトシン、ミコナゾール、ラノコナゾールなど。創傷治癒剤:アルミニウムクロロヒドロキシアラントイネート、酸化亜鉛など。【0024】角質軟化剤:エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロパノール、ブタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(マクロゴール)、グリセリン、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸プロピレン、ヘキシルドデカノール、アラントイン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、トリエタノールアミン、ジイソプロピルアジペート、エチルラウリレート、ラノリン、脂肪酸ジアルキロールアミド、サリチル酸、サリチル酸誘導体、尿素、イオウ、レゾルシン、グリコール酸、フィチン酸、乳酸、乳酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど。【0025】鎮痛剤:メフェナム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウム、フェルビナク、アルクロフェナク、ブフェキサマク、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、フェングロフェン、フルルビプロフェン、ザルトプロフェン、ナプロキセン、フルビプロフェン、フルルビプロフェンアキセチル、フェンブフェン、リシプフェン、ピロキシカム、アンピロキシカム、テノキシカム、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、クロフェゾン、スリンダック、クリンダック、ベンザダック、L−メントール、カンファー、スルピリン、塩酸チアラミド、オルセノン、フェンチアザック、ベンタゾシン、メピリゾールなど。【0026】保湿剤:カミツレエキス、アロエエキス、ハマメリスエキス、ローズマリーエキス、タイムエキス、チャエキス、シソエキス、アンズエキス、モクツウ抽出物、ニンジンエキス、キイチゴエキスなどの植物抽出エキスなど。【0027】美白剤:ビタミンA又はその誘導体、ビタミンC又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体等のビタミン類、プラセンタ;アルブチン;コウジ酸;システイン;フィチン酸;イリス(アイリス)、アーモンド、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、カンゾウ、クチナシ、クジン、コムギ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、ダイズ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、トウキ、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、チョウジ等の植物に由来する成分、エキス及び精油など。【0028】収斂剤:クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、アルミニウムクロロヒドロオキシド、タンニン、カフェイン、チャエキス、ハマメリスエキス、海藻エキスなど。抗酸化剤:ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、エリソルビン酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム・二水和物(以下、エデト酸ナトリウムとも言う)、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、L−システイン塩酸塩など。【0029】発毛抑制剤:イソフラボン、ダイズエキス、ヒオウギエキス、ドクダミエキス、イリス根エキス、パパイン酵素など。抗シワ剤:ビタミンA及びその誘導体、グリコール酸、アシル化グルコサミン、カイネチン、ビタミンC、ビタミンE、アロエ、コラーゲン、ヒアルロン酸、トリペプチド、海藻エキス、マロニエエキス、ローズマリーエキス、ヤグルマソウエキスなど。【0030】本発明の皮膚外用剤は、保存安定性や粘度等の品質を損なわず、また本発明の効果を損なわない量的及び質的範囲内で、必要に応じて医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる各種の成分、例えば基剤、界面活性剤、増粘剤、保存剤、pH調整剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、分散剤、香料等を配合することができる。なお、これらの成分は1種単独で、または2種以上を任意に組み合わせて配合することができる。【0031】基剤:流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、ハードファット、マイクロクリスタリンワックス、タルク、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、エタノール、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピルなどの油分、高重合メチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、アルキル変性ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルシクロポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、セチルジメチコン、セチルジメチコンコポリオール、ラウリルメチコンコポリオール、ステアリルジメチコンコポリオール、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーンなどのシリコーンなど。【0032】界面活性剤:ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸類、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60などの硬化ヒマシ油誘導体、モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)などのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、グリセリンアルキルエーテルなど。【0033】増粘剤:グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、デキストラン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト、デキストリン脂肪酸エステルなど。【0034】保存剤:安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノールなど。【0035】pH調整剤:無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸など)、有機酸(乳酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、グルタミン酸、アミノエチルスルホン酸など)、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、無機塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなど)、有機塩基(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、リジンなど)など。【0036】これらの成分は1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。またそれらの配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、望ましくは薬事法上許容される上限配合量を限度に適宜選択使用することができる。具体的には、皮膚外用剤100重量部あたり通常0.001〜20重量部、好ましくは0.001〜10重量部、より好ましくは0.001〜5重量部の範囲から目的に応じて調製することができる。【0037】本発明の皮膚外用剤は、通常pH2〜9の液性を備えていればよいが、皮膚や粘膜に対する低刺激性、及び皮膚使用感のよさという観点から、好ましくはpH3〜8、より好ましくはpH4〜8、特に好ましくはpH5〜8であることが望ましい。また、粘度はBH型粘度計、No.7ローターで20rpmで測定した場合に、10000〜200000mPa・sの粘度を備えていればよいが指取り性や塗布しやすさなどの観点から、好ましくは30000〜150000mPa・s、さらに好ましくは、30000〜100000mPa・sが好ましい。【0038】本発明の皮膚外用剤は、種々の形態に調製することができる。例えば、固形剤(スティック状を含む)、軟膏剤、液剤(ローション状、乳液状、エアゾール状を含む)、ゲル剤、クリーム剤、貼付剤(パック状を含む)などの剤型が挙げられ、特に軟膏剤、液剤(ローション状、乳液状、エアゾール状を含む)、ゲル剤、クリーム剤に適用すると有用である。【0039】本発明の皮膚外用剤の調製方法は、特に制限されず、通常の皮膚外用剤を調製するのに必要な各種成分などを適宜選択、配合して、常法により調製することができる。また、本発明の皮膚外用剤の外皮への適用量や用法は特に制限されず、通常、一日数回、適量を皮膚等の外皮に塗布するなどして用いることができる。【0040】本発明はトコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として使用し、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩を併用することによる皮膚外用剤の保湿性増強方法をも包含する。本発明の方法において、トコフェロールまたはその誘導体、およびヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩、またこれらの配合割合は前記皮膚外用剤で用いたものと同様である。【0041】また、トコフェロールまたはその誘導体、およびヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩を併用する方法については、同一製剤中に含有させても良いが、別製剤中に含有しているものを使用直前に混合、または相前後して使用することでも達成することができる。該組成物の製剤形態に応じて、1日あたり1回から数回に分けて、公知あるいは慣用されている方法にて用法・用量にて使用することができる。本発明の方法において、保湿性を損なわない限り、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて含有してもよい。このような成分の種類は特に制限されないが、具体例については、前述の皮膚外用剤と同様である。【発明の効果】【0042】本発明は、トコフェロールまたはその誘導体、およびヒアルロン酸またはその塩などの特定の保湿剤を併用することで、保湿性を増強させることができるため、乾燥肌や皮膚バリア機能を効果的に改善することができる。また、外皮であればいずれにも適用でき、皮膚の角質が薄く刺激に弱いデリケートな部位においても問題なく使用することができる。【0043】【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は何ら本発明の範囲を限定するものではない。なお、配合量等は精製水または特に単位の記載のないものについては、すべて重量%を表す。【0044】試験例1 保湿力試験表1、2に記載の処方に従って製剤を調製し、各製剤の保湿力について評価を行った。《保湿力》温度25±1℃、湿度28〜35%に設定した環境下にて、口径26mmの50mlガラス瓶に25gの水を計量し、瓶の口にPTFEフィルター(φ0.5μm)を張り、フィルターに各試験製剤0.1gを均一になるように塗布した。対照として、無塗布のものについても実施した。塗布直後及び塗布5時間後に各瓶の総重量を測定し、瓶中の水分残存量から水分減少量をそれぞれ求め、5時間後の保湿力(水分蒸散抑制率:%)を、無塗布の場合を0として以下の式で算出した。保湿力 =100−(5時間後の水分減少量(各製剤)/5時間後の水分減少量(無塗布)×100)試験は各製剤につきn=3にて実施し、その平均値を求めた。結果を表1、2に示す。【0045】【表1】【0046】ヒアルロン酸ナトリウム、酢酸トコフェロール単独の比較例1、2より、これらを併用している実施例において保湿力が増強されていることが見られた。【0047】【表2】【0048】いずれの実施例においても保湿力の増強に十分満足のいくものであった。したがって、ヒアルロン酸などの高分子化合物、グリセリンなどの多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどの天然保湿因子、水素添加リン脂質などの脂質に対して、トコフェロールを含有させることによって保湿性が増強されるため、保湿を必要とする症状の改善に対し、本発明の皮膚外用剤が有用であることが示された。さらに、トコフェロールおよびヒアルロン酸などを含有していることで、それぞれが本来有している代謝改善作用や皮膚保護作用なども期待することができるため、特に有用である。【0049】以下に製剤実施例を挙げる。なお、以下の実施例中の配合量は、特に単位の記載のないものについてはすべて重量%を表す。【0050】実施例6(ジェル)【0051】実施例7(クリーム)【0052】実施例8(化粧水)【0053】実施例9(乳液)【0054】実施例10(美容液)【0055】実施例11(リップ) トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として含有し、かつヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として含有し、ヒアルロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、エトキシジグリコール、ソルビトール、トレハロース、ジグリセリントレハロース、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、セラミド、コレステロール、リン脂質、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよびその重合体、およびこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を併用することを特徴とする、皮膚外用剤の保湿性増強方法。 【課題】保湿性を増強させた皮膚外用剤を提供する。また、皮膚外用剤の保湿性増強方法を提供する。【解決手段】トコフェロールまたはその誘導体を保湿剤として含有し、かつヒアルロン酸などの特定の保湿剤を含有することにより、保湿性が増強した皮膚外用剤が得られる。また、ヒアルロン酸などの特定の保湿剤、およびこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種、およびトコフェロールまたはその誘導体を併用することにより、保湿性増強方法が得られる。【選択図】なし


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