タイトル: | 特許公報(B2)_香粧品用香料組成物及び香気を付与した香粧品 |
出願番号: | 2001137088 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | C11B 9/00,A61K 8/35,A61Q 13/00,A61Q 1/00,A61Q 5/00,A61Q 15/00,A61Q 17/04,A61Q 19/00,C11D 3/50,D06M 13/00 |
菅沼 利一 鳥居 啓治 阿部 俊男 海野 政勝 加藤 靖 JP 5160002 特許公報(B2) 20121221 2001137088 20010508 香粧品用香料組成物及び香気を付与した香粧品 高砂香料工業株式会社 000169466 金谷 宥 100102369 菅沼 利一 鳥居 啓治 阿部 俊男 海野 政勝 加藤 靖 20130313 C11B 9/00 20060101AFI20130221BHJP A61K 8/35 20060101ALI20130221BHJP A61Q 13/00 20060101ALI20130221BHJP A61Q 1/00 20060101ALI20130221BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20130221BHJP A61Q 15/00 20060101ALI20130221BHJP A61Q 17/04 20060101ALI20130221BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20130221BHJP C11D 3/50 20060101ALI20130221BHJP D06M 13/00 20060101ALI20130221BHJP JPC11B9/00 LA61K8/35A61Q13/00A61Q1/00A61Q5/00A61Q15/00A61Q17/04A61Q19/00C11D3/50D06M13/00 C11B 1/00-15/00 A61K 8/00- 8/99 A61Q 1/00-99/00 C11D 1/00-19/00 D06M 3/00-15/72 CA/REGISTRY(STN) 特開2002−171906(JP,A) FLAVOUR AND FRAGRANCE JOURNAL,1993年,Vo.8,p.173-178 FLAVOUR AND FRAGRANCE JOURNAL,1994年,Vo.9,p.147-158 J.Agric. Food Chem.,1999年,Vo.47,p.5169-5172 FLAVOUR AND FRAGRANCE JOURNAL,2000年,Vo.15,p.329-334 Fett Wissenschaft Technologie,1989年,Vo.91,No.6,p.225-230 2 2002332492 20021122 20 20080403 井上 恵理 【0001】【発明の属する技術分野】 本発明は、香粧品用香料の分野に関する。本発明は具体的には、下記一般式(1)【化1】(式中、Aは、C=O又はCH−OHであり、R1は、水素原子又はメチル基であり;R2は、メチル基又はエチル基であり;R1が水素原子のとき、R2はエチル基であり、R1がメチル基のとき、R2はメチル基である。)で表されるマリン様、モダングリーン様の芳香特性を有するケトン化合物の1種である3−メチル−2,4−ノナンジオンの香料成分としての使用に関する。【0002】【従来の技術】 近年、各種食品材料、食品添加物、飲食品(嗜好品を含む)、香粧品類、保健衛生材料、雑貨、医薬品類等の多様化に伴い、これらに用いる香料として従来にない新しい要望が高まり、嗜好性の高いユニークな香気を有した香料物質の開発が要求されてきている。特に最近、人々の自然志向が高まり、自然環境を特徴的にイメージするような、嗜好性の高いマリン様香料やグリーン系香料及びファッティ様香料に関して、安全性の面からも、天然化合物由来、若しくは天然化合物と同一若しくは類似した新しい香料材料の開発が強く望まれていた。【0003】 特に、従来から使用されてきたカロン(Pfizer社商品名)などに代表されるマリン様香料や、シス−3−ヘキセノールなどに代表されるグリーン系香料では、不十分であった従来からの香気とは異なるマリン様、モダングリーン様の香料、及びアセトインやジアセチルなどに代表されるバター様香料では不十分であったファッティ様、ミルク様の香料に関して、嗜好性の高い香料材料の開発が強く望まれていた。【0004】【発明が解決しようとする課題】 従って、本発明の目的は、上記の要望を満足するマリン様、モダングリーン様の香気を有するケトン化合物と、それを含有する香料組成物を提供することにある。【0005】【課題を解決するための手段】 このような事情において、本発明者らは前記目的を達成するために、鋭意検討した結果、下記一般式(1)【化2】(式中、Aは、C=O又はCH−OHであり、R1は、水素原子又はメチル基であり;R2は、メチル基又はエチル基であり;R1が水素原子のとき、R2はエチル基であり、R1がメチル基のとき、R2はメチル基である。)で表されるケトン化合物を添加することにより、嗜好性の高いモダングリーン様、マリン様な芳香特性を有する香料組成物が得られることを見いだし、さらに顕著な香気持続効果を有していることを見いだし、以下の発明を完成した。【0006】(1)香料成分として下記一般式(1)【化3】(式中、Aは、C=O又はCH−OHであり、R1は、水素原子又はメチル基であり;R2は、メチル基又はエチル基であり;R1が水素原子のとき、R2はエチル基であり、R1がメチル基のとき、R2はメチル基である。)で表されるケトン化合物の1種又は2種以上を含有することを特徴とする、香粧品用香料組成物。【0007】(2)モダーングリーン様、マリン様の香気である(1)項記載の香粧品用香料組成物。【0008】(3)前記一般式(1)のケトン化合物が、3−メチル−2,4−ノナンジオン、3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン、3,5−デカジオン及び5−ヒドロキシ−3−デカノンから選ばれる1種又は2種以上である(1)項又は(2)項に記載の香粧品用香料組成物。(4)前記一般式(1)で表されるケトン化合物の1種又は2種以上を、香料組成物に対して0.01〜50重量%の濃度で使用している(1)項〜(3)項のいずれか1項に記載の香粧品用香料組成物。【0009】(5)前記(1)項〜(4)項のいずれか1項に記載の香粧品用香料組成物によって香気を付与してなる、フレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗浄剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、洗浄剤、台所用洗剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤又は雑貨から選ばれるモダーングリーン様、マリン様の香気を付与した香粧品。【0010】(6)香料成分として下記一般式(1)【化4】(式中、Aは、C=O又はCH−OHであり、R1は、水素原子又はメチル基であり;R2は、メチル基又はエチル基であり;R1が水素原子のとき、R2はエチル基であり、R1がメチル基のとき、R2はメチル基である。)で表されるケトン化合物の1種又は2種以上を添加することを特徴とする、香粧品用香料組成物又は香気を付与した香粧品製品の香気特性を付与、改善する方法。【0011】【発明の実施の形態】 以下に本発明について更に詳細に説明する。 下記一般式(1)【化5】(式中、Aは、C=O又はCH−OHであり、R1は、水素原子又はメチル基であり;R2は、メチル基又はエチル基であり;R1が水素原子のとき、R2はエチル基であり、R1がメチル基のとき、R2はメチル基である。)で表されるケトン化合物は公知の化合物である。【0012】 この一般式(1)の化合物の中において、3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン、5−ヒドロキシ−3−デカノンの2種の化合物については、香気特性についての報告はなく、香料として研究されていない物質である。【0013】 3−メチル−2,4−ノナンジオンについての香気特性、即ち、大豆の戻り臭〔特表平8−506,960号;FOOD&FOOD INGREDIENTS JOURNALOF JAPAN,Vo.168,pp.61−76,1996;Fett Wiss.Technol.(1989),91(6),225−30〕で、ラード様あるいはわらのようなにおいとして、また緑茶の成分の芳香物質(Prog.Flavour Precursor Stud.Proc.Inc.Conf.,pp.401−407,1993)として、報告されている。 しかしながら、食品用香料において、シーフード系香料、ミルク系香料としての使用に関して報告されたことはなく、ましてや香粧品用香料としての使用に関する報告はないし、知られてもいない。【0014】 前記一般式(1)で表されるケトン化合物は、天然物から抽出して得ることもできるし、また化学的合成方法により得ることもできる。 一般式(1)のケトン化合物を多量に取得するためには化学的合成方法を用いることが好ましい。 前記一般式(1)のケトン化合物の製造方法は、例えば次に示す反応により行われる。 以下、本発明の3−メチル−2、4−ノナンジオンの製造方法について更に詳細に説明する。 3−メチル−2、4−ノナンジオンの製造方法であるが、例えば、次に示す方法により行われる。【0015】【化6】【0016】 すなわち、n−ヘキシルアルデヒドとメチルエチルケトンとを塩基触媒の存在下、炭素−炭素結合反応することにより、ヒドロキシケトン(2a,2b)を得、ついで酸化反応させることにより、ジケトン(3a,3b)が形成される。 このようにして得られたケトン化合物を通常の分離精製(例えば、カラムクロマトグラフィー等の方法)を用いて、目的物を単離することができる。【0017】 かくして得られた4種のケトン化合物の具体例を例示すると、3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン(2a)、5−ヒドロキシ−3−デカノン(2b)、3−メチル−2,4−ノナンジオン(3a)及び3,5−デカンジオン(3b)である。【0018】 以下の実施例に示すように、これらの化合物は全てマリン様、モダングリーン様の芳香特性を有し、特に3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン(2a)及び3−メチル−2,4−ノナンジオン(3a)が嗜好性の高い優れたマリン様、モダングリーン香気、匂い強度を有し、さらに顕著な香気持続特性及び安定性を有し,これを配合することにより嗜好性の高い香気付与剤或いは香気改良剤等の香料組成物を提供することができる。【0019】 本発明におけるグリーン様香気、マリン様香気、モダングリーン様香気、ファッティ様香気、ファッティグリーン様香気とは次に記載する香気を意味する。 即ち、グリーン様香気とは、一般に、フレッシュな草や木の葉を揉みつぶした様な青い爽やかな香気、又はキュウリやウリなどの新鮮な野菜の特徴的な香気で、グリーン感を起想させる香気を意味する。 マリン様香気とは、一般に、海や海辺で香る磯の香りで、海や海岸など潮の香りを連想させる海草様の青い香気を意味する。【0020】 モダングリーン様香気とは、一般に、グリーン様香気の中で、特に野菜や未完熟な果実を連想させる瑞々しい青い香気を意味する。 ファッティ様香気とは、一般に、脂肪族アルデヒド化合物に代表される油脂の香気、ラードなどの動物性脂肪感、バターなどの乳脂肪を起想させる香気を意味する。 また、ファッティグリーン様香気とは、一般に、グリーン様香気の中で、特に脂肪感を共なったグリーンな香気を意味するものである。【0021】 本発明のケトン化合物に、通常使用されている香料成分をさらに添加した香料組成物及びフレーバー組成物も香気成分として使用できる。添加使用することができる他の香料としては、各種の合成香料、天然精油、合成精油、柑橘油、動物性香料などが挙げられ、特にフローラルグリーン系の香料組成物が好ましいが、例えば、Arctander S.,“Perfume and Flavor Chemicals”,published by the author,Montclair,N.J.(U.S.A.)1969年に記載されているような広い範囲の香料成分を使用することができる。 代表的なものとしては、α−ピネン、リモネン、cis−3−ヘキセノール、フェニルエチルアルコール、スチラリルアセテート、オイゲノール、ローズオキサイド、リナロール、ベンズアルデヒド、ムスコン、テサロン(高砂香料工業株式会社)などがある。【0022】 具体的には、本発明のケトン化合物を例えば、ベルガモット油、ガルバナム油、レモン油、ゼラニウム油、ラベンダー油、マンダリン油等の合成精油中に配合すると、天然精油が本来有する香気香味にマイルドでこくがあり、新鮮な、嗜好性の高い、且つ拡散性、保留性を高め持続的性のある改良効果を合成精油に付与できる。また、例えばオレンジ、ライム、グレープフルーツ等のごとき柑橘精油;ラベンダー油、ベチバー油、シダーウッド油、シトロネリル油、ゼラニウム油、ラバンジン油、サンダルウッド油等のごとき天然精油に対しても良く調和し、その精油の特徴を強調することができ、まろやかでこくがあり天然らしさがあり、加えて拡散性、保留性を高め優れた持続性のある新規な香料組成物を調整することができる。【0023】 更に、例えば各種合成香料、天然香料、天然精油、柑橘精油、動物性香料等から調整させる例えば、ストロベリー、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、アップル、パイナップル、バナナ、メロン、緑茶、ウーロン茶、シャケ、イワシ、ニボシ、エビ、カニ等の如きフレーバー組成物に配合するとマイルドでこくのある天然らしさがあるマリン様、モダングリーン様、ファッティ様、ファッティグリーン様香気を付与し、更に、新鮮な、嗜好性の高い香気を付与し、且つ拡散性、保留性を高め持続性の強調された香料組成物が調整できる。【0024】 本発明のケトン化合物の香料組成物への配合量は、その調合香料の種類や目的により異なるが、一般的には、香料組成物においては、例えば、組成物中において0.01〜50重量%、特に0.1〜20重量%となる配合量が好ましい。【0025】 また、通常使用される他の香料保留剤の1種又は2種以上を配合しても良く、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ヘキシルグリコール、ベンジルベンゾエート、トリエチルシトレート、ジエチルフタレート、ハーコリン、中鎖脂肪酸トリグリセライド等と併用することも可能である。【0026】 本発明のケトン化合物単独あるいは該化合物を含む香料組成物を、例えば、フレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗浄剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、洗浄剤、台所用洗剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤、雑貨;又は、医薬品類に、そのユニークな香気を付与できる適当量を配合した、香気を付与した香粧品を提供できる。【0027】 例えば、フレグランス製品としては、香水、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン、など;基礎化粧品としては、洗顔クリーム、バニシングクリーム、クレンジングクリーム、コールドクリーム、マッサージクリーム、乳液、化粧水、美容液、パック、メイク落とし、など;仕上げ化粧品としては、ファンデーション、粉おしろい、固形おしろい、タルカムパウダー、口紅、リップクリーム、頬紅、アイライナー、マスカラ、アイシャドウ、眉墨、アイパック、ネイルエナメル、エナメルリムバー、など;頭髪化粧品としては、ポマード、ブリランチン、セットローション、ヘアーステック、ヘアーソリッド、ヘアーオイル、へアートリートメント、ヘアークリーム、ヘアートニック、ヘアーリキッド、ヘアースプレー、バンドリン、養毛剤、染毛剤、など;【0028】 日焼け化粧品としては、サンタン製品、サンスクリーン製品、など;薬用化粧品としては、制汗剤、アフターシェービングローション及びジェル、パーマメントウェーブ剤、薬用石鹸、薬用シャンプー、薬用皮膚化粧料、など;ヘアケア製品としては、シャンプー、リンス、リンスインシャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック、など;石鹸としては、化粧石鹸、浴用石鹸、香水石鹸、透明石鹸、合成石鹸など;身体洗浄剤としては、ボディソープ、ボディシャンプー、ハンドソープ、など;浴用剤としては、入浴剤(バスソルト、バスタブレット、バスリキッド、等)、フォームバス(バブルバス、等)、バスオイル(バスパフユーム、バスカプセル、等)、ミルクバス、バスジェリー、バスキユーブ、など;【0029】 洗剤としては、衣料用重質洗剤、衣料用軽質洗剤、液体洗剤、洗濯石鹸、コンパクト洗剤、粉石鹸、など;柔軟仕上げ剤としては、ソフナー、ファーニチアケアー、など;洗浄剤としては、クレンザー、ハウスクリーナー、トイレ洗浄剤、浴室用洗浄剤、ガラスクリーナー、カビ取り剤、排水管用洗浄剤、など;台所用洗剤としては、台所用石鹸、台所用合成石鹸、食器用洗剤、など;漂白剤としては、酸化型漂白剤(塩素系漂白剤、酸素系漂白剤、等)、還元型漂白剤(硫黄系漂白剤、等)、光学的漂白剤、など;エアゾール剤としては、スプレータイプ、パウダースプレー、など;消臭・芳香剤としては、固形状タイプ、ゲル状タイプ、リキッドタイプ、など;雑貨としては、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、などの種々の形態を挙げることができる。【0030】 また、医薬品類としては、ハップ剤、軟膏剤の如き皮膚外用剤などの種々の形態を挙げることができる。【0031】 本発明のケトン化合物をフレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗浄剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、洗浄剤、台所用洗剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤、雑貨;又は、医薬品類などの使用する場合、このままの状態、或いはこれらを例えば、アルコール類、プロピレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類に溶解した液体状;アラビアガム、トラガントガムなどの天然ガム質類;グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどの乳化剤で乳化した乳化状;アラビアガム等の天然ガム質類、ゼラチン、デキストリンなどの賦形剤を用いて被膜させた粉末状;界面活性剤、例えば非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤などを用いて可溶化或いは分散化した可溶化状或いは分散化状;又はカプセル化剤で処理して得られるマイクロカプセルなど;その目的に応じて任意の形状を選択して用いられている。【0032】 さらに、サイクロデキストリンなどの包接剤に包接して、上記香料組成物を安定化且つ徐放性にして用いることもある。これらは、最終製品の形態、例えば液体状、固体状、粉末状、ゲル状、ミスト状、エアゾール状などに適したもので適宜に選択して用いられる。【0033】 なお、最終製品であるフレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗浄剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、洗浄剤、台所用洗剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤、雑貨、等への本発明のケトン化合物の添加量は、それぞれ場合によって期待される効果・作用に応じて任意に加減されるが、一般的には約0.01〜25.0重量%程度である。また、医薬品類、等へのケトン化合物(1)の添加量は、それぞれの場合によって期待される効果・作用に応じて任意に加減されるが、一般的には焼く0.0005〜20重量%程度である。【0034】【実施例】 以下に実施例を挙げ、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによってなんら限定されるものではない。 なお、以下の実施例1〜実施例29のうち、特許請求の範囲記載の本発明の実施例は、実施例1,4,8,12,21,22,27であり、他の実施例は参考例である。また、各実施例中において物性の測定に用いた装置は次の通りである。1)化学純度ガスクロマトグラフ;Simadzu GC−14A(島津製作所社製)カラム;シリコン NB−1(0.25mm×30m)(ジーエルサイエンス社製)2)核磁気共鳴スペクトル1H−NMR;DRX−500型(500MHz)(ブルッカー社製)内部標準物質:テトラメチルシラン3)赤外吸収スペクトル(IR)Nicolet Avatar360 FT−IR(ニコレジャパン株式会社製)4)質量スペクトル(MS):M−80質量分析計:イオン化電圧20eV(日立製作所株式会社製)【0035】合成例1: 3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン(2a)及び5−ヒドロキシ−3−デカノン(2b)の合成 窒素雰囲気下、水酸化ナトリウム400mg(10mmol)、水/メタノール(1:1)の溶液20mlとメチルエチルケトン28.85g(400mmol)の混合溶液にn−ヘキシルアルデヒド10g(100mmol)を20〜25℃で8時間にて滴下した。同温で15時間撹拌した。反応終了後、有機層を分液し、5%食塩水にて2回洗浄後、有機層を減圧濃縮した。残留物を減圧蒸留し、3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン及び5−ヒドロキシ−3−デカノンの混合物11.9g(収率70%)を得た。ガスクロマト分析により、3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノンと5−ヒドロキシ−3−デカノンとの比が、50/50であり、その合計純度は90.4%であった。このものを、ヘキサン/酢酸エステルを溶出溶媒として、カラムクロマトグラフィーにより分離精製することにより、3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン5.5g及び5−ヒドロキシ−3−デカノン5.0gを得た。以下に物性値を示す。【0036】《3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノンのスペクトルデータ》沸点:52〜57℃/0.2torr.IR(neat)3446,2933,2860,1705,1420cm−11H−NMR(CDCl3;δppm):0.89(t),1.06(d),1.07(d),1.31(m),1.49(m),2.19(s),2.20(s),2.58(m),2.62(m),3.69(m),3.95(m)Mass(m/e):172(M+),155,113,101,83,73,61.【0037】《5−ヒドロキシ−3−デカノンのスペクトルデータ》1H−NMR(CDCl3;δppm):0.87(t),1.10(t),1.20〜1.70(m),2.00〜2.45(m),3.50〜3.77(m)Mass(m/e):172(M+),101,59.【0038】合成例2: 3−メチル−2,4−ノナンジオン(3a)及び3,5−デカンジオン(3b)の合成 窒素雰囲気下、炭酸水素ナトリウム1.17g(14mmol)及び臭化カリウム691mg(5.8mmol)を水13.5mlに溶解した水溶液に、合成例1で得た3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン/5−ヒドロキシ−3−デカノの1:1の混合物10g(58.1mmol)、ジクロロメタン50ml及び4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシ2.41g(8.7mol)を加え、5℃に冷却した。これに2.0mol/L次亜塩素酸ナトリウム水溶液86.4ml(174mmol)を3〜7℃にて1.5時間かけ滴下し、さらに30分撹拌した。ガスクロマトにて反応終了確認後、亜硫酸ナトリウム1.1g(8.7mmo1)を加え、有機層を分液、水洗、減圧濃縮後、減圧下粗蒸留し3−メチル−2,4−ノナンジオンと3,5−デカンジオンの1:1の混合物を8.42g得た。 このものを、ヘキサン/酢酸エステルを溶出溶媒として、カラムクロマトグラフィーにより分離精製することにより、3−メチル−2,4−ノナンジオン4.0g及び3,5−デカンジオン3.8gを得た。以下に物性値を示す。【0039】《3−メチル−2,4−ノナンジオンのスペクトルデータ》沸点57〜59℃/0.1torr.IR(neat)2957,2933,1726,1702,1604cm−11H−NMR(CDCl3;δppm):0.83(t),1.26(d,J=7.lHz),1.21(m),1.28(m),1.51(m),1.78(s),2.06(s),2.11(s),2.33(t),2.41(m),3.63(q,J=7.0Hz),Mass(m/e):170(M+),99,71.【0040】《3,5−デカンジオンのスペクトルデータ》IR(neat)2957,2933,1726,1702,1604cm−11H−NMR(CDCl3;δppm):0.87(t),1.10(t),1.29(m),1.56(m),2.28(m),5.46(s),13.3(s)Mass(m/e):170(M+,100),99(95),57(7).【0041】実施例1:香気質の評価 合成例1及び合成例2で得たケトン化合物(2a,2b,3a,3b)に関して、瓶口及び濾紙につけたものを経験5年以上を有する調香師によリ,官能評価を行った。評価結果を表1に示す。【0042】【表1】【0043】 表1から明らかなように、すべての化合物がモダングリーン様、マリン様の香気で、ファッティ感を伴うファッティグリーンな香気を有し、特に3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ノナノン(2a)及び3−メチル−2,4−ノナンジオン(3a)は、嗜好性の高い優れたモダングリーン様、マリン様香気、匂い強度を有していた。【0044】実施例2〜5:(フローラルフレグランス用香料組成物) 下記香料組成物Aと表2に示す含有量(重量%)の有効成分のケトン化合物(2a,2b,3a,3b)との総和が1000重量%からなるフローラルフレグランス用香料組成物を調整した。【0045】比較例1〜2 比較例1〜2として、下記香料組成物Aと表2に示す含有量(重量%)のグリ−ン様香気を有するシス−3−ヘキセノール及びジプロピレングリコール(以下、DPGと記すこともある。)との総和が1000重量%からなるフローラルフレグランス用香料組成物を調整した。【0046】[香料組成物A](重量%)酢酸ベンジル 270.0サリチル酸ベンジル 137.9シンナミルアルコール 40.0オイゲノール 40.0ガルバナムオイル 2.02−フェニルプロパナール 20.0インドール 3.0コバノール(高砂香料工業株式会社製、商品名) 95.0フェニルエチルアルコール 300.0ギ酸フェニルエチル 40.0フェニルプロピルアルコール 24.0スカトール 0.1テサロン(高砂香料工業株式会社製、商品名) 20.0計 992.0 【0047】【表2】【0048】 本発明のケトン化合物(2a,2b,3a,3b)を添加して得られた香料組成物(実施例2〜5)はモダングリーン様、マリン様の香気を伴うフローラルグリーン調の香気を有し、バランス良く、また残香性も高いものであった。 それに比べて、シス−3−ヘキセノールを添加して得られた香料組成物(比較例1)では、グリーン様の香気が際だち、フローラルグリーン調のバランスが崩れていた。また、DPGを添加して有られた香料組成物(比較例2)では、グリーン様の香気がほとんど感じられないものであった。【0049】実施例6〜9:(フローラルフレグランス用香料組成物) 下記香料組成物Bと表3に示す含有量(重量%)の有効成分のケトン化合物(2a,2b,3a,3b)との総和が1000重量%からなるフローラルフレグランス用香料組成物を調整した。【0050】比較例3〜4 比較例3〜4として、下記香料組成物Bと表3に示す含有量(重量%)のグリーン様香気を有するシス−3−ヘキセノール及びDPGとの総和が1000重量%からなるフローラルフレグランス用香料組成物を調整した。【0051】[香料組成物B](重量%)アンブロキサン(ヘンケル社製、商品名) 5.0酢酸ベンジル 15.0サリチル酸ベンジル 200.0ベルガモットオイル 30.0l−シトロネロール(高砂香料工業株式会社製) 15.0β−ダマスコン 1.0ジメチルベンズカルビニルアセテート 10.0エギザルトリド(フィルメニッヒ社製、商品名) 100.0ヘディオン(フィルメニッヒ社製、商品名) 100.0ヘリオブーケ(高砂香料工業株式会社製、商品名) 60.0イソイースーパー(IFF社製、商品名) 100.0コバノール(高砂香料工業株式会社製、商品名) 70.0δ−ウンデカラクトン 1.0リナノール 30.0γ−メチルヨノン 40.0オークモスアブソリュート 3.0パチュリオイル 5.0フェニルエチルアルコール 100.0サンダロール(ジボダンルール社製、商品名) 70.0トンカビーンズアブソリュート 20.0バニラレジン 5.0 計 980.0【0052】【表3】【0053】 ケトン化合物(2a,2b,3a,3b)を添加して得られた香料組成物(実施例6〜9)はモダングリーン様、マリン様の香気を伴うフローラルブーケ調の香気を有し、バランス良く、また残香性も高いものであった。 それに比べて、シス−3−ヘキセノールを添加して得られた香料組成物(比較例3)では、グリーン様の香気が際だち、フローラルブーケ調のバランスが崩れていた。また、DPGを添加して得られた香料組成物(比較例4)では、グリーン様の香気がほとんど感じられないものであった。【0054】実施例10〜13(マリンフレグランス用香料組成物) 下記香料組成物Cと表4に示す含有量(重量%)の有効成分のケトン化合物(2a,2b,3a,3b)との総和が1000重量%からなるマリンフレグランス用香料組成物を調整した。【0055】比較例5〜6 比較例5〜6として、下記香料組成物Cと表4に示す含有量(重量%)のマリーン様香気を有するカロン(Pfizer社商品名)及びDPGとの総和が1000重量%からなるマリン様香料組成物を調整した。【0056】[香料組成物C](重量%)オレンジオイル 200.0ラベンダーオイル 100.0ムスクT(高砂香料工業株式会社製、商品名) 150.0サリチル酸ベンジル 150.0ヘディオン(フイルメニツヒ社製、商品名) 100.0コバノール(高砂香料工業株式会社製、商品名) 100.0ヘリオブーケ(高砂香料工業株式会社製、商品名) 50.0デヒドロミルセノール 50.0ウッディーフロー(高砂香料工業株式会社製、商品名) 30.0トリプラール(IFF社製、商品名) 20.0γ−メチルヨノン 15.0オイゲノール 10.0ゼラニウムオイル 5.0 計 980.0【0057】【表4】【0058】 化合物(2a,2b,3a,3b)を添加して得られた香料組成物(実施例10〜13)はモダングリーン様の香気を伴いフレッシュ感が賦与されたマリン調の香気を有し、バランス良く、また残香性も高いものであった。 それに比べて、カロン(Pfizer社商品名)を添加して得られた香料組成物(比較例5)では、マリン様の香気のみが際だち、グリーン感が乏しく、全体のバランスが崩れていた。また、ジプロピレングリコールを添加して得られた香料組成物(比較例6)では、マリン様、モダングリーン様の香気がほとんど感じられないものであった。【0059】実施例14〜29 前記香料組成物を、化粧クリーム(実施例14)、ローション(実施例15)、乳液(実施例16)、サンスクリーン用クリーム(実施例17)、ヘアトニック(実施例18)、シャンプー組成物(実施例19)、リンス組成物(実施例20)、ボディシャンプー組成物(実施例21)、入浴剤組成物(実施例22)、粉末洗浄剤組成物(実施例23)、液体洗浄剤組成物(実施例24)、食器用洗剤組成物(実施例25)、柔軟剤組成物(実施例26)、石鹸組成物(実施例27)、制汗剤組成物(実施例28)、芳香剤組成物(実施例29)、を各々調製した。【0060】実施例14:配合例(化粧クリーム) 実施例2で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、化粧クリームを調製した。[化粧クリーム](重量%)ステアリルアルコール 6.0ステアリン酸 2.0水添ラノリン 4.0スクワラン 9.0オクチルデカノール 10.0グリセリン 6.0ポリエチレングリコール1500 4.0ポリオキシエチレン(25)セチルエーテル 3.0モノステアリン酸グルセリン 2.0メチルパラベン 適量エチルパラベン 適量本発明の実施例2の香料組成物 0.1精製水 バランス 計 100.0【0061】実施例15:配合例(ローション) 実施例6で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、ローションを調製した。 [ローション](重量%)ソルビット 2.0濃グルセリン 2.01,3−ブチレングルコール 2.0ポリエチレングリコール1000 1.0ポリエチレンオレイルエーテル(25E.O.) 2.0エタノール 10.0メチルパラベン 0.02本発明の実施例6の香料組成物 0.01精製水 バランス 計 100.0【0062】実施例16:配合例(乳液) 実施例6で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、乳液を調製した。[乳液](重量%)スクワラン 3.0ワセリン 1.0ステアリルアルコール 0.3ソルビタンモノステアレート 1.5ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノアレート 3.01,3−ブチレングリコール 5.0本発明の実施例6の香料組成物 0.1精製水 バランス 計 100.0【0063】実施例17:配合例(サンスクリーン用クリーム) 以下に示したA液用成分を80〜85℃で加熱しながら均一に混合した。また、下記に示したB液用成分を75℃で加熱しながら均一に混合した。A液を撹拌しながら徐々にB液に加えて乳化を行い、ホモジナイザーでさらに撹拌し、冷却して50℃で成分C(実施例10で調製したマリンフレグランス用香料組成物)を添加して30℃まで冷却して容器に充填し、サンスクリーン用クリームを調製した。【0064】[サンスクリーン用クリーム]《A液》Parsol 1789(ジボーダン社製) 1.0鯨ロウ 8.0トリカプリン酸グルセリル 12.0セチルアルコール 2.0ステアリルアルコール 2.0メチルパラベン 0.15【0065】《B液》グリセリン 1.5プロピレングルコール 1.5精製水 68.6p−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム 0.15《成分C》本発明の実施例10の香料組成物 0.1 計 97.00【0066】実施例18:配合例(ヘアトニック) 実施例10で調製したマリンフレグランス用香料組成物を用い、ヘアトニックを調製した。[ヘアトニック](重量%)エタノール 50.0オレイン酸工チル 1.0ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 2.0本発明の実施例10の香料組成物 0.1精製水 バランス 計 100.0【0067】実施例19:配合例(シャンプー組成物) 実施例6で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、下記成分を80℃にて均一になるまで加熱攪拌し、その後35℃まで冷却しシャンプー組成物を調製した。[シャンプー組成物](重量%)ラウリル硫酸ナトリウム 40.00N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミンニナトリウム 10.00ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(2) 2.00ブチレングリコール 2.00クエン酸 0.35塩化ナトリウム 0.10メチルパラベン 0.20プロピルパラベン 0.10エデト酸四ナトリウム 0.10本発明の実施例6の香料組成物 0.50精製水 バランス 計 100.00【0068】実施例20:配合例(リンス組成物) 実施例2で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、リンス組成物を調製した。[リンス組成物](重量%)塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.10水酸化ナトリウム 0.03クエン酸 0.05メチルパラベン 0.20プロピルパラベン 0.10ポリオキシエチレンセチルエーテル(10E.0.) 0.50セタノール 1.50ベヘニルアルコール 3.00塩化ジステアリルジメチルアンモニウム(90%) 0.20塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(50%) 1.502−エチルヘキサン酸セチル 0.50メチルポリシロキサン 2.00本発明の実施例2の香料組成物 0.50精製水 バランス 計 100.00【0069】実施例21:配合例(ボディシャンプー組成物) 実施例4で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、ボディシャンプー組成物を調製した。[ボディシャンプー組成物](重量%)ジブチルヒドロキシトルエン 0.05メチルパラベン 0.10プロピルパラベン 0.10エデト酸四ナトリウム 0.10塩化カリウム 0.20グリセリン 5.00ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(2) 3.00ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム(3E.0.)(30%) 10.00ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(34%) 25.00ミリスチン酸カリウム(40%) 25.00本発明の実施例4の香料組成物 0.50精製水 バランス 計 100.00【0070】実施例22:配合例(入浴剤組成物) 実施例12で調製したマリンフレグランス用香料組成物を用い、入浴剤組成物を調製した。[入浴剤組成物](重量%)塩化ナトリウム 10.0塩化カリウム 6.0炭酸水素ナトリウム 33.0ホウ砂 2.0グリセリン 0.2無水ケイ酸 1.01,3−ブチレングリコール 0.001植物抽出末(カミツレ、トウキ) 2.0本発明の実施例12の香料組成物 0.5乾燥硫酸ナトリウム 45.299 計 100.0【0071】実施例23:配合例(粉末洗浄剤組成物) 実施例2で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、粉末洗浄剤組成物を調製した。[粉末洗浄剤組成物](重量%)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 15.6炭酸ナトリウム 30.0ケイ酸ナトリウム 6.3カルボキシメチルセルロース 0.5ゼオライト 20.0過炭酸ナトリウム 11.3テトラアセチルエチレンジアミン 2.5シリコーン脱泡剤 3.2本発明の実施例2の香料組成物 0.2精製水 バランス 計 100.0【0072】実施例24:配合例(液体洗撤組成物) 実施例6で調製したフローラルフラグランス組成物を用い、液体洗浄剤組成物を調製した。[液体洗浄剤組成物](重量%)C13アルコールEO(9) 55.0ジエタノールアミン 10.0メタキシレンスルホン酸ジエタノールアミン塩 2.0酵素 0.6ヘキシレングルコール 15.0蛍光剤 0.1本発明の実施例6の香料組成物 0.2精製水 バランス 計 100.0【0073】実施例25:配合例(食器用洗剤組成物) 実施例3で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、食器用洗剤組成物を調製した。[食器用洗剤組成物](重量%)アルキル(C12)グルコシド 15.0ポリオキシエチレン(3)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム 10.01,3−ジプロピレングルコール 1.5エタノール 6.5本発明の実施例3の香料組成物 0.1精製水 バランス 計 100.0【0074】実施例26:配合例(柔軟剤組成物) 実施例6で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、柔軟剤組成物を調製した。[柔軟剤組成物](重量%)塩化ジアルキルジメチルアンモニウム 15.0ポリオキシエチレン(30)ラウリルエーテル 3.0脂肪酸 1.0ジメチルポリシロキサン 0.5エチレングルコール 5.0メチルパラベン 0.1エデト酸四ナトリウム 0.1本発明の実施例6の香料組成物 0.5精製水 バランス 計 100.0【0075】実施例27:配合例(石鹸組成物) 実施例12で調製したマリンフレグランス用香料組成物を用い、石鹸組成物を調製した。[石鹸組成物]ラウリン酸モノグリセリド硫酸エステルナトリウム塩 55.0ラウリル硫酸エスエルナトリウム塩 10.0石鹸 30.0セチルアルコール 4.0二酸化チタン 1.0BHT 適量染料 適量エデト酸四ナトリウム 適量本発明の実施例12の香料組成物 1.0【0076】実施例28:配合例(制汗剤組成物) 実施例2で調製したフローラルフレグランス用香料組成物を用い、制汗剤組成の物を調製した。[制汗剤組成物](重量%)アルミニウムクロロハイドレート 10.0無水エチルアルコール 60.01,3−ブチレングルコール 3.0塩化ベンゼルコニウム 0.2ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5水溶性増粘剤 1.0本発明の実施例2の香料組成物 0.5精製水 バランス 計 100.0【0077】実施例29:配合例(油性ゲル状芳香剤組成物) 実施例10で調製したマリンフレグランス用香料組成物を用い、油性ゲル状芳香剤組成物を調製した。[油性ゲル状芳香剤組成物](重量%)ステアリン酸ナトリウム 7.5精製水 2.0ヘキシレングリコール 4.0ジブチルヒドロキシトルエン 0.2d−リモネン 76.3本発明の実施例10の香料組成物 2.0精製水 バランス 計 100.0【0078】【発明の効果】 本発明のケトン化合物を添加することにより、嗜好性の高いモダングリーン様、マリン様な芳香特性を有する香料組成物が得られる。これにより本発明のケトン化合物を有効成分とする香料あるいは各種香粧品類、保険衛生材料等の広い範囲に用いられる。 香料成分として3−メチル−2,4−ノナンジオンを香料組成物中に0.01〜50重量%含有することを特徴とするモダングリーン様、マリン様の芳香特性を有する香粧品用香料組成物。 前記請求項1に記載の香粧品用香料組成物によって香気を付与してなる、フレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗浄剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、洗浄剤、台所用洗剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤又は雑貨から選ばれる香気を付与した製品。