タイトル: | 特許公報(B2)_白濁剤含有化粧料 |
出願番号: | 2001264033 |
年次: | 2012 |
IPC分類: | A61K 8/04,A61K 8/81,A61K 8/86,A61Q 19/10,A61Q 1/14,A61Q 5/02 |
岩本 努 渡辺 浩一 JP 4853602 特許公報(B2) 20111104 2001264033 20010831 白濁剤含有化粧料 ライオン株式会社 000006769 サイデン化学株式会社 000105877 小島 隆司 100079304 西川 裕子 100103595 岩本 努 渡辺 浩一 20120111 A61K 8/04 20060101AFI20111215BHJP A61K 8/81 20060101ALI20111215BHJP A61K 8/86 20060101ALI20111215BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20111215BHJP A61Q 1/14 20060101ALI20111215BHJP A61Q 5/02 20060101ALI20111215BHJP JPA61K8/04A61K8/81A61K8/86A61Q19/10A61Q1/14A61Q5/02 A61K 8、A61Q 1 A61Q 5、A61Q19 CA/REGISTRY(STN) 特開2000−095631(JP,A) 化粧品ハンドブック,日光ケミカルズ株式会社,1996年11月 1日,pp.211-212 1 2003073221 20030312 32 20080818 馳平 裕美 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、高級感並びに嗜好性を与える白濁剤を含有する化粧料に関し、より詳しくは、種々の界面活性剤及び/又はポリマーを含有し、優れた安定性と濁り効果を発揮する白濁剤含有化粧料に関する。【0002】【従来の技術】近年、香粧品おいては、乳白色や乳濁色の外観を有するものが、見た目の高級感から消費者に好まれる傾向にある。【0003】このような乳白色や乳濁色の外観を付与する白濁剤としては、従来、タルク、酸化チタン、ジステアリン酸エチレングリコールなどの難溶性固体や結晶を分散させたり、油類やシリコーン類の乳化による方法などか知られているが、これらの方法によると泡立ち性、すすぎ性、仕上がり性などの性能や分散安定性に大きく影響を受けるため、組成的な制約が多いのが欠点であった。【0004】一方、酢酸ビニルやスチレンなどの重合体ラテックスを白濁剤として洗浄剤又は化粧料に配合することが行われている。例えば、特開昭59−166237号公報においては、スチレン及び/又はメタアクリル酸エステルと不飽和カルボン酸を構成単位とする共重合体エマルションと水溶性溶剤を配合してなる濁り剤が開示されている。しかし、この場合、界面活性剤や多価アルコールが多量に含まれると保存中にラテックス粒子が凝集して長期の安定性が不足する。【0005】また、特開昭62−63508号公報では、平均粒子径が0.005〜0.2μmの範囲が95質量%以上であるスチレン系ラテックスを含有する毛髪化粧料が開示されている。しかし、この目的は白濁剤としてよりも毛髪にポリマー粒子を付着させてスタイル保持性を高めることにあり、白濁剤としての長期安定性及び白濁化効果は充分でない。【0006】更に、特開平4−230206号公報では、スチレン系樹脂エマルションとアルカリで中和されたカルボキシル基含有アクリル系樹脂の水溶液を白濁化剤とする化粧料が開示されている。しかし、この場合も含まれる界面活性剤又はイオン性ポリマーによっては、長期保存安定性が不足する。【0007】そしてまた、特開平6−17084号公報では、多価アルコールのポリアルキレンオキシド付加物の硫酸エステル塩及び/又はリン酸エステル塩を配合することで、乳白剤の分散安定性を向上させる液体洗浄剤組成物が開示されている。しかし、この場合、その効果は洗浄剤に限定され、また、その凍結後の乳白剤の分散安定性は十分ではない。【0008】そして更に、特開平6−17095号公報では、多価アルコールのポリアルキレンオキシドを配合することで、乳白剤の分散安定性を向上させる液体洗浄剤組成物が開示されている。しかし、この場合、その効果は洗浄剤に限定され、また、その凍結後の乳白剤の分散安定性は十分ではない。【0009】【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、化粧料として通常使用される界面活性剤や添加剤などの種類や濃度にあまり影響されないで、高温及び凍結後の保存安定性に優れ、高級感のある嗜好性に優れた白濁剤含有化粧料を提供することを目的とするものである。【0010】【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的を達成するため、界面活性剤の高濃度水溶液の中で安定に分散しうる重合体水性分散液に関して鋭意研究したところ、乳化重合時に特定の高分子保護コロイドと特定のノニオン性界面活性剤の使用が極めて効果のあることを見い出し、本発明に到達した。【0011】 即ち、本発明は、(a)水、(b)アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びポリマーから選択される1種又は2種以上、(c)スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸共重合体及びα−メチルスチレン/アクリル酸共重合体から選ばれる共重合体と、ポリオキシエチレン付加モル数40のアルキル鎖長13のアルキルエーテル、ポリオキシエチレン付加モル数70のアルキル鎖長13のアルキルエーテル、ポリオキシエチレン付加モル数120のアルキル鎖長13のアルキルエーテル、ポリオキシエチレン付加モル数30のアルキル鎖長16のアルキルエーテル及びポリオキシエチレン付加モル数40のアルキル鎖長18のアルキルエーテルから選ばれるアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤とを含む水溶液中でスチレンを主成分とする単量体混合物を乳化重合させて得られる平均粒子径が0.1〜0.3μmの水性重合体分散液からなる白濁剤を含有することを特徴とする白濁剤含有化粧料を提供する。【0012】この場合、上記の白濁剤が、重量平均分子量500〜5000、酸価100〜500(mgKOH/g)である疎水性基とカルボキシル基を有する共重合体0.1〜5質量部と、ノニオン性界面活性剤2〜20質量部を含む水溶液中でスチレンを主成分とする単量体混合物l00質量部を乳化重合させて得られる水性重合体分散液であることが望ましい。【0013】【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳しく説明する。【0014】本発明の化粧料においては、(a)成分の水に加え、(b)成分としてアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びポリマーから選択される1種又は2種以上の界面活性剤及び/又はポリマーが用いられる。【0015】アニオン性界面活性剤としては、通常の例えば洗浄剤等の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステルなどを用いることができる。【0016】カルボン酸塩としては、C12〜C18の飽和及び不飽和脂肪酸の他、これらの混合物であるヤシ油脂肪酸、硬化ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などのカリウム塩、ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩などの脂肪酸石けん、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩などが挙げられる。この場合、アルキル基又はアシル基としては、炭素数8〜20のものが好適である。例えば、ラウリン酸カリウム、ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミンなどがある。脂肪酸石けんは、そのものを配合しても良いし、又は、洗浄剤組成物中に脂肪酸とアルカリをそれぞれ別々に配合して、中和して用いても良い。【0017】スルホン酸塩としては、N−アシルアミノスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸塩などが挙げられ、N−ココイルメチルタウリンナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウムなどがある。【0018】硫酸エステル塩としては、高級アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩などがある。アルキルリン酸エステル塩としては、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、モノラウリルリン酸ジカリウムなどがある。【0019】カチオン性界面活性剤としては、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジオレイルジメチルアンモニウムブロミド、セチルベヘニルジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド等の第4級アンモニウム塩、ステアロイルリジンブチルエステル塩酸塩、N−ヤシ油脂肪酸アシル・L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩、ラウロイル−オルニチンプロピルエステル酢酸塩等のモノ−N−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩、デシルグアニジン酢酸塩、2−グアニジノエチルラウリルアミド塩酸塩、2−グアニジノブチルステアロアミドDL−ピロリドンカルボン酸塩等のグアニジン誘導体等が挙げられる。【0020】ノニオン性界面活性剤としては、通常の例えば洗浄剤等の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、ポリオキシアルキレン付加型、モノあるいはジエタノールアミド型、糖系、グリセリン系などを使用することができる。【0021】ポリオキシアルキレン付加型ノニオン性界面活性剤には、1種のポリオキシアルキレン付加型と2種以上のポリオキシアルキレン付加型があり、前者としてポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油など、後者としてポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどが挙げられる。【0022】モノあるいはジエタノールアミド系ノニオン性界面活性剤としては、ラウリン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、N−ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミドなどが挙げられる。【0023】糖系ノニオン性界面活性剤としては、糖エーテル系であるアルキルサッカライド系、糖アミド系、ソルビタン脂肪酸エステル系、ショ糖脂肪酸エステル系などが挙げられる。アルキルサッカライド系ノニオン性界面活性剤としては、下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。【0024】R2-O-(R3O)r-Gs (1)(但し、上記式(1)中、R2は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を表し、R3は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、Gは炭素数5〜6の還元糖を示し、rは0〜10、sは1〜10の数を示す)【0025】糖アミド系ノニオン性界面活性剤としては、N−メチルラウリルグルカミドなどのN−メチルアルキルグルカミドなどが挙げられる。【0026】ソルビタン脂肪酸エステル系ノニオン性界面活性剤としては、モノイソステアレン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタンなどが挙げられる。【0027】ショ糖脂肪酸エステル系ノニオン性界面活性剤としては、ラウリン酸ショ糖エステル、ショ糖モノステアレート、POPショ糖モノラウレートなどが挙げられる。【0028】グリセリン系ノニオン性界面活性剤としては、セスキオレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレングリセリルモノステアレートなどのモノグリセリン脂肪酸エステル系ノニオン性界面活性剤、モノイソステアリン酸ポリグリセリル等の脂肪酸エステル型ポリグリセリン系ノニオン性界面活性剤、ポリグリセリル・ポリオキシブチレンステアリルエーテルなどのアルキルエーテル型ポリグリセリン系ノニオン性界面活性剤などが挙げられる。【0029】両性界面活性剤及び半極性界面活性剤としては、通常の例えば洗浄剤等の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、イミダゾリン型(アミドアミン型)、アミドアミノ酸塩、カルボベタイン型(アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン等)、スルホベタイン型(アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等)、ホスホベタイン型、アシル第3級アミンオキサイド、アシル第3級ホスフォンオキシドなどを使用することができる。【0030】イミダゾリン型としては、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなど、アルキルベタインとしては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなど、アルキルアミドベタインとしては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。【0031】アルキルスルホベタインとしては、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタインなど、アルキルヒドロキシスルホベタインとしては、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ホスホベタイン型としては、ラウリルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。アシル第3級アミンオキサイドとしては、ラウリルジメチルアミンオキサイドなど、アシル第3級ホスフォンオキサイドとしては、ラウリルジメチルホスフォンオキサイドなどが挙げられる。【0032】本発明の化粧料を例えば洗浄料として使用する場合、両性界面活性剤は、安定性の点からは脱塩処理したものが好ましい。【0033】本発明における(b)成分の界面活性剤の配合量は、化粧料中の1〜60質量%が好適であり、好ましくは5〜40質量%である。1質量%未満では界面活性能(乳化、湿潤、分散、可溶化、泡立ち)が悪くなる場合があり、60質量%を超えると液の流動性が低下する場合がある。【0034】また、本発明の白濁剤含有化粧料は、油分を多量に含有する液状化粧料組成物としての使用にも好適である。この場合、上記、(b)成分において、乳化/可溶化剤としてノニオン界面活性剤が使用されるが、乳化安定性、皮膚刺激性、塗布時のさっぱり感の点からポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどが好ましい。【0035】一方、(b)成分のポリマーには、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー及びノニオン性ポリマーがある。【0036】アニオン性ポリマーとしては、例えば、天然高分子化合物として、カラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコール、ヒアルロン酸など、合成高分子化合物として、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、マレイン酸共重合体、マレイン酸・ジイソブチレン共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体としては、例えば、メタクリル酸・アクリル酸メチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体、メタクリル酸・アクリル酸メチル・アクリル酸エチル・アクリル酸プロピル・アクリル酸ブチル共重合体などが挙げられる。【0037】カチオン化ポリマーとしては、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、アジピン酸ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合体、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコール・エピクロルヒドリン・牛脂アルキルアミン・ジプロピレントリアミン縮合物などが挙げられる。【0038】ノニオン性ポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが挙げられる。【0039】上記ポリマーでは、カチオン性高分子化合物が好ましく、泡の持続性の点で塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、カチオン化セルロース等が好ましい。アニオン性高分子ではメタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体が液性の面から好ましく、特にアクリル酸あるいはメタクリル酸などのカルボン酸基を有する水溶性のビニルポリマーと炭素鎖長の異なる2種以上のアクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステルからなり、重量平均分子量が5000〜200万の範囲、親水基と疎水基のモル%比が1.5〜0.25である共重合体が望ましい。【0040】上記ポリマーの配合量は、化粧料中の0.01〜5質量%が好適であり、好ましくは0.05〜3質量%である。0.01質量%未満では例えば本発明の化粧料を洗浄剤組成物として使用する場合に、泡の持続性が悪くなる場合があり、5質量%を超えるとぬめり感が出る場合がある。【0041】次に、本発明の(c)成分の白濁剤は、疎水性基とカルボキシル基を有する水溶性又は水分散性の共重合体及びポリオキシエチレン付加モル数20〜150のアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤を含む水溶液中でスチレンを主成分とする単量体混合物を乳化重合させて得られる平均粒子径が0.l〜0.3μmの水性重合体分散液からなるものである。【0042】本発明の白濁剤は、重合体粒子が水に分散したラテックスの形態であり、約30〜65質量%、好ましくは約40〜60質量%のポリマー固形分を有し、またpH5〜9の範囲に調整されていることが化粧料としての配合上好ましい。【0043】本発明の白濁剤は界面活性剤及び/又はポリマーの含有量の多い化粧料で好適に効果を発現する。【0044】上記(c)成分の白濁剤を得る場合に使用する疎水性基とカルボキシル基を有する共重合体は、疎水性基を有する単量体としてビニル芳香族系単量体を用い、カルボキシル基を有する単量体として1分子中に1又は2個のカルボキシル基又はその酸無水物を含有する共重合性の不飽和単量体を用いた共重合体を適当な塩基で中和して使用する。共重合体の重合度は500〜5000程度が、また、酸価は100〜500(mgKOH/g)程度が乳化重合の安定性及び粘性の面から好ましい。【0045】上記の疎水性基を有するビニル芳香族系単量体の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエンなどか挙げられ、また、カルボキシル基を有する単量体の例としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、クロトン酸、及びマレイン酸、イタコン酸と炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖を有するアルコールとのハーフエステルなどか挙げられる。【0046】これらの中で、特にスチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸共重合体、α−メチルスチレン/アクリル酸共重合体のいずれかから選ばれた共重合体を用いることが、本発明のスチレンを主成分とする単量体混合物に対する乳化重合の安定性に優れ、また、白濁剤として本発明の化粧料に使用する種々の界面活性剤や添加剤との長期に亘る分散安定性に優れることから好ましい。【0047】上記のノニオン性界面活性剤は、ポリオキシアルキレン付加モル数20〜150、好ましくは30〜100のアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤を用いることが、高温及び凍結後の保存安定性に優れた白濁剤を得るために必須である。上記ノニオン性界面活性剤のポリオキシアルキレン付加モル数が20未満の場合、水への溶解性が低下し、充分な界面活性能が得られない。また、150を超える場合、親水性が高いために、充分な界面活性能が得られない。【0048】また、エーテル型ノニオン性界面活性剤の種類は、特に制限されるものではないが、例えばデシルエーテル、ラウリルエーテル、ステアリルエーテル、オレイルエーテル、オクチルドデシルエーテル等の炭素数10〜22のアルキルエーテルが挙げられる。【0049】ポリオキシアルキレン付加アルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤には、1種のポリオキシアルキレン付加型と2種以上のポリオキシアルキレン付加型があり、前者としてポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリエチレンステアリルエーテルなど、後者としてポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどが挙げられる。なお、2種以上のポリオキシアルキレン付加型の場合、合計付加モル数が上記範囲となる限り、これらの付加モル比は特に制限されるものではない。【0050】本発明の白濁剤である水性重合体分散液は、スチレンを主成分とする単量体混合物100質量部当たり、少なくとも上記の疎水基とカルボキシル基を有する共重合体0.1〜5質量部、及びノニオン性界面活性剤2〜20質量部を共存させて乳化重合して得ることが好ましい。重合体分散液は、白濁剤として少量の使用で白濁効果の大きな重合体粒子である必要があり、そのためには、スチレンを主成分とし、更に、重合体分散液の平均粒子径が0.1〜0.3μm、より好ましくは0.12〜0.25μmであることが必要である。0.1μm未満では白濁効果が低く、0.3μmを超えると化粧料の長期の分散安定性が低下する。なお、本発明において、平均粒子径は、種々の測定方法によって測定することができ、例えばレーザー光散乱方式の粒度分布測定装置によって好適に測定することができる。【0051】上記の単量体混合物は、スチレン単独、若しくは少なくとも85質量%のスチレンとスチレン以外の共重合可能な単量体l5質量%以下からなることが好ましい。共重合可能な単量体としては、特に限定されるものではないが、例えばα−メチルスチレン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、メチルメタアクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどか挙げられる。【0052】また、共重合可能な単量体の例として、乳化重合の安定性を高めるために非イオン性の親水性ビニル単量体の併用が好ましい。使用する量的割合は、単量体混合物の中の5質量%以下、より好ましくは、0.1〜3質量%である。非イオン性の親水性ビニル単量体としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロプル(メタ)アクリルアミド、イタコン酸ジアミド、マレイン酸ジアミド、クロトン酸アミドなどの酸アミド基又はN−アルキル基置換アミド基を含有するビニル単量体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)モノアクリレート、平均付加モル数4〜100モルのポリオキシアルキレン鎖を有するポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート類又はポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート類などのヒドロキシル基を含有するビニル単量体が挙げられる。【0053】更に、必要に応じてジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート,ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの1分子中に2個以上のラジカル重合性二重結合を有する単量体を使用することもできる。【0054】本発明の乳化重合は、上記の単量体混合物を上記の疎水性基とカルボキシル基を有する共重合体をアルカリで中和した水溶液、及びポリオキシアルキレン付加モル数20〜150のアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤の存在下で、適当な重合開始剤を用いて通常の方法で行う。また、必要に応じてメルカプタン類などを重合度調整剤、無機塩類などを粒子径調整剤として使用することもできる。【0055】本発明における白濁剤の含有量は、本発明の化粧料中に0.01〜2質量%の範囲で選ぶことが望ましい。この量が0.01質量%未満では白濁性が得られない場合があり、2質量%を超えると化粧料の組成によっては粒子の凝集を生じる場合がある。【0056】本発明の化粧料は、皮膚用、毛髪用として使用することができ、このような化粧料において、上記必須成分に加えて、任意成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。任意成分としては、例えば、高級アルコール、シリコーン油などの油分、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、水溶性高分子化合物、アクリル樹脂分散液、ビタミンなどの薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、ナイロン、ポリエチレンなどのポリマー水不溶性粉体などが挙げられる。なお、これら任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量配合することができる。【0057】上記任意成分として使用される香料組成物の香料原料は、特願2000−361917号の[0027]〜[0045]記載のリストを引用することにより本明細書の開示の一部とされる。【0058】本発明の化粧料の性状は、特に限定されるものではなく、例えば、ペースト状、ゲル状、液体状、固体状等の剤系とすることができる。また、可溶化系、乳化系、粉体分散系などが挙げられる。【0059】更に、本発明の化粧料は、通常の容器が適用でき、例えば、ポンプ容器、チューブ、フォーマー容器、袋状容器などが挙げられる。フォーマー容器を使用する場合は、化粧料の粘度は5℃において、100mPa・s以下に、更に好ましくは50mPa・s以下に調整することが、排出性の点から好ましい。また、フォーマー容器は、ポンプ式でも、スクイーズ式でも特に限定されないが、内容物を通過させて泡を形成させる多孔質体は100メッシュ以上、好ましくは200メッシュがよく、その枚数も2枚以上が泡形成性の点から好ましい。より具体的には、特開平7−315463号公報及び特開平8−230961号公報に記載されたフォーマー容器を好適に使用することができる。【0060】また、本発明の洗浄剤組成物を調製する装置としては、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどを備えた攪拌装置が望ましく、特に好ましくは、アジホモミキサー、逆流ミキサー、ハイブロッドミキサーなどが望ましい。【0061】【実施例】以下に、白濁剤製造例及び実施例と比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、以下の例において「%」は、いずれも「質量%」を表わし、「部」は、いずれも「質量部」を表している。また、実施例及び比較例記載の成分量は、全て純分換算である。【0062】[白濁剤の製造例1]重量平均分子量1600、酸価480(mgKOH/g)の「SMA1000A」(エルフ・アトケム社製)の重合体粉末10部を49部のイオン交換水に分散し、撹拌下65℃に加熱しながら28%アンモニア水6部を滴下して溶解させ、スチレン/無水マレイン酸共重合体の15%水溶液を調製した。別の容器に、イオン交換水77.4部にポリオキシエチレンアルキルエーテル系ノニオン性界面活性剤である「レオコールTDA−400−75」(アルキル鎖長C=13、ポリオキシエチレン付加モル数=40、有効成分75%;ライオン株式会社製)10.3部を溶解し、上記のスチレン/無水マレイン酸共重合体の15%水溶液6.7部と過硫酸アンモニウム0.4部を添加し、更にスチレンモノマー98部とアクリルアミド2部を計量して、ホモジナイザーを用いてモノマー乳化液を調製した。【0063】次に、撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロートを付した反応装置に、イオン交換水66.9部、ノニオン性界面活性剤「レオコールTDA−400−75」(ライオン株式会社製)0.4部を仕込み、75℃に加熱し、過硫酸アンモニウム0.2部を添加後、直ちに上記のモノマー乳化液の全量を滴下ロートから2時間をかけて滴下した。重合反応は80℃に調節しながら行い、滴下終了後も後重合を2時間行い、室温に冷却した。その後、反応物を100メッシュのスクリーンを通してろ過し、25%アンモニア水でpHを約7.0に調節して本発明の白濁剤を得た。仕込みの組成と白濁剤の物性を表1に示す。なお、表中の平均粒子径は、レーザー光散乱方式の粒度分布測定装置によって測定した。【0064】[白濁剤の製造例2]製造例1のノニオン性界面活性剤の種類を「レオコールTD−700F」(アルキル鎖長C=13、ポリオキシエチレン付加モル数=70、有効成分100%;ライオン株式会社製)とし、また、その仕込み量を「レオコールTDA−400−75」と同じ有効分量とした以外は製造例1と同様に乳化重合を行い、白濁剤を得た。仕込みの組成と白濁剤の物性を表1に示す。【0065】[白濁剤の製造例3]製造例1のノニオン性界面活性剤の種類をポリオキシエチレンイソトリデシルエーテル(アルキル鎖長C=13、ポリオキシエチレン付加モル数=120、有効成分100%)とし、また、その仕込み量を「レオコールTDA−400−75」と同じ有効分量とした以外は製造例1と同様に乳化重合を行い、白濁剤を得た。仕込みの組成と白濁剤の物性を表1に示す。【0066】[白濁剤の製造例4]製造例1のノニオン性界面活性剤の種類を「エマレックス130」(主としてアルキル鎖長C=16、ポリオキシエチレン付加モル数=30、有効成分100%;日本エマルジョン社製)とし、また、その仕込み量を「レオコールTDA−400−75」と同じ有効分量とした以外は製造例1と同様に乳化重合を行い、白濁剤を得た。仕込みの組成と白濁剤の物性を表1に示す。【0067】[白濁剤の製造例5]製造例1のノニオン性界面活性剤の種類を「エマレックス640」(主としてアルキル鎖長C=18、ポリオキシエチレン付加モル数=40、有効成分100%;日本エマルジョン社製)とし、また、その仕込み量を「レオコールTDA−400−75」と同じ有効分量とした以外は製造例1と同様に乳化重合を行い、白濁剤を得た。仕込みの組成と白濁剤の物性を表1に示す。【0068】[白濁剤の比較製造例1]製造例1における水溶性共重合体を使用せずにノニオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤を使用し、また、親水性モノマーとしてアクリル酸を用いて乳化重合を行った。ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェノール系ノニオン性界面活性剤(ポリオキシアルキレンフェニルエーテル型ノニオン界面活性剤)である「リポノックスNC300F」(ライオン株式会社製)を使用し、アニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルスルフォネート「レベノールWZ」(花王株式会社製)を使用した。仕込み組成と白濁剤の物性を表1に示す。【0069】[白濁剤の比較製造例2]水溶性共重合体を使用せずにノニオン性界面活性剤(上記「リポノックスNC300F」)のみで乳化重合を行い、得られた重合体にスチレン/アクリル酸共重合体のNa塩(「ジョンクリルJ−820」を苛性ソーダで中和した15%水溶液)を配合して白濁剤を得た。白濁剤の組成と物性を表1に示す。【0070】[白濁剤の比較製造例3]重量平均分子量1600、酸価480(mgKOH/g)の「SMA1000A」(エルフ・アトケム社製)の重合体粉末10部を49部のイオン交換水に分散し、攪拌下65℃に加熱しながら28%アンモニア水6部を滴下して溶解させ、スチレン/無水マレイン酸共重合体の15%水溶液を調製した。【0071】別の容器に、イオン交換水80部にポリオキシエチレンノニルフェノール系ノニオン性界面活性剤である上記「リポノックスNC300F」(ライオン株式会社製)7.7部を溶解し、上記のスチレン/無水マレイン酸共重合体の15%水溶液6.7部と過流酸アンモニウム0.4部を添加し、更にスチレンモノマー98部とアクリルアミド2部を計量して、ホモジナイザーを用いてモノマー乳化液を調製した。【0072】次に、攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロートを付した反応装置に、イオン交換水70部、ノニオン性界面活性剤「リポノックスNC300F」(ライオン株式会社製)0.3部を仕込み、75℃に加熱し、過流酸アンモニウム0.2部を添加後、直ちに上記のモノマー乳化液の全量を滴下ロートから2時間をかけて滴下した。重合反応は80℃に調節しながら行い、滴下終了後も後重合を2時間行い、室温に冷却した。その後、反応物を100メッシュのスクリーンを通してろ過し、25%アンモニア水で、pHを約7.0に調節して白濁剤を得た。仕込みの組成と白濁剤の物性を表1に示す。【0073】[白濁剤の比較製造例4]製造例1におけるスチレン/無水マレイン酸共重合体の仕込み量、ノニオン性界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル系ノニオン性界面活性剤に代えてポリオキシエチレンフェニルエーテル系ノニオン界面活性剤を使用し、更に、スチレンモノマーの一部をメチルメタクリレートに代えた以外は製造例1と同様に乳化重合を行い、白濁剤を得た。仕込み組成と白濁剤の物性を表1に示す。【0074】【表1】【0075】[実施例1〜22及び比較例1〜6]下記表2〜5に示す配合組成で常法に準じて実施例1〜22及び比較例1〜6の化粧料を調製し、下記方法でその性能を評価した。【0076】(1)スチレン系樹脂粒子の分離安定性顕微鏡によりスチレン系樹脂粒子の観察を行い、分散性を判定すると共に、下記の各容器に試料100mlを入れ、密栓(あるいは密封)した後、直後、45℃で1ヶ月間、50℃で3ヶ月後の静置後の分散状態をそれぞれ視覚判定して安定性の指標とした。また、−20℃保管1日間後に25℃保管1日間を凍結復元1サイクルとし、同様に下記の各容器に試料100mlを入れ、密栓(あるいは密封)したのち、5サイクル後の静置後の分散状態をそれぞれ視覚判定して安定性の指標とした。判定基準は次の通りである。【0077】<判定基準>○:いずれの容器、いずれの保存条件においてもスチレン系樹脂粒子の凝集及び沈降が全く認められない。△:いずれの容器、いずれの保存条件においてもスチレン系樹脂粒子の凝集はわずかに認められるが、沈降は認められない。×:いずれの容器、いずれの保存条件においてもスチレン系樹脂粒子の凝集が明らかに認められ、沈降も認められる。【0078】なお、HDPE製容器の例えば、4.4g/100mLは、100mL満注容ボトル1本当たりの使用樹脂量(4.4g)を表わしている。【0079】また、袋状容器の例えば、ナイロン/接着剤/アルミ蒸着PET/接着剤/LDPEは、袋を構成するシートの積層構造が、最外層がナイロン、その内側が接着剤、更にその内側がアルミ蒸着PET、そして接液層である最内層がLDPEであることを表わしている。【0080】(2)外観の嗜好性18才より40才までの男性20人、女性20人、計40人をパネラーとし、50ml容無色透明ガラスビンに入れた試料及び径10cmのシャーレに試料35mlを入れたサンプルを用いて外観の好みを調査し、次の判定基準に従って外観の嗜好性を求めた。【0081】<判定基準>◎:30名以上が外観を良いと答え、且つ25人以上が好きと答えたもの○:20名以上29名以下が外観を良いと答え、且つ15名以上24人以下が好きと答えたもの△:10名以上19名以下が外観を良いと答え、且つ5名以上14人以下が好きと答えもの×:外観を良いと答えたものが9名以下であり、且つ好きと答えものが4名以下であるもの。【0082】【表2】【0083】【表3】【0084】【表4】【0085】【表5】【0086】また、実施例1〜22及び比較例1〜6で使用した各種成分は以下の通りである。*1 アミノソープ AR−11(味の素製)*2 アミソフトLK−12(味の素製)*3 ソイポンSLE(川研ファインケミカル製)*4 ビューライトLSS(三洋化成製)*5 NIKKOL ホステン HLP−N(日光ケミカルズ製)*6 NIKKOL LMT(日光ケミカルズ製)*7 サンノールLMT−1430(ライオン化学製)*8 エナジコールEC−30(ライオン化学製)*9 ELFAN AT−84(ライオン化学製)*10 アミライトCGK−12(味の素製)*11 エナジコールDP−30(ライオン化学製)*12 レボンAPL(三洋化成製)*13 NIKKOL AM−301(日光ケミカルズ製)*14 オバゾリンLB−SF(東邦化学工業製)*15 エナジコールL−30B(ライオン化学製)*16 MIRANOL C2M−NP−HV(日光ケミカルズ製)*17 ソフタゾリン HL−R(川研ファインケミカル製)*18 ソフタゾリン CL(川研ファインケミカル製)*19 ソフタゾリン LSB(川研ファインケミカル製)*20 アミセーフ(味の素製)*21 アロモックスDM12DW(C)(ライオン化学製)*22 ソフタミン C−3(東邦化学工業製)*23 ソフタミン LD(東邦化学工業製)*24 カチオンBB(日本油脂製)*25 アーカード 16−29(ライオン化学製)*26 アーカード T−28(ライオン化学製)*27 アーカード 2HTフレーク(ライオン化学製)*28 カチナールOB−80E(東邦化学工業製)*29 カチナールSPC−20AC(東邦化学工業製)*30 カチナールMPAS(東邦化学工業製)*31 Lanoquat DES 50(日光ケミカルズ製)*32 CAE(味の素製)*33 エマレックス 703(日本エマルジョン製)*34 エマレックス 102(日本エマルジョン製)*35 エマレックス 603(日本エマルジョン製)*36 エマレックス OD−5(日本エマルジョン製)*37 エマレックス LWS−5(日本エマルジョン製)*38 エマレックス PGML(日本エマルジョン製)*39 エマレックス GWIS−10(日本エマルジョン製)*40 エマレックス HC−5(日本エマルジョン製)*41 エマレックス RWIS−10(日本エマルジョン製)*42 エマレックス SPO−150(日本エマルジョン製)*43 エマレックス LGOD−5(日本エマルジョン製)*44 メトローズSM1500(信越化学工業製)*45 HECダイセルSP550(ダイセリ化学工業製)*46 メトロ−ズSEB04T(信越化学工業製)*47 メトロ−ズ60SH50(信越化学工業製)*48 メトロ−ズ65SH1500(信越化学工業製)*49 ポリオックスWSR−750(ユニオンカーバイド製)*50 ゴーセノールEG−25(日本合成化学工業製)*51 カラギニン CSK−1(三栄源エフ・エフ・アイ社製)*52 ネオソフトG−11(太陽化学社製)*53 レオアールMS100(ライオン化学製)*54 レオアールMS200(ライオン化学製)*55 カーボポール1342(BFグッドリッチ製)*56 ペミュレンTR−2(BFグッドリッチ製)*57 アキュリン22(ローム・アンド・ハース製)*58 ルビフレックスsoft(BASF製)*59 カーボポール9402(BFグッドリッチ製)*60 レオガードGP(ライオン化学製)*61 レオガードLP(ライオン化学製)*62 ルビカットFC370(BASF製)*63 マーコート550(カルゴン製)*64 マーコートプラス3330(カルゴン製)【0087】上記表2〜5の結果から明らかなように、本発明の白濁剤含有化粧料は、白濁剤が凝集することなく、極めて安定に分散し、安定した嗜好性の高い白濁外観が得られることが分かる。【0088】次に、下記組成に従って、実施例23〜35の白濁剤含有化粧料を各製剤の常法に準じて調製した。これらの白濁剤含有化粧料について、上記実施例1と同様に白濁剤の分散安定性及び嗜好性を評価したところ、いずれも上記実施例1〜22と同様に白濁剤の分散安定性に優れ、また、嗜好性も高いものであった。【0089】なお、実施例29の石鹸組成物におけるスチレン系樹脂粒子の分離安定性については、石鹸組成物が経時で固化していく期間における分散状態を視覚判定して安定性の指標とした。【0090】【0091】【0092】【0093】【0094】【0095】【0096】【0097】【0098】【表6】【0099】【0100】【表7】【0101】【0102】【0103】【0104】【0105】なお、上記実施例1〜35及び比較例1〜6で使用した香料A〜Dは特願2001−115911号の表8〜14に記載された香料組成物A〜Dである。【0106】【発明の効果】本発明によれば、高級感並びに嗜好性を与える白濁剤を含有する化粧料において、種々の界面活性剤及び/又はポリマーを含有し、優れた安定性と濁り効果を発揮する白濁剤含有化粧料が提供される。 (a)水、(b)アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤及びポリマーから選択される1種又は2種以上、(c)スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸共重合体及びα−メチルスチレン/アクリル酸共重合体から選ばれる共重合体と、ポリオキシエチレン付加モル数40のアルキル鎖長13のアルキルエーテル、ポリオキシエチレン付加モル数70のアルキル鎖長13のアルキルエーテル、ポリオキシエチレン付加モル数120のアルキル鎖長13のアルキルエーテル、ポリオキシエチレン付加モル数30のアルキル鎖長16のアルキルエーテル及びポリオキシエチレン付加モル数40のアルキル鎖長18のアルキルエーテルから選ばれるアルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤とを含む水溶液中でスチレンを主成分とする単量体混合物を乳化重合させて得られる平均粒子径が0.1〜0.3μmの水性重合体分散液からなる白濁剤を含有することを特徴とする白濁剤含有化粧料。