生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_車輪踏面の損傷状態検出方法及び装置
出願番号:2002376448
年次:2007
IPC分類:G01N 29/14,G01M 17/10,B61K 9/12


特許情報キャッシュ

渡邊 直史 山田 純 遠藤 亮 JP 3983165 特許公報(B2) 20070713 2002376448 20021226 車輪踏面の損傷状態検出方法及び装置 株式会社メイエレック 592177753 綿貫 達雄 100078101 山本 文夫 100085523 渡邊 直史 山田 純 遠藤 亮 20070926 G01N 29/14 20060101AFI20070906BHJP G01M 17/10 20060101ALI20070906BHJP B61K 9/12 20060101ALI20070906BHJP JPG01N29/14G01M17/02 AB61K9/12 G01N 29/00 - 29/52 G01M 17/00 - 17/10 B61K 9/00 - 9/12 JST7580(JDream2) JSTPlus(JDream2) 特開2002−107348(JP,A) 特開昭50−71368(JP,A) 特公平5−21481(JP,B2) 特公平7−43279(JP,B2) 特公昭63−53490(JP,B2) 特表平9−500452(JP,A) 特公平2−42410(JP,B2) 特許第2991781(JP,B2) 特開2001−71904(JP,A) 特公平5−656(JP,B2) 渡邊直史・山田純,“車輪踏面損傷状態の新しい評価方法について”,R&m,日本,(社)日本鉄道車両機械技術協会,2001年 4月 1日,第4号,p.25−32 宇佐見晃、川口順平、渡邊直史、山田純,“新評価法を用いたフラット検出装置の開発と実用化”,名古屋鉄道株式会社研究報告,日本,名古屋鉄道株式会社施設本部技術研究担当,2001年11月14日,第46号,p.6−1〜6−8 石本俊三、渡邊直史、有田哲郎、鷹野正幸、川口順平、山口浩,“車輪踏面フラット検出装置の開発(中間報告)”,名古屋鉄道株式会社研究報告,日本,名古屋鉄道株式会社合理化研究部(技術活用担当),1992年10月 1日,第37号,p.10−1〜10−11 4 2004205403 20040722 9 20051212 遠藤 孝徳 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の振動や騒音の原因となる車輪踏面の損傷を精度よく自動検出することができる車輪踏面の損傷状態検出方法及び装置に関するものである。【0002】【従来の技術】【特許文献1】特開2002−107348号公報【非特許文献1】「車両と機械」、2001年4月号、25〜32頁、平成12年度全国研究発表会論文【0003】鉄道車両の車輪がレールと接する車輪踏面には、降雨や急ブレーキなどによる滑走に起因してフラットと呼ばれる損傷が発生することがある。また車輪踏面には、制輪子との摩擦熱に起因する熱亀裂と呼ばれる損傷や、これらが進行して表面層が脱落した剥離と呼ばれる損傷が発生することがある。これらの車輪踏面の損傷は安全性、乗り心地、騒音、軌道保守などさまざまな点で問題となるので、全車両の車輪踏面の損傷状態を把握し、車輪削正などの対策を講ずる必要がある。【0004】そこで従来からレールや枕木などの振動加速度を測定し、この振動加速度のピーク値の大小に基づいて車輪踏面の損傷状態を検出する方法が用いられてきた。しかし車輪と軌道は複雑な共振系を構成していることもあり、振動加速度ピーク値の大小と実際の損傷状態とが必ずしも一致しないという問題が残されていた。【0005】そこで本発明者は、振動の検出信号を周波数特性補正曲線を用いて周波数軸上で重み付けを行うことにより、振動の検出信号からフラットを正確に検出する方法を開発した。その内容は特許文献1及び非特許文献1に示すとおりである。またこれらの文献には、振動の検出信号の実効値を演算して連続するフラットや剥離を検出する方法も開示されている。ここでは実際の車輪踏面損傷の大きさを考慮して、積分時間を車輪踏面の移動距離に換算して100〜300mmとした実効値を用いている。【0006】これらの文献に記載の方法によれば、車輪踏面の大きな損傷や連続した損傷を、従来の加速度ピーク値による方法よりもはるかに精度よく検出することができる。ところが、制輪子との摩擦熱に起因して車輪踏面全周に生じ易い熱亀裂は、個々の検出信号が小さいためにうまく検出することができないという問題があった。このため、熱亀裂の初期段階で発見して車輪削正を行えば削正量もわずかで済むにもかかわらず、熱亀裂から剥離などにまで損傷が進行した後に車輪削正を行うこととなり、削正量が大きく無駄が多くなっていた。また車輪削正に際しては1両またはユニット単位で全車輪の直径を一定範囲に揃える必要があるため、どれか1つの車輪の削正量が大きくなると、その他の正常な踏面の車輪も削らねばならず無駄が大きかった。【0007】【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来の問題点を解決して、車輪踏面のフラットや剥離を正確に検出することができるのみならず、剥離の前段階の熱亀裂をも他の損傷と区別し、さらには損傷の種類及び程度まで正確に自動検出することができる車輪踏面の損傷状態検出方法及び装置を提供するためになされたものである。【0008】【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決するためになされた本発明の車輪踏面の損傷状態検出方法は、鉄道の軌道またはその近傍に設置した振動検出装置により、鉄道車両が走行する際の振動を車輪別に検出し、検出信号から積分時間の短い短時間実効値と積分時間の長い長時間実効値とを演算し、これらの短時間実効値と長時間実効値とを両軸とした平面上を、単独のフラット損傷領域、全周損傷領域、半周損傷領域、熱亀裂領域、正常領域に区画し、検出信号の演算値がどの領域に属するかによって、車輪踏面の損傷の種類及び程度を識別することを特徴とするものである。【0009】 なお、短時間実効値の積分時間を、車輪踏面の移動距離に換算して100〜300mmとし、長時間実効値の積分時間を、車輪踏面の移動距離に換算して半周〜全周長とすることができる。また、短時間実効値と長時間実効値から得られた損傷の判定値をコンピュータ上の車輪台帳に書き込み、損傷の種類別に取り出し可能とすることができる。【0010】 また本発明の車輪踏面の損傷状態検出装置は、鉄道車両が走行する際の振動を車輪別に検出するために鉄道の軌道またはその近傍に設置される振動検出装置と、その検出信号から積分時間の短い短時間実効値と積分時間の長い長時間実効値とを演算する手段と、短時間実効値と長時間実効値とを両軸とした平面上を、単独のフラット損傷領域、全周損傷領域、半周損傷領域、熱亀裂領域、正常領域に区画し、検出信号の演算値がどの領域に属するかによって、車輪踏面の損傷の種類及び程度を識別する手段とを備えたことを特徴とするものである。【0011】 このように、本発明では検出信号の短時間実効値と長時間実効値とを組み合わせ、短時間実効値と長時間実効値とを両軸とした平面上を、単独のフラット損傷領域、全周損傷領域、半周損傷領域、熱亀裂領域、正常領域に区画し、検出信号の演算値がどの領域に属するかによって、車輪踏面の損傷の種類及び程度を識別することにより、車輪踏面の損傷の種類及び程度を区別して自動検出することができ、熱亀裂を早期に発見して対処することができる。またその結果をコンピュータ上の車輪台帳に書き込み、損傷程度の大きい車輪から順次車輪削正を行うなどの合理的な対策を講ずることが可能となる。【0012】【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。図1に示すように、鉄道の軌道1またはその近傍に振動検出装置2を設置して、鉄道車両3が走行する際の振動を検出する。軌道1は営業運転用のものをそのまま用い、鉄道車両3がほぼ一定速度で走行する区間を選択することが好ましい。しかし検査用の特別な軌道1を用いても差し支えない。この実施形態では振動検出装置2として片側レールにつき3個の加速度検出器をレールに固定して走行時の振動を検出しているが、走行時の振動を検出できるものであれば、下記のような各種の振動検出装置2を用いることができる。【0013】すなわち、振動検出装置2としては加速度検出器のほか、振動速度検出器や変位検出器を用いることもできる。加速度、速度、変位は微分または積分により相互に変換できるものであるから、どの検出手段2を用いても実質的に等価な検出信号を取り出すことができる。このほか、軌道1またはその近傍に車号検出器4や車輪検出器5を設置し、振動検出装置2により検出された振動の検出信号がどの車両のどの車輪によるものかを特定できるようにしておく。図1の実施形態では4個の車輪検出器5が配置され、車輪の移動につれて信号を取り出す振動検出装置2を順次切り替えている。なお、営業運転における鉄道車両3の走行時刻は別途把握することができるため、車号検出器4は省略することもできる。車号検出器4としては例えば電波式のものを、また車輪検出器5としては例えば光電式または磁気式のものを使用することができる。【0014】振動検出装置2による検出信号は図2に示すようにアナログフィルタ回路でノイズを除去されたうえディジタル信号に変換され、測定装置6に入力される。これと平行して車号検出器4及び車輪検出器5からの信号も測定装置6に入力され、振動検出装置2の検出信号を各車輪ごとの信号に分離するとともに、3個の振動検出装置2の検出信号を合成して車輪1周分の信号とする。【0015】このようにして得られた検出信号である振動加速度波形は、例えば図3に示すとおりである。また、図3中のA,B,Cに対応する実際の車輪踏面の損傷状態を,熱亀裂とともに図4に示す。図3の例は、説明のために同一車輪の3箇所にフラットや剥離などの損傷が生じている状態を示している。従来の加速度ピーク値を用いた検出方法ではこの波形をそのまま使用しているが、本発明では図2に示す測定装置6の実効値演算回路7によって、検出信号から積分時間の短い短時間実効値と、積分時間の長い長時間実効値とを演算する。【0016】ここで実効値とは、検出値である波形Xの二乗平均の平方根を意味するが、特に積分時間をTとして、数1で定義される実効値(rms値)を用いることが好ましい。これは振動加速度信号を時間幅Tを考慮して評価した値を意味するものである。【0017】【数1】【0018】なお、上記の説明では、振動検出装置2による検出信号をノイズ除去及びディジタル変換しただけで短時間実効値と長時間実効値とを演算したが、周波数特性補正を行ったうえで短時間実効値と長時間実効値を演算してもよい。この周波数特性補正は、低域周波数を強調することにより振動検出装置2による検出信号の大きさを車輪損傷の程度に合致させるものである。しかしその詳細は特許文献1に示されており、本発明の要部ではないので、説明を省略する。【0019】この実施形態では、短時間実効値の積分時間Tを車輪踏面の移動距離に換算して100〜300mmに相当する時間とした。この積分時間Tは、実際の車輪のフラットや剥離等の損傷を周方向の長さを考慮してもっとも適切に検出できるように、経験的に決定した結果である。例えば図3の波形から実効値演算回路7によって演算された短時間実効値の波形は図5のようになる。しかし、実際の車輪には図4に示したような大きな損傷のほか、熱亀裂が発生することは前記したとおりである。図5に示されるような短時間実効値の波形では、熱亀裂は明確に現れない。【0020】そこで本発明では、測定装置6の実効値演算回路7などの演算手段によって、検出信号から積分時間の長い長時間実効値をも同時に演算する。ここでは、長時間実効値の積分時間Tを車輪踏面の移動距離に換算して全周長に相当する時間とした。しかし全周長としたのは便宜的なものであり、前記した短時間実効値の積分時間Tよりも十分に長い時間であればよい。例えば、車輪踏面の移動距離に換算して半周長に相当する時間とすることも可能である。【0021】熱亀裂は制輪子との摩擦熱に起因して微細な亀裂が生じたものであるが、フラットとは異なり車輪踏面の全周にわたり発生する傾向がある。このため、熱亀裂のある車輪においては、短時間実効値としては明確な信号を取り出せないが、積分時間を長くした長時間実効値を演算すると、比較的大きな信号となる。しかし短時間実効値の波形として明確に現れるフラットや剥離等を持つ車輪においても長時間実効値は大きくなるため、演算された長時間実効値のみからは損傷の種類や範囲を明確に把握することができない。【0022】そこで本発明では、短時間実効値と長時間実効値との相対関係を利用することによって、各種の損傷を識別する。具体的には、図6に示すように短時間実効値と長時間実効値とを両軸とする平面上に、個々の車輪の短時間実効値の最大値と長時間実効値とをプロットする。なお、長時間実効値の積分時間Tを車輪踏面の全周長に相当する時間とした場合には、車輪毎に長時間実効値は単一となり、半周長に相当する時間とした場合には、車輪毎に長時間実効値の最大値を選択する。【0023】本発明者は実際の営業運転車両について多数のデータを採取した結果、損傷状態とこの平面上のプロット位置との間には明確な関係が存在することを見出した。すなわち、単独のフラットのある車輪の場合には、単独のフラットの位置で短時間実効値は大きなピークを描くため短時間実効値の最大値は大きくなるが、長時間実効値は損傷のないその他の部分と平均されるために比較的小さくなる。この結果、単独のフラットの場合には短時間実効値が強めに表れ、図6のグラフに示される平面上の直線mと直線nとの間に位置することとなる。【0024】これに対して直線mと直線lとの間に位置する複数のフラットまたは広範囲にわたる損傷領域は、短時間実効値の最大値に比べて長時間実効値が強めに表れる領域である。このように、全ての検出値は図6のグラフに示される平面上の2直線l・n間に位置する。そして直線lに近いほど損傷の分布が均一であり、直線nに近いほど損傷は局部的である傾向を持つ。なお図6のグラフの目盛から明らかなように、直線mの勾配は1ではないので、ここでいう強めとは短時間実効値と長時間実効値との大小を意味するものではない。【0025】図6に、全周損傷領域、半周損傷領域、熱亀裂領域、単フラット領域、正常領域に区画した例を示す。なお、直線lは勾配が1の直線であり、理論上この直線lよりも左側にデータが位置することはない。また直線m,nの勾配は多数の実験データに基づいて決定されたものである。【0026】原点に近い正常領域は、短時間実効値、長時間実効値ともに小さい領域であり、車輪踏面の損傷がほとんどないことを意味している。これに対して熱亀裂のある車輪の場合には、車輪の全周にわたるどの位置でも短時間実効値は小さいため、短時間実効値の最大値はあまり大きくはならないが、熱亀裂は広い範囲に分布するため全周などの長い範囲を積分した長時間実効値は大きくなる。このため、熱亀裂領域は、図6のグラフに示される平面上の直線mよりも左側で、正常領域よりも上側に位置する。このような手法により、従来は検出不可能であった熱亀裂を正確に検出することが可能となった。【0027】その上方の半周損傷領域は、熱亀裂領域よりも長時間実効値が大きい領域であり、更にその上方は短時間実効値、長時間実効値ともに大きい全周損傷領域である。ここで半周損傷領域とか全周損傷領域とかの名称は損傷の範囲が比較的狭いか広いかを意味するもので、必ずしも損傷が車輪踏面の半周または全周に及ぶという意味ではない。熱亀裂や複数のフラットから進行した剥離は上記の領域に属するため、従来法では判別不可能であったこれらの損傷を正確に判別することが可能となった。なお、実際の車輪に生ずる損傷の程度は連続的であるから、各領域の境界線は適宜設定すればよい。図7に、実測データをプロットした例を示す。【0028】このようにして、本発明によれば短時間実効値と長時間実効値との相対関係に基づいて、車輪踏面の損傷の種類及び程度を区別して検出することができる。図6のグラフは本発明の内容をビジュアルに表示したものであり、測定装置6あるいは通信回線8を介して接続された管理装置9の画面にこのグラフを表示することができる。さらにこのグラフに編成単位で検出値を表示することにより、その傾き・大きさなどから車輪踏面の損傷状態をより鮮明に容易に把握することができる。車輪削正は1両または数両のユニット単位で損傷の一番深い車輪から順番に実施する必要があるため、編成単位で損傷状態を把握することは作業効率の向上につながる。ただし損傷の判別は短時間実効値と長時間実効値との相対関係をコンピュータで演算することにより行うことができ、画面に表示されたグラフを見て人が判断することは必須ではない。【0029】また上記の説明では、短時間実効値と長時間実効値とを両軸とする平面上を直線l,m,nにより区画したが必ずしも直線で区画する必要はなく、適宜の曲線を用いて区画してもよい。また片対数グラフや両対数グラフを用いることもできる。本発明では短時間実効値と長時間実効値との相対関係をコンピュータ内部で演算することにより損傷の種類及び程度を求めることができるので、図6に示したグラフの外観自体は、特に重要なものではない。【0030】上記のようにして検出された損傷の種類及び程度を実際の車輪管理に適用するために、短時間実効値と長時間実効値から得られた損傷の種類及び短時間実効値の評価による段階的判定値をコンピュータ上の車輪台帳に書き込み、損傷の種類別、損傷の程度別、あるいは車両別に取り出し可能とすることが好ましい。これによって車両状態の監視を行い、損傷の程度の大きい順や損傷の早期発見により車輪の削正計画を立てるなどの車輪管理が合理的に行なえるようになる。【0031】【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、車輪踏面のフラットや剥離を正確に検出することができるのみならず、剥離の前段階の熱亀裂をも正確に自動検出することができる。損傷の種類を判定することにより車両状態を監視することができ、車輪削正量を削減することが可能となり、車輪の延命につながる。このように本発明は、車両状態の監視及び車輪の合理的管理を行なううえで、有益である。【図面の簡単な説明】【図1】本発明に用いられる検出システムの説明図である。【図2】本発明における検出信号の処理手順を示すブロック図である。【図3】振動加速度波形の一例を示すグラフである。【図4】実際の車輪踏面の損傷状態の説明図である。【図5】短時間実効値の波形を示すグラフである。【図6】短時間実効値と長時間実効値とから損傷を判別するためのグラフである。【図7】実際のデータをプロットしたグラフである。【符号の説明】1 軌道2 振動検出装置3 鉄道車両4 車号検出器5 車輪検出器6 測定装置7 実効値演算回路8 通信回線9 管理装置 鉄道の軌道またはその近傍に設置した振動検出装置により、鉄道車両が走行する際の振動を車輪別に検出し、検出信号から積分時間の短い短時間実効値と積分時間の長い長時間実効値とを演算し、これらの短時間実効値と長時間実効値とを両軸とした平面上を、単独のフラット損傷領域、全周損傷領域、半周損傷領域、熱亀裂領域、正常領域に区画し、検出信号の演算値がどの領域に属するかによって、車輪踏面の損傷の種類及び程度を識別することを特徴とする車輪踏面の損傷状態検出方法。 短時間実効値の積分時間を、車輪踏面の移動距離に換算して100〜300mmとし、長時間実効値の積分時間を、車輪踏面の移動距離に換算して半周〜全周長とした請求項1記載の車輪踏面の損傷状態検出方法。 短時間実効値と長時間実効値から得られた損傷の判定値をコンピュータ上の車輪台帳に書き込み、損傷の種類別に取り出し可能とした請求項1〜2のいずれかに記載の車輪踏面の損傷状態検出方法。 鉄道車両が走行する際の振動を車輪別に検出するために鉄道の軌道またはその近傍に設置される振動検出装置と、その検出信号から積分時間の短い短時間実効値と積分時間の長い長時間実効値とを演算する手段と、短時間実効値と長時間実効値とを両軸とした平面上を、単独のフラット損傷領域、全周損傷領域、半周損傷領域、熱亀裂領域、正常領域に区画し、検出信号の演算値がどの領域に属するかによって、車輪踏面の損傷の種類及び程度を識別する手段とを備えたことを特徴とする車輪踏面の損傷状態検出装置。


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る