生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_固相グリセロリシス
出願番号:2002516902
年次:2013
IPC分類:C12P 7/64,A21D 13/00,A21D 13/08,A23D 7/00,A23D 9/007,A23D 9/00,A23L 1/24


特許情報キャッシュ

ソエー, ファーン ボルク JP 5133487 特許公報(B2) 20121116 2002516902 20010802 固相グリセロリシス デュポン ニュートリション バイオサイエンシーズ エーピーエス 397060588 山本 秀策 100078282 安村 高明 100062409 森下 夏樹 100113413 ソエー, ファーン ボルク GB 0019118.9 20000803 20130130 C12P 7/64 20060101AFI20130110BHJP A21D 13/00 20060101ALI20130110BHJP A21D 13/08 20060101ALI20130110BHJP A23D 7/00 20060101ALI20130110BHJP A23D 9/007 20060101ALI20130110BHJP A23D 9/00 20060101ALI20130110BHJP A23L 1/24 20060101ALI20130110BHJP JPC12P7/64A21D13/00A21D13/08A23D7/00 500A23D7/00 508A23D9/00 518A23D9/00 502A23D9/00 512A23L1/24 A C12P 1/00 - 41/00 C12N 9/00 - 9/99 A21D 2/00 - 17/00 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) CAPLUS/BIOSIS/MEDLINE/WPIDS(STN) 特開平03−262492(JP,A) 特開平07−079687(JP,A) 特開昭63−214184(JP,A) 特開平02−295489(JP,A) 特開平03−130079(JP,A) 特開平10−165093(JP,A) JAOCS,1990年,Vol.67, No.11,pp.779-783 JAOCS,1991年,Vol.68, No.1,pp.6-10 Food Research International,1996年,Vol.28, No.6,pp.605-609 23 IB2001001830 20010802 WO2002011543 20020214 2004504859 20040219 21 20080213 藤井 美穂 【0001】本発明は、食品産業において使用するための活性成分の組み合わせに関する。特に、本発明は、驚くべき高レベルのモノグリセリドを有する生成物を生じる固相グリセロリシス(glycerolysis)反応に関する。【0002】リパーゼは、長年にわたり製パン産業において使用されており、種々の異なる適用が開発されている。しかし、特定の適用において、リパーゼの使用に関連する欠点(drawback)がしばしば存在することが、研究により明らかにされた。特に、製パンにおけるリパーゼの使用に対する制限因子の1つは、特定の基質(例えば、小麦粉)が、約2%の脂質しか含まず、そしてこの一部のみしか、酵素的攻撃のために利用可能でないことである。従って、近年の研究は、製パンにおいてリパーゼを使用することによる利益を改善するために、脂質とリパーゼとの組み合わせの可能性に注目している。【0003】欧州特許出願番号第0585988番(Gist Brocades)は、リパーゼが生パン(dough)に添加される場合、モノグリセリド形成の結果として改善された硬化防止効果(anti−staling effect)が獲得されることを開示している。しかし、モノグリセリドのレベルは、最低限の量しか増加しないことが示されている(WO 98/45453、Danisco A/S)。なぜならば、生パンに添加されるリパーゼはまた、モノグリセリドをグリセロールおよび遊離脂肪酸に容易に分解し得るからである。この効果は、内因性の脂質のみを含む生パン、および添加された脂肪/油を含む生パンで観察される。【0004】いくつかのリパーゼが、極低水分環境(very low water enviroment)において作用し得ることが周知である。McNeillら、[JAOCS、第68巻、第1番(1991年1月)、1−5]、Bornscheuerら、[Enzyme and Microbial Technology、17:578−586、1995]およびThideら[JAOCS、第71巻、第3番(1994年3月)、339−342]は、脂肪/油およびグリセロールの混合物において、特定のリパーゼを添加することによりグリセロリシス反応を実施することが可能であり、これにより脂肪/油の融点より下でグリセロリシス反応を実施することが可能であることを示した。しかし、McNeillらはまた、完全に硬化した脂肪(例えば、水素添加獣脂)を有する固相においてグリセロリシス反応を実施することは非常に困難であることを実証した。【0005】本発明は、上述の先行技術のプロセスが直面している問題に取り組むことに努める。特に、本発明は、モノグリセリドの収率を改善し、硬化脂肪を用いたグリセロリシスの実施に関連する問題を軽減することに努める。【0006】従って、最も広い意味で、本発明は、硬化脂肪、グリセロール、リパーゼ、および必要に応じてレシチンを組み合わせることにより、40%より多いモノグリセリドを有する固体を調製するための酵素的固相反応を提供する。【0007】より詳細には、本発明は、以下の反応混合物から40%より多いモノグリセリドを有する固体を調製するための酵素的固相反応を提供する:ここで、この反応混合物は、(i)リパーゼ;(ii)少なくとも14重量%のグリセロール;および(iii)グリセリド;ならびに必要に応じて、(iv)レシチンを含み、(iv)が存在しない場合、グリセリド(iii)が約5と約35との間のヨウ素価および20℃で約75%より多い固体脂肪含量を有する。【0008】特に、本発明は、制御温度条件下で粉末化され、保存され得る硬化脂肪、グリセロール、リパーゼ、および必要に応じてレシチンの混合物を提供する。次いで、このグリセロリシス反応が、粉末形態において起こり得る。【0009】このように、高レベルのモノグリセリド、活性リパーゼ、および必要に応じてレシチンを含む粉末生成物を獲得することが可能である。このような反応生成物は、製パン産業における商業的利益を有する生成物である。なぜならば、モノグリセリドは、硬化防止に大きく寄与することが知られているからである。さらに、レシチン(存在する場合)は、生パンの強化に寄与し、リパーゼは、生パンの安定性およびパン粉構造を改善するよう寄与する。【0010】本発明の固相反応混合物は、グリセリドを含む。【0011】好ましい実施形態において、グリセリドは、約1重量%〜約86重量%の量で、反応混合物中に存在する。【0012】第1の好ましい局面において、本発明の固相反応混合物は、レシチンを含む。レシチンの存在下で、反応混合物のグリセリドは、任意の硬化脂肪(完全硬化脂肪を含む)であり得る。【0013】用語「硬化脂肪」または「水素添加脂肪」は、水素添加プロセスに曝された脂肪である(Ullmanns Encyclopedia of Industrial Chemistry,第6版,Fats and Fatty Oils,4.3および8)。代表的に、脂肪は、遷移金属触媒(例えば、ニッケル触媒、パラジウム触媒、または白金触媒)の存在下で、触媒性水素添加に供される。【0014】完全硬化脂肪は、5未満のヨウ素価(IV)を有する脂肪として規定される。ヨウ素価は、従来のIUPAC技術(International Union of Pure and Applied Chemistry(IUPAC),Standard Method for the Analysis of Oils,Fats and Derivatives,Method 2.205)により測定される。【0015】先行技術は、固相グリセロリシスプロセスから高いモノグリセリド含量を有する生成物を達成するためのレシチンの使用を開示も示唆もしていないことに注目されたい。【0016】第2の局面において、本発明の反応混合物は、レシチンを含まない。【0017】レシチンの非存在下で、本発明の反応混合物のグリセリドは、約5と約35との間のヨウ素価および20℃で75%より多い固体脂肪含量を有する。【0018】用語、固体脂肪含量(SFC)は、IUPAC Method 2.150(International Union of Pure and Applied Chemistry(IUPAC),Standard Method for the Analysis of Oils,Fats and Derivatives)に従い規定および測定される。【0019】従って、脂肪および油に関連して使用される用語「固体」は、問題の油/脂肪が、固体脂肪含量についての上記の規定に従う固体脂肪を含むことを意味する。【0020】グリセリドまたは脂肪の「ヨウ素価」は、上記のIUPAC法により測定される。【0021】従って、レシチンの非存在下で、40%より多いモノグリセリドを有する生成物を達成するために、反応混合物のグリセリド成分は、完全硬化脂肪を単独で含むべきでない。代わりに、所望のレベルのモノグリセリドを有する生成物を達成するために、グリセリド成分は、少なくとも1つの不飽和脂肪を含み得る。いくつかの例において、グリセリドは、不飽和脂肪または不飽和脂肪の混合物であり得る(ここで、この不飽和脂肪または混合物は、約5と約35との間のヨウ素価を有する)。他の例において、グリセリド成分は、少なくとも1つの不飽和脂肪および少なくとも1つの飽和脂肪の混合物であり得、この混合物のヨウ素価は、約5と約35との間である。【0022】本発明の好ましい実施形態において、レシチンの非存在下で、反応混合物のグリセリド成分は、約5と約25との間のヨウ素価を有する。【0023】より好ましい実施形態において、レシチンの非存在下で、グリセリドは、5と約15との間のヨウ素価を有する。なおさらに好ましくは、レシチンの非存在下で、グリセリドは、約5と約10との間のヨウ素価を有する。【0024】従来技術は、40%を越えるモノグリセリド含量を有する生成物を生成し、そして本発明の硬化脂肪と共に使用するために適切な、固相グリセロリシス法を開示していない。従来技術は、このような固相グリセロリシス反応混合物を扱うために適切な技術を示唆もしていない。【0025】好ましくは、本発明のグリセリドは、パーム油、ヒマワリ油、菜種油、大豆油、ベニバナ油、綿実油、落花生油(ground nut oil)、トウモロコシ油、オリーブ油、ピーナツ油、ラード、獣脂、またはそれらの混合物から誘導される。【0026】本発明の好ましい実施形態において、反応混合物のグリセリドは、トリグリセリドである。【0027】代替の好ましい実施形態において、グリセリドは、ジグリセリドである。【0028】好ましくは、用語「トリグリセリド」とは、グリセロールのトリエステルおよび脂肪酸を意味する。より好ましくは、トリグリセリドは、グリセロールのトリエステル、およびC4〜C24の脂肪酸である。【0029】好ましくは、トリグリセリドは、14個を越えない炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、4〜14個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、6〜14個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、8〜14個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、10〜14個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、12個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、16〜24個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、16〜22個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、18〜22個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、18〜20個の炭素の脂肪酸鎖長を有するトリグリセリド、それらの混合物およびそれらの誘導体から選択される。【0030】本発明の非常に好ましい実施形態において、反応混合物中で使用されるトリグリセリドは、硬化パームステアリンである。【0031】パームステアリンは、制御した冷却条件下でパーム油を結晶化し、続いて分離して、低融点の液相(パームオレイン)および高融点の固相(パームステアリン)を得ることによって、得られ得る。さらなる詳細は、Bailey’s Industrial Oil and Fat Products,第5版、第2巻、321頁に見出され得る。用語、分別化されたパームステアリンとは、このようなプロセスによって得られ得る単離されたパームステアリン成分をいう。【0032】本発明の反応混合物は、必要に応じて、レシチンを含む。レシチンの存在下で、グリセリド成分のヨウ素価および固体脂肪含量(20℃における)に関する限定的な条件は、適用されない。【0033】定義のために、レシチンは、ステアリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸のジグリセリドの混合物(リン酸のコリンエステルに結合している)を含む(Merck Index,第12版、5452)。【0034】好ましくは、レシチンが存在する場合、このレシチンは、植物レシチン、粉末レシチン、合成レシチン、または加水分解されたレシチンから選択される。好ましくは、このレシチンは、大豆レシチンである。【0035】好ましくは、レシチンが存在する場合、このレシチンは、全反応混合物の約1重量%〜約50重量%の量で存在する。【0036】本発明の反応混合物は、リパーゼをさらに含む。このリパーゼは、野生型リパーゼまたは変異リパーゼであり得る。このリパーゼは、組換えDNA技術の使用によって、調製され得る。【0037】リパーゼは、多数の異なる供給源由来であり得る。【0038】好ましくは、リパーゼは、Pseudomonas sp.、Chromobacterium viscosum、Pseudomonas cepacia、Pseudomonas stutzeri、Pseudomonas flourescens、Mucor meiheiまたはCandida antartica由来である。【0039】本発明の反応混合物は、全反応混合物の少なくとも14重量%の量で、グリセロールをさらに含む。【0040】好ましい実施形態において、グリセロールは、全反応混合物の約14重量%〜約25重量%の量で存在する。【0041】さらに好ましくは、グリセロールは、全反応混合物の約16重量%〜約19重量%の量で存在する。【0042】本発明の反応混合物は、1つ以上のさらなる成分をさらに含み得る。このようなさらなる成分としては、例えば、酸化安定性を改善する抗酸化剤が挙げられる。【0043】この反応混合物は、グリセロールの送達を助ける1つ以上の固体キャリアをさらに含み得る。適切な固体キャリアの例としては、繊維、テンサイ繊維、ヒドロコロイド、炭酸カルシウム、リン酸三カルシウム、シリカおよび石英ガラスが挙げられる。【0044】いくつかの場合、固相グリセロリシスの前に脂肪を噴霧結晶化する制限の1つは、グリセロールがこの粉末をわずかに粘性にし得ることである。この問題を軽減するために、グリセロールのための固体キャリアは、グリセロールのための送達系として作用するように、この反応混合物に添加され得る。グリセロールのための固体キャリアの1つのこのような例は、テンサイ糖繊維(例えば、Fibrex)である。固体キャリアの存在により、反応混合物の処理が改善され得、その結果、より良質な製品ができる。さらに、固体キャリアの存在によりまた、水吸収が増加され得、これはパン焼きおよびパン作りの様な特定の用途において有利である。より詳細には、パン作りにおいて増加した水吸収は、パンの改善された湿度または新鮮さに寄与する。【0045】代表的には、本発明の反応混合物の成分は、固体粉末に処理され、そして制御された温度条件下で保存される。次いで、所望のモノグリセリド生成物を高収率で形成するグリセロリシスは、固相で起こり得る。【0046】好ましい実施形態において、本発明の酵素的固相反応で形成されるモノグリセリドは、−10℃と50℃との間の温度で形成される。【0047】非常に好ましい実施形態において、モノグリセリドは、25℃と45℃との間の温度で形成される。【0048】本発明の反応から得られる固相グリセロリシス生成物は、パン焼きおよび他の用途における使用が意図される。【0049】一般に、リパーゼは、固相グリセロリシス生成物が使用される場合、例えば、そのリパーゼがパン生地に加えられる場合、なお活性である。いくつかの例において、活性リパーゼを存在させることが有利である。実際に、実験により、活性リパーゼを含む、本発明に従って調製されたグリセロリシス生成物は、特定のパン焼き用途において特に関心をもたれることが示された。なぜなら、モノグリセリドおよびレシチンは、改善された柔らかさに寄与し、一方、リパーゼおよびレシチンは、パン生地の強化硬化を有するからである。【0050】しかし、特定の他の用途において、リパーゼ活性のレベルは、しばしば高すぎ、そして悪影響を引き起こし得る。従って、本発明の反応混合物から調製されるグリセロリシス生成物は、リパーゼインヒビター(例えば、塩化鉄(FeCl3))と組み合わせられ得る。このように、必要ならば、リパーゼの活性は、用途に基づいて、調節され得る。【0051】本発明のさらなる局面は、40%より多くのモノグリセリドを有する固体を調調製するための酵素的固相反応混合物を調製するためのプロセスに関し、このプロセスは、以下:(i)必要に応じてレシチンと共に、グリセリドを融解して、脂肪層を形成する工程;(ii)この脂肪層にグリセロール中のリパーゼの溶液を添加し、この得られた混合物を撹拌する工程であって、ここで、このグリセロールは、全混合物の少なくとも14重量%の量で存在する、工程;(iii)この混合物をホモジナイズする工程;および(iv)この混合物を処理して、この酵素的固相反応混合物を形成する工程、を包含する。【0052】1つの好ましい実施形態において、本発明の反応混合物は、続いて噴霧結晶化される。【0053】噴霧結晶化は、噴霧乾燥と類似の単一の操作であり、これは、融解物を微粉化するために使用される。この技術は、スプレー塔を使用し、そして当業者に周知である。最初に、液体融解物をスプレーのずるまたはスプレーホイールによって微粉化して、小さな液体粒子を形成する。次いで、これらの粒子を、スプレー塔内で冷気流により、それらの融点より下に冷却し、この微粉化された融解物を微粒子または粉末として結晶化させる。噴霧結晶化に対するさらなる言及は、Ullmanns Encyclopedia、第6版、Crystallization and Precipitation、10.4に見出され得る。必要に応じて、噴霧結晶化の後に、この粒子を、低温製粉によってさらに処理し得る。【0054】別の好ましい実施形態において、本発明の酵素的固相反応混合物は、続いて、ペレット化されるか、フレーク化されるかまたは押し出され、そして必要に応じて、粉砕される。【0055】ペレット化は、融解物から固体ペレットを得るために使用される単一の操作である。この技術は、当該分野で周知であり、そしてこの融解物が沈着される冷却金属ベルトを使用する。代表的には、融解物は、一連の小さな穴を通して沈着されて、小さな液滴を形成し、この液滴が冷却ベルト上で固化される。ペレット化のさらなる詳細は、Perry’s Chemical Engineers’ Handbook,第6版、Equipment for Fusion of Solids,11〜45頁に見出され得る。【0056】フレーク化は、融解物から固体を得るために使用される、当業者に周知の単一の操作である。この技術は、融解物を、冷却装置を備える金属コンベアベルトまたは回転ドラム上に結晶化する工程を包含する。固化された材料は、次いで、このドラムまたはベルトから、ナイフで削り取られる。この技術のさらなる詳細は、Perry’s Chemical Engineers’ Handbook,第6版、Equipment for the Fusion of Solids,11〜45頁に記載される。フレーク化プロセスから得られる材料は、続いて、冷却製粉(または低温粉砕)によって、粉末に変換され得る。【0057】本発明のさらに好ましい局面は、固相反応によって得られたグリセロリシス生成物を含む食品に関する。用語「食品」とは、ヒトまたは動物の消費に適切な物質を意味する。【0058】好ましくは、グリセロリシス生成物を含む食品は、焼き物品(パン、ケーキ、菓子パン製品(sweet douth product)、パイ生地(laminated dough)、液体バター(liquid batter)、マフィン、ドーナツ、ビスケット、クラッカーおよびクッキーを含む);菓子類(チョコレート、キャンディー、キャラメル、ハラワ(halawa)、ガム(無糖ガムおよび加糖ガムを含む)、風船ガム(bubbled gum)、ソフト風船ガム、チューインガムおよびプリンを含む);冷凍製品(シャーベットを含む)、好ましくは冷凍乳製品(アイスクリームおよびアイスミルクを含む);乳製品(コーヒークリーム、ホイップクリーム、カスタードクリーム、乳飲料およびヨーグルトを含む);ムース、ホイップベジタブルクリーム、肉製品(加工肉製品を含む);食用油および脂肪、エアホイップ製品(aerated whipped product)および非エアホイップ製品(non−aerated whipped product)、オイルインウォーターエマルジョン、ウォーターインオイルエマルジョン、マーガリン、ショートニングおよびスプレッド(低脂肪スプレッドおよび超低脂肪スプレッドを含む);ドレッシング、マヨネーズ、ディップ、クリームベースのソース、クリームベースのスープ、飲料、スパイスエマルジョン、ソースおよびマヨネーズから選択される。【0059】(実施例)(材料)(リパーゼ):#2402 LIPOSAM Pseudomonas sp.リパーゼ:Chromobacterium viscosum(バッチ #2405、#2450および#2474)リパーゼ(EUROPA−Bioproducts、UK)。【0060】(硬化されたパームステアリン)03850:滴点 約60℃F.F.A. 最大1.0%ヨウ素価 最大2。【0061】(分取されたパームステアリン):Palmotex 98T、AarhusOlie,Denmark:ヨウ素価 35F.F.A. 最大0.1。【0062】(固体脂肪指数)10℃ 75〜9020℃ 60〜7530℃ 40〜5035℃ 32〜42。【0063】(硬化されたパームステアリン)Grindsted PS 101:滴点 約60℃F.F.A. 最大1.0%ヨウ素価 最大2。【0064】(粉末レシチン)Sternpur、Stern Lecithin & Soja GmbH & Co.KB(Hamburg):不溶性アセトン 最小96%水 最大 1%酸価 最大35。【0065】(ダイズレシチン003175):不溶性アセトン 最小62%酸価 20〜28mg KOH/g水 最大 1%。【0066】(加水分解されたレシチン):レシチンH、036702:酸価 28〜45mg KOH/gグリセロール 99.5%。【0067】(方法)(薄層クロマトグラフィー(TLC))反応産物を、Kieselgel F 60プレート(Merck)を用いたTLCによって分析した。溶出系:P−エーテル:MTBK:酢酸=70:30:1。展開:バナジン酸塩溶液への浸漬、次いで100℃まで加熱。【0068】(ガスクロマトグラフィー)WCOT融合シリカカラム12.5m×0.25mmID×0.1μm 5%フェニル−メチル−シリコーン(CP Sil 8 CB(Compack))を備えた、Perkin Elmer 8420(キャピラリーガスクロマトグラフィー)キャリア:ヘリウム注入:1.5μl(スプリット)検出器:FID.385℃オーブンプログラム 1 2 3 4オーブンの温度:℃ 80 200 240 360等温、時間(分) 2 0 0 10温度比率、℃/分 20 10 12。【0069】(サンプルの調製):50mgの脂質を12mlのヘプタン:ピリジン(2:1)(ヘプタデカン(2mg/ml)の内部標準を含む)に溶解した。500μlのサンプルをクリンプバイアルに移した。100μlのMSTFA(N−メチル−N−トリメチルシリル−トリフルオロアセトアミド)を添加し、そして15分間、90℃で反応させた。【0070】(計算):モノ−ジ−トリグリセリドおよび遊離脂肪酸についての応答因子を、これらの成分の参照混合物から決定した。これらの応答因子に基づいて、モノ−ジ−トリグリセリド、遊離脂肪酸およびグリセロール(サンプル中)を計算した。【0071】(モデル生パン)10gのDanish flour(Reform)、0.1gの乾燥酵母(LeSaffre)、0.3gの塩、および水(500 Brabender Units(BU))を、ミニBrabender Farinograph中で6分間混合する。この生パンを、蓋を有するプラスチックのビーカーに、60分間、32℃で配置した。次いで、この生パンを凍結し、そして凍結乾燥する。【0072】(脂質抽出物および脂肪酸の分析)20gの完全に発酵させた(proofed)生パンを、即座に乾燥し、そして凍結乾燥した。この凍結乾燥した生パンを、コーヒーミル中で粉砕し、そして800ミクロンのスクリーンを通過させた。2gの凍結乾燥した生パンを、ネジ付き蓋を有する15mlの遠心管中にスケールし、そして10mlのブタノール飽和水溶液(water saturated butanol(WSB))を添加した。この遠心管を、沸騰している水浴に10分間配置した。この遠心管を、Rotamixに配置し、そして45rpm、20分間、周囲温度で回転させた。次いで、この遠心管を、もう一度、沸騰している水浴に10分間配置し、そして周囲温度で、30分間、Rotamixで回転させた。この遠心管を、3500gで5分間遠心分離し、そして5mlの上清をバイアルに移した。このWSBを窒素気流下で、乾固するまでエバポレートした。【0073】抽出物中の遊離脂肪酸を、715nmで測定されるイソ−オクタン中のCu塩として分析し、そしてオレイン酸に基づく較正曲線に従って定量した(Kwon、D.Y.およびJ.S.,Rhee(1986)、A Simple and Rapid Colourimetric Method for Determination of Free Fatty Acids for Lipase Assay,JAOCS63:89)。【0074】(結果)(2133−134.硬化されたパームステアリンとのグリセロリシス反応)グリセロール中に溶解した、完全に硬化されたパームステアリン、分取されたパームステアリン、およびリパーゼを、噴霧結晶させた。このレシピを、以下の表1に示す。【0075】【表1】(手順)硬化させたパームステアリンを、65℃で融解した。リパーゼを水に溶解した後に、グリセロールを添加した。リパーゼ/グリセロール相を、60℃で脂肪相に添加した。この混合物を、60℃で攪拌し、次いで、60℃でスプレー容器に移した。Turrax混合機を用いて強力に混合する間、この混合物を、「トンネル(tunnel)」スプレー技術を使用して噴霧結晶させた。このトンネルスプレー技術は、噴霧結晶化と類似しており、融解された脂肪が、スプレーノズルを介して、トンネルへ汲み上げられ、この脂肪が粉末に結晶化ように改良されている。サンプルを25℃および40℃で保存し、そして第3のサンプルを、25℃と40℃との間でサイクルさせた。保存の1日および7日後に、このサンプルをTLCによって分析した。【0076】TLC分析により、サンプル4番が、通常、高いレベルのモノグリセリドを生成したことが明らかとなった。これらのサンプルをまた、GLC分析に供した(表2)。【0077】【表2】ある程度高いレベルのモノグリセリドを確認したGLC分析は、完全に硬化された脂肪およびパームステアリン(Palmotex T98)の混合物を含むサンプル2133−134−4において見出された。サンプル2133−134−4中のモノグリセリドのレベルは、酵素学的グリセロリシスが液体形態において生じる場合、平衡濃度のモノグリセリドである20〜25%のモノグリセリドと比較されるべきである。【0078】これらの結果はまた、サンプル1、2および3(飽和脂肪のみを有し、レクチンを有さない)は、サンプル4と比較してある程度低いレベルのモノグリセリドを産生することを示し、これにより、高いレベルのモノグリセリドを得るために、反応混合物中にいくらか不飽和の脂肪を有することが必要であることが確認される。【0079】(2133−135)不飽和トリグリセリドの代わりに、レシチン粉末を、異なった濃度の完全に硬化されたパームステアリンに添加した(表3)。【0080】【表3】(手順)硬化されたパームステアリンおよびレシチン粉末を、65℃で溶融した。リパーゼを水中に溶解した後、グリセロールを添加した。このリパーゼ/グリセロール相を、60℃で脂肪相に添加し、そして1時間、60℃で攪拌した。このサンプルを、Ultra Turrax混合機中で均質化し、そしてアルミニウムプレート上で結晶化した。このサンプルを25℃および40℃で保存し、そして1日および7日後にTLCによって分析した。【0081】TLC分析は、粉末のレシチンが硬化されたパームステアリンと混合される場合に、高いレベルのモノグリセリドが産生されることを例示した。これをまた、7日間40℃で保存したサンプルのGLC分析により確認した(表4)。【0082】【表4】表4から、レシチン粉末が、硬化されたパームステアリンのグリセロリシス反応を改良することは、明らかである。脂肪相中に30%の粉末レシチンを有する高いレベルのグリセロリシスが得られる。【0083】(2133−139.グリセロールレベルおよび粉末レシチンの代わりのダイズレシチンの試験)グリセロリシス反応のためのグリセロールレベルの効果を、硬化されたパームステアリンを用いて試験した。ダイズレシチンを、粉末レシチンの代わりに試験し(表5)、粉末レシチンは、常に、特定の食物適用(例えば、フライマーガリン(frying margarine))のための最良のレシチン選択とは限らない。【0084】【表5】これらのサンプルは、上記と同じ方法において調製し、そして7日間保存し、そしてGLCによって分析した(表6)。【0085】【表6】この実験は、ダイズレシチンもまた、硬化パームステアリンのグリセロリシスを促進することを確認する。モノグリセリドへの変換のために、十分に高いレベルのグリセロールレベルを有することの重要性もまた、この実験で確認される。【0086】(2192−6 固相グリセロリシスについての異なるリパーゼの試験)レシチン粉末および硬化パームステアリンとのグリセロリシス反応を、「トンネル」スプレーシステムによって粉末を作製することによって繰り返した。Pseudomonas sp.由来のリパーゼ#2402およびChromobacterium viscosum由来のリパーゼ#2450の両方を試験した(表7)。【0087】【表7】(手順)硬化パームステアリンおよびレシチン粉末を、一緒に融解させ、そして60℃まで冷却する。リパーゼを水に溶解させ、そしてグリセロールを加える。グリセロールに溶解したリパーゼを、脂肪相に添加し、そして55℃で一時間攪拌する。この混合物を、Turraxミキサーを使用することによってホモジェナイズし、そして60℃で噴霧する。【0088】噴霧結晶化粉末のサンプルを、以下で保存した:A)25℃B)40℃C)35℃〜45℃の熱サイクル。【0089】保存の7日後、サンプルをGLCによって分析した(表8)。【0090】【表8】この結果は、モノグリセリドのレベルが、40℃で保存されたサンプルよりも、熱サイクルに供されたサンプルについて高くないことを示す。【0091】サンプル3および4は、低い割合のグリセロールを含み、そして以前のように、低いレベルのモノグリセリドを作製した(表6)。【0092】(2192−18 異なるレベルのダイズレシチンの試験)粉末状レシチンは、特定の適用に適さないので、この反応を、代わりに通常のダイズレシチンを使用して試験した。硬化パームステアリンおよびダイズレシチンを含む、グリセロリシスのためのサンプルを、表9に示されるように調製した。【0093】【表9】(手順)硬化パームステアリンおよびダイズレシチンを、60℃で溶解させる。リパーゼを水中に溶加させ、グリセロールを加える。リパーゼ/グリセロール混合物を、55℃で脂肪相に添加し、そして10分間攪拌する。【0094】サンプルをホモジェナイズし、そして結晶化させ、そして以下で保存する:(A)25℃、7日間、続いて、35℃〜45℃の熱サイクル12時間。【0095】(B)40℃、7日間。【0096】サンプルをGLCによって分析した(表10)。【0097】【表10】これらの結果は、ダイズレシチンが粉末状レシチンの代わりに使用される場合、グリセロリシスによって得られるモノグリセリドのレベルにおける有意な改善を示す。サンプル3および4(最も低いレベルのレシチン)が最も高いレベルのモノグリセリドを与えたことも注目され、そしてこの結果は、固相グリセロリシスによる硬化脂肪のモノグリセリドへの高い変換を得るために、ほんの少量のダイズレシチンが必要とされることを確認する。【0098】(2192−22 異なる型のレシチンの試験)実験2192−18は、「トンネル」噴霧法により大規模で繰り返され、そしてダイズレシチンおよび加水分解されたレシチン(レシチンH)の両方が試験された(表11)【0099】【表11】(手順)Grindsted PS 101およびレシチンを、70℃で融解させた。リパーゼを水中に溶解させ、そしてグリセロールを加えた。リパーゼ/グリセロール相を60℃で脂肪相に加えた。次いで、サンプルを5分間ホモジェナイズし、そして「トンネル」スプレー技術を使用して、噴霧結晶化させた。サンプルを25℃および40℃で保存した。保存の間、サンプルを1日後、2日後、および6日後に取りだし、そしてTLCによって分析した。保存の7日後に、40℃で保存されたサンプルをGLCによって分析した(表12)。【0100】【表12】表12の結果は、粉末形態でのグリセロリシスによる高レベルのモノグリセリドを作製するために、硬化パームステアリンとともに、ダイズレシチンおよびレシチンHの両方を使用することが可能であることを確認する。【0101】(2192−37 グリセロールについてのキャリアを含む、固相グリセロシス)この実験において、リパーゼChromobacterium viscosum #2474を、7.5%ダイズレシチンと組み合わせた、完全水素添加パームステアリン(Grindsted PS 101)の固相グリセロリシスのための触媒として使用した。ダイズレシチンの代わりに、10%分画パームステアリン(Palmotex T98)を、Grindsted PS 101と共に試験した。この濃度のPalmotex T98において、粉末は、噴霧結晶化による処方から容易に得られ得る。【0102】脂肪の噴霧結晶化、続く、固相グリセロリシスを使用することの制限の1つは、グリセロールによって、粉末が少し油状(greasy)になることである。これは、グリセロールについての送達系として作用する、グリセロールに対する固体キャリアを加えることによって除外され得る。続く実験において、砂糖大根繊維FIBREXを、この理論を調べるために加えた。この実験の処方を以下の表13において示す。【0103】【表13】サンプルを以下の手順に従って調製した:Grindsted PS 101およびダイズレシチンまたはPalmotex T98を一緒に融解させ、そして60℃に冷却した。リパーゼ#2474を水中に分散させ、そしてグリセロールを加えた。Fibrexを噴霧結晶化の前に加えた。この混合物を、Ultra Turrax混合によってホモジェナイズし、続いて、噴霧結晶化した。サンプルを40℃で7日間保存し、GLCによって分析した。【0104】GLC分析からの結果を表14に示す。【0105】【表14】表14により、完全水素添加パームステアリンの非常に効率的な固相グリセロリシスは、7.5%ダイズレシチンを添加すること、および触媒としてChromobacterium viscosumリパーゼを使用することによって達成され得ることが確認される。【0106】この結果はまた、ダイズレシチンが部分的に飽和された脂肪によって置換される場合、固相グリセロリシスがあまり効率的でないことを確認する。さらに、砂糖大根繊維(例えば、Fibrix)を添加することは、グリセロリシスの程度を減少させる。この効果は、反応混合物中の水を競うことに起因し得、これは、酵素をより効率的でなくさせる。【0107】(2192−39 リパーゼ阻害)固相グリセロリシス産物は、ベーキングおよび他の適用における使用を意図される。しかし、リパーゼは、生パンに添加される場合、なお活性であり、特定の適用について、リパーゼ活性のレベルは、高過ぎて、有害な影響を引き起こし得る。【0108】これをさらに調査するために、固相グリセロリシス産物2192−6−1Cを生パン系におけるリパーゼインヒビターと組み合わせる効果を調査するための実験を実行した。最初の試験は、塩化鉄(III)(ferrichloride)が特定のリパーゼに対する効果的なインヒビターであることを示した。【0109】モデル生パンを、上記処方に従い、表15に示される添加物を用いて作製した。生パンを、水飽和ブタノールで抽出し、そして遊離脂肪酸の量を決定した。【0110】【表15】脂肪酸分析からの結果を図1に示す。この結果は、この固相グリセロリシス産物をリパーゼインヒビターと組み合わせ、そして生パン内のリパーゼ活性の活性を減少させることが可能であることを示す。【0111】本発明の記載される方法およびシステムの種々の改変および変更は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者に明かである。従って、化学または関連の分野の当業者に明かである、本発明を実行するための記載される様式の改変は、先の特許請求の範囲内に入ることが意図される。【0112】ここで、本発明を、例示の目的によってのみ、以下の添付の図面を参照して記載する。【図面の簡単な説明】【図1】 図1は、固相グリセロリシス産物(2192−6−1C)(リパーゼインヒビターを含む産物および含まない産物の両方)を生パンサンプルに添加することによる効果を示す。この効果を、生パン中に残った遊離脂肪酸を千分の1の単位で測定した。図1をさらなる参照は、実施例の節において見出され得る。【図2】 図2は、P−エーテル:メチル−t−ブチル−ケトン(MTBK):酢酸(70:30:1)で溶出し、バナジン酸塩で染色し、そして100℃まで加熱した後の、この固相グリセロリシス反応産物のTLC分析の代表的な例(2135−135)を示す。 40%よりも多いモノグリセリドを有する固体を調製するための酵素的固相反応混合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは:(i)(a)グリセリドおよびレシチン、または(b)分取されたパームステアリンおよび完全硬化パームステアリンを融解し、脂肪相を形成する工程;(ii)水中にリパーゼを溶解し、そして、グリセロールを添加して、リパーゼ/グリセロール相を形成する工程;(iii)該リパーゼ/グリセロール相を該脂肪相に添加し、生じる混合物を攪拌する工程であって、該グリセロールが、混合物全体の少なくとも14重量%の量で存在する、工程;(iv)該混合物をホモジナイズする工程;(v)該混合物を処理し、該酵素的固相反応混合物を形成する工程;(vi)該酵素的固相反応混合物が、(a)噴霧結晶化されるか、または(b)ペレット化されるか、フレーク化されるか、もしくは押し出しされ、そして粉砕される、工程、を包含する、プロセス。 前記酵素的固相反応混合物が、噴霧結晶化され、そして低温製粉によって処理される、請求項1に記載のプロセス。 前記酵素的固相反応混合物が、前記グリセロールのための固体キャリアを含む、請求項1または請求項2に記載のプロセス。 前記グリセロールのための固体キャリアが、テンサイ糖繊維である、請求項3に記載のプロセス。 前記酵素的固相反応混合物が、ペレット化されるか、フレーク化されるか、または押し出され、そして粉砕される、請求項1に記載のプロセス。 40%より多いモノグリセリドを有する固体を調製するための粉末状酵素的固相反応混合物であって、該反応混合物は:(i)リパーゼ;(ii)少なくとも14重量%のグリセロール;ならびに(iii)グリセリドおよびレシチン;または(iv)分取されたパームステアリンおよび完全硬化パームステアリンを含む混合物を含む、酵素的固相反応混合物。 前記反応混合物が、噴霧結晶化され、そして低温製粉によって処理される、請求項6に記載の酵素的固相反応混合物。 前記酵素的固相反応混合物が、前記グリセロールのための固体キャリアを含む、請求項6または請求項7に記載の酵素的固相反応混合物。 前記グリセロールのための固体キャリアが、テンサイ糖繊維である、請求項8に記載の酵素的固相反応混合物。 前記反応混合物が、ペレット化されるか、フレーク化されるか、または押し出され、そして粉砕される、請求項6に記載の酵素的固相反応混合物。 前記グリセリドがトリグリセリドである、請求項6〜10のいずれか1項に記載の酵素的固相反応混合物。 前記グリセリドがジグリセリドである、請求項6〜10のいずれかに記載の酵素的固相反応混合物。 前記グリセリドが、パーム油、ヒマワリ油、菜種油、大豆油、ベニバナ油、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、オリーブ油、ピーナツ油、ラード、獣脂、またはそれらの混合物から獲得される、請求項11または12に記載の酵素的固相反応混合物。 前記トリグリセリドが、硬化パームステアリンである、請求項11に記載の酵素的固相反応混合物。 前記レシチンが、植物レシチン、粉末レシチン、合成レシチン、または加水分解レシチンから選択される、請求項6〜14のいずれか1項に記載の酵素的固相反応混合物。 前記リパーゼが、Pseudomonas sp.、Chromobacterium viscosum、Pseudomonas cepacia、Pseudomononas stutzeri、Pseudomonas flourescens、Mucor meihei、またはCandida antarticaから獲得される、請求項6〜15のいずれか1項に記載の酵素的固相反応混合物。 前記レシチンが、1重量%〜50重量%の量で存在する、請求項6〜16のいずれか1項に記載の酵素的固相反応混合物。 前記グリセリドが、1重量%〜86重量%の量で存在する、請求項6〜17のいずれか1項に記載の酵素的固相反応混合物。 前記グリセロールが、14重量%〜25重量%の量で存在する、請求項6〜18のいずれか1項に記載の酵素的固相反応混合物。 前記モノグリセリドが、−10℃と50℃との間の温度で形成される、請求項6〜19のいずれか1項に記載の酵素的固相反応混合物。 食品の調製のための、請求項6〜20のいずれか1項に記載の固相反応混合物の使用。 前記食品が、パン、ケーキ、菓子パン生地製品、パイ生地、液体バター、マフィン、ドーナツ、ビスケット、クラッカー、クッキー、チョコレート、キャンディー、キャラメル、ハラワ、ガム、無糖ガムおよび加糖ガム、風船ガム、ソフト風船ガム、チューイングガム、プリン、シャーベット、冷凍乳製品、アイスクリーム、アイスミルク、コーヒークリーム、ホイップクリーム、カスタードクリーム、乳飲料、ヨーグルト、ムース、ホイップベジタブルクリーム、肉製品、加工肉製品、食用油および食用脂肪、エアホイップ製品および非エアホイップ製品、オイルインウォーターエマルジョン、ウォーターインオイルエマルジョン、マーガリン、ショートニング、スプレッド、低脂肪スプレッドまたは超低脂肪スプレッド、ドレッシング、ディップ、クリームベースのソース、クリームベースのスープ、飲料、スパイスエマルジョン、ソース、ならびにマヨネーズから選択される、請求項21に記載の使用。 反応混合物から40%より多いモノグリセリドを有する固体を調製するための酵素的固相反応混合物の使用であって、該反応混合物は:(i)リパーゼ;(ii)少なくとも14重量%のグリセロール;ならびに(iii)グリセリドおよびレシチン;または(iv)分取されたパームステアリンおよび完全硬化パームステアリンを含む混合物を含む、使用。


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