タイトル: | 特許公報(B2)_坐剤の製造法 |
出願番号: | 2001288313 |
年次: | 2012 |
IPC分類: | A61K 9/02,A61K 47/26,A61K 47/44,A61K 31/573,A61K 31/167,A61K 31/355,A61K 31/41,A61K 31/7028,A61K 31/196 |
橋口 司 鮫島 輝行 JP 4866518 特許公報(B2) 20111118 2001288313 20010921 坐剤の製造法 天藤製薬株式会社 592066572 谷 良隆 100071973 橋口 司 鮫島 輝行 20120201 A61K 9/02 20060101AFI20120112BHJP A61K 47/26 20060101ALI20120112BHJP A61K 47/44 20060101ALI20120112BHJP A61K 31/573 20060101ALN20120112BHJP A61K 31/167 20060101ALN20120112BHJP A61K 31/355 20060101ALN20120112BHJP A61K 31/41 20060101ALN20120112BHJP A61K 31/7028 20060101ALN20120112BHJP A61K 31/196 20060101ALN20120112BHJP JPA61K9/02A61K47/26A61K47/44A61K31/573A61K31/167A61K31/355A61K31/41A61K31/7028A61K31/196 A61K 9/02 A61K 47/26 A61K 47/44 A61K 31/167 A61K 31/196 A61K 31/355 A61K 31/41 A61K 31/573 A61K 31/7028 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) WPI 国際公開第96/020726(WO,A1) 特表平05−506638(JP,A) 特開昭62−267238(JP,A) 特開平07−076527(JP,A) 特開平02−073010(JP,A) 特開平07−138149(JP,A) ГОЛОВКИН В А et al.,圧縮に適当な座薬原料の構造-機械的特性(和文標題),Farmatsiya,1976年,Vol.25 No.5,p.74-75 11 2003095921 20030403 9 20080718 遠藤 広介 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は直腸、尿道又は膣等に適用する坐剤およびその製造法に関する。特に高温保存条件において、変形やヒビ、ワレといった品質劣化が起こさないなどの優れた耐熱性を有し、且つ適用された部位では、崩壊性と薬物放出性に優れた坐剤及び坐剤の製造法に関するものである。【0002】【従来の技術】坐剤は、直腸、尿道又は膣等に投与される固形薬剤であり、体温で軟化又は溶融するか、粘液に溶解し、粘膜から薬物を体内に吸収させる。また、痔疾用薬等の局所用坐剤では、坐剤基剤である油脂が排便時の潤滑剤として働き、症状の悪化を抑えている。市販坐剤の多くは、ハードファット、イソカカオ脂等の油脂性基剤を用いており、体温付近で軟化又は溶融させるために融点を体温以下に設定している。このために保存条件としては、通常冷所(15℃以下)、高くても30℃以下といった管理温度や坐剤先端部を下向きとして立てて保存するといった注意が必要で、他の製剤に比べて保存上の制約が多い。夏場や搬送途上の車中等、坐剤が長時間高温にさらされる環境では、上記保存条件内で管理するのはかなり困難であり、特に患者の手元に渡った後の良好な管理は難しく、当然の事ながら変形やヒビ、ワレと言った品質劣化の問題が生じる。一方、マクロゴール等を用いた坐剤は、局所の粘液に溶解することでその機能を果たすことから、その融点は高く設定されている。したがって、上記の油脂性基剤を用いた坐剤のような問題は生じにくいが、局所の粘液を吸収するため局所への物理的な刺激が強く、粘膜に充血や紅斑等を生じ、患者に苦痛を与えることがある。【0003】【発明が解決しようとする課題】このような状況において、本発明の課題は、高温保存条件においても変形やヒビ、ワレといった品質劣化を起こさず、適用部位では薬物の放出性、粘膜からの吸収性、安全性等に優れた坐剤およびその製造法を提供することにある。【0004】【課題を解決するための手段】 このような状況のもと、本発明者らは溶融した油脂性基剤、薬物、界面活性剤、ショ糖を含む混合物を水と均一に混合するか、もしくは溶融した油脂性基剤、薬物、界面活性剤、ショ糖を含む均一な混合物を水と混合して連続相を油相から水相へ転相させ、乾燥、粉末化して圧縮成型することにより製造した坐剤が前記課題を解決することを知り、この知見を基にさらに研究を重ねて本発明を完成した。 すなわち、本発明は、(1)油脂性基剤、薬物、ショ糖、水および界面活性剤を含んでなる混合物を油脂性基剤の融点以上の温度で混合し、乾燥後粉末とし、圧縮成型する坐剤の製造法、(2)油脂性基剤に対するショ糖の重量比が1:0.6〜1.9であり、水の重量比が1:0.15〜0.37であり、界面活性剤の重量比が1:0.01〜0.20である請求項1記載の坐剤の製造法、(3)ショ糖の含有量が坐剤全量に対し30〜60重量%である(1)または(2)記載の坐剤の製造法、(4)水の使用量が坐剤全量に対し7〜15重量%である(1)または(2)記載の坐剤の製造法、(5)界面活性剤がHLB8〜16のショ糖脂肪酸エステルである(1)または(2)記載の坐剤の製造法、(6)界面活性剤の使用量が、坐剤全量に対し0.2〜5重量%である(1)または(2)記載の坐剤の製造法、(7)油脂性基剤が融点10〜45℃を有するものである(1)または(2)記載の坐剤の製造法、(8)油脂性基剤がカカオ脂、ラウリン脂、牛脂若しくは半合成品由来のハードファットの1種または2種以上の混合物、或いはそれに常温で液状であるヤシ油、パーム核油、ツバキ油、オリーブ油、大豆油、ゴマ油、トウモロコシ油、中鎖脂肪酸トリグリセライド、流動パラフィン若しくはミリスチン酸イソプロピルの1種または2種以上が添加されたものである(1)または(2)記載の坐剤の製造法、(9)粉末が平均粒子径20〜2000μmのものである(1)または(2)記載の坐剤の製造法、(10)薬物が副腎皮質ホルモン剤、局所麻酔剤、解熱鎮痛消炎剤、消炎・鎮痒・創傷治癒剤、ビタミン剤、サルファ剤、抗生物質、抗真菌剤、殺菌剤、血管収縮剤、抗ヒスタミン剤、麻薬、睡眠鎮静剤、抗不安剤、抗癲癇剤、興奮剤・覚せい剤、抗パーキンソン剤、中枢神経用剤、骨格筋弛緩剤、自律神経用剤、鎮痙剤、鎮暈剤、強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血圧降下剤、冠血管拡張剤、末梢血管拡張剤、高脂血症用剤、呼吸促進剤、止瀉・整腸剤、消化性潰瘍治療剤、気管支拡張剤、アレルギー用剤、下剤、浣腸剤、利胆剤および各種ホルモン剤から選ばれた1種または2種以上である(1)記載の坐剤の製造法、(11)乾燥が減圧乾燥または凍結乾燥である(1)記載の坐剤の製造法、である。【0005】【発明の実施の形態】本発明に用いられる油脂性基剤としては、たとえば、カカオ脂、ラウリン脂、牛脂若しくは半合成品由来のハードファットの1種または2種以上の混合物、或いはそれに常温(15〜25℃)で液状であるヤシ油、パーム核油、ツバキ油、オリーブ油、大豆油、ゴマ油、トウモロコシ油、中鎖脂肪酸トリグリセライド、流動パラフィン若しくはミリスチン酸イソプロピルの1種または2種以上が添加されたものがあげられるが、好ましくはハードファットである。本発明に用いられる油脂性基剤は、その融点が通常10〜45℃、好ましくは25〜38℃に調整されたものが使用される。本発明に用いられる水及びショ糖は医薬品に用いることができる品質のものであればどのようなものでもよい。【0006】坐剤全量に対するショ糖の含有率の割合は30〜60重量%であるが、好ましくは35〜50重量%である。また、油脂性基剤に対するショ糖の重量比は1:0.6〜1.9で、好ましくは1:0.75〜1.35である。坐剤全量に対する水の使用量は7〜15重量%であるが、好ましくは8〜12重量%である。また、油脂性基剤に対する水の重量比は1:0.15〜0.37であり、好ましくは1:0.18〜0.35である。【0007】本発明に用いられる界面活性剤は、HLBが8〜16の界面活性剤で、医薬に用いられるものであればよいが、好ましくは、HLBが9〜15のショ糖脂肪酸エステルである。ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などが挙げられるが、ステアリン酸エステルが好ましい。坐剤全量に対する界面活性剤の使用量は、通常0.2〜5重量%であるが、好ましくは、0.5〜3重量%である。また、油脂性基剤に対する界面活性剤の重量比は、1:0.01〜0.2であり、好ましくは、1:0.01〜0.1である。本発明に用いられる薬物としては、たとえば副腎皮質ホルモン剤、局所麻酔剤、解熱鎮痛消炎剤、消炎・鎮痒・創傷治癒剤、ビタミン剤、サルファ剤、抗生物質、抗真菌剤、殺菌剤、血管収縮剤、抗ヒスタミン剤、麻薬、睡眠鎮静剤、抗不安剤、抗癲癇剤、興奮剤、覚せい剤、抗パーキンソン剤、中枢神経用剤、骨格筋弛緩剤、自律神経用剤、鎮痙剤、鎮暈剤、強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血圧降下剤、冠血管拡張剤、末梢血管拡張剤、高脂血症用剤、呼吸促進剤、止瀉・整腸剤、消化性潰瘍治療剤、気管支拡張剤、アレルギー用剤、下剤、浣腸剤、利胆剤、各種ホルモン剤などが挙げられる。薬物の使用量は、薬物の種類、疾病の種類、投与対象等により異なるので一概にはいえないが、通常坐剤に対し0.1〜15重量%程度である。【0008】本発明の坐剤には、より耐熱性を向上させるためにポリエチレンやポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することができる。また必要によりさらに吸収調節剤、溶解補助剤、安定化剤、防腐剤、賦形剤、潤沢剤などの適量を配合してもよい。本発明に用いることのできるポリエチレンは、エチレンを重合して得られるもので、その平均分子量は通常500〜30,000程度、好ましくは1,000〜5,000程度である。ポリエチレンの含有量は、坐剤用全量に対して1〜20重量%であり、好ましくは3〜15重量%である。本発明に用いることのできるポリグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンを重合し脂肪酸によりエステル化して得られるものである。グリセリンの重合数は2〜10程度、好ましくは4〜10程度ものであり、脂肪酸数は1〜10程度、好ましくは5〜10程度である。その脂肪酸は特に限定されるものではないがステアリン酸が好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、例えばペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセル、デカステアリン酸デカグリセリルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。坐剤用基剤全量に対するポリグリセリン脂肪酸エステルの配合割合は、通常0.5〜10重量%、好ましくは1〜7重量%である。また、油脂性基剤または油脂性基剤とポリグリセリン脂肪酸エステルの混合物に対するポリエチレンの重量比は、通常1:0.10〜0.5、好ましくは1:0.03〜0.3である。【0009】本発明の坐剤の製造法は、たとえば坐剤用の油脂性基剤を50〜120℃で溶融し、これに薬物、ショ糖、その他の配合物を加え、均一に混合したものを界面活性剤を分散又は溶解した水に徐々に加えてペースト状の乳化物とする。得られた乳化物はそのまま減圧乾燥するか、乳化物を冷却固化後、減圧乾燥または凍結乾燥するが、好ましくは乳化物を冷却固化させた後乾燥する。得られた板状固形物をそのまま、または適当な大きさに分割した後減圧下、油脂性基剤の融点以上の温度で、好ましくは80℃以下の温度で乾燥させるかまたは凍結乾燥して、水分を5重量%以下、好ましくは3重量%以下とする。得られた乾燥物をたとえば粉砕機により粉末化する。粉末の平均粒子径は通常20〜2000μm、好ましくは300〜1500μm程度である。【0010】この粉末を圧縮成型機で坐剤として好ましい形状に圧縮成型する。圧縮圧は通常100〜1500kgf/cm2、好ましくは200〜1000kgf/cm2である。得られた坐剤中の油脂性基剤とショ糖は、界面活性剤の存在下に互いに均一に入り交じると同時に、油脂およびショ糖とも、それぞれ溶融または溶解した状態から固化させたものであるのでそれぞれが立体的網目構造により連結した構造を有している。特にショ糖により形成される網目構造は、耐熱性および機械的強度に優れ、坐剤が高温や振動に晒されても変形やワレといった品質劣化を起こさない。しかも本発明の坐剤を局所に投与した場合、粘液がショ糖の網目構造を崩壊させることにより、速やかに坐剤を崩壊させるので、薬物の放出が速く薬物の効果の発現も速い。【0011】【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお「部」は断りのない限り「重量部」を意味する。実施例1処方酢酸プレドニゾロン 1.0部ショ糖 700部精製水 175部ショ糖脂肪酸エステル(HLB 11)※ 17.5部エタノール 17.5部ハードファット 839部(※ DKエステルF−110、第一工業製薬(株)製)製法ショ糖脂肪酸エステル(HLB 11)、エタノールおよび60℃に加温した精製水の混合物に60℃に溶融したハードファット、ショ糖、酢酸プレドニゾロンの混合物を加え、よく混練してペースト状物の乳化物を得た。このペースト状物をシャーレに厚み5mm程度となるよう流し込み、10℃に冷却して固化させた。固化物を60℃で真空乾燥し、水分を3.0w/w%以下とした。乾燥物を−5℃の冷却下、コーミルで10分間粉砕し、平均粒子径350〜550μmの粉体を得た。得られた粉体を、1坐剤当り1750mgとなるように手動式圧縮打錠機の金型に重填し、10℃の環境温度下、800Kgf/cm2の圧力下に圧縮成形して、坐剤100個を製造した。【0012】比較例1ハードファットを60℃で溶融し、アルミニウム製の坐剤の型に流し込み、室温(20〜25℃)で冷却して、1750mg/個の坐剤100個を製造した。【0013】試験例1実施例1および比較例1の坐剤を25℃、2日放置後、それぞれ次の試験を行った。試験項目と試験方法1)変形試験(n=10)坐剤10個を60℃の温度で横に寝かせた状態で1時間放置し、その後25℃の室温で1時間冷却したときの坐剤の外観を観察し、変形もしくはヒビが発生した坐剤の個数を数えた。2)硬度試験(n=3)エルウエカ(Erweka)社製坐剤硬度計により、30℃(±1℃)における硬度測定を行った。すなわち、坐剤をあらかじめ30℃(±1℃)に2日以上放置し、同温度に加温した室で硬度計の坐剤挿入具に坐剤の先端を上に向けて挿入し、その上へ懸垂金具をのせた。測定1分ごとに200gの円盤のおもりを下方の台にのせていって、坐剤の崩壊時間を測定し、その値から硬度を求めた。3)セトニカル法による液化又は崩壊時間の測定(n=3)セトニカル(Setnikar)らの方法※により37℃(±0.2℃)で坐剤が液化または崩壊し終わるまでの時間を測定した。※Setnikar,W.H.et al.:J.Pharm.Sci.,51、566(1962)4)DSC法によるピーク頂点温度の測定坐剤約3mgをアルミニウムクリンプセルに入れ、窒素雰囲気下−20℃から60℃まで2℃/分で昇温し、示差走査熱量計DSC6200(セイコーインスツルメンツ(株))により示差走査熱量測定を行い、最大シフトを示したピーク頂点温度を融点として求めた。それらの結果を表1に示した。【0014】【表1】【0015】表1から明らかなごとく、実施例1の坐剤は比較例1の坐剤に比べて耐熱性に優れ、セトニカル法においても速い崩壊時間を示した。実施例1の坐剤の30℃における硬度は比較例1のものより低いが、0.6Kg以上あれば実用上全く問題はない。【0016】実施例2処方酢酸プレドニゾロン 1.0部ショ糖 700部ショ糖脂肪酸エステル(HLB 11)※ 17.5部精製水 175部ハードファット 857.4部(※ DKエステルF−110 第一工業製薬(株)製)製法60℃に溶融したハードファット、ショ糖、酢酸プレドニゾロンの混合物を、ショ糖脂肪酸エステルおよび60℃に加温した精製水の混合物に加え、よく混練してペースト状物を得た。このペースト状物をシャーレに厚み5mm程度となるよう流し込み、10℃に冷却して固化させた。固化物を60℃で真空乾燥し、水分を3.0w/w%以下とした。乾燥物を−5℃の冷却下、コーミルで10分間粉砕し、得られた粉体を篩により粒子径850〜1400μmに粒径調整した。得られた粉末を、10℃の環境温度下、手動式圧縮打錠機により300Kgf/cm2の圧力下に圧縮成形して、1750mgの坐剤100個を製造した。【0017】実施例3〜7坐剤を製造するための成分とその重量部を〔表2〕に示した。これらの成分を用いて、実施例2と同様の操作により1750mgの坐剤をそれぞれ100個製造した。【0018】【表2】【0019】試験例2実施例2〜7および比較例1で得られた坐剤各10個を20℃、40℃、50℃および60℃の各温度で横に寝かせた状態で1時間または1日保存し、後にそのままの状態で、20℃の室温に冷却したときの坐剤の外観を観察し、変形もしくはヒビが発生した坐剤の個数を数えた。結果を〔表3〕に示した。【0020】【表3】【0021】〔表3〕から明らかなように、比較例1の坐剤は40〜60℃の高温保存においてすべて変形又はヒビが発生したのに対し、本発明の実施例2〜7の坐剤はいずれの条件下においても、変形又はヒビが全く発生しなかった。【0022】【発明の効果】本発明の坐剤は、従来法の溶融法による坐剤に比して、耐熱性に優れ、しかも直腸等の適用部位における崩壊時間が極めて早く、薬物放出性に優れるという効果を奏する。 油脂性基剤、薬物、ショ糖、水および界面活性剤を含んでなる混合物を油脂性基剤の融点以上の温度で混合し、乾燥後粉末とし、圧縮成型する坐剤の製造法。 油脂性基剤に対するショ糖の重量比が1:0.6〜1.9であり、水の重量比が1:0.15〜0.37であり、界面活性剤の重量比が1:0.01〜0.20である請求項1記載の坐剤の製造法。 ショ糖の含有量が坐剤全量に対し30〜60重量%である請求項1または2記載の坐剤の製造法。 水の使用量が坐剤全量に対し7〜15重量%である請求項1または2記載の坐剤の製造法。 界面活性剤がHLB8〜16のショ糖脂肪酸エステルである請求項1または2記載の坐剤の製造法。 界面活性剤の使用量が、坐剤全量に対し0.2〜5重量%である請求項1または2記載の坐剤の製造法。 油脂性基剤が融点10〜45℃を有するものである請求項1または2記載の坐剤の製造法。 油脂性基剤がカカオ脂、ラウリン脂、牛脂若しくは半合成品由来のハードファットの1種または2種以上の混合物、或いはそれに常温で液状であるヤシ油、パーム核油、ツバキ油、オリーブ油、大豆油、ゴマ油、トウモロコシ油、中鎖脂肪酸トリグリセライド、流動パラフィン若しくはミリスチン酸イソプロピルの1種または2種以上が添加されたものである請求項1または2記載の坐剤の製造法。 粉末が平均粒子径20〜2000μmのものである請求項1または2記載の坐剤の製造法。 薬物が副腎皮質ホルモン剤、局所麻酔剤、解熱鎮痛消炎剤、消炎・鎮痒・創傷治癒剤、ビタミン剤、サルファ剤、抗生物質、抗真菌剤、殺菌剤、血管収縮剤、抗ヒスタミン剤、麻薬、睡眠鎮静剤、抗不安剤、抗癲癇剤、興奮剤・覚せい剤、抗パーキンソン剤、中枢神経用剤、骨格筋弛緩剤、自律神経用剤、鎮痙剤、鎮暈剤、強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血圧降下剤、冠血管拡張剤、末梢血管拡張剤、高脂血症用剤、呼吸促進剤、止瀉・整腸剤、消化性潰瘍治療剤、気管支拡張剤、アレルギー用剤、下剤、浣腸剤、利胆剤および各種ホルモン剤から選ばれた1種または2種以上である請求項1記載の坐剤の製造法。 乾燥が減圧乾燥または凍結乾燥である請求項1記載の坐剤の製造法。