タイトル: | 特許公報(B2)_ホスフィニン、それらの金属錯体及びホスフィニン及びそれらの金属錯体の使用 |
出願番号: | 2001357869 |
年次: | 2008 |
IPC分類: | C07F 9/6584,B01J 31/22,C07C 45/50,C07C 47/02,C07B 61/00 |
デトレフ ゼーレント アルミン ベルナー レナート カディロフ コルネリア ボルクマン ディーター ヘス クラウス−ディーター ヴィーゼ ディルク レットガー JP 4143290 特許公報(B2) 20080620 2001357869 20011122 ホスフィニン、それらの金属錯体及びホスフィニン及びそれらの金属錯体の使用 エボニック オクセノ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 398054432 Evonik Oxeno GmbH 矢野 敏雄 100061815 山崎 利臣 100094798 久野 琢也 100099483 アインゼル・フェリックス=ラインハルト 100114890 ラインハルト・アインゼル 230100044 デトレフ ゼーレント アルミン ベルナー レナート カディロフ コルネリア ボルクマン ディーター ヘス クラウス−ディーター ヴィーゼ ディルク レットガー DE 10058383.0 20001124 20080903 C07F 9/6584 20060101AFI20080814BHJP B01J 31/22 20060101ALN20080814BHJP C07C 45/50 20060101ALN20080814BHJP C07C 47/02 20060101ALN20080814BHJP C07B 61/00 20060101ALN20080814BHJP JPC07F9/6584B01J31/22 ZC07C45/50C07C47/02C07B61/00 300 CAplus(STN) REGISTRY(STN) 特開平08−259578(JP,A) 特開平04−290551(JP,A) 特開昭62−289590(JP,A) 特開昭62−116535(JP,A) 4 2002212195 20020731 24 20040401 藤森 知郎 【0001】【発明の属する技術分野】本発明はホスフィニン及びそれらの金属錯体、その製造並びに該ホスフィニンの触媒反応での配位子としての使用に関する。【0002】【従来の技術】オレフィン化合物、一酸化炭素及び水素の触媒の存在下での反応により1つだけのC−原子を増加するアルデヒドにすることは、ヒドロホルミル化(オキシ化)として公知である。この反応における触媒としては、しばしば元素の周期系の第VIII族の遷移金属の化合物、特にロジウム化合物及びコバルト化合物が使用される。ロジウム化合物によるヒドロホルミル化はコバルトを有する触媒と比較して一般により高い選択性の利点を提供し、従って大概は経済的である。ロジウムによって触媒されるヒドロホルミル化においては、大抵はロジウム、有利には配位子としての三価のリン化合物からなる錯体を使用する。公知の配位子は、例えばホスフィン、ホスファイト及びホスホナイトのクラスからなる化合物である。オレフィンのヒドロホルミル化の水準の良好な概括はB.CORNILS,W.A.HERRMANN,“Applied Homogeneous Catalysis with Organometallic Compounds”,Vol.1&2,VCH,Weinheim,New York,1996に見られる。【0003】各触媒系(コバルト又はロジウム)はそれらに特異的な利点を有する。従って使用物質及び目的生成物に応じて以下の例に示すような触媒系が使用される。ロジウム及びトリフェニルホスフィンで実施する場合は、α−オレフィンをより低い圧力でヒドロホルミル化することができる。リン含有配位子としては、一般にトリフェニルホスフィンが過剰に使用され、その際、市場に望まれるn−アルデヒド生成物への反応の選択性を高めるためには配位子/ロジウムの高い比が必要である。【0004】米国特許第4694109号明細書及び米国特許第4879416号明細書はビスホスフィン配位子並びに低い合成気圧でのオレフィンのヒドロホルミル化におけるその使用を記載している。特にプロペンのヒドロホルミル化においては、この種の配位子によって高い活性及び高いn/i−選択性が達成される。WO95/30680号においては、二座のホスフィン配位子並びに触媒反応、とりわけヒドロホルミル化反応でのそれらの使用も開示している。フェロセン架橋したビスホスフィンは、例えばUS4169861号、US4201714号及びUS4193943号においてヒドロホルミル化のための配位子として記載されている。【0005】二座のホスフィン配位子の欠点は、これを製造するのに必要な比較的高い費用である。従って、工業的プロセスでかかる系を使用することはあまり利益を生まない。【0006】ロジウム−モノホスファイト−錯体は、内部の二重結合を有する分枝鎖状オレフィンのヒドロホルミル化のために適当な触媒であるが、末端でオキシ化された化合物のための選択性は低い。EP0155508号から、ビスアリーレン置換されたモノホスファイトを立体障害オレフィン、例えばイソブテンのロジウム触媒によるヒドロホルミル化において使用することは公知である。【0007】ロジウム−ビスホスファイト−錯体は内部及び末端に存在する二重結合を有する直鎖状のオレフィンのヒドロホルミル化を触媒し、その際、主に末端でヒドロホルミル化された生成物が生じ、それに対して内部の二重結合を有する分枝鎖状のオレフィンは僅かな量でしか変換されない。これらの配位子は、遷移金属中心へのその配位において高められた活性の触媒をもたらすが、該触媒系の滞留時間は、とりわけホスファイト配位子の加水分解感受性の故に不十分である。EP0214622号又はEP0472071号に記載されるように、ホスファイト配位子のための出発材料として置換ビスアリールジオールを使用することによって多大な改善が達成されうる。【0008】前記の文献に基づいて、配位子のロジウム錯体は極めて活性なα−オレフィンのためのヒドロホルミル化触媒である。米国特許第4668651号明細書、米国特許第4748261号明細書及び米国特許第4885401号においては、ポリホスファイト配位子が記載されており、それによってα−オレフィン、また2−ブテンも高い選択性で末端でオキシ化された生成物に変換することができる。この種の二座の配位子はブタジエンのヒドロホルミル化のためにも使用された(US5312996号)。【0009】【発明が解決しようとする課題】挙げられるホスフィンはロジウム−ヒドロホルミル化触媒のための非常に良好な錯体配位子であるにもかかわらず、その作用及び安定性を更になお改善することが望ましい。【0010】【課題を解決するための手段】一般構造I:【0011】【化13】【0012】を有するホスフィニンを容易に製造でき、かつこれらは金属−触媒による反応での配位子として適当であることが判明した。【0013】本発明の対象は、従って一般式I:【0014】【化14】【0015】[式中、n=0又は1、Y=O、NH、NR1、R1=H、1〜25個の炭素原子を有する脂肪族又は芳香族の炭化水素基、CH3、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9=H、1〜50個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、芳香族−芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基(その際、R2〜R9は同一又は異なる意味を有し、互いに共有結合していてよい)、F、Cl、Br、I、−CF3、−OR10、−COR10、−CO2R10、−CO2M、−SR10、−SO2R10、−SOR10、−SO3R10、−SO3M、−SO2NR10R11、NR10R11、N=CR10R11、NH2、R10、R11=H、1〜25個の炭素原子を有する置換又は非置換の、脂肪族又は芳香族の炭化水素基(これらは同一又は異なる意味を有する)、M=アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、Q=1〜50個の炭素原子を有する分枝鎖状、脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、芳香族−芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基、W、X=1〜50個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基(これらは同一又は異なるか、互いに共有結合していてよい)]のホスフィニンである。【0016】本発明によるホスフィニンの特定の実施形は、式II、III、IV及びV:【0017】【化15】【0018】【化16】【0019】[式中、式IIに関してはW及びXは1〜50個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基を意味し、X及びWは同一又は異なってよく、かつ互いに共有結合していてよい]のホスフィニンに関する。X及びWは式III、IV及びVにおいて前記のように置換された又は非置換のビスフェニル系又はナフチル系を表し、YはO、NH、NR1、特に酸素を表し、nは0又は1を表す。官能基R1〜R30及びQは以下の意味又は既に挙げられた意味を有する。【0020】式IIIにおいては、R12、R13、R14、R15、R16、R17はH、1〜50個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、芳香族−芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基(R12〜R17は同一又は異なる意味を有してよく、かつ互いに共有結合していてよい)、F、Cl、Br、I、−CF3、−OR18、−COR18、−CO2R18、−CO2M、−SR18、−SO2R18、−SOR18、−SO3R18、−SO3M、−SO2NR18R19、NR18R19、N=CR18R19、NH2を表し、Mはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン又はホスホニウムイオンを表し、R18及びR19は同一又は異なってよく、それぞれH、メチル、t−ブチル、1〜25個の炭素原子を有する置換又は非置換の、脂肪族又は芳香族の炭化水素基(これらは同一又は異なる意味を表してよい)を表す。【0021】式IVにおいては:R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28=H、1〜50個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、芳香族−芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基(R21〜R28は同一又は異なる意味を有してよく、かつ互いに共有結合していてよい)、F、Cl、Br、I、−CF3、−OR29、−COR29、−CO2R29、−CO2M、−SR29、−SO2R29、−SOR29、−SO3R29、−SO3M、−SO2NR29R30、NR29R30、N=CR29R30、NH2、R29、R30=H、1〜25個の炭素原子を有する置換又は非置換の脂肪族又は芳香族の炭化水素基、M=アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、ホスホニウムイオン、Yは酸素を意味し、nは値1を示し、かつR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びQは請求項1記載の意味を有し、その際、R2〜R9は同一又は異なる意味を有し、互いに共有結合していてよい。【0022】式Vにおいて、R20はH、CH3、1〜25個の炭素原子を有する脂肪族又は芳香族の炭化水素基を表し、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28はH、1〜50個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、芳香族−芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基(R21〜R28は同一又は異なる意味を有してよく、かつ互いに共有結合していてよい)、F、Cl、Br、I、−CF3、−OR29、−COR29、−CO2R29、−CO2M、−SR29、−SO2R29、−SOR29、−SO3R29、−SO3M、−SO2NR29R30、NR29R30、N=CR29R30、NH2、R29、R30=H、1〜25個の炭素原子を有する置換又は非置換の脂肪族又は芳香族の炭化水素基、M=アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、ホスホニウムイオン、YはNR20を意味し、nは値0を示し、かつR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びQは請求項1記載の意味を有し、その際、R2〜R9は同一又は異なる意味を有し、互いに共有結合していてよい。【0023】Qのための例は、脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族又は脂肪族−芳香族であってよい二価の炭化水素基である。場合により存在する環系は、そこで前記の炭化水素基によって置換されていてよい。開鎖の構造要素においては、1つ以上のメチレン基は酸素及び/又は硫黄及び/又はNR1及び/又はNHによって、及び/又は1つ以上のCH基は窒素によって置換されていてよい。【0024】有利にはQは芳香族基を有する二価の基を表す。Qは、例えばフェニレン基、ナフチレン基、二価のビスアリーレン基又はジフェニルエーテルの二価の基であってよい。更にQは一般構造:−Ar−Z−Ar−を有していてよい。そこでは、Arは単環以上の二価の芳香族基を意味する。Zは直接結合又は場合により置換されたメチレン基:−CR41R42−[式中、R41及びR42は水素及び/又は1〜25個の炭素原子を有する脂肪族及び/又は芳香族の基を表し、更に複素原子を有していてよい]のどちらかを表してよい。更に基R41及びR42は1つ以上の環に結合してよく、すなわち共有結合を有していてよい。【0025】一般式I、II、III、IV及びVによるホスフィニンのうちでも、基Qが式VI:【0026】【化17】【0027】[式中、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38=H、1〜50個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、芳香族−芳香族、脂肪族−芳香族の炭化水素基、F、Cl、Br、I、−CF3、−OR39、−COR39、−CO2R39、−CO2M、−SR39、−SO2R39、−SOR39、−SO3R39、−SO3M、−SO2NR39R40、NR39R40、N=CR39R40、NH2、R39、R40=H、1〜25個の炭素原子を有する置換又は非置換の、脂肪族又は芳香族の炭化水素基、M=アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、その際、a位及びb位は式I、II、III、IV及びVの化合物中の構造要素O−Q−Oにおける置換基の結合点として位置する]による炭化水素基(ビスアリーレン基)を表す。【0028】W及びXのための例は、脂肪族、脂環式、脂肪族−脂環式、複素環式、脂肪族−複素環式、芳香族、芳香族−芳香族又は脂肪族−芳香族であってよい炭化水素基である。これらの基中に存在する環系は、そこで前記の炭化水素基によって置換されていてよい。開鎖の構造要素においては、1つ以上のメチレン基が酸素及び/又は硫黄及び/又はNR1及び/又はNHによって置換されており、かつ/又は1つ以上のCH基は窒素によって置換されていてよい。【0029】また本発明の対象は、元素の周期系の第4、5、6、7又は8副族の金属及び式I、II、III、IV及び/又はVの1種以上のホスフィニンを含有するホスフィニン金属錯体である。これらのホスフィニンの置換基(R1〜R42、Q、X、Y、n、W)は既に記載した意味を有する。【0030】以下に、配位子の代表的な例を一般式I、II、III、IV及びVによって本発明の範囲において示すが、本発明の保護範囲を制限するものではない。【0031】【化18】【0032】【化19】【0033】【化20】【0034】本発明によるホスフィニンは簡単な反応によって製造できる。基本的な方法は、一般式IIによる化合物への経路で説明する。【0035】1)三ハロゲン化リン、有利には三塩化リンをジオール又は2モル当量のアルコールと反応させて、モノハロゲンホスファイト(中間生成物A)にする。【0036】【化21】【0037】2)中間生成物Aから、ジオール(HO−Q−OH)との反応によってヒドロキシル置換されたホスファイトを得る(中間生成物B)。【0038】【化22】【0039】3)中間生成物Bと成分Cとの反応から、所望の二座の配位子が得られる。【0040】【化23】【0041】C型の化合物の合成は文献に記載されている。これらは、例えば2−アミノビフェニレンと三塩化リンとをルイス酸触媒の存在下に反応させることによって容易に得られる。【0042】一般式IIによる化合物への合成経路は、通常の多くのプロセスの1つだけであるが、基本的な方法を示している。選択的な経路は、例えばCとジオール成分との反応及び引き続いてのAとの反応を実施して目的生成物にすることである。【0043】【化24】【0044】使用されるジオール及びそれら二次生成物はしばしば固体なので、反応は一般に溶剤中で実施する。溶剤としては、ジオールともリン化合物とも反応する非プロトン性溶剤を使用する。適当な溶剤は、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル又は芳香族炭化水素、例えばトルエンである。【0045】ハロゲン化リンとアルコールとの反応において、添加された塩基によって結合されるハロゲン化水素が生じる。例えば、第三級アミン、例えばトリエチルアミンが使用される。部分的に、反応の前にアルコールを金属アルコレートに、例えばナトリウムヒドリド又はブチルリチウムとの反応によって変換することが合理的でもある。【0046】式I、II、III、IV及びVの本発明によるホスフィニンは、元素の周期系の第4、5、6、7又は8副族の金属との錯体の製造のために適当な成分である。特に、第8副族の金属によって、これらの錯体をカルボニル化反応又はヒドロホルミル化反応、例えばC2〜C25−オレフィンのヒドロホルミル化のための触媒として使用できる。これらの配位子は、高い安定性において優れている。触媒金属としてのロジウムの使用において、ヒドロホルミル化反応における高い触媒活性が生じる。それらの高い分子量に基づいて、本発明によるホスフィニンは僅かな揮発性を有する。従ってこれらは易揮発性反応生成物から容易に分離することができる。これらは、通常の有機溶剤中に十分良好に可溶性である。【0047】本発明の他の対象は、式IないしVによるホスフィニンの使用もしくは、有利には2〜25個の炭素原子を有するオレフィンを相応のアルデヒドにヒドロホルミル化するための相応のホスフィニン金属錯体である。【0048】触媒活性金属錯体の製造のために、有利には本発明によるホスフィニンのために使用される金属はロジウム、コバルト、白金及びルテニウムである。本発明による配位子及び金属から、反応条件下に活性触媒が形成される。この場合、本発明による配位子は、遊離形で反応混合物中に添加できる。更に、前記のホスフィン配位子を含有する遷移金属錯体を本来の触媒活性を有する錯体のための前駆体として使用することが可能である。ヒドロホルミル化プロセスは、化学量論的または過剰量の遊離ホスフィニン配位子(例えば1:1〜1:200モル%/モル%)で実施できる。【0049】更に種々の配位子(本発明によるホスフィニンでも別の適当なリン含有配位子でも)の混合物が遊離の配位子成分として存在してよい。【0050】付加的に反応混合物中に存在する配位子としては、ホスフィン、ホスファイト、ホスホナイト又はホスフィナイトを使用することができる。【0051】かかる配位子のための例は:ホスフィン:トリフェニルホスフィン、トリス(p−トリル)ホスフィン、トリス(m−トリル)ホスフィン、トリス(o−トリル)ホスフィン、トリス(p−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(p−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリシクロペンチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリ−(1−ナフチル)ホスフィン、トリベンジルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィン、ホスファイト:トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリ−n−プロピルホスファイト、トリ−i−プロピルホスファイト、トリ−n−ブチルホスファイト、トリ−i−ブチルホスファイト、トリ−t−ブチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチル−4−メトキシフェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(p−クレシル)ホスファイトである。更にとりわけEP155508号、US4668651号、US4748261号、US4769498号、US4774361号、US4835299号、US4885401号、US5059710号、US5113022号、US5179055号、US5260491号、US5264616号、US5288918号、US5360938号、EP472071号、EP518241号及びWO97/20795号に記載されるような立体障害ホスファイト配位子が適当な配位子である。【0052】ホスホナイト:メチルジメトキシホスフィン、フェニルジメトキシホスフィン、フェニルジフェノキシホスフィン、2−フェノキシ−2H−ジベンズ[c,e][1,2]オキサホスホリン及び、水素原子が完全に又は部分的にアルキル基、アリール基又はハロゲン原子によって置換されている誘導体並びにWO/9843935号、JP09−268152号及びDE19810794号及びドイツ国特許出願DE19954721号及びDE19954510号に記載されるような配位子。【0053】慣用のホスホナイト配位子は、とりわけUS5710344号、WO95/06627号、US5360938号又はJP07082281号に記載されている。このための例は、ジフェニル(フェノキシ)ホスフィン及び、水素原子が完全に又は部分的にアルキル基、アリール基又はハロゲン原子によって置換されている誘導体、ジフェニル(メトキシ)ホスフィン、ジフェニル(エトキシ)ホスフィン等である。【0054】一般に1モルの第VIII族の遷移金属あたり1〜500、有利には1〜200、より有利には3〜50モルの本発明による配位子が使用される。反応のそれぞれの時点(Zeitprodukt)に新たな配位子を添加し、遊離配位子の濃度を一定に保持することができる。本発明による遷移金属−ホスフィニン錯体触媒はその使用の前に合成してよい。しかしながら一般に触媒前駆体及び本発明によるホスフィニン配位子からなる触媒活性錯体は反応媒体中でその場で形成される。【0055】触媒前駆体としては、遷移金属の塩又は錯体が使用される。例はロジウムカルボニル、ロジウムニトレート、ロジウムクロリド、Rh(CO)2(acac)(acac=アセチルアセトネート)、ロジウムアセテート、ロジウムオクタノエート又はロジウムノナノエートである。【0056】反応混合物中の金属の濃度は、1ppm〜1000ppm、有利には5ppm〜300ppmの範囲にある。【0057】本発明によるホスフィニンもしくは相応の金属錯体によって実施されるヒドロホルミル化反応は、例えばJ.FALBE,“一酸化炭素による新規合成”(J. FALBE, "New Syntheses with Carbon Monoxide", Springer Verlag, Berlin, Heidelberg, New York, Seite 95 ff., (1980))に記載されるような公知の指示で実施する。【0058】本発明によるホスフィニンもしくはホスフィニン金属錯体を触媒として使用するヒドロホルミル化法のための反応温度は、40℃〜180℃、有利には75℃〜140℃である。ヒドロホルミル化が進行する圧力は1〜300バール、有利には15〜64バールの合成ガスである。合成ガスにおける水素と一酸化炭素との比(H2/CO)は10/1〜1/10、有利には1/1〜2/1である。【0059】触媒もしくは配位子は、出発材料(オレフィン)及び生成物(アルデヒド、アルコール、過程で生成する高沸点物)からなるヒドロホルミル化混合物中に均質に溶解される。場合により、更に溶剤を使用する。【0060】ヒドロホルミル化のための出発材料は、モノオレフィン又は2〜25個の炭素原子を有する末端又は内部のC−C二重結合を有するモノオレフィンの混合物である。これらは、直鎖状、分枝鎖状又は環式の構造であってよく、かつ複数のオレフィン性不飽和基を有する。例は、プロペン、1−ブテン、c−2−ブテン、t−2−ブテン、イソブテン、ブタジエン、C4−オレフィン、1−ペンテン又は2−ペンテンの混合物、2−メチルブテン−1、2−メチルブテン−2、3−メチルブテン−1、1−、2−又は3−ヘキセン(プロペンの二量体化において生じるC6−オレフィン混合物(ジプロペン))、1−ヘプテン、ヘプテン、2−又は3−メチル−1−ヘキセン、1−オクテン、オクテン、2−メチルヘプテン、3−メチルヘプテン、5−メチルヘプテン−2、6−メチルヘプテン−2、2−エチルヘキセン−1(ブテンの二量体化において生じる異性体のC8−オレフィン混合物(ジブテン))、1−ノネン、ノネン、2−又は3−メチルオクテン(プロペンの三量体化において生じるC9−オレフィン混合物(トリプロペン))、デセン、2−エチル−1−オクテン、ドデセン(プロペンの四量体化又はブテンの三量体化において生じるC12−オレフィン混合物(テトラプロペン又はトリブテン))、テトラデセン、ヘキサデセン(ブテンの四量体化において生じるC16−オレフィン混合物(テトラブテン))並びに種々のC数(有利には2〜4)を有するオレフィンのコオリゴマー化(Cooligomerisation)によって、場合により同一又は類似のC数を有する留分における留去によって製造されるオレフィン混合物である。場合により、フィッシャー−トロプシュ合成によって得られるオレフィン又はオレフィン混合物並びにエテンのオリゴマー化によって得られるか、又はメタテーゼ反応又はテロマー化反応によって得られるオレフィンを使用してよい。【0061】有利な出発材料は、プロペン、1−ブテン、2−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、ブテンの二量体及び三量体(ジブテン、ジ−n−ブテン、ジ−イソ−ブテン、トリブテン)及び一般的なα−オレフィンである。【0062】ヒドロホルミル化は、連続的又は断続的に実施できる。工業的な実施のための例は、撹拌槽、気泡塔、ジェットノズル式反応器、管型反応器又はループ式反応器であり、これらは部分的にカスケードであってよく、かつ/又は内部構造物が設けられていてよい。【0063】反応は、連続又は多段階で実施してよい。生成したアルデヒド化合物を触媒から分離することは、従来の方法、例えば分別によって実施できる。工業的には、例えば蒸留、流下薄膜型蒸発器又は薄膜型蒸発器を介して実施してよい。特に触媒を高沸点溶剤中に溶解する場合には、低沸点生成物から分離することが重要である。分離された触媒溶液を更なるヒドロホルミル化のために使用してよい。より低級のオレフィン(例えばプロペン、ブテン、ペンテン)を使用する場合には、生成物を反応器から気相を介して排出することも可能である。【0064】以下の実施例は本発明を説明するべきであるが、特許請求の範囲からの使用範囲に制限されるものではない。【0065】【実施例】全ての調製物は、標準的なシュレンク技術によって保護ガス下に実施された。溶剤は使用前に適当な乾燥剤上で乾燥させた。【0066】例110−クロロ−9−メチル−9,10−ジヒドロ−9−アザ−10−ホスファフェナントレンの製造【0067】【化25】【0068】a)2−エトキシカルボニルアミノビフェニル150mlのジクロロメタン中の25gの2−アミノビフェニル(0.148モル)及び79gのピリジン(1モル)の混合物に、20mlのジクロロメタン中の21.7g(0.2モル)のクロロギ酸エチルエステルの溶液を撹拌下に緩慢に滴加する。12時間の撹拌の後に、100mlの10%のNaOHの添加を実施する。水相を分離し、ジクロロメタンで振出させる。硫酸ナトリウム上での乾燥の後に、溶剤を真空中で除去し、残留する赤色の油をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、0.043...0.060mm、溶出液ヘキサン/酢酸エチル=9:1)を後処理する。収率:31.7g=89%。【0069】b)N−メチル−o−フェニルアニリン300mlのTHF中の14.2g(0.373モル)のリチウムアルミニウムヒドリドの懸濁液に、100mlのTHF中の18g(0.075モル)の2−エトキシカルボニルアミノビフェニルの溶液を滴加する。1時間、後撹拌し、次いで3時間還流加熱する。引き続き、氷冷下にまず28mlの水を、次いで18mlの15%の苛性ソーダ液を滴加する。沈殿物を分離した後に、これをエーテルで複数回洗浄する。精製された濾液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶剤の蒸発後に得られる帯赤色の液体を0.01ミリバールで分別する。沸点:65〜67℃。【0070】収率:10.64g=77%。【0071】c)10−クロロ−9−メチル−9,10−ジヒドロ−9−アザ−10−ホスファ−フェナントレン(前駆体C1)PCl3とのアミノ化合物の環化は、9−H−誘導体のための工程(M. J. S. Dewar, V. P. Kubba, J. Amer. Chem. Soc. 1960, 82, 5685-5688)と同様に実施する。10g(0.052モル)のN−メチルアミノビフェニルから出発して、9g=70%のクロロ化合物が得られる。31P−NMR:(C6D6)δ99.09ppm。【0072】例2前駆体Bの合成【0073】【化26】【0074】前駆体B22mlのTHF中の2.42gの2,2′−ビス(6−t−ブチル−1−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)(6.75ミリモル)及び1.6mlのピリジンの溶液に、10mlのTHF中の0.93gのPCl3(6.75ミリモル)の溶液を0℃で滴加する。25℃で4時間撹拌した後に、真空中で溶剤を除去する。40mlのジエチルエーテルの添加、濾過及び真空中での濃縮の後に、2.8g(98%)の、2,2′−ビス(6−t−ブチル−1−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)の分光測定的に純粋なクロロ亜リン酸エステル(31P−NMR(CD2Cl2)δ172.7ppm)が得られる。20mlのTHF中の2.8gのクロロエステル(6.62ミリモル)を、30mlのTHF中の2.37gの2,2′−ビス(6−t−ブチル−1−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)(6.62ミリモル)及びn−ブチルリチウムの0.32Mのヘキサン溶液20.7ml(6.62ミリモル)から−20℃で得られるモノリチウムフェノラート溶液に室温で添加する。24時間後に真空中で濃縮する。40mlの塩化メチレンの添加、濾過及び真空中での溶剤の除去の後に4.6g(93%)の高粘度の生成物が生じる。【0075】分析(C44H57O8Pに関する計算値=744.9g/モル)C70.35(70.95);H7.86(7.71)。31P−NMR(CD2Cl2)δ140.7ppm。1H−NMR(CD2Cl2)δ1.43(s,9H);1.56(s,9H);1.63(s,9H);1.67(s,9H);4.01(s,3H);4.03(s,6H);4.05(s,3H);5.42(s,1H);6.7...7.3(m,8H)ppm。FAB MS:m/e745(37%,M+);387(100%,M+−2,2′−ビス(6−t−ブチル−1−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)。IR(CHCl3,0.1mm CaF2)、ν(OH)=3549cm-1。【0076】例31−cによるホスフィニンの合成32mlのTHF中の例2からの3.06gの前駆体(4.11ミリモル)に、13mlのヘキサン中に溶解させた1当量のn−ブチルリチウムを撹拌下に−20℃で滴加する。室温に加温し、30分間撹拌した後に、得られた溶液を、7mlのTHFに溶解された0.961gの10−クロロ−9,10−ジヒドロ−9−アザ−10−ホスファ−フェナントレン(例4からの前駆体C−2)(4.11ミリモル)に添加し、該混合物を室温で4時間撹拌する。真空中で溶剤混合物を除去した後に得られる残留物を80mlのヘキサン中で擦る。母液からの5回の蒸留によってガラス質残留物(Frittenrueckstand)を濾過及び抽出する。出発容量の50%までの溶液の濃縮及び28℃での3日間の貯蔵によって粗生成物が得られ、これを熱したヘキサンからもう一度再結晶させる。収率:1.9g=48%。【0077】分析(C56H65O8P2Nに対する計算値=942.07g/モル):C71.50(71.40);H7.25(6.95);N1.56(1.47)%。31P−NMR(CD2Cl2):δ82.55;87.1;139.0;142.7。ジアステレオマー比=3.3:1。1H−NMR(CD2Cl2):δ0.91..1.44(36H);3.74..3.85(12H)、4.88..5.08(1H);6.51..8.1(16H)。FAB−MS:m/e942(7%,M+);746(26%);539(21%);388(37%);199(100%)。【0078】例410−クロロ−9,10−ジヒドロ−9−アザ−10−ホスファフェナントレンの製造【0079】【化27】【0080】該化合物はM.J.S.Dewar,V.P.Kubba,J.Amer.Chem.Soc.1960,82,5685−5688(20頁、19行目)に従って製造し、以下に“C−2”と呼称する。【0081】例51−eによるホスフィンの合成20mlのTHF中の例2からの1.85gの前駆体B(2.49ミリモル)に、8mlのヘキサン中に溶解された1当量のn−ブチルリチウムを撹拌下に−20℃で滴加する。室温に加温し、30分間撹拌した後に、得られた溶液を、5mlのTHF中に溶解された0.616gの10−クロロ−9−メチル−9,10−ジヒドロ−9−アザ−10−ホスファフェナントレン(例1からの前駆体C−1)(2.49ミリモル)に添加し、該混合物を室温で撹拌する。真空中で溶剤混合物を除去した後に得られる残留物を40mlのヘキサン中で擦る。母液から5回再蒸留することによってガラス質残留物を濾過及び抽出する。室温で複数日間の静置によって白色の沈殿物が得られ、これを濾過し、10mlのヘキサンで洗浄し、かつ70℃の浴温度で真空中に乾燥させる。収率:1.99g=84%。分析(C57H67O8P2Nに関する計算値=956g/モル):C72.02(71.61);H7.69(7.06);P6.48(5.99);N1.39(1.46)。31P−NMR(CD2Cl2):δ101.2、102.2;141.7;144.7。ジアステレオマー比=7.5:1。1H−NMR(CD2Cl2):δ0.9..1.45(36H);3.18..3.43(3H);3.74..3.94(12H)、6.14..8.15(16H)。CI−MS:m/e956(10%,M+);745(100%)。【0082】例6及び例71−オクテンのヒドロホルミル化実験の実施は、充填の後に保護ガス下にガス処理撹拌機、圧力ピペット(Druckpipette)及び後圧調節器(Nachdruckregler)を備えた200mlの特殊鋼製オートクレーブ(Buddeberg社、マンハイム)中で油浴恒温器中で行った。水分及び酸素の影響を最小限にするために、溶剤として使用されるトルエンをナトリウム−ケチルで乾燥させ、かつアルゴン下に蒸留した。基質として使用される1−オクテンをナトリウム上で複数時間還流加熱し、かつアルゴン下に蒸留した。【0083】オートクレーブに、5.456mg=0.0176ミリモルの[acacRh(COD)]及び0.088ミリモルのそれぞれの配位子を溶解させた27mlのトルエンを入れた。Rh/Pの比は、1:10であった。反応器を介して圧力ピペット中に24ml=約16.8g(149.3ミリモル)の1−オクテンを添加した。Rh/1−オクテンの比は約1:8500であった。反応器及び圧力ピペットを圧力調節域(Druckregelstrecke)に並行に接続されたバイパスを介して50バールの目標圧の場合は33バールのCO/H2(1:1、合成ガス)で、20バールの低圧の場合は13バールのCO/H2(1:1、合成ガス)で送り込み、かつ反応器の内容物をガス処理撹拌機を有する磁気撹拌機において1500分-1で100℃に調温した。目標温に達した後に、圧力を47バール(17バール)に高め、圧力ピペットからのオレフィン混合物を55バール(25バール)の圧力で反応器中に圧送した。49.6バール(19.2バール)の反応の出発圧に調節した。50バール(20バール)への即座の手動での調節の後に、バイパスを閉鎖し、全反応時間にわたり圧力を後圧力調節器で一定に保持した。実験は規定の反応時間の経過後に強制冷却して終了させた。反応溶液を保護ガス下に除去し、ガスクロマトグラフィーによって分析した。【0084】以下の表は個々の配位子によって得られる結果を含んでいる。【0085】【表1】【0086】例8及び例91−オクテン、2−オクテン、3−オクテン及び4−オクテンの混合物のヒドロホルミル化実験の実施は、充填の後に保護ガス下にガス処理撹拌機、圧力ピペット及び後圧調節器を備えた200mlの特殊鋼製オートクレーブ(Buddeberg社、マンハイム)中で油浴恒温器中で行った。水分及び酸素の影響を最小限にするために、溶剤として使用されるトルエンをナトリウム−ケチルで乾燥させ、かつアルゴン下に蒸留した。基質として使用されるオクテン異性体混合物をナトリウム上で複数時間還流加熱し、かつアルゴン下に蒸留した。組成:1−オクテン、3.3%;シス+トランス−2−オクテン、48.5%;シス+トランス−3−オクテン、29.2%;シス+トランス−オクテン−4,16.4%;分枝鎖状のC8−オレフィン、2.6%。【0087】オートクレーブに、18.75mg=0.0604ミリモルの[acacRh(COD)]、それぞれの二座配位子及び以下に記載するコリガンドCL1を溶解させた41mlのトルエンを入れた。Rh/二座配位子(配位子)/エーテルホスホナイト(コリガンド(Coligand))の比は表に挙げる。反応器を介して圧力ピペット中に15ml=約10.62g(94.63ミリモル)のオクテンを添加した。Rh/オクテンの比は約1:1570であった。反応器及び圧力ピペットを圧力調節域に並行に接続されたバイパスを介して13バールのCO/H2(1:1、合成ガス)で送り込み、かつ反応器の内容物をガス処理撹拌機を有する磁器撹拌機において1500分-1で130℃に調温した。目標温に達した後に、圧力を17バールに高め、圧力ピペットからのオレフィン混合物を25バールの圧力で反応器中に圧送した。19.2バールの反応の出発圧に調節した。20バールへの即座の手動での調節の後に、バイパスを閉鎖し、全反応時間にわたり圧力を後圧力調節器で一定に保持した。実験は3時間後に強制冷却して終了させた。反応溶液を保護ガス下に除去し、ガスクロマトグラフィーによって分析した。【0088】以下の表は個々の配位子によって得られる結果を含んでいる。【0089】【表2】 式1−a〜1−l:のホスフィニン。 ロジウム並びに式1−a〜1−l:の1種以上のホスフィニンを含有するホスフィニン金属錯体。 請求項2記載のホスフィニン金属錯体の、オレフィンのヒドロホルミル化のための触媒としての使用。 請求項2記載のホスフィニン金属錯体の、他のリン含有配位子の存在下でのオレフィンのヒドロホルミル化のための触媒としての使用。