タイトル: | 特許公報(B2)_イミダゾール類の製造方法 |
出願番号: | 1999132587 |
年次: | 2010 |
IPC分類: | C07D 233/56,C07D 233/68 |
青木 雅裕 原 靖 JP 4529201 特許公報(B2) 20100618 1999132587 19990513 イミダゾール類の製造方法 東ソー株式会社 000003300 青木 雅裕 原 靖 20100825 C07D 233/56 20060101AFI20100805BHJP C07D 233/68 20060101ALI20100805BHJP JPC07D233/56C07D233/68 C07D 233/54-233/95 CA/REGISTRY(STN) 特開平10−175959(JP,A) Khimiko-Farmatsevticheskii Zhurnal,1989年,23(10),pp.1246-1248 Tetrahedron Letters,1981年,vol.22,pp.261-264 3 2000319263 20001121 8 20060323 植原 克典 【0001】【発明の属する技術分野】本発明はイミダゾール類の製造法に関する。【0002】一般にイミダゾール類はエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂硬化剤、硬化促進剤、各種農薬、医薬、又は染料中間体として極めて有用な化合物である。【0003】【従来の技術】イミダゾリン類を脱水素することによりイミダゾール類を製造する際に、イミダゾール中に残存する原料のイミダゾリン、或はイミダゾリン由来の不純物が混入すると精製が困難となる。そのため、この不純物を含んだイミダゾールを精製するために多くの方法が提案されている。ヨーロッパ特許登録第18568号、西独特許公開第3444337号、ヨーロッパ特許登録第24533号、同公開第293766号公報は、有機溶媒による抽出及びこれに次ぐ蒸留による方法を開示している。同様にイミダゾールのその他の分離方法としてはイミダゾールの液相からの晶出方法がある。これには、メタノール、ベンゼン、トルエン、ニトロメタンないしメタノールと混合されたジエチルエーテルのような溶剤の添加を必要とする。しかしながら、この晶出方法に関する従来技術では全てイミダゾール/イミダゾリウム塩が懸濁液中において単結晶の形態で得られる。これを分離除去し、洗浄、乾燥する場合、コストが高額になるという欠点がある。【0004】また、反応混合物中のイミダゾール類を蒸留により精製しようとした場合、沸点差の小さい不純物に至っては蒸留操作のみで高純度なイミダゾール類を得ることは難しく、莫大なコストと労力を必要とするため、工業的に満足できるものではなかった。【0005】【発明が解決しようとする課題】以上のように反応混合物中のイミダゾール類を精製する従来の方法はコストや純度の面から工業的に満足できるものではない。本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来法に比べ、より高純度、低コストでイミダゾール類を製造する方法を提供することである。【0006】【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するため、イミダゾール類の精製法について鋭意検討した結果、反応混合物中に水を加える事により、より低コストで高純度にイミダゾール類を精製できるという新規な事実を見出し、本発明を完成させるに至った。【0007】すなわち本発明は、イミダゾリン類を脱水素してイミダゾール類を製造する際に、水を加え、精製することを特徴とするイミダゾール類の製造法である。【0008】以下に本発明をさらに詳細に説明する。【0009】本発明の方法においてはイミダゾリン類からイミダゾール類を製造する際に水を加え精製する。加える水の形態としては特に限定されるものではないが、水、水蒸気などが挙げられる。【0010】本発明においてイミダゾリン類としては一般式(1)【0011】【化3】【0012】(式中、R1、R2、R3、及びR4は同一でも異なっていても良く、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は脂肪族、芳香脂肪族、脂環族もしくは芳香族の残基を意味する)で示される化合物が好ましく、例えば、イミダゾリン、N−メチルイミダゾリン、2−メチルイミダゾリン、4−メチルイミダゾリン、N−エチルイミダゾリン、2−エチルイミダゾリン、4−エチルイミダゾリン、2−プロピルイミダゾリン、2−イソプロピルイミダゾリン、2−ブチルイミダゾリン、2−イソブチルイミダゾリン、2−ペンチルイミダゾリン、2−ヘキシルイミダゾリン、2−オクチルイミダゾリン、2−ドデシルイミダゾリン、2−ウンデシルイミダゾリン、2−アリルイミダゾリン、2−ヒドロキシメチルイミダゾリン、2−(βヒドロキシ)エチルイミダゾリン、2−ベンジルイミダゾリン、2−フェニルイミダゾリン、2−シクロヘキシルイミダゾリン、2−シアノエチルイミダゾリン、4−ニトロイミダゾリン、4−フォルミルイミダゾリン、4−シアノイミダゾリン、4−シアノエチルイミダゾリン、4−ヒドロキシメチルイミダゾリン、4−アミノエチルイミダゾリン、1,2−ジメチルイミダゾリン、2,4−ジメチルイミダゾリン、4,5−ジメチルイミダゾリン、1,2−ジエチルイミダゾリン、2,4−ジエチルイミダゾリン、4,5−ジエチルイミダゾリン、2,4−ジフェニルイミダゾリン、2,4−ジベンジルイミダゾリン、2,4−ジシクロヘキシルイミダゾリン、2‐エチル−4−メチルイミダゾリン、2−イソプロピル−4−メチルイミダゾリン、2−ブチル−4−メチルイミダゾリン、2−メチル−4−フェニルイミダゾリン、2−メチル−4−ニトロイミダゾリン、2−メチル−4−フォルミルイミダゾリン、2−フェニル−4−フォルミルイミダゾリン、2−メチル−5−ニトロイミダゾリン、2−メチル−5−フォルミルイミダゾリン、2−フェニル−5−フォルミルイミダゾリン、4−メチル−5−フェニルイミダゾリン、2−フェニル−4−メチルイミダゾリン、2−フェニル−4−エチルイミダゾリン、4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾリン、イミダゾリン−4−カルボン酸、イミダゾリン−4−ジチオカルボン酸、イミダゾリン−4,5−ジカルボン酸、2−フェニル−4−メチル−5−エチルイミダゾリン等が挙げられる。【0013】本発明の方法においてイミダゾール類としては一般式(2)【0014】【化4】【0015】(式中、R1、R2、R3、及びR4は同一でも異なっていても良く、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は脂肪族、芳香脂肪族、脂環族もしくは芳香族の残基を意味する)で示される化合物が好ましく、例えばイミダゾール、N−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、N−エチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、4−エチルイミダゾール、2−プロピルイミダゾール、2−イソプロピルイミダゾール、2−ブチルイミダゾール、2−イソブチルイミダゾール、2−ペンチルイミダゾール、2−ヘキシルイミダゾール、2−オクチルイミダゾール、2−ドデシルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−アリルイミダゾール、2−ヒドロキシメチルイミダゾール、2−(βヒドロキシ)エチルイミダゾール、2−ベンジルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−シクロヘキシルイミダゾール、2−シアノエチルイミダゾール、4−ニトロイミダゾール、4−フォルミルイミダゾール、4−シアノイミダゾール、4−シアノエチルイミダゾール、4−ヒドロキシメチルイミダゾール、4−アミノエチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾール、4,5−ジメチルイミダゾール、1,2−ジエチルイミダゾール、2,4−ジエチルイミダゾール、4,5−ジエチルイミダゾール、2,4−ジフェニルイミダゾール、2,4−ジベンジルイミダゾール、2,4−ジシクロヘキシルイミダゾール、2‐エチル−4−メチルイミダゾール、2−イソプロピル−4−メチルイミダゾール、2−ブチル−4−メチルイミダゾール、2−メチル−4−フェニルイミダゾール、2−メチル−4−ニトロイミダゾール、2−メチル−4−フォルミルイミダゾール、2−フェニル−4−フォルミルイミダゾール、2−メチル−5−ニトロイミダゾール、2−メチル−5−フォルミルイミダゾール、2−フェニル−5−フォルミルイミダゾール、4−メチル−5−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−エチルイミダゾール、4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、イミダゾール−4−カルボン酸、イミダゾール−4−ジチオカルボン酸、イミダゾール−4,5−ジカルボン酸、2−フェニル−4−メチル−5−エチルイミダゾール等が挙げられる。【0016】本発明の方法においてはイミダゾリン類を脱水素してイミダゾール類を製造する際に触媒の存在下で反応させる。触媒としては金属を使用することができる。金属としては特に限定されるものではないが、例えば、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ストロンチウム、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、カドニウム、バリウム、ランタン、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、金、水銀等が挙げられるその中でも触媒活性が高いことから、ニッケル、白金、パラジウムおよび銅からなる群より選ばれる1種又は2種以上を使用することが好ましい。ニッケルとしては安定化ニッケル、ラネー型ニッケル、フレークニッケル等を使用することができる。【0017】本発明の方法において、使用される水の量は特に限定されるものではないが、未反応のイミダゾリン、およびイミダゾリンから誘導される副生成物に対して1〜100倍モルの範囲で加えることが好ましい。副生成物は水と当モル量しか分解されないので、1倍モル以上が好ましく、また、100倍モルを超えて添加してもそれ以上水を増やした効果は小さい。【0018】本発明の方法においては分解に要する温度は20℃〜250℃の範囲で行うことが好ましい。20℃未満では分解が非常に遅いためあまり実用的ではない。また、250℃を超える温度ではイミダゾール類の分解が起こる。【0019】本発明の方法において精製の方法は、蒸留、晶析、抽出等があるがコストが安く簡単な蒸留が好ましい。【0020】本発明の方法においては、蒸留は連続式、回分式、半回分式で実施できる。水を加え、副生成物を分解しながら蒸留しても良いし、水を加えて副生成物を分解した後に蒸留を行うこともできる。【0021】本発明の方法において、分解は常圧、加圧、または減圧下で行うことができる。【0022】【発明の効果】以上の様に本発明によれば、イミダゾリン類からイミダゾール類を製造する際に、水を加えて精製することによって、目的とするイミダゾール類を低コスト、高純度で製造することができるため、工業上、極めて有意義である。【0023】【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。【0024】実施例110リットルのステンレス製オートクレーブに2−メチルイミダゾリン3390g(40.3モル)、ニッケル触媒150gを入れ、180℃に加熱し、約10時間反応を行うことで、2−メチルイミダゾールとした。これを180℃に加熱し、炭酸ジメチル3993g(44.3モル)を添加しながら約6時間反応を行うことで1,2−ジメチルイミダゾールとした。この1,2−ジメチルイミダゾールを分析したところ、未反応の2−メチルイミダゾリン0.8重量%および1,2−ジメチルイミダゾリン2.0重量%を含んでいた。この未精製の1,2−ジメチルイミダゾール173.2gをガラス製容器に仕込み、180℃まで加熱し、14.8gの水を添加した。1時間還留を行った後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ2−メチルイミダゾリンは0.06g(0.04重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは1.1g(0.5重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ、主留分125.1g中に2−メチルイミダゾリンは見られず、1,2−ジメチルイミダゾリンは0.2g(0.16重量%)で、1,2−ジメチルイミダゾールの純度は99.8重量%であった。【0025】実施例22−メチルイミダゾリン1.8g(1.2重量%)および1,2−ジメチルイミダゾリン3.2g(2.2重量%)を含む未精製の1,2−ジメチルイミダゾール146.8gをガラス製容器に仕込み100℃まで加熱し、15.3gの水を添加した。1時間還留を行った後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−メチルイミダゾリンは0.7g(0.2重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは2.1g(0.7重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ、主留分110.1g中に2−メチルイミダゾリンは0.08g(0.07重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは0.3g(0.27重量%)で、1,2−ジメチルイミダゾールの純度は99.7重量%であった。【0026】実施例32−メチルイミダゾリン6.9g(5.4重量%)および1,2−ジメチルイミダゾリン2.0g(1.5重量%)を含む未精製の1,2−ジメチルイミダゾール127.8gに20gの水を添加し30日間放置した。これをガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−メチルイミダゾリンは2.3g(1.8重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは1.2g(0.9重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ、主留分99.7g中に2−メチルイミダゾリンは1.3g(1.3重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは0.9g(0.9重量%)で、1,2−ジメチルイミダゾールの純度は97.8重量%であった。【0027】実施例42−フェニルイミダゾリン7.0g(12.0重量%)を含む未精製の2−フェニルイミダゾール58.4gをガラス製容器に仕込み100℃まで加熱し、8.6gの水を添加した。1時間還留を行った後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−フェニルイミダゾリンは0.3g(0.5重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ主留分中に2−フェニルイミダゾリンは見られず、2−フェニルイミダゾールの純度は99.9重量%以上であった。【0028】実施例52−エチル−4−メチルイミダゾリン9.0g(20.0重量%)を含む未精製の2−エチル−4−メチルイミダゾール44.8gをガラス製容器に仕込み100℃まで加熱し、7.2gの水を添加した。1時間還留を行った後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−エチル−4−メチルイミダゾリンは0.7g(1.5重量%)であった。次いで、これを蒸留により精製したところ、主留分35.8g中に2−エチル−4−メチルイミダゾリンは0.07g(0.2重量%)で、2−エチル−4−メチルイミダゾールの純度は99.8重量%であった。【0029】比較例1実施例1に記載した方法で得られた未精製の1,2−ジメチルイミダゾール172.5g(未反応の2−メチルイミダゾリン1.4g(0.8重量%)および1,2−ジメチルイミダゾリン3.5g(2.0重量%)を含む)をガラス製容器に仕込み180℃まで加熱した。1時間加熱した後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ2−メチルイミダゾリンは1.3g(0.8重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは3.5g(2.0重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ、主留分123.0g中2−メチルイミダゾリンは0.8g(0.7重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは2.0g(1.6重量%)で、1,2−ジメチルイミダゾールの純度は97.7重量%であった。【0030】比較例2実施例2と同様の方法で2−メチルイミダゾリン1.8g(1.2重量%)および1,2−ジメチルイミダゾリン3.2g(2.2重量%)を含む1,2−ジメチルイミダゾール147.3gをガラス製容器に仕込み100℃まで加熱した。1時間加熱した後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−メチルイミダゾリンは1.3g(0.9重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは3.4g(2.3重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ、主留分109.5g中に2−メチルイミダゾリンは1.0g(0.9重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは2.5g(2.3重量%)で、1,2−ジメチルイミダゾールの純度は96.8重量%であった。【0031】比較例3実施例3と同様の方法で2−メチルイミダゾリン6.8g(5.4重量%)および1,2−ジメチルイミダゾリン1.9g(1.5重量%)を含む1,2−ジメチルイミダゾール125.6gを30日間室温で放置した。これをガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−メチルイミダゾリンは6.8g(5.4重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは1.9g(1.5重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ、主留分95.6g中に2−メチルイミダゾリンは3.9g(4.1重量%)、1,2−ジメチルイミダゾリンは1.2g(1.3重量%)で、1,2−ジメチルイミダゾールの純度は94.7重量%であった。【0032】比較例4実施例4と同様の方法で2−フェニルイミダゾリン7.2g(12.0重量%)を含む2−フェニルイミダゾール60.1gをガラス製容器に仕込み100℃まで加熱した。1時間加熱した後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−フェニルイミダゾリンは7.2g(12.0重量%)であった。次いで、この混合液を蒸留により精製したところ主留分46.9g中に2−フェニルイミダゾリンは4.8g(10.3重量%)、2−フェニルイミダゾールの純度は89.7重量%であった。【0033】比較例5実施例5と同様の方法で2−エチル−4−メチルイミダゾリン9.2g(20.0重量%)を含む2−エチル−4−メチルイミダゾール45.9gをガラス製容器に仕込み100℃まで加熱した。1時間加熱した後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、2−エチル−4−メチルイミダゾリンは9.2g(20.0重量%)であった。次いで、これを蒸留により精製したところ、主留分35.2g中に2−エチル−4−メチルイミダゾリンは4.2g(12.0重量%)で、2−エチル−4−メチルイミダゾールの純度は88.0重量%であった。 下記一般式(1)(式中、R1、R2、R3、及びR4は同一でも異なっていても良く、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は脂肪族、芳香脂肪族、脂環族もしくは芳香族の残基を意味する)で表わされるイミダゾリン類を、金属触媒の存在下で脱水素し、得られた未精製のイミダゾール類に水を加え、副生成物を分解しながら又は副生成物を分解した後で蒸留することを特徴とする下記一般式(2)(式中、R1、R2、R3、及びR4は同一でも異なっていても良く、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又は脂肪族、芳香脂肪族、脂環族もしくは芳香族の残基を意味する)で表されるイミダゾール類の製造方法。 副生成物の分解に要する温度が20℃〜250℃であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 副生成物に対して、1〜100倍モルの範囲で水を加えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。