タイトル: | 特許公報(B2)_粒子感知システムおよび関連する方法 |
出願番号: | 2001510906 |
年次: | 2004 |
IPC分類: | 7,G01N15/06,G05D7/06,G01F1/42 |
ベイツ, トーマス JP 3559782 特許公報(B2) 20040528 2001510906 20000713 粒子感知システムおよび関連する方法 パーティクル、メジュアリング、システムズ、インコーポレーテッド 592070672 PARTICLE MEASURING SYSTEMS, INCORPORATED 山本 秀策 100078282 ベイツ, トーマス US 09/356,232 19990716 20040902 7 G01N15/06 G05D7/06 G01F1/42 JP G01N15/06 C G05D7/06 Z G01F1/42 Z 7 G01N 15/06 G05D 7/06 G01F 1/42 特開平09−159598(JP,A) 特表平09−500968(JP,A) 実開昭62−028154(JP,U) 18 US2000019133 20000713 WO2001006333 20010125 2003505671 20030212 13 20020122 郡山 順 【0001】(発明の分野)本発明は、粒子を感知するシステムおよび方法、そして、より詳細には、正確な体積空気フローを粒子センサに提供する空気フローシステムを有するシステムに関する。【0002】(発明の背景)従来技術のエアロゾル光学の粒子カウンタは、通常、制限箇所の前後の圧力降下をモニタリングする質量フローセンサまたは圧力センサを利用し、粒子カウンタの内部の流量を確定する。これらのデバイスは小さく、安価で容易に入手できるので、産業界で広く使用されている。【0003】例として、従来技術では、米国特許第5,515,164号に記載されるような遠心ブロワを使用した粒子センサおよび関連する空気フローシステムがよく知られている。’164特許の図1は、この範疇の代表的な従来技術の粒子センサ10および空気フローシステム12を示す。粒子センサ10は、感知キャビティ10Aを有し、空気フローシステム12は、ブロワキャビティ12Aを有する。空気フローシステム12は、感知キャビティ10Aから空気を吸引し、その結果、空間16からの微粒子含有空気14が、ホース18と空気フロー管20とを通って感知キャビティ10Aの中へ吸引される。空気フロー管20は、空間16からの微粒子含有空気14が感知キャビティ10Aの中の細い単軸フロー22に押し込まれるように、単一の軸に沿って先細りになっている。【0004】フロー22の中の微粒子は、公知の技術によって検出される。具体的には、レーザ24は、フロー22を直角に照明するレーザービーム26を発生し、フロー22の中の微粒子に関数的に依存する散乱エネルギ26Aを生成する。検出器28は、散乱エネルギ26Aを検出し、検出器28からの検出信号は、粒子計数電子回路30によって分析され、フローの中の粒子の数を定量化する(説明の目的のために、検出器28はビーム26と同じ平面上で散乱エネルギ26Aを集めることが示されるが、実際は検出器28は通常、ビーム26とフロー22との両方に直角に散乱26Aを観察する)。【0005】空気フローシステム12は、モーター34により駆動される遠心ブロワ32を含む。遠心ブロワ32は、感知キャビティ10Aの中から、フロー22と同一直線上の中心32Aを直接通って空気を吸引する。ブロワ32からの排気14Aは、主に、フィルタ36を通る排気14Bとしてブロワキャビティ12Aを出る。例外として、ブロワ32を通る流量を評価するために、排気14Cとして示される排気14Aの一部が管38によって捕捉され、フローセンサ40に導かれる。ブロワコントローラ42は、信号線44を介して、流量を示す電気信号をセンサ40から受け取り、その流量に応じてプリセットされた速度でブロワ32を駆動するために、信号線46を介してモーター34にコマンドを与える。ブロワコントローラ42は、このようにして、流量センサ40およびモーター34を介して、ブロワ32のフィードバック制御において動作する。【0006】粒子感知の分野において、空間16の中の周囲の環境からサンプリングされた状態の正確な体積流量(すなわち、立方フィート毎分、または「CFM」)についての微粒子数を決定することが望ましい。例として、この分野で公知の「クリーンルーム」における粒子センサは、汚染レベルが空気の質量に対してでなく、空気の体積に対して測定されることを前提とする。なぜなら、空気の所与の体積の質量は、高度の変化のみによっても20%を超えて変動し得るからである。気象の前線が、3%までのさらなる体積あたりの質量の差の原因となる。【0007】従って、図1の粒子センサおよび空気フローシステム10、12の1つの問題点は、実際の体積流量が、通常、「海面レベル」である所与の圧力について較正され、その結果、他の場所における粒子の計数が正確な体積流量を反映しないことである。この誤差を補償するために手動調節がなされ得る。ただし、変化している環境(例えば、高度および気圧計の圧力)条件にわたって精度を保証するためには、連続的な手動調節が必要である。米国特許第5,922,976号は、フィードバック補償を使用して一定の体積フローを提供するために、圧力変動を考慮したエアロゾル粒子検出システムを開示する。しかしながら、そのシステムは、相対的な体積流量を決定するために圧力降下を利用しているので、周囲の環境からサンプリングされた正確な体積流量についての粒子の数を提供することはできない。さらに、このシステムは層流の場合のみでしか動作せず、コンパクトな粒子センサで使用するには差し支えがある。【0008】図1の空気フローシステム12の他の問題点は、遠心ブロワ32の物理的な動作のために、遠心ブロワ32がフロー22と同軸に配置されていることである。字義通り、遠心ファンは、ファンの中心を通って空気を吸引する。従って、空気フローシステム12は、フロー22の軸に沿って細長い形状を有し、例えば携帯型の粒子感知用途で望まれるような空気フローシステム12のコンパクト性を妨げている。従って、コンパクト性を改善するために、空気フロー管20は通常、最適な性能のために望まれるよりも短くされる。米国特許第5,534,706号は、粒子カウンタとともに使用されるターボポンプを示すが、組み合わされた態様では示されていない。【0009】図1の空気フローシステム12のさらに他の問題点は、遠心ブロワ32が対処できる感知キャビティ10Aとブロワキャビティ12Aとの間の圧力差の量が限られており、このため粒子感知の能力が特定の環境に制限されることである。このように、特定の圧力差内での動作に制限されることにより、ブロワ32の後に存在し得る、汚染を低減するための濾過の量も制限される。より詳細には、フィルタ36は、一般に、高性能な汚染フィルタではあり得ない。なぜなら、そのようなフィルタは、さらなる圧力差を引き起こし得るからである。従来技術の空気フローシステム12は、従って、通常、粗いフィルタ36を利用し、これは、感知キャビティ10Aまたは空間14への汚染の可能性を増加する。【0010】従って、本発明の目的の1つは、従来技術の上述した問題点を低減または除去する粒子センサおよび空気フローシステムを提供することである。本発明のさらに他の目的は、粒子センサの場所に関わらず、絶対体積流量に対して粒子を感知する方法を提供することである。本発明のなお他の目的は、内部の汚染が低減され、かつ、測定下の環境への外部の汚染が低減されたコンパクトな粒子感知システムを提供することである。これらの、および他の目的は、以下の説明において明らかになる。【0011】(発明の要旨)以下の特許は、本発明にとって有用な、粒子センサおよび空気フローシステムに関する背景情報を提供する。すなわち、米国特許第5,467,189号、米国特許第5,515,164号、米国特許第5,600,438号、米国特許第4,571,079号、米国特許第4,984,889号、米国特許第4,594,715号、および米国特許第5,825,487号である。【0012】1つの局面では、本発明は、周囲の大気における粒子カウンタのための体積流量を制御する方法を提供する。その方法は、周囲の空気を粒子カウンタの中に引き込むステップと、粒子カウンタを通る空気フローの流量を決定するステップと、大気圧を決定するステップと、体積流量を空気フローの流量と大気圧との関数として決定するステップとを包含する。【0013】好適には、大気圧を決定するステップは、(a)粒子カウンタの中の絶対圧力を決定するステップと、(b)周囲大気圧を決定するステップとを包含する。【0014】他の局面では、空気フローの流量を決定するステップは、粒子カウンタ内の制限箇所の前後の圧力差を決定するステップを包含してもよい。【0015】他の局面の発明は、粒子センサを含む。そのセンサは、感知キャビティと、周囲の空気を感知キャビティ内のフローの中に引き込む再生ブロワとを含む。レーザがフローを照明し、フローの中の粒子を示すレーザ放射を生成する。検出器は、レーザ放射を検出する。粒子感知電子回路は、フローの中の微粒子を評価し、決定する。【0016】他の局面では、粒子センサは複数の圧力センサと、ブロワ速度電圧コントローラとを含む。コントローラは、フローが予め選択された体積流量を有するように、圧力センサからの信号に従ってブロワの速度を調節する。好適な局面では、その予め選択された体積流量は、1CFMである。【0017】他の局面では、3つの圧力センサは、粒子センサを通る流量を決定する第1の圧力センサと、粒子センサの中の絶対圧力を決定する第2の圧力センサと、センサを取り巻く周囲の大気圧を決定する第3の圧力センサとを含む。【0018】なお他の局面では、センサは、ブロワから排気された空気を濾過する高効率排気フィルタを含む。【0019】さらに他の局面では、センサは、感知キャビティと再生ブロワとの間の空気フロー経路を含む。この局面では、空気フロー経路は、感知キャビティとブロワとの間の少なくとも1つの屈曲部を含む。【0020】1つの局面では、センサは、流体の伝達のために粒子センサの取り込み口に接続されたエアロゾルマニフォールドを含む。再生ブロワは、マニフォールドから予め選択された体積流量で空気を吸引し、エアロゾルマニフォールドは、周囲の大気の空気をその予め選択された体積流量よりも大きい第2のCFM速度でサンプリングする。1つの実施例では、予め選択された体積流量は、1CFMであり、第2のCFMは3CFMである。【0021】他の局面では、センサは、大流量マニフォールドポンプを含む。ポンプは、空気を第2のCFM流量でエアロゾルマニフォールドの中に吸引し、粒子カウンタからのその予め選択された体積流量の排気を捕捉する。【0022】本発明は、さらに、粒子感知システムを提供する。そのシステムは、粒子カウンタと、周囲の空気を空気フロー管を介してシステム中のフローに引き込む再生ブロワと、複数の圧力センサとを含む。そのシステムはまた、圧力センサからの信号に従ってブロワの速度を調節するブロワ速度電圧コントローラを含む。これにより、感知キャビティの中に第1の体積流量が達成される。エアロゾルマニフォールドは、流体が伝達するように粒子センサcoに接続し、これにより、周囲の空気を第1の体積流量で感知キャビティに届ける。大流量マニフォールドポンプは、再生ブロワおよびマニフォールドからの排気を捕捉し、これにより、マニフォールドが周囲の大気の空気を第1の体積流量よりも大きい第2の体積流量でマニフォールドの中に吸引する。マニフォールドは、マニフォールドへの複数の取り込み口に対応する複数の位置でのサンプリングを可能にする。【0023】システムはまた、好適には、ブロワから排気された空気を濾過する高効率排気フィルタを含む。【0024】なお他の局面では、本発明は、感知キャビティを含む粒子センサを提供する。ターボ分子ポンプが、周囲の空気を感知キャビティの中のフローに引き込む。レーザがフローを照明し、フローの中の粒子を示すレーザ放射を発生する。検出器がレーザ放射を検出し、粒子感知電子回路がフロー中の微粒子を決定する。【0025】本発明は、次に、好適な実施形態に関連してさらに説明される。種々の追加、除去および改変が、本発明の範囲から逸脱することなく当業者によってなされ得ることが明らかになる。【0026】本発明のより完全な理解は、図面を参照することによって得ることができる。【0027】(詳細な説明)図2は、本発明に従って構成された粒子感知システム100を示す。周囲空気101は、エアロゾルマニフォールド104の一部である数個の取り込み口102のうちの1つを介して、システム100によって捕捉される(すなわち、「サンプリング」される)。図2Aに示されるように、マニフォールド104は、中空のピボットアーム104Aを有する。ピボットアーム104Aは、マニフォールド104の中で回転(105)し、1つの取り込み口102に接続する。取り込み口102は、今度は、管108を介して粒子センサ106に接続する。取り込み口102、ピボットアーム104Aおよび管108は、従って、周囲空気101と粒子センサ106との間の流体伝達の経路を生成する。粒子センサ106は、空気101の中の絶対体積流量に対する微粒子を測定する。【0028】この好適な実施形態において、空気101は、動作中、システム100のサンプリング取り込み口102に3CFMの流量で入る。ピボットアーム104Aおよび管108の中の体積流量比によって、空気101Aは、粒子センサ106に、1CFMの体積流量(絶対)で入る。このような制御は、以下の説明によって達成される。【0029】マニフォールド104の中に吸引され、ピボットアーム104Aと管108によって集められない空気は、排気107により示されるように、大流量マニフォールド排気114の中に排気される。同様に、粒子センサ106からの排気101Bは、マニフォールドコネクタ110と配管112とを通過し、大流量マニフォールド排気114の中に入る。大流量マニフォールドポンプ116は、マニフォールド排気114を介してシステム100から排気101B、107を吸引する。各取り込み口102に入る空気101と、ピボットアーム104Aを通ってセンサ106に入る空気101Aとの3:1の比により、センサ106の中の連続したフローが保たれ、隣の取り込み口102との間の混合を制限する。より詳細には、マニフォールドポンプ116は、マニフォールドサンプリング取り込み口102から来るそれぞれ3CFMの排気107とともに、再生ブロワ128(図3)から1CFMの排気101Bを吸引する。もしも、例えばマニフォールド104が12個の取り込み口102を有する場合、吸引される全体の流量は12×3CFMプラス1CFM、すなわち、合計37CFMである。従って、マニフォールドポンプ116は、しばしば、「大流量」マニフォールドポンプと呼ばれる。【0030】以下により詳細に説明するように、図2は、粒子センサ106が、制限箇所の前後の圧力差を測定する空気フローセンサ120と、粒子カウンタ106の内部の大気圧を測定する絶対内部センサ122と、周囲の空気101の絶対圧力を測定する絶対圧力センサ124と、図3の再生ブロワ128の回転速度を変化させるブロワ速度電圧コントローラ126とを含むことを例示的に示す。センサ120、122および124は、全体としてコントローラ126に使用され、粒子センサ106の中の再生ブロワ128の速度を調整し、正確な体積流量を保証する。【0031】図3は、粒子センサ106および関連する空気フロー機構のさらなる詳細を示す。その空気フロー機構は、空気を粒子センサ106の中に、または粒子センサ106から吸引する再生ブロワ128を含む。図3は、さらに、正確な体積流量を保証するためにセンサ106によって使用されるセンサ120、122および124の位置を示す。再生ブロワ128は、流体の伝達のために管108(図2)に接続された取り込みオリフィス130を介して、空気101Aを粒子センサ106の中へ吸引し、次いで、空気101Aのフロー138の中の微粒子を評価する感知キャビティ132の中へ吸引する。粒子センサ106は、好適には、フロー138を生成するために、図1の空気フロー管20のような空気フロー管20’を含む。この分野で公知のように、レーザ134は、フロー138を照明するレーザービーム136を発生し、その結果、フロー138の粒子を示す散乱エネルギ140が検出器142により検出される。粒子感知電子回路144は、検出器142からの信号を信号線145を介して評価し、選択された体積流量、例えば、1CFMについてのこれらの微粒子を定量化する。【0032】再生ブロワ128は、さらに、感知キャビティ132から接続管146を介して、および空気フローセンサ120および内部大気センサ122を介して、空気101A’を吸引する。空気フローセンサ120は、図4に関連して説明する制限箇所の前後の空気101A’の空気フローを測定し、内部大気センサ122は、センサ106の中の圧力を測定する。ブロワ128は、接続管148を介して空気101A’を吸引し、接続管150、高効率排気フィルタ152、配管112およびマニフォールドコネクタ110を介して空気101Bを排気する。粒子センサ106からの排気の唯一の出口は、排気101Bを浄化し、図2のシステム100の中の汚染を低減するフィルタ152を通る。【0033】外部周囲圧力センサ124は、システム100に入る周囲の空気101の絶対圧力を提供する。ブロワ速度電圧コントローラ126は、センサ120、122および124からの信号を信号線154を介して受け取り、信号線131を介して、再生ブロワ128のDC電圧、従って速度を調整し、粒子センサ106に入る空気101Aの体積流量を制御する。【0034】図4は、センサ106の中の正確な体積流量を達成するための、センサ106内の圧力感知の原理を説明する。サンプル管146内の空気101A’の流量(分子/秒)は、空気フローセンサ120によって制限オリフィス160の前後で測定される。圧力センサ122は、サンプル管146の中の空気密度を測定する。所望の体積フローにおける粒子の数を達成するために、体積フローは、それぞれ空気フローセンサ120および圧力センサ122により提供されたそのままの流量および大気圧によって決定される。圧力センサ122は、システム100の他の場所に位置し得る。ただし、局所的にセンサ106の中であれば、圧力センサ122によってより正確な体積流量が決定され得る。【0035】より詳細には、可変速度の再生ブロワ128(図3)は、センサ106の中の空気移動デバイスとして使用される。差分空気フロー圧力センサ120は、オリフィス160を通る空気フローによって引き起こされるオリフィス160の前後の差分の圧力降下を測定するために、制限オリフィス160と前後に並んで使用される。圧力センサ122は、制限オリフィス160のすぐ上流の絶対気圧を測定するために使用される。絶対圧力センサ124は、周囲の空気101の絶対気圧を測定するために使用される。ブロワコントローラ126は、圧力センサ120、122および124によって提供される情報を解釈し、信号線131上に、再生ブロワ128の速度を制御する出力信号を導出する。システム100は、このようにして、ブロワ128の閉ループフィードバック制御を提供する。【0036】図2のシステム100は、好適には、周囲の環境(すなわち、空気101の発生源)からサンプリングされた状態の正確に1CFMの体積流量を提供する。システム100は、海面レベルから10,000フィートまでの範囲の高度で使用されることを意図する。システム100はまた、好適には、圧力センサ124を除いてシステム100の全ての部品を、周囲の環境に対して約60インチ水柱の真空にさらすエアロゾルマニフォールド104と関連して用いられるように設計される。センサ120によって発生された圧力差信号ΔPは、粒子センサ106を通る流量に比例する。しかしながら、ベルヌイの式は、実際の体積流量を導出するためには、センサ120における空気密度が既知であることを要求する。圧力センサ122は、この空気密度を測定するために使用される。【0037】圧力センサ122の上流のフローにおける圧力降下は、この位置における空気密度を空気101の周囲の環境における密度とはわずかに異なったものにする。エアロゾルマニフォールド104に接続された場合、この空気密度は周囲における密度とはかなり異なる。従って、圧力比(圧力センサ122からの圧力を圧力センサ124からの圧力で割った値)は、周囲の環境から吸引された1CFMの体積流量に対応する、空気フローセンサ120において要求される体積流量を維持するために、解釈される。【0038】システム100は、このようにして、現在の周囲の環境条件において、場所の高度に起因して変動する空気密度、および環境条件に起因する局所的な気圧変化を補償した状態の正確に1CFMの体積流量を生成する。【0039】以下の式は、体積流量を決定する際に有用である。理想気体の法則ρ=PM/RTここで、ρ=密度(kg/m3)P=圧力(kPa)M=空気の分子質量(28.97kg/kmol)R=一般気体定数(8.314kJ/kmol・K)T=温度(°K)ベルヌイの式Q=k・[(2・ΔP)/ρ]1/2ここで、Q=体積フローk=実験的に決定される定数ΔP=圧力差ρ=密度センサ106の中の体積フローQについての単純化された式Q=k・[(PAPSO・PDPS)1/2÷PAPSE]ここで、Q=周囲の体積フローk=実験的に決定される定数PAPSO=圧力センサ124の圧力PDPS=空気フローセンサ120の圧力差PAPSE=圧力センサ122の圧力図2に関して、粒子センサ106は、マニフォールド104、配管108、112、大流量マニフォールドポンプ116およびマニフォールド排気114を使用しなくても、または、それらと接続しなくても動作し得ることに注意するべきである。しかしながら、これらに接続された場合、マニフォールド104の中の圧力は、周囲よりも低いことが好ましく、約60インチ水柱である。従って、これが圧力センサ124の目的である。従来技術は、H2O柱の60インチの圧力におけるマニフォールド104を有する閉ループの中の動作に関連する利点を提供しない。マニフォールド104なしでは、センサ122、124によって定義される圧力は、ほぼ同じである。【0040】図5は、本発明に従って構成される一体型(one particle)携帯型粒子センサ200の斜視図である。図2のように、再生ブロワ202が、センサ200への空気フローの押し込みおよび引き出しを提供する。内部電子回路(例えば、図3の電子回路144と同様)および粒子カウンタ208(図2のカウンタ106と同様)は、取り込み開口204に入る周囲の空気のフロー中の微粒子を決定し、カラーLCDディスプレイ206は、センサ200のユーザに結果を表示する。内部動作、圧力感知およびセンサ200の中の空気フローは、図2〜4に関して上述したのと同様に動作する。【0041】図6は、センサ200の代替的な斜視図を示し、さらに、パワーブロワ202、モーターコントローラ(例えば、図3のモーターコントローラ126と同様)およびセンサ202の中の電力を必要とする他の部品に使用される取り外し可能なバッテリーパック209を示す。バッテリーパック209は、バッテリーベイ210にスライドして選択的に付け外しされる。【0042】図2〜3、5〜6は、本発明に従って構成される粒子センサのコンパクト性を示す。再生ブロワは、センサの中の都合のよい配置を提供し、取り込み管およびブロワへの配管の非直線の構成は、さらなるコンパクト性を提供する。一方、図1の従来技術は、空気フロー管と遠心ブロワとの間の共通の空気フローの軸に沿って同一直線に並べることを必要とし、最適な空気フロー管を短縮することなくしては、結果として得られる粒子センサのコンパクト性を低減する。一方、本発明のシステムは、感知キャビティの中へ取り込み管を伸ばすことを可能にするので望ましい。再生ファンはまた、遠心ファンに比較して、そのようなファンを通る同一量の空気体積を引き込むために、より少ない毎分回転数しか必要としないので、使用中により静かである。【0043】図7は、再生ブロワ128とコントローラ126との代わりに、ターボ分子ポンプ300とターボポンプコントローラ302とがそれぞれ使用されていることを除いて図3の粒子センサ106と同様である、代替的な粒子センサ106’を示す。上述した説明と同じ機能は同じ参照番号を有する。ターボポンプは、特に真空排気量の分野において、他のポンプよりも利点を有する。ターボポンプは、より高い真空を吸引することができ、他の従来のポンプよりも高い空気フローを生成することができる。以下の特許は、ターボポンプ動作の有用な背景情報を提供する。すなわち、米国特許第3,832,084号、米国特許第3,969,042号、米国特許第4,929,151号、米国特許第4,893,985号、米国特許第4,764,034号、米国特許第4,734,018号、米国特許第3,753,623号、米国特許第3,947,193号、米国特許第5,451,147号、および米国特許第4,180,370号である。【0044】本発明は、このように、上記の説明から明らかな目的の中でもとりわけ、上述した目的を達成する。当業者は、添付の特許請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱することなく、説明された粒子カウンタに変更および追加をなし得ることは明らかである。例えば、当業者は、本発明とともに、AMETEKRのRotron Technical Motor DivisionのMINISPIRALTM再生ブロワ(例えば、MDC部品番号SE12V21−037433)等のいくつかの再生ブロワが使用可能であることを理解するべきである。【図面の簡単な説明】【図1】空気フローシステムを含む従来技術の粒子感知システムを示す図である。【図2】本発明に従って構成される粒子感知システムであって、粒子センサと、空気フロー機構と、離れた外部サンプリングマニフォールドとを含む、粒子感知システムの図である。【図2A】図2のマニフォールドの一部の上面部分図である。【図3】図1の粒子センサと空気フロー機構とのさらなる詳細を示す図である。【図4】図1のシステムで使用される圧力感知技術を示す図である。【図5】本発明に従って構成される1つの粒子センサの斜視図である。【図6】本発明に従って構成される1つの粒子センサの斜視図である。【図7】本発明の代替的な粒子感知システムおよび空気フロー機構の中でのターボ分子ポンプの利用を模式的に示す図である。 周囲の大気中の粒子センサ(106)を通る空気の体積流量を制御する方法であって、該方法は、周囲の空気を該粒子センサに引き込むステップと、該粒子センサを通る空気フローの流量を決定するステップとを包含し、該方法は、絶対気圧を決定するステップと、該空気フローの流量および該絶対気圧の関数として、該粒子センサの中の空気の体積流量を決定するステップとを特徴とし、 該絶対気圧を決定するステップが、以下: 該粒子センサの中の絶対気圧を決定するステップ;または 該粒子センサの外の該周囲の大気の絶対気圧を決定するステップ、を包含する方法。 前記絶対気圧を決定するステップは、前記粒子センサの中の絶対気圧を決定するステップと、該粒子センサの外の前記周囲の大気の絶対気圧を決定するステップとを包含することをさらに特徴とする、請求項1に記載の方法。 前記体積流量を決定するステップは、体積流量を関係:Q=k・[(PAPSO・PDPS)1/2÷PAPSE]のQとして決定するステップを包含することをさらに特徴とし、ここで、kは実験的に決定される定数であり、PAPSOは前記粒子センサの中の絶対圧力であり、PDPSは該粒子センサを通る空気の空気フローの圧力差であり、PAPSEは該粒子センサの外の周囲の大気圧である、請求項2に記載の方法。 前記体積流量を決定するステップは、Qの評価に以下の関係:Q=k・[(2・ΔP)/ρ]1/2を利用する工程を包含することをさらに特徴とし、ここで、ΔPは制限箇所の前後における前記粒子センサの中の圧力差であり、ρはPM/RT(kg/m3)であり、Pは圧力(kPa)であり、Mは、空気の分子質量(28.97kg/kmol)であり、Rは一般気体定数(8.314kJ/kmol・K)であり、Tは、温度(°K)である、請求項3に記載の方法。 前記粒子センサを通る空気の流量を決定するステップは、前記粒子センサの中の制限箇所の前後の圧力差を決定するステップを包含する、請求項1に記載の方法。 周囲の空気を粒子センサの中のフロー(138)に引き込むブロワ(128、300)と、流量検出器と、該フローを照明し、該フローの中の個々の粒子を示す放射(140)を生成するレーザ(134)と、該放射を検出する検出器(142)と、該フローの中の微粒子を決定する粒子感知電子回路(144)とを備えた粒子センサであって、該粒子センサは、絶対気圧センサと、該空気フローの流量検出器および該絶対気圧センサに応答し、該粒子センサの中の該フローの中の体積流量を制御するための制御電子回路とを特徴とし、 該絶対気圧センサが、以下: 該粒子センサの中の絶対気圧を決定するための、第1の圧力センサ(122);または 該粒子センサを取り巻く周囲の大気(101)の絶対気圧を決定するための、第2の圧力センサ(124)を備える、粒子センサ。 前記体積流量は、予め選択された体積流量であることをさらに特徴とする、請求項6に記載の粒子センサ。 前記予め選択された体積流量は、1CFMであることを特徴とする、請求項7に記載の粒子センサ。 前記絶対圧力センサは、前記粒子センサの中の絶対気圧を決定する第1の圧力センサ(122)と、該粒子センサを取り巻く周囲の大気(101)の絶対圧力を決定する第2の圧力センサ(124)とを特徴とする、請求項6に記載の粒子センサ。 前記ブロワから排気される空気を濾過する高効率排気フィルタ(152)をさらに特徴とする、請求項6に記載の粒子センサ。 前記ブロワは、再生ブロワを含むことをさらに特徴とする、請求項6に記載の粒子センサ。 前記センサは、前記レーザが前記フローと交差する領域と、前記再生ブロワとの間に、空気フロー経路(146、148)を含み、該空気フロー経路は、該領域と該ブロワとの間に少なくとも1つの屈曲部を有することをさらに特徴とする、請求項11に記載の粒子センサ。 流体の伝達のために前記粒子センサの取り込み口(102)と接続されたエアロゾルマニフォールド(104)をさらに特徴とし、前記再生ブロワは、該マニフォールドから予め選択された体積流量で空気を吸引し、該エアロゾルマニフォールドは、周囲の大気(101)の空気を該予め選択された体積流量よりも大きい第2のCFM流量でサンプリングする、請求項11に記載の粒子センサ。 前記予め選択された体積流量は1CFMであり、前記第2のCFM速度は3CFMである、請求項13に記載の粒子センサ。 空気を前記エアロゾルマニフォールドに前記第2のCFM速度で吸引し、前記粒子センサからの前記予め選択された体積流量の排気(101B)を捕捉するために接続された大流量マニフォールドポンプ(116)をさらに特徴とする、請求項13に記載の粒子センサ。 前記フローに周囲の空気を届けるように接続されたエアロゾルマニフォールド(104)と、該マニフォールドに接続され、前記ブロワからの排気(101B)を捕捉し、該空気フローからの該空気をマニフォールドポンプへ返すように接続された、大流量マニフォールドポンプ(116)とをさらに特徴とする、請求項6に記載の粒子センサ。 前記ブロワから排気された空気を濾過する高効率排気フィルタ(152)をさらに特徴とし、該排気フィルタは、前記マニフォールドからの排気と閉ループに流体を伝達している、請求項16に記載の粒子センサ。 前記ブロワは、ターボ分子ポンプ(300)を含むことをさらに特徴とする、請求項6に記載の粒子センサ。