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タイトル:特許公報(B2)_瀉下用製剤
出願番号:2003086650
年次:2010
IPC分類:A61K 31/047,A61K 9/08,A61K 33/06,A61P 1/10


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米田 陽子 JP 4458761 特許公報(B2) 20100219 2003086650 20030327 瀉下用製剤 ロート製薬株式会社 000115991 新樹グローバル・アイピー特許業務法人 110000202 米田 陽子 20100428 A61K 31/047 20060101AFI20100408BHJP A61K 9/08 20060101ALI20100408BHJP A61K 33/06 20060101ALI20100408BHJP A61P 1/10 20060101ALI20100408BHJP JPA61K31/047A61K9/08A61K33/06A61P1/10 A61K 31/00 A61K 33/00 BIOSIS(STN) CAplus(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN) 特公昭55−007404(JP,B1) 蘭国特許出願公開第07700844(NL,A) 特開昭60−224614(JP,A) 特表2000−500160(JP,A) 便秘治療薬ミルマグ内服液 添付文書情報,エムジーファーマ株式会社 OTCハンドブック1999-2000,学術情報流通センター,1999年 7 2004292356 20041021 15 20060308 長部 喜幸 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、優れた瀉下効果を有する瀉下用製剤に関するものである。【0002】【従来の技術】瀉下用製剤は、急性もしくは慢性便秘症の治療もしくは予防のため、また、便秘症に伴う頭重、のぼせ、肌荒れ、吹き出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔等の症状の治療又は改善のために用いる製剤である。【0003】瀉下用製剤に従来から用いられている瀉下効果を有する薬物には、センナ・大黄・アロエ等のアントラキノン系生薬等の大腸刺激性下剤、ファノバリン・ビサコジル・ピコスルファートナトリウム等のフェノールフタレイン系の大腸刺激性下剤、ヒマシ油に代表される小腸刺激性下剤、カルボキシメチルメチルセルロース・食物繊維等の膨張性下剤、硫酸マグネシウム・水酸化マグネシウム・硫酸ナトリウム等の塩類下剤、ソルビトール、副交感神経刺激剤、グリセリン等がある。しかしながら、これらの瀉下剤を単独で服用した場合には色々な課題が残されていた。【0004】例えば、アントラキノン系生薬下剤は、作用発現まで8〜12時間程度を要し、強い腹痛を伴いやすい。ヒマシ油は効果が強く作用発現までに要する時間が2〜3時間程度と短い利点はあるが、服用感が非常に悪く、激しい腹痛を伴いやすい。【0005】膨張性下剤は、腹痛やグル音を伴いにくいという利点があるが、効果が低く作用発現まで12時間以上を要し、単回服用では効果がない。マグネシウム等の塩類下剤及び糖アルコール類下剤は、腹痛が少ないという利点はあるが、効果が弱く作用発現まで多くの時間が必要であった。また、マグネシウム等の塩類下剤及びソルビトールも、大量に服用すれば6時間以内で作用が発現することが期待できるが、腹痛を伴うようになるうえ、塩類の独特の苦味や塩辛味・糖アルコール類のエグ味を含む甘味が反って服用感を損ないやすい。さらに、グリセリンは、専ら浣腸剤として直腸投与され、糞便が直腸内に滞留する直腸性便秘の治療に用いられる薬物である。【0006】そこで、このような薬物単独投与に伴う問題を解決するため、これらの瀉下剤に他の成分を組み合わせた製剤が知られている。例えば、グリセリン、D−ソルビトール及びキシリトールから選ばれた少なくとも2種を有効成分として含有することを特徴とする液状緩下剤(特許文献1)、糖アルコールと水溶性食物繊維を有効成分とする便秘改善剤(特許文献2)、糖アルコールと有機酸とを含有することを特徴とする緩下効果を有する製剤(特許文献3)、大腸刺激性下剤(大黄、センナ末及びオウレン末)とマグネシウム塩下剤(塩化マグネシウム及び硫酸マグネシウム)とが配合された緩下剤(非特許文献1)等が知られている。また、臨床的には結腸性便秘治療にジオクチルソジウムスルホネート・カサンスラノールと酸化マグネシウムとの組み合わせ処方製剤、痙性便秘治療に、カルボキシメチルセルロースと酸化マグネシウムの組み合わせ処方製剤等が知られている(非特許文献2)。しかし、これらの方法や瀉下用製剤によってもいまだ十分とはいえなかった。【0007】特許文献1 特公平1−27043号公報【0008】特許文献2 特開2000−60487号公報【0009】特許文献3 特開平7−242539号公報【0010】非特許文献1 2002年医療薬日本医薬品集p1040【0011】非特許文献2 医学と薬学 第15巻第5号 1986年5月【0012】【発明が解決しようとする課題】瀉下用製剤において、優れた瀉下効果があり効果発現が早いとともに、グル音や腹痛を伴うことのない製剤が求められていた。【0013】【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤と、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種とを組み合わせることによって、瀉下用製剤の瀉下効果を高めることができ、また、副作用がなく瀉下効果の増強された瀉下用製剤を提供できることを見出した。さらに、水溶性植物繊維を配合することによってより瀉下効果が増強されるため好適である。【0014】すなわち本発明は、下記(A)乃至(G)に掲げる瀉下用製剤又は瀉下効果を高める方法である。(A)a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種を組み合わせることを特徴とする瀉下用製剤、(B)a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤、b)糖アルコール及びグリセリンから選択される少なくとも一種を、下剤有効成分として組み合わせることを特徴とする(A)に記載の瀉下用製剤、(C)a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種を含有する(A)又は(B)に記載の瀉下用製剤、(D)a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤を製剤全体の0.1〜95%(w/w)、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種を製剤全体の1〜95%(w/w)で含有する(A)乃至(C)のいずれかに記載の瀉下用製剤、(E) 糖アルコールがソルビトール、マンニトール、マルチトール、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ラクチトール及びトレハロースからなる群より選択される少なくとも一種である(A)乃至(D)に記載の瀉下用製剤、(F)さらに水溶性植物繊維を含有する(A)乃至(E)のいずれかに記載の瀉下用組成物、(G)a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤と、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種とを組み合わせることによって、瀉下用製剤の瀉下効果を高める方法。【0015】【発明の実施の形態】本発明は、a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択された少なくとも1種の下剤(以下、a成分という場合もある。)を有効成分として含有することを特徴とする。これらの下剤の使用量は、製剤全体に対して0.1〜95(w/w)%、好ましくは0.1〜80(w/w)%、より好ましくは0.1〜40(w/w)%である。更に具体的には、例えば、本発明の瀉下用製剤が固形剤の場合には、通常、1〜95(w/w)%、好ましくは、3〜80(w/w)%、より好ましくは5〜50(w/w)%、特に好ましくは8〜40(w/w)%である。本発明の瀉下用製剤が液剤の場合には、0.1〜20(w/v)%、好ましくは0.1〜15(w/v)%、より好ましくは0.5〜10(w/v)%、特に好ましくは1.0〜10(w/v)%である本発明では、特定のマグネシウム塩下剤と特定の化合物とが組み合わされているので、より少ない量でも優れた効果を発揮することができる。【0016】本発明は、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択された少なくとも一種(以下、b成分という場合もある。)をa成分に組み合わせることを特徴とする。本発明の糖アルコールは、糖分子のカルボニル基を還元して得られる多価アルコール、好適には単糖アルコール、二糖アルコールであって、医薬品や食品の分野で用いられるものであればよい。たとえば、エリトリトール、ペンチトール、ヘキシトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ラクチトール、トレハロースから選択される少なくとも一種が挙げられる。なかでも好ましくは、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ラクチトール、トレハロースであり、特に好ましくはソルビトール、マルチトール、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、トレハロースである。糖アルコール及びグリセリンから2種以上を組み合わせて用いる場合は、任意に2種以上を組み合わせて用いることができるが、なかでも、ソルビトールとグリセリン、エリスリトールとグリセリン、ソルビトールとエリスリトール、ソルビトールとマルチトール、ソルビトールとトレハロースが好ましく、少なくとも一種の糖アルコールにグリセリンを組み合わせるのがより好ましい。ソルビトールとグリセリン、エリスリトールとグリセリンの組み合わせが特に好ましい。なお、これらの糖アルコールはD体でもL体でも、そのDL体でもよい。【0017】これらのb成分の使用量は、製剤全体に対して1〜95(w/w)%、好ましくは1〜90(w/w)%、より好ましくは2〜85(w/w)%である。更に具体的には、例えば、本発明の瀉下用製剤が固形剤の場合には、通常、5〜95(w/w)%、好ましくは、20〜90(w/w)%、より好ましくは50〜85(w/w)%、特に好ましくは60〜90(w/w)%である。本発明の瀉下用製剤が液剤の場合には、1〜60(w/v)%、好ましくは1〜55(w/v)%、より好ましくは1〜50(w/v)%、特に好ましくは2〜45(w/v)%である。本発明では、特定のマグネシウム塩下剤が組みあわされているので、b成分がより少ない量でも優れた効果を発揮することができる。【0018】本発明において、a成分とb成分とを組み合わせる割合は重量比で、b成分の総量がa成分の総量に対して、a成分1重量部に対して、0.01〜99重量部、好ましくは、0.1〜80重量部、より好ましくは0.5〜50重量部、特に好ましくは0.5〜20重量部で組み合わせることが好ましい。【0019】さらに、本発明に水溶性植物繊維(以下、c成分ともいう。)を加えると、より効果が増強することからより好適である。かかる水溶性植物繊維としては、コンニャクマンナン、ペクチン、プルラン、グァーガム、グァーガム分解物、カラギーナン、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、軟骨抽出物、アルギン酸ナトリウム、難消化性デキストリン、タマリンドガム、トラガントガム、ヘパリンナトリウム、ポリデキストロースから選択される少なくとも一種を挙げることができる。好ましくは、難消化性デキストリン、カラギーナン、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、軟骨抽出物、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、プルランであり、特に好ましいのは、難消化性デキストリン、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩である。水溶性植物繊維の使用量は、製剤全体に対して1〜95(w/w)%、好ましくは1〜80(w/w)%、より好ましくは1〜80(w/w)%である。更に具体的には、例えば、本発明の瀉下用製剤が固形剤の場合には、通常、1〜95(w/w)%、好ましくは、1〜80(w/w)%、より好ましくは1〜50(w/w)%、特に好ましくは1〜40(w/w)%である。本発明の瀉下用製剤が液剤の場合には、好ましくは1〜10(w/v)%である。【0020】本発明が液剤の場合において、pHは、2.5〜6.5、好ましくは、2.5〜5.0である。かかるpHでは、化合物の苦味を改善する効果を高め安定性を保持することができることから望ましく、例えば、塩酸、硫酸、乳酸、酢酸、コハク酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グルタミン酸、アミノエチルスルホン酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、リジン、ホウ砂およびこれらの薬学上許容される塩などを用いて調整することができる。【0021】本発明の組成物は、必要に応じて種々の成分を組み合わせることもできる。このような成分の種類は特に制限されず、例えば、各種のビタミンやアミノ酸、瀉下作用を有する生薬や他の瀉下剤などが例示できる。本発明において好適な成分としては例えば、次のような成分が例示できる。【0022】ビタミンやアミノ酸:レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピンなどのビタミンA類、チアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトールなどのビタミンB類、アスコルビン酸、エリソルビン酸などのビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロールなどのビタミンD類、トコフェロールおよびその誘導体、ユビキノン誘導体などのビタミンE類、フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール、納豆抽出物、納豆菌抽出物などのビタミンK類、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジンなどのその他のビタミン類またはこれらの薬学上許容される塩など、タウリン、アスパラギン酸またはこれらの薬学上許容される塩など。【0023】生薬:ヨクイニン、ウイキョウ、延命草、オウゴン、オウバク、オウレン、ガジュツ、カラムス根、キジツ、ケイヒ、ゲンチアナ、コウボク、コンズランゴ、山奈、ショウキョウ、センブリ、ソウジュツ、ソヨウ、チンピ、トウヒ、ニンジン、ハッカ、ハッカ油、ビャクジュツ、ホミカ、モッコウ、リュウタン、亜麻仁、カノコソウ、カンゾウ、ケツメイシ、サンキライ、サンシシ、ジオウ、シャクヤク、ジュウヤク、ショウマ、センキュウ、タイソウ、トウキ、ボタンピ、マシニン、アサガオ、エイジツ、フラングラ皮、ヤラッパ、センナ、大黄、アロエなど。他の瀉下剤:大腸刺激性下剤(ケンゴシ、カスカラサグラダ、アロイン、イオウ、カサントラノール、センノシド、エイジツ、カスカラサグラダ、ケンゴシ、フラングラ皮、ヤラッパ、ファノバリン・ビサコジル・ピコスルファートナトリウム等のフェノールフタレイン系薬物等)、膨張性下剤(寒天、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、プランタゴオバタ種皮、カルボキシメチルメチルセルロース等のセルロース誘導体など)、塩類下剤(硫酸ナトリウム、人工カルルス塩、炭酸水素ナトリウム、無水リン酸二水素ナトリウムなど)、浸潤性下剤(クエン酸マグネシウム、ジオチルゾジウムスルホサクシネート等)、副交感神経刺激剤(塩化カルプロニウム、ネオスチグミン等)、ヒマシ油、マルツエキス、ラクツロースなど。【0024】本発明の瀉下用製剤の剤形は特に限定されないが、通常、固形剤、半固形剤または液剤であり、好ましくは固形剤または液剤、特に好ましくは液剤である。具体的に固形剤では、錠剤(素錠、糖衣錠、口腔内速崩壊錠、咀嚼可能錠、発泡錠、トローチ剤、ゼリー状ドロップ剤、フィルムコーティング錠などを含む、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤等、液剤では、ドライシロップ剤、ドリンク剤、油性溶液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の公知の形態をとることができる。【0025】本発明の瀉下用製剤は、本発明の効果を奏すれば特に限定されないが例えば、医薬品、医薬部外品、作用が緩和された食品(健康食品、栄養補助食品(バランス栄養飲料やサプリメントなど)、栄養機能食品、特定保健用食品などを含む)などとして服用するものである。本発明の瀉下用製剤の優れた効果を有効に利用するため特に医薬品や医薬部外品として好適である。急性もしくは慢性便秘症の治療又は予防のため、また、便秘症に伴う頭重、のぼせ、肌荒れ、吹き出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔等の症状の治療又は改善のために用いられる製剤である。【0026】本発明の組み合わせることを特徴とする瀉下用製剤は、a成分及びb成分を組成物中に同時に含有する製剤であってもよく、a成分とb成分を別々の組成物中に含有する製剤を同時に又は時間的に相前後して服用することによって組み合わされる製剤であってもよい。a成分とb成分を別々の組成物中に含有して時間的に相前後して服用する場合には、増強された排便促進効果を奏するために両者の投与間隔は2時間以下であることが好ましい。また、本発明の瀉下用製剤がさらに水溶性植物繊維(以下、c成分ともいう。)をも組み合わせた製剤である場合には、a成分、b成分及びc成分を組成物中に同時に含有する製剤であってもよく、a成分及びb成分が別々の組成物中に含有されている場合には、a成分含有製剤又はb成分含有製剤にc成分を含有してもよいし、c成分のみを別々に含有するc成分含有製剤として組み合わせてもよい。【0027】本発明の瀉下用製剤は、上記成分の他に、製剤の用途あるいは剤形に応じて、食品、医薬部外品、医薬品に通常使用される成分を適宜配合しても良い。配合できる成分としては、特に制限されないが、例えば、甘味剤、矯味剤、賦形剤、滑沢剤、崩壊剤、結合剤、防腐・抗菌剤、pH調整剤、キレート剤、抗酸化剤、清涼化剤の他、コーティング剤、可溶化剤又は溶解補助剤、崩壊補助剤、安定化剤、懸濁化剤、流動化剤、乳化剤、増粘剤、粘稠化剤、緩衝剤、消泡剤、発泡剤、溶剤、等張化剤、香料、着色剤、分散剤、吸着剤、湿潤剤、防湿剤、帯電防止剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用しても、2種以上を適宜組み合わせて使用しても良い。【0028】以下に任意に配合できる成分を具体的に例示するが、これらの成分に限定されるものではない。【0029】甘味剤:グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、スクロース、ラクトース、ラクツロース、ラフィノース、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、白糖、精製白糖、精製白糖球状顆粒、乳糖、グルコース−6−リン酸、ガラクツロン酸、グルクロン酸、マンヌロン酸、アスパルテーム、アマチャ、液糖、果糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、高ブドウ糖水アメ、水アメ、還元麦芽糖水アメ、カンゾウ、カンゾウエキス、カンゾウ粗エキス、カンゾウ末、グリシン、グリセリン、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、黒砂糖、サッカリン、サッカリンナトリウム、ハチミツ、精製ハチミツ、単シロップ、異性化糖、粉糖など。【0030】矯味剤:アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、L−アスパラギン酸マグネシウム、アセンヤク末、アマチャ、アミノエチルスルホン酸、DL−アラニン、5´−イノシン酸二ナトリウム、ウイキョウ、ウイキョウチンキ、ウイキョウ末、ウイキョウ油、エタノール、塩化ナトリウム、塩酸、オノゲノール、オウバク末、オウヒエキス、オウレン、オウレン末、オレンジ、オレンジ油、カカオ末、カラメル、カルバコール、乾燥酵母、d−カンフル、dl−カンフル、5´−グアニル酸二ナトリウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸二アンモニウム、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グルコノ−δ−ラクトン、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸L−アルギニン、L−グルタミン酸塩酸塩、L−グルタミン酸ナトリウム、クロレラエキス、クロレラ末、ケイヒチンキ、ケイヒ末、ケイヒ油、コンブ末、酢酸、サフラン、サフランチンキ、サリチル酸メチル、サンショウチンキ、サンショウ末、β−シクロデキストリン、シュクシャ末、ショウキョウチンキ、ショウキョウ末、食用ニンジン末、シンナムアルデヒド、ステアリン酸、センブリ、ソヨウ末、ダイズ油、タイソウ末、脱脂粉乳、炭酸水素ナトリウム、タンニン酸、チモール、中鎖脂肪酸トリグリセリド、チョウジチンキ、チョウジ油、チンピチンキ、トウガラシ、トウガラシチンキ、銅クロロフィリンナトリウム、トウヒチンキ、トウヒ末、ニガキ末、乳酸、梅肉エキス、ハッカ水、ハッカ油、氷酢酸、ピロリン酸四ナトリウム、ブドウ酒、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、ペパーミントパウダー、ペルーバルサム、ポビドン、d−ボルネオール、マルツエキス、ミルラ流エキス、無水エタノール、無水クエン酸、無水ピロリン酸ナトリウム、メチルセルロース、dl−メントール、l−メントール、メントールパウダー、ユーカリ油、リュウノウ、リュウノウ末、リンゲル液、レモン油、ローズ油、ローヤルゼリーなど。【0031】賦形剤:例えば、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、砂糖、ショ糖、乳糖、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、軽質無水ケイ酸、システイン、結晶セルロースなど。【0032】滑沢剤:例えば、ロウ類、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ポリエチレングリコール、硬化ヒマシ油、タルクなど。【0033】崩壊剤:例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロース、低置換度ヒドロキシメチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、架橋化ポリビニルピロリドンなど。【0034】結合剤:例えば、デンプン、α−デンプン、ショ糖、デキストリン、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、結晶セルロース、エチルセルロース、セルロース高分子、アクリル酸系高分子、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、マクロゴール、プルランなど。【0035】防腐・抗菌剤:例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、アクリノール、塩化メチルロザニリン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、臭化セチルピリジニウム、ポリヘキサメチレンビグアニド、アルキルポリアミノエチルグリシン、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、クロロブタノール、イソプロパノール、エタノール、フェノキシエタノール、イオウ、リン酸ジルコニウムの銀、亜鉛、酸化亜鉛などの担持体、銀亜鉛アルミノケイ酸塩、マーキュロクロム、チメロサール、ポビドンヨード、デヒドロ酢酸、クロルキシレノール、クレゾール、クロロフェン、フェノール、レゾルシン、オルトフェニルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、スルファミン、リゾチーム、ラクトフェリン、トリクロサン、8−ヒドロキシキノリン、ウンデシレン酸、カプリル酸、プロピオン酸、安息香酸、プロピオン酸、ソルビン酸、トリクロカルバン、ハロカルバン、チアベンダゾール、ポリミキシンB、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ポリリジン、過酸化水素、オルトフタルアルデヒドなど、およびその薬学上許容される塩など。【0036】キレート剤:例えば、エデト酸、クエン酸、ポリリン酸、メタリン酸、アスコルビン酸、コハク酸、フィチン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸など、およびその薬学上許容される塩など。【0037】抗酸化剤:例えば、アスコルビン酸およびその誘導体、エリソルビン酸およびその誘導体、トコフェロールおよびその誘導体、カロチン、リコピン、グルタチオン、没食子酸プロピル、タンニン酸、エピガロカテキンなどのカテキン類、アントシアニンなどのポリフェノール類、ノルヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ヒドロキシシチロソール、p−ヒドロキシアニソールなど、およびその薬学上許容される塩など。【0038】清涼化剤:例えば、l−メントール、d−メントール、dl−メントール、d−カンフル、dl−カンフル、d−ボルネオール、dl−ボルネオール、ゲラニオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ウイキョウ油、ハッカ油、ケイヒ油、ローズ油、ペパーミント油などの精油や精油成分など。【0039】本発明の瀉下用製剤の製造は、当該技術分野で慣用の方法をそのまま、又は適宜応用して用いればよい。例えば、錠剤は、当該技術分野で慣用の造粒法(例えば、押し出し造粒法、粉砕造粒法、乾式圧密造粒法、流動層造粒法、転動造粒法、高速攪拌造粒法など)、打錠法(例えば、湿式打錠法、直接打錠法など)などを目的に応じて適宜組み合わせて製造できる。また、液剤は、例えば、水(精製水など)や植物油(オリーブ油、大豆油、ごま油、綿実油など)などの基剤および界面活性剤などの添加剤を用いて、前記成分を溶解又は懸濁させ、当該技術分野で慣用の方法により製造できる。【0040】また本発明は、a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤と、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種とを組み合わせることによって、瀉下用製剤の瀉下効果を高める方法をも包含する。本発明の方法は、a)酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム及び硫酸マグネシウムからなる群より選択される少なくとも一種の下剤と、b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種とを組み合わせて、組成物中で併存させておき、組成物服用に際してa成分とb成分が協同して作用するようにしてもよく、各別の組成物中に各々別に含有しておき、各別の組成物を同時に又は相前後して服用することによってa成分とb成分が協同して作用することによって達成できる。【0041】【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。【0042】試験例1表1に示す実施例又は比較例の液剤を、日本薬局方製剤総則「液剤」に準じて製造した。具体的には、表1及び表2に示す処方に従って、各成分を秤量し、硫酸マグネシウムを蒸留水中に溶解後にそれ以外の他の成分を加え室温で30分攪拌した。その後、pH調整剤(クエン酸及びクエン酸三ナトリウム)を適量添加して各液剤のpHを3.5に調整し、フィルター濾過して官能試験に用いる液剤を製造した。便秘症状を訴える女性被験者20名(体重は45〜60kg程度)を対象にして、48時間以内に排便がないことを条件として空腹時に液剤を服用してもらった。初回排便が3時間以内であった人数、6時間以内であった人数、さらに6時間以内に排便のあった被験者には初回排便までの間の腹痛の有無・グル音の程度を三段階評価してもらい、その平均値を算出した。結果は表2に示す。【0043】腹痛の評価基準3 激しい腹痛があった2 軽い腹痛があった1 腹痛を感じなかったグル音の評価基準3 激しいグル音が生じた2 少しグル音が生じた1 グル音はしなかった【0044】【表1】【0045】【表2】【0046】試験の結果、本発明の実施例1〜6について、比較例1〜5と比較して顕著な瀉下効果が確認され、服用から初回排便にいたる時間(効果発現時間)が短縮され極めて速やかな排便が認められた。また、腹痛やグル音がなく副作用のない製剤であることが示された。硫酸マグネシウム単独では瀉下効果が低く(比較例1)、効果発現時間は6時間以上であった。また、硫酸マグネシウムに難消化性デキストリンを組み合わせて含有しても、瀉下効果の増強は認められず6時間以内に効果は発現されなかった(比較例2)。さらに、硫酸マグネシウムと大腸刺激性下剤であるアロエエキスとを含有する液剤では、6時間以内に瀉下効果が認められた被験者数の若干の増加があるが効果が発現した人数は少数であり、効果発現に腹痛やグル音が伴った(比較例5)。【0047】ソルビトール単独での瀉下効果は低く(比較例3)、女性便秘症患者におけるソルビトールのその効果は、0.8g/kgの投与でも6時間以内に瀉下効果が発現するのは2割以下程度の患者であることが知られている(Chemosphehe、 Vol.12、No.1、45〜53頁、1983年)。また、ソルビトールとともに難消化性デキストリンとグリセリンを含有した液剤(比較例4)でも、6時間以内の速やかな瀉下効果を奏しなかった。一方、本発明の瀉下用製剤では、硫酸マグネシウムに、ソルビトール又はグリセリンを組み合わせることによって、遅くとも6時間以内に便秘症状を訴える被験者の大多数に瀉下効果が認められた。すなわち、硫酸マグネシウムに、ソルビトール及びグリセリンを組み合わせることによって、瀉下用製剤の瀉下効果が高まり、増強されることが示された。更に、水溶性植物繊維である難消化性デキストリンを用いた場合には、効果がさらに増強することが確認された(実施例6)。【0048】以下に実施例を挙げるが、本発明はこれに限られるものではない。【0049】実施例7 (液剤:100ml中)硫酸マグネシウム 15g塩酸ピリドキシン 5mgリン酸リボフラビンナトリウム 2mgD−ソルビトール 20gグリセリン 6g安息香酸ナトリウム 0.06gpH調整剤(クエン酸及びクエン酸三ナトリウム) 適量香料 微量精製水 適量上記処方に従い、各成分を水に溶解し、pHを3.5に調整して全量を100mlとし、加熱殺菌、冷却、無菌濾過後に容器に充填して、内服液剤(緩下剤)を調製した。【0050】実施例8(液剤:100ml中)硫酸マグネシウム 5gオウゴンエキス 50mgD−ソルビトール70%液 10g白糖 2g安息香酸ナトリウム 0.06gpH調整剤(クエン酸及びクエン酸三ナトリウム) 適量香料 微量精製水 適量上記処方に従い、各成分を水に溶解し、pHを4.0に調整して全量を100mlとし、加熱殺菌、冷却、無菌濾過後に容器に充填して、内服液剤(緩下剤)を調製した。【0051】実施例9(液剤:100ml中)硫酸マグネシウム 10gニンジン流エキス 0.5mlグリセリン 6g高果糖液糖 10g安息香酸ナトリウム 0.06gpH調整剤(クエン酸及びクエン酸三ナトリウム) 適量香料 微量精製水 適量上記処方に従い、各成分を水に溶解し、pHを3.0に調整して全量を100mlとし、加熱殺菌、冷却、無菌濾過後に容器に充填して、内服液剤(緩下剤)を調製した。【0052】実施例10(液剤:100ml中)硫酸マグネシウム 5g塩酸ピリドキシン 50mgヨクイニン流エキス 2mlD−ソルビトール 20gグリセリン 6g難消化性デキストリン 6gpH調整剤(クエン酸及びクエン酸三ナトリウム) 適量安息香酸ナトリウム 0.06gパラオキシ安息香酸ブチル 10mg香料 微量精製水 適量上記処方に従い、各成分を水に溶解し、pHを2.8に調整して全量を100mlとし、加熱殺菌、冷却、無菌濾過後に容器に充填して、内服液剤(緩下剤)を調製した。【0053】実施例11(液剤:100ml中)硫酸マグネシウム 2.5gD−ソルビトール 20gグリセリン 6gpH調整剤(クエン酸及びクエン酸三ナトリウム) 適量安息香酸ナトリウム 0.06g香料 微量精製水 適量上記処方に従い、各成分を水に溶解し、pHを4.3に調整して全量を100mlとし、加熱殺菌、冷却、無菌濾過後に容器に充填して、内服液剤(緩下剤)を調製した。【0054】実施例12(シロップ剤:100ml中)水酸化マグネシウム 12gD−ソルビトール 30gエリスリトール 5gグリセリン 20g難消化性デキストリン 6gpH調整剤(クエン酸及びクエン酸三ナトリウム) 適量香料 微量精製水 適量上記処方に従い、日本薬局方製剤総則「シロップ剤」の項に準じて、成人一日当たり5〜15mlを服用するシロップ剤(緩下剤)を調製した。pHを8.0とする。【0055】実施例13(ドライシロップ剤:1包中)上記処方に従い、日本薬局方製剤総則「散剤」の項に準じて、成人一日当たり1包を服用するドライシロップ剤(緩下剤、1包を100〜150mlの水又はお湯に用時溶解して服用する。)を調製した。【0056】実施例14(顆粒剤:1包中)上記処方に従って、日本薬局方製剤総則「顆粒剤」の項に準じて、成人一日当たり3包を服用する顆粒剤(緩下剤)を調製した。【0057】実施例15(顆粒剤:1包中)上記処方に従って、日本薬局方製剤総則「顆粒剤」の項に準じて、成人一日当たり3包を服用する顆粒剤(緩下剤)を調製した。【0058】実施例16(錠剤:1錠中)上記処方に従って、日本薬局方製剤総則「錠剤」の項に準じて、成人一日当たり4〜12錠を服用する錠剤(緩下剤)を調製した。【0059】実施例17(錠剤:1錠中)上記処方に従って、日本薬局方製剤総則「錠剤」の項に準じて、成人一日当たり2〜6錠を服用するチュアブル錠(緩下剤)を調製した。【0060】【発明の効果】本発明の瀉下用製剤は、作用発現までの時間が短い瀉下効果の高い製剤である。さらに、腹痛やグル音が伴うことが少ない。 成分a)下剤としての硫酸マグネシウム、及び成分b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種を組み合わせて用い、かつ前記成分a)の1重量部に対し、前記成分b)を0.1〜80重量部の割合で用い、かつpHが2.5〜6.5であることを特徴とする瀉下用内服液剤製剤。 成分a)下剤としての硫酸マグネシウム、及び成分b)糖アルコール及びグリセリンからなる群より選択される少なくとも一種を含有し、かつ前記成分a)の含有量が0.1〜20(w/v)%であり、かつ前記成分b)の含有量が1〜60(w/v)%であることを特徴とする瀉下用内服液剤製剤。 成分b)が、グリセリンである請求項1または2に記載の瀉下用内服液剤製剤。 成分b)が、グリセリンと糖アルコールとの組み合わせである請求項1または2に記載の瀉下用内服液剤製剤。 糖アルコールがソルビトール、マンニトール、マルチトール、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ラクチトール及びトレハロースからなる群より選択される少なくとも一種である請求項1、2又は4に記載の瀉下用内服液剤製剤。 さらに水溶性植物繊維を含有する請求項1乃至5のいずれかに記載の瀉下用内服液剤製剤。 水溶性植物繊維が難消化性デキストリン、カラギーナン、コンドロイチン硫酸若しくはその塩、ヒアルロン酸若しくはその塩、軟骨抽出物、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、又はプルランである請求項6に記載の瀉下用内服液剤製剤。


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