| タイトル: | 公開特許公報(A)_製剤または食品サンプル |
| 出願番号: | 2002204970 |
| 年次: | 2004 |
| IPC分類: | 7,A61J1/14,A23L1/00,A61K9/20,A61K9/48 |
秋本 泰明 JP 2004041528 公開特許公報(A) 20040212 2002204970 20020715 製剤または食品サンプル 塩野義製薬株式会社 000001926 山内 秀晃 100108970 杉田 健一 100113789 秋本 泰明 7 A61J1/14 A23L1/00 A61K9/20 A61K9/48 JP A61J1/00 390Q A23L1/00 C A23L1/00 Z A61K9/20 A61K9/48 3 OL 5 4B035 4C076 4B035LC16 4B035LE20 4B035LG57 4B035LP59 4C076AA36 4C076AA53 4C076FF70 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は製剤または食品サンプル、詳しくは転写シールによって、標章となる部分が薄膜とともにサンプル表面上に貼りつけられた、製剤または食品サンプルに関するものである。【0002】【従来の技術】医薬品や動物薬品の製剤または食品の表面に、その識別性を明確にするために標章を印字することは、周知の事実である。標章のデザインを選定する場合、まず標章を印字した製剤または食品のサンプルを製造し、その標章を含めたサンプルをみて選定する。このために、実際の商品ができるまでに、様々な種類の標章を付したサンプルが製造される。製剤や食品のサンプルに標章を印字する場合も、実際の製造と同様、製剤印刷機の標章等が刻印されたダイロールや転写ロールを用い、錠剤やカプセル剤表面に標章を印字する。特開2000−42089号および特開2000−229847号公開特許公報には、ダイロールや転写ロール等を用い、錠剤およびカプセル剤表面に印字する方法が記載されている。また、特開平7−81050号公報には、インクジェットプリンタとジェットノズルを用い、直接錠剤に印字する方法が記載されている。【0003】【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的に製剤や食品等のサンプルを製造するにあたっては、ダイロールや転写ロール完成までの製造期間として数ヶ月、費用として数十万円程度を要する。標章を印字した様々なサンプルを製造する場合、それに応じたダイロールや転写ロールを製造しなければならず、さらに期間と費用を要する。また、インクジェットプリンタとジェットノズルを用いた印字方法においても、ベルトコンベア等の設備が必要であり、安価で簡易にサンプルを製造することは困難である。一方、安価で簡易にサンプルが製造できても、本物の商品と比べ見劣りするサンプルであれば、サンプルとしての価値を有しない。したがって、安価で簡易な方法によって製造でき、しかも本物と同様の美観を有するサンプルが望まれていた。【0004】【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明者らが検討した結果、市販されている転写シールを用いることによって、サンプル表面上に標章が転写された製剤または食品サンプルを安価で簡易に製造することができ、しかも本物と美観が変わらないサンプルであることを見出し、以下に示す本発明を完成した。なお、転写シールは一般に携帯電話、爪、皮膚、ガラス製品などに貼付されるが、食品または製剤のサンプルとして使用された例はない。(1)転写シールによって、標章となる部分が薄膜とともにサンプル表面上に貼りつけられた、製剤または食品サンプル。(2)カプセル剤または錠剤である上記(1)記載の製剤または食品サンプル。(3)転写シールによって、標章となる部分が薄膜とともにサンプル表面上に貼りつけられることを特徴とする上記(1)または(2)記載の製剤または食品サンプルの製造方法。【0005】【発明の実施の形態】本発明で使用する転写シールは、文献等で公表されたり、市販されている転写シールを用いることができ、特に限定されない。例えば、特開平6−191197号、特開2000−289393号および特開2001−199194号の公開特許公報に記載の転写シールである。また、市販の転写シールとしては、例えばサンワサプライ株式会社製インクジェットタトゥ転写シール(品番LB−TATJP)、エレコ株式会社タトゥシールキットEJP−TAT、ナカバヤシ株式会社製PicTACKうつし絵シール(品番JPTA−PC)およびToo社製タトゥシール等も用いることができる。【0006】転写シールの構造は、例えば、特開平6−191197号、特開2000−289393号および特開2001−199194号の公開特許公報に記載されている。簡単に述べると吸水紙の表面へ順次水溶性合成高分子の第1コーティング層と、撥水性ならびにインク受容性を有する透視可能な合成高分子の第2コーティング層とが積層一体化された基材シートと、粘着剤層の表面に透視可能な合成樹脂の第1離型フィルムと、同じく粘着剤層の裏面に透視不能な第2離型紙とが貼り合わせ一体化された両面粘着シートとの2部品からなるものである。基材シートの第1コーティング層としては、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン、その他の水溶性を有する合成高分子等が挙げられ、また、第2コーティング層としては、ナイロン、アクリル樹脂、その他の撥水性を有する合成高分子等が挙げられる。また、両面粘着シートの第1離型フィルムとしては、ポリプロピレン、その他透視可能な合成樹脂等が挙げられる。【0007】本発明において、標章が転写されるサンプルは、医薬品、動物薬品等の製剤や健康食品、菓子やその他の食品のいずれでもよい。サンプルの形態としては、特に限定されないが、好ましくはカプセル剤、錠剤等である。【0008】サンプルがカプセル剤の場合、好ましくは第14改正日本薬局方等に収載の硬カプセル剤、軟カプセル剤のいずれでもよく、主薬や製剤学上許容される添加剤を含有しうる。好ましくはゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびプルラン等から選択される1または2種以上の材質からなる硬カプセル剤、軟カプセル剤に好適に用いられるものである。【0009】サンプルが錠剤の場合、好ましくは第14改正日本薬局方等に収載の錠剤であり、主薬、賦形剤、崩壊剤、結合剤若しくは滑沢剤など製剤学上許容される添加剤を含有しうる。好ましくは錠剤表面に皮膜が被覆してある錠剤に好適に用いられるものである。皮膜としては、水溶性フィルム基剤、疎水性フィルム基剤および腸溶性フィルム基剤を用いることができる。具体的に、水溶性フィルム基剤としては、糖衣類、ヒドロキシプロピルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性セルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、デキストリン、ゼラチン、アラビアガム等がある。疎水性フィルム基剤としては、エチルセルロース、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーRS、ステアリン酸、硬化大豆油、硬化ナタネ油、硬化油、ステアリルアルコール、セタノール、パラフィン、グリセリンモノステアレート等がある。また、腸溶性フィルム基剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルローストリメリテート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートマレエート、カルボキシメチルエチルセルロース、メタアクリル酸コポリマーL、メタアクリル酸コポリマーLD、メタクリル酸コポリマーS、酢酸フタル酸セルロース、精製セラック等がある。【0010】本発明のサンプル表面上には、転写シールによって標章が転写される。標章とは、商標法第2条第1項で定義されているように、「文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合」である。また、標章の大きさは、特に限定されるものではなく、目的とする製剤の大きさ等を考慮して適宜設定すればよいが、好ましくは標章の面積として10mm2以下、より好ましく5mm2以下、特に好ましくは3mm2以下である。標章とともに薄膜がサンプル表面に貼付されるが、非常に薄い膜であるために、本物の製剤、食品と比較しても、美観を損ねるものではない。この薄膜は、(0006)に記載の第2コーティング層である。【0011】本発明のサンプルを製造する場合、特に限定されないが、詳しくは(0005)記載の市販の転写シールの使用方法を参照し、製剤または食品サンプル表面上に標章を転写すればよい。例えば、以下のような方法で製造する。すなわち、1)(0006)記載の基材シートへ(第2コーティング層をコーティングしている側)希望の標章を逆画像として、印刷機により機械的にプリント後、5分間程度乾燥する。印刷機としては、市販の印刷機で良いが、好ましくはインクジェットプリンタ、レーザージェットプリンタ、昇華型プリンタ、特に好ましくはレーザージェットプリンタ、昇華型プリンタである。印刷する場合、高解像度(1200dpi以上)のプリンタで印字すればなお好ましい。2)その後、(0006)記載の両面粘着シートから第2離型紙を剥離した第1離型フィルムを上記基材シートの印刷された面に貼り合わせる。3)2)の第1離型フィルムの上をよく擦った後、印字部に沿って切り抜く。4)切り抜いた部分から3)の第1離型フィルムを剥離し、上記基材シートを目的とする製剤または食品のサンプル表面上へ貼りつける。5)4)のサンプルへの貼り付け状態にある基材シートの吸水紙へ微量の水分を与え、その吸水紙を剥離することにより、第2コーティング層とともに、1)の逆画像の標章を正画像としてサンプル表面に転写される。6)転写された部分を再度別のティッシュペーパーで押さえ、定着させた後、乾燥するまで10分間程度放置し、サンプルを製造すればよい。【0012】【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。(実施例1)サンワサプライ株式会社製インクジェット用タトウ転写シール(品番LB−TATJP)の基材シートの表側(第2コーティング層をコーティングしている側)に希望の標章を逆画像として、レーザージェットプリンタ(EPSON社製、解像度1200dpi)により印刷した後、5分間程度乾燥する。その後、両面粘着シートから離型紙を剥離し、残った離型フィルムを上記基材シートの印刷面に貼りあわせる。上記、離型フィルムの上をよく擦った後、印字部に沿って切り抜く。切り抜いた部分から離型フィルムを剥離して、上記基材シートを直径6.2mmの錠剤サンプル表面上に貼りつける。錠剤へ貼り付け状態にある基材シートの吸水紙に微量の水分を与え、その吸水紙を剥離することにより、薄膜とともに逆画像の標章を正画像として錠剤表面に転写される。転写された部分を再度別のティッシュペーパーで押さえ、定着させた後、乾燥するまで10分間程度放置する。以上の方法によって、製造された錠剤サンプルの平面図を図1に示す。【0013】(実施例2)3号のカプセルに、実施例1と同様にして、転写シールを使用して、標章を付したカプセル剤のサンプルを製造する。以上の方法によって、製造されたカプセル剤サンプルの平面図を図2に示す。【0014】【発明の効果】本発明によって、滲みやかすれ等を生じることがない標章を付したサンプルを簡単に提供することができる。さらに微細でかつ緻密な標章を施すことも可能である。【図面の簡単な説明】【図1】転写シールによって、標章が転写された錠剤の平面図を示す。点線の範囲内が薄膜部分である。【図2】転写シールによって、標章が転写されたカプセル剤の平面図を示す。点線の範囲内が薄膜部分である。 転写シールによって、標章となる部分が薄膜とともにサンプル表面上に貼りつけられた、製剤または食品サンプル。 カプセル剤または錠剤である請求項1記載の製剤または食品サンプル。 転写シールによって、標章となる部分が薄膜とともにサンプル表面上に貼りつけられることを特徴とする請求項1または2記載の製剤または食品サンプルの製造方法。 【課題】安価で簡易に製造できる製剤または食品サンプルを提供する。【解決手段】市販されている転写シールを用いるによって、安価で簡易に標章となる部分がサンプル表面上に転写され、しかも本物と美観が変わらない製剤または食品サンプル。【選択図】なし