タイトル: | 公開特許公報(A)_ウコン抽出液組成物 |
出願番号: | 2002229095 |
年次: | 2004 |
IPC分類: | 7,A61K35/78,A23L1/30,A23L1/304,A61K31/28,A61P1/16 |
皆川 隆治 松下 正樹 JP 2004067591 公開特許公報(A) 20040304 2002229095 20020806 ウコン抽出液組成物 株式会社ほくと 502285239 飯田 昭夫 100076473 飯田 堅太郎 100065525 江間 路子 100112900 皆川 隆治 松下 正樹 7 A61K35/78 A23L1/30 A23L1/304 A61K31/28 A61P1/16 JP A61K35/78 C A23L1/30 B A23L1/304 A61K31/28 A61P1/16 9 OL 11 4B018 4C088 4C206 4B018MD05 4B018MD61 4B018ME14 4B018MF01 4B018MF10 4C088AB81 4C088AC11 4C088CA05 4C088MA02 4C088NA05 4C088NA06 4C088ZA75 4C206AA01 4C206AA02 4C206AA04 4C206JB05 4C206MA02 4C206MA04 4C206NA05 4C206NA06 4C206ZA75 【0001】【技術分野】本発明は、ウコン抽出液組成物に関し、特に、高品位であり健康食品としてばかりでなく、医療分野への適用も期待できるウコン抽出液組成物に関する。【0002】【背景技術】ウコンは、ショウガ科に属する植物で、その根茎は、肝臓病、高血圧、糖尿病に効果があるといわれ、古くから薬用に使用されてきた。【0003】近年ウコンの色素成分であるクルミンと精油(クルクミンその他)に肝機能回復作用、抗癌抗菌作用、抗活性酸素作用等の効果が注目され、現在ではウコンを原料にした様々な健康食品が市場に出回っている。【0004】すなわち、生薬ウコンは、中医学(漢方医学)において、「気滞血」すなわちストレス性の血粘症候群(BHS:Blood Hyperviscosity Syndrome)の予防改善に、食材や薬として多用されてきている。【0005】そして、BHSの亢進(高進)した慢性肝炎に有意性を示す報告も存在する(中国江西省医学院病院での臨床試験報告)。【0006】しかし、肝機能低下・障害に対して、ウコン生薬は必ずしも単独で有効とは限らず、通常、肝細胞損傷を防ぐ複数生薬処方(例えば「逍遥散」:8種生薬処方)で有効性を発揮することが多い。【0007】実際、ウコン生薬は、動物実験では、ビールス抑制効果を奏して、ビールス性肝炎には、一定の効果を見せるものの、肝細胞障害が明らかな場合は、改善効果が十分でないとされている。【0008】このため、単独でも肝機能低下・障害に対する薬効を奏するウコン生薬又はウコン抽出物の出現が望まれている。【0009】他方、肝炎特にビールス性肝炎の治療には、インターフェロンによるのが最も有効とされて、インターフェロン療法が肝機能障害の主流となっている。【0010】しかし、薬として投与するインターフェロンは、被治療者により効果のバラツキがあり、体内に蓄積すると副作用が発生し易くなるため、投与量のサジカゲンが難しかった。【0011】このため、内因性インターフェロン(体内合成インターフェロン)を誘起し得る有機ゲルマニウムの摂取又は投与が、インターフェロン療法として着目されつつある。有機ゲルマニウムは、排泄され易く、かつ、有機ゲルマニウム排泄後にもインターフェロンが体内合成されるためである。【0012】しかし、体内合成インターフェロンは、体内にあっては、インターフェロン受容体との結合を必須とするため、インターフェロンの多さは受容体の減少、すなわち、効果(薬効)減少傾向を招き易い。【0013】このため、有機ゲルマニウムの投与量も、薬効を奏する範囲で可及的に少ない方が望ましいとされている。【0014】なお、有機ゲルマニウムは、1950年代に霊芝や高麗人参等の生薬類に含有量が高いということが着目され研究開発が続けられた。そして、1967年にわが国において、水溶性有機ゲルマニウム化合物Ge−132(カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキサイド)が初めて合成された。その後、臨床試験や安全試験が医療や製薬の各分野において、数多く行われ、インターフェロン誘起能、制癌性、肝炎に対する薬理作用が認められた。さらに、半導体材料となる無機ゲルマニウムとは性質が異なるもので、有機ゲルマニウムは極めて安全性が高いものであることが確認されている。【0015】【発明の開示】本発明は、上記にかんがみ、肝機能低下・障害の予防・治療に際して、副数種の生薬を処方しなくても、従来に勝る副作用の少ない薬効が期待でき、かつ、とく摂取し易いウコン抽出液組成物を提供することを目的とする。【0016】本発明は、上記課題(目的)を下記構成のウコン抽出液組成物により解決するものである。【0017】ウコン粉砕物(ウコン生薬を含む。)を静電誘導処理水(以下「活性水」という。)に浸漬加熱して静電誘導処理をしながら調製したウコン抽出液に有機ゲルマニウムの静電誘導処理物が添加されてなることを特徴とする。【0018】ウコン生薬を活性水中で抽出させることにより薬効(薬理作用)成分であるクルミンやその他精油の抽出効率が増大し、さらには、それを静電誘導処理することにより、それらが活性化して、薬理作用の強化(吸収性も含めて)が期待できる、すなわち、他の生薬と併用しなくても、ウコン成分(ウコン抽出液)単独で肝機能低下/障害の防止・治療における薬効が、下記のような理由(仮説)で期待できる。【0019】ウコンの薬理は、「理気」(自律神経失調、ストレス性胃炎、慢性肝炎、神経衰弱などに見られる抑うつの開放)と「血滞疎通」を主とするので、ストレスにより促進される(悪化する)肝機能低下・障害によく適応する。実際、ウコンによりビールス性肝炎鎮静化の指標である血中トランスアミナーゼ(GOT、GPTなど)値の低下の報告資料も少なくないが、ウコン単独での投与では薬効が確実ではない(不安定である)。【0020】そこで、水分子の立体構造を静電誘導により変えた活性水である溶剤(抽液)中に、溶質(抽質)である薬理成分(ウコン抽出物)の分子運動性が静電誘導により高められることにより、ウコン単独で安定した薬理作用が得られると共に、液状であるため摂取もし易い。【0021】ウコン抽出液に、有機ゲルマニウムの静電誘導処理物を活性水中に添加することにより、同様に、有機ゲルマニウムのインターフェロン誘起効果等が静電誘導処理しないものに比して向上することが期待できる、すなわち、有機ゲルマニウムの投与量を従来に比して少なくできる。【0022】したがって、本発明のウコン抽出液組成物は、ストレスを抑制して血流うつ滞を疎通するウコン抽出成分が肝機能低下を予防し、有機ゲルマニウムのインターフェロン誘起能が相乗して、肝機能低下・障害の予防・治療に際して、副数種の生薬を処方しなくても、従来に勝る副作用の少ない薬効が期待できる。【0023】上記有機ゲルマニウムの添加は、有機ゲルマニウム粉末を静電誘導処理水(活性水)に溶解させて静電誘導処理されてなる有機ゲルマニウム溶液の形態でウコン抽出液に添加することが望ましい。静電誘導処理した有機ゲルマニウム粉末をそのままウコン抽出液(溶液)に添加する場合に比して、活性水に対する溶解性及び摂取吸収性に優れているためである。【0024】そして、ウコン抽出液としては、通常、活性水100mLに対してウコン粉砕物30〜70を投入して、静電誘導処理をしながら抽出したものを使用する。【0025】また、有機ゲルマニウムとしては、通常、活性水100mLに対して有機ゲルマニウム粉末0.5〜3gを溶解させて、静電誘導処理したものを使用する。【0026】また、上記ウコン抽出液と上記有機ゲルマニウム溶液との混合比は、それぞれの薬理作用から、前者/後者=5/1〜20/1とする。【0027】そして、本発明で使用する下記構成のウコン抽出液は、従来のウコン茶等に比してその薬効(吸収性なども含めて)が優れていると共に飲みやすい。【0028】ウコン粉砕物を活性水に浸漬加熱して静電誘導処理をしながら抽出して調製したことを特徴とするウコン抽出液。【0029】また、有機ゲルマニウムは、下記構成とすることにより、前記の如く、インターフェロン誘起能の強化が期待できるものである。【0030】有機ゲルマニウム粉末を静電誘導処理水(活性水)に溶解させて静電誘導処理されてなることを特徴とする有機ゲルマニウム溶液。【0031】当該有機ゲルマニウム溶液を結晶化させて調製したことを特徴とする有機ゲルマニウム粉末。【0032】さらに、下記構成によっても、前記構成の本発明より効果は劣るが、本発明の効果をある程度奏することが期待できる。【0033】ウコン生薬又はウコン抽出物に有機ゲルマニウムを添加したウコン組成物であって、前記ウコン生薬又はウコン抽出物の一方及び有機ゲルマニウムが共に静電誘導処理物であることを特徴とする。【0034】なお、ビールス性肝炎は、B型、C型を中心に既に数百万人を超える発症があるとされる。最近では、E型肝炎による死亡例も報告されている。肝臓は「沈黙の臓器」であることから、潜在的な感染者ははるかに多く、輸血や血液製剤の多用から、発症予備軍の激増が危惧される。したがって、本発明のウコン抽出液組成物は高い市場性が期待される。【0035】【構成の詳細な説明】以下、本発明の構成について、主として図1に基づいて詳細に説明をする。以下の説明で「部」は、特に断らない限り「重量部」を意味する。【0036】(1)ウコン抽出液の調製▲1▼ウコン準備:先ず、ウコンの根茎を水でよく洗浄して、付着している泥や細い根等を除去する。ここで、ウコンとしては、インド、中国、マレー産等、外国産でもよいが、沖縄県産のものが好適に使用できる。【0037】▲2▼ウコン粉砕:洗浄後のウコンを機械で粉砕(刻みを含む。)してチップ状や粉末状に粉砕する。このときの粉砕物の大きさは、0.1〜10mmの範囲で適宜設定する。このとき、市販のウコン生薬粉末等と使用してもよい。【0038】▲3▼抽出:粉砕ウコンを抽出槽に投入し、静電誘導処理を行う。このとき、抽出槽は加熱手段と環流冷却器を備え、さらに、内部に静電誘導処理用電極を備えているものを使用する。【0039】静電誘導処理用電極は静電圧発生装置の変圧器に接続され、スライダック等で電圧調節可能なものである。具体的には、「株式会社ほくと」から「アルトビータ」の商品名で上市されているされているものを適宜変形をして使用可能である。【0040】この抽出槽には、静電誘導処理を行った活性水を入れておく。活性水は、抽出槽内で調製してもよいが、生産性の見地から、予め調製しておく。例えば、静電誘導処理槽には純水(蒸留水等)を入れ、処理槽内の電極(金網円筒状ステンレス)に交番電圧(交流高電圧)を印加して静電誘導処理して活性水としておく。このときの静電誘導条件は、純水に対して500〜1500V×8〜24hとする。【0041】そして、活性水100mLに対してウコン粉砕物の投入量は、通常、30〜70g、望ましくは40〜60gとする。そして、抽出条件は、液温:室温〜90℃×3h〜2wとする。又、誘導処理条件は、500〜1500V(一次側電流0.5A以下)とする。【0042】▲4▼抽出液(溶液)分離:ろ過及び遠心分離により、ウコン抽出液(溶液)と残滓(抽残物)とを分離する。ここで、第二段の遠心分離の前に冷却を行うのは、浮遊物の析出を促進させて第二段の遠心分離効率を良くするためである。【0043】第二段の遠心分離を行うのは後の徐菌ろ過のろ過効率を向上させるためである。【0044】▲5▼ウコン抽出液除菌・殺菌:上記ろ過液(抽出液)を除菌フィルターでろ過して除菌後、さらに、オートクレー部で加熱殺菌を行い、本発明で使用するウコン抽出液を調製する。【0045】ここで、オートクレーブによる加熱殺菌の条件は、90〜130℃×10〜60minとする。【0046】(2)有機ゲルマニウム溶液の調製▲1▼有機ゲルマニウム準備:市販の有機ゲルマニウム(カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキサイド)を使用可能である。具体的には、「オルガノゲルマニウム」の商品名で帝中株式会社から上市されているものを好適に使用可能である。【0047】▲2▼有機ゲルマニウム溶解前記活性水100mLに対して有機ゲルマニウム0.5〜3g、望ましくは1〜2gを投入した後、静電誘導をかけながら加熱をする。【0048】このとき、加熱条件は60〜90℃×10min〜1hとする。【0049】▲3▼有機ゲルマニウム溶液除菌・殺菌オートクレーブにより加熱殺菌を行う。このときの条件は、90〜130℃×10〜60minとする。【0050】(3)製品化上記ウコン抽出液(溶液)と有機ゲルマニウム溶液とを前者15/1〜5/1の範囲で混合して、滅菌処理した容器に充填する。【0051】その後、細菌検査(生菌数、大腸菌群)、異物検査(目視)、官能検査(香味、色)等の製品検査を行い、合格品を梱包して出荷する。【0052】上記のようにして製品化したウコン抽出液組成物は、前述の如く、肝機能低下・障害の予防/治療薬としての適用が期待できるものである。【0053】上記ではウコン抽出液として溶剤(抽剤)を活性水を使用したものを例に採り説明をしたが、抽剤を通常の純水、また、栄養食品(健康飲料等)とする場合は、エチルアルコール等(例えば、各種蒸留酒)としてもよい。【0054】上記各ウコン抽出液を再結晶化して粉末状とし、粉末状態で静電誘導処理を行って混合したものも、医薬品としての用途が期待できる。【0055】【実施例】以下、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明をする。【0056】図1に示す製造方法において、下記条件でウコン溶液及び有機ゲルマニウム溶液を調製し、ウコン溶液/有機ゲルマニウム溶液=10/1の重量比で混合して実施例のウコン抽出液組成物を調製した。【0057】(1)ウコン抽出液の調製▲1▼原料準備:沖縄県産ウコン▲2▼粉砕工程:チョッパーにより粒径約2〜5mm□のウコンチップ(粉砕物)とする。【0058】▲3▼抽出工程:活性水(1m3の純水に対して、500〜1200V×24hの静電誘導処理を行ったもの。)ウコン粉砕物投入量:500g/活性水1L抽出条件:液温60℃×6h誘導処理条件:1200V×6h▲4▼オートクレーブによる加熱殺菌条件:120℃×20分とする。【0059】(2)有機ゲルマニウムの調製「オルガノゲルマニウム」(帝中株式会社製)1gを150mLに加熱溶解後(条件60℃×15min)後、オートクレーブにより加熱殺菌(条件120℃×20min)して調製した。【0060】上記有機ゲルマニウム溶液から再結晶したものについて、静電誘導処理したものと未処理のものについて、それぞれの結晶構造を電子顕微鏡(5000倍)で観察を行った。その写真をそれぞれ示す。【0061】図2(A)・(B)から結晶構造が、明らかに変化しており、静電誘導処理によって、有機ゲルマニウムの吸収性及び溶解性が改善されることが示唆されている。【0062】そして、上記で調製した実施例のウコン抽出液組成物について、栄養分析(五訂日本食品標準成分表の試験方法)を行ったので表1にその分析結果を示す。【0063】ウコン抽出液組成物は水溶液であるため、そのほとんどが水分である。栄養成分として比較的多いのは、カリウム(K)、リン(P)、ビタミンB12である。【0064】カリウムはエネルギー代謝、細胞膜輸送、細胞内外電位差の維持等の機能を担っており、神経経路の信号伝導、筋収縮、ホルモンの内分泌にとって重要な成分である。【0065】リンはカルシウム(Ca)と結合して骨格など形成し、エネルギー代謝においても必須成分である。【0066】ビタミンB12は、通常動物性食品に含まれ、植物にはほとんど含まれないとされているが、本ウコン抽出液組成物からは、0.5μgが検出されている。ビタミンB12は、悪性貧血に有効なビタミンで、コバルトを含有する化合物である。その由来物質は、有機ゲルマニウムか、植物であるウコンなのかは定かではないが、本組成物の薬理作用に寄与しているものと推定される。【0067】【表1】<臨床試験>次に、上記ウコン抽出液組成物を用いてC型肝炎を伴う肝癌患者(被験者)6名に対して臨床試験を行った(2001年9月より20002年7月現在)。6名のうち4名は、有機ゲルマニウムを含まないウコン抽出液を服用してきた患者で、2名は初めてウコン抽出液組成物を服用した患者であった。いずれの患者も服用感・味などには問題がなかった。【0068】現在までのところいずれの患者にも副作用は見られていない。【0069】病状が安定している患者(2症例)では、軽度の改善効果が見られた。【0070】また、腫瘍が多発して肝機能が急速に悪化した患者は、服用後の明らかな肝機能の改善が見られた。【0071】ガン末期の患者では、肝機能の改善はみられなかったが、食欲増進等の効果が見られた。【0072】さらに、2症例について、肝炎ウィルス量の変化を調べたが、2例とも軽度減少していた。【0073】以上から、本ウコン抽出液組成物は、C型肝炎ウィルスの活動抑制と肝機能改善作用を奏すると考えられる。【0074】さらに、有機ゲルマニウムを含まない静電誘導処理ウコン抽出液(以下「ウコン抽出液」)の臨床試験を行った結果を下記する。【0075】▲1▼静電誘導処理ウコン抽出液の飲みやすさついて被験者56名がウコン抽出液15mL×2本を服用したパネルテスト(評価)結果は、下記の如くであった。【0076】全く抵抗なくおいしく飲めたのは4名、後口などに軽い苦味などを感じるが飲めると評価した人が36名、かなり苦いが薬としてなら服用できると評価した人は9名、苦くて飲みにくいと評価した人は4名、苦くて1本しか飲めなかった被験者が3名であった。【0077】被験者の内、市販のウコン茶を服用したことがある人は19名おり、そのうち17名はウコン抽出液の方が飲みやすいと評価し、残りの2人はどちらも飲みやすいと評価した。【0078】以上から、静電誘導処理ウコン抽出液は、大変飲みやすいと考えられる。【0079】▲2▼ウコン抽出液の副作用について3ヶ月以上継続して服用できた24名のうち、皮膚症状・消化器症状・体調不良等の副作用はみられなかった。【0080】▲3▼肝機能に及ぼす影響について肝機能が低下していた20名のうち、肝機能が改善したのは8名で変わらなかったのは9名、悪化したのは3名であった。悪化したのは硬度肝機能障害を有する肝癌患者であり、病状の悪化が主な原因であると思われる。ウコン抽出液の肝機能改善効果を有していると考えられる。【0081】▲4▼悪性腫瘍に対する効果を示唆する3症例肝癌の多発肺転移患者でウコン抽出液を服用してから(末期で治療できないと診断され抗癌剤は使われていない。)腫瘍の明らかな縮小/消失が認められた。【0082】余命1ヶ月と診断された膵臓癌末期患者でウコン抽出液を使用したところ大腸癌の縮小が認められた。【0083】上記から本発明におけるウコン抽出液が悪性腫瘍に対する抑制効果に何らかの影響を及ぼすことが伺える。学術文献では、動物実験や細胞実験でウコン生薬が大腸癌に対し抑制効果が見られるとか活性酸素除去作用があるとの報告がある。【0084】本発明におけるウコン抽出液は、クルクミンの誘導体や分解物質が生成されていると考えられ、静電誘導水(活性水)との相乗効果で、活性酸素除去作用・抗腫瘍効果又は免疫機能が強化されていると考えられる。【図面の簡単な説明】【図1】本発明のウコン抽出液組成物を製造工程の一例を示すフローチャート。【図2】(A)・(B)はそれぞれ本発明の実施例における有機ゲルマニウムの静電誘導処理前後顕微鏡写真。 ウコン粉砕物を静電誘導処理水(以下「活性水」という。)に浸漬加熱して静電誘導処理をしながら調製したウコン抽出液に有機ゲルマニウムの静電誘導処理物が添加されてなることを特徴とするウコン抽出液組成物。 有機ゲルマニウム粉末を静電誘導処理水(活性水)に溶解させて静電誘導処理されてなる有機ゲルマニウム溶液の形態で前記有機ゲルマニウムが添加されていることを特徴とする請求項1記載のウコン抽出液組成物。 前記ウコン抽出液が、活性水100mLに対してウコン粉砕物30〜70gを投入して、静電誘導処理をしながら抽出したものであることを特徴とする請求項1又は2記載のウコン抽出液組成物。 前記有機ゲルマニウムが、活性水100mLに対して有機ゲルマニウム粉末0.5〜3gを溶解させて、静電誘導処理したものであることを特徴とする請求項3記載のウコン抽出液組成物。 請求項3記載のウコン抽出液と請求項4記載の有機ゲルマニウム溶液との混合比が、前者/後者=5/1〜20/1であることを特徴とするウコン抽出液組成物。 ウコン粉砕物を活性水に浸漬加熱して静電誘導処理をしながら調製したことを特徴とするウコン抽出液。 有機ゲルマニウム粉末を静電誘導処理水(活性水)に溶解させて静電誘導処理されてなることを特徴とする有機ゲルマニウム溶液。 請求項5記載の有機ゲルマニウム溶液を結晶化させて調製したことを特徴とする有機ゲルマニウム粉末。 ウコン生薬又はウコン抽出物に有機ゲルマニウムを添加したウコン組成物であって、前記ウコン生薬又はウコン抽出物の一方及び有機ゲルマニウムが共に静電誘導処理物であることを特徴とするウコン組成物。 【目的】肝機能低下・障害の予防・治療に際して、副数種の生薬を処方しなくても、従来に勝る副作用の少ない薬効が期待でき、かつ、とく摂取し易いウコン抽出液組成物を提供すること。【構成】ウコン抽出液をベースとするウコン抽出液組成物。ウコン粉砕物を静電誘導処理水(活性水)に浸漬加熱して静電誘導処理をしながら調製したウコン抽出液に有機ゲルマニウムの静電誘導処理物を添加したもの。【選択図】 なし