生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_近赤外線水分計を利用した軟骨の含水量の測定装置及び測定方法
出願番号:2003206757
年次:2005
IPC分類:7,G01N21/35,A61B10/00,G01N33/483,G01N33/50


特許情報キャッシュ

田邊 裕治 菊池 達哉 濱田 一成 JP 2005055224 公開特許公報(A) 20050303 2003206757 20030808 近赤外線水分計を利用した軟骨の含水量の測定装置及び測定方法 株式会社新潟ティーエルオー 802000019 小川 勝男 100068504 竹ノ内 勝 100083389 田邊 裕治 菊池 達哉 濱田 一成 7 G01N21/35 A61B10/00 G01N33/483 G01N33/50 JP G01N21/35 A A61B10/00 E A61B10/00 R G01N33/483 C G01N33/50 X 5 3 OL 10 2G045 2G059 2G045CB13 2G045DB22 2G045FA25 2G045GC10 2G059AA01 2G059AA05 2G059AA06 2G059BB12 2G059BB14 2G059CC09 2G059EE02 2G059FF04 2G059GG10 2G059HH01 2G059HH06 2G059JJ17 2G059KK01 2G059MM01 2G059MM10 2G059MM12 2G059PP04 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、生体組織の軟骨、特に関節軟骨の含水量ひいては透水率を測定する測定方法及び測定装置に関する。【0002】【従来の技術】高齢化社会において生体組織の軟骨の変性摩耗による障害は、変形性関節症として臨床上急増し、臨床的治療対象としては膝関節が最も多い。従来の変形性膝関節症の診断はX線像上の関節裂隙の狭小化や軟骨下骨の硬化像といった所見に基づいてなされ、初期の変性については診断されていない。また、スポーツ選手において軟骨損傷は重大な障害を与えるが、軟骨の再生能力は一般に劣るために治療上の問題が多い。【0003】軟骨の力学特性(剛性や硬さ)については、押込み試験や超音波法により調べる基礎研究や臨床研究が行われている。非特許文献1によれば、Mowらは、圧密試験の手法を軟骨に応用して、軟骨の圧密試験を行ない、軟骨の変形能が透水率によって変化することを見出している。圧密試験は、物質の透水性の試験方法として知られており、例えば、土の圧密試験に関して、JIS規格A1217の圧密試験方法がある。【0004】また、特許文献1には、生体において吸光色素を血管内に注入して血中色素濃度を連続測定し、生体内の水分量関連値、特に肺水分量を測定する装置が開示されている。【0005】さらに、近赤外線を材料表面に照射して得られる反射強度スペクトル特性から材料中に含まれる不純物を同定し、材料の品質管理あるいは製品の良否判別を行う近赤外線分光法の応用技術について研究が行われている。近赤外線の波長帯域(800−2500nm)には、水分子中のOH基の吸収スペクトル波長(約1450nmと1900nm) が存在することから、近赤外線水分計が実用化され、市販されている。【0006】【非特許文献1】Mow, V.C., Kuei, S.C., Lai, W.M., Armstrong, C.G.: Biphaasic Creep and Stress Relaxation of Articular Cartilage in Compression − Theory and Expreriments−. Journal of Biomechanical Engineering, 102−73−84, 1980.【特許文献1】特開2003−135433号公報【0007】【発明が解決しようとする課題】軟骨に対する最新の治療法として、軟骨の移植が分子生物学的技法の導入により実験的に試みられるようになったが、X線像上での所見の変化に乏しい移植直後段階での軟骨の健全性評価は肉眼的所見によっている。【0008】軟骨の剛性や硬さを調べた従来のin vitroの実験によれば、これらの力学特性は軟骨の水分量に強く依存することが報告されている。【0009】しかしながら、従来、軟骨に関しては、その透水率を簡単且つ正確に測定する方法が無く、さらに、軟骨変性の程度を定量的に診断する方法も無かった。【0010】非特許文献1に記載のMowらの圧密試験も、含水量の測定を目的としているものではい。また、圧密試験では、含水量の時間的変化を連続的に測定することは出来ない。【0011】本発明の目的は、軟骨の含水量ひいては透水率を正確に測定し、生体組織の変性の程度を初期段階から客観的に評価できる測定方法および測定装置を提供することにある。【0012】【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、荷重を一定時間加えた後に除荷し、この除荷の過程で変形する軟骨の含水量の時間変化を近赤外線水分計により測定すると同時に軟骨の変形量を測定し、この吸光度の時間変化から軟骨の含水量の時間変化を求めることにある。【0013】本発明の他の特徴は、軟骨試料の吸光度の時間変化すなわち吸光度回復率を透水率の指標として用いることにある。本発明の他の特徴は、軟骨について、近赤外線水分計を用いて吸光度測定を行なう手段と、前記軟骨に対して所定時間だけ荷重を加えて圧縮変形させる手段と、前記軟骨に対する除荷後の前記吸光度の時間変化から前記軟骨の吸光度回復率を求め、該吸光度回復率を透水率の指標とする演算評価手段、とを備えた生体の軟骨の透水率の診断装置にある。【0014】【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例になる軟骨の含水量測定診断装置の全体構成を示す図である。測定診断装置100は、軟骨試料1を載置する試料台102と、軟骨試料1に含まれる水分量の時間変化を測定するための近赤外線水分計2と、押込み試験装置3と、軟骨試料1の軸方向における変形の回復量を同時に測定するためのレーザー変位計4を備えている。試料1の周囲には、吸水材5、含水材6が配置されている。【0015】測定診断装置100は、さらに、CPUやメモリを有し測定、診断の機能を有するコントローラ104を備えている。コントローラ104は、メモリに保持された測定の各手順を実行する測定用プログラム106を有する。また、測定用のデータや測定結果のデータ110を保持するため記憶装置を有している。さらに、測定の各手順や測定結果を表示する表示装置114を含む入出力部112を備えている。【0016】測定用プログラム106及び診断プログラム108は、押込み試験後の変形の回復過程で近赤外線水分計により軟骨に流入する水分量の時間変化を測定し、さらに、吸光度回復率を算出し、これにより透水率を評価し、ひいては軟骨の診断用のデータを提供する。なお、近赤外線水分計2やレーザー変位計4として市販の装置を使用する場合には、上記した測定診断装置100の機能の一部は近赤外線水分計2やレーザー変位計4に分担させることができる。逆に、専用の測定装置や診断装置として、近赤外線水分計2やレーザー変位計4の測定処理の機能の一部を測定診断装置100側に取り込んで全体のシステムを構成しても良いことは、言うまでも無い。【0017】本発明の実施例になる関節軟骨の含水量測定すなわち透水率の測定は、近赤外線水分計による押込み試験前の吸光度測定、押込み試験及び押込み荷重の除荷と吸光度の測定の各手順からなる。以下、本発明の一実施例による関節軟骨の含水量、すなわち透水率の測定の手順について、図2、図3を用いて説明する。【0018】図2は、測定用プログラム106及び診断プログラム108の機能をフローチャートとして示したものである。まず、測定用の軟骨試料1を準備すると共に、各種測定条件を設定する(S200)。次に、軟骨試料1の吸光度測定を行ない(S202)、この結果に基いて試料の含水量を算出し、そのデータを記憶装置に保持する(S204)。次に、軟骨試料に押込み荷重を印加する(S206)。その後、荷重除去後の試料の変形の回復量と、試料の吸光度の連続同時測定を行なう(S208)。そして、これらの測定結果から試料の含水量を求め、透水率の指標としての吸光度回復率の算出を行なう(S210)。これら含水量及び吸光度回復率の時間変化と、予め求められている診断用データとの比較に基き、試料の正常、異常の診断処理を行ない、その結果を参考情報として表示装置114に表示する(S214)。【0019】次に、図3を用いて、近赤外線水分計による押込み試験前の吸光度測定、押込み試験及び押込み荷重の除荷と吸光度の測定の各手順をより具体的に説明する。【0020】(1)近赤外線水分計による押込み試験前の吸光度、含水量の測定図3のAに示すように、軟骨試料1について、近赤外線水分計2による押込み試験前の吸光度、換言すると含水量の測定を行なう。吸光度の測定条件は次の通り。(a)軟骨試料1の大きさの要件:直径7.5mm以上,厚さは1.0mm以上とする。厚さが特に重要であり、1.0mm以下では吸光度が厚さに依存してしまう。この場合、近赤外線照射プローブと軟骨試料との間の距離が10mmの場合、近赤外線照射プローブの近赤外線照射域は、直径8mmの円形領域である。【0021】(b)近赤外線照射プローブの至適照射角度:鉛直方向に対して約10度傾斜させる。角度が10度より小さいと試料表面からの正反射光により測定感度が落ちる。逆に、角度が10度より大きくなると、反射光強度が極端に低下し,測定不能となる。【0022】(c)近赤外線照射プローブと軟骨試料との間の距離:5〜10mmとする。吸光度はこの距離の範囲内であれば距離に依存しない。【0023】〈含水量の評価指標〉:含水量は次式(1)で定義される吸光度によって相対的に評価されるものである。吸光度の数値が大きいほど,含水量も大きい。Ii:入射光強度 Ir:反射光強度ここで入射光,反射光の波長は水分子中のOH基による吸収スペクトル波長1460nmと1960nmに選ぶ。近赤外線は、800から2500nm(ナノメートル)の範囲の波長を持つ光であるが、1460nmと1960nmに、水分子(OH基)による吸収波長が存在する。すなわち,軟骨試料に水が存在すると、近赤外線の中の特定のスペクトル強度が低下する。そこで、そのスペクトル強度の低下の割合を測定すれば、軟骨試料中の水分量がわかる。この近赤外線水分計を利用することにより、材料表面近傍の水の流動状態を観測できる。しかも材料へ与えるダメージが少ないことから、生体組織への応用に適している。【0024】(2)押込み試験次に、図3のBに示すように、軟骨試料1に対して、押込み試験を行なう。具体的には、押込み試験装置3に設けられた、例えば直径7.5mmのSUS304製の平面圧子により軟骨試料1に荷重を加え,圧縮変形させる。圧縮速度は0.1mm以下の準静的変形速度の範囲とする。また、一例として,設定圧力は4.5MPa,保持時間は5minとする。この間に軟骨から滲出してくる水を吸水材5により吸収する。吸水材5としては、Dry Cottonが最も良い結果が得られる。【0025】(3)押込み荷重の除荷と吸光度の測定次に、図3のCに示すように、押込み荷重の除荷と吸光度の測定を行なう。前記した設定圧力4.5MPa,保持時間5minが経過したら,直ちに押込み試験装置3の平面圧子を取り除き軟骨試料1に対して除荷する。軟骨試料1を含水材6(例えば、Wetted Cotton)により包み込み,再吸水させる。そして、(1)と同じ要領にて近赤外線照射プローブを設置し,吸光度の時間変化を測定する。また,レーザー変位計4により,軟骨試料1の軸方向における変形の回復量を同時に測定する。【0026】軟骨試料1について、観測時間を60min.程度とすると、水の再吸収過程を明瞭に把握できる。吸光度の時間変化を吸光度回復率として次式(2)で定義すれば,吸光度回復率を透水率の指標として用いることができる。【0027】吸光度回復率 R=dA/dt (2)但し、 A:吸光度 t:時間含水量の正確な測定のためには、軟骨の変形解析、近赤外線水分計の測定対象領域の把握、検量線(水分量と近赤外線反射強度との校正関係)の作成が必要である。また、軟骨を対象とする場合、吸水材5、含水材6共にWetted Cottonが適しているが、吸水用と含水用に独立した別個の部材を使用するのが望ましい。吸水材5、含水材6は、測定対象に応じて、各々適切ものを選択すればよい。【0028】なお、上記実施例では、吸光度と軟骨の変形回復量の時間変化の測定のために、各々近赤外線水分計とレーザー変位計とを用いているが、レーザー変位計による変形量測定は補助的なものであり、レーザー変位計は省略しても差し支えない。【0029】図4は、上記実施例に基づく方法でえられた測定結果に基いた、硝子軟骨(正常軟骨)と繊維軟骨の、吸光度の時間変化の関係を示す図である。図4の時間零の時点における吸光度は、押込み試験前の軟骨の吸光度(変形前の初期値)と、押込み試験による変形、圧縮に伴い所定値まで減少した軟骨の吸光度(変形後の最低値)とを示している。軟骨の繊維化が進行するにつれて、すなわち変性度が進むにつれて、最低値から初期値までの吸光度の回復がより速くなる傾向が見られる。換言すると、軟骨の変性度が進むにつれて、水分の戻りがより速くなる傾向がある。これは、繊維化が進むとコラーゲン繊維のネットワークがより粗くなり,水の移動が容易となるためであると考えられる。【0030】図5は、硝子軟骨と繊維軟骨の、吸光度回復率の時間変化の関係を示す図である。これは、図4のグラフ特性から、さらに吸光度の時間変化率(以下吸光度回復率と呼ぶことにする)を求めたものである。軟骨の繊維化が進行するにつれて、換言すると変性度が大きくなるにつれて、吸光度の回復がより速くなる(水分の戻りがより速くなる)傾向が見られる。このことから,軟骨の繊維化が進行するにつれて、吸光度回復率のピークが時間的により早い時期に見られることがわかる。【0031】従って、患者の軟骨の吸光度回復率のピークを、硝子軟骨(正常軟骨)の吸光度回復率のピークと比較することにより、患者の軟骨の変性の有無を客観的に評価、診断することができる。特に、「軟骨再生」に関連して、正常および変性軟骨の高精度の識別が可能となる。【0032】このように、本発明の実施例によれば、押込み試験により軟骨の力学特性(剛性や硬さ)を調べると共に、これに加えて水の動態を観測すること、特に、近赤外線水分計を応用することにより、現在の肉眼所見に頼った軟骨変性あるいは再生の主観的な判定を透水率という物理的に明確な指標による客観的な評価に置き換え、軟骨再生医療への貢献が可能になる。【0033】次に、図6により、本発明を適用した、臨床的治療に用いることが可能な透水率の診断装置の構成例を説明する。この診断装置は、患者の軟骨の透水率を直接的に検査して診断を行うことの出来るシステムであり、膝関節等を観察する通常の関節鏡と,近赤外線水分計を接続したもう1組の関節鏡(近赤プローブ)を備えている。なわち、この診断装置は、夫々観察光導入部123を有する一対の関節鏡120、122を備えている。関節鏡120は、観察光導入部123から観察光を導入して観察を行なう通常の観察用関節鏡である。もう1組の関節鏡122は、その観察光導入部に光ファイバー124が接続され、この光ファイバーの他端は近赤外線水分計2に接続されている。なお、本システムの場合、患者の体内の軟骨を直接的に加圧して検査するので, 軟骨の加圧された部分の水分は同じ軟骨内の他の部分に移動し、除荷するとまた元の部分に復帰する。よって、上記実施例で述べた吸水材や含水材は不要である。【0034】図6の例は、大腿骨の膝関節にある患部(軟骨変性部)の含水量を測定する場合を示している。測定に際しては、通常の関節鏡120を用いた観察により患者の測定対象部位を確認し,患部に他の関節鏡122を所定の条件で押し付けて窪みをつけた後に離し,圧縮変形の回復に伴う水分の変化量(吸光度変化)を連続的に計測する。患者の軟骨における吸光度変化のデータから得られた吸光度回復率を、予めえられた、例えば図4、図5に示したような吸光度回復率のデータと比較することで,患者の軟骨の変性の有無や程度を診断することができる。【0035】本実施例における近赤外線水分計2は、関節鏡に光ファイバーで接続されるが,これを小型化して関節鏡122に収納することも可能であり、これにより、低侵襲のin vivoの診断装置を開発できる。【0036】なお、本発明は、軟骨に限らず、他の生体組織の含水量の測定、ひいては透水率の推定や変性の程度の診断にも同様に応用できる。【0037】【発明の効果】本発明によれば、軟骨の変性の程度を、初期段階から正確かつ客観的に評価できる手法および検査装置を提供することができる。これにより、現在の肉眼所見に頼った軟骨変性あるいは再生の主観的な判定を透水率という物理的に明確な指標による客観的な評価に置き換えることができ、軟骨の診断及び再生医療に貢献することが可能になる。【図面の簡単な説明】【図1】本発明の一実施例になる軟骨の透水率測定装置の全体構成を示す図である。【図2】本発明の一実施例における、押込み試験前の吸光度の測定の手順を説明する図である。【図3】近赤外線水分計による押込み試験前の吸光度測定、押込み試験及び押込み荷重の除荷と吸光度の測定の各手順をより具体的に説明する図である。【図4】硝子軟骨(正常軟骨)と繊維軟骨の、吸光度の時間変化の関係を示す図である。【図5】硝子軟骨と繊維軟骨の、吸光度回復率の時間変化の関係を示す図である。【図6】本発明を適用した、膝関節等の臨床的治療に用いることが可能な含水量測定システムの構成例を説明する図である。【符号の説明】1…軟骨試料、2…近赤外線水分計、3…押込み試験装置、4…レーザー変位計、5…吸水材、6…含水材、100…測定装置、102…試料台、104…コントローラ、106…測定用プログラム、108…診断プログラム、114…表示装置。 軟骨の圧縮変形に伴う吸光度の時間変化を近赤外線水分計により測定し、前記吸光度の時間変化から前記軟骨の含水量の時間変化を求めることを特徴とする、近赤外線水分計を利用した軟骨の含水量の測定方法。 軟骨の透水率の評価方法であって、前記軟骨の試料について、近赤外線水分計による吸光度測定を行ない、次に,前記軟骨試料に対して所定時間だけ荷重を加え、圧縮変形の間に該軟骨試料から滲出する水を吸水材により吸収し、所定時間経過後に除荷して前記軟骨試料を包み込んだ含水材の水を前記軟骨試料に再吸水させ、該再吸水過程における吸光度の時間変化を近赤外線水分計により測定し、前記吸光度の時間変化から吸光度回復率を算出し、該吸光度回復率を前記軟骨試料の透水率の指標として用いることを特徴とする軟骨の透水率の評価方法。 軟骨の含水量の測定装置であって、軟骨の圧縮変形に伴う吸光度の時間変化を近赤外線水分計により測定し、前記吸光度の時間変化から前記軟骨の含水量の時間変化を求めることを特徴とする、近赤外線水分計を利用した軟骨の含水量の測定装置。 軟骨の透水率の検査装置であって、前記軟骨の試料について、近赤外線水分計による吸光度測定を行なう手段と、前記軟骨試料に対して所定時間だけ荷重を加えて圧縮変形させる手段と、前記圧縮変形の間に前記軟骨試料から滲出する水を吸収する吸水材と、前記荷重の除荷後に、前記軟骨試料に再吸水させるための含水材と、前記吸光度の時間変化から前記軟骨試料の吸光度回復率を求め、該吸光度回復率を透水率の指標とする演算評価手段とを備えていることを特徴とする軟骨の透水率の検査装置。 生体の軟骨の透水率の診断装置であって、前記軟骨について、近赤外線水分計を用いて吸光度測定を行なう手段と、前記軟骨に対して所定時間だけ荷重を加えて圧縮変形させる手段と、前記軟骨に対する除荷後の前記吸光度の時間変化から前記軟骨の吸光度回復率を求め、該吸光度回復率を透水率の指標とする演算評価手段、とを備えていることを特徴とする生体の軟骨の透水率の診断装置。 【課題】軟骨の含水率を正確に測定し、軟骨の変性の程度を初期段階から客観的に評価できる測定方法および測定装置を提供する。【解決手段】所定の圧力下において近赤外線水分計により軟骨の含水量の時間変化を測定することにより、前記軟骨の透水率を定量的に評価する。【選択図】 図3


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