生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_歯磨剤組成物
出願番号:1998372857
年次:2007
IPC分類:A61K 8/34,A61K 8/46,A61Q 11/00


特許情報キャッシュ

矢納 義高 吉田 秀徳 柏木 光義 藤中 英剛 JP 3917312 特許公報(B2) 20070216 1998372857 19981228 歯磨剤組成物 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 村田 正樹 100117156 山本 博人 100111028 的場 ひろみ 100101317 矢納 義高 吉田 秀徳 柏木 光義 藤中 英剛 20070523 A61K 8/34 20060101AFI20070426BHJP A61K 8/46 20060101ALI20070426BHJP A61Q 11/00 20060101ALI20070426BHJP JPA61K8/34A61K8/46A61Q11/00 A61K 8/34 A61K 8/34 A61Q 11/00 特開平07−238008(JP,A) 特開平10−330234(JP,A) 特開平10−279453(JP,A) 特開平08−175945(JP,A) 特開平07−258053(JP,A) 特開平10−139644(JP,A) 特開平10−194926(JP,A) 特開平07−041412(JP,A) 特表平08−508745(JP,A) 特開昭55−34098(JP,A) 3 2000191483 20000711 5 20040914 大宅 郁治 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は歯磨時の清涼感に優れ、味の良い歯磨剤組成物に関する。【0002】【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】歯磨剤には、歯磨時及び歯磨後の口腔に清涼感や冷涼感を付与する目的でメントールに代表される香料やエタノール等の冷感剤が配合されている。しかし、これらの香料や冷感剤の配合による清涼効果は十分ではなく、十分な清涼効果を得るべく配合量を増加させると苦味や口腔に対する刺激が強くなるという問題があった。【0003】従って、本発明の目的は歯磨時の十分な清涼感を有し、味の良い歯磨剤組成物を提供することにある。【0004】【課題を解決するための手段】 本発明者は、吸熱水和反応をする成分であるエリスリトールを配合し、低水分含量の歯磨剤とすれば、歯磨時にこの配合成分がだ液との反応により吸熱水和反応を生起し、良好な清涼感が得られることを見出した。【0005】 すなわち、本発明はエリスリトールを40〜60重量%、グリセリン、ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群より選ばれる湿潤剤を31.5〜50.5重量%並びにアニオン界面活性剤を0.5〜2.0重量%含有し、水分含量が10重量%以下である練歯磨剤組成物を提供するものである。【0006】【発明の実施の形態】 本発明に用いられる吸熱水和反応をする成分としては、常温(通常、0〜30℃)で固体であり、水に溶解したときに負の溶解熱を有する成分であって、安全性の高いものであればよいが、負の溶解熱を有する糖アルコール類が好ましく、特に味及び安全性の点からエリスリトールが好ましい。【0007】 吸熱水和反応をする成分であるエリスリトールは、本発明組成物中に清涼感及び味の点から40〜60重量%(以下、単に%で示す)配合するのが好ましい。【0008】本発明組成物は、歯磨時に吸熱水和反応による清涼感を得る目的から、水分含量が10%以下であることが必要であるが、水分含量は5%以下がより好ましい。【0009】 本発明組成物には、前記成分以外に、他の糖アルコール類(例えばマンニトール、グリセロール、ガラクチトール、イノシトール、マルチトール、セロビトール、ダルシトール、ラクチトール、アラビトール、リビトール、イソマルチトール、リボシトール、キシロビトール、マンノビトール、ラミナリビトール、アドニトール、ズルシトール、ボレミトール、ヘプチトール、ペルセイトール、スチラシトールやこれらの重合体など);フッ化ナトリウム、フルオロリン酸塩等のフッ素化合物;乳酸カルシウム、塩化カルシウム等のカルシウム化合物;アルキル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩等のアニオン界面活性剤(好ましくは0.5〜2%);無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等の研磨剤(好ましくは5〜70%);グリセリン、ポリエチレングリコール等の湿潤剤(好ましくは31.5〜50.5%);カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン等の粘結剤(好ましくは1〜3%);サッカリンナトリウム等の甘味剤;着色剤;パラオキシ安息香酸メチル等の保存剤;塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤;消炎剤、香料等を添加することができる。【0010】本発明の歯磨剤組成物は、水を少量含有する場合、吸熱水和反応をする成分及びその他の添加剤を、少量の水に添加して攪拌又は混練することにより得ることができる。また水を含有しない場合、粉体を混合することにより、又は粉体を水に混合、溶解し、脱水、乾燥等することにより得ることができる。本発明の歯磨剤組成物は、粉歯磨剤、練歯磨剤等として用いることができる。【0011】【実施例】実施例1表1に示す組成のペーストを作製し、被験者5名に各ペースト1gをハブラシに取り、2分間使用させた。吸熱水和反応成分を含まないペーストA使用時のサッパリ感の感じ方を基準としたときの各ペーストのサッパリ感を3段階にて評価させ、その値の平均を清涼値として示した。【0012】3:ペーストAよりも明らかにサッパリする。2:ペーストAよりもややサッパリする。1:ペーストAと同等。【0013】【表1】【0014】その結果、エリスリトールを配合し、かつ水分量10%以下のペーストB〜Eはエリスリトールを配合しないペーストAに比べて明らかに清涼値が高かった。また、エリスリトールを配合するが水分量の多いペーストFは、清涼感は得られなかった。更に、ペーストB〜Eはエリスリトール配合により味も良好であり、口腔内への刺激もなかった。【0015】 実施例2 表2に示す処方の練歯磨を調製した。【0016】【表2】【0017】【発明の効果】本発明によれば、優れた清涼感を有し、かつ味が良好で口腔への刺激のない使用感の良好な歯磨剤が得られる。 エリスリトールを40〜60重量%、グリセリン、ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールからなる群より選ばれる湿潤剤を31.5〜50.5重量%並びにアニオン界面活性剤を0.5〜2重量%含有し、水分含量が10重量%以下である練歯磨剤組成物。 水分含量が0.5〜10重量%であり、エリスリトール及びその他の添加剤を少量の水に添加して攪拌又は混練することにより得られる請求項1記載の練歯磨剤組成物。 さらに粘結剤を0.2〜0.5重量%含有する請求項1又は2記載の練歯磨剤組成物。


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