タイトル: | 特許公報(B2)_微生物水フィルター |
出願番号: | 2001518359 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,B01D39/20,A61L9/16,B01D19/00,B01D39/14,B01D41/04,B01J20/04,C02F1/20,C02F1/28,C02F3/10,C12M1/12,C12N1/00 |
ジョンストン, アーサー, ダブリュ. ジョンストン, アーサー, エフ. ウイリアムズ, フランク, エー. ヒューズ, ケネス, ディ. JP 3706578 特許公報(B2) 20050805 2001518359 20000825 微生物水フィルター ウォーターヴィジョンズ インターナショナル, インコーポレイティッド 502068883 川北 喜十郎 100099793 ジョンストン, アーサー, ダブリュ. ジョンストン, アーサー, エフ. ウイリアムズ, フランク, エー. ヒューズ, ケネス, ディ. US 09/382,278 19990825 20051012 7 B01D39/20 A61L9/16 B01D19/00 B01D39/14 B01D41/04 B01J20/04 C02F1/20 C02F1/28 C02F3/10 C12M1/12 C12N1/00 JP B01D39/20 Z A61L9/16 F B01D19/00 A B01D19/00 F B01D39/14 B B01D39/14 N B01D41/04 B01J20/04 A C02F1/20 A C02F1/28 E C02F1/28 F C02F3/10 Z C12M1/12 C12N1/00 B 7 B01D 39/00-41/04 B01J 20/00-20/34 C02F 1/28 特開平10−337425(JP,A) 特開平07−251068(JP,A) 特開平11−034204(JP,A) 特開平09−085082(JP,A) 特開平03−505542(JP,A) 特開平03−271175(JP,A) 特開昭61−192280(JP,A) 62 US2000040759 20000825 WO2001014257 20010301 2003507184 20030225 19 20020225 服部 智 発明の背景1.発明の分野本発明は概して、溶液及び流体用のフィルターまたは浄化装置の分野に関する。本発明は主として、気体、水、その他の水性液用の水溶液フィルター及び浄水装置に関し、それらを通過する気体または水性液(溶液)から汚染物が除去される。特に、本発明は、バクテリア及びウィルスを含む微生物的な汚染物を水または水溶液から除去する装置の分野に関する。2.関連技術の説明水またはその他の水溶液の浄化ないし濾過は、安全な飲用水の提供から、発酵処理並びに生物学的流体からの成分の分離を含むバイオテクノロジー応用までの、多くの応用に必要である。同様に、超清浄空気が必要な病院及びクリーンルーム内及び航空機または宇宙船内等の空気が循環する環境における呼吸に適した空気からの微生物の除去も濾過媒体の重要な用途である。近年、家庭における空気の濾過及び浄化の必要がより認識されるようになり、エネルギー効率と室内空気の質に対する競合する関心は、微細粒子、アレルゲン、及び微生物をも空気から除去するというHEPAフィルター等の多様な空気濾過製品をもたらしている。浄水には、蒸留、イオン交換、化学的吸着、濾過、または微粒子の物理的吸蔵である貯留など、多くの周知の方法が用いられている。粒子の濾過は、薄膜または粒状物質の層によって成就しうるが、いずれの場合も、材料の孔サイズ及び粒状物質の間隙によって捕捉粒子サイズを制御する。付加的浄化媒体として、浄化すべき流体中の化学種の状態または同一性を変える化学反応を受ける物質がある。殆どの場合、水等の流体を完全に浄化するには複数の技術の組み合わせが必要である。技術の組み合わせは、単一の装置内で複数の機能を組み合わすか、または別個の機能を果たす数個の装置を直列に使用して実行しうる。この実行の例として、正負に帯電した化学種並びに電荷を持たない種のいずれも除去する混合樹脂の使用がある。これらの浄水の技術及び方式の多くは高価で且つ/またはエネルギー効率が低く且つ/またはかなりの技術的ノウハウと精巧化(複雑化)を要する。複雑性を減少させる伝統的手段は、広範な処理または特殊設計の装置を要する。残念ながら、安価な技術を開発しても、有害な生物学的汚染物質、バクテリア及びウィルスを充分に除去できない。例えば、家庭の給水管(路)やキャンパー及びハイカー用の携帯式ユニットに取付けるフィルターのような簡単なポイント・オブ・ユース(適所装着使用型)の浄化装置は、比較的高価な薄膜技術や強力な化学酸化剤、たとえばハロゲンや反応性酸素種、を使用しない限りバクテリアやウィルスを十分に除去できない。環境保護局(EPA)は、微生物浄水器として使用するように提案された装置の最低合格基準を定めている。バクテリアE.coli及びKlebsiella terrigenaで代表される通常の大腸菌型は、1x107/100mlの流入濃度からの最小限6log減少、除去有機物の99.9999%、を示さなければならない。多くの処理工程に耐性を示すポリオウィルス1(LSc)及びロタウィルス(WaまたはSA−11)で代表される通常のウィルスは、1x107/Lの流入濃度からの最小限4log減少、除去有機物の99.99%、を示さなければならない。Giardia murisまたはGiardia lambliaで代表されるようなシスト(包子)は広範に分布し、病気を誘発するものであって、化学的な殺菌に耐性がある。シスト除去を主張する装置は、それぞれ1x106/Lまたは1x107/Lの流入濃度からの最小限3log減少、除去シストの99.9%、を示さなければならない。EPAは、この機能を主張する装置のテスト手段として適切なサイズ範囲内にある他の粒子の使用を認めている。微生物を高効率で除去及び固定する物質は多種多様に応用されるが、特別な応用分野はバイオテクノロジー業界及び発酵業界である。この様な物質はリサイクルまたは再使用のための発酵液の処理に有用なばかりでなく、発酵工程の対象である微生物のための微生物固定化物質としても用途が見出せよう。粒体状、粒子状または繊維状の燐灰石(アパタイト)、燐酸三カルシウム及びそれらの誘導体を微生物固着剤として使用することが知られている。水酸燐灰石(HA)の形をとる燐灰石は湿式化学合成、動物の骨の処理、または燐酸塩ベースの鉱物質の処理により製造できる。水酸燐灰石は複雑な工程を通して生物学的浄水剤として機能できる。この工程は生物学的材料と有機体の化学的吸着を含む。湿式化学合成方法で生じるHAの使用例として、オカモトが米国特許No.5,755,969において、特定の結晶構造(特定の平均c軸長及び縦横比)中で分離した純粋HA細繊維またはウィスカの使用を開示している。この合成方策及び材料加工方法はユニークであると主張されている。さらにオカモトは第1欄60−67行において、天然の有機体から抽出するかまたは湿式法で合成されたHAは一般に結晶性に乏しく吸着力が劣ること、及びこれらの材料を微生物除去材料として用いると材料の液体透過率は保証されなことを示唆している。HA化合物を組込んだ濾過装置または浄化装置は市販品中には見当らない。濾過材料としてのHAの使用を示す先行特許及び報告文献は、当該材料で構成される装置が前記の最低EPA基準に適合しうることを示す可能性を全く示していない。例えば、米国特許No.5,755,969においてオカモトが提示したテストデータが、彼の装置及び他のHAを含む装置はウィルスを最高で99.76%除去するに過ぎないことを示している。従って、この分野においては、燐灰石及び/またはヒドロキシル・燐灰石を組込む、複雑でなく安価な流体の浄化及び濾過方法並びに装置の必要性が存続する。また、有機物からの抽出により得られたか、または各種の方法で合成されたもののような、入手が容易なありふれた形の燐灰石及び/またはヒドロキシル・燐灰石を使用できる実用的な流体の浄化及び濾過装置並びに方法の必要性もある。さらに、この分野においては、微生物浄水器として指定されるための最低EPA要件に適合するのみならず、それを凌駕する方法及び装置の必要性が有る。即ち、この装置は消費者用及び工業用のポイント・オブ・ユース用途に便利という域を脱せねばならない。発明の概要本発明者は上記の目的に従い、既知のHA組込みフィルター装置に関する一つの大きな問題点を発見したのであるが、それはHAが粒状/微粒子状であれ繊維状であれ形状がルーズであることである。ルーズな形状の材料で生じるフィルターの効力は、粒子の侵食や凝集はもちろん、流体、特に、フィルター媒体を流れる水と水溶液の圧力によるチャネリングと迂回の効果により劣化する。ウィルスやバクテリアは吸着材に密接して除去されるので、粒状物質中に時間の経過と共に水圧、水流、粒子の浸食、または粒子の凝結によって形成される比較的小さいチャネルまたは通路でも、濾過すべき微生物的汚染物がフィルターを通過させることを十分容易にする。例えば、水を例示流体とし、本発明の材料を微生物用濾過媒体として使用すると、1x106/Lのウィルス流入濃度に基づく計算は、4logの減少が期待される場合、水の0.01%だけが濾過中に濾過媒体に形成されたチャネルを通過することにより処理を迂回するならば、3.7logだけの減少が実際に起ることを示す。水の0.1%が未処理で通過すると3logだけの減少になる。1%が未処理で通過すると減少は2logだけになり、10%が未処理で通過すると減少は1logだけとなる。6logの減少が期待される場合、チャネリングの有害な結果はさらに劇的であり、水の0.01%が処理を迂回する時に4logだけの減少が実際に起る。本発明はこの問題を解決するため、バクテリアとウィルスを含む汚染物質の除去する微生物フィルター及び方法を提供し、HAその他の粒状の吸着フィルター媒体を化学結合剤(バインダー)内に定着させて、チャネリングや活性物質の迂回の可能性を排除する多孔性のフィルター材料を構成するものである。本発明は概して水性の流体を浄化及び濾過する装置及び方法であり、特に水(飲料水、水泳または入浴用の水)、または他の水溶液(発酵液及び細胞培養に使用する溶液)、あるいはクリーンルーム、病院、潜水装置、家庭、航空機または宇宙船で見出される呼吸用空気などの気体及び混合気、並びに表面から粒状物質を飛散、パージまたは除去するための気体に用いられる。本発明の装置及び方法の使用により、バクテリア、ウィルス及びそれらの構成物を含む微生物的汚染物を極めて高いパーセンテージで除去できる。特に、本発明の装置及び方法の使用によって、微生物浄水器として指定されるためのEPA基準を大きく上回るレベルまで浄水できる。一実施形態では、本発明は、バインダーが存在する結果としての多孔ブロック形状の粒状燐灰石を含有する流体用の浄化材料に関する。典型的には、この燐灰石の少なくとも一部がヒドロキシ燐灰石の形であり、骨炭等の天然材料またはカルシウム及び燐酸塩を含有する化合物の混合物等の合成材料から得られている。また典型的には、バインダーは、粒状燐灰石をブロック構造に維持できるポリマーまたはオリゴマー系材料である。これによって浄化材料を任意の形状、たとえば濾過装置のハウジングへの収納に適した形状に成形またはプレスできる。この濾過装置は流体の流入と流出が可能であり、流体が浄化材料と接触するための単数または複数のチャンバを有する。この様な装置は本発明の別の実施形態を形成する。単一ブロックへの燐灰石粒子の固定の保持に加え、ポリマーバインダーはフィルター材料に望ましい物理特性を付与する。例えば、使用するポリマーバインダーのタイプと分量によって、フィルター材料を軟性または剛性にする。別の実施形態においては、本発明はバインダーで固定した粒状燐灰石を含むシート状または膜状の流体浄化材料に関する。本発明は、水、水溶液及び気体のような流体を本発明の浄化材料に接触させることにより、流体に含まれる一種類以上の微生物の大部分を除去するために流体を濾過する方法にも関する。この実施形態の特定の側面として、この接触は上記装置内で起こり、未濾過流体が入口から流入して1個以上のチャンバ内で浄化材料と接触し、濾過流体がチャンバから出口を通って流出する。本発明の浄化材料は、飲料水の浄化、水泳プール、浴槽、温泉地等のリクリエーション目的で使用する水の浄化、クーリングタワー用水等の処理水の浄化、(発酵または他の細胞培養工程における溶液再使用のための)発酵液及び細胞培養液及びリサイクルまたは再使用のための外科的処置に使用する水性流体を含む(しかし、それらに限定しない)水溶液の浄化、並びに、呼吸に適した空気、たとえば、病院や産業用のクリーンルームの換気に使用する空気、潜水装置に使用する空気、または、たとえば、航空機/宇宙船等で循環される空気、及び表面や容器等から揮発性または粒状の物質を飛散、パージまたは除去するために使用する気体のような、気体及び気体の混合物の浄化に使用できる。本発明の浄化材料は高い浄化効率を維持しながら、天然資源を含む入手の容易な燐灰石材料の使用という有利性を併せ持つ。さらに別の実施形態においては、本発明の材料、即ちバインダーマトリックス中でブロックまたはシートに形成された燐灰石及びその他の任意の吸着材料を、発酵工程及び細胞培養等のバイオテクノロジー応用に使用する微生物用の固定化媒体として使用できる。この実施形態では、栄養液、基質液等の生物学的工程流体が本発明の固定材料を通過して、そこに固定された微生物と接触し、流出液が固定材料から除去され、必要に応じて更に処理される。発明の詳細な説明発明の概要で示したように、本発明の一実施形態は、典型的には高分子材料である、バインダー中に粒状燐灰石を含むブロックフィルターの形をとる浄化材料に関する。この実施形態の特定の態様として、本発明は、熱可塑性材料等の、バインダー材料中の粒状燐灰石及びその誘導体並びに粒状活性炭(GAC)または他の吸着性フィルター媒体の混合物を含む硬質ブロックフィルターに関し、粒状燐灰石及びその誘導体並びにGACがバインダーマトリックス中に固定され、水処理中に流れからのチャネリングが生じえない。本発明の浄化材料は、射出成形を含む押出成形、または圧縮法により製造できる。後に、シート、フィルムまたはブロックに形成できるバインダーポリマーと燐灰石の混合物の微小繊維を得るためフィブリル化を使用してもよい。それはどのような形状またはサイズに製造してもよく、硬質でも軟質でも良い。フィルターブロックのポアサイズはフィルターを通る流体の流量に影響し、このサイズはフィルターブロックに組み込まれる粒子のサイズの関数である。本書で用いる“ブロック”の用語は特定の幾何学的形状を指すものではなく、材料がシートや膜ではないことを示すものである。“ブロック”の用語の限定しない例として、通常の幾何学立体に加えてチューブや環状リングも含まれる。柔軟なブロックに形成された材料は、流体フィルター媒体として機能するパイプやチューブに特に適する。本発明の浄化材料の望ましい特徴の一つに、この材料を任意の所望形状に形成しうることがあり、これによって取扱や使用が容易になる。例えば、浄化材料を濾過媒体用の在来のハウジングに適合する一枚板やブロックに形成したり、携帯用または個人用の濾過システムの一部として浄化をもたらすような形状にもできる。あるいは、この材料を数個の異なる部品に形成し、それらを水が直列または並列に流れるようにすることもできる。浄化材料をシートや膜に形成することも可能である。ブロックまたはシート/膜の形状にかかわらず、浄化材料の剛性は、軟性ポリマーをバインダー材料に混入することで変化させても良い。いかなる理論にも縛られることを望まないが、本発明の浄化材料は流体から微生物を除去する際に極めて高い効率を達成しており、これは部分的には、バインダー中への燐灰石粒子の固定したこと、及び、先行技術の燐灰石含有浄化材料のように浄化材料を通るチャネルを形成する代わりに、浄化材料を流れる流体がそこで長い屈曲した経路に追従せざるを得ないことによると考えられる。この経路により、流体が確実に燐灰石粒子の表面積の大部分に接触すると共に、濾過材料を通過する流体の持続された層流が防止される。この後者の効果は、微生物を含む流体の層がフィルター中の燐灰石との持続接触を回避することを防止するのを助けると考えられる。浄化材料が或期間使用された後、吸着された物質が浄化材料のポア(孔)に堆積するので、閉塞による付加的濾過が起る。流体濾過技術に精通した者であれば、浄化材料のポアサイズ及び物理的寸法は異なる用途に対応する様に変更可能であり、これらの変数の変化によって流量、背圧及び微生物的汚染物除去のレベルが変動することは理解されよう。同様に、当分野について知識を持つものであれば、浄化材料の各成分の比率の変化によって用途に幾らかの相違が生ずることが認識されよう。例えば、浄化材料中の燐灰石の割合を増加すると、化学種及び生物学種に対する相互作用部位数が多い材料になり、反対にバインダーの割合が増加するとバインダー材料により近い材質及び機械的特性を有し且つ相互作用部位が少ない浄化材料になる。本発明のある特定の実施形態では、燐灰石を骨炭の形で使用し、GAC材料が略同量でバインダー材料の割合を最小限に保持して存在する。しかし、本発明で使用される燐灰石は他の天然または合成原料から得てもよく、異なる誘導体の混合物によって浄化材料の特性に変化をもたらすことができる。例えば、フィルターブロックに弗化物を添加すると、水を流体として使用した場合に流出水中の弗化物の減少率が低下する。これは、たとえば、弗素化した水を、その中の所望弗素レベルを維持するように浄化する場合に有用でありうる。濾過材料中の弗化物は、弗素燐灰石に富んだ燐灰石混合物を混入するか、弗化物塩と化合物を混入するか、または浄化材料に弗化物含有溶液を通過させる前処理を施すことにより得られる。同様に、異なる結晶構造の使用及び異なる結晶面の配向によって結合部位数が増加すると、金属イオン、放射性アイソトープ及び微微生物の結合も増加できる。当該分野の経験者ならば、異なる結晶格子が本発明に使用される燐灰石及び他の吸着物質について可能であること、及び、特定の結晶構造によって微生物及びその他の生物学的材料との相互作用が向上したり阻害されたりするので、前記変数によって浄化材料の特性に相違が生じることも理解されよう。これらの特性の相違は、微生物及びその他の生物学的材料の相互作用の差異、及び結晶構造に含まれる異なる正負イオンによる。本発明の別の実施形態では、浄化材料を殺菌に耐える構成とした。殺菌工程には熱工程が含まれ、たとえば、浄化材料が高温または高圧または両方に晒されるスチーム消毒その他の工程、抵抗加熱、紫外線、赤外線、マイクロ波及び電離放射線を使用する工程を含む、浄化材料が高照射レベルに晒される照射殺菌法、並びに浄化材料が高レベルの酸化剤、還元剤または他の化学種に晒される化学殺菌が含まれる。化学殺菌はハロゲン、活性酸素種、フォルムアルデヒド、界面活性剤、金属、及びエチレンオキサイド、臭化メチル、β-プロピオラクトン及びプロピレンオキサイド等の気体によって実施される。加えて、殺菌は電気化学的方法で、微生物の構成物による直接的な酸化または還元、あるいは間接的に酸化性または還元性の化学種の電気化学的発生により達成しうる。これらの工程の組合せも日常的に使用される。また、浄化材料使用中に殺菌工程を連続ベースまたは散発ベースで実施できることも理解されよう。総括的には本発明は、流体、特に水溶液または水の濾過及び浄化に用いる装置と方法を含み、微粒子として水中に存在する有機及び無機の元素及び化合物を除去するものである。特に当該装置及び方法は、人間と動物が消費及び使用するための水から、バクテリア、ウィルス及びその成分を含む微生物的汚染物を除去するために使用できる。本発明の方法及び装置は、本発明で得られる微生物的汚染物の濃度減少が微生物浄水装置に関するEPA基準を大きく上回り、且つ、主に水酸燐灰石を含む物のような、燐灰石を含む粒状吸着媒体を組み込んだ他の公知の濾過装置と浄化装置の効力を著しく凌駕する用途において特に有用である。本発明の特定実施形態において、浄化材料は粒状燐灰石によって形成される多孔ブロックであり、水酸燐灰石、塩化燐灰石及び/または弗化燐灰石、並びに粒状活性炭(GAC)等の、以下に詳説する他の任意の吸着粒状材料を含むように本書で定義されたものでり、これらがポリマーバインダーマトリックス中に保持される。この特定実施形態に対応する方法では、フィルターブロックの流入側で水圧により、または流出側で減圧により水を強制的に多孔ブロックを通過させる時に水から微生物的汚染物を除去する。浄化材料が水酸燐灰石及び吸着性粒状フィルタ媒体、例えばGACの混合物から成る実施形態においては、これらの成分をブロックの全域に亘ってランダムに分散できる。浄化材料は、空間的に別個の勾配または分離した層にも構成できる。例えば、水酸燐灰石及びGAC粒子が固体バインダーマトリックス、例えばポリエチレン等のポリマー熱可塑性プラスチックを使用して層別に固定できる。これによって、水酸燐灰石及びGAC粒子の移動が阻止され、流体がブロック通過中に有害なチャネリング効果の発生が防止される。成分が別々の位置に在ると、流体の流れは各位置を順次移動する。この実施形態の特定例では、燐灰石の少なくとも一部は水酸燐灰石の形態であり、骨炭の形態で添加される。適切な材料の例として、BRIMAC216と命名され、Tate & Lyle Process Technologyによって販売されているものがある。この材料は、例えば80−325メッシュの望ましい粒子サイズに粉砕しても良い。この材料の典型的な分析例によると、炭素9−11%、酸不溶性灰分3%まで、水分5%まで、約70−76%の水酸燐灰石(燐酸三カルシウム)、7−9%の炭酸カルシウム、0.1−0.2%の硫化カルシウム、0.3%未満の鉄(Fe2O3として計算)となっている。この材料は、総表面積100m2/g以上、カーボン表面積50m2/g以上、ポアサイズ分布7.5−60,000nm及びポア容積0.225cm3/gの粒状に製造される。この材料の元素固定特性は、報告によれば、塩素、弗素、アルミニウム、カドミウム、鉛、水銀(有機及び無機)、銅、亜鉛、鉄、ニッケル、ストロンチウム、砒素、クロム、マンガン、及びある種の放射性核種を含む。有機分子固定能は、報告によれば、錯体有機分子、発色コンパウンド、流体に味を付けるコンパウンド、流体に臭いを付けるコンパウンド、トリハロメタン先駆物質、染料、及び酸化トリブチルチンに対するものである。この例では、骨炭(水酸燐灰石を含む)及びGACは、ほぼ同量を、モノリシック浄化材料を構成するのに必要な最小限のバインダー材料と混合する。しかし、HA、GAC及びバインダーの濃度は実質上可変であり、これらの材料の異なる濃度を有する材料を、当業者による厳密すぎる実験を要せずして同様に利用しうる。しかし、一般に、GACを追加吸着材料として使用する場合、その混合物中での濃度は、乾燥または圧密を行う前の組成物の重量に基づき、通常は重量比で50%未満である。また、GAC以外の吸着剤を、多成分混合物中のGACと完全に置換するかまたは混合してもよい。これらの吸着剤の例として、合成イオン交換樹脂等の多様なイオン固着物質、ゼオライト(合成または天然)、珪藻土、燐酸塩族の鉱物(以下に詳細を示す)等の一種類以上の燐酸塩含有物質、特に燐灰石類の鉱物(以下に詳細を示す)がある。ある特定の実施形態では、これらの追加吸着剤は、重量比20%を超える微粒化二酸化マンガン粒子を含まず、より特定の実施形態では、実質的な、即ち容易に検出可能な量の微粒化二酸化マンガン粒子を含まない。燐酸塩類の鉱物には、テトラヘドラル(XO4)−3基の化学ユニットを有する鉱物がある。ここで、Xは燐、砒素、バナジウムまたはアンチモンである。この化学ユニットは、1対1の比で金属イオンと、またはより複雑な組合せで他のイオン、例えば、水酸基(OH)、ウラニル基(UO2)、ハロゲンまたは水分子と結合することが多い。この類の燐酸塩鉱物の例として次のものがある:アルフォサイト(バリウム・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、アンブリゴナイト(アンブリゴ石)(リチウム・ナトリウム・アルミニウム・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、アンドルーサイト(銅・鉄・燐酸塩・水酸化物)、アナパイト(水和・カルシウム・鉄・燐酸塩)等の燐酸塩;アロジャダイト(ナトリウム・カルシウム・鉄・マンガン・燐酸塩)、オージェライト(アルミニウム・燐酸・水酸化物)、バーボサライト(鉄・燐酸塩・水酸化物)、ベローナイト(水和・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ベロバイト−(Ce)(ストロンチウム・ナトリウム・セリウム・ランタン・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、ベロバイト−(La)(ストロンチウム・ナトリウム・ランタン・セリウム・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、ベルリナイト(アルミニウム燐酸塩)、及びベリロナイト(ナトリウム・ベリリウム・燐酸塩)、カーボニエートフルオルアパタイト(カルシウム・炭酸塩・燐酸塩・弗化物)、カーボニエートヒドロキシアパタイト(カルシウム・炭酸塩・燐酸塩・弗化物)、クロロアパタイト(カルシウム・燐酸塩・塩化物)、クリロノミメタイト(鉛・砒素・塩化物)、フェルモライト(カルシウム・ストロンチウム・砒素・燐酸塩・水酸化物)、フルオロアパタイト(カルシウム・燐酸塩・弗化物)、ヒドロキシアパタイト(カルシウム・燐酸塩・水酸化物)、ヘディファン(カルシウム・鉛・砒素・塩化物)、ジョンボーマイト(カルシウム・砒素・水酸化物)、ミメタイト(鉛・砒素・塩化物)、モレランダイト(バリウム・カルシウム・鉛・砒素・燐酸塩・塩化物)、ピロモルファイト(鉛・燐酸塩・塩化物)、ストロンチウムアパタイト(ストロンチウム・カルシウム・燐酸塩・水酸化物・弗化物)、スババイト(カルシウム・砒素・弗化物)、ターノレラト(カルシウム・砒素・燐酸塩・塩化物)、バナジナイト(鉛・バナジン酸塩・塩化物)等の燐灰石類の鉱物;ベウサイト(マンガン・鉄・カルシウム・マグネシウム・燐酸塩)、ボリバライト(水和・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ブラジリアナイト(ナトリウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ブラッシャイト(水和・カルシウム・燐酸塩・水酸化物)、カコキセナイト(水和・鉄・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、カシダイト(水和・カルシウム、ニッケル・マグネシウム・燐酸塩)、チャルコシデライト(水和・銅・鉄・燐酸塩・水酸化物)、チルドレナイト(水和・鉄・マンガン・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、チャーチャイト(Y)(水和・イットリウム・エルビウム・燐酸塩)、コリンサイト(水和・カルシウム・マグネシウム・鉄・燐酸塩)、コーネタイト(銅・燐酸塩・水酸化物)、クランダライト(水和・カルシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、シリロバイト(水和・ナトリウム・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ディアドチャイト(水和・鉄・硫酸塩・燐酸塩・水酸化物)、ディッキンソナイト(水和・マンガン・鉄・カルシウム・マグネシウム・燐酸塩・水酸化物)、デュフレナイト(水和・鉄・燐酸塩・水酸化物)、エンブレイト(水和・鉛・クロム・燐酸塩)、エングリッシャイト(水和・カリウム・カルシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、イオスフォライト(水和・マンガン・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、エバンサイト(水和・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、フェアフィールダイト(水和・カルシウム・マンガン・鉄・燐酸塩)、ファヘイヤイト(水和・マンガン・マグネシウム・ナトリウム・ベリリウム・鉄・燐酸塩)、ファウスタイト(水和・亜鉛・銅・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、フィロワイト(水和・ナトリウム・マンガン・鉄・カルシウム・燐酸塩・水酸化物)、フロレンサイト(セリウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、フロンデライト(マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ゴーシーサイト(水和バリウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ゴルドナイト(水和・マグネシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ゴルマナイト(水和・鉄・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ゴヤザイト(ストロンチウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、グラフトナイト(鉄・マンガン・カルシウム・燐酸塩)、グリファイト(ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄・マンガン・燐酸塩・水酸化物)、ハーゲンドルファイト(ナトリウム・カルシウム・鉄・マンガン・燐酸塩)、ヘントシェライト(銅・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ハーデライト(カルシウム・ベリリウム・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、ヘテロサイト(鉄・マンガン・燐酸塩)、ホーペイト(水和・亜鉛・燐酸塩)、ホルテダーライト(マグネシウム・燐酸塩・炭酸塩・水酸化物・酸化物)、ヒューロライト(水和・マンガン・燐酸塩・水酸化物)、ハールビュタイト(カルシウム・ベリリウム・燐酸塩)、ジャーンサイト(水和・カルシウム・マンガン・マグネシウム・鉄・燐酸塩・水酸化物)、キドウェライト(水和・ナトリウム・鉄・燐酸塩・水酸化物)、クラナイト(バリウム・鉄・マンガン・マグネシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ランドサイト(水和・マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ラウブマンナイト(鉄・燐酸塩・水酸化物)、ラウライト(水和・マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ラズライト(マグネシウム・鉄・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、レウコフォスファイト(水和・カリウム・鉄・燐酸塩・水酸化物)、リベテナイト(銅・燐酸塩・水酸化物)、リプスコンバイト(鉄・マンガン・燐酸塩・水酸化物)、リチオフィライト(リチウム・マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ルドラマイト(水和・マグネシウム・鉄・マンガン・燐酸塩)、ムッセライト(水和・カルシウム・鉄・マンガン・燐酸塩)、メタ・ヴァリサイト(水和・アルミニウム・燐酸塩)、メタ・ボーキサイト(水和・鉄・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ミトリダタイト(水和・カルシウム・鉄・燐酸塩・水酸化物)、モナザイト(稀土類金属・燐酸塩)、モネタイト(カルシウム・ヒドロ燐酸塩)、モンブラサイト(リチウム・ナトリウム・アルミニウム・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、モンゴメリライト(水和・カルシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、モラエサイト(水和・ベリリウム・燐酸塩・水酸化物)、ナトランブリゴナイト(ナトリウム・リチウム・アルミニウム・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、ナトロフィライト(ナトリウム・マグネシウム・燐酸塩)、ニューベリライト(水和・マグネシウム・ヒドロ燐酸塩)、ニッソナイト(水和・銅・マグネシウム・燐酸塩・水酸化物)、オベライト(水和・カルシウム・マグネシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、パレルモイト(リチウム・ナトリウム・ストロンチウム・カルシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)パラショザイト(水和・カルシウム・亜鉛・燐酸塩)、パラボーキサイト(水和・鉄・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、フォスフォフェライト(水和・鉄・マンガン・燐酸塩・水酸化物)、フォスフォフィライト(水和・亜鉛・鉄・マンガン・燐酸塩)、フォスフォシデライト(水和・鉄・燐酸塩)、プラムボグムマイト(鉛・アルミニウム・ヒドロ燐酸塩・水酸化物)、擬マラチャイト(銅・燐酸塩・水酸化物)、プチェライト(バナジン酸ビスマス)、パーピュライト(燐酸マンガン)、レッディンガイト(水和・マグネシウム・鉄・燐酸塩)、ラブドフェン(水和・セリウム・ランタン・ネオジウム・イットリウム・燐酸塩)、ロックブリッジャイト(鉄・マンガン・燐酸塩・水酸化物)、ロシェライト(水和・カルシウム・マンガン・鉄・ベリリウム・燐酸塩・水酸化物)、ローズマリイト(ナトリウム・カルシウム・マンガン・鉄・マグネシウム・アルミニウム・燐酸塩)、サーモンサイト(水和・マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ショルザイト(水和・カルシウム・亜鉛・燐酸塩)、スコルザライト(鉄・マグネシウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、シックルライト(リチウム・マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、シンコサイト(水和・カルシウム・バナジン酸塩・燐酸塩)、スペノセライト(水和・亜鉛・燐酸塩・水酸化物)、ステルコライト(水和・ナトリウム・アンモニウム・ヒドロ燐酸塩)、スチュワータイト(水和・マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ストレンジャイト(水和・燐酸鉄)、ストルンザイト(水和・マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、ストルバイト(水和・アンモニウム・マグネシウム・燐酸塩)、スウィツエライト(水和・マンガン・鉄・燐酸塩)、タービュッタイト(亜鉛・燐酸塩・水酸化物)、タボライト(リチウム・鉄・マンガン・燐酸塩)、トリフィライト(リチウム・鉄・マンガン・燐酸塩)、トリプライト(マンガン・鉄・マグネシウム・カルシウム・燐酸塩・弗化物・水酸化物)、トリプロイダイト(マンガン・鉄・燐酸塩・水酸化物)、トロレライト(アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ツメバイト(鉛・銅・燐酸塩・硫酸塩・水酸化物)、トルクオイズ(水和・アルミニウム・銅・燐酸塩・水酸化物)、ヴァリサイト(水和・アルミニウム・燐酸塩)、ボーキサイト(水和・鉄・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ヴァゼライト(水和・銅・亜鉛・燐酸塩・水酸化物)、ヴィヴィアナイト(水和・燐酸鉄)、ワグネライト(マグネシウム・鉄・マンガン・カルシウム・燐酸塩・水酸化物)、ワーダイト(水和・ナトリウム・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物・弗化物)、ウェーブライト(水和・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物・弗化物)、ホワイタイト(水和・カルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・アルミニウム・燐酸塩・水酸化物)、ホワイトロッカイト(カルシウム・マグネシウム・燐酸塩)、ウルファイト(鉄・マンガン・燐酸塩・水酸化物)、及びキセノタイム(燐酸イットリウム)等のベウダナイト系鉱物;並びに/または、オーチュナイト(水和・カルシウム・ウラニル・燐酸塩)、ココニノイト(水和・鉄・アルミニウム・ウラニル・燐酸塩・硫酸塩・水酸化物)、デュモナイト(水和鉛・ウラニル・燐酸塩・水酸化物)、メタ・アンコライト(カリウム・ウラニル・燐酸塩)、メタ・オーチュナイト(カルシウム・ウラニル・燐酸塩)、メタ・トルベルナイト(水和・銅・ウラニル・燐酸塩)、メタ・ウラノサーサイト(水和・バリウム・ウラニル・燐酸塩)、パルソナイト(水和・鉛・ウラニル・燐酸塩)、フォスファラニライト(水和・カルシウム・ウラニル・燐酸塩・水酸化物)、ファラルマイト(水和・アルミニウム・ウラニル・燐酸塩・水酸化物)、ファーカライト(水和・カルシウム・ウラニル・燐酸塩・水酸化物)、レナルダイト(水和・鉛・ウラニル・燐酸塩・水酸化物)、サブガライト(水和・アルミニウム・ウラニル・ヒドロ燐酸塩)、セーライト(水和・マグネシウム・ウラニル・燐酸塩)、トルベルナイト(水和・銅・ウラニル・燐酸塩)、ウラムファイト(水和・アンモニウム・ウラニル・燐酸塩)及びウラノサーサイト(水和・バリウム・ウラニル・燐酸塩)等の燐酸ウラニル。特に、燐灰石類の鉱物、即ち類似の六角または疑似六角の単斜構造を持ち、一般式X5(ZO4)3(OH,FまたはCl)を持つ燐酸塩、砒酸塩及バナジン酸塩の類はとりわけ本発明に適する。各Xはカルシウム、バリウム、ナトリウム、鉛、ストロンチウム、ランタン及び/またはセリウムカチオン等の独立した陽イオンであり、各Zは燐、バナジウムまたは砒素等の陽イオンにすることができる。ZO4種は、制限された範囲で炭酸陰イオンまたはシリケート陰イオンと代替可能である。さらに、スチレン及びジビニルベンゼンの二次的に誘導された樹脂を含むイオン結合に用いられる高分子材料、及びメタクリル酸エステルを使用してよい。誘導体には第4アミン、第1、第2アミン、アミノプロピル、ジエチルアミノエチル及びジエチルアミノプロピル置換基に基づく陰イオン固定部位を持つ機能化されたポリマーがある。陽イオン固定部位を含む誘導体には、スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、プロピルスルホン酸、ホスホン酸及び/またはカルボン酸部位で官能化されたポリマーがある。天然または合成ゼオライトも、たとえば、天然に産するクリノプチロライト等のアルミノシリケートを含む、イオン固定材料として使用または混入しうる。適切な固定材料としては、粒状物質を凝集する能力があり、この凝集を使用条件下で維持できる任意の高分子材料を使用できる。それらは浄化材料の総重量に基づき、一般に重量比で約10%から約99.9%まで、特には重量比で約15%から約50%までの量で含まれる。適切な高分子材料には天然に産するもの及び合成のポリマーの双方があり、天然に産するポリマーの合成改質物もある。高分子バインダー材料には一般に、結果として生じる浄化材料の所望の機械的特性に応じて、一種以上の熱硬化性物質、熱可塑性物質、エラストマー、あるいはこれらの組み合わせが含まれる。一般に、約50℃〜約500℃、特には約75℃〜約350℃、さらに特には約80℃〜約200℃で溶融するポリマーが本発明に適する高分子バインダーである。例えば、約85℃〜約180℃で溶融するポリオレフィン、約200℃〜約300℃で溶融するポリアミド、及び約300℃〜約400℃で溶融する弗化ポリマーは特に適切と言えよう。本発明でバインダー用に適したポリマーのタイプの例には、熱可塑性物質、ポリエチレングリコールまたはその誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート及びポリ乳酸があるが、これらに限らない。適切な熱可塑性プラスチックには、ナイロンその他のポリアミド、LDPE、LLDPE、HDPEを含むポリエチレン、他のポリオレフィンを含むポリエチレンコポリマー、ポリ塩化ビニル(可塑性の有無に関わらず)、ポリテトラフルオロエチレン等の弗化炭素樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレン、セルローズアセテートブチレート等のセルロース樹脂、ポリアクリレート及びポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンまたはアクリロニトリル−スチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセテート、エチレンビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリオキシメチレン、ポリホルムアルデヒド、ポリアセタール等の熱可塑性配合物またはグラフト、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテル・エーテル・ケトン等のポリエステル、及びレゾール及びノボラック等のフェノール−フォルムアルデヒド樹脂があるが、これらに限らない。当業者であれば、他の熱可塑性ポリマーも同様な方法で本発明に適用できることが認識できよう。本発明に使用するバインダとしての使用またはそれへの混入に適した熱硬化性ポリマーには、ポリウレタン、シリコーン、フルオロシリコーン、フェノール樹脂、メラミン樹脂、メラミン・フォルムアルデヒド、及びウレア・ホルムアルデヒドがあるが、これらに限定されない。本発明に使用するバインダとしての使用またはそれへの混入に適したエラストマーには スチレン−ブタジエンゴム、ネオプレン、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコーン、ポリウレタン、アクリル化クロロスルフォン化ポリエチレンポリオレフィン、クロロスルフォン化ポリエチレン、パーフルオロエラストマー、ポリクロロプレン(ネオプレン)、エチレン−プロプレン−ジエン−ターポリマー、VITON(フルオロエラストマー)及びZALAK(デュポン−ダウのエラストマー)等の天然及び/または合成ゴムがあるが、これらに限定されない。当業者であれば、上に列挙した熱可塑性物質は架橋の度合によっては熱硬化性物質となり、各熱可塑性物質の幾つかは機械的特性によってはエラストマーとなり、上記に適用した範疇は専ら理解の便のためであり何等も限定や制限を設けるものでないことは認識されよう。本発明での使用に適する天然ポリマー及び天然品を合成改質したポリマーには、木綿、コラーゲン及び有機酸等の天然の及び合成改質したセルロースがあるが、これらに限定されない。本発明での使用に適する生分解性ポリマーには、ポリエチレングリコール、ポリ乳酸、ポリビニルアルコール、コポリラクチドグリコライド等があるが、これらに限定されない。殺菌できるフィルタ材料の特定の実施形態において、骨炭の形態の燐灰石を使用し、バインダー材料の割合を最小限に保持した状態で略同量のGAC材料が存在する。使用するバインダーは、殺菌工程おける温度、圧力、電気化学的、放射及び化学的状態に安定であることが必要で、且つその他の尺度で殺菌方法と共存性がなければならない。高温による殺菌方法(スチーム殺菌またはオートクレーブ滅菌)に適するバインダーの例には、硝酸セルロース、ポリエーテルスルフォン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))及びセルロースエステル混合物がある。これらのバインダーで調製した浄化材料は、バインダーポリマーを既知の規格で調製した場合にオートクレーブ処理が可能である。浄化材料は、スチーム殺菌またはオートクレーブ滅菌及び化学的殺菌または酸化性または還元性の化学種との接触の双方に安定性があるのが望ましい。何故ならば、この殺菌工程の組合せが、特に、浄化材料の効率的及び効果的な再生に適するからである。本発明の実施形態で、少なくとも部分的に酸化性または還元性の化学種の電気化学的発生を殺菌に適用するものにおいては、前記化学種を生成するのに必要な電位を浄化材料自身を電極の一つとして用いて得ることができる。例えば、高分子バインダーを含む浄化材料は、GAC、黒鉛、金属粒等の十分に高レベルの電導粒子を含有することによって導電性にし、それにより通常は絶縁体である高分子材料を導体にできる。あるいは、カーボンその他の粒子の含有レベルが絶縁性ポリマーを導体にするのに十分でなければ、元来電導性を備えるポリマーをバインダーに使用するかまたはブレンドして用いる。本来的に導電性のポリマーの例としては、ドープ処理したポリアニリン、ポリチオフェン、その他の本来的に導電性のポリマーがある。これらの材料については、抵抗値を約1kΩ未満、特には約300Ω未満に引下げるために十分な量をバインダーに加えることが可能である。本発明の浄化材料は、ブロック状に形成される必要はなく、シートまたはフィルムにしてもよい。シートまたはフィルムは、ある特定の実施形態においては、ポリマーの織布または不織布上に配置することができる。織布または不織布を形成するため、ポリマーは、織物を形成するのに代表的に用いられる熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂にし得る。ポリプロピレン及びポリエチレンのようなポリオレフィンは、この観点から特に適切である。浄化材料及びそれを使用して微生物的汚染物を減少させる方法の効率も、この材料を流れる流体の流量も、ブロック内のポアサイズ及び流入流体圧の関数である。一定流体圧下では、流量はポアサイズの関数であり、ブロック内のポアサイズはHA及びGAC粒体のサイズを調節することで制御できる。大きな粒体サイズは密度がより低く開放度がより高い浄化材料を提供して流量を増加し、逆に小さな粒体サイズは密度がより高く開放度がより低い浄化材料を提供して流量を減少する。ブロック17は比較的大形のHA粒子サイズで形成されているので、表面積及び相互作用部位が小形の粒子サイズで形成されたものより少ない。等しい微生物汚染の除去性能を得るには、この例のように大形粒子を採用する場合はブロックのサイズをより厚くする必要がある。これらのファクターは製造工程で調整可能なので、ポアサイズ、ブロック容積及びブロックの外表面積及び形状寸法を用途の基準毎に整合させることで浄化材料をカスタマイズできる。ある特定の実施形態おける平均ポアサイズは数ミクロン未満、特には約1ミクロン未満に抑えてあり、包子の通過を阻止している。ここで言及するポアサイズは、燐灰石その他の吸着粒子自体の内部のボアサイズではなく、粒子がバインダーによって凝集されたときに浄化材料内に形成されるポアのサイズである。本発明の材料を製作する方法は、最も普通の形態では粒状燐灰石(並びにオプションの補足的な粒状吸着物質)とバインダー材料を、少なくともバインダーの一部が液状になり且つ粒子を圧密させる圧力及び温度の条件下で結合させ、次いで、粒子の周囲及び/または間隙でバインダーを固化させることを含む。製造工程の細かい特徴は、ある程度、バインダー材料の性質による。例えば、バインダー材料が溶液、懸濁液またはエマルジョン(例えば、揮発性の溶剤中で)の形態で供給される場合は、浸漬またはスプレーによって粒子と接触させ、湿潤粒子を型の中で圧縮し、場合によっては加熱して溶剤を蒸発させる。成形された材料を乾燥して本発明の浄化材料を形成する。一方、バインダーがポリマー樹脂である場合は、典型的には吸着材料の粒子と一緒にしてペレット状に混合し、得られた混合物を加熱して所定の形に押出しまたは成形する。適切な粒子/バインダー押出工程及び装置の例は、米国特許No.5,189,092;5,249,948及び5,331,037に開示されている。しかし、他の押出し装置とプロセスも使用可能であろう。さらに、混合物は押出工程なしに加熱して射出成形してもよい。また、熱硬化性バインダーは、化学プロセス、電気化学プロセス、照射により且つ温度と圧力の物理的パラメーターの変化を通じた開始を含む架橋プロセスを通して発生しうる。図面を参照しながら、本発明を、ある特定の実施形態とそれを実行するモードに関連して説明する。これはEPAの微生物フィルターの要件を大きく上回るものである。図1は特定の実施形態の典型を図解するもので、本発明の浄化材料を含む濾過装置において硬質の多孔ブロックフィルタを装着した例である。脱着可能のハウジング11はキャップ12と組合わされ、キャップ12は流入オリフィス13及び流出オリフィス14を備える。給水管15は流入オリフィス13に接続して未処理の水を装置に導入し、吐出管16が流出オリフィス14に接続して処理済みの水を装置から取出す。水はハウジング11に入り、水の流圧によって多孔ブロックフィルタ部材17を強制的に通過する。ハウジングは、図示されるように軸方向ボア18を備える中空シリンダ状に形成されており、処理済みの水が流出オリフィス14に連絡している軸方向ボア18に流入する。図1は、可能な代表的構成の一例を図解したものである。水を多孔フィルターブロック(各種の幾何学的形状及び異なる流体特性を有しうる)を通過させる他の構成は本発明の範囲内で考案されることが理解されよう。ブロック17は、押出、圧縮、成形、焼結、その他の技術のような、知られた多くの方法を用いて形成してもよい。 図2は、本発明の浄化材料がシートまたはフィルムの形状で使用される場合の二つの実施形態を示す。図2aは、矢印2で示されるようにフローが浄化材料1の面に直角に通過し、流体がシートまたはフィルム1を通過して濾過される構成を示す。図2bは、浄化材料1をクロスフロー濾過として使用する例である。フィルタを横切って流れる流体が両頭の矢印3で示し、浄化材料1を通過する流体を矢印2で示す。矢印3で示すクロスフローは、浄化材料1の表面を掃いて表面に堆積した粒子のレベルを減少させる。例1充分機能する装置の例として、図1に示す円筒状フィルターブロック17を、Tate and Lyleから入手した約42.5%のBRIMAC216骨炭、KX Industriesから入手した約42.5%のGAC、及び上記熱可塑性物質の一つ以上から選択した約15%の熱可塑性バインダ材料の材料組成で製作した。燐灰石、GAC及び熱可塑性バインダーの均質な混合物を提供する温度で材料を押出した。円筒ないし環状のブロック17は、長さが約9.8インチ、外径が約2.5インチ、内径(ボア18)が約1.25インチであった。このフィルター形状は、家庭及び工業用の標準的な水フィルター製品に合わせたものである。フィルター材料の電気抵抗は約300Ωであった。例2例1で製作したフィルターは、活性炭で濾過し、次いで、リットル当り2.3x108のE.coliバクテリアのコロニー生成ユニット、及びリットル当り1.0x107のポリオ・ウィルス・タイプ1のプラーク生成ユニットをシードした水道水に露呈することによって試験した。シードした水を流量約2リットル/分でブロック17に3分間通過させ、500mlの流出サンプルを採取した。この500mlのサンプルの微生物測定の結果を表1に示す。E.coliは膜透過法を用いてm−Endo培養基のプレート上で分析した。ポリオウィルス・タイプ1は、プラーク形成法を用いてBGMセル上で分析した。表1に示される結果は、バクテリア及びウィルス除去のEPAの最低要件を上回る。【表1】例3第二のテストは、例2で使用したのと同じシードした水を使用し、例1に従って製作したブロック2個を直列に接続して行った。流出テストの結果は同様に表1に示す。単ユニットと複ユニットとの直列に接続した場合の性能の比較が、分析の検出限界に到達し且つEPAの要件を上回る結果を得るのに単ユニットで十分であることを示す。例4第二シリーズのテストは異なる微生物的汚染物の混合物を使用して実施した。水道水を活性炭で濾過し、リットル当り4.6x108のK.terrigenaバクテリアのコロニー生成ユニット、及び2.4x108のバクテリオファージMS−2のプラーク生成ユニットをシードした。無機及び有機の溶解固形物はEPAの検定水仕様に合わせた。この検定水を流量約2L/分で単ユニットフィルターブロック17に3分間通過させて500mlの流出サンプルを採取し、また別にブロック2個を直列にした複ユニットにも同様にした。K.terrigenaは膜透過法を用いてm−Endo培養基のプレート上で分析した。MS−2についてはダブル培養基層技術を用いて分析した。表2に結果を示す。ここでも、結果はEPAの微生物フィルター用の要件を上回る。【表2】例5本発明のフィルター及び方法と、容器中に粒状活性炭及び骨炭を使用する標準的な方法の性能比較試験を実施した。骨炭及びGACの粒状の50:50混合物を含みバインダーを含まないフィルターハウジングを製作し、上記に述べた実施例と同様の方法で試験した。結果を表3に示す。これらの結果をブロックフィルターについて表1に示す結果と比較すると、本発明の装置と方法によって明確で疑う余地がなく、且つ、予期せぬ改良が得られたことが分る。バインダー無しで粒子状材料を使用して構成されたフィルターは本発明による多孔ブロックフィルター17と材料的には同一の活性濾過材を使用するのであるが、微生物的汚染物の濾過には事実上無効であり、E.coliの12%以上及びポリオウィルスの殆ど8%が濾過媒体を通過させる。【表3】上に述べたように、本発明の材料は浄水の分野で、特に、飲料水の浄化には極めて有用である。本発明の材料は非常に高い効率で微生物を水から除去できるので、EPAの微生物浄水器の材料の基準に適合またはそれを凌駕する。本発明の材料は、飲料水の浄化装置としての機能のみならず、水泳プール、湯舟、温泉などのレクリエーションの目的に使用される水の浄化にも使用できる。本発明の材料は微生物その他の細胞を水溶液から効率的に除去し固定化できる結果、製薬及び医療の分野で幾多の用途が見出せる。例えば、本発明の材料は血液成分、例えば血しょうを血液細胞から分離して血液成分を分別したり、他の生理的流体から微生物を除去したりするのに使用できる。この材料は、高度に浄化されて極めて微生物含有量が低い空気を必要とする病院や工業分野、例えば集中治療室、手術教室、免疫抑制患者の治療に使用するクリーンルーム、あるいは電子機器及び半導体機器を製造する産業用クリーンルームにも使用できる。本発明の材料は、発酵液またはプロセス流体等の水性流体から微生物を除去して流体のより効果的な活用や微生物による相互汚染のないリサイクルを行う等、発酵及び細胞培養の分野で複合的な用途を持つ。さらに、この材料は微生物を極めて効果的に除去し、一旦除去したものを保持するので、酵素の固定媒体その他の微生物を必要とするプロセスを固定化するのに用いられる。所望の微生物を含むシード溶液を先ず本発明の材料に強制的に通過させ、次ぎに基質溶液、例えば蛋白質や酵素基質として働くその他の材料からなる基質溶液をシードした材料中に通す。これらの基質溶液が材料中を通過する際に、その中で溶解または懸濁した基質は固定化された微生物と接触し、さらに重要なこととして、これらの微生物により生成されたた酵素とも接触し、微生物は基質分子の反応に触媒作用を及ぼすことができる。反応生成物は、他の水溶液で洗浄して溶出できる。本発明の材料はその他にも数々の工業的用途、例えば冷却装置用の冷却水の濾過にも使用できる。冷却水は、タワー、ポンドその他、微生物が流体と接触する工程装置を反復して通過するので微生物が養分を得て伝播する。微生物の水中での増殖は時に甚だしく、装置の目詰りや損傷の原因となり、広範な化学的処理を必要とする。微生物が実質的に伝播する以前に除去すれば、本発明は冷却流体に関連する健康危険及び化学処理プログラムに関連するコストと危険の低減に大いに有用である。同様に、呼吸用空気は輸送システム中ではコストの削減(商用航空機において)あるいは供給量の限界(潜水艦や宇宙船において)のためにリサイクルされることが多い。微生物の除去が効果的に行えるならば、空気リサイクルの安全性は高まる。また、本発明の材料は既設の空気循環/冷暖房装置と連携して使用し、家庭やオフィスの屋内空気の質を改善するのに役立つ。また、本発明の浄化材料は、外科または歯科で使用する麻酔ガス(亜酸化窒素等)、炭酸飲料業界で使用する気体(炭酸ガス等)、加工装置をパージしたり表面の粒子を除去するのに使用する気体(窒素、二酸化炭素、アルゴン等)にも対応可能である。各用途において、本発明の材料の使用方法は比較的単純であり、濾過の分野の当業者に明らかであろう。濾過すべき流体は、典型的にはハウジング等に収めてある本発明の材料のブロックまたはシートの一側に単に導入され、浄化材料における圧力降下により強制的に材料を通過させられる。浄化/濾過された流体はフィルターの“クリーン”側から吐出され、さらに処理または使用される。上記のように、各種の具体的な実施形態を参照して本発明を説明した。当業者であれば、前記実施形態の多様な変形と改造を本発明の精神の範囲内でなし得ることは明らかであり、それらは、添付の請求の範囲及びその均等物の範囲内に入ることになる。【図面の簡単な説明】【図1】 図1は、本発明の特定の実施形態、即ち本発明に従って燐灰石及びGACをバインダーマトリックスに組込んだブロックフィルターを収納するウオーターフィルターハウジングを示す断面図である。【図2】 図2a及び図2bは、本発明の特定の実施形態、即ち燐灰石及びバインダーマトリックスを膜状またはシート状で含むフィルター材料を示す該略図である。 粒状燐灰石とバインダーマトリックスを含み、多孔ブロックまたはシートの形態であり、粒状燐灰石がバインダーマトリックス内に固定されており、ポアがバインダーマトリックス内に固定された粒状燐灰石間に形成されており、微生物を含む流体が前記ポアを流通することで微生物が流体から分離される流体用浄化材料。 多孔ブロックの形態である請求項1の浄化材料。 多孔ブロックが剛性を有する請求項2の浄化材料。 多孔シートの形態である請求項1の浄化材料。 多孔シートが剛性を有する請求項4の浄化材料。 多孔シートが柔軟である請求項4の浄化材料。 前記燐灰石の少なくとも一部が水酸燐灰石の形態である請求項1の浄化材料。 バインダーがポリマー材料である請求項1の浄化材料。 バインダーが約50℃と約500℃の間で溶融するポリマーである請求項8の浄化材料。 ポリマーが殺菌条件下で安定である請求項9の浄化材料。 前記バインダーが、熱可塑性物質、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、及びポリ乳酸から成る群から選ばれる請求項8の浄化材料。 前記熱可塑性物質が、ナイロン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、弗化炭素樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレン、セルロース樹脂、及びアクリル樹脂から成る群から選ばれる請求項11の浄化材料。 ポリマー材料が天然ポリマーを含む請求項8の浄化材料。 ポリマー材料が導電性ポリマーを含む請求項8の浄化材料。 天然ポリマーが天然の及び合成改質されたセルロース、コラーゲン、及び有機酸から成る群から選ばれる請求項13の浄化材料。 ポリマー材料が生分解性ポリマーを含む請求項8の浄化材料。 生分解性ポリマーがポリエチレングリコール、ポリ乳酸、ポリビニルアルコール、またはコポリラクチドグリコライドである請求項16の浄化材料。 シートの形態であり且つ織布上に配置される請求項8の浄化材料。 シートの形態であり且つ不織布上に配置される請求項8の浄化材料。 バインダーが浄化材料の総重量の約10wt%から約99.9wt%までの量で存在する請求項1の浄化材料。 燐灰石と異なる一つ以上の追加の吸着材料を更に含む請求項1の浄化材料。 前記追加の吸着材料が粒状活性炭を含む請求項21の浄化材料。 前記燐灰石の少なくとも一部が骨炭の形態で存在する請求項22の浄化材料。 前記骨炭と前記粒状活性炭が略等量で存在する請求項23の浄化材料。 ブロックまたはシートの形態であり、骨炭と、活性炭と、ポリマーバインダーマトリックスとを含み、骨炭と活性炭がバインダーマトリックス内に固定されており、ポアがバインダーマトリックス内に固定された骨炭間に形成されており、微生物を含む流体が前記ポアを流通することで微生物が流体から分離され、前記浄化材料の総重量に基づき、前記骨炭と前記活性炭が各々約42.5wt%の量で存在し、前記バインダーが約15wt%の量で存在する流体用浄化材料。 前記追加の吸着材料が合成イオン交換樹脂、ゼオライト、及び燐酸塩鉱物から成る群から選ばれたイオン結合材料を含む請求項21の浄化材料。 前記燐酸塩鉱物が燐酸塩類の鉱物である請求項26の浄化材料。 前記燐酸塩鉱物が燐灰石類の鉱物である請求項26の浄化材料。 合成イオン交換樹脂が官能性スチレン、塩化ビニル、ジビニルベンゼン、メタクリレート、アクリレート、及びこれらの混合物、共重合体並びにそれらの配合物である請求項26の浄化材料。 天然または合成のゼオライトがクリノプチロライトとして知られる鉱物を含む珪酸塩である請求項26の浄化材料。 水または水性流体の存在下で酸化作用または還元作用を受ける一以上の材料を更に含む請求項1の浄化材料。 水または水性流体から微生物的汚染物を濾過する装置であり、ハウジング及び請求項1の浄化材料を含む装置。 ハウジングが入口、出口、及びそれらの間に接触室を含み、前記浄化材料が接触室内に配置され、流体が入口からハウジングに流入でき、浄化材料を通過した後、ハウジングから出口を通って流出できる請求項32の装置。 流体を濾過して流体から微生物を除去する方法であり、流体を請求項1の浄化材料を流通させることにより濾過流体を得る方法。 前記流体が水である請求項34の方法。 濾過された水が飲料に適する請求項35の方法。 前記流体が水溶液である請求項34の方法。 前記水溶液が血液である請求項37の方法。 前記水溶液が発酵液である請求項37の方法。 前記水溶液が化学的または生物学的プロセスにおける再循環流である請求項37の方法。 水溶液が細胞培養プロセスにおける再循環流である請求項40の方法。 水溶液が外科的処置で使用されたものである請求項40の方法。 流体が呼吸に適した空気を含む請求項34の方法。 流体がパージガスを含む請求項34の方法。 パージガスがO2、CO2、N2、Arから成る群から選ばれる請求項44の方法。 流体が麻酔ガスである請求項34の方法。 麻酔ガスが亜酸化窒素を含む請求項46の方法。 さらに前記浄化材料を殺菌により再生する請求項34の方法。 前記殺菌が浄化材料を高い温度、圧力、放射レベル、または化学的な酸化体若しくは還元体、またはそれらの組み合わせにさらすことを含む請求項48の方法。 前記殺菌がオートクレーブ処理を含む請求項49の方法。 前記殺菌が電気化学的処理を含む請求項49の方法。 前記殺菌が化学酸化とオートクレーブ処理の組み合わせを含む請求項49の方法。 流体が気体混合物である請求項34の方法。 濾過された気体が空気である請求項53の方法。 前記流体が化学的に非反応性の気体である請求項34の方法。 前記気体が酸素、二酸化炭素、窒素、アルゴン、または酸化窒素である請求項55の方法。 前記気体を使用してチャンバを加圧する請求項55の方法。 溶液中の散布気体の濃度を上げるために前記気体を使用して水溶液を散布またはパージする請求項55の方法。 溶液中に最初から存在する気体の濃度を下げるために前記気体を使用して水溶液を散布またはパージする請求項55の方法。 前記気体を使用して表面から粒状物質を除去する請求項55の方法。 微生物用の固定及び接触媒体であって、粒状燐灰石とそのバインダーを含み、剛性のある多孔ブロックまたはシートの形態であり、粒状燐灰石がマトリックス状のバインダー内に固定されており、ポアがバインダー内に固定された粒状燐灰石間に形成されており、ポアの表面に微生物が固定化され且つ他の物質が前記固定化された微生物に接触されるように構成されている微生物用の固定及び接触媒体。 さらに一以上の微生物を媒体のポア内に配置した請求項61の固定及び接触媒体。