生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_減少された神経ステロイド活性に関連する疾患の治療でのGABAエンハンサー
出願番号:2002542383
年次:2008
IPC分類:A61K 31/437,A61P 5/24,A61P 15/00,A61P 15/12,A61P 25/22,A61P 25/24,A61P 43/00,C07D 498/04


特許情報キャッシュ

エーベルト・ビアケ ヘンガード・アンデルセン・ペーター JP 4152186 特許公報(B2) 20080711 2002542383 20011120 減少された神経ステロイド活性に関連する疾患の治療でのGABAエンハンサー ハー・ルンドベック・アクチエゼルスカベット 591143065 江崎 光史 100069556 三原 恒男 100092244 奥村 義道 100093919 鍛冶澤 實 100111486 エーベルト・ビアケ ヘンガード・アンデルセン・ペーター DK PA 2000 01743 20001120 20080917 A61K 31/437 20060101AFI20080828BHJP A61P 5/24 20060101ALI20080828BHJP A61P 15/00 20060101ALI20080828BHJP A61P 15/12 20060101ALI20080828BHJP A61P 25/22 20060101ALI20080828BHJP A61P 25/24 20060101ALI20080828BHJP A61P 43/00 20060101ALI20080828BHJP C07D 498/04 20060101ALN20080828BHJP JPA61K31/437A61P5/24A61P15/00A61P15/12A61P25/22A61P25/24A61P43/00 111C07D498/04 105 A61K 45/00 A61K 31/437 A61P 25/00-25/24 BIOSIS(STN) CAplus(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN) 米国特許第05776959(US,A) 国際公開第98/038988(WO,A1) CORBETT, R. et al.,Psychopharmacology,1991年,Vol.104,pp.312-316 ADKINS, C.E., et al.,The Journal of Biological Chemistry,2001年,Vol.276, No.42,pp.38934-38939 4 DK2001000773 20011120 WO2002040009 20020523 2004513921 20040513 9 20040812 安居 拓哉 【0001】本発明は、減少された神経ステロイド活性に関連する疾患の治療でGABAアゴニスト、GABA取り込み阻害剤又はGABA様活性のエンハンサーである非ステロイド化合物を使用する方法を提供する。【0002】発明の背景重要な抑制性神経伝達物質、ガンマアミノ酪酸(GABA)は2つの主要なクラスに分けられる:リガンド依存性チャネルスーパーファミリーのメンバーであるGABAA レセプター、そしてG−蛋白質結合レセプターであるGABAB レセプター。【0003】GABAA レセプターはレセプターサブユニットの五量体アセンブリー又は種々のファミリーとして形成される。ほとんどのレセプター中で2αサブユニット、2βサブユニット及びγ又はδサブユニットを含むアセンブリーは機能レセプター(functional receptor) の薬理作用を決定する。ベンゾジアゼピンの結合部位はα及びγサブユニットの間の境界に位置する。一方、GABA及びその他のGABAA アゴニストの結合部位はα及びβサブユニットの間の境界に位置する。【0004】存在するGABAA レセプターアセンブリーは多くのその他のレセプターのうちα1 β2 γ2 、α1 β2/3 γ2 、α3 βγ2/3 、α5 β3 γ2/2 、α6 βγ2 、α6 βδ、α4 βδ及びα4 β2 δ2 を含む。α1 を含有するサブタイプはほとんど脳領域に存在し、多くのベンゾジアゼピンの機能作用に寄与することができる。【0005】多数の臨床的症状において、抑制GABA系の自発運動抑制を当該病変の根本的メカニズムと仮定した。これらの症状はでんかん、不安、ストレス、睡眠障害及び苦痛を含む。しかし多くの環境中のGABAA レセプター複合体、たとえばベンゾジアゼピン類のポジティブモジュレーターは極めて有効であるが、非選択的ベンゾジアゼピン類はあまりにも多くの副作用を生じるので現在使用される医薬に替わる化合物が必要であることが一般的意見である(Costa and Guidotto Trends Pharmacol. Sci. 1996, 17, 192-200)。【0006】α4 含有レセプターは視床領域に主に存在する(Sur 等、1999)。最近の研究(Sassoe-Pognetto 等、J Comp Neurol 2000, 15, 420;48-98; Mody, 2000,Presentation at GABA2000 meeting July 23 to July 29)に、これらのレセプターのいくつかをシナップス外に(extrasynaptically) 位置させることができ、それによってこれらを潜在的に極めて興味深い医薬目標にすることが示された。【0007】ベンゾジアゼピン類とGABAアゴニストにはいくつかの相異がある。1つはベンゾジアゼピン類がα4 及びδ含有レセプターで不活性であるが、GABAA アゴニストはサブユニット組成に無関係に作用することである(たとえばEbert 等, Mol. Pharmacol. 1997, 52, 1150-1156)。もう一つは、ベンゾジアゼピン類がGABA複合体の特異部位で作用し、それによってクロライドチャネル開放の促進でのGABAの有効性に影響を及ぼすアロステリック変化をGABAレセプターに引き起こす。GABAレセプターモジュレーターはかなりの副作用を示す。障害、たとえば不安と月経前不快障害との関係で、視床領域のモジュレーションが重要な役割を果たすことができる。これらの領域で、多量のα4 β2 δ/ γ2 含有レセプターが見出され、これらのレセプターとの相互作用を著しく興味深いものにする。シナップス外に(extrasynaptically) 位置するα4 含有レセプターの大きい密度と共に(Sur 等、Mol. Pharmacol. 1999, 56, 110-115;Sassoe-Pognetto 等、J Comp Neurol 2000, 15, 420-98; Mody, 2000,Presentaion at GABA2000 meeting July 23 to July 29)、個々のシナップス外レセプターでの活性化の比較的低いレベルのみがニューロンの顕著な阻害に注目され、このことが高度に機能的な選択化合物がこれらのレセプターに対して開発されうる可能性をもたらす。【0008】卵巣ホルモン プロゲステロン及びその代謝産物が脳興奮性に強く影響することは証明された。プロゲステロン及びその代謝産物は月経サイクルの段階と共に変化する。プロゲステロン及びその代謝産物が月経開始の前に減少することは文献上で知られていた。月経開始の前にある種の肉体的症状を毎月繰り返すことは、文献上良く知られていた。月経前症候群(PMS)又は月経前不快障害(PMDD)に関連していたこれらの症状はストレス、不安、及び偏頭痛を含む。PMSを患う患者は月経前にあり、月経後にない症状を毎月繰り返す。類似の形態で、プロゲステロンの減少は女性の癲癇の発作頻度の増加と一時的にも相互に関係していた。より直接の相互関係はプロゲステロン代謝産物の減少と共に観察された。更に、一次全汎小発作癲癇の患者の場合、発作の一時発生はPMS症状の発生と相互に関係した。【0009】低いプロゲステロンレベルにも関連する症候群は産後うつ病(PND)である。出産直後、プロゲステロンレベルは劇的に減少し、PNDの開始に至らしめる。PNDの症状は穏やかなうつから入院を必要とする精神病までに及ぶ。PNDはまたひどい不安及びかんしゃくを伴う。PND関連うつ病は古典的な抗うつ剤による治療に従い、PNDを体験する女性はPMSの発生の増加を示す。【0010】月経前不快障害(PMDD)はプロゲステロンレベル、及び特にプロゲステロン代謝産物(これはGABA様活性のポジティブモジュレーターとして作用する)の迅速な減少の結果であると考えらている(Gallo 及び Smith, 1993 Pharmacol. Biochem. Behav. 46, 897-904)。【0011】GABAA レセプターでの直接作用を有する神経活性ステロイドの効果は調べられた。アルファキサロン及び3α−5α−ジヒドロキシプロゲステロンはあらゆる種類のGABAレセプターと相互に作用するが、α4 β3 δ含有レセプターのデータはこのレセプターでの効果及び有効性がその他の種類のGABAA レセプターにおけるよりも高いことを示している。神経ステロイドはPMDD及びその他の症状の治療に対して開発されてきたが、副作用はこの化合物のほとんどの中断を結果として生じる。更に、一連の研究は、催眠薬としての神経ステロイドの長引く適用が最終的に依存に至る代償メカニズムをもたらすことを示した(Lancel 等、J. Pharmacol. Exp. Ther. 1997, 282, 1213-1218)。【0012】本発明はアンタゴニスト、GABA取り込み阻害剤として、又はGABA様活性のエンハンサーとしてGABAA レセプターでの認識部位と直接に相互作用する非ステロイド化合物(これらは減少された神経ステロイドの活性化に関連する疾患状態で有利な効果を有する)を提供する。【0013】月経前障害、産後うつ症状又は閉経後に関連する不快障害を含む疾患は、短期間の治療後、耐性を生じるベンゾジアゼピン類及び神経ステロイドを用いるよりもGABAA アンタゴニスト及びGABA取り込み阻害剤又はGABA様活性のエンハンサーを用いて著しくより良好に治療される。【0014】本発明はまた減少された神経ステロイドの活性化に関連する障害の治療に有用な特異的非アロステリックGABAアゴニスト化合物を提供する。これらの化合物はその他の疾患及び障害の治療に有用であると知られている。【0015】発明の詳細な説明本発明は減少された神経ステロイドの活性化を生じる障害の治療用医薬の製造に脳内でGABA活性を増加させる非ステロイド化合物を使用する方法を提供する。【0016】脳内でのGABA活性の増加は、GABAアゴニストを投与することで達成することができる。GABAアゴニストはトルガビド(tolgabide) 、フェンガビン、ガバペンチン、ツォニスアミド(zonisamide)、ムシモール、バクロフェン、β−フェニル−GABA、AFAA及びホモ−β−プロリンのような化合物である。同様にプロガビド(progabide) のようなGABAプロドラッグの投与は脳内のGABA活性に影響を及ぼす。【0017】脳内のGABA活性の増加はGABA取り込み阻害剤、たとえばチアガビン又はGABAトランスアミン阻害剤、たとえばビガバトリン(vigabatrin)又はピバガビン(pivagabine)によって達成することができる。【0018】本発明はGABA様活性のエンハンサーである非ステロイド化合物の使用方法を提供する。【0019】本発明の好ましい実施態様において、この化合物はα4 サブユニットを含有するGABA複合体に親和性を有する。【0020】本発明の実施態様において、上記非ステロイド化合物は非アロステリックGABAアゴニストである。【0021】本発明はGABA取り込み阻害剤である上記の非ステロイド化合物の使用方法を提供する。【0022】本発明は非ステロイド化合物がTHIP(カルボオキサドール)、シクロプロピルGABA、イソグバシン、ムシモール、イミダゾール−4−酢酸、ガバペンチン及びチアガビンより成る群から選ばれる、上記化合物の使用方法を提供する。【0023】本発明はまた疾患又は障害は神経ステロイドレベルの変動に起因する、上記使用方法を提供する。【0024】本発明の好ましい実施態様において、疾患又は障害は神経ステロイドレベルの下降に起因する。【0025】本発明の1つの具体的実施態様において、疾患又は障害は神経ステロイドレベルの反復性周期下降(recurrent periodical decline)に起因する。【0026】本発明のもう一つの具体的実施態様において、疾患又は障害は神経ステロイドレベルの顕著な下降に起因する。【0027】本発明の別の具体的実施態様において、疾患又は障害は神経ステロイドレベルの年齢に関連する下降に起因する。【0028】本発明の好ましい実施態様において、神経ステロイドはプロゲステロンである。【0029】更に本発明の好ましい実施態様において、神経ステロイドがプロゲステロンの代謝産物である。【0030】本発明の好ましい実施態様において、疾患又は障害は月経前障害、産後うつ症状又は閉経後に関連する不快障害である。【0031】本発明はまた単位投薬量として投与するための医薬である、上記使用方法を提供する。【0032】 本発明の好ましい実施態様において、単位投薬量は体重1kgあたり約10μg〜10mg、好ましくは一日に体重1kgあたり25μg〜1.0mg、最も好ましくは0.1mg〜1.0mgの量で有効物質を含有する。 さらに好ましい実施態様において、単位投薬量は一日に体重1kgあたり0.1mg〜1.0mgの量で有効物質を含有する。【0033】本発明の実施態様において、神経ステロイド活性化はホルモンに引き起こされる。【0034】好ましい実施態様において、これはプロゲステロンである。本発明のもう一つの実施態様において、これはプロゲステロンの代謝産物である。【0035】本発明によれば、上記化合物はこの化合物の塩基として又はその薬学的に許容し得る酸付加塩として又はこの塩の無水物又は水和物として使用することができる。【0036】本発明によれば、上記化合物又はその薬学的に許容し得る塩を、すべての適する方法で、たとえば経口又は腸管外に投与することができ、そしてこのような投与に対してすべての適する方法で、たとえば錠剤、カプセル、粉末、シロップ又は注射用溶液又は分散液の形で存在することができる。好ましくは、及び本発明の目的にしたがって、本発明の化合物を固形の薬学的調合物、好ましくは錠剤又はカプセルとして又は注射用懸濁液、溶液又は分散液の形で投与する。【0037】固形の薬学的調合物の製造方法は技術上周知である。錠剤を、有効成分と慣用の賦形剤及び(又は)希釈剤と混合し、次いで混合物を通常の打錠機で圧縮して製造する。賦形剤又は希釈剤の例は、コーンスターチ、乳糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、乳糖、ガム等々である。すべての他の賦形剤又は添加物、たとえば着色剤、着香剤、保存等も、これらが有効成分と適合するならば使用することができる。【0038】本発明の化合物を一日に体重1kgあたり約10μg/kg〜10mg/kg、好ましくは25μg〜1.0mgの量で有効物質を含有するの錠剤又はカプセルの形で経口投与するが最も有利である。【0039】化合物の効果は偽性妊娠モデルで試験される。この際プロゲステロン レベルは変動し、特に急速な下降に影響を及ばすことが、たとえばGallo 等, Pharmacol. Biochem. Behav .1993, 46, 897-904 に記載されるように測定される。【0040】結果PMSの齧歯(げっし)類モデル記載されるモデルはラットのPMSのホルモン停止モデルである。これは不快気分(mood)がPMSの女性のホルモンレベルの下降(すなわち“ホルモン停止”)に主に関係するという有力な仮説にもとづいている。以前の実験(Nature 392: 926-930, 1998; J. Neurosci. 18: 5275-5284, 1998)は、ホルモン放出の3週間後に、scプロゲステロンが充填されたインプラントの除去24時間後に再産生性ステロイドプロゲステロンの高められたレベルからの停止は雌性ラットの増加された不安及び低下された発作の閾値の状態を生じることを実証した。【0041】 α4サブユニットが増加するという別の証拠は電気生理学的データによって提供された。このデータはベンゾジアゼピン(BDZ)ロラゼパムのGABAの有効性を高める効果に対して海馬細胞の際立った非敏感性を実証する。(BDZ非敏感性はα4含有GABAレセプターの特徴を示す。) 実験の詳細な説明 動物 雌性マウス(Charles River)をペアーで14時間明るい、そして10時間暗いサイクル下で餌及び水を自由に与えて収容する。すべての動物を24時間周期の明るい時に試験する。雌性マウスにおいて発情期周期段階を、試験する前の1つの全周期を通して前記のように(Smith,1987) 膣洗浄の顕微鏡検査によって及び膣インピーダンスの測定によって(Bartlewski, 1999; Bartos, 1977; Koto, 1987; Koto, 1987) 測定する。発情期の雌のみが検体として使用される。【0042】 医薬及びホルモンの投与 3α、5α−THPよりもむしろプロゲステロン(P)を投与する。というのはPの高められた循環レベル(たとえば発情期(又は月経)周期の間又はストレスの後に見出される)(Presengiev, 1991; Barbaccia, 1996; Barbaccia, 1997; Korneyev, 1993; Wilson, 1997; Elman, 1997; Vallee, 2000; Purdy, 1991; Korneyev, 1993)を脳内で容易に3a、5a−THPに変え、GABA様阻害を増強にするのに十分な3a、5a−THPレベルをもたらし(Schmidt,1994; Smith, 1987; Seiki, 1975; Bitran, 1995; Karavolas, 1976; Vallee, 2000)、そしてGABAA−Rサブユニット発現を調節することが周知であるからである[Weilnad,1995]。【0043】プロゲステロンインプラントはシリコーン管(Nalgene Co., 1/16"i.d x 1/8"o.d.) からなる。この管は動物の体重にしたがうサイズに切断され、結晶性プロゲステロンで満たされ、サイラスチック(silistic)医療用接着剤(Dow Corning) で密封されている。密封されたカプセルを、1%ゼラチン及び0.9%食塩水を含有する溶液中で水浴(37℃)で穏やかに一晩振とうしながら一晩インキュベートする。擬インプラント(sham implants) は、同一方向から密封された空の管である。ついでラットを酸素中の2%ハロタン(2−ブロモ−2−クロロ−1,1,1−トリフルオロエタン)で麻酔し、ついでカプセルを腹部の皮下に埋没させる。インプラントの除去はハロタン麻酔の同一持続期間下でも行われ、21日間ラットの腹部に(Smith, 1998; Moran, 1998) 麻酔下で皮下に埋没させる。この方法は、Pの増加した循環レベル(40−50ng/ ml血漿、約130−160nM)と共に高い生理学的範囲(6−12ng/gm海馬組織)で3a、5a−THPのCNSレベルをもたらすことを示した(Smith, 1998 )。【0044】コントロール動物を空の(擬)シリコーンカプセルを用いてまさに同一方法で埋没させる。動物をインプラントの除去24時間後に殺すか又はテストする(P停止)。【0045】 テストするその日に、THIP(1.25mg/kg)又は生理食塩水を注射し、注射40分後にテストする。【0046】行動テスト低い、間接白熱光照射及び低いノイズレベルの部屋で床から50cmの高さにあるプラス迷路(plus maze)でマウスをテストする。プラス迷路は2つのインクローズドアーム(enclosed arms)(50×10×40cm)及び2つのオープンアーム(50×10cm)から成り、(Pellow, 1985) に詳細に説明されている。オープンアームは(Fernades, 1996)に記載されているようにオープンアームの最初の半分の外側に小さいレールを有する。【0047】4つのアームすべてからなる床に25cm毎にグリッドレンズでマークをつける。試験するその日に、各マウスを環境に順応させるためにテスト前30〜40分間テスト部屋に入れる。テストの時に、各動物をプラス迷路の中央台にあるスタートボックスから出た後10分間テストする。任意のアームに入場したとみなすためには、マウスは4本の肢すべてがオープン台のラインを通過しなければならない。オープンアーム中で過ごす時間の持続期間(秒)をオープンアームに入場した時間から記録する。オープンアーム中で過ごす時間の減少は不安のより高いレベルを示す(Pellow, 1985) 。記録されたその他の行動尺度はレールを越えて過ごす時間(秒)の持続時間を含む。レールのないプラス迷路のオープン部分で過ごす検体の時間の量は、レールのあるオープンアームで過ごす時間の量よりももっと抗不安剤(すなわちオープンアームで過ごす時間の量を増加させる剤)に敏感であるとみなされる(Fernandes, 1996)。一般の運動活性を測定するために、全グリッド横断の数をカウントする。最後に、グルーミングに費やす時間の持続時間(秒)も得点とする。【0048】実験者はすべての条件に気づかず、そして動物は任意に選ばれたブロックデザイン中でテストされる。【0049】統計学的分析プラス迷路からのデータを2−way ANOVA(インプラント条件×注射条件)で分析し、ついでpost−hocANOVA及びpost−hoc t−testで分析する。表1に示すように、PWDマウスはコントロールマウスよりもオープンアームでより少ない時間を明らかに過ごす。【0050】 表1:タイムオープンアームに関する平均表 影響:性別/条件 ロウ エクスクルージョン(Row exclusion): stvw PWD+M F/M D【0051】【表1】更に、投薬量1.25mg/kgでのTHIPは完全にPWD作用を逆にする。同様の作用が横断する数で得られる(表2)。【0052】 表2:グリッド横断に関する平均数 影響:性別/条件 ロウ エクスクルージョン(Row exclusion):stvw PWD+M F/M D【0053】【表2】レールの外側で過ごす時間を測定する(表3)。【0054】 表3:レールの外側での時間に関する平均数 影響:性別/条件 ロウ エクスクルージョン(Row exclusion):stvw PWD+M F/M D【0055】【表3】 動物モデルTHIPの結果に見られるように、PWDを完全に無効にすることができる。 月経前障害、産後うつ病又は閉経後に関連する不快障害から選ばれる疾患又は障害の治療用医薬の製造に、THIP(ガボオキサドール)を使用する方法。 単位投薬量として投与するための医薬である、請求項1記載の使用する方法。 単位投薬形が、体重1kgあたり約10μg〜10mgの量で有効物質を含有する、請求項2記載の使用する方法。 単位投薬形が、一日に体重1kgあたり25μg〜1.0mgの量で有効物質を含有する、請求項3記載の使用する方法。


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